説明

ヌクレオシドホスホリラーゼ及びヌクレオシダーゼの阻害剤を用いて疾患を処置する方法

本発明は、5’−メチルチオアデノシンホスホリラーゼ(MTAP)及び/又は5’−メチルチオアデノシンヌクレオシダーゼ(MTAN)を阻害することが望ましい疾患又は状態を処置することに関する。本発明は特に、5’−メチルチオアデノシン(MTA)又はMTAのプロドラッグの、1種又は複数のMTAP/MTAN阻害剤との同時投与に関する。処置可能な疾患としては前立腺癌及び頭頸部癌が挙げられる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、5’−メチルチオアデノシンホスホリラーゼ(MTAP)及び/又は5’−メチルチオアデノシンヌクレオシダーゼ(MTAN)を阻害することが望ましい疾患又は状態を処置することに関する。本発明は更に、5’−メチルチオアデノシン(MTA)又はMTAのプロドラッグ及び1種又は複数のMTAP/MTAN阻害剤を患者に投与することにより、MTAP/MTANを阻害することが望ましい疾患又は状態を処置することに関連する。本発明はまた、MTA及び1種又は複数のMTAP及び/又はMTAN阻害剤を含有する組成物に関する。詳細には、本発明は、5’−メチルチオアデノシン(MTA)又はMTAのプロドラッグ及び1種又は複数のMTAP/MTAN阻害剤を患者に投与することにより前立腺癌又は頭頸部癌を処置する方法に関する。
【0002】
[背景]
ある種のヌクレオシド類似体は、5’−メチルチオアデノシンホスホリラーゼ(MTAP)及び5’−メチルチオアデノシンヌクレオシダーゼ(MTAN)の強力な阻害剤として同定されている。これらはUS7,098,334の主題である。
【0003】
糖環の窒素原子の位置が多様である化合物又は2つの窒素原子が糖環の一部を形成する化合物も、MTAP及びMTANの阻害剤として同定されている。これらの化合物は、US10/524,995に記載されている。
【0004】
MTAP及びMTANは、哺乳動物のプリンサルベージにおけるポリアミン生合成経路、及び細菌のクオラムセンシング経路で機能する。MTAPは、メチルチオアデノシン(MTA)のアデニン及び5−メチルチオ−α−D−リボース−1−ホスフェート(MTR−1P)への可逆的加リン酸分解を触媒する。MTANは、MTAのアデニン及び5−メチルチオ−α−D−リボースへの可逆的加水分解、並びにS−アデノシル−L−ホモシステイン(SAH)のアデニン及びS−リボシル−ホモシステイン(SRH)への可逆的加水分解を触媒する。形成されたアデニンはその後再利用され、ヌクレオチドに変換される。本来、ヒト細胞において遊離アデニンの唯一の供給源は、これら酵素の作用により生じる。MTR−1Pは、その後、一連の酵素作用によりメチオニンに変換される。
【0005】
MTAは、スペルミジン形成の間の脱カルボキシル化S−アデノシルメチオニンからプトレシンへのアミノプロピル基の転移に関与する反応の副生成物である。この反応は、スペルミジンシンターゼにより触媒される。同様に、スペルミンシンターゼはスペルミジンのスペルミンへの変換を触媒し、MTAが副生成物として同時に生成される。スペルミジンシンターゼは、MTAの蓄積による生成物阻害に対して非常に感受性が高い。そのため、MTAP又はMTANの阻害は、細胞内のポリアミン生合成経路及びアデニンのサルベージ経路を厳しく制限する。
【0006】
MTAPは正常な細胞及び組織で豊富に発現されるが、遺伝子欠失によるMTAPの欠損が多くの悪性腫瘍に関して報告されている。これら細胞におけるMTAP酵素機能の喪失は、第9染色体における密接に連関したMTAP及びp16/MTS1腫瘍サプレッサー遺伝子のホモ接合体欠失によるものであることが公知である。恐らく、p16/MTS1の不在が腫瘍の原因であるので、MTAPの活性の欠如は遺伝子欠失の結果であり、癌の原因ではない。しかしながら、MTAPが存在しないとこれら細胞におけるプリン代謝を変化させるため、これらの細胞のプリンの供給は主にデノボ経路に依存する。
【0007】
MTAは分裂癌細胞のアポトーシスを誘導することが示されているが、反対に、肝細胞等の分裂正常細胞に対して抗アポトーシス作用を有することが示されている(E.Ansorenaら、Hepatology、2002、35;274〜280)。
【0008】
そのため、MTAP阻害剤は癌の処置に使用することができる。そのような処置はUS7,098,334及びUS10/524,995に記載されている。
【0009】
新規の癌治療法は依然として求められている。いくつかのよく見られる癌に関して、処置の選択肢はまだ限られている。例えば、前立腺癌は、米国において最も一般に診断される非皮膚性の癌である。最新の処置の選択肢としては、前立腺全摘出術、放射線療法、ホルモン療法及び静観が挙げられる。これらの治療法は、個々の状態について良好な処置を提供することができるが、その落とし穴は非常に都合が悪く、人間の生活の質全体の低下につながる。外科手術は、不可避的にインポテンス、不妊及び尿失禁を引き起こす可能性がある。放射線療法と関連する副作用としては、膀胱及び直腸への損傷並びに遅発性のインポテンスが挙げられる。ホルモン療法は癌を治癒せず、最終的にほとんどの癌はこのタイプの治療に抵抗性を来たす。静観に関連する主要なリスクは、腫瘍の成長、癌の進行及び転移を引き起こす可能性があることである。そのため、代替処置の選択肢は、前立腺癌と診断された患者に利用可能であることが望ましい。
【0010】
MTAP及びMTAN阻害剤はまた、MTAP/MTANを阻害することが望ましい細菌感染、原生生物の寄生虫感染、等の疾患の処置に使用することもできる。そのような処置は、US7,098,334及びUS10/524,995に記載されている。しかしながら、これら阻害剤を使用するより効果的な処置の探索は継続している。
【0011】
MTAP/MTANを阻害することが望ましい疾患の処置は、外因性のMTA及び/又はMTAのプロドラッグをMTAP/MTAN阻害剤と一緒に投与することにより増強可能であることが判明している。したがって、本発明に従って使用される、MTA及び/又はMTAのプロドラッグとMTAP/MTAN阻害剤との組合せは、癌、細菌感染等の疾患又は障害に対して潜在的に効果的な処置を提供する。
【0012】
そこで、本発明は、MTAP又はMTANを阻害することが望ましい疾患又は状態を処置する改善された方法を提供すること、又は少なくとも有用な選択肢を提供することを目的とする。
【0013】
[発明の概要]
第1の態様において、本発明は、MTAP又はMTANを阻害することが望ましい疾患又は状態を処置するための方法であって、MTA又はMTAのプロドラッグ、及び1種又は複数のMTAP阻害剤又は1種又は複数のMTAN阻害剤を、その処置を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
【0014】
好ましくは、MTAP又はMTANの阻害剤は、式(I)の化合物又はその互変異性体、又はその薬学的に許容される塩、又はそのプロドラッグである。
【0015】
【化1】

【0016】
式中、
Vは、CH及びNHから選択され、Wは、CHR、NR及びNRから選択されるか;Vは、NR及びNRから選択され、Wは、CH及びNHから選択され;
Xは、R配置又はS配置のCH及びCHOHから選択され;
Yは、水素、ハロゲン及びヒドロキシから選択され(ただし、VがNH、NR及びNRから選択される場合、Yは水素である);
Zは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、SQ、OQ及びQから選択され(ここで、Qは、アルキル、アラルキル又はアリールであり、その各々は、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ又はカルボキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい);
は、式(II):
【化2】


の基であり、
は、式(III):
【化3】


の基であり、
Aは、N、CH及びCRから選択され(ここで、Rは、アルキル、アラルキル又はアリールであり、その各々は、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいか;或いはRは、ヒドロキシ、ハロゲン、NH、NHR、NR又はSRであり(ここで、R、R及びRはアルキル、アラルキル又はアリール基であり、その各々は、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい));
Bは、NH及びNHRから選択され(ここで、Rは、アルキル、アラルキル又はアリールであり、その各々は、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい);
Dは、ヒドロキシ、NH、NHR、水素、ハロゲン及びSCHから選択され(ここで、Rは、アルキル、アラルキル又はアリールであり、その各々は、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい);
Eは、N及びCHから選択され;
Gは、CH及びNHから選択されるか、Gは存在しない(ただし、WがNR又はNRであり、GがNHである場合、VはCHであり、VがNR又はNRであり、GがNHである場合、WはCHであり、WがCHRである場合、Gは存在せず、VはNHである)。
【0017】
好ましくは、式(I)の化合物は、(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(メチルチオメチル)ピロリジン以外の化合物である。
【0018】
本発明の好ましい実施形態において、ZはSQである。いくつかの実施形態において、Zはメチルチオではない。
【0019】
好ましくは、Qは、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ及びカルボキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいアルキル基である。更に好ましくは、アルキル基は、C〜Cアルキル基であり、最も好ましくはメチル基である。
【0020】
また、好ましくは、Qは、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ及びカルボキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいアリール基である。より好ましくは、アリール基はフェニル基又はベンジル基である。
【0021】
好ましくは、GはCHである。また、好ましくは、VはCHであり、WがNRである。更に好ましくは、BはNHである。また、好ましくは、DはHであり、好ましくは、AはCHである。
【0022】
好ましくは、いずれのハロゲンも塩素又はフッ素である。
【0023】
本発明の好ましい実施形態において、式(I)の化合物は式(IV)の化合物である。
【0024】
【化4】

【0025】
式中、Jは、アリール、アラルキル又はアルキルであり、その各々は、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ及びカルボキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい。
【0026】
好ましくは、JはC〜Cアルキルである。より好ましくは、Jは、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル又はシクロへプチルである。
【0027】
また、好ましくは、Jは、1種又は複数のハロゲン置換基で置換されていてもよいフェニルである。より好ましくは、Jは、フェニル、p−クロロフェニル、p−フルオロフェニル又はm−クロロフェニルである。
【0028】
また、好ましくは、Jは、ヘテロアリール、4−ピリジル、アラルキル、ベンジルチオ又は−CHCH(NH)COOHである。
【0029】
本発明の他の好ましい実施形態において、式(I)の化合物は式(V)の化合物である。
【0030】
【化5】

【0031】
式中、Tは、アリール、アラルキル又はアルキルであり、その各々は、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ、カルボキシ及び直鎖又は分枝鎖のC〜Cアルキルから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい。
【0032】
好ましくは、Tは、ハロゲン及びヒドロキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキルである。より好ましくは、Tは、メチル、エチル、2−フルオロエチル又は2−ヒドロキシエチルである。最も好ましくは、Tはメチルである。
【0033】
また、好ましくは、Tは、ハロゲン及び直鎖のC〜Cアルキルから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいアリールである。より好ましくは、Tは、フェニル、ナフチル、p−トリル、m−トリル、p−クロロフェニル、m−クロロフェニル又はp−フルオロフェニルである。
【0034】
また、好ましくは、Tはアラルキルである。より好ましくは、Tはベンジルである。
【0035】
好ましくは、MTAP又はMTANの阻害剤は、
(3R,4R)−1−[(8−アザ−9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(2−フェニルエチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(8−アザ−9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4R)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−アセトキシ−4−(アセトキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−ブチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−プロピルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘキシルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(3−クロロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(エチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(フェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−ピリジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−n−プロピルピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ホモシステイニルメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルオキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(i−プロピルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(メトキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘキシルメチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘプチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロペンチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロブチルチオメチル)ピロリジン;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4,5−トリデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−O−メチル−D−リビトール;
(1S)−1−(7−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−メチルチオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−エチルチオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−フェニルチオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−ベンジルチオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(2−ヒドロキシエチル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(4−メチルフェニル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(3−メチルフェニル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−(4−クロロフェニル)チオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−(3−クロロフェニル)チオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(4−フルオロフェニル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(1−ナフチル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(2−フルオロエチル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;又は
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4,5−トリデオキシ−5−エチル−1,4−イミノ−D−リビトール
である。
【0036】
MTAP又はMTANの阻害剤は、MTA又はMTAのプロドラッグと同時に投与することができる。或いは、MTAP又はMTANの阻害剤は、MTA又はMTAのプロドラッグの投与前、又はMTA又はMTAのプロドラッグの投与後に投与することができる。
【0037】
別の態様において、本発明は、相乗的有効量の、i)1種又は複数のMTAP阻害剤又は1種又は複数のMTAN阻害剤、及びii)MTA又はMTAのプロドラッグ、を含有する組成物を提供する。
【0038】
好ましくは、MTAP阻害剤又はMTAN阻害剤は、前述の式(I)の化合物である。
【0039】
最も好ましくは、MTAP阻害剤又はMTAN阻害剤は、
(3R,4R)−1−[(8−アザ−9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(2−フェニルエチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(8−アザ−9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4R)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−アセトキシ−4−(アセトキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−ブチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−プロピルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘキシルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(3−クロロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(エチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(フェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−ピリジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−プロピル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ホモシステイニルメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルオキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(i−プロピルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(メトキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘキシルメチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘプチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロペンチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロブチルチオメチル)ピロリジン;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4,5−トリデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−O−メチル−D−リビトール;
(1S)−1−(7−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−メチルチオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−エチルチオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−フェニルチオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−ベンジルチオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(2−ヒドロキシエチル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(4−メチルフェニル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(3−メチルフェニル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−(4−クロロフェニル)チオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−(3−クロロフェニル)チオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(4−フルオロフェニル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(1−ナフチル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(2−フルオロエチル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;又は
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4,5−トリデオキシ−5−エチル−1,4−イミノ−D−リビトール
である。
【0040】
[詳細な説明]
定義:
用語「アルキル」とは、直鎖及び分枝鎖のアルキル基及びシクロアルキル基を含むことを意味する。同じ用語はアラルキル基の非芳香族部位にも適用される。アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、2−エチルプロピル基、n−ヘキシル基及び1−メチル−2−エチルプロピル基が挙げられる。
【0041】
用語「アリール」とは、6〜18個の炭素原子を有する芳香族基を意味し、複素環式芳香族基を含む。例として、単環基、及び二環式基、三環式基等の縮合基が挙げられる。いくつかの例として、フェニル基、インデニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、アズレニル基、ヘプタレニル基、ビフェニル基、インダセニル基、アセナフチル基、フルオレニル基、フェナレニル基、フェナンスレニル基、アントラセニル基、シクロペンタシクロオクテニル基及びベンゾシクロオクテニル基、ピリジル基、ピロリル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、インドリジニル基、プリニル基、インダゾリル基、フリル基、ピラニル基、ベンゾフリル基、イソベンゾフリル基、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、オキサゾリル基及びイソキサゾリル基が挙げられる。
【0042】
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を含む。
【0043】
化合物は、ヒト及び他の動物における特定の疾患及び障害の処置に有用である。したがって、本明細書において、用語「患者」はヒト及び他の動物両方の患者を含む。
【0044】
本明細書において、用語「プロドラッグ」は、薬理学的に許容される式(I)、(IV)又は(V)の化合物の誘導体を意味し、この誘導体のin vivoでの生体内変化は、式(I)、(IV)又は(V)で定義される化合物を与える。式(I)、(IV)又は(V)の化合物のプロドラッグは、改変体がin vivoで開裂されて本化合物を与えるように、化合物に存在する官能基を改変することにより調製することができる。
【0045】
プロドラッグは、式(I)、(IV)又は(V)の化合物、それらの互変異性体、及び/又はそれらの薬学的に許容される塩を含み、それらは、エステル官能基又はエーテル官能基を含む。式(I)、(IV)又は(V)の化合物は、公知の化学変換を用いて、対応するエステル又はエーテルのプロドラッグに変換することができることは当業者に明らかである。好適なプロドラッグとしては、式(I)、(IV)又は(V)の化合物のヒドロキシル基がエステル化され、例えばプロパン酸又は酪酸の第一級ヒドロキシル基エステルを与える化合物が挙げられる。他の好適なプロドラッグは、式(I)、(IV)又は(V)の化合物のヒドロキシル基におけるアルキルカルボニルオキシメチルエステル誘導体であって、例えばピバロイルオキシメチル又はプロパノイルオキシメチル基を有する第一級ヒドロキシル基エーテルを与える誘導体である。
【0046】
用語「薬学的に許容される塩」は、無機酸又は有機酸に由来する非毒性の塩に適用することを意味し、例えば、以下の酸塩:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳硫酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩(palmoate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩及びウンデカン酸塩が挙げられる。
【0047】
癌処置に関する考察:
本発明は、1種又は複数のMTAP/MTAN阻害剤をMTA又はMTAのプロドラッグと一緒に、それらを必要とする患者に投与することにより、MTAP/MTANを阻害することが望ましい疾患を処置する方法に関する。本発明は特に、1種又は複数のMTAP/MTAN阻害剤をMTA又はMTAのプロドラッグと一緒に、それらを必要とする患者に投与することにより、前立腺癌、頭頸部癌等の特定の癌を処置する方法に関する。
【0048】
本発明の方法への使用に適したMTAP/MTAN阻害剤、及びこれら阻害剤を調製するための方法は、US7,098,334及びUS10/524,995に記載されている。
【0049】
特定のMTAP/MTAN阻害剤化合物は、前立腺癌及び頭頸部癌を処置するのに驚くほど効果的である。これらは一般式(IV)の化合物である。
【0050】
【化6】

【0051】
このMTAP/MTAN阻害剤のサブクラスは、アデニン様塩基部位、及び4位にアルキル基、アリール基又はアラルキルチオメチル基を有するピロリジン部位を組み込む。
【0052】
他のMTAP/MTAN阻害剤化合物はまた、前立腺癌及び頭頸部癌を処置するのに驚くほど効果的である。これらは一般式(V)の化合物である。
【0053】
【化7】

【0054】
このMTAP/MTAN阻害剤のサブクラスはまた、アデニン様塩基部位を組み込むが、5’位にアルキル基、アリール基又はアラルキルチオメチル基を有するイミノリビトール部位を有する。
【0055】
阻害剤の第1のサブクラスの例としては、化合物(1)及び(2)が挙げられる。
【0056】
【化8】

【0057】
以下の実施例は、化合物(1)及び(2)が種々の細胞株(PC3、RM1、SCC25及びFaDu)に対してin vitro及びin vivoの両方で効果的であることを示している。そのため、これらの化合物は、特に、前立腺癌及び頭頸部癌の処置に有用である。
【0058】
MTAP/MTAN阻害剤化合物は、前立腺癌細胞株PC3及びRM1並びに頭頸部癌細胞株SCC25及びFaDuのin vitroにおける細胞成長を阻害する。殺細胞効果における驚くべき増強が、in vitroにおけるMTAP/MTAN阻害剤化合物とMTAの組合せ投与で見られる。この効果の例を図1〜6に示す。
【0059】
更に、MTAと同時投与される場合、この阻害剤化合物はin vitroにおけるPC3細胞において細胞増殖抑制効果を示す。
【0060】
この阻害が悪性細胞に対して選択的であるかどうか決定するために、正常ヒト線維芽細胞(GM02037)を同様に化合物(2)及びMTAで3週間処置した。細胞毒性は観察されなかった。そのため、化合物(2)は、正常細胞に対して最小毒性を示す用量でヒトHNSCC(ヒト頭部及び頸部扁平上皮癌)細胞に対して細胞毒性である。この選択性は、更に、上記MTAP/MTAN阻害剤が頭頸部癌の処置に有用な薬剤であることを示唆する。
【0061】
本in vivo研究は更に、この化合物の有効性を証明する。NOD−SCIDマウスモデルにおいて、化合物(2)は確立されたFaDu移植片の成長を有意に遅らせる。このin vivoの効果は、阻害剤化合物とMTAとの同時投与で又は同時投与でなくても見られる。
【0062】
更に、TRAMPマウスモデルにおける前立腺癌の進行は、化合物(2)単独で処置されたマウス、又はMTAとの組合せで処置されたマウスのいずれにおいても阻止された。
【0063】
阻害剤の第2のサブクラスの例は、化合物(3)である。
【0064】
【化9】

【0065】
この化合物はまた、単独又はMTAとの組合せのいずれかで投与された場合、TRAMPマウスモデルにおいて前立腺癌の進行を阻止する。
【0066】
上記のin vivoモデルにおいて、この阻害剤化合物は、外因性のMTAと共に投与された場合及び単独で投与された場合に、活性を示す。阻害剤がMTAと一緒に投与される場合、有意な増強は観察されない。しかしながら、in vitroの結果は明らかに、阻害剤がMTAと共に投与される場合の活性における驚くべき増強を証明する。したがって、併用投与方法は、MTAP/MTAN阻害剤の投与を必要とする疾患の患者のための可能性がある代替処置方法を提供する。
【0067】
MTAN阻害剤でもある前述の化合物がMTANを阻害することが望ましい疾患を処置するのに有用であることは当業者に明らかである。そのような疾患としては、細菌感染及び原生生物の寄生虫感染が挙げられる。したがって、本発明は更に、そのような疾患を処置するための方法に関し、この方法は患者に1種又は複数のMTAN阻害剤化合物をMTAと一緒に投与することを包含する。
【0068】
式(I)、(IV)及び(V)(特に式(IV)及び(V)の化合物)のMTAP/MTAN阻害剤化合物は、MTAと同時投与される場合、癌、細菌感染、原生生物の寄生虫感染、等の疾患の患者に効果的な代替処置の選択肢を提供する。
【0069】
一般的態様:
MTAP/MTAN阻害剤化合物は、遊離塩基の形態及び塩の形態両方で有用である。
【0070】
B及び/又はDがヒドロキシ基である式(I)の化合物の表記は、相当するアミドのエノール型の互変異性型であると理解され、大部分がアミド型で存在する。エノール型の互変異性表記の使用は、本発明の化合物を示すために、単に構造式をより少なくすることを可能にするためである。
【0071】
同様に、B及び/又はDがチオール基である式(I)の化合物の表記は、相当するチオアミドのチオエノール型の互変異性型であると理解され、大部分がチオアミド型で存在する。チオエノール型の互変異性表記の使用は、本発明の化合物を示すために、単に構造式をより少なくすることを可能にするためである。
【0072】
また、太字の実線で描かれた化合物は、ここに示されるような、ピロリジン環における置換基のD−リボ又は2’−デオキシ−D−エリスロ−の立体化学配置の表記であることは理解されよう。
【0073】
【化10】

【0074】
製剤及び投与様式:
図7、9、10、12、13、15及び16〜19は、本発明の方法で使用されるMTAP/MTAN阻害剤化合物が経口的に使用可能であり、そのため、これらの化合物は経口投与のために製剤化することができることを示している。化合物はまた、他の経路によっても投与することができる。例えば、MTAP/MTAN阻害剤は患者に経口的に、非経口的に、吸入スプレーにより、局所的に、直腸内で、鼻内で、口腔内で又は移植リザーバーを介して投与することができる。投与すべき化合物の量は、処置するべき患者の特性、並びに障害の特性及び程度に従って大きく変化する。代表的には、成人用量は、1mg未満〜1000mg、好ましくは0.1〜100mgの範囲内である。任意の特定の患者に必要とされる具体的な用量は、患者の年齢、体重、健康状態、性を含む種々の因子に依存する。
【0075】
経口投与のために、活性化合物は、固体又は液体の剤形、例えば錠剤、カプセル、粉末、溶液、懸濁剤及び分散剤に製剤化することができる。そのような剤形は、本明細書に挙げられていないその他の経口の用法と同様に当該分野において公知である。錠剤形態において化合物は、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤と共に、ラクトース、スクロース、コーンスターチ等の従来の錠剤基剤を用いて錠剤化することができる。結合剤は、例えば、コーンスターチ又はゼラチンであってもよく、崩壊剤はジャガイモデンプン又はアルギン酸であってもよく、滑沢剤はステアリン酸マグネシウムであってもよい。カプセルの形態での経口投与のために、ラクトース、乾燥コーンスターチ等の希釈剤を使用してもよい。着色剤、甘味剤、香味剤等のその他の成分を添加してもよい。
【0076】
経口使用のために水性懸濁剤が必要とされる場合、活性成分を水、エタノール等の担体と組み合わせてもよく、乳化剤、懸濁化剤及び/又は界面活性剤を使用してもよい。また、着色剤、甘味剤又は香味剤を添加してもよい。
【0077】
化合物はまた、水、生理食塩水等の生理学的に許容される希釈剤に溶解した注射により投与することができる。希釈剤は、エタノール、プロピレングリコール、油、薬学的に許容される界面活性剤等の1種又は複数のその他の成分を含んでもよい。
【0078】
化合物はまた、局所的に投与することができる。化合物の局所投与のための担体としては、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ろう及び水が挙げられる。化合物は、皮膚又は粘膜への局所投与のためにローション又はクリームの成分として存在してもよい。そのようなクリームは、1種又は複数の薬学的に許容される担体に懸濁又は溶解された活性化合物を含んでもよい。好適な担体としては、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコール及び水が挙げられる。
【0079】
更に、化合物は、徐放システムにより投与することができる。例えば、化合物は緩徐に溶解する錠剤又はカプセルに組み込まれ得る。
【0080】
好適な薬学的担体の例は、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack出版社)に記載されている。
【実施例】
【0081】
阻害剤化合物:
MTAP/MTAN阻害剤を前述のように合成した(Singh,V.、Shi,W.、Evans,G.B.、Tyler,P.C.、Furneaux,R H、Almo,S C、及びSchramm,V L(2004)Biochemistry 43、9〜18;Evans G B、Furneaux R H、Lenz D Hら、J Med Chem 2005:48、4879〜89)。溶液を、9−デアザアデニン環のUV吸光度により標準化した。阻害剤の滅菌溶液を濾過により調製した。
【0082】
癌細胞のクローン原性生存アッセイのプロトコール:
1.実験細胞株の60%コンフルエントのプレートを取り、トリプシン処理をした。
2.実験細胞株の単細胞懸濁物を標準増殖培地中で作製し、懸濁物1ml当たりの細胞数をカウントした。
3.一定の少ない数の細胞を、6ウェル培養ディッシュの各ウェル中の3mlの容積の増殖培地にプレートアウトし、COインキュベーター中、37℃で一晩インキュベートした。
4.滅菌し脱イオンした細胞培養水中の阻害剤及び基質溶液の測定された容積を6ウェルプレートの各ウェルに添加した。一般的に、各濃度の阻害剤及び/又は基質を3連でウェルに添加し、エラーバーを計算した。最終濃度は、希釈係数が最終容積の1%を超えないように総容積3mLの培養培地に基づいて計算した。
5.処置した細胞培養プレートを、COインキュベーター中、37℃で7日間インキュベートした。
6.インキュベーション期間の最後に、増殖培地を各ウェルから取り出し、接着した細胞をPBSで1回洗浄し、各ウェルに100%ホルマリン溶液を添加することにより固定し、室温で〜1時間維持した。
7.1時間の終わりに、ホルマリンを各ウェルから取り出し、〜150μLのクリスタルバイオレット染色溶液を各ウェルに添加し、室温で30分間維持した。
8.染色が完了した後、ウェルを流水で洗い流し、微量の残留染色剤を取り除き、ペーパータオルの上で反転させることにより乾燥させた。
9.1コロニー当たり60より多い細胞を含む各ウェルにおいてクリスタルバイオレットに染まったコロニーの数をカウントした。
10.各コロニーが処置後の生存単細胞に由来すると仮定し、未処置コントロールウェルにおけるコロニーの数を1として、各ウェル中の生存細胞の割合を計算し、グラフにプロットした。
【0083】
実施例1. 化合物(2)についてのクローン原性アッセイ(図1A及び1B):
PC3細胞を、10%胎児ウシ血清、10U/mLペニシリンン−G及び10μg/mLストレプトマイシンを含む同じ割合(1:1)のダルベッコ改変イーグル培地及びF12中、37℃でコンフルエント近くまで単層培養した。細胞を50mMリン酸ナトリウム、pH7.5、10mM KCl及び0.5%Triton X−100中で溶解させた。
【0084】
実施例2. PC3細胞における化合物2及びMTAの効果(図2):
PC3細胞を、10%胎児ウシ血清、100U/mlペニシリンン、100μg/mLストレプトマイシン、0.1mM非必須アミノ酸及び1mMピルビン酸ナトリウムを添加したMEMイーグル培地中に維持した。細胞の生存を、WST−1アッセイを用いて評価した(Kicska G A、long Li、Horig Hら、Proc Natl Acad Sci USA 2001;98:4593〜98)。細胞を、1ウェル当たり10細胞の密度で96ウェルプレートに、添加物なしで、或いは1μM化合物(2)、20μM MTA又は1μM化合物(2)+20μM MTAのいずれかと共に播種した。IC50を、以下の製造業者のプロトコール(Roche Applied Science、インディアナ州)に従って決定した。細胞を培養し、3回又は4回測定し、エラーバーは複数のサンプルの平均±SDを示す。
【0085】
実施例3. SCC25細胞における化合物2及びMTAの効果(図3):
SCC25細胞を、10%胎児ウシ血清、100U/mlペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、0.1mM非必須アミノ酸及び1mMピルビン酸ナトリウムを添加したMEMイーグル培地中に維持した。細胞の生存を、WST−1アッセイを用いて評価した(Kicska G A、long Li、Horig Hら、Proc Natl Acad Sci USA 2001;98:4593〜98)。細胞を、1ウェル当たり10細胞の密度で96ウェルプレートに、添加物なしで、或いは1μM MT−化合物(2)、20μM MTA又は1μM化合物(2)+20μM MTAのいずれかと共に播種した。IC50を、以下の製造業者(Roche Applied Science、インディアナ州)のプロトコールに従って決定した。細胞を培養し、3回又は4回測定し、エラーバーは複数のサンプルの平均±SDを示す。
【0086】
実施例4. FaDu細胞におけるMT−DADMe−ImmA(化合物(2))及びMTAの効果(図4):
FaDu細胞を、10%胎児ウシ血清、100U/mlペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、0.1mM非必須アミノ酸及び1mMピルビン酸ナトリウムを添加したMEMイーグル培地中に維持した。細胞の生存を、WST−1アッセイを用いて評価した(Kicska G A、long Li、Horig Hら、Proc Natl Acad Sci USA 2001;98:4593〜98)。細胞を、1ウェル当たり10細胞の密度で96ウェルプレートに、添加物なしで、或いは1μMの化合物(2)、20μM MTA又は1μM 化合物(2)+20μM MTAのいずれかと共に播種した。IC50を、以下の製造業者(Roche Applied Science、インディアナ州)のプロトコールに従って決定した。細胞を培養し、3回又は4回測定し、エラーバーは複数のサンプルの平均±SDを示す。
【0087】
実施例5. FaDu細胞の位相差顕微鏡像(図5):
FaDu細胞を、実施例4と同様の条件を用いて6日間培養した。
【0088】
実施例6. FaDu細胞の細胞周期及びアポトーシスの解析(図6):
FaDu細胞を、プロピジウムブロマイドでの染色及びFACS細胞ソーティング解析の前に、実施例4と同様の条件を用いて6日間培養した。
【0089】
実施例7. 経口利用可能性(化合物(2)):
2群の3匹からなるC57BL6マウスに、滅菌脱イオン水に溶解し、飼料の小片にピペットでかけた化合物(2)を単回経口投与した。時間0に、注意深く観察しながら、処理した飼料を各マウス個別に与えた。2つの異なる単回用量50μg及び100μgの阻害剤を投与した。マウスに個別に餌を与え、飼料摂取を注意深く観察した。特定の時間点で、4μLの血液サンプルを尾静脈から採取した。血液を、4μLのPBS中0.6%のTriton X−100と混合し、分析時まで−80℃で保存した。生成されるアデニンの量を以下のMTAP活性アッセイにより測定した。細胞を採取し、PBSで3回洗浄し、RIPA緩衝液で溶解させた。MTAP活性アッセイのための反応混合物は以下を含んでいた。〜75μgの細胞溶解物由来のタンパク質、50mM HEPES pH7.4、50μM MTA及び20,000dpm[2,8−3H]MTA。標識MTAは公知の方法により[2,8−3H]S−アデノシルメチオニンから合成した。MTAP反応の生成物を、TLCシリカプレートを用いて、1M酢酸アンモニウム、pH7.55及び5%イソプロパノールで展開した。アデニンのスポットを切り取り、標識取り込みについて測定した。
【0090】
実施例8. 選択した化合物の経口及びIPでの利用可能性(図7〜19):
経口投与は、基本的に実施例7と同じ方法で実施した。IP利用可能性に関しては、100μgの阻害剤を約200μlの滅菌脱イオン水に溶解し、26G針を備えた1mlシリンジに取り、時間0にマウスに腹腔内注射した。血液(4μl)を特定の時間点でマウスの尾から採取し、4μLのPBS中0.6%のTriton X−100と混合し、酵素アッセイをするまで−80℃で保存した。血液(4μl)を注射前に各マウスから採取し、コントロール時間点、0分として扱った。各実験は、3匹の異なるマウスを用いて3回繰り返され、標準誤差のバーを得た。
【0091】
実施例9. FaDuの異種移植片研究(図20及び21):
NOD−SCIDマウス(6〜8週齢)はJackson Laboratory(Bar Harbor、メーン州)から入手した。FaDu細胞(10)を後肢の背側に接種した。5日後、マウスを、飲料水中の体重1kg当たり9mg又は21mgの化合物(2)で、或いは体重1kg当たり5mgの化合物(2)の毎日のi.p.注射により処置した。接種後マウスを処置群又はコントロール群に割り当てた(n=5)。腫瘍容積(V)をV=(4/3)(22/7)1/8(長さ高さ)から決定した。処置コホート間の差はスチューデントt検定を用いて決定された。マウスの体重を4〜5日おきに測定し、脱毛、食欲不振、嘔吐及び下痢についてモニターした。全体の血液及び骨髄、並びに分画(differential)した血液及び骨髄の分析は、化合物(2)で処置後実施した。
【0092】
実施例10. MRI研究(図22):
MRI実験は、内径28mmの直交位相バードケージコイルを備えた9.4T 21cmボアの水平ボアマグネット(Magnex Scientific)Varian INOVA MRIシステム(Fremont、カリフォルニア洲)を用いて実施した。マウスをイソフラン吸入麻酔(100%O中1〜1.5%を、ノーズコーンを介して投与した)で麻酔し、MRIコイルに置いた。体温は、恒温性の加温システムを用いて維持した(37〜38℃)。スカウト画像を得た後、エコー時間18ms及び繰り返し時間400msでのマルチスライススピンエコーイメージングを実施した。256×256のマトリクスサイズを有する40mm視野を使用した。横断面、矢状面及び前頭面に沿って9〜15のスライスを、1mmのスライス厚及び0.5mmのスライス間ギャップで各マルチスライス実験において得た。MRIデータは、MATLABを基礎としたMRI解析ソフトウエアを用いてオフラインで処理した。
【0093】
実施例11. 細胞、使用済み培地及び組織サンプル中のポリアミンの定量(図23):
PC3細胞及び組織サンプル両方の使用済み培地及び過塩素酸抽出物を、陽イオン交換クロマトグラフィーを介して精製し、小さな改変によりダンシル誘導体化した。使い捨ての10ml BIO−RADカラムを4,000rpmで3分間遠心分離した。誘導体化に使用される炭酸ナトリウムをpH9.3に調整し、塩化ダンシルの濃度を100mMに調整した。ダンシルポリアミンをWaters HPLC/蛍光発光システムで定量した。Phenomenex Luna 5μC18カラムを、50mM酢酸アンモニウム緩衝液、pH6.8中30%のアセトニトリル(溶出液A)及び100%アセトニトリル(溶出液B)の移動相と共に使用した。蛍光発光検出は、励起338nm及び発光500nmによりモニターした。
【0094】
実施例12. TRAMPマウスの処置(表1、図22):
短期: マウスを100μM化合物(2)の滅菌溶液(pH約6.4)で処置した。水のボトルは、滅菌阻害剤溶液で満たす前に加圧滅菌処理した。各群3匹のマウスを1、2、及び7日目に屠殺し、対照群のマウスは7日後に屠殺した。肝臓を、ポリアミン分析のために屠殺したマウスから直ちに取り出し、上記のように実施した。
【0095】
長期: 100μM化合物(2)の滅菌溶液(pH約6.4)。水のボトルは、滅菌阻害剤溶液で満たす前に加圧滅菌処理した。細菌増殖を避けるために新鮮な阻害剤溶液を投与しながら、水の摂取を1日おきにモニターした。マウスを管理下屠殺し、組織(泌尿生殖器系、肝臓、肺)を組織学的解析及びポリアミン分析のために採取した。切除した泌尿生殖器系腫瘍の質量及び容積を記録した。また、小腸の切片を、H&E染色による毒性分析のために取り出した。
【0096】
実施例13. 化合物(1)についてのマウス3LL細胞研究(図26):
3LL及びRM1細胞を、血清及び抗生物質を5mMピルビン酸ナトリウム及び0.25mM非必須アミノ酸混合物(Gibco)と共に含有するダルベッコ改変イーグル培地中で培養した。化合物(1)を滅菌溶液として添加し、MTAは不在であるか、又は20μMで存在した。
【0097】
実施例の考察:
図1Aは、化合物(2)の培養マウス前立腺癌細胞(RM1)への添加の効果を示す。図1Bは、化合物(2)の培養ヒト前立腺癌細胞(PC3)への添加の効果を示す。化合物(2)は単独又は20μM MTAの存在下のいずれかで添加した。図2、3及び4は、時間依存的細胞増殖実験(PC3細胞、SCC25細胞及びFaDu細胞)におけるMTA単独、化合物(2)単独及び化合物(2)を伴うMTAの効果を示す。化合物(2)とMTAとの組合せは、細胞増殖を低減する。これらのデータは、本発明の方法で使用される化合物がMTAとの組合せで投与された場合、in vitroでの細胞成長を阻害することを証明する。
【0098】
更に、図5は、化合物(2)/化合物(2)+MTAでの処置から5日後のFaDu細胞の位相差顕微鏡写真を示し、阻害剤化合物+MTAが細胞成長の阻害において効果的であることを証明する。
【0099】
したがって、MTAPによる分解がMTAP阻害剤により阻害される状況下においてMTAの投与は、MTAの循環及び組織レベルを増大し、その結果、癌の処置における効果を高める。
【0100】
図6は、MTAとの組合せで化合物(2)はまた、細胞がアポトーシスになるような細胞周期(FaDu細胞に関して)を停止させるのに効果的であることを示す。
【0101】
図7〜19は、選択された化合物(化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む)の経口及びIPでの利用可能性を示す。
【0102】
図20及び21は、in vivo研究の結果を示す。免疫不全マウスにおける時間依存的なFaDu腫瘍の成長は、化合物(2)による経口又は腹腔内処置により抑制された(図20)。腫瘍は、化合物(2)による経口又は腹腔内処置前の5日間でマウスにおいて確立された。化合物(2)で処置した動物における腫瘍成長は、用量反応性であり、コントロールより有意に遅かった(p<0.06)。処置コホートからの代表的な腫瘍は、治療開始後28日目で示される(図21)。この処置後の処置群とコントロール群との間、動物の体重又は全体の及び分画した血球数において有意な差は見られなかった。したがって、化合物(2)の投与は、低毒性でin vivoにおけるFaDu成長を抑制する。28日間の化合物(2)での治療後、処置を次の28日間止めた。2つの高用量の化合物(2)を与えられたマウスにおいて、腫瘍の再成長はなかった。
【0103】
別の頭頸部癌細胞株、Cal27もまた化合物(2)及びMTAの影響を受けやすいことが判明した。8日間の処置後、生きたCal27細胞の数は、コントロールと比較した場合、G/M停止及びアポトーシスの結果として減少した(図25A及び25B)。
【0104】
縦断面MRIは、マウスにおける前立腺腫瘍成長をモニタリングする非侵襲性の方法を提供する(Gupta S、Hastak K、Ahmad N、Lewin J S、Mukhtar H Proc Natl Acad Sci USA 2001 Aug 28;98(18):10350〜5;Eng M H、Charles L G、Ross B D、Chrisp C E、Pienta K J、Greenberg N M、Hsu C X、Sanda M G Urology 1999 Dec:54(6):1112〜9;Song S K、Qu Z、Garabedian E M、Gordon J I、Milbrandt J、Ackerman J J Cancer Res.2002 Mar 1:62(5):1555〜8)。
【0105】
MRIを用いて、TRAMPマウス(未処置又は本発明の方法に従って使用可能な化合物で処置したかのいずれか)において縦方向の前立腺腫瘍成長及び進行を評価した。マウスを12〜33週齢からほぼ月1回、画像化した。約30週齢で未処置のコントロールTRAMPマウスと処置TRAMPマウスを比較した代表的なMRI画像を図22に示す。
【0106】
パネルA及びBは、コントロールマウスの結果を示す。パネルAは、34週齢での解剖において8.76gの重量であった大きな腫瘍(明るい組織)を有する30週齢のTRAMPマウスの冠状断面を示す。挿入図は、更に後方の冠状断面を示す。明るい腫瘍はこの断面においてより小さいが、肝臓への転移が観察された(白い矢印)。パネルBは、30週齢のTRAMPマウスの前立腺領域の冠状断面を示す。精嚢(SV)は肥大する。腎臓から膀胱(BL)にわたる大きな腫瘍(36週齢での解剖において4.89gの重量であった)は、挿入図に示される横断面(白い矢印)で示される。
【0107】
パネルE及びFは、1mMの化合物(2)で処置されたマウスの結果を示す。パネルEは、30週齢の処置したTRAMPマウスの前立腺領域の冠状断面を示す。34週齢での解剖において0.41gの重量であった腫瘍は、イメージング期間中観察されなかった。パネルFは、39週齢での解剖において0.64gの腫瘍を示した30週齢の処置したTRAMPマウスの同様の断面を示す。腫瘍は、このパネルで示されるMRI画像の白い矢印により示される。
【0108】
したがって、未処置のTRAMPマウスは初期の前立腺腫瘍成長を証明する。しかしながら、TRAMPマウスにおける前立腺癌の進行は化合物(2)単独又はMTAとの組合せのいずれかで処置されたマウスにおいて阻止される。
【0109】
図23は、一緒に投与した化合物(2)及びMTAは、PC3細胞においてポリアミンレベルに影響を与え、細胞性塞栓を誘導することを示す。PC3細胞を1日間化合物(2)とMTAで組合せ処置すると、細胞内PUTレベルを有意に6倍(組合せ処置した細胞3.03×10−3±2.86×10−2対コントロール5.04×10−2±1.08×10−2、p=0.001、pmolPUT/mgタンパク質)、使用済み培地のPUTレベルを2倍[組合せ処置した培地1.19×10−3±2.04×10−1対コントロール培地5.85×10−2±5.09×10−0、p=0.0001、pmolPUT/mL使用済み培地]及び細胞内のSPDレベルを約2.5倍(組合せ処置した細胞7.19×10−3±4.38×10−2対コントロール3.05×10−3±6.3×10−2、p=0.001、pmolSPD/mgタンパク質)増加させた。組合せ処置の使用済み培地におけるSPNレベルはまた、わずかに減少した(p=0.02)。処置から6日後、細胞内SPNレベルは約0.5倍(組合せ処置した細胞4.0×10−3±7.38×10−2対コントロール6.87×10−3±9.68×10−2、p=0.005、pmolSPN/mgタンパク質)、PUT及びSPD両方の上昇(p=0.02及びp=0.01、それぞれコントロールと比較して)と共に減少した。最も有意には、使用済み培地中のPUTレベルはコントロールのPUTレベルのほぼ2倍であった(組合せ処置した使用済み培地2.41×10−3±7.35×10−1対コントロール1.31×10−3±0.0、p=0.0007、pmolPUT/mL使用済み培地)。12日まで細胞SPDレベルの有意な増加(組合せ処置した細胞9.05×10−3±1.09×10−3対コントロール3.93×10−3±8.4×10−1、p=0.007、pmolSPD/mgタンパク質)は、対応する使用済み培地のPUTレベルの減少(組合せ処置した使用済み培地1.65×10−3±2.27×10−2対コントロール培地2.12×10−3±9.34×10−1、pmolPUT/mL使用済み培地、p=0.013)に付随して観察された。組合せ処置した細胞の細胞内PUTレベルは依然としてコントロールより有意に高かった(p=0.005)。
【0110】
化合物(2)でのPC3細胞の処置は、細胞内及び使用済み培地の両方のポリアミンレベルにおいて非常に有意な変化を生じた。処置から24時間後、MTAP阻害で期待される効果に相関して細胞SPDレベル並びに細胞プトレシン(PUT)レベル及び使用済み培地のポリアミンレベルの上昇が観察された。細胞中に蓄積されたMTAは、SPNシンターゼのフィードバック阻害を開始し、培地中に有意に排泄されるPUTに伴うSPD及びPUTの蓄積、並びに培地中のSPNのわずかな減少を生じる。6日目までに、細胞SPNレベルは、組合せ処置した細胞において有意に減少する一方で、PUT及びSPDレベルにおける特徴的な上昇は維持される。12日間の細胞の処置は、細胞SPDレベルの有意な増加及び使用済み培地PUTレベルのわずかな減少を示し、これは代償的な経路がMTAPでのブロックを補うために活性化されたという事実を示している。PUTは、SPD合成のために培地から利用することができる。約2週間の組合せ処置後、PC3細胞はクローン原性アッセイにより決定されたように細胞静止作用を示した。初期には、MTAP阻害がMTA蓄積を導き、ポリアミン生合成のフィードバック阻害を生じ、細胞増殖の減少を生じると考えられた。細胞増殖の停止が観察されたが、これは明らかに単にポリアミン欠乏によるものではない。
【0111】
図24A〜Cは、化合物(2)がTRAMPマウスにおいて腫瘍成長及び転移を減少させるが、in vivoにおいてポリアミンレベルに影響を与えないことを示す。マウス肝臓のポリアミンレベルは短期処置の間、有意には変化しなかった(図24A)。化合物(2)阻害剤溶液でのより長期の処置後、TRAMPの肝臓又はGUSのポリアミンレベルいずれにおいても有意な変化は検出されなかった(図24B及び24C)。
【0112】
切除した泌尿生殖器系の腫瘍の質量(表1)及び容積を、処置群の全てのメンバーについて記録した。小腸の断面もまたH&E染色による毒性解析のために取り出した。TRAMPマウスの組織像は、全ての動物がほとんどの前立腺腺房を含む広範囲な前立腺上皮内腫瘍を示したことを明らかにした。しかしながら、前浸潤腫瘍のサイズ及び発生率、並びに浸潤癌及び転移の発生率は、処置したTRAMPマウス全てにおいて減少した(表1)。変化、炎症又は便秘も腸陰窩において観察されず、脱毛又は一般的なGIの問題いずれも指摘されず、薬物の毒性がないことを示している。
【0113】
【表1】

【0114】
図26は、20μM MTA存在下で化合物(1)に反応する培養物中のマウス肺癌細胞及びMTA不在下で反応しない培養物中のマウス肺癌細胞を示す。これは阻害剤の効果がMTAPによるものであり、癌細胞株はこの処置の影響を受けやすいことを証明する。
【0115】
本発明を例示目的で説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく改変又は修正が可能なことは理解されるべきである。更に、特異的な特徴に関して公知の等価物が存在する場合、そのような等価物は、本明細書で具体的に言及されている場合と同様に本明細書に援用される。
【0116】
[産業上の利用可能性]
5’−メチルチオアデノシン(MTA)又はMTAのプロドラッグの、1種又は複数のMTAP/MTAN阻害剤との同時投与は、MTAP又はMTANを阻害することが望ましい疾患又は状態を処置するのに効果的である。そのような疾患としては、前立腺癌及び頭頸部癌が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1A】MTAの存在下又は不在下における化合物(2)の濃度増加に対するマウス前立腺癌細胞(RM1)の生存率を示す。
【図1B】MTAの存在下又は不在下における化合物(2)の濃度増加に対するヒト前立腺癌細胞(PC3)の生存率を示す。
【図2】化合物(2)及びMTAのヒト前立腺癌細胞(PC3)における効果を示す時間依存的増殖曲線である。
【図3】化合物(2)及びMTAのSCC25細胞における効果を示す時間依存的増殖曲線である。
【図4】化合物(2)及びMTAのFaDu細胞における効果を示す時間依存的増殖曲線である。
【図5】(a)〜(d)は、化合物(2)及びMTAでの処置から5日後のFaDu細胞の位相差顕微鏡像を示す。
【図6】化合物(2)及びMTAでの処置から6日後のFaDu細胞の細胞周期及びアポトーシスの解析を示す;(1)未処置での結果:G1 83.66%、S 8.08%、G2 8.26%、アポトーシス6.06%;(2)MTA処置での結果:G1 79.67%、S 10.42%、G2 9.91%、アポトーシス6.66%;(3)化合物(3)処置での結果:G1 72.06%、S 17.98%、G2 9.96%、アポトーシス7.89%;(4)MTA+化合物(3)処置での結果:G1 8.26%、S 31.25%、G2 60.49%、アポトーシス29.41%。
【図7】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図8】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図9】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図10】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図11】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図12】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図13】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図14】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図15】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図16】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図17】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図18】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図19】化合物(1)〜(3)並びにエチルチオ−DADMe−ImmA、パラ−クロロフェニルチオ−DADMe−ImmA、パラフルオロフェニルチオ−DADMe−ImmA、フェニルチオ−DADMe−ImmA及びフェニルチオ−ImmAを含む、本発明の方法に使用可能な選択された化合物の経口及びIP利用可能性を示す。
【図20】NOD−SCIDマウスのFaDu異種移植片における化合物(2)の効果を示す。
【図21】上記のNOD−SCIDマウス研究に関して各処置コホートからの代表的な腫瘍を示す。
【図22】TRAMPマウスのMRIイメージを示す(パネルA及びB:コントロールTRAMP(マウス前立腺のトランスジェニック腺癌)マウス、パネルE及びF:1mM化合物(2)で処置されたTRAMPマウス)。
【図23】(a)〜(f)は、化合物(2)及びMTAはPC3細胞のポリアミンレベルを変化させ、細胞性塞栓を誘導することを示す(PUT=プトレシン、SPD=スペルミジン、SPN=スペルミン)。PC3細胞を培養し、以下のように3回処置した:未処置コントロール、20μM基質(MTA)単独、1μM化合物(2)単独、又は基質及び阻害剤両方の組合せ。細胞及び使用済み培地両方はHPLC蛍光発光によるポリアミン分析のために1、6及び12日で回収した。
【図24A】化合物(2)はTRAMPマウスにおいて腫瘍成長及び転移を減少させるが、in vivoでのポリアミンレベルを変化させないことを示す。C56Bl/6マウスは飲料水を介して100μMの化合物(2)で処置し、24時間、48時間及び7日後に屠殺した。肝臓は直ちにポリアミン分析のために取り出した。TRAMPマウスは飲料水を介して、約6〜8ヶ月、100μM化合物(2)で処置し、コントロールは屠殺した。肝臓はポリアミンレベルの分析のために取り出された。
【図24B】化合物(2)はTRAMPマウスにおいて腫瘍成長及び転移を減少させるが、in vivoでのポリアミンレベルを変化させないことを示す。C56Bl/6マウスは飲料水を介して100μMの化合物(2)で処置し、24時間、48時間及び7日後に屠殺した。肝臓は直ちにポリアミン分析のために取り出した。TRAMPマウスは飲料水を介して、約6〜8ヶ月、100μM化合物(2)で処置し、コントロールは屠殺した。肝臓はポリアミンレベルの分析のために取り出された。
【図24C】化合物(2)はTRAMPマウスにおいて腫瘍成長及び転移を減少させるが、in vivoでのポリアミンレベルを変化させないことを示す。C56Bl/6マウスは飲料水を介して100μMの化合物(2)で処置し、24時間、48時間及び7日後に屠殺した。肝臓は直ちにポリアミン分析のために取り出した。TRAMPマウスは飲料水を介して、約6〜8ヶ月、100μM化合物(2)で処置し、コントロールは屠殺した。肝臓はポリアミンレベルの分析のために取り出された。
【図25A】コントロール(未処置)として、20μM MTA存在下、1μM化合物(2)単独又は組合せ(1μM化合物(2)+20μM MTA)で8日間成長したCal27細胞を示す。
【図25B】コントロール(未処置)として、20μM MTA存在下、1μM化合物(2)単独又は組合せ(1μM化合物(2)+20μM MTA)で8日間成長したCal27細胞を示す。
【図26】20μM MTA存在下で化合物(1)に反応する培養物中のマウス肺癌細胞及びMTA不在下で反応しない培養物中のマウス肺癌細胞を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MTAP又はMTANを阻害することが望ましい疾患又は状態を処置するための方法であって、MTA又はMTAのプロドラッグ、及び1種又は複数のMTAP阻害剤又は1種又は複数のMTAN阻害剤を、その処置を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項2】
MTAP及び/又はMTANの阻害剤が、式(I)の化合物又はその互変異性体、又はその薬学的に許容される塩、又はそのプロドラッグである、請求項1に記載の方法。
【化1】


[式中、
Vは、CH及びNHから選択され、Wは、CHR、NR及びNRから選択されるか;Vは、NR及びNRから選択され、Wは、CH及びNHから選択され;
Xは、R配置又はS配置のCH及びCHOHから選択され;
Yは、水素、ハロゲン及びヒドロキシから選択され(ただし、VがNH、NR及びNRから選択される場合、Yは水素である);
Zは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、SQ、OQ及びQから選択され(ここで、Qは、アルキル、アラルキル又はアリールであり、その各々は、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ又はカルボキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい);
は、式(II):
【化2】


の基であり、
は、式(III):
【化3】


の基であり、
Aは、N、CH及びCRから選択され(ここで、Rは、アルキル、アラルキル又はアリールであり、その各々は、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいか;Rは、ヒドロキシ、ハロゲン、NH、NHR、NR又はSRであり(ここで、R、R及びRはアルキル、アラルキル又はアリール基であり、その各々は、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい));
Bは、NH及びNHRから選択され(ここで、Rは、アルキル、アラルキル又はアリールであり、その各々は、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい);
Dは、ヒドロキシ、NH、NHR、水素、ハロゲン及びSCHから選択され(ここで、Rは、アルキル、アラルキル又はアリールであり、その各々は、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい);
Eは、N及びCHから選択され;
Gは、CH及びNHから選択されるか、Gは存在しない(ただし、WがNR又はNRであり、GがNHである場合、VはCHであり、VがNR又はNRであり、GがNHである場合、WはCHであり、WがCHRである場合、Gは存在せず、VはNHである)。]
【請求項3】
式(I)の化合物が、(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(メチルチオメチル)ピロリジン以外の化合物である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ZがSQである、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
Zがメチルチオではない、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
Qが、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ及びカルボキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいアルキル基である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
アルキル基がC〜Cアルキル基である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
〜Cアルキル基がメチル基である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
Qが、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ及びカルボキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいアリール基である、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
アリール基がフェニル基又はベンジル基である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
GがCHである、請求項2〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
VがCHであり、WがNRである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
BがNHである、請求項2〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
DがHである、請求項2〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
AがCHである、請求項2〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
いずれのハロゲンも塩素又はフッ素である、請求項2〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
式(I)の化合物が、式(IV)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はそのプロドラッグである、請求項2に記載の方法。
【化4】


[式中、Jは、アリール、アラルキル又はアルキルであり、その各々は、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ及びカルボキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい。]
【請求項18】
JがC〜Cアルキルである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
Jが、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル又はシクロへプチルである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
Jが、1種又は複数のハロゲン置換基で置換されていてもよいフェニルである、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
Jが、フェニル、p−クロロフェニル、p−フルオロフェニル又はm−クロロフェニルである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
Jが、ヘテロアリール、4−ピリジル、アラルキル、ベンジルチオ又は−CHCH(NH)COOHである、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
式(I)の化合物が、式(V)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はそのプロドラッグである、請求項2に記載の方法。
【化5】


[式中、Tは、アリール、アラルキル又はアルキルであり、その各々は、ヒドロキシ、ハロゲン、メトキシ、アミノ、カルボキシ及び直鎖又は分枝鎖のC〜Cアルキルから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよい。]
【請求項24】
Tが、ハロゲン及びヒドロキシから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキルである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
Tが、メチル、エチル、2−フルオロエチル又は2−ヒドロキシエチルである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
Tが、ハロゲン及び直鎖のC〜Cアルキルから選択される1種又は複数の置換基で置換されていてもよいアリールである、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
Tが、フェニル、ナフチル、p−トリル、m−トリル、p−クロロフェニル、m−クロロフェニル又はp−フルオロフェニルである、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
Tがアラルキルである、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
Tがベンジルである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
MTAP又はMTANの阻害剤が、
(3R,4R)−1−[(8−アザ−9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(2−フェニルエチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(8−アザ−9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4R)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−アセトキシ−4−(アセトキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−ブチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−プロピルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘキシルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(3−クロロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(エチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(フェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−ピリジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−n−プロピルピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ホモシステイニルメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルオキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(i−プロピルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(メトキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘキシルメチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘプチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロペンチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロブチルチオメチル)ピロリジン;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4,5−トリデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−O−メチル−D−リビトール;
(1S)−1−(7−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−メチルチオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−エチルチオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−フェニルチオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−ベンジルチオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(2−ヒドロキシエチル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(4−メチルフェニル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(3−メチルフェニル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−(4−クロロフェニル)チオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−(3−クロロフェニル)チオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(4−フルオロフェニル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(1−ナフチル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(2−フルオロエチル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;又は
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4,5−トリデオキシ−5−エチル−1,4−イミノ−D−リビトール
である、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
疾患又は状態が癌又は細菌感染である、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
癌が前立腺癌又は頭頸部癌である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
MTAP又はMTANの阻害剤が、MTA又はMTAのプロドラッグと同時に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
MTAP又はMTANの阻害剤が、MTA又はMTAのプロドラッグの投与前、又はMTA又はMTAのプロドラッグの投与後に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
相乗的有効量の、
i)1種又は複数のMTAP阻害剤又は1種又は複数のMTAN阻害剤、及び
ii)MTA又はMTAのプロドラッグ、
を含む組成物。
【請求項36】
MTAP阻害剤又はMTAN阻害剤が、請求項2に定義された式(I)の化合物である、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
MTAP阻害剤又はMTAN阻害剤が、
(3R,4R)−1−[(8−アザ−9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(2−フェニルエチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(8−アザ−9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4R)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−アセトキシ−4−(アセトキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−ブチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−プロピルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘキシルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(3−クロロフェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(エチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(フェニルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(4−ピリジルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(n−プロピル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ホモシステイニルメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(ベンジルオキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(i−プロピルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(メトキシメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘキシルメチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロヘプチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロペンチルチオメチル)ピロリジン;
(3R,4S)−1−[(9−デアザアデニン−9−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−(シクロブチルチオメチル)ピロリジン;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4,5−トリデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−O−メチル−D−リビトール;
(1S)−1−(7−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−メチルチオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−エチルチオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−フェニルチオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−ベンジルチオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(2−ヒドロキシエチル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(4−メチルフェニル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(3−メチルフェニル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−(4−クロロフェニル)チオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−5−(3−クロロフェニル)チオ−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(4−フルオロフェニル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−(1−ナフチル)チオ−D−リビトール;
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4−ジデオキシ−5−(2−フルオロエチル)チオ−1,4−イミノ−D−リビトール;又は
(1S)−1−(9−デアザアデニン−9−イル)−1,4,5−トリデオキシ−5−エチル−1,4−イミノ−D−リビトール
である、請求項36に記載の組成物。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26】
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【公表番号】特表2009−528996(P2009−528996A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−556271(P2008−556271)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【国際出願番号】PCT/NZ2007/000038
【国際公開番号】WO2007/097648
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(506364927)インダストリアル リサーチ リミテッド (12)
【出願人】(500379417)アルバート アインシュタイン カレッジ オブ メディシン オブ イエシバ ユニバーシティ (10)
【Fターム(参考)】