説明

ネットワーク端末故障対応システム、端末装置、サーバ装置、ネットワーク端末故障対応方法及びプログラム

【課題】 ネットワーク端末の様々な故障に柔軟に対応し、誰でも手軽に使いこせるネットワーク端末の故障対応技術を提供する。
【解決手段】 端末装置102は、プログラム制御方式の制御手段103、制御手段の動作異常を検出する検出手段104、制御手段103の動作異常が検出されたときにその異常の内容を示す異常情報をサーバ装置101に宛てて送信する異常情報送信手段105、サーバ装置101から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段106、受信されたプログラムで制御手段103のプログラムを書き換える書き換え手段107を備え、サーバ装置101は、異常情報を分析する分析手段108、分析結果に基づいて異常の内容に応じた修正用のプログラムを読み出す読み出し手段110、読み出されたプログラムを端末装置102宛てに送信するプログラム送信手段111を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク端末故障対応システム、端末装置、サーバ装置、ネットワーク端末故障対応方法及びプログラムに関し、たとえば、携帯電話機等のネットワーク端末に適用して好適なネットワーク端末故障対応システム、端末装置、サーバ装置、ネットワーク端末故障対応方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等のネットワーク端末の普及が著しい。とりわけ、携帯電話機は老若男女を問わず多くの人々が携帯している。こうしたネットワーク端末は動作試験をパスした正常なものだけが出荷されているものの、まれに使用中に異常(以下、故障という)が発生することがある。
【0003】
故障は、大別してハードウェアに起因するもの(以下、ハードウェア障害という)とソフトウェアに起因するもの(以下、ソフトウェア障害という)に分けることができる。前者のハードウェア障害は、機器の交換や持ち込みによる修理を受けなければならないが、後者のソフトウェア障害は、該当する制御プログラムの入れ替え(書き換えやバージョンアップなどともいう)で対処できるので、ユーザ段階で修復することが可能である。
【0004】
すなわち、ユーザは、ネットワークを介して該当する制御プログラム(故障の原因を修正したプログラム;以下、修正プログラムという)の有無を確認し、修正プログラムが存在すれば、それをダウンロードして故障プログラムを書き換えるという操作を行えばよい。サービスセンターに持ち込む必要がないので、手間が掛からない。
【0005】
このように、携帯電話機等のネットワーク端末の故障に対処するための手順は一応確立している。しかしながら、かかる手順は、ある程度の知識が必要であり、誰でも簡単に行えるものではない。ハードウェア障害かソフトウェア障害かの判断が難しく、しかも、ネットワークから修正プログラムを見つけ出して書き換えるという操作も簡単とはいえないからである。
したがって、携帯電話機等のネットワーク端末の故障に際して、誰でも簡単に対処することができるネットワーク端末故障対応システム、端末装置、サーバ装置、ネットワーク端末故障対応方法及びプログラムが求められる。
【0006】
たとえば、特許文献1には、端末のハードウェア障害に適用できる発明が記載されており、この発明では、端末の故障情報をネットワーク上の処理装置に送信すると、この処理装置で過去の故障事例と照合して適切な交換部品を選定した上、その交換部品を端末のユーザ宛に発送するという仕組みが開示されている。
または、特許文献2には、端末のソフトウェア障害に適用できる発明が記載されており、この発明では、端末で使用中の通信プログラムのバージョンをサーバに通知すると、このサーバは当該バージョンに対応した通信モード情報を端末に送信し、端末は当該通信モードで通信を行うという仕組みが開示されてるいる。
または、特許文献3には、端末の故障時に、その故障内容を示す情報を二次元コードで画面に表示し、その二次元コードをカメラで撮影してサポートセンターに送信するという仕組みが開示されている。
または、特許文献4には、サーバから端末に診断プログラムを取り込み、その診断プログラムの診断結果をサーバに送信する仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−233687号公報
【特許文献2】特開2006−344135号公報
【特許文献3】特開2008−028452号公報
【特許文献4】特開2009−017049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1〜4に記載のものは以下の問題点がある。
<特許文献1>
端末のハードウェア障害にしか適用できない。
<特許文献2>
端末で使用中の通信プログラムのバージョンに対応した通信モード情報をサーバから取り込むものに過ぎない。
<特許文献3>
端末の故障情報を二次元コードで画面に表示し、その二次元コードをカメラで撮影してサポートセンターに送信するものに過ぎない。
<特許文献4>
端末の診断結果をサーバで収集するだけのものに過ぎない。
したがって、いずれの引用文献に記載のものも、ネットワーク端末の様々な故障に柔軟に対応できず、誰でも手軽に使いこなせないという問題点がある。
【0009】
そこで、本発明は、ネットワーク端末の様々な故障に柔軟に対応し、誰でも手軽に使いこせるネットワーク端末の故障対応技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のするネットワーク端末故障対応システムは、ネットワーク上のサーバ装置と、該ネットワークを介して前記サーバ装置に接続可能な端末装置とを含み、前記端末装置は、プログラム制御方式の制御手段と、該制御手段の動作異常を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置に宛てて送信する異常情報送信手段と、該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段と、前記プログラム受信手段によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え手段とを備え、前記サーバ装置は、前記端末装置から送信された異常情報を分析する分析手段と、該分析手段の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し手段と、該読み出し手段によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のサーバ装置は、端末装置からの異常情報を分析する分析手段と、該分析手段の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し手段と、該読み出し手段によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の端末装置は、プログラム制御方式の制御手段と、該制御手段の動作異常を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報をサーバ装置に宛てて送信する異常情報送信手段と、該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段と、前記プログラム受信手段によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のネットワーク端末故障対応方法は、ネットワーク上のサーバ装置と、該ネットワークを介して前記サーバ装置に接続可能な端末装置とを含み、前記端末装置で、プログラム制御方式の制御手段の動作異常を検出する検出工程と、前記検出工程によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置に宛てて送信する異常情報送信工程と、該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信工程と、前記プログラム受信工程によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え工程とを実行し、前記サーバ装置で、前記端末装置から送信された異常情報を分析する分析工程と、該分析工程の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し工程と、該読み出し工程によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信工程とを実行することを特徴とする。
本発明のプログラムは、ネットワークを介してサーバ装置に接続可能な端末装置のコンピュータに、プログラム制御方式の制御手段、該制御手段の動作異常を検出する検出手段、前記検出手段によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置に宛てて送信する異常情報送信手段、該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段、前記プログラム受信手段によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え手段としての機能を与えることを特徴とする。
本発明のプログラムは、端末装置が接続されたネットワーク上のサーバ装置のコンピュータに、前記端末装置から送信された異常情報を分析する分析手段、該分析手段の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し手段、該読み出し手段によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信手段としての機能を与えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ネットワーク端末の様々な故障に柔軟に対応し、誰でも手軽に使いこせるネットワーク端末の故障対応技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態の概略的なシステム構成図である。
【図2】記憶部15の記憶空間の概念構造図である。
【図3】プログラム読み出し部14におけるプログラム読み出しの概念図である。
【図4】故障情報の検出概念図である。
【図5】実施形態のシステム動作のフローを示す図である。
【図6】実施形態の変形例を示す図である。
【図7】付記1の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、携帯電話機への適用を例にして図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態の概略的なシステム構成図である。この図において、携帯電話機1は、最寄りの基地局2を介して携帯電話網等のネットワーク3に常時又は定期的もしくは必要の都度、接続することが可能なネットワーク端末(または単に端末装置)である。
【0014】
この携帯電話機1は、ネットワーク端末としての様々な機能、たとえば、ネットワーク3上の不図示の交換装置を経由して他の携帯電話機や一般加入電話機との間で音声による通話を行うことができる通話機能、及び、同ネットワーク3上の様々なサーバ装置にアクセスして、たとえば、電子メールの送受信やホームページ等のインターネットコンテンツ閲覧などの各種サービスを受けることが可能なインターネット機能などを備える。なお、これらの機能に加えて、たとえば、静止画や動画などの撮影機能や、GPS衛星を利用した位置測位機能などの諸機能を備えていてもよい。
【0015】
携帯電話機1は、これらの機能をソフトウェアとハードウェアの有機的結合によって実現する。すなわち、携帯電話機1は、プログラム制御方式の制御要素であるCPU(セントラルプロセッシングユニットの略であるが、マイクロコンピュータまたは単にコンピュータともいう)4と、そのCPU4で実行する制御プログラム等のソフトウェアリソースを保持するPROM(プログラマブルリードオンリーメモリ)5と、CPU4に対して制御プログラムの実行記憶空間(作業エリアともいう)を提供するRAM(ランダムアクセスメモリ)6と、テンキーなどの物理ボタンやタッチパネル等を含む操作部7と、液晶ディスプレイ等からなる表示部8と、アンテナ9aを介して最寄りの基地局2との間で無線による双方向通信を行う通信部9と、携帯電話機1の故障を検出してその故障情報を収集する故障検出部10とを備える。
【0016】
ここで、ソフトウェア(またはソフトウエアリソース)とはCPU4で実行される制御プログラム(オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどともいう)等の電子データのことをいい、「等」はその制御プログラムの実行に必要な各種のデータを意味する。一方、ハードウェア(またはハードウェアリソース)とは、一般的にソフトウェア以外の物理的な構成要素のことをいい、図示の構成におけるCPU4、PROM5、RAM6、操作部7、表示部8、通信部9および故障検出部10などがそれ(ハードウェア)に相当する。ただし、図示の構成は、図面の輻輳を避けるために、携帯電話機1の主要なハードウェアだけを代表的に示している。携帯電話機1の不図示のハードウェアとしては、たとえば、静止画や動画などの撮影機能を担うカメラ部や、GPS衛星を利用した位置測位機能などを担うGPS受信部などが考えられる。
【0017】
このような構成を有する携帯電話機1は、音声による通話端末として用いられ、または、メール端末として用いられ、あるいは、ホームページ閲覧などのインターネット端末として用いられたりするほか、さらに、必要に応じて、カメラとして用いられたり、GPS端末として用いられたりするが、そのような各種用途における利用中に何らかの動作異常(以下、単に故障という)が発生することがある。
【0018】
故障の内容は様々であるが、大きく分けてハードウェア障害とソフトウェア障害に大別することができる。ハードウェア障害は、一般的に該当するハードウェア要素の交換や修理を必要とするため、多くの場合、ユーザ段階での復旧は困難で、最寄りのサービスステーションに持ち込む必要がある。
これに対して、ソフトウェア障害は、プログラムの書き換えで復旧することが多く、エラーが出ないように改善した修正用のプログラム(以下、修正プログラムという)をネットワーク3からダウンロードし、その修正プログラムで故障元のプログラムを置き換える(書き換える)ことによって故障から復旧させることができる。このため、ユーザ段階での復旧が可能で、いちいちサービスステーションに持ち込む必要がないという利点がある。
【0019】
図示のサーバ装置11は、ネットワーク端末故障対応サービスを提供する。このサービスを実現するために、サーバ装置11は、修正プログラムの配布という第一のサービス機能を有している。携帯電話機1でソフトウェア障害が発生した場合には、該当する修正プログラムをこのサーバ装置11から携帯電話機1にダウンロードし、PROM5の制御プログラムを書き換えればよい。ただし、一般的に修正プログラムは、故障が発生してから作成されるため、ある程度の故障情報が蓄積した後でなければ修正プログラムは存在しない。このため、修正プログラムが作られるまでの間の手当が必要である。
【0020】
この点を考慮し、図示のサーバ装置11は、診断プログラムの配布という第二のサービス機能も有している。この診断プログラムは、該当する修正プログラムがサーバ装置11になかった場合に、その修正プログラムの代わりに携帯電話機1に配布されるものであり、携帯電話機1の故障状況をより子細に診断してその診断結果をサーバ装置11に通知することによって、事後の修正プログラム作成の参考情報とするものである。
【0021】
サーバ装置11は、かかる二つのサービス機能(修正プログラムと診断プログラムの配布機能)を実現するための構成を有している。「サーバ」(英: Server)とは、コンピュータの分野で、ユーザ(クライアント)からの要求に対して何らかのサービスを提供するシステムのことをいう。一般的にサーバはサービスの規模に応じて大型から小型のシステムまで様々である。たとえば、大型のシステムでは運用の耐久性を考慮したサーバ専用型から分散型まで幅広く、また、小型のシステムでは専用型のみならずパーソナルコンピュータなどの汎用型を用いたものもあるが、図示のサーバ装置11は、これらのいずれの形態であってもかまわない。要は、クライアント(図では携帯電話機1)に対して、前記二つのサービス機能(修正プログラムと診断プログラムの配布機能)を提供できるものであればよい。
【0022】
サーバ装置11の構成は、上記の各種形態(専用型や分散型または汎用型)ごとの違いはあるものの、その基本は、CPUなどの演算要素と、ハードディスクなどの記憶要素と、通信部やキーボード及び表示部などの入出力要素とを備える点で一般的なコンピュータシステムと同様であるが、ここでは、図面の輻輳を避けるために、本実施形態に特有の機能のみを抜き出し、それらを概念的なブロックとして図示するものとする。
【0023】
すなわち、サーバ装置11は、ネットワーク3との間でデータの送受信を行う通信部12と、この通信部12を介して適宜に取り込まれた携帯電話機1の故障情報を分析する故障情報分析部13と、故障情報分析部13の分析結果に従って記憶部15から所要のプログラム(修正プログラムまたは診断プログラム)を読み出し、そのプログラムを通信部12を介して携帯電話機1宛に送信するプログラム読み出し部14とを少なくとも備える。なお、一般的なコンピュータシステムの構成に倣い、サーバ装置11は、たとえば、キーボードやマウス等の入力装置及び液晶ディスプレイ等の表示装置を当然備えていてもかまわない。
【0024】
図2は、記憶部15の記憶空間の概念構造図である。この図において、サーバ装置11の記憶部15は、ハードディスク等で構成された大容量の記憶要素であり、修正プログラムと診断プログラムを格納している。修正プログラムは携帯電話機1のPROM5に格納されている制御プログラムの修正版であり、診断プログラムは携帯電話機1のCPU1で適宜に実行される故障診断用のプログラムである。図示の記憶部15には、一例として複数の修正プログラムA〜Dと、同じく複数の診断プログラムa〜dが格納されている。
【0025】
故障情報分析部13は、携帯電話機1からの故障情報を分析し、プログラム読み出し部14は、その分析結果に従い、適切な修正プログラムまたは診断プログラムを記憶部15から読み出し、通信部12を介して携帯電話機1宛に送信する。
【0026】
図3は、プログラム読み出し部14におけるプログラム読み出しの概念図である。この図において、故障区分のK1〜K4はそれぞれ、故障情報分析部13によって分析された故障区分を示している。たとえば、K1は通話等のプロセス実行中の故障区分、K2はメール等のプロセス実行中の故障区分、K3はホームページ閲覧等のプロセス実行中の故障区分、K4はカメラ等のプロセス実行中の故障区分といった具合である。これらの故障区分は説明上の便宜例に過ぎない。他の故障区分であっても当然かまわない。
【0027】
プログラム読み出し部14は、故障情報分析部13の分析結果に従い、まず、記憶部15に該当する修正プログラムが格納されているか否かを調べる。そして、格納されていれば、その修正プログラムを読み出して携帯電話機1宛に送信し、一方、該当する修正プログラムが格納されていなければ、その分析結果に対応した診断プログラムが記憶部15に格納されているか否かを調べ、格納されていれば、その診断プログラムを読み出して携帯電話機1宛に送信する。
【0028】
今、図示のように故障区分K1について、診断プログラムaが格納されているものとする(修正プログラムなし)。同様に、故障区分K2について、修正プログラムAが格納されているものとし(診断プログラムなし)、故障区分K3について、修正プログラムBが格納されているものとし(診断プログラムなし)、故障区分K4について、診断プログラムbが格納されているものとする(修正プログラムなし)。
【0029】
このような場合、プログラム読み出し部14は、故障情報分析部13の分析結果がK1であれば、診断プログラムaを携帯電話機1宛に送信し、また、故障情報分析部13の分析結果がK2であれば、修正プログラムAを携帯電話機1宛に送信し、また、故障情報分析部13の分析結果がK3であれば、修正プログラムBを携帯電話機1宛に送信し、また、故障情報分析部13の分析結果がK4であれば、診断プログラムbを携帯電話機1宛に送信する。
【0030】
次に、携帯電話機1における故障検出について説明する。
前記のように、サーバ装置11は携帯電話機1からの「故障情報」に従い、適切な修正プロラムまたは診断プログラムを記憶部15から読み出して携帯電話機1宛に送信する。ここで、「故障情報」とは、携帯電話機1のソフトウェア障害の内容を示す情報のことであり、具体的には故障検出部10で検出される情報のことをいう。この故障情報の検出の仕方は様々考えられるが、たとえば、以下のようにしてもよい。
【0031】
図4は、故障情報の検出概念図である。この図において、縦長図形は、携帯電話機1のCPU4で実行される制御プログラムを模式的に示している。以下、この縦長図形を単に制御プログラム16ということにすると、この制御プログラム16は、いくつかのプロセス(処理単位)に細分化されている。たとえば、図示の例では4つのプロセスP1〜P4に細分化されており、P1は図3のK1に対応し、P2は図3のK2に対応し、P3は図3のK3に対応し、P4は図3のK4に対応する。
【0032】
このようなプロセスごとの細分化は、プログラムの開発や改修を効率的に行うための常套手法である。細分化することによって既存のソフトウェア資産を有効利用でき、しかも、不具合が発生した場合には該当するプロセス部分だけを入れ替えればよいからである。
【0033】
さて、一般的なプログラム開発においてはエラー対策が不可欠であることから、予期しないエラーが発生した場合に備えてエラー処理用のルーチン(以下、エラー処理部17)をプログラムの一部(図では制御プログラム16の末尾)に組み込んでおくとともに、各々のプロセスP1〜P4に自プロセス内で発生したエラーをトラップするトラップ部18〜21を設けておき、エラーが発生した場合にはそれらのトラップ部18〜21からエラー処理部17を呼び出す習わしになっている。
【0034】
エラー処理部17の役目は、CPU4の異常状態(停止状態や高負荷状態または予期されたエラーの発生)からの復帰にある。図示のエラー処理部17は、一般的なエラー処理部と同様にシステムリセット(制御プログラム16の実行開始位置を初期位置に戻す動作)を行って異常状態から復帰させるという動作を実行するほか、さらに、この実施形態に特有の動作、すなわち、異常状態に陥ったプロセス番号(P1〜P4のいずれか)をその呼び出し元のトラップ部18〜21から把握し、また、必要であれば異常状態発生直前の作業内容(RAM6の内容)を記録し、それらのプロセス番号と作業内容を「故障情報」としてサーバ装置11に送信するという動作を実行する。
【0035】
このように、制御プログラム16のエラー処理部17で故障情報の検出を行ってもよい。この場合、制御プログラム16のエラー処理部17は、図1の故障検出部10に相当する。ただし、故障情報の検出の仕方は、この態様(制御プログラム16のエラー処理部17によるもの)に限定されない。図1に示すように、ハード的に独立した故障検出部10を設けておき、この故障検出部10で各部の動作を常時又は定期的に監視するとともに、異常が発生した場合には、その異常発生時のプロセス番号(P1〜P4のいずれか)を把握し、また、必要であれば異常状態発生直前の作業内容(RAM6の内容)を記録し、それらのプロセス番号と作業内容を「故障情報」としてサーバ装置11に送信するようにしてもよい。
【0036】
次に、実施形態のシステム動作について説明する。
図5は、実施形態のシステム動作のフローを示す図である。この図において、左側のフロー(ステップS101〜ステップS108)は携帯電話機1の動作を示し、右側のフロー(ステップS201〜ステップS207)はサーバ装置11の動作を示している。また、両フロー間に引かれたいくつかの矢印付点線は、一方のフローから他方のフローへのデータ送受信のタイミングを示している。
【0037】
この図において、携帯電話機1の故障検出部10は、常時又は定期的に携帯電話機1の異常(故障)の有無を検出している。携帯電話機1は、故障が検出されない間(正常動作中)、通常の動作(通話の待ち受け等)を実行しており、その間、サーバ装置11は、携帯電話機1からの故障情報の受信待ち状態にある。
【0038】
今、携帯電話機1で何らかの異常が発生すると、この異常が故障検出部10で検出され(ステップS101)、異常発生時のプロセス番号(P1〜P4のいずれか)と、必要であれば異常状態発生直前の作業内容(RAM6の内容)とが「異常情報」としてサーバ装置11に送信される。サーバ装置11は、この「故障情報」の受信に応答して、故障情報の解析を行い(ステップS201)、プロセス番号に対応した修正プログラムが記憶部15に格納されているか検索する(ステップS202)。そして、修正プログラムの有無を判定し(ステップS203)、修正プログラムが見つかった場合は、その修正プログラムを携帯電話機1宛に送信(ステップS204)するとともに、故障情報を事後の資料として記憶部15などに蓄積保存(ステップS205)した後、フローを終了して、再び携帯電話機1からの故障情報の受信待ち状態に復帰する。
【0039】
携帯電話機1は、サーバ装置11からのプログラムを受信すると、そのプログラムの種別(修正プログラム/診断プログラム)を判定する(ステップS102)。そして、修正プログラムであれば、PROM5に格納されている制御プログラムの該当プロセス部分を受信した修正プログラムで書き換え(ステップS103)、書き換えを完了すると(ステップS104)、再起動(システムリセットともいう)(ステップS105)を行った後、フローを終了して、再び通常の動作(通話の待ち受け等)に復帰する。
【0040】
このように、実施形態のシステムにおいては、携帯電話機1で異常が発生すると、その異常発生時のプロセス番号を含む故障情報をサーバ装置11に送信し、且つ、この故障情報に従ってサーバ装置11から送り返される修正プログラムでPROM5の制御プログラムを書き換えることができる。
したがって、エラーを含む制御プログラムを修正プログラムで書き換えることができ、携帯電話機1の故障を復旧できるという効果が得られる上、かかる一連の動作(故障情報の送信及び修正プログラムの取り込みと書き換え)を人手を介さずに自動的に行うことができ、老若男女、誰でも手軽に使いこなすことができるネットワーク端末故障対応システムを実現できるという特有の効果が得られる。
【0041】
ところで、修正プログラムは、当初、サーバ装置11の記憶部15に格納されていない。少なくとも1回の不具合通報がなければ、修正プログラムは作られないからである。このような場合、本実施形態では、修正プログラムの代わりに所要の診断プログラムをサーバ装置11から携帯電話機1に送信する。
【0042】
すなわち、サーバ装置11のステップS203でNOを判定すると、まず、故障情報に対応した適切な診断プログラムを記憶部15から読み出して携帯電話機1に送信し(ステップS206)、次いで、携帯電話機1でこの診断プログラムを実行(ステップS106)して、その診断結果をサーバ装置11に送信する(ステップS107)。次に、サーバ装置11で診断結果に応じた対処方法を判定して、その対処方法のメッセージを携帯電話機1に送信し(ステップS207)、携帯電話機1の表示部8にその対処方法を表示(ステップS108)するとともに、表示完了通知をサーバ装置11に送信し、サーバ装置11で、故障情報を事後の資料として記憶部15などに蓄積保存(ステップS205)した後、フローを終了する。
【0043】
このようにすると、修正プログラムが作られるまでの間、所要の診断プログラムを携帯電話機1で実行して、その診断結果に基づき、携帯電話機1のユーザに対して、たとえば、サービスセンターへの持ち込み交換等の対処方法を通知できるから、ユーザに不安を抱かせることがないことに加え、さらに、その診断結果をサーバ装置11で収集蓄積するので、その蓄積情報を参考にして、より適切な修正プログラムの作成を行うことができるという利点が得られる。
【0044】
なお、上記の実施形態では、通信部9を介してネットワーク3にアクセスしているが、この態様に限定されない。たとえば、以下のようにしてもよい。
【0045】
図6は、実施形態の変形例を示す図である。図1との相違は、携帯電話機1に外部機器インターフェース(IF)22を加えた点にある。この外部機器IF22は、たとえば、LANケーブル等の有線媒体を介して近くの外部機器(図ではパソコン)23に接続することができるものであってもよく、又は、WiFiやBluetooth等の無線媒体を介して近くの外部機器23に接続することができるものであってもよい。この場合、外部機器23は、光ケーブル等の高速伝送路で直接的にまたは間に不図示のルータを介して間接的にネットワーク3に接続されている必要がある。
【0046】
このような構成によれば、通信部9を経由した比較的低速度の携帯電話回線の代わりに、光ケーブル等の高速回線を用いてネットワーク3上のサーバ装置11にアクセスできるので、修正プログラムや診断プログラムを速やかに受信することができるという利点が得られる。
【0047】
なお。以上の説明では、ネットワーク端末として携帯電話機1を例にしたが、これに限定されない。プログラム制御型のネットワーク端末であればよく、たとえば、スマートフォン、電子ブック端末、タブレット型やノート型あるいはデスクトップ型などのパソコン、もしくは、ゲーム機などであってもよい。
【0048】
以下、本発明の特徴を付記する。
なお、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
図7は、付記1の構成図である。
ネットワーク端末故障対応システムは、
ネットワーク100上のサーバ装置101と、該ネットワーク100を介して前記サーバ装置101に接続可能な端末装置102とを含み、
前記端末装置102は、
プログラム制御方式の制御手段103と、
該制御手段の動作異常を検出する検出手段104と、
前記検出手段104によって前記制御手段103の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置101に宛てて送信する異常情報送信手段105と、
該送信に応答して前記サーバ装置101から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段106と、
前記プログラム受信手段106によって受信されたプログラムで前記制御手段103のプログラムを書き換える書き換え手段107とを備え、
前記サーバ装置101は、
前記端末装置102から送信された異常情報を分析する分析手段108と、
該分析手段108の分析結果に基づいて前記端末装置102の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段109から読み出す読み出し手段110と、
該読み出し手段110によつて読み出されたプログラムを前記端末装置102宛てに送信するプログラム送信手段111と
を備えたことを特徴とする。
【0049】
(付記2)
前記サーバ装置は、さらに、前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムが前記記憶手段に格納されているか否かを判定する判定手段を備え、
前記読み出し手段は、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを前記記憶手段から読み出す一方、前記判定手段の判定結果が否定の場合に前記端末装置の異常の内容に応じた診断用のプログラムを前記記憶手段から読み出す
ことを特徴とする付記1に記載のネットワーク端末故障対応システム。
【0050】
(付記3)
前記端末装置は、さらに、前記プログラム受信手段によって受信された前記サーバ装置からのプログラムが診断用のプログラムである場合に、その診断用のプログラムを実行する実行手段と、
該実行手段の実行結果を前記サーバ装置に送信する診断結果送信手段と
を備えたことを特徴とする付記1又は付記2いずれかに記載のネットワーク端末故障対応システム。
【0051】
(付記4)
前記サーバ装置は、さらに、前記端末装置の診断結果を受信する診断結果受信手段と、
前記診断結果受信手段によって受信された診断結果に応じた修理方法メッセージを前記端末装置宛てに送信するメッセージ送信手段と
を備えたことを特徴とする付記1乃至付記3いずれかに記載のネットワーク端末故障対応システム。
【0052】
(付記5)
前記端末装置は、さらに、前記サーバ装置からの修理方法メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段によって受信された修理方法メッセージを表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする付記1乃至付記4いずれかに記載のネットワーク端末故障対応システム。
【0053】
(付記6)
図7に示すように、
端末装置102からの異常情報を分析する分析手段108と、
該分析手段108の分析結果に基づいて前記端末装置102の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段109から読み出す読み出し手段110と、
該読み出し手段110によつて読み出されたプログラムを前記端末装置102宛てに送信するプログラム送信手段111と
を備えたことを特徴とするサーバ装置101。
【0054】
(付記7)
さらに、前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムが前記記憶手段に格納されているか否かを判定する判定手段を備え、
前記読み出し手段は、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを前記記憶手段から読み出す一方、前記判定手段の判定結果が否定の場合に前記端末装置の異常の内容に応じた診断用のプログラムを前記記憶手段から読み出す
ことを特徴とする付記6に記載のサーバ装置。
【0055】
(付記8)
さらに、前記端末装置の診断結果を受信する診断結果受信手段と、
前記診断結果受信手段によって受信された診断結果に応じた修理方法メッセージを前記端末装置宛てに送信するメッセージ送信手段と
を備えたことを特徴とする付記6又は付記7いずれかに記載のサーバ装置。
【0056】
(付記9)
図7に示すように、
プログラム制御方式の制御手段103と、
該制御手段103の動作異常を検出する検出手段104と、
前記検出手段104によって前記制御手段103の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報をサーバ装置101に宛てて送信する異常情報送信手段105と、
該送信に応答して前記サーバ装置101から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段106と、
前記プログラム受信手段106によって受信されたプログラムで前記制御手段103のプログラムを書き換える書き換え手段107と
を備えたことを特徴とする端末装置102。
【0057】
(付記10)
さらに、前記プログラム受信手段によって受信された前記サーバ装置からのプログラムが診断用のプログラムである場合に、その診断用のプログラムを実行する実行手段と、
該実行手段の実行結果を前記サーバ装置に送信する診断結果送信手段と
を備えたことを特徴とする付記9に記載の端末装置。
【0058】
(付記11)
さらに、前記サーバ装置からの修理方法メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段によって受信された修理方法メッセージを表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする付記9又は付記10いずれかに記載の端末装置。
【0059】
(付記12)
ネットワーク上のサーバ装置と、該ネットワークを介して前記サーバ装置に接続可能な端末装置とを含み、
前記端末装置で、
プログラム制御方式の制御手段の動作異常を検出する検出工程と、
前記検出工程によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置に宛てて送信する異常情報送信工程と、
該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信工程と、
前記プログラム受信工程によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え工程とを実行し、
前記サーバ装置で、
前記端末装置から送信された異常情報を分析する分析工程と、
該分析工程の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し工程と、
該読み出し工程によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信工程とを実行する
ことを特徴とするネットワーク端末故障対応方法。
【0060】
(付記13)
ネットワークを介してサーバ装置に接続可能な端末装置のコンピュータに、
プログラム制御方式の制御手段、
該制御手段の動作異常を検出する検出手段、
前記検出手段によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置に宛てて送信する異常情報送信手段、
該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段、
前記プログラム受信手段によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え手段
としての機能を与えることを特徴とするプログラム。
【0061】
(付記14)
端末装置が接続されたネットワーク上のサーバ装置のコンピュータに、
前記端末装置から送信された異常情報を分析する分析手段、
該分析手段の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し手段、
該読み出し手段によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信手段
としての機能を与えることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0062】
100 ネットワーク
101 サーバ装置
102 端末装置
103 制御手段
104 検出手段
105 異常情報送信手段
106 プログラム受信手段
107 書き換え手段
108 分析手段
109 記憶手段
110 読み出し手段
111 プログラム送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上のサーバ装置と、該ネットワークを介して前記サーバ装置に接続可能な端末装置とを含み、
前記端末装置は、
プログラム制御方式の制御手段と、
該制御手段の動作異常を検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置に宛てて送信する異常情報送信手段と、
該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段と、
前記プログラム受信手段によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え手段とを備え、
前記サーバ装置は、
前記端末装置から送信された異常情報を分析する分析手段と、
該分析手段の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し手段と、
該読み出し手段によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク端末故障対応システム。
【請求項2】
端末装置からの異常情報を分析する分析手段と、
該分析手段の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し手段と、
該読み出し手段によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信手段と
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
さらに、前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムが前記記憶手段に格納されているか否かを判定する判定手段を備え、
前記読み出し手段は、前記判定手段の判定結果が肯定の場合に前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを前記記憶手段から読み出す一方、前記判定手段の判定結果が否定の場合に前記端末装置の異常の内容に応じた診断用のプログラムを前記記憶手段から読み出す
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
さらに、前記端末装置の診断結果を受信する診断結果受信手段と、
前記診断結果受信手段によって受信された診断結果に応じた修理方法メッセージを前記端末装置宛てに送信するメッセージ送信手段と
を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3いずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
プログラム制御方式の制御手段と、
該制御手段の動作異常を検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報をサーバ装置に宛てて送信する異常情報送信手段と、
該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段と、
前記プログラム受信手段によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え手段と
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項6】
さらに、前記プログラム受信手段によって受信された前記サーバ装置からのプログラムが診断用のプログラムである場合に、その診断用のプログラムを実行する実行手段と、
該実行手段の実行結果を前記サーバ装置に送信する診断結果送信手段と
を備えたことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
さらに、前記サーバ装置からの修理方法メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段によって受信された修理方法メッセージを表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする請求項5又は請求項6いずれかに記載の端末装置。
【請求項8】
ネットワーク上のサーバ装置と、該ネットワークを介して前記サーバ装置に接続可能な端末装置とを含み、
前記端末装置で、
プログラム制御方式の制御手段の動作異常を検出する検出工程と、
前記検出工程によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置に宛てて送信する異常情報送信工程と、
該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信工程と、
前記プログラム受信工程によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え工程とを実行し、
前記サーバ装置で、
前記端末装置から送信された異常情報を分析する分析工程と、
該分析工程の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し工程と、
該読み出し工程によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信工程とを実行する
ことを特徴とするネットワーク端末故障対応方法。
【請求項9】
ネットワークを介してサーバ装置に接続可能な端末装置のコンピュータに、
プログラム制御方式の制御手段、
該制御手段の動作異常を検出する検出手段、
前記検出手段によって前記制御手段の動作異常が検出されたときに、その異常の内容を示す異常情報を前記サーバ装置に宛てて送信する異常情報送信手段、
該送信に応答して前記サーバ装置から返送されるプログラムを受信するプログラム受信手段、
前記プログラム受信手段によって受信されたプログラムで前記制御手段のプログラムを書き換える書き換え手段
としての機能を与えることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
端末装置が接続されたネットワーク上のサーバ装置のコンピュータに、
前記端末装置から送信された異常情報を分析する分析手段、
該分析手段の分析結果に基づいて前記端末装置の異常の内容に応じた修正用のプログラムを記憶手段から読み出す読み出し手段、
該読み出し手段によつて読み出されたプログラムを前記端末装置宛てに送信するプログラム送信手段
としての機能を与えることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−230451(P2012−230451A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−96754(P2011−96754)
【出願日】平成23年4月25日(2011.4.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.WiFi
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】