説明

ニコチン性アセチルコリン受容体の正のアロステリック調節剤

本発明は式Iの化合物を提供する。これらの化合物は医薬塩又は組成物の形態でありうる、純粋なエナンチオマー形又はラセミ混合物でありうる、及びα7 nAChRが関連することが知られる疾患又は状態を治療するために使用される医薬において有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】

{式中、XはO又はSである;
Aは
【化2】

{式中、それぞれのWA-1、WA-2、WA-3、WA-4、及びWA-5は独立にN又はCRAであり、但し、WA-1、WA-2、WA-3、WA-4又はWA-5のうちの4以下は同時にNである;
それぞれのRAはRA-1又はRA-2であり、但し、1のRAはRA-2である;
それぞれのRA-1は独立にH、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、置換されるアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、アリール、−N3、−SCN、−CN、−NO2、−OR7、−SR8、−S(O)R8、−S(O)28、−N(R92、−C(O)R10、−C(O)OR7、−C(O)N(R92、−NR9C(O)R10、−C(R10)=NOR7、−S(O)2N(R92、−NR9S(O)28、−N(R9)C(O)N(R92である;
A-2はR1、R2、OR1、OR2、N(RA-3)R1、N(RA-3)R2、SR1、及びSR2である;
A-3はH、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、置換されるアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル又はアリールである}
である;
Bは−O−、−N(RB-3)−、=N−又は−S−から選ばれる4までのヘテロ原子を有する5又は6員の芳香環である;
ここで、Bは
【化3】

である;
1はN又はCである;
2、B3、B4、及びB5は独立にN、O、S、Cであり、但し、原子価が許容するとき、上記NはRB-3への第三の結合を有しうる、及びさらに但し、原子価が許容するとき、上記CはRB-1への第四の結合を有しうる;
それぞれのRB-1は独立にH、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、置換されるアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル、アリール、−CN、−N3、−NO2、−COR10、−CO27、−CON(R92、−C(R10)=NOR7、−SCN、−OR7、−N(R92、−SR8、−SOR8、−SO28、−SN(R92、−SON(R92、−SO2N(R92である;又は
2のRB-1が近隣の炭素原子上にあるとき、上記2のRB-1は結合され、5又は6員環に融合された5〜7員環を形成し、融合−二環状環系を与えうる;ここで、上記5〜7員環は−O−、−S−、−N(RB-3)−又は−N=から選ばれる2までのヘテロ原子を有する、及び原子価が許容する場合5〜7員環上にRB-2から独立に選ばれる2までの置換基での置換をさらに有する、飽和又は不飽和である;
それぞれのRB-2は独立にH、F、Cl、Br、I、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、ハロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるアルキル、置換されるアルケニル、置換されるアルキニル、置換されるシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル、−CN、−NO2、−OR7、−SR8、−S(O)28、−S(O)R8、−OS(O)28、−N(R92、−C(O)R10、−C(S)R10、−C(O)27、−C(O)N(R92、−NR9C(O)R10、−S(O)2N(R92、−NR9S(O)28、−N(R9)C(O)N(R92又はアリールである;
B-3はH、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、置換されるアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル又はアリールである;
それぞれのWB-1、WB-2、WB-3、WB-4、及びWB-5は独立にN又はCRB-1であり、但し、WB-1、WB-2、WB-3、WB-4又はWB-5のうちの4以下は同時にNである;
1は環内に=N−、−N(R1-N)−、−O−、及び−S−から成る群から独立に選ばれる1〜3のヘテロ原子を含む、及びR1-1から選ばれる0〜2の置換基を有する、及びF、Cl、Br又はIから独立に選ばれる0〜4の置換基をさらに有する、5員のヘテロ芳香単環状基である;
又はR1は式:
【化4】

{式中、G1はO、S又はNR1-Nである}
【化5】

{式中、それぞれのGは独立にCH、C(R1-C)又はNであり、及びそれぞれのG2及びG3はCH2、CH、C(R1-C)、O、S、N、及びN(R1-N)から独立に選ばれ、但し、G2及びG3は同時にO、同時にS又は同時にO及びSでない}又は
【化6】

{式中、それぞれのGは独立にCH、C(R1-C)又はNであり、及びそれぞれのG2及びG3はCH2、CH、C(R1-C)、O、S、N、及びN(R1-N)から独立に選ばれ、但し、それぞれの9員融合環基はR1-1から選ばれる0〜1の置換基を有する、及びF、Cl、Br又はIから独立に選ばれる0〜3の置換基をさらに有し、ここで、上記R1基は原子価が許容するときいかなる位置でも式I中に定義される他の置換基に結合する}
を含む、5員環に融合した6員環を有する9員融合環基である;
それぞれのR1-Cは独立に結合、R1-1、F、Cl、Br又はIであり、但し、1の結合のみが存在し、及びさらにここで、R1はR1-1からの1のみまでの置換基、及びハロゲンからの3までの置換基を有しうる;
1-NはH、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル又は置換されるヘテロシクロアルキルである;
1-1はアルキル、置換されるアルキル、ハロアルキル、−OR1-2、−SR1-2、−CN、−NO2、−N(R1-32である;
それぞれのR1-2は独立にH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル又はハロへテロシクロアルキルである;
それぞれのR1-3は独立にH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル又はハロへテロシクロアルキルである;
2は環内に=N−から選ばれる1〜4のヘテロ原子を含む、及びR2-1から選ばれる0〜1の置換基及びF、Cl、Br又はIから独立に選ばれる0〜3の置換基(単数又は複数)を有する、6員のヘテロ芳香単環状基である;
又はR2は1又は両方の環内に=N−から選ばれる1〜3のヘテロ原子を含む10員のヘテロ芳香二環状基であり、それぞれの10員融合環基はR2-1から選ばれる0〜1の置換基及びF、Cl、Br又はIから独立に選ばれる0〜3の置換基(単数又は複数)を有し、ここで、上記R2基は原子価が許容するときいかなる位置でも式I中に定義される他の置換基に結合する;
2-1はアルキル、置換されるアルキル、ハロアルキル、−OR2-2、−SR2-2、−CN、−NO2、−N(R2-32である;
それぞれのR2-2は独立にH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル又はハロへテロシクロアルキルである;
それぞれのR2-3は独立にH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル又はハロへテロシクロアルキルである;
7はH、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、置換されるアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル又はアリールである;
8はH、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、置換されるアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル又はアリールである;
それぞれのR9は独立にH、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、置換されるアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル又はアリールである;
10はH、アルキル、ハロアルキル、置換されるアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、置換されるアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、置換されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロへテロシクロアルキル、置換されるヘテロシクロアルキル又はアリールである}
又はその医薬組成物、医薬として許容される塩、ラセミ混合物又は純粋なエナンチオマー。
【請求項2】
上記化合物は同位体標識を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
上記化合物は光アフィニティ標識を含み、ここで、上記化合物は紫外線への暴露に際してnAChRに不可逆的に組み込まれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物を含み、抗精神病薬、脳内のAChの値を増大させる剤、アセチルコリンエステラーゼの活性を阻害する又はAChの生成を活性化する、ACh値を増大させる剤、モノアミン再取り込み阻害剤、精神刺激薬又はアルファ7 nAChRアゴニストである剤を含む他の剤を場合により含む、医薬組成物。
【請求項5】
哺乳類がアルファ7 nAChRの活性化から症状の軽減を受ける、その必要のある哺乳類において疾患又は状態を治療するための医薬の製造のための請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項6】
上記疾患又は状態はアルツハイマー病の認識及び注意欠陥症状、アルツハイマー病、初老期痴呆(軽い認識障害)、老年性痴呆、統合失調症又は精神病の如き疾患に関連する神経退化及びそれらに関連する認識障害、注意欠陥障害、注意欠陥過活動性障害、気分及び感情障害、筋萎縮性側索硬化症、境界人格障害、外傷性脳損傷、脳腫瘍に関連する行動及び認識問題、AIDS痴呆合併症、ダウン症候群に関連する痴呆、レヴィー体に関連する痴呆、ハンチントン病、うつ、全般性不安障害、加齢性黄斑変性、パーキンソン病、遅発性ジスキネジー、ピック病、外傷後ストレス障害、過食症及び神経性食欲不振を含む食物摂取の制御不全、喫煙休止及び依存薬物休止に関連する離脱症状、ジル・ド・ラ・ツレット症候群、緑内障、緑内障に関連する神経退化又は痛みに関連する症状である、請求項5に記載の使用。
【請求項7】
上記疾患又は状態は注意欠陥過活動性障害である、及びここで、上記哺乳類は治療的に有効な間隔の少なくとも1のモノアミン再取り込み阻害剤又は精神刺激薬の投与から症状の軽減を受ける、場合によりここで、上記精神刺激薬は約0.01〜約0.85mg/kg/日で投与されるメチルフェニデート(Ritalin);約0.07〜約0.85mg/kg/日で投与されるデクストロアムフェタミン(Dexedrine);約0.05〜約0.6mg/kg/日で投与されるアムフェタミン(Adderall);及び約0.1〜約1.6mg/kg/日で投与されるペモリン(Cylert)である;及びここで、上記モノアミン再取り込み阻害剤は約0.5〜約5.0mg/kg/日で投与されるデシプラミン(Norpramin);約0.1〜約3.0mg/kg/日で投与されるノルトリプチリン;約0.1〜約3.0mg/kg/日で投与されるアトモキセチン(Strattera);約0.03〜約3.0mg/kg/日で投与されるレボキセチン;約0.2〜約20mg/kg/日のフルオキセチン(Prozac);約0.1〜約1.1mg/kg/日で投与されるトモキセチン;約1.0〜約1.1mg/kg/日で投与されるブプロピオン(Wellbutrin);及び約1.0〜約5.7mg/kg/日で投与されるイノダフォニル(Provigil)である、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
上記哺乳類はアセチルコリンエステラーゼの活性を阻害する剤の投与から治療的な軽減を受ける;ここで、アセチルコリンエステラーゼを阻害する剤は場合によりAricept及びReminylである、請求項5に記載の使用。
【請求項9】
上記哺乳類はAChである又は脳内のAChの値を増大させる剤、場合によりACh又は栄養補助物の投与から治療的軽減を受ける、請求項5に記載の使用。
【請求項10】
哺乳類がTNF−αの値を減少させることから症状の軽減を受ける、その必要のある哺乳類において疾患又は状態を治療するための医薬の製造のための請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項11】
上記症状の軽減は痛み、炎症、癌又は糖尿病について哺乳類を治療することでありうる、請求項10に記載の使用。
【請求項12】
哺乳類が血管新脈管形成を増大させることから症状の軽減を受ける、場合によりここで、上記疾患又は状態は傷の治癒、骨折治癒、虚血性心疾患又は安定な狭心症である、その必要のある哺乳類において疾患又は状態を治療するための医薬の製造のための請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項13】
上記組成物を投与すること及びアルファ7 nAChRへのその化合物の結合を検出すること、場合により陽電子放出トモグラフィー又は単一−光子放出コンピュータトモグラフィーを用いることを含む、哺乳類において疾患を診断するための組成物の製造のための請求項2に記載の検出可能に標識された化合物の使用。
【請求項14】
上記疾患はアルツハイマー病、アルツハイマー病、初老期痴呆(軽い認識障害)、老年性痴呆、パーキンソン病、統合失調症、精神病の如き疾患に関連する神経退化、注意欠陥障害、注意欠陥過活動性障害、うつ、不安、全般性不安障害、外傷後ストレス障害、気分及び感情障害、筋萎縮性側索硬化症、境界人格障害、外傷性脳損傷、一般的な及び脳腫瘍に関連する行動及び認識問題、AIDS痴呆合併症、ダウン症候群に関連する痴呆、レヴィー体に関連する痴呆、ハンチントン病、遅発性ジスキネジー、ピック病、過食症及び神経性食欲不振を含む食物摂取の制御不全、喫煙休止及び依存薬物休止に関連する離脱症状、ジル・ド・ラ・ツレット症候群、加齢性黄斑変性、緑内障、緑内障に関連する神経退化、糖尿病性網膜症又は痛みに関連する症状である、請求項13に記載の使用。

【公表番号】特表2006−521345(P2006−521345A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−506370(P2006−506370)
【出願日】平成16年3月15日(2004.3.15)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000838
【国際公開番号】WO2004/085433
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(504396379)ファルマシア・アンド・アップジョン・カンパニー・エルエルシー (130)
【Fターム(参考)】