説明

ニキビ改善剤及び皮膚外用品

【課題】
ニキビを予防及び/又は改善するための新規な素材を開発し、これを利用した皮膚外用品を提供することを課題とした。
【解決手段】アカショウマ等のチダケサシ属に属する植物の抽出物、より好ましくは該抽出物とポリフェノール類とを併用したものを有効成分としてなるニキビ改善剤、及び、このニキビ改善剤を配合してなる皮膚外用品が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チダケサシ属に属する植物の抽出物を有効成分としてなるニキビ改善剤及びこれを配合してなる皮膚外用品に関する。
【背景技術】
【0002】
ニキビ(面皰)はアクネとしても知られ、皮膚の炎症性疾患のひとつであり、尋常性座瘡又は毛包炎と診断される。ニキビの発症機序については未だ不明な点が多く、例えば、脂質要求性の皮膚常在菌(プロピオニバクテリウム アクネス(Propionibacteriumu acnes)、マラセチア グロボサ(Malassezia globosa)、マラセチア ロストリクタ(M.rostricta)等)が皮脂を分解して生じる遊離脂肪酸が起炎性を示す、前記菌体が補体を活性化して過敏反応を示す、前記菌体の増殖による分泌物質が表皮の炎症を誘発する等と考えられている。これらの因子によって皮膚組織中の炎症誘発タンパク質が刺激されると炎症がおき、脂腺が肥大し、赤く腫れ、膿がたまって黄色い部分を生じるニキビ症状となる。
【0003】
ニキビの治療には、外用薬の成分として、ヘキサクロロフェン、ベンザルコニウムクロライド等のテトラサイクリン系抗菌剤、皮脂分泌抑制作用のある女性ホルモン、グルココルチコイド、ハイドロコルチゾン等の副腎皮質ホルモンやその他抗炎症剤が使用されており、また、内服薬の成分として、皮膚の新陳代謝を促すビタミンB2、皮膚の抵抗力を高めるビタミンB6、色素沈着も防ぐビタミンC等が利用されている。しかしながら、例えば、ステロイド系成分を含む外用薬の長期間使用は皮膚の抵抗力を弱め、細菌、ウィルス、真菌等に感染されやすくなり、肌荒れや使用中止にともないニキビを発症しやすくなる等の副作用があり、前記ビタミン類は穏やかな効果は認められるものの十分に満足できるものではなかった。
【0004】
又、ニキビの予防や改善のための天然物由来成分として、ビワ抽出物(特許文献1)、グアバ葉やギムネマ葉の抽出物(特許文献2)、スギナ抽出物(特許文献3)、大高良姜エキス(特許文献4)、キウイ種子抽出物(特許文献5)等が提案されているが、実用的に十分な効果を発揮するものは少なく、より一層強力な効果を発現する素材が求められていた。
【0005】
【特許文献1】特開平10−265364号公報
【特許文献2】特開2001−226274号公報
【特許文献3】特開2002−47190号公報
【特許文献4】特開2006−62992号公報
【特許文献5】特開2007−99751号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような実情に鑑み、本発明では、ニキビを予防及び/又は改善するための新規な素材を開発し、これを利用した皮膚外用品を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明者らは、ニキビを抑制する作用のある各種素材について鋭意検討した結果、アカショウマ等のチダケサシ属に属する植物が極めて強力なニキビ改善効果を奏すること、又、これを化粧料等の皮膚外用品に有効利用できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の特徴は、チダケサシ属に属する植物の抽出物を有効成分としてなるニキビ改善剤にある。この発明において、チダケサシ属に属する植物はアカショウマであることが望ましく、又、抽出物がチダケサシ属に属する植物を水及び/又は親水性有機溶剤を用いて抽出されるものであることが望ましい。
【0009】
本発明の他の特徴は、前記ニキビ改善剤がさらにポリフェノール類を含有してなることにある。この発明では、ポリフェノール類がプロアントシアニジン、タンニン、カテキン、フラボン、フラボノール、イソフラボン及びその配糖体からなる群から選ばれる1種又は2種以上であることが望ましい。又、ポリフェノール類の態様はブドウ種子又は果皮、グアバ葉、リンゴ果実又は皮、杜仲葉、プーアール茶葉、緑茶葉、アカメガシワ樹皮及びカカオ豆からなる群から選ばれる1種又は2種以上の抽出物であることが好適である。
【0010】
本発明のさらに他の特徴は、前記のいずれかのニキビ改善剤を配合してなる皮膚外用品にある。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るアカショウマ等のチダケサシ属に属する植物は、その抽出物とりわけ親水性成分を含む該抽出物がニキビ症状の改善に顕著な効果を奏する。この効果は、アカショウマやトリアシショウマ等のチダケサシ属に属する植物の前記抽出物とポリフェノール類とを組み合わせることによって相乗的に増強される。このため、本発明によれば、アカショウマ等のチダケサシ属に属する植物の前記抽出物、さらにはこれとポリフェノール類とを併用したものを有効物質とするニキビ改善剤、及び、該ニキビ改善剤を配合したニキビ改善用皮膚外用品が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に本発明を詳細に説明する。まず、本発明の第1の特徴であるニキビ改善剤は、チダケサシ属(Astilbe)に属する植物の抽出物を有効成分としてを含有してなるものである。チダケサシ属に属する植物はユキノシタ科に分類され、本発明に係るものの例は種々あるが、代表例としてアカショウマ(学名:Astilbe thunbergii(SIEB.et ZUCC.)MIQ.)を挙げることができる。アカショウマは日本の山地にも自生する多年草で、その根茎を赤升麻とよび、古来より下熱や解毒等の目的で升麻(キンポウゲ科のサラシナショウマ:Cimicifuga simplex WORMSKJORD等)の代用品として利用されてきた。本発明では赤升麻あるいは紅升麻と称せられるものも包含する。
【0013】
チゲタサシ属に属する植物の例としてAstilbe chinensis、A.austrosinensis、A.thunbergii、A.thunbergii(SIEB.et ZUCC.)Miq.:アカショウマ、A.thunbergii(SIEB.et ZUCC.)MIQ.var.congesta BOISS.(=A.odontophylla MIQ.):トリアシショウマ、A.polyandra、A.grandis、A.rivularis、A.japonica(MORR.et DECNE.)A.GRAY:アワモリショウマ、A.microphylla KNOLL:チダケサシ、A.myriantha等を挙げることができる。本発明においてアカショウマ、トリアシショウマは好適な原料であり、アカショウマが最も望ましい。
【0014】
本発明で用いるアカショウマ等のチダケサシ属に属する植物の部位は根及び/又は根茎が望ましく、その態様は根及び/又は根茎に乾燥、細断あるいは粉砕等の加工処理を適宜に施したものを溶媒で抽出処理した抽出液、該抽出液から溶媒を除いた抽出物、該抽出物にシリカゲル、ケイ酸マグネシウム、イオン交換樹脂、活性アルミナ、セルロース、活性炭等の吸着剤を用いたカラムクロマトグラフィーや溶剤分別等の精製処理を施した精製物のいずれでもよいが、後述する用途の利便性や効果の点から前記の抽出物あるいはその精製物が望ましい。
【0015】
前記抽出処理にあたって、抽出溶媒としては水、親水性有機溶剤又はこれらの混合溶剤を用いるのがよく、この抽出物を本発明の剤の有効成分とする。親水性有機溶剤としてメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級一価アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン等の多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、エーテル、石油エーテル、酢酸エチル及びこれらの含水物や混合物を例示することができる。本発明の所望の効果を奏するための抽出物を効率的に得るには、エタノール、アセトン、酢酸エチル及びこれらの含水物を抽出用溶媒とすることが望ましい。該含水物の水分含量は、例えば、エタノールの場合では1〜99重量%、より好ましくは10〜50重量%であり、アセトンの場合には1〜50重量%、より好ましくは10〜30重量%であり、酢酸エチルの場合は80〜99重量%、より好ましくは85〜95重量%である。これらの範囲を外れると本発明の所望の効果が減少し又は抽出物の収量が低下する。
【0016】
又、本発明に係る精製物を簡便かつ効率的に得るには、例えば、含水エタノール又は含水アセトンで抽出し、該抽出物をさらに酢酸エチルで分別してその可溶画分を採取するのがよい。抽出処理は前記原料に対して1〜100重量倍程度の抽出溶媒を加え、常圧もしくは加圧下、常温又は加熱状態で、適宜に攪拌して10分〜数日間抽出処理する。ついで不溶物を濾過又は遠心分離して除き本発明に係る抽出液を得ることができ、さらに該抽出液から減圧蒸留、噴霧乾燥、凍結乾燥等の公知の手段で溶媒を除去することによって本発明に係る抽出物を得ることができる。又、この抽出物を吸着剤による分画、溶剤分別、これらの組み合わせ等の公知の精製処理に供することによって精製物を得ることができる。
【0017】
アカショウマ等のチゲタサシ属に属する植物の根と根茎には、デンプンやタンニンのほかにベルゲニン、アスチルビン、アスチルビン酸等のフラボノイド類が含まれていることが知られており、これらの成分が前述の薬理作用を示すといわれている。これに対して、本発明は、アカショウマ等のチダケサシ属の植物の前記抽出物及び精製物がニキビ症状を顕著に改善することを見出したものである。
【0018】
本発明のニキビ改善剤は、前述のようにして得られるチダケサシ属植物の抽出物を有効成分としてなるものであるが、本発明の所望の効果をより一層増強させるためにはポリフェノール類を併用することが望ましい。本発明のニキビ改善剤に用いるポリフェノール類は公知のものでよく、その中でも植物性ポリフェノール類が容易に入手でき簡便である。これは加水分解性タンニン、カテキン、縮合型タンニン(プロアントシアニジン等)、フラボン、フラボノール、イソフラボン等を含む。加水分解性タンニンとしてガロタンニン(五倍子タンニン、没食子タンニン等)、エラジタンニン(ペデンクラギン、テリマグラジン、カジュアリニン等)、エラジタンニンオリゴマー(アグリモニイン、エノテインB等)、カフェータンニン(ロズマリン酸、リトスペルミン酸等)を例示できる。カテキンはエピカテキン、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート等であり、縮合型タンニンはカテキン縮合物であり、プロペラルゴニジン、プロシアニジン、プロデルフィニジン等のプロアントシアニジン及びこれらの酸分解物(アントシアニジン)を例として挙げることができる。フラボンとしてアピゲニン、ルテオリン等、フラボノールとしてクエルセチン、クエルシトリン、イソクエルシトリン、ルチン、ケンフェロール等、イソフラボンとしてダイゼイン、ゲニステイン、イソゲニン等及びこれらの配糖体を例示できる。
【0019】
本発明のニキビ改善剤では、加水分解性タンニン、カテキン、プロアントシアニジン、フラボン、フラボノール、イソフラボン及びこれらの配糖体、より好適には加水分解性タンニン、カテキン及びフラボノールの1種又は2種以上と、前記のチダケサシ属植物の加工物とを併用することが望ましい。
【0020】
前記ポリフェノール類の態様は、化学合成した純品でも差し支えないが、これを含む天然物、より好ましくは植物を原料として、公知の方法に従って乾燥、破砕、抽出、濃縮、蒸留等の処理を施して得られる抽出物や精製物を利用するのがよい。すなわち、前記ポリフェノール類を含む植物であれば特に限定されることはないが、望ましくはブドウ種子又は果皮、グアバ葉、リンゴ未熟果又は皮、杜仲葉、プーアール茶葉、緑茶葉、アカメガシワ樹皮、桑葉、ソバ全草、大豆、フランス海岸松、カカオ豆等の中から1種又は2種以上を原料として用い、適宜に乾燥、細断あるいは粉砕等の加工処理を施したものに溶媒を加えて抽出処理した抽出液、該抽出液から溶媒を除いた抽出物、該抽出物にシリカゲル、ケイ酸マグネシウム、イオン交換樹脂、活性アルミナ、セルロース、活性炭等の吸着剤を充填したカラムクロマトグラフィーや溶剤分別等の精製処理を施した精製物があり、これらのいずれでもよい。本発明の所望の効果をより強力に発現させるためには、水及び/又は親水性有機溶剤を用いて抽出した抽出物又はその精製物が望ましい。
【0021】
この抽出処理は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級一価アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン等の多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン及びこれらの混合物等の親水性有機溶剤又はこれらの含水溶剤を用い、前記原料に対して等重量ないしは約100重量倍の前記抽出用溶剤を加え、常圧若しくは加圧下、常温又は加熱状態で、適宜攪拌しながら10分〜数日間抽出処理した後、不溶物を遠心分離又は濾過して除去するとポリフェノール類を含む抽出液を得ることができ、さらに該抽出液から減圧蒸留、凍結乾燥、噴霧乾燥等の手段で溶媒を除去してポリフェノール類含有抽出物を調製できる。該抽出物を前記精製処理に供してポリフェノール類を高濃度に含有する精製物を得ることができる。これらの市販品を本発明に利用してもよい。
【0022】
本発明のニキビ改善剤の望ましい態様は、前述のようにして得られるチダケサシ属に属する植物、例えば、アカショウマの根及び/又は根茎の乾燥物の抽出物あるいは精製物を必須として含有せしめてなるものである。より望ましい態様はチダケサシ属の植物由来のものを必須とし、これにポリフェノール類を併用して含むものであり、最も望ましくはアカショウマの根茎の抽出物又は精製物を主として用いるものであり、かつ、これにブドウ種子又は果皮、グアバ葉、リンゴ未熟果又は皮、杜仲葉、プーアール茶葉、緑茶葉、アカメガシワ樹皮及びカカオ豆からなる群から選ばれる1種又は2種以上の抽出物又は精製物を併用せしめてなるものである。
【0023】
チダケサシ属植物の前記処理物とポリフェノール類を含有する前記処理物とを併用する場合の両者の比率は、各処理物の態様により一律に規定し難いが、概ね、チダケサシ属植物由来の加工物/ポリフェノール類含有処理物=100/0〜1/99(重量比。以下特にことわらない限り同様)であるが、より好ましくは100/0〜50/50であり、最も好ましくは90/10〜60/40である。
【0024】
本発明のニキビ改善剤は、チダケサシ属植物の前記処理物又はこれとポリフェノール類を含有する前記処理物とを用いて、これに必要に応じて公知の賦形剤、結合剤、崩壊剤、潤沢剤、希釈剤等、例えば、糖類、糖アルコール類、澱粉類、セルロース類、第二リン酸カルシウム、マイカ、タルク、精製水、エタノール等を適量混合して、固体状、ペースト状又は液体状の形態に加工することができる。本発明のニキビ改善剤におけるチダケサシ属植物の前記処理物の含量は、約0.1重量%〜100重量%であり、より好ましくは約10重量%〜約80重量%である。約0.1重量%を下回ると本発明のニキビ改善剤を利用する皮膚外用品において所望の効果を発現しなくなることがある。
【0025】
本発明の皮膚外用品は、前記ニキビ改善剤をそのまま皮膚外用品としてもよいが、必要に応じて通常の皮膚外用剤に利用される公知の添加物を併用して、常法により含有せしめて組成物として調製することが望ましい。ここで、公知の添加物としては、医薬品、化粧品、トイレタリー製品等に利用されるものであって且つ本発明の趣旨に反しないものであればよく、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、湿潤剤、流動化剤、保存剤、界面活性剤、安定剤、希釈剤、溶解剤、殺菌剤、防腐剤、着色剤、香料等の各種添加物質を使用することができる。
【0026】
前記の公知添加物のうち、賦形剤の例としてセルロース及びその誘導体、澱粉、化工澱粉、デキストリン、難消化性デキストリン、乳糖、マンニトール、ソルビトール等の糖アルコール類、第二リン酸カルシウム、マイカ、タルク等が挙げられる。
【0027】
結合剤や崩壊剤としては結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルメロースナトリウム等のセルロース系誘導体、小麦、米、トウモロコシ、馬鈴薯等由来の澱粉、これらのα化澱粉、部分α化澱粉、ヒドロキシプロピルスターチ等の化工澱粉、デキストリン、プルラン、ポリビニルピロリドン、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、メタクリル酸コポリマー、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、寒天、ゼラチン、白色セラック、トラガント、マクロゴール等を例示できる。
【0028】
滑沢剤として、例えば、小麦、米、トウモロコシ、馬鈴薯等由来の澱粉、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ロウ類、水素添加植物油、ポリエチレングリコール等がある。
【0029】
湿潤剤、保湿剤、エモリエント剤としては、スクワラン、スクワレン、レシチン、リゾレシチン、コレステロール、スフィンゴ脂質、セリン、グルタミン、ソルビトール、マンニトール、グリセリン、ピロリドンカルボン酸、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、乳酸及びその塩、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コラーゲン、水溶性コラーゲン、加水分解エラスチン、アルギン酸及びその塩、ムコ多糖類、ポリエチレングリコール、ポリアスパラギン酸塩、水溶性キチン、水溶性キトサン、グルコサミン類及びその誘導体、N−アセチル−D−グルコサミン、長鎖アシルグルタミン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、硬化ヒマシ油、12−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、ステアリン酸、ロジン酸、ラノリン、ラノリン脂肪酸コレステリルエステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、シリコン油(メチコン、ジメチコン、シクロメチコン等)、乳ホエー等を例示することができる。
【0030】
流動化剤の例として、微粒二酸化ケイ素、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等が挙げられる。
【0031】
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、トコトリエノール、dl−α−トコフェロール、α−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、酢酸トコフェロール等のトコフェロール類、クエン酸イソプロピル、エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸、カフェ酸、カテキン、没食子酸、没食子酸プロピル、エリソルビン酸及びそのナトリウム塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、L−システイン塩酸塩等を例示できる。
【0032】
保存剤や防腐剤の例として安息香酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、プロピオン酸、亜硫酸ナトリウム、クロロブタノール等がある。
【0033】
界面活性剤の例としては、大豆レシチン、卵黄レシチン、リゾレシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン等のグリセロリン脂質、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシプロピレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリソルベート80、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤、2−ココイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アミド酢酸ベタイン等の両性界面活性剤、高級アルコール硫酸塩、高級アルコールエーテル硫酸塩、長鎖脂肪酸アルカリ金属塩、長鎖脂肪酸アルカリ土類金属塩、長鎖脂肪酸塩基性アミノ酸塩、N−長鎖アシルアミノ酸、N−長鎖アシルアミノ酸塩等のアニオン界面活性剤がある。
【0034】
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類、塩化ベンザルコニウム、無水酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。
【0035】
希釈剤、溶解剤、可溶化剤として精製水、エタノール、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、オリーブ油、ヒマシ油、シリコンオイル、流動パラフィン、シクロデキストリン等がある。
【0036】
等張化剤の例として塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン、ホウ酸等がある。
【0037】
pH調整剤としては、乳酸、コハク酸、フマル酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、及びこれらのナトリウム塩又はカリウム塩、グルコノデルタラクトン、アジピン酸、酢酸ナトリウム、アルギニン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素三カリウム等が含まれる。
【0038】
紫外線吸収剤は、例えば、パラアミノ安息香酸、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等のパラアミノ安息香酸誘導体、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸オクチル等のメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸オクチル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸誘導体、N−ベンゾイル−O−メチル−α−デヒドロチロシン−2−エチルヘキシルエステル等のα−デヒドロアミノ酸誘導体、4−(3,4−ジメトキシフェニル)メチレン−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシルエステル等のベンザールヒダントイン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−ter−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等を挙げることができる。
【0039】
殺菌剤として、例えば、ヒノキチオール、トリクロサン、クロルヘキシジングルコン酸塩、フェノキシエタノール、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、アズレン、サリチル酸、ジンクピリチオン等がある。
【0040】
着色剤の例として、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、シリカ、タルク、マイカ、銅クロロフィル、水溶性アナトー、β−カロテン、リボフラビン及びその酪酸エステル、クチナシ黄、青色1号、赤色202号、食用赤色2号、同105号、食用黄色4号、食用緑色3号、食用青色2号等を挙げることができる。
【0041】
その他、各種香料や植物エッセンスも必要に応じて利用でき、又、油脂類としてアボガド油、オリーブ油、ホホバ油等の植物油、オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、椰子油脂肪酸、ラウリン酸、硬化牛脂脂肪酸等の脂肪酸、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸ジグリセリド等のエステル油、長鎖アシルグルタミン酸オクチルドデシルエステル等のエステル油、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシリコン油、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン等の液状炭化水素油等も適宜に使用できる。尚、本発明はこれらの各例示によって何ら限定されるものではない。
【0042】
本発明の皮膚外用品の形態は、特に限定されるものではなく、皮膚や毛髪・頭皮に適用されるもの全般を対象にして、ローション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏等の剤型で提供することができ、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、パック、エッセンス、口紅、洗顔料、シャンプー、リンス、ヘアトニック、ヘアトリートメント等を挙げることができる。又、軟膏、パップ剤、浴用剤、洗浄剤、エアゾル剤等の医薬部外品を含めてもよい。
【0043】
本発明の皮膚外用品を製造するには、前記の公知添加物を適宜選択し、これに本発明のニキビ改善剤を所定量加え、通常の製造法により加工処理すればよい。ここで、本発明のニキビ改善剤の配合量は、該剤に含まれるチダケサシ属植物の抽出物として約0,01重量%〜約90重量%、より望ましくは約0.1重量%〜約70重量%である。約0.01重量%を下回ると本発明の皮膚外用品が所望効果を発現しない場合があり、約90重量%を超えると皮膚外用品としての通常の剤型を加工し難くなることがある。本発明の皮膚外用品は、その用途目的から、ニキビ症状を予防及び/又は改善するために,皮膚や頭皮に塗布したり接触させる方法で適宜使用することができる。
【実施例】
【0044】
次に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。各例において、%、部及び比率はいずれも重量基準である。
【0045】
製造例1
アカショウマ(Astilbe thunbergii(SIEB.etZUCC.)MIQ.)の乾燥根茎を3〜5mm角のサイズに破砕したもの1Kgをステンレス製抽出釜に仕込み、含水率48重量%とした含水エタノール8Lを加え、適宜に撹拌しながら70℃で4時間抽出処理した。この後、不溶の残渣を濾別して抽出液を採取し、該抽出液を減圧濃縮処理に供して溶媒を除き赤褐色の抽出物(試料A−1とする)74gを得た。
【0046】
製造例2
製造例1で使用したアカショウマ根茎破砕物1Kgをステンレス製抽出釜に仕込み、含水率25重量%とした含水アセトン10Lを加えて還流下で3時間抽出処理した後、濾過して抽出液と残渣に分けた。該残渣に再び前記含水アセトン5Lを添加して同様に処理して抽出液を得た。両抽出液をあわせて減圧下に溶媒を留去して赤褐色の抽出物(試料A−2とする)86gを得た。
【0047】
製造例3
製造例2で得たアカショウマ根茎の抽出物(試料A−2)50gをイオン交換水1Lに懸濁させ、該懸濁液に酢酸エチル250mLを加えて撹拌後、酢酸エチル層を採取し、水層に同量の酢酸エチルを添加して同様に処理する溶剤分別を3回繰り返し、各酢酸エチル層を合わせて溶媒を減圧留去して精製物である酢酸エチル可溶画分(試料A−3とする)23gを得た。
【0048】
製造例4
トリアシショウマ(Astilbe odontophylla MIQ.)の根茎を日干し乾燥した後、この破砕片1Kgを製造例1と同様に処理して赤茶色の抽出物(試料A−4とする)80gを得た。
【0049】
比較製造例1
グアバの生葉を天日乾燥した乾燥葉を約5mm角以下のサイズに破砕したものをステンレス製抽出釜に仕込み、含水率47重量%とした含水エタノール10Lを加えて還流下で5時間抽出処理した後、残渣を濾別して抽出液を採取し、該抽出液から溶媒を減圧下に留去して褐色のグアバ葉由来のタンニン含有抽出物(試料C−1とする)330gを得た。
【0050】
比較製造例2
ブドウの種子の乾燥物を約2mm角以下のサイズに破砕し、この1Kgをステンレス製抽出釜に仕込み、含水率25重量%とした含水エタノール10Lを加えて還流下で4時間抽出処理した後、残渣を濾別して抽出液を採取し、該抽出液から溶媒を減圧下に留去して褐色のブドウ種子由来のプロアントシアニジン含有抽出物(試料C−2とする)257gを得た。
【0051】
比較製造例3
乾燥した緑茶葉を約3mm角以下のサイズに破砕し、この1Kgをステンレス製抽出釜に仕込み、含水率30重量%とした含水エタノール10Lを加えて還流下で5時間抽出処理した後、残渣を濾別して抽出液を採取し、該抽出液から溶媒を減圧下に留去して褐色の緑茶葉由来のカテキン含有抽出物(試料C−3とする)270gを得た。
【0052】
試験例
20〜41歳のニキビに悩む男女80名(1群10名)を対象にして、化粧石鹸を用いて顔面をよく洗浄した後、皮膚外用試作品(試作品No.1〜4及び比較用試作品No.5〜8)を1日あたり2〜3回、4週間塗布して観察を行った。ここで、皮膚外用試作品は化粧水タイプとし、その処方は、基本配合をエタノール:10.0%、ソルビトール(70%):3.0%、グリセリン:4.0%、ポリオキシレン(40モル)付加硬化ヒマシ油:0.5%、クエン酸:0.2%及びイオン交換水:残量とし、この基本配合に試料A−1、試料A−2、試料A−3、試料A−4、試料C−1、試料C−2又は試料C−3の各所要量をイオン交換水の量で調整して配合したものとして、それぞれを常法により調製した。なお、これら試作品の評価については、その使用前後において皮膚状態を観察し、ニキビ改善度合いを(a)改善された、(b)変化なし、(c)悪化した、の基準で三段階評価して、ニキビ改善効果を◎:(a)が75%以上、○:(a)が74%〜50%、△:(a)が49%〜25%、×:(a)が24%以下と判定した。この結果を表1に示す。
【0053】
【表1】

【0054】
この結果、本発明に係る試料を配合した場合にニキビの改善に顕著な効果を認めた(試作品No.1〜4)。なお、ニキビ改善効果が◎であった試作品No.2〜4の(a)の評価数値は、試作品No.2が80%、試作品No.3及びNo.4が各々90%であった。これに対して、基本配合処方(試作品No.8)や比較試料のみを配合した場合はこの効果は認められなかった(試作品No.5〜7)。
【0055】
試作例1〜7
以下に示す処方(数値は全て重量%)を用いて各種皮膚外用品を試作した。
(1)ローション
(a)ソルビット 2
(b)グリセリン 4
(c)ポリエチレングリコール1000 2
(d)エタノール 10
(e)試料A−1 1
(f)防腐剤(メチルパラベン) 適量
(g)精製水 残量
(a)〜(f)を80℃に加熱した(g)に加え、撹拌して溶解した後、室温まで冷却して容器に充填した。このローションはニキビ改善用皮膚外用品として利用できる。
【0056】
(2)乳液
(a)スクワラン 4
(b)ワセリン 1
(c)セチルアルコール 0.5
(d)ソルビタンモノステアラート 1.5
(e)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレアート 3
(f)グリセリン 5
(g)試料A−2 5
(h)試料C−3 2
(i)精製水 残量
(a)〜(d)を80℃で加熱溶解して油相成分とし、(e)〜(i)を80℃で加熱溶解して水相成分とした。同温度にて、水相成分に油相成分を撹拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化した後、室温まで冷却、脱気して容器に充填した。この乳液はニキビの予防及び/又は改善のための皮膚外用品として利用できる。
【0057】
(3)クリーム
(a)スクワラン 20
(b)ミツロウ 5
(c)ホホバ油 5
(d)ソルビタンモノステアラート 1
(e)グリセリンセスキオレアレート 3
(f)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアラート 3
(g)グリセリン 5
(h)試料A−4 10
(i)試料C−1 5
(j)精製水 残量
(a)〜(e)を80℃で加熱溶解して油相成分とし、(f)〜(j)を80℃で加熱溶解して水相成分とした。同温度にて、水相成分に油相成分を撹拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化した後、室温まで冷却、脱気して容器に充填した。このクリームはニキビ防止及び/又は改善のための皮膚外用品として利用できる。
【0058】
(4)ボディーソープ
(a)ラウリン酸カリウム 13
(b)ミリスチン酸カリウム 5
(c)プロピレングリコール 7
(d)試料A−2 10
(e)ハイビスカス花抽出物 3
(f)pH調整剤(クエン酸) 適量
(g)防腐剤(メチルパラベン) 適量
(h)精製水 残量
(a)及び(b)を予め80℃で加熱溶解した(c)〜(h)の溶液に撹拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に混合した後、室温まで冷却、脱気して容器に充填した。このボディーソープはニキビの予防又は改善用の皮膚外用品として利用できる。
【0059】
(5)シャンプー
(a)ラウリン酸ジエタノールアミド 2
(b)ラウリル硫酸トリエタノールアミン 5
(c)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ソーダ 12
(d)1,3−ブチレングリコール 4
(e)エデト酸二ナトリウム 0.1
(f)試料A−3 1
(g)防腐剤及び香料 各適量
(h)精製水 残量
(b)〜(h)を加熱溶解して70℃とし、(a)を添加してホモミキサーにより乳化後、冷却、脱気して容器に充填した。
【0060】
(6)ヘアトニック
(a)オレイン酸エチル 1
(b)エタノール 45
(c)ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 2
(d)試料A−1 15
(e)試料C−2 5
(f)精製水 残量
(c)〜(f)を加熱溶解して60℃とし、同温度に加熱した(a)及び(b)の混合物を添加してホモミキサーにより可溶化後、冷却、脱気して容器に充填した。
【0061】
(7)粉末浴用剤
(a)炭酸水素ナトリウム 50
(b)無水硫酸ナトリウム 35
(c)ホウ砂 3
(d)試料A−3 7
(e)試料C−3 5
(f)カミツレ抽出末 4
(g)着色料及び香料 各適量
(a)〜(g)を粉体混合機で混合して容器に充填した。この粉末浴用剤は入浴時に使用して全身のニキビ改善のために利用できる。
【0062】
(8)軟膏
(a)さらしミツロウ 5
(b)ソルビタンセスキオレアート 3
(c)白色ワセリン 60
(d)試料A−4 10
(e)試料C−2 8
(f)精製水 残量
(a)〜(e)を60℃で混和し、同温度に加熱した(f)を添加して混練した後、冷却、脱気して容器に充填した。この軟膏はニキビ症状を改善するための皮膚外用品として必要に応じて患部に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
アカショウマ等のチダケサシ属に属する植物の抽出物、及び、該抽出物とポリフェノール類とを併用したものは、これらを皮膚に塗布することによってニキビ症状を顕著に改善する効果を奏するため、これらをニキビの予防及び/又は改善のための皮膚外用品として利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チダケサシ属に属する植物の抽出物を有効成分としてなるニキビ改善剤。
【請求項2】
チダケサシ属に属する植物がアカショウマである請求項1に記載のニキビ改善剤。
【請求項3】
抽出物がチダケサシ属に属する植物を水及び/又は親水性有機溶剤を用いて抽出されるものである請求項1又は2に記載のニキビ改善剤。
【請求項4】
ポリフェノール類をさらに含有してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のニキビ改善剤。
【請求項5】
ポリフェノール類がプロアントシアニジン、タンニン、カテキン、フラボン、フラボノール、イソフラボン及びその配糖体からなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項4に記載のニキビ改善剤。
【請求項6】
ポリフェノール類がブドウ種子又は果皮、グアバ葉、リンゴ果実又は皮、杜仲葉、プーアール茶葉、緑茶葉、アカメガシワ樹皮及びカカオ豆からなる群から選ばれる1種又は2種以上の抽出物である請求項4又は5に記載のニキビ改善剤。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のニキビ改善剤を配合してなる皮膚外用品。

【公開番号】特開2009−235051(P2009−235051A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−113165(P2008−113165)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(500081990)ビーエイチエヌ株式会社 (35)
【Fターム(参考)】