ナビゲーション装置

【課題】経路探索の際に、出入口や駐車場等に関する従目的施設までの設定がユーザにとって必要ない場合には、従目的施設の設定を必要としないで経路探索が開始される、ユーザにとってより一層使い勝手のよいナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【解決手段】従目的施設があることを案内した上で目的地までの経路探索をおこなう詳細設定モードと、主目的施設が設定されると、従目的施設があるかないかに関わらず経路探索をおこなう簡易設定モードによる経路探索を行うことができ、簡易設定モードの場合、ユーザに従目的施設があることを認識させるため、従目的施設に関しても案内を行うので、経路探索の際、従目的施設までの設定を後回しにして出発したい場合には、従目的施設の設定を必要とすることなく経路探索を行うことが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものであり、特に、目的地となる施設に関連した出入口や駐車場の情報がある場合に、この出入口や駐車場を目的地に設定して経路探索を行うことができるナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置を用いて目的地までの経路探索を行う場合、一般的にはユーザが目的地となる施設を特定し、この特定された施設等を目的地に経路探索が行われている。その際、例えば目的地となる施設が非常に広大な場合(例えばショッピングモール)には、複数の出入口や複数の駐車場が設けられている。このような場合に、単に施設を目的地として設定し、この施設をもとに経路探索が行われたとしても、案内された場所は目的とする施設ではあるが、ユーザが目的とする施設内の特定のお店からは遠い場所であった、というようなことも生じ得る。
【0003】
そこで、このような問題を解決するために特許文献1に記載されているようなナビゲーション装置が知られている。この特許文献1に記載されているナビゲーション装置は、地図情報として、ショッピングモールや空港等、目的地として最も基本的となる施設名(主目的施設)に関する情報とともに、(必ずしも全ての主目的施設ではないが)上述のように広大な施設に設けられている複数の出入口や駐車場等(従目的施設)に関する情報を含んでいる。そして、ナビゲーション装置は、まず主目的施設が選択されると、この選択された主目的施設に対応する従目的施設があるかないかを判断し、対応する従目的施設があれば、この従目的施設の中から目的地を選択させ、そして選択された目的地(この場合従目的施設)に基づいて経路探索を行うものである。
【0004】
このようなナビゲーション装置であれば、たとえ広大な施設であっても、目的とする施設内における希望のお店に最も近い出入口や駐車場を目的地としてユーザが選択できるので、ユーザにとって使い勝手のよいものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−323337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されているようなナビゲーション装置は、広大な施設等の中で、目的とする場所に、より近い出入口や駐車場をユーザが選択できという点で便利である反面、主目的施設に対応する従目的施設があれば、主目的施設だけでなく、従目的施設についても案内が行われることになる。したがって、詳細な設定は後回しにして、それよりも直ちに出発したいというような場合に、ユーザにとっては、かえってこの従目的施設についての機能が煩わしく感じられてしまう。
【0007】
特に最近は地図情報の情報量がどんどん増えており、目的地に関する情報もますます詳細なものになってきている。そのため、最近のナビゲーション装置では主目的施設としてある施設を設定しても、多くの場合にその後に従目的施設の設定も必要になってしまう。
【0008】
本願の発明者は、この問題を解消すべく種々検討を重ねた結果、ナビゲーション装置に、主目的施設を設定すると対応する従目的施設があるかないかに関わらず目的地までの経路探索を行うという、簡易設定に基づく経路探索も可能にし、簡易設定に基づく経路探索を行った場合には、従目的施設の情報を経路案内と共に案内することにより、この問題を解決し得ることに想到し、本発明を完成するに至ったものである。
【0009】
すなわち、本発明は上記問題を解決することを課題とし、経路探索の際には従目的施設までの設定がユーザにとって必要ない場合には、従目的施設の設定を必要としないで経路探索が開始される、ユーザにとってより一層使い勝手のよいナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様によれば、主目的施設に関する情報と、前記主目的施設と対応する従目的施設に関する情報と、が含まれている地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記主目的施設の選択が行われると、選択された前記主目的施設と対応する前記従目的施設の有無を判断し、前記従目的施設がある場合には、従目的施設がある旨を表示して、表示した前記目的施設のうち選択された施設までの経路探索を行う、詳細設定モードと、探索された目的地までの経路について案内を行う経路案内手段と、
を備えたナビゲーション装置であって、前記経路探索手段は、前記主目的施設の選択が行われると、選択された前記主目的施設と対応する前記従目的施設の有無に関わらず目的地までの経路探索を行う、簡易設定モードによる経路探索も可能であり、前記経路探索手段が、前記簡易設定モードにて選択された前記主目的施設までの経路探索を行う場合、前記経路案内手段は、選択された前記主目的施設に対応する前記従目的施設がある場合、経路案内とともに前記従目的施設の情報も併せて案内することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第2の態様によれば、第1の態様にかかるナビゲーション装置であって、前記簡易設定モードにおいて、前記経路探索手段は、前記従目的施設を目的地として経路探索を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第3の態様によれば、第1または2の態様にかかるナビゲーション装置であって、前記経路案内手段における前記従目的施設の情報の案内は、アイコン表示により行われることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第4の態様によれば、第1または2の態様にかかるナビゲーション装置であって、前記経路案内手段における前記従目的施設の情報の案内は、ポップアップ表示により行われることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第5の態様によれば、第1または2の態様にかかるナビゲーション装置であって、前記経路案内手段における前記従目的施設の情報の案内は、地図上に従目的施設の経路を表示することにより行われることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の第1の態様によれば、経路探索手段は、主目的施設の選択が行われると、対応する従目的施設の有無に関わらず目的地までの経路探索を行う簡易設定モードによる経路探索も可能になっており、簡易設定モードによる経路探索を行った場合には、従目的施設があれば経路案内手段において従目的施設の情報も併せて案内するため、経路探索の際、従目的施設までの設定を後回しにして出発を開始したい場合には、従目的施設の設定を必要とすることなく経路探索を行うことが可能になる。また従目的施設については、経路案内中に従目的施設があることが案内されるので、主目的施設に出入口や駐車場等の従目的施設があることもユーザは知ることができる。
【0016】
本発明の第2の態様によれば、簡易設定モードにおいて、従目的施設を目的地として経路探索を行うことができるので、ユーザにとっては後で従目的施設へ目的地を変更することが可能になる。
【0017】
本発明の第3の態様によれば、アイコン表示により従目的施設の案内が行われるので、ユーザにとっては、好きなタイミングで従目的施設を目的地に変更することが可能になる。
【0018】
本発明の第4の態様によれば、ポップアップ表示により従目的施設の案内が行われるので、必要な時にだけポップアップ表示を行うことにより、本来表示している経路案内の妨げにならない。
【0019】
本発明の第5の態様によれば、従目的施設の経路も表示されるので、特にユーザが操作することなく、従目的施設の場所を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における主目的施設と従目的施設との関係を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の動作フローチャートである。
【図4】本発明の実施形態における経路案内手段によって行われる従目的施設情報の案内の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の表示部での表示例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態における経路案内手段によって行われる従目的施設情報の案内の他の例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態における経路案内手段によって行われる従目的施設情報の案内の他の例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態における経路案内手段によって行われる従目的施設情報の案内の他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術的思想を具体化するためのナビゲーション装置1を例示するものであって、本発明をこのナビゲーション装置1に特定することを意図するものではなく、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって定められるものである。
【実施例】
【0022】
図1は、自動車に搭載される車載用のナビゲーション装置1について、その要部構成を示すブロック図である。なお、このナビゲーション装置1は、自動車に固定して取り付けられているものでも、また自動車に対して取り外し可能に取り付けられているものでもよい。
【0023】
ナビゲーション装置1は、制御手段10、現在位置検出手段11、地図情報記憶手段12、経路探索手段13、通信手段14、入力手段15、表示手段16、音声報知手段17が備えられている。
【0024】
制御手段10は、CPU、ROM、RAM等で構成されている。そしてROM、RAMに記録された制御プログラム等に従って、ナビゲーション装置1の各部の動作が制御される。この制御プログラムには、ナビゲーション装置1の主な機能である経路案内を行うプログラムや、よく走行する経路を学習して経路探索に反映させるプログラム等が格納されている。
【0025】
現在位置検出手段11は、地球の上空を周回するGPS衛星から時刻情報を含んだ電波を受信するGPS受信機を含んで構成されている。そしてこの受信した電波に基づいて自動車の現在位置が現在位置検出手段11により検出される。なお、現在位置検出手段11は、距離センサ、方位センサ、舵角センサ等からなる自立航法装置を含んで構成されていてもよい。
【0026】
地図情報記憶手段12は、地図情報とこの地図情報を記憶しておく記憶装置を含んで構成されている。
【0027】
地図情報は、道路情報、主目的施設情報、従目的施設情報が含まれている。またこの他に、地図情報は、海岸線、湖沼、河川形状等の水系情報、行政境界情報等が含まれている。
【0028】
この道路情報は、道路の結節点をノードとする道路ノードデータと、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとした道路リンクデータとを含んでいる。
【0029】
この道路ノードデータには道路ノード番号、位置座標、接続リンク本数、分岐地点名称等が含まれている。
【0030】
また、この道路リンクデータには、始点及び終点となる道路ノード番号、道路種別、リンク長(リンクコスト)、所要時間、制限速度、車線数、車道幅等の道路属性が含まれ、更に橋、トンネル、踏切、料金所等の情報も含まれる。
【0031】
主目的施設情報は、ガソリンスタンド、ホテル、ショッピングモール、公園、レストラン、映画館等の主目的施設に関する各々の施設名、位置情報、電話番号等からなる情報である。
【0032】
ここで、主目的施設とはナビゲーション装置1を用いて目的地を検索する際に目安となる施設のことである。ユーザはこの主目的施設である施設名や位置情報、電話番号をもとにして目的地の特定を行う。
【0033】
従目的施設情報は、主目的施設に対応する出入口や駐車場等の従目的施設に関する各々の名称や位置情報等からなる情報である。
【0034】
ここで、従目的施設とは主目的施設が有している出入口や駐車場のことである。したがって、従目的施設は必ず特定の主目的施設との間で関連付けされている。そして、例えば小さなお店のように、主目的施設の中には関連する従目的施設情報を備えていないものもある。なお、主目的施設と従目的施設との関係を示す一例について図2にその説明図を示す。主目的施設と従目的施設との関連付けは、例えば上述した主目的施設情報の中に、従目的施設があることを示す情報を付加しておくことにより行われる。ナビゲーション装置1では、ユーザが目的地を検索する際、まず主目的施設を目安に検索することになるが、選択した主目的施設に関連する従目的施設がある場合には、更に従目的施設から特定の出入口や駐車場を選択して、目的地を特定することになる。
【0035】
経路探索手段13は、地図記憶手段12に記憶されている道路情報を参照して、現在地から目的地に至るまでの最適経路を探索する。
【0036】
最適経路の探索は、例えば、現在地から目的地に至るまでのノード及びリンクをダイクストラ法等の各種の手法によって探索することにより行う。そして経路探索手段13は、リンク長(リンクコスト)や所要時間等を累積し、総リンク長又は総所要時間が最短となる経路を最適経路とし、当該経路に属するノードやリンクを最適経路データとして提供するものである。
【0037】
通信手段14は、例えば、インフラとして所定の地点に配備されているVICS(登録商標)等の情報提供システムを介して通信を行い、渋滞情報を含む交通情報を定期的に取得するものである。また通信手段14はIPネットワーク上に存在する地図情報提供サーバー等との間で通信が行えるとよい。このような通信手段14であれば、最新の地図情報を容易に取得できる。
【0038】
入力手段15は、ナビゲーション装置1における操作入力や目的地の入力を行う各種キー、スイッチ等から構成される。なお、入力手段15はマイクを用いて音声によって入力が行えるように構成されていてもよい。
【0039】
表示手段16は、地図画像や経路の画像、自車両の位置、案内する目的地や各種施設の位置等を表示するものである。この表示手段16は、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等の各種表示デバイスを含んで構成される。なお、この表示手段16を構成する表示デバイスにタッチセンサからなる入力デバイスを一体化することで、表示手段16を入力手段15として機能させることもできる。
【0040】
音声報知手段17は、探索された経路に関する情報や、外部から取得した交通情報等を音声で案内するものである。この音声報知手段17はナビゲーション装置1に備え付けられたスピーカを含んで構成される。
【0041】
なお、ナビゲーション装置1は、目的地までの経路が決まると、決定した経路に沿って経路案内を行う。ナビゲーション装置1において、この経路案内を実現する経路案内手段は、表示手段16と音声報知手段17とによって構成され、表示手段16による画像での案内と音声報知手段17による音声での案内とによって経路案内が行われる。
【0042】
以上のような構成からなるナビゲーション装置1は、経路探索手段13により経路探索をおこなう際、一般的なナビゲーション装置と同様に、まず経路探索をおこなうための目的地となる施設(先に述べた主目的施設)をユーザが設定する。つぎに、ナビゲーション装置1は、ユーザが設定した施設に複数の出入口や駐車場が存在すると、複数の出入口や駐車場があることをユーザに案内し、ユーザは、更に最終的な目的地として希望する出入口や駐車場(先に述べた従目的施設)を設定する。そして、ユーザが設定した最終的な目的地をもとにして、ナビゲーション装置1は経路探索を行い、経路案内を開始する。
【0043】
このように主目的施設を設定した後で、この主目的施設に対応する従目的施設がある場合に、従目的施設があることを案内した上で、ユーザが最終的に設定した目的地までの経路探索をおこなう、という従来から行われている経路探索の手順を、本実施例では詳細設定モードという。
【0044】
そして、ナビゲーション装置1は、この詳細設定モードの他に、主目的施設を設定した後で、従目的施設があるかないかに関わらず経路探索をおこなう、という経路探索も実行できるようなっている。本実施例ではこの経路探索の手順を簡易設定モードという。
【0045】
このナビゲーション装置1は、詳細設定モードと簡易設定モードによる経路探索をおこなうことができ、ナビゲーション装置1のこのような動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
【0046】
図3に示すフローチャートの処理は、ユーザが自動車に乗車し、このナビゲーション装置1を起動し、経路探索を行うために目的地設定の処理を選択することによって開始される。
【0047】
まず、制御手段10は、ユーザが目的地を設定するために、主目的施設についての表示を行う(ステップ101)。具体的には、表示手段16を介して表示デバイスに主目的施設のリストが表示される。図4に表示デバイスに主目的施設のリストが表示された状態の一例を示す。表示部20には、画面右半分に主目的施設リスト21の画像が表示され、左半分に地図22の画像が表示される。主目的施設リスト21には4つの主目的施設が表示されていて、隣接するスクロールアイコン23を用いて画像をスクロールさせることで、他の主目的施設も表示される。
【0048】
次に、制御手段10は、主目的施設リスト21の中から主目的施設が選択されたか否かについて判断する(ステップ102)。具体的には表示部20に表示された主目的施設リスト21の中から、特定の主目的施設の部分にユーザが入力手段15のタッチセンサを介して触れたか否かによって判断する。ユーザが特定の主目的施設に触れなければ、ステップ101に戻って、制御手段10は他の主目的施設リストを表示する。
【0049】
ユーザが特定の主目的施設に触れると(この実施例では、ショッピングモールAAA)、次に、制御手段10は経路探索を簡易設定モードにより行うのか否かについて判断する(ステップ103)。具体的には、ユーザが経路探索として詳細設定モードと簡易設定モードのどちらを選択したかに基づいて、制御手段10は判断する。
【0050】
具体例を図4に基づいて説明すると、主目的施設リスト21の左側には地図22の画像が表示されており、地図22の画像上には、クイックのアイコン24と決定のアイコン25の二つのアイコンが表示されている。この表示は、画面右側に表示中の主目的施設リスト21の中からユーザが希望する主目的施設であるショッピングモールAAAを選択すると、ショッピングモールAAAに関する主目的施設情報から位置情報を取得し、この位置情報に基づいてショッピングモールAAAを含むその周辺の地図22が表示され、この時アイコン24とアイコン25が並んで表示される。
【0051】
アイコン24は経路探索を簡易設定モードで行うためのアイコンであり、アイコン25は経路探索を詳細設定モードで行うためのアイコンである。そしてユーザがアイコン24とアイコン25のどちらを選択したかに基づいて、ステップ103の判断がおこなわれる。
【0052】
ユーザがアイコン24に触れると、制御手段10は簡易設定モードが選択されたと判断して、次に経路探索を行う(ステップ104)。具体的には、選択されたショッピングモールAAAを仮の目的地として設定し、経路探索手段13により、ショッピングモールAAAまでの経路を探索する。なお、経路探索手段13により行われる経路探索の際の目的地は、主目的施設であるショッピングモールAAAとしているが、必ずしも主目的施設である必要はなく、主目的施設に対応する従目的施設を仮の目的地として設定して経路探索を行ってもよい。
【0053】
次に、制御手段10は、選択された主目的施設に対応する従目的施設があるか否かについて判断する(ステップ105)。具体的には、主目的施設情報の中に従目的施設があることを示す情報が付加されているか否かをもとに制御手段10は判断する。例えばショッピングモールAAAには、従目的施設があることを示す情報が付加されており、そして従目的施設として、出入口1、出入口3、提携駐車場1が存在している。
【0054】
制御手段10は、ステップ105で対応する従目的施設がないと判断すると、ステップ104で探索した主目的施設を目的地とする経路に沿って、経路案内手段による経路案内を開始する(ステップ108)。
【0055】
制御手段10は、ステップ105で対応する従目的施設があると判断すると、経路案内手段による経路案内を開始し(ステップ106)、次に、制御手段10は従目的施設に関する従目的施設情報についても経路案内手段によって案内を行う(ステップ107)。なお、経路案内手段によって行われる従目的施設情報に関する案内については、具体例の詳細を後述する。
【0056】
ステップ103でユーザがアイコン25に触れると、制御手段10は、詳細設定モードが選択されたと判断し、先にも述べたように従来と同様の処理を行う。
【0057】
つまり、制御手段10は主目的施設に対応する従目的施設があるかないかの判断を行う(ステップ109)。具体的には、主目的施設情報の中に従目的施設があることを示す情報が付加されているか否かをもとに制御手段10は判断する。例えばショッピングモールAAAには、従目的施設があることを示す情報が負荷されており、そして従目的施設として、出入口1、出入口3、提携駐車場1が存在している。
【0058】
従目的施設があると判断すると、制御手段10は表示手段16による従目的施設の表示を行う(ステップ110)。従目的施設がないと判断すると、制御手段10は主目的施設を最終的な目的地として経路探索手段13による経路探索を行う(ステップ112)。
【0059】
次に、制御手段10は、ステップ110で表示された従目的施設の中から従目的施設が選択されたか否かについて判断を行う(ステップ111)。具体的には、制御手段10は、表示部20に表示された従目的施設のリストの中から、入力手段15を介してユーザが従目的施設を選択したかどうかで判断する。
【0060】
ユーザが従目的施設を選択していないのであれば、制御手段10はステップ110に戻って処理を繰り返す。ユーザが従目的施設を選択したのであれば、次に、制御手段10はユーザが選択した従目的施設を最終的な目的地として経路探索手段13による経路探索を行う(ステップ112)。
【0061】
そして、制御手段10は、探索された経路に沿って経路案内手段による経路案内を開始して、この処理を終了する(ステップ113)。
【0062】
本実施例のナビゲーション装置1は、以上のような処理を行う。ここで、ステップ103の処理によりステップ109に進めば、ナビゲーション装置1は詳細設定モードにより経路探索を行うので、ユーザは主目的施設に従目的施設があるかないかを経路探索時に知ることができる。
【0063】
一方、ステップ103の判断によりステップ104に進めば、ナビゲーション装置1は簡易設定モードにより経路探索を行うので、ユーザは経路探索時に主目的施設に従目的施設があるかないかを知ることができない。そこで、ステップ107において主目的施設に従目的施設がある場合、ナビゲーション装置1は、ユーザに従目的施設があることを認識させるため、従目的施設情報の案内を経路案内手段によって行う。経路案内手段によって行われる従目的施設情報の案内に関して具体例を次に説明する。
【0064】
図5は、表示手段16による画像を用いた案内の一例を示している。表示部20には、ステップ106で開始された経路案内の画像とともに、目的地変更出入口と表示されたアイコン26と、目的地変更駐車場と表示されたアイコン27が、画面の左下に表示されている。なお、図5では、目的地までの経路は二重線で示しており、現在位置を黒三角で示している。この従目的施設案内表示により、ユーザは、経路案内中にショッピングモールAAAには出入口と駐車場の従目的施設が存在していることを知ることができる。
【0065】
そして、このアイコン26或いはアイコン27にユーザがタッチすることによって、ユーザは主目的施設で設定されている現在の目的地を、従目的施設を目的地として設定し直す事が可能となる。なお、この従目的施設案内表示を、ステップ106の経路案内の開始とともに表示しておけば、ユーザは経路案内の開始とともに、従目的施設が存在していることを認識することができる。そしてユーザ自身の判断により、好きなタイミングで目的地の設定を改めることが可能となる。
【0066】
また、アイコン26、アイコン27にタッチすることにより、目的地を従目的施設へ設定し直す際、全ての従目的施設を表示すると、ユーザにとっては次にどの従目的施設を選択するか等について操作の回数が増えるので、ナビゲーション装置1は、例えば、アイコン26をタッチすると現在位置に最も近い出入口を目的地とし、アイコン27をタッチすると現在位置に最も近い駐車場を目的地として設定する構成でもよい。
【0067】
図6は、表示手段16による画像を用いた案内の他の例を示している。表示部20には、ステップ106で開始された経路案内の画像とともに、従目的施設が存在していることをユーザに伝えるメッセージと、目的地を変更するかどうかをユーザに問い合わせるメッセージとからなるポップアップ28が、画面の全体に表示されている。なお、図6では、目的地までの経路は二重線で示しており、現在位置を黒三角で示している。この従目的施設案内表示により、ユーザは、経路案内中にショッピングモールAAAには出入口と駐車場の従目的施設が存在していることを知ることができる。
【0068】
ポップアップ28のような従目的施設案内表示は、ステップ106の経路案内の開始とともに行うと、かえって経路案内の邪魔になることがあり得るので、主目的施設で設定されている目的地へ近づいてから表示するとよい。
【0069】
図7は、表示手段16による画像を用いた案内の他の例を示している。表示部20には、ステップ106で開始された経路案内の画像30が左半分に表示され、右半分には従目的施設の名称と、従目的施設が存在する方向を示す矢印と、が地図上に表示された画像31が表示されている。なお、図7では、目的地までの経路は二重線で示しており、現在位置を黒三角で示している。画像30はできるだけ広い範囲が表示できるようにするため、拡大された地図画像が表示されている。画像31は現在地の近傍の状況がわかるように、縮小された画像が表示されている。特に画像31のような従目的施設案内表示は、ユーザ自身が特に操作しなくても従目的施設までの経路を知ることができ、余計な操作が不要なのでユーザにとって便利である。また画像31のような表示は、目的地に近づいてから行うとよい。なお、画像30と画像31の二画面での表示ではなく、画像31だけの表示であってもよい。
【0070】
図8(a)は、表示手段16による画像を用いた案内の他の例を示している。表示部20には、ステップ106で開始された経路案内の画像とともに、目的地変更出入口・駐車場と表示されたアイコン32が、画面の左下に表示されている。なお、図8(a)では、目的地までの経路は二重線で示しており、現在位置を黒三角で示している。そしてユーザがアイコン32を経路案内の途中にタッチすると、図8(b)のような画像が表示される。図8(b)には、表示部20の左側に経路案内中の画像33が表示され、表示部20の右側に従目的施設リストからなる画像34が表示されている状態を示している。画像34に表示された従目的施設リストの中から、ユーザが選択した施設は、画像33に表示されている決定のアイコン35に触れることにより決定する。
【0071】
なお、経路案内手段によって行われる従目的施設の案内について、画像を用いた案内を示したが、画像による案内に限定するものではなく、音声報知手段17を用いて音声による案内を加えてもよい。また音声だけで案内してもよい。
【0072】
このように、本実施例においては、主目的施設を設定した後で、主目的施設に対応する従目的施設がある場合に、従目的施設があることを案内した上で、ユーザが最終的に設定した目的地までの経路探索をおこなう詳細設定モードの他に、主目的施設を設定した後で、従目的施設があるかないかに関わらず経路探索をおこなう簡易設定モードによる経路探索を行うことができ、この簡易設定モードの場合には、ユーザに従目的施設があることを認識させるため、従目的施設に関しても案内を行うので、ユーザは経路探索を行う際、必要に応じて詳細設定モードによるのか、簡易設定モードによるのかを使い分けることが可能となる。また、簡易設定モードによる場合には、従目的施設があることを経路案内中に知ることができるので、途中で目的地の変更を行うことも可能になる。
【符号の説明】
【0073】
1・・・ナビゲーション装置
10・・・制御手段
11・・・現在位置検出手段
12・・・地図情報記憶手段
13・・・経路探索手段
14・・・通信手段
15・・・入力手段
16・・・表示手段
17・・・音声報知手段
20・・・表示部
24,25,26,27,32,35・・・アイコン
28・・・ポップアップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主目的施設に関する情報と、前記主目的施設と対応する従目的施設に関する情報と、が含まれている地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記主目的施設の選択が行われると、選択された前記主目的施設と対応する前記従目的施設の有無を判断し、前記従目的施設がある場合には、従目的施設がある旨を表示して、表示した前記従目的施設のうち選択された施設までの経路探索を行う詳細設定モードと、
前記主目的施設の選択が行われると、選択された前記主目的施設と対応する前記従目的施設の有無に関わらず目的地までの経路探索を行う簡易設定モードとを有する経路探索手段と、
探索された目的地までの経路について案内を行う経路案内手段と、
を備えたナビゲーション装置であって、
前記経路探索手段が、前記簡易設定モードにて選択された前記主目的施設までの経路探索を行う場合、前記経路案内手段は、選択された前記主目的施設に対応する前記従目的施設がある場合、経路案内とともに前記従目的施設の情報も併せて案内することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記簡易設定モードにおいて、前記経路探索手段は、前記従目的施設を目的地として経路探索を行うことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記経路案内手段における前記従目的施設の情報の案内は、アイコン表示により行われることを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記経路案内手段における前記従目的施設の情報の案内は、ポップアップ表示により行われることを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記経路案内手段における前記従目的施設の情報の案内は、地図上に従目的施設の経路を表示することにより行われることを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−96808(P2013−96808A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239179(P2011−239179)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】