説明

ニゲロオリゴ糖を有効成分とする抗炎症剤

【課題】IL−6およびTNF−αのいずれのサイトカイン、メラニンの産生を顕著に抑制することのできる抗炎症剤の提供。
【解決手段】重合度2のオリゴ糖(二糖類)であるニゲロースを有効成分として含む抗炎症剤。前記抗炎症剤へは、さらに重合度3のオリゴ糖であるニゲロシルグルコースまたは重合度4のオリゴ糖であるニゲロシルマルトースから選択される1または2以上の糖を含むことが好ましい。該抗炎症剤は、炎症系サイトカインの産生を抑制するので、炎症に起因する肌荒れ、乾燥肌を改善することが期待され、敏感肌用の化粧品としての効果が期待できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニゲロオリゴ糖、特にニゲロースを有効成分とする抗炎症剤に関する。さらに詳しくは、皮膚傷害に関わるインターロイキン6(IL−6)、腫瘍致死因子アルファ(TNF−α)、および、皮膚の色に影響を与える色素であるメラニンの産生を抑制することにより、皮膚傷害の予防または治療のための抗炎症剤等として利用可能な、ニゲロオリゴ糖、特にニゲロースを有効成分とする抗炎症剤に関する。
【0002】
なお、以下、ニゲロオリゴ糖、特にニゲロースを有効成分とする皮膚外用剤、美白剤および化粧料に言及することもあるが、本発明は、ニゲロースを有効成分とする抗炎症剤に関する。
【背景技術】
【0003】
地表に届く電磁波(太陽光)は、紫外線が約6%、可視光線が約52%、赤外線が約42%を占めている。紫外線のうち、波長の短いUV−B(280〜315nm)は約0.2%、波長の長いUV−A(315〜400nm)は約5〜6%を占める。
【0004】
皮膚に太陽光(紫外線)が当たると、UV−Bは表皮、UV−Aは表皮を通過し真皮に達するとされる。日焼けを形成することでよく知られているUV−Bが表皮角化細胞に曝露されると、直接的な反応として、細胞のアポトーシス、DNA損傷や活性酸素種の生成を、間接的な反応では、TNF−αやIL−6といった炎症系サイトカインをはじめとする化学伝達物質を産生する生体免疫反応を引き起こす。長期間、連続的な太陽光(紫外線)の曝露や、皮膚の外部もしくは内部からの刺激を継続的に受けることによって、表皮角化細胞から炎症系サイトカインをはじめとする化学伝達物質が過剰に産生されると、皮膚の炎症、肥厚化、紅班や浮腫、色素沈着(サンタン)などのさまざまな障害を与える。
【0005】
TNF−αは多機能なサイトカインであり、表皮においては、主に、表皮角化細胞とランゲルハンス細胞より産出される。定常状態では、表皮角化細胞からの産生はほとんど示さないが、紫外線の照射などの外界からの刺激などにより産生され、ランゲルハンス細胞の機能調節などの炎症や免疫反応を引き起こし、また、血管内皮細胞の接着分子の発現誘導を介し、好中球やリンパ球の皮膚への浸潤を引き起こすとされる。IL−6は、TNF−αと同様に、多機能なサイトカインであり、表皮角化細胞から産生され、表皮角化細胞の増殖や線維芽細胞からのコラーゲン、プロテオグリカンの産生およびコラーゲナーゼ分泌促進等に深く関与しているとされる。こういった炎症系サイトカインが過剰に産生されると、皮膚の炎症、皮膚肥厚等の皮膚のさまざまな障害を引き起こすとされる。そこで、過剰のTNF−αおよびIL−6の産生を抑制することは、皮膚の炎症、皮膚肥厚等の皮膚傷害の治療および予防に有効であることが期待できる。
【0006】
また、メラニンは、ヒトの皮膚の色調に最も影響を与える色素であり、表皮においては、メラノサイト細胞で産生される生体色素である。皮膚に太陽光(紫外線)が当たると、メラノサイト細胞でメラニンが産生され、その周囲にある表皮細胞にメラニンが受け渡される。そして、メラニンは表皮細胞内の核の上に傘状に展開し、メラニンが紫外線を吸収することによって、核内のDNAを守り、細胞のダメージを軽減する生体防御機構として働く。しかしながら、メラニンが過剰に産生された場合、皮膚の色の暗化、皮膚の“しみ”の原因となるので、過剰なメラニンを抑制することは、美白(美容)効果を高めるのに有効であることが期待できる。
【0007】
ところで、これまで、オリゴ糖類、ピリドキシン3,4’−環状リン酸、カテキン類、モズク抽出物を有効成分として含有する製剤がIL−6産生抑制作用を有することが判っている。(特許文献1〜4)また、α,α−トレハロースがTNF−α産生抑制作用を有することが開示されている。(特許文献5)しかし、IL−6とTNF−αのいずれについても産生を抑制する製剤については未だ知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平2007−269636号公報
【特許文献2】特開平2007−277134号公報
【特許文献3】特開平2007−63154号公報
【特許文献4】特開平2001−335457号公報
【特許文献5】再公表特許国際公開第2004/071472号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、IL−6およびTNF−αのいずれのサイトカイン、メラニンの産生を顕著に抑制することのできる抗炎症剤を提供することを目的とする。
【0010】
また、敏感肌とは、季節の変わり目、物理的な刺激、体調の変化や精神的なストレスといった内的外的要因で、通常の化粧品を使用すると刺激などのトラブルを感じてしまう肌のことをいう。敏感肌と感じる人たちは、肌荒れや乾燥などの肌トラブルを生じていることが多いため、本発明は、炎症系サイトカインの産生を抑制するので、炎症に起因する肌荒れ、乾燥肌を改善することが期待されるため、敏感肌用の化粧品としての効果が期待できる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために鋭意検討した結果、オリゴ糖としてニゲロオリゴ糖を含有する製剤を皮膚に塗布することで、IL−6およびTNF−αの産生の抑制と、メラニン産生の抑制することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
本発明は、ニゲロースを有効成分として含む抗炎症剤に関する。
【0013】
本発明の抗炎症剤は、さらにニゲロシルグルコースまたはニゲロシルマルトースから選択される1または2以上の糖を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、IL−6およびTNF−αのいずれのサイトカイン、メラニンの産生を顕著に抑制することのできる抗炎症剤を提供することができる。また、本発明は、炎症系サイトカイン、メラニンの産生を抑制するので、炎症に起因する肌荒れ、乾燥肌を改善することが可能であるとともに、美白効果に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、ニゲロオリゴ糖を有効成分とする皮膚外用剤に関する。また、本発明は、ニゲロオリゴ糖、特にニゲロースを有効成分とする抗炎症剤に関する。また、ニゲロシルグルコース、ニゲロシルマルトースから選択される1または2以上の糖を含むことが好ましい。
【0016】
ニゲロオリゴ糖は、日本酒やみりんなどの発酵食品、ハチミツやその他の食品中に少量含有されている、天然に存在する非発酵性の糖質である。従来のアルデヒドデヒドロゲナーゼ阻害剤のような副作用はない。本発明のニゲロオリゴ糖は、分子中に1つ以上α−1,3−グルコシド結合を含む重合度2〜10程度のオリゴ糖のことであり、α−1,3−グルコシド結合のみからなるオリゴ糖の他、α−1,3−グルコシド結合とそれ以外の結合とからなるオリゴ糖も含む。
【0017】
例えば、重合度2のオリゴ糖のニゲロース、重合度3のオリゴ糖のニゲロシルグルコース、重合度4のオリゴ糖のニゲロシルマルトースなどが例示されるが、特に限定されるものでない。本発明のニゲロオリゴ糖は、1種類のニゲロオリゴ糖だけでなく、2種以上のニゲロオリゴ糖の混合物でもよい。本発明のニゲロオリゴ糖は、食品および医薬として使用できるものであれば蛋白質、炭水化物、脂質などを含むことが出来る。さらにグルコース、フルクトース、ショ糖、乳糖、マルトース、トレハロース、マルトオリゴ糖、分岐オリゴ糖、他の糖類を含有させてもよい。
【0018】
本発明では、ニゲロースとして、(株)林原生物化学研究所製のニゲロース(純度93%以上)、ニゲロオリゴ糖として、日本食品化工(株)製の日食テイストオリゴを使用しているが、本発明はなんらこれに限定されるものではない。なお、日食テイストオリゴは、水分28%以下、固形分72%以上で、ニゲロオリゴ糖含有量は40%以上である。
【0019】
本発明のニゲロオリゴ糖の含有率は特に限定されないが、20%以上(日食テイストオリゴ添加量からの換算値)が好ましい。含有率が20%未満の場合、IL−6およびTNF−αの産生抑制作用が得られにくくなる傾向がある。
【0020】
また、ニゲロオリゴ糖の有効濃度が5%(日食テイストオリゴ添加量からの換算値)を超える場合、それに応じた効果の発現が望めない傾向がある。
【0021】
本発明において、皮膚外用剤、抗炎症剤および化粧料は、ローション剤、乳剤、ゲル剤、ゾル剤、クリーム、軟膏、パウダー、スプレーなどの種々の形態とすることができる。また、とくに化粧料の形態で用いる場合は、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック剤、洗顔料などの皮膚用化粧料、メイクアップベースローション、メイクアップベースクリーム、ファンデーション、リキッドファンデーション、口紅などのメイクアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション、ボディソープ、石鹸などの身体用化粧料、シャンプー、リンス、養毛剤などの頭髪用化粧料とすることができる。
【実施例】
【0022】
つぎに、実験例にもとづいて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0023】
実験例1(ニゲロオリゴ糖によるIL−6およびTNF−α産生抑制効果の確認)
ヒト正常表皮細胞(クラボウ(株)製)を、EpiLife−KG2培地(クラボウ(株)製)を用いて培養し、これを24ウェルプレートに1000cells/cm2の密度で播種し、コンフレント状態まで培養した。この培養細胞に、ニゲロオリゴ糖液(日食テイストオリゴ)を0、0.1、0.5、1.0%となるように添加した。24時間後に、リン酸緩衝液(PBS(−))で2回洗浄し、その後、ウェル内をPBS(−)に置換して、紫外線(UV−B)を50mJ/cm2照射した。照射後、PBS(−)を除去し、培地を添加し、サンプルを再添加した。24時間後、培地上清を採取し、遠心分離を行なって、浮遊物を除去した後に測定キット(IL−6測定用として、Quantikine Human IL-6(R&D Systems Inc,社製)、TNF−α測定用として、Quantikine Human TNF-α/TNFSF1A(R&D Systems Inc,社製))を用いてIL−6およびTNF−αの産生量を測定した。測定は2度行い、平均値を算出した。結果をそれぞれ表1、表2に示す。
【0024】
【表1】

【0025】
【表2】

【0026】
表1および2に示す結果より、ニゲロオリゴ糖が、IL−6およびTNF−αの産生量を顕著に低下させることが判った。
【0027】
実験例2(ニゲロオリゴ糖液のメラニン産生抑制効果の確認)
マウス由来B−16メラノーマ細胞を、テオフィリン(和光純薬工業(株)製)0.9mM、ウシ胎児血清(フナコシ(株)製)10%を含有するイーグル培地を用いて培養し、これを60mmディッシュ1枚あたり20,000cells播種し、播種24時間後、培地交換を行った。その後、ニゲロオリゴ糖液(日食テイストオリゴ)を0、0.5、1、2、3、4および5%となるように添加した。3日間培養した後、各試験区の細胞を回収し、PBS(−)洗浄、トリクロロ酢酸処理、エタノール洗浄を行い、残留物を窒素ガスで風乾させてメラニンを回収した。2mol/L水酸化ナトリウムで溶解させた後、波長400nmの吸収を測定することにより、メラニン量の定量を行った。また、各試験区の細胞数を測定し、細胞1個あたりのメラニン量を算出し、各試験区の抑制率を算出した。測定は3度行い、平均値を算出した。結果を表3に示す。
【0028】
【表3】

【0029】
表3に示す結果より、ニゲロオリゴ糖の添加により、メラニン産生が顕著に抑制されることが判った。
【0030】
実験例3(皮膚化粧料のモニター試験)
無作為に抽出した20〜50歳代の敏感肌であると感じている合計54名を被験者とし、表4〜6に示した処方例1〜3ならびに比較例1〜3の皮膚化粧料を通常の方法で連日2週間使用してもらった。
【0031】
【表4】

【0032】
【表5】

【0033】
【表6】

【0034】
2週間経過した後、皮膚の状態として、うるおい(乾燥状態)に対する改善効果、肌のきめに対する改善効果と、被験者が感じたモニター前後の肌状態を以下の基準で評価した。結果を表7に示す。なお、このモニター試験で皮膚に異常が生じた被験者は1名もいなかった。また、2週間にわたってそれぞれの皮膚化粧料はその状態に変化が生じることなく安定していた。
【0035】
[うるおい(乾燥状態)に対する改善効果]
全顔、特に頬部の状態を目視で観察して、以下の評価基準にもとづいて評価した。
A:改善された。
B:やや改善された。
C:変わらない。
D:やや悪化した。
E:悪化した。
【0036】
[肌のきめに対する改善効果]
全顔、特に頬部の状態を目視で観察して、以下の評価基準にもとづいて評価した。
A:改善された。
B:やや改善された。
C:変わらない。
D:やや悪化した。
E:悪化した。
【0037】
[肌状態の実感の評価]
A:良くなった。
B:やや良くなった。
C:変わらない。
D:やや悪くなった。
E:悪くなった。
【0038】
【表7】

【0039】
表7に示されるように、うるおい(乾燥状態)に対する改善効果の評価において、処方例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合には、約89%の被験者が改善効果を感じたとの評価が得られたが、比較例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合には、約57%の被験者が改善効果を感じたに過ぎず、処方例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合に、全顔、特に頬部のうるおい(乾燥状態)がより改善されたことがわかる。また、肌のきめに対する改善効果の評価において、処方例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合には、約72%の被験者が改善効果を感じたとの評価が得られたが、比較例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合には、約46%の被験者が改善効果を感じたに過ぎず、処方例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合に、肌のきめがより改善されたことがわかる。さらに、被験者自身の肌状態の実感評価においても、処方例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合には、約80%の被験者が改善効果を感じたとの評価が得られたが、比較例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合には、約41%の被験者が改善効果を感じたに過ぎず、処方例1〜3の皮膚化粧料を用いた場合に、肌状態がより良くなったことが実感されたことがわかる。
【0040】
すなわち、ニゲロオリゴ糖液を含む皮膚化粧料が、頬部のうるおい(乾燥状態)ならびに肌のきめを整え、改善し、肌機能の向上を発現することがわかる。さらに、このモニター試験で皮膚に異常が生じた被験者は1名もいなかったことと、被験者自身が肌状態の良化を実感できたことにより敏感肌の方にも安心して、使用していただけることがわかる。
【0041】
実験例4(ニゲロースによるIL−6およびTNF−α産生抑制効果の確認)
ヒト正常表皮細胞(クラボウ(株)製)を、EpiLife−KG2培地(クラボウ(株)製)を用いて培養し、これを24ウェルプレートに1,000cells/cm2の密度で播種し、コンフレント状態まで培養した。この培養細胞に、ニゲロース((株)林原生物化学研究所製)をそれぞれ0、0.1、0.5、1.0%となるように添加した。24時間後に、リン酸緩衝液(PBS(−))で2回洗浄し、その後、ウェル内をPBS(−)に置換して、紫外線(UV−B)を50mJ/cm2照射した。照射後、PBS(−)を除去し、培地を添加し、サンプルを再添加した。24時間後、培地上清を採取し、遠心分離を行なって、浮遊物を除去した後に測定キット(IL−6測定用として、Quantikine Human IL-6(R&D Systems Inc,社製)、TNF−α測定用として、Quantikine Human TNF-α/TNFSF1A(R&D Systems Inc,社製))を用いてIL−6およびTNF−αの産生量を測定した。測定は2度行い、平均値を算出した。結果をそれぞれ表8および9に示す。
【0042】
【表8】

【0043】
【表9】

【0044】
表8および9に示す結果より、ニゲロースが、IL−6およびTNF−αの産生量を顕著に低下させることが判った。特に、表1および2の結果と、表8および9の結果を比較すると、ニゲロオリゴ糖液よりも、ニゲロースの方が、IL−6産生抑制効果については0.5%以上添加した場合に顕著に効果を奏することが判り、TNF−α産生抑制効果については0.1%の低濃度で効果を発現することが判った。
【0045】
以下、各種の処方例を例示するが、本発明はなんらこれらに限定されるものではない。
【0046】
<処方例4:クリーム>
ニゲロオリゴ糖液 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
グリセリルモノステアレート 3.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 3.0
セタノール 2.0
スクワラン 3.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
グリセリン 7.0
エチルパラベン 0.1
精製水 残部
合計 100
【0047】
<処方例5:クリーム>
ニゲロオリゴ糖液 1.0
ステアリン酸 10.0
セタノール 2.0
ラノリン 1.0
ミリスチン酸イソプロピル 3.0
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.5
トリエタノールアミン 0.8
ソルビトール(70%) 4.0
メチルパラベン 0.1
香料 0.01
精製水 残部
合計 100
【0048】
<処方例6:リキッドファンデーション>
ニゲロオリゴ糖液 1.0
ヒアルロン酸 0.01
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム 0.5
ステアリン酸 5.0
ベヘニルアルコール 1.0
ラノリン 2.0
スクワラン 5.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.0
顔料 10.0
プロピレングリコール 7.0
トリエタノールアミン 1.0
エチルパラベン 0.1
精製水 残部
合計 100
【0049】
<処方例7:リキッドファンデーション>
ニゲロオリゴ糖液 1.0
ラノリン 2.0
流動パラフィン 5.0
ステアリン酸 2.0
セタノール 1.0
グリセリン 2.0
スクワラン 5.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.0
顔料 10.0
プロピレングリコール 7.0
トリエタノールアミン 1.0
エチルパラベン 0.1
香料 0.01
精製水 残部
合計 100
【0050】
<処方例8:乳液>
ニゲロオリゴ糖液 1.0
ヒアルロン酸 0.01
ステアリン酸 2.0
エタノール 0.5
流動パラフィン 10.0
ラノリン脂肪酸イソプロピル 3.0
ラノリン 4.0
スクワラン 5.0
セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.0
プロピレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 0.6
エチルパラベン 0.1
香料 0.01
精製水 残部
合計 100
【0051】
<処方例9:乳液>
ニゲロオリゴ糖液 1.0
ステアリン酸 3.5
エタノール 0.5
流動パラフィン 3.0
ラノリン 0.5
スクワラン 2.0
プロピレングリコール 3.0
トリエタノールアミン 0.8
エチルパラベン 0.1
カルボキシビニルポリマー1%液(アルカリ中和) 8.0
香料 0.01
精製水 残部
合計 100
【0052】
<処方例10:化粧水>
ニゲロオリゴ糖液 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
ソルビトール(70%) 2.0
ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 3.0
エタノール 15.0
アスコルビン酸 0.1
メチルパラベン 0.1
香料 0.01
精製水 残部
合計 100
【0053】
<処方例11:化粧水>
ニゲロオリゴ糖液 1.0
モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ソルビトール(70%) 2.0
ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 3.0
エタノール 15.0
アスコルビン酸 0.1
メチルパラベン 0.1
色素 0.01
香料 0.01
精製水 残部
合計 100

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニゲロースを有効成分として含む抗炎症剤。
【請求項2】
さらにニゲロシルグルコースまたはニゲロシルマルトースから選択される1または2以上の糖を含む請求項1記載の抗炎症剤。

【公開番号】特開2012−254995(P2012−254995A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−164804(P2012−164804)
【出願日】平成24年7月25日(2012.7.25)
【分割の表示】特願2009−259009(P2009−259009)の分割
【原出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(300006087)オッペン化粧品株式会社 (7)
【Fターム(参考)】