説明

ナビゲーション装置

【課題】ユーザが把握していた現在地とこの現在地を基準とした距離感覚及び方向感覚を失わせることなく、今後たどる目的地までの経路をより直感的に把握させることのできるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、平面地図画像G11上で現在地Pと次のルートポイントIとを通る直線lに対して垂直であり、且つ、現在地Pを通る傾斜軸L周りに、次のルートポイントIが表示部16の表示領域A内側に入る傾斜角度θだけ、平面地図画像を奥行き側に傾斜させた遷移結果地図画像G12と、平面地図画像G11を傾斜軸L周りに傾斜角度θn(=θ/(N+1)×n、n=1,…,N)だけ傾斜させた遷移過程地図画像とを描画し、表示領域Aに表示する地図画像を「平面地図画像G11→遷移過程地図画像(θ1→θN)→遷移結果地図画像G12」の順序にて遷移させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの経路を表示するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載の技術が知られている。この特許文献1に記載の技術は、現在地周辺の道路地図の鳥瞰図及び平面地図を同時に同一画面に表示するモードを有しており、このモードにて表示する場合、鳥瞰図及び平面地図にグリッドラインを重ねて表示するとともに、鳥瞰図の表示領域を大きくし、その一部に平面地図をウインドウ表示する。この従来技術によれば、グリッドラインが重ねて表示されることから、ユーザにとって距離感が掴み易い鳥瞰図を表示することが可能である。
【0003】
ところで、目的地までの経路上において現在地よりも目的地側の次に右左折する交差点までの経路がどのような経路であるかユーザに分かり易く表示することが求められている。
【0004】
上記特許文献1に記載の技術は、ユーザが鳥瞰図を見て実際の状況と照らし合わせるには役立つが、次に右左折する交差点までの経路がどのような経路であるかユーザに分かり易く表示するものではない。
【0005】
上記要求に対し、現在地と次に右左折する交差点までの経路とを一画面で表示し、縮尺変化(ズーム)や地図移動(スクロール)を自動で行なう技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−194810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記後者の従来技術では、ズームやスクロールが自動で行なわれることから、これらズームやスクロールが行われる前までの表示にてユーザが把握していた現在地や、この現在地を基準とした次に右左折する交差点までの距離感覚及び方向感覚を失わせてしまう。そして、これら距離感覚及び方向感覚を失わせる結果、ユーザが次に右左折する交差点までの経路について距離や方向を直感的に把握することが難しかった。
【0008】
なお、説明の便宜上、次に右左折する交差点までの経路について説明したが、次に右左折する交差点に限らず、分岐点、高速道路のインターチェンジの出入口、及び経由地等、目的地までの経路をたどる上で重要な地点であるルートポイントまでの経路、あるいは、今後たどる目的地までの経路を、ユーザに分かり易く表示することが求められている。
【0009】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ユーザが把握していた現在地とこの現在地を基準とした距離感覚及び方向感覚を失わせることなく、今後たどる目的地までの経路をより直感的に把握させることのできるナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、地図情報が記憶されている地図情報記憶部と、現在地を検出する現在地検出部と、出発地から目的地までの経路を探索する経路探索部と、地図情報記憶部に記憶されている地図情報、現在地検出部によって検出された現在地の情報である現在地情報、及び経路探索部によって探索された経路の情報である経路情報に基づいて、現在地及び経路を含む平面視の地図画像である平面地図画像を描画する地図画像描画部と、地図画像描画部によって描画された地図画像を表示領域に表示する表示部と、表示領域に表示する地図画像を制御する表示制御部とを備えるナビゲーション装置であって、地図画像描画部は、平面地図画像に加え、平面地図画像上での現在地及び前記表示領域内には現れていない経路上の地点を通る直線に対して垂直な軸である傾斜軸を基準として、その傾斜軸回りに経路上の地点が表示領域内に入るまで、経路上の地点が奥行き側となるように、平面地図画像を傾斜させた結果の地図画像である遷移結果地図画像と、これら平面地図画像から遷移結果地図画像まで傾斜する過程にある地図画像である遷移過程地図画像とを描画するものであり、表示制御部は、所定の実行条件が成立したことに基づいて、表示領域に表示する地図画像を、平面地図画像から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像まで遷移させることを特徴とする。
【0011】
ナビゲーション装置としての上記構成では、所定の実行条件が成立したことに基づいて、表示領域に表示される地図画像は、平面地図画像から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像まで遷移する。ここで、遷移過程地図画像及び遷移結果地図画像は平面地図画像と縮尺が変わることなく同一の縮尺であり、且つ、平面地図画像から遷移結果地図画像までの遷移過程において現在地は表示領域内にあることから、ユーザは、平面地図画像の表示時に把握していた現在地とこの現在地を基準とした距離感覚及び方向感覚を失わない。そして、遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像が表示されることで、今後たどる目的地までの経路を直感的に把握することができるようになる。
【0012】
上記請求項1に記載の構成において、請求項2に記載の発明のように、経路にはこの経路をたどる上で案内対象となる地点であるルートポイントが含まれており、経路上の地点としてそのルートポイントが用いられるとよい。なお、ルートポイントとは、具体的には、右左折する交差点、分岐点、高速道路のインターチェンジ出入口、及び経由地等である。
【0013】
上記請求項2に記載の構成においては、請求項3に記載の発明のように、地図画像描画部は、経路上の現在地よりも目的地側に位置するルートポイントが所定個数以上ある場合には、経路上の地点として所定個数先のルートポイントを用いるとともに、傾斜軸として平面地図画像上での現在地と所定個数先のルートポイントとを通る直線に対して垂直な軸を用いて、遷移結果地図画像及び前記遷移過程地図画像を描画するとよい。これにより、目的地側に位置するルートポイントが所定個数以上ある場合、ユーザは、所定個数先(例えば「1つ先」)のルートポイントまでの経路を直感的に把握することができるようになる。
【0014】
上記請求項3に記載の構成においては、請求項4に記載の発明のように、地図画像描画部は、経路上の現在地よりも目的地側に位置するルートポイントが所定個数に満たない場合には、経路上の地点として目的地を用いるとともに、傾斜軸として平面地図画像上で現在地と目的地とを通る直線に対して垂直な軸を用いて、遷移結果地図画像及び前記遷移過程地図画像を描画するとよい。これにより、目的地側に位置するルートポイントが所定個数に満たない場合であっても、ユーザは目的地までの経路を直感的に把握することができるようになる。
【0015】
上記請求項3に記載の構成においては、請求項5に記載の発明のように、所定個数は複数個であり、地図画像描画部は、経路上の現在地よりも目的地側に位置するルートポイントが複数個に満たない場合には、経路上の地点として平面地図画像上での現在地とこの現在地及び目的地間に位置するルートポイントを用いるとともに、傾斜軸として平面地図画像上での現在地とそのルートポイントとを通る直線に対して垂直な軸を用いて、遷移結果地図画像及び遷移過程地図画像を描画しても良い。これにより、目的地側に位置するルートポイントが所定の複数個に満たない場合であっても、ユーザは目的地手前のルートポイントまでの経路を直感的に把握することができるようになる。
【0016】
ところで、ノースアップ表示の場合であれ、ヘディングアップ表示であれ、現在地は表示領域の中心もしくは左右方向中央であって中心よりも下方に表示されることが多く、経路上の地点は表示領域の左方領域、右方領域、下方領域等に位置することがある。そのため、表示部の表示領域に、その右方領域が奥行き方向に傾斜するとともにその左方領域が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像が表示されたり、その左方領域が奥行き方向に傾斜するとともにその右方領域が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像が表示されたり、その下方領域が奥行き方向に傾斜するとともにその上方領域が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像が表示されたりすることもありえるため、ユーザにとって見にくくなるおそれがある。なお、表示領域の上方領域、下方領域、左方領域、及び右方領域とは、表示領域の中心よりも上方、下方、左方、及び右方の領域をそれぞれ意味する。
【0017】
そこで、上記請求項1〜5のいずれかに記載の構成においては、請求項6に記載の発明のように、地図画像描画部は、遷移結果地図画像として、平面地図画像を傾斜軸回りに傾斜させ、且つ、経路上の地点が平面地図画像上で現在地の上方に位置するまで平面地図画像を現在地を中心に回転させた結果の地図画像を描画するとよい。これにより、表示領域の中心に現在地が位置するとともに表示領域の中央上方に経路上の地点が位置する遷移結果地図画像が表示されるため、ユーザにとってより見易い地図画像を表示領域に表示することができるようになる。
【0018】
また、上記請求項1〜5のいずれかに記載の構成において、請求項7に記載の発明のように、地図画像描画部は、遷移結果地図画像として、平面地図画像を傾斜軸回りに傾斜させ、且つ、経路上の地点が平面地図画像上で表示領域の右方領域の上方に位置するまで平面地図画像を現在地を中心に回転させた結果の地図画像を描画してもよい。
【0019】
あるいは、上記請求項1〜5のいずれかに記載の構成において、請求項8に記載の発明のように、地図画像描画部は、遷移結果地図画像として、平面地図画像を傾斜軸回りに傾斜させ、且つ、経路上の地点が平面地図画像上で表示領域の左方領域の上方に位置するまで平面地図画像を現在地を中心に回転させた結果の地図画像を描画してもよい。
【0020】
上記請求項7に記載の構成あるいは上記請求項8に記載の構成によれば、表示領域の右方領域上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域の左方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像、または、表示領域の左方領域上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域の右方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像が表示されるため、ユーザにとってより見やすい地図画像を表示領域に表示することができるようになるとともに、表示領域をより有効に活用することができるようになる。
【0021】
また、上記請求項6〜8に記載の構成においては、地図画像描画部は、平面地図画像を回転させた後に傾斜させて遷移結果地図画像を描画してもよく、平面地図画像を傾斜させた後に回転させて遷移結果地図画像を描画してもよく、平面地図画像を同時に回転及び傾斜させて遷移結果地図画像を描画してもよい。
【0022】
上記請求項1〜8のいずれかに記載の構成において、請求項9に記載の発明では、所定の実行条件は、経路上において現在地から表示領域内に表示すべき経路上の地点までの距離が所定距離以下となることとした。これにより、表示領域に表示される地図画像は平面地図画像から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像まで自動的に遷移するようになり、ユーザの操作に係る負担を低減することができるようになる。なお、所定距離としては、例えば「1[km]」等の一定距離を採用するとよい。
【0023】
上記請求項1〜9のいずれかに記載の構成において、請求項10に記載の発明では、ユーザが操作するための操作部をさらに有しており、所定の実行条件は、操作部によって実行指示が与えられたこととした。これにより、ユーザの意思によって、表示領域に表示する地図画像を、平面地図画像から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像まで遷移させることができるようになる。
【0024】
なお、ユーザは車両を運転しながら当該ナビゲーション装置を操作することが多いため、上記請求項10に記載の構成においては、請求項11に記載の発明のように、操作部には、プッシュボタンが含まれており、このプッシュボタンがプッシュ操作されることにより実行指示が与えられることが特に望ましい。
【0025】
また、上記請求項1〜11のいずれかに記載の構成において、請求項12に記載の発明のように、地図画像描画部は、傾斜軸として現在地を通る軸を用いて遷移結果地図画像及び遷移過程地図画像を描画してもよく、請求項13に記載の発明のように、地図画像描画部は、傾斜軸として現在地よりも出発地側にずれた軸を用いて遷移結果地図画像及び遷移過程地図画像を描画してもよい。なお、表示領域に占める現在地よりも目的地側の経路を表示する領域は、請求項12に記載の構成による遷移結果地図画像よりも、請求項13に記載の構成による遷移結果地図画像の方が広くなる。そのため、請求項13に記載の構成によれば、請求項12に記載の構成よりも、表示領域をより有効に活用することができるようになる。
【0026】
上記請求項1〜13のいずれかに記載の構成では、表示部の表示領域に表示する地図画像を、平面地図画像から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像に遷移させる際、地図画像上の道路の形状によっては、どの程度傾斜したり、どの程度回転したりしたか、ユーザにとって分かりにくいことがある。そこで、請求項14に記載の発明のように、地図画像描画部は、所定の距離間隔のグリッドを含む地図画像を描画し、表示制御部は、グリッドを含む地図画像を表示領域に表示するとよい。これにより、ユーザは、グリッドの間隔及び傾斜を参考に地図の傾斜角度をより正確に読み取ることができるようになる。
【0027】
なお、上記請求項14に記載の構成においては、請求項15の発明のように、地図画像描画部は、緯線に平行なグリッドである緯線グリッド及び経線に平行なグリッドである経線グリッドを含む地図画像を描画するとよい。これにより、ユーザは、今後たどる経路の方位についても直感的に認識することができるようになる。
【0028】
また、上記請求項15に記載の構成においては、請求項16に記載の発明のように、地図画像描画部は、経線グリッド及び緯線グリッドにて囲まれる矩形領域のうち、経路を含む矩形領域の背景色を、経路を含まない矩形領域の背景色とコントラストが大きくなるように異ならせることで強調した地図画像を描画するとよい。これにより、ユーザは、矩形領域のゆがみ度合、すなわち、緯線グリッドの間隔及び傾斜並びに経線グリッドの間隔及び傾斜をより把握しやすくなり、矩形領域を単位とした距離間隔や方向感覚を把握することができるようになる。
【0029】
上記請求項14〜16のいずれかに記載の構成において、請求項17に記載の発明のように、地図画像描画部は、地図画像上の道路よりも太い太線にて強調されたグリッドを含む地図画像を描画するとよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るナビゲーション装置の第1の実施の形態について、全体構成を示すブロック図である。
【図2】目的地までの経路上の現在地よりも目的地側に次のルートポイントがある状況を示す図である。
【図3】図2に示す状況において、第1の実施の形態によって描画される平面地図画像の一例を示す図である。
【図4】図2に示す状況において、第1の実施の形態によって描画される遷移結果地図画像の一例を示す図である。
【図5】平面地図画像と遷移結果地図画像との関係を表示領域の側面方向から示した図であって、図5(a)は、現在地と次のルートポイントとの離間距離が短い場合を示した図であり、図5(b)は、現在地と次のルートポイントとの離間距離が長い場合を示す図である。
【図6】本発明に係る第1の実施の形態によって実行される地図画像遷移表示処理について、その処理手順を示すフローチャートである。
【図7】(a)は同一の平面地図画像G11について設定した傾斜軸L及び傾斜軸L1を示す図であり、(b)は、(a)に示した平面地図画像を、傾斜軸Lを基準に傾斜させた遷移結果地図画像G21の一例を示す図であり、(c)は、(a)に示した平面地図画像を、傾斜軸L1を基準に傾斜させた遷移結果地図画像G12aの一例を示す図である。
【図8】本発明に係る第2の実施の形態によって描画される地図画像について、(a)は、次のルートポイントが現在地の右方に位置する平面地図画像の一例を示す図であり、(b)は、(a)に示した平面地図画像を、次のルートポイントが現在地の上方に位置する回転角度だけ回転させた遷移過程地図画像の一例を示す図であり、(c)は、(b)に示した遷移過程地図画像を、次のルートポイントが表示領域内側に入る傾斜角度だけ傾斜させた結果の遷移結果地図画像の一例を示す図である。
【図9】本発明に係る第2の実施の形態によって実行される地図画像遷移表示処理について、その処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る第3の実施の形態によって描画される地図画像について、(a)は、次のルートポイントが現在地の右方に位置する平面地図画像の一例を示す図であり、(b)は、(a)に示した平面地図画像を、次のルートポイントが表示領域Bの右方領域の上方に位置する回転角度だけ回転させた遷移過程地図画像の一例を示す図であり、(c)は、(b)に示した遷移過程地図画像を、次のルートポイントが表示領域内側に入る傾斜角度だけ傾斜させた結果の遷移結果地図画像の一例を示す図である。
【図11】第3の実施の形態によって実行される地図画像遷移表示処理について、その処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】第4の実施の形態による遷移結果地図画像の表示例について、(a)は、現在地と次のルートポイントとの離間距離が短い場合の遷移結果地図画像の表示例を示す図であり、(b)は、現在地と次のルートポイントとの離間距離が遠い場合の遷移結果地図画像の表示例を示す図である。
【図13】(a)は、現在地Pから2個先のルートポイントIが指定された場合の遷移結果地図画像の表示例を示す図であり、図13(b)は、現在地Pから3個先のルートポイントIが指定された場合の遷移結果地図画像の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係るナビゲーション装置の第1の実施の形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、本実施の形態では、ナビゲーション装置1は、図示しない車両に搭載された車載ナビゲーション装置として具体化されている。
【0032】
はじめに、図1を参照して、ナビゲーション装置1の構成及び機能について説明する。図1に示されるように、ナビゲーション装置1は、地図情報記憶部11、GPS受信部12、操作部13、制御部14、音声出力部15、及び表示部16を備えて構成されている。制御部14は、公知のCPU及び内蔵メモリを有して構成されるコンピュータであり、そのCPUが内蔵メモリに記憶されているプログラムを実行することによって各種機能を実現している。以下の説明では、便宜上、制御部14は、現在地検出部141、経路探索部142、経路案内部143、地図画像描画部144、及び表示制御部145を有するものとして説明する。
【0033】
地図情報記憶部11は、例えばハードディスクドライブ装置、DVD(digital versatile disc)装置、CD(compact disc)装置、フラッシュメモリ等によって構成されており、地図情報が記憶されている。
【0034】
GPS受信部12は、例えばGPSアンテナを有して構成されており、図示しない複数のGPS衛星から発せられるGPS信号を受信する。また、GPS受信部12は、制御部14に接続されており、この受信したGPS信号を制御部14に出力する。
【0035】
操作部13は、例えばタッチパネルや音声入力装置等の適宜の入力装置と公知のプッシュボタンとを有して構成されており、制御部14に接続されている。当該ナビゲーション装置1のユーザは、上記適宜の入力装置を操作することにより、出発地の情報である出発地情報及び目的地の情報である目的地情報を制御部14に入力することができ、プッシュボタンをプッシュ操作することにより、経路案内の開始指示や後述する地図画像遷移表示処理の開始指示を制御部14に与えることができる。
【0036】
現在地検出部141は、地図情報記憶部11及びGPS受信部12に接続されており、GPS受信部12によって受信されるGPS信号を取得するとともに、地図情報記憶部11に記憶されている地図情報を読み出し、これらGPS信号及び地図情報を利用して車両の現在地を検出する。この車両の現在地の検出においては、当該ナビゲーション装置1を搭載する車両の走行軌跡及び地図情報に基づいて周知のマップマッチングを実行することで、GPS信号に基づいて決定する現在地の誤差を補正する。また、現在地検出部141は、経路案内部143に接続されており、このようにして検出した車両の現在地の情報である現在地情報を経路案内部143に出力する。
【0037】
経路探索部142は、地図情報記憶部11及び操作部13に接続されており、操作部13から入力された出発地情報及び目的地情報、並びに地図情報記憶部11から取得した地図情報を利用して、出発地から目的地までの経路を探索する。また、経路探索部142は経路案内部143に接続されており、出発地から目的地までの経路を探索すると、その探索した経路の情報である経路情報を経路案内部143に出力する。
【0038】
経路案内部143は、操作部13、現在地検出部141、経路探索部142、地図画像描画部144、及び表示制御部145に接続されており、操作部13から経路案内の開始指示や地図画像遷移表示処理の開始指示が入力されると、地図画像描画部144に対しては、その旨、現在地検出部141から入力される現在地情報、及び経路探索部142から入力される経路情報を出力するとともに、表示制御部145に対しては、その旨を出力する。また、経路案内部143は、例えばスピーカ等によって構成される音声出力部15に接続されており、操作部13から経路案内の開始指示が入力されると、音声出力部15から音声案内あるいは警告音を出力してユーザに経路を案内する。
【0039】
地図画像描画部144は、経路案内部143及び表示制御部145に接続されており、経路案内部143を介して経路案内の開始指示が入力されると、経路案内部143を介して入力される現在地情報及び経路情報を用いて、現在地及び経路を含む平面視の地図画像である平面地図画像を描画するとともに、この描画した平面地図画像の情報である平面地図画像情報を表示制御部145に出力する。
【0040】
表示制御部145は、地図画像描画部144に接続されており、この地図画像描画部144から平面地図画像情報が入力されると、例えばLCD等によって構成された表示部16の正方形状の表示領域(例えば「480×480[ドット]」)の中心に平面地図画像に含まれる現在地が位置するように表示する。なお、本実施の形態では、正方形状の表示領域のサイズは、「480×480[ドット]」に限らず任意であり、「320×320[ドット]」や「640×640[ドット]」等でもよい。また、本実施の形態では、現在地が表示領域の中心に位置するように表示していたが、表示領域の中心に限らず、表示領域の左右方向中央であって中心よりも下方に表示してもよい。
【0041】
以上のように構成されることで、ナビゲーション装置1は、現在地及び目的地までの経路を含む平面地図画像を表示部16の表示領域に表示させながら、音声出力部15によって音声案内を行なうことができるようになる。
【0042】
ところで、右左折する交差点、分岐点、高速道路のインターチェンジの出入口、及び経由地等、目的地までの経路をたどる上で案内対象となるルートポイントまでの経路を、ユーザに分かり易く表示することが求められている。
【0043】
そこで、本実施の形態では、地図画像描画部144は、上記平面地図画像に加え、遷移過程地図画像及び遷移結果地図画像を描画し、表示制御部145は、表示部16の表示領域に表示する地図画像を、平面地図画像から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像まで遷移させることとした。以下、地図画像描画部144及び表示制御部145について詳述する。
【0044】
地図画像描画部144は、経路案内部143を介して経路案内の開始指示及び地図画像遷移表示処理の開始指示の双方が入力(これらの入力は通常異なるタイミングでなされる)されると、経路案内部143を介して入力される現在地情報及び経路情報を用いて、経路上の現在地よりも目的地側に、表示領域に表れていない次のルートポイントがあるか否かを判断する。
【0045】
ここで、表示領域に表れていない次のルートポイントがあると判断した場合、地図画像描画部144は、平面地図画像上での現在地とそのルートポイントとを通る直線に対して垂直であり、且つ、現在地を通る軸である傾斜軸を基準として、その傾斜軸回りにそのルートポイントが表示領域内に入るまで、そのルートポイントが奥行き側となるように、平面地図画像を傾斜させた結果の地図画像である遷移結果地図画像を描画する。
【0046】
一方、表示領域に表れていない次のルートポイントがないと判断した場合、地図画像描画部144は、平面地図画像上での現在地と目的地とを通る直線に対して垂直であり、且つ、現在地を通る軸である傾斜軸を基準として、その傾斜軸回りに目的地が表示領域内に入るまで、目的地が奥行き側となるように、平面地図画像を傾斜させた結果の地図画像である遷移結果地図画像を描画する。なお、以下、平面地図画像を傾斜軸回りに傾斜させた角度を傾斜角度と記載する。
【0047】
図2〜図5を併せ参照してさらに詳述する。ここで、図2は、図示しない目的地までの経路R上の現在地Pよりも目的地側に次のルートポイントIがある状況を示す図であり、図3は、図2に示す状況において、地図画像描画部144によって描画される平面地図画像G11の一例を示す図であり、図4は、図2に示す状況において地図画像描画部144によって描画される遷移結果地図画像G12の一例を示す図である。図5は、平面地図画像G11と遷移結果地図画像G12との関係を表示領域Aの側面方向から示した図であって、図5(a)は、現在地Pから表示領域に現れていない次のルートポイントIまでの離間距離が短い場合を示し、図5(b)は、現在地Pから表示領域に現れていない次のルートポイントIまでの離間距離が長い場合を示している。
【0048】
地図画像描画部144は、図2に示す状況においては、表示領域に現れない次のルートポイントIがあると判断する。そのため、地図画像描画部144は、図3に示すように、平面地図画像G11上で現在地Pと次のルートポイントIとを通る直線lを算出し、この直線lに対して垂直であり、且つ、現在地Pを通る傾斜軸Lを設定する。傾斜軸Lを設定すると、地図画像描画部144は、この傾斜軸Lを基準として、次のルートポイントIが表示領域Aを構成する辺のうち最寄の一辺から所定ドット数(例えば「24[ドット]」)だけ表示領域Aの内側に入る傾斜角度θを算出する。傾斜角度θを算出すると、地図画像描画部144は、図4に示すように、平面地図画像G11を奥行き側に傾斜角度θだけ傾斜させた結果の地図画像である遷移結果地図画像G12を描画する。なお、図5(a)と図5(b)との対比から分かるように、平面地図画像G11において現在地Pと次のルートポイントIとの離間距離が長いほど、傾斜角度θは大きく(深く)なる一方、平面地図画像G11において現在地Pと次のルートポイントIとの離間距離が短いほど、傾斜角度θは小さく(浅く)なる。また、所定ドット数は「24[ドット]」に限らず任意であり、表示領域Aの一辺の所定割合(例えば「5[%]」)のドット数としてもよい。
【0049】
また、地図画像描画部144は、これら平面地図画像G11(図3)から遷移結果地図画像G12(図4)まで傾斜する過程にある地図画像である遷移過程地図画像を所定数N(例えば「10[枚])だけ描画する。詳しくは、地図画像描画部144は、平面地図画像G11を傾斜軸Lを基準として傾斜角度θn(=θ/(N+1)×n、n=1,…,N)だけ傾斜させた結果の地図画像である遷移過程地図画像を描画する。なお、所定数Nは、「10[枚]」に限らず任意であり、「5[枚]」や「15[枚]」等でもよい。また、傾斜角度θが大きい(すなわち、平面地図画像G11上において現在地Pと次のルートポイントIとの離間距離が長い)ほど、所定数Nを大きくしてもよい。所定数Nが大きいほど、平面地図画像G11から遷移結果地図画像G12までの遷移を滑らかに表現することができるようになる。
【0050】
そして、地図画像描画部144は、平面地図画像G11、遷移結果地図画像G12、及び所定数Nの遷移過程地図画像を描画すると、これら描画した地図画像を表示制御部145に出力する。
【0051】
なお、表示領域に現れない次のルートポイントIがないと判断した場合においては、表示領域に現れない次のルートポイントIがあると判断した上述の場合についてルートポイントIを目的地に替えて地図画像を描画すればよいため、ここでの説明を省略する。
【0052】
表示制御部145は、平面地図画像G11、遷移結果地図画像G12、及び遷移過程地図画像が地図画像描画部144から入力されると、表示部16の表示領域Aに表示する地図画像を、平面地図画像G11から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像G12まで、すなわち「平面地図画像G11→遷移過程地図画像(θ1→θN)→遷移結果地図画像G12」の順序にて、所定の遷移時間(例えば「1[秒]」)内に遷移させる。遷移結果地図画像G12まで遷移させると、表示制御部145は、この遷移結果地図画像G12の表示を所定の継続時間(例えば「5[秒]」)継続し、この継続時間が経過すると、表示部16の表示領域Aに表示する地図画像を、遷移結果地図画像G12から遷移過程地図画像を介して平面地図画像G11まで、すなわち「遷移結果地図画像G12→遷移過程地図画像(θN→θ1)→平面地図画像G11」の順序にて、上記遷移時間内に遷移させる。
【0053】
なお、上記遷移時間は、「1[秒]」に限らず任意であり、「2[秒]」や「0.8[秒]」等でもよい。遷移時間は、ユーザが車両を運転していた場合であっても安全に上記地図画像の遷移をすべて見ることが可能な時間であることが好ましいことから、本実施の形態では「1[秒]」としている。また、上記継続時間は「5[秒]」に限らず任意であり、「1[秒]」や「10[秒]」等でもよい。
【0054】
以上のように構成されたナビゲーション装置1は、図6に示す地図画像遷移表示処理S1を実行する。なお、ナビゲーション装置1は、操作部13を構成する入力装置によって出発地及び目的地が入力された後、操作部13を構成するプッシュボタンがプッシュ操作され、経路案内を実行しているものとする。経路案内を実行していることから、表示部16の表示領域Aには平面地図画像G11が既に表示されているものとする。
【0055】
ナビゲーション装置1は、経路案内を実行中に、操作部13を構成するプッシュボタンがプッシュ操作されたか否か、すなわち地図画像の遷移開始指示が与えられたか否かを判断する。ここで、プッシュ操作がされたと判断しなかった場合(ステップS101の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置1は、このステップS101の判断処理を再度実行する。一方、プッシュ操作がされたと判断した場合(ステップS101の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置1は、続くステップS102の判断処理に移行する。すなわち、ナビゲーション装置1は、ステップS101の判断処理を通じて、操作部13を構成するプッシュボタンがプッシュ操作されるまで待機する。
【0056】
地図画像の遷移開始指示が与えられると、ナビゲーション装置1は、続くステップS102の判断処理として、経路上の現在地Pよりも目的地側に表示領域に現れない次のルートポイントIがあるか否かを判断する。
【0057】
ここで、次のルートポイントIがあると判断した場合(ステップS102の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置1は、続くステップS103の処理として、平面地図画像G11上で現在地Pと次のルートポイントIとを通る直線lを算出し、この直線lに対して垂直であり、且つ、現在地Pを通る傾斜軸Lを設定する。傾斜軸Lを設定すると、ナビゲーション装置1は、続くステップS104の処理として、ステップS103の処理で設定した傾斜軸Lを基準として、次のルートポイントIが表示領域Aを構成する辺のうち最寄の一辺から所定ドット数だけ表示領域Aの内側に入る傾斜角度θを算出し、続くステップS107の処理に移行する。
【0058】
一方、次のルートポイントIがないと判断した場合(ステップS102の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置1は、続くステップS105の処理として、平面地図画像G11上で現在地Pと目的地とを通る直線に対して垂直であり、且つ、現在地Pを通る傾斜軸Lを設定する。傾斜軸Lを設定すると、ナビゲーション装置1は、続くステップS106の処理として、ステップS105の処理で設定した傾斜軸Lを基準として、次のルートポイントが表示領域Aを構成する辺のうち最寄の一辺から所定ドット数だけ表示領域Aの内側に入る傾斜角度θを算出し、続くステップS107の処理に移行する。
【0059】
ステップS107の処理に移行すると、ナビゲーション装置1は、平面地図画像G11を奥行き側に傾斜角度θだけ傾斜させた結果の地図画像である遷移結果地図画像G12を描画するとともに、ステップS101にて描画した平面地図画像G11からこの遷移結果地図画像G12まで傾斜する過程にある地図画像である遷移過程地図画像を所定数Nだけ描画し、続くステップS108の処理に移行する。
【0060】
ステップS108の処理に移行すると、ナビゲーション装置1は、表示部16の表示領域Aに表示していた地図画像を「平面地図画像G11→遷移過程地図画像(θ1→θN)→遷移結果地図画像G12」の順序にて上記遷移時間内に遷移させる。遷移結果地図画像G12まで遷移させると、ナビゲーション装置1は、続くステップS109の判断処理として、表示部16の表示領域Aに遷移結果地図画像G12を表示させつつ、上記継続時間が経過したか否かを判断する。
【0061】
ここで、継続時間が経過したと判断しなかった場合(ステップS109の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置1は、このステップS109の判断処理を再度実行し、継続時間が経過したと判断した場合(ステップS109の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置1は、続くステップS110の処理に移行する。すなわち、ナビゲーション装置1は、ステップS109の判断処理を通じて、継続時間が経過するまで待機する。
【0062】
この継続時間が経過すると、ナビゲーション装置1は、続くステップS110の処理として、表示部16の表示領域Aに表示していた地図画像を、「遷移結果地図画像G12→遷移過程地図画像(θN→θ1)→平面地図画像G11」の順序にて、遷移時間内に遷移させ、この地図画像遷移表示処理S1を終了する。
【0063】
以上説明した第1の実施の形態では、ナビゲーション装置1は、平面地図画像G11上で現在地Pと表示領域Aに現れていない次のルートポイントIとを通る直線lに対して垂直であり、且つ、現在地Pを通る傾斜軸Lを基準として、次のルートポイントIが表示部16の表示領域A内側に入る傾斜角度θだけ、平面地図画像を奥行き側に傾斜させた遷移結果地図画像G12と、平面地図画像G11を傾斜軸Lを基準として傾斜角度θn(=θ/(N+1)×n、n=1,…,N)だけ傾斜させた遷移過程地図画像とを描画し、表示領域Aに表示する地図画像を「平面地図画像G11→遷移過程地図画像(θ1→θN)→遷移結果地図画像G12」の順序にて遷移させることとした。
【0064】
これにより、遷移過程地図画像及び遷移結果地図画像G12は平面地図画像G11と縮尺が変わることなく同一の縮尺であり、且つ、平面地図画像G11から遷移結果地図画像G12までの遷移過程において現在地Pは表示領域A内にあることから、ユーザは、平面地図画像G11の表示時に把握していた現在地Pとこの現在地Pを基準とした距離感覚及び方向感覚を失わない。そして、遷移結果地図画像G12が表示されることで次のルートポイントIまでの経路Rを把握することができ、このときの傾斜角度θの大きさ(深さ)から次のルートポイントIまでの距離を感覚的に把握することができるようになる。
【0065】
また、上記第1の実施の形態では、操作部13には、プッシュボタンが含まれており、このプッシュボタンがプッシュ操作されることにより実行指示が与えられることとした(図1及びS101の判断処理参照)。これにより、ユーザは煩わしい操作をすることなくプッシュ操作というごく簡単な操作により、表示部16の表示領域Aに表示する地図画像を、平面地図画像G11から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像G12まで遷移させることができるようになる。
【0066】
なお、上記第1の実施の形態では、図3及び図7(a)に示すように、ナビゲーション装置1は、平面地図画像G11上で現在地Pを通る傾斜軸Lを基準として、図4及び図7(b)に示す遷移結果地図画像G12及び遷移過程地図画像を描画し、地図画像に含まれる現在地Pが表示領域Aの中心に位置するように表示していたが、これに限らない。
【0067】
ナビゲーション装置1は、図7(a)に示すように、平面地図画像G11上で現在地Pよりも出発地側(すなわち、目的地と反対側)にずれた傾斜軸L1周りに傾斜させて、図7(c)に示す遷移結果地図画像G12a及び遷移過程地図画像を描画し、地図画像に含まれる現在地Pが表示領域A内側に入るように表示することとしてもよい。
【0068】
図7(b)と図7(c)との対比から分かるように、表示領域Aに占める現在地Pから次のルートポイントIまでの経路を表示する領域は、現在地を通る傾斜軸Lを基準とした遷移結果地図画像G12よりも、現在地よりも出発地側にずらした傾斜軸L1を基準とした遷移結果地図画像G12aの方が広くなる。そのため、表示領域Aをより有効に活用することができるようになる。
【0069】
上記第1の実施の形態では、ナビゲーション装置1は、目的地までの経路案内を実行中にプッシュボタンがプッシュ操作されると、表示部16の表示領域Aに表示する地図画像を「平面地図画像G11→遷移過程地図画像(θ1→θN)→遷移結果地図画像G12」の順序にて遷移させ、遷移結果地図画像G12の表示を所定の継続時間だけ継続し、「遷移結果地図画像G12→遷移過程地図画像(θN→θ1)→平面地図画像G11」の順序にて遷移させていたが、これに限らない。
【0070】
ナビゲーション装置1は、遷移結果地図画像G12の表示を所定の継続時間だけ継続するのではなく、遷移結果地図画像G12を表示中にプッシュボタンがプッシュ操作されたとき、「遷移結果地図画像G12→遷移過程地図画像(θN→θ1)→平面地図画像G11」の順序にて遷移させてもよい。あるいは、遷移結果地図画像G12を表示中にルートポイントIを通過したとき、「遷移結果地図画像G12→遷移過程地図画像(θN→θ1)→平面地図画像G11」の順序にて遷移させてもよい。また、ナビゲーション装置1は、「遷移結果地図画像G12→遷移過程地図画像(θN→θ1)→平面地図画像G11」の順序にて遷移させなくてもよく、遷移過程地図画像(θN→θ1)を介することなく平面地図画像G11に遷移させてもよい。
【0071】
上記第1の実施の形態では、ナビゲーション装置1は、経路R上の現在地Pよりも目的地側に位置するルートポイントが所定個数以上ある場合には、平面地図画像G11上で現在地Pと所定個数先のルートポイントとを通る直線lに対して垂直な軸を傾斜軸Lとし、所定個数先のルートポイントIが表示領域A内側に入る角度を傾斜角度θとして、遷移結果地図画像G12及び遷移過程地図画像を描画していた。また、ナビゲーション装置1は、経路R上の現在地Pよりも目的地側に位置するルートポイントが所定個数に満たない場合には、平面地図画像G11上で現在地Pと目的地とを通る直線に対して垂直な軸を傾斜軸Lとし、目的地が表示領域A内側に入る角度を傾斜角度θとして、遷移結果地図画像G12及び遷移過程地図画像を描画していた。なお、第1の実施の形態では、所定個数とは「1[個]」である。
【0072】
しかしながら、上記所定個数については、「1[個]」に限らず複数個であってもよい。ただし、上記所定個数を複数個とすると、経路R上の現在地Pよりも目的地側に位置するルートポイントが所定個数に満たない場合に、現在地Pと目的地との間にルートポイントが存在しながら、ルートポイントに基づく傾斜軸Lを定めることができなくなってしまう。
【0073】
そこで、ナビゲーション装置1は、経路上の現在地Pよりも目的地側に位置するルートポイントが所定の複数個に満たない場合には、平面地図画像G11上で現在地Pとこの現在地及び目的地間に位置するルートポイントとを通る直線に対して垂直な軸を傾斜軸Lとし、その直線が結ばれたルートポイントが表示領域A内側に入る角度を傾斜角度θとして、遷移結果地図画像G12及び遷移過程地図画像を描画するとよい。
【0074】
所定個数が例えば「3[個]」であり、経路上の現在地Pよりも目的地側に位置するルートポイントが「3[個]」に満たない場合には、平面地図画像G11上で現在地Pとこの現在地及び目的地間に位置する「2[個]」のルートポイントのうちいずれか1つとを通る直線に対して垂直な軸を傾斜軸Lとし、その直線が結ばれたルートポイントが表示領域A内側に入る角度を傾斜角度θとして、遷移結果地図画像G12及び遷移過程地図画像を描画するとよい。
(第2の実施の形態)
次に、この発明に係るナビゲーション装置の第2の実施の形態について、図8及び図9を参照して説明する。
【0075】
図8(a)に、表示領域Aに現れない次のルートポイントIが現在地Pの右方に位置する状況において描画される平面地図画像G21の一例を示す。この場合、先の第1の実施の形態では、表示部16の表示領域Aの右方領域が奥行き方向に傾斜するとともにその左方領域が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像が表示されることから、ユーザにとって見にくい表示となってしまう。
【0076】
そこで、本実施の形態では、ナビゲーション装置は、まず、図8(b)に示すように、図8(a)に示した平面地図画像G21を、次のルートポイントIが現在地Pの上方に位置する回転角度φだけ現在地Pを中心に回転させた遷移過程地図画像G22を描画し、次に、図8(c)に示すように、図8(b)に示した遷移過程地図画像G22を、次のルートポイントIが表示部16の表示領域Aの内側に入る傾斜角度θだけ傾斜させた結果の遷移結果地図画像G23を描画する。そして、表示領域Aに表示する地図画像を、平面地図画像G21から遷移過程地図画像G22を介して遷移結果地図画像G23まで遷移させることとした。
【0077】
図9に、第2の実施の形態のナビゲーション装置によって実行される地図画像遷移表示処理S2の処理手順を示すフローチャートを示す。以下、この図9を参照して詳述に説明する。なお、地図画像遷移表示処理S2は、地図画像遷移表示処理S1に準じているため、ここでの重複する説明は省略する。
【0078】
ステップS102の判断処理において、表示領域Aに現れない次のルートポイントIがあると判断した場合(ステップS102の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置は、続くステップS211の判断処理として、表示領域Aに現れない次のルートポイントIが現在地Pの上方に位置しているか否かを判断する。具体的には、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21上で現在地Pから直上に伸びる直線Cと、平面地図画像G21上で現在地Pと次のルートポイントIとを通る直線lとを算出し、これら直線C及び直線lがなす角度が所定範囲(例えば「−10〜+10[度]」)に含まれるか否かを判断する。なお、所定範囲として、例えば「−10〜+10[度]」の範囲を採用したが、これに限らず、「−5〜+5[度]」等の範囲を採用してもよい。
【0079】
ちなみに、これら直線C及び直線lがなす角度は、平面地図画像G21上で直線Cを基準として、時計回転方向を正とし、反時計方向を負とする。そして、これら直線C及び直線lがなす角度が「0[度]」である場合、平面地図画像G21上で次のルートポイントIが現在地Pから直上に位置することを意味し、これら直線C及び直線lがなす角度が「90[度]」である場合、平面地図画像G21上で次のルートポイントIが現在地Pから直右に位置することを意味し、これら直線C及び直線lがなす角度が「180[度]」である場合、平面地図画像G21上で次のルートポイントIが現在地Pから直下に位置することを意味し、これら直線C及び直線lがなす角度が「270[度]」である場合、平面地図画像G21上で次のルートポイントIが現在地Pから直左に位置することを意味する。
【0080】
ここで、ルートポイントIが現在地Pの上方に位置している場合(ステップS211の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置はそのまま続くステップS103の処理に移行する。一方、ルートポイントIが現在地Pの上方に位置していない場合(ステップS211の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置は、続くステップS212の処理として、先のステップS211の判断処理時に算出した上記直線C及び直線lがなす角度を回転角度φに設定し、ステップS103の処理に移行する。
【0081】
同様に、ステップS102の判断処理において、次のルートポイントIがあると判断しなかった場合(ステップS102の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置は、続くステップS213の判断処理として、目的地が現在地Pの上方に位置しているか否かを判断する。具体的には、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21上で現在地Pから上方に伸びる直線Cと、平面地図画像G21上で現在地Pと目的地とを通る直線lとを算出し、これら直線C及び直線lがなす角度が上記所定範囲に含まれるか否かを判断する。
【0082】
ここで、目的地が現在地Pの上方に位置している場合(ステップS213の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置はそのまま続くステップS105の処理に移行する。一方、目的地が現在地Pの上方に位置していない場合(ステップS213の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置は、続くステップS214の処理として、先のステップS213の判断処理時に算出した上記両直線のなす角度を回転角度φに設定し、ステップS105の処理に移行する。
【0083】
そして、ステップS103〜ステップS106の処理を実行すると、ナビゲーション装置1は、続くステップS107aの処理に移行する。
【0084】
このステップS107aの処理では、先のステップS211あるいはステップS213の判断処理において「No」と判断されていた場合には、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21上で次のルートポイントまたは目的地が現在地の直上に位置する回転角度φだけ、平面地図画像G21を現在地Pを中心に回転させた遷移過程地図画像G22(図8(b)参照)を描画するとともに、この遷移過程地図画像G22を傾斜角度θだけ傾斜させた遷移結果地図画像G23(図8(c))を描画する。一方、先のステップS211あるいはステップS213の判断処理において「Yes」と判断されていた場合には、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21を傾斜角度θだけ傾斜させた遷移結果地図画像G23(図8(c))を描画する。
【0085】
また、ステップS107aの処理では、先のステップS211あるいはステップS213の判断処理において「No」と判断されていた場合には、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21から遷移過程地図画像G22まで回転する過程にある地図画像である遷移過程地図画像を所定数N1(例えば「5[枚]」)だけ描画するとともに、遷移過程地図画像G22から遷移結果地図画像G23まで傾斜する過程にある地図画像である遷移過程地図画像を所定数N2(例えば「10[枚])だけ描画し、続くステップS108aの処理に移行する。一方、先のステップS211あるいはステップS213の判断処理において「Yes」と判断されていた場合には、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21から遷移結果地図画像G23まで傾斜する過程にある地図画像である遷移過程地図画像を所定数N2(例えば「10[枚])だけ描画し、続くステップS108aの処理に移行する。
【0086】
詳しくは、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21を現在地Pを中心として回転角度φn(=φ/(N1+1)×n、n=1,…,N1)だけ回転させた結果の地図画像である遷移過程地図画像を描画する。なお、所定数N1は、「5[枚]」に限らず任意であり、「3[枚]」や「10[枚]」等でもよい。
【0087】
また、ナビゲーション装置は、遷移過程地図画像G22を傾斜軸Lを基準として傾斜角度θn(=θ/(N2+1)×n、n=1,…,N2)だけ傾斜させた結果の地図画像である遷移過程地図画像を描画する。なお、所定数N2は、「10[枚]」に限らず任意であり、「5[枚]」や「15[枚]」等でもよい。
【0088】
ステップS108aの処理に移行すると、ナビゲーション装置は、先のステップS211あるいはステップS213の判断処理において「No」と判断されていた場合には、表示部16の表示領域Aに表示していた地図画像を、「平面地図画像G21→遷移過程地図画像(φ1→φN1)→遷移過程地図画像G22→遷移過程地図画像(θ1→θN2)→遷移結果地図画像G23」の順序にて上記遷移時間内に遷移させる。一方、ナビゲーション装置は、先のステップS211あるいはステップS213の判断処理において「Yes」と判断されていた場合には、表示部16の表示領域Aに表示していた地図画像を、「平面地図画像G21→遷移過程地図画像(θ1→θN2)→遷移結果地図画像G23」の順序にて上記遷移時間内に遷移させる。遷移結果地図画像G23まで遷移させると、ナビゲーション装置は、続くステップS109に移行する。
【0089】
また、ナビゲーション装置は、ステップS110aの処理として、先のステップS211あるいはステップS213の判断処理において「No」と判断されていた場合には、表示部16の表示領域Aに表示していた地図画像を、「遷移結果地図画像G23→遷移過程地図画像(θN2→θ1)→遷移過程地図画像G22→遷移過程地図画像(φN1→φ1)→平面地図画像G21」の順序にて、遷移時間内に遷移させ、この地図画像遷移表示処理S2を終了する。一方、ナビゲーション装置は、先のステップS211あるいはステップS213の判断処理において「Yes」と判断されていた場合には、表示部16の表示領域Aに表示していた地図画像を、「遷移結果地図画像G23→遷移過程地図画像(θN2→θ1)→平面地図画像G21」の順序にて、遷移時間内に遷移させ、この地図画像遷移表示処理S2を終了する。
【0090】
以上説明した第2の実施の形態では、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21上で次のルートポイントIが現在地Pの上方に位置する回転角度φだけ現在地Pを中心に回転させた遷移過程地図画像G22と、平面地図画像G21を現在地Pを中心として回転角度φn(=φ/(N1+1)×n、n=1,…,N1)だけ回転させた遷移過程地図画像G22と、その遷移過程地図画像G22を、次のルートポイントIが表示部16の表示領域A内側に入る傾斜角度θだけ傾斜させた結果の遷移結果地図画像G23と、遷移過程地図画像G22を傾斜軸を基準として傾斜角度θn(=θ/(N2+1)×n、n=1,…,N2)だけ傾斜させた遷移過程地図画像とを描画し、表示領域Aに表示する地図画像を、「平面地図画像G21→遷移過程地図画像(φ1→φN1)→遷移過程地図画像G22→遷移過程地図画像(θ1→θN2)→遷移結果地図画像G23」の順序にて上記遷移時間内に遷移させることとした。これにより、直線が結ばれたルートポイントまたは目的地が位置する表示領域Aの上端領域が奥行き側に傾斜するとともに表示領域Aの下端領域が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像G23が表示されるため、ユーザにとってより見易い地図画像を表示領域に表示することができるようになる。
【0091】
なお、上記第2の実施の形態では、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21を回転させた後に傾斜させて遷移結果地図画像G23を描画していたが、これに限らない。平面地図画像G21を傾斜させた後に回転させて遷移結果地図画像G23を描画してもよい。あるいは、平面地図画像G21を同時に回転及び傾斜させて遷移結果地図画像G23を描画してもよい。
【0092】
また、ナビゲーション装置は、第1の実施の形態の変形例と同様に、平面地図画像G21上で現在地Pよりも出発地側にずれた傾斜軸を基準として、遷移結果地図画像G23a及び遷移過程地図画像を描画してもよい。
(第3の実施の形態)
次に、この発明に係るナビゲーション装置の第3の実施の形態について、図10を参照して説明する。なお、この第3の実施の形態は、先の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に準じた構成を有している。ただし、第1及び第2の実施の形態では、表示部16は正方形状の表示領域A(例えば「480×480[ドット]」)を有していたが、この第3の実施の形態では、表示部16は横長の長方形状である表示領域B(例えば「640×480[ドット]」)を有している。
【0093】
図10(a)に、次のルートポイントIが現在地Pの右方に位置する状況において描画される平面地図画像G21の一例を示す。この第3の実施の形態では、ナビゲーション装置は、まず、図10(b)に示すように、図10(a)に示した平面地図画像G21を、次のルートポイントIが平面地図画像G21上で表示領域Bの右方領域の上方に位置する回転角度φだけ現在地Pを中心に回転させた遷移過程地図画像G22aを描画し、次に、図10(c)に示すように、図10(b)に示した遷移過程地図画像G22aを、次のルートポイントIが表示部16の表示領域Bの内側に入る傾斜角度θだけ傾斜させた結果の遷移結果地図画像G23aを描画する。そして、表示領域Bに表示する地図画像を、平面地図画像G21から遷移過程地図画像G22aを介して遷移結果地図画像G23aまで遷移させることとした。
【0094】
図11に、第3の実施の形態のナビゲーション装置によって実行される地図画像遷移表示処理S3の処理手順を示すフローチャートを示す。以下、この図11を参照して詳述に説明する。ただし、地図画像遷移表示処理S3は、地図画像遷移表示処理S2に準じているため、ここでの重複する説明は省略する。
【0095】
ステップS102の判断処理において、次のルートポイントIがあると判断した場合(ステップS102の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置は、続くステップS311の判断処理として、次のルートポイントIが表示領域Bの右方領域の上方に位置しているか否かを判断する。
【0096】
ここで、表示領域Bの右方領域とは、表示領域Bの中心よりも右方の領域であって、本実施の形態では、表示領域Bを構成する辺のうち右方の辺に平行であってこの右方の辺から第1所定ドット数(例えば「32[ドット]」)だけ表示領域Bの内側に位置する直線C1と、表示領域Bを構成する辺のうち右方の辺に平行であってこの右方の辺から第1所定ドット数よりも大きい第2所定ドット数(例えば「192[ドット])だけ表示領域Bの内側に位置する直線C2とによって囲まれる領域をいう。また、表示領域Bの右方領域の上方とは、これら直線C1及び直線C2によって囲まれる領域であって、表示領域Bを構成する辺のうち上辺よりも上方に位置する領域をいう。なお、第1所定ドット数も第2所定ドット数については適宜変更可能であり、表示領域Bのを構成する長辺の所定割合(例えば「5[%]」や「30[%]」)のドット数としてもよい。
【0097】
そして、ルートポイントIが表示領域Bの右方領域の上方に位置している場合(ステップS311の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置は、そのまま続くステップS103の処理に移行する。一方、ルートポイントIが表示領域Bの右方領域の上方に位置していない場合(ステップS311の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置は、続くステップS312の処理として、平面地図画像G21上で現在地Pから直上に伸びる直線Cと、現在地Pからの離間距離が次のルートポイントIと同一であって表示領域Bの右方領域の上方に位置する点と現在地Pとを通る直線とのなす角度を算出し、このなす角度を上記直線Cと直線lとのなす角度から差し引いた角度を回転角度φに設定して次のステップS103の処理に移行する。
【0098】
同様に、ステップS102の判断処理において、次のルートポイントIがあると判断しなかった場合(ステップS102の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置は、続くステップS313の判断処理として、目的地が表示領域Bの上記右方領域の上方に位置しているか否かを判断する。
【0099】
ここで、目的地が表示領域Bの右方領域の上方に位置している場合(ステップS313の判断処理で「Yes」)、ナビゲーション装置はそのまま続くステップS105の処理に移行する。一方、目的地が表示領域Bの右方領域の上方に位置していない場合(ステップS313の判断処理で「No」)、ナビゲーション装置は、続くステップS314の処理として、上記直線Cと、現在地Pからの離間距離が次のルートポイントIと同一であって表示領域Bの右方領域の上方に位置する点と現在地Pとを通る直線とのなす角度を算出し、このなす角度を上記直線Cと直線lとのなす角度から差し引いた角度を回転角度φに設定して次のステップS105の処理に移行する。
【0100】
そして、ステップS103〜ステップS106の処理を実行すると、ナビゲーション装置1は、続くステップS107bの処理に移行する。
【0101】
以上説明した第3の実施の形態では、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21上で次のルートポイントIが表示領域Bの右方領域の上方に位置する回転角度φだけ現在地Pを中心に回転させた遷移過程地図画像G22aと、平面地図画像G21aを現在地Pを中心として回転角度φn(=φ/(N1+1)×n、n=1,…,N1)だけ回転させた遷移過程地図画像と、遷移過程地図画像G22aを、次のルートポイントIが表示部16の表示領域B内側に入る傾斜角度θだけ傾斜させた結果の遷移結果地図画像G23aと、遷移過程地図画像G22aを傾斜軸を基準として傾斜角度θn(=θ/(N2+1)×n、n=1,…,N2)だけ傾斜させた遷移過程地図画像とを描画し、表示領域Bに表示する地図画像を、「平面地図画像G21→遷移過程地図画像(φ1→φN1)→遷移過程地図画像G22a→遷移過程地図画像(θ1→θN2)→遷移結果地図画像G23a」の順序にて上記遷移時間内に遷移させることとした。これにより、次のルートポイントまたは目的地が位置する表示領域Bの右方領域の上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域Bの左方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像G23aが表示されるため、ユーザにとってより見易い地図画像を表示領域に表示することができるようになるとともに、表示領域Bをより有効に活用することができるようになる。
【0102】
なお、上記第3の実施の形態では、ナビゲーション装置は、平面地図画像G21を回転させた後に傾斜させて遷移結果地図画像G23aを描画していたが、これに限らない。平面地図画像G21を傾斜させた後に回転させて遷移結果地図画像G23aを描画してもよい。あるいは、平面地図画像G21を同時に回転及び傾斜させて遷移結果地図画像G23aを描画してもよい。
【0103】
また、上記第3の実施の形態では、ナビゲーション装置は、表示領域Bの右方領域上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域Bの左方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像G23aを表示していたが、これに限らない。ナビゲーション装置は、表示領域Bの左方領域上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域Bの右方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像を表示してもよい。これによっても、ユーザにとってより見易い地図画像を表示領域Bに表示することができるようになるとともに、表示領域Bをより有効に活用することができるようになる。
【0104】
表示領域Bの右方領域上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域Bの左方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像、及び、表示領域Bの左方領域上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域Bの右方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像のいずれを表示するかについては、平面地図画像を回転する回転角度が小さくなるように設定してもよく、操作部13によってユーザが予め設定してもよい。あるいは、「ナビゲーション装置は、次のルートポイントにおいて右折する場合には、表示領域Bの右方領域上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域Bの左方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像を表示し、次のルートポイントにおいて左折する場合には、表示領域Bの左方領域上方が奥行き方向に傾斜するとともに表示領域Bの右方領域下方が手前方向に傾斜した遷移結果地図画像を表示する」といった態様のように、次のルートポイントにおいて右左折する方向に応じて決定してもよい。
【0105】
また、ナビゲーション装置は、第1の実施の形態の変形例と同様に、平面地図画像G21上で現在地Pよりも出発地側にずれた傾斜軸を基準として、遷移結果地図画像G23a及び遷移過程地図画像を描画してもよい。
(第4の実施の形態)
次に、この発明に係るナビゲーション装置の第4の実施の形態について、図12を参照して説明する。
【0106】
既述した第1〜第3の実施の形態では、表示部16の表示領域AまたはBに表示する地図画像を、平面地図画像から遷移過程地図画像を介して遷移結果地図画像に遷移させる際、地図画像上の道路の形状によっては、どの程度傾斜したり、どの程度回転したりしたか、ユーザにとって分かりにくいことがある。そこで、本実施の形態では、ナビゲーション装置は、グリッドを含む地図画像を描画し、表示部16の表示領域に表示することとした。
【0107】
詳しくは、ナビゲーション装置は、東西に伸びる緯線に平行な所定距離間隔の緯線グリッドと南北に伸びる経線に平行な所定距離間隔の経線グリッドとを含む平面地図画像、遷移過程地図画像、及び遷移結果地図画像を描画する。この際、ナビゲーション装置は、地図画像に含まれる緯線グリッドの所定距離間隔と経線グリッドの所定距離間隔とを地図の縮尺に応じて同一の距離となるように地図画像を描画する。
【0108】
また、ナビゲーション装置は、地図画像上の道路よりも太線にて強調した経線グリッド及び緯線グリッドにて囲まれる矩形領域のうち、次のルートポイントまでの経路を含む矩形領域の背景色(例えば「ピンク」)を、次のルートポイントまでの経路を含まない矩形領域の背景色(例えば「黒」)とコントラストが大きくなるように異ならせることで強調した平面地図画像、遷移過程地図画像、及び遷移結果地図画像を描画する。
【0109】
また、ナビゲーション装置は、次のルートポイントまでの経路を含む矩形領域のうち、現在地を含む矩形領域から次のルートポイントを含む矩形領域まで現在地に近い順に一定時間間隔(例えば「0.1[秒]」)ごとに背景色が変化するように遷移過程地図画像を描画する。
【0110】
こうした構成によって描画される地図画像の一例を図12に示す。図12(a)は、現在地Pと次のルートポイントIとの離間距離が短い場合の遷移結果地図画像の表示例を示す図であり、図12(b)は、現在地Pと次のルートポイントIとの離間距離が遠い場合の遷移結果地図画像の表示例を示す図である。
【0111】
これら図12(a)と図12(b)との対比から分かるように、現在地Pと次のルートポイントIとの離間距離が短いほど、経線グリッドgm及び緯線グリッドglにて囲まれる矩形領域R11〜R15及びR2が正方形に近くなる。したがって、ユーザは、矩形領域のゆがみ度合、換言すれば、経線グリッドgmの間隔及び傾斜、並びに、緯線グリッドglの間隔及び傾斜を参考に地図の傾斜角度をより正確に読み取ることができるようになる。
【0112】
また、これら図12(a)及び図12(b)から分かるように、経線グリッドgm及び緯線グリッドglにて囲まれる矩形領域のうち、経路を含む矩形領域R11〜R15の背景色は、経路を含まない矩形領域R2の背景色と異なっている。これにより、ユーザは、矩形領域R11〜R15のゆがみ度合をより把握しやすくなることから、矩形領域を単位とした距離間隔や方向感覚を把握することができるようになる。
【0113】
また、図12(a)においては、現在地を含む矩形領域R11から次のルートポイントを含む矩形領域R13まで現在地に近い順に所定時間間隔毎に、すなわち、「矩形領域R11→矩形領域R12→矩形領域R13」の順にリズミカルに、背景色が黒からピンクに変化する。また、図12(b)においては、現在地を含む矩形領域R11から次のルートポイントを含む矩形領域R15まで現在地に近い順に所定時間間隔毎に、すなわち、「矩形領域R11→矩形領域R12→矩形領域R13→矩形領域R14→矩形領域R15」の順にてリズミカルに、背景色が黒からピンクに変化する。これにより、ユーザは、矩形領域R11〜R15のゆがみ度合をよりいっそう把握しやすくなる。
【0114】
なお、上記第4の実施の形態では、ナビゲーション装置は、上記緯線グリッド及び経線グリッドを含む平面地図画像、遷移過程地図画像、及び遷移結果地図画像を描画していたが、これに限らない。地図画像遷移表示処理の実行開始以後にグリッドが表示されればよいことから、上記緯線グリッド及び経線グリッドを含む地図画像として遷移過程地図画像及び遷移結果地図画像を描画するとともに、上記緯線グリッド及び経線グリッドを含まない地図画像として平面地図画像を描画することとしてもよい。
【0115】
また、上記第4の実施の形態では、ナビゲーション装置は、経線グリッド及び緯線グリッドにて囲まれる矩形領域のうち、経路を含む矩形領域R11〜R15の背景色を、経路を含まない矩形領域R2の背景色とコントラストが大きくなるように異ならせることで強調した平面地図画像、遷移過程地図画像、及び遷移結果地図画像を描画したが、これに限らない。平面地図画像、遷移過程地図画像、及び遷移結果地図画像のすべてにおいて強調する必要はなく、矩形領域R11〜R15の背景色を矩形領域R2の背景色とコントラストが大きくなるように異ならせることで強調した遷移過程地図画像及び遷移結果地図画像を描画するとともに、矩形領域R11〜R15の背景色を矩形領域R2の背景色と同一とした平面地図画像を描画することとしてもよい。あるいは、矩形領域R11〜R15の背景色を矩形領域R2の背景色とコントラストが大きくなるように異ならせることで強調した遷移結果地図画像を描画するとともに、矩形領域R11〜R15の背景色を矩形領域R2の背景色と同一とした平面地図画像及び遷移過程地図画像を描画することとしてもよい。
【0116】
また、上記第4の実施の形態では、次のルートポイントまでの経路を含む矩形領域のうち現在地を含む矩形領域から次のルートポイントを含む矩形領域まで現在地に近い順に一定時間間隔ごとに背景色が黒からピンクへ変化するように遷移過程地図画像を描画したがこれに限らない。他に例えば、次のルートポイントまでの経路を含む矩形領域のうち現在地を含む矩形領域から次のルートポイントを含む矩形領域まで現在地に近い順に背景色が黒からピンクへ徐々に変化するように、すなわちグラデーション表現にて遷移過程地図画像及び遷移結果地図画像を描画してもよい。あるいは、次のルートポイントまでの経路を含む矩形領域のうち現在地を含む矩形領域から次のルートポイントを含む矩形領域まで背景色が黒からピンクへ同時に変化するように遷移過程地図画像及び遷移結果地図画像を描画してもよい。
(他の実施の形態)
なお、本発明に係るナビゲーション装置は、上記各実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々に変形して実施することが可能である。すなわち、上記実施の形態を適宜変更した例えば次の形態として実施することもできる。
【0117】
上記各実施の形態では、ナビゲーション装置は、次のルートポイントまでの経路を含む地図画像を描画していたが、指定された個数分だけ先のルートポイントまでの経路を含む地図画像を描画することとしてもよい。具体的には、ナビゲーション装置は、経路案内を実行中に、操作部13を構成するプッシュボタンがプッシュ操作されて地図画像の遷移開始指示が与えられた後、一定時間(例えば「5[秒]」)以内にプッシュ操作された回数と同一の個数分だけ先のルートポイントまでの経路を含む地図画像を描画することとしてもよい。なお、上記一定時間内におけるプッシュ操作の回数に限らず、上記一定時間内におけるプッシュボタンの長押時間や、操作部13を構成する音声入力装置による音声入力等により、個数を指定してもよい。なお、図13(a)に、現在地Pから2個先のルートポイントIが指定された場合の遷移結果地図画像の表示例を示し、図13(b)に、現在地Pから3個先のルートポイントIが指定された場合の遷移結果地図画像の表示例を示す。
【0118】
また、図12(a)及び(b)並びに図13(a)及び(b)における直線Tは、現在地を基準として目的地が位置する方向を示す直線である。このように、現在地を基準とした目的地の方向を示す直線Tを描画してもよく、この直線Tの描画を省略してもよい。
【0119】
上記各実施の形態では、ナビゲーション装置は、操作部13としてプッシュボタンを含んでおり、このプッシュボタンがプッシュ操作されることにより、地図画像遷移表示処理(S1〜S3)の開始指示が与えられることとした。ナビゲーション装置に対し地図画像遷移表示処理の開始指示を与える方法はこれに限らない。ナビゲーション装置は、操作部13としてタッチパネルや音声入力装置等の適宜の入力装置等を含んでおり、この入力装置が操作されることにより、地図画像遷移表示処理(S1〜S3)の開始指示が与えられることとしてもよい。
【0120】
また、ユーザによる操作部13の操作により、ナビゲーション装置に対し地図画像遷移表示処理の開始指示を与える構成に限らない。換言すれば、特許請求の範囲に記載の所定の実行条件は操作部13によって実行指示が与えられたことに限らない。他に例えば、所定の実行条件は、経路上において現在地から次のルートポイントまでの距離が所定距離以下となることとしてもよい。ナビゲーション装置は、こうした所定の実行条件が成立したことに基づいて、地図画像遷移表示処理を開始することができるようになる。なお、所定距離としては、例えば「1[km]」等、一定距離を採用するとよい。
【0121】
上記各実施の形態では、経路にはこの経路をたどる上で案内対象となる地点であるルートポイントが含まれており、そのルートポイントを用いて地図画像を描画していたが、これに限らない。ルートポイントに限らず、表示領域内に現れていない経路上の地点を用いて地図画像を描画してもよい。
【符号の説明】
【0122】
1…ナビゲーション装置、11…地図情報記憶部、12…GPS受信部、13…操作部、14…制御装置、141…現在地検出部、142…経路探索部、143…経路案内部、144…地図画像描画部、145…表示制御部、15…音声出力部、16…表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報が記憶されている地図情報記憶部と、
現在地を検出する現在地検出部と、
出発地から目的地までの経路を探索する経路探索部と、
前記地図情報記憶部に記憶されている地図情報、前記現在地検出部によって検出された現在地の情報である現在地情報、及び前記経路探索部によって探索された経路の情報である経路情報に基づいて、現在地及び経路を含む平面視の地図画像である平面地図画像を描画する地図画像描画部と、
前記地図画像描画部によって描画された地図画像を表示領域に表示する表示部と、
前記表示領域に表示する地図画像を制御する表示制御部とを備えるナビゲーション装置であって、
前記地図画像描画部は、前記平面地図画像に加え、前記平面地図画像上での現在地及び前記表示領域内には現れていない経路上の地点を通る直線に対して垂直な軸である傾斜軸を基準として、その傾斜軸回りに前記経路上の地点が前記表示領域内に入るまで、前記経路上の地点が奥行き側となるように、前記平面地図画像を傾斜させた結果の地図画像である遷移結果地図画像と、これら平面地図画像から遷移結果地図画像まで傾斜する過程にある地図画像である遷移過程地図画像とを描画するものであり、
前記表示制御部は、所定の実行条件が成立したことに基づいて、前記表示領域に表示する地図画像を、前記平面地図画像から前記遷移過程地図画像を介して前記遷移結果地図画像まで遷移させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記経路にはこの経路をたどる上で案内対象となる地点であるルートポイントが含まれており、前記経路上の地点としてそのルートポイントが用いられることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、前記経路上の現在地よりも目的地側に位置するルートポイントが所定個数以上ある場合には、前記経路上の地点として前記所定個数先のルートポイントを用いるとともに、前記傾斜軸として前記平面地図画像上での現在地と前記所定個数先のルートポイントとを通る直線に対して垂直な軸を用いて、前記遷移結果地図画像及び前記遷移過程地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項3に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、前記経路上の現在地よりも目的地側に位置するルートポイントが前記所定個数に満たない場合には、前記経路上の地点として目的地を用いるとともに、前記傾斜軸として前記平面地図画像上で現在地と目的地とを通る直線に対して垂直な軸を用いて、前記遷移結果地図画像及び前記遷移過程地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項3に記載のナビゲーション装置において、
前記所定個数は複数個であり、
前記地図画像描画部は、前記経路上の現在地よりも目的地側に位置するルートポイントが前記複数個に満たない場合には、前記経路上の地点として前記平面地図画像上での現在地とこの現在地及び目的地間に位置するルートポイントを用いるとともに、前記傾斜軸として前記平面地図画像上での現在地とそのルートポイントとを通る直線に対して垂直な軸を用いて、前記遷移結果地図画像及び前記遷移過程地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、前記遷移結果地図画像として、前記平面地図画像を前記傾斜軸回りに傾斜させ、且つ、前記経路上の地点が前記平面地図画像上で現在地の上方に位置するまで前記平面地図画像を現在地を中心に回転させた結果の地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、前記遷移結果地図画像として、前記平面地図画像を前記傾斜軸回りに傾斜させ、且つ、前記経路上の地点が前記平面地図画像上で前記表示領域の右方領域の上方に位置するまで前記平面地図画像を現在地を中心に回転させた結果の地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、前記遷移結果地図画像として、前記平面地図画像を前記傾斜軸回りに傾斜させ、且つ、前記経路上の地点が前記平面地図画像上で前記表示領域の左方領域の上方に位置するまで前記平面地図画像を現在地を中心に回転させた結果の地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記所定の実行条件は、前記経路上において現在地から表示領域内にて表示すべき経路上の地点までの距離が所定距離以下となることであることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
ユーザが操作するための操作部をさらに有しており、
前記所定の実行条件は、前記操作部によって実行指示が与えられたことであることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
請求項10に記載のナビゲーション装置において、
前記操作部には、プッシュボタンが含まれており、
このプッシュボタンがプッシュ操作されることにより前記実行指示が与えられることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、前記傾斜軸として現在地を通る軸を用いて前記遷移結果地図画像及び前記遷移過程地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、前記傾斜軸として現在地よりも出発地側にずれた軸を用いて前記遷移結果地図画像及び前記遷移過程地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、所定の距離間隔のグリッドを含む地図画像を描画し、
前記表示制御部は、前記グリッドを含む地図画像を前記表示領域に表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項15】
請求項14に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、緯線に平行なグリッドである緯線グリッド及び経線に平行なグリッドである経線グリッドを含む地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項16】
請求項15に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、前記経線グリッド及び緯線グリッドにて囲まれる矩形領域のうち、経路を含む矩形領域の背景色を、経路を含まない矩形領域の背景色とコントラストが大きくなるように異ならせることで強調した地図画像を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項17】
請求項14〜16のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図画像描画部は、地図画像上の道路よりも太い太線にて強調されたグリッドを含む地図画像を描画することを特徴とすることをナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図11】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−247860(P2011−247860A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−124450(P2010−124450)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】