ナンバリングシリンダ上へのナンバリング装置の装着
回転軸を規定する回転可能なシャフトを具えるナンバリングシリンダを有する印刷機でナンバリングを行うためのナンバリングシステムが記載され、回転用に前記回転可能なシャフトに装着された少なくとも1の支持ディスクが、支持ディスクの周縁部に少なくとも1のナンバリング装置(1.06;2.06)を装着し、当該ナンバリング装置(1.06;2.06)がクランプ機構によって固定される周辺装置装着リングを具えている。当該周辺装置装着リング(1.43)が 、当該周辺装置装着リング(1.43)の各々の側面上にある1対の環状装着溝(1.43a,1.43b)を規定するT字形状の断面を有している。前記ナンバリング装置(1.06;2.06)が、前記周辺装置装着リング上に前記ナンバリング装置(1.06;2.06)を固定するために、前記環状装着溝(1.43a,1.43b)と連携するように適合された、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)の各側面上にあるクランプ要素(1.50;2.50)を具えている。当該クランプ要素(1.50;2.50)は好ましくはスプリング式クランプ要素である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に、印刷書類、特に銀行券又はあるいは同様の有価証券のナンバリングを実行するために特に用いられるような、ナンバリングシリンダ上へのナンバリング装置の装着に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷書類のナンバリングを実施するためのナンバリング印刷機は、当該技術分野で既知である。このようなナンバリング印刷機は例えばドイツ特許出願番号DE1486894、又は欧州特許出願番号EP0061795に開示されている。図1はナンバリング印刷機を概略的に例示した欧州特許出願番号EP0061795から得られた図である。
【0003】
図1に示されたように、このようなナンバリング印刷機は一般的にインプレッションシリンダ2と、インプレッションシリンダ2と連携するナンバリングユニット3とを具えている。印刷される連続的な巻取紙あるいは個別のシートは、既知の転写手段(図1に例示せず)を用いてインプレッションシリンダ2へ供給される。いったん印刷されると、巻取紙あるいはシートは送出ユニット(図1に例示せず)に供給される。
【0004】
ナンバリングユニット3は一般的に、既知のインキングシステム5によってインキングされた少なくとも1のナンバリングシリンダ4を具えている。銀行券のナンバリングの分野においては、各銀行券に2のシリアルナンバを印刷するために同一のインプレッションシリンダ2と連携する少なくとも2のこのようなナンバリングユニットを有することは共通である。
【0005】
銀行券の印刷の分野においては、複数の銀行券の印刷物が所定数の縦列と横列を有するアレイ形式で、連続シート又は巻取紙部分に印刷される。これらのシート又は巻取紙部分は印刷工程の最後に個別の銀行券に最終的に切断される。このようなシートあるいは巻取紙部分のナンバリングを実施する場合に、ナンバリング印刷機は、各シート又は巻取紙部分上のナンバリングされるべき位置と同一数のナンバリング装置を具えるナンバリングシリンダを装備しなければならない。
【0006】
図2はシートや巻取紙上のいくつかの部分をナンバリングするのに用いられた一般的なナンバリングシリンダ4の部分断面図であり、当該部分断面図はナンバリングシリンダ4の回転軸に沿って得られる。ナンバリングシリンダ4は複数の支持ディスク42(図2には1つのみ示されている)を支持するシャフト41を共通に具えている。各支持ディスクは42は、支持ディスク42(図2では1のナンバリング装置のみが示されている)の周縁部周りに分布した複数のナンバリング装置(あるいは、ナンバリングボックス)6を担持している。各ナンバリング装置6は共通シャフト周りの他のものに隣接して配置された回転可能なナンバリングホイール61を有するハウジング60を具えている。ナンバリングシリンダ4はシート又は巻取紙部分の上にナンバリングすべき印刷の縦列と同数の支持ディスク42を具え、各支持ディスク42はシート又は巻取紙部分の上ににナンバリングすべき印刷の横列と同数のナンバリング装置を具えることが分かるであろう。
【0007】
機械的に動作するナンバリング装置を用いる場合、機械的動作手段は各ナンバリング装置6のナンバリング装置61を十分に動かすために更に提供される。この目的のために、機械的に動作するナンバリング装置6はナンバリングホイール61を動作するためのスイッチレバー66を通常は具え、スイッチレバー66はスイッチカム従動節67を介してスイッチカムディスク71と連携している(支持ディスク42と同数のスイッチカムディスク71がある)。各スイッチカムディスク71はナンバリングシリンダ4の回転に対し固定され、各ナンバリング反復間のナンバリング装置6の動作を初期化するように設計されたカム表面(図示せず)を担持している。このような動作手段についての更なる詳細な説明は例えば、米国特許番号US3,377,948又は欧州特許出願番号EP0718112に見られる。
【0008】
機械自律性の電子ナンバリング装置が用いられる例においては、このような機械的動作手段が全く必要としない。これは例えば、本出願者名で“NUMBERING DEVICE FOR TYPOGRAPHIC NUMBERING”と題された2006年6月23日出願の欧州特許出願番号06115994.3のケースである。
【0009】
更なるナンバリング装置は、米国特許番号US4,677,910、国際出願番号WO2004/016433、ドイツ特許出願番号DE3047390、米国特許番号US4,843,959、国際出願番号WO2005/018945並びに、本出願者名で“NUMBERING PROCESS FOR SECURITIES,METHOD FOR PROCESSING THE NUMBERED SECURITIES AND NUMBERING DEVICE TO CARRY OUT THE NUMBERING PROCESS”と題された2005年6月8日出願の欧州特許出願番号05405375.6に更に開示されている。
【0010】
図2に示されるように、各ナンバリング装置6は支持ディスク42の周縁部の上に提供された周辺装置装着リング43に装着される。周辺装置装着リング43は一般的には図2に示すように、ばち形の断面を呈している。各ナンバリング装置6は周辺装置装着リング43の形状に従った、対応するばち形の装着溝63と、周辺装置装着リング43の上の位置にナンバリング装置6をクランプするためのクランプ機構65とを具える。このクランプ機構65は一般的にナンバリング装置6のハウジングに対し移動可能であり、装着溝63のギャップを詰め、ひいては周辺装置装着リング43の上へナンバリング装置6を固定するように、周辺装置装着リング43側の方向に遠位に(通常ねじによって、図2に図示せず)配置されうるクランプ部を含んでいる。
【0011】
上述のようなばち形装着の問題は、ナンバリング装置6が周辺装置装着リング43から緩み、支持ディスク42から脱離される実質上のリスクがあるという事実にあり、これによりナンバリング装置自体だけではなく、装着された印刷機にもかなりの損害を生じさせる。
【0012】
周辺装置装着リングについてのナンバリング装置の位置調整は、クランプ機構のクランプ部分のねじ締め及びねじ緩めを意味する場合、かなり困難である。
【0013】
更に、ばち形装着は装着リング43と装着溝63が共に合致すること、すなわち、ナンバリング装置6が装着される支持ディスク42に従い同様の曲線を呈することを要求する。このことは各ナンバリング装置が、装着されるようになされたナンバリングシリンダの直径に対応して設計されなければならず、所定のナンバリングシリンダ直径用に設計されたナンバリング装置は、異なる直径を有するナンバリングシリンダに適合しないことを示している。
【0014】
従って、印刷機のナンバリングシリンダ上へナンバリング装置を装着するための改良された解決に対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【0015】
本発明の目的は既知の装置を改善することである。
【0016】
特に、本発明の目的はナンバリングシリンダ上へのナンバリング装置の装着を促進する、改善された装着システムを提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、ナンバリング装置がその支持装置から緩み、動作中のナンバリングシリンダから脱離されるリスクを低減するこのような改良された装着システムを提供することである。
【0018】
本発明の更に別の目的は、実装するのが簡単なままの、このような装着システムを提供することである。
【0019】
これらの目的は請求項に規定される装置により得られる。
【0020】
よって、回転軸を規定する回転可能なシャフトを具えるナンバリングシリンダを有する印刷機でナンバリングを行うためのナンバリングシステムが提供され、回転用に前記回転可能なシャフトに装着された少なくとも1の支持ディスクが、支持ディスクの周縁部に少なくとも1のナンバリング装置の装着用の周辺装置装着リングを具え、当該ナンバリング装置がクランプ機構によって固定される前記周辺装置装着リングを具えている。本発明によると、当該周辺装置装着リングが 、当該周辺装置装着リングの各々の側面上にある1対の環状装着溝を規定するT字形状の断面を有している。一方、前記ナンバリング装置が、前記周辺装置装着リング上に前記ナンバリング装置を固定するために、前記環状装着溝と連携するように適合された、前記ナンバリング装置の各側面上にあるクランプ要素を具えている。好ましくは、当該クランプ要素はスプリング式クランプ要素である。
【0021】
本発明の有利な実施例によると、前記ナンバリング装置が、前記周辺装置装着リングの各側面上に延在する1対の装着脚部を具え、前記クランプ要素が前記環状装着溝との連携のために前記装着脚部上に装着される。
【0022】
本発明の別の実施例によると、前記ナンバリング装置がV字形状装着部分を具え、当該V字形状装着部分が2の接触線に沿って前記周辺装置装着リングの周縁部と接触するように、当該周辺装置装着リングの周縁部と連携する2のプレーナ装着面を伴っている。ナンバリング装置上のこのV字形状装着部分は、様々な直径のナンバリングシリンダの上に装置の装着を可能にしている。このようなV字形状の装着部分は、製造中の機械加工を更に安価にできる。
【0023】
本発明の実施例によると、各クランプ要素が、対応する前記環状装着溝のうちの1つと接合するフット部を有するクランプ脚部を具え、前記ナンバリング装置が、前記支持ディスクの方に前記クランプ要素を押し、180度これらを回転して、前記クランプ脚部が前記対応する環状装着溝から分離することによって周辺装置装着リングから解放できるように、前記クランプ要素が設計されている。このことは、ナンバリングシリンダ上への、あるいは、ナンバリングシリンダからのナンバリング装置の装着及び脱離を大きく促進する。
【0024】
更に、本発明の別の実施例によると、前記ナンバリング装置が、前記環状装着溝に対する、前記クランプ要素により作用する圧力を解放するために、前記支持ディスクの方に前記クランプ要素を押すことによって前記周辺装置装着リングに沿って移動できるように、前記クランプ要素が設計されている。このことは、ナンバリングシリンダ上への、あるいは、周辺装置装着リングに沿ったナンバリング装置の位置調節を大きく促進する。
【0025】
本発明の好ましい実施例においては、各クランプ要素が、対応する前記環状装着溝のうちの1つと接合するフック部を有する旋回可能なクランプレバーを具えている。
【0026】
前記クランプ要素はスプリング式クランプ要素にでき、前記スプリングは、前記クランプレバーのフック部を前記対応する環状装着溝に押しこむために、前記ナンバリング装置の側面と前記クランプレバーとの間に配置できる。
【0027】
好ましくは、各クランプレバーが当該レバーの上端に力を印加することによって手動で開放できるような寸法にされている。
【0028】
好ましい実施例においては、前記周辺装置装着リングの内表面が円錐形であり、前記ナンバリングシリンダの回転軸に対し正の角度θを呈している。当該角度θは前記クランプレバーのフック部と、前記周辺装置装着リングの内表面との間の摩擦係数cfのアークタンジェントγに実質的に対応するように選択されている。
【0029】
本実施例においては、前記クランプレバーの回転軸、及び、前記クランプレバーのフック部と、前記周辺装置装着リングの内表面との間の接触点Cと交差するラインa1は、前記ナンバリングシリンダの回転軸と垂直な鉛直ラインa2に対して角度αを形成している。
【0030】
更に本実施例においては、各クランプ要素が、シャフトによって前記ナンバリング装置の一部分の上に設けられた軸受に装着され、前記シャフトが固定要素によって前記クランプレバーへ不動に固定されている。
【0031】
本発明の更に有利な実施例は、従属請求項の内容にある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明の他の特徴及び利点は、限定されない例によって単独で表され、及び、付属の図によって例示された本発明の以下の詳細な実施例の記載を読むことによってより明瞭となるであろう。
【0033】
【図1】図1は、ナンバリングシリンダを具える従来技術の印刷機の概略側面図である。
【図2】図2は、図1の印刷機で共通に用いられた先行技術のナンバリングシリンダの概略的な部分断面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施例によるナンバリングシリンダの支持ディスク上へのナンバリング装置の装着用の装着システムを示す部分投射図である。
【図4】図4は、ナンバリング装置の回転軸に沿って、支持ディスクの部分に対し垂直に取られた図3の装着の部分断面図である。
【図5】図5は、ナンバリングシリンダの回転軸に対し垂直に取られた図3及び4の装着の部分断面図である。
【図6】図6は、図3乃至5の装着に用いられるクランプ要素の概略図である。
【図7】図7は、本発明の別の実施例による装着システムが装備されたナンバリング装置を示す概略図である。
【図8】図8は、対応するナンバリングシリンダの支持ディスクに装着された図7のナンバリング装置に対する側面図である。
【図9】図9は、支持ディスクに装着された図7のナンバリング装置を示す断面概略図である。
【図10】図10は、図7乃至9に例示した装着システムの動作原理を例示した断面概略図である。
【図11a】図11aは、図7乃至9に例示した装着システムの動作原理を例示した断面概略図である。
【図11b】図11bは、図7乃至9に例示した装着システムの動作原理を例示した断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図3は符号1.06によって包括的に示した、本発明の一実施例によるナンバリングシリンダの支持ディスク1.42上へのナンバリング装置の装着を示す部分概略図である。ナンバリングシリンダの残りの部分は図3には図示していない。しかしながら、ナンバリング装置1.06用の装着システムを除いては、ナンバリングシリンダの構成は図2に例示したものと類似する、すなわち、支持ディスク1.42が、そこでの回転用に装着されたシャフト上の回転軸を規定する回転可能なシャフトをナンバリングシリンダの構成が具えていることは理解され、更なる支持ディスクがナンバリングすべきシート又は巻取紙部分上の縦列の数と等しい数で、ナンバリングシリンダの回転軸に沿って分布されることは更に理解されるであろう。
【0035】
ナンバリング装置1.06の一部分のみ、すなわち、ナンバリング装置1.06のハウジング1.60の1の側面フレーム部1.61の下部が図3に示されている。本例においては、ナンバリング装置1.06のハウジング1.60は2の側面フレーム部1.61、1.62を具え、互いに逆に配置され、互いに固定される(例えば図示しないが、ネジによって)。側面フレーム部1.62は、説明のために図3では省略したが、図4の断面図には示されている。
【0036】
本発明の範囲内に特に関連しないような、ナンバリング装置1.06の構成自体及び更なるその機能について記載していない。それで、ナンバリング装置1.06が上方の部分に配置される、図2に概略的に示したような一連の回転可能なナンバリングホイールを具えることを理解するには十分である。このナンバリング装置1.06は、本出願者名で“NUMBERING DEVICE FOR TYPOGRAPHIC NUMBERING”と題された2006年6月23日出願の欧州特許出願番号06115994.3に開示されたような、機械的動作手段を要求する機械的動作のナンバリング装置(図2によって述べたような)や、このような機械的動作手段を要求しない機械自律性の電子ナンバリング装置のような、任意の型のナンバリング装置にできる。
【0037】
更に図3によると、支持ディスク1.42はナンバリング装置の装着用の周辺装置装着リング1.43を具えることが分かる。ばち形断面を有する周辺装置装着リングを使用する先行技術の解決と対照的に、周辺装置装着リング1.43は周辺装置装着リングの各側面の上に1対の環状装着溝1.43a、1.43bを規定するT字形状の断面を有している。これらの環状装着溝1.43a、1.43bは以降に説明されるように、ナンバリング装置の装着用の連続固定手段を形成している。
【0038】
各ナンバリング装置の下側は、周辺装置装着リング1.43上で支持され、環状装着溝1.43a、1.43bと連携するように適合されるクランプ要素1.50によってそこに固定される。クランプ要素1.50は装着及び調節動作を促進するために、都合よくスプリング式クランプ要素になる。好ましくは例示したように、ナンバリング装置1.06のハウジング1.60は周辺装置装着リング1.43の各側面上に延在する1対の装着脚部1.61a、1.62a(図3は装着脚部1.61aのみを図示、しかしながら図4では2つとも認識できる)で提供され、これによって、周辺装置装着リング1.43上のナンバリング装置1.06の安定した支持と誘導を提供する。クランプ要素1.50は環状装着溝1.43a、1.43bと連携する、これらの装着脚部1.61a、1.62a上に装着されている。
【0039】
クランプ要素1.50の更なる詳細図は図6に提供されている。この好ましい実施例によると、クランプ要素1.50は対応する環状装着溝1.43a、1.43bのうちの1つと接合するフット部1.51a(図3乃至5を参照)と、それぞれ脚部1.61a、1.62aの壁1.63a、1.63bに接合するヒール部1.54a(図3及び4に表されるように)とを有するクランプ脚部1.51を具えている。更にこの好ましい実施例によると、各クランプ要素1.50はフット部1.51aの逆側の端部でクランプ脚部1.51へ(例えば、ねじ山部分を通じて)固定されるヘッド部1.52と、クランプ脚部1.51周りに配置されるスプリング1.53とを更に具えている。図3及び4に例示されたように、クランプ要素1.50がナンバリング装置1.06上に装着された場合、ヘッド部1.52と、クランプ要素1.50が装着されるナンバリング装置1.06の一部分、すなわち、装着脚部1.61a、1.62aの上方部分との間で、圧縮される。
【0040】
例示された実施例においては、ヘッド部1.52は各クランプ要素の接触力(あるいは圧力)を調節するように、クランプ脚部1.51からねじを締め、あるいはネジを緩めることができる。より正確には、ヘッド部1.52は、この圧縮されたスプリング1.53が周辺装置装着リング1.43の適所に堅く、ナンバリング装置1.06を固定するのに十分な力を生成する高圧縮状態までスプリング1.53を圧縮するために、例示したように、クランプ脚部1.51の上へ十分にねじ締めされうる。別の状態においては、ヘッド部1.52はスプリング1.53を緩い圧力状態にするためにクランプ脚部1.51から相応にねじ緩めがなされ、これによって円周支持ディスク1.42に沿ったナンバリング装置1.06の装着及び調節を促進する点で、スプリング1.53により作用する圧力を解放できる。
【0041】
ある変形において、スプリングの使用は避けることができ、ヘッド部1.52は脚部1.61aの表面と接触するほど長くして、ナンバリング装置1.06を周辺装置装着リング1.43上へ固定するのにねじ締めした場合に、この表面に対して直接的に圧力を印加できる。
【0042】
クランプ要素1.50の代替的な実施例においては、スプリング1.53の圧縮状態を調節するための他の手段を想定できる。特に、偏心カムを有するカム機構を用いて、前と同様、ナンバリング装置1.06が周辺装置装着リング1.43に堅く固定されている段階までスプリング1.53が圧縮されている場合の高圧縮状態と、ナンバリング装置1.06を前記周辺装置装着リング1.43の適所に保持するが、支持ディスク1.42の円周に沿って前記ナンバリング装置1.06の位置調節を更に可能にする場合の低圧縮状態との間で、各クランプ要素の状態を切り替えできる。
【0043】
この代替的な実施例の変形において、スプリングの使用は更に避けることができ、カム機構は脚部1.61a(1.62a、それぞれ)の表面と接触するように設計して、ナンバリング装置1.06を周辺装置装着リング1.43上へ固定するのに、この表面に対して直接的に圧力を印加できる。
【0044】
好ましい実施例においては、各ナンバリング装置1.06は各環状装着溝1.43a、1.43bと連携する2のクランプ要素1.50、すなわち、合計4のクランプ要素1.50、図5に例示するように、側面フレーム部分1.61、1.62につき2のクランプ要素1.50を具えている。この図は環状装着溝1.43aと連携する側面フレーム部1.61上の2のクランプ要素の配置を示すのみであり、側面フレーム部1.62上の他の2のクランプ要素1.50の配置は同一であると理解されよう。
【0045】
スプリング式クランプ要素を使用する好ましい実施例において、ヒール部1.54aが壁1.63a及び1.63bにこれ以上接合させずに、フット部1.51aが対応する環状装着溝1.43a、1.43bから脱離できるようになった時点で、ナンバリング装置1.06はクランプ要素1.50を支持ディスク1.42の方へ押し、これらを180度回転することにより、ナンバリング装置1.06は周辺機器装着リング1.43から解放できる。より正確には、クランプ要素1.50を支持ディスク1.42の方へ押すことによって、スプリング1.53が圧縮され、クランプ脚部1.51が対応する装着脚部分1.61a又は1.62aに対して低くなり、このようにして壁1.63a及び1.63bからヒール部1.54aを脱離する。次いで、ヒール部1.54aの脱離が認められた時点で、クランプ要素を180度回転することによって、クランプ脚部1.51のフット部1.51aは、対応する装着脚部1.61a又は1.62aの下を通り、環状装着溝1.43a又は1.43bから脱離するのを可能にする。周辺装置装着リング1.43上へのナンバリング装置1.06の装着は、逆の方法で行われる。
【0046】
上の例においては、このようなクランプ要素1.50が、支持ディスク1.42の周縁部の方に押されない限り、各クランプ要素1.50は装着位置(図3乃至5に例示する)から回転することができないと分かるであろう。言い換えれば、装着位置において、装着脚部分1.61a、1.61bの各壁1.63a及び1.63bは、クランプ要素1.50のクランプ脚部1.51が、ヒール部1.54aでの接合によって回転しないようにし、これによってナンバリング装置1.06が適所に堅く位置するのを保証している。
【0047】
更に、スプリング式クランプ要素1.50を使用する好ましい実施例においては、環状装着溝1.43a、1.43bに対する、クランプ要素1.50によって作用する圧力を解放するために、支持ディスク1.42の方向へクランプ要素1.50を押すことによって、ナンバリング装置1.06は周辺装置装着リング1.43に沿って移動できることが分かるであろう。
【0048】
スプリング式クランプ要素1.50がナンバリング装置1.06の安定した装着を保証し、動作中の周辺装置装着リング1.43からのナンバリング装置1.06の脱離を防ぐように設計されなければならないことは理解されるであろう。この目的のために、上に説明した機構に加えて、スプリング要素1.53の力が選択され、クランプ要素1.50により作用する結合力は動作中にナンバリング装置1.06に作用する遠心性及び接線方向の力に対抗するのに十分にできる。好ましい変形においては、各クランプ要素1.50は高圧縮状態において、120N程度の力を生成するために設計され、これによって周辺装置装着リング1.43に対しナンバリング装置1.06を保持する480Nの合力を得る。既述のように、各クランプ要素1.50上で調節可能なヘッド部1.52を提供することによって、スプリング要素1.53によって作用する圧力は、装着及び調節動作を容易にするように低減できる。
【0049】
好ましい実施例の別の都合の良い態様によると、図3及び5において、ナンバリング装置1.06が周辺装置装着リング1.43の周縁部と連携する2のプレーナ装着面を有するV字形状装着部分1.61b、1.62bを具えていることが分かるであろう。このことはV字形状装着部分1.61b、1.62bが2の接触線に沿って周辺装置装着リング1.43の周縁部と接触することを示している。この特別な構成は、ナンバリング装置1.06が可変直径の支持ディスク1.42の上に装着されうる点で有利であり、このことは、ばち形装着を用いた先行技術の解決では不可能である。
【0050】
図7乃至10、11a及び11bは、参照番号2.06でこの他の例を示し、支持ディスク1.42の周辺装置装着リング1.43上へのナンバリング装置を固定するための本発明の別の実施例を示している。前と同様、ナンバリング装置2.06の関連部分だけ、すなわち、互いに固定された(例えば、例示されていないねじによって)2の側面フレーム部分2.61及び2.62を具えるハウジング2.60が図7乃至9に示されている。本発明の範囲内に特に関連しないような、ナンバリング装置2.06の実際の構成自体及び更なるその機能について記載していない。それで、ナンバリング装置2.06が上方の部分に配置される、図2に概略的に示したような一連の回転可能なナンバリングホイールを具えることを理解するには十分である。このナンバリング装置2.06は、本出願者名で“NUMBERING DEVICE FOR TYPOGRAPHIC NUMBERING”と題された2006年6月23日出願の欧州特許出願番号06115994.3に開示されたような、機械的動作手段を要求する機械的動作のナンバリング装置(図2によって述べたような)や、このような機械的動作手段を要求しない機械自律性の電子ナンバリング装置のような、任意の型のナンバリング装置に更にできる。
【0051】
この第2の実施例による支持ディスク1.42の構成は、図3乃至5に例示されるものに似ており、ナンバリング装置の装着用の周辺装置装着リング1.43を具え、周辺装置装着リング1.43は、周辺装置装着リング1.43の各側面上の1対の環状装着溝1.43a、1.43bを規定するT字形状の断面を有している。
【0052】
ナンバリング装置2.06の下側は、周辺装置装着リング1.43の上に支持され、環状装着溝1.43a、1.43bと連携して適合されるクランプ要素2.50(好ましくは、例示したように、ナンバリング装置2.06の各側面に2つ、すなわち計4つ)によってそこに固定される。図9に例示されるように、その下側で装着部分を形成するナンバリング装置2.06の下側は、ナンバリング装置2.06が2の接触線にそって周辺装置装着リング1.43の周縁部と接触するような周辺装置装着リング1.43の周縁部と連携する2のプレーナ装着面を有するV字形状装着部分を好ましくは有している。第1の実施例と関連して上で説明したのと同様に、このことが様々な直径のナンバリングシリンダ上への装置2.06の装着を可能にし、製造中の機械加工を更に安価にできる。
【0053】
クランプ要素2.50は装着及び調節動作を促進するために、都合よくスプリング式クランプ要素になる。好ましくは例示したように、ナンバリング装置2.06のハウジング2.60は周辺装置装着リング1.43の各側面上に延在する1対の装着脚部2.61a、2.62aで提供され、これによって、周辺装置装着リング1.43上のナンバリング装置1.06の安定した支持と誘導を提供する。
【0054】
クランプ要素2.50は、環状装着溝1.43a、1.43bと連携するための装着脚部2.61a、2.62a上に設けられた対応する軸受上に装着される。更に正確には、各クランプ要素2.50はシャフト2.52によって規定される回転軸周りを旋回できるように装着される(このシャフトは、図7及び9上で可視できる)。好ましくはシャフト2.52は装着脚部2.61a及び2.62aの対応する軸受内にいくつかの遊びを伴い挿入され、固定要素2.54はシャフト2.52上へクランプ要素2.50を固定するために提供される。図9に示したように、固定要素2.54はクランプ要素2.50内に設けられ、シャフト2.52の軸と垂直にそれと連結するねじ穴内に配置される。このことはシャフト2.52及びクランプ要素2.50が互いに不動に固定されて、旋回中の機械的な遊びがシャフト2.52と、装着脚部2.61a又は2.62aに設けられた、関連する軸との間に存在する遊びに限定される。このことは更に、ナンバリング装置2.06上へのクランプ要素2.50のアセンブリ動作を促進する。
【0055】
図を見ると、各クランプ要素2.50は本実施例では、環状装着溝1.43a、1.43bと連携するその末端にフック部2.51aを有する旋回可能なクランプレバー2.51として設計されている。シャフト2.52によって規定される回転軸と、レバー2.51のフック部2.51aとの間の距離は、シャフト2.52とレバー2.51の最上末端との間の距離より小さくなるように選択される。これらの距離はクランプ要素2.50が特別なツールなく手動で動作できるように選択されるが、固有のクランプする及び保持する力を保証して、支持ディスク1.42上へのナンバリング装置2.06を堅固に固定している。各レバー2.51はこのように、直接的かつ簡単に手動で操作されるように、人間工学的方法で上端に形成される。
【0056】
既述のように、クランプ要素2.50は都合良くスプリング式クランプ要素となる。この例においては、圧縮スプリング2.53はシャフト2.52によって規定される旋回軸上の位置で、各クランプ要素2.50とナンバリング装置2.06のハウジング2.60の側面との間に配置される。図7乃至9に例示されるように、見えない誘導穴は各スプリング要素2.53が要求位置にあって、対応するレバー2.51に作用するのを保証するために、クランプ要素2.50とハウジング2.60との双方に好ましくは提供される。この実施例によると、各圧縮スプリング2.53はナンバリング装置2.06に対し外側の方向に各レバー2.51の上方部分を押す力(値F2によって示された矢印により図10で概略的に例示された)を生成し、これにより、フック部2.51aは、値F1により示された矢印によって図10に例示した力で、対応する環状装着溝1.43a、1.43bに押し込まれる。力F1とF2との間の比率は、力F1及びF2がレバー2.51の回転軸に対して印加する場合の、レバー距離間の対応するアーム比率によって決定される。代替的な実施例においては、リーフスプリング又はねじりばねのような他の型のスプリング要素が圧縮スプリング2.53の代わりに用いられうる。
【0057】
図10及び11a、11bは図7乃至9のクランプ要素2.50の動作原理を概略的に示している。図10において破線で示したのが、クランプ位置になる場合、すなわち、矢印によって示されるような、レバー2.51上の力F2を生成する関連する圧縮スプリング(図10には図示せず)によって押される場合のレバー2.51の位置である。図10において実線で示したのが、解放位置になる場合、すなわち、力F3が、図10の対応する矢印によって示されるような、レバー2.51の末端に手動で作用する場合のレバー2.51の位置である。
【0058】
図10から明らかなように、レバー2.51が実線で示された解放位置に押された場合、フック位置2.51aは対応する装着溝1.43a、1.43bの外部に引き抜かれ、周辺装置装着リング1.43のヘッド部とレバー2。51の末端2.51aとの間に十分な隙間を生成して、ナンバリング装置2.06の脱離(又は装着)を可能にしている。力がレバー2.51の上方部分に作用しない場合、フック部2.51aは対応する環状装着溝1.43a、1.43bに元に押し込まれ、これによって、周辺装置装着リング1.43上へナンバリング装置2.06を堅固にクランプしている。
【0059】
図に示したレバー構成は、クランプ要素2.50が特定のツールなく手動で簡単に操作できる点で都合がよく、装着及び調節動作を大いに促進している。各レバー2.51の上方部分及び各スプリング要素2.53のスプリング力との方向が、14N程度の力F3が各レバー2.51を動作させるのに十分なように選択される。これは例えば、35N程度のスプリング力F2を生成するスプリング要素2.53と、0.4のレバーアーム比率(F3/F2に等しい)で得られる。同様に、各レバー2.51の下方部分の方向は、周辺装置装着リング1.43と接触するレバー2.51の末端で生じた力F1が55N程度となるように選択される。上述のように、35N程度のスプリング力を考慮して、対応するレバーアーム比(F1/F2に等しい)は約1.6程度となるようにしなければならないであろう。これらの数値例はもちろん少しも限定しない。
【0060】
図8、9及び10に例示されたように、フック部2.51aの対応する面2.51cと連携する(図7、9及び10参照)、支持ディスク1.42の周辺装置装着リング1.43のヘッド部の内表面1.43cは、支持ディスク1.42が装着されるナンバリングシリンダの回転軸に対し、正の開口角θ(シータ)を有する円錐面である。レバー2.51のフック部分2.51a上の対応する面2.51は、内表面1.43cの曲線と実質的に合致するように同様に円錐面となる。
【0061】
図7乃至10のクランプシステムを設計する場合、図11a及び11bに手短に述べる設計ルールに従うことが都合がよい。図11a及び11bはそれぞれ、いわゆるクランプ又は静止状態(すなわち、ナンバリング装置に引く力が印加されない場合)と、保持状態(すなわち、ナンバリング装置に引く力が印加される場合)でのクランプシステムの概略側面図であり、ここで、値a1はシャフト2.52の軸、及び、フック部2.51aの接触面2.51cと、周辺装置装着リング1.43の内表面1.43cとの間にある接触点Cと交差する軸を示し(軸a1は「レバー軸」とも呼ぶことができる)、値a2は接触点Cと交差する鉛直ラインを示し(鉛直ラインはナンバリング装置が装着されるナンバリングシリンダの回転軸に対し垂直となる)、値a3は接触点Cと交差する周辺装置装着リング1.43の内表面1.43cに対する垂線を示し、角度α(アルファ)は軸a1とa2との間の角度であり、角度β(ベータ)は軸a1とa3との間の角度である。図10の角度θ(シータ)は角度αとβの差β−αに対応することは理解すべきである。
【0062】
図7乃至10のクランプシステムの設計で考慮される更なる因子は、接触面2.51cと内表面1.43cとの間に存在する摩擦係数cfである。本ケースにように、静止摩擦のコンテキストにおいては、すなわち、接触中の2の本体間に相対移動がない場合には、摩擦係数(cf)は2つの本体間の摩擦力FFと、互いに押し合う力、すなわち、本体間での接触面に対する垂直抗力FNとの比率FF/FNと等しい。摩擦係数cfはこのようにして代替的に「摩擦角」γ(ガンマ)として表すことができ、ここでcf=FF/FN=tan(γ)となる。
【0063】
図11の例示において、すなわち、クランプ又は静止状態において、レバー2.51の末端は、周辺装置装着リング1.43の内表面1.43cの方へ押されている。軸a3に沿った垂直抗力FN1と垂直となる、生じた摩擦力FF1は、このようにレバー2.51が図11aに例示されたように押された方向と逆に向かっている。レバー2.51により(すなわち、力F1と、レバーの軸a1に沿って生成された力に対応するFA1との組合せ結果により)生成される力FR1は、軸a3に対し正の角度γ(すなわち、cfのアークタンジェント、atan(cf)、に対応する)を形成する、このように規定された軸a4(あるいは「摩擦の軸」)に沿って配向される。
【0064】
図11bの例示において、すなわち、引く力がナンバリング装置に印加される場合の保持状態において、状況は摩擦力が関与する限りにおいては逆になる。本状況においては、摩擦力FF2(軸a3に沿った垂直抗力FN2に垂直となる)は逆方向及び軸a4に配向され、それに沿ってレバー2.51により生成された力FR2は軸a3に対して負の角度γを形成する。保持状態においては、レバー2.51により(すなわち、力F1とFA2の組合せ結果により)生成された力FR2はこのようにして、クランプ状態中(ここでは、鉛直軸a2に沿った力FR1の関連成分は、図11aにおいて矢印FU1によって表されている)よりも、鉛直軸a2に沿った大きな成分を有している(図11bに矢印FU2で表されるように)。
【0065】
図11aのクランプ状態において、力FR1及びその鉛直成分FU1は以下のように表すことができる。
FR1=F1/sin(β+γ) (1)
FU1=FR1・cos(β+γ−α) (2)
【0066】
図11bの保持状態において、力FR2及びその鉛直成分FU2は以下のように表すことができる。
FR2=F1/sin(β−γ) (3)
FU2=FR2・cos(β−γ−α) (4)
【0067】
図7乃至10,11a及び11bの実施例のコンテキストにおいて、4のクランプ要素2.50が用いられる場合、クランプ状態における全体の力は(「クランプ力」とも呼ばれる)FU1の4倍であり、保持状態における全体の力は(「保持力」とも呼ばれる)FU2の4倍である。図11bと上の式(4)を見ると、力FR2が鉛直軸a2に沿って配向された場合、すなわち、次式:
β−γ−α=0 (5)
が満たされ、上式が更に、周辺装置装着リングの内表面1.43cの角度θの関数:
θ−γ=0 (6)
として表された場合に、保持力が最適化されることが理解されよう。
【0068】
言い換えれば、図7乃至10,11a及び11bの第2の実施例のコンテキストにおいて、摩擦力の角度γに実質的に対応するような角度θを選択することが有利であり好ましい。
【0069】
各クランプ要素2.50によって生成される力F1が約55Nとなる上述の数値例により、及び、摩擦係数を0.213(γ=12度)及び角度α及びβをそれぞれ6度及び18度(これらの角度は、上の(5)に表された最適化を満たす)と見なす場合、約400Nの全体的なクランプ力と約2,100Nの全体的な保持力とを生じ、保持力は動作中にナンバリング装置を支持ディスクから脱離させない、要求された引っ張り抵抗を得るのに十分である。これらの数値例は少しも限定しない。
【0070】
本発明によるシステムは、銀行券、有価証券のような書類及びその他の類似の書類用の印刷機で用いられうる。システムは機械により実行される全印刷工程のステップとして、前記機械に装着でき、文書をナンバリングするのに用いられるのみのスタンドアロン機で使用できる。更に、本明細書においては、印刷機の概念は、数ステップの印刷を実施する大きな印刷機用、あるいは、スタンドアロン機用を意図している。
【0071】
当該技術分野の当業者にとって明らかな様々な変更及び/又は改善は、添付された請求項によって規定される本発明の範囲を離れることなく、ここに記載された実施例に対し為すことができる。
【0072】
例えば、本発明の好ましい実施例はスプリング式クランプ要素を使用するが、スプリングなしでクランプ要素を用いることもできる。そのコンテキストにおいては、主に偏心カムを有するカム機構から成るクランプ要素や、ナンバリング装置のハウジングの基底部分と環状装着溝とを直接的に連携する解放可能なクランプ部材を想定できる。しかしながら、スプリング式クランプ要素の使用が好ましい。
【0073】
更に、図には螺旋状のスプリング要素が例示されているが、他の等価型のリーフスプリング、ねじりばね、又はゴム弾性のスプリングのような、スプリング要素を用いることができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に、印刷書類、特に銀行券又はあるいは同様の有価証券のナンバリングを実行するために特に用いられるような、ナンバリングシリンダ上へのナンバリング装置の装着に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷書類のナンバリングを実施するためのナンバリング印刷機は、当該技術分野で既知である。このようなナンバリング印刷機は例えばドイツ特許出願番号DE1486894、又は欧州特許出願番号EP0061795に開示されている。図1はナンバリング印刷機を概略的に例示した欧州特許出願番号EP0061795から得られた図である。
【0003】
図1に示されたように、このようなナンバリング印刷機は一般的にインプレッションシリンダ2と、インプレッションシリンダ2と連携するナンバリングユニット3とを具えている。印刷される連続的な巻取紙あるいは個別のシートは、既知の転写手段(図1に例示せず)を用いてインプレッションシリンダ2へ供給される。いったん印刷されると、巻取紙あるいはシートは送出ユニット(図1に例示せず)に供給される。
【0004】
ナンバリングユニット3は一般的に、既知のインキングシステム5によってインキングされた少なくとも1のナンバリングシリンダ4を具えている。銀行券のナンバリングの分野においては、各銀行券に2のシリアルナンバを印刷するために同一のインプレッションシリンダ2と連携する少なくとも2のこのようなナンバリングユニットを有することは共通である。
【0005】
銀行券の印刷の分野においては、複数の銀行券の印刷物が所定数の縦列と横列を有するアレイ形式で、連続シート又は巻取紙部分に印刷される。これらのシート又は巻取紙部分は印刷工程の最後に個別の銀行券に最終的に切断される。このようなシートあるいは巻取紙部分のナンバリングを実施する場合に、ナンバリング印刷機は、各シート又は巻取紙部分上のナンバリングされるべき位置と同一数のナンバリング装置を具えるナンバリングシリンダを装備しなければならない。
【0006】
図2はシートや巻取紙上のいくつかの部分をナンバリングするのに用いられた一般的なナンバリングシリンダ4の部分断面図であり、当該部分断面図はナンバリングシリンダ4の回転軸に沿って得られる。ナンバリングシリンダ4は複数の支持ディスク42(図2には1つのみ示されている)を支持するシャフト41を共通に具えている。各支持ディスクは42は、支持ディスク42(図2では1のナンバリング装置のみが示されている)の周縁部周りに分布した複数のナンバリング装置(あるいは、ナンバリングボックス)6を担持している。各ナンバリング装置6は共通シャフト周りの他のものに隣接して配置された回転可能なナンバリングホイール61を有するハウジング60を具えている。ナンバリングシリンダ4はシート又は巻取紙部分の上にナンバリングすべき印刷の縦列と同数の支持ディスク42を具え、各支持ディスク42はシート又は巻取紙部分の上ににナンバリングすべき印刷の横列と同数のナンバリング装置を具えることが分かるであろう。
【0007】
機械的に動作するナンバリング装置を用いる場合、機械的動作手段は各ナンバリング装置6のナンバリング装置61を十分に動かすために更に提供される。この目的のために、機械的に動作するナンバリング装置6はナンバリングホイール61を動作するためのスイッチレバー66を通常は具え、スイッチレバー66はスイッチカム従動節67を介してスイッチカムディスク71と連携している(支持ディスク42と同数のスイッチカムディスク71がある)。各スイッチカムディスク71はナンバリングシリンダ4の回転に対し固定され、各ナンバリング反復間のナンバリング装置6の動作を初期化するように設計されたカム表面(図示せず)を担持している。このような動作手段についての更なる詳細な説明は例えば、米国特許番号US3,377,948又は欧州特許出願番号EP0718112に見られる。
【0008】
機械自律性の電子ナンバリング装置が用いられる例においては、このような機械的動作手段が全く必要としない。これは例えば、本出願者名で“NUMBERING DEVICE FOR TYPOGRAPHIC NUMBERING”と題された2006年6月23日出願の欧州特許出願番号06115994.3のケースである。
【0009】
更なるナンバリング装置は、米国特許番号US4,677,910、国際出願番号WO2004/016433、ドイツ特許出願番号DE3047390、米国特許番号US4,843,959、国際出願番号WO2005/018945並びに、本出願者名で“NUMBERING PROCESS FOR SECURITIES,METHOD FOR PROCESSING THE NUMBERED SECURITIES AND NUMBERING DEVICE TO CARRY OUT THE NUMBERING PROCESS”と題された2005年6月8日出願の欧州特許出願番号05405375.6に更に開示されている。
【0010】
図2に示されるように、各ナンバリング装置6は支持ディスク42の周縁部の上に提供された周辺装置装着リング43に装着される。周辺装置装着リング43は一般的には図2に示すように、ばち形の断面を呈している。各ナンバリング装置6は周辺装置装着リング43の形状に従った、対応するばち形の装着溝63と、周辺装置装着リング43の上の位置にナンバリング装置6をクランプするためのクランプ機構65とを具える。このクランプ機構65は一般的にナンバリング装置6のハウジングに対し移動可能であり、装着溝63のギャップを詰め、ひいては周辺装置装着リング43の上へナンバリング装置6を固定するように、周辺装置装着リング43側の方向に遠位に(通常ねじによって、図2に図示せず)配置されうるクランプ部を含んでいる。
【0011】
上述のようなばち形装着の問題は、ナンバリング装置6が周辺装置装着リング43から緩み、支持ディスク42から脱離される実質上のリスクがあるという事実にあり、これによりナンバリング装置自体だけではなく、装着された印刷機にもかなりの損害を生じさせる。
【0012】
周辺装置装着リングについてのナンバリング装置の位置調整は、クランプ機構のクランプ部分のねじ締め及びねじ緩めを意味する場合、かなり困難である。
【0013】
更に、ばち形装着は装着リング43と装着溝63が共に合致すること、すなわち、ナンバリング装置6が装着される支持ディスク42に従い同様の曲線を呈することを要求する。このことは各ナンバリング装置が、装着されるようになされたナンバリングシリンダの直径に対応して設計されなければならず、所定のナンバリングシリンダ直径用に設計されたナンバリング装置は、異なる直径を有するナンバリングシリンダに適合しないことを示している。
【0014】
従って、印刷機のナンバリングシリンダ上へナンバリング装置を装着するための改良された解決に対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【0015】
本発明の目的は既知の装置を改善することである。
【0016】
特に、本発明の目的はナンバリングシリンダ上へのナンバリング装置の装着を促進する、改善された装着システムを提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、ナンバリング装置がその支持装置から緩み、動作中のナンバリングシリンダから脱離されるリスクを低減するこのような改良された装着システムを提供することである。
【0018】
本発明の更に別の目的は、実装するのが簡単なままの、このような装着システムを提供することである。
【0019】
これらの目的は請求項に規定される装置により得られる。
【0020】
よって、回転軸を規定する回転可能なシャフトを具えるナンバリングシリンダを有する印刷機でナンバリングを行うためのナンバリングシステムが提供され、回転用に前記回転可能なシャフトに装着された少なくとも1の支持ディスクが、支持ディスクの周縁部に少なくとも1のナンバリング装置の装着用の周辺装置装着リングを具え、当該ナンバリング装置がクランプ機構によって固定される前記周辺装置装着リングを具えている。本発明によると、当該周辺装置装着リングが 、当該周辺装置装着リングの各々の側面上にある1対の環状装着溝を規定するT字形状の断面を有している。一方、前記ナンバリング装置が、前記周辺装置装着リング上に前記ナンバリング装置を固定するために、前記環状装着溝と連携するように適合された、前記ナンバリング装置の各側面上にあるクランプ要素を具えている。好ましくは、当該クランプ要素はスプリング式クランプ要素である。
【0021】
本発明の有利な実施例によると、前記ナンバリング装置が、前記周辺装置装着リングの各側面上に延在する1対の装着脚部を具え、前記クランプ要素が前記環状装着溝との連携のために前記装着脚部上に装着される。
【0022】
本発明の別の実施例によると、前記ナンバリング装置がV字形状装着部分を具え、当該V字形状装着部分が2の接触線に沿って前記周辺装置装着リングの周縁部と接触するように、当該周辺装置装着リングの周縁部と連携する2のプレーナ装着面を伴っている。ナンバリング装置上のこのV字形状装着部分は、様々な直径のナンバリングシリンダの上に装置の装着を可能にしている。このようなV字形状の装着部分は、製造中の機械加工を更に安価にできる。
【0023】
本発明の実施例によると、各クランプ要素が、対応する前記環状装着溝のうちの1つと接合するフット部を有するクランプ脚部を具え、前記ナンバリング装置が、前記支持ディスクの方に前記クランプ要素を押し、180度これらを回転して、前記クランプ脚部が前記対応する環状装着溝から分離することによって周辺装置装着リングから解放できるように、前記クランプ要素が設計されている。このことは、ナンバリングシリンダ上への、あるいは、ナンバリングシリンダからのナンバリング装置の装着及び脱離を大きく促進する。
【0024】
更に、本発明の別の実施例によると、前記ナンバリング装置が、前記環状装着溝に対する、前記クランプ要素により作用する圧力を解放するために、前記支持ディスクの方に前記クランプ要素を押すことによって前記周辺装置装着リングに沿って移動できるように、前記クランプ要素が設計されている。このことは、ナンバリングシリンダ上への、あるいは、周辺装置装着リングに沿ったナンバリング装置の位置調節を大きく促進する。
【0025】
本発明の好ましい実施例においては、各クランプ要素が、対応する前記環状装着溝のうちの1つと接合するフック部を有する旋回可能なクランプレバーを具えている。
【0026】
前記クランプ要素はスプリング式クランプ要素にでき、前記スプリングは、前記クランプレバーのフック部を前記対応する環状装着溝に押しこむために、前記ナンバリング装置の側面と前記クランプレバーとの間に配置できる。
【0027】
好ましくは、各クランプレバーが当該レバーの上端に力を印加することによって手動で開放できるような寸法にされている。
【0028】
好ましい実施例においては、前記周辺装置装着リングの内表面が円錐形であり、前記ナンバリングシリンダの回転軸に対し正の角度θを呈している。当該角度θは前記クランプレバーのフック部と、前記周辺装置装着リングの内表面との間の摩擦係数cfのアークタンジェントγに実質的に対応するように選択されている。
【0029】
本実施例においては、前記クランプレバーの回転軸、及び、前記クランプレバーのフック部と、前記周辺装置装着リングの内表面との間の接触点Cと交差するラインa1は、前記ナンバリングシリンダの回転軸と垂直な鉛直ラインa2に対して角度αを形成している。
【0030】
更に本実施例においては、各クランプ要素が、シャフトによって前記ナンバリング装置の一部分の上に設けられた軸受に装着され、前記シャフトが固定要素によって前記クランプレバーへ不動に固定されている。
【0031】
本発明の更に有利な実施例は、従属請求項の内容にある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明の他の特徴及び利点は、限定されない例によって単独で表され、及び、付属の図によって例示された本発明の以下の詳細な実施例の記載を読むことによってより明瞭となるであろう。
【0033】
【図1】図1は、ナンバリングシリンダを具える従来技術の印刷機の概略側面図である。
【図2】図2は、図1の印刷機で共通に用いられた先行技術のナンバリングシリンダの概略的な部分断面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施例によるナンバリングシリンダの支持ディスク上へのナンバリング装置の装着用の装着システムを示す部分投射図である。
【図4】図4は、ナンバリング装置の回転軸に沿って、支持ディスクの部分に対し垂直に取られた図3の装着の部分断面図である。
【図5】図5は、ナンバリングシリンダの回転軸に対し垂直に取られた図3及び4の装着の部分断面図である。
【図6】図6は、図3乃至5の装着に用いられるクランプ要素の概略図である。
【図7】図7は、本発明の別の実施例による装着システムが装備されたナンバリング装置を示す概略図である。
【図8】図8は、対応するナンバリングシリンダの支持ディスクに装着された図7のナンバリング装置に対する側面図である。
【図9】図9は、支持ディスクに装着された図7のナンバリング装置を示す断面概略図である。
【図10】図10は、図7乃至9に例示した装着システムの動作原理を例示した断面概略図である。
【図11a】図11aは、図7乃至9に例示した装着システムの動作原理を例示した断面概略図である。
【図11b】図11bは、図7乃至9に例示した装着システムの動作原理を例示した断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図3は符号1.06によって包括的に示した、本発明の一実施例によるナンバリングシリンダの支持ディスク1.42上へのナンバリング装置の装着を示す部分概略図である。ナンバリングシリンダの残りの部分は図3には図示していない。しかしながら、ナンバリング装置1.06用の装着システムを除いては、ナンバリングシリンダの構成は図2に例示したものと類似する、すなわち、支持ディスク1.42が、そこでの回転用に装着されたシャフト上の回転軸を規定する回転可能なシャフトをナンバリングシリンダの構成が具えていることは理解され、更なる支持ディスクがナンバリングすべきシート又は巻取紙部分上の縦列の数と等しい数で、ナンバリングシリンダの回転軸に沿って分布されることは更に理解されるであろう。
【0035】
ナンバリング装置1.06の一部分のみ、すなわち、ナンバリング装置1.06のハウジング1.60の1の側面フレーム部1.61の下部が図3に示されている。本例においては、ナンバリング装置1.06のハウジング1.60は2の側面フレーム部1.61、1.62を具え、互いに逆に配置され、互いに固定される(例えば図示しないが、ネジによって)。側面フレーム部1.62は、説明のために図3では省略したが、図4の断面図には示されている。
【0036】
本発明の範囲内に特に関連しないような、ナンバリング装置1.06の構成自体及び更なるその機能について記載していない。それで、ナンバリング装置1.06が上方の部分に配置される、図2に概略的に示したような一連の回転可能なナンバリングホイールを具えることを理解するには十分である。このナンバリング装置1.06は、本出願者名で“NUMBERING DEVICE FOR TYPOGRAPHIC NUMBERING”と題された2006年6月23日出願の欧州特許出願番号06115994.3に開示されたような、機械的動作手段を要求する機械的動作のナンバリング装置(図2によって述べたような)や、このような機械的動作手段を要求しない機械自律性の電子ナンバリング装置のような、任意の型のナンバリング装置にできる。
【0037】
更に図3によると、支持ディスク1.42はナンバリング装置の装着用の周辺装置装着リング1.43を具えることが分かる。ばち形断面を有する周辺装置装着リングを使用する先行技術の解決と対照的に、周辺装置装着リング1.43は周辺装置装着リングの各側面の上に1対の環状装着溝1.43a、1.43bを規定するT字形状の断面を有している。これらの環状装着溝1.43a、1.43bは以降に説明されるように、ナンバリング装置の装着用の連続固定手段を形成している。
【0038】
各ナンバリング装置の下側は、周辺装置装着リング1.43上で支持され、環状装着溝1.43a、1.43bと連携するように適合されるクランプ要素1.50によってそこに固定される。クランプ要素1.50は装着及び調節動作を促進するために、都合よくスプリング式クランプ要素になる。好ましくは例示したように、ナンバリング装置1.06のハウジング1.60は周辺装置装着リング1.43の各側面上に延在する1対の装着脚部1.61a、1.62a(図3は装着脚部1.61aのみを図示、しかしながら図4では2つとも認識できる)で提供され、これによって、周辺装置装着リング1.43上のナンバリング装置1.06の安定した支持と誘導を提供する。クランプ要素1.50は環状装着溝1.43a、1.43bと連携する、これらの装着脚部1.61a、1.62a上に装着されている。
【0039】
クランプ要素1.50の更なる詳細図は図6に提供されている。この好ましい実施例によると、クランプ要素1.50は対応する環状装着溝1.43a、1.43bのうちの1つと接合するフット部1.51a(図3乃至5を参照)と、それぞれ脚部1.61a、1.62aの壁1.63a、1.63bに接合するヒール部1.54a(図3及び4に表されるように)とを有するクランプ脚部1.51を具えている。更にこの好ましい実施例によると、各クランプ要素1.50はフット部1.51aの逆側の端部でクランプ脚部1.51へ(例えば、ねじ山部分を通じて)固定されるヘッド部1.52と、クランプ脚部1.51周りに配置されるスプリング1.53とを更に具えている。図3及び4に例示されたように、クランプ要素1.50がナンバリング装置1.06上に装着された場合、ヘッド部1.52と、クランプ要素1.50が装着されるナンバリング装置1.06の一部分、すなわち、装着脚部1.61a、1.62aの上方部分との間で、圧縮される。
【0040】
例示された実施例においては、ヘッド部1.52は各クランプ要素の接触力(あるいは圧力)を調節するように、クランプ脚部1.51からねじを締め、あるいはネジを緩めることができる。より正確には、ヘッド部1.52は、この圧縮されたスプリング1.53が周辺装置装着リング1.43の適所に堅く、ナンバリング装置1.06を固定するのに十分な力を生成する高圧縮状態までスプリング1.53を圧縮するために、例示したように、クランプ脚部1.51の上へ十分にねじ締めされうる。別の状態においては、ヘッド部1.52はスプリング1.53を緩い圧力状態にするためにクランプ脚部1.51から相応にねじ緩めがなされ、これによって円周支持ディスク1.42に沿ったナンバリング装置1.06の装着及び調節を促進する点で、スプリング1.53により作用する圧力を解放できる。
【0041】
ある変形において、スプリングの使用は避けることができ、ヘッド部1.52は脚部1.61aの表面と接触するほど長くして、ナンバリング装置1.06を周辺装置装着リング1.43上へ固定するのにねじ締めした場合に、この表面に対して直接的に圧力を印加できる。
【0042】
クランプ要素1.50の代替的な実施例においては、スプリング1.53の圧縮状態を調節するための他の手段を想定できる。特に、偏心カムを有するカム機構を用いて、前と同様、ナンバリング装置1.06が周辺装置装着リング1.43に堅く固定されている段階までスプリング1.53が圧縮されている場合の高圧縮状態と、ナンバリング装置1.06を前記周辺装置装着リング1.43の適所に保持するが、支持ディスク1.42の円周に沿って前記ナンバリング装置1.06の位置調節を更に可能にする場合の低圧縮状態との間で、各クランプ要素の状態を切り替えできる。
【0043】
この代替的な実施例の変形において、スプリングの使用は更に避けることができ、カム機構は脚部1.61a(1.62a、それぞれ)の表面と接触するように設計して、ナンバリング装置1.06を周辺装置装着リング1.43上へ固定するのに、この表面に対して直接的に圧力を印加できる。
【0044】
好ましい実施例においては、各ナンバリング装置1.06は各環状装着溝1.43a、1.43bと連携する2のクランプ要素1.50、すなわち、合計4のクランプ要素1.50、図5に例示するように、側面フレーム部分1.61、1.62につき2のクランプ要素1.50を具えている。この図は環状装着溝1.43aと連携する側面フレーム部1.61上の2のクランプ要素の配置を示すのみであり、側面フレーム部1.62上の他の2のクランプ要素1.50の配置は同一であると理解されよう。
【0045】
スプリング式クランプ要素を使用する好ましい実施例において、ヒール部1.54aが壁1.63a及び1.63bにこれ以上接合させずに、フット部1.51aが対応する環状装着溝1.43a、1.43bから脱離できるようになった時点で、ナンバリング装置1.06はクランプ要素1.50を支持ディスク1.42の方へ押し、これらを180度回転することにより、ナンバリング装置1.06は周辺機器装着リング1.43から解放できる。より正確には、クランプ要素1.50を支持ディスク1.42の方へ押すことによって、スプリング1.53が圧縮され、クランプ脚部1.51が対応する装着脚部分1.61a又は1.62aに対して低くなり、このようにして壁1.63a及び1.63bからヒール部1.54aを脱離する。次いで、ヒール部1.54aの脱離が認められた時点で、クランプ要素を180度回転することによって、クランプ脚部1.51のフット部1.51aは、対応する装着脚部1.61a又は1.62aの下を通り、環状装着溝1.43a又は1.43bから脱離するのを可能にする。周辺装置装着リング1.43上へのナンバリング装置1.06の装着は、逆の方法で行われる。
【0046】
上の例においては、このようなクランプ要素1.50が、支持ディスク1.42の周縁部の方に押されない限り、各クランプ要素1.50は装着位置(図3乃至5に例示する)から回転することができないと分かるであろう。言い換えれば、装着位置において、装着脚部分1.61a、1.61bの各壁1.63a及び1.63bは、クランプ要素1.50のクランプ脚部1.51が、ヒール部1.54aでの接合によって回転しないようにし、これによってナンバリング装置1.06が適所に堅く位置するのを保証している。
【0047】
更に、スプリング式クランプ要素1.50を使用する好ましい実施例においては、環状装着溝1.43a、1.43bに対する、クランプ要素1.50によって作用する圧力を解放するために、支持ディスク1.42の方向へクランプ要素1.50を押すことによって、ナンバリング装置1.06は周辺装置装着リング1.43に沿って移動できることが分かるであろう。
【0048】
スプリング式クランプ要素1.50がナンバリング装置1.06の安定した装着を保証し、動作中の周辺装置装着リング1.43からのナンバリング装置1.06の脱離を防ぐように設計されなければならないことは理解されるであろう。この目的のために、上に説明した機構に加えて、スプリング要素1.53の力が選択され、クランプ要素1.50により作用する結合力は動作中にナンバリング装置1.06に作用する遠心性及び接線方向の力に対抗するのに十分にできる。好ましい変形においては、各クランプ要素1.50は高圧縮状態において、120N程度の力を生成するために設計され、これによって周辺装置装着リング1.43に対しナンバリング装置1.06を保持する480Nの合力を得る。既述のように、各クランプ要素1.50上で調節可能なヘッド部1.52を提供することによって、スプリング要素1.53によって作用する圧力は、装着及び調節動作を容易にするように低減できる。
【0049】
好ましい実施例の別の都合の良い態様によると、図3及び5において、ナンバリング装置1.06が周辺装置装着リング1.43の周縁部と連携する2のプレーナ装着面を有するV字形状装着部分1.61b、1.62bを具えていることが分かるであろう。このことはV字形状装着部分1.61b、1.62bが2の接触線に沿って周辺装置装着リング1.43の周縁部と接触することを示している。この特別な構成は、ナンバリング装置1.06が可変直径の支持ディスク1.42の上に装着されうる点で有利であり、このことは、ばち形装着を用いた先行技術の解決では不可能である。
【0050】
図7乃至10、11a及び11bは、参照番号2.06でこの他の例を示し、支持ディスク1.42の周辺装置装着リング1.43上へのナンバリング装置を固定するための本発明の別の実施例を示している。前と同様、ナンバリング装置2.06の関連部分だけ、すなわち、互いに固定された(例えば、例示されていないねじによって)2の側面フレーム部分2.61及び2.62を具えるハウジング2.60が図7乃至9に示されている。本発明の範囲内に特に関連しないような、ナンバリング装置2.06の実際の構成自体及び更なるその機能について記載していない。それで、ナンバリング装置2.06が上方の部分に配置される、図2に概略的に示したような一連の回転可能なナンバリングホイールを具えることを理解するには十分である。このナンバリング装置2.06は、本出願者名で“NUMBERING DEVICE FOR TYPOGRAPHIC NUMBERING”と題された2006年6月23日出願の欧州特許出願番号06115994.3に開示されたような、機械的動作手段を要求する機械的動作のナンバリング装置(図2によって述べたような)や、このような機械的動作手段を要求しない機械自律性の電子ナンバリング装置のような、任意の型のナンバリング装置に更にできる。
【0051】
この第2の実施例による支持ディスク1.42の構成は、図3乃至5に例示されるものに似ており、ナンバリング装置の装着用の周辺装置装着リング1.43を具え、周辺装置装着リング1.43は、周辺装置装着リング1.43の各側面上の1対の環状装着溝1.43a、1.43bを規定するT字形状の断面を有している。
【0052】
ナンバリング装置2.06の下側は、周辺装置装着リング1.43の上に支持され、環状装着溝1.43a、1.43bと連携して適合されるクランプ要素2.50(好ましくは、例示したように、ナンバリング装置2.06の各側面に2つ、すなわち計4つ)によってそこに固定される。図9に例示されるように、その下側で装着部分を形成するナンバリング装置2.06の下側は、ナンバリング装置2.06が2の接触線にそって周辺装置装着リング1.43の周縁部と接触するような周辺装置装着リング1.43の周縁部と連携する2のプレーナ装着面を有するV字形状装着部分を好ましくは有している。第1の実施例と関連して上で説明したのと同様に、このことが様々な直径のナンバリングシリンダ上への装置2.06の装着を可能にし、製造中の機械加工を更に安価にできる。
【0053】
クランプ要素2.50は装着及び調節動作を促進するために、都合よくスプリング式クランプ要素になる。好ましくは例示したように、ナンバリング装置2.06のハウジング2.60は周辺装置装着リング1.43の各側面上に延在する1対の装着脚部2.61a、2.62aで提供され、これによって、周辺装置装着リング1.43上のナンバリング装置1.06の安定した支持と誘導を提供する。
【0054】
クランプ要素2.50は、環状装着溝1.43a、1.43bと連携するための装着脚部2.61a、2.62a上に設けられた対応する軸受上に装着される。更に正確には、各クランプ要素2.50はシャフト2.52によって規定される回転軸周りを旋回できるように装着される(このシャフトは、図7及び9上で可視できる)。好ましくはシャフト2.52は装着脚部2.61a及び2.62aの対応する軸受内にいくつかの遊びを伴い挿入され、固定要素2.54はシャフト2.52上へクランプ要素2.50を固定するために提供される。図9に示したように、固定要素2.54はクランプ要素2.50内に設けられ、シャフト2.52の軸と垂直にそれと連結するねじ穴内に配置される。このことはシャフト2.52及びクランプ要素2.50が互いに不動に固定されて、旋回中の機械的な遊びがシャフト2.52と、装着脚部2.61a又は2.62aに設けられた、関連する軸との間に存在する遊びに限定される。このことは更に、ナンバリング装置2.06上へのクランプ要素2.50のアセンブリ動作を促進する。
【0055】
図を見ると、各クランプ要素2.50は本実施例では、環状装着溝1.43a、1.43bと連携するその末端にフック部2.51aを有する旋回可能なクランプレバー2.51として設計されている。シャフト2.52によって規定される回転軸と、レバー2.51のフック部2.51aとの間の距離は、シャフト2.52とレバー2.51の最上末端との間の距離より小さくなるように選択される。これらの距離はクランプ要素2.50が特別なツールなく手動で動作できるように選択されるが、固有のクランプする及び保持する力を保証して、支持ディスク1.42上へのナンバリング装置2.06を堅固に固定している。各レバー2.51はこのように、直接的かつ簡単に手動で操作されるように、人間工学的方法で上端に形成される。
【0056】
既述のように、クランプ要素2.50は都合良くスプリング式クランプ要素となる。この例においては、圧縮スプリング2.53はシャフト2.52によって規定される旋回軸上の位置で、各クランプ要素2.50とナンバリング装置2.06のハウジング2.60の側面との間に配置される。図7乃至9に例示されるように、見えない誘導穴は各スプリング要素2.53が要求位置にあって、対応するレバー2.51に作用するのを保証するために、クランプ要素2.50とハウジング2.60との双方に好ましくは提供される。この実施例によると、各圧縮スプリング2.53はナンバリング装置2.06に対し外側の方向に各レバー2.51の上方部分を押す力(値F2によって示された矢印により図10で概略的に例示された)を生成し、これにより、フック部2.51aは、値F1により示された矢印によって図10に例示した力で、対応する環状装着溝1.43a、1.43bに押し込まれる。力F1とF2との間の比率は、力F1及びF2がレバー2.51の回転軸に対して印加する場合の、レバー距離間の対応するアーム比率によって決定される。代替的な実施例においては、リーフスプリング又はねじりばねのような他の型のスプリング要素が圧縮スプリング2.53の代わりに用いられうる。
【0057】
図10及び11a、11bは図7乃至9のクランプ要素2.50の動作原理を概略的に示している。図10において破線で示したのが、クランプ位置になる場合、すなわち、矢印によって示されるような、レバー2.51上の力F2を生成する関連する圧縮スプリング(図10には図示せず)によって押される場合のレバー2.51の位置である。図10において実線で示したのが、解放位置になる場合、すなわち、力F3が、図10の対応する矢印によって示されるような、レバー2.51の末端に手動で作用する場合のレバー2.51の位置である。
【0058】
図10から明らかなように、レバー2.51が実線で示された解放位置に押された場合、フック位置2.51aは対応する装着溝1.43a、1.43bの外部に引き抜かれ、周辺装置装着リング1.43のヘッド部とレバー2。51の末端2.51aとの間に十分な隙間を生成して、ナンバリング装置2.06の脱離(又は装着)を可能にしている。力がレバー2.51の上方部分に作用しない場合、フック部2.51aは対応する環状装着溝1.43a、1.43bに元に押し込まれ、これによって、周辺装置装着リング1.43上へナンバリング装置2.06を堅固にクランプしている。
【0059】
図に示したレバー構成は、クランプ要素2.50が特定のツールなく手動で簡単に操作できる点で都合がよく、装着及び調節動作を大いに促進している。各レバー2.51の上方部分及び各スプリング要素2.53のスプリング力との方向が、14N程度の力F3が各レバー2.51を動作させるのに十分なように選択される。これは例えば、35N程度のスプリング力F2を生成するスプリング要素2.53と、0.4のレバーアーム比率(F3/F2に等しい)で得られる。同様に、各レバー2.51の下方部分の方向は、周辺装置装着リング1.43と接触するレバー2.51の末端で生じた力F1が55N程度となるように選択される。上述のように、35N程度のスプリング力を考慮して、対応するレバーアーム比(F1/F2に等しい)は約1.6程度となるようにしなければならないであろう。これらの数値例はもちろん少しも限定しない。
【0060】
図8、9及び10に例示されたように、フック部2.51aの対応する面2.51cと連携する(図7、9及び10参照)、支持ディスク1.42の周辺装置装着リング1.43のヘッド部の内表面1.43cは、支持ディスク1.42が装着されるナンバリングシリンダの回転軸に対し、正の開口角θ(シータ)を有する円錐面である。レバー2.51のフック部分2.51a上の対応する面2.51は、内表面1.43cの曲線と実質的に合致するように同様に円錐面となる。
【0061】
図7乃至10のクランプシステムを設計する場合、図11a及び11bに手短に述べる設計ルールに従うことが都合がよい。図11a及び11bはそれぞれ、いわゆるクランプ又は静止状態(すなわち、ナンバリング装置に引く力が印加されない場合)と、保持状態(すなわち、ナンバリング装置に引く力が印加される場合)でのクランプシステムの概略側面図であり、ここで、値a1はシャフト2.52の軸、及び、フック部2.51aの接触面2.51cと、周辺装置装着リング1.43の内表面1.43cとの間にある接触点Cと交差する軸を示し(軸a1は「レバー軸」とも呼ぶことができる)、値a2は接触点Cと交差する鉛直ラインを示し(鉛直ラインはナンバリング装置が装着されるナンバリングシリンダの回転軸に対し垂直となる)、値a3は接触点Cと交差する周辺装置装着リング1.43の内表面1.43cに対する垂線を示し、角度α(アルファ)は軸a1とa2との間の角度であり、角度β(ベータ)は軸a1とa3との間の角度である。図10の角度θ(シータ)は角度αとβの差β−αに対応することは理解すべきである。
【0062】
図7乃至10のクランプシステムの設計で考慮される更なる因子は、接触面2.51cと内表面1.43cとの間に存在する摩擦係数cfである。本ケースにように、静止摩擦のコンテキストにおいては、すなわち、接触中の2の本体間に相対移動がない場合には、摩擦係数(cf)は2つの本体間の摩擦力FFと、互いに押し合う力、すなわち、本体間での接触面に対する垂直抗力FNとの比率FF/FNと等しい。摩擦係数cfはこのようにして代替的に「摩擦角」γ(ガンマ)として表すことができ、ここでcf=FF/FN=tan(γ)となる。
【0063】
図11の例示において、すなわち、クランプ又は静止状態において、レバー2.51の末端は、周辺装置装着リング1.43の内表面1.43cの方へ押されている。軸a3に沿った垂直抗力FN1と垂直となる、生じた摩擦力FF1は、このようにレバー2.51が図11aに例示されたように押された方向と逆に向かっている。レバー2.51により(すなわち、力F1と、レバーの軸a1に沿って生成された力に対応するFA1との組合せ結果により)生成される力FR1は、軸a3に対し正の角度γ(すなわち、cfのアークタンジェント、atan(cf)、に対応する)を形成する、このように規定された軸a4(あるいは「摩擦の軸」)に沿って配向される。
【0064】
図11bの例示において、すなわち、引く力がナンバリング装置に印加される場合の保持状態において、状況は摩擦力が関与する限りにおいては逆になる。本状況においては、摩擦力FF2(軸a3に沿った垂直抗力FN2に垂直となる)は逆方向及び軸a4に配向され、それに沿ってレバー2.51により生成された力FR2は軸a3に対して負の角度γを形成する。保持状態においては、レバー2.51により(すなわち、力F1とFA2の組合せ結果により)生成された力FR2はこのようにして、クランプ状態中(ここでは、鉛直軸a2に沿った力FR1の関連成分は、図11aにおいて矢印FU1によって表されている)よりも、鉛直軸a2に沿った大きな成分を有している(図11bに矢印FU2で表されるように)。
【0065】
図11aのクランプ状態において、力FR1及びその鉛直成分FU1は以下のように表すことができる。
FR1=F1/sin(β+γ) (1)
FU1=FR1・cos(β+γ−α) (2)
【0066】
図11bの保持状態において、力FR2及びその鉛直成分FU2は以下のように表すことができる。
FR2=F1/sin(β−γ) (3)
FU2=FR2・cos(β−γ−α) (4)
【0067】
図7乃至10,11a及び11bの実施例のコンテキストにおいて、4のクランプ要素2.50が用いられる場合、クランプ状態における全体の力は(「クランプ力」とも呼ばれる)FU1の4倍であり、保持状態における全体の力は(「保持力」とも呼ばれる)FU2の4倍である。図11bと上の式(4)を見ると、力FR2が鉛直軸a2に沿って配向された場合、すなわち、次式:
β−γ−α=0 (5)
が満たされ、上式が更に、周辺装置装着リングの内表面1.43cの角度θの関数:
θ−γ=0 (6)
として表された場合に、保持力が最適化されることが理解されよう。
【0068】
言い換えれば、図7乃至10,11a及び11bの第2の実施例のコンテキストにおいて、摩擦力の角度γに実質的に対応するような角度θを選択することが有利であり好ましい。
【0069】
各クランプ要素2.50によって生成される力F1が約55Nとなる上述の数値例により、及び、摩擦係数を0.213(γ=12度)及び角度α及びβをそれぞれ6度及び18度(これらの角度は、上の(5)に表された最適化を満たす)と見なす場合、約400Nの全体的なクランプ力と約2,100Nの全体的な保持力とを生じ、保持力は動作中にナンバリング装置を支持ディスクから脱離させない、要求された引っ張り抵抗を得るのに十分である。これらの数値例は少しも限定しない。
【0070】
本発明によるシステムは、銀行券、有価証券のような書類及びその他の類似の書類用の印刷機で用いられうる。システムは機械により実行される全印刷工程のステップとして、前記機械に装着でき、文書をナンバリングするのに用いられるのみのスタンドアロン機で使用できる。更に、本明細書においては、印刷機の概念は、数ステップの印刷を実施する大きな印刷機用、あるいは、スタンドアロン機用を意図している。
【0071】
当該技術分野の当業者にとって明らかな様々な変更及び/又は改善は、添付された請求項によって規定される本発明の範囲を離れることなく、ここに記載された実施例に対し為すことができる。
【0072】
例えば、本発明の好ましい実施例はスプリング式クランプ要素を使用するが、スプリングなしでクランプ要素を用いることもできる。そのコンテキストにおいては、主に偏心カムを有するカム機構から成るクランプ要素や、ナンバリング装置のハウジングの基底部分と環状装着溝とを直接的に連携する解放可能なクランプ部材を想定できる。しかしながら、スプリング式クランプ要素の使用が好ましい。
【0073】
更に、図には螺旋状のスプリング要素が例示されているが、他の等価型のリーフスプリング、ねじりばね、又はゴム弾性のスプリングのような、スプリング要素を用いることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を規定する回転可能なシャフトを具えるナンバリングシリンダを有する印刷機でナンバリングを行うためのナンバリングシステムであって、
回転用に前記回転可能なシャフトに装着された少なくとも1の支持ディスク(1.42)が、当該支持ディスク(1.42)の周縁部に少なくとも1のナンバリング装置(1.06;2.06)を装着し、当該ナンバリング装置(1.06;2.06)がクランプ機構によって固定される周辺装置装着リング(1.43)を具え、
当該周辺装置装着リング(1.43)が 、当該周辺装置装着リング(1.43)の各々の側面上にある1対の環状装着溝(1.43a,1.43b)を規定するT字形状の断面を有し、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)が、前記周辺装置装着リング上に前記ナンバリング装置(1.06;2.06)を固定するために、前記環状装着溝(1.43a,1.43b)と連携するように適合された、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)の各側面上にあるクランプ要素(1.50;2.50)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50;2.50)であることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のナンバリングシステムにおいて、前記ナンバリング装置(1.06)が前記周辺装置装着リング(1.43)の各側面上に延在する1対の装着脚部(1.61a,1.61b;2.61a,2.62b)を具え、前記クランプ要素(1.50;2.50)が前記環状装着溝(1.43a,1.43b)との連携のために前記装着脚部(1.61a,1.61b;2.61a,2.62b)上に装着されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)がV字形状装着部分(1.61b;1.62b)を具え、当該V字形状装着部分(1.61b;1.62b)が2の接触線に沿って前記周辺装置装着リング(1.43)の周縁部と接触するように当該周辺装置装着リング(1.43)の周縁部と連携する2のプレーナ装着面を伴うことを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプ要素(1.50)が、対応する前記環状装着溝(1.43a;1.43b)のうちの1つと接合するフット部(1.51a)を有するクランプ脚部(1.51)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項6】
請求項3に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプ要素(1.50)が、対応する前記環状装着溝(1.43a,1.43b)のうちの1つと接合するフット部(1.51a)と、前記装着脚部(1.61a,1.62a)の壁(1.63a,1.63b)に接合するヒール部(1.54a)とを有するクランプ脚部(1.51)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項7】
請求項5又は6に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50)であり、各クランプ要素(1.50)が前記フット部(1.51a)の逆側端部で前記クランプ脚部(1.51)に固定されるヘッド部(1.52)と、前記クランプ脚部(1.51)の周りに配置されるスプリング(1.53)とを更に具え、当該スプリング(1.53)が前記ヘッド部分(1.52)と、前記クランプ要素(1.50)が装着される前記ナンバリング装置(1.06)の一部分(1.61a;1.61b)との間で、圧縮されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項8】
請求項6に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50)であり、前記ナンバリング装置(1.06)が、前記装着脚部(1.61a,1.62a)の壁(1.63a,1.63b)からヒール部(1.54a)を分離するために前記支持ディスク(1.42)の方に前記クランプ要素(1.50)を押し、180度これらの要素を回転して、前記クランプ脚部(1.51)が前記対応する環状装着溝(1.43a,1.43b)から分離することによって、周辺装置装着リング(1.43)から解放できるように、前記クランプ要素(1.50)が設計されていることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50)であり、前記ナンバリング装置(1.06)が、前記環状装着溝(1.43a,1.43b)に対する、前記クランプ要素(1.50)により作用する圧力を解放するために、前記支持ディスク(1.42)の方に前記クランプ要素(1.50)を押すことによって前記周辺装置装着リング(1.43)に沿って移動できるように、前記クランプ要素(1.50)が設計されていることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項10】
請求項2、7、8又は9のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、前記スプリング式クランプ要素(1.50)は、前記ナンバリング装置(1.06)が前記周辺装置装着リング(1.43)に堅く固定されている場合の高圧縮状態と、前記ナンバリング装置(1.06)が前記周辺装置装着リング(1.43)の適所に保持されるが、前記支持ディスク(1.42)の円周に沿って前記ナンバリング装置(1.06)の位置調節を更に可能にする場合の低圧縮状態との間を切り替えできることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項11】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプ要素(2.50)が、対応する前記環状装着溝(1.43a,1.43b)のうちの1つと接合するフック部(2.51a)を有する旋回可能なクランプレバー(2.51)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(2.50)であり、スプリング(2.53)が、前記クランプレバー(2.51)のフック部(2.51a)を前記対応する環状装着溝(1.43a;1.43b)に押しこむために、前記ナンバリング装置(2.06)の側面と前記クランプレバー(2.51)との間に配置されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項13】
請求項12に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプレバー(2.51)が当該レバー(2.51)の上端に力(F3)を印加することによって手動で開放できるような寸法にされることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項14】
請求項11乃至13のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、前記周辺装置装着リング(1.43)の内表面(1.43c)が円錐形であり、前記ナンバリングシリンダの回転軸に対し正の角度(θ)を呈することを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項15】
請求項14に記載のナンバリングシステムにおいて、前記角度(θ)が前記クランプレバー(2.51)のフック部(2.51a)と、前記周辺装置装着リング(1.43)の内表面(1.43c)との間の摩擦係数(cf)のアークタンジェント(γ)に実質的に対応するように選択されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項16】
請求項14又は15に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプレバー(2.51)の回転軸(2.52)、及び、前記クランプレバー(2.51)のフック部(2.51a)と、前記周辺装置装着リング(1.43)の内表面(1.43c)との間の接触点(C)と交差するライン(a1)が、前記ナンバリングシリンダの回転軸と垂直な鉛直ライン(a2)に対して角度(α)を形成することを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項17】
請求項11乃至16のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプ要素(2.50)が、シャフト(2.52)によって前記ナンバリング装置(2.06)の一部分(2.61a;2.62a)の上に設けられた軸受に装着され、前記シャフト(2.52)が固定要素(2.54)によって前記クランプレバー(2.51)へ不動に固定されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項18】
請求項1乃至17のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、各ナンバリング装置(2.06)が、各環状装着溝(1.43a;1.43b)との連携のための2のクランプ要素(2.50)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項19】
請求項1乃至18のいずれか1項に記載の少なくとも1のナンバリングシステムを具える印刷機。
【請求項20】
請求項1乃至18のいずれか1項に記載のナンバリングシステム用のナンバリング装置であって、当該ナンバリング装置(1.06;2.06)が、前記ナンバリングシリンダ上に前記ナンバリング装置(1.06;2.06)を固定するために、前記T字形状の周辺装置装着リング(1.43)の前記環状装着溝(1.43a,1.43b)と連携するように適合された、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)の各側面上にあるクランプ要素(1.50;2.50)を具えることを特徴とするナンバリング装置。
【請求項21】
請求項20に記載のナンバリング装置において、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50;2.50)であることを特徴とするナンバリング装置。
【請求項1】
回転軸を規定する回転可能なシャフトを具えるナンバリングシリンダを有する印刷機でナンバリングを行うためのナンバリングシステムであって、
回転用に前記回転可能なシャフトに装着された少なくとも1の支持ディスク(1.42)が、当該支持ディスク(1.42)の周縁部に少なくとも1のナンバリング装置(1.06;2.06)を装着し、当該ナンバリング装置(1.06;2.06)がクランプ機構によって固定される周辺装置装着リング(1.43)を具え、
当該周辺装置装着リング(1.43)が 、当該周辺装置装着リング(1.43)の各々の側面上にある1対の環状装着溝(1.43a,1.43b)を規定するT字形状の断面を有し、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)が、前記周辺装置装着リング上に前記ナンバリング装置(1.06;2.06)を固定するために、前記環状装着溝(1.43a,1.43b)と連携するように適合された、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)の各側面上にあるクランプ要素(1.50;2.50)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50;2.50)であることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のナンバリングシステムにおいて、前記ナンバリング装置(1.06)が前記周辺装置装着リング(1.43)の各側面上に延在する1対の装着脚部(1.61a,1.61b;2.61a,2.62b)を具え、前記クランプ要素(1.50;2.50)が前記環状装着溝(1.43a,1.43b)との連携のために前記装着脚部(1.61a,1.61b;2.61a,2.62b)上に装着されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)がV字形状装着部分(1.61b;1.62b)を具え、当該V字形状装着部分(1.61b;1.62b)が2の接触線に沿って前記周辺装置装着リング(1.43)の周縁部と接触するように当該周辺装置装着リング(1.43)の周縁部と連携する2のプレーナ装着面を伴うことを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプ要素(1.50)が、対応する前記環状装着溝(1.43a;1.43b)のうちの1つと接合するフット部(1.51a)を有するクランプ脚部(1.51)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項6】
請求項3に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプ要素(1.50)が、対応する前記環状装着溝(1.43a,1.43b)のうちの1つと接合するフット部(1.51a)と、前記装着脚部(1.61a,1.62a)の壁(1.63a,1.63b)に接合するヒール部(1.54a)とを有するクランプ脚部(1.51)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項7】
請求項5又は6に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50)であり、各クランプ要素(1.50)が前記フット部(1.51a)の逆側端部で前記クランプ脚部(1.51)に固定されるヘッド部(1.52)と、前記クランプ脚部(1.51)の周りに配置されるスプリング(1.53)とを更に具え、当該スプリング(1.53)が前記ヘッド部分(1.52)と、前記クランプ要素(1.50)が装着される前記ナンバリング装置(1.06)の一部分(1.61a;1.61b)との間で、圧縮されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項8】
請求項6に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50)であり、前記ナンバリング装置(1.06)が、前記装着脚部(1.61a,1.62a)の壁(1.63a,1.63b)からヒール部(1.54a)を分離するために前記支持ディスク(1.42)の方に前記クランプ要素(1.50)を押し、180度これらの要素を回転して、前記クランプ脚部(1.51)が前記対応する環状装着溝(1.43a,1.43b)から分離することによって、周辺装置装着リング(1.43)から解放できるように、前記クランプ要素(1.50)が設計されていることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50)であり、前記ナンバリング装置(1.06)が、前記環状装着溝(1.43a,1.43b)に対する、前記クランプ要素(1.50)により作用する圧力を解放するために、前記支持ディスク(1.42)の方に前記クランプ要素(1.50)を押すことによって前記周辺装置装着リング(1.43)に沿って移動できるように、前記クランプ要素(1.50)が設計されていることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項10】
請求項2、7、8又は9のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、前記スプリング式クランプ要素(1.50)は、前記ナンバリング装置(1.06)が前記周辺装置装着リング(1.43)に堅く固定されている場合の高圧縮状態と、前記ナンバリング装置(1.06)が前記周辺装置装着リング(1.43)の適所に保持されるが、前記支持ディスク(1.42)の円周に沿って前記ナンバリング装置(1.06)の位置調節を更に可能にする場合の低圧縮状態との間を切り替えできることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項11】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプ要素(2.50)が、対応する前記環状装着溝(1.43a,1.43b)のうちの1つと接合するフック部(2.51a)を有する旋回可能なクランプレバー(2.51)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(2.50)であり、スプリング(2.53)が、前記クランプレバー(2.51)のフック部(2.51a)を前記対応する環状装着溝(1.43a;1.43b)に押しこむために、前記ナンバリング装置(2.06)の側面と前記クランプレバー(2.51)との間に配置されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項13】
請求項12に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプレバー(2.51)が当該レバー(2.51)の上端に力(F3)を印加することによって手動で開放できるような寸法にされることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項14】
請求項11乃至13のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、前記周辺装置装着リング(1.43)の内表面(1.43c)が円錐形であり、前記ナンバリングシリンダの回転軸に対し正の角度(θ)を呈することを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項15】
請求項14に記載のナンバリングシステムにおいて、前記角度(θ)が前記クランプレバー(2.51)のフック部(2.51a)と、前記周辺装置装着リング(1.43)の内表面(1.43c)との間の摩擦係数(cf)のアークタンジェント(γ)に実質的に対応するように選択されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項16】
請求項14又は15に記載のナンバリングシステムにおいて、前記クランプレバー(2.51)の回転軸(2.52)、及び、前記クランプレバー(2.51)のフック部(2.51a)と、前記周辺装置装着リング(1.43)の内表面(1.43c)との間の接触点(C)と交差するライン(a1)が、前記ナンバリングシリンダの回転軸と垂直な鉛直ライン(a2)に対して角度(α)を形成することを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項17】
請求項11乃至16のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、各クランプ要素(2.50)が、シャフト(2.52)によって前記ナンバリング装置(2.06)の一部分(2.61a;2.62a)の上に設けられた軸受に装着され、前記シャフト(2.52)が固定要素(2.54)によって前記クランプレバー(2.51)へ不動に固定されることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項18】
請求項1乃至17のいずれか1項に記載のナンバリングシステムにおいて、各ナンバリング装置(2.06)が、各環状装着溝(1.43a;1.43b)との連携のための2のクランプ要素(2.50)を具えることを特徴とするナンバリングシステム。
【請求項19】
請求項1乃至18のいずれか1項に記載の少なくとも1のナンバリングシステムを具える印刷機。
【請求項20】
請求項1乃至18のいずれか1項に記載のナンバリングシステム用のナンバリング装置であって、当該ナンバリング装置(1.06;2.06)が、前記ナンバリングシリンダ上に前記ナンバリング装置(1.06;2.06)を固定するために、前記T字形状の周辺装置装着リング(1.43)の前記環状装着溝(1.43a,1.43b)と連携するように適合された、前記ナンバリング装置(1.06;2.06)の各側面上にあるクランプ要素(1.50;2.50)を具えることを特徴とするナンバリング装置。
【請求項21】
請求項20に記載のナンバリング装置において、前記クランプ要素がスプリング式クランプ要素(1.50;2.50)であることを特徴とするナンバリング装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11a】
【図11b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11a】
【図11b】
【公表番号】特表2010−500201(P2010−500201A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−524272(P2009−524272)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【国際出願番号】PCT/IB2007/053146
【国際公開番号】WO2008/020370
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(591031371)カーベーアー−ジオリ ソシエテ アノニム (54)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【国際出願番号】PCT/IB2007/053146
【国際公開番号】WO2008/020370
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(591031371)カーベーアー−ジオリ ソシエテ アノニム (54)
【Fターム(参考)】
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