説明

ネットワークプリンタ及びその排紙方法

【課題】ネットワークプリンタに後処理ユニットを接続して運用する際、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙の引き取り忘れを減らす。
【解決手段】各クライアント端末90からプリンタユニット2にスプールされて外部記憶装置75にジョブデータが記憶された印刷ジョブのうち、同一のクライアント端末90からの印刷ジョブについて、各印刷ジョブの印刷設定から定まる印刷用紙Wの排紙先を確認するようにした。そして、同一クライアント端末90からの印刷ジョブ中に、排紙先を後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103とする印刷ジョブと、排紙先をプリンタユニット2の排紙台41とする印刷ジョブとが混在している場合に、原則的に、その印刷ジョブの排紙先を、後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103に切り替えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後処理装置を接続して運用されるネットワークプリンタとその排紙方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタにフィニッシャ(後処理ユニット)を接続して運用する場合には、プリンタで印刷された印刷用紙に必要に応じてパンチ(孔あけ加工)やステープル(紙綴じ加工)等の後処理を施すことができる。このように、プリンタにフィニッシャを接続して運用する場合は、後処理を施さない印刷用紙を本体の排紙トレイから排紙し、後処理を施した印刷用紙をフィニッシャの排紙トレイに排紙している(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−326731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したフィニッシャを、ネットワーク上の複数のクライアント端末が共有するネットワークプリンタに接続して運用する場合には、ネットワーク上の各ユーザの印刷ジョブが、後処理のあるなしに応じてプリンタの排紙トレイとフィニッシャの排紙トレイとに分散して排紙されることになる。したがって、排紙された印刷用紙が排紙トレイにそのまま蓄積されているような状況では特に、ユーザがプリンタの設置箇所に出向いて自分の印刷ジョブによる印刷用紙を引き取る際に、一方の排紙トレイの印刷用紙を引き取り忘れるケースが発生しかねない。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、ネットワークプリンタに後処理ユニットを接続して運用する場合に、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙の引き取り忘れを防止することができるネットワークプリンタとネットワークプリンタの排紙方法とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した本発明のネットワークプリンタは、
ネットワーク上の複数のクライアント端末からの印刷ジョブによる印刷処理を実行する印刷部と、
前記印刷ジョブが印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいない場合に、印刷後の印刷用紙を排紙する排紙トレイと、
前記印刷ジョブが印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいる場合に、該後処理を実行して排紙する後処理ユニットに印刷後の印刷用紙を引き渡すと共に、前記印刷ジョブに含まれる後処理の実行指令を前記後処理ユニットに出力する制御部とを備えており、
前記制御部は、同一のクライアント端末を出力元とする複数の印刷ジョブ中に、印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいるものと含んでいないものとが混在する場合に、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を前記後処理ユニットに引き渡すと共に、前記後処理ユニットの排紙トレイから排紙させる排紙処理の実行指令を前記後処理ユニットに出力する、
ことを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載した本発明のネットワークプリンタの排紙方法は、
ネットワーク上の複数のクライアント端末からの印刷ジョブによる印刷処理を前記ネットワークに接続されたネットワークプリンタで実行し、
印刷後の印刷用紙に対する後処理を前記印刷ジョブが含んでいる場合は、後処理を実行して排紙する後処理ユニットに印刷後の印刷用紙を引き渡すと共に後処理を前記後処理ユニットで実行し、
同一のクライアント端末を出力元とする複数の印刷ジョブ中に、印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいるものと含んでいないものとが混在する場合は、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を前記後処理ユニットに引き渡し、該後処理ユニットの排紙トレイから排紙させるようにした、
ことを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載した本発明のネットワークプリンタと、請求項5に記載した本発明のネットワークプリンタの排紙方法とによれば、印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいない印刷ジョブと、後処理を含んでいる印刷ジョブとが、同じクライアント端末を出力元とする印刷ジョブの中に混在していると、後処理を含んでいない印刷ジョブの排紙先が後処理ユニットの排紙トレイに変更される。
【0009】
したがって、同一のクライアント端末を出力元とする複数の印刷ジョブの排紙先を後処理ユニットの排紙トレイに統一し、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙の引き取りの際に後処理ユニットの排紙トレイのみを確認すれば引き取り忘れせずに済むようにすることができる。これにより、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙の引き取り忘れを防止することができる。
【0010】
また、請求項2に記載した本発明のネットワークプリンタは、請求項1に記載した本発明のネットワークプリンタにおいて、前記制御部が、後処理を含んでいない印刷ジョブによる印刷枚数が所定枚数以下のときにのみ、当該印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を前記後処理ユニットに引き渡すと共に、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙に対する排紙処理の実行指令を前記後処理ユニットに出力することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載した本発明のネットワークプリンタによれば、請求項1に記載した本発明のネットワークプリンタにおいて、一般に、印刷後の印刷用紙をそのまま排紙するネットワークプリンタの排紙トレイに比べると、印刷用紙に後処理を施して排紙する後処理ユニットの排紙トレイの方が、印刷用紙の排紙処理の速度が遅い(単位時間当たりの排紙枚数が少ない)。
【0012】
したがって、後処理を含んでいない印刷ジョブによる印刷枚数が所定枚数を超える場合は排紙先を後処理ユニットの排紙トレイに変更しないことで、排紙トレイの変更による排紙を含む印刷処理の所要時間が大幅に増えてしまうのを防ぐことができる。
【0013】
さらに、請求項3に記載した本発明のネットワークプリンタは、請求項1又は2に記載した本発明のネットワークプリンタにおいて、前記制御部が、ジョブデータの受信を完了して前記出力元のクライアント端末のユーザによる印刷認証データの入力待ち状態にある、同一のクライアント端末を出力元とする複数の印刷ジョブ中に、印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいるものと含んでいないものとが混在する場合に、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を前記後処理ユニットに引き渡すと共に、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙に対する排紙処理の実行指令を前記後処理ユニットに出力することを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載した本発明のネットワークプリンタによれば、請求項1又は2に記載した本発明のネットワークプリンタにおいて、ジョブデータの受信が完了した印刷ジョブは、ユーザによる印刷認証データの入力が行われるまでの間、印刷処理されず保留のままメモリに保存される。したがって、例えばネットワークプリンタにおいてユーザが印刷認証データの入力を行う際には、そのユーザのクライアント端末を出力元とする印刷ジョブの印刷認証データの入力を一括して行うこととなる。
【0015】
このとき、ユーザが印刷認証データを一括入力する複数の印刷ジョブ中に、後処理を含んでいない印刷ジョブと後処理を含んでいる印刷ジョブとが混在していれば、一括して認証した全ての印刷ジョブの印刷用紙が後処理ユニットの排紙トレイから排紙される。このため、ユーザが印刷認証データを入力した自分の印刷ジョブに関する印刷用紙の排紙先を後処理ユニットに集約して、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙の引き取り忘れを減らすことができる。
【0016】
なお、請求項1、2又は3に記載した本発明のネットワークプリンタにおいて、前記制御部が、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を、前記後処理ユニットの前記印刷用紙を一枚ずつ排紙する排紙トレイから排紙させる排紙処理の実行指令を、前記後処理ユニットに出力することを特徴とするネットワークプリンタとすることもできる。
【0017】
上述したネットワークプリンタによれば、請求項1、2又は3に記載した本発明のネットワークプリンタにおいて、後処理ユニットの印刷用紙を複数枚まとめて排紙する排紙トレイに印刷用紙を搬送する経路上では、複数枚まとめた印刷用紙に対して後処理が施されることが多い。一方、印刷用紙を一枚ずつ排紙する排紙トレイに印刷用紙を搬送する経路上では、複数枚まとめた印刷用紙に対して後処理が施されることはない。
【0018】
したがって、後処理を含んでいないため本来はネットワークプリンタの排紙トレイから排紙される印刷ジョブの排紙先を後処理ユニットの排紙トレイに変更する際に、印刷用紙を一枚ずつ排紙する排紙トレイを変更後の排紙先とすることで、後処理を必要としない印刷ジョブの印刷用紙を排紙するのに適した後処理ユニットの排紙トレイを選択し、適切に排紙させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、同一のクライアント端末を出力元とする複数の印刷ジョブの排紙先を後処理ユニットの排紙トレイに統一し、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙の引き取りの際に後処理ユニットの排紙トレイのみを確認すれば引き取り忘れせずに済むようにすることができる。これにより、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙の引き取り忘れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタシステムの内部構成を示す説明図である。
【図2】図1のプリンタユニットの制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の後処理ユニットの制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】図2のプリンタユニットの制御部のCPUがROMのプログラムを実行することにより行う排紙先変更処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るネットワークプリンタを含むプリンタシステムの内部構成を示す説明図である。
【0022】
図1に示す本実施形態のプリンタシステム1は、印刷用紙Wに対する印刷を実行するプリンタユニット2と、印刷用紙Wに対して後処理を実行する後処理ユニット(フィニッシャユニット)3とを備えている。
【0023】
プリンタユニット2(請求項中のネットワークプリンタに相当)は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部(画像形成部)30と、排紙部40と、反転部50とを備えている。
【0024】
サイド給紙部10は、印刷用紙Wが積載される給紙台11と、この給紙台11から最上位置の印刷用紙Wのみを給紙搬送路SR上へ搬送させる1次給紙部12と、この1次給紙部12によって搬送された印刷用紙Wを循環搬送路CR上へ搬送する2次給紙部14とを備えている。1次給紙部12により給紙搬送路SR上を搬送された印刷用紙Wは2次給紙部14に突き当てられることにより印刷用紙Wの先端の位置あわせと斜行修正が行われ、その後所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環搬送路CR上を搬送される。
【0025】
内部給紙部20は、印刷用紙Wが積載される給紙台21a,21b,21c,21dと、これらの給紙台21a,21b,21c,21dから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙搬送路SR上へ搬送させる1次給紙部22a,22b,22c,22dとを備えている。
【0026】
1次給紙部22a,22b,22c,22dによりそれぞれ給紙搬送路SR上へ搬送された印刷用紙Wは、給紙搬送路SR上に設置された搬送ローラ23等の複数の搬送ローラにより給紙搬送路SR上を搬送され、2次給紙部14に突き当てられる。これにより、印刷用紙Wに弛みが生じ、この弛みにより印刷用紙Wの先端の位置あわせと斜行修正がなされ、その後、所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環搬送路CR上を搬送される。
【0027】
このように、2次給紙部14には、サイド給紙部10及び内部給紙部20から印刷用紙Wが搬送され、さらに、後述する反転部50からも印刷用紙Wが搬送される。
【0028】
そのため、搬送方向における2次給紙部14の手前には、給紙された印刷用紙Wの搬送経路と、表面印刷後に装置内を循環搬送され反転部50にて反転された裏面印刷の用紙が循環して搬送されてくる経路とが合流する合流地点が存在する。この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙搬送路SRと称し、プリンタユニット2内を印刷用紙Wが循環される経路を循環搬送路CRと称している。
【0029】
印刷部30は、複数の印字ヘッドが組み込まれたヘッドユニット31と、ヘッドユニット31の対向面に設けられた環状の搬送ベルト32とを備えており、2次給紙部14により給紙された印刷用紙Wは、印刷条件により定められる速度で搬送ベルト32上を搬送されながら、ヘッドユニット31から吐出されたインクによりライン単位で印刷用紙Wに印刷される。
【0030】
印刷部30により印刷された印刷用紙Wは、循環搬送路CR上に配置された搬送ローラ等によって筐体内を循環搬送路CR上を搬送される。循環搬送路CR上には、循環搬送路CR上を搬送された印刷用紙Wを排紙部40へ誘導するか、又は循環搬送路CR上を再循環させるかを切り替える切り替え機構43が備えられている。
【0031】
排紙部40は、プリンタユニット2の筐体から突出したトレイ形状をした排紙台41(請求項中のネットワークプリンタの排紙トレイに相当)と、排紙台41に印刷用紙Wを誘導する一対の排紙ローラ42とを有している。そして、切り替え機構43により排紙部40に誘導された印刷用紙Wは、排紙ローラ42により排紙台41に搬送され、排紙台41に搬送される直前に印刷された印刷面を下にして積載される。
【0032】
反転部50は、印刷用紙Wを反転させる反転台51と、循環搬送路CRから反転台51へ印刷用紙Wを搬送し、又は反転台51から循環搬送路CR上へ印刷用紙Wを搬送する反転ローラ52を備えている。
【0033】
切り替え機構43により反転部50に誘導された印刷用紙Wは、反転ローラ52により循環搬送路CRから反転台51に搬送され、所定時間経過後、反転台51から循環搬送路CRへ搬送されることにより、循環搬送路CRに対して表裏が反転する。そして、表裏が反転された印刷用紙Wは、循環搬送路CR上に設けられた搬送ローラ53等の複数のローラにより循環搬送路CR上を搬送され、2次給紙部14に突き当てられる。これにより、印刷用紙Wに弛みが生じ、この弛みにより印刷用紙Wの先端の位置あわせと斜行修正がなされ、その後、所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環搬送路CR上を搬送される。
【0034】
また、循環搬送路CRには、切替機構44が設けられており、印刷用紙Wの後処理を行う場合は、この切替機構44が搬送方向を切替ることにより、印刷用紙Wが後処理ユニット3へ誘導される。すなわち、印刷用紙Wは、片面印刷からの後処理が指定されている場合には、印刷部30により片面が印刷された後に切替機構44によりプリンタユニット2から排出され、両面印刷からの後処理が指定されている場合には、片面(表面)が印刷された印刷用紙Wが反転部50にて反転された後に印刷部30により他面(裏面)が印刷された後に切替機構44によりプリンタユニット2から排出され、後処理ユニット3へ誘導される。
【0035】
後処理ユニット3は、反転部110、パンチ処理部120、ステープル処理部130、中綴じ処理部140を備えている。
【0036】
反転部110では、印刷用紙Wの表裏を反転する。反転部110による反転を行う場合には、後処理経路FR上の切替機構112が印刷用紙Wの搬送方向を切替ることにより、印刷用紙Wが反転部110に導かれる。後処理経路FR上を反転部110に誘導された印刷用紙Wは、表裏を反転されて後処理経路FR上に戻され、パンチ処理部120に供給される。
【0037】
パンチ処理部120では、印刷用紙Wに対し印刷ジョブに応じてパンチ穴を穿孔させるパンチ処理が実行され、後処理経路FR上をトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103(いずれも、請求項中の後処理ユニットの排紙トレイに相当)の方向へ搬送される。
【0038】
トップトレイ101方向に搬送された印刷用紙Wは、トップトレイ101上に積載され、スタッカトレイ102方向へ搬送された印刷用紙Wは、ステープル処理部130により、長辺綴じ又は短辺綴じの位置に応じてステープル処理が実行された後、スタッカトレイ102上に積載される。ブックレットトレイ103方向へ搬送された印刷用紙Wは、中綴じ処理部140により、中綴じ(中折り)処理が実行された後、ブックレットトレイ103上に積載される。
【0039】
図2はプリンタユニット2の制御系の構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態のプリンタユニット2はネットワークLANに接続されており、複数のクライアント端末90によって共有されるネットワークプリンタとして機能する。
【0040】
そして、プリンタユニット2は、図1を参照して説明した印刷部30に加えて、原稿上の原稿画像を読み取って画像信号を出力するスキャナ部61と、各種入力及び表示用のディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)62と、全体制御用の制御部70(図2参照)とを備えている。印刷部30は、スキャナ部61から出力された画像信号に基づいて印刷用紙W(片面又は両面)に原稿画像を印刷(記録)することもできる。
【0041】
制御部70(請求項中の制御部に相当)は、外部インタフェース部71を介してネットワークLANに接続されている。このネットワークLANには、例えば、100BASE−TXの有線LANが用いられる。そして、ネットワークLANに接続されたクライアント端末90から制御部70は、原稿画像の印刷ジョブを受け取る。この印刷ジョブは、ポストスクリプトデータと印刷環境データとを含んでいる。制御部70は、受け取った印刷ジョブのポストスクリプトデータにより原稿画像のラスタデータを生成する。プリンタユニット2は、印刷ジョブの印刷環境情報において指定された条件で、原稿画像の印刷用紙Wへの印刷を印刷部30において実行する。
【0042】
また、制御部70は、クライアント端末90からスプールされた印刷ジョブによる印刷用紙Wへの印刷処理と、後処理のあるなしに応じた印刷用紙Wの搬送、排紙処理を行う。後処理のある印刷ジョブの印刷用紙Wは後処理ユニット3に引き渡され、後処理のない印刷ジョブの印刷用紙Wは、原則的には排紙台41から排紙される。但し、後述するように、後処理ユニット3に引き渡されて後処理ユニット3で排紙されることもある。この場合、制御部70は、印刷用紙Wを後処理ユニット3で排紙させるための排紙処理の実行指令を、後処理ユニット3の後述する制御部80に出力する。
【0043】
また、制御部70のCPU72には、上述したディスプレイ62が接続されている。このディスプレイ62は、スキャナ部61にセットした原稿画像を複写印刷する複写モードでプリンタユニット2を使用する場合に、複写枚数や複写倍率等といった複写条件をユーザが入力する入力操作部として利用することができる。また、ディスプレイ62は、クライアント端末90のユーザがそのクライアント端末90からの印刷ジョブに対する印刷認証を入力する入力操作部としても利用することができる。
【0044】
上述した印刷部30に印刷動作を行わせるプリンタユニット2の制御部70は、図2に示すように、CPU72を備える。このCPU72は、ROM73に格納されているプログラム及び設定情報に基づいて、ディスプレイ62から入力設定される内容に応じたスキャナ部61や印刷部30の動作を制御する。本実施形態では、CPU72が請求項中のコンピュータに相当し、ディスプレイ62が請求項中のディスプレイに相当している。
【0045】
なお、制御部70にはRAM74が設けられており、RAM74にはディスプレイ62から入力された印刷枚数や各種の設定内容が随時記憶される。また、RAM74にはフレームメモリ領域が設けられている。このフレームメモリ領域には、クライアント端末90から制御部70に入力された印刷ジョブのポストスクリプトデータからCPU72が生成する、原稿画像のラスタデータが、印刷部30に出力されるまでの間、一時的に記憶される。
【0046】
また、制御部70には外部記憶装置75が設けられている。この外部記憶装置75には、ディスプレイ62、印刷部30のカラーマッチングシステム及びプリンタエンジン、スキャナ部61のドライバソフトウェア等が、使用する領域を分けてそれぞれ記憶されている。これと共に、外部記憶装置75は、印刷処理するためにユーザによるディスプレイ62からの印刷認証入力を必要とする印刷ジョブのジョブデータを受信した際に、これを記憶する領域を有している。印刷認証が入力されると、その印刷ジョブのポストスクリプトデータからCPU72により原稿画像のラスタデータが生成され、RAM74のフレームメモリ領域に一時記憶される。
【0047】
クライアント端末90は、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成されるものであり、ROM93に格納された制御プログラムに基づいて各種の処理を実行するCPU92と、CPU92のワーキングエリアとして機能するRAM94と、キーボードやマウス等から構成される入力部96と、液晶ディスプレイ等から構成される出力部97とを備えている。
【0048】
CPU92には、上述した外部インタフェース部91の他に、外部記憶装置95とディスクドライブ98とが接続されている。外部記憶装置95には、原稿画像のデータを生成するためのアプリケーションプログラムの格納領域や、プリンタユニット2のプリンタドライバプログラムの格納領域、アプリケーションプログラムを用いて生成された原稿画像のデータのデータベース領域、及び、プリンタドライバプログラムにおける印刷環境情報の、標準的な内容やユーザによってカスタマイズされた内容等のデータベース領域が確保されている。印刷環境情報は、印刷ジョブ中の印刷情報データとしてプリンタユニット2の制御部70に出力される。
【0049】
CPU92は、入力部96から入力される起動要求にしたがって外部記憶装置95のアプリケーションプログラムを起動させ、また、入力部96からのパラメータ入力等により指示された内容の原稿画像のデータを、起動されたアプリケーションプログラム上において生成する。生成された原稿画像のデータは出力部97において表示出力され、また、入力部96から保存要求が入力された場合には、外部記憶装置95の原稿画像のデータのデータベース領域に記憶される。
【0050】
外部記憶装置95のデータベース領域に記憶された原稿画像のデータは、アプリケーションプログラムの起動中に入力部96からの読み出し要求が入力された場合に、外部記憶装置95から読み出される。読み出された原稿画像のデータは、出力部97に表示出力することができ、また、アプリケーションプログラム上において加工して新たな原稿画像のデータに生成し直すこともできる。
【0051】
そして、CPU92は、アプリケーションプログラムの起動中に入力部96から印刷指令が入力された場合に、印刷対象の原稿画像の印刷ジョブを生成して、生成した印刷ジョブを外部インタフェース部91から制御部70の外部インタフェース部71に出力する。この印刷ジョブは、外部記憶装置95に格納されたプリンタドライバプログラムをCPU92が実行することによって、制御部70に出力することができる。
【0052】
また、CPU92は、クライアント端末90のディスクドライブ98により光学ディスク等のディスク状記録媒体99から各種プログラムやデータを読み取って、外部記憶装置95にインストール(記憶)させたりプリンタユニット2側に伝送することができる。
【0053】
プリンタユニット2の制御部70には、外部インタフェース部71を介して、後処理ユニット3の後述する外部インタフェース部81(図3参照)が接続されている。この接続には、例えば、100BASE−TXの有線LANが用いられる。制御部70は、印刷した印刷用紙W(図1参照)に施す後処理に関してディスプレイ62から入力された処理内容を示すコマンドを、後処理ユニット3に出力する。
【0054】
図3は後処理ユニット3の制御系の構成を示すブロック図である。後処理ユニット3は、反転部110、パンチ処理部120、ステープル処理部130、中綴じ処理部140の他に、全体制御用の制御部80を有している。
【0055】
制御部80は、ROM83に格納されているプログラムおよび設定情報に基づき、後処理ユニット3の動作を制御するCPU82を備える。CPU82には、外部インタフェース部81を介してプリンタユニット2の外部インタフェース部71(図2参照)が接続されている。
【0056】
CPU82は、プリンタユニット2の制御部70(図2参照)から、プリンタユニット2のディスプレイ62により入力設定された後処理内容を示すコマンドを受け取る。CPU82に接続されたRAM84には、コマンドにより制御部70から通知された、後処理ユニット3で行う後処理に関連する各種の設定内容が随時記憶される。
【0057】
制御部80のCPU82は、RAM84にコマンドとして記憶される、プリンタユニット2のディスプレイ62によって入力設定されたモード等の内容にしたがって、後処理ユニット3の各部の制御内容を決定する。これにより、後処理ユニット3はプリンタユニット2側の動作に連動して動作することができる。
【0058】
また、制御部80には外部記憶装置85が設けられている。この外部記憶装置85は、後処理ユニット3の各部のドライバソフトウェア等が記憶されている。
【0059】
そして、制御部80は、プリンタユニット2から引き渡された後処理のある印刷ジョブの印刷用紙Wに対して、プリンタユニット2の制御部70から指令された内容に応じた後処理を施し、排紙する。また、制御部80は、プリンタユニット2から引き渡された後処理のない印刷ジョブの印刷用紙Wを、プリンタユニット2の制御部70から指令された内容に応じた経路で後処理経路FRを搬送させ、指令されたトレイ101,102,103から排紙させる。
【0060】
次に、図4のフローチャートを参照して、プリンタユニット2の制御部70のCPU72がROM73に格納されたプログラムを実行することにより周期的に行う排紙先変更処理の手順を説明する。なお、図4のフローチャートの手順は、クライアント端末90からスプールされて外部記憶装置75にジョブデータが記憶されている印刷認証入力待ちの印刷ジョブに対して、各クライアント端末90(のユーザ)別にそれぞれ行われる。
【0061】
まず、制御部70のCPU72は、同じクライアント端末90から複数の印刷ジョブ(のジョブデータ)がスプールされて(外部記憶装置75に記憶されて)いるか否かを確認する(ステップS1)。複数の印刷ジョブがスプールされていない(スプールされた印刷ジョブが「0」又は「1」である)場合は(ステップS1でNO)、スプールされている印刷ジョブの排出先(排紙先)を変更せず(ステップS9)、一連の処理を終了する。
【0062】
一方、同じクライアント端末90から複数の印刷ジョブがスプールされている場合は(ステップS1でYES)、それらの印刷ジョブの印刷設定によって定まる印刷用紙Wの排出先(排紙先)に、本体側(プリンタユニット2の排紙台41)とフィニッシャ側(後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103)とが混在しているか否かを確認する(ステップS3)。
【0063】
本体側とフィニッシャ側とが混在していない場合は(ステップS3でNO)、スプールされている印刷ジョブの排出先(排紙先)を変更せず(ステップS9)、一連の処理を終了する。
【0064】
一方、印刷用紙Wの排出先(排紙先)に本体側とフィニッシャ側とが混在している場合は(ステップS3でYES)、排出先(排紙先)が本体側(プリンタユニット2の排紙台41)である印刷ジョブの印刷枚数が設定以下の枚数(所定枚数以下)であるか否かを確認する(ステップS5)。設定以下の枚数でない場合は(ステップS5でNO)、スプールされている印刷ジョブの排出先(排紙先)を変更せず(ステップS9)、一連の処理を終了する。
【0065】
また、設定以下の枚数である場合は(ステップS5でYES)、排出先(排紙先)が本体側(プリンタユニット2の排紙台41)である印刷ジョブの排出先(排紙先)を、フィニッシャ側(後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103)に切り替えて(ステップS7)、一連の処理を終了する。
【0066】
なお、切り替え後の排出先(排紙先)は、後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、ブックレットトレイ103のいずれとしてもよい。但し、スタッカトレイ102やブックレットトレイ103に切り替える場合は、後処理が不要な印刷用紙Wを、わざわざステープル処理部130や中綴じ処理部140に一度送り込むことになる。
【0067】
これらの各部130,140は、複数枚まとめてステープル処理したり中綴じ(中折り)処理するためのバッファを有しており、そのバッファを通過する際に印刷用紙Wはスイッチバック動作を行う。したがって、ここに送り込んだ印刷用紙Wは、ステープル処理や中綴じ(中折り)処理をしなくてもスイッチバック動作しなければ、スタッカトレイ102やブックレットトレイ103に排紙することができない。その分、スタッカトレイ102やブックレットトレイ103への排紙には余分な時間を要することになる。
【0068】
したがって、排出先(排紙先)が本体側(プリンタユニット2の排紙台41)である印刷ジョブの排出先(排紙先)をフィニッシャ側に切り替える場合は、ステープル処理部130や中綴じ処理部140に印刷用紙Wを通過させる必要がないトップトレイ101を、切り替え後の排出先(排紙先)とするのが有利である。
【0069】
また、ステップS7で排出先(排紙先)を切り替える時点では、対象の印刷ジョブによる印刷処理が行われていない。このため、排出先(排紙先)の切り替えは、例えば、外部記憶装置75の印刷ジョブのジョブデータ中に、排出先(排紙先)をフィニッシャ側とする旨の情報を書き込むことで行うことができる。
【0070】
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、図4のフローチャートの手順を実行する制御部70のCPU72が、排紙先変更手段として機能している。
【0071】
このように、本実施形態のプリンタシステム1によれば、各クライアント端末90からプリンタユニット2にスプールされて外部記憶装置75にジョブデータが記憶された印刷ジョブのうち、同一のクライアント端末90からの印刷ジョブについて、各印刷ジョブの印刷設定から定まる印刷用紙Wの排紙先を確認するようにした。
【0072】
そして、同一クライアント端末90からの印刷ジョブ中に、排紙先を後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103とする印刷ジョブと、排紙先をプリンタユニット2の排紙台41とする印刷ジョブとが混在している場合に、原則的に、その印刷ジョブの排紙先を、後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103に切り替えるようにした。
【0073】
このため、クライアント端末90のユーザがプリンタユニット2のディスプレイ62で、自分の印刷ジョブに対して印刷認証入力することで、複数の印刷ジョブの印刷処理が一度に実行される場合に、各印刷ジョブの印刷用紙Wを後処理ユニット3に集約して排紙させることができる。したがって、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙Wの引き取りの際に後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、ブックレットトレイ103を確認すれば引き取り忘れせずに済むようにすることができる。これにより、自分の印刷ジョブに関する印刷用紙Wの引き取り忘れを防止することができる。
【0074】
なお、本実施形態では、プリンタユニット2の排紙台41を排紙先とする印刷ジョブの印刷枚数が設定以下の枚数でない場合は、排紙先を後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103に切り替えしないようにした。これにより、設定以下の枚数でなく枚数が多い印刷ジョブの排紙先は、排紙速度が速いプリンタユニット2の排紙台41のままとして、印刷処理の大幅な速度低下を防ぐことができる。
【0075】
一方、印刷枚数が設定以下の枚数でない場合でも一律に、プリンタユニット2の排紙台41を排紙先とする印刷ジョブの排紙先を、後処理ユニット3のトップトレイ101、スタッカトレイ102、又はブックレットトレイ103に切り替えるようにしてもよい。
【0076】
また、本実施形態では、印刷認証入力待ちの印刷ジョブの排紙先をクライアント端末90別に確認する場合について説明したが、その他の形態でも本発明は実施可能である。例えば、過去所定期間に発生した印刷ジョブ(印刷処理済みのものを含む)中に、排紙先を後処理ユニット3のトレイ101,102,103とする印刷ジョブが存在する場合は、同じクライアント端末90からスプールされた印刷ジョブの排紙先がプリンタユニット2の排紙台41である度に、排紙先を後処理ユニット3のトレイ101,102,103に切り替えるようにしてもよい。
【0077】
この場合は、印刷ジョブの排紙先の切り替えを印刷ジョブの実行による印刷処理に即反映させることになる。したがって、切り替えた排紙先に対応する動作を後処理ユニット3の後処理経路FRが行うように、プリンタユニット2の制御部70から後処理ユニット3の制御部80に指示データを出力することになる。
【0078】
さらに、本実施形態では、ネットワークプリンタとするプリンタユニット2がインクジェット方式のプリンタである場合を例に取って説明した。しかし、本発明は、例えば電子写真方式等、インクジェット以外の方式によるプリンタをネットワークプリンタとする場合にも、適用可能である。
【符号の説明】
【0079】
1 プリンタシステム
2 プリンタユニット
3 後処理ユニット
10 サイド給紙部
11 給紙台
12 1次給紙部
14 2次給紙部
20 内部給紙部
21a,21b,21c,21d 給紙台
22a,22b,22c,22d 次給紙部
23 搬送ローラ
30 印刷部
31 ヘッドユニット
32 搬送ベルト
40 排紙部
41 排紙台
42 排紙ローラ
43 機構
44 切替機構
50 反転部
51 反転台
52 反転ローラ
53 搬送ローラ
61 スキャナ部
62 ディスプレイ
70 制御部
71 外部インタフェース部
72 CPU
73 ROM
74 RAM
75 外部記憶装置
80 制御部
81 外部インタフェース部
82 CPU
83 ROM
84 RAM
85 外部記憶装置
90 クライアント端末
91 外部インタフェース部
92 CPU
93 ROM
94 RAM
95 外部記憶装置
96 入力部
97 出力部
98 ディスクドライブ
99 ディスク状記録媒体
101 トップトレイ
102 スタッカトレイ
103 ブックレットトレイ
110 反転部
112 切替機構
120 パンチ処理部
130 ステープル処理部
140 中綴じ処理部
CR 循環搬送路
FR 後処理経路
LAN ネットワーク
SR 給紙搬送路
W 印刷用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上の複数のクライアント端末からの印刷ジョブによる印刷処理を実行する印刷部と、
前記印刷ジョブが印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいない場合に、印刷後の印刷用紙を排紙する排紙トレイと、
前記印刷ジョブが印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいる場合に、該後処理を実行して排紙する後処理ユニットに印刷後の印刷用紙を引き渡すと共に、前記印刷ジョブに含まれる後処理の実行指令を前記後処理ユニットに出力する制御部とを備えており、
前記制御部は、同一のクライアント端末を出力元とする複数の印刷ジョブ中に、印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいるものと含んでいないものとが混在する場合に、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を前記後処理ユニットに引き渡すと共に、前記後処理ユニットの排紙トレイから排紙させる排紙処理の実行指令を前記後処理ユニットに出力する、
ことを特徴とするネットワークプリンタ。
【請求項2】
前記制御部は、後処理を含んでいない印刷ジョブによる印刷枚数が所定枚数以下のときにのみ、当該印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を前記後処理ユニットに引き渡すと共に、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙に対する排紙処理の実行指令を前記後処理ユニットに出力することを特徴とする請求項1記載のネットワークプリンタ。
【請求項3】
前記制御部は、ジョブデータの受信を完了して前記出力元のクライアント端末のユーザによる印刷認証データの入力待ち状態にある、同一のクライアント端末を出力元とする複数の印刷ジョブ中に、印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいるものと含んでいないものとが混在する場合に、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を前記後処理ユニットに引き渡すと共に、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙に対する排紙処理の実行指令を前記後処理ユニットに出力することを特徴とする請求項1又は2記載のネットワークプリンタ。
【請求項4】
ネットワーク上の複数のクライアント端末からの印刷ジョブによる印刷処理を前記ネットワークに接続されたネットワークプリンタで実行し、
印刷後の印刷用紙に対する後処理を前記印刷ジョブが含んでいる場合は、後処理を実行して排紙する後処理ユニットに印刷後の印刷用紙を引き渡すと共に後処理を前記後処理ユニットで実行し、
同一のクライアント端末を出力元とする複数の印刷ジョブ中に、印刷後の印刷用紙に対する後処理を含んでいるものと含んでいないものとが混在する場合は、後処理を含んでいない印刷ジョブの印刷後の印刷用紙を前記後処理ユニットに引き渡し、該後処理ユニットの排紙トレイから排紙させるようにした、
ことを特徴とするネットワークプリンタの排紙方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2013−6322(P2013−6322A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139564(P2011−139564)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】