説明

ネットワーク機器、制御端末及びそれらに用いるユーティリティ自動更新方法並びにそのプログラム

【課題】 ユーティリティへの更新実行を通知可能とし、ユーティリティを自動的に更新可能なネットワーク機器を提供する。
【解決手段】 LSI制御手段121から装置側判定手段1222へファームウェア更新完了の通知がなされると、ユーティリティ自動更新手段122aでは、装置側判定手段1222の指示によってコマンド出力手段1221から端末側判定手段4641へ現在インストールされているユーティリティの種類、版数を問い合わせる。ユーティリティ自動更新手段122aでは、現在インストールされているユーティリティの種類、版数が新ファームウェアに対応したものでなければ、装置側判定手段1222の指示にしたがってユーティリティ更新手段1223がWAN300を通してユーティリティ更新用ファイル31をダウンロードし、被ユーティリティ更新制御手段4643にユーティリティ更新を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク機器、制御端末及びそれらに用いるユーティリティ自動更新方法並びにそのプログラムに関し、特にネットワーク機器の制御端末側で用いられるユーティリティソフトウェアの更新方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ソフトウェアの更新方法においては、既知の技術として、ファームウェア等の装置内部の関連ソフトウェアの自動更新、更新通知等の更新サポート方法がある(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
一般的に、サポートサービス用途の特定サーバにおいては、インタネット経由で対象装置にアクセスして更新可否チェックを行い、必要に応じて更新用ファイルをダウンロードし、自動もしくは手動で更新する方法が採られている。
【0004】
しかしながら、別個に独立したハードウェアである、制御端末内部のユーティリティの更新チェックを行い、かつ自動更新する方法は未整備のままである。これは、ユーザインタフェースの変更、すなわちユーティリティの変更に対して慎重にならざるを得ないためである。
【0005】
【特許文献1】特開2002−244859号公報
【特許文献2】特開2002−279890号公報
【特許文献3】特開2004−234056号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この慎重とならざるを得ないのは、ユーザインタフェースに変更を加えずに、装置の新機能追加・バグ修正等の仕様変更が可能なようにファームウェア側で調整し、ユーティリティ更新自体を積極的には行わない開発ポリシーが主流のためである。ユーザインタフェースを変更しないことは、従来からのユーザの使い勝手・利便性の観点でメリットがあると言える。
【0007】
また、慎重とならざるを得ない他の理由としては、装置に対してユーティリティが数種類に分岐している場合、ユーザがユーティリティ更新を行う際に、的確な種類と版数とのユーティリティ更新用ファイルをユーザ自身が判断して選択する必要があり、ユーザの混乱を招くリスクがあるという点がある。
【0008】
装置及びファームウェアとユーティリティとが常に1対1の関係にあり、ファームウェアとユーティリティとをそれぞれ順番に更新すれば、問題なく更新作業が完了するのであれば、ユーザに与える負担は最小限と思われる。しかしながら、装置が同一のアーキテクチャで用途の異なる装置として複数機種展開されている場合としては、複数機種に渡ってファームウェアが1種類のみであるが、ユーティリティは機種毎もしくは機能差分毎に数種類に分岐させる事例がある。(例えば、下記の例のような事例)、この事例について以下に説明する。
【0009】
例えば、基本的に同じハードウェアを流用しているが、要求仕様に応じて部品削除やファームウェアによる機能制限を設け、用途の異なる装置として複数機種展開する場合がある。つまり、この事例としては、
・無線LAN(Local Area Network)内蔵ルータタイプADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム(全機能活用)
・ルータタイプADSLモデム(無線LAN部を機能制限)
・無線LAN内蔵ブロードバンドルータ(ADSLモデム部を機能制限)
・ブロードバンドルータ(無線LAN部とADSLモデム部とを機能制限)
・無線LANアクセスポイント(ADSLモデム部とルータ部とを機能制限)
・ブリッジタイプADSLモデム(無線LAN部とルータ部とを機能制限)
がある。
【0010】
また、1機種の装置についても、ユーザの使用目的に応じてユーティリティが数種類に用意されている事例もある。そのため、ユーザとしては、自分の使用しているユーティリティがどの種類にあたるのかということが分り難くなるという問題があった。
【0011】
慎重とならざるを得ない別の理由としては、実際にユーティリティ更新を実施する場合において、ユーザ自身及びユーザサポートの負担とリスクとが大きいことがあげられる。
【0012】
ユーティリティ更新を積極的に行わなかった場合でも、ネットワーク技術の進歩に伴う大幅な機能追加が発生した場合、ユーザインタフェースを変更せざるを得ない状況はどうしても起こり得る。そのような状況においては、ファームウェア更新とともにに、ユーティリティ更新を行うことをユーザに周知して貰う必要があり、ダイレクトメールや電話等によるユーザへの告知・説明等、ユーザサポート上の負担が発生する。また、それと同時に、ユーザ自身にも更新作業を行って貰うという負担が発生する。
【0013】
さらに、ユーザが告知・説明を受けたにも関わらず、実際の更新作業実施時に、ファームウェア更新のみを実施し、ユーティリティ更新を忘れる等の人為的なミスが発生した場合、装置の設定・制御手段が正常に機能せず、不安になったユーザからのクレームに発展するリスクを伴う。
【0014】
以上の理由から、ユーザインタフェースの変更、すなわちユーティリティの変更は慎重にならざるを得ないという背景がある。
【0015】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、ユーティリティへの更新実行を通知することができるとともに、ユーティリティを自動的に更新することができるネットワーク機器、制御端末及びそれらに用いるユーティリティ自動更新方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明によるネットワーク機器は、自装置のファームウェア更新によって基本動作の仕様変更が可能な設定・制御手段が制御端末のソフトウェアから操作可能となるネットワーク機器であって、前記ファームウェア更新の実行を契機に前記ソフトウェアの更新を前記制御端末に通知して当該ソフトウェアを更新する自動更新手段を備えている。
【0017】
本発明による制御端末は、ネットワーク機器においてファームウェア更新によって基本動作の仕様変更が可能な設定・制御手段を操作可能とするソフトウェアがインストール可能な制御端末であって、前記ファームウェア更新の実行を契機として前記ソフトウェアの更新が通知されてきた時に当該ソフトウェアを更新する手段を備えている。
【0018】
本発明によるユーティリティ自動更新方法は、自装置のファームウェア更新によって基本動作の仕様変更が可能な設定・制御手段が制御端末のソフトウェアから操作可能となるネットワーク機器に用いるユーティリティ自動更新方法であって、
前記ネットワーク機器が、前記ファームウェア更新の実行を契機に前記ソフトウェアの更新を前記制御端末に通知して当該ソフトウェアを更新する自動更新処理を実行している。
【0019】
本発明によるユーティリティ自動更新方法のプログラムは、自装置のファームウェア更新によって基本動作の仕様変更が可能な設定・制御手段が制御端末のソフトウェアから操作可能となるネットワーク機器に用いるユーティリティ自動更新方法のプログラムであって、前記ネットワーク機器のコンピュータに、前記ファームウェア更新の実行を契機に前記ソフトウェアの更新を前記制御端末に通知して当該ソフトウェアを更新する自動更新処理を実行させている。
【0020】
すなわち、本発明のネットワーク機器の制御端末におけるユーティリティ自動更新方法は、装置のファームウェア更新機能の実行を契機に、制御端末側にインストールされているユーティリティを更新することを特徴としている。
【0021】
つまり、本発明のユーティリティ自動更新方法では、装置のファームウェア更新を契機に、制御端末にインストールされている上記の装置の設定・制御手段を操作可能なソフトウェア(以下、ユーティリティとする)の更新の必要性をチェックし、必要に応じてファームウェア更新完了後に新しいユーティリティへ更新を通知するとともに、そのユーティリティを自動的に更新している。
【0022】
これによって、本発明のユーティリティ自動更新方法では、ユーティリティの版数をユーザに意識させることなく、最新の版数へ更新することが可能となる。ファームウェアが更新された装置の制御に適合しているユーティリティでも、版数が古い場合には、その装置のファームウェア更新によって追加された機新能や仕様変更に対応していないため、装置の設定・制御手段を正常に操作することができない場合がある。そのような場合には、ファームウェアの更新に同期して、追加された機新能や仕様変更に対応する版数のユーティリティへの更新が必須となる。本発明のユーティリティ自動更新方法では、ユーティリティの版数を確認する動作が含まれており、ユーティリティの版数をユーザに意識させることなく、最新の版数へ更新することが可能となる。
【0023】
また、本発明のユーティリティ自動更新方法では、ユーティリティの種類をユーザに意識させることなく、的確な更新を行うことが可能となる。ファームウェアが更新された装置に対しては、ユーティリティが数種類に分岐している場合があり、ユーティリティ更新の際、ユーザの混乱を招くリスクがあるため、的確な種類のユーティリティ更新用ファイルを選択する必要がある。本発明のユーティリティ自動更新方法では、ユーティリティの種類を確認する動作が含まれており、ユーティリティの種類をユーザに意識させることなく、的確な更新が可能となる。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、ユーティリティへの更新実行を通知することができるとともに、ユーティリティを自動的に更新することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例によるネットワーク機器の構成を示すブロック図である。本発明の一実施例によるネットワーク機器としては、ブロードバンドルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント、放送/通信サービス用ホームゲートウェイ、IP(Internet protocol)電話(VoIP:Voice over Internet protocol)ターミナルアダプタ、ISDN(Integrated Services Digital Network)ターミナルアダプタ等、主に家庭/SOHO(Small Office Home Office)に設置されて、インタネットへ接続するための機能を有するネットワーク機器を想定しており、後述する条件及び構成を満たす装置であれば、その適用範囲となる。
【0026】
また、本発明の一実施例によるネットワーク機器は、別個に制御端末を設置する形式を採る。具体的には、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機、携帯電話等、ネットワークへ接続して利用する携帯端末を想定しており、後述する条件及び構成を満たす機器であれば、その適用範囲となる。
【0027】
本発明の一実施例によるネットワーク機器は、ファームウェア更新機能を有しており、装置そのものの交換や内部の記録装置(ROM:Read Only Memory)の交換を行うことなく、記録装置のファームウェアを書換えることで、その装置に対して新機能追加やバグ修正等の仕様変更を容易に行うことが可能なことを必要とする。
【0028】
本発明の一実施例によるネットワーク機器は、記録装置内部のファームウェアが、設定・制御手段(firmware ROM)とLSI(Large Scale Integrated circuit)制御手段(bootstrap ROM)とに大別することが可能である。しかしながら、ファームウェア更新機能は設定・制御手段(firmware ROM)ではなく、LSI制御手段(bootstrap ROM)が司る機能である。
【0029】
通常、ファームウェア更新とは、設定・制御手段(firmware ROM)の書換えを指すが、特殊な場合においてはLSI制御手段(bootstrap ROM)をも書換える場合もある。もっとも、それらは本実施例に対する影響はなく、どちらの書換えにおいても適用可能である。実際にファームウェア更新を行う際のユーザインタフェースは、ユーティリティで扱う設定・制御機能の一つとして実現される。
【0030】
図1において、本発明の一実施例によるネットワーク機器については、一般的なブロードバンドルータを一例として説明する。ブロードバンドルータ1は中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)11と、記録装置12と、主記憶装置13と、周辺デバイス14と、マン・マシン・インタフェース15と、WAN(Wide Area Network)側通信手段16と、LAN側通信手段17とから構成されている。
【0031】
尚、図1においては、ブロードバンドルータ1の構成上必須となる内部装置と、本実施例に関連がある手段とを主に表示しており、一般的なブロードバンドルータの構成として既知であり、本実施例には直接関連しない内部装置・手段については、表示を割愛している場合があることを明記しておく。
【0032】
中央演算処理装置11は初期設定手段111と、接続状態監視手段112と、自己診断手段113と、WAN・LAN中継通信手段114と、周辺デバイス制御手段115とから構成されている。
【0033】
初期設定手段111はブロードバンドルータ1を含むシステムを構成する際に一番最初に実行する初期設定ウィザードを司っている。接続状態監視手段112はブロードバンドルータ1のWAN側及びLAN側の接続状態を監視している。自己診断手段113はブロードバンドルータ1のその他のブロックを監視し、ブロードバンドルータ1の動作に異常がないことを確認する。
【0034】
WAN・LAN中継通信手段114はWAN側通信手段16とLAN側通信手段17との間を流すデータを中継制御し、いわゆるルーティング制御手段を含んでいる。周辺デバイス制御手段115は周辺デバイス14の制御及び関連するデータを中継する。
【0035】
記録装置12はいわゆるROMであり、LSI制御手段(bootstrap ROM)121と、設定・制御手段(firmware ROM)122とを備えている。
【0036】
LSI制御手段121はブロードバンドルータ1のハードウェアの各LSIを制御しており、ファームウェア更新における記録装置12の書換えを司っている。設定・制御手段122はブロードバンドルータ1の基本動作の仕様を司っている。但し、ブロードバンドルータ1ではファームウェア更新における記録装置12の書換えによって、新機能追加・バグ修正等、基本動作の仕様変更が可能である。設定・制御手段122は本実施例においてさらに機能別に詳細なブロックに分けられるが、それについては後述する。
【0037】
主記憶装置13は、プログラムを格納するメインメモリである。周辺デバイス14はVoIP等の特定機能を司るハードウェアである。マン・マシン・インタフェース15は所謂液晶ディスプレイやLED(Light Emitting Diode)ランプ等の表示装置やスイッチ類である。
【0038】
WAN側通信手段16はWAN側ネットワーク100に接続され、宅内ゲートウェイ、WAN側ネットワーク100、ISP(Internet Service Provider)の局設備を経由して、ブロードバンドルータ1をインタネットへ接続する。インタネットへの接続技術としては、
・FTTH(Fiber To The Home):光ファイバーによる家庭向けデータ通信サービス
・xDSL(x Digital Subscriber Line):ADSL等電話回線による高速デジタル通信サービス
・CATV(CAble TeleVision):有線テレビ放送サービス、近年、高速インタネット接続サービスを併設
というような方法が挙げられる。
【0039】
尚、ブロードバンドルータ1の種類によっては、宅内ゲートウェイと一体型である場合もある。典型的な例としては、普及が進んでいるルータタイプADSLモデムの機能は、「ブロードバンドルータ」+「ADSLモデム(宅内ゲートウェイ)」となっている。
【0040】
LAN側通信手段17はLAN側ネットワーク200(図示せぬ制御端末を含むクライアント端末)と接続され、クライアント端末のインタネット接続を実現する。ブロードバンドルータ1と配下の端末とは、有線もしくは無線の通信技術によって接続されている。この場合の通信技術とは、
・有線LAN技術[IEEE802.3 Ethernet(登録商標)等]
・無線LAN 技術(IEEE 802.11a/b/g等)
・その他のシリアル通信[USB(Universal Serial Bus),RS−232C等]
・その他の無線通信[Bluetooth(登録商標),IrDA(Infrared Data Association)等]
というような方法が挙げられる。
【0041】
図2は本発明の一実施例によるインタネット接続の構成例を示すブロック図である。図2においては、図1に示すブロードバンドルータ1と制御端末を含むクライアント装置4−1〜4−3とのインタネットへの基本的な接続構成を示している。このシステムは、ブロードバンドルータ1と、ISPの局設備2と、ゲートウェイ3と、クライアント装置4−1〜4−3と、WAN側ネットワーク100と、インタネット300とから構成されている。
【0042】
クライアント端末4−1〜4−3においては、ユーティリティがインストールされている端末を、特に制御端末と呼称するが、全てが制御端末でも問題はない。尚、図2においては、クライアント端末4−2,4−3がブロードバンドルータ1にIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.3(有線LAN)で接続されており、クライアント端末4−1がブロードバンドルータ1にIEEE802.11a/b/g(無線LAN)で接続されている状態を想定している。
【0043】
ゲートウェイ3は宅内ゲートウェイである。ゲートウェイ3とは、一般に、ネットワーク上でプロトコルが異なるデータを相互変換して通信可能にする機器を指し、本実施例ではFTTHメディアコンバータ、ADSLモデム、ケーブルTVモデム等が当て嵌まる。WAN側ネットワーク100はFTTH、ADSL、CATV等のデータ通信用回線が当て嵌まる。ISPの局設備2はインタネット接続業者であるISPの局設備であり、このISPの局設備2を基点にしてインタネット300へ接続される。
【0044】
制御端末とは、ブロードバンドルータ1の設定・制御手段122を、クライアント端末4−1〜4−3側から操作することができるソフトウェア(ユーティリティ)をインストールし、ブロードバンドルータ1を制御するユーザインタフェースの役割を有する端末のことを指している。この場合のユーティリティとは、一般的なユーザに理解し易いインタフェースにて、装置を設定・制御するためのソフトウェアを指している。ユーティリティで扱う設定・制御機能は、ブロードバンドルータ1や無線LANアクセスポイントの例では、
・システムの状態表示機能
・システムの自己診断機能
・システムの詳細制御・設定手段の操作機能
・ソフトウェア更新機能
というような機能が挙げられる。
【0045】
図3は本発明の一実施例によるクライアント端末の構成を示すブロック図である。図3においては、一般的なパーソナルコンピュータを例とした制御端末の基本構成を示している。尚、図3では制御端末の構成上必須となる内部装置と、本発明の一実施例に関連がある手段とを主に表示しており、一般的なパーソナルコンピュータとして既知であり、本発明の一実施例には直接関連しない内部装置・手段については、表示を割愛している場合があることを明記しておく。
【0046】
クライアント端末4はオペレーティング・システム(OS:Operating System)41と、中央演算処理装置(CPU)42と、主記憶装置(メインメモリ)43と、LAN側通信手段44と、記憶装置45と、画面表示装置(モニタ)47と、インタフェース48とから構成されている。
【0047】
LAN側通信手段44は上記のブロードバンドルータ1に接続され、インタネット300への接続を実現する。インタフェース48はマウスやキーボード等の操作系を指している。
【0048】
記録装置45はパーソナルコンピュータにおける主にハードディスクであり、OSを含め様々なソフトウェアが記録されており、ユーティリティ46もアプリケーションの1つとして扱われる。ユーティリティ46はブロードバンドルータ1の設定・制御手段122を操作することができるソフトウェアであり、システムの状態表示機能461と、システムの自己診断機能462と、システムの詳細制御・設定手段の操作機能463と、ソフトウェア更新機能464とを備えている。
【0049】
システムの状態表示機能461はブロードバンドルータ1や制御端末を含むクライアント端末4−1〜4−3等の各機器の接続状態及びWAN側ネットワーク100におけるリンクアップ等の接続状態、その他に、機種によっては無線LAN通信やVoIPの接続状態等の情報を画面表示装置47上に表示する機能である。システムの自己診断機能462はブロードバンドルータ1の自己診断手段113の操作の他、制御端末を含むクライアント端末4−1〜4−3の通信可否テスト等、ネットワーク診断を行う機能である。
【0050】
システムの詳細制御・設定手段の操作機能463はシステムに関わる様々な設定・操作を行う機能である。主な機能としては、
・システムで利用するデバイスドライバのインストール/アンインストール
・無線LANアクセスポイントにおける使用チャネル設定や暗号化設定
・ブロードバンドルータにおけるルータ機能の詳細設定
・IP電話ターミナルアダプタにおけるVoIP機能の詳細設定
・ADSLにおけるモデム機能の詳細設定
というようなものが挙げられる。
【0051】
ソフトウェア更新機能464はブロードバンドルータ1のファームウェア更新手段の操作の他、ユーティリティ自動更新手段を有している。ユーティリティ自動更新手段は、本実施例においてさらに機能別に詳細なブロックに分けられるが、それについては後述する。
【0052】
図4は本発明の一実施例によるブロードバンドルータ1と制御端末となるクライアント端末4との相関性を示す図である。図4においては、ブロードバンドルータ1の設定・制御手段122内部のユーティリティ自動更新手段122aと、制御端末であるクライアント端末4のソフトウェア更新機能464内部のユーティリティ自動更新手段464aとの相関性を示している。
【0053】
ユーティリティ自動更新手段122aはブロードバンドルータ1の設定・制御手段122内部に設けられ、コマンド出力手段1221と、装置側判定手段1222と、ユーティリティ更新手段1223と、ユーティリティリスト記録手段1224と、ユーティリティ更新用ファイル入手URL(Uniform Resource Locator)記録手段1225とを備えている。
【0054】
ユーティリティ自動更新手段464aはクライアント端末4のソフトウェア更新機能464内部に設けられ、端末側判定手段4641と、コマンド応答出力手段4642と、被ユーティリティ更新制御手段4643と、ユーティリティ情報記憶手段4644とを備えている。
【0055】
コマンド出力手段1221は後述するコマンドを装置側判定手段1222からの指示にしたがって端末側判定手段4641に出力する機能を持っている。装置側判定手段1222はLSI制御手段121からのファームウェア更新完了の通知を契機にユーティリティ更新手順を開始する機能と、コマンド出力手段1221にコマンド出力を指示する機能と、コマンド応答手段4642からのコマンド応答の入力を受けてユーティリティの種類と版数とを認識する機能と、コマンド応答結果をユーティリティリスト記録手段1224に照会してユーティリティ更新の必要性を判定する機能と、必要に応じてユーティリティ更新手段1223に更新の実施を指示する機能とを持っている。
【0056】
ユーティリティ更新手段1223は装置側判定手段1222の指示にしたがって被ユーティリティ更新制御手段4643を制御する機能と、ユーティリティ更新用ファイル入手URL記録手段1225に照会してWAN(インタネット)300を通してユーティリティ更新用ファイル31をダウンロードして入手する機能とを持っている。
【0057】
ユーティリティリスト記録手段1224は新ファームウェアに対応するユーティリティの情報(種類と版数)をリストとして保管する機能を持っている。装置側判定手段1222はコマンド応答出力手段4642からのコマンド応答結果をユーティリティリスト記録手段1224に照会してユーティリティ更新の必要性を判定する。新しいユーティリティのリリースによって、保管情報を更新する場合には、ファームウェア更新用ファイル123の内部からユーティリティの情報(種類と版数)を取得して更新する。
【0058】
ユーティリティ更新用ファイル入手URL記録手段1225は新ファームウェアに対応するユーティリティ更新用ファイル31をダウンロードするURL情報を保管する機能を持っている。新しいユーティリティのリリースやURL変更等で保管情報を更新する場合には、ファームウェア更新用ファイル123の内部から対応するユーティリティ更新用ファイル31をダウンロードするURL情報を取得して更新する。
【0059】
端末側判定手段4641はコマンド出力手段1221からのコマンド入力を受けてユーティリティ情報記憶手段4644にユーティリティの種類と版数とを問い合わせる機能と、ユーティリティ情報記憶手段4644から得たユーティリティの情報(種類と版数)をコマンド応答出力手段4642に渡してコマンド応答の出力を指示する機能とを持っている。コマンド応答出力手段4642は端末側判定手段4641からユーティリティの種類と版数とを受取ってコマンド応答を出力する機能を持っている。
【0060】
被ユーティリティ更新制御手段4643はユーティリティ更新手段1223からの指示にしたがって画面表示装置47にユーティリティの更新通知や更新中表示等ユーザインタフェース画面を表示する機能と、ユーティリティ更新用ファイル31の情報を受取って記録装置45に記録されているユーティリティの内容を新しい版数に書換える機能とを持っている。
【0061】
ユーティリティ情報記憶手段4644はユーティリティの情報(種類と版数)を記憶する機能と、端末側情報手段4641からの問い合わせに対してユーティリティの情報を応答する機能とを持っている。
【0062】
ファームウェア更新用ファイル123にはその内部に、新しいファームウェア更新用データの他に、新ファームウェアに対応するユーティリティの情報(種類と版数)と、新ファームウェアに対応するユーティリティ更新用ファイル31をダウンロードするURL情報とを記録している領域が設けられている。ユーティリティの情報(種類と版数)はユーティリティリスト記録手段1224に記録され、URL情報はユーティリティ更新用ファイル入手URL記録手段1225に記録される。
【0063】
LSI制御手段121は装置側判定手段1222にファームウェア更新完了を通知する機能を持っており、ユーティリティ更新手順はこの通知を契機に実行される。
【0064】
ユーティリティ更新用ファイル(またはユーティリティインストール用ファイル)31において、ユーティリティ更新用ファイルは新しいユーティリティへの更新に必要なデータを記録しており、ユーティリティインストール用ファイルは新しいユーティリティをインストールするのに必要なデータを全て記録している。これら両者は更新用ファイルのみか、インストーラかの違いだけで殆ど同一の内容である。
【0065】
ユーティリティ更新用ファイル(またはユーティリティインストール用ファイル)31はインタネット300上の特定のURLに存在しており、ユーティリティ更新手段1223はユーティリティ更新用ファイル入手URL記録手段1225に照会したURLを参考にユーティリティ更新用ファイル(またはユーティリティインストール用ファイル)31をダウンロードする。
【0066】
画面表示装置47は被ユーティリティ更新制御手段4643の制御にしたがってユーティリティの更新通知や更新中表示等のユーザインタフェース画面を表示する。記録装置45は被ユーティリティ更新制御手段4643の制御にしたがって記録されているユーティリティの内容を新しい内容に書換えて保存する機能を持っている。
【0067】
図5は本発明の一実施例に用いられるコマンドの一覧を示す図である。図5においては、本実施例を実現するにあたり、ユーティリティ自動更新手段122aとユーティリティ自動更新手段464aとの間でやり取りされるコマンド及びコマンド応答の一覧を示している。
【0068】
「type」コマンドは制御端末側に現在インストールされているユーティリティの種類を問い合わせるコマンドである。このコマンドに対するコマンド応答(本文中では、仮にx=A,B,C,・・・,Zと表記する)の内容は、ユーティリティ情報記憶手段4644に記録されているユーティリティの種類である。当該装置の設定・制御手段であるユーティリティは1種類とは限らず、複数の種類が存在する場合があるため、本コマンドを必要とする。ユーティリティが複数の種類存在する場合があることについては、上述した「発明が解決しようとする課題」にて説明している。
【0069】
「revision」コマンドは制御端末側に現在インストールされているユーティリティの版数を問い合わせるコマンドである。このコマンドに対するコマンド応答(本文中では、仮にy=1,2,3、・・・,nと表記する)の内容は、ユーティリティ情報記憶手段4644に記録されているユーティリティの版数である。
【0070】
「install」コマンドは現在、制御端末にユーティリティがインストールされているかどうかを問い合わせるコマンドである。このコマンドに対するコマンド応答(本文中では、仮にzと表記する)の内容は、応答があれば(z=found)「インストール済である」、応答が無ければ(z=not found)「未インストールである」とする。
【0071】
図6は本発明の一実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作を示すフローチャートである。これら図1〜図6を参照して本発明の一実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作について説明する。尚、図6に示す処理はブロードバンドルータ1の中央演算処理装置11が主記憶装置13のプログラムを実行することでも実現可能である。
【0072】
図6では、ブロードバンドルータ1のファームウェア更新を契機に、制御端末であるクライアント端末4にインストールされているユーティリティの更新の必要性をチェックし、必要に応じてファームウェア更新完了後に新しいユーティリティへの更新を通知するとともに、ユーティリティを自動的に更新する動作について示している。
【0073】
LSI制御手段121から装置側判定手段1222へファームウェア更新完了の通知がなされると(図6ステップS1)、それ以降からユーティリティ自動更新手順が開始される。
【0074】
ユーティリティ自動更新手段122aでは、装置側判定手段1222の指示によってコマンド出力手段1221から端末側判定手段4641へ「type」コマンドを出力する(図6ステップS2)。これによって、ユーティリティ自動更新手段122aは制御端末側に現在インストールされているユーティリティの種類を問い合わせる。
【0075】
ユーティリティ自動更新手段464aでは、ユーティリティ情報記憶手段4644の種類の情報を基に、端末側判定手段4641の指示によってコマンド応答出力手段4642から装置側判定手段1222へ「type」コマンド応答が返される。装置側判定手段1222はコマンド応答手段4642からのコマンド応答結果をユーティリティリスト記録手段1224に照会してユーティリティ更新の必要性を判定する。
【0076】
ユーティリティ自動更新手段122aでは、現在インストールされているユーティリティの種類が新ファームウェアに対応した種類であれば、装置側判定手段1222の指示によってコマンド出力手段1221から端末側判定手段4641へ「revision」コマンドを出力する(図6ステップS4)。これによって、ユーティリティ自動更新手段122aは制御端末側に現在インストールされているユーティリティの版数を問い合わせる。
【0077】
ユーティリティ自動更新手段464aでは、ユーティリティ情報記憶手段4644の版数の情報を基に、端末側判定手段4641の指示によってコマンド応答出力手段4642から装置側判定手段1222へ「revision」コマンド応答が返される。装置側判定手段1222はコマンド応答手段4642からのコマンド応答結果をユーティリティリスト記録手段1224に照会してユーティリティ更新の必要性を判定する。
【0078】
ユーティリティ自動更新手段122aでは、現在インストールされているユーティリティの版数が新ファームウェアに対応した版数であれば、ユーティリティが新ファームウェアに対応した種類の最新版であり、ユーティリティの更新を不要と判断し(図6ステップS6)、ユーティリティ自動更新手順を終了する。
【0079】
ユーティリティ自動更新手段122aでは、現在インストールされているユーティリティの種類が新ファームウェアに対応した種類でなければ、または現在インストールされているユーティリティの版数が新ファームウェアに対応した版数でなければ、ユーティリティの種類もしくは版数のいずれかが新ファームウェアに対応していないことを意味するので、装置側判定手段1222の指示にしたがってユーティリティ更新手段1223がユーティリティ更新用ファイル入手URL記録手段1225に照会して最新のユーティリティ更新用ファイル入手URLを確認する(図6ステップS7)。
【0080】
次に、ユーティリティ更新手段1223はWAN(インタネット)300を通してユーティリティ更新用ファイル31をダウンロードして入手し(図6ステップS8)、被ユーティリティ更新制御手段4643にユーティリティ更新を通知し(図6ステップS9)、ユーティリティ更新を実行する(図6ステップS10)。
【0081】
被ユーティリティ更新制御手段4643はユーティリティ更新手段1223の指示にしたがって画面表示装置47にユーティリティ更新通知を表示する。ここで、更新通知の形式としては、ユーザに承諾を得る形(例えば、通知するダイアログボックスが開き、「ユーティリティ更新実行の選択権限はユーザにある」等)や通知(ユーザに選択権限なし)、もしくは完全非通知(ユーザに選択権限なし)でユーティリティ更新実行まで進行する形等、複数考えられる。
【0082】
被ユーティリティ更新制御手段4643はユーティリティ更新手段1223の指示にしたがってユーティリティ更新用ファイル31の情報を受取り、記録装置45に記録されているユーティリティの内容を新しい版数に書換える。これによって、ユーティリティ自動更新手順が終了する。
【0083】
このように、本実施例では、ユーティリティの版数をユーザに意識させることなく、最新の版数へ更新することができる。ブロードバンドルータ1の制御に適合しているユーティリティでも、版数が古い場合には、ブロードバンドルータ1のファームウェア更新によって追加された機新能や仕様変更に対応していないため、ブロードバンドルータ1の設定・制御手段122を正常に操作することができない場合がある。
【0084】
そのような場合には、ファームウェアの更新に同期して、追加された機新能や仕様変更に対応する版数のユーティリティへの更新が必須となる。本実施例では、ファームウェアの更新時に制御端末側のユーティリティの版数を確認する動作が含まれており、ユーティリティの版数をユーザに意識させることなく、最新の版数へ更新することができる。
【0085】
また、本実施例では、ユーティリティの種類をユーザに意識させることなく、的確な更新を行うことができる。ブロードバンドルータ1に対してユーティリティが数種類に分岐している場合がある。
【0086】
このような場合には、ユーティリティ更新の際、的確な種類のユーティリティ更新用ファイル31を選択する必要があり、ユーザの混乱を招くリスクがある。本実施例では、ファームウェアの更新時に制御端末側のユーティリティの種類を確認する動作が含まれており、ユーティリティの種類をユーザに意識させることなく、的確な更新を行うことができる。
【0087】
尚、上述した本発明の一実施例ではブロードバンドルータ1について述べたが、上記のネットワーク機器であれば、ブロードバンドルータ以外の他の機器にも適用可能であることはいうまでもない。
【0088】
図7は本発明の他の実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作を示すフローチャートである。本発明の他の実施例によるネットワーク機器及び制御端末となるクライアント端末は上述した本発明の一実施例と同様であるので、図1〜図5及び図7を参照して本発明の他の実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作について説明する。尚、図7に示す処理はブロードバンドルータ1の中央演算処理装置11が主記憶装置13のプログラムを実行することでも実現可能である。
【0089】
新規に、ブロードバンドルータ1を利用したシステム構築を行う場合、その時点では制御端末であるクライアント端末内にユーティリティが全くインストールされてない状態が考えられる。図7では、ブロードバンドルータ1の初期設定ウィザード完了後に、ユーティリティのインストール状況をチェックし、必要に応じてユーティリティの新規インストール通知を行うとともに、ユーティリティを自動的にインストールする例について示している。
【0090】
ブロードバンドルータ1では、中央演算処理装置11の初期設定手段111によって初期設定ウィザードが実行される(図7ステップS11)。ここでいう初期設定とは、ppp()やVoIP等のインタネット(WAN)300側の設定項目、ルーティング機能や無線LAN、IP電話機等のLAN側の設定項目等、ブロードバンドルータ1の使用にあたり最低限必須となる基本的な設定項目を指している。
【0091】
また、ウィザードとは対話形式の質問に順番に答えていくことで、所望の操作を完了する機能を指している。初期設定ウィザードは手順が理解し易く、初期設定時の操作によるユーザの負荷を軽減することができることから、広く用いられる方法の1つである。
【0092】
ユーティリティ自動更新手段122aでは、初期設定手段111から装置側判定手段1222へ初期設定ウィザード完了の通知がなされると、これ以降、ユーティリティ自動インストール手順が開始される。
【0093】
ユーティリティ自動更新手段122aでは、装置側判定手段1222の指示によってコマンド出力手段1221から端末側判定手段4641へ「install」コマンドを出力する(図7ステップS12)。これによって、ユーティリティ自動更新手段122aは制御端末側に現在ユーティリティがインストールされているかを問い合わせる。
【0094】
端末側判定手段4641は「install」コマンドに対するコマンド応答の有無を判定する。現在ユーティリティがインストールされている場合には、端末側判定手段4641の指示によってコマンド応答出力手段4642から装置側判定手段1222へ「install」コマンド応答が返される。
【0095】
ユーティリティ自動更新手段122aでは、コマンド応答出力手段4642からコマンド応答(z=found)があれば「インストール済である」と判定し、装置側判定手段1222からの指示にしたがって通常のユーティリティ自動更新手順へと移行する(図7ステップS14)。具体的には、図6のステップS2以降の手順を実施することで、ユーティリティ自動更新の完了となる。
【0096】
また、ユーティリティ自動更新手段122aでは、コマンド応答出力手段4642からコマンド応答がなければ、ユーティリティ自動更新手段464a全体が存在せず、ソフトウェア更新機能464からリクエストに対するエラーが返された場合(z=not found)、「未インストールである」と判定し、ユーティリティが全くインストールされていないことから、装置側判定手段1222の指示にしたがってユーティリティ更新手段1223がユーティリティ用ファイル入手URL記録手段1225に照会して最新のユーティリティインストール用ファイル入手URLを確認する(図7ステップS15)。
【0097】
ユーティリティ更新手段1223はWAN(インタネット)300を通してユーティリティインストール用ファイル31をダウンロードして入手し(図7ステップS16)、被ユーティリティ更新制御手段4643にユーティリティインストール通知を行い(図7ステップS17)、ユーティリティ新規インストールを実行する(図7ステップS18)。
【0098】
被ユーティリティ更新制御手段4643はユーティリティ更新手段1223からの指示にしたがって画面表示装置47にユーティリティインストール通知を表示する。また、被ユーティリティ更新制御手段4643はユーティリティ更新手段1223からの指示にしたがってユーティリティインストール用ファイル31の情報を受取り、記録装置45にユーティリティを新しく記録する。これによって、ユーティリティ自動インストール手順が終了する。
【0099】
図8は本発明の別の実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作を示すフローチャートである。本発明の別の実施例によるネットワーク機器及び制御端末となるクライアント端末は上述した本発明の一実施例と同様であるので、図1〜図5及び図8を参照して本発明の別の実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作について説明する。尚、図8に示す処理はブロードバンドルータ1の中央演算処理装置11が主記憶装置13のプログラムを実行することでも実現可能である。
【0100】
ブロードバンドルータ1と複数の制御端末とを含むシステムを利用する状況において、長期間未使用だった制御端末を接続した場合には、ブロードバンドルータ1のファームウェアが最新版であるにも関わらず、その制御端末のユーティリティの種類や版数が古いことが考えられる。また、クライアント端末を追加する場合には、ユーティリティを新規インストールして制御端末としておいた方が管理上、都合良い場合も考えられる。
【0101】
図8においては、ブロードバンドルータ1への接続を検出した全てのクライアント端末(制御端末を含む)に対して、ユーティリティのインストール状況を定期的にチェックし、必要に応じてユーティリティの新規インストールもしくは更新を通知するとともに、自動的にインストールもしくは更新する例について示している。
【0102】
ブロードバンドルータ1では接続状態監視手段112において、ブロードバンドルータ1に接続する全てのクライアント端末(制御端末を含む)の接続状態を監視している。
【0103】
装置側判定手段1222は定期的に各クライアント端末のユーティリティのインストール状況を確認する手順を開始し(図8ステップS21)、ユーティリティ自動インストール手順及びユーティリティ自動更新手順へと移行する(図8ステップS22)。具体的には、図7のステップS12以降の手順を実施し、ユーティリティのインストールの完了とする。これによって、ユーティリティ定期チェック手順は終了する。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の一実施例によるネットワーク機器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例によるインタネット接続の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例によるクライアント端末の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例によるブロードバンドルータと制御端末となるクライアント端末との相関性を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に用いられるコマンドの一覧を示す図である。
【図6】本発明の一実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の別の実施例によるユーティリティ自動更新方法の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0105】
1 ブロードバンドルータ
2 ISPの局設備
3 ゲートウェイ
4−1〜4−3 クライアント装置
11,42 中央演算処理装置
12,45 記録装置
13,43 主記憶装置
14 周辺デバイス
15 マン・マシン・インタフェース
16 WAN側通信手段
17,44 LAN側通信手段
41 オペレーティング・システム
46 ユーティリティ
47 画面表示装置
48 インタフェース
100 WAN側ネットワーク
111 初期設定手段
112 接続状態監視手段
113 自己診断手段
114 WAN・LAN中継通信手段
115 周辺デバイス制御手段
121 LSI制御手段
122 設定・制御手段
122a,464a ユーティリティ自動更新手段
200 LAN側ネットワーク
300 インタネット
461 システムの状態表示機能
462 システムの自己診断機能
463 システムの詳細制御・設定手段の操作機能
464 ソフトウェア更新機能
1221 コマンド出力手段
1222 装置側判定手段
1223 ユーティリティ更新手段
1224 ユーティリティリスト記録手段
1225 ユーティリティ更新用ファイル入手URL記録手段
4641 端末側判定手段
4642 コマンド応答出力手段
4643 被ユーティリティ更新制御手段
4644 ユーティリティ情報記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置のファームウェア更新によって基本動作の仕様変更が可能な設定・制御手段が制御端末のソフトウェアから操作可能となるネットワーク機器であって、前記ファームウェア更新の実行を契機に前記ソフトウェアの更新を前記制御端末に通知して当該ソフトウェアを更新する自動更新手段を有することを特徴とするネットワーク機器。
【請求項2】
前記自動更新手段は、前記ファームウェア更新の実行を契機に前記ソフトウェアの更新の必要性をチェックする手段と、前記更新の必要に応じて前記ファームウェア更新の完了後に前記ソフトウェアの更新を通知して当該ソフトウェアを更新する手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
【請求項3】
前記更新の必要性をチェックする手段は、前記ソフトウェアの種類及び版数のうちの少なくとも一方を確認し、その確認結果を基に前記更新の必要性をチェックすることを特徴とする請求項2記載のネットワーク機器。
【請求項4】
前記更新の必要性をチェックする手段は、前記ソフトウェアのインストールの有無を確認し、その確認結果を基に前記更新の必要性をチェックすることを特徴とする請求項2または請求項3記載のネットワーク機器。
【請求項5】
前記更新の必要性をチェックする手段は、前記ソフトウェアがインストールされたいないと判断した時に当該ソフトウェアの新規インストールを指示することを特徴とする請求項4記載のネットワーク機器。
【請求項6】
前記更新の必要性をチェックする手段は、前記ソフトウェアのインストールの有無を予め設定された周期で確認することを特徴とする請求項4または請求項5記載のネットワーク機器。
【請求項7】
インタネットへ接続するための機能を含む機器であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか記載のネットワーク機器。
【請求項8】
ネットワーク機器においてファームウェア更新によって基本動作の仕様変更が可能な設定・制御手段を操作可能とするソフトウェアがインストール可能な制御端末であって、前記ファームウェア更新の実行を契機として前記ソフトウェアの更新が通知されてきた時に当該ソフトウェアを更新する手段を有することを特徴とする制御端末。
【請求項9】
自端末にインストールされているソフトウェアの種類及び版数のうちの少なくとも一方を保持する保持手段を含み、
前記ネットワーク機器からの問合せに対して前記保持手段の内容を返送することを特徴とする請求項8記載の制御端末。
【請求項10】
自装置のファームウェア更新によって基本動作の仕様変更が可能な設定・制御手段が制御端末のソフトウェアから操作可能となるネットワーク機器に用いるユーティリティ自動更新方法であって、
前記ネットワーク機器が、前記ファームウェア更新の実行を契機に前記ソフトウェアの更新を前記制御端末に通知して当該ソフトウェアを更新する自動更新処理を実行することを特徴とするユーティリティ自動更新方法。
【請求項11】
前記自動更新処理は、前記ファームウェア更新の実行を契機に前記ソフトウェアの更新の必要性をチェックする処理と、前記更新の必要に応じて前記ファームウェア更新の完了後に前記ソフトウェアの更新を通知して当該ソフトウェアを更新する処理とを含むことを特徴とする請求項10記載のユーティリティ自動更新方法。
【請求項12】
前記更新の必要性をチェックする処理は、前記ソフトウェアの種類及び版数のうちの少なくとも一方を確認し、その確認結果を基に前記更新の必要性をチェックすることを特徴とする請求項11記載のユーティリティ自動更新方法。
【請求項13】
前記更新の必要性をチェックする処理は、前記ソフトウェアのインストールの有無を確認し、その確認結果を基に前記更新の必要性をチェックすることを特徴とする請求項11または請求項12記載のユーティリティ自動更新方法。
【請求項14】
前記更新の必要性をチェックする処理は、前記ソフトウェアがインストールされたいないと判断した時に当該ソフトウェアの新規インストールを指示することを特徴とする請求項13記載のユーティリティ自動更新方法。
【請求項15】
前記更新の必要性をチェックする処理は、前記ソフトウェアのインストールの有無を予め設定された周期で確認することを特徴とする請求項13または請求項14記載のユーティリティ自動更新方法。
【請求項16】
前記ネットワーク機器が、インタネットへ接続するための機能を含む機器であることを特徴とする請求項10から請求項15のいずれか記載のユーティリティ自動更新方法。
【請求項17】
自装置のファームウェア更新によって基本動作の仕様変更が可能な設定・制御手段が制御端末のソフトウェアから操作可能となるネットワーク機器に用いるユーティリティ自動更新方法のプログラムであって、前記ネットワーク機器のコンピュータに、前記ファームウェア更新の実行を契機に前記ソフトウェアの更新を前記制御端末に通知して当該ソフトウェアを更新する自動更新処理を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−268203(P2006−268203A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−82872(P2005−82872)
【出願日】平成17年3月23日(2005.3.23)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】