説明

ネットワークカメラ

【課題】ネットワークカメラによる画像の配信先を自由に制御することを課題とする。
【解決手段】携帯電話端末がネットワークカメラに電話をかけると、ネットワークカメラは、指定電話番号対応ファイル21を参照し、発信元の電話番号に対応している配信先電子メールアドレスを特定する。さらに、ネットワークカメラは、画像を撮像し、撮像した画像を添付ファイルとして電子メールを送信する。電子メールは、特定された配信先電子メールアドレスを宛先として送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークカメラが撮影した画像を電子メールを利用して配信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラより取得した画像を圧縮し、圧縮後の画像データをインターネット等のネットワークを介して配信する装置、いわゆるネットワークカメラ(インターネットカメラ、Webカメラとも呼ばれる。)が存在する。あるいは、ネットワークカメラは、マイクより取得した音声を圧縮し、圧縮後の音声データを画像データとあわせて配信することも可能である。
【0003】
また、ネットワークカメラは、インターネット等のネットワークに接続してデータ通信を行う機能を備え、さらには、携帯電話回線や簡易携帯電話(PHS)回線との通信を可能とするための通信機能を備えたものが存在する。そして、インターネット経由でメールを着信し、あるいは携帯電話網や簡易携帯電話網を介して電話を着信し、これらの着信をトリガとして、その時点での画像や音声を添付ファイルとして電子メールで配信する方法などがとられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のネットワークカメラは、特定の宛先に画像を配信することを目的としているために、画像の配信先を自由に制御することができなかった。また、間違い電話やスパムメールを着信した場合にも画像を配信してしまうといった問題点もあった。
【0005】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、画像の配信先の自由度を高くし、かつセキュリティ性に優れたネットワークカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、画像撮像手段と、電話着信手段と、電子メール配信手段と、少なくとも1つの指定電話番号と、各指定電話番号に対応付けられた少なくとも1つの配信先電子メールアドレスとの対応情報を記録する手段と、前記電話着信手段によって電話を着信した際、その発信元電話番号が前記対応情報に記述されている前記指定電話番号のいずれかと一致する場合には、一致した指定電話番号に対応付けられている配信先電子メールアドレスを宛先として、前記画像撮像手段が撮像した画像を添付データとして電子メールを送信するよう前記電子メール配信手段に対して指示する配信制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、画像撮像手段と、電子メール送受信手段と、少なくとも1つの指定電子メールアドレスと、各指定電子メールアドレスに対応付けられた少なくとも1つの配信先電子メールアドレスとの対応情報を記録する手段と、前記電子メール送受信手段によって電子メールを着信した際、その発信元電子メールアドレスが前記対応情報に記述されている前記指定電子メールアドレスのいずれかと一致する場合には、一致した指定電子メールアドレスに対応付けられている配信先電子メールアドレスを宛先として、前記画像撮像手段が撮像した画像を添付データとして電子メールを送信するよう前記電子メール送受信手段に対して指示する配信制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のネットワークカメラにおいて、前記配信制御手段は、あらかじめ指定された文書を前記メールの本文に記載する手段、を含むことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項2に記載のネットワークカメラにおいて、前記配信制御手段は、着信した電子メールの本文に記載されている文書の全てまたは一部を、送信する電子メールの本文にコピーする手段、を含むことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、画像撮像手段と、電話着信手段と、電子メール配信手段と、少なくとも1つの指定電話番号と、各指定電話番号に対応付けられた少なくとも1つの配信先電子メールアドレスとの対応情報を記録する手段と、前記電話着信手段によって電話を着信した際、その発信元電話番号が前記対応情報に記述されている前記指定電話番号のいずれかと一致する場合には、一致した指定電話番号に対応付けられている配信先電子メールアドレスをメール本文に記載するとともに、配信サーバに対して前記画像撮像手段が撮像した画像を添付データとして第1の電子メールを送信するよう前記電子メール配信手段に対して指示する配信制御手段と、を備え、前記配信サーバは、前記第1の電子メールを受信すると、前記添付データである画像を蓄積し、当該添付データへのアクセスパスをメール本文に記載した第2の電子メールを前記第1の電子メールのメール本文に記載された配信先電子メールアドレスを宛先として送信することを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、画像撮像手段と、電子メール送受信手段と、少なくとも1つの指定電子メールアドレスと、各指定電子メールアドレスに対応付けられた少なくとも1つの配信先電子メールアドレスとの対応情報を記録する手段と、前記電子メール送受信手段によって第1の電子メールを着信した際、その発信元電子メールアドレスが前記対応情報に記述されている前記指定電子メールアドレスのいずれかと一致する場合には、一致した指定電子メールアドレスに対応付けられている配信先電子メールアドレスをメール本文に記載するとともに、配信サーバに対して前記画像撮像手段が撮像した画像を添付データとして第2の電子メールを送信するよう前記電子メール送受信手段に対して指示する配信制御手段と、を備え、前記配信サーバは、前記第2の電子メールを受信すると、前記添付データである画像を蓄積し、当該添付データへのアクセスパスをメール本文に記載した第3の電子メールを前記第2の電子メールのメール本文に記載された配信先電子メールアドレスを宛先として送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発明は、発信元の電話番号(あるいは発信元の電子メールアドレス)と配信先電子メールアドレスとを対応付けたファイルを備えるので、指定された電話番号(あるいは電子メールアドレス)以外から着信を受けた場合に、誤って画像を配信することはない。また、対応ファイルを編集することで自由に配信先を制御することが可能である。
【0013】
請求項5または請求項6に記載の発明は、添付ファイルを受信することのできない端末に対しても画像を配信することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかるネットワークカメラ1とネットワークカメラ1を含むネットワークシステムの概略図である。
【0015】
ネットワークカメラ1は、後で説明するようにインターネット31および携帯電話網32との間で通信を行う機能を備えている。つまり、ネットワークカメラ1は、インターネット31に接続された端末4との間で、各種プロトコルを利用したデータ通信を行うことが可能である。また、ネットワークカメラ1は、携帯電話網32に接続された携帯電話端末2との間で電話通信を可能としている。あるいは、携帯電話網32とゲートウェイ33を介して接続されたインターネット31を利用することにより、携帯電話網32に接続された携帯電話端末3との間で、データ通信を行うことを可能としている。
【0016】
なお、携帯電話網32は、簡易携帯電話(PHS)網であってもよい。また、本実施の形態においては、ネットワークカメラ1はインターネット31に接続されることにより端末4とデータ通信を行うこととしているが、ネットワークカメラ1と端末4とを接続するネットワークは、インターネット以外にもLANや専用線であってもよい。また、それらのネットワークを複合的に利用する形態でもよい。
【0017】
図2は、ネットワークカメラ1の機能ブロック図である。ネットワークカメラ1は、光学系およびCCDカメラ等を備える撮像部11によって画像を撮像する。撮像された画像は、画像処理部12において各種の画像処理が施され、画像メモリ13に記録される。
【0018】
ネットワークカメラ1は、電話通信部14を備える。電話通信部14は、携帯電話網32に接続された携帯電話端末2との間で電話通信を行う機能部である。もちろん、電話通信部14は、一般の固定電話網に接続される形態であってもよい。この場合には、携帯電話網32と固定電話網を経由することにより携帯電話端末2との間で電話通信が行われる。
【0019】
電話通信部14は、たとえば、電話通信用カードをネットワークカメラ1の本体に挿入することによって実現される。たとえば、PHSカードをカードスロットに挿入することにより、ネットワークカメラ1は簡易携帯電話網との間で通信可能である。
【0020】
ネットワークカメラ1は、データ通信部15を備える。データ通信部15は、インターネット31に接続された端末4との間で各種のプロトコルを使用して通信を行う機能部である。データ通信部15は、インターネットの他にもLANに接続にされた端末等とも通信を行うことが可能である。
【0021】
配信制御部16は、電話あるいは電子メールを着信した際に、画像を電子メールに添付して配信する全体制御を行う機能部である。配信制御部16は、設定メモリ18に格納されている指定電話番号対応ファイル21および指定電子メールアドレス対応ファイル22を参照して、電子メールの配信制御を行う。
【0022】
図3は、指定電話番号対応ファイル21に記載された内容の一例を示す図である。指定電話番号対応ファイル21は、指定電話番号と配信先電子メールアドレスを対応付けたレコードを記録したファイルである。本実施の形態のネットワークカメラ1は、指定電話番号として登録されている電話番号から電話を着信した場合のみ、画像を配信する処理を実行するようにしている。
【0023】
そして、本実施の形態のネットワークカメラ1は、指定電話番号から電話着信を受けた場合、その指定電話番号に対応付けられている配信先電子メールアドレスに対して画像を配信するのである。図3に示した1番目と2番目のレコードのように、指定電話番号と配信先電子メールアドレスとは、1対1に対応付けられていてもよいし、3番目のレコードのように、1対多で対応付けられていてもよい。
【0024】
図4は、指定電子メールアドレス対応ファイル22に記載された内容の一例を示す図である。指定電子メールアドレス対応ファイル22は、指定電子メールアドレスと配信先電子メールアドレスを対応付けたレコードを記録したファイルである。本実施の形態のネットワークカメラ1は、指定電子メールアドレスとして登録されている電子メールアドレスからの電子メールを着信した場合のみ、画像を配信する処理を実行するようにしている。
【0025】
そして、本実施の形態のネットワークカメラ1は、指定電子メールアドレスから電子メールを受けた場合、その指定電子メールアドレスに対応付けられている配信先電子メールアドレスを宛先として画像を配信するのである。図4に示した1番目と2番目のレコードのように、指定電子メールアドレスと配信先電子メールアドレスとは、1対1に対応付けられていてもよいし、3番目のレコードのように、1対多で対応付けられていてもよい。
【0026】
配信制御部16は、これら指定電話番号対応ファイル21と指定電子メールアドレス対応ファイル22を参照し、配信先電子メールアドレスを特定した上で画像の配信を行う。そして、発信元の電話番号あるいは発信元の電子メールアドレスが指定電話番号あるいは指定電子メールアドレスとして登録されていない場合には、画像配信処理は行わない。したがって、間違い電話の着信を受けた場合やいたずら電話の着信を受けた場合に、誤って画像配信処理を行うことはない。同様に、スパムメールや未承諾メールの着信を受けた場合に、誤って画像配信処理を行うことはない。また、指定電話番号対応ファイル21あるいは指定電子メールアドレス対応ファイル22を編集することにより、画像の配信先を自由に制御することが可能である。これら対応ファイル21,22の編集は、所定の設定画面上で行えるようにすればよい。
【0027】
次に、配信制御部16の処理の流れについて説明する。電話通信部14が電話を着信するか、あるいはデータ通信部15が電子メールを着信すると、配信制御部16は、発信元の電話番号あるいは発信元の電子メールアドレスを取得する。発信元の電話番号は、発信元の電話端末が発信番号通知を行うことによって、取得可能である。また、発信元の電子メールアドレスはメールヘッダより取得可能である。
【0028】
続いて、配信制御部16は、指定電話番号対応ファイル21あるいは指定電子メールアドレス対応ファイル22を参照し、発信元の電話番号あるいは発信元の電子メールアドレスに対応した配信先電子メールアドレスを特定する。
【0029】
次に、配信制御部16は、撮像部11に対して画像の撮像指示を行う。これにより、撮像部11において画像の撮像処理が行われ、画像処理部12において所定の画像処理が行われた後、撮像画像データが画像メモリ13に記録される。そして、配信制御部16は、メール配信部17に対して配信先電子メールアドレスを指定した電子メールの配信指示を行う。
【0030】
これにより、メール配信部17は、指定された配信先電子メールアドレスを宛先として、画像メモリ13に格納された撮像画像データを添付ファイルとして、電子メールを作成する。作成された電子メールはデータ通信部15、インターネット31を介して相手端末まで送信されるのである。相手端末とは、たとえば、図1に示した携帯電話端末3や端末4である。
【0031】
このようにして、撮像画像が添付ファイルとして添付された電子メールが配信される。この電子メールを受信した携帯電話端末3あるいは端末4は、ネットワークカメラ1が電話着信あるいは電子メール着信をトリガとして撮影した画像を即座に参照することが可能である。
【0032】
本実施の形態によれば、指定電話番号対応ファイル21や指定電子メールアドレス対応ファイル22を編集することにより、画像の配信先を自由に制御することが可能であり、複数の人にも画像をメール配信することが可能である。たとえば、家族全員のそれぞれの携帯電話に画像を配信することが可能である。また、あらかじめ指定電話番号対応ファイル21や指定電子メールアドレス対応ファイル22に登録されていない人に対しては画像の配信が行われないので、プライバシーを保護することも可能である。
【0033】
なお、上記の説明において、ネットワークカメラ1は、電話着信あるいは電子メールの着信をした際に、画像を撮像すると説明したが、ネットワークカメラ1は、常時画像を撮像することとし、電話着信あるいは電子メールを着信した際に、その時点での画像を電子メールで配信するようにしてもよい。
【0034】
次に、本実施の形態におけるネットワークカメラ1の付加機能について説明する。配信制御部16は、撮影画像を添付ファイルとして電子メールを送信する際に、その電子メールのメール本文に文書を記載する機能を備える。そして、メール本文に文書を記載する方法として、(a)所定のメッセージを記載する方法、(b)受信電子メールのメール本文をコピーして記載する方法、(c)画像の配信先電子メールアドレスを記載する方法、とを選択可能としている。
【0035】
まず、(a)所定のメッセージを記載する方法については、定型のメッセージを記載する場合などが該当する。たとえば、メール本文に、「電話着信がありましたので、現在の画像を配信します。」といったメッセージを記載することが可能である。
【0036】
次に、(b)受信電子メールのメール本文をコピーして記載する方法について、図5を参照しながら説明する。たとえば、携帯電話端末3よりネットワークカメラ1に対して電子メール41が送信される。この電子メール41のメール本文41aには、「画像を確認して下さい。・・・」といった文書が記載されている。
【0037】
ネットワークカメラ1は、電子メール41を受信すると、上述したような一連の処理を行う。つまり、配信先電子メールアドレスを特定し、画像を撮像し、そして、撮影画像を添付した電子メール42を配信先電子メールアドレスを宛先として送信する。この際、配信制御部16は、電子メール42のメール本文42に、メール本文41の内容をコピーするのである。これにより、電子メールの発信者は、画像を配信する電子メールに対して自由にメッセージを伝達することが可能である。また、コピーする範囲は、メール本文41の全部であってもよいしその一部であってもよい。たとえば、コピーする範囲を指定する記載フォーマットを定めておけば、メール本部41内の指定された部分のみをコピーするようにすることもできる。
【0038】
次に、(c)画像の配信先電子メールアドレスを記載する方法について、図6を参照しながら説明する。まず、この方法を利用する背景について説明する。携帯電話端末によっては、画像を添付ファイルとした電子メールを受信できない機種が存在する。このような機種において画像を配信する方法として、センタサーバ5を利用する方法がある。
【0039】
まず、画像を配信しようとする端末(携帯電話端末であってもよいし、パーソナルコンピュータ等のコンピュータであってもよい。)は、配信しようとする画像データを添付ファイルとして、センタサーバ5を宛先として電子メールを送信する。この際、画像を配信しようとする宛先の電子メールアドレスを電子メールの本文に記載しておく。
【0040】
センタサーバ5は、このような電子メールを受信すると、添付されている画像データをディスクに保存する。そして、この画像データへのアクセスパス(通常はインターネットアクセスパスとしてURLが記載される。)をメール本文に記載した電子メールを生成し、この電子メールを、受信した電子メールのメール本文に記載されていた電子メールアドレスを宛先として送信するのである。
【0041】
そして、センタサーバ5より送信された電子メールを受信した携帯電話端末は、メール本文に記載されたアクセスパスを利用してセンタサーバ5に保存されている画像データを参照することが可能となるのである。このようにして、添付画像データをメール受信できない携帯電話端末においても配信された画像を閲覧することを可能としているのである。
【0042】
そして、本実施の形態におけるネットワークカメラ1は、このセンタサーバ5によるサービスを利用することが可能である。配信制御部16は、上述したように、指定電話番号対応ファイル21あるいは指定電子メールアドレス対応ファイル22を参照して、配信先電子メールアドレスを特定する。そして、この付加機能を実行する場合において、配信制御部16は、特定された配信先電子メールアドレスをメール本文51aに記載した電子メール51を送信する。そして、電子メール51のメールヘッダ51bには、宛先としてセンタサーバ5の電子メールアドレス(図では、xyz@xxx.com)が記載され、画像ファイル(m.jpeg)が添付されて電子メール5が送信される。
【0043】
このような電子メール51をセンタサーバ5が受信する。センタサーバ5は、画像ファイル(m.jpeg)をディスクに保存する。そして、電子メール51のメール本文51aに記載されていた配信先電子メールアドレスを宛先とした電子メール52を送信する。そして、電子メール52のメール本文52aには、画像ファイル(m.jpeg)へのアクセスパス(URL)が記載され、メールヘッダ52bには、宛先電子メールアドレスとして、電子メール51のメール本文51aに記載されていた配信先電子メールアドレスが記載される。
【0044】
このようにして、電子メール52が送信されると、携帯電話端末3が電子メール51を受信する。携帯電話端末3の利用者は、メール本文52aに記載されたURLにアクセスすることによって、画像ファイル(m.jpeg)を参照することが可能となるのである。
【0045】
以上説明した実施の形態においては、ネットワークカメラ1が、電話および電子メールの着信をトリガとして画像を配信するものであった。さらに、ネットワークカメラ1がマイクを備えている場合には、上記実施の形態において電子メールに添付した画像データを音声データに置き換えることで、電話および電子メールの着信をトリガとして音声を配信することが可能である。もちろん、画像データと音声データの両方を添付ファイルとして配信するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施の形態において、ネットワークカメラ1は、携帯電話網や簡易携帯電話網に接続されて電話着信を行う場合を例に説明したが、ネットワークカメラ1が固定電話網に接続されて電話着信を行う形態であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】ネットワークカメラを含むシステム全体図である。
【図2】ネットワークカメラの機能ブロック図である。
【図3】指定電話番号対応ファイルの内容を示す図である。
【図4】指定電子メールアドレス対応ファイルの内容を示す図である。
【図5】メール本文にメッセージを付加して画像を配信する実施の形態を示す図である。
【図6】センタサーバを利用して画像の配信を行う実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 ネットワークカメラ
2、3 携帯電話端末
4 端末
21 指定電話番号対応ファイル
22 指定電子メールアドレス対応ファイル
31 インターネット
32 携帯電話網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像撮像手段と、
電話着信手段と、
電子メール配信手段と、
少なくとも1つの指定電話番号と、各指定電話番号に対応付けられた少なくとも1つの配信先電子メールアドレスとの対応情報を記録する手段と、
前記電話着信手段によって電話を着信した際、その発信元電話番号が前記対応情報に記述されている前記指定電話番号のいずれかと一致する場合には、一致した指定電話番号に対応付けられている配信先電子メールアドレスを宛先として、前記画像撮像手段が撮像した画像を添付データとして電子メールを送信するよう前記電子メール配信手段に対して指示する配信制御手段と、
を備えることを特徴とするネットワークカメラ。
【請求項2】
画像撮像手段と、
電子メール送受信手段と、
少なくとも1つの指定電子メールアドレスと、各指定電子メールアドレスに対応付けられた少なくとも1つの配信先電子メールアドレスとの対応情報を記録する手段と、
前記電子メール送受信手段によって電子メールを着信した際、その発信元電子メールアドレスが前記対応情報に記述されている前記指定電子メールアドレスのいずれかと一致する場合には、一致した指定電子メールアドレスに対応付けられている配信先電子メールアドレスを宛先として、前記画像撮像手段が撮像した画像を添付データとして電子メールを送信するよう前記電子メール送受信手段に対して指示する配信制御手段と、
を備えることを特徴とするネットワークカメラ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のネットワークカメラにおいて、
前記配信制御手段は、
あらかじめ指定された文書を前記メールの本文に記載する手段、
を含むことを特徴とするネットワークカメラ。
【請求項4】
請求項2に記載のネットワークカメラにおいて、
前記配信制御手段は、
着信した電子メールの本文に記載されている文書の全部または一部を、送信する電子メールの本文にコピーする手段、
を含むことを特徴とするネットワークカメラ。
【請求項5】
画像撮像手段と、
電話着信手段と、
電子メール配信手段と、
少なくとも1つの指定電話番号と、各指定電話番号に対応付けられた少なくとも1つの配信先電子メールアドレスとの対応情報を記録する手段と、
前記電話着信手段によって電話を着信した際、その発信元電話番号が前記対応情報に記述されている前記指定電話番号のいずれかと一致する場合には、一致した指定電話番号に対応付けられている配信先電子メールアドレスをメール本文に記載するとともに、配信サーバに対して前記画像撮像手段が撮像した画像を添付データとして第1の電子メールを送信するよう前記電子メール配信手段に対して指示する配信制御手段と、
を備え、
前記配信サーバは、前記第1の電子メールを受信すると、前記添付データである画像を蓄積し、当該添付データへのアクセスパスをメール本文に記載した第2の電子メールを前記第1の電子メールのメール本文に記載された配信先電子メールアドレスを宛先として送信することを特徴とするネットワークカメラ。
【請求項6】
画像撮像手段と、
電子メール送受信手段と、
少なくとも1つの指定電子メールアドレスと、各指定電子メールアドレスに対応付けられた少なくとも1つの配信先電子メールアドレスとの対応情報を記録する手段と、
前記電子メール送受信手段によって第1の電子メールを着信した際、その発信元電子メールアドレスが前記対応情報に記述されている前記指定電子メールアドレスのいずれかと一致する場合には、一致した指定電子メールアドレスに対応付けられている配信先電子メールアドレスをメール本文に記載するとともに、配信サーバに対して前記画像撮像手段が撮像した画像を添付データとして第2の電子メールを送信するよう前記電子メール送受信手段に対して指示する配信制御手段と、
を備え、
前記配信サーバは、前記第2の電子メールを受信すると、前記添付データである画像を蓄積し、当該添付データへのアクセスパスをメール本文に記載した第3の電子メールを前記第2の電子メールのメール本文に記載された配信先電子メールアドレスを宛先として送信することを特徴とするネットワークカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2005−63264(P2005−63264A)
【公開日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−294336(P2003−294336)
【出願日】平成15年8月18日(2003.8.18)
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)