説明

ネットワークコミュニティを通したターゲット広告システム及びその方法

本発明は、ネットワークコミュニティを通したターゲット広告システム及びその方法に関するものである。本発明では、ネットワークを通じて提供されるコミュニティ上で広告スキンイメージを用いてターゲット広告を行う。使用者が、ネットワークを通じて広告スキンイメージを使用するコミュニティページに接続すると、使用者の特性情報を判断し、使用者の特性情報に基づいてコミュニティページに表示される広告スキンイメージのスキン構成要素を動的に変更させる。その後、使用者端末機上には、使用者の特性情報によって変更されたスキン構成要素を有するスキンイメージに基づくコミュニティページが表示される。また、広告効果を増加させるために、所定の広告スキンイメージを受けた第1使用者が、これを自身のコミュニティページに掲載し、第2使用者が接続して広告スキンイメージを受ける場合、第2使用者の数などに基づいて第1使用者に所定の補償を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ターゲット広告システム及びその方法に関し、より詳しくは、ネットワークコミュニティ上でのターゲット広告システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、広告は、TV、新聞及び雑誌などの媒体を介して提供されているが、最近、インターネットの普及が急激に増加するにつれて、インターネットという媒体を介して全世界の人たちが多様な情報を共有できるようになり、このような変化とともにインターネットを用いた広告が急速に増加しつつある。
【0003】
また、インターネット上での広告が増加するにつれて、使用者たちの性向((嗜好、趣向)に適しており、使用者たちの購買欲求を促進できる広告を提供するために多様な技術が開発されている。
【0004】
広告と関連した従来技術としては、大韓民国特許出願公開番号2001―96877号に開示された「インターネットIPアドレスデータベースを用いたターゲットマーケティング方法及びそのシステム」がある。この技術は、IPアドレスデータベースに、使用者のIPアドレスに対応して使用者の年齢、職業、性別、個人の性向などの使用者情報を保存し、ウェブサーバーに接続する使用者のIPアドレスを抽出して、抽出されたIPアドレスに対応する使用者情報に従って、使用者に適した広告又はコンテンツを提供する。
【0005】
また、大韓民国特許出願公開番号2002―29270号に開示された「使用者端末機のウィンドウに表示されたスキンイメージを用いた広告システム及びその方法」がある。この技術は、広告スキンイメージを用いてネットワーク上で動的にターゲットマーケティングを行う方法を開示している。特に、使用者がサーバーのホームページに接続するとき、スキンイメージコントローラを使用者端末機にダウンロードし、使用者が広告メニューを選択するとき、サーバーに接続された状態で端末機のウィンドウに使用者分析に基づく広告スキンイメージ情報を提供する。そして、スキンイメージコントローラは、広告スキンイメージ情報を設定時間毎に周期的に使用者のブラウザー上に表示する。
【0006】
上記従来技術においては、使用者の特性に基づいて多様なターゲット広告が提供される。しかしながら、上記従来技術は、該当のサーバーに接続した使用者のみに提供されるので、広告の波及効果が少ないという短所を有する。
【0007】
また、広告効果を向上させるために、使用者に所定の補償を行っているが、この補償は、該当の使用者が、広告に接続した時間のみによって補償が行われる。このため、より多様な方法で補償を行い、使用者たちに広告を伝播させる方法が望まれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、ネットワークを通じて広告を提供する場合に、該当の広告をより多様な使用者たちに伝播させることで、広告効果を向上させることにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、ネットワークコミュニティを通じてターゲット広告を行いながら、該当の広告を用いる使用者たちのトレンドを反映した効率的なターゲット広告を行うことにある。
【0010】
また、本発明のさらに他の目的は、ネットワークコミュニティ上で該当の広告を用いる使用者たちに効果的な補償を行い、該当の広告をより多くの使用者たちに提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のネットワークを通じて提供されるコミュニティ上で広告を行うシステムのターゲット広告方法は、a)ネットワークを通じて広告スキンイメージを使用するコミュニティページに使用者が接続すると、上記システムが、使用者の特性情報を判断する段階と、b)上記システムが、上記使用者の特性情報に基づいて、上記コミュニティページに表示される広告スキンイメージのスキン構成要素を動的に変更する段階と、c)上記システムが、上記使用者の特性情報によって変更されたスキン構成要素を有するスキンイメージに基づく上記コミュニティページを、上記使用者の端末機に伝送し、この端末機上に上記コミュニティページを表示する段階と、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明のネットワークを通じて提供されるコミュニティページ上でターゲット広告を行うシステムは、使用者別に使用者たちの特性情報が保存された使用者データベースと、使用者たちのコミュニティ別にスキンイメージを含むコミュニティ関連情報が保存された第1コミュニティデータベースと、広告主たちのコミュニティ別に広告スキンイメージを含むコミュニティ関連情報が保存された第2コミュニティデータベースと、各広告スキンイメージ別にスキン構成要素が保存された広告データベースと、ネットワークを通じて接続する使用者たちの端末機に、所定の広告スキンイメージからなるコミュニティページを選択的に提供し、上記端末機上に上記コミュニティページを表示するコミュニティ管理部と、上記コミュニティページを受けた使用者たちの特性情報によって上記広告データベースから所定のスキン構成要素を選択する広告選定部とを含み、上記コミュニティ管理部が、上記広告選定部によって選択されたスキン構成要素を上記広告スキンイメージに適用し、上記使用者端末機に上記広告スキンイメージからなるコミュニティページを提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ネットワークのコミュニティを通じて所定の広告を行うことができ、特に、所定の広告コミュニティページ上でスキンイメージを通じて所定の商品に対する広告をしながら、接続した使用者の特性情報に応じて広告スキンイメージが動的に変更される。このため、使用者に適した広告が提供され、該当の商品に対する使用者の興味を一層誘発させることができる。
【0014】
また、広告コミュニティ上で使用者たちの特性情報に応じて所定のターゲット広告が行われるので、該当の広告コミュニティを訪問する使用者たちのトレンドを容易に把握することができる。したがって、広告コミュニティに接続する使用者たちのトレンドに基づいて広告スキンイメージを変更することができ、トレンドによる最適の広告を行うことができる。
【0015】
また、使用者たちの広告スキンイメージ掲載によって補償処理が行われるので、コミュニティ使用者たちの広告使用が増加し、広告の波及効果が著しく向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できる本発明の最も好適な実施例を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、多様な形態での具現化が可能であり、以下で説明する実施例に限定されることはない。
【0017】
本発明の実施例では、ネットワーク使用者たちの特性に基づいてターゲット広告を行い、特に、使用者たちのコミュニティを構成するスキンイメージを通じてターゲット広告を行う。
【0018】
最近は、多様なコミュニティ(ブログ、ホームページ及びミニホームピ(mini homepage)などの個人コミュニティ、または、カフェ及びクラブなどの共用コミュニティ)が活性化されており、コミュニティの活性化のために、該当のコミュニティを構成する多様なスキンイメージが提供されている。特に、ミニホームピ及びブログなどの個人コミュニティでは、使用者たちの個性を表現するために、コミュニティシステムが生成した多様なスキンイメージを使用者に提供して選択させたり、使用者が直接生成したスキンイメージを該当のコミュニティのスキンイメージとして用いている。一般的に、所定のスキンイメージが選択された状態で使用者がコミュニティシステムに接続してログインをすると、該当の使用者のIDなどに対応して保存されたスキンイメージを用いて、使用者のコミュニティページを使用者端末機上に提供する。したがって、使用者端末機上には、使用者が選択したスキンイメージからなるコミュニティページ(ホームページ、ブログの初期ページなど)が表示される。
【0019】
本発明では、上記のように、ネットワーク上のコミュニティによって提供されるスキンイメージを用いてターゲット広告を行う。このために、多様な広告スキンイメージを提供し、特に、接続した使用者の特性に応じて広告スキンイメージを動的に可変させながら提供する。例えば、使用者の特性情報に応じて、スキンイメージを構成するテキスト、背景色、背景イメージ、又はマルチメディアデータなどを可変させる。ここで、テキスト、背景色、背景イメージ、又はマルチメディアデータなどのスキンイメージを構成する要素を「スキン構成要素」と称する。そして、使用者の特性情報は、使用者たちが如何なる特性を有するかに関する情報であり、例えば、性別、年齢、職業、居住地域及び趣味などの情報を含む。
【0020】
また、本発明においては、上記のようにスキンイメージを用いてターゲット広告を行いながら、使用者が該当の広告スキンイメージを自身のコミュニティのスキンイメージとして用いることができる。そして、広告効果を増加させるために、第1使用者が受けた所定の広告スキンイメージを自身の個人コミュニティページに掲載し、第2使用者がページに接続してこの広告スキンイメージを受ける場合に、当該第2使用者の数などに基づいて、第1使用者に所定の補償を提供する。
【0021】
以下、上記のような概念に基づいて、本発明の実施例に係るネットワークを通じたターゲット広告システム及びその方法をより具体的に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施例に係るターゲット広告システムの構成を示しており、図2から図4は、図1に示した各サーバーの具体的な構成を示した構成図である。
【0023】
本発明の実施例に係るターゲット広告システム100は、インターネットなどのネットワーク200を通じて使用者たちに広告を提供するためのもので、図1に示すように、ネットワーク200(電話網、インターネット、無線通信網などの多様な形態のネットワークを含む)を通じて多数の使用者端末機310,320,330…(以下、説明の便宜上、300で総称する)に連結されている。
【0024】
使用者端末機300は、ネットワーク200を通じてターゲット広告システム100に接続できる通信装置であり、例えば、有線電話、移動通信端末機、コンピュータ、インターネット接続可能なTVなどの多様な通信装置を含む。したがって、使用者は、PC通信、インターネット、無線インターネット、電話網などを用いて、便利かつ迅速にターゲット広告システム100に接続することができる。
【0025】
上記のように使用者端末機300に連結されてターゲット広告を行う本発明の実施例に係るシステム100は、コミュニティサーバー10、広告サーバー20及び補償処理サーバー30を含む。
【0026】
コミュニティサーバー10は、ネットワーク200を通じて使用者たちにコミュニティサービスを提供するもので、例えば、ホームページ、ミニホームページ及びブログなどの個人コミュニティサービス、または、カフェ及びクラブなどの多数の使用者によって運営される共用コミュニティサービスを提供する。ここでは、個人コミュニティサービスを提供する場合を例に挙げて説明する。
【0027】
本発明の実施例に係るコミュニティサーバー10は、図2に示すように、システムを通じて個人コミュニティ(ホームページ、ブログなど)を開設する場合のように、システムのコミュニティを使用するために登録した使用者たちに関する情報が保存された使用者データベース11と、使用者認証を行う認証部12と、各使用者別に開設されたコミュニティに関する情報が保存された第1コミュニティデータベース13と、各広告主別に開設された広告コミュニティに関する情報が保存された第2コミュニティデータベース14と、コミュニティ開設及びコミュニティ処理関連機能を行うコミュニティ管理部15と、を含む。
【0028】
使用者データベース11には、個人コミュニティを開設した使用者たちに関する情報(ID、パスワード、名前、住民番号、性別、年齢及び職業などの個人情報、特性情報、性向情報など)が保存されている。
【0029】
第1コミュニティデータベース13には、使用者たちのコミュニティ別に各コミュニティ構成情報、コミュニティに応じて提供されるコンテンツなどが保存されている。コミュニティ構成情報は、使用者たちに応じた個人コミュニティを構成するための各種の要素を含み、特に、本発明の実施例では、使用者によって選択されたスキンイメージを含む。また、各コミュニティを訪問した使用者たちの数が保存されることもある。
【0030】
第2コミュニティデータベース14には、広告主たちの広告コミュニティ別に各コミュニティ構成情報、コミュニティに応じて提供されるコンテンツなどが保存されている。このコミュニティ構成情報は、各広告主によって提供される広告スキンイメージを含む。
【0031】
一方、上記のようなコミュニティサーバー10と連携して、ネットワークを通じてコミュニティサーバー10に接続する使用者たちに広告を提供する広告サーバー20は、図3に示すように、広告スキンイメージを構成する多数のスキン構成要素が保存された広告データベース21と、使用者の特性情報に基づいてスキン構成要素を選択する広告選定部22と、選定されたスキン構成要素をコミュニティサーバー10に伝達し、スキン構成要素を使用者の位置したコミュニティページ上に表示させる広告データ伝達部23とを含む。
【0032】
広告データベース21には、システムによって提供される多数個の広告データが保存されている。特に、本発明の実施例では、広告主別に開設された広告コミュニティの背景を構成する広告スキンイメージを使用者特性に応じて可変(変更)させるために、各広告スキンイメージを構成するスキン構成要素が、各使用者特性情報を構成する項目別組み合わせに対応して保存されている。すなわち、所定の広告スキンイメージを構成するスキン構成要素が、使用者たちの性別、年齢、職業及び趣味のうち少なくとも一つの項目に対応して保存されるので、その後、広告選定部22は、使用者特性情報に基づいて該当するスキン構成要素を容易に選択することができる。
【0033】
この他にも、広告サーバー20は、使用者が所定のコミュニティ上で該当の広告スキンイメージを受けることを望む場合、広告スキンイメージを使用者のコミュニティページ上に提供する広告登録部24と、各コミュニティページ別に提供される広告に関する情報が保存された広告登録データベース25とをさらに含む。
【0034】
また、広告サーバー20は、各広告コミュニティ別に接続した使用者たちの特性情報が保存された訪問データベース26と、この情報に基づいて、各広告コミュニティ別に如何なる特性を有する使用者たちが接続したかを分析するトレンド分析部27とをさらに含む。トレンド分析部27は、広告コミュニティに如何なる年齢帯(年齢層)、職業又は趣味を有する使用者たちが主に訪問するかなどを示すトレンドを分析し、このトレンドを広告スキンイメージに反映させる。
【0035】
一方、補償処理サーバー30は、コミュニティによって提供された広告スキンイメージを自身のコミュニティに掲載し、これによって、他の使用者たちにも広告スキンイメージを提供した使用者たちに対する補償処理を行う。
【0036】
補償処理サーバー30は、図4に示すように、広告スキンイメージの移動経路を追跡する広告移動経路追跡部31と、広告スキンイメージ別に移動経路が保存された追跡データベース32と、広告スキンイメージの利用に対する補償を行う補償処理部33と、使用者別に補償処理内訳(補償処理履歴)が保存された補償データベース34とを含む。
【0037】
ここで、広告スキンイメージの移動経路は、広告スキンイメージが第1使用者のコミュニティページから第2使用者のコミュニティページに移動した経路を示すもので、一つの広告スキンイメージが掲載される使用者たちのコミュニティ識別番号又は使用者たちの識別番号などが、移動経路を示す情報として用いられる。したがって、追跡データベース32には、例えば、一つの広告スキンイメージに対して該当の広告スキンイメージが最初に掲載された第1コミュニティの識別番号又は該当の第1使用者のID、広告スキンイメージが移動した少なくとも一つ以上の第2コミュニティ識別番号又は該当の第2使用者たちのIDなどのように、広告スキンイメージが使用者たちによって各コミュニティに移動する経路情報が保存される。
【0038】
なお、上記のように構成される本発明の実施例に係るターゲット広告システムにおいて、各サーバー10、20及び30は、その機能によって分類されたもので、これに限定されることなく多様に変更可能である。例えば、システムの全てのデータベースは、一つのデータベースサーバーに含まれる形態で具現化することもできる。
【0039】
また、各サーバーの構成要素は、必要に応じて選択的に含まれるもので、各構成要素は、それぞれ独立的なサーバーとして具現化され、該当の各機能を処理することもできる。また、各データベースは、上述したような分類に限定されるわけではない。
【0040】
また、ここでは、コミュニティサーバーがターゲット広告システムに含まれる形態で具現化された場合を例に挙げているが、コミュニティサーバーが、ターゲット広告システムとは別途に具現化され、ターゲット広告システムとの連携を通じてコミュニティ上での広告提供を行うように構成することも可能である。
【0041】
以下、上記のような構成に基づいて、本発明の実施例に係るターゲット広告システムの動作を説明する。
【0042】
まず、コミュニティに接続した使用者たちにターゲット広告を行う方法について説明する。
【0043】
各々の使用者たちは、コミュニティサーバー10の会員として登録し、その後、自身の個人コミュニティページをコミュニティサーバー10から選択的に受ける。個人コミュニティページを受けた(開設した)使用者たちは、コミュニティサーバー10によって提供される各種のアイテムを用いて個人コミュニティを構成することができる。特に、使用者たちは、自身が生成した所定のスキンイメージ又はコミュニティサーバー10によって提供されるスキンイメージを用いて、自身のコミュニティを飾ることができる。
【0044】
また、広告サーバー20は、所定の商品(有形または無形の商品)を広告しようとする広告主から広告依頼を受け付け、該当の広告主の商品別広告スキンイメージを別途に生成したり、または、広告主から商品別広告スキンイメージを直接受けた後、広告スキンイメージをコミュニティサーバー10に伝達することで、広告主のコミュニティ開設を要請する。これによって、コミュニティサーバー10内には、広告主別に該当の広告スキンイメージからなる広告コミュニティが開設される。
【0045】
そそて、このようなに使用者別にコミュニティが形成され、広告主別にコミュニティが形成された状態で、次のようにターゲット広告が行われる。
【0046】
図5は、本発明の実施例に係るターゲット広告過程を順次示している。
【0047】
図5に示すように、端末機300を通じて所定の使用者が接続すると、コミュニティサーバー10の認証部12は、システム100によって提供されるサービスを使用者が利用可能であるかどうかを判断し、使用者がサービスを利用可能であると認証されると、コミュニティ管理部15は、使用者の要請に応じて使用者を他の使用者の個人コミュニティページ、所定の広告主の広告コミュニティページ又は使用者の個人コミュニティページに連結する(S100〜S130)。ここでは、使用者が所定の広告主の広告コミュニティページに連結された場合を仮定する。
【0048】
コミュニティサーバー10のコミュニティ管理部15は、使用者が所定の広告コミュニティページへの連結を要請すると、使用者の識別情報を広告サーバー20に伝達する(S140)。広告サーバー20の広告選定部22は、使用者の識別情報に基づいて使用者データベース11を検索し、使用者の特性情報を把握する。例えば、使用者の性別、年齢、職業及び趣味のうち少なくとも一つを判断(把握)する(S150)。
【0049】
次に、使用者の特性情報に基づいて(用いて)広告データベース21を検索し、広告コミュニティに対応する広告スキンイメージを構成するスキン構成要素を選択する。すなわち、使用者の特性情報に適したスキン構成要素を選択し、これをコミュニティ管理部15に伝達する(S160〜S170)。
【0050】
コミュニティ管理部15は、第2コミュニティデータベース14から提供された、使用者が接続しようとする広告コミュニティの広告スキンイメージに変更されたスキン構成要素を適用し、その適用されたスキン構成要素を表示する(S180)。したがって、使用者が所定の広告コミュニティページに接続すると、該当の広告コミュニティページの広告スキンイメージが使用者端末機300上で表示されつつ、使用者の特性情報に応じて選択された所定のスキン構成要素が表示される(S190)。広告スキンイメージが提供される場合を例に挙げると、使用者がサムスン電子の広告コミュニティに接続する場合、サムスン電子の広告スキンイメージが表示されながら、広告スキンイメージ上で表示される所定のテキスト、背景色、所定の広告商品、またはマルチメディアデータなどが選択的に変更される。すなわち、使用者の年齢が10代である場合は、サムスン電子のテレビのうち小型テレビに該当する広告が選定されて表示され、使用者の年齢が20代以上である場合は、中型テレビに該当する広告が選定されて表示され、使用者の年齢が30代以上である場合は、大型テレビのうちデジタルテレビに該当する広告が選定されて表示される。また、上記のように、年齢に応じて所定の商品の広告が表示されながら、使用者の性別や職業などに応じて表示される広告文句などが変更される。したがって、所定の広告コミュニティページ上でスキンイメージを通じて所定の商品に対する広告をしながら、接続した使用者の特性情報によって広告スキンイメージが動的に変更されることで、該当の商品に対する使用者の興味を一層誘発させることができる。
【0051】
また、上述したような広告コミュニティ上で使用者たちの特性情報に応じて所定のターゲット広告が行われるので、該当の広告コミュニティを訪問する使用者たちのトレンドを容易に把握することができる。すなわち、広告サーバー20のトレンド分析部27は、各広告コミュニティ別に接続した使用者たちの特性情報を訪問データベース26に保存した後、所定の周期ごとに、上記のような情報に基づいて各広告コミュニティ別に如何なる特性を有する使用者たちが接続したかを示すトレンドを分析する。そして、このトレンドに基づいて、該当の広告コミュニティの広告スキンイメージ自体を変更することができる。このように広告スキンイメージが変更されると、広告サーバー20は、これをコミュニティサーバー10に伝送し、その後、コミュニティサーバー10は、広告コミュニティに所定の使用者が接続した場合に、変更された広告スキンイメージからなる広告コミュニティページを使用者に提供する。したがって、広告コミュニティの広告スキンイメージが所定周期毎にトレンドを反映することで変更され、該当の広告コミュニティに接続した使用者の特性情報に応じてトレンドが反映された広告スキンイメージのスキン構成要素が選択的に変更される。このため、使用者特性に一層適した最適のターゲット広告が行われる。
【0052】
一方、上述した過程を通じて所定の広告を受けた使用者は、該当の広告スキンイメージを自身の個人コミュニティページのスキンイメージとして用いることができる。例えば、使用者が該当の広告スキンイメージを2回以上クリックしたり、別途のメニューを通じて広告スキンイメージ掲載を要請すると、コミュニティ管理部15は、該当の広告スキンイメージを第1コミュニティデータベース13の使用者のコミュニティに対応して保存し、その後、使用者がコミュニティに接続したとき、広告スキンイメージを背景とするコミュニティが表示される(S200〜S210)。
【0053】
また、上記のようなターゲット広告過程は、使用者が所定の広告主のコミュニティに接続した場合を例に挙げて説明したが、使用者が所定の広告主の広告スキンイメージをコミュニティページに掲載するように要請した他の使用者のコミュニティに接続した場合も、上述したようにターゲット広告が行われる。すなわち、第1使用者が所定の広告スキンイメージを自身のコミュニティに使用している場合、第2使用者が第1使用者のコミュニティに接続すると、広告サーバー20が、上述したように、第2使用者の特性情報に基づいて広告スキンイメージを構成するスキン構成要素を選択し、これによって、コミュニティサーバー10が、選択されたスキン構成要素からなる広告スキンイメージを第1使用者のコミュニティに表示することで、第2使用者は、自身の特性情報に応じて動的に変更された要素を有する広告スキンイメージを見ることができる。
【0054】
したがって、広告スキンイメージが提供されるコミュニティ(広告主のコミュニティ、一般の使用者コミュニティを全て含む)において、コミュニティに接続する使用者の特性情報に応じて広告スキンイメージが動的に変更されて表示されるので、使用者の特性に適した広告提供が行われ、広告効果を向上させることができる。
【0055】
以下、上記のように第1使用者のコミュニティから広告スキンイメージを確認した第2使用者が、自身のコミュニティへの広告スキンイメージ掲載を要請することで発生する補償処理過程を説明する。
【0056】
図6は、本発明の実施例に係る広告スキンイメージ伝達による補償処理過程を示したフローチャートである。
【0057】
第1使用者のコミュニティ上で所定の広告スキンイメージを確認した第2使用者が、広告スキンイメージを自身の個人コミュニティにも掲載することを要請すると(S300〜S310)、広告サーバー20の広告登録部24は、広告登録データベース25に、第2使用者の識別番号又は第2使用者の個人コミュニティページ識別番号に対応して、掲載を要請した広告スキンイメージに対する情報(広告識別番号など)を保存する。そして、コミュニティサーバー10のコミュニティ管理部15は、広告スキンイメージを第1コミュニティデータベース13の第2使用者のコミュニティに対応して保存し、その後、第2使用者がコミュニティに接続するとき、広告スキンイメージを背景とするコミュニティが表示される。このとき、第2使用者の広告掲載要請によって、使用者端末機を直ちに第2使用者の個人コミュニティページに連結することもできる。
【0058】
補償処理サーバー30の広告移動経路追跡部31は、上記のような広告スキンイメージの移動経路を追跡し、追跡データベース32に、第1使用者の識別番号に対応して移動した広告スキンイメージ、広告スキンイメージ別に該当の広告を掲載した第2使用者たちの数を記録する(S330〜S340)。
【0059】
上記のような広告スキンイメージの移動掲載及びそれによる移動経路追跡処理は(S330〜S340)は、使用者たちの広告スキンイメージ掲載要請によって行われる。その後、第2使用者の個人コミュニティページから広告スキンイメージ(第1使用者の個人コミュニティページから提供されたもの)が提供された後、第3使用者が広告スキンイメージを自身の個人コミュニティに掲載するように要請すると、上記S330〜S340と同様に、広告スキンイメージの移動掲載及び移動経路追跡が行われる。すなわち、広告スキンイメージが掲載されたコミュニティと、これに接続して広告スキンイメージの掲載を要請した使用者たちのコミュニティとの間で、広告スキンイメージが段階的に移動する。したがって、広告スキンイメージが、使用者たちの要請によって多数のコミュニティ間を段階的に移動して掲載されるので、広告スキンイメージが多数の使用者たちに提供され、広告波及効果が著しく向上する。
【0060】
上記のような広告スキンイメージの移動掲載及びそれによる移動経路追跡処理を行うことで、追跡データベース32には、一つの広告スキンイメージが最初に掲載された第1使用者に対する情報と一緒に、段階的に移動しながら掲載された第2、第3、第4、…第nの使用者たちの情報がそれぞれ記録される。
【0061】
その後、補償処理部33は、所定周期毎に、設定時点又は使用者たちの要請による所定時点で、追跡データベース32に保存された移動経路情報に基づいて使用者たちに広告伝播による補償を行う。すなわち、各使用者たちに対して自身のコミュニティページへの広告掲載を要請した他の使用者たちの数、又は、自身のコミュニティページに接続して広告スキンイメージを確認した訪問者たちの数などに基づいて補償処理を行い、このとき、該当の広告スキンイメージを最初に掲載した元使用者にも所定の補償が行われる。例えば、一つの広告スキンイメージが、第1使用者の個人コミュニティページから第2及び第3使用者たちの個人コミュニティページに段階的に移動して掲載された場合、第2使用者には、第3使用者たちの数によって所定の補償額を算出した後、算出された補償額の一部を第2使用者に提供し、残りの一部の補償額を第1使用者に提供する(S350)。ここで、広告スキンイメージ掲載によって提供される補償額などの補償手段は、例えば、サイバーマネー、現金などの所定のサービスを利用できる財貨手段、又は広告スキンイメージを利用できる期間などのサービス利用手段などを適用することができる。なお、これらに限定されることなく、ネットワーク上で多様な形態で提供される全ての補償手段を含むことができる。
【0062】
上述したような補償過程によって、使用者たちは、自身の個人コミュニティページ上で所定の広告スキンイメージを掲載することをより一層要請するようになり、広告効果を向上させることができる。
【0063】
一方、上述した実施例では、使用者たちの特性情報を構成する各項目別組み合わせによって所定のスキン構成要素を選択し、広告スキンイメージを動的に変更した。しかし、これとは異なり、所定の広告コミュニティが使用者の特性情報を構成する項目の組み合わせにそれぞれ該当する広告スキンイメージを別途に保有した後、接続する使用者の特性情報によって所定の広告スキンイメージを選択して提供することもできる。
【0064】
一方、上述した方法は、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存されるプログラムの形態で具現化される。記録媒体は、コンピュータで読取り可能なデータが保存される全ての種類の記録装置を含み、例えば、CD―ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスクなどがあり、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを通した伝送)の形態で具現化されてもよい。
【0065】
以上、本発明を好適な実施例に則して説明したが、上述した実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲に属する多様な変形及び等価物も含む。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施例に係るターゲット広告システムの構成図である。
【図2】図1に示した各サーバーの構成図である。
【図3】図1に示した各サーバーの構成図である。
【図4】図1に示した各サーバーの構成図である。
【図5】本発明の実施例に係るターゲット広告提供過程を示したフローチャートである。
【図6】本発明の実施例に係る補償処理過程を示したフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて提供されるコミュニティ上で広告を行うシステムのターゲット広告方法であって、
a)前記ネットワークを通じて広告スキンイメージを使用するコミュニティページに使用者が接続すると、前記システムが、前記使用者の特性情報を判断する段階と、
b)前記システムが、前記使用者の特性情報に基づいて、前記コミュニティページに表示される広告スキンイメージのスキン構成要素を動的に変更する段階と、
c)前記システムが、前記使用者の特性情報によって変更されたスキン構成要素を有するスキンイメージに基づく前記コミュニティページを前記使用者の端末機に伝送し、前記端末機上に前記コミュニティページを表示する段階と、を含むことを特徴とするターゲット広告方法。
【請求項2】
前記スキン構成要素は、テキスト、背景色、背景イメージ、マルチメディアデータのうち少なくとも一つを含み、前記使用者の特性情報は、性別、年齢、職業、居住地域及び趣味のうち少なくとも一つを含み、
前記b)段階は、前記使用者の前記特性情報のうち少なくとも一つに基づいて、前記スキン構成要素のうち少なくとも一つを変更することを特徴とする請求項1に記載のターゲット広告方法。
【請求項3】
d)前記使用者が自身のコミュニティページへの広告スキンイメージ掲載を要請すると、前記使用者のコミュニティページ上での前記広告スキンイメージの提供を登録する段階をさらに含み、
前記d)段階は、前記広告スキンイメージが表示されるコミュニティに接続した使用者たちの要請によって、使用者たちのコミュニティの間で段階的に行われることを特徴とする請求項1に記載のターゲット広告方法。
【請求項4】
第1使用者のコミュニティページに掲載された所定の広告スキンイメージが、第2使用者の要請によって前記第2使用者のコミュニティページに掲載される場合に、前記第1使用者に対して前記広告スキンイメージ伝播による補償処理を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のターゲット広告方法。
【請求項5】
前記広告スキンイメージが、第1使用者のコミュニティページから第2使用者のコミュニティページに移動する経路を段階的に追跡する段階と、
前記移動経路追跡によって前記広告スキンイメージ掲載を要請した第2使用者たちの数を保存する段階と、
前記広告スキンイメージ掲載を要請した第2使用者たちの数に基づいて、前記広告スキンイメージを掲載した第1使用者たちに対して補償処理を行う段階とを含むことを特徴とする請求項4に記載のターゲット広告方法。
【請求項6】
前記広告スキンイメージを使用する第1使用者のコミュニティページに接続した第2使用者たちの数に基づいて、前記広告スキンイメージ伝播による補償処理を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のターゲット広告方法。
【請求項7】
前記補償処理を行う段階は、前記第2使用者の数に基づいて補償額を算出した後、前記補償額の一部を第1使用者に提供し、残りを第1使用者より先に前記広告スキンイメージを使用した元の使用者に提供することを特徴とする請求項5又は6に記載のターゲット広告方法。
【請求項8】
前記広告スキンイメージを使用するコミュニティページに接続した使用者たちの特性情報を保存する段階と、
設定時点での前記保存された情報に基づいて、前記コミュニティページに接続した使用者たちのトレンドを分析する段階と、
前記トレンドに基づいて、前記コミュニティページの広告スキンイメージを変更する段階とをさらに含み、
前記b)段階は、前記変更された広告スキンイメージの構成要素を、接続した使用者の特性情報に基づいて選択的に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のターゲット広告方法。
【請求項9】
ネットワークを通じて提供されるコミュニティページ上でターゲット広告を行うシステムであって、
使用者別に使用者たちの特性情報が保存された使用者データベースと、
使用者たちのコミュニティ別にスキンイメージを含むコミュニティ関連情報が保存された第1コミュニティデータベースと、
広告主たちのコミュニティ別に広告スキンイメージを含むコミュニティ関連情報が保存された第2コミュニティデータベースと、
各広告スキンイメージ別にスキン構成要素が保存された広告データベースと、
ネットワークを通じて接続する使用者たちの端末機に、所定の広告スキンイメージからなるコミュニティページを選択的に提供し、前記端末機上に前記コミュニティページを表示するコミュニティ管理部と、
前記コミュニティページを受信した使用者たちの特性情報によって、前記広告データベースから所定のスキン構成要素を選択する広告選定部と、を含み、
前記コミュニティ管理部は、前記広告選定部によって選択されたスキン構成要素を前記広告スキンイメージに適用し、前記使用者端末機に前記広告スキンイメージからなるコミュニティページを提供することを特徴とするターゲット広告システム。
【請求項10】
前記コミュニティページを受信した使用者が前記広告スキンイメージを自身のコミュニティページに掲載するように要請すると、前記広告スキンイメージを前記使用者のコミュニティページ上に提供する広告登録部と、
前記広告掲載要請による前記広告スキンイメージの移動経路を追跡する広告移動経路追跡部と、
広告スキンイメージ別に移動経路情報が保存される追跡データベースと、
前記追跡データベースに保存された広告スキンイメージの移動経路情報に基づいて、広告スキンイメージ利用に対する補償を行う補償処理部と、
使用者別に補償処理内訳が保存される補償データベースと、をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のターゲット広告システム。
【請求項11】
前記移動経路は、広告スキンイメージが第1使用者のコミュニティページから第2使用者のコミュニティページに移動した経路であり、広告スキンイメージが掲載された第1コミュニティの識別番号、該当の第1使用者のID、前記広告データが移動した少なくとも一つ以上の第2コミュニティ識別番号、該当の第2使用者たちのID、及び第2使用者たちの数を含み、
前記補償処理部は、広告掲載を要請した第2使用者たちの数によって第1使用者に対して補償処理を行うことを特徴とする請求項10に記載のターゲット広告システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−527527(P2008−527527A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550277(P2007−550277)
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【国際出願番号】PCT/KR2005/004393
【国際公開番号】WO2006/073238
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)