説明

ネットワークシステム、配信システム、画像形成装置、それらの方法及びプログラム

【課題】 画像形成装置のオートシャットダウン機能により、シャットダウンが自動で行われた場合に、ファームウェアの定期アップデートの処理が実行できない場合があった。
【解決手段】 画像形成装置の状態を監視する監視システムと通信する配信システムが、画像形成装置から通知されたオートシャットダウンに関する情報に基づき、前記画像形成装置のオートシャットダウン機能によりシャットダウンされていない時間帯を指定した配信設定を策定し、当該設定を前記監視システムに対して予約しておき、前記画像形成装置からの当該配信設定に従う更新可能ファームウェアの要求を受け付けた場合に、当該ファームウェアを前記画像形成装置に配信することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に対してファームウェアを配信する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷装置や複写機などの画像形成装置の機能追加や障害などの理由により、サービスマンが画像形成装置の設置されている顧客先に訪問し、手作業でファームウェアのアップデートを行っていた。
また、最近では、画像形成装置においてファームウェアをフラッシュメモリなどの書き換え可能な記憶装置に格納して、配信システムからインターネットを介してファームウェアを送信することにより、ファームウェアの更新を行う技術が考案されている。この際、画像形成装置は、配信システムに対して、操作者のオペレーションや自動的に行われる定期アクセスにより、自身のファームウェアのバージョン情報の通知や適用可能な最新のファームウェアの確認を行っている。
一方で、画像形成装置の稼働状態を遠隔的に監視する監視システムがある。この監視システムでは、画像形成装置の識別情報やネットワーク情報を管理し、画像形成装置において障害などが発生していないかをネットワークを介して監視している。監視システム上では、画像形成装置の稼働状況などの分析のために、ファームウェアのバージョン情報なども管理している。
ここで、ファームウェアの更新作業は、画像形成装置の電源がONになっている状態で行われる。電源がOFFされている状態では前述のファームウェアの情報のやり取りや、更新作業が行えない。そこで特許文献1では、画像形成装置のモデル名などをもとに最新バージョンのファームウェアの有無を確認する際に、画像形成装置の電源がONになっているか事前確認する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−185135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のように、画像形成装置から適用可能な最新ファームウェアの確認を定期的に行うような場合には、定期実行時に画像形成装置の電源がOFFされている場合には、その定期確認が行われず、結果的にファームウェアが更新されない。
ここで、画像形成装置において、スケジュールにより自動で電源OFF(シャットダウン)するような機能が搭載されている場合があり、自動シャットダウン後に定期確認を行うような設定の場合には、全くファームウェアの更新が行われない場合がある。配信システムの管理者とは異なる顧客の管理者が、画像形成装置に対して個別にシャットダウンのスケジュールを独自のポリシーに基づき設定することがあり、この問題は顕著である。
そこで、本発明においては、シャットダウンの予定を考慮した、柔軟な画像形成装置のファームウェアの更新作業を実現するための手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、例えば、本発明のネットワークシステムは、画像形成装置へのファームウェアの配信の制御を行う配信システムと、画像形成装置の状態を監視する監視システムとを含み、
前記配信システムは、画像形成装置からオートシャットダウンに関する情報を受信する受信手段と、前記オートシャットダウンに関する情報に基づき、前記画像形成装置のオートシャットダウン機能によりシャットダウンされていない時間帯を指定した配信設定を策定する第1策定手段と、前記画像形成装置の更新可能ファームウェアの配信設定を、前記監視システムに対して予約する第1予約手段と、前記配信設定に従い前記画像形成装置から更新可能ファームウェアの要求を受け付けた場合に、当該ファームウェアを前記画像形成装置に配信する配信手段と、を有し、
前記監視システムは、前記予約手段により予約された配信設定を、前記画像形成装置または当該画像形成装置を監視する拠点監視装置からの取得要求の応答として送信する応答手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、シャットダウンの予定を考慮した、柔軟な画像形成装置のファームウェアの更新作業を実現するための手法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明のシステム構成を示す図である。
【図2】情報処理装置のハードウェア構成図である。
【図3】画像形成装置のハードウェア構成図である。
【図4】監視サーバ111、配信サーバ133における本発明に関連するソフトウェアモジュールの構成例を示す。
【図5】拠点監視装置における本発明に関連するソフトウェアモジュールの構成例を示す。
【図6】画像形成装置における本発明に関連するソフトウェアモジュールの構成例を示す。
【図7】本発明における画像形成装置のフローチャートである。
【図8】本発明における配信サーバのフローチャートである。
【図9】本発明における配信サーバのフローチャートである。
【図10】通常のファームウェア配信の処理の流れを示す図である。
【図11】本発明におけるSOAPデータ例である。
【図12】本発明におけるSOAPデータ例である。
【図13】本発明における画像形成装置で表示されるUIの例である。
【図14】オートシャットダウン処理実行後のファームウェア配信の処理の流れを示す図である。
【図15】配信サーバ133で提供されるUIの一例である。
【図16】実施例3における定期アップデートの設定変更を行う際の処理の流れを示す図である。
【図17】配信サーバ133で提供されるUIの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、本発明が適用可能なネットワークシステム全体の一例を示す図を示すものである。図中において、配信システムは配信サーバ133及びデータベース(DB)サーバ134から構成され、ネットワーク135介してインターネットに接続されている。また、監視システムは監視サーバ111及びデータベース(DB)サーバ112から構成され、ネットワーク113介してインターネットに接続されている。配信システムと監視システムは、複数のサーバ装置から構成される例を示しているが、1台のサーバ装置により構成しても本発明は適用可能である。また、システム間の接続はインターネットを介することなく、直接ネットワーク接続されてもよい。
【0010】
配信システム及び監視システムには、システム101及びシステム106などの複数の販売会社システムが接続されている。それぞれ管轄の地域や顧客の販売情報などを蓄積するためのデータベースサーバ103、108、当該蓄積されたデータを用いた管理用のUIなどを提供するための販売会社サーバ102、107もこれらシステムに含まれている。また、販売会社サーバ102、107の機能を利用して、データベースサーバへのデータ登録や修正などの制御を行うPC104、109も販売会社システムに含まれる。ここで、PC104、109は、監視サーバ111が提供するウェブサイトへアクセスしてデータの閲覧等を行う。なお、販売会社サーバ102、107は、PC104、109と同一装置として実現することも可能である。
【0011】
前述した監視システムにおいては、データベースサーバ112を用いて、顧客環境に設置されている画像形成装置の稼動情報(カウンタ情報、障害情報など)を蓄積している。また、監視システムは、拠点監視装置117、122、123を介するか、画像形成装置131から直接、監視に必要な稼動情報を収集している。また、必要に応じて、販売会社サーバ102、107に対して、画像形成装置の保守依頼を行ったりする。ここで、前述のカウンタ情報としては、トータルカウンタ、課金カウンタ、部品カウンタなどが挙げられる。さらに、監視システムでは、顧客環境に設置された拠点監視装置や画像形成装置からの定期的な要求に応答して、様々な設定を返すことができる。画像形成装置においてこの設定が反映されることにより、遠隔地における画像形成装置の管理作業が実現されている。
【0012】
前述した配信システムにおいては、データベースサーバ134を用いて、画像形成装置に適用するためのファームウェアやアプリケーション、ソフトウェアライセンス情報などを蓄積する。画像形成装置上で動作する配信システムに対応するためのアプリケーションの機能の一部である、定期的な問いあわせに対して、配信サーバ133は、ファームウェアの最新バージョンの情報を応答するなどの制御をおこなう。
【0013】
次に、顧客側の環境であるシステム構成について説明する。本発明では複数の環境を想定している。図1では、顧客システム114、119、129が示されており、インターネットとの間には外部からの不正なアクセスを防止するためのファイアーウォール(不図示)が設置されている。
【0014】
顧客システム114(A社X事業所)においては、拠点監視装置117が、LAN118を介して画像形成装置115、116監視し、さらにインターネット経由で監視システムと通信している。一方、別の顧客システム(A社Y事業所)においては、拠点監視装置122、123によってLAN128上の複数の画像形成装置が管理されている。拠点監視装置122により、画像形成装置120、121、124、125が、拠点監視装置123により画像形成装置126、127が管理されている。
【0015】
顧客129(B社)においては、インターネットに接続されたLAN130に接続された画像形成装置131自身が直接、インターネット経由で監視システムと通信している。
【0016】
また、ネットワークシステム内においては、以下の点に留意する必要がある。まず、以上で説明した構成におけるインターネットを介した通信においては、HTTP(S)/SOAPプロトコルが利用可能である。SOAPは、Simple Object Access Protocolの略称である。SOAPは、XML(eXtended Markup Language)をベースとして、あるコンピュータから他のコンピュータのデータやサービスを呼び出すためのプロトコルである。本例では、SOAPはHTTPの上に実装される。SOAPによる通信は、XML文書に付帯情報を付けたSOAPメッセージを交換する。したがってSOAPをサポートするコンピュータには、SOAPメッセージを生成するSOAPメッセージ生成部と、SOAPメッセージを解釈するSOAPメッセージ解釈部とが備えられている。画像形成装置についての情報は、SOAPメッセージによって配信システムや監視システムに送信される。
【0017】
また、B社における画像形成装置は拠点監視装置を介さずに監視システムと通信を行うように説明した。しかし、設定の変更及び拠点監視装置の新規設置により、他の顧客環境と同様に、拠点監視装置を介した監視システムとの通信を行える。
【0018】
<ハードウェア構成>
図2(a)は、監視サーバ111のハードウェア構成図を示す。また、配信サーバ133、販売会社サーバ102、107のハードウェア構成も同様である。図2において、CPU201、202は本装置上における処理全体を制御する。なお、CPUは1つで構成されてもよい。書換え不可能な記憶装置であるROM203は本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。RAM204は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能である。HDD205、206は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本発明に関わる監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する。入力装置207は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部208は、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。NetworkI/F209は、LANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F210は外部記憶機器等を接続する。それら要素がシステムバス211により結び付き、データをやりとりしている。また、拠点監視装置117、122、123も同様なハードウェア構成をとるものとする。
【0019】
図2(b)は、拠点監視装置117、122、123の、別の形態のハードウェア構成図である。CPU401は、本装置上の各処理を司る。ROM402は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書換え不可能である。FlashROM403は、本装置の各処理に関わるデータおよび一時的なデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報、および画像形成装置から収集した情報などを記憶する。シリアルI/F404は、本装置上のプログラムがエラーやログを出力しており、シリアルケーブルを用いて端末を接続する事が可能である。NetworkI/F405は、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。それらがシステムバス406により結び付き、データをやりとりしている。
【0020】
図3は、画像形成装置のハードウェア構成図を示す。画像形成装置としては、具体的には、プリンタ及びファクシミリ機能が統合的に設けられた複合機、PCなどからデータを受信し印刷するプリンタ(電子写真方式及びインクジェット方式を含む)や、スキャナーや、ファクシミリなどが挙げられる。本図では、画像形成装置の一例として複合機の構成を示している。
【0021】
イメージリーダ502は、原稿給送部501で原稿を読み込む。イメージリーダ502、画像形成部503は、読み込んだ原稿や、ネットワーク経由で受信したデータを印刷画像に変換、印刷出力する。排紙部504は印刷出力した紙を排出し、ソートやステイプルといった処理を施す。NetworkI/F505はネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。CPU506は、本装置上の処理全体を制御する。本実施例においては、特に監視制御のためのプログラムを実行することで、画像形成装置の動作状態を監視する機能や、障害等の特定のイベントが発生した場合にその状態を示す状態情報をあらかじめ定めた宛先へと送信する機能などを実現する。不揮発性記憶手段のROM507は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。書き換え可能なRAM508は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを記憶する。HDD509は本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本装置へ送信されてきたユーザデータなどを記憶する。操作部510は本装置への指示入力を受け付ける。表示部511は本装置の動作状況および操作部510に対する操作に関わる情報を表示する。そしてそれらがシステムバス512により結び付き、データをやりとりしている。
【0022】
<ソフトウェア構成>
図4は、監視サーバ111、配信サーバ133における本発明に関連するソフトウェアモジュールの構成例を示す。
【0023】
図4(a)は、監視サーバ111の構成を示している。通信部601は、拠点監視装置117、または画像形成装置131よりインターネットを介して受信したSOAPメッセージをメッセージ解析部602に渡す。また、必要に応じて配信システムとも通信を行う。メッセージ解析部602では受信したメッセージの内容を解析して、収集情報処理部604や監視制御部605に必要な画像形成装置に関する情報を渡す。メッセージ作成部603は、SOAPメッセージを作成し、拠点監視装置117、または画像形成装置131に送信するために通信部601に渡す。
【0024】
収集情報処理部604では、監視下の拠点監視装置117、または画像形成装置131から受診した情報を必要に応じて加工し、データベースアクセス部606を介してデータベースサーバ112に格納する。また、収集情報処理部604は、たとえば、監視下の拠点監視装置117、または画像形成装置131から受信し、データベースサーバ112に格納された情報を分析し、カウンタ情報の集計結果、障害の発生状況、ファームウェアのバージョン情報などを、サービスマンや顧客環境の管理者へ通知する。
【0025】
監視制御部605は、拠点監視装置117、または画像形成装置131が情報取得を行うケジュールの管理や、画像形成装置からの要求に応じた、必要な設定やコマンドの応答の制御を行う。
【0026】
一方、図4(b)は、配信サーバ133の構成を示している。通信部607は、複数の画像形成装置よりインターネットを介して受信したSOAPメッセージをメッセージ解析部608に渡す。また、必要に応じて監視システムとも通信を行う。メッセージ解析部608では受信したメッセージの内容を解析して、収集情報処理部610や配信制御部611に必要な画像形成装置に関する情報を渡す。メッセージ作成部609は、SOAPメッセージを作成し、画像形成装置に送信するために通信部607に渡す。
【0027】
収集情報処理部610は、画像形成装置から受信した情報を必要に応じて加工し、データベースアクセス部612を介してデータベース134に格納する。具体的には、画像形成装置のファームウェアのバージョン情報などが格納される。
【0028】
配信制御部611は、各画像形成装置からの最新バージョンのファームウェアの有無の確認要求に、応答を返すなどの配信に係る処理の制御を行う。
【0029】
図5は、拠点監視装置における本発明に関連するソフトウェアモジュールの構成例を示す。
【0030】
通信部701は、監視サーバ111よりインターネットを介して受信したSOAPメッセージをメッセージ解析部703に渡す。また、メッセージ作成部702により作成したSOAPデータを監視サーバ111に送信する。
【0031】
監視制御部704は、監視サーバ111からの設定に従い、情報蓄積部706に保持する監視設定を更新し、画像形成装置から情報取得を行う際のスケジュール管理を行う。
【0032】
デバイス情報処理部705は、監視制御部704により管理するスケジュールにより、画像形成装置から収集したカウンタ情報や、サービスコールやジャム、トナー切れなどの通知情報を、情報蓄積部706を介して記憶装置に蓄積する。また、デバイス情報処理部705は、必要に応じて、情報蓄積部706により記憶装置に蓄積されたデータを、メッセージ作成部702に渡す。メッセージ作成部702により作成されたメッセージは、通信部701を介して監視サーバ111へ送信される。
【0033】
図6は、画像形成装置における本発明に関連するソフトウェアモジュールの構成例を示す。
【0034】
通信部801は、監視サーバ111、配信サーバ133よりインターネットを介して受信したSOAP形式などのメッセージをメッセージ解析部803に渡す。また、メッセージ作成部802により作成したメッセージを監視サーバ111、配信サーバ133に送信する。
【0035】
ネットワーク情報取得部804は、DHCP環境においてはIPアドレス、DNSサーバ、ゲートウェイアドレスを自動的に取得する事が可能である。また、操作部510から入力されHDD509に保存されたネットワーク情報が存在する場合は、その情報を取得する。
【0036】
デバイス情報収集部は、自身に関する情報を本発明に関連するファームウェアのバージョン情報など、外部に送信するために必要な情報を収集する。
【0037】
(実施例1)
以下、画像形成装置に対して適切にファームウェアを配信するための具体的な実施の形態についてフローチャートなどを用いて説明する。
【0038】
まず、図10を用いて、ネットワークシステム内で行われる処理のシーケンスに関してその概要を説明する。
【0039】
ファームウェアの配信の手順としては、サービスマン若しくは管理者が画像形成装置を直接操作して、ファームウェアの配信要求を行うものがある。また、予め設定された確認時間になると、画像形成装置から配信サーバ133に対して、自動的に適用可能なファームウェアがないか確認の問合せ(1301)が行われる。これは、配信サーバ133に現在の画像形成装置のファームウェアの構成情報を送信して、配信サーバ133に登録されているファームウェアの中で配信可能なファームウェアがあるかを確認する処理を要求するものである。具体的には、この問い合わせは、図11で示すようなSOAPデータが送られる。図11で示すように、画像形成装置のファームウェアの構成情報として、現在のファームコンポーネントリスト1401を送り、配信サーバ133はこの情報により、適用可能ファームウェアを認識する。
【0040】
図10の(1302)においては、配信サーバ133が、適用可能ファームウェアがあれば、図12で示すようなSOAPデータが画像形成装置に送る。適用可能ファームウェアについての情報として、ファームグループバージョン1501、ファームラベル1502が記載されている。その後、画像形成装置では、それらの情報で示されるファームウェアを、データベースサーバからダウンロードして、更新処理を行う。
【0041】
このような、確認時間に応じた適用可能なファームウェアに関する問合せを行う際の設定は、図13で示す画像形成装置において表示されるUI画面で設定される。この図では、確認時間として曜日、時間が設定でき、この時間になると定期的に画像形成装置による問い合わせが実行される。
【0042】
一方で、ファームウェアの更新処理に関しては、監視サーバ111を介して行う場合もある。この処理については別途後述する。
【0043】
次に図7で示すフローチャートを用いて、画像形成装置におけるファームウェアの更新に際する処理について説明する。基本的には、本処理は図6で示した更新制御部806の機能であって、HDDからRAMに読み込まれたプログラムがCPUにより実行され実現される。
【0044】
以降の実施例では、画像形成装置でファームウェアバージョンとしてV1.0のファームウェアが動作し、一方、配信サーバ133上に最新バージョンとしてV1.1のファームウェアが既に登録済である場合に更新可能なファームウェアがあると判定される。
【0045】
図7では、オートシャットダウンを優先させる設定が無効な場合に更新制御部806により行われる処理を示している。この設定の有効/無効は、図13に示す画像形成装置上で表示されるUI画面からユーザの入力に基づき設定可能な優先情報を参照することで判定される。オートシャットダウンを優先させる設定が有効な場合は、直ちにオートシャットダウン処理が実行され、画像形成装置がシャットダウンされることになる。
【0046】
ここで、図13で示す設定画面について説明する。図13においては、定期的な配信システムへの問い合わせに従う、定期的なファームウェアのアップデート(定期アップデート)の有効・無効(図中のON/OFF)が設定できる。また、定期アップデートが有効な場合には、最新バージョンのファームウェアの確認の問い合わせを配信システムに対して行う際のスケジュールが設定できる。本図では、スケジュールが、確認時間として、特定の曜日の特定の時間に定期的に問い合わせるよう設定される。また、最新バージョンのファームウェアが見つかった場合に、ダウンロードされた当該ファームウェアを実際に適用する時間を、適用時間として設定可能である。さらに、オートシャットダウンを優先するか否かユーザに指定させるためのチェックボックス1701も用意されている。早急なファームウェアのアップデートより、予め顧客内のポリシーなどに従い予定されているオートシャットダウンをとくに優先させたい場合、このチェックボックス1701を有効にする。ここでの、ユーザの指定が前述した優先情報に反映される。
【0047】
図7の説明に戻り、まず、S1001では、オートシャットダウンが予定されている時間であるか否かの判定が行われる。この判定は、オートシャットダウンの時間に達した場合にイベントを発行するタイマー処理などにより実現される。オートシャットダウンが予定されている時間に達している場合にはS1002に進み、達していない場合にはS1006に進む。
【0048】
次に、S1002では、適用可能な、たとえば新規のバージョンのファームウェアがあるか否かの確認処理が行われる。これは、適用可能なファームウェアがあるかは、前述したように配信システム(配信サーバ133)に対してSOAPメッセージ(図11)を送信し、その応答に基づき確認する処理である。通常であれば、この確認処理は図13で示す画面上で設定された確認時間に行うものであるが、オートシャットダウンを優先しない設定となっている場合においてもこの確認処理が行われることになる。S1003では、適用可能なファームウェアがあるか否かを配信システムからの応答にもとづき判定する。適用可能なファームウェアがある場合にはS1005に進み、無い場合にはS1004に進む。S1004では、オートシャットダウン機能に従うシャットダウンが実行される。
【0049】
S1005では、シャットダウン不可制御が実行される。この処理は、シャットダウンを行うソフトウェアモジュール(不図示)に対し、シャットダウンを実行しないよう依頼を送る処理である。具体的には、特定のAPIを呼ぶか、特定のファイル等を特定のディレクトリ先に置くことで、シャットダウンモジュールがシャットダウンをしないよう制御を行う。この処理によりオートシャットダウン機能が抑制される。
【0050】
S1006では、適用時間になったか否かを判定する。適用時間になった場合にはS1007に進む、ファームウェアの更新処理が実行される。具体的には、配信システムよりファームウェアをダウンロードし、当該ファームウェアを画像形成装置において適用することにより、ファームウェアの更新が行われる。
【0051】
以上の処理により、オートシャットダウンが予定されている時間になった場合に、配信サーバ133と通信を行い、更新可能なファームウェアがあれば、オートシャットダウンせずにファームウェアの更新を行えるように制御することが可能となる。
【0052】
図7で説明した処理では、オートシャットダウン機能によってファームウェアが更新されない場合が生じる。その際にも迅速にファームウェアの確認処理や更新処理が自動で行えるようにするための動作について図8、14などを用いて説明する。
【0053】
図14を用いて、処理全体の流れを説明する。
【0054】
まず、オートシャットダウン機能によるシャットダウンの実行前に、更新制御部806は、特定のディレクトリの特定のファイル(firmver.xml)に、オートシャットダウン機能が有効であることとオートシャットダウン機能が実行される時刻(auto on/off,time)を記述する(1901)。
【0055】
その後、画像形成装置が起動された際に、更新制御部806が前述の特定のファイル(firmver.xml)を参照し、オートシャットダウンがされたことを認識する(1902)。そして、更新制御部806が起動に際して、画像形成装置のファームウェアのバージョン情報を通知するためのSOAPメッセージに、そのシャットダウンに関する情報を含めて、配信サーバ133に通知する(1903)。
【0056】
配信サーバ133では、配信制御部611が、画像形成装置からのバージョン情報を通知するためのSOAPメッセージを受信したと判定した際に、オートシャットダウンに関する情報がそのメッセージに含まれるかを確認する。ここで、オートシャットダウンに関する情報が含まれている場合には、更新可能なファームウェアによる更新が行われていない旨の通知が管理者に対して行われる。具体的には、配信サーバ133がウェブブラウザなどを介してアクセスし、画像形成装置の管理を行っている管理者に対して、前述した通知を示すような画面を提供し表示処理を行う(1904)。
【0057】
次に、監視システムへの予約配信指示への置き換えが行われる(1905)。これは、オートシャットダウンによって更新できなかったファームウェアを、監視サーバ111を介した予約配信に従い、更新するための指示を行う処理になる。配信サーバ133においては、監視システムへの予約配信の設定を有効にしておく。ここで、予約配信については、配信すべき予約日と、確認処理を行うべき時間が一緒に設定されている。予約日は、オートシャットダウンに関する情報を含むメッセージを受けてからの日数が設定されることで指定できる。また、確認処理を行うべき時間については、予約日におけるオートシャットダウン処理が予定される時間から、何時間前に行うかを設定する。つまり、予約日の指定が2日後、確認時間の設定が−1時間と設定されている場合は、オートシャットダウンに関する情報を含むメッセージを受信した日のオートシャットダウン機能が実行される時刻の1時間前にファームウェア配信が行われるよう自動で予約処理されることになる(1905)。通常、この予約処理は、図15で示すようなUI画面を介して、ファームウェアなどを管理する管理者が配信スケジュール設定2001において、手動で行われるものである。
【0058】
図1に示す画像形成装置131、拠点監視装置117、122、123は、定期的(たとえば、1日に2度)に監視システムに対して、実行すべき処理が無いか情報取得を行っている。この定期的な処理は、配信システムでの定期アップデートに比べて実行される頻度が多く、配信システムに対する確認処理とは非同期に行わる。インターネットを介した遠隔監視であっても、このような頻度で定期的な情報取得が行われるのは、監視システムが画像形成装置の稼働状況などを適切に監視し、ダウンタイムなどが無いように保守する必要があるためである。
【0059】
この監視システムへの情報取得処理において、配信予約が行われていた場合には、その予約情報が画像形成装置131、拠点監視装置117、122、123に取得される(1906)。ここで取得された予約情報は、前述した画像形成装置の更新制御部806に渡される。更新制御部806は、予約情報に含まれる日時に従い、配信システムに対して前述した確認処理及び更新可能ファームウェアの取得要求を行う(1907)。その後、配信システムからファームの配信が行われる(1908)。更新制御部806は、最後にファームウェアを更新して、処理が完了する(1909)。
【0060】
次に図8で示すフローチャートを用いて、配信サーバ133における配信制御部611による処理を具体的に説明する。基本的には、本処理は配信制御部611の機能であって、HDDからRAMに読み込まれたプログラムがCPUにより実行され実現される。
【0061】
まずS1101で、画像形成装置からのバージョン情報を通知するためのSOAPメッセージを受信する。そして、S1102で、オートシャットダウンに関する情報がメッセージ内に含まれるかを判定する。判定結果として、含まれていると判定された場合にはS1103に進み、含まれていないと判定された場合にはS1108に進む。
【0062】
S1103では、更新可能なファームウェアによる更新が行われていない旨を管理者に通知するために、その旨を示すような画面の表示処理を行う。次に、S1104では、監視システム(監視サーバ111)を介したファームウェアの予約配信に切り換える指示があったか否かを判定する。指示があった場合にはS1105に進み、なかった場合にはS1108に進む。
【0063】
S1105では、S1101で受信したメッセージに含まれるオートシャットダウンに関する情報を読み込む。そして、S1106で、前述された予約配信の設定、及びオートシャットダウンに関する情報からファームウェアの配信処理が行われる日時を策定する。S1107では策定された日時による監視システムへの配信予約の自動設定が行われる。
【0064】
一方、S1108では、画像形成装置からの通常のバージョン情報を通知を受信したとして、画像形成装置のファームウェアに関する情報を保存する。
【0065】
これらの一連の動作により、配信システムによる通常の定期アップデートの処理を、監視システム経由の配信予約に置き換えることが可能となり、より迅速なファームウェアの更新が行える。
【0066】
(実施例2)
他の実施形態として、画像形成装置においてオートシャットダウン処理が実行される前に、更新制御部806がその旨を配信サーバ133に通知し、監視システム経由のファームウェアの配信予約に置き換えることも考えられる。
【0067】
更新制御部806は、更新可能ファームウェアがあり、かつ、これから実行されるオートシャットダウン処理によって更新が行われない場合には、そのタイミングで、オートシャットダウンに関する情報を含むメッセージを配信システムに送信する。これにより、監視システム経由の配信予約に置き換えることが可能となる。
【0068】
(実施例3)
画像形成装置において、オートシャットダウンによって定期アップデート(確認処理)が動作できない場合、それをエラーのように配信システムに対してイベント通知し、監視システム経由で定期アップデートの日時などの設定変更を行うことも考えられる。
【0069】
本実施例においては、まず、図16を用いて、定期アップデートの設定を変更する処理の概要を説明する。
【0070】
まず、オートシャットダウン機能によるシャットダウンの実行前に、更新制御部806は、特定のディレクトリの特定のファイル(firmver.xml)に、オートシャットダウン機能が有効であることとオートシャットダウン機能が実行される時刻(auto on/off,time)を記述する(2101)。
【0071】
その後、画像形成装置が起動された際に、更新制御部806が前述の特定のファイル(firmver.xml)を参照し、オートシャットダウンがされたことを認識する(2102)。そして、更新制御部806は、エラーイベントとして、オートシャットダウンによって定期アップデートが動作できなかったことを示すコードなどを含むSOAPメッセージを配信サーバ133に通知する(2103)。このSOAPメッセージには、そのオートシャットダウンに関する情報を含まれる。
【0072】
配信サーバ133では、受信したメッセージに含まれるコード及びオートシャットダウンに関する情報が参照され、定期アップデートが画像形成装置において予定通り動作できない旨のエラー通知が管理者に対して行われる。この通知は、ウェブブラウザなどに対して表示させるよう制御するといった表示処理で実現される。
【0073】
次に、配信制御部611が定期アップデートの設定変更の情報を読み込む。例えば、エラーがあった場合に備えて、事前に配信サーバ133のUI上で対象となる装置、個別ファームウェア情報、ファームウェアのバージョン情報、顧客情報などの条件と変更時間を設定しておき、当該設定に合致するような条件においては自動で配信処理の日時が再設定されるようにしてもよい。また、エラー通知時に、管理者によって設定を入力させても良い。さらに、配信制御部611が画像形成装置から受信したメッセージに含まれるオートシャットダウンに関する情報を読み込む。ここでは、オートシャットダウン情報として、auto on,time=22:00が取得されたとする。次に、配信制御部611は、設定変更の情報、オートシャットダウンに関する情報から、新たな定期アップデートの設定情報を策定する(2104)。ここで、設定変更の情報の変更時間として−1時間が設定されていた場合には、定期アップデートの際の確認処理の実行時間として、21:00が策定されることになる。
【0074】
その後、配信制御部611が、設定変更を監視システム経由で行えるように監視サーバ111に指示する(2105)。これにより、自動で設定変更の予約が監視システムに対して行える。通常、配信制御のための日時の設定変更は図17で示すスケジュール設定2201において、管理者が行うものである。
【0075】
図1に示す画像形成装置131、拠点監視装置117、122、123は、定期的(たとえば、1日に2度)に監視システムに対して、実行すべき処理が無いか情報取得を行っている。この処理において、定期アップデートに関する設定変更の予約が行われている場合には、その予約情報が画像形成装置131、拠点監視装置117、122、123に取得される(2106)。ここで取得された予約情報は、前述したエラー通知を行った画像形成装置の更新制御部806に渡される。その後、更新制御部806は、取得された情報に従い、変更設定を配信システムに対して要求する(2107)。配信システムからは、定期アップデートに関する変更時間を含む設定情報が配信され、更新制御部806が取得する(2108)。最終的に、更新制御部806は、配信された情報に従い設定変更が行う(2109)。
【0076】
次に図9で示すフローチャートを用いて、前述した全体の処理の流れの中の、配信サーバ133における配信制御部611による設定変更の依頼を監視システムに対して行う処理について具体的に説明する。基本的には、本処理は配信制御部611の機能であって、HDDからRAMに読み込まれたプログラムがCPUにより実行され実現される。
【0077】
まず、S1201で、エラー通知を受信する。次に、S1202で、通知されたメッセージにオートシャットダウンに関する情報があるか判定する。ある場合にはS1203に進み、該通知に対応するエラー表示を行う。ない場合には、S1209に進み、通常のエラー情報として処理する。
【0078】
次に、S1204で、定期アップデートの設定変更の有無を判定する。あった場合にはS1205に進み、なかった場合にはS1209に進む。S1205では、変更設定情報に含まれる対象機種やファームウェアの情報(バージョン情報)、顧客情報といった条件に、エラーを通知してきた画像形成装置についての情報が合致するかを判定される。合致する場合にはS1206に進み、しない場合にはS1209に進む。
【0079】
次に、S1206では、S1201で受信したメッセージに含まれるオートシャットダウンに関する情報の読み込み処理が行われる。そして、S1207で、設定変更の情報、オートシャットダウンに関する情報から、新たな定期アップデートの設定情報が策定される。この情報は、ファームウェアなどを格納するデータベースに対して、変更の対象となる装置の識別情報と関連付けられた記憶される。最後に、S1208で、設定変更を監視システム経由で行えるように監視サーバ111に指示する(2105)。これにより、自動で設定変更の予約が監視システムに対して行える。
【0080】
以上、説明した実施例3に係る処理により、画像形成装置におけるオートシャットダウン機能を十分に考慮した配信設定が自動で更新されるようになる。
【0081】
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0082】
さらに、本発明には、上述した実施形態の適宜組み合わせることにより構成されたシステムやその機能も含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置へのファームウェアの配信の制御を行う配信システムと、画像形成装置の状態を監視する監視システムとを含むネットワークシステムであって、
前記配信システムは、
画像形成装置からオートシャットダウンに関する情報を受信する受信手段と、
前記オートシャットダウンに関する情報に基づき、前記画像形成装置のオートシャットダウン機能によりシャットダウンされていない時間帯を指定した配信設定を策定する第1策定手段と、
前記画像形成装置の更新可能ファームウェアの配信設定を、前記監視システムに対して予約する第1予約手段と、
前記配信設定に従い前記画像形成装置から更新可能ファームウェアの要求を受け付けた場合に、当該ファームウェアを前記画像形成装置に配信する配信手段と、を有し、
前記監視システムは、
前記予約手段により予約された配信設定を、前記画像形成装置または当該画像形成装置を監視する拠点監視装置からの取得要求の応答として送信する応答手段と、を有することを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】
前記配信システムは、
前記受信手段が画像形成装置からエラー情報としてオートシャットダウンに関する情報を受信した場合に、当該オートシャットダウンに関する情報に基づき、前記画像形成装置の定期アップデートが行われる時間として前記画像形成装置のオートシャットダウン機能によりシャットダウンされていない時間帯を指定した変更設定を策定する第2策定手段をさらに有し、
前記予約手段は、前記監視システムに対して前記変更設定に関する予約を行い、
前記配信手段は、前記予約に従い前記画像形成装置からの変更設定の要求を受け付けた場合に、当該変更設定を前記画像形成装置に配信することを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
画像形成装置の状態を監視する監視システムと通信する配信システムであって、
画像形成装置からオートシャットダウンに関する情報を受信する受信手段と、
前記オートシャットダウンに関する情報に基づき、前記画像形成装置のオートシャットダウン機能によりシャットダウンされていない時間帯を指定した配信設定を策定する策定手段と、
前記画像形成装置の更新可能ファームウェアの配信設定を、前記監視システムに対して予約する予約手段と、
前記監視システムを介して配信設定を取得した前記画像形成装置からの当該配信設定に従う更新可能ファームウェアの要求を受け付けた場合に、当該ファームウェアを前記画像形成装置に配信する配信手段と、を有することを特徴とする配信システム。
【請求項4】
画像形成装置の状態を監視する監視システムと通信する配信システムにおける制御方法であって、
画像形成装置からオートシャットダウンに関する情報を受信する受信工程と、
前記オートシャットダウンに関する情報に基づき、前記画像形成装置のオートシャットダウン機能によりシャットダウンされていない時間帯を指定した配信設定を策定する策定工程と、
前記画像形成装置の更新可能ファームウェアの配信設定を、前記監視システムに対して予約する予約工程と、
前記監視システムを介して配信設定を取得した前記画像形成装置からの当該配信設定に従う更新可能ファームウェアの要求を受け付けた場合に、当該ファームウェアを前記画像形成装置に配信する配信工程と、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項5】
指定時間にシャットダウンするオートシャットダウン機能を備える画像形成装置であって、
前記指定時間に前記画像形成装置におけるファームウェアの更新処理があった場合に、オートシャットダウン機能を優先するか否かを設定する設定手段と、
オートシャットダウン機能を優先しないことが設定された場合に、配信システムに対して更新可能ファームウェアがあるかを問い合わせるメッセージを送信する送信手段と、
前記配信システムから更新可能ファームウェアがあるとの応答を受信した場合に、前記オートシャットダウン機能が実行されないよう制御する制御手段と、
前記オートシャットダウン機能が実行されない間に、前記配信システムからダウンロードした更新可能ファームウェアを適用する適用手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
オートシャットダウン機能を優先することが設定された場合に、前記配信システムに対して、オートシャットダウンに関する情報を通知する通知手段と、
前記オートシャットダウンに関する情報に基づき監視システムに予約された配信設定を取得した場合に、当該配信設定に更新可能ファームウェアの要求を行う要求手段と、をさらに有し、
前記適用手段は、前記要求に応じて取得された更新可能ファームウェアを適用することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記通知手段は、前記画像形成装置のファームウェアのバージョン情報の通知に対して、前記オートシャットダウンに関する情報を含めることで、通知を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記通知手段は、前記画像形成装置の起動時に、前記通知を行うことを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記配信設定は、前記画像形成装置を監視する拠点監視装置を介して取得されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
指定時間にシャットダウンするオートシャットダウン機能を備える画像形成装置における制御方法であって、
前記指定時間に前記画像形成装置におけるファームウェアの更新処理があった場合に、オートシャットダウン機能を優先するか否かを設定する設定工程と、
オートシャットダウン機能を優先しないことが設定された場合に、配信システムに対して更新可能ファームウェアがあるかを問い合わせるメッセージを送信する送信工程と、
前記配信システムから更新可能ファームウェアがあるとの応答を受信した場合に、前記オートシャットダウン機能が実行されないよう制御する制御工程と、
前記オートシャットダウン機能が実行されない間に、前記配信システムからダウンロードした更新可能ファームウェアを適用する適用工程と、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項11】
オートシャットダウン機能を優先することが設定された場合に、前記配信システムに対して、オートシャットダウンに関する情報を通知する通知工程と、
前記オートシャットダウンに関する情報に基づき監視システムに予約された配信設定を取得した場合に、当該配信設定に更新可能ファームウェアの要求を行う要求工程と、をさらに有し、
前記適用工程では、前記要求に応じて取得された更新可能ファームウェアを適用することを特徴とする請求項10に記載の制御方法。
【請求項12】
請求項5乃至9のいずれか1項に記載の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−109622(P2013−109622A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254846(P2011−254846)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】