説明

ネクタイ

【課題】 ネクタイは、各人の好み、識別、慣習、又は統一性等を確保する意味合いから、種々の構造と、機能、又は特徴を備えている。一般的には、ネクタイは、全体として、同じ色彩、又は織り柄、同じ布地とすることから、識別性の欠如とか、面白味、又は趣向にそぐわない等の改良の余地が考えられる。各人の好み、識別、慣習、又は統一性等を確保するためのネクタイが要望されている。
【解決手段】 本発明は、ネクタイ本体を展開した状態で、結び目に相当する領域か、又は首周り部に相当する領域を彩色部とする構成とし、ネクタイ本体を装着した際に、結び目か、又は首周り部が、彩色部となる構成としたネクタイであり、ネクタイとして、最も必要とする識別性と、装飾性の領域を壊さず、即ち、大剣部には、手をつけずに目的を達成できる。ネクタイの価値を向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、識別性と、装飾性、又は意外性、安全性等を発揮できるネクタイに関する。
【背景技術】
【0002】
周知の如く、ネクタイは、各人の好み、識別、慣習、又は統一性等を確保する意味合いから、種々の構造と、機能、又は特徴を備えている。しかし、一般的には、ネクタイは、全体として、同じ色彩、又は織り柄、同じ布地とすることから、場合により、識別性の欠如とか、面白味、又は趣向にそぐわない等の改良の余地が考えられる。従って、前記各人の好み、識別、慣習、又は統一性等を確保するためのネクタイも要望されている。また、一方で、このような要望に応え得れば、このネクタイの需要も拡充することが考えられる。
【0003】
以上のような状況に鑑み、この要望を満足できる発明、考案の先行文献を挙げる。
【0004】
文献(1)は、実開昭52−47928号の「結び目にマーク入りのビジネス用ネクタイ」であり、この考案は、本体部のネクタイの結び目に、自社のマークを、英語表記する構造である。確かに、愛社精神の向上と、社名の宣伝と、一体感には有効であるが、前記各人の好み、識別、慣習、又は自由度等を満足できないこと、違和感を感ずること等の改良点が挙げられる。また、場合により、抵抗感がある。
【0005】
また、文献(2)は、実開昭63−127920号の「家紋つきネクタイ」であり、この考案は、ネクタイの大剣部に、織込み(織成)か染め抜きで家紋を表示する構造である。確かに、自愛精神の向上と、家系の宣伝と、一体感には有効であるが、前記各人の好み、識別、慣習、又は自由度等を満足できないこと、場合により、違和感を感ずること等の改良点が挙げられる。また、装着場所及び/又は雰囲気等において限定される虞がある。
【0006】
文献(3)は、実開平5−89413号の「名入りネクタイ」であり、この考案は、ネクタイの大剣部に、認識できる名前、大学名等の任意の名を表記する構造である。従って、前記文献(2)と同じような改良点が挙げられる。
【0007】
文献(4)は、実開平5−10415号の「ネクタイ」であり、この考案は、ネクタイの大剣部に、認識できる文字、図柄、絵画、模様、或いは宣伝広告等を表記する構造である。従って、前記文献(2)と同じような改良点が挙げられる。
【0008】
文献(5)は、実用新案登録第3008069号の「ネクタイ」であり、この考案は、ネクタイの大剣部で、かつ結び目の下に、認識できる文字を表記する構造である。従って、前記文献(2)と同じような改良点が挙げられる。
【0009】
尚、ネクタイに、斬新性と、装飾性、又は識別性等を付与すること意図し、一部で、大剣部と、結び目を、折柄、プリント柄を代えたネクタイが市販されている。しかし、このネクタイは、複数の布地を逢着する構造(パッチワーク構造)である。従って、作製に手間を要すること、布地が無駄となること、等の改良点がある。そして、また、この逢着した部位が厚くなり、装着時に厄介であること、結び目が大きくなり、雰囲気を壊すこと、等の問題点を抱えている。
【0010】
【特許文献1】実開昭52−47928号
【特許文献2】実開昭63−127920号
【特許文献3】実開平5−89413号
【特許文献4】実開平5−10415号
【特許文献5】実用新案登録第3008069号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前記文献(1)〜文献(5)は、前述した如く、ネクタイの種々の目的の表記をすることで、それぞれの識別性は確保できる。しかし、依然として、本発明が意図する構造、即ち、各人の好み、識別、慣習、又は統一性等が確保可能なネクタイ、又はこの意味合いを達成する構造と、機能、又は特徴を備えたネクタイとは、到底考えられない処であり、依然として、各人、各社、又は業者等の要望を満足するには、到っていない。
【0012】
また、前記文献(1)〜文献(5)は、識別性と、装飾性を、意図するが、その表記する箇所が、大剣部であることから、一般的で、かつ看者の目視が注がれる通常の場所であるので、この識別性と、装飾性の効果が一義的に留まる。また、この大剣部は、ネクタイとして、最も必要とする識別性と、装飾性の領域を邪魔することになり、好ましいことでない、ネクタイの価値を低下すること、等の問題点も指摘できる。
【0013】
上記に鑑み、本発明は、[1] ネクタイとして、最も必要とする識別性と、装飾性の領域を壊さず、即ち、大剣部には、手をつけずに目的を達成すること、また、ネクタイの価値を低下することがない領域であり、しかも、全面でなく、かつ表記しても違和感を生じない領域である、ネクタイ本体の一部となる結び目を有効活用し、しかもネクタイとしての識別性と、装飾性、又は意外性、安全性等を発揮できる。[2] ネクタイの特徴を生かしつつ、他の機能、例えば、結び目に、装飾糸、ラメ糸、発光染料含浸糸(発光塗料を使用した糸)、或いは反射箔糸で彩色部を形成することで、このネクタイは、識別性等の他に、安全性と、存在場所の確認性等の向上と役割等を達成できることで、この構造では、多目的、かつ多用途に利用できる。[3] また、結び目に相当する領域に、彩色部が形成されていることで、ネクタイの装着時に、その箇所を容易に視認できることで、何人も、容易な装着と、標準の長さで、装着ができる等の特徴がある。[4] また、無地のネクタイでは、ネクタイ本体の一部となるこの結び目の汚れに気を付けることなく装着できること、この結び目の汚れに起因するトラブル解消にも役立つものと考えられる。[5] そして、本発明は、ネクタイとして必要、かつ要望されている、識別性、装飾性、面白味、又は趣向性を始めとして、慣習、又は統一性等が確保できる構造のネクタイを提供できる。 [6] また、ネクタイの装着時に、立体的になる結び目に、彩色部を設けた構造、又はこの結び目を、発光塗料を使用した糸、或いは反射箔糸で形成した構造(結び目の色彩部、発光塗料を使用した糸等による光り)が、立体的に識別でき、かつこの結び目全体が、同じ色彩部、発光塗料を使用した糸等による光りが形成される特徴がある。従って、この色彩と、光りが、立体的に見えて存在感と、美観(美感)と、また、安全性、装飾性等の向上に寄与できる。さらに、結び目全体が、同一色、光りとなって、前記存在感、美観等の一層の向上に寄与できる。そして、また、ネクタイの活用と、需要の拡大と、産業の発展に寄与できる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の発明は、前記[1]と、[3]〜[6]を達成することを意図する。
【0015】
請求項1は、ネクタイ本体を展開した状態で、結び目に相当する領域か、又は首周り部に相当する領域を彩色部とする構成とし、このネクタイ本体を装着した際に、この結び目か、又は首周り部が、彩色部となる構成としたネクタイである。
【0016】
請求項2の発明は、前記[1]〜[6]を達成することを意図する。
【0017】
請求項2は、請求項1に記載のネクタイにおいて、
前記彩色部を、色糸か、又は装飾糸、ラメ糸、発光染料(夜光塗料、又は発光塗料か、蓄光塗料)含浸糸(発光塗料を使用した糸)、或いは反射箔糸で、編成、又は織成することで形成する構成としたネクタイである。
【0018】
請求項3〜5の発明は、前記[1]と、[3]〜[6]を達成することを意図する。
【0019】
請求項3は、請求項1に記載のネクタイにおいて、
前記彩色部を、染色で形成する構成としたネクタイである。
【0020】
請求項4は、請求項1に記載のネクタイにおいて、
前記彩色部は、前記ネクタイ本体の大剣部に相当する領域と、又は首周り部に相当する領域の彩色部とは異なる彩色とする構成としたネクタイである。
【0021】
請求項5は、請求項1に記載のネクタイにおいて、
前記結び目の表側には、紐環、又は袋布を備える構成としたネクタイである。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の発明は、ネクタイ本体を展開した状態で、結び目に相当する領域か、又は首周り部に相当する領域を彩色部とする構成とし、ネクタイ本体を装着した際に、結び目か、又は首周り部が、彩色部となる構成としたネクタイである。
【0023】
従って、請求項1の発明は、下記の特徴がある。
【0024】
[1] ネクタイとして、最も必要とする識別性と、装飾性の領域を壊さず、即ち、大剣部には、手をつけずに目的を達成できること、また、ネクタイの価値を低下することがない領域であり、しかも、全面でなく、かつ表記しても違和感を生じない領域である、ネクタイ本体の一部となる結び目を有効活用し、しかもネクタイとしての識別性と、装飾性、又は意外性、安全性等を発揮できる。
【0025】
[3] また、結び目に相当する領域に、彩色部が形成されていることで、ネクタイの装着時に、その箇所を容易に視認できることで、何人も、容易な装着と、標準の長さで、装着ができる等の特徴がある。
【0026】
[4] また、無地のネクタイでは、ネクタイ本体の一部となるこの結び目の汚れに気を付けることなく装着できること、この結び目の汚れに起因するトラブル解消にも役立つものと考えられる。
【0027】
[5] そして、本発明は、ネクタイとして必要、かつ要望されている、識別性、装飾性、面白味、又は趣向性を始めとして、慣習、又は統一性等が確保できる構造のネクタイを提供できる。
【0028】
[6] また、ネクタイの装着時に、立体的になる結び目に、彩色部を設けた構造、又はこの結び目を、発光塗料を使用した糸、或いは反射箔糸で形成した構造(結び目の色彩部、発光塗料を使用した糸等による光り)が、立体的に識別でき、かつこの結び目全体が、同じ色彩部、発光塗料を使用した糸等による光りが形成される特徴がある。従って、この色彩と、光りが、立体的に見えて存在感と、美観(美感)と、また、安全性、装飾性等の向上に寄与できる。さらに、結び目全体が、同一色、光りとなって、前記存在感、美観等の一層の向上に寄与できる。そして、また、ネクタイの活用と、需要の拡大と、産業の発展に寄与できる。
【0029】
請求項2の発明は、請求項1に記載のネクタイにおいて、
彩色部を、色糸か、又は装飾糸、ラメ糸、発光染料(夜光塗料、又は発光塗料か、蓄光塗料)含浸糸(発光塗料を使用した糸)、或いは反射箔糸で、編成、又は織成することで形成する構成としたネクタイである。
【0030】
従って、請求項2の発明は、下記の特徴がある。
【0031】
[1] ネクタイとして、最も必要とする識別性と、装飾性の領域を壊さず、即ち、大剣部には、手をつけずに目的を達成できること、また、ネクタイの価値を低下することがない領域であり、しかも、全面でなく、かつ表記しても違和感を生じない領域である、ネクタイ本体の一部となる結び目を有効活用し、しかもネクタイとしての識別性と、装飾性、又は意外性、安全性等を発揮できる。
【0032】
[2] ネクタイの特徴を生かしつつ、他の機能、例えば、結び目に、装飾糸、ラメ糸、発光染料含浸糸(発光塗料を使用した糸)、或いは反射箔糸で彩色部を形成することで、このネクタイは、識別性等の他に、安全性と、存在場所の確認性等の向上と役割等を達成できることで、この構造では、多目的、かつ多用途に利用できる。
【0033】
[3] また、結び目に相当する領域に、彩色部が形成されていることで、ネクタイの装着時に、その箇所を容易に視認できることで、何人も、容易な装着と、標準の長さで、装着ができる等の特徴がある。
【0034】
[4] また、無地のネクタイでは、ネクタイ本体の一部となるこの結び目の汚れに気を付けることなく装着できること、この結び目の汚れに起因するトラブル解消にも役立つものと考えられる。
【0035】
[5] そして、本発明は、ネクタイとして必要、かつ要望されている、識別性、装飾性、面白味、又は趣向性を始めとして、慣習、又は統一性等が確保できる構造のネクタイを提供できる。
【0036】
[6] また、ネクタイの装着時に、立体的になる結び目に、彩色部を設けた構造、又はこの結び目を、発光塗料を使用した糸、或いは反射箔糸で形成した構造(結び目の色彩部、発光塗料を使用した糸等による光り)が、立体的に識別でき、かつこの結び目全体が、同じ色彩部、発光塗料を使用した糸等による光りが形成される特徴がある。従って、この色彩と、光りが、立体的に見えて存在感と、美観(美感)と、また、安全性、装飾性等の向上に寄与できる。さらに、結び目全体が、同一色、光りとなって、前記存在感、美観等の一層の向上に寄与できる。そして、また、ネクタイの活用と、需要の拡大と、産業の発展に寄与できる。
【0037】
請求項3の発明は、請求項1に記載のネクタイにおいて、
彩色部を、染色で形成する構成としたネクタイである。
【0038】
請求項4の発明は、請求項1に記載のネクタイにおいて、
彩色部は、ネクタイ本体の大剣部に相当する領域と、又は首周り部に相当する領域の彩色部とは異なる彩色とする構成としたネクタイである。
【0039】
請求項5の発明は、請求項1に記載のネクタイにおいて、
結び目の表側には、紐環、又は袋布を備える構成としたネクタイである。
【0040】
従って、請求項3〜5は、下記の特徴がある。
【0041】
[1] ネクタイとして、最も必要とする識別性と、装飾性の領域を壊さず、即ち、大剣部には、手をつけずに目的を達成できること、また、ネクタイの価値を低下することがない領域であり、しかも、全面でなく、かつ表記しても違和感を生じない領域である、ネクタイ本体の一部となる結び目を有効活用し、しかもネクタイとしての識別性と、装飾性、又は意外性、安全性等を発揮できる。
【0042】
[3] また、結び目に相当する領域に、彩色部が形成されていることで、ネクタイの装着時に、その箇所を容易に視認できることで、何人も、容易な装着と、標準の長さで、装着ができる等の特徴がある。
【0043】
[4] また、無地のネクタイでは、ネクタイ本体の一部となるこの結び目の汚れに気を付けることなく装着できること、この結び目の汚れに起因するトラブル解消にも役立つものと考えられる。
【0044】
[5] そして、本発明は、ネクタイとして必要、かつ要望されている、識別性、装飾性、面白味、又は趣向性を始めとして、慣習、又は統一性等が確保できる構造のネクタイを提供できる。
【0045】
[6] また、ネクタイの装着時に、立体的になる結び目に、彩色部を設けた構造、又はこの結び目を、発光塗料を使用した糸、或いは反射箔糸で形成した構造(結び目の色彩部、発光塗料を使用した糸等による光り)が、立体的に識別でき、かつこの結び目全体が、同じ色彩部、発光塗料を使用した糸等による光りが形成される特徴がある。従って、この色彩と、光りが、立体的に見えて存在感と、美観(美感)と、また、安全性、装飾性等の向上に寄与できる。さらに、結び目全体が、同一色、光りとなって、前記存在感、美観等の一層の向上に寄与できる。そして、また、ネクタイの活用と、需要の拡大と、産業の発展に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】第一実施例のネクタイを展開して示した斜視図
【図2】第一実施例の装着状態を仮定した正面図
【図3】第二実施例のネクタイの要部を示した正面図
【図4】第三実施例のネクタイの要部を示した正面図
【図5−1】第四実施例のネクタイの要部を拡大して示した正面図
【図5−2】別の第四実施例のネクタイの要部を拡大して示した正面図
【図6】第五実施例のネクタイの要部を示した一部正面図
【図7】第六実施例のネクタイを展開して示した斜視図
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、本発明の各実施例を説明する。
【0048】
1はネクタイ本体で、このネクタイ本体1は、大検部100と、小剣部101と、この大小剣部100、101間にある結び目102と首周り部103とで、一体的に構成される。そして、この大検部100と、小剣部101(例外あり)、並びに首周り部103は、通常のネクタイと同様に、各種の柄、色彩、等を施した布(織成、編成、不織部等)で構成する。従って、この結び目102に、本発明の構造と特徴があるので、以下、順に説明する。尚、前記した如く、小剣部101にも、本発明の構造と特徴を付与することもあり得る。
【0049】
以下、ネクタイのポイントを成す、前記結び目102の各実施例を図面に基づいて説明すると。
: 第一実施例を示した、図1と図2において、このネクタイ本体1と一体的となる結び目102の結び目領域(結び目に相当する領域)102aの一部、又は全部には、大小剣部100、101と、首周り部103とは異なる、ネクタイ本体1の一部となる彩色部2が設けられている。従って、ネクタイを結んだ場合(装着時)において、その結び目102の彩色部2は、少なくとも、大小剣部100、101の彩色部200とは、異なり、ポイントとなり、前述した、[1]と、[3]〜[6]の特徴を達成できる。そして、図示の如く、結び目102の全部を彩色部2とすることが、本発明の特徴を最も発揮できる。
: また、第二実施例を示した、図3において、このネクタイ本体1と一体的となる結び目102の結び目領域102aは、発光染料(夜光塗料、又は発光塗料か、蓄光塗料)含浸糸(発光塗料を使用した糸3)、或いは反射箔糸3aで、その一部、又は全部を、編成、又は織成して構成する。尚、他の大小剣部100、101と、首周り部103とは異なる糸300で、編成、又は織成して構成する。これによって、前記第一実施例と同様な特徴が発揮できる。
: 第三実施例を示した、図4において、このネクタイ本体1と一体的となる結び目102の結び目領域102aは、ラメ糸4で、その一部、又は全部を、編成、又は織成して構成する。尚、他の大小剣部100、101と、首周り部103とは異なる糸300で、編成、又は織成して構成する。これによって、前記第一実施例と同様な特徴が発揮できる。
: 第四実施例を示した、図5−1において、このネクタイ本体1と一体的となる結び目102の結び目領域102aの表側102a−1(前面側)には、飾り5aを取付ける紐環5を設ける。これによって、前記第一実施例と同様な特徴が発揮できる。また、紐環5より飾り5aを着脱自在にすることで、気分や装着場所等により、別の装飾品(チャーム、アクセサリー等)を取付けることもできる。
: 別の第四実施例を示した、図5−2において、このネクタイ本体1と一体的となる結び目102の結び目領域102aの表側102a−1下側(下端)には、飾り5aを取付ける紐環5を設ける。これによって、前記第一実施例と同様な特徴が発揮できる。また、図5−1と同様に、飾り5aを着脱自在にすることで、別の装飾品を取付けることもできる。
: 第五実施例を示した、図6において、このネクタイ本体1と一体的となる結び目102の結び目領域102aの表側102a−1の一部、又は全部には、幾分、手間を要するが、袋布6を備える構成とする。これによって、前記第一実施例と同様な特徴が発揮できる。また、この袋布6の端部は前記紐環5と同じ役割ができる。さらに、収容部としての利用、又はこの結び目102に新たな別の斬新性、識別性、立体性、等を付与できる。尚、この袋布6と結び目102とを、別々の色彩、色・織等の柄、又は布地とすることで、さらに別の斬新性、識別性、立体性、等を付与できる。
: 第六実施例を示した、図7において、このネクタイ本体1と一体的となる結び目102となる結び目領域102aと、小剣部領域(小剣部に相当する領域)101aには、大剣部100と、首周り部103とは異なる、ネクタイ本体1の一部となる彩色部2が設けられている。これによって、前記第一実施例と同様な特徴が発揮できる。尚、図面では、前記首周り部103にも彩色部2を設けたが、一例である。そして、この首周り部103にも彩色部2を設ける構造が、簡便性と、経済性等に有益である。
【0050】
そして、各実施例とも、その使用と、装着の手順、収納等においては、従来のネクタイと同じであり、まごつかず、通常の使用で可能となることで、安心感、利便性の確保と、煩わしさの解消に役立ち、極めて有益である。
【符号の説明】
【0051】
1 ネクタイ本体
100 大剣部
101 小剣部
101a 小剣部領域(小剣部に相当する領域)
102 結び目
102a 結び目領域(結び目に相当する領域)
102a−1 表側
103 首周り部
2 彩色部
200 彩色部
3 発光塗料を使用した糸
3a 反射箔糸
300 糸
4 ラメ糸
5 紐環
5a 飾り
6 袋布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネクタイ本体を展開した状態で、結び目に相当する領域か、又は首周り部に相当する領域を彩色部とする構成とし、このネクタイ本体を装着した際に、この結び目か、又は首周り部が、彩色部となる構成としたネクタイ。
【請求項2】
請求項1に記載のネクタイにおいて、
前記彩色部を、色糸か、又は装飾糸、ラメ糸、発光染料(夜光塗料、又は発光塗料か、蓄光塗料)含浸糸(発光塗料を使用した糸)、或いは反射箔糸で、編成、又は織成することで形成する構成としたネクタイ。
【請求項3】
請求項1に記載のネクタイにおいて、
前記彩色部を、染色で形成する構成としたネクタイ。
【請求項4】
請求項1に記載のネクタイにおいて、
前記彩色部は、前記ネクタイ本体の大剣部に相当する領域と、又は首周り部に相当する領域の彩色部とは異なる彩色とする構成としたネクタイ。
【請求項5】
請求項1に記載のネクタイにおいて、
前記結び目の表側には、紐環、又は袋布を備える構成としたネクタイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−117106(P2011−117106A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−276782(P2009−276782)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(509334767)