説明

ナビゲーション装置

【課題】同一条件により検索された一又は複数の地点情報を一群として登録、管理するこ
とができるようにする。
【解決手段】本発明に係るナビゲーション装置1によれば、検索画面から操作入力部11
により検索条件が入力されると、検索条件に一致する地点情報が地点情報DB144から
抽出され、抽出された地点情報のリストが地点リスト画面121に表示される。操作入力
部11により地点リスト画面121の一括登録ボタン121aが操作されると、抽出され
た地点情報が一群として登録地点情報記憶部15のグループ地点情報テーブル151に登
録される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車載用のナビゲーション装置においては、多数の地点情報を格納したCD−RO
M(Compact Disc Read Only Memory)、HD(Hard Disk)、DVD等の記憶装置が設け
られている。ユーザは、住所、電話番号、施設ジャンル、地域等の条件を入力し、記憶装
置に格納されている多数の地点情報の中から条件にあった地点情報を検索して目的地とし
て設定している。
【0003】
しかし、目的地を設定するたびに検索条件を入力し、多数の地点情報の中から所望の地
点情報を検索するのは煩雑である。そこで、ユーザがよく使う地点情報等を別のメモリに
登録し、目的地設定のための地点情報の読み出し操作を容易にするための技術が提案され
ている。例えば、特許文献1には、1回以上目的地として検索された施設を登録施設情報
記憶部に自動的に登録する技術が記載されている。また、多数の地点情報の中から条件を
入力して検索された地点情報の中からユーザにより選択操作された地点情報を登録する技
術も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001―194176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、条件を入力して検索された地点情報を全て登録したい場合、従来の技術
では、ユーザが1件ごとに登録対象とする地点情報を選択操作して登録する必要があった
。即ち、検索された件数分の登録操作を繰り返す必要があった。
【0006】
また、同一の条件で検索された複数の地点情報を一まとまりとして後日リスト表示した
い場合には、登録した地点情報の編集機能を利用して、ユーザが同一の条件で検索された
地点情報すべてに対し同一の地点マークを付与する操作を行っておく必要があった。そし
て、登録された地点情報のリストを表示部に表示して、地点マーク順にソートする必要が
あった。
【0007】
何れの操作も、車内という制約された空間で行う操作としてはユーザに大変な煩わしさ
を与えていた。また、付与できる地点マークにも限りがあり、登録された地点情報を分類
して管理する上でも十分とは言えなかった。
【0008】
本発明の課題は、同一条件により検索された一又は複数の地点情報を一群として登録、
管理することができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のナビゲーション装置は、
複数の地点情報が予め記憶されている外部記憶媒体から、入力された検索条件に一致する地点情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された一又は複数の地点情報を一群として、その一群の地点情
報に対して前記入力された検索条件に基づき自動的に付与したグループ名称を含むグルー
プ情報を付与して第2の記憶手段に登録する登録手段と、
表示手段で表示させる表示情報の制御を行う表示制御手段と、
ユーザからの指示の入力を行う入力手段と、
経路探索を行う経路探索手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記第2の記憶手段に登録された前記グループ名称を前記表示手
段に表示させ、さらに前記表示手段に表示させたグループ名称から、前記入力手段に入力
された第1の選択情報により選択されたグループ名称が付与されている地点情報の一群を
前記表示手段に表示させ、
前記経路探索手段は前記表示手段に表示された前記地点情報の一群から、前記入力手段
に入力された第2の選択情報により選択された地点情報を目的地として経路探索を行うこ
と、
を特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記グループ情報は、前記一群の地点情報を示すグループ名称を含み、
ユーザによるグループ名称の入力を受け付けるグループ名称入力手段を備え、
前記登録手段は、前記グループ名称入力手段を介して入力されたグループ名称を前記抽
出された一群の地点情報に付与する。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の何れか一項に記載の発明において、
前記登録手段は、前記抽出された地点情報を前記第2の記憶手段に登録する際に、前記
抽出した地点情報に含まれない新たな項目の情報を格納する領域を設ける。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記地点情報は、当該地点情報が表す地点の位置情報を含み、
前記ナビゲーション装置が搭載された車両が到達した位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された位置に一致する位置情報を含む地点情報が前記第2の記
憶手段に記憶されている場合に、当該地点情報に新たに設けられた領域に当該地点情報に到
達したことを示す情報を格納する情報更新手段と、
を備える。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記第2の記憶手段に記憶された一群の地点情報を当該一群単位で前記第2の記憶手段
から削除する削除手段を備える。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記第2の記憶手段に記憶されているグループ情報を編集する編集手段を備える。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記抽出手段により新たに抽出された地点情報を既に前記第2の記憶手段に登録されて
いる一群の地点情報に追加登録する追加登録手段を備える。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明において、
前記第2の記憶手段は、前記ナビゲーション装置に設けられた記憶装置又は前記ナビゲ
ーション装置から着脱可能な外部記憶装置である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、同一条件により検索された一又は複数の地点情報を一群として登録、
管理することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る実施の形態のナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、図1の地点情報テーブルのデータ格納例を示す図、(b)は、図1のグループ情報テーブルのデータ格納例を示す図、(c)は、図1の個別地点情報テーブルのデータ格納例を示す図である。
【図3】図1の制御部により実行される地点登録処理を示すフローチャートである。
【図4】図1の表示部に表示される地点リスト画面の一例を示す図である。
【図5】図1の表示部に表示される地点詳細画面の一例を示す図である。
【図6】図1の表示部に表示される選択画面の一例を示す図である。
【図7】制御部により実行される地点グループ読み出し処理を示すフローチャートである。
【図8】図1の表示部に表示される登録グループリスト画面の一例を示す図である。
【図9】図1の表示部に表示される所属地点リスト画面の一例を示す図である。
【図10】図1の表示部に表示されるグループ編集画面の一例を示す図である。
【図11】図1の表示部に表示される個別画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の
範囲は、図示例に限定されない。
【0020】
まず、本実施の形態におけるナビゲーション装置1の構成について説明する。ナビゲー
ション装置1は、車両に搭載され、その車両(自車)の現在位置や目的地までの経路案内
を表示する装置である。
【0021】
図1に、ナビゲーション装置1の機能構成例を示す。
【0022】
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、制御部10、操作入力部11、表示部1
2、音声出力部13、ハードディスク装置14、登録地点情報記憶部15、GPS(Glob
al Positioning System)モジュール16、自律航法ユニット17、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)モジュール18、外部記憶装置I/F19、/F20等を備えて構成されている。
【0023】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、
RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部10のCPUは、ROMに
記憶されているシステムプログラムを読み出して実行し、ナビゲーション装置1の各部を
駆動制御する。また、CPUは、操作入力部11、GPSモジュール16、VICS(登録商標)モジュール18等を介して入力される情報に基づいて、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
【0024】
例えば、制御部10は、操作入力部11を介して目的地が設定され、経路探索が指示さ
れると、経路探索処理を実行し、ハードディスク装置14に記憶されている地図情報から
、ノード(交差点、分岐点、屈曲点といった節点)情報とリンク(直線経路)情報を含む
道路情報を読み出し、読み出した道路情報に基づいて、各種条件に応じた自車の現在位置
(自車位置)から目的地までの経路(例えば、標準経路、最短距離の経路、最低料金の経
路、最短時間の経路等)を探索する。経路探索処理が終了すると、制御部10は、探索さ
れた経路のうち、経路案内に利用する誘導経路をユーザが選択するための選択画面を表示
部12に表示させ、操作入力部11からの選択入力に応じて、探索された経路のうち一の
経路を経路案内に利用する誘導経路として設定し、経路探索結果としてRAMに記憶する

【0025】
また、制御部10は、操作入力部11を介して経路案内が指示されると、経路案内処理
を実行し、GPSモジュール16等から入力される自車位置及び経路探索処理の探索結果
に基づいて、ハードディスク装置14から経路案内に必要なデータ(自車位置付近に関す
る地図情報、地点情報、案内図データ等)を読み出してRAMに格納し、表示部12に経
路案内を表示したり、経路案内の音声を音声出力部13から出力したりする。
【0026】
また、制御部10は、後述する地点登録処理を実行し、入力された検索条件に一致する
地点情報を地点情報DB144から抽出する抽出手段、抽出された地点情報を一群(グル
ープ)として第2の記憶手段としての登録地点情報記憶部15に登録する登録手段として
の機能を実現する。
【0027】
また、制御部10は、後述する地点グループ読み出し処理を実行し、操作入力部11か
らの操作に応じて、登録地点情報記憶部15に記憶された一群の地点情報を一群単位で読
み出して表示部12にリスト表示する表示制御手段、登録地点情報記憶部15に記憶され
た地点情報を一群単位で登録地点情報記憶部15から削除する削除手段、登録地点情報記
憶部15に記憶されたグループ情報を編集する編集手段、及び登録地点情報記憶部15に
記憶されている一群の地点情報に新たな地点情報を追加登録する追加登録手段としての機
能を実現する。
【0028】
また、制御部10は、I/F20を介してエンジンスイッチキー20aがOFFされた
旨の信号(OFF信号)が入力された際にGPSモジュール16等から入力される自車位
置の情報(緯度、経度)を取得し、当該取得された位置を自車が到達した位置として検出
する。即ち、制御部10は、検出手段として機能する。
【0029】
更に、制御部10は、自車が到達した位置を検出した際に、自車が到達した位置に一致
する位置情報を含む地点情報が登録地点情報記憶部15のグループ地点情報テーブル15
1に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断した場合に、その自車が到達
した位置に一致する位置情報を含む地点情報の「訪問済フラグ」領域151eに訪問済フ
ラグONを格納する。即ち、制御部10は、情報更新手段として機能する。
【0030】
操作入力部11は、方向(上、右上、右、右下、下、左下、左、左上)を指示するため
の矢印キー、この矢印キーの中央部に配置されたセットキー、数字キー、その他ナビゲー
ション利用等の各種機能に対応付けられた各種キーを備え、操作されたキーに対する操作
信号を制御部10に出力する。また、操作入力部11は、表示部12の画面を覆うように
設けられたタッチパネルを備え、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理で
タッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号として制御部10に出力する。
あるいは、操作入力部11は、リモコン、マイク等を備える構成としてもよい。
【0031】
表示部12は、カラー液晶ディスプレイ等により構成され、制御部10からの指示に従
って表示画面上に地図画面やアイコン、案内図等のナビゲーション用の表示情報を表示す
る。
【0032】
音声出力部13は、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備えて構成され、制御部10
からの指示に従って、音声データをアナログ信号に変換して音声出力する。
【0033】
ハードディスク装置14は、地図DB(Data Base)141、案内図DB142、案内
音声DB143、地点情報DB144等を有し、ナビゲーション装置1における経路の探
索及び経路案内に必要な地点情報を含むデータを予め記憶する第1の記憶手段である。な
お、第1の記憶手段としては、ハードディスク装置に限らず、CD−ROM、DVD等の
記録媒体とこれらの記録媒体から情報を読み出すドライブ等からなる記憶装置としてもよ
い。
【0034】
地図DB141は、道路情報、鉄道情報、河川情報を含む地図情報を格納するデータベ
ースである。道路情報としては、ノード、リンク、各道路の名称、道路の種類を示す種別
(高速道路、国道、県道、一般道、幹線道、有料道路等)、道幅、IC(インターチェン
ジ)の名称及び地図上の位置情報(緯度経度)、SA(サービスエリア)の名称及び地図
上の位置情報等の情報が含まれる。
【0035】
河川情報としては、各河川の名称、ノード(支流との分岐点、屈曲点といった接点の地
図上の位置情報)、リンク(川の直線部分)等の情報が含まれる。
【0036】
鉄道情報としては、鉄道各線の名称、種別、ノード(駅、線路の屈曲点といった接点の
地図上の位置情報)、リンク(線路の直線部分)、鉄道各線に含まれる駅の情報(駅名、
種別(ターミナル駅等))等の情報が含まれる。
【0037】
案内図DB142は、経路案内のポイントで案内画像を表示するための案内図データ(
例えば、交差点拡大図、方面看板、進行方向矢印等の画像データ)を格納するデータベー
スである。
【0038】
案内音声DB143は、経路案内に必要なメッセージの音声データを格納するデータベ
ースである。
【0039】
地点情報DB144は、地図上の各地点に関する地点情報、例えば、地点の名称、地図
上の位置情報(緯度、経度)、住所、電話番号、ジャンル情報、地図上に地点を表示する
ためのマーク(アイコン画像情報)等を格納するデータベースである。
【0040】
登録地点情報記憶部15は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、ユーザによる
操作入力部11の登録操作に応じて登録された地点情報を記憶する第2の記憶手段である
。この第1の記憶手段と第2の記憶手段を設け、第2の記憶手段に第1の記憶手段に記憶
された複数の地点情報の中からユーザにより登録操作された地点情報を記憶しておくこと
で、地点情報の読み出しを容易にすることができる。
【0041】
本実施の形態において、登録地点情報記憶部15は、一群として登録された地点情報の
それぞれを記憶するグループ地点情報テーブル151と、グループ地点情報テーブル15
1に登録された一群の地点情報に関する情報(グループ情報という)を記憶するグループ
情報テーブル152と、個々に登録された地点情報を記憶する個別地点情報テーブル15
3と、を有している。
【0042】
図2(a)に、グループ地点情報テーブル151の一例を示す。グループ地点情報テー
ブル151は、図2(a)に示すように、「名称」領域151a、「位置」領域151b
、「マーク」領域151c、「グループ番号」領域151d、「訪問済フラグ」領域15
1e、「訪問回数」領域151f、「未定義」領域151g等を有し、一群として登録さ
れた地点情報のそれぞれ及び新たに付加される情報を項目別に記憶する。「名称」領域1
51aは、地点の名称情報を格納する。「位置」領域151bは、地図上の位置情報(緯
度、経度)を格納する。「マーク」領域151cは、地点を示すアイコン画像情報を格納
する。「グループ番号」領域151dは、登録時に付与されたグループ番号を記憶する。
「訪問済フラグ」領域151eは、地点が訪問済みであるか否か(自車が地点に到達した
ことがあるか否か)を示すフラグ(訪問済みであればON、未訪問であればOFF。デフ
ォルトはOFF)を格納する。「訪問回数」領域151fは、地点の訪問回数を格納する
。「未定義」領域151gは、ユーザにより追加項目が定義された場合に、定義された項
目の情報を格納する。
【0043】
図2(b)に、グループ情報テーブル152の一例を示す。グループ情報テーブル15
2は、図2(b)に示すように、「グループ番号」領域152a、「グループ名称」領域
152b、「地点個数」領域152c、「制覇フラグ」領域152d、「ユーザ定義項目
1」領域152f、「ユーザ定義項目2」領域152g、「未定義」領域152h等を有
し、一群として登録された地点情報のグループに関するグループ情報を項目別に記憶する

【0044】
「グループ番号」領域152aは、一群として登録された地点情報のグループを識別す
るためのグループ番号を格納する。「グループ名称」領域152bは、グループの名称を
格納する。「地点個数」領域152cは、グループに属する地点情報の個数を格納する。
「制覇フラグ」領域152dは、グループに属する全ての地点情報の訪問済フラグがON
となったか否かを示すフラグ(訪問済フラグが全てONであればON、デフォルトはOF
F)を格納する。「ユーザ定義項目1」領域152fは、ユーザにより当該グループに属
する各地点情報に対して定義された項目を示す情報を格納する。「ユーザ定義項目2」領
域152gは、ユーザにより当該グループ情報に対して定義された項目を示す情報を格納
する。「未定義」領域152hは、ユーザにより追加項目が定義された場合に、定義され
た項目の情報を格納する。
【0045】
図2(c)に、個別地点情報テーブル153の一例を示す。個別地点情報テーブル15
3は、図2(c)に示すように、「名称」領域153a、「位置」領域153b、「マー
ク」領域153c等を有し、個別に登録された地点情報を項目別に記憶する。
【0046】
GPSモジュール16は、図示しないGPSアンテナ等を備えて構成される。このGP
Sアンテナは、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号
を受信する。GPSアンテナは、少なくとも3個のGPS衛星から送信されるGPS信号
を受信し、受信したGPS信号に基づいて車両の絶対的な現在位置(緯度、経度)を検出
して、制御部10に出力する。
【0047】
自律航法ユニット17は、角度センサ、距離センサ等を備えて構成される。角度センサ
は、車の角速度(単位時間あたりの水平方向への回転角度)を検出して、移動方位の変化
量を算出する。距離センサは、車輪の回転に応じて出力されるパルス信号を検出して、車
両の移動量を算出する。自律航法ユニット17は、これら角速度信号および車速パルス信
号により、車両の相対的な位置変化を算出して制御部10に出力する。
【0048】
VICS(登録商標)モジュール18は、FM多重放送局等からの放送を、図示しないアンテナを介して受信することによって道路渋滞情報を受信し制御部10に出力する。または、VICS(登録商標)モジュール18は、道路上に設置された機器からの光・無線電波を用いたビーコン発信機から放送された道路渋滞情報を受信する構成としてもよい。
【0049】
外部記憶装置I/F19は、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CF(Compact
Flash)カード等の外部記憶装置19aを接続可能であり、外部記憶装置19aとのデー
タの入出力を行うためのインターフェースである。なお、外部記憶装置19aは、CD−
R(Compact Disk Recordable)、SD(Secure Digital)メモリカード(登録商標)、
スマートメディア(登録商標)等であってもよく、この場合、外部記憶装置I/F19に
は、外部記憶装置19aに対しデータの読み出し及び書き込みを行うドライブも含まれる

【0050】
I/F20は、自車エンジンのON/OFFを切り替えるためのエンジンスイッチキー
20aからの入力信号を制御部10に出力する。
【0051】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
【0052】
まず、地点情報DB144の地点情報の中から検索により抽出された地点情報を登録す
る処理について説明する。
【0053】
図3に、制御部10により実行される地点登録処理を示す。当該処理は、操作入力部1
1により情報検索指示が入力された際に実行される処理である。
【0054】
まず、表示部12に検索画面が表示され、当該検索画面から操作入力部11により検索
条件が入力される(ステップS1)。次いで、検索条件に一致する地点情報が地点情報D
B144から抽出され(ステップS2)、抽出された一又は複数の地点情報がリスト表示
された地点リスト画面121が表示部12に表示される(ステップS3)。
【0055】
図4に、ステップS3で表示される地点リスト画面121の一例を示す。図4に示すよ
うに、地点リスト画面121には、ユーザが入力した検索条件に一致する地点情報のリス
ト121a、リスト表示された地点情報を一群として登録する指示を入力するための「一
括登録」ボタン121b、検索に戻ることを指示するための「戻る」ボタン121c等が
表示されている。地点リスト画面121に表示されたリストの中から一の地点が押下され
て選択されると、図5に示す地点詳細画面122が表示される。地点詳細画面122は、
その地点についての詳細情報(名称、住所や電話番号等)を表示する詳細情報欄122a
や、その地点情報を個別に登録することを指示するための「地点登録」ボタン122b等
を表示する画面である。なお、地点リスト画面121に「選択登録」ボタン等を設け、リ
スト表示された地点情報のうち、操作入力部11により選択された地点情報を一群として
登録できるようにしても良い。また、地点リスト画面121に「再検索」ボタン等を設け
、リスト表示された地点情報から更に検索条件を更に絞り込んで再検索を行えるようにし
ても良い。
【0056】
操作入力部121により地点リスト画面121上の「一括登録」ボタン121bが押下
されると(ステップS4;YES)、地点リスト画面121にリスト表示された地点情報
が一群として登録地点情報記憶部15のグループ地点情報テーブル151に登録される(
ステップS5)。このとき、登録された一群の地点情報を一意に識別するためのグループ
番号が付与され、登録された各地点情報の「グループ番号」領域151dに格納される。
【0057】

次いで、自動的にグループ名称を付与するか又はユーザが任意のグループ名称を付与す
るかを選択するための選択画面123が表示部12に表示される。図6に、選択画面12
3の一例を示す。図6に示すように、選択画面123には、「グループ名称を自動付与し
ますか」というメッセージ、自動付与することを選択するための「はい」ボタン123a
、ユーザが任意に付与することを選択するための「いいえ」ボタン123bが表示されて
いる。
【0058】
操作入力部11により選択画面123の「はい」ボタン123aが押下され、グループ
名称の自動付与が指示されると(ステップS6;YES)、ユーザが入力した検索条件に
基づきグループ名称が自動作成され、ステップS5で登録された一群の地点情報に当該グ
ループ名称を含むグループ情報が自動付与される(ステップS7)。即ち、ステップS5
で一群の地点情報に付与されたグループ番号に、検索条件に基づき作成したグループ名称
、一群の地点情報の個数をカウントして得た地点個数等が対応付けられてグループ情報テ
ーブル152に登録される。例えば、ユーザがステップS1において、「ラーメン」「関
東」を検索条件として検索した場合、「ラーメンめぐり関東」などの検索条件式に応じた
名称が当該検索条件により検索された一群の地点情報のグループ名称として作成される。
グループ情報が登録されると、本処理は終了する。
【0059】
一方、操作入力部11により選択画面123の「いいえ」ボタン123bが押下され、
グループ名称のユーザによる付与が指示されると(ステップS6;NO)、ひらがなの5
0音ボタンや漢字変換ボタン、決定ボタン等が表示された図示しない文字入力画面(グル
ープ名称入力手段)が表示部12に表示され、操作入力部11により当該画面からグルー
プ名称が入力され、決定ボタンが押下されると(ステップS8)、入力されたグループ名
称、グループ番号及び地点個数がグループ情報テーブル152に登録され(ステップS9
)、本処理は終了する。
【0060】
一方、ステップS4において、操作入力部11により「一括登録」ボタン121bが押
下されず(ステップS4;NO)、地点リスト画面121にリスト表示された中から一の
地点が押下されて選択され、次いで表示される地点詳細画面122の「地点登録」ボタン
122bが押下されて地点登録が指示されると(ステップS10;YES)、選択された
地点の地点情報が個別地点情報テーブル153に登録され(ステップS11)、本処理は
終了する。
【0061】
一方、ステップS10において地点が選択されず(ステップS10:N)、「戻る」ボ
タン121cが押下されると(ステップS12;YES)、処理はステップS1に戻り、
新たな検索条件での検索が実行される。
【0062】
次に、一群として登録された地点情報を一群単位(以下、グループ単位という)で読み
出す際の処理について説明する。
【0063】
図7に、制御部10により実行される地点グループ読み出し処理を示す。当該処理は、
ユーザによる操作入力部11の所定の操作により、グループ単位での地点情報の読み出し
指示が入力された際に実行される処理である。
【0064】
操作入力部11によりグループ単位での読み出し指示が入力されると、登録地点情報記
憶部15に記憶されているグループ情報テーブル152からグループ情報が読み出され、
登録されたグループ情報がリスト表示された登録グループリスト画面124が表示部12
に表示される(ステップS21)。
【0065】
図8に、表示部12に表示される登録グループリスト画面124の一例を示す。図8に
示すように、登録グループリスト画面124には、グループ情報テーブル152に登録さ
れているグループ情報のリスト124a等が表示されている。リスト124aには、各グ
ループのグループ名称や、地点個数、制覇フラグ等が表示されている。なお、登録グルー
プリスト画面124には「グループ」タブ124b及び「個別」タブ124cが表示され
ており、「個別」タブ124cが押下されると、個別に登録された地点情報がリスト表示
された登録地点リスト画面(図示せず)に切り替えることができる。
【0066】
操作入力部11により登録グループリスト画面124に表示されたリスト124aから
グループ情報が選択されると(ステップS22)、選択されたグループに属する地点情報
(即ち、選択されているグループ情報のグループ番号が対応付けられている地点情報)が
グループ地点情報テーブル151から読み出され、読み出された一群の地点情報をリスト
表示する所属地点リスト画面125が表示部12に表示される(ステップS23)。
【0067】
図9に、表示部12に表示される所属地点リスト画面125の一例を示す。所属地点リ
スト画面125は、ステップS22で選択されたグループ単位で地点情報をリスト表示す
る画面である。図9に示すように、所属地点リスト画面125は、選択されたグループに
属する一群の地点情報のリスト125a、「一括削除」ボタン125b、「グループ編集
」ボタン125c等を有している。リスト125aには、選択されたグループに属する各
地点の地点名称や、訪問済フラグ、訪問回数等が表示される。このように、グループに属
する各地点が訪問済みであるか否かの情報や、訪問回数等が表示されるので、ユーザは、
当該グループに属する一群の地点情報のうち、どこに行ったことがあるか、まだ制覇して
いない地点はどこか、等をチェックすることができる。「一括削除」ボタン125bは、
当該画面の表示対象となっているグループのグループ情報及び地点情報をグループ単位で
登録地点情報記憶部15から削除する指示を入力するためのボタンである。「グループ編
集」ボタン125cは、当該画面の表示対象となっているグループのグループ情報の編集
を指示するためのボタンである。
【0068】
操作入力部11により所属地点リスト画面125の「一括削除」ボタン125bが押下
されると(ステップS24;YES)、当該画面の表示対象となった(ステップS22で
選択された)グループのグループ情報及びこれに属する一群の地点情報が登録地点情報記
憶部15から削除され(ステップS25)、本処理は終了する。
【0069】
操作入力部11により所属地点リスト画面125の「グループ編集」ボタン125cが
押下されると(ステップS24;NO;ステップS26;YES)、表示部12にグルー
プ編集画面126が表示される(ステップS27)。
【0070】
図10に、表示部12に表示されるグループ編集画面126の一例を示す。グループ編
集画面126は、ステップS22で選択されたグループ情報を編集するための画面であり
、図10に示すように、編集可能なグループ情報の各項目ボタン126a〜126bに対
応付けて、各項目の情報が表示されている。また、グループ編集画面126には、「地点
追加」ボタン126c、「グループ情報追加」ボタン126d、「地点情報追加」ボタン
126e、「OK」ボタン126f等が表示されている。
【0071】
操作入力部11により、グループ編集画面126の何れかの編集項目ボタン126a〜
126eが操作されると(ステップS28;YES)、操作された項目に応じたグループ
情報編集処理が実行される(ステップS29)。
【0072】
例えば、項目ボタン126a〜126bの何れかが操作されると、操作された項目に応
じた入力画面(例えば、名称項目であれば、キーボード、制覇フラグ項目であれば、リセ
ットキー)が表示され、入力画面から入力されると、入力された内容が項目ボタンに対応
付けて表示される。この画面から、グループの名称や、制覇フラグのリセット等を行うこ
とができる。制覇フラグがリセットされると、地点情報の訪問済フラグもすべてリセット
される。
【0073】
また、例えば「地点追加」ボタン126cが操作されると、「登録した地点」ボタン1
26g、「新規登録」ボタン126hの操作が有効となる。「登録した地点」ボタン12
6gが操作されると、個別地点情報テーブル153に登録されている地点情報が読み出さ
れ、読み出された地点情報のリストが表示部12に表示される。操作入力部11により表
示されたリストから地点情報が操作されて選択されると、選択された地点情報がステップ
S22で選択されたグループ情報のグループ番号に対応付けてグループ地点情報テーブル
151に追加登録されるとともに、グループ情報テーブル152の当該グループの地点個
数が更新される。「新規登録」ボタン126hが操作されると、検索画面が表示され、入
力された検索条件に一致した地点情報が地点情報DB144から抽出され、抽出された地
点情報のリストが表示部12に表示される。表示されたリストから何れかの地点情報が操
作されて選択されると、選択された地点情報がステップS22で選択されたグループに追
加登録される。即ち、ステップS22で選択されたグループ情報のグループ番号に対応付
けてグループ地点情報テーブル151に追加登録されるとともに、グループ情報テーブル
152の当該地点グループの地点個数が更新される。
【0074】
また、例えば、「グループ情報追加」ボタン126dが操作されると、当該グループ情
報に追加する項目をユーザが入力するための入力画面(文字を入力するためのキーボード
又は追加項目として選択可能な項目候補)が表示され、当該画面から追加項目の情報が入
力されると、グループ情報テーブル152のステップS22で選択されたグループ情報の
「ユーザ定義項目2」領域152gに、入力された追加項目の情報が登録される。この「
ユーザ定義項目2」領域152gに入力された情報により、当該グループ情報についての
「未定義」領域152hの項目が特定される。これにより、ユーザにより入力された追加
項目の情報をステップS22で選択されたグループ情報に追加することが可能となる。例
えば、グループを制覇したときの感想や日時等の入力欄を追加することが可能となる。
【0075】
また、例えば、「地点情報追加」ボタン126eが操作されると、当該グループに属す
る各地点情報に追加する項目をユーザが入力するための入力画面(文字を入力するための
キーボード又は追加項目として選択可能な項目候補)が表示され、当該画面から追加項目
の情報が入力されると、グループ情報テーブル152のステップS22で選択されたグル
ープ情報の「ユーザ定義項目1」領域152fに、入力された追加項目の情報が登録され
る。この「ユーザ定義項目1」領域152fに入力された情報により、グループ地点情報
テーブル151の当該グループ情報に対応する地点情報の「未定義」領域151gの項目
が特定される。これにより、ユーザにより入力された追加項目の情報をステップS22で
選択されたグループに属する地点情報に追加することが可能となる。例えば、グループに
属する各地点の評価をユーザが入力するための評価入力欄等を追加することが可能となる

【0076】
「グループ情報追加」ボタン126d、「地点情報追加」ボタン126eの押下により
、選択されたグループのグループ情報や地点情報に対して付与できる情報をユーザが自由
にカスタマイズすることが可能となる。
【0077】
なお、本実施の形態においては、グループ地点情報テーブル151やグループ情報テー
ブル152に予め「未定義」領域を設けておくこととし、ユーザの「グループ情報追加」
ボタン126d、「地点情報追加」ボタン126eの操作に従ってこれらの領域を利用可
能とすることとして説明したが、予め「未定義」領域を設けず、「グループ情報追加」ボ
タン126d、「地点情報追加」ボタン126eの操作に従って領域を追加するようにし
てもよい。また、追加可能な項目の数は、一つに限定されない。
【0078】
操作入力部11によりグループ編集画面126から「OK」ボタン126fが押下され
ると(ステップS30)、本処理は終了する。
【0079】
一方、所属地点リスト画面125に表示されたリストから何れかの地点情報が選択され
ると(ステップS26;NO、ステップS31;YES)、表示部12に選択された地点
情報の個別画面127が表示される(ステップS32)。
【0080】
図11に、個別画面127の一例を示す。個別画面127は、選択された地点情報を個
別に編集したり目的地に設定したりするための画面であり、図11に示すように、地点情
報の各項目ボタン127a〜127dに対応付けて、各項目の情報が表示されている。ま
た、個別画面127には、「削除」ボタン127e、「目的地」ボタン127f、「寄り
道」ボタン127g、「OK」ボタン127h等が表示されている。
【0081】
操作入力部11により、個別画面127の何れかの項目ボタン127a〜127dが押
下されると(ステップS33;YES)、操作に応じた地点情報編集処理が実行され(ス
テップS34)、処理はステップS39に移行する。
【0082】
例えば、項目ボタン127a〜127dの何れかが押下されると、押下された項目に応
じた入力画面(例えば、名称項目であれば、キーボード、訪問回数項目であれば、テンキ
ー、訪問済フラグ項目であれば、ON/OFFキー)が表示され、入力画面から入力され
ると、入力された内容が項目ボタンに対応付けて表示される。この画面から、地点グルー
プを構成する個々の地点情報の編集を行うことができる。例えば、訪問済フラグや訪問回
数は、ナビゲーション装置1で目的地等に設定しなければ訪問回数としてカウントされな
いが、電車等により訪問したことのある地点があれば、当該画面から訪問済フラグをON
にし、訪問回数を入力すれば、ナビゲーション装置1の誘導によらずに訪問した回数をナ
ビゲーション装置1に反映させることができる。
【0083】
操作入力部11により、「削除」ボタン127eが押下されると(ステップS33;N
O、ステップS35;YES)、表示されている地点情報がグループ地点情報テーブル1
51から削除されるとともに、グループ情報テーブル152の地点個数が1減算され(ス
テップS36)、処理はステップS39に移行する。
【0084】
操作入力部11により、「目的地」ボタン127f、又は「寄り道」ボタン127gが
押下されると(ステップS35;NO、ステップS37;YES)、表示されている地点
情報が目的地又は寄り道地点として設定され(ステップS38)、処理はステップS39
に移行する。
【0085】
ステップS39において、操作入力部11により個別画面127から「OK」ボタン1
27hが押下されると(ステップS39:YES)、本処理は終了する。
【0086】
目的地が設定されると、制御部10により経路探索処理及び経路案内処理が実行され、
現在の自車位置から設定された目的地までの経路案内が行われる。
【0087】
I/F20を介してエンジンスイッチキー20aがOFFされた旨の信号(OFF信号
)が入力されると、制御部10は、GPSモジュール16等から入力される自車位置の情
報(緯度、経度)を取得し、当該取得された位置を自車が到達した位置として検出する。
そして、自車が到達した位置が検出されると、制御部10は、自車が到達した位置に一致
する位置情報を含む地点情報が登録地点情報記憶部15のグループ地点情報テーブル15
1に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断した場合に、その自車が到達
した位置に一致する位置情報を含む地点情報の「訪問済フラグ」領域151eに訪問済フ
ラグONを格納するとともに、「訪問回数」領域151fに格納されている訪問回数を1
インクリメントする。また、当該地点情報と同一のグループ番号を有する地点情報の「訪
問済フラグ」領域151eが参照され、全ての訪問済フラグがONとなっている場合に、
グループ情報テーブル152の当該グループ番号に対応するグループ情報の「制覇フラグ
」領域152dにONを格納する。
【0088】
なお、地点と自車位置との距離が予め定めされた距離以内かつ自車の速度が一定以下の
ときに到着とみなして「訪問済フラグ」領域151eに訪問済フラグONを格納し、「訪
問回数」領域151fに格納されている訪問回数を1インクリメントするようにしてもよ
い。
【0089】
以上説明したように、ナビゲーション装置1によれば、検索画面から操作入力部11に
より検索条件が入力されると、検索条件に一致する地点情報が地点情報DB144から抽
出され、抽出された地点情報のリストが地点リスト画面121に表示される。操作入力部
11により地点リスト画面121の一括登録ボタン121bが操作されると、抽出された
地点情報が一群として登録地点情報記憶部15のグループ地点情報テーブル151に登録
される。
【0090】
従って、入力した検索条件に合致した一群の地点情報の全てを一括登録ボタン121b
の操作に応じて一括して登録地点情報記憶部15に登録することが可能となり、ユーザに
よる地点登録の手間や時間を省くことができる。
【0091】
また、抽出された一群の地点情報に対し、グループ名称を含むグループ情報が付与され
て登録されるので、同一の検索条件で抽出された一群の地点情報を一群単位、即ちひとつ
のグループ単位として管理することが可能となる。即ち、グループ単位で登録された地点
情報を読み出してリスト表示したり、削除したりすることが可能となり、ナビゲーション
装置1の操作性、利便性を向上させることができる。グループ名称は、検索条件に基づき
自動的にナビゲーション装置側で付与することができるので、ユーザが操作することなく
、一群の地点情報の特徴を示すグループ名称を付与することが可能となる。また、操作入
力部11からユーザが入力したグループ名称を付与することもできるので、ユーザが所望
するグループ名称を付与することも可能となる。
【0092】
また、グループ地点情報テーブル151には、「訪問済フラグ」領域、「訪問回数」領
域等、地点情報DB144にはない新たな項目の情報格納領域を備えているので、一群と
して登録された地点情報に対しては、新たな項目の情報を格納する領域が設けられる。そ
の結果、新たな項目の情報を付加することが可能となる。例えば、新たな項目の情報とし
て訪問済フラグが付加されれば、あるグループの地点情報を表示部にリスト表示した場合
、ユーザは、グループの中でまだ行ったことのない地点を容易に認識することができ、行
ったことのない地点を目的地として選択してみる等が可能となり、グループを構成する各
地点を制覇する楽しみもでき、ナビゲーション装置1を利用する際のエンターテイメント
性が高まる。
【0093】
また、グループ情報は、編集することができ、また、地点情報DB144に記憶されて
いる地点情報や個別地点情報テーブル153に記憶されている個別に登録された地点情報
をすでに登録されているグループに追加することができるので、ユーザがグループをカス
タマイズすることが可能となる。
【0094】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るナビゲーション装置の一例であり
、これに限定されるものではない。
【0095】
例えば、上記実施の形態では、ナビゲーション装置1が備える不揮発性メモリを第2の
記憶手段として説明したが、ナビゲーション装置1に着脱可能な外部記憶装置19aを第
2の記憶手段として、ユーザの操作に応じて登録される地点情報やグループ情報を外部記
憶装置19aに登録する構成としてもよい。地点情報やグループ情報の登録先を外部記憶
装置19aとすれば、ナビゲーション装置1の内部のメモリに登録する場合よりもメモリ
容量の制限が緩和され、より多くの地点情報やグループ情報を登録することが可能となる
。また、地点情報や登録情報を登録した外部記憶装置19aをパーソナルコンピュータ等
に装着し、編集することも可能となる。
【0096】
その他、上記実施の形態におけるナビゲーション装置1の細部構成及び詳細動作に関し
ても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0097】
1 ナビゲーション装置
10 制御部
11 操作入力部
12 表示部
121 地点リスト画面
122 地点詳細画面
123 選択画面
124 登録グループリスト画面
125 所属地点リスト画面
126 グループ編集画面
127 個別画面
13 音声出力部
14 ハードディスク装置
141 地図DB
142 案内図DB
143 案内音声DB
144 地点情報DB
15 登録地点情報記憶部
151 グループ地点情報テーブル
152 グループ情報テーブル
153 個別地点情報テーブル
16 GPSモジュール
17 自律航法ユニット
18 VICS(登録商標)モジュール
19 外部記憶装置I/F
19a 外部記憶装置
20 I/F
20a エンジンスイッチキー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の地点情報が予め記憶されている外部記憶媒体から、入力された検索条件に一致する地点情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された一又は複数の地点情報を一群として、その一群の地点情
報に対して前記入力された検索条件に基づき自動的に付与したグループ名称を含むグルー
プ情報を付与して第2の記憶手段に登録する登録手段と、
表示手段で表示させる表示情報の制御を行う表示制御手段と、
ユーザからの指示の入力を行う入力手段と、
経路探索を行う経路探索手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記第2の記憶手段に登録された前記グループ名称を前記表示手
段に表示させ、さらに前記表示手段に表示させたグループ名称から、前記入力手段に入力
された第1の選択情報により選択されたグループ名称が付与されている地点情報の一群を
前記表示手段に表示させ、
前記経路探索手段は前記表示手段に表示された前記地点情報の一群から、前記入力手段
に入力された第2の選択情報により選択された地点情報を目的地として経路探索を行うこ
と、
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記グループ情報は、前記一群の地点情報を示すグループ名称を含み、
ユーザによるグループ名称の入力を受け付けるグループ名称入力手段を備え、
前記登録手段は、前記グループ名称入力手段を介して入力されたグループ名称を前記抽
出された一群の地点情報に付与する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記登録手段は、前記抽出された地点情報を前記第2の記憶手段に登録する際に、前記
抽出した地点情報に含まれない新たな項目の情報を格納する領域を設ける請求項1又は2
に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記地点情報は、当該地点情報が表す地点の位置情報を含み、
前記ナビゲーション装置が搭載された車両が到達した位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された位置に一致する位置情報を含む地点情報が前記第2の記
憶手段に記憶されている場合に、当該地点情報に新たに設けられた領域に当該地点情報に
到達したことを示す情報を格納する情報更新手段と、
を備える請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記第2の記憶手段に記憶された一群の地点情報を当該一群単位で前記第2の記憶手段
から削除する削除手段を備える請求項1〜4の何れか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記第2の記憶手段に記憶されているグループ情報を編集する編集手段を備える請求項
1〜5の何れか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記抽出手段により新たに抽出された地点情報を既に前記第2の記憶手段に登録されて
いる一群の地点情報に追加登録する追加登録手段を備える請求項1〜6の何れか一項に記
載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記第2の記憶手段は、前記ナビゲーション装置に設けられた記憶装置又は前記ナビゲ
ーション装置から着脱可能な外部記憶装置であることを特徴とする請求項1〜7の何れか
一項に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−33051(P2013−33051A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−196443(P2012−196443)
【出願日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【分割の表示】特願2007−141774(P2007−141774)の分割
【原出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.COMPACTFLASH
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】