説明

ナビゲーション装置

【課題】本発明は、ナビゲーション装置において、極めて使い勝手の良いものとするものである。
【解決手段】ディスプレイ部1と、このディスプレイ部1に接続された制御部3と、この制御部3に接続された位置情報入手部6、および、地図データ部11とを備え、
前記制御部3に、省エネ操作部16を接続するとともに、この制御部3は前記省エネ操作部16の操作時には、前記ディスプレイ部1に表示させた案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成としたナビゲーション装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置は、以下のような構成となっていた。
【0003】
すなわち、ディスプレイ部と、このディスプレイ部に接続された制御部と、この制御部に接続された位置情報入手部、および、地図データ部とを備えた構成となっており、例えば、バッテリー残量が少なくなると、このナビゲーション装置を省エネモードで動作させる構成となっていた(例えばこれに類似する技術としては、下記特許文献1がある)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011―75291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例においては、例えば、バッテリー残量が少なくなるとナビゲーション装置を省エネモードで駆動する構成となっている。具体的には、電力消費の大きなディスプレイ部の表示を消し、これによって省エネモードが実行されるようになっていた。
【0006】
しかしながら、この従来例においては、バッテリー残量が少なくなると、運転中であるにもかかわらず突然ディスプレイの表示を消してしまうので、運転者は驚く状態となり、極めて使い勝手の悪い状態となることもある。
そこで本発明は、使い勝手を良くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、この目的を達成するために本発明のナビゲーション装置は、ディスプレイ部と、このディスプレイ部に接続された制御部と、この制御部に接続された位置情報入手部、および、地図データ部とを備え、前記制御部に、省エネ操作部を接続するとともに、この制御部は前記省エネ操作部の操作時には、前記ディスプレイ部に表示させた案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成とし、この構成によって、所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明のナビゲーション装置は、ディスプレイ部と、このディスプレイ部に接続された制御部と、この制御部に接続された位置情報入手部、および、地図データ部とを備え、前記制御部に、省エネ操作部を接続するとともに、この制御部は前記省エネ操作部の操作時には、前記ディスプレイ部に表示させた案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成としたものであるので、極めて使い勝手の良いものとなる。
【0009】
すなわち、本発明においては、省エネ操作部を操作すれば、前記ディスプレイ部に表示させた案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成としたものであるので、運転開始前にどの地点からどの地点までが省エネモード区間になることが予め知らしめられることとなり、つまり、いきなり省エネモードとなって運転者を驚かせることが少なく、この結果として極めて使い勝手の良いものとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態におけるナビゲーション装置のブロック図
【図2】同ナビゲーション装置のディスプレイ部を示す正面図
【図3】同ナビゲーション装置のディスプレイ部を示す正面図
【図4】同ナビゲーション装置の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を用いて説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1において、1はディスプレイ部で、表示情報生成部2を介して制御部3に接続されている。また、この制御部3には、スピーカ部4が音声情報生成部5を介して接続されている。
【0013】
さらに、制御部3には、位置情報入手部6が接続されている。この位置情報入手部6は、例えば、GPSセンサ7と車速センサ8を備えている。さらに、制御部3には、探索部9を介して通信部10と地図データ部11が接続されている。
【0014】
さらにまた、制御部3には、燃料予測部12を介して、外気温度センサ13、エアコン動作監視部14、燃料計15が接続されている。
【0015】
図2は、本実施形態のナビゲーション装置を用いた目的地設定を示すものであり、この目的地設定については、よく知られた技術であるので、図面の煩雑化をさけるために、その入力部は図示していない。
【0016】
さて、この入力部によって目的地を設定すると、ディスプレイ部1には、図2の如く、現在地と目的地、および、その間の案内経路が表示されるようになっている(図4のS1、S2)。
【0017】
本実施形態においては、図2に示す如く、ディスプレイ部1に省エネ操作部16が表示されており、このボタンを押すと(図4のS3)、図3に示す如く、案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成となっている(図4のS4)。
【0018】
この図3においては、現在地から目的地までの間の案内経路中において、高速道路の入り口を通過した直後から高速道路の出口手前までの間は道なりの単純な運転区間であるので、この間はナビゲーション装置として省エネモードに設定しても運転者としては困らない区間と判断し、この図3の如くその間を省エネモード区間として表示する。つまり、この省エネモード区間の走行時には、ナビゲーション装置は省エネモードで駆動されることとなる。
【0019】
運転前に、上述した省エネモード区間の設定を理解した上で、案内スタートを入力部(図示せず)から実行すれば、通常の案内が開始される(図4のS5)。
【0020】
そして、高速道路の入り口に入った後には、上述した省エネモード区間であるか否かの判断が制御部3によって行われ(図4のS6)、省エネモード区間に到達しておればナビゲーション装置を省エネモードで駆動することになる。つまり、もっとも電力消費の多いディスプレイ部1を消し、必要最低減の案内はスピーカ部4からの音声案内だけの状態で案内を実行することになる(図4のS7)。
【0021】
また、省エネモード区間の終了が近づいたことを制御部3は判断し(図4のS8)、再
び通常の案内を開始することとなる(図4のS9)。
【0022】
具体的には、ディスプレイ部1を駆動し、そこに地図情報と案内経路を表示させ、また、音声による案内もスピーカ部4から行うこととする。
【0023】
なお、図3に示した省エネモード区間の設定は、高速道路に限らず、単なる道なりの状態が続くときにも設定されることとなる。
【0024】
また、燃料予測部12による燃料消費(電気的な消費も含む)、燃料残量(電気的な残量も含む)の予測判定によって図3に示した省エネモード区間の長さを可変することもある。つまり、図3の状態でナビゲーション装置が駆動されている状態において、例えば、エアコンの使用量が大きければ、その分燃料消費が大きく、逆に燃料残量は少なくなるので、それを考慮して省エネモード区間を長くすることもある。
【0025】
もちろん、図3で示した省エネモード区間を長くするだけでなく、新たに省エネモード区間を追加設定し、全体としての省エネモード区間を長くすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
以上のように、本発明においては、本発明のナビゲーション装置は、ディスプレイ部と、このディスプレイ部に接続された制御部と、この制御部に接続された位置情報入手部、および、地図データ部とを備え、前記制御部に、省エネ操作部を接続するとともに、この制御部は前記省エネ操作部の操作時には、前記ディスプレイ部に表示させた案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成としたものであるので、極めて使い勝手の良いものとなる。
【0027】
すなわち、本発明においては、省エネ操作部を操作すれば、前記ディスプレイ部に表示させた案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成としたものであるので、運転開始前にどの地点からどの地点までが省エネモード区間になることが予め知らしめられることとなり、つまり、いきなり省エネモードとなって運転者を驚かせることが少なく、この結果として極めて使い勝手の良いものとなるのである。
【0028】
したがって、ナビゲーション装置としての活用が期待されるものとなる。
【符号の説明】
【0029】
1 ディスプレイ部
2 表示情報生成部
3 制御部
4 スピーカ部
5 音声情報生成部
6 位置情報入手部
7 GPSセンサ
8 車速センサ
9 探索部
10 通信部
11 地図データ部
12 燃料予測部
13 外気温度センサ
14 エアコン動作監視部
15 燃料計
16 省エネ操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ部と、このディスプレイ部に接続された制御部と、この制御部に接続された位置情報入手部、および、地図データ部とを備え、
前記制御部に、省エネ操作部を接続するとともに、この制御部は前記省エネ操作部の操作時には、前記ディスプレイ部に表示させた案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成としたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御部は、ディスプレイ部に現在地から目的地までの案内経路を表示させた状態で、省エネ操作部が操作されたときには、前記ディスプレイ部に表示させた案内経路中に省エネモード区間を表示させる構成とした請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
制御部には、燃料予測部を接続し、この燃料予測部による燃料消費予測に基づき、前記ディスプレイ部に表示させた案内経路中の省エネモード区間を変更させる構成とした請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
ディスプレイ部に、省エネ操作部を表示させる構成とした請求項1から3のいずれか一つに記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−72832(P2013−72832A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213970(P2011−213970)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】