説明

ネットワーク間データ配信システム、情報通信端末、コンテンツ配信サーバ

【課題】 一定のコンテンツを短時間に多数のユーザーに対して最適な配信経路で配信するものではなかった。
【解決手段】 閲覧端末11からコンテンツ配信サーバ14に対して通知プロトコルを利用して複数の通信網のそれぞれから接続して通知セッションを確立すると、配信スケジューラ15は、同通信網のいずれかを利用した配信経路と配信スケジュールとを決定して閲覧端末11に通知し、同閲覧端末11は上記配信スケジュールに応じて配信の予定時刻まで待機し、同予定時刻に再起動してコンテンツ配信サーバ14の配信スケジューラ15と配信サーバ群16との間で上記通知された配信経路での通知セッションを確立し、閲覧端末11と配信サーバ群16との間でコンテンツの配信を実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク間データ配信システム、情報通信端末、コンテンツ配信サーバに関し、特に、コンテンツの配信などに利用するデータ交換ネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
新聞、雑誌、週刊誌のような定期刊行物をTCP/IP通信手段を介して電子配信するシステムが利用され始めている。受信する側のIPアドレスが分からない場合、プッシュ型の配信は不可であり、プル型とならざるを得ない。
一方、新聞などは数千万部を発行する。プル型の配信とすると、配信タイミングは受信者側の操作に依存するため、受信者に対する全容量を考慮した上で受信操作のピークに備えざるを得ない。すなわち、時間をかけて受信者が平準に受信すれば低容量で済むにもかかわらず、いつでも好きな時間に受信することとなるとピークを予想して必要以上の大容量のサーバ群を用意しなければならない。
【0003】
これに対して、ショートメールを飛ばし、コンテンツはプル型とする疑似プッシュ型の従来技術が知られている。すなわち、受信側が移動網を利用する情報通信端末である場合、移動通信網に依存したPush配信方法(SMS機能を利用する)によりコンテンツ配信をスケジュールする。
特許文献6に開示される電子新聞の配信システムは、移動体通信端末、外部表示装置、配信サーバ、配信サーバに登録された配信予約情報を用いたシステムである。このシステムでは、配信の開始タイミングを移動通信網のSMS機能を利用してスケジュールされたプッシュ配信を実現している。
【0004】
また、データ交換ネットワークを介してデータを送信するものとして、以下の技術が知られている。
特許文献1に示す技術は、移動無線コンピュータ装置の位置に基づいて、この装置にプレゼンスとプロファイルデータをプッシュする。特に、請求項1には、「移動コンピュータ装置のプロファイルとプレゼンス情報とを自動的に修正する。」と記載され、請求項4には、「要求の送信はXMPPを含むがこれに限定されない、・・標準距離プロトコルの一つを使用して行われる。」と記載されている。
【0005】
特許文献2に示す技術は、データ配信のための管理を容易化する。特に、請求項5には、「配信経路の属性をチェックして、最適な配信経路を自動的に選択する。」と記載されている。
特許文献3に示す技術は、最適メッセージ経路を動的に選択するメッセージ経路選択システムを開示する。特に、請求項1には、「送信元から送信先へメッセージを送信するために、複数の利用可能な経路から好ましい経路を動的に選択する。」と記載されている。
【0006】
特許文献4に示す技術は、モバイルユーザがネットワークから取得するための所要時間を短くする。特に、請求項1には、「全広告情報の配信をスケジュールして広告受給者の操作を行うことなくプッシュ型で広告情報を配信する。」と記載されている。
特許文献5に示す技術は、受信する端末の状態に適応したコンテンツを配信する。特に、請求項1には、「配信するべき情報の範囲に基づいて、配信するべき情報を再構築して、通信接続状態を示す識別子を送信した携帯端末に対して、再構築した情報を配信する。」と記載され、請求項3には、「プッシュ型情報配信する。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2008−546266号公報
【特許文献2】特開2000−293458号公報
【特許文献3】特開2006−333486号公報
【特許文献4】特開2002−123741号公報
【特許文献5】特開2006−330933号公報
【特許文献6】特開2008−271455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した特許文献6に示す技術では、サーバからのコンテンツの配信が、配信タイミングの通知に利用している移動通信機の通信機能(SMS機能)に依存している。言い換えると、配信のタイミングを移動網のSMS機能を利用し、コンテンツ配信にも移動用のコンテンツ配信機能を利用する。このため、他の通信網(例えば固定通信網)の利用ができないという課題がある。また、複数の通信可能手段がある場合に最適な通信経路を選択するという柔軟性に欠けている。さらに、SMS機能というキャリア依存のサービスを使うことで、配信サービスの実現には、キャリアとの協調が必要であり、電子書籍配信事業の構築にあたって、追加サービスの提供の柔軟性にも欠ける。
【0009】
この他、特許文献1〜特許文献5に示す技術では、一定のコンテンツを短時間に多数のユーザーに対して最適な配信経路で配信するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、キャリア通信網に依存しないプッシュ通知方式(例えば、XMPPプロトコルを利用する)により、コンテンツ配信をスケジュールするとともに、複数の通信経路に対し動的に最適な配信経路を選択を可能とする。
本発明は、その一例として、情報通信端末とコンテンツ配信サーバとが、ネゴシエーション用の通知プロトコルを利用可能な複数の通信網を介して接続可能であり、コンテンツ配信サーバから情報通信端末へ定期的にコンテンツを配信するネットワーク間データ配信システムであって、上記情報通信端末から上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記複数の通信網のそれぞれから接続して通知セッションを確立し、上記コンテンツ配信サーバは上記複数の通信網のいずれかを利用した配信経路と配信スケジュールとを決定し、同決定した配信経路と配信スケジュールとを上記情報通信端末に通知し、上記情報通信端末は上記配信スケジュールに応じて配信の予定時刻まで待機し、同予定時刻に再起動して上記コンテンツ配信サーバとの間で上記通知された配信経路での通知セッションを確立し、上記情報通信端末と上記コンテンツ配信サーバとの間で確立された配信経路を介してコンテンツの配信を実施する。
【0011】
上記構成において、本ネットワーク間データ配信システムでは、コンテンツ配信サーバから情報通信端末へ定期的にコンテンツを配信する。ここで、情報通信端末とコンテンツ配信サーバとは、ネゴシエーション用の通知プロトコルを利用可能な複数の通信網を介して接続可能となっている。
まず、上記情報通信端末から上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記複数の通信網のそれぞれから接続して通知セッションを確立する。これにより、上記コンテンツ配信サーバは上記情報通信端末との間で通信可能な複数の通信網を認識でき、そのいずれかを利用した配信経路と配信スケジュールとを決定することができる。そして、同決定した配信経路と配信スケジュールとを上記情報通信端末に通知する。
【0012】
一方、上記情報通信端末は上記配信スケジュールに応じて配信の予定時刻まで待機し、同予定時刻に再起動して上記コンテンツ配信サーバとの間で上記通知された配信経路での通知セッションを確立する。この配信経路は予めコンテンツ配信サーバの側から通知されているものであるから、情報通信端末側の移動網や固定網の情報に変更があったとしても、情報通信端末側からは接続が可能であり、通信セッションは確立できる。また、配信経路自体はコンテンツ配信サーバが認識し得る範囲で選択できるものであり、通常は最も効率的なものを選択できる。従って、予めスケジューリングされたタイミングで、上記情報通信端末と上記コンテンツ配信サーバとの間で確立された最適な配信経路を介してコンテンツの配信を実施することになる。
【0013】
ここで、上記コンテンツ配信は、上記配信経路と配信スケジュールを決定する配信スケジューラと、上記コンテンツを配信する配信サーバ群とからなり、複数の通信網は、上記情報通信端末が加入する移動網と、非移動網の固定網とからなる構成としても良い。
この場合、上記情報通信端末からコンテンツ配信サーバに対して上記移動網経由と上記固定網経由とで通知セッションを確立して上記通信網を通知せしめる。
さらに、上記配信スケジューラは、上記情報通信端末を特定するとともに、同情報通信端末へ配信するコンテンツを特定し、同情報通信端末との間の通信網に対応する通信帯域を特定し、同通信帯域の効率に基づいて配信経路とする通信網を決定しつつ、配信サーバ群の中から同決定した配信経路に対応する配信サーバを決定し、配信スケジュールを決定し、決定した配信経路と配信サーバと配信スケジュールを上記情報通信端末に通知する構成としても良い。
【0014】
一方、上記情報通信端末は、配信スケジュールが通知されると、スリープ状態となって配信予定時刻まで待機し、同時刻に再起動する構成としても良い。
この際、上記情報通信端末は、スリープ状態となる前に移動網経由と固定網経由の通知セッションを開放する構成としても良い。
そして、上記情報通信端末は、再起動後、上記配信スケジューラに対して移動網経由と配信経路の通信網経由で通知セッションを確立し、上記コンテンツ配信サーバでは、上記配信スケジューラが配信用の上記配信サーバに対して配信待ちを通知し、同配信サーバは上記配信スケジューラに対して配信開始を通知し、上記配信スケジューラは上記情報通信端末に対して配信開始を通知し、その後、上記情報通信端末は同配信サーバとの間で上記配信経路とされた通信網を介して上記コンテンツを取得するように構成しても良い。
【0015】
さらに、上記情報通信端末は、配信が完了すると上記配信スケジューラに対して上記配信経路の通信網経由でコンテンツ取得完了を通知し、上記配信スケジューラは上記配信サーバに配信完了を通知するとともに、同配信スケジューラは上記情報通信端末との間の上記配信経路とされた通信網経由の通知セッションを開放するように構成しても良い。
このような構成としたネットワーク間データ配信システムの発明は、システム全体としてとらえるだけでなく、その構成要素である情報通信端末とコンテンツ配信サーバのそれぞれにおいても、発明として成立する。
【0016】
この場合、上記情報通信端末は、上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記複数の通信網のそれぞれから接続して通知セッションを確立し、上記コンテンツ配信サーバにて決定される上記複数の通信網のいずれかを利用した配信経路と配信スケジュールとを受信し、上記配信スケジュールに応じて配信の予定時刻まで待機し、同予定時刻に再起動して上記コンテンツ配信サーバとの間で上記通知された配信経路での通知セッションを確立し、上記コンテンツ配信サーバとの間で確立された配信経路を介してコンテンツの受信を実施する。
【0017】
また、上記コンテンツ配信サーバは、上記情報通信端末から上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記複数の通信網のそれぞれから接続されて通知セッションを確立すると、上記複数の通信網のいずれかを利用した配信経路と配信スケジュールとを決定し、同決定した配信経路と配信スケジュールとを上記情報通信端末に通知し、上記情報通信端末が配信の予定時刻に再起動して上記通知された配信経路での通知セッションを確立すると、同確立された配信経路を介して上記情報通信端末にコンテンツの配信を実施する。
むろん、以上を統合したシステムとしても成立し、情報通信端末とコンテンツ配信サーバとが、ネゴシエーション用の通知プロトコルを利用可能な複数の通信網を介して接続可能であり、コンテンツ配信サーバから情報通信端末へ定期的にコンテンツを配信するネットワーク間データ配信システムであって、上記コンテンツ配信サーバは、上記配信経路と配信スケジュールを決定する配信スケジューラと、上記コンテンツを配信する配信サーバ群とからなり、上記複数の通信網は、上記情報通信端末が加入する移動網と、非移動網の固定網とからなり、上記情報通信端末から上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記移動網経由と上記固定網経由とで通知セッションを確立し、上記コンテンツ配信サーバの上記配信スケジューラは、上記情報通信端末を特定するとともに、同情報通信端末へ配信するコンテンツを特定し、同情報通信端末との間の通信網に対応する通信帯域を特定し、同通信帯域の効率に基づいて配信経路とする通信網を決定しつつ、配信サーバ群の中から同決定した配信経路に対応する配信サーバを決定し、配信スケジュールを決定し、決定した配信経路と配信サーバと配信スケジュールを上記情報通信端末に通知し、上記情報通信端末は上記配信スケジュールが通知されると、前に移動網経由と固定網経由の通知セッションを開放した後、スリープ状態となって配信予定時刻まで待機し、同時刻に再起動し、上記配信スケジューラに対して移動網経由と配信経路の通信網経由で通知セッションを確立し、上記コンテンツ配信サーバでは、上記配信スケジューラが配信用の上記配信サーバに対して配信待ちを通知し、同配信サーバは上記配信スケジューラに対して配信開始を通知し、上記配信スケジューラは上記情報通信端末に対して配信開始を通知し、その後、上記情報通信端末は同配信サーバとの間で上記配信経路とされた通信網を介して上記コンテンツを取得し、上記情報通信端末は、配信が完了すると上記配信スケジューラに対して上記配信経路の通信網経由でコンテンツ取得完了を通知し、上記配信スケジューラは上記配信サーバに配信完了を通知するとともに、同配信スケジューラは上記情報通信端末との間の上記配信経路とされた通信網経由の通知セッションを開放するように構成しても良い。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、予めスケジューリングされたタイミングで、最適な配信経路を介してコンテンツの配信を実施できる。すなわち、コンテンツの配信を計画的、かつ、効率的な配信経路を利用して行え、必要以上の大容量のサーバ群が不要となる。
また、本発明は、情報通信端末と配信サーバがTCP/IP通信手段を有していれば、移動網であると固定網であるとに関わらず確実な配信を行なえる。
さらに、配信を行う際に最も効率的な通信網/経路(例えば移動網に比較して、安価で、広帯域な固定網)を選択して配信することを可能とする。
【0019】
さらに本発明では、移動網/固定網などのキャリア網内のシグナリング手段を必要としないため、サービス構築が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本ネットワーク間データ配信システムの概略構成図である。
【図2】本ネットワーク間データ配信システムにおけるコンテンツ配信の手順を示す図である。
【図3】本コンテンツ配信サーバの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本ネットワーク間データ配信システムの概略構成図である。
同図において、情報通信端末としての閲覧端末11は、移動網12に加入して接続される移動端末であるとともに、非移動網としての固定網13にも接続可能となっている。ここにおいて、移動網12の特徴は通信がセキュアな点である。移動端末は通信会社によって確実に管理されている。一方で、帯域が小さく、大容量のコンテンツの配信は不得手である。
【0022】
一方、固定網13はいわゆるインターネット網であり、利用するプロバイダや通信回線によって帯域の大小に変化はあるものの、ブロードバンド回線であれば、移動網12よりも遙かに帯域は大きい。その反面、通信経路はオープンであり、通信自体はノンセキュアである。また、閲覧端末11と固定網13との間の接続は無線LANが代表的であるが、有線LANなどであっても構わない。
コンテンツ配信サーバ14は、配信スケジューラ15と、配信サーバ群16とから構成され、それぞれ上記移動網12と固定網13に接続されている。配信スケジューラ15は後述するように配信経路と配信スケジュールとを決定するものであり、配信サーバ群16は、通信帯域に応じた複数の配信サーバ17(後述)を有しており、配信スケジュールに沿って対応する帯域でコンテンツの配信を行う。
【0023】
なお、移動網12においても固定網13においても、ネゴシエーション用の通知プロトコルであるXMPP(XMPP:Extensible Messaging and Presence Protocol、IETFRFC3920,3921によって規格化されている。)は利用可能であり、閲覧端末11とコンテンツ配信サーバ14はXMPPプロトコルを利用して通信のネゴシエーションを実現している。本実施形態では、XMPPプロトコルを利用しているが、ネゴシエーション用の通知プロトコルであれば、特にこれに限定されない。また、コンテンツの配信に際しては、HTTP,FTPなどのプロトコルを利用可能である。
【0024】
このように、本ネットワーク間データ配信システムは、TCP/IP通信可能な閲覧端末11と、複数のコンテンツ配信経路(移動網12と固定網13)、並びに配信スケジューラ15と配信サーバ群16からなるコンテンツ配信サーバ14とから構成されている。
次に、図2は、本ネットワーク間データ配信システムにおけるコンテンツ配信の手順を示す図である。
同図には、左側に閲覧端末11を示し、右側に配信スケジューラ15と配信サーバ群16とを示している。また、左側には移動網12での通信、固定網13での通信を表す縦線を示している。それぞれの移動網12と固定網13の縦線から始まる、あるいは終わる横線は、各通信網を利用した通信を表す。
【0025】
以下、同図を参照して、コンテンツの配信について時系列的に説明する。
:配信経路の通知
閲覧端末11を起動し、定期的なコンテンツ配信のためのプログラムが起動されると、閲覧端末11と配信スケジューラ15との間で、ネゴシエーション用の通知プロトコルを利用し、以下の通信セッションを確立する。
閲覧端末11→配信スケジューラ15:移動網(12)経由で通知セッション確立
閲覧端末11→配信スケジューラ15:固定網(13)経由で通知セッション確立
【0026】
ここでは、コンテンツ配信に先駆けて、ネゴシエーション用の通知プロトコル(XMPP)により、閲覧端末11とコンテンツ配信サーバ14との間での通信可能な配信経路を全て利用し、閲覧端末11とコンテンツ配信サーバ14との間で確立できる全ての通信セッションを確立する。この際、ネゴシエーション用の通知プロトコル(XMPP)を利用することにより、閲覧端末11が固定プライベートアドレスにあっても確実にセッションを確立できる。
【0027】
:配信スケジュールの決定
全ての通信セッションを確立したら、配信スケジューラ15は配信スケジュールを決定する。閲覧端末11は、可能な配信経路全てを利用して配信スケジューラ15に通知を行い、配信スケジューラ15は、最適な配信経路、配信時刻、配信サーバを決定し、閲覧端末11に通知する。
ここで、この配信スケジュールの決定について説明する。
図3は、本コンテンツ配信サーバの構成図である。
同図において、コンテンツ配信サーバ14は、上述した配信スケジューラ15と配信サーバ群16に加え、上記配信スケジューラ15に含まれる配信スケジュールデータベース18と、上記配信サーバ群16の中の個々の配信サーバ17a〜17dを備えている。また、配信スケジュールデータベース18を構成する個々のデータベースとして、IPアドレスデータベース18aと、ユーザデータベース18bと、スケジュールデータベース18cが含まれていることを示している。
【0028】
IPアドレスデータベース18aは、IPアドレスと帯域とを結びつけるとともに、同帯域に対応するように設定したサーバを判別するものである。すなわち、引数としてIPアドレスを利用して参照することにより、対応するキャリアとISPと場所と帯域とサーバとが読み出される。例えば、IPアドレスが100〜200であれば、帯域は1Mbpsであり、この帯域に対応するのはサーバC(サーバ17c)である。また、IPアドレスが500〜800であれば、帯域は500Kbpsであり、この帯域に対応するのはサーバD(サーバ17d)であることが分かる。
【0029】
ユーザデータベース18bは、ユーザと端末とを対応づけつつ、同ユーザが購買しているコンテンツを対応付け、また、端末とその固定IPアドレスと移動IPアドレスとを対応付けている。さらに、前回の配信に利用した前回利用回線を更新するようになっている。
すなわち、ユーザが通信セッションを介してユーザIDを通知すると、このユーザIDを通知してきた閲覧端末11が特定されるので、その端末IDを対応づけて記録(更新)するとともに、当該端末IDが利用している固定IPアドレスと移動IPアドレスを取得して記録(更新)する。前回の配信に利用した前回利用回線については配信スケジューラ15が決定した利用回線で更新する。ただし、端末IDは、個々に通知を受けて記録更新しても良いし、予め登録してあるものをそのまま利用するようにしても良い。特に移動網12を利用している限りは端末IDは通信会社によって管理されており、更新する必要はない。
【0030】
例えば、ユーザがユーザIDとして「12」を通知してきた場合、ユーザIDを引数としてコンテンツIDが「101」であることが分かる。また、その通知で利用されている通信端末IDの「22」を取得して記録し、さらに、利用している回線の固定IPアドレスとして「101」を取得し、移動IPアドレスとして「601」を取得して、それぞれ記録する。なお、同データベースを参照すると、前回は移動網を利用してコンテンツ配信したことが分かる。
【0031】
スケジュールデータベース18cは、コンテンツ配信サーバでの配信スケジュールを管理するものであり、時刻毎に、コンテンツ配信するための、端末IDとユーザーIDと優先IPアドレスと回線種別とサーバとコンテンツIDとを記録している。
例えば、「4:01」には、端末IDが「22」である端末に対してコンテンツ配信する。さらに、その端末はユーザIDが「12」のユーザであり、利用するIPアドレス(これを優先IPアドレスとする)とその回線種別である「固定」が記録され、配信するサーバは「C(サーバ17c)」であり、配信するコンテンツはコンテンツIDが「101」のものである。
【0032】
配信スケジューラ15は、以下の手順に従って、これらのデータベースを参照、記録、更新して配信スケジュールを決定する。
配信スケジューラ15は確立された通知セッションを介して閲覧端末11からユーザの通知を受けると(i) 、ユーザと同セッションで利用されているIPアドレスを配信スケジュールデータベース18に通知する(ii)。ここでは、配信スケジューラ15がユーザのユーザIDを利用してユーザデータベース18bを検索し(iii) 、利用されているIPアドレスを記録する。確立されたセッションは移動網12と固定網13のそれぞれであるから、IPアドレスも固定IPアドレスと移動IPアドレスが取得され、それぞれが記録される。
【0033】
次に、これらのIPアドレスを使ってIPアドレスデータベース18aを参照し、配信に利用するサーバを決定する(iv)。IPアドレスが分かれば同IPアドレスデータベース18aを参照することで帯域が分かる。一般的には帯域の大きい配信経路を利用するのが得策であり、固定IPアドレスと移動IPアドレスのそれぞれで帯域を判別し、帯域の大きい方のサーバを配信サーバとして決定する(v) 。
配信サーバが決定されたら、上記ユーザIDで特定されるコンテンツIDをユーザデータベース18bから参照し、配信時刻と配信コンテンツを決定する(iv)。一人一人のユーザへの配信に要する時間は、コンテンツの内容と、配信経路と、配信サーバによって計算できるから、これらを総合的に考慮した上でコンテンツ配信サーバ14の能力に応じて、順次、決定していく。そして、決定された内容をスケジュールデータベース18cに記録する。
【0034】
以後、このスケジュールデータベース18cに記録された配信予定の時刻を各配信サーバ17a〜17dに通知する(vii) と、各配信サーバ17a〜17dは、同時刻に結びつけられた配信先として指定される優先IPアドレスに対してコンテンツIDで特定されるコンテンツを配信する(viii)。なお、優先IPアドレスは同時に帯域および配信経路に相当するから、回線種別も自ずから対応することになる。
次に、この手順を具体例を用いて説明する。
【0035】
最初に、閲覧端末11から配信スケジューラ15に通知されたユーザIDは「12」である。このユーザID「12」からは固定IPアドレスとして「101」が通知され、移動IPアドレスとして「600」が通知されたので、それぞれをユーザデータベース18bの固定IPアドレスと移動IPアドレスとして記録する。
次に、固定IPアドレスの「101」と移動IPアドレスの「600」とを使ってIPアドレスデータベース18aを参照すると、固定IPアドレス「101」については帯域が「1Mbps」であることが分かり、移動IPアドレス「600」については帯域が「500Kbps」であることが分かる。当然、前者の方が帯域が広いので、この場合は、前者を使って配信すべきであると判断できる。そして、配信サーバは「C」とすることが分かる。
【0036】
また、ユーザID「12」でユーザデータベース18bを参照したときに、配信するコンテンツIDは「101」であることが読み出されている。
この時点で、「4:00」の配信スケジュールが決まっており、その次の配信時刻としては「4:01」が可能であるとする。すると、「4:01」の配信予定として、このユーザに対応する端末ID「22」と、ユーザID「12」と、配信に利用する優先IPアドレス「600」と、その回線種別である「固定」と、利用する配信サーバとして「C」と、配信するコンテンツID「101」が確定し、これを配信スケジュールとしてスケジュールデータベース18cに記録する。なお、この記録は配信スケジュールとともに配信経路をも含んでいる。
【0037】
:配信スケジュールの通知
以上のようにして配信スケジュールが決定されたら、次の通知を行う。
【0038】
配信スケジューラ15→閲覧端末11:配信サーバ、配信時間、優先配信経路を通知
なお、優先配信経路は上記優先IPアドレスに対応する配信経路である。この通知を受信することにより、閲覧端末11は、配信時刻と、配信経路と、配信サーバとが分かり、配信時刻から後述するように自ら再度セッションを開始する時刻が分かり、コンテンツ配信で確立すべき配信経路が分かり、配信サーバからセッションを開始すべき相手が分かる。
:端末待機
【0039】
配信スケジュールが決定されたら、その時刻までは待機する。待機時間中に電源をオンにし続けておく必要はない。このため、閲覧端末11をスリープ状態にさせるが、その前に、現時点で確立してる通知セッションを開放する。すなわち、
配信スケジューラ15→閲覧端末11:移動網経由の通知セッション開放
配信スケジューラ15→閲覧端末11:固定網経由の通知セッション開放
を実行しておく。端末がスリープに入るような場合、サーバがセッションの中断を事後で検出するよりは、端末側から正しく切断処理を行った方がシステムの負荷が軽くなると考えられる。
【0040】
:端末再起動
先に通知された配信時刻に間に合うように閲覧端末11は再起動する。これはタイマーなどによって閲覧端末11が自ら能動的に実施する。
【0041】
:配信準備
再起動した時刻は配信予定時刻に間に合う直前の時間であるから、閲覧端末11はコンテンツ配信サーバ14の配信スケジューラ15と配信サーバ群16に対して配信開始の準備を行う。すなわち、
閲覧端末11→配信スケジューラ15:移動網経由で通知セッション確立
閲覧端末11→配信スケジューラ15:優先網経由で通知セッション確立
配信スケジューラ15→配信サーバ17:配信待ちの通知
配信サーバ17→配信スケジューラ15:配信開始の通知
配信時刻が来た時点で閲覧端末11は、再度、配信スケジューラ15に接続し、配信サーバ17からの配信開始タイミングの通知を待つことになる。なお、優先網が配信用の通信網である。
【0042】
:配信
配信サーバ17の準備ができた時点で、配信開始の通知を配信スケジューラ15を介して閲覧端末11に通知し、閲覧端末11側が配信サーバ17に配信開始を要求して、コンテンツ配信を行う。
すなわち、
配信スケジューラ15→閲覧端末11:優先網経由で配信開始の通知
閲覧端末11←→配信サーバ17:優先網・指定配信サーバ17経由でコンテンツ取得
を実施する。
ここで指定されている配信経路は効率を考慮した最適なものであり、この最適な配信経路を介して閲覧端末11にコンテンツが配信される。
:配信終了
閲覧端末11は配信終了後、配信スケジューラ15を介し配信サーバ17に配信完了を通知する。すなわち、
【0043】
閲覧端末11→配信スケジューラ15:優先網経由でコンテンツ取得完了の通知
配信スケジューラ15→配信サーバ17:配信完了の通知
配信スケジューラ15→閲覧端末11:優先網経由で通知セッションの開放
を実施する。そして、配信サーバ17はすぐに次の閲覧端末11等に対する配信を開始する。
なお、今後展開が期待されるフェムト基地局のようなものでは、端末が移動網用の電波を使用するにも関わらず、基地局から移動網までは大容量有線網をトンネルで通過するような構成も考えられる。このような場合、インターフェイスが移動網用の一種類に限られても、中継経路(もしくは端末に割り振られるIPアドレス)は、フェムト基地局を利用する場合と、既存の基地局とを使う場合の2経路が存在する。この場合は一つの物理インターフェイスに対し同時に2つの論理インターフェイスが存在するような構成に見え、本特許で述べる方法が有効に使える。
【0044】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0045】
11…閲覧端末、12…移動網、13…固定網、14…コンテンツ配信サーバ、15…配信スケジューラ、16…配信サーバ群、17…配信サーバ、17a〜17d…配信サーバ、18…配信スケジュールデータベース、18a…IPアドレスデータベース、18b…ユーザデータベース、18c…スケジュールデータベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報通信端末とコンテンツ配信サーバとが、ネゴシエーション用の通知プロトコルを利用可能な複数の通信網を介して接続可能であり、コンテンツ配信サーバから情報通信端末へ定期的にコンテンツを配信するネットワーク間データ配信システムであって、
上記情報通信端末から上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記複数の通信網のそれぞれから接続して通知セッションを確立し、
上記コンテンツ配信サーバは上記複数の通信網のいずれかを利用した配信経路と配信スケジュールとを決定し、同決定した配信経路と配信スケジュールとを上記情報通信端末に通知し、
上記情報通信端末は上記配信スケジュールに応じて配信の予定時刻まで待機し、同予定時刻に再起動して上記コンテンツ配信サーバとの間で上記通知された配信経路での通知セッションを確立し、
上記情報通信端末と上記コンテンツ配信サーバとの間で確立された配信経路を介してコンテンツの配信を実施することを特徴とするネットワーク間データ配信システム。
【請求項2】
上記コンテンツ配信サーバは、上記配信経路と配信スケジュールを決定する配信スケジューラと、上記コンテンツを配信する配信サーバ群とからなり、
上記複数の通信網は、上記情報通信端末が加入する移動網と、非移動網の固定網とからなることを特徴とするネットワーク間データ配信システム。
【請求項3】
上記情報通信端末からコンテンツ配信サーバに対して上記移動網経由と上記固定網経由とで通知セッションを確立して上記通信網を通知せしめることを特徴とする請求項2に記載のネットワーク間データ配信システム。
【請求項4】
上記配信スケジューラは、上記情報通信端末を特定するとともに、同情報通信端末へ配信するコンテンツを特定し、同情報通信端末との間の通信網に対応する通信帯域を特定し、同通信帯域の効率に基づいて配信経路とする通信網を決定しつつ、配信サーバ群の中から同決定した配信経路に対応する配信サーバを決定し、配信スケジュールを決定し、決定した配信経路と配信サーバと配信スケジュールを上記情報通信端末に通知することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のネットワーク間データ配信システム。
【請求項5】
上記情報通信端末は、配信スケジュールが通知されると、スリープ状態となって配信予定時刻まで待機し、同時刻に再起動することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のネットワーク間データ配信システム。
【請求項6】
上記情報通信端末は、スリープ状態となる前に移動網経由と固定網経由の通知セッションを開放することを特徴とする請求項5に記載のネットワーク間データ配信システム。
【請求項7】
上記情報通信端末は、再起動後、上記配信スケジューラに対して移動網経由と配信経路の通信網経由で通知セッションを確立し、上記コンテンツ配信サーバでは、上記配信スケジューラが配信用の上記配信サーバに対して配信待ちを通知し、同配信サーバは上記配信スケジューラに対して配信開始を通知し、上記配信スケジューラは上記情報通信端末に対して配信開始を通知し、その後、上記情報通信端末は同配信サーバとの間で上記配信経路とされた通信網を介して上記コンテンツを取得することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のネットワーク間データ配信システム。
【請求項8】
上記情報通信端末は、配信が完了すると上記配信スケジューラに対して上記配信経路の通信網経由でコンテンツ取得完了を通知し、上記配信スケジューラは上記配信サーバに配信完了を通知するとともに、同配信スケジューラは上記情報通信端末との間の上記配信経路とされた通信網経由の通知セッションを開放することを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載のネットワーク間データ配信システム。
【請求項9】
情報通信端末とコンテンツ配信サーバとが、ネゴシエーション用の通知プロトコルを利用可能な複数の通信網を介して接続可能であり、コンテンツ配信サーバから情報通信端末へ定期的にコンテンツを配信するネットワーク間データ配信システムであって、
上記コンテンツ配信サーバは、上記配信経路と配信スケジュールを決定する配信スケジューラと、上記コンテンツを配信する配信サーバ群とからなり、
上記複数の通信網は、上記情報通信端末が加入する移動網と、非移動網の固定網とからなり、
上記情報通信端末から上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記移動網経由と上記固定網経由とで通知セッションを確立し、
上記コンテンツ配信サーバの上記配信スケジューラは、上記情報通信端末を特定するとともに、同情報通信端末へ配信するコンテンツを特定し、同情報通信端末との間の通信網に対応する通信帯域を特定し、同通信帯域の効率に基づいて配信経路とする通信網を決定しつつ、配信サーバ群の中から同決定した配信経路に対応する配信サーバを決定し、配信スケジュールを決定し、決定した配信経路と配信サーバと配信スケジュールを上記情報通信端末に通知し、
上記情報通信端末は上記配信スケジュールが通知されると、前に移動網経由と固定網経由の通知セッションを開放した後、スリープ状態となって配信予定時刻まで待機し、同時刻に再起動し、上記配信スケジューラに対して移動網経由と配信経路の通信網経由で通知セッションを確立し、
上記コンテンツ配信サーバでは、上記配信スケジューラが配信用の上記配信サーバに対して配信待ちを通知し、同配信サーバは上記配信スケジューラに対して配信開始を通知し、上記配信スケジューラは上記情報通信端末に対して配信開始を通知し、その後、上記情報通信端末は同配信サーバとの間で上記配信経路とされた通信網を介して上記コンテンツを取得し、
上記情報通信端末は、配信が完了すると上記配信スケジューラに対して上記配信経路の通信網経由でコンテンツ取得完了を通知し、上記配信スケジューラは上記配信サーバに配信完了を通知するとともに、同配信スケジューラは上記情報通信端末との間の上記配信経路とされた通信網経由の通知セッションを開放することを特徴とするネットワーク間データ配信システム。
【請求項10】
情報通信端末とコンテンツ配信サーバとが、ネゴシエーション用の通知プロトコルを利用可能な複数の通信網を介して接続可能であり、コンテンツ配信サーバから情報通信端末へ定期的にコンテンツを配信するネットワーク間データ配信システムの同情報通信端末であって、
上記情報通信端末は、
上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記複数の通信網のそれぞれから接続して通知セッションを確立し、
上記コンテンツ配信サーバにて決定される上記複数の通信網のいずれかを利用した配信経路と配信スケジュールとを受信し、
上記配信スケジュールに応じて配信の予定時刻まで待機し、
同予定時刻に再起動して上記コンテンツ配信サーバとの間で上記通知された配信経路での通知セッションを確立し、
上記コンテンツ配信サーバとの間で確立された配信経路を介してコンテンツの受信を実施することを特徴とする情報通信端末。
【請求項11】
情報通信端末とコンテンツ配信サーバとが、ネゴシエーション用の通知プロトコルを利用可能な複数の通信網を介して接続可能であり、コンテンツ配信サーバから情報通信端末へ定期的にコンテンツを配信するネットワーク間データ配信システムの同コンテンツ配信サーバであって、
上記コンテンツ配信サーバは、
上記情報通信端末から上記コンテンツ配信サーバに対して上記通知プロトコルを利用して上記複数の通信網のそれぞれから接続されて通知セッションを確立すると、
上記複数の通信網のいずれかを利用した配信経路と配信スケジュールとを決定し、同決定した配信経路と配信スケジュールとを上記情報通信端末に通知し、
上記情報通信端末が配信の予定時刻に再起動して上記通知された配信経路での通知セッションを確立すると、
同確立された配信経路を介して上記情報通信端末にコンテンツの配信を実施することを特徴とするコンテンツ配信サーバ

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−130283(P2011−130283A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−288216(P2009−288216)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】