説明

ネットワーク管理装置及びネットワーク管理装置の制御方法

【課題】ネットワークケーブルの誤交換やネットワークケーブルの挿抜時に他のネットワークケーブルが巻き込まれて抜けてしまうことを防止する。
【解決手段】ネットワーク装置の各ポートにおいてネットワークケーブルの接続の有無を検出する手段と、各ポートにおいてネットワークケーブルをロック又はアンロックする手段と、各ポートにおいて障害の有無を判定する手段と、複数のポートのうち、接続有りと検出され、かつ障害無しと判定された各ポートについては、ロックをかけ、障害有りと判定された各ポートについては、アンロックする制御を行うネットワーク装置状態管理機能を備えるネットワーク管理装置1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のネットワークケーブルを接続・管理する際に用いて好適なネットワーク管理装置及びネットワーク管理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1や特許文献2には、ネットワークケーブルの故障を検知するための技術が開示されている。また、特許文献3には、信号ケーブルの接続をロックあるいはアンロック(ロック解除)するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−147845号公報
【特許文献2】特開2007−199812号公報
【特許文献3】特開2003−61942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ハブ、ルーター等のネットワーク装置に接続されているネットワークケーブルに故障が発生した場合の対処の方法には次のようなものが考えられる。ネットワークケーブルに故障が発生した場合には、まず、別に用意された管理端末で故障箇所を表示したり、または、管理端末で障害ログを採取診断したりすることで、管理者に対して故障箇所を通知する。次に、管理者が、通知された故障箇所について、故障箇所の表示結果の記憶やメモ、プリントアウトした結果を頼りにネットワーク装置を特定する。その後、管理者が、ネットワーク装置の表示を確認するなどして、故障しているポートを特定し、ネットワークケーブルを交換していた。この方法では、故障診断結果に基づいて人的にネットワーク装置の特定やポートの特定を行うため、間違ったネットワークケーブルを交換してしまうという可能性が考えられる。
【0005】
また、ネットワークケーブルはネットワーク装置の構造上、密集して接続されていることが多く、ネットワークケーブルのロック機構(すなわちモジュラープラグ(あるいはモジュラージャックともいう)の爪部分)が破損しているネットワークケーブルを使用していた場合、隣接するネットワークケーブルの挿抜時には、勘合が緩んだり、ネットワークケーブルが抜けたりする可能性が考えられる。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決することのできるネットワーク管理装置及びネットワーク管理装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、複数のネットワークケーブルが接続されるネットワーク装置を管理するネットワーク管理装置であって、前記ネットワーク装置の各ポートにおいてネットワークケーブルの接続の有無を検出する接続状態検出手段と、前記ネットワーク装置の各ポートにおいてネットワークケーブルをロック又はアンロックするポートロック・アンロック手段と、前記ネットワーク装置の各ポートにおいて障害の有無を判定する障害判定手段と、前記複数のポートのうち、前記接続状態検出手段によって接続有りと検出され、かつ前記障害判定手段によって障害無しと判定された各ポートについては、前記ポートロック・アンロック手段によってロックをかけ、前記障害判定手段によって障害有りと判定された各ポートについては、前記ポートロック・アンロック手段によってアンロックする制御手段とを備えることを特徴とするネットワーク管理装置である。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、複数のポートのうち、接続されていてかつ障害のない全てのネットワークケーブルは、ポートロック・アンロック手段によってロックがかけられ、その複数のネットワークケーブルのうち、障害有りと判定されたもののみ、アンロックすなわちロックが解除される。したがって、誤って、故障していない別のネットワークケーブルを交換してしまうことや、ネットワークケーブルの挿抜時に他のネットワークケーブルが巻き込まれて抜けてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明によるネットワーク管理装置の一実施形態の構成を模式的に示した図である。
【図2】図1のネットワーク管理装置1における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図3】図1のネットワーク管理装置1に組み込まれているネットワーク装置20の構造図((a)は内部構造を示す模式的斜視図、(b)は外観を示す正面図)である。
【図4】図3(a)のポートロック・アンロック機構800についての詳細図((a)はロック状態(ソレノイドスイッチ810がON状態)、(b)はアンロック状態(ソレノイドスイッチ810がOFF状態))である。
【図5】図3(a)のポート接続状態検出機構900についての詳細図((a)はネットワークケーブル接続状態(プッシュスイッチ910がON状態)、(b)はネットワークケーブル未接続状態(プッシュスイッチ910がOFF状態))である。
【図6】図1のネットワーク装置状態データベース200内のネットワーク装置状態テーブル201の例を示す図である。
【図7】図1の障害検知用データベース300内の障害検知データベース301の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施形態について図1〜図7を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態としてのネットワーク管理装置1の構成を示した図である。図2は、図1のネットワーク管理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。図3(a)は図1のネットワーク装置20の内部構造を示す斜視図、図3(b)は外観を示す正面図である。図4(a)は図3(a)のポートロック・アンロック機構800のロック状態(ソレノイドスイッチ810がON状態)を示す斜視図、図4(b)はアンロック状態(ソレノイドスイッチ810がOFF状態)を示す斜視図である。図5(a)は図3(a)のポート接続状態検出機構900のネットワークケーブル接続状態(プッシュスイッチ910がON状態)を示す側面図、図5(b)はネットワークケーブル未接続状態(プッシュスイッチ910がOFF状態)を示す側面図である。図6は、図1のネットワーク装置状態データベース200内のネットワーク装置状態テーブル201の例を示す図である。図7は、図1の障害検知用データベース300内の障害検知データベース301の例を示す図である。
【0011】
本発明の一実施形態としてのネットワーク管理装置1は、図1に示す通り、複数のネットワーク装置20と、それを管理する管理機構10とを備えて構成されている。各ネットワーク装置20は、複数(この例では各8個)のLAN(ローカルエリアネットワーク)ポート400と、各LANポート400に対応するように設けられた複数のポート点灯部600とを備えている。なお、以下ではLANポート400を単にポートと記すこともある。
【0012】
管理機構10は、ネットワーク装置状態管理機能100と、ネットワーク装置状態DB(データベース)200と、障害検知用DB300とを備えて構成されている。管理機構10は、1または複数のコンピュータと、記憶装置、表示装置、入力装置、通信装置等の周辺装置との組み合わせによって構成されていて、所定のプログラムを実行することで、ネットワーク装置状態管理機能100や、ネットワーク装置状態DB200による情報管理機能、障害検知用DB300による情報管理機能等の機能を実現する。
【0013】
各ネットワーク装置20は、図3(a)または(b)に示すように、複数のLANポート400と、各LANポート400に対応する符号表示である複数のポート番号410と、複数のポート点灯部600とを備えている。各ネットワーク装置20は、さらに、ポート点灯機構500と、ポート制御機構700と、ポートロック・アンロック機構800と、ポート接続状態検出機構900とを備えている。
【0014】
LANポート400は、ネットワークケーブルのコネクタ(コンセント、接続口ともいう)であり、ネットワークケーブル830(すなわちネットワークケーブル830のモジュラープラグ831)が接続される(図4、図5参照)。各LANポート400にはポート番号410が付与されている。
【0015】
ポート点灯機構500は、複数のポート点灯部600を有し、各ポート点灯部600に点灯・消灯を実行させる機能と、「ポート点灯状態」をポート制御機構700に通知する機能を持つ。
【0016】
各ポート点灯部600は、各LANポート400の下部に位置し、LED(発光ダイオード)を有し、ポート点灯機構500の指示に従ってLEDの点灯・消灯を行う。ポート点灯機構500からポート制御機構700に通知される上記の情報(あるいは信号)である「ポート点灯状態」は、このLEDの点灯(ON)・消灯(OFF)に対応する情報である。
【0017】
ポート制御機構700は、ネットワークの通信機能(ハブやスイッチ機能)を持ち、ネットワーク装置状態管理機能100からポートのロック・アンロックの指示を受けると、ポートロック・アンロック機構800に対し、指示されたポートのロック・アンロックの指示を出す。また同じく、ネットワーク装置状態管理機能100からポートの点灯・消灯の指示を受けると、ポート点灯機構500に対し、指示されたポート点灯部600の点灯・消灯の指示を出す。また、ポート制御機構700は、制御している各ネットワーク装置20の「ネットワーク装置名」「ポート番号」「ポート接続状態」「ポート状態」「ポートロック状態」「ポート点灯状態」を各ネットワーク装置20から受信し、ネットワーク装置状態管理機能100からの動作状態の報告指示により、動作状況をネットワーク装置状態管理機能100に通知する機能を持つ。尚、各ネットワーク装置20は、固有の名称である「ネットワーク装置名」を持っている。本実施形態では、例えば“SWM001”“SWM002”…などである(図1)。なお、ポート制御機構700は、例えば、1または複数のコンピュータと、記憶装置、入出力回路、通信装置等の周辺装置との組み合わせによって構成されていて、所定のプログラムを実行することで実現することができる。
【0018】
なお、「ポート状態」は、ネットワークの通信機能により、検出可能である。例えば、ネットワークケーブル830が接続されると、データ通信の前に、オートネゴシエーションによって、相手先と、伝送速度、通信モード(例えば、半二重や全二重の二重モード)について整合を取る必要がある。この際、通信可能な相手先が見つかれば、「ポート状態」は“link up”(リンクアップ)となる。その後、伝送速度、通信モードを決定し、通信が可能となる。ネットワークケーブル830の断線により、通信ができない状態に陥ると、「ポート状態」は“link down”(リンクダウン)となる。また、ネットワークケーブル830が接続されていない(すなわちモジュラープラグ831が挿入・接続されていない)場合の「ポート状態」は“No Module”(ノー・モジュール)となる。
【0019】
ポートロック・アンロック機構800は、各LANポート400のロック・アンロックを実行する機能と、「ポートロック状態」をポート制御機構700に通知する機能を持つ。
【0020】
ポート接続状態検出機構900は、ネットワークケーブル830の挿抜状態を検出する機能と、「ポート接続状態」をポート制御機構700に通知する機能を持つ。
【0021】
図4は、ネットワークケーブル830のロック機構についての詳細である。ポートロック・アンロック機構800は、内部にソレノイドスイッチ810を有する。ソレノイドスイッチ810は、ポート制御機構700からの指示により、ロックピン820を上下させることによってネットワークケーブル830のロック・アンロックを可能とする。ソレノイドスイッチ810はON(オン)状態でロックピン820が降下し、ネットワークケーブル830のモジュラープラグ831の凹み部833に入りロック状態となる(図4(a))。また、OFF(オフ)状態でロックピン820が上昇してアンロック状態となる(図4(b))。なお、モジュラープラグ831には抜け防止用の爪部832が設けられている。また、上記「ポートロック状態」は、このソレノイドスイッチ810のON/OFF状態に対応する情報である。
【0022】
図5は、ネットワークケーブル830の挿抜状態の検出機構についての詳細である。ポート接続状態検出機構900は内部にプッシュスイッチ910を有する。プッシュスイッチ910はプッシュピン920の状態によって、ネットワークケーブル830の挿抜状態を検出できる。ネットワークケーブル830が接続されると、プッシュピン920が押し込まれることにより、プッシュスイッチはON状態となり、ネットワークケーブル830が接続された事を検出できる(図5(a))。ネットワークケーブル830が未接続の場合には、プッシュピン920が戻り、プッシュスイッチ910はOFF状態となり、ネットワークケーブル830が未接続と検出できる(図5(b))。上記「ポート接続状態」は、このプッシュスイッチ910のON/OFF状態に対応する情報である。例えば、あるLANポート400にネットワークケーブル830が接続されたとすると、ポート接続状態検出機構900(図5)は、プッシュスイッチ910のプッシュピン920が押し込まれることによってプッシュスイッチ910がON状態となるのでネットワークケーブル830が接続されたことを検出する。このポート接続状態検出機構900による検出結果はポート制御機構700(図3)に通知される。
【0023】
図1のネットワーク装置状態管理機能100は、各ネットワーク装置20のポート制御機構700(図3)と通信を行い、動作状態の管理と障害検知や指示を行う。ここで、ネットワーク装置状態管理機能100が各ネットワーク装置20と通信を行う順番は、例えば「ネットワーク装置名」の数値の小さい方からとなる。図1の例ではネットワーク装置名の末尾の数字が最若番である“SWM001”が1番目となる。
【0024】
ネットワーク装置状態管理機能100による動作状態の管理は次のように行われる。ネットワーク管理装置1に電源が投入されると、ネットワーク装置状態管理機能100は、1番目のネットワーク装置20(ネットワーク装置名=“SWM001”)(図1)のポート制御機構700に動作状態の報告指示を出す。ネットワーク装置20(“SWM001”)のポート制御機構700は、それを受けて動作状況の報告をネットワーク装置状態管理機能100に行う。報告を受けると、ネットワーク装置状態管理機能100は、次のネットワーク装置20(ネットワーク装置名=“SWM002”)(図1)のポート制御機構700に、動作状態の報告指示を出す。ネットワーク装置20(“SWM002”)のポート制御機構700はそれを受けて、動作状況の報告をネットワーク装置状態管理機能100に行う。一巡したら、「ネットワーク装置名」が、最若番のネットワーク装置20(ネットワーク装置名=“SWM001”のネットワーク装置20)に戻り、上記動作を繰り返す。これにより各ネットワーク装置20の動作状態の更新が継続的に行われる。
【0025】
また、ネットワーク装置状態管理機能100は、各ポート制御機構700から受信した動作状態をネットワーク装置状態DB200の中のネットワーク装置状態テーブル201(図6)に反映する。同時に、各ポート制御機構700からの受信情報と障害検知用DB300を使用して、障害を検知する。この動作を繰り返し、各ネットワーク装置20の動作状態の管理と障害検知を行う。また、ネットワーク装置状態管理機能100は、障害を検知した場合には、障害が発生したネットワーク装置20のポート制御機構700へLANポート400のアンロックとポート点灯部600の点灯を指示する機能を持つ。また、ネットワーク装置状態管理機能100は、障害の発生したネットワークケーブル830が交換され、正常状態になると、LANポート400のロックとポート点灯部600の消灯を指示する機能を持つ。
【0026】
管理機構10の中のネットワーク装置状態DB200は、ネットワーク装置状態管理機構100から提供されるネットワーク装置の状態、「ネットワーク装置名」「ポート番号」「ポート接続状態」「ポート状態」「ポートロック状態」「ポート点灯状態」を一覧にしたネットワーク接続状態テーブル201(図6)を格納している。
【0027】
管理機構10の中の障害検知用DB300は、ポート状態と障害判定を関連付けた障害検知データベース301(図7)を格納しており、ネットワーク装置状態管理機構100から提供されるネットワーク装置の状態を照合する際に使用される。本実施形態では、障害検知用DB300内に、「ポート状態」が“link up”の場合に障害判定が“OK”(障害無し)、“No Module”の場合に障害判定が“OK”、“link down”の場合に障害判定が“NG”(障害有り)であることを表す情報を含む障害検知データベース301が格納されている。
【0028】
次に、図2のフローチャートなどを参照して図1のネットワーク管理装置1の動作について詳細に説明する。なお、図2のフローチャートの一連のステップは、ネットワーク装置20の1台分に対応する処理の流れを表している。すなわち、図2のフローチャートの一連のステップを、複数回繰り返し実行することで、複数のネットワーク装置20に対する処理が実行されることになる。
【0029】
なお、前提として、ネットワーク管理装置1の電源が投入されていて、各ネットワーク装置20の所望の複数のLANポート400には複数のネットワークケーブル830(図4)が接続されているものとする。
【0030】
電源の投入を受けて、ネットワーク装置状態管理機能100(図1)は、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM001)(図1)のポート制御機構700に、動作状態の報告指示を出す(ステップS1)。ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM001)のポート制御機構700は、それを受けて全LANポート400に関する動作状況の報告をネットワーク装置状態管理機能100に行う(ステップS2)。すなわち、ステップS2では、ポート制御機構700が制御しているネットワーク装置20の各LANポート400についての情報を収集し、収集したネットワーク装置20内の情報をネットワーク装置状態管理機能100に通知する。収集する情報は、ネットワーク装置状態DB200(図1)内のネットワーク接続状態テーブル201(図6)と同項目である。
【0031】
ここで、ステップS2でのポート制御機構700による動作状況の報告について具体例を示して説明する。いま、ネットワーク装置名がSWM001のポート1(=ポート番号1のLANポート400)にネットワークケーブル830が挿入され、リンクアップが行われたとする。この場合、このLANポート400についての情報は、「ネットワーク装置名」“SWM001”、「ポート番号」“1”、「ポート接続状態」“ON”、「ポート状態」“link up”となる。ただし、ポートロック/アンロックの制御やポート点灯/消灯の制御は、ネットワーク装置状態管理機能100の指示によってステップS6、S8またはS10において行われるのでこの時点では「ポートロック状態」“OFF”、「ポート点灯状態」“OFF”となる。
【0032】
ネットワーク装置状態管理機能100は、受信した情報をネットワーク装置状態DB200(図1)内のネットワーク接続状態テーブル201(図6)に反映する(ステップS3)。
【0033】
次に、ネットワーク装置状態管理機能100は、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM001)の各LANポート400について、ネットワーク装置状態DB200(図1)内のネットワーク接続状態テーブル201の情報の「ポート状態」の箇所を障害検知用DB300(図1)上の障害検知データベース301(図7)に当てはめてネットワークケーブル830の障害判定を行う(ステップS4)。例えば、ネットワーク装置状態テーブル201の「ポート状態」が“link up”の場合、障害検知DB300の「ポート状態」“link up”に対応する「障害判定」は“OK”なので、当該ネットワークケーブル830は正常であると判定される。他方、「ポート状態」が“link down”の場合には、「障害判定」は“NG”となり、ネットワークケーブル830に障害があったと判定される。また、「ポート状態」が“No Module”の場合には、「障害判定」は“OK”となるが、判定結果にはネットワークケーブル830が“未接続状態”であることを示す情報が付加される。
【0034】
次に、ネットワーク装置状態管理機能100は、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM001)のポート制御機構700に対して、正常な(=「障害判定」が“OK”かつネットワークケーブル830が“未接続状態でない”)各LANポート400のロックと消灯を指示する(ステップS5)。
【0035】
ポート制御機構700は、ステップS5での指示に基づいて、正常なすべてのLANポート400のロックと消灯を行う(ただし、すでにロックずみや消灯ずみのポートについてはその状態を継続する)(ステップS6)。ステップS6では、ポート制御機構700が、ポートロック・アンロック機構800(図3)に正常と判定されたポートのロックを実行させる。ポートロック・アンロック機構800は、ソレノイドスイッチ810(図4)をON状態にすることにより、ロックピン820(図4)を降下させ、ネットワークケーブル830のモジュラープラグ831の凹み部833に入れてネットワークケーブル830をロック状態とする。例えば、SWM001というネットワーク装置名のポート1のネットワークケーブル830がロックされると、ポート制御機構700でポートロック状態が把握され、「ポートロック状態」が“ON”となる。また、ステップS6では、ポート制御機構700が、ポート点灯機構500に正常と判定された各ポートに対応する各ポート点灯部600を消灯させる。ここで正常な各ポートの「ポート点灯状態」が“OFF”となる。ステップS6での処理の結果、上記で例示したLANポート400についての情報は、「ネットワーク装置名」“SWM001”、「ポート番号」“1”、「ポート接続状態」“ON”、「ポート状態」“link up”、「ポートロック状態」“ON”、「ポート点灯状態」“OFF”となる。
【0036】
次に、ネットワーク装置状態管理機能100は、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM001)のポート制御機構700に対して、障害が検知された(=「障害判定」が“NG”の)各LANポート400のアンロックと点灯を指示する(ステップS7)。
【0037】
ポート制御機構700は、ステップS7での指示に基づいて、障害が検知されたすべてのLANポート400のアンロックと点灯を行う(ただし、すでにアンロックずみや点灯ずみのポートについてはその状態を継続する)(ステップS8)。ステップS8では、ポート制御機構700が、ポートロック・アンロック機構800(図3)に障害ありと判定されたポートのアンロックを実行させる。ポートロック・アンロック機構800は、ソレノイドスイッチ810(図4)をOFF状態にすることにより、ロックピン820(図4)を上昇させ、ネットワークケーブル830のモジュラープラグ831の凹み部833から出してネットワークケーブル830をアンロック状態とする。例えば、SWM001というネットワーク装置名のポートX(Xは1〜8のいずれか)のネットワークケーブル830がアンロックされたとすると、ポート制御機構700でポートアンロック状態が把握され、「ポートロック状態」が“OFF”となる。また、ステップS8では、ポート制御機構700が、ポート点灯機構500に障害ありと判定された各ポートに対応する各ポート点灯部600を点灯させる。ここで障害ありと判定された各ポートの「ポート点灯状態」が“ON”となる。ステップS8での処理の結果、ここで例示したLANポート400についての情報は、「ネットワーク装置名」“SWM001”、「ポート番号」“X”、「ポート接続状態」“ON”、「ポート状態」“link down”、「ポートロック状態」“OFF”、「ポート点灯状態」“ON”となる。
【0038】
次に、ネットワーク装置状態管理機能100は、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM001)のポート制御機構700に対して、ネットワークケーブル830が“未接続状態”(=「障害判定」が“OK”かつネットワークケーブル830が“未接続状態”)の各LANポート400のアンロックを指示する(ステップS9)。
【0039】
ポート制御機構700は、ステップS7での指示に基づいて、ネットワークケーブル830が未接続のすべてのLANポート400のアンロックを行う(ただし、すでにアンロックずみのポートについてはその状態を継続する)(ステップS10)。ステップS10では、ポート制御機構700が、ポートロック・アンロック機構800(図3)にネットワークケーブル830が未接続と判定されたポートのアンロックを実行させる。ポートロック・アンロック機構800は、ソレノイドスイッチ810(図4)をOFF状態にすることにより、ロックピン820(図4)を上昇させ、ネットワークケーブル830のモジュラープラグ831の凹み部833から出させてネットワークケーブル830をアンロック状態とする。ここで、SWM001というネットワーク装置名のポートXのネットワークケーブル830がアンロックされると、ポート制御機構700でポートアンロック状態が把握され、「ポートロック状態」が“OFF”となる。ステップS8での処理の結果、ここで例示したLANポート400についての情報は、「ネットワーク装置名」“SWM001”、「ポート番号」“X”、「ポート接続状態」“OFF”、「ポート状態」“No Module”、「ポートロック状態」“OFF”となり、「ポート点灯状態」はそれまでの状態が維持される。すなわち、ネットワークケーブル830が未接続と判定される前に、正常と判定され、消灯状態であったポートは「ポート消灯状態」“OFF”のままであり、他方、障害有りと判定されて点灯状態であったポートは「ポート点灯状態」“ON”のままとなる。
【0040】
以上のステップS1〜S10の処理によって、ネットワーク装置20(例えば、ネットワーク装置名:SWM001)の全ポートについて、ステップS4での判定結果に基づいてポートのロック/アンロックと点灯/消灯の制御が行われる。そして、ステップS1〜S10の処理を繰り返し実行することで他のネットワーク装置20(例えば、ネットワーク装置名:SWM002、SWM003、…)の各ポートについてロック/アンロックと点灯/消灯の制御が行われる。そして、全ネットワーク装置20について処理が終了すると、再び最初のネットワーク装置20(この例ではネットワーク装置名:SWM001)から同様の処理を実行することで各ネットワーク装置20についての情報の更新とそれに基づく判断結果による制御が継続して行われる。
【0041】
次に、上記処理の一具体例として、故障が検知され、それに対して保守作業がなされる場合の処理の流れについて説明する。ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM002)の8個のLANポート400のうちポート番号1〜6のLANポート400が正常(ポート状態:“link up”)、ポート番号7〜8のLANポート400がネットワークケーブル830未接続(ポート状態:“No Module”)である場合に、ポート番号6に障害が発生するときを例にして説明する。
【0042】
ポート番号1〜6のLANポート400が正常で、ポート番号7〜8のLANポート400が未接続の場合、ポート番号1〜6の「ポート接続状態」が“ON”、「ポート状態」が“link up”、「ポートロック状態」が“ON”、「ポート点灯状態」が“OFF”となり、ポート番号7〜8の「ポート接続状態」が“OFF”、「ポート状態」が“No Module”、「ポートロック状態」が“OFF”、「ポート点灯状態」が“OFF”となっている。この状態で、ポート番号6のポートに接続されているネットワークケーブル830に障害が発生したとすると、その後にネットワーク装置状態管理機能100の指示(ステップS1)に従ってポート制御機構700がポートの状態を通知(ステップS2)する際に、ポート番号6の「ポート状態」が“link down”となる。そして、ネットワーク装置状態管理機能100がネットワーク装置状態テーブル201に情報を反映する(ステップS3)と、ポート番号6の「ポート接続状態」が“ON”、「ポート状態」が“link down”、「ポートロック状態」が“ON”、「ポート点灯状態」が“OFF”となる。なお、他のポートの状態は変化しない。
【0043】
次に、ネットワーク装置状態管理機能100が障害判定を行う(ステップS4)と、障害検知用DB300内の障害検知データベース301(図7)を参照して、「ポート状態」が“link down”となっているポート番号6が「障害判定」=“NG”となる。なお、他のポートは「障害判定」=“OK”となっている。
【0044】
次に、ネットワーク装置状態管理機能100は、上記ステップS4での判定結果に基づいて、ポート制御機構700に対して、正常かつ「ポート接続状態」が“ON”のポート番号1〜5に対して、ポートのロックと消灯を行うよう指示を出す(ステップS5)。次に、ポート制御機構700は、正常な各ポート(ポート番号1〜5)のロックと消灯を、この例では継続する(ステップS6)。
【0045】
次に、ネットワーク装置状態管理機能100が、ポート制御機構700に対して障害があると判定されたポート番号6のポートのアンロックと点灯を指示する(ステップS7)。これに応じてポート制御機構700は、障害があるポート番号6のアンロックと点灯を行う(ステップS8)。
【0046】
次に、ネットワーク装置状態管理機能100が、ポート制御機構700にネットワークケーブル830が未接続のポート番号7〜8のアンロックを指示する(ステップS9)。これに応じてポート制御機構700は、ネットワークケーブル830が未接続のポート番号7〜8のポートポートのアンロックを、この例では継続する(ステップS10)。
【0047】
以上の処理で、障害が発生したポート番号6のポートは、ステップS8でアンロックされるとともに点灯される。他方、それ以外のポートは、ネットワークケーブル830が接続されているポートはロックされて消灯された状態であり、ネットワークケーブル830が接続されていないポートはアンロックされて消灯された状態となっている。
【0048】
次に、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM002)に対し、ステップS1でネットワーク装置状態管理機能100がポート制御機構700に動作状態の報告を指示すると、ステップS2でポート制御機構700からは次の状態が報告される。すなわち、ポート番号6については、「ポート接続状態」が“ON”、「ポート状態」が“link down”、「ポートロック状態」が“OFF”、「ポート点灯状態」が“ON”となる。なお、他のポートの状態は変化してない。次に、ネットワーク装置状態管理機能100がネットワーク装置状態テーブル201にステップS2で通知された情報を反映すると、その結果は、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM002)について図6に示すようになる。以降、ネットワークケーブル830の交換作業(故障状態を解消する作業)が行われるまで、ポート番号6の状態は変化しない。すなわち、ポート番号6はアンロックかつ点灯されている。また、他のネットワークケーブル830が接続されている正常な各ポートはロック状態でかつ消灯状態となっている。さらに、ネットワークケーブル830が接続されていない各ポートはアンロック状態でかつ消灯状態となっている。
【0049】
次に、保守員(あるいは管理者)が、ポートの点灯状態を確認して障害発生場所を特定し、ポート番号6のネットワークケーブル830を交換したとする。交換の際、ネットワークケーブル830が抜かれると、ポート接続状態検出機構900は、プッシュスイッチ910のプッシュピン920が戻り、プッシュスイッチOFFの状態となる。ポート接続状態検出機構900は、これによりネットワークケーブル830が抜去された事を検出するので、その旨をポート制御機構700に通知する。ポート制御機構700は、ネットワーク装置状態管理機能100から次に動作状態の報告指示を受けた際に(ステップS1)、ネットワーク装置状態管理機能100に対し、ポート番号の「ポート接続状態」が“OFF”となったことなどを通知する(ステップS2)。次にネットワーク装置状態管理機能100が受信した情報をネットワーク装置状態DB200内のネットワーク装置状態テーブル201に反映すると(ステップS3)、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM002)のポート番号6については、「ポート接続状態」が“OFF”、「ポート状態」が“link down”、「ポートロック状態」が“OFF”、「ポート点灯状態」が“ON”となる。この状態での後続するステップS4における障害判定結果は障害ありとなるので、ポート番号6に対しては再びステップS8でアンロックと点灯の継続制御がなされることになる。
【0050】
次に、交換用のネットワークケーブル830が接続されると、ポート接続状態検出機構900は、プッシュスイッチ910のプッシュピン920が押し込まれることにより、プッシュスイッチON状態を検出する。ポート接続状態検出機構900は、これによりネットワークケーブル830が接続された事を検出するので、その旨をポート制御機構700に通知する。ポート制御機構700は、ネットワーク装置状態管理機能100から次に動作状態の報告指示を受けた際に(ステップS1)、ネットワーク装置状態管理機能100に対し、ポート番号の「ポート接続状態」が“ON”となったことなどを通知する(ステップS2)。次にネットワーク装置状態管理機能100が受信した情報をネットワーク装置状態DB200内のネットワーク装置状態テーブル201に反映すると(ステップS3)、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM002)のポート番号6については、「ポート接続状態」が“ON”、「ポート状態」が“link down”、「ポートロック状態」が“OFF”、「ポート点灯状態」が“ON”となる。この状態での後続するステップS4における障害判定結果は障害ありとなるので、ポート番号6に対しては再びステップS8でアンロックと点灯の継続制御がなされることになる。
【0051】
次に、ネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM002)のポート番号6は、ネットワークケーブル830が接続されると、オートネゴシエーションによって、相手先と、伝送速度、通信モードについて整合が取られ、相手先が見つかれば、「ポート状態」が“link up”となる。この状態で、次に、ステップS1〜S3の処理でネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM002)の状態がネットワーク装置状態DB200内のネットワーク装置状態テーブル201に反映されると、ポート番号6については、「ポート接続状態」が“ON”、「ポート状態」が“link up”、「ポートロック状態」が“OFF”、「ポート点灯状態」が“ON”となる。この場合、ステップS4の障害判定結果は「障害判定」は“OK”となり、障害無し(かつ“ポート接続状態”)と判定されるので、ポート番号6に対しては、次のステップS5およびS6でポートのロックと消灯が行われる。
【0052】
そして、さらに次のステップS1〜S3の処理で、ネットワーク装置状態テーブル201内のネットワーク装置20(ネットワーク装置名:SWM002)のポート番号6については、「ポート接続状態」が“ON”、「ポート状態」が“link up”、「ポートロック状態」が“ON”、「ポート点灯状態」が“OFF”となる。
【0053】
上記のように本実施形態のネットワーク管理装置1は、ネットワーク装置の状態管理機能とネットワーク装置状態DBと、障害検知用DBと、ネットワーク装置(ハブ、スイッチ)に接続されるネットワークケーブルの接続状態を検出する機能と、ケーブルをロック・アンロックする機構と、指定したポートの点灯・消灯機能を持ったネットワーク装置である。ネットワークケーブルが故障した場合、ネットワークケーブルを交換する必要がある。その場合、故障しているネットワークポートの特定をネットワーク装置の状態管理機能で行い、指定したポートの点灯機能により、交換対象のケーブルの特定を可能とする。あわせて、指定したポートのみがロック解除されるため、他のネットワークケーブルは抜けない構造となっており、ネットワークケーブルの誤挿抜を防ぎ、他の障害を引き起こすことを防止できる機能を持つ。また、ネットワークケーブルのロック機構が破損し、抜けやすい状態のケーブルを使用している場合でも、本ロック機構により、抜けにくい状態となり、安定した運用が可能となる。
【0054】
すなわち、本実施形態によれば、障害発生時、障害ポートが点灯する事により、障害発生箇所の特定が容易となり、障害箇所の特定時間の短縮が図れる。また、障害が発生したポートのみネットワークケーブルのロックが解除されるため、ケーブルの誤挿抜を防止でき、保守性が向上する。
【0055】
なお、障害発生箇所の特定は、自動で行うため間違えることがなくなり、安定した保守作業を提供できる。また、障害発生ポート以外は、ネットワークケーブルがロックされているためネットワークケーブルの交換作業中に隣接するケーブルの勘合が緩んだり、ケーブルが抜けたりすることを防止でき、安定した運用が可能となる。これによって、例えば、ネットワークケーブルのコネクタ部分のロック(爪部分)が破損している状態で使用されている場合であっても、隣接したケーブルを抜く際に巻き込んで抜けてしまうことがなくなる。
【0056】
また、本実施形態によれば、障害箇所の特定を管理機能部で行えるため、指定されたポートが点灯する事により位置の確認がすばやくできるようになった。また障害ポートのみロック解除される為、ケーブルの誤挿抜が防止可能となった。ネットワーク装置の保守の場面での効果が大きく期待できる。
【0057】
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限定されることなく、ネットワーク管理装置1が複数の管理機構10を備えていたり、ネットワーク管理装置1がネットワーク装置20毎に設けられていたり、ポート点灯部600のほかに点灯部を設けてロック/アンロックの状態を表示するようにしたり、ロックの方法をモジュラープラグ831のネットワークケーブル830側の端部831a(図5(a))を拘束するものとしたり、ネットワークケーブル830自体を拘束するものとしたりというように変形することなどができる。
【0058】
また、本発明の実施の形態と特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。「接続状態検出手段」=ネットワーク装置状態管理機能100、ポート制御機構700、ポート接続状態検出機構900等の組み合わせ。「ポートロック・アンロック手段」=ネットワーク装置状態管理機能100、ポート制御機構700、ポートロック・アンロック機構800等の組み合わせ。「障害判定手段」=ネットワーク装置状態管理機能100(図2のステップS4の処理)。「制御手段」=ネットワーク装置状態管理機能100(図2のステップS5、S7の処理)、ポート制御機構700(図2のステップS6、S8の処理)等の組み合わせ。「点灯手段」=複数のポート点灯部600。
【符号の説明】
【0059】
1 ネットワーク管理装置
10 管理機構
20 ネットワーク装置
100 ネットワーク装置状態管理機能
200 ネットワーク装置状態データベース
201 ネットワーク装置状態テーブル
300 障害検知用データベース
301 障害検知データベース
400 LANポート
500 ポート点灯機構
600 ポート点灯部
700 ポート制御機構
800 ポートロック・アンロック機構
810 ソレノイドスイッチ
820 ロックピン
830 ネットワークケーブル
831 モジュラープラグ
832 爪部
833 凹み部
900 ポート接続状態検出機構
910 プッシュスイッチ
920 プッシュピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のネットワークケーブルが接続されるネットワーク装置を管理するネットワーク管理装置であって、
前記ネットワーク装置の各ポートにおいてネットワークケーブルの接続の有無を検出する接続状態検出手段と、
前記ネットワーク装置の各ポートにおいてネットワークケーブルをロック又はアンロックするポートロック・アンロック手段と、
前記ネットワーク装置の各ポートにおいて障害の有無を判定する障害判定手段と、
前記複数のポートのうち、前記接続状態検出手段によって接続有りと検出され、かつ前記障害判定手段によって障害無しと判定された各ポートについては、前記ポートロック・アンロック手段によってロックをかけ、前記障害判定手段によって障害有りと判定された各ポートについては、前記ポートロック・アンロック手段によってアンロックする制御手段と
を備えることを特徴とするネットワーク管理装置。
【請求項2】
前記ネットワーク装置の各ポートに対応する複数の点灯表示を行う点灯手段を備え、
前記制御手段が、前記複数のポートのうち、前記接続状態検出手段によって接続有りと検出され、かつ前記障害判定手段によって障害無しと判定された各ポートについては、前記ポートロック・アンロック手段によってロックをかけるとともに前記点灯手段を消灯し、前記障害判定手段によって障害有りと判定された各ポートについては、前記ポートロック・アンロック手段によってアンロックするとともに前記点灯手段を点灯する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理装置。
【請求項3】
前記障害判定手段が、各ポートにおけるリンクアップ又はリンクダウンの検出結果に基づいて障害無し又は障害有りと判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク管理装置。
【請求項4】
複数のネットワークケーブルが接続されるネットワーク装置を管理するネットワーク管理装置の制御方法であって、
前記ネットワーク装置の各ポートにおいてネットワークケーブルの接続状態の有無を検出する接続状態検出手段と、
前記ネットワーク装置の各ポートにおいてネットワークケーブルをロック又はアンロックするポートロック・アンロック手段と、
前記ネットワーク装置の各ポートにおいて障害の有無を判定する障害判定手段と
を用い、
前記複数のポートのうち、前記接続状態検出手段によって接続有りと検出され、かつ前記障害判定手段によって障害無しと判定された各ポートについては、前記ポートロック・アンロック手段によってロックをかけ、前記障害判定手段によって障害有りと判定された各ポートについては、前記ポートロック・アンロック手段によってアンロックする制御する
ことを特徴とするネットワーク管理装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−74841(P2012−74841A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−217208(P2010−217208)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】