説明

ネットワークシステム及びその制御方法

【課題】本発明は、電気製品を介して管理又は処理される対象物の管理又は処理を効率的に行えるようにするネットワークシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の実施例によるネットワークシステム(1)には、対象物を管理又は処理するために作動される電気製品(10)と、対象物に関する情報を含む認識対象に記載された情報を認識するために作動される認識装置(160)と、認識装置で認識された情報を記憶し、対象物の管理又は処理が行われるようにする記憶装置(40、140、240)と、認識装置で認識された情報を設定情報に変換するために作動される設定部と、設定部で変換された設定情報を表示するためのディスプレイ部(20、120)と、が含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークシステム及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電気製品は電気を動力源として特定対象物を管理又は処理するための装置として理解され得る。
【0003】
従来の電気製品によると、特定対象物の管理情報又は処理情報などを使用者が一々記憶するか検索しなければならないという不便があった。
【0004】
一例として、電気製品が冷蔵庫である場合、使用者が冷蔵庫に貯蔵される食品の管理情報(保管量又は賞味期限情報など)を記憶しておかないと、賞味期限が切れる寸前の食品を消費するか、保管量がわずかな食品に対する購買計画を立てることができないという不便があった。
【0005】
電気製品が洗濯機である場合、使用者が洗濯物を洗濯する前に洗濯物の材質又は洗濯方法などを一々確認して洗濯機を作動させなければならないという不便があった。
【0006】
電気製品が調理機器である場合、使用者が調理する前に食品の調理方法を一々確認して調理機器を作動させなければならないという不便があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するために電気製品を介して管理又は処理される対象物に関する情報を容易に認識することで、対象物の管理又は処理を効率的に行えるようにするネットワークシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例によるネットワークシステムには、対象物を管理又は処理するために作動される電気製品と、前記対象物に関する情報を含む認識対象に記載された情報を認識するために作動される認識装置と、前記認識装置で認識された情報を記憶し、前記対象物の管理又は処理が行われるようにする記憶装置と、前記認識装置で認識された情報を設定情報に変換するために作動される設定部と、前記設定部で変換された設定情報を表示するためのディスプレイ部と、が含まれる。
【0009】
本発明の実施例による、認識装置と、ディスプレイ部と、制御部と、記憶装置と、が含まれるネットワークシステムの制御方法には、前記認識装置が、対象物に関する情報が記載された画像情報を獲得する段階と、前記認識装置が、獲得された画像情報から前記対象物の管理又は処理のために必要な情報を認識する段階と、前記ディスプレイ部が、前記必要な情報を表示する段階と、表示された情報を前記対象物の管理又は処理のために含めるか否かが決定される段階と、前記制御部が、その決定結果を含む情報を前記記憶装置に記憶する段階と、が含まれる。
【発明の効果】
【0010】
提案される実施例によると、電気製品に使用される特定の対象物に関する情報を確認でき、確認された内容に応じて特定の対象物の管理又は処理が効率的に行われるという長所がある。
【0011】
電気製品又は端末機に認識装置が具備され、領収書、食品容器に記載された情報又は暗号化された情報を認識することができるため、特定の対象物に関する情報認識が容易に行われるという長所がある。
【0012】
また、認識装置によって認識された情報に基づき、電気製品の特性に合わせて対象物を管理又は処理することができるため、対象物の管理又は処理エラーを減らすことができるという効果がある。
【0013】
また、使用者が記憶に依存するか別途の認識作業を行わなくても、対象物に関する情報が電気製品又は端末機などに認識され得るため、使用上の利便性が増大され得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施例によるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例によるネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例による端末機と認識対象の作用様態を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施例による認識対象の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例によって、認識対象が領収書である場合の端末機のディスプレイ部の構成を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例による認識装置の作動方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施例によって、認識対象が食品容器である場合の端末機のディスプレイ部の構成を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例による冷蔵庫と認識対象の作用様態を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3実施例による洗濯機と認識対象の作用様態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、図面を参照して本発明の実施例について具体的に説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1実施例によるネットワークシステムの構成を示す図であり、図2は、本発明の第1実施例によるネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【0017】
図1及び図2を参照すると、本発明の第1実施例によるネットワークシステム1には、電気製品として冷気を発生して対象物(食品)を貯蔵する冷蔵庫10と、冷蔵庫10に通信可能に連結されて食品に関する情報を認識する端末機100と、冷蔵庫10及び端末機100と通信可能に連結されて所定データを記憶するサーバ200が含まれる。
【0018】
端末機100には、冷蔵庫10に貯蔵される食品に関して所定の命令を入力する入力部110及び食品に関する情報をディスプレイする第1ディスプレイ部120が含まれる。一例に、端末機100は移動可能な携帯電話又はスマートフォンであってもよい。
【0019】
ネットワークシステム1には、端末機100とサーバ200との間に規定される第1インターフェース310と、サーバ200と冷蔵庫10との間に規定される第2インターフェース320と、端末機100と冷蔵庫10との間に規定される第3インターフェース330が含まれる。
【0020】
第1乃至第3インターフェース310,320,330には、情報を伝達するための通信方式としてワイファイ(Wi−Fi)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)及びインターネット(Internet)のうち少なくとも一つ通信方式が適用され得る。
【0021】
具体的には、端末機100には、冷蔵庫10又はサーバ200と通信可能に連結される第1通信部130と、第1通信部130から伝達される情報又は端末機100の作動情報が記憶される第1メモリ部140と、冷蔵庫10に貯蔵される食品に関する情報を認識する認識装置160及び端末機100の作動を制御する端末機制御部150が含まれる。
【0022】
サーバ200には、第1通信部130と通信可能に連結される第2通信部230及び冷蔵庫10に貯蔵される食品に関する情報が記憶されるデータベース240が含まれる。
【0023】
冷蔵庫10には、第1通信部130又は第2通信部230と通信可能に連結される第3通信部30と、食品に関する情報がディスプレイされる第2ディスプレイ部20と、食品に関する情報が記憶される第2メモリ部40と、冷蔵庫10の作動を制御する冷蔵庫制御部50が含まれる。
【0024】
食品に関する情報には、食品自体の情報又は食品の管理情報が含まれてもよい。食品自体の情報には、食品名、食品量又は食品の個数などが含まれ、食品の管理情報には冷蔵庫内に貯蔵される食品の保管位置、保管期間、保管量又は保管方法などが含まれてもよい。
【0025】
そして、食品に関する情報は所定の認識対象を介して獲得されてもよい。認識対象には、領収書、食品容器又は暗号化情報が含まれてもよい(図4参照)。
【0026】
第1メモリ部140、第2メモリ部40又はデータベース240には、食品に関する情報が記憶される。そして、第1メモリ部140及び第2メモリ部40のうち一のメモリ部に記憶される情報は、他のメモリ部に同期化(synchronization)されてもよい。ここで、第1メモリ部140、第2メモリ部40及びデータベース240を合わせて「記憶装置」と称してもよい。
【0027】
第1メモリ部140及び第2メモリ部40が同期化される工程において、サーバ200のデータベース240が利用されてもよい。もちろん、端末機100と冷蔵庫10が直接通信を行ってメモリ部40,140が同期化されることもある。一例に、端末機100を介して認識された情報はサーバ200に伝達されて冷蔵庫10に転送されてもよく、冷蔵庫10に直接転送されてもよい。
【0028】
そして、サーバ200のデータベース240に記憶された情報のうち、端末機100又は冷蔵庫10に記憶されていない情報は端末機100又は冷蔵庫10に転送されてもよい。即ち、端末機100又は冷蔵庫10は、データベース240の情報をダウンロード又はアップデートすることができる。
【0029】
図3は、本発明の第1実施例による端末機と認識対象の作用様態を示すブロック図であり、図4は、本発明の第1実施例による認識対象の構成を示すブロック図である。
【0030】
図3及び図4を参照すると、本発明の第1実施例による端末機100には、認識対象400を認識するための認識装置160が含まれる。
【0031】
認識装置160は、認識対象400に含まれた所定の情報を認識するための装置として理解される。認識装置160は、コンシューマブルリーダ(consumable reader)又はコンシューマブルホルダ(consumable holder)と称されてもよい。ここで、「consumable」は冷蔵庫に貯蔵される食品として理解され、リーダはこのようなコンシューマブルに関する情報を読み取る装置であり、ホルダはその内部に食品を保管(含有)、維持又は支持する装置として理解され得る。
【0032】
コンシューマブルリーダには、撮影装置(カメラ)、RFIDリーダ又はバーコードリーダが含まれてもよく、コンシューマグルホルダには、棚又はバスケットが含まれてもよい。棚又はバスケットには、食品の重さを感知する重量センサが提供されてもよく、重量センサによって食品の重さが読み取られる。ここで、重量センサはコンシューマブルに関する所定の情報を感知するという点からコンシューマブルリーダであってもよく、食品を支持する装置に提供されるという点からコンシューマブルホルダであってもよい。
【0033】
認識対象400には、所定の文字、記号、数字、形状、色相又は図案が記載されている領収書410が含まれてもよい。文字、記号、形状、色相及び図案を合わせて「約束された情報」と称する。
【0034】
認識対象400には、食品を内部に収容する食品容器420が更に含まれてもよい。食品容器420には、約束された情報が含まれてもよい。
【0035】
認識対象400には、所定の規則によって暗号化された暗号化情報430が更に含まれてもよい。厳密に言うと、暗号化情報430は食品に関する情報として理解され得る。暗号化情報430には、バーコード(barcode)、QRコード(登録商標)又はRFIDタグが含まれる。暗号化情報430は、領収書410又は食品容器420に含まれてもよい。
【0036】
認識対象400に記載された情報は、認識装置160によって認識され得る。一例に、約束された情報はカメラによって認識されてよく、暗号化情報430はカメラ、バーコードリーダ又はRFIDによって認識されてもよい。
【0037】
図5は、本発明の第1実施例によって、認識対象が領収書である場合の端末機のディスプレイ部の構成を示す図である。
【0038】
図5を参照すると、本発明の第1実施例による端末機100の第1ディスプレイ部120には、認識装置160によって認識される領収書410が表示されてもよい。
【0039】
第1ディスプレイ部120には、認識装置160によって獲得された画像(イメージ)を表示するイメージ表示部121及びイメージ表示部121に関する情報をテキストで表示するテキスト表示部125が含まれる。
【0040】
認識装置160、一例にカメラの電源を入れた状態でカメラを領収書410の上に置くと、イメージ表示部121にはカメラによって認識されるイメージが表示される。
【0041】
イメージ表示部121には、領収書410に記載された多数の情報のうち少なくとも一つの情報を認識するために設定される認識領域122及び認識領域122を特定領域に規定するためのフレーム123が含まれる。フレーム123は、認識領域122を規定するために認識領域122の枠部に四角状で記載される所定の記号として理解され得る。
【0042】
使用者は、端末機100を適正位置に移動させ、フレーム123を領収書410に記載された特定情報の位置に対応させてもよい。即ち、特定情報が記載された領域を認識領域122にマッチングさせてもよい。
【0043】
このようなマッチングの後、確認入力部129を押すか設定時間が経過すると、認識領域122に記載された特定情報、一例に「約束された情報」を認識する。そして、認識された情報(イメージ)を解釈して食品の管理のために必要な情報を抽出し、これをテキスト表示部125に表示する。第1メモリ部140又はデータベース240には、認識された情報が記憶されてもよい。
【0044】
そして、認識された情報を解釈するために、端末機100又はサーバ200には「情報認識プログラム」が内蔵されてもよい。情報認識プログラムは、認識された情報(イメージ)を解釈し、認識された情報に対応する「食品に関する情報」に変換する。
【0045】
変換された「食品に関する情報」は、テキスト表示部125に表示されてもよい。表示される情報には、食品自体の情報(食品名、食品量など)又は食品の管理情報(賞味期限など)が含まれてもよい。もちろん、領収書410から認識された食品に関して、食品自体の情報又は食品の管理情報は第1メモリ部140又はデータベース240に予め記憶されていてもよい。
【0046】
図6は、本発明の第1実施例による認識装置の作動方法を示すフローチャートである。図6を参照して、本発明の第1実施例による認識装置の作動方法を説明する。
【0047】
端末機100を操作して認識装置160の作動を準備する(S11)。第1ディスプレイ部120を介して認識対象140を確認する(S12)。フレーム123を介して認識領域122をフォーカシングし、認識作動、一例にカメラの撮影作動を行い、イメージを獲得(認識)する(S13)。
【0048】
そして、情報認識プログラムを利用して認識されたイメージ(画像)を解釈し、解釈された情報に基づいてイメージをテキストに変換する。(S14,S15)。
【0049】
変換されたテキストはテキスト表示部125にディスプレイされ、第1メモリ部140又はデータベース240に記憶される。そして、変換されたテキストに関する情報は、冷蔵庫10に同期化されて第2ディスプレイ部20に表示され得る(S16)。
【0050】
第1メモリ部140又はデータベース240に記憶された情報は冷蔵庫10の第2メモリ部40に同期化されてもよく、食品の管理情報として利用されてもよい(S17)。一例に、認識装置160の制御を介して冷蔵庫10に貯蔵される食品情報を認識した場合、認識された情報は端末機100、冷蔵庫10又はサーバ200に記憶されてもよい。
【0051】
詳しくは、認識された情報に関する食品を冷蔵庫10の管理対象に含めると決定されると、例えば、冷蔵庫10又は端末機100の入力部に所定命令が入力されると、決定された情報は第1メモリ部140、第2メモリ部40又はデータベース240に記憶されてもよい。
【0052】
食品が冷蔵庫に貯蔵(入庫)される工程において、食品の貯蔵位置又は保管期間に関する情報が追加で認識(手動入力又は自動認識)されてもよく、追加で認識された情報は該当食品に関して記憶されてもよい。ここで、自動認識は、コンシューマブルリーダ又はコンシューマグルホルダのうち少なくとも一つの装置によって行われてもよい。
【0053】
一方、食品が冷蔵庫から出庫される工程において、認識された情報又は追加で認識された情報は第1ディスプレイ部120又は第2ディスプレイ部20に表示されてもよい。そして、食品が冷蔵庫から完全に出庫された場合、認識された情報又は追加で認識された情報は削除され得る。
【0054】
このように、認識装置160で認識及び記憶された情報は、食品の管理のために利用され得る。そして、端末機100は冷蔵庫10に貯蔵された食品の管理のため、遠隔モニタリング又は遠隔制御を行ってもよい。
【0055】
図7は、本発明の第1実施例によって、認識対象が食品容器である場合の端末機のディスプレイ部の構成を示す図である。
【0056】
図7を参照すると、本発明の第1実施例による第1ディスプレイ部120には認識対象として食品容器420が認識され、該当食品に関する情報がディスプレイされてもよい。
【0057】
詳しくは、第1ディスプレイ部120には食品容器420のイメージが表示されるイメージ表示部121及び認識されたイメージ(画像)からテキストに変換された食品関連情報が表示されるテキスト表示部125が含まれる。
【0058】
食品容器420には、該当食品に関する情報、一例に商標425が含まれる。詳しくは、商標425には、所定の文字で表示されるテキスト部425a及び所定の色相又はデザインで具現される図案部425bが含まれる。一例に、テキスト部425aには食品名に関する情報が含まれ、図案部425bには該当食品のロゴ又は製造者のロゴが含まれてもよい。
【0059】
図5で説明したように、端末機100を利用してフレーム123を食品容器420に位置させ、認識領域122を規定する。そして、設定時間が経過した後又は確認入力部129を押すと認識作動(撮影)が行われ、認識領域122内にある情報425a、425bが認識される。
【0060】
認識された情報は、情報認識プログラムを介して解釈され得る。この際、データベース240、第1メモリ部140又は第2メモリ部40には商標425に関するデータが予め記憶されていてもよい。即ち、認識されたイメージと予め記憶されたイメージがマッチングされ、該当食品を判別し得る。
【0061】
この際、テキスト425a及び図案部425bに記載された情報、即ち、複数の情報が組み合わされて認識されるため、食品の判別結果に対する信頼性が向上され得る。即ち、テキスト部425aに記載された情報のみ解釈される場合、これと類似した他の食品に関する情報がマッチングされ得るのに対し、テキスト部425a及び図案部425bに記載された情報を全て解釈する場合、該当食品のマッチング可能性が増加することになる。
【0062】
食品に関して、解釈又は判別された結果はテキストとして変換されてテキスト表示部125に表示される。
【0063】
そして、認識された情報425a、425b又は解釈された結果情報は第1メモリ部140、第2メモリ部40又はデータベース240に記憶され、記憶された食品に関する情報は冷蔵庫の食品管理のために利用され得る。
【0064】
一方、端末機100は認識対象として暗号化情報430を認識し得る。上述したように、暗号化情報430にはバーコード、QRコード又はRFIDタグが含まれる。暗号化情報430は、領収書410又は食品容器420に提供されてもよい。
【0065】
暗号化情報430を認識するために、認識装置160にはカメラ又は所定のリーダが含まれてもよい。
【0066】
認識装置160を利用して暗号化情報430を認識し、認識された情報に基づいて特定の食品に関する情報が認識され得る。第1メモリ部140、第2メモリ部40又はデータベース240には、暗号化情報430とそれに対応する食品に関する情報が予め記憶されていてもよい。
【0067】
特定食品に関する情報は、端末機100又は冷蔵庫10に表示されてもよい。そして、特定食品を冷蔵庫10の管理対象として含める場合、認識装置160で認識された情報は特定食品に関する追加情報と共に冷蔵庫10の食品管理のために利用され得る。
【0068】
以下では、本発明の第2実施例と第3実施例に対して説明する。第1実施例と同じ部分に対しては、第1実施例の図面符号と説明を援用する。
【0069】
図8は、本発明の第2実施例による冷蔵庫と認識対象の作用様態を示すブロック図である。
【0070】
図8を参照すると、本発明の第2実施例による冷蔵庫10には、認識対象400を認識するために作動される認識装置260が具備される。一例に、冷蔵庫10には、カメラ、バーコードリーダ又はRFIDリーダが含まれてもよい。即ち、別途の端末機100を利用せず、冷蔵庫10に具備される認識装置260を利用して直接認識対象400に含まれた情報を認識することができる。そして、認識された情報に基づいて、冷蔵庫に貯蔵される食品の管理を行うことができる。
【0071】
もちろん、認識された食品に関する情報はサーバ200又は端末機100に記憶されてもよい。そして、端末機100は冷蔵庫10に貯蔵された食品の管理のために遠隔モニタリング又は遠隔制御を行ってもよい。
【0072】
図9は、本発明の第3実施例による洗濯機と認識対象の作用様態を示すブロック図である。
【0073】
図9を参照すると、本発明の第3実施例によるネットワークシステム1には、電気製品として対象物(衣類)を処理(洗濯、脱水、乾燥など)するのに使用される洗濯機500が含まれる。図面には示されていないが、洗濯機500は図1で説明した端末機100又はサーバ200に通信可能に連結されてもよい。
【0074】
洗濯機500には、洗濯の対象である衣類に関する情報(以下、衣類情報)及び衣類に関する情報に対応する処理コースに関する情報(以下、コース情報)などが記憶されるメモリ部540と、洗濯機500の作動状態、衣類情報又はコース情報などがディスプレイされるディプレイ部520及び洗濯機の作動を制御する洗濯機制御部550が含まれる。
【0075】
そして、洗濯機500には、認識対象400を認識するための認識装置560が更に含まれる。認識装置560の種類又はその機能に関する説明は、第1実施例の説明を援用する。
【0076】
認識装置560が認識する認識対象400には、衣類の購買情報が含まれる領収書410、衣類が内部に収容される衣類容器440、衣類に具備されて衣類の処理情報が含まれる洗濯情報450及び衣類に関する情報を所定の暗号で示す暗号化情報430が含まれる。
【0077】
認識対象400には、洗濯機が処理する衣類に関する情報が表示される。衣類に関する情報には、衣類自体に関する情報又は衣類の処理に関する情報が含まれる。一例に、衣類自体に関する情報には衣類の構成物又は衣類の材質に関する情報が含まれ、衣類の処理に関する情報には衣類の洗濯情報、脱水情報又は乾燥情報などが含まれてもよい。
【0078】
衣類に関する情報は、第1実施例で説明した「約束された情報」(文字、記号、数字、形状、色相又は図案)又は暗号化された記号などで表示されてもよい。このような約束された情報又は暗号化された記号などは、領収書410、衣類容器440、洗濯情報450及び暗号化情報430に表示されてもよい。
【0079】
そして、表示された衣類に関する情報が衣類の処理情報として決定されると(一例に、確認入力部の入力)、決定された情報はメモリ部540に記憶されてもよい。
【0080】
認識装置560を介して衣類に関する情報が認識されると、認識された情報はディスプレイ部520又は端末機100のディスプレイ部に表示されてもよい。使用者は、ディスプレイ部に表示された情報を確認することができる。
【0081】
そして、多様な認識方法(手動入力、自動認識)によって衣類処理に関する追加情報が認識され得る。一例に、衣類に関して認識された情報がウール(wool)素材のニットである場合、洗濯方法(洗濯水の温度、洗剤投入の可否、洗剤量又は脱水強度)に対する追加情報が認識され得る。
【0082】
使用者が洗濯方法のうち少なくとも一つを選択してもよく、認識された衣類情報に基づいて洗濯機制御部550が適切な洗濯方法を推奨してもよい。
【0083】
このように、衣類に関する情報が認識装置560によって認識され、認識された情報が衣類の処理情報として利用され得るため、使用者の利便性が増大されると共に間違った処理方法によって洗濯機を作動させるという問題点を防止することができる。
【0084】
他の実施例を提案する。
【0085】
電気製品として調理機器が提案され得る。調理機器によって調理される材料が対象物として理解され得る。そして、材料の購買明細を記載した領収書又は材料を収容する調理容器が認識対象となり得る。
【0086】
第1、第2実施例で説明した方法で材料に関する情報が認識されてもよく、認識された情報に基づいて調理機器の作動(材料の処理)が行われてもよい。
【0087】
そして、調理機器の作動のために材料に関する追加情報の認識が可能であり、認識された追加情報に基づいて調理機器の作動コースなどが選択又は推奨されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を管理又は処理するために作動される電気製品と、
前記対象物に関する情報を含む認識対象に記載された情報を認識するために作動される認識装置と、
前記認識装置で認識された情報を記憶し、前記対象物の管理又は処理が行われるようにする記憶装置と、
前記認識装置で認識された情報を設定情報に変換するために作動される設定部と、
前記設定部で変換された設定情報を表示するためのディスプレイ部と、が含まれるネットワークシステム。
【請求項2】
前記電気製品と通信可能に連結され、前記認識装置を具備する端末機と、
前記端末機又は電気製品と通信可能に連結され、前記認識された情報又は設定情報を記憶するサーバと、が含まれる、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記対象物に関する情報には約束された情報が含まれ、
前記約束された情報には、予め設定された文字、記号、形状、色相及び図案のうち少なくとも一つが含まれる、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記対象物に関する情報には暗号化情報が含まれ、
前記暗号化情報には、バーコード、RFIDタグ及びQRコードのうち少なくとも一つが含まれる、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記認識対象には、
購買した対象物の明細が記載される領収書と、
前記対象物を収容する対象物容器と、が含まれる、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記ディスプレイ部には、予め設定された設定領域を認識領域として規定するためのフレームが表示され、
前記認識対象に記載された対象物に関する情報のうち、特定領域に記載された情報を前記フレーム内で認識する、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記認識装置には、
前記認識対象に記載された画像情報を獲得するために作動されるカメラ、バーコードリーダ及びRFIDリーダのうち少なくとも一つが含まれる、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記記憶装置には、
前記認識装置で認識された情報以外に、
前記対象物の管理又は処理のために追加的に認識される追加情報が更に記憶される、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
前記追加情報は手動で入力されるか、前記認識装置によって自動的に認識される、請求項8に記載のネットワークシステム。
【請求項10】
前記電気製品は冷蔵庫であり、前記対象物は食品である、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項11】
前記電気製品は洗濯機であり、前記対象物は衣類である、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項12】
前記電気製品は調理機器であり、前記対象物は材料である、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項13】
前記認識装置は前記電気製品に具備される、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項14】
前記設定部は、前記認識対象で認識された画像情報をテキスト情報に変換する、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項15】
認識装置と、ディスプレイ部と、制御部と、記憶装置と、が含まれるネットワークシステムの制御方法であって、
前記認識装置が、対象物に関する情報が記載された画像情報を獲得する段階と、
前記認識装置が、獲得された画像情報から、前記対象物の管理又は処理のために必要な情報を認識する段階と、
前記ディスプレイ部が、前記必要な情報を表示する段階と、
表示された情報を前記対象物の管理又は処理のために含めるか否かが決定される段階と、
前記制御部が、その決定結果を含む情報を前記記憶装置に記憶する段階が含まれる、ネットワークシステムの制御方法。
【請求項16】
前記ネットワークシステムには、設定部が更に含まれ、
前記設定部が、前記獲得された画像情報から前記対象物の管理又は処理のために必要な情報を抽出する段階が更に含まれる、請求項15に記載のネットワークシステムの制御方法。
【請求項17】
前記認識装置が、前記獲得された画像情報に対応して、前記対象物の管理又は処理のために必要な追加情報を認識する段階が更に含まれる、請求項15に記載のネットワークシステムの制御方法。
【請求項18】
前記ディスプレイ部が、前記必要な情報をテキストとして表示する、請求項15に記載のネットワークシステムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−226748(P2012−226748A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−92112(P2012−92112)
【出願日】平成24年4月13日(2012.4.13)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】