説明

ネットワーク時間表示情報を挿入または抽出する装置及び方法

【課題】ネットワークプロトコルを介して時間表示情報の挿入、伝送及び抽出装置及びその方法を提供する。
【解決手段】ユーザデータグラムプロトコル(UDP)あるいはリアルタイム伝送プロトコル(RTP)を介して伝送されるパケットストリームにネットワークジッタ補償や時間同期化などに活用される時間表示情報を含む新たな形態のパケットを追加して伝送することによって、既存の伝送標準(UDP/RTP/MPEG2−TS)を逆らわずとも効果的にネットワーク時間表示情報を伝送することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク基盤のマルチメディア伝送システムに係り、特に、ネットワークプロトコルを介して時間表示情報(timestamp)の挿入、伝送及び抽出装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル映像の圧縮及び伝送システムとして広く利用されているMPEGシステム規格のデータフォーマットは、プログラムストリームとトランスポートストリーム(Transport Stream)とに区別される。プログラムストリームは、伝送時にエラーの少ない記録媒体などに利用され、トランスポートストリームは、デジタル放送及びネットワーク基盤のマルチメディアストリーム伝送に利用される。
【0003】
ネットワーク基盤のマルチメディアストリーム伝送システムにおいて、ネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化のために時間表示情報であるタイムスタンプが利用される。このようなネットワーク基盤のマルチメディアストリーム伝送システムにおいて、時間表示情報(Timestamp)を挿入する方法は、大きく二つがある。その一つは、MPEG2−TSパケットのヘッダ前部分に新たな4バイトの時間表示情報を挿入して伝送する方法であり、もう一つは、リアルタイム伝送プロトコル(Real time Transport Protocol:以下、RTPと称する)伝送時にRTPペイロード(payload)区間に載せられる7個のMPEG2−TSパケットの各時間情報をRTPヘッダ部分にいずれも含ませる方法である。
【0004】
しかし、前者の場合には、MPEG2−TSネットワーク伝送フォーマットを新たに変更することによって、全世界が同時にこのようなシステムヘッダを支援する新たなシステムを導入しなければならない問題があり、後者の場合も、RTPプロトコルを利用した新たな方法を提示してはいるが、現在大部分のネットワークを通じるストリーム伝送の場合、RTPプロトコルを主に使わないという点が問題として浮上している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、既存の伝送標準を逆らわずともネットワーク基盤のマルチメディアストリームに効果的にネットワーク時間表示情報を挿入することができるネットワーク時間表示情報挿入装置及び方法を提供することにあり、さらに、ネットワークプロトコルを用いて伝送されるマルチメディアストリームからネットワークジッタを補償し、送受信端間の時間情報の同期化に必要なネットワーク時間表示情報を抽出することができるネットワーク時間表示情報抽出装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の実施形態によるネットワーク時間表示情報挿入装置は、ネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を生成させるための時間表示情報生成器と、伝達されたトランスポートストリーム(TS)パケットと前記時間表示情報を含むユーザデータグラムプロトコル(UDP)あるいはリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットとを生成させるためのパケタイザと、を含むことを特徴とする。
【0007】
このようなネットワーク時間表示情報挿入装置で、パケタイザは、多数のTSパケットを含むUDPパケットあるいはRTPパケットを生成させるが、その生成されるUDPあるいはRTPパケットの間に、前記時間表示情報を含むUDPあるいはRTPパケットを生成して挿入することを特徴とする。
【0008】
さらに、前記パケタイザは、前記時間表示情報を含むUDPあるいはRTPパケットを周期的に生成挿入することを特徴とし、前記時間表示情報を含むUDPあるいはRTPパケットは、少なくともUDPあるいはRTPヘッダ区間と、トランスポートストリーム(TS)パケットと区分するためのタイプ区間、時間表示情報区間及び前記時間表示情報区間を指示するための区間とを含むことを特徴とする。前記時間表示情報は、ストリーム伝送時点でのネットワーク時間情報を表示するPCR(Program Clock Reference)情報である。
【0009】
さらに、本発明の実施形態によるネットワーク時間表示情報抽出装置は、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)あるいはリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットストリームに含まれた時間表示情報を抽出するための装置であって、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)あるいはリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットストリームをデパケット化して、トランスポートストリーム(TS)パケットと時間表示情報が含まれたパケットとを分離するためのデパケタイザと、前記時間表示情報が含まれたパケットからネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を抽出するための時間表示情報抽出器と、を含むことを特徴とし、前記時間表示情報抽出器は、前記時間表示情報が含まれたパケットからネットワーク時間情報を表示するPCR情報を抽出することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の実施形態によるネットワーク時間表示情報挿入方法は、ネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を生成させる段階と、トランスポートストリーム(TS)パケットをユーザデータグラムプロトコル(UDP)あるいはリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットにパケット化するが、前記時間表示情報が含まれたパケットを挿入してUDPあるいはRTPパケット化する段階と、を含むことを特徴とする。
【0011】
前記時間表示情報が含まれたパケットは、生成されるUDPあるいはRTPパケットの間に挿入される独立したパケットであることを特徴とし、場合によって、前記時間表示情報が含まれたパケットは、生成されるUDPあるいはRTPパケット内のTSパケットの間に挿入されるパケットであることを特徴とする。
【0012】
同時に、本発明の実施形態によるネットワーク時間表示情報抽出方法は、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)あるいはリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットストリームをデパケット化して、トランスポートストリーム(TS)パケットと時間表示情報が含まれたパケットとを分離する段階と、該分離された時間表示情報が含んだパケットからネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を抽出する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
前述したような課題の解決手段によれば、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)あるいはリアルタイム伝送プロトコル(RTP)を介して伝送されるパケットストリームにネットワークジッタ補償や時間同期化などに活用される時間表示情報を含む新たな形態のパケットを追加して伝送することによって、既存の伝送標準(UDP/RTP/MPEG2−TS)に逆らわずとも効果的にネットワーク時間表示情報を伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態によるネットワーク時間表示情報挿入装置のブロック構成例示図である。
【図2】図1に示した時間表示情報挿入装置によって生成されるUDPパケットストリーム例示図である。
【図3】図2に示したUDPパケットストリームの詳細構成例示図である。
【図4】本発明の一実施形態によるネットワーク時間表示情報抽出装置のブロック構成例示図である。
【図5】本発明の他の実施形態によるネットワーク時間表示情報挿入装置のブロック構成例示図である。
【図6】本発明のまた他の実施形態によるネットワーク時間表示情報抽出装置のブロック構成例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付図面を参照して詳しく説明する。本発明を説明するに当って、関連した公知機能あるいは構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明にする恐れがあると判断される場合、それについての詳細な説明は省略する。参考までに、下記では、説明の便宜上、ユーザデータグラムプロトコルを‘UDP’と称し、リアルタイム伝送プロトコルは‘RTP’と称する。
【0016】
まず、図1は、本発明の一実施形態によるネットワーク時間表示情報挿入装置のブロック構成図であり、図2は、図1に示した時間表示情報挿入装置によって生成されるUDPパケットストリームを例示した図である。そして、図3は、図2に示したUDPパケットストリームの詳細構成図である。
【0017】
図1を参照すれば、まず、本発明の実施形態によるネットワーク時間表示情報挿入装置は、ネットワーク基盤のマルチストリーム伝送システムに含まれる装置である。マルチストリーム伝送システムは、伝送しようとするマルチメディアデータを圧縮符号化するためのエンコーダと、圧縮符号化されたそれぞれの映像及び音声データを多重化してトランスポートストリーム(以下、‘TS’と称する)パケットで作る多重化部、そして、発明の実施形態による時間表示情報挿入装置によって生成されたUDPあるいはRTPパケットをネットワークを介して伝送するためのネットワークインターフェース部などを含む。
【0018】
すなわち、本発明の実施形態によるネットワーク時間表示情報挿入装置は、図1に示したように、ネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を生成させるための時間表示情報生成器110と、前記多重化部を通じて生成されたTSパケットと時間表示情報生成器110によって生成された時間表示情報を含むUDPあるいはRTPパケットとを生成させるためのパケタイザ100とを含む。参考までに、時間表示情報生成器110は、ストリーム伝送時点でのネットワーク時間情報を表示するPCR情報を生成させるPCRインサータ(inserter)として具現可能である。
【0019】
以下、図2及び図3を参照して、前述した構成の時間表示情報挿入装置の動作を説明する。
【0020】
まず、圧縮映像をTSパケットのストリームに変換し、これをUDPパケットに変換して伝送する既存方式とは異なって、本発明の実施形態による時間表示情報挿入装置のパケタイザ100は、マルチメディアストリーム伝送時の時間情報をPCR形態に変換して、これを独立した一つのUDPパケットに別途伝送する。すなわち、パケタイザ100は、図2に示したように、多重化部から伝達されるTSパケットが入力され、UDP(あるいは、RTP)パケットストリームを生成するが、図1に示したように、生成されるUDP(あるいは、RTP)パケット(1)の間に時間表示情報を含むUDP(あるいは、RTP)パケット(2)を生成して挿入する。パケタイザ100は、最大0.1s(second)周期内で時間表示情報を含むUDPあるいはRTPパケット(2)を周期的に生成挿入する。
【0021】
参考までに、図2に示したように、多重化部から伝達されるTSパケットには、PCR情報が存在するTSパケットが存在する。これにより、時間表示情報生成器110は、外部タイマー120から獲得可能な現在時間情報を参照して、TSパケットに存在する通常最大0.1s(second)間隔のPCR情報を補間することによって、0.1s時間間隔より遥かに細密な間隔のネットワークレイヤ上の時間情報間隔で加工してパケタイザ100に提供する。これにより、パケタイザ100は、図1に示したように、生成されるUDP(あるいは、RTP)パケット(1)の間に時間表示情報を含むUDP(あるいは、RTP)パケット(2)を生成して挿入することができる。時間表示情報が含まれるUDP(あるいは、RTP)パケット(2)は、周期的あるいは非周期的に挿入されることができ、伝送されるマルチメディアストリームのようなポート(port)を介して伝送するか、任意の他のポートを指定して伝送することができる。
【0022】
前述した時間表示情報挿入装置によって生成されたUDPパケットストリームは、引き続きリンクレイヤ及び物理階層レイヤを通じて受信端側に伝送される。
【0023】
図3は、パケタイザ100を通じて生成されたUDP(あるいは、RTP)パケットの詳細構成図であって、図3(a)に示すように、UDPパケットは、最大7個のMPEG2−TSパケットを含む。そして、図3(b)に示すように、時間表示情報を含むUDPパケットは、少なくともUDPあるいはRTPヘッダ区間と、総72ビット長のペイロード区間とを含む。前記ペイロード区間は、またトランスポートストリーム(TS)パケットと区分するための8ビットのタイプ(Type)区間、48ビットの時間表示情報区間(PCR)及び前記時間表示情報区間(PCR)を指示するための16ビットのPID区間を含む。参考までに、8ビットのタイプ情報は、MPEG2−TSでのシンク(sync)バイトのような役割をするが、シンクバイトのような値を有してはならない。同時に、16ビットのPID情報は、TSパケットでリザーブ(reserved)された値のうち一つを有する。48ビットのPCR情報は、伝送時点でのネットワーク時間情報を表示する。このうち、16ビットのPID情報と48ビットPCR情報は、実際13ビットと42ビットとをそれぞれ使い、残りのビットは‘0’に設定する。
【0024】
以下、前述した時間表示情報挿入装置によって生成されたUDPパケットストリームからネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を抽出する時間表示情報抽出装置について説明する。
【0025】
図4は、本発明の一実施形態によるネットワーク時間表示情報抽出装置のブロック構成図であって、前記抽出装置は、UDP(あるいは、RTP)パケットストリームをデパケット化して、TSパケットと時間表示情報が含まれたパケットとを分離するためのデパケタイザ200と、前記時間表示情報が含まれたパケットからネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を抽出するための時間表示情報抽出器210とを含む。
【0026】
図4を参照すれば、ネットワークを介して伝送されたUDPパケットストリームは、示したように、TSパケットで構成されるUDPパケット(1)と時間表示情報が含まれたUDPパケット(2)とを含む。このようなUDPパケットストリームがデパケタイザ200に入力されると、デパケタイザ200は、UDPパケットストリームをデパケット化して、TSパケットと時間表示情報が含まれたパケットとを分離する。次いで、時間表示情報抽出器210は、デパケタイザ200から伝達される時間表示情報が含まれたパケットから時間表示情報に該当するPCR情報を抽出する。このように抽出されたPCR情報は、引き続き後端でネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される。
【0027】
前述したところによれば、本発明の一実施形態による時間表示情報挿入装置は、UDPあるいはRTPを通じて伝送されるパケットストリームにネットワークジッタ補償や時間同期化などに活用される時間表示情報を含む新たな形態のパケットを追加して伝送することによって、既存の伝送標準(UDP/RTP/MPEG2−TS)に逆らわずとも効果的にネットワーク時間表示情報を伝送することができる。
【0028】
以上の実施形態では、時間表示情報を含む新たな形態の独立したUDPパケットを生成させる装置について説明したが、UDPパケットに含まれる最大7個のTSパケットのうち一つを取り出し、その空間に時間表示情報が含まれた新たな形態のパケットを追加する装置を考慮することもできる。このような本発明の変形実施形態を、図5を参照して、より具体的に説明する。
【0029】
図5は、本発明の他の実施形態によるネットワーク時間表示情報挿入装置のブロック構成図であり、図6は、図5によるネットワーク時間表示情報抽出装置のブロック構成図である。
【0030】
図5に示されたパケタイザ300は、図1に示されたパケタイザ100とは異なって、多数のTSパケット(2)と時間表示情報を含む少なくとも一つ以上のTSパケット(3)とで構成されるUDP(あるいは、RTP)パケットを生成する。このようなUDPパケットは、ヘッダ(1)が前に位置し、時間表示情報が含まれたTSパケット(3)は、図3(b)に示されたフォーマット構成のうちタイプ/PID/PCR区間のみを含む。
【0031】
すなわち、パケタイザ300は、多重化部から伝達されるTSパケットが入力されてUDP(あるいは、RTP)パケットストリームを生成するが、図示したように、一つのUDPパケット内に多数のTSパケットを位置させるが、そのTSパケットの間に時間表示情報生成器310によって作られた時間表示情報を含むTSパケットを生成して挿入する。このように生成されたUDPパケットは、引き続きリンク階層レイヤと物理階層レイヤとを通じて受信端側に伝送される。
【0032】
これにより、ネットワーク中間ノードや終端に位置するデパケタイザと時間表示情報抽出器は、UDPパケットに含まれた時間表示情報を抽出することができるが、このために、ネットワーク中間ノードや終端に位置する時間表示情報抽出装置は、図6に示したようなデパケタイザ400と時間表示情報抽出器410とを含む。すなわち、UDPパケットストリームがデパケタイザ400に入力されれば、デパケタイザ400は、UDPパケットストリームをデパケット化して、TSパケットと時間表示情報が含まれたTSパケットとを分離する。次いで、時間表示情報抽出器410は、デパケタイザ400から伝達される時間表示情報が含まれたTSパケットから時間表示情報に該当するPCR情報を抽出する。このように抽出されたPCR情報は、引き続き後端でネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される。
【0033】
したがって、本発明のまた他の実施形態による装置も、UDPあるいはRTPを通じて伝送されるパケットにネットワークジッタ補償や時間同期化などに活用される時間表示情報を含んで伝送することによって、既存の伝送標準(UDP/RTP/MPEG2−TS)に逆らわずとも効果的にネットワーク時間表示情報を伝送することができる。
【0034】
例えば、ネットワーク基盤のマルチメディアストリーム伝送環境でネットワーク時間表示情報を挿入する方法は、ネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を生成させる段階と、TSパケットをUDPあるいはRTPパケットにパケット化するが、前記時間表示情報が含まれたパケットを挿入してUDPあるいはRTPパケット化する段階とを含むことによって、既存の伝送標準(UDP/RTP/MPEG2−TS)を逆らわずとも効果的にネットワーク時間表示情報を伝送することができる。
【0035】
前記方法によってネットワーク時間表示情報が伝送されれば、受信端側では、UDPあるいはRTPパケットストリームをデパケット化して、TSパケットと時間表示情報が含まれたパケットとを分離する段階と、該分離された時間表示情報が含んだパケットからネットワークジッタ補償や送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を抽出する段階とを含むことによって、正常に時間表示情報を抽出することができる。
【0036】
以上、本発明は、図面に示された実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によってのみ決まるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、ネットワーク時間表示情報を挿入または抽出する装置及び方法関連の技術分野に適用可能である。
【符号の説明】
【0038】
110、310 時間表示情報生成器
100、300 パケタイザ
120、220、320 外部タイマー
200、400 デパケタイザ
210、410 時間表示情報抽出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生成されたパケットストリームを伝送するネットワーク基盤のマルチメディアストリーム伝送システムのネットワーク時間表示情報挿入装置において、
ネットワークジッタ補償又は送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を生成する時間表示情報生成器と、
伝達されたトランスポートストリーム(TS)パケットと前記時間表示情報を含むユーザデータグラムプロトコル(UDP)又はリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットとを生成するパケタイザと、
を含むことを特徴とするネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項2】
前記パケタイザは、
複数のTSパケットを含むUDPパケット又はRTPパケットを生成し、該生成するUDPパケット又はRTPパケットの間に、前記時間表示情報を含むUDPパケット又はRTPパケットを生成して挿入することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項3】
前記パケタイザは、
前記時間表示情報を含むUDPパケット又はRTPパケットを周期的に生成挿入することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項4】
前記パケタイザは、
最大0.1s(second)周期内で、前記時間表示情報を含むUDPパケット又はRTPパケットを周期的に生成挿入することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項5】
前記時間表示情報を含むUDPパケット又はRTPパケットは、
少なくともUDP又はRTPヘッダ区間と、トランスポートストリーム(TS)パケットと区分するためのタイプ(type)区間と、時間表示情報区間と、前記時間表示情報区間を指示するための区間とを含むことを特徴とする請求項2ないし請求項4のうち何れか一項に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項6】
前記時間表示情報は、
ストリーム伝送時点でのネットワーク時間情報を表示するPCR(Program Clock Reference)情報であることを特徴とする請求項5に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項7】
前記タイプ区間、前記時間表示情報区間及び前記時間表示情報区間を指示するための区間は、
それぞれ8、48、16ビットのペイロード区間であることを特徴とする請求項5に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項8】
前記パケタイザは、
複数のTSパケットと、時間表示情報を含む少なくとも一つ以上のTSパケットで構成されるUDP又はRTPパケットとを生成することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項9】
前記時間表示情報を含むTSパケットは、
トランスポートストリーム(TS)パケットと区分するためのタイプ区間、時間表示情報区間及び前記時間表示情報区間を指示するための区間を含むことを特徴とする請求項8に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項10】
前記時間表示情報は、
ストリーム伝送時点でのネットワーク時間情報を表示するPCR情報であることを特徴とする請求項8または9に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項11】
前記タイプ区間、前記時間表示情報区間及び前記時間表示情報区間を指示するための区間は、
それぞれ8、48、16ビットのペイロード区間であることを特徴とする請求項8または9に記載のネットワーク時間表示情報挿入装置。
【請求項12】
ユーザデータグラムプロトコル(UDP)又はリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットストリームに含まれた時間表示情報を抽出するための装置において、
ユーザデータグラムプロトコル(UDP)又はリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットストリームをデパケット化して、トランスポートストリーム(TS)パケットと時間表示情報が含まれたパケットとを分離するデパケタイザと、
前記時間表示情報が含まれたパケットからネットワークジッタ補償又は送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を抽出するための時間表示情報抽出器と、
を含むことを特徴とするネットワーク時間表示情報抽出装置。
【請求項13】
前記時間表示情報抽出器は、
前記時間表示情報が含まれたパケットからネットワーク時間情報を表示するPCR情報を抽出することを特徴とする請求項12に記載のネットワーク時間表示情報抽出装置。
【請求項14】
ネットワーク基盤のマルチメディアストリーム伝送環境でネットワーク時間表示情報を挿入する方法において、
ネットワークジッタ補償又は送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を生成する段階と、
トランスポートストリーム(TS)パケットをユーザデータグラムプロトコル(UDP)又はリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットにパケット化し、前記時間表示情報が含まれたパケットを挿入してUDP又はRTPパケット化する段階と、
を含むことを特徴とするネットワーク時間表示情報挿入方法。
【請求項15】
前記時間表示情報が含まれるパケットは、
生成されるUDP又はRTPパケットの間に挿入される独立したパケットであることを特徴とする請求項14に記載のネットワーク時間表示情報挿入方法。
【請求項16】
前記時間表示情報が含まれるパケットは、
生成されるUDPパケット又はRTPパケット内のTSパケットの間に挿入されるパケットであることを特徴とする請求項14に記載のネットワーク時間表示情報挿入方法。
【請求項17】
前記時間表示情報が含まれたパケットは、
少なくともTSパケットと区分するためのタイプ区間、時間表示情報区間及び前記時間表示情報区間を指示するための区間を含むことを特徴とする請求項15または16に記載のネットワーク時間表示情報挿入方法。
【請求項18】
ネットワーク基盤のマルチメディアストリーム伝送環境でネットワーク時間表示情報を抽出する方法において、
ユーザデータグラムプロトコル(UDP)又はリアルタイム伝送プロトコル(RTP)パケットストリームをデパケット化して、トランスポートストリーム(TS)パケットと時間表示情報が含まれたパケットとを分離する段階と、
該分離された時間表示情報が含まれたパケットからネットワークジッタ補償又は送受信端間の時間同期化に活用される時間表示情報を抽出する段階と、
を含むことを特徴とするネットワーク時間表示情報抽出方法。
【請求項19】
前記時間表示情報は、
ストリーム伝送時のネットワーク時間情報を表示するPCR情報であることを特徴とする請求項18に記載のネットワーク時間表示情報抽出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−130689(P2010−130689A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229765(P2009−229765)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(596180076)韓國電子通信研究院 (733)
【氏名又は名称原語表記】Electronics and Telecommunications Research Institute
【住所又は居所原語表記】161 Kajong−dong, Yusong−gu, Taejon korea
【Fターム(参考)】