説明

ナビゲーション装置

【課題】本発明はナビゲーション装置に関するもので、適正な警報情報が得られるようにすることを目的とするものである。
【解決手段】本発明は、本体ケース4と、この本体ケース4に設けた表示部5と、この表示部5に接続した制御部6と、この制御部6に接続した地図情報記憶部7および現在位置取得部8とを備え、前記制御部6に、目的地の気象情報を取得する情報取得部9を接続し、前記制御部6は、この情報取得部9によって取得した目的地の気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部3に表示させる構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置は、よく知られているように、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報記憶部および現在位置取得部とを備えた構成となっている。
【0003】
つまり、現在位置取得部(GPS受信機を含む)によって現在位置を検出し、また地図情報記憶部に保持された検索データから目的地を検索し、前記検出した現在位置から目的地までの案内ルートを表示部に表示する構成となっているのである。
【0004】
近年、目的地の気象情報を予測し、警戒予報が予測される時には、目的地への出発前に、表示部に警報を表示させるものが提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−14377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来例に示されたものは、緯度、経度、高度毎に、何月何日の何時は凍結していたという過去の情報を蓄積記憶しておき、目的地の到着時刻から、この目的地の凍結を予測し、警報を発するようになっている。
しかしながら、気候が変動することは多く、上述したような過去情報では、適切な警報情報が得られないことが多く、使い勝手が悪かった。
そこで本発明は、使い勝手を良くすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、この目的を達成するために本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報記憶部および現在位置取得部とを備え、前記制御部に、目的地の気象情報を取得する情報取得部を接続し、前記制御部は、この情報取得部によって取得した目的地の気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部に表示させる構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0008】
以上のように本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報記憶部および現在位置取得部とを備え、前記制御部に、目的地の気象情報を取得する情報取得部を接続し、前記制御部は、この情報取得部によって取得した目的地の気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部に表示させる構成としたものであるので、適正な警報情報が得られ、使い勝手の良いものとなる。
【0009】
すなわち、本発明においては、目的地の気象情報を取得する情報取得部を接続し、前記制御部は、この情報取得部によって取得した目的地の気象情報と、目的地到着予定時刻と
から、目的地における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部に表示させる構成としたもの、つまり今現在取得した気象情報により、警報が発されるので、適正な警報情報が得られ、使い勝手の良いものとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるナビゲーション装置を搭載した自動車の斜視図
【図2】同ナビゲーション装置の正面図
【図3】同ナビゲーション装置の正面図
【図4】同ナビゲーション装置の制御ブロック図
【図5】同動作フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。
図1において、1は自動車を示し、その車内2前方には、ナビゲーション装置3が設けられている。
【0012】
ナビゲーション装置3は、箱状の本体ケース4と、この本体ケース4に設けた図2、図3の表示部5と、この表示部5に接続した図4の制御部6と、この制御部6に接続した地図情報記憶部7、現在位置取得部8とを備え、前記制御部6には、目的地の気象情報を取得する情報取得部9を接続している。
なお、現在位置取得部8と情報取得部9には、図1に示したアンテナ10が接続されている。
【0013】
また、前記制御部6は、情報取得部9によって取得した目的地(図3の14)の気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地(図3の14)における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部5に表示させる構成としたものである。
【0014】
すなわち、ナビゲーション装置3の表示部5の状態は、図2に示すごとく、現在位置取得部8で取得した現在位置を矢印で示しており、先ずは表示部5の下方にある目的地設定ボタン12を操作して目的地設定(図5のS1)を行い、次に全工程ボタン13を押す(図5のS2)。
【0015】
すると、前記制御部6は、前記情報取得部9によって取得した目的地14の現在気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地14における到着予定時刻の予測気象情報を算出(図5のS3)する。
【0016】
その後、表示部5には全工程が表示(図5のS4)され、その状態で、例えば前記目的地14における到着予定時刻の予測気象情報が凍結の場合には、図3のごとく目的地14の下方に、目的地現在気温15a、到着時の予想気温15b、凍結警報表示15cがなされる(図5のS5)。
【0017】
この時、表示部5には、最新情報から求められた凍結警報表示15cが表示されているので、自動車1の運転者は、この表示をみて、運転の取りやめ、あるいは凍結対策(雪道用タイヤ、タイヤチェーンなどの用意)を行うことになる。
【0018】
つまり、今回の操作では、目的地14における到着予定時刻の予測気象情報に関連する注意喚起情報として、凍結警報表示15cが表示されているので、自動車1の運転者は、この表示をみて、運転の取りやめ、あるいは凍結対策(雪道用タイヤ、タイヤチェーンな
どの用意)を行うことになるのである。
【0019】
以上のごとく本実施形態では、前記制御部6は、情報取得部9によって取得した目的地14の気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地14における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部5に表示させる構成としたもの、つまり今現在取得した気象情報により、警報を発することができるようになるので、適正な警報情報が得られるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
以上のように本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報記憶部および現在位置取得部とを備え、前記制御部に、目的地の気象情報を取得する情報取得部を接続し、前記制御部は、この情報取得部によって取得した目的地の気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部に表示させる構成としたものであるので、適正な警報情報が得られ、使い勝手の良いものとなる。
【0021】
すなわち、本発明においては、目的地の気象情報を取得する情報取得部を接続し、前記制御部は、この情報取得部によって取得した目的地の気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部に表示させる構成としたもの、つまり今現在取得した気象情報により、警報が発されるので、適正な警報情報が得られ、使い勝手の良いものとなるのである。
このため、車用などのナビゲーション装置として広く活用が期待される。
【符号の説明】
【0022】
1 自動車
2 車内
3 ナビゲーション装置
4 本体ケース
5 表示部
6 制御部
7 地図情報記憶部
8 現在位置取得部
9 情報取得部
10 アンテナ
11 矢印
12 目的地設定ボタン
13 全工程ボタン
14 目的地
15a 目的地現在気温
15b 予想気温
15c 凍結警報表示




【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースと、この本体ケースに設けた表示部と、この表示部に接続した制御部と、この制御部に接続した地図情報記憶部および現在位置取得部とを備え、前記制御部に、目的地の気象情報を取得する情報取得部を接続し、前記制御部は、この情報取得部によって取得した目的地の気象情報と、目的地到着予定時刻とから、目的地における到着予定時刻の予測気象情報を算出し、この予測気象情報を、前記表示部に表示させる構成としたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御部は、目的地における到着予定時刻の予測気象情報に関連する注意喚起情報を、予測気象情報とともに表示部に表示させる構成とした請求項1に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−208989(P2011−208989A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−74696(P2010−74696)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】