説明

ネットワークカメラ

【課題】撮像した画像からなる画像データと該画像に関連した画像情報データとを同時に送信することができ、送信された画像データと画像情報データとを容易に分離することができるネットワークカメラを提供する。
【解決手段】ネットワークカメラ10は、カメラ部13と、制御部14と、内部センサ15と、出力部16とを備えたカメラ本体11と、カメラ本体を支持するパン・チルト方向に回動可能な雲台12とからなる。また、ネットワークカメラには外部センサ17及び外部マイク18が接続され、ネットワーク30を介して、サーバ35及び監視モニタ端末装置36に接続されている。ここで、カメラ部で撮像された画像から画像データを形成すると共に、制御部で画像に関連する画像情報データを形成する。画像情報データ及び画像データはXML形式で変換され、画像情報データ内に画像データを埋め込み、一体化された転送用画像データとしてサーバに送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して撮像した画像を送信するネットワークカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークカメラAと、ネットワークBと、監視モニタ端末C及びFTPサーバDとからなるネットワークカメラシステムは、図4に示すように構成される。
ネットワークカメラAは、光学画像を撮像して撮像素子によって画像データに変換するカメラ部a1及び該画像データをネットワークを介して通信可能な送信用画像データに変換する通信処理部a2が設けられ、カメラ部a1を起動させる異常を検知する外部センサa3が接続されたカメラ本体aと、該カメラ本体をパン方向及び/又はチルト方向に回動可能に支持する雲台bとからなる。
ネットワークBは、WAN(Wide Area Network:広域情報通信網)、若しくはLAN(Local Area Network:構内情報通信網)である。
監視モニタ端末Cは、ネットワークBを介して双方向通信することによって、前記ネットワークカメラAが撮像した画像を受信し、また、カメラ本体aの姿勢を制御する信号等が送信される。
FTPサーバDは、前記ネットワークカメラAの外部センサa3が異常を検知したときに、該異常検知時の画像を該ネットワークカメラAから受信するためのサーバである。
【0003】
ここで、FTP(File Transfer Protocol)とは、TCP/IPネットワークにおいて、ファイルを転送するために定義されたプロトコルである。
また、FTPサーバとは、上記FTPにしたがってファイルを送受信するためのサーバである。通常、FTPサーバは、該FTPサーバの管理者が発行したユーザIDとパスワードを有するユーザーのみがアクセスすることができる。
【0004】
また、図5に示すように、ネットワークカメラAの外部センサa3が異常を検知したとき(ステップ1)に撮像された画像は、異常検知時に雲台bが回動して、カメラ本体aが予め設定された方向に指向された(ステップ2)ときに撮像されたものである。そして、該画像が圧縮等加工されて、異常検知時後の画像データが形成され(ステップ3)、該画像データから画像ファイルが形成される(ステップ5)。該画像ファイルは、ネットワークカメラAのFTPクライアント処理により、FTPサーバDへ送信される(ステップ6)。
ここで、撮像と同時に、ネットワークカメラAでは、撮像したカメラ名等の識別コード、異常を検知した日時、異常を検知した外部センサの名称等の外部センサa3の識別コード等の撮像した画像に関連する画像情報が作成されている(ステップ4)。
該画像情報をネットワークカメラAからFTPサーバDへ送信するとき、FTPサーバDはファイル毎に送受信している。そのため、画像情報をファイル化すると、画像ファイルと同時に送信することができない。
そこで、画像情報をステップ5で形成した画像ファイルのファイル名として用いることにより、画像ファイルと該画像ファイルに関連する画像情報とを同時に送信することにしている。
しかし、通常ファイル名は文字数に制限が課されている。そのため、FTPサーバBへ送信される画像情報の内容が制限されてしまうので、送信する画像情報は撮影日時等の限られた情報であった。
【0005】
そこで、特開2001−111959号公報には、監視カメラで撮像した画像をJPEG形式にしたがって圧縮し、該画像と別に、その画像に関連する画像情報をビットマップ形式にしたがって一旦作成してから該画像情報をJPEG形式で再構成し、該画像情報を前記画像に重ね合わせ、JPEG形式で統一した一ファイルとして、監視モニタ端末装置へ送信するように構成した監視システムが開示されている。
【特許文献1】特開2001−111959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のように画像に画像情報を重ね合わせる場合、画像から画像情報を分離させるために独自なソフトウェアを上記の監視システムに組み込む必要がある。そのため、異なるソフトウェアによって構築した他の監視システムと画像及び画像情報を共有することや当該画像及び画像情報を互いに送受信する等して連係することができず、情報の汎用性が低下するおそれがある。
さらに、FTPサーバは、上記のように通常ユーザーIDとパスワードとによってアクセス制限が課される。そのため、ユーザーはログインする度に該ID及びパスワードを監視モニタ端末装置に入力しなければならず、異常を検知したことが監視モニタ端末装置へ報知された際に、即時応答することができないおそれがある。また、FTPサーバを用いた場合、作成されたデータを一旦ファイルとしてまとめるために、異常検知時と監視モニタ端末装置に報知されるまでの時間にタイムラグが生じるおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、撮像した画像からなる画像データと該画像に関連した画像情報データとを同時に送信することができ、送信された画像データと画像情報データとを容易に分離することができるネットワークカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載のネットワークカメラは、光学画像を撮像するレンズ及び該光学画像を画像データに変換する撮像素子を備えたカメラ部と、制御回路及び入出力回路等の回路が配された基板と、制御プログラム及び撮像素子の感度や日付等の各種設定が記録保存された内部メモリとを有するネットワークカメラであって、カメラ部から順次転送される画像データを所定形式で圧縮する画像圧縮手段と画像データに関連する画像情報データを形成する画像情報形成手段とを実行させて画像データを最適化する制御部と、最適化された画像データをネットワーク上へ出力する出力部と、を設けたネットワークカメラにおいて、前記制御部に、前記画像情報データを、定義された記述形式に従うことで文章中に文章の構成、修飾等の付加情報を埋め込むことのできるマークアップ言語によって、変換すると共に、該マークアップ言語の記述形式によって前記画像データを変換して、変換した前記画像情報データ中の所定箇所に変換後の該画像データを埋め込むことにより、前記画像データと前記画像情報データとを転送用画像データに統合するデータ変換手段を実行させるためのプログラムを設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載のネットワークカメラは、請求項1に記載の発明において、前記マークアップ言語に従った記述形式をXML形式としたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載のネットワークカメラは、請求項1若しくは請求項2に記載の発明において、電気、赤外線、温度若しくは圧力等を用いて異常を検知する外部センサを前記ネットワークカメラに接続して、前記制御部に、該外部センサが異常を検知したときに、その異常検知時の画像データを前記カメラ部から順次転送される画像データの中から抜き出し、アラーム画像データとして取得する異常検知画像取得手段と、異常を検知した外部センサの名称、或いは形式番号等からなる該外部センサの識別コード、検知した異常の種類、及び異常発生日時等の異常通知情報を備えた異常検知データを形成する異常検知データ形成手段と、該異常検知データを前記記述形式にしたがって変換する異常検知データ変換手段と、を実行させるためのプログラムを設け、変換した前記画像情報データ及び前記異常検知データからアラームデータが形成され、該アラームデータ中の所定箇所に変換後の前記アラーム画像データを埋め込むことにより、前記アラーム画像データと前記アラームデータとを転送用アラーム画像データに統合するようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載のネットワークカメラは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、パン方向及び/又はチルト方向に回動可能な雲台を前記ネットワークカメラに設けて、前記内部メモリに、前記外部センサの名称、形式番号等からなる識別コードと該外部センサが異常を検出することができる異常検出範囲とを関連付けて記録しておき、前記制御部に、前記外部センサが異常を検知したときに、予め記録された前記異常検出範囲に対して、前記レンズを指向させる雲台回動手段と、該雲台回動手段によって、異常検知後に前記異常検出範囲に指向したカメラ本体の位置を示す座標と、異常検知前の前記カメラ本体の位置を示す座標との差分から回動が成功したか否かの判定情報、及び異常検知後の前記カメラ部の姿勢を示す情報等を備えた回動情報データを形成する回動情報形成手段と、該回動情報データを前記記述形式にしたがって変換する回動情報変換手段と、を実行させるためのプログラムを設け、変換した前記回動情報データが変換した前記アラームデータに付加されて、回動情報付アラームデータが形成され、該回動情報付アラームデータ中の所定箇所に変換後の前記アラーム画像データを埋め込むことにより、前記アラーム画像データと前記回動情報付アラームデータとを転送用回動情報付アラーム画像データに統合するようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載のネットワークカメラは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、外部マイクを前記ネットワークカメラに接続して、前記制御部に、前記外部マイクに音声が入力されたときに、該音声を録音する録音手段と、録音された音声を圧縮して音声データに変換する音声圧縮手段と、該音声データを前記記述形式にしたがって変換する音声変換手段と、を実行させるためのプログラムを設け、変換した前記音声データが変換した前記アラームデータに付加されて、音声付アラームデータが形成され、該音声付アラームデータ中の所定箇所に変換後の前記アラーム画像データを埋め込むことにより、前記アラーム画像データと前記アラームデータとを転送用音声付アラーム画像データに統合するようにしたことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載のネットワークカメラは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明において、電気、赤外線、温度若しくは圧力等を用いて異常を検知する内部センサを前記ネットワークカメラの前記カメラ本体に設けて、前記制御部に、該内部センサが異常を検知したときに、検知した内部異常の種類、及び内部異常発生日時等の内部異常通知情報を備えた内部異常検知データを形成する内部異常検知データ形成手段と、該内部異常検知データを前記記述形式にしたがって変換する内部異常検知データ変換手段と、を実行させるためのプログラムを設け、変換した前記画像情報データ及び前記内部異常検知データから内部異常検知データ付アラームデータが形成され、該内部異常検知データ付アラームデータ中の所定箇所に変換後の該アラーム画像データを埋め込むことにより、前記アラーム画像データと前記内部異常検知データ付アラームデータとを転送用内部異常検知データ付アラーム画像データに統合するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の本発明によれば、画像データと、該画像データに関連する画像情報データとをマークアップ言語の定められた記述形式にしたがって記述することにより、該画像情報データに画像データを埋め込んで、転送用画像データに統合するようにした。そのため、画像データと画像情報とをひとつの転送用画像データとしてサーバへ送信することができ、サーバに転送された後の画像情報データと画像データとを容易に分離することができる。
ここで、マークアップ言語とは、文書の一部を独自に定義された「タグ」と呼ばれる書式でマークすることにより、文章中に文書のレイアウト情報を埋め込むことができる言語である。代表的なものとしては、SGML(Standard Generalized Markup Language)、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)、XHTML(Extensible Hyper Text Markup Language)等が定義されている。
【0015】
請求項2に記載の本発明によれば、画像データ及び画像情報データをXML形式で記述するようにした。XML形式はユーザーが独自にタグを指定することができることから、サーバへ送信した後、画像情報と画像を分離するためのアプリケーションソフトを容易に作成することができる。
【0016】
請求項3に記載の本発明によれば、電気、赤外線、温度若しくは圧力の変化を検知することによって反応する外部センサをネットワークカメラに接続した。そして、外部センサが異常を検知したときに、その異常検知時に撮像された画像の画像データをカメラ部から順次転送される画像データの中から抜き出し、アラーム画像データとして取得するようにした。
また、変換した異常検知データを、同様に変換した画像情報データと併せてアラームデータを形成し、該アラームデータに、アラーム画像データを埋め込んで、転送用アラーム画像データに統合するようにした。
そのため、外部センサが異常を検知したときのアラーム画像データをアラームデータと共に一つのデータとして送信することができる。
【0017】
請求項4に記載の本発明によれば、ネットワークカメラにパン方向及び/又はチルト方向に回動可能な雲台を設けて、前記外部センサが異常を検出することができる異常検出範囲を、予めカメラ本体の内部メモリに記録した。そのため、該外部センサが異常を検知したときに、異常検出範囲に対してレンズを指向させることができる。
そして、異常検知前のカメラ本体の位置と異常検知後のカメラ本体の位置とを比較した情報、異常検知後のカメラ部の姿勢情報等から回動情報データを形成するようにした。
また、変換した回動情報データを、前記画像情報データ及び前記異常検知データとからなるアラームデータに併せて、回動情報付アラームデータを形成し、該回動情報付アラームデータにアラーム画像データを埋め込んで、転送用回動情報付アラーム画像データに統合するようにした。
そのため、外部センサが異常を検知したときのアラーム画像データに、異常検知時の撮像している前記カメラ部の姿勢等の情報を併せて送信することができ、異常が発生した場所を特定することができる。
【0018】
請求項5に記載の本発明によれば、ネットワークカメラに外部マイク接続して、外部マイクに音声が入力されたときに、その音声から音声データを形成するようにした。そして、変換した音声データを、前記画像情報データ及び前記異常検知データとからなるアラームデータに併せて、音声付アラームデータを形成し、該音声付アラームデータにアラーム画像データを埋め込んで、転送用音声付アラーム画像データに統合するようにした。
そのため、外部センサが異常を検知したときのアラーム画像データに、異常検知時に入力された音声を併せて送信することができる。
【0019】
請求項6に記載の本発明によれば、ネットワークカメラのカメラ本体内部に電気、赤外線、温度若しくは圧力等の変化を検知することによって反応する内部センサを設けて、内部センサが異常を検知したときに、内部異常検知データを形成するようにした。そして、変換した内部異常検知データを、同様に変換され、ネットワークカメラの識別コード等を有する画像情報データと併せて内部異常検知データ付アラームデータを形成し、該内部異常検知データ付アラームデータに、アラーム画像データを埋め込んで、転送用内部異常検知データ付アラーム画像データに統合するようにした。そのため、内部異常検知データ付アラームデータをアラーム画像データと共に送信することができる。
【実施例1】
【0020】
本発明のネットワークカメラの実施例を添付した図面にしたがって説明する。図1は、ネットワークカメラの構成の概略を示したものである。
ネットワークカメラ10は、カメラ部13と、制御部14と、内部センサ15と、出力部16とを備えたカメラ本体11と、カメラ本体を支持するパン方向及びチルト方向に回動可能な雲台12とからなる。また、ネットワークカメラ10に設けた外部センサ入力端子には外部センサ17が接続され、同様に、音声入力端子には外部マイク18が接続されている。
そして、ネットワークカメラ10は、LAN・WAN等のネットワーク30を介して、サーバ35と監視モニタ端末装置36とが接続されている。
【0021】
カメラ部13は、レンズ群19と撮像素子20とを備えている。レンズ群19は、被写体の光学画像を撮像する一枚のレンズ若しくは複数枚のレンズからなり、撮像素子20であるCCD等は、時系列毎にフレーム単位で撮像された画像を画像データに変換する。そのため、1秒当りのコマ数(フレーム数)を所定の値に設定することで撮像スピードを調節することができる。また、撮像素子は、映像処理回路で所定の解像度に設定することができ、また画質を設定することができる。
【0022】
制御部14は、制御回路と制御プログラムが協働して構成される。制御回路は、カメラ本体11に設けられた基板に配されており、制御プログラムは、カメラ本体11に設けられた内部メモリに記録されている。制御部14には、画像処理機能21、異常検知機能22、雲台制御機能23、音声処理機能24、内部異常検知機能25が設けられている。
【0023】
内部センサ15は、電気、温度等の変化から異常を検知し、カメラ本体11内部の回路の断線や、火災報知機のように熱による温度の変化や、カメラ本体11の入力端子に接続されている外部センサ17若しくは外部マイク18のケーブルが正常に接続されているか否かの挿抜状態を検知することができる。
【0024】
出力部16は、通信制御機能26と、通信出力機能27とからなる。また、出力部16には、出力端子としてLANコネクタが設けられている。
【0025】
外部センサ17は、電気、赤外線、温度、煙若しくは圧力等の変化から異常を検知することができ、例えば、ドアの開閉、ネットワークカメラ10の撮像可能範囲内への侵入、ネットワークカメラ10が設置された部屋の温度変化、床に人が乗った圧力、火災、又は煙を検知すること等ができる。そして、外部センサ入力端子数に合わせて、複数個の外部センサ17をネットワークカメラ10に接続させることもできる。
【0026】
外部マイク18は、ネットワークカメラ10が設置される場所に応じた単一指向性または全指向性であって、可聴音、または外部センサと連動して窓や扉が異常に振動したときの振動音等を拾うことができる。
【0027】
以下、制御部14に設けた画像処理機能21、異常検知機能22、雲台制御機能23、音声処理機能24、内部異常検知機能25について説明する。
画像処理機能21は、カメラ部13から転送された画像データをネットワーク30へ出力するために制御回路で最適化処理を実行させる機能であって、画像圧縮手段と、画像情報形成手段と、データ変換手段とからなる。
【0028】
画像圧縮手段では、カメラ部13から順次転送されている静止画像の画像データ、又はタイムラプス画像若しくは映像を構成する画像データがJPEG形式等の非可逆圧縮方式にしたがって順次圧縮されている。この場合に、画像データの圧縮率は、予め設定されているか若しくは、撮像対象に合わせて変更することができる。
【0029】
画像情報形成手段では、画像データに関連する画像情報データが形成される。画像情報データには、例えばネットワークカメラ10の機種名や製造番号又は形式番号等からなる識別コード、撮影時点の日付及び時刻等が含まれている。
【0030】
データ変換手段では、画像情報データ及び画像データをXML形式でそれぞれ変換して、該画像情報データ中に該画像データを埋め込んで一つのデータとしてまとめた転送用画像データが形成される。
XML形式とは、テキスト文書中に「<」と「>」とで括った「タグ」と呼ばれる部分に該文書の段組等の構成や写真、文字色等の修飾等からなる付加情報を記述することができる形式である。該XML形式は「タグ」を独自の定義で設定することができる。
また、XML形式で変換した画像情報データ及び画像データは、ファイルとしてではなくデータとしてサーバ35に出力することができる。そのため、ファイルごとに送受信し、アクセスのためにユーザID及びパスワードが必要なFTPサーバと異なり、転送用画像データとして一つのデータに統合した画像情報データ及び画像データをサーバ35に送信することができる。
【0031】
異常検知機能22は、外部センサ17で検知した異常をデータ化した異常検知情報をネットワーク30へ出力するために最適化処理を実行させる機能であって、異常検知画像取得手段と、異常検知データ形成手段と、異常検知データ変換手段とからなる。
【0032】
異常検知画像取得手段では、ネットワークカメラ10に接続された外部センサ17が異常を検知したときに、カメラ部13から順次転送されている画像データの中から、異常検知時に撮像された所定のフレーム数の画像からなる画像データが抜き出される。これにより、外部センサ17が異常を検知した瞬間、若しくはそれと略同時の画像をアラーム画像データとして得ることができる。
【0033】
異常検知データ形成手段では、異常検知データが形成される。異常検知データには、例えば、異常を検知した外部センサ17の名称や製造番号又は形式番号等からなる外部センサ17の識別コードや、外部センサ17を設置した位置を示す座標、外部センサを複数台接続した場合にはセンサ番号、検知した異常の種類等が含まれている。
【0034】
異常検知データ変換手段では、形成した異常検知データがXML形式にしたがって変換される。
ここで、変換された異常検知データと、XML形式にしたがって変換された画像情報データとからアラームデータが形成される。そして、該アラームデータに、異常検知画像取得手段によって取得されたアラーム画像データが埋め込まれて、転送用アラーム画像データとして統合される。
【0035】
雲台制御機能23は、外部センサ17が異常を検知したときに、雲台12を回動させる機能であって、雲台回動手段と、回動情報データ形成手段と、回動情報データ変換手段とからなる。
【0036】
雲台回動手段は、外部センサ17が異常を検知したとき、雲台12をパン方向及びチルト方向に回動させることによって、その異常検知方向にカメラ本体11のレンズ19を指向させる。
そして好ましくは、素早く異常発生箇所にレンズ19を指向させるために、外部センサ17が異常を検出することができる位置やエリア、帯域等からなる異常検出範囲と、該外部センサ17の名称、番号等からなる識別コードとを関連付けたプリセット移動設定情報をカメラ本体11に設けた内部メモリに記録させておく。
したがって、外部センサ17が異常を検知したときには、瞬時に若しくは異常検知時と略同時に、雲台12を回動させて予め設定された方向にレンズ19を指向させることができる。
【0037】
回動情報データ形成手段では、異常検知前のカメラ本体11の位置を示した座標と、異常検知後のカメラ本体11の位置を示す座標との差分からプリセット移動が成功したか否かの判定情報、及び異常検知後のカメラ部13の姿勢情報等が含まれた回動情報データが形成される。
また、前方を撮像している際に正常な位置にあるカメラ部13をチルト方向に後方へ回動させたときに、撮像された画像の上下は反転する。この場合において、回動情報データには、その上下反転状態で撮像された画像について、上下反転状態で撮像しているという情報が含まれる。
さらに、好ましくは、パン方向及びチルト方向へ雲台12が回動したことを示す回動情報データに、外部センサ17の異常検出範囲にレンズ19のピントを合わせ、該位置をズーミングして撮像したことを示すズーム情報が含まれる。
したがって、カメラ本体11がどのように動いたか、また現在カメラ部13はどのような状態で撮像をしているのか等といった事項を監視モニタ端末装置36に表示させることができる。
【0038】
回動情報データ変換手段では、該回動情報データがXML形式にしたがって変換される。
ここで、変換された該回動情報データと、変換されたアラームデータとから回動情報付アラームデータが形成される。そして、該回動情報付アラームデータに、アラーム画像データが埋め込まれて、転送用回動情報付アラーム画像データとして統合される。
ここで、埋め込まれるアラーム画像データは、プリセット移動と同時に、若しくは移動後最初のフレームで撮像された静止画像の画像データであることが好ましい。
【0039】
音声処理機能24は、外部マイク18で検知した音声をデータ化した音声データをネットワーク30へ出力するために最適化処理を実行させる機能であって、録音手段と、音声圧縮手段と、音声データ変換手段とからなる。
【0040】
録音手段では、ネットワークカメラ10に接続した外部マイク18に音声が入力されたときに、該音声が録音される。
音声圧縮手段では、録音した音声がMP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer−3)等の圧縮形式に従って音声データに圧縮される。
【0041】
音声データ変換手段では、圧縮された音声データがXML形式で変換される。
ここで、外部センサ17に反応が無いことにより異常が検知されない場合には、変換された該音声データと、XML形式にしたがって変換された画像情報データとから音声付アラームデータが形成される。そして、該音声付アラームデータには、音声が入力されて録音していた間に撮像されていた画像データが埋め込まれて、転送用音声付アラーム画像データとして統合される。
一方、外部センサ17が異常を検知したときには、そのときに形成され、変換された異常検知データが、転送用音声付アラーム画像データに付加される。
【0042】
内部異常検知機能は、カメラ本体11の内部に設けた内部センサ15で検知した異常をデータ化した内部異常検知情報をネットワーク30へ出力するために最適化処理を実行させる機能であって、内部異常検知データ形成手段と、内部異常検知データ変換手段とからなる。
【0043】
内部異常検知データ形成手段では、内部センサ15が異常を検知したときに、内部異常検知データが形成される。内部異常検知データには、例えば、ネットワークカメラ10内部の温度変化を知らせる温度情報、内部信号が断線しているか否かの断線情報、処理時間のタイムアウト検出等タイマー機能が正常に働いているか否かのタイマー判定情報、外部センサ17や外部マイクその他のネットワークカメラ10が有するコネクタに接続されているケーブルが正常に接続されているか否かの挿抜情報等が含まれる。
【0044】
内部異常検知データ変換手段では、該内部異常検知データがXML形式にしたがって変換される。
ここで、変換された該内部異常検知データと、XML形式にしたがって変換された画像情報データとから内部異常検知情報付アラームデータが形成される。そして、該内部異常検知情報付アラームデータは、アラーム画像データが埋め込まれて、転送用内部異常検知情報付アラーム画像データとして統合される。
また、アラーム画像データがない場合であっても、カメラ本体11の内部に異常が発生したときには、内部異常検知データが形成され、変換された転送用内部異常検知付アラームデータが、瞬時にサーバ35に送信される。
【0045】
以下、出力部16に設けた通信制御機能26、通信出力機能27について説明する。
通信制御機能26では、LAN、WAN等のネットワークを介して、監視モニタ端末装置36からの画像配信要求を受信し、画像送信要求が出された監視モニタ端末装置36に送信するために、静止画像、タイムラプス画像又は映像がネットワークカメラ10の画像処理機能21から呼び出される。また、サーバ35に送信するために、制御部14で形成された上記の各種アラーム画像データが呼び出される。
そして、通信出力機能27では、静止画像、タイムラプス画像又は映像が監視モニタ端末装置36に出力され、各種アラーム画像データが、サーバ35へ出力される。
【0046】
上記の構成を有するネットワークカメラ10は、異常発生時において、以下のようにアラーム画像若しくは外部マイク18で録音した音声をネットワーク30を介してサーバ35に送信する。図2は送信手順の概略を示したフローチャートである。
【0047】
ステップ100では、外部センサ17で異常を検知したか、若しくは外部マイク18に音声が入力されたかが判断される。異常が検知されたり、音声が入力されれば、サーバ35に送信すべきアラーム情報があるものとして、ステップ105に進み、異常が検知されなかったり、音声の入力が無ければ、ステップ150に進む。
ステップ150は、ステップ100で異常が検知されないことにより、アラーム処理が終了するステップである。これにより、ネットワークカメラ10では、監視モニタ端末装置36に静止画像や、タイムラプス画像又は映像をリアルタイムで表示するような通常の撮影が続行される。
【0048】
ステップ105では、ステップ100で外部センサ17若しくは外部マイク18が異常を検知したとき、予め設定された雲台12のプリセット移動制御にしたがって、異常を検知した外部センサ17の異常検出範囲に対して、カメラ本体11のカメラ部13が瞬時に、又はその異常検知時と略同時に、指向させられる。これにより、異常検知時にネットワークカメラ10を自動的に回動させることができる。
【0049】
次のステップ110では、カメラ部13から順次転送されている画像データの中から、外部センサ17が異常を検知したとき、若しくはその異常検知時後に撮像された所定のフレーム数の画像からなる画像データが抜き出される。
また、外部マイク18に音声が入力されている場合には、入力された音声を圧縮加工した音声データから、その異常検知時後の音声データが抜き出される。
カメラ本体11の通常撮影は、雲台12のパン・チルト方向の回動手段によって、カメラ本体の向きを変えられながら撮影し、撮像された画像データは、順次転送されると共に圧縮加工されてから、監視モニタ端末装置36に出力されている。
ここで、先のステップ100及びステップ105において、外部センサ17が異常を検知したときに、雲台12は、カメラ本体11を瞬時に、又はその異常検知時と略同時に、外部センサ17の異常検出範囲に対して、カメラ部13を指向させる。
したがって、異常検知時に、ステップ110で得られるアラーム画像は、プリセット移動の完了と同時の、若しくはプリセット移動後最初のフレームで撮像された画像である。このとき、該アラーム画像を通常時に撮影された画像と別にして、監視モニタ端末装置36に表示させることもできる。
【0050】
そしてステップ115では、撮像したアラーム画像に関連する画像情報データと、異常検知データ形成手段、回動情報形成手段から得られる異常検知データ及び回動情報データとからアラームデータが形成される。該アラームデータには、例えば、ネットワークカメラの機種名、製造番号、形式番号等からなる識別コード情報、異常を検知した外部センサ17のセンサ番号等からなる外部センサ17の識別コード情報、異常検知時の日付時刻、雲台12のプリセット移動が成功したか否かの情報、そして、成功した場合のパン・チルト後のカメラ本体11の位置及びカメラ部13のズーム情報、チルト方向にカメラ本体11が回動したときの画像上下反転状態の情報等が含まれている。
また好ましくは、音声データがあるときには、アラームデータに該音声データが含まれ、内部センサ15が内部異常を検知したときには、アラームデータに内部異常検知データが含まれる。
【0051】
ステップ120は、異常検知画像取得手段で取得されたアラーム画像データを上記の各種アラームデータに埋め込んでXML形式にしたがって変換し、転送用の各種アラーム画像データとして一つのデータに統合するステップである。
XML形式に変換されたアラームデータ中に、アラーム画像データが埋め込まれたときの例を図3に示す。
図3では、上部に記載された<event>と、下部に記載された</event>の間にアラームデータが記載されており、アラーム画像データは、該アラームデータ中の<image>と</image>とで括られた部分に埋め込まれている。
したがって、外部センサが異常を検知したときに、各種情報から形成されるアラームデータに、アラーム画像データを併せて、一つの転送用アラーム画像データとしてサーバ35に送信することができる。
また、データの総量は、画像データに画像情報を重ねて、一つの画像ファイルとして送信する場合に比べて少なくすることができる。そのため、より多くの画像情報が含まれたデータを送信することができ、またネットワーク回線にかかる負担を軽くすることができる。
【0052】
ステップ125では、出力部16でサーバ35への送信処理が行われる。ここで、ステップ120で形成された転送用の各種アラーム画像データは、サーバ35に送信される。
このとき、XML形式で送信していることから、一般的なWebブラウザにアラーム画像、アラームデータを表示させるための加工処理を容易にすることができる。
また転送用アラーム画像データには、図3に示したように、既に項目ごとに分類されたアラームデータが含まれている。そのため、その分類に基づいてアラーム画像データを分類することができ、データベース化を容易にすることができる。
【0053】
そして転送用の各種アラーム画像データを送信した後に、ステップ130で送信手順は終了する。
この場合に、異常をサーバ35に報知したネットワークカメラ10は、外部センサ17の異常検出範囲に対してカメラ部13を指向させたまま撮像するようにしても良いし、また、雲台12を回動させて、カメラ本体11の向きを時々刻々と変化させながら撮影させる通常時の撮影に戻しても良い。
【0054】
本実施例のネットワークカメラ10は、画像情報データ及び画像データとからなる転送用画像データをクライアント側のターミナル端末装置に集積させることなく直接サーバ35に送信することが可能である。そのようにすれば、LAN、WAN等のネットワーク30を利用することができる環境があれば、少なくとも一台のネットワークカメラ10を利用した監視システムから複数台のネットワークカメラ10を利用した大規模な監視システムを構築することが可能となる。
【0055】
本実施例では、XML形式で画像情報を変換する場合を述べたが、これに限定されるものではなく、同様にHTML形式や、該HTML形式をXML形式に準拠させたXHTML形式等のマークアップ言語を用いることも可能である。
【0056】
また、本実施例によれば、パン・チルト機能を有し、ズーム機能を備えたカメラ部を有するパン・チルト・ズームカメラをネットワークカメラ10として用いたが、これに限定されるものではなく、固定式のカメラを用いたり、またズーム機能を備えていないカメラや、赤外線カメラ等の特殊カメラを用いるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本実施例に係るネットワークカメラの構成の概略を示したブロック図である。
【図2】本実施例に係るネットワークカメラが画像等を送信するときの概略を示したフローチャート図である。
【図3】本実施例に係るネットワークカメラの画像情報データと画像データの変換例を示す説明図である。
【図4】従来のネットワークカメラの構成の概略を示したブロック図である。
【図5】従来のネットワークカメラが画像等を送信するときの概略を示したフローチャート図である。
【符号の説明】
【0058】
10…ネットワークカメラ、11…カメラ本体、12…雲台、13…カメラ部、14…制御部、15…内部センサ、16…出力部、17…外部センサ、18…外部マイク、19…レンズ又はレンズ群、20…撮像素子、21…画像処理機能、22…異常検知機能、23…雲台制御機能、24…音声処理機能、25…内部異常検知機能、26…通信制御部、27…通信出力部、
30…ネットワーク、
35…サーバ、36…監視モニタ端末装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学画像を撮像するレンズ及び該光学画像を画像データに変換する撮像素子を備えたカメラ部と、制御回路及び入出力回路等の回路が配された基板と、制御プログラム及び撮像素子の感度や日付等の各種設定が記録保存された内部メモリとを有するネットワークカメラであって、
カメラ部から順次転送される画像データを所定形式で圧縮する画像圧縮手段と
画像データに関連する画像情報データを形成する画像情報形成手段とを
実行させて画像データを最適化する制御部と、
最適化された画像データをネットワーク上へ出力する出力部と、
を設けたネットワークカメラにおいて、
前記制御部に、
前記画像情報データを、定義された記述形式に従うことで文章中に文章の構成、修飾等の付加情報を埋め込むことのできるマークアップ言語によって、変換すると共に、
該マークアップ言語の記述形式によって前記画像データを変換して、
変換した前記画像情報データ中の所定箇所に変換後の該画像データを埋め込むことにより、前記画像データと前記画像情報データとを転送用画像データに統合するデータ変換手段を実行させるためのプログラムを設けたことを特徴とするネットワークカメラ。
【請求項2】
前記マークアップ言語に従った記述形式をXML形式としたことを特徴とする請求項1に記載のネットワークカメラ。
【請求項3】
電気、赤外線、温度若しくは圧力等を用いて異常を検知する外部センサを前記ネットワークカメラに接続して、
前記制御部に、
該外部センサが異常を検知したときに、
その異常検知時の画像データを前記カメラ部から順次転送される画像データの中から抜き出し、アラーム画像データとして取得する異常検知画像取得手段と、
異常を検知した外部センサの名称、或いは形式番号等からなる該外部センサの識別コード、検知した異常の種類、及び異常発生日時等の異常通知情報を備えた異常検知データを形成する異常検知データ形成手段と、
該異常検知データを前記記述形式にしたがって変換する異常検知データ変換手段と、
を実行させるためのプログラムを設け、
変換した前記画像情報データ及び前記異常検知データからアラームデータが形成され、
該アラームデータ中の所定箇所に変換後の前記アラーム画像データを埋め込むことにより、前記アラーム画像データと前記アラームデータとを転送用アラーム画像データに統合するようにしたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のネットワークカメラ。
【請求項4】
パン方向及び/又はチルト方向に回動可能な雲台を前記ネットワークカメラに設けて、
前記内部メモリに、前記外部センサの名称、形式番号等からなる識別コードと該外部センサが異常を検出することができる異常検出範囲とを関連付けて記録しておき、
前記制御部に、
前記外部センサが異常を検知したときに、
予め記録された前記異常検出範囲に対して、前記レンズを指向させる雲台回動手段と、
該雲台回動手段によって、異常検知後に前記異常検出範囲に指向したカメラ本体の位置を示す座標と、異常検知前の前記カメラ本体の位置を示す座標との差分から回動が成功したか否かの判定情報、及び異常検知後の前記カメラ部の姿勢を示す情報等を備えた回動情報データを形成する回動情報形成手段と、
該回動情報データを前記記述形式にしたがって変換する回動情報変換手段と、
を実行させるためのプログラムを設け、
変換した前記回動情報データが変換した前記アラームデータに付加されて、回動情報付アラームデータが形成され、
該回動情報付アラームデータ中の所定箇所に変換後の前記アラーム画像データを埋め込むことにより、前記アラーム画像データと前記回動情報付アラームデータとを転送用回動情報付アラーム画像データに統合するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のネットワークカメラ。
【請求項5】
外部マイクを前記ネットワークカメラに接続して、
前記制御部に、
前記外部マイクに音声が入力されたときに、該音声を録音する録音手段と、
録音された音声を圧縮して音声データに変換する音声圧縮手段と、
該音声データを前記記述形式にしたがって変換する音声変換手段と、
を実行させるためのプログラムを設け、
変換した前記音声データが変換した前記アラームデータに付加されて、音声付アラームデータが形成され、
該音声付アラームデータ中の所定箇所に変換後の前記アラーム画像データを埋め込むことにより、前記アラーム画像データと前記アラームデータとを転送用音声付アラーム画像データに統合するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のネットワークカメラ。
【請求項6】
電気、赤外線、温度若しくは圧力等を用いて異常を検知する内部センサを前記ネットワークカメラの前記カメラ本体に設けて、
前記制御部に、
該内部センサが異常を検知したときに、
検知した内部異常の種類、及び内部異常発生日時等の内部異常通知情報を備えた内部異常検知データを形成する内部異常検知データ形成手段と、
該内部異常検知データを前記記述形式にしたがって変換する内部異常検知データ変換手段と、
を実行させるためのプログラムを設け、
変換した前記画像情報データ及び前記内部異常検知データから内部異常検知データ付アラームデータが形成され、
該内部異常検知データ付アラームデータ中の所定箇所に変換後の該アラーム画像データを埋め込むことにより、前記アラーム画像データと前記内部異常検知データ付アラームデータとを転送用内部異常検知データ付アラーム画像データに統合するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のネットワークカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−130555(P2009−130555A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−302385(P2007−302385)
【出願日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(000000424)株式会社エルモ社 (104)
【Fターム(参考)】