説明

ナビゲーション装置

【課題】車両の停止状態を検出した際に車両のバッテリの電力状態及び場所を考慮してアイドリングストップを促すことができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【解決手段】車両が停車しているか否かを停車判定手段で判定し、車両が停車していると判定されると車両が停車した自車位置の場所が渋滞情報に含まれているか否かを停車位置判定手段で判定し、自車位置が渋滞情報に含まれていると判定されると車両の電力状態を検出してエンジン停止の可否をエンジン停止判定手段で判定するので、車両に搭載された電力(バッテリ)がエンジンの再始動に必要な電力よりも弱い状態のときはエンジン停止を行わないようにし、再始動に問題ない電力であると判定されたときだけエンジン停止を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、適切な位置でアイドリングストップを車両の利用者に促すことができるナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
環境問題に対して大きな注目が集まっており、地図環境への負荷低減の一環として車両におけるエコドライブが推奨されている。エコドライブの一環として、車両の停車中におけるアイドリングストップを行うことで車両から排出される排出ガスの削減が行われている。このような車両のエンジンのアイドリングストップを行う方法としては、自動車が停止したと判断すると、過去の走行履歴から停車位置付近での停止時間を参照してアイドリングストップの可否を判断し、走行履歴に停止時間が記憶されているときにアイドリングストップを行うアイドリングストップ装置が考案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、ナビゲーション装置の位置情報から、車両の停止した位置が踏み切りや信号停止、渋滞を除外してアイドリングストップに適した場所かどうかを判定し、アイドリングストップに適した場所であればアイドリングをストップするアイドリングストップ制御装置が考案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−169664号公報
【特許文献2】特開2008−026241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、車両のアイドリングストップを実行するためには、停車する位置の十分な停止時間履歴が無いと動作させることができず、初めて通る道ではアイドリングストップを実行することができないという問題があった。また、特許文献2に記載された発明では、ナビゲーション装置の地図データに収められたアイドリングストップに適した場所に車両が停車したか否かを判断してアイドリングストップの実行の可否を判断し、アイドリングストップに適した場所で停止したときしかアイドリングストップを実行することができないという問題があった。また、特許文献1及び特許文献2では、停車した位置に応じてアイドリングストップを行うため、車両に搭載されたバッテリの電力が弱っている(バッテリが劣化)状態でアイドリングストップを行ってしまうとエンジンを再始動できなくなる恐れがあった。
【0006】
そこで本発明の目的は、車両の停止状態を検出した際に車両のバッテリの電力状態及び場所を考慮してアイドリングストップを促すことができるナビゲーション装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のナビゲーション装置は、道路や交差点の地図情報を含む電子地図データと、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記車両が停車しているか否かを判定する停車判定手段と、渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、外部電力を入力する外部電力入力手段と、前記停車判定手段で前記車両が停車していると判定されたとき前記渋滞情報取得手段で取得された前記渋滞情報に前記車両の現在位置が含まれるか否かを判定する停車位置判定手段と、前記停車位置判定手段で渋滞による停車と判定されたときに前記外部
電力入力手段から入力される前記車両の電力状態を検出する電力状態検出手段と、前記電力状態検出手段で検出された電力状態からエンジン停止の可否を判定するエンジン停止判定手段と、前記エンジン停止判定手段の判定結果に基づいてエンジン停止を促す通知を行う通知手段とを備えて構成されている。
【0008】
このように構成された本発明のナビゲーション装置は、車両が停車しているか否かを停車判定手段で判定し、車両が停車していると判定されると車両が停車した自車位置の場所が渋滞情報に含まれているか否かを停車位置判定手段で判定し、自車位置が渋滞情報に含まれていると判定されると車両の電力状態を検出してエンジン停止の可否をエンジン停止判定手段で判定するので、車両に搭載された電力(バッテリ)がエンジンの再始動に必要な電力よりも弱い状態のときはエンジン停止を行わないようにし、再始動に問題ない電力であると判定されたときだけエンジン停止を通知することができる。
【0009】
本発明のナビゲーション装置の前記停車判定手段は、停車禁止区域以外に対して前記車両の停車判定を行うように構成されている。
【0010】
このように構成された本発明のナビゲーション装置は、停車禁止、踏み切り付近、駐停車禁止等の停車禁止区域内では停車判定を行わないように構成しているので、停車した車両の位置の状況を判断して適切にエンジン停止の通知を行うことができる。
【0011】
本発明のナビゲーション装置の前記エンジン停止判定手段は、前記車両のエンジン起動の可否を決める予め決められた電力閾値と前記電力状態検出手段で検出された電力状態とを比較して可否を判定するように構成されている。
【0012】
このように構成された本発明のナビゲーション装置は、車両に搭載されたバッテリの電力値を測定し、予め決められた車両のエンジンが起動可能な電力閾値と比較を行い、エンジン再始動が可能な電力があるときだけエンジン停止を通知するように構成しているので、バッテリの電力が弱った状態でエンジン停止をしてしまうことを防止することができる。
【0013】
本発明のナビゲーション装置は、現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段、前記経路探索手段で探索された経路を案内する経路案内手段を備える構成を有している。
【0014】
このように構成された本発明のナビゲーション装置は、経路探索手段と経路案内手段を備えており、経路探索手段で探索された経路を経路案内手段で案内することができるように構成されている。また、経路案内時における渋滞情報などを考慮してエンジン停止判定手段でエンジン停止を促す判断を行うときに、自車位置が渋滞になっているときはエンジン停止判定を行わないようにしてもよい。
【発明の効果】
【0015】
このように構成された本発明のナビゲーション装置は、車両が停車した位置が渋滞情報に含まれているか否かを判定し、渋滞による停車であると判定されると車両の電力値を検出して、エンジン停止を行った場合でも再始動できる電力のときだけエンジン停止を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図
【図2】エンジン停止判定部の動作を示すフローチャート
【図3】ナビゲーション装置の処理動作を示すフローチャート
【図4】第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図2は、エンジン停止判定部の動作を示すフローチャートである。図3はナビゲーション装置の処理動作を示すフローチャートである。
図1に示すように本発明のナビゲーション装置Nは、現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索部1a、経路探索部1aで探索された経路を案内する経路案内部1bと、車両が停車しているか否かを判定する停車判定部1cと、停車判定部1cで停車していると判定した際に停車した位置が渋滞情報に含まれるか否かを判定する停車位置判定部1dと、電力入力部10から入力されている電力の状態を検出する電力状態検出部1eと、電力状態検出部1dで検出された電力の状態から車両のエンジン停止の可否を判定するエンジン停止判定部1fと備えると共にナビゲーション装置Nの各構成部を制御することができるように構成された制御部1と、車両の現在位置を検出する現在位置検出部2と、ナビゲーション装置Nの操作入力を行うことが可能な入力部3と、ナビゲーション装置Nの起動させるソフトが記憶されているROM4と、道路や交差点の地図情報を含む電子地図データ及びリンク毎の各渋滞情報である渋滞情報データベースが記憶された記憶部5と、地図情報、経路案内図、渋滞情報などのナビゲーション装置Nの情報を表示可能な表示部7と、ナビゲーション装置Nから出力される情報を表示、音、音声でナビゲーション装置Nの利用者に通知する通知部8と、外部から渋滞情報を取得する渋滞情報取得部9と、車両からナビゲーション装置Nに電力が入力される電力入力部10と、制御部1、現在位置検出部2、入力部3、ROM4、記憶部5、RAM6、表示部7、通知部8、渋滞情報取得部9、電力入力部10を接続するバスライン11で構成されている。
【0018】
次に各構成部について詳細に説明する。
制御部1は、経路探索部1a、経路案内部1b、停車判定部1c、停車位置判定部1dと、電力状態検出部1e、エンジン停止判定部1fとを備えて構成されると共に、ナビゲーション装置Nの各構成部の動作を制御することができるように構成されている。
【0019】
ここで、経路探索部1aは現在位置から目的地までの経路を探索することが可能であり、渋滞情報取得部9か取得された渋滞情報を考慮して経路探索することができるように構成されている。
経路案内部1bは、経路探索部1aで探索された経路について現在位置から目的地までの経路を案内することができるように構成されている。
停車判定部1cは、車両が停止しているか否かを判定することができるように構成されており、車両から取得する車速パルスから車両が停止しているか否か判定することができるように構成されている。
停車位置判定部1dは、停車判定部1cで車両が停止していると判定した場所に対して渋滞情報があるか否かを判定するとことができるように構成されている。また、停車位置判定部1dは、停車判定部1cで車両が停止していると判定した場所が停車禁止、踏み切り付近、駐停車禁止等の車両停止禁止区域(駐停車禁止区域)で有るか否かを判定することができるように構成されている。
電力状態検出部1eは、車両に搭載されたバッテリの電力状態を検出することができるように構成されており、電力入力部10から入力される電力値から車両に搭載されたバッテリの電力状態を検出することができるように構成されている。
エンジン停止判定部1fは、電力状態検出部1dで検出された電力の状態から車両のエンジン停止の可否を判定することができるように構成され、バッテリの電力量が車両のエンジン起動に必要な電力よりも低いと判定したときはエンジンストップすることでエンジン起動ができない恐れがあるためエンジン停止を行わないように判定し、バッテリの電力
量が車両のエンジン起動に必要な電力値にあると判定したときは、エンジンストップを行うように判定するように構成されている。
【0020】
ここで、エンジン停止判定部1fの動作についてフローチャートを用いて説明する。図2は、エンジン停止判定部の動作を示すフローチャートである。
図2に示すように、エンジン停止判定部1fは、車両のエンジンが始動されたか否かを判断する(S1)。S1において車両のエンジンが始動していると判断すると(S1、YES)、車両のバッテリの電圧の電圧状態検出部1eで検出処理を行う(S2)。次に、電圧状態検出部1eで検出された車両のバッテリ電圧が10.2V未満か否かを判断する(S3)。S3において車両のバッテリ電圧が10.2V未満ではないと判断されると(S3、NO)、次にバッテリ電圧が10.2V以上10.8V未満であるか否かを判断する(S4)。S4においてバッテリ電圧が10.2V以上10.8V未満では無いと判断されると(S4、NO)、車両に搭載されているバッテリ電圧は正常であると判断し(S5)、表示部7や通知部8を用いて車両の利用者に対してアイドリングストップを促す通知を行う(S6)。
【0021】
また、S3において車両のバッテリ電圧が10.2V未満であると判断されると(S3、YES)、エンジン停止判定部1fは車両に搭載されたバッテリの電圧状態が異常であると判断し(S9)、表示部7や通知部8を用いて車両の利用者に対してバッテリ電圧が異常であることを通知する(S10)。また、S4においてバッテリ電圧が10.2V以上10.8V未満であると判断されると(S4、YES)、エンジン停止判定部1fは車両に搭載されたバッテリの電圧状態が低電圧であると判断し(S7)、表示部7や通知部8を用いて車両の利用者に対してバッテリ電圧が低下している(低電圧)であることを通知する(S8)。
このように構成されたエンジン停止判定部1fは、車両に搭載されたバッテリの電圧を電圧状態検出部1eで検出処理を行い、検出されたバッテリの電圧値に応じてアイドリングストップを促す通知、バッテリ電圧が低下していることを通知、バッテリ電圧が異常であることを通知することができるように構成されている。
【0022】
現在位置検出部2は、GPS受信部及び自立航法ユニットを備えて構成されており、GPSは、GPS(Global Positioning System)に代表される測位システムに収容される人工衛星からの電波を受信して、移動体の現在位置を示す位置情報を出力することができるように構成されている。
【0023】
入力部3は、ナビゲーション装置Nに対して使用者の操作やデータ入力を行うことができるように構成されている。なお、例えば、表示部7に入力部4を設けて構成したタッチパネルとしてもよく、表示部7に表示された項目や情報を選択することでナビゲーション装置Nの操作入力を行えるように構成されている。
【0024】
ROM4は、本ナビゲーション装置Nの動作を規定するコンピュータプログラムが保存されている。
【0025】
記憶部5は、一般的にはHDD(ハードディスクドライブ)に代表される記録媒体であり、この記憶媒体にはナビゲーションに必要な地図データが記録されており、必要な地図データを読み出してRAM6に転送することができるように構成されている。なお、HDD以外の他の記憶媒体としては、CD−ROM、DVD−ROM、メモリーカード等のROMなどが挙げられる。
【0026】
RAM6は、本ナビゲーション装置Nの各構成部から転送されてくる情報を格納することができると共に必要に応じて情報を消去することができるように構成されている。
【0027】
表示部7は、ナビゲーション装置1における地図や推奨経路を表示することができるように構成されており、具体的には液晶ディスプレイなどで構成されている。なお、表示部8は入力部4と一体の構成とし、表示部8に表示された情報や項目をタッチパネルで選択することで入力操作を行うことができるタッチパネル式表示部として構成することができる。
【0028】
通知部8は、ナビゲーション装置Nから利用者に対して音、音声、文字表示を用い経路案内、渋滞情報、エンジンストップ案内(アイドリングストップ案内)を通知することができるように構成されている。
【0029】
渋滞情報取得部9は、電波による通信を行う送受信部を含み、外部から渋滞情報を取得することができるように構成され、例えば、VICS(登録商標)情報や外部ネットワーク(インターネット)、渋滞情報を有する交通情報サーバからデータ通信部11を用いて取得することができるように構成されている。
【0030】
電力入力部10車両に搭載されたバッテリの電力をナビゲーション装置1に入力することができるように構成されており、また入力される電力値を電力状態検出部1dに送信することができるように構成されている。
【0031】
次に、このように構成されたナビゲーション装置の動作についてフローチャートを用いて詳細に説明する。図3は、第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作について説明するフローチャート。
【0032】
図3に示すように、ナビゲーション装置Nは、制御部1の停車判定部1cで車両が停車したか否かを判定し(S20)、S1において車両が停車したと判定すると(S20、YES)、停車位置判定部1dで車両が停止した位置が渋滞情報取得部9で取得した渋滞情報に含まれるか否か判定し(S21)、S21において車両が停車した位置は渋滞中であると判定されると(S21、YES)、車両に搭載されたバッテリの電圧を電力状態検出部1eで検出し、検出された電力容量からエンジンを停止し再始動する際に問題があるか否かをエンジン停止判定部1fで判定する(S22)。S22においてエンジンを停止しても問題が無いと判断されると(S22、YES)、車両の利用者に対して通知部8及び表示部7を用いてアイドリングストップを行うように音、音声、表示を用いて通知を行う(S23)。また、S22においてバッテリの電力の低下が判定されると(S22、NO)、表示部7、通知部8を用いて利用者に対してバッテリの情報を通知する(S24)。
【0033】
このように構成されたナビゲーション装置Nは、車両が停車したことを停車判定部1cで判定する。停車した位置が渋滞中であるか否かを停車位置判定部1cで判定し渋滞によって停車したと判定されると、車両のバッテリの電力状態を電力状態検出部1eで検出し、エンジン停止しても再始動可能な電力状態であるとエンジン停止判定部1fで判定すると、車両の利用者に対してアイドリングストップを行うように自動的に通知を行うことができる。また、エンジン停止後に再始動不可能な場合には、バッテリの電力(電圧)が低下していることを通知することができるので、バッテリの状態を車両の利用者に通知することができる。
【0034】
次に、第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作についてフローチャートを用いて詳細に説明する。図4は、第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作について説明するフローチャート。
【0035】
図4に示すように、ナビゲーション装置Nの制御部1の停車判定部1cは、車両が停車
したか否かを判定し(S30)、S30において車両が停車したと判定すると(S30、YES)、停車位置判定部1dでまず車両が停止した位置が駐停車禁止区域内であるか否かを判定する(S31)、S31において停車位置は駐車禁止区域以外であると停車位置判定部1dが判定すると(S31、YES)、続いて停車位置判定部1dが停車した位置に対して渋滞情報取得部9で取得した渋滞情報に含まれるか否か判定し(S32)、S32において車両が停車した位置は渋滞中であると判定されると(S32、YES)、車両に搭載されたバッテリの電力容量を電力状態検出部1eで検出し、検出された電力容量からエンジンを停止し再始動する際に問題があるか否かをエンジン停止判定部1fで判定する(S33)。S13においてエンジンを停止しても問題が無いと判断されると(S33、YES)、車両の利用者に対して通知部8及び表示部7を用いてアイドリングストップを行うように音、音声、表示を用いて通知を行う(S34)。また、S13においてバッテリの電力の低下が判定されると(S33、NO)、表示部7、通知部8を用いて利用者に対してバッテリの電力(電圧)が低下していることを通知する(S35)。なお、S30において車両が停止していないと停車判定部1cが判定した場合や、S31において停車位置が駐停車禁止区域内と停車位置判定部1dが判定した場合や、S32において停車位置は渋滞中ではないと停車位置判定部1dが判定した場合は、処理を終了する。
【0036】
このように構成されたナビゲーション装置Nは、車両が停車したことを停車判定部1cで判定すると、停車した位置が駐停車禁止区域内で有るか否かを判定し、駐停車禁止区域内ではないと判定された場合、停車した位置が渋滞中であるか否かを再度停車位置判定部1cで判定を行い、停車した位置に渋滞情報があると車両のバッテリの電力状態を電力状態検出部1eで検出し、エンジンを停止しても車両に搭載されたバッテリで再始動可能な電力状態であるか否かをエンジン停止判定部1fで判定し、バッテリで再始動可能であると判定すると、車両の利用者に対してアイドリングストップを行うように自動的に通知を行うことができる。また、エンジン停止後に再始動不可能な場合には、バッテリの電力が低下していることを通知することができるので、バッテリの状態を車両の利用者に通知することができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明に係るナビゲーション装置は、車両が停車した現在位置に対して渋滞情報や駐停車禁止区域内で有るか否かを判定し、駐停車禁止区域外で渋滞によって停車していると判定されたときに、車両のバッテリの電力を測定し、アイドリングストップを行ってもエンジンを再始動できる電力を保持していると判定したときにアイドリングストップを車両の利用者に通知することができるナビゲーション装置等の用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0038】
1 制御部
1a 経路探索部
1b 経路案内部
1c 停車判定部
1d 停車位置判断部
1e 電力状態検出部
1f エンジン停止判定部
2 現在位置検出部
3 入力部
4 ROM
5 記憶部
6 RAM
7 表示部
8 通知部
9 渋滞情報取得部
10 電力入力部
11 バスライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路や交差点の地図情報を含む電子地図データと、
車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記車両が停車しているか否かを判定する停車判定手段と、
渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、
外部電力を入力する外部電力入力手段と、
前記停車判定手段で前記車両が停車していると判定されたとき前記渋滞情報取得手段で取得された前記渋滞情報に前記車両の現在位置が含まれるか否かを判定する停車位置判定手段と、
前記停車位置判定手段で渋滞による停車と判定されたときに前記外部電力入力手段から入力される前記車両の電力状態を検出する電力状態検出手段と、
前記電力状態検出手段で検出された電力状態からエンジン停止の可否を判定するエンジン停止判定手段と、
前記エンジン停止判定手段の判定結果に基づいてエンジン停止を促す通知を行う通知手段とを備えて構成されたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記停車判定手段は、停車禁止区域以外に対して前記車両の停車判定を行うことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記エンジン停止判定手段は、前記車両のエンジン起動の可否を決める予め決められた電力閾値と前記電力状態検出手段で検出された電力状態とを比較して可否を判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記ナビゲーション装置は、現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段、前記経路探索手段で探索された経路を案内する経路案内手段を備えることを特徴する請求項1から請求項3のいずれかに記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−209170(P2011−209170A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−78428(P2010−78428)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】