ナビゲーション装置

【課題】充電に関するより分かり易い情報を提供することができる。
【解決手段】 ナビゲーション装置は、車両の充電を行う充電スポットに関する情報を記憶する記憶部と、出発地および目的地の入力を受け付ける入力受付部と、前記入力情報を用いて経路を探索する経路探索部と、目的地が車両の充電残量から特定される到達可能範囲にない場合に充電スポットを抽出する充電スポット抽出部と、目的地に到達するために必要な前記充電スポットでの充電量を算出する充電量算出部と、探索した前記経路とともに、抽出した前記充電スポットおよび該充電スポットでの充電量を表示する表示部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、走行中の電気自動車が充電切れとならないように、所定の経路上にある充電スポットを検索する経路計画装置の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−185785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記装置によれば、充電残量を考慮して、現在地から到達可能な充電スポットまで所定の経路が算出される。しかしながら、上記装置では、充電スポットから目的地に到達するために必要な充電量や、充電スポットでの充電時間などは算出されない。
【0005】
また、上記装置では、充電形態による充電効率の違いについても考慮されていない。通常、80%の充電量までは急速充電により充電することができ、この場合に必要な充電時間は数十分程度である。これに対し、100%の充電量(満充電)まで充電を行う場合、数時間程度を要する場合がある。このような充電形態による充電効率の違いが考慮された上で、目的地に到達するのに必要な充電量や充電時間などが分かれば便利である。
【0006】
そこで、本発明は、充電に関するより分かり易い情報を提供することができるナビゲーション装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係るナビゲーション装置は、車両の充電を行う充電スポットに関する情報を記憶する記憶部と、出発地および目的地の入力を受け付ける入力受付部と、前記入力情報を用いて経路を探索する経路探索部と、目的地が車両の充電残量から特定される到達可能範囲にない場合に充電スポットを抽出する充電スポット抽出部と、目的地に到達するために必要な前記充電スポットでの充電量を算出する充電量算出部と、探索した前記経路とともに、抽出した前記充電スポットおよび該充電スポットでの充電量を表示する表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るナビゲーション装置によれば、充電に関するより分かり易い情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る地図情報を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る充電スポット情報を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る充電コスト対照データを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置の機能ブロックを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る経路案内処理を示すフロー図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置の入力画面例である。
【図8】本発明の一実施形態に係る画面例である。
【図9】本発明の他の一実施形態に係る経路案内処理を示すフロー図である。
【図10】本発明の他の一実施形態に係る充電スポット抽出処理を示すフロー図である。
【図11】本発明の他の一実施形態に係るナビゲーション装置が充電スポットを抽出する説明した図である。
【図12】本発明の他の一実施形態に係る画面例である。
【図13】本発明の一実施形態の変形例に係る画面例である。
【図14】本発明の他の一実施形態の変形例に係る画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置について説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係るナビゲーション装置100の概略構成を示した図である。ナビゲーション装置100は、演算処理装置1と、ディスプレイ10と、記憶装置11と、音声入出力装置13と、入力装置16と、ROM装置20と、車速センサ21と、ジャイロセンサ22と、GPS受信装置23と、FM多重放送受信装置24と、ビーコン受信装置25と、を備えている。また、これらの各装置やセンサは、バス6によって相互に接続され、データの受け渡しが可能な構成となっている。
【0012】
なお、ナビゲーション装置100とは、地図情報12、交通情報の表示、推奨経路の探索、経路誘導など、いわゆるナビゲーション機能を実現することができる装置のことである。また、本実施形態に係るナビゲーション装置100は、電気自動車に搭載されて用いられる。
【0013】
演算処理装置1は、ナビゲーション装置100の様々な処理を行う中心的なユニットである。演算処理装置1は、例えば、車速センサ21、ジャイロセンサ22といった各種センサや、GPS受信装置23などから出力される情報を用いて、ユーザの現在地を特定する。
【0014】
また、演算処理装置1は、記憶装置11に格納されている地図情報12を用いて、出発地および目的地を結ぶ推奨経路を探索する。
【0015】
また、演算処理装置1は、特定された現在地や予め設定されている表示縮尺率などに応じて、ディスプレイ10の表示領域に表示する地図情報12の表示範囲を特定する。
【0016】
また、演算処理装置1は、表示領域内に含まれる地図情報12、交通情報、経路情報などをグラフィックス変換し、ディスプレイ10に出力する。
【0017】
また、演算処理装置1は、経路誘導を行うための音声情報を生成し、これをスピーカ15に出力する。
【0018】
また、演算処理装置は、経路上の充電スポットを充電スポット情報から抽出し、ディスプレイ10に表示させる。
【0019】
なお、演算処理装置1は、数値演算、各装置およびセンサの制御など、様々な処理を実行するCPU2(Central Processing Unit)と、プログラムやデータ、演算結果などを一時的に格納するRAM3(Random Access Memory)と、プログラムやデータなどを格納するROM4(Read Only Memory)と、各種ハードウェアを演算処理装置と接続するためのI/F(インターフェース)5と、を有している。また、CPU2、RAM3、ROM4は、バス6によって相互に接続されている。
【0020】
ディスプレイ10は、演算処理装置1により生成されたグラフィックス情報を表示領域に表示させるユニットである。ディスプレイ10は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0021】
記憶装置11は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記録媒体で構成される。記憶装置11には、地図情報12などの情報が格納されている。
【0022】
例えば、地図情報12には、地図上の道路に関する情報であるリンク情報などを含む領域情報が格納されている。図2は、領域情報200を示した図である。領域情報200には、地図上の各領域が有するリンク情報203など所定の情報が含まれている。なお、リンクとは、例えば、交差点などの各ノード間を結ぶ道路を意味し、リンク情報203には、かかる道路に関する情報が格納されている。
【0023】
領域情報200は、地図上の領域を識別するメッシュID201ごとに、各メッシュが有する道路のリンクID202と、各リンクID202に対応付けられているリンク情報203と、を有している。また、リンク情報203は、道路の両端を示す開始ノードおよび終了ノードの地点座標204と、有料道路、国道など道路の種類を示す道路種別情報205と、道路名称を示す道路名称情報206と、道路の長さを示すリンク長情報207と、道路の通過時間を示す旅行時間情報208と、道路の開始ノードおよび終了ノードの各々に接続する他の道路のリンクIDを格納する開始接続リンク/終了接続リンク情報209と、道路勾配の程度を示す道路勾配情報210と、を有している。
【0024】
また、記憶装置11には、充電スポット情報が格納されている。図3は、充電スポット情報300を示した図である。充電スポット情報300は、充電スポット名称301と、位置情報302と、系列303と、隣接リンクID304と、を有している。充電スポット名称301には、各充電スポットの名称が登録されている。また、位置情報302には、地図上における充電スポットの地点座標が登録されている。また、系列303には、充電スポットを運営会社などの名称が登録されている。また、隣接リンクID304には、充電スポットから最も近いリンクのリンクIDが登録されている。このような充電スポット情報300は、演算処理装置1が経路上の充電スポットを抽出する際に用いられる。
【0025】
また、記憶装置11には、充電コスト対照データが格納されている。図4は、充電コスト対照データ400を示した図である。充電コスト対照データ400は、充電量401と、充電時間402と、充電コスト403と、が対応付けられて登録されている。なお、充電コスト対照データ400は、演算処理装置1が充電情報を生成する際に用いられる。
【0026】
図1に戻って説明する。音声入出力装置13は、音声入力装置16としてのマイクロフォン14と、音声出力装置としてのスピーカ15と、を備える。マイクロフォン14は、ユーザが発した声など、ナビゲーション装置100の外部音声を取得する。また、スピーカ15は、演算処理装置1で生成されたユーザへのメッセージを音声信号として出力する。
【0027】
入力装置16は、ナビゲーション装置100がユーザから所定の指示を受け付けるための装置である。具体的には、方向キー17、ダイヤルスイッチ18、タッチパネル19、その他のハードスイッチ(図示しない)である縮尺変更キーなどで構成される。
【0028】
ROM装置20は、CD−ROMやDVD−ROMなどのROM(Read Only Memory)や、IC(Integrated Circuit)カードといった、少なくとも読み取りが可能な記録媒体で構成されている。この記録媒体には、例えば、動画情報や、音声情報などが格納されている。
【0029】
車速センサ21、ジャイロセンサ22およびGPS受信装置23は、ナビゲーション装置100が搭載される車両の現在地を検出するために使用される。
【0030】
車速センサ21は、車速の算出に用いられる情報を出力する。具体的には、車速センサ21は、検出した車輪の回転数をパルス信号に変換し、所定の時間内におけるパルス信号数といった所定の情報を出力する。
【0031】
ジャイロセンサ22は、光ファイバジャイロや振動ジャイロなどで構成され、移動体の回転による角速度を検出する。
【0032】
GPS受信装置23は、GPS衛星からの信号を受信して、車両とGPS衛星間の距離と、距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで、車両の現在地、進行速度および進行方位を測定する。
【0033】
FM多重放送受信装置24は、FM放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などや、FM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
【0034】
ビーコン受信装置25は、VICS情報などの概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報や緊急警報などを受信する。例えば、光により通信する光ビーコン、電波により通信する電波ビーコンなどの受信装置である。
【0035】
次に、本実施形態に係るナビゲーション装置100の機能ブロックについて説明する。なお、ナビゲーション装置100の機能ブロックは、演算処理装置1に実装されるCPU2が読み込んだ所定のプログラムを実行することにより構築される。そのため、各ROM4には、各機能部の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0036】
また、ナビゲーション装置100の機能ブロックは、本実施形態において実現されるナビゲーション装置100の機能を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。また、各機能の分類の仕方やその名称によって、本発明が制限されることはない。なお、ナビゲーション装置100の各構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、一つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0037】
また、ナビゲーション装置100の機能部は、ハードウェア(ASICなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0038】
図5は、ナビゲーション装置100の機能ブロックを示した図である。ナビゲーション装置100は、全体制御部501と、経路探索部502と、充電スポット抽出部503と、を有している。
【0039】
全体制御部501は、ナビゲーション装置100の様々な処理を行う中心的な機能部である。具体的には、全体制御部501は、他の機能部、ナビゲーション装置100が内蔵する他の装置、センサ、並びに、外部装置から様々な情報や指示を受け付ける。また、全体制御部501は、取得した情報や受け付けた指示を、これらの情報や指示の種類または内容に応じて、所定のセンサ、装置、機能部に出力する。
【0040】
また、全体制御部501は、所定の情報をグラフィックス変換し、これをディスプレイ10に出力する。具体的には、全体制御部501は、ディスプレイ10の表示領域に表示させる地図情報12、交通情報、経路情報などをグラフィックス変換し、これをディスプレイ10に出力する。
【0041】
また、全体制御部501は、地図情報12および経路情報を用いて、ユーザを所定の経由地および目的地まで誘導する音声情報を生成し、これをスピーカ15から出力する。
【0042】
また、全体制御部501は、CAN(Controller Area Network)を介して、車両の充電残量に関する情報をバッテリ制御部(図示せず)から取得し、これを充電スポット抽出部503に出力する。また、全体制御部501は、CANを介して、充電処理の開始および完了を通知する信号を取得する。
【0043】
経路探索部502は、出発地、経由地、目的地の間を結ぶ経路を探索する機能部である。具体的には、経路探索部502は、GPS受信装置23、車速センサ21、ジャイロセンサ22から出力される所定の情報および地図情報を用いて、マップマッチング処理を行うことにより車両の現在地を示す座標情報を特定する。また、経路探索部502は、ユーザから経由地および目的地の住所や名称を受け付け、対応する座標情報を地図情報12から特定する。また、経路探索部502は、特定した座標情報を用いて、ダイクストラ法により、出発地から目的地までを結ぶ経路情報を生成する。また、経路探索部502は、生成した経路情報を全体制御部501に出力する。
【0044】
充電スポット抽出部503は、充電情報を生成する機能部である。具体的には、充電スポット抽出部503は、経路上の充電スポットを充電スポット情報300から抽出し、かかる充電スポットで充電すべき充電量、充電時間、充電コスト、到達可否情報が含まれる充電情報を生成する。ここで、充電量とは、いわゆる満充電を充電量100%とした場合の充電量を示すものである。また、充電コストとは、充電時間に応じて算出される充電費用のことである。また、到達可能情報とは、充電スポットで充電した後の充電量で目的地に到達可能であるか否かを示す情報である。
【0045】
充電情報の生成にあたり、充電スポット抽出部503は、充電量の最大値を80%とした場合の到達可能情報を生成する。充電量の最大値を80%とするのは、急速充電の充電効率を考慮し、出来る限り充電時間および充電コストを節約するためである。通常、80%の充電量までは急速充電により充電することができ、この場合に必要な充電時間は数十分程度である。これに対し、100%の充電量(満充電)まで充電を行う場合、数時間程度を要する場合がある。そのため、充電スポット抽出部は、充電効率のより良い急速充電が行える充電量80%を最大の充電量とし、この場合の充電情報を生成する。すなわち、充電スポット抽出部503は、急速充電可能範囲内の充電量を算出し、かかる充電量を含む充電情報を生成する。
【0046】
[動作の説明]次に、ナビゲーション装置100で実行される経路案内処理について説明する。図6は、経路案内処理を示したフロー図である。かかる処理は、車両を目的地まで誘導する経路案内モードに移行すると開始される。
【0047】
全体制御部501は、図7に示す入力画面601をディスプレイ10に出力し、出発地602、経由地603、目的地604の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS001)。そして、これらの情報の入力を受け付けた場合(ステップS001でYes)、全体制御部501は、処理をステップS002に移行する。一方で、出発地602などの入力を受け付けていない場合(ステップS001でNo)、全体制御部501は、かかる情報の入力を受け付ける処理を繰り返し実行する。
【0048】
出発地602などの入力を受け付けると(ステップS001でYes)、経路探索部502は、かかる入力情報を用いて経路探索を行い、探索した経路に関する所定の情報が含まれた経路情報を生成する(ステップS002)。また、経路探索部502は、生成した経路情報を全体制御部501に出力する。
【0049】
次に、充電スポット抽出部503は、車両の到達可能地点を特定する(ステップS003)。具体的には、充電スポット抽出部503は、全体制御部501を介して取得した充電残量と走行可能距離との関係によって経路上の到達可能地点を特定する。
【0050】
次に、充電スポット抽出部503は、途中で充電することなく目的地まで到達可能であるか否かを判定する(ステップS004)。具体的には、到達可能地点の属する経路上のリンクが目的地の属するリンクである場合、充電スポット抽出部503は、途中で充電することなく目的地まで到達できると判定する(ステップS004でYes)。この場合、充電スポット抽出部503は、処理をステップS005に移行する。
【0051】
一方で、到達可能地点の属する経路上のリンクが目的地の属するリンクよりも現在地に近いリンクである場合、充電スポット抽出部503は、途中で充電しなければ目的地に到達できないと判定し(ステップS004でNo)、処理をステップS007に移行する。
【0052】
ステップS005では、全体制御部501は、経路探索部502から取得した経路情報を用いて経路案内を実行する。なお、全体制御部501は、経路案内中に車両が目的地に到達したか否かを判定し(ステップS006)、目的地に到達した場合(ステップS006でYes)、経路案内処理を終了する。一方で、目的地に到達していない場合(ステップS006でNo)、全体制御部501は、目的地に到達したか否かを繰り返し判定する。
【0053】
ステップS007では、充電スポット抽出部503は、経路上の充電スポットを抽出する。具体的には、充電スポット抽出部503は、到達可能地点の属するリンクまたはかかるリンクよりも現在地に近い経路上のリンクのリンクIDを経路情報から特定する。そして、充電スポット抽出部503は、特定したリンクIDと同一の隣接リンクID304を有する充電スポットを充電スポット情報300から抽出する。
【0054】
次に、充電スポット抽出部503は、各充電スポットで充電すべき充電量、充電時間、充電コスト等を算出する(ステップS008)。具体的には、充電スポット抽出部503は、各充電スポットから目的地までの距離と、走行時の電力消費量と、の関係から、各充電スポットにおける充電量を算出する。なお、充電スポットから目的地まで到達するために必要な充電量が80%を超える場合(すなわち81%〜100%の場合)、充電スポット抽出部は、かかる充電スポットで充電すべき充電量を80%と算出する。
【0055】
また、充電スポット抽出部503は、充電コスト対照データ400を用いて、充電量401に応じた充電時間402および充電コスト403を算出する。
【0056】
また、充電スポット抽出部503は、算出した充電量により、充電スポットから目的地まで到達可能か否かを判定する。具体的には、算出した充電量が80%以下である場合、充電スポット抽出部503は、目的地まで到達可能であると判定する。一方で、算出した充電量が80%を超えるものであった場合、充電スポット抽出部503は、かかる充電スポットから目的地までは到達できないと判定する。
【0057】
そして、充電スポット抽出部503は、算出した充電量、充電時間、充電コストと、到着可否情報(充電後に目的地まで到達可能であるか否かを示す情報)と、を含む充電情報を生成する。また、充電スポット抽出部503は、生成した充電情報を全体制御部に出力する。
【0058】
次に、全体制御部501は、表示領域内に表示する地図情報12および充電情報をグラフィックス変換し、これをディスプレイ10に出力する。ディスプレイ10は、取得した地図情報12および充電情報を表示領域に表示させる(ステップS009)。
【0059】
以上のような経路案内処理が行われると、ディスプレイ10には、図8に示す画面例651が表示される。画面例651は、経路案内処理によって探索された経路652と、経路652上にある充電スポットA、B、Cと、これらの充電スポットの充電情報653〜656と、を例示したものである。
【0060】
図示するように、充電スポットAでは、充電量:80%、到着:不可、という充電情報653が表示されている。これは、充電スポットAで充電量が80%となる充電を行った場合でも、目的地まで到達できないことを示している。
【0061】
また、例えば、充電スポットBでは、充電量:60%、到着:可、という充電情報654が表示される。これは、充電スポットBで充電量が60%となる充電を行った場合、かかる充電量で目的地まで到達できることを示している。同様に、充電スポットCの充電情報655は、充電量が40%となる充電を行った場合、かかる充電量で目的地まで到達できることを示している。
【0062】
次に、全体制御部501は、タッチパネル19を介して、いずれかの充電スポットが選択されるのを待機する(ステップS010)。そして、充電スポットの選択を受け付けた場合(ステップS010でYes)、全体制御部501は、経路情報を用いて、出発地から選択された充電スポットまでの経路案内を実行する(ステップS011)する。こうした経路案内に従って走行することにより、ユーザは充電スポットに至り、充電を開始することになる。
【0063】
経路案内中、全体制御部501は、充電が完了したか否かを繰り返し判定する(ステップS012)。具体的には、全体制御部501は、充電の開始および完了を示す情報を、CANを介して取得することにより、充電の完了の有無を判定する。そして、充電が完了した場合(ステップS012でYes)、全体制御部501は、処理をステップS004に戻し、途中で充電することなく、かかる充電スポットから目的地まで到達可能であるか否かを判定する処理を再び実行する。
【0064】
このように、本発明に係るナビゲーション装置によれば、充電スポットで必要となる充電量、充電時間、充電コストや、充電後に目的地まで到達可能であるか、といった充電に関するより分かり易い情報を提供することができる。
【0065】
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態に係るナビゲーション装置100は、途中で充電しなければ目的地に到達できない場合、複数の経路および経路上の充電スポットをユーザに提示するものである。
【0066】
図9は、第二実施形態に係るナビゲーション装置100で実行される経路案内処理を示したフロー図である。かかる処理は、車両を目的地まで誘導する経路案内モードに移行すると開始される。なお、第一実施形態と同様の処理については、その説明を省略する。
【0067】
第一実施形態と同様に、全体制御部501は、出発地等の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS021)。また、出発地等が入力されると(ステップS021でYes)、経路探索部502は、所定数(例えば、3つ)の経路情報を生成する(ステップS022)。具体的には、経路探索部502は、入力された出発地602、経由地603、目的地604の間を結ぶ複数の経路を探索し、コストの低い順に所定数(例えば、3つ)の経路を特定する。また、経路探索部502は、特定した経路に関する所定の情報が含まれた経路情報を生成し、これを全体制御部501に出力する。
【0068】
次に、充電スポット抽出部503は、車両の充電残量と走行可能距離との関係から、経路上の到達可能地点を経路ごとに特定する(ステップS023)。
【0069】
次に、充電スポット抽出部503は、途中で充電することなく目的地まで到達可能な経路が少なくとも1つ以上あるか否かを判定する(ステップS024)。なお、目的地まで到達可能か否かの判定は、第一実施形態の場合(ステップS004)と同様に行われる。そして、そのような経路が1つでもある場合(ステップS024でYes)、充電スポット抽出部503は、かかる経路を案内経路に決定する(ステップS025)。なお、このような経路が複数ある場合には、充電スポット抽出部503は、コストのより小さい経路を特定する。また、充電スポット抽出部503は、特定した経路を全体制御部501に通知し、処理をステップS029に移行する。
【0070】
一方で、所定数の経路全てにおいて、途中で充電しなければ目的地まで到達できない場合(ステップS024でNo)、充電スポット抽出部503は、処理をステップS026に移行する。
【0071】
ステップS026では、充電スポット抽出部503は、各経路上の充電スポットを抽出する(ステップS026)。ここで、図10は、充電スポット抽出処理の詳細を示したフロー図である。充電スポット抽出部503は、充電残量で到達可能な最も目的地に近い充電スポットを抽出する(ステップS031)。具体的には、充電スポット抽出部503は、到達可能地点の属するリンクのリンクIDと同一の隣接リンクID304を有する充電スポットを充電スポット情報300から抽出する。また、同一の隣接リンクID304を有する充電スポットが複数ある場合、充電スポット抽出部503は、目的地により近い充電スポットを抽出する。なお、充電スポット抽出部503は、充電スポット情報300の位置情報302を用いて、どちらの充電スポットが目的地により近いか否かを判定する。
【0072】
図11は、充電スポット抽出部503が、到達可能地点の属するリンクbと同一の隣接リンクID304を有する充電スポットを抽出する処理を例示した図である。図示するように、到達可能地点Xが属するリンクbと同一の隣接リンクID304を有する充電スポットとして充電スポットD、Eがある。この場合、充電スポット抽出部503は、目的地により近い充電スポットEを抽出する。なお、充電スポット抽出部503は、充電スポットの位置情報302と目的地の座標情報とを用いて、各充電スポットから目的地までの距離を算出する。
【0073】
なお、到達可能地点の属するリンクのリンクIDと同一の隣接リンクID304を有する充電スポットが存在しない場合、充電スポット抽出部503は、かかる地点が属するリンクよりも現在地に近いリンクを特定する。このようにして、充電スポット抽出部503は、特定したリンクのリンクIDと同一の隣接リンクID304を有する充電スポットを充電スポット情報300から抽出する。
【0074】
次に、充電スポット抽出部503は、かかる充電スポットの充電情報を生成する(ステップS032)。具体的には、充電スポット抽出部503は、第一実施形態と同様の方法により、抽出した充電スポットで充電すべき充電量、充電時間、充電コスト、到着可否情報を算出する。また、充電スポット抽出部503は、これらの情報を含む充電情報を生成する。
【0075】
次に、充電スポット抽出部503は、到着可否情報を用いて、途中で充電することなく目的地まで到達可能であるか否かを判定する(ステップS033)。すなわち、各充電スポットにおける充電量が80%以下である場合、充電スポット抽出部503は、途中で充電することなく目的地まで到達可能であると判定し(ステップS033でYes)、処理をステップS034に移行する。一方で、充電量が80%を超える場合(81%〜100%)、充電スポット抽出部503は、途中で充電しなければ目的地まで到達できないと判定(ステップS033でNo)、処理をステップS035に移行する。
【0076】
ステップS035では、充電スポット抽出部503は、充電後に到達可能な最も目的地に近い次の充電スポットを抽出する。具体的には、充電スポット抽出部503は、充電後の充電残量で到達可能な最も目的地に近い次の充電スポットを充電スポット情報300から抽出する。なお、充電スポットの抽出は、前述のステップS031と同様の方法で行われる。
【0077】
目的地に近い次の充電スポットを抽出すると(ステップS035)、充電スポット抽出部503は、抽出した次の充電スポットの充電情報を生成するステップS032の処理に移行する。
【0078】
ステップS034では、充電スポット抽出部503は、経路ごとに充電情報を対応付けた表示情報を全体制御部501に出力し(ステップS034)、充電スポット抽出処理を終了する。
【0079】
図9のフロー図に戻って説明を続ける。全体制御部501は、経路と充電情報とが対応付けられた表示情報をグラフィックス変換し、これをディスプレイ10に出力する。ディスプレイ10は、経路と充電情報とが対応付けられた表示情報を表示領域に表示させる(ステップS027)。
【0080】
以上のような経路案内処理が行われると、ディスプレイには、図12に示す画面例701が表示される。図示するように、経路案内処理の実行により経路(1)〜(3)と、経路(1)〜(3)上にある充電スポットL〜Qと、各充電スポットの充電情報702〜707と、が表示される。ユーザは、表示された充電情報702〜707を参照することにより、どの経路を選択すべきか参考にすることができる。
【0081】
次に、全体制御部501は、経路の選択を待機する(ステップS028)。そして、表示した経路のうち、いずれかの経路の選択をユーザから受け付けると(ステップS028でYes)、全体制御部501は、処理をステップS029に移行する。ステップS029では、全体制御部501は、ステップS025で特定された経路またはステップS028で選択された経路の経路情報を用いて、所定の経路案内を実行する。
【0082】
経路案内中、全体制御部501は、車両が目的地に到着するまで経路案内の実行を継続する(ステップS030)。
【0083】
以上、第二実施形態について説明した。このような第二実施形態に係るナビゲーション装置によれば、充電に関するより分かり易い情報を提供することができる。特に、本実施形態のナビゲーション装置では、途中で充電しなければ目的地まで到達できない場合、充電スポットが対応付けられた複数の経路が提示される。したがって、ユーザは、各充電スポットの充電量、充電時間、充電コストを参考にして、提示された経路を選択することができる。
【0084】
なお、抽出した充電スポットの充電情報は、図13(第一実施形態に対応)、図14(第二実施形態に対応)に示すような表示形態で表示するようにしてもよい。例えば、第一実施形態の変形例では、ステップS009の処理の実行により、図13に示す画面例801が表示される。図示するように、ディスプレイ10には、出発地から目的地までにある充電スポットA〜Cが表示される。ユーザは、充電情報802〜804を参照することにより、立ち寄る充電スポットを選択することができる。
【0085】
また、第二実施形態の変形例では、ステップS027の処理の実行により、図14に示す画面例851が表示される。図示するように、ディスプレイ10には、目的地まで到達するための経路が複数(経路Xおよび経路Y)表示されている。ユーザは、目的地までに立ち寄るべき充電スポットA〜Dおよび充電情報852〜856を比較することにより、いずれかの経路を選択することができる。
【0086】
また、前述の実施形態では、急速充電を行える最大の充電量(充電量80%)を基準として充電スポットの抽出を行ったが、本発明はこのような実施形態に限られるものではない。例えば、充電スポットで行う充電量の最大値をユーザが設定できるようにしてもよい。具体的には、充電スポットで行う充電量の最大値を80%〜100%の間でユーザが設定できるようにしてもよい。このようなナビゲーション装置によれば、設定された充電量の最大値に応じて、ユーザの要求に応じたより適切な充電スポットを抽出することができる。
【0087】
また、所定の系列会社が運営する充電スポットのみを抽出できるようにユーザが設定できるようにしてもよい。このようなナビゲーション装置によれば、ユーザが所有する会員カードなどを使用できる適切な充電スポットのみを抽出することができる。
【符号の説明】
【0088】
100・・・ナビゲーション装置、1・・・演算処理装置、
10・・・ディスプレイ、11・・・記憶装置、
13・・・音声入出力装置、16・・・入力装置、
20・・・ROM装置、21・・・車速センサ、
22・・・ジャイロセンサ、23・・・GPS受信装置、
24・・・FM多重放送受信装置、25・・・ビーコン受信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の充電を行う充電スポットに関する情報を記憶する記憶部と、
出発地および目的地の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力情報を用いて経路を探索する経路探索部と、
目的地が車両の充電残量から特定される到達可能範囲にない場合に充電スポットを抽出する充電スポット抽出部と、
目的地に到達するために必要な前記充電スポットでの充電量を算出する充電量算出部と、
探索した前記経路とともに、抽出した前記充電スポットおよび該充電スポットでの充電量を表示する表示部と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記充電量算出部は、
急速充電可能範囲内の充電量を算出する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置であって、
表示した前記充電スポットの選択を受け付ける選択受付部と、
入力された出発地から、選択された前記充電スポットまでの経路案内を行う経路案内部と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項3に記載のナビゲーション装置であって、
前記充電スポット抽出部は、
系列が同じ充電スポットを抽出する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
車両の充電を行う充電スポットに関する情報を記憶する記憶部と、
出発地および目的地の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力情報を用いて、所定数の経路を探索する経路探索部と、
探索した前記経路の全てにおいて、目的地が車両の充電残量から特定される到達可能範囲にない場合に充電スポットを抽出する充電スポット抽出部と、
目的地に到達するために必要な前記充電スポットでの充電量を算出する充電量算出部と、
探索した所定数の前記経路とともに、抽出した充電スポットおよび該充電スポットでの充電量を表示する表示部と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション装置であって、
前記充電量算出部は、
急速充電可能範囲内の充電量を算出する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項6に記載のナビゲーション装置であって、
表示した所定数の前記経路から特定の経路の選択を受け付ける選択受付部と、
選択された前記経路の経路案内を行う経路案内部と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項7に記載のナビゲーション装置であって、
前記充電スポット抽出部は、
系列が同じ充電スポットを抽出する
ことを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−113770(P2013−113770A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261877(P2011−261877)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】