説明

ネクタイ保護具及び保護具

【課題】ネクタイ着用時のネクタイ大剣の両角部及び、先端部のすり減りを防止することと、大剣のすり減った部分を隠すことと、本具のずれと脱落紛失を防止することと、本具の装着作業が簡単なことと、ファッション性の高いデザインとし、ネクタイ以外にも装着しやすいものとする。
【解決手段】ネクタイのすり減りを防止したい部分及び、すり減った部分を本具で挟み込み、ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材を縫い合わせることで、その部分を覆い隠す。ずれ防止突起とずれ防止凹みでネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材のずれを防止する。本具のさまざまな材質、デザイン、形状、色を準備することで誰でも装着しやすいものとする。特に本具を糸で縫い合わせて固定するため、制服などのネクタイに特に有効である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ネクタイ大剣の擦り減りやすい部分を摩擦によるすり減りから保護する、また、ネクタイ大剣のすり減った部分を覆い隠し保護するためのネクタイ保護具及び保護具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ネクタイの結び目装飾具としてネクタイの結び目部分を保護する方法としてあるが、この方法は、結び目部分のみを保護するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−350221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、ネクタイの結び目装飾具としてネクタイの結び目部分を保護する方法であって、ネクタイ大剣の大剣全体や両角部及び、先端部が、摩擦によりネクタイが擦り減ることについて保護できなかった。また、既に擦り減ってしまったネクタイ大剣の両角部及び、先端部を覆い隠すものはなかった。
【0005】
ネクタイ大剣の両角部及び、先端部を擦り減りから、保護すること。
【0006】
ネクタイ保護具及び保護具がネクタイ大剣の擦り減りから保護したい部分や両角部及び、先端部からずれることと、脱落及び、紛失を防止すること。
【0007】
更に、上記要求を満し、アクセサリや装飾品として装着できる今までと異なる装飾品であること。
【0008】
更に、上記要求を満し、どのようなネクタイにも装着できること。
【0009】
更に、上記要求を満し、ネクタイ保護具及び保護具をネクタイに固定するために縫い付けた糸が目立たないこと。
【0010】
更に、上記要求を満し、ネクタイ保護具及び保護具をネクタイに固定するために縫い付けた糸を止めた結び目が擦り減らないこと。
【0011】
更に、上記要求を満し、ネクタイ保護具及び保護具をネクタイに固定するために縫い合わせ作業を行いやすいこと。
【0012】
更に、上記要求を満たし、ネクタイ以外のものをすり減りから保護すること。また、既にすり減ってしまった部分を覆い隠すこと。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記課題を達成するために、以下の構成を有している。以下は、ネクタイを例として説明する。
【0014】
請求項1に記載のネクタイ保護具及び保護具は、
ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材から構成され、
一方の面に、表糸通し穴と、表糸通し溝を備えたネクタイ挟み表部材と、
一方の面に、裏糸通し穴と、裏糸通し溝と、糸玉結び部隠し穴を備えたネクタイ挟み裏部材と、
を備えたネクタイ保護具及び保護具において、
ネクタイ挟み表部材の一方の面とネクタイ挟み裏部材の一方の面でネクタイを挟み、ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材とネクタイを縫い合わせて固定することを特徴として構成されたものである。
【0015】
請求項1記載に加えて、請求項1記載のネクタイ挟み表部材には、円錐または多角錐の凹みがあり、請求項1記載のネクタイ挟み裏部材には、円錐または多角錐の突起があることを特徴として構成されたものである。
【0016】
ネクタイ保護具及び保護具の材質は、プラスチックの他、ゴムや金属や宝石や漆塗りなどで構成することが考えられる。
【0017】
ネクタイ保護具及び保護具の糸玉結び部隠し穴の形状は、円柱や多角柱や円錐や多角錐で構成することが考えられる。
【0018】
ネクタイ挟み表部材または、ネクタイ挟み裏部材は、様々な色、様々な形状、様々なサイズ、様々なデザインで構成することが考えられる。
【0019】
ネクタイ挟み表部材のネクタイ挟み裏部材のずれ防止突起と向き合わない面、すなわちネクタイ保護具及び保護具装着時のネクタイ挟み表部材の表側となる面に、多種のデザインや多種の材質のものを装着し構成することが考えられる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば以下の効果を得ることができる。以下の効果は、ネクタイを例として説明する。
【0021】
請求項1記載のネクタイ保護具及び保護具によれば、ネクタイ大剣のすり減りやすい部分、特に大剣の両角部及び、先端部をネクタイ大剣の表部とネクタイ大剣の裏部から挟み込むことでネクタイ大剣の両角部及び、先端部が、例えば、衣類や家具や皮膚などと直接擦れなくなり、ネクタイが摩擦によるすり減りから保護されることと、ネクタイ大剣のすり減った両角部及び、先端部を覆い隠すことができることで、ネクタイを長期間保護し、使用することが可能となる。
【0022】
請求項1記載のネクタイ保護具及び保護具によれば、ネクタイ挟み表部材の表糸通し穴とネクタイ挟み裏部材の裏糸通し穴があることで、ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材でネクタイを挟んで縫い合わせてネクタイに固定することが可能となり、ネクタイ大剣の擦り減りやすい部分や両角部や先端部からずれたり、脱落したり紛失を防止することが可能となる。
【0023】
請求項1記載のネクタイ保護具及び保護具によれば、表糸通し溝と、裏糸通し溝があることで、ネクタイに固定するために使用した糸が衣類や家具や皮膚などと直接擦れなくなり、糸の磨耗を防止することが可能となり、糸が磨耗しなくなることで、ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材の脱落を防止することが可能となる。
【0024】
請求項2記載のネクタイ保護具及び保護具によれば、ネクタイ挟み表部材には、円錐または多角錐の凹みがあり、ネクタイ挟み裏部材には、円錐または多角錐の突起があることで、表糸通し穴の位置と裏糸通し穴の位置がずれなくなり、簡単にネクタイ保護具及び、保護具を縫い合わせることが可能となる。
【0025】
ネクタイ保護具及び保護具の材質は、材質は軽量で、適度に弾力があり、コストが安く、加工がしやすいため基本的材質をプラスチック類とする。
【0026】
更に、ネクタイ保護具及び保護具の材質は、その他、金属や宝石や七宝焼きや漆塗りを使うことで、今までと異なる装飾品とすることが可能となる。
【0027】
更に、ネクタイ保護具及び保護具は、いろいろな大きさやいろいろな色やいろいろな材質やいろいろな形状やいろいろなデザインやいろいろなキャラクタのネクタイ保護具及び、保護具とすることで、どのようなネクタイにも装着することが可能となる。
【0028】
更に、ネクタイ挟み表部材は、表糸通し溝があることで、縫い付けた糸が皮膚や家具や衣類と接触しなくなり、擦り減りを防止することが可能となる。
【0029】
更に、ネクタイ挟み表部材は、表糸通し溝があることで、縫い付けた糸を表糸通し溝に隠し、縫いつけた糸を目立たなくすることが可能となる。
【0030】
更に、ネクタイ挟み裏部材は、糸玉結び部隠し穴があることで、玉結びした糸が皮膚や家具や衣類と接触しなくなり、擦り減りを防止することが可能となる。
【0031】
更に、ネクタイ挟み表部材の円錐または多角錐の凹みと、ネクタイ挟み裏部材の円錐または多角錐の突起があることで、縫い付け作業を行う場合に、向き合った表糸通し穴の位置と裏糸通し穴の位置がずれなくなり、簡単にネクタイ保護具及び、保護具を縫い合わせることが可能となる。
【0032】
更に、ネクタイ挟み表部材は、円形や多角形や動物や植物や人気キャラクタや絵やブランド名などが描かれたものや、ドーム型や宝石のカットのような立体的な形状など種類を増やすことで、ネクタイ以外にも装着することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例のネクタイ挟み表部材とネクタイ大剣とネクタイ挟み裏部材の基本的構成を示した斜視図である。
【図2】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例のネクタイ挟み表部材の基本的構成を示した正面図2と、正面図2のa−a‘の断面図2a、正面図2のb−b‘の断面図2b,正面図2のc−c‘の断面図2c、正面図2のd−d‘の断面図2dである。
【図3】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例のネクタイ挟み裏部材の基本的構成を示した正面図3、と正面図3のe−e‘の断面図3e、正面図3のf−f‘の断面図3f、正面図3のg−g‘の断面図3g、正面図3のh−h‘の断面図3hである。
【図4】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の使用状態の基本的構成を示した断面図である。
【図5】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の使用状態の基本的構成を示した断面図である。
【図6】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の使用状態の基本的構成を示した断面図である。
【図7】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の使用状態の基本的構成を示した断面図である。
【図8】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の使用状態の基本的構成を示した断面図である。
【図9】本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の使用状態の基本的構成を示した断面図である。
【図10】本発明のネクタイ保護具及び保護具をネクタイ大剣部に装着した大剣部表側からの実施例の正面図である。
【図11】本発明のネクタイ保護具及び保護具をネクタイ大剣部に装着した大剣部裏側からの実施例の正面図である。
【図12】本発明のネクタイ保護具及び保護具をネクタイ大剣部に装着した実施例の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明を実施するための形態として、ネクタイを例として説明する。
【0035】
ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材から構成され、
表糸通し穴と、一方の面に、表糸通し溝を備えたネクタイ挟み表部材と、
裏糸通し穴と、一方の面に、裏糸通し溝と、糸玉結び部隠し穴を備えたネクタイ挟み裏部材と、
を備えたネクタイ保護具及び保護具において、
ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材を糸で縫い合わせてネクタイを挟み、ネクタイ大剣の特に両角部及び、先端部を保護するための具に関するものである。
【0036】
請求項1記載のネクタイ挟み表部材には、円錐または多角錐の凹みがあり、請求項1記載のネクタイ挟み裏部材には、円錐または多角錐の突起があることを特徴とする。
【0037】
本発明のネクタイ保護具及び、保護具の具体的な装着方法は、ネクタイ挟み表部材の一方の面にずれ防止凹みを備えたネクタイ挟み表部材のずれ防止凹み位置と、ネクタイ挟み裏部材の一方の面にずれ防止突起を備えたネクタイ挟み裏部材のずれ防止突起の位置を向き合わせて、ネクタイをネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材の間に挟み、糸に玉結び部を作りネクタイ挟み裏部材の糸通し穴からネクタイを通してネクタイ挟み表部材の表糸通し穴に向けて糸を通過させ、表糸通し溝に糸を通し、ネクタイ挟み表部材の表糸通し穴から ネクタイを通してネクタイ挟み裏部材の裏糸通し穴に向けて糸を通過させ、糸玉結び部隠し穴の付近で玉結び部を作ることで、装着ができる。
【0038】
前記ネクタイ挟み表部材の表糸通し穴の大きさは、糸及び縫い針は通すが、糸玉結び部を通さない穴の径と、
前記ネクタイ挟み表部材の表糸通し溝の大きさは、糸が通り、糸が隠れる程度の溝の深さと幅と、
前記ネクタイ挟み裏部材の裏糸通し穴の大きさは、糸及び縫い針は通すが、糸玉結び部を通さない穴の径と、
前記ネクタイ挟み裏部材の裏糸通し溝の大きさは、糸が通り、糸が隠れる程度の溝の深さと幅と、
前記ネクタイ挟み裏部材の糸玉結び部隠し穴の大きさは、糸玉結び部が隠れる程度の深さと径であることを特徴とする。
【0039】
本発明のネクタイ保護具及び保護具におけるずれ防止突起とずれ防止凹みは、ネクタイとネクタイ保護具及び保護具がずれないことと、ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材がずれないことを特徴とする。
【0040】
本発明のネクタイ保護具及び保護具は、ネクタイ以外の擦れを防止したいものや擦れを覆い隠したいものに対しても装着可能なことを特徴とする。
【0041】
図1で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の基本的構成を示した斜視図である。本発明のネクタイ保護具及び保護具の使用状態の一例で、縫い糸16で第一の玉結び部17を作り、縫い糸16がネクタイ挟み裏部材2の第一の裏糸通し穴6とネクタイ15とネクタイ挟み表部材1の第一の表糸通し穴3を通過し、ネクタイ挟み表部材1の表糸通し溝4を通り、折り返してネクタイ挟み表部材1の第二の表糸通し穴3とネクタイ15とネクタイ挟み裏部材2の第二の裏糸通し穴6を通過して、第二の結び目17までの縫い糸の通過経路と本具の基本的構成を示した斜視図である。縫い針は、図が交錯するため省いて記載している。
【0042】
図2の2で示すように、本発明のネクタイ挟み表部材1を示した正面図である。表糸通し穴3が2つと、2つの表糸通し穴3の間に表糸通し溝4と、ずれ防止凹み5が2つある構成をしている。
図2の2aは、ネクタイ挟み表部材1の正面図を切断線a−a‘で切断し、イ方向からの断面図である。すなわち、表糸通し穴3と、表糸通し溝4と、ずれ防止凹み5が一線上に並ぶ部分で切断した断面図である。ネクタイ挟み表部材1に表糸通し穴3が2つと、2つの表糸通し穴3の間に表糸通し溝4と、ずれ防止凹み5が2つある構成をしている。
図2の2bは、ネクタイ挟み表部材1の正面図を切断線b−b‘で切断し、ロ方向からの断面図である。すなわち、ずれ防止凹み5の部分で切断した断面図である。ネクタイ挟み表部材1にずれ防止凹み5がある構成をしている。
図2の2cは、ネクタイ挟み表部材1の正面図を切断線c−c‘で切断し、ハ方向からの断面図である。すなわち、表糸通し穴3の部分で切断した断面図である。ネクタイ挟み表部材1に表糸通し穴3と、表糸通し溝4がある構成をしている。
図2の2dは、ネクタイ挟み表部材1の正面図を切断線d−d‘で切断し、ニ方向からの断面図である。すなわち、表糸通し溝4の部分で切断した断面図である。ネクタイ挟み表部材1に表糸通し溝4がある構成をしている。
【0043】
図3の3で示すように、本発明のネクタイ挟み裏部材2を示した正面図である。裏糸通し穴6が2つと、糸玉結び部隠し穴8が2つと、2つの裏糸通し穴6の間に裏糸通し溝7と、ずれ防止突起9が2つある構成をしている。
図3の3eは、ネクタイ挟み裏部材2の正面図を切断線e−e‘で切断し、ホ方向からの断面図である。すなわち、裏糸通し穴6と、裏糸通し溝7と、糸玉結び部隠し穴8と、ずれ防止突起9が一線上に並ぶ部分で切断した断面図である。ネクタイ挟み裏部材2に裏糸通し穴6が2つと、2つの裏糸通し穴6の間に裏糸通し溝7と、ネクタイ挟み裏部材2にずれ防止突起9が2つある構成をしている。
図3の3fは、ネクタイ挟み裏部材2の正面図を切断線f−f‘で切断し、ヘ方向からの断面図である。すなわち、裏糸通し溝7の部分で切断した断面図である。ネクタイ挟み裏部材2に裏糸通し溝7がある構成をしている。
図3の3gは、ネクタイ挟み裏部材2の正面図を切断線g−g‘で切断し、ト方向からの断面図である。すなわち、裏糸通し穴6と糸玉結び隠し穴8の部分で切断した断面図である。ネクタイ挟み裏部材2に裏糸通し穴6と、糸玉結び隠し穴8と、裏糸通し溝7がある構成をしている。
図3の3hは、ネクタイ挟み裏部材2の正面図を切断線h−h‘で切断し、チ方向からの断面図である。すなわち、ずれ防止突起9の部分で切断した断面図である。ネクタイ挟み裏部材2にずれ防止突起9がある構成をしている。
【0044】
図4で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の基本的構成のネクタイ大剣部15への固定作業の手順を示した断面図1である。縫い糸16で第一の玉結び部17を作り、縫い糸16がネクタイ挟み裏部材2の第一の裏糸通し穴6とネクタイ15とネクタイ挟み表部材1の第一の表糸通し穴3を通過した状態である。縫い針は、図が交錯するため省いて記載している構成をしている。
【0045】
図5で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の基本的構成のネクタイ大剣部15への固定作業の手順を示した断面図2である。図4に加えて、縫い糸16を第一の玉結び部17と反対方向に引くことで、ネクタイ挟み裏部材2のずれ防止突起9がネクタイ15に食い込み、更に、ネクタイ大剣部15がネクタイ挟み表部材1のずれ防止凹み5に食い込んだ状態を表している。縫い針は、図が交錯するため省いて記載している。
【0046】
図6で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の基本的構成のネクタイ大剣部15への固定作業の手順を示した断面図3である。図5に加えて、縫い糸16が折り返した状態を表している。縫い針は、図が交錯するため省いて記載している。
【0047】
図7で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の基本的構成のネクタイ大剣部15への固定作業の手順を示した断面図4である。図6に加えて、折り返した縫い糸16がネクタイ挟み表部材1の第二の表糸通し穴3とネクタイ15とネクタイ挟み裏部材2の第二の裏糸通し穴6を通過した状態を表している。縫い針は、図が交錯するため省いて記載している。
【0048】
図8で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の基本的構成のネクタイ大剣部15への固定作業の手順を示した断面図5である。図7に加えて、折り返した縫い糸16をネクタイ挟み裏部材2の方向へ引いた状態を表している。縫い針は、図が交錯するため省いて記載している。
【0049】
図9で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の基本的構成のネクタイ大剣部15への固定作業の手順を示した断面図6である。図8に加えて、縫い糸16で第二の玉結び部17をつくり、糸玉結び部隠し穴8に第二の玉結び部17を格納した状態を表している。縫い針は、図が交錯するため省いて記載している。
【0050】
図10で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の構成を示したネクタイ大剣15の表側からの正面図である。ネクタイ大剣15の先端部とネクタイ大剣15の両角部にネクタイ保護具及び保護具を装着した実施例である。ネクタイ挟み表部材1がネクタイ大剣15の先端部とネクタイ大剣15の両角部に装着した状態を表している。ネクタイ保護具及び保護具の個数は、特定しない。
【0051】
図11で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の構成を示したネクタイ大剣15の裏側からの正面図である。小剣通し18があることでネクタイ大剣15の裏側であることがわかる。ネクタイ大剣15の先端部とネクタイ大剣15の両角部にネクタイ保護具及び保護具を装着した実施例である。ネクタイ挟み裏部材2がネクタイ大剣15の擦り減りやすい部分と先端部とネクタイ大剣15の両角部に装着した状態を表している。ネクタイ保護具及び保護具の個数は、特定しない。
【0052】
図12で示すように、本発明のネクタイ保護具及び保護具の一例の構成を示した側面図である。ネクタイ大剣の表側、すなわち、小剣通しのない側にネクタイ挟み表部材1がある、小剣通しのある側にネクタイ挟み裏部材2がある構成をしている。
【0053】
本発明のネクタイ保護具及び保護具の材質は、重さが軽く、適度に弾力があり、コストが安く、加工がしやすいためプラスチック類を基本とするが、弾力のある材質のものでも良い。
【0054】
本発明のずれ防止突起の断面の形状は、ずれ防止突起の断面が円錐だけでなく、多角錐などでも良い。
【0055】
本発明のずれ防止突起の個数は、0個以上複数でも、ずれ防止凹みの個数と合っていれば良い。
【0056】
本発明のずれ防止凹みの断面の形状は、ずれ防止凹みの断面が円錐だけでなく、多角錐などでも良い。
【0057】
本発明のずれ防止凹みの個数は、0個以上複数でも、ずれ防止突起の個数と合っていれば良い。
【その他の形態】
【0058】
本発明のネクタイ保護具及び保護具の材質は、プラスチック類が良いが、金属や宝石や七宝焼きや漆塗りなどでも良い。
【0059】
本発明のネクタイ保護具及び保護具の色は、例えば、有色や透明や半透明などでも良い。
【0060】
本発明のネクタイ保護具及び保護具は、装着する場所によって形状を変えても良い。
【0061】
本発明のネクタイ挟み表部材の形状及びデザインは、例えば、円形や多角形や動物や植物や人気キャラクタや絵やブランド名などが描かれたものや、ドーム型や宝石のカットのような立体的な形状でも良い。
【0062】
本発明のネクタイ挟み表部材のずれ防止凹みのない面、すなわちネクタイ保護具及び保護具の装着時の表側の面に金属や宝石や七宝焼きや漆塗りなどを装着しても良い。
【0063】
本発明のネクタイ保護具及び保護具は、ネクタイの大剣の両角部、先端部への使用にとらわれず、ネクタイ以外の擦れを防止したいものや擦れを覆い隠したいものなどに装着しても良い。
【0064】
本発明のネクタイ保護具及び保護具は、ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材は、それぞれ別々のデザイン形状としても良い。
【0065】
本発明のネクタイ保護具及び保護具は、ネクタイ挟み表部材のみの使用としても良い。

【符号の説明】
【0066】
1 ネクタイ挟み表部材
2 ネクタイ挟み裏部材
3 表糸通し穴
4 表糸通し溝
5 ずれ防止凹み
6 裏糸通し穴
7 裏糸通し溝
8 糸玉結び部隠し穴
9 ずれ防止突起
15 ネクタイ大剣部
16 縫い糸
17 糸玉結び部
18 小剣通し
a−a’切断線
b−b’切断線
c−c’切断線
d−d’切断線
e−e’切断線
f−f’切断線
g−g’切断線
h−h’切断線
イ ネクタイ挟み表部材からの矢印
ロ ネクタイ挟み表部材からの矢印
ハ ネクタイ挟み表部材からの矢印
ニ ネクタイ挟み表部材からの矢印
ホ ネクタイ挟み裏部材からの矢印
へ ネクタイ挟み裏部材からの矢印
ト ネクタイ挟み裏部材からの矢印
チ ネクタイ挟み裏部材からの矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材から構成され、
表糸通し穴と、一方の面に、表糸通し溝を備えたネクタイ挟み表部材と、
裏糸通し穴と、一方の面に、裏糸通し溝と、糸玉結び部隠し穴を備えたネクタイ挟み裏部材と、
を備えたネクタイ保護具及び保護具において、
ネクタイ挟み表部材とネクタイ挟み裏部材を糸で縫い合わせてネクタイを挟むことを特徴とするネクタイ保護具及び保護具。
【請求項2】
請求項1記載のネクタイ挟み表部材には、円錐または多角錐の凹みがあり、請求項1記載のネクタイ挟み裏部材には、円錐または多角錐の突起があることを特徴とする請求項1記載のネクタイ保護具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−112076(P2012−112076A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263120(P2010−263120)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(508009057)