説明

ネット構造ゲルコーティングを有する経口湿潤無煙タバコ製品及びその製造方法

ゲルコーティング(12)を有する経口タバコ製品(10)及びその製造方法が提供される。本方法は、(a)湿潤無煙タバコを含むタバコ材料の一部を成形してタバコ材料(16)の事前小分け要素を形成する段階と、(b)タバコ材料(16)の事前小分け要素をゲルコーティング溶液と接触させ、タバコ材料(16)の事前小分け要素の外側表面上に少なくとも1つのポリマーを含むゲルコーティング(12)を形成してゲルコーティング経口タバコ製品を形成する段階と、を含み、該ゲルコーティング(12)は、タバコ材料(16)の事前小分け要素の周りに配置された内側表面と、外側表面とを備え、本方法が更に、(c)経口タバコ製品のゲルコーティング(12)において穿孔、非コーティング区域、及び孔(20)の1つ又はそれ以上を形成してゲルコーティング経口タバコ製品を形成する段階と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
1つの実施形態によれば、ネット構造ゲルコーティングを有する経口湿潤無煙タバコ製品を製造する方法は、(a)タバコ材料の一部を成形してタバコ材料の事前小分け要素を形成する段階と、(b)タバコ材料の事前小分け要素をゲルコーティング溶液と接触させ、タバコ材料の事前小分け要素の外側表面上に少なくとも1つのポリマーを含むゲルコーティングを形成してゲルコーティング経口タバコ製品を形成する段階と、を含み、ゲルコーティングは、タバコ材料の事前小分け要素の周りに配置された内側表面と、外側表面とを備え、本方法が更に、(c)経口タバコ製品のゲルコーティングにおいて穿孔、非コーティング区域、及び孔の1つ又はそれ以上を形成してネット構造ゲルコーティング経口タバコ製品を形成する段階と、を含む。好ましくは、ネット構造ゲルコーティングによって内包されたタバコ材料が製品の配置、使用、及びユーザの口からの取り出し時に閉じ込められているように、ユーザの口内で不溶性である。
【0002】
別の実施形態によれば、事前小分け経口タバコ製品は、タバコ材料の事前小分け要素と、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の1つ又はそれ以上が厚みを貫通して延びたネット構造ゲルコーティングとを含む。ゲルコーティングは、少なくとも1つの不溶性ポリマーを含む。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【図1】ネット構造ゲルコーティングを有する事前小分け経口タバコ製品を示す図である。
【図2】少なくとも1つの非コーティング端部及び/又は側部を有する、図1の事前小分け経口タバコ製品を示す図である。
【図3】図2の事前小分け経口タバコ製品を形成する型を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
本明細書では、事前小分けされた経口タバコ製品及びポーチラッパーとしてネット構造ゲルコーティングを有する事前小分け経口タバコ製品を調製する方法が提供される。好ましくは、ネット構造ゲルコーティングは、下にあるタバコ材料が露出されるように、複数の穿孔、非コーティング区域、及び/又はゲルコーティングの厚みを貫通して延びる孔を包含する。穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、固体ゲルコーティング材料の領域により互いに離隔されている。好ましくは、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、唾液がポーチラッパーを容易に浸透してタバコ材料と接触することを可能にし、ここで香味料、着色剤、化学知覚剤、及び他の添加剤が唾液内に抽出される。穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔はまた、唾液がタバコ材料から口腔内に移動するのを可能にし、ここで舌内の器官のような感覚器官と接触する。
【0005】
本明細書で説明される方法は、これらの穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔のサイズ及び数を制御する簡易的な制御可能技術を提供し、従って、経口ポーチ製品から内部充填材料の分泌物、香味料、及び/又は添加剤の放出速度の制御を助ける。
【0006】
第1の方法において、湿潤無煙タバコ(MST)のようなある量のタバコ材料は、予め定められた形状に成形される。好ましい実施形態において、約0.5g〜約2.5gのタバコ材料が成形される。好ましくは、タバコ材料は、ユーザの頬と歯茎の間で快適に収まる好適なサイズ及び立体構造に成形される。タバコ材料は、限定ではないが、球形、矩形、楕円形、三日月形、長円、立方体、及び/又は他のあらゆる形状を含む、多くの形状で形成することができる。整形されたタバコ材料は、対称又は非対称とすることができる。好ましくは、整形されたタバコ材料は、ユーザの口内にタバコ材料が配置されたときに快適な滑らか及び/又は丸みのある縁部を有する。
【0007】
特定の実施形態において、タバコ材料は、刻み又は細粉タバコを含むことができ、香味料及び/又は添加剤を含むことができる。使用できる好適なタイプのタバコ材料の実施例は、限定ではないが、熱風乾燥タバコ、Burleyタバコ、Marylandタバコ、Orientalタバコ、レアタバコ、特殊タバコ、再生タバコ、及びこれらの配合物などが挙げられる。タバコ材料は、殺菌又は発酵させることができ、或いは、殺菌及び発酵タバコ材料の組み合わせを用いることができる。タバコ材料は、タバコ積層体の細断片及び/又は粒子、容積膨張もしくは膨化タバコ又は細粉タバコのような加工タバコ材料、カットロールド又はカットパフド・ステムのような加工タバコステム、再生タバコ材料、及びこれらの配合物、及び同様のものを含む、あらゆる好適な形態で提供することができる。遺伝子組み換えタバコも用いることができる。好ましくは、タバコ材料は、湿潤無煙タバコを含む。
【0008】
タバコ材料はまた、レタス、綿、亜麻、ビート繊維、セルロース繊維、及びこれらの配合物などの粒子又は細断片のような過日、野菜、又は植物繊維もしくは粒子など、補足的な量のタバコ置換材料を含むことができる。
【0009】
1つの実施形態において、タバコ材料は、ユーザの口内で完全に分解可能であり、タバコ材料が分解されると、ユーザは、残存するネット構造ゲルコーティングをかみ砕き、ユーザの口内に何も残らないよう摂取することができるようになる。別の実施形態において、タバコ材料は、ユーザの口内で分解されず、取り出して廃棄する必要がある。
【0010】
好ましくは、コーティング前後のタバコ材料の含水量は、約25%〜約65%である。また、好ましくは、タバコ材料は、ネット構造ゲルコーティングの形成前後で約0.75aw〜約0.86awの水分活性を有する。
【0011】
成形後、事前小分けされた整形タバコ材料は、少なくとも1つのポリマーを含有するコーティング溶液に浸漬され、ゲルコーティングタバコ製品を形成する。コーティング溶液の濃度は、溶液中で約0.1wt%〜約203wt%ポリマーがある(例えば、約0.5wt%〜約15wt%、約0.75wt%〜約10wt%、又は約1.0wt%〜約5wt%)。最も好ましくは、ポリマーコーティング溶液の濃度は、約1.0wt%〜約1.5wt%のポリマーがあり、残部は水である。1つの実施形態において、整形タバコ材料及びゲルコーティングは、2007年11月13日出願の米国特許出願公開第2008/0202533A1において見られるように形成することができ、本出願は引用により全体が本明細書に組み込まれる。
【0012】
ポリマーコーティング溶液中のポリマーの濃度は、ゲルコーティングの厚みを決定付ける。高いポリマー濃度を有するポリマーコーティング溶液は、低いポリマー濃度を有するポリマーコーティング溶液よりも厚いゲルコーティングを形成する。従って、コーティング溶液中のポリマーの濃度は、好ましい厚みを有するゲルコーティングを形成するよう修正することができる。
【0013】
コーティングされると、ゲルコーティングタバコ材料を乾燥させる。1つの実施形態において、ゲルコーティングタバコ材料は、フード下で約5分から約3時間の間室温で乾燥させることができる(例えば、約10分〜約2時間、約15分〜約1時間、又は約20分〜約40分)。或いは、ゲルコーティングタバコ材料は、約30分〜約2時間の間60℃対流式オーブン内で乾燥させることができる。より好ましくは、ゲルコーティングタバコ材料は、約1時間の間60℃対流式オーブン内で乾燥させることができる。更に別の実施形態において、ゲルコーティングタバコ材料は、軽くたたいて乾燥させ、ゲルコーティング及びタバコ材料の両方において含水量が高いままであるようにする。
【0014】
乾燥後、ゲルコーティングの最終含水量は、約10%〜約50%、より好ましくは約25%〜約35%、及び最も好ましくは約30%である。好ましくは、タバコ材料は、乾燥中に、最終製品におけるタバコ材料の水分活性が約0.85aw〜約0.86awであるように監視される。
【0015】
ゲルコーティングタバコ材料が乾燥すると、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔がゲルコーティング内に形成されて、ネット構造ゲルコーティングを形成する。第1の実施形態において、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、1つ又はそれ以上の針と共に形成することができる。針は、16ゲージ針とすることができる。好適なサイズの穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔を有するネット構造を形成するのに十分な大きさの針である限り、他のサイズの針を用いることもできる。好ましくは、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、単にゲルコーティングを貫通して延びる。他の実施形態では、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、レーザなどのツールを用いて形成することができる。
【0016】
本明細書で使用される用語「ネット構造」及び「ネット構造の」とは、下にあるタバコ材料の被覆領域と、非被覆領域とを有する非連続的なゲルコーティングを指す。すなわち、「ネット構造の」ゲルコーティングは、タバコ材料を露出させ、下にあるゲルコーティングタバコ材料から内外への分泌物及び/又は唾液の自由な流れを可能にする穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔をゲルコーティング内に有する。
【0017】
好ましくは、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔のサイズは、長さ及び幅が約0.001mm〜約5.0mm(例えば、約0.01mm〜約4.0mm、約0.1mm〜約3.0mm、又は約1.0mm〜約2.0mm)の範囲である。また、好ましくは、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、ゲルコーティングを貫通して延びるだけである。穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、分泌物の妨げられない流れを可能にするほど十分に大きく、且つ内包タバコ材料の粒子の細断片が穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔を通り、更にユーザの口内に移動するのを阻止するのに十分に小さいままであるように形成されるのが好ましい。穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔のサイズは、タバコ材料から内外への唾液の妨げられない即時の流れを可能にするように所望の唾液流に合わせて変更することができる。
【0018】
穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、ゲルコーティング全体にわたって均一にするか、或いは、不規則に配置してもよい。1つの実施形態において、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、所定の設定パターンでゲルコーティングを貫通して形成することができる。穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、円形、三角形、直線、方形、楕円、及び同様のものを含む、あらゆる形状の均一又は不均一な断面で形成することができる。好ましくは、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の数は、ネット構造ゲルコーティングのMST製品がユーザの口内に配置されたときに最適な香味送達を提供するよう選択される。ゲルコーティングに形成される穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の数がより多くなると、唾液及び香味料の流れをより増大させることが可能となる。同様に、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の数がより少なくなると、タバコ製品内への、及び/又はタバコ製品から外への唾液及び香味料の流れを制限することができる。
【0019】
好ましくは、ゲルコーティングは、少なくとも1つのポリマーでタバコ材料の一部をコーティングする単一層のコーティングである。1つの実施形態において、ゲルコーティングは、唾液への同じ又は異なる溶解度を有する2つ又はそれ以上のポリマーを含む。好ましくは、ポリマーは親水コロイドである。より好ましくは、ポリマーは多糖類である。
【0020】
ゲルコーティングが複数のポリマーを含むときには、ポリマーの少なくとも1つは可溶性成分とすることができ、及び/又はポリマーの少なくとも1つは不溶性成分とすることができる。好ましい実施形態において、ゲルコーティングは、少なくとも1つの不溶性成分を含む。ゲルコーティングが可溶性成分と不溶性成分の両方を含む場合、可溶性成分が溶解されて穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔を形成し、その後、後に残された不溶性成分を用いて、本明細書で説明される方法の1つによりネット構造ゲルコーティングを形成する。好ましくは、不溶性成分は、ユーザの口内では溶解せず、従って、使用中タバコ材料を共に保持する。ユーザが製品の使用を終了すると、不溶性成分が単一形態で製品を維持しているので、製品を口から容易に取り出すことができる。好ましくは、不溶性成分は、少なくとも1つの不溶性バイオポリマーを含む。不溶性バイオポリマーは、架橋性ポリマーとすることができる。
【0021】
好適な非架橋性ポリマーは、限定ではないが、デンプン、デキストリン、アラビアゴム、グアーガム、キトサン、セルロース、ポリビニル・アルコール、ポリラクチド、ゼラチン、大豆タンパク、及び/又は乳漿タンパクを含む。
【0022】
不溶性成分が架橋される場合、架橋は、一価金属イオン塩又は二価金属イオン塩を含む架橋溶液を用いて行うことができる。一価金属イオン塩及び二価金属イオン塩の両方を用いることができるが、二価金属イオン塩を用いるのが好ましい。好適な二価金属イオン塩は、限定ではないが、乳酸カルシウム、塩化カルシウム、ソルビン酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、及び同様のものを含む。乳酸カルシウムは、食品での使用が承認されているので好ましい。例えば、架橋溶液は、2.0wt%乳酸カルシウム溶液とすることができる。
【0023】
1つの実施形態において、可溶性成分はまた、ネット構造の一部として形成することができる。可溶性成分は、好ましくは、ユーザの口内に配置されたときに追加の穿孔を形成するよう溶解し、従って、香味剤及び湿分に直ぐにアクセスできる追加の穿孔を形成することができる。可溶性成分は、非化学的架橋性ポリマーから形成することができる。
【0024】
好適な非化学的架橋性ポリマーは、限定ではないが、アルギン酸、ペクチン、カラギナン、及び架橋性官能基で修飾した多糖類を含む。好ましい非化学的架橋性ポリマーは、アルギン酸及びペクチンである。
【0025】
1つの実施形態において、甘味料、防腐剤、栄養補助食品、酸化防止剤、アミノ酸、ミネラル類、ビタミン類、植物抽出物、湿潤剤、着色剤、及び/又は化学知覚剤など、追加の香味料及び/又は他の添加剤を、コーティングの形成前のコーティング溶液中、コーティング形成後の穿孔内、及び/又はタバコ材料内に含めることができる。
【0026】
好適な香味料は、限定ではないが、タバコ、煙、メンソール、ペパーミント、スペアミント、チョコレート、甘草、シトリス、γ−オクタラクトン、バニリン、エチルバニリン、清涼剤香味、シナモン、メチル・サリチル酸、リナロール、ベルガモット油、ゼラニウム油、レモン油、ザクロ、カシュー、ラズベリー、ブルーベリー、イチゴ、ボイゼンベリー、クランベリー、バーボン、スコッチ、ウィスキー、コニャック、アジサイ、ラベンダー、リンゴ、ピーチ、西洋ナシ、チェリー、プラム、オレンジ、ライム、ブドウ、クレープフルーツ、バター、ラム、ココナツ、アーモンド、ピーカン、クルミ、ヘーゼルナッツ、フレンチバニラ、マカダミア、サトウキビ、メープル、カシス、カラメル、バナナ、モルト、エスプレッソ、カルーア、ホワイト・チョコレート、クローブ、コリアンダー、バジル、オレガノ、ニンニク、マスタード、ナッツメグ、ローズマリー、タイム、タラゴン、ディル、セージ、アニス、フェンネル、ジャスミン、珈琲、オリーブ油、ごま油、ひまわり油、バルサミコ酢、米酢、又は赤ワイン酢などの何らかの天然又は合成香味又はアロマを含む。他の好適な成分は、酸、アルコール、エステル、アルデヒド、ケトン、ピラジン、これらの組み合わせ又は配合物、及び同様のものからなる群から選択された香味化合物を含むことができる。好適な香味化合物は、例えば、フェニル酢酸、ソラノン、メガスティグマトリエノン、2−ヘプタノン、ベンジルアルコール、シス−3−ヘキセニルアセテート、バレリアン酸、バレルアルデヒド、エステル、テルペン、セスキテルペン、ノートカトン、マルトール、ダマセノン、ピラジン、ラクトン、アネトール、イソ吉草酸、これらの組み合わせ、及び同様のものからなる群から選択することができる。好適な甘味料は、限定ではないが、キシロース、リボース、スクロース、マルトース、フルクトース、グルコース、及び/又はマンノースなどの、単糖類及び二糖類のような可溶性甘味料を含む。また、多糖類、並びに糖アルコール類及び非栄養甘味料を含めることもできる。
【0027】
好適な化学知覚剤は、限定ではないが、カプサイチン、タンニン、カラシ油、ウィンターグリーン油、シナモン油、アリシン、キニーネ、クエン酸、及び塩を含む。
【0028】
好適なビタミンは、限定ではないが、ビタミンA(レチノール)、ビタミンD(コレカルシフェロール)、ビタミンE群、ビタミンK群(フィロキノン及びメナキノン)、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ナイアシン、ナイアシンアミド、ピリドキシン(ビタミンB6群)、葉酸、コリン、イノシトール、ビタミンB12(コバラミン)、PABA(パラアミノ安息香酸)、ビチオン、ビタミンC(アスコルビン酸)、及びこれらの混合物を含む。ビタミンの量は、ビタミンのタイプ及び事前小分け製品の対象となるユーザによって異なる可能性がある。例えば、ビタミン量は、United States Department of Agriculture Recommended Daily Allowances(米国農務省による一日所要量)の推奨値以下の量を含むように配合することができる。
【0029】
本明細書で使用される用語「栄養補助食品」とは、人の健康に有益な効果を有するあらゆる食材を指す。栄養補助食品は、天然食物源及び遺伝子組み換え食物源から分離された特定の化合物/組成物が含まれる。例えば、栄養補助食品は、天然プラント及び遺伝子組み換え作物に由来する種々の植物栄養素を含む。
【0030】
好適なミネラルは、限定ではないが、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、ヨウ素、セレン、カリウム、銅、マンガン、モリブデン、クロム、及びこれらの混合物を含む。事前小分け湿潤無煙タバコ製品に導入されるミネラル量は、ミネラルのタイプ及び対象ユーザによって異なる可能性がある。例えば、ミネラル量は、United States Department of Agriculture Recommended Daily Allowances(米国農務省による一日所要量)の推奨値以下の量を含むように配合することができる。
【0031】
好適なアミノ酸は、限定ではないが、バリン、ロイシン、イソロイシン、リシン、トレオニン、トリプトファン、メチオニン、及びフェニルアラニンを含む、人が生合成的に作ることができない必須アミノ酸が挙げられる。他の好適なアミノ酸の実施例は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、スパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、プロリン、セリン、及びチロシンを含む、非必須アミノ酸が挙げられる。
【0032】
別の実施形態において、事前小分け湿潤無煙タバコ製品は、食材等級材料として経時変化プロセスを遅らせることができる酸化防止剤を有する種々の活性剤を含むことができる。例えば、酸化防止剤は、「ギンコライド」又は「ビロバライド」とも呼ばれる、(イソ)クエルシトリン、ケンペロール、ケンペロール3-ラムノシド、イソラムネチン、ルテオリン、ルテオリン配糖体、シトステロール配糖体、及び六環テルペンラクトンなどのフラボノイド配糖体(「イチョウフラボノイド」)を含む、イチョウから抽出することができる活性成分;エピカテキン、エピガロカテキン、エピガロカテキンガラート、テアフラビン、アフラビンモノガレートA又はB、及びテアフラビンジガラートなどの種々の「茶タンニン」を含む、緑茶のようなカメリアシネンシスから抽出することができる活性成分;デルフィニジン、アントシアノサイド、ミルチン、エピミルチン、フェノール酸、配糖体、クエルシトリン、イソキノリン、及びヒペロシドなどの少なくとも15の異なるアントシアノサイド類を含む、ブルーベリーのようなビルベリーから抽出することができる活性成分;ポリフェノール、カテコール、クエルシトリン、及びレスベラトロルを含む、ブドウなどのビニスビチフェラから抽出することができる活性成分;及びオレウロペインを含む、オリーブの木の葉などのオレアオイロペンシスから抽出することができる活性成分を含むことができる。遊離基の中和に関連し及び経時変化プロセスを遅延させるのに有効なこれら及び他の植物源から識別される多くの活性成分は、本明細書で説明される事前小分け湿潤無煙タバコ製品に含めるのに好適なものとして企図される。
【0033】
好適な植物抽出物は、イソフラボン、又はイソフラボングルシド、ダイゼイン、ゲニステイン、フォルモノネンチン、ビオカニンA、オノニン、シソストリンを含む、ムラサキツメクサ(すなわち、一般的なムラサキシャジクソウ)などのアカツメクサの活性成分を含むことができる。トチバニンジン、すなわち、朝鮮人参を含む属から由来する化合物の健康促進特性が十分に確立しており、また、事前小分けタバコ製品においても含めることができる。健康促進効果を有するこれら及び他の植物、植物抽出物、及び生物活性化合物が企図される。
【0034】
好適な防腐剤は、限定ではないが、メチルパラベン、プロピルパラベン、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、及び同様のものを含む。防腐剤は、ゲルコーティングの総重量に基づいて、約0.001wt%〜約20wt%、より好ましくは約0.01wt%〜約1.0wt%(例えば、約0.1wt%)の量で含むことができる。
【0035】
また、ゲルコーティングMST製品の湿潤レベルを維持するのを助けるため、湿潤剤をタバコ材料に加えることができる。タバコ材料と共に用いることができる湿潤剤の実施例は、グリセロール及びプロピレン・グリコールを含む。湿潤剤はまた、湿潤剤を含めることにより製品の水分活性度が低下し、従って、微生物の成長の機会が低下する可能性があるので、防腐効果のために提供することができる点に留意されたい。加えて、湿潤剤は、より乾燥したタバコ成分に対してより高い湿潤の感触を提供するのに使用することができる。
【0036】
また、好ましくは、ネット構造ゲルコーティングの経口タバコ製品の嵩密度は、約1.0±0.2g/cm3である。
【0037】
好ましい実施形態において、ネット構造ゲルコーティングにより、タバコの使用期間中を通じて月コーティング内にタバコ材料をそのままの状態で保持するネット構造を提供しながら、タバコ分泌物及び香味料がゲルコーティングから流出することを可能にする。加えて、ゲルコーティングは、柔らかい感触を舌及び口組織にもたらすと共に、分泌物の流れが製品の内外に妨げられないようにすることができる。
【0038】
ゲルコーティングがタバコ製品から剥離して完全に乾燥した場合、ゲルコーティングの厚みは約0.02mm〜約1.0mmであるのが好ましく、穿孔がこれを貫通して延びる。より好ましくは、ゲルコーティングが完全に乾燥したときに、ゲルコーティングの厚みは約0.08mm〜約0.14mmであり、穿孔がこれを貫通して延びる。最も好ましくは、ゲルコーティングの厚みは、取り出して完全に乾燥したときに、約0.11mmであり、穿孔がこれを貫通して延びる。
【0039】
本明細書で説明される方法は、以下の限定ではない実施例を参照することによってより明確に理解することができる。
【実施例1】
【0040】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させ、コーティングMST製品を形成する。次に、コーティングMST製品を室温で乾燥させ、過剰な水を除去する。次いで、乾燥したコーティングMST製品のコーティングを16ゲージ針で穿孔し、ネット構造を有するコーティングを生成する。
【実施例2】
【0041】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させ、コーティングMST製品を形成する。次に、コーティングMST製品を約2時間〜約3時間室温で乾燥させ、過剰な水を除去する。次いで、MST製品のコーティングをレーザで穿孔し、ネット構造を有するコーティングを生成する。
【0042】
第2の方法において、ネット構造ゲルコーティングは、メッシュフォーム又はシーブ(篩い)をタバコ材料の上及び周囲に配置することによりタバコ材料の成形部分上に形成される。次に、少なくとも1つのバイオポリマーを含むポリマー溶液がメッシュ上に注入及び/又は噴霧される。代替として、メッシュで覆われたタバコ材料をポリマー溶液に浸漬し、ゲルコーティングされたタバコ製品を形成する。次いで、ゲルコーティングされたタバコ製品を乾燥させて、メッシュフォームをゲルコーティングされたタバコ製品から取り外すと、ポリマー材料から形成されたネット構造ゲルコーティングが後に残り、該ネット構造ゲルコーティングは、メッシュフォームが取り外されたときに露出成形タバコ材料と接触してこれに接着する。穿孔、孔、及び/又は非コーティング領域は、メッシュフォーム又はシーブがタバコ材料上に配置された場所に留まる。
【実施例3】
【0043】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次に、40メッシュ試験用シーブをMSTの事前小分け要素の上に配置する。2.5%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液をシーブを通してMSTの事前小分け要素の上に噴霧する。次いで、ゲルコーティングMSTを室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、ゲルコーティングから過剰な水を除去し、シーブを取り除いてネット構造ゲルコーティングタバコ製品を形成する。
【実施例4】
【0044】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次に、40メッシュ試験用シーブをMSTの事前小分け要素の上に配置する。2.5%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含む、約50℃〜約99℃の温度のコーティング溶液をシーブを通してMSTの事前小分け要素の上に噴霧する。次いで、コーティングMSTを室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、ゲルコーティングから過剰な水を除去し、シーブを取り除いてネット構造ゲルコーティングタバコ製品を形成する。
【実施例5】
【0045】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次に、20メッシュ試験用シーブをMSTの事前小分け要素の上に配置する。2.5%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液をシーブを通してMSTの事前小分け要素の上に噴霧する。次いで、コーティングMSTを室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、ゲルコーティングから過剰な水を除去し、シーブを取り除いてネット構造ゲルコーティングタバコ製品を形成する。
【0046】
第3の方法において、最初に異なる溶解度の少なくとも2つの材料を含むコーティングを形成し、次に溶媒を加えてより易溶性の材料を溶出させることによりポーチラッパーが形成される。好ましくは、コーティングは、第1の材料及び第2の材料を含む。第1の材料は、より易溶性材料であり、易溶性の低い材料(第2の材料)から形成される1つ又はそれ以上の第2の領域内で横方向に分散され且つこれにより分離される1つ又はそれ以上の第1のより易溶性領域を形成する。好ましい実施形態において、第1の材料は可溶性成分であり、第2の材料は不溶性成分である。好ましくは、第1の領域の一部又は全ては、水などの溶媒とコーティングを接触させることにより、消費者の使用前に取り除かれる。
【0047】
1つの実施形態において、コーティングは、第1の材料及び第2の材料から形成されたフィルムを含むことができる。溶媒によるフィルムの第1の領域の除去は、タバコ材料のフィルムへの小分け並びにタバコ材料付近のフィルムのシールの前又は後に行うことができる。
【0048】
第1及び第2の材料の相対濃度を変えることにより、及びこれらの混合物の均一化の程度、並びにあらゆる乳化剤の濃度及び混合とキャストとの間の時間を変えることにより、第1及び第2の領域の相対容積を変えることができる。その結果、ネット構造ゲルコーティングにおける穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の総数、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の面密度、並びに穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の平均直径を変えることができる。例えば、第2の材料よりも高濃度の第1の材料で使用することにより、より多くの穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔をゲルコーティングに形成することができる。同様に、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、コーティング溶液が低濃度の第1の材料を使用する場合よりも大きくすることができる。
【0049】
ポーチラッパーのネット構造ゲルコーティングを形成する第2の材料は、多種多様の材料を含むことができる。好ましくは、第2の材料は、溶媒中に溶解又は懸濁させてフィルムにキャストすることができる材料を含む。好適な材料は、タンパク及び多糖類などのバイオポリマーを含む。好適なタンパクは、ゼラチンのような材料を含む。好適な多糖類は、アルギン酸塩、ペクチン、及び/又はカラギナンなどのイオン架橋多糖類を含む。これらの多糖類は、上述のようにナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、又はアルミニウムイオンなどの適切な一価、二価、又は三価金属イオンにより架橋することができる。
【0050】
フィルム及び/又はゲルコーティングから溶出されて、細孔が貫通したネット構造ゲルコーティングを形成する第1の材料は、第2の材料よりも溶媒中により可溶性である。特定の実施形態において、この溶媒は水であり、第1の材料は、有利には、水溶解度を調整、調節、又は制限できる材料と任意選択的に組み合わされた高度に水溶性の材料とすることができる。
【実施例6】
【0051】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させる。次に、コーティングMSTを水中に液浸し、室温で約10分間第1の材料を溶出させる。次いで、このコーティングMSTは、水から取り出され、室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、コーティングから過剰な水を除去する。
【実施例7】
【0052】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させる。次に、コーティングMSTを水中に液浸し、室温で約5分間第1の材料を溶出させる。次いで、このコーティングMSTは、水から取り出され、室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、コーティングから過剰な水を除去する。
【実施例8】
【0053】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させる。次に、コーティングMSTを水中に液浸し、室温で約3分間第1の材料を溶出させる。コーティングMSTを液浸する前に、水のpHを調整し、第1の材料の溶解を加速させる。次いで、このコーティングMSTは、水から取り出され、室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、コーティングから過剰な水を除去する。
【実施例9】
【0054】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させる。次に、コーティングMSTを水中に液浸し、室温で約15分間第1の材料を溶出させる。コーティングMSTを液浸する前に、水のpHを調整し、第1の材料の溶解を遅くさせる。次いで、このコーティングMSTは、水から取り出され、室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、コーティングから過剰な水を除去する。
【0055】
第4の方法において、ネット構造ゲルコーティングは、ゲルコーティングの形成後にゲルコーティング表面上に気泡を生成することにより形成することができる。気泡は、ゲルコーティング中に穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の形成をもたらし、これによりゲルコーティングのネット構造を事前小分けMST上に形成する。
【0056】
好ましい実施形態において、ゲルコーティング中に穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔を形成する気泡は、酸及び塩基を用いて生成することができる。好ましくは、ゲルコーティングで使用される材料は、食品等級材料である。
【0057】
好適な酸は、限定ではないが、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、プロピオン酸、葉酸、酪酸、2メチル酪酸、2エチル酪酸、吉草酸、乳酸、ソルビン酸、アピジン酸、安息香酸、ギ酸、プマル酸、リン酸、コハク酸、酒石酸、タンニン酸、塩酸、及びこれらの組み合わせを含む。
【0058】
好適な塩基は、限定ではないが、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、炭酸カルシウム、及びこれらの組み合わせを含む。好ましい実施形態において、塩基は、ゲルコーティング溶液に添加される。好ましくは、ゲルコーティング溶液の塩基濃度の範囲は、約0.1wt%〜約20wt%(例えば、約1wt%〜約18wt%、約2wt%〜約15wt%、約3wt%〜約12wt%、又は約4wt%〜約10wt%)である。より好ましくは、ゲルコーティング溶液の塩基濃度の範囲は、約1wt%〜約3wt%(例えば、約1.5wt%〜約2.5wt%、又は約1.75wt%〜約2.25wt%)である。
【0059】
コーティング後、ゲルコーティングタバコ製品は、酸と接触する。通常、酸液槽の濃度は、使用する酸のタイプによって決まる。ネット構造ゲルコーティングMST製品は口内に配置されるので、製品のpH値は、約2よりも低くなくてはならない。従って、酸溶液のpH値は、好ましくは約2〜約7、より好ましくは約4〜約6である。好ましい実施形態において、酸溶液の温度は、約25℃〜約50℃(例えば、約30℃〜約45℃、又は約35℃〜約40℃)である。酸/塩基気泡化技術を用いたネット構造ゲルコーティングの処理時間は、約5分〜約48時間、より好ましくは、約1時間〜約3時間である。
【0060】
他の実施形態では、穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔は、酵母、低沸点液体、揮発性液体及び/又は気体により形成することができる。
【実施例10】
【0061】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、1%炭酸カルシウム、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させ、MSTのゲルコーティング要素を形成する。次に、MSTのゲルコーティング要素は、室温で約2時間約2wt%の濃度のクエン酸溶液中に液浸して穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の形成を引き起こし、MSTのネット構造ゲルコーティング要素を形成する。次いで、MSTのネット構造ゲルコーティング要素を室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、ネット構造ゲルコーティングから過剰な水を除去する。
【実施例11】
【0062】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、1%炭酸カルシウム、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させ、MSTのゲルコーティング要素を形成する。次に、MSTのゲルコーティング要素は、室温で約2時間約2wt%の濃度のクエン酸溶液中に液浸して穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の形成を引き起こし、MSTのネット構造ゲルコーティング要素を形成する。次いで、MSTのネット構造ゲルコーティング要素を60℃対流式オーブンで約1時間乾燥させ、ネット構造ゲルコーティングから過剰な水を除去する。
【実施例12】
【0063】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、1%重炭酸ナトリウム、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させ、MSTのゲルコーティング要素を形成する。次に、MSTのゲルコーティング要素は、室温で約2時間約2wt%の濃度のクエン酸溶液中に液浸して穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の形成を引き起こし、MSTのネット構造ゲルコーティング要素を形成する。次いで、MSTのネット構造ゲルコーティング要素を室温で約2時間〜約3時間乾燥させ、ネット構造ゲルコーティングから過剰な水を除去する。
【実施例13】
【0064】
1.5gのMSTを立方体形状に成形してMSTの事前小分け要素を形成する。次いで、このMSTの事前小分け要素を、4%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、1%炭酸カルシウム、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させ、MSTのゲルコーティング要素を形成する。次に、MSTのゲルコーティング要素は、室温で約2時間約2wt%の濃度のリンゴ酸溶液中に液浸して穿孔、非コーティング区域、及び/又は孔の形成を引き起こし、MSTのネット構造ゲルコーティング要素を形成する。次いで、MSTのネット構造ゲルコーティング要素を60℃対流式オーブンで1時間乾燥させ、ネット構造ゲルコーティングから過剰な水を除去する。
【0065】
図1に示すように、好ましくは、タバコ製品10は、タバコ材料の要素に接触及び/又は少なくとも部分的にこれを覆うネット構造ゲルコーティング12を含む。好ましくは、タバコ材料16は事前小分けされる。更に好ましくは、タバコ材料16は、湿潤無煙タバコ(MST)の成形部分である。ネット構造ゲルコーティングは、タバコ製品10の少なくとも一部をコーティングし、複数の穿孔、孔、及び/又は非コーティング領域20を含み、ここのタバコ材料16にはコーティングが無い。ネット構造ゲルコーティングにおける穿孔、孔、及び/又は非コーティング領域20は、ユーザの口内に配置されると直ぐにタバコ製品10への唾液の流れを可能にする。好ましくは、ゲルコーティングは、上記で詳細に説明した方法の1つによって少なくとも1つのバイオポリマーから形成される。少なくとも1つのバイオポリマーは、水溶性バイオポリマー、水不溶性バイオポリマー、又はこれらの組み合わせとすることができる。
【0066】
好ましい実施形態において、ネット構造ゲルコーティング12は、事前小分けタバコ材料16を完全に覆う。
【0067】
別の実施形態において、図2に示すように、水和性膜コーティング12は、事前小分けタバコ材料16を部分的に覆い、タバコ材料16の端部30及び/又は側部18がコーティングされないようにする。コーティング12によってタバコ材料12の露出端部30がコーティングされないのが好ましい。
【0068】
1つの実施形態において、露出(非コーティング)端部30を有する事前小分けタバコ製品10は、図3に示すように特殊な型45で形成することができる。型45は、型上にある間に成形タバコ材料16の要素の長さにわたってコーティング12の施工を可能にする。次いで、コーティングタバコ製品10は、型45のセグメント40において破断され、露出端部がネット構造ゲルコーティングタバコ材料の各小分け要素上に形成されるようになる。
【0069】
好ましくは、ネット構造ゲルコーティングを含む最終小分けタバコ製品10は、約1.0g〜約3.0g(例えば、約1.5g〜約2.5g、又は約1.8g〜約2.2g)の重量がある。ネット構造ゲルコーティング12の重量は、タバコ材料16の重量と比べて小さいので、このネット構造ゲルコーティングの重量は主として使用されるタバコ材料16の量に基づいている。
【0070】
1つの実施形態において、整形タバコ製品10は、最大長さが約3.8cm(約1.5インチ)、最大高さが約2.5cm(約1インチ)、及び最大幅が約1.9cm(約0.75インチ)とすることができる。好ましくは、タバコ製品10は、可撓性であり、口腔の形状に共形になることができる。
【0071】
別の実施形態において、タバコ製品10のネット構造ゲルコーティング12はまた、着色剤及び/又は追加の香味料を含み、香味料のタバコ材料16からの即時放出及びユーザの唾液の着色を増強することができる。例えば、タバコ製品10は、口内に配置されたときにユーザの唾液が緑色になるように、ミントが香味付けされた緑色コーティングを含むことができる。ネット構造ゲルコーティング12は、経口製品で使用するのに好適なあらゆる着色剤及び/又は香味料を含むことができる。
【0072】
着色剤及び/又は香味料は、好適な量の着色剤及び/又は追加の香味料をポリマー溶液に付加することにより、ゲルコーティングの形成中にゲルコーティングに付加することができる。或いは、着色剤及び/又は香味料は、ネット構造ゲルコーティングの形成後にタバコ製品10上に噴霧することができる。別の実施形態において、色剤及び/又は香味料は、ユーザの口中で迅速に溶解するマイクロカプセル、ビーズ、結晶、及び同様のものの形態でゲルコーティングに付加される。このようなイクロカプセル、ビーズ、及び/又は結晶はまた、追加のテクスチャをゲルコーティングに提供することができる。
【実施例14】
【0073】
0.2gのカラメル色No.050を、2.5%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液と混合し、カラメル色のコーティング溶液を形成する。次いで、1.5gのMSTを立方体形状に成形して、着色コーティング溶液中に浸漬させ、コーティングMST製品を形成する。コーティングMST製品を約2時間〜約3時間室温で乾燥させ、ゲルコーティング中の過剰な水を除去する。次に、16ゲージ針を用いて乾燥したコーティングMST製品内に穿孔を不規則に形成し、着色コーティングを有する最終のネット構造ゲルコーティングMST製品を形成する。
【実施例15】
【0074】
0.6gのウィンターグリーン香味及び0.2gのカラメル色No.050を、2.5%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液と混合し、着色コーティング溶液を形成する。次いで、1.5gのMSTを立方体形状に成形して、着色コーティング溶液中に浸漬させ、コーティングMST製品を形成する。コーティングMST製品を約2時間〜約3時間室温で乾燥させ、ゲルコーティング中の過剰な水を除去する。次に、16ゲージ針を用いて乾燥したコーティングMST製品内に穿孔を不規則に形成し、着色コーティングを有する最終のネット構造ゲルコーティングMST製品を形成する。
【実施例16】
【0075】
0.2gの分泌物を、2.5%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液と混合し、着色コーティング溶液を形成する。次いで、1.5gのMSTを立方体形状に成形して、着色コーティング溶液中に浸漬させ、コーティングMST製品を形成する。コーティングMST製品を約2時間〜約3時間室温で乾燥させ、ゲルコーティング中の過剰な水を除去する。次に、レーザを用いて乾燥したコーティングMST製品内に穿孔を不規則に形成し、着色コーティングを有する最終のネット構造ゲルコーティングMST製品を形成する。
【0076】
別の実施形態において、着色剤、香味料、及び/又はタバコ分泌物を備えた第2のコーティングをネット構造ゲルコーティングの上に形成することができる。第2のコーティングは、ユーザの口内に配置されたときに第2のコーティングが直ちに溶解するように唾液中で易溶性であるのが好ましい。第2のコーティングは、唾液中で高い溶解度を有するポリマーを含む第2のポリマー溶液に着色剤、香味料、及び/又はタバコ分泌物を添加することにより形成することができる。
【実施例17】
【0077】
1.5gのMSTを最初に立方体形状に成形し、2.5%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させ、MSTのコーティング部分を形成する。次いで、MSTのコーティング部分を、38%加工デンプン、0.2%カラメル色No.50、及び0.6%ウィンターグリーン香味料を有するPurity Gum 59溶液を含む第2のコーティング溶液に浸漬する。次に、MSTのコーティング部分を約2時間〜約3時間室温で乾燥させ、コーティングから過剰な水を除去する。次いで、16ゲージ針を用いて乾燥したコーティングMSTを穿孔し、ネット構造ゲルコーティングMST製品を形成する。
【実施例18】
【0078】
1.5gのMSTを最初に立方体形状に成形し、2.5%ペクチン、0.15%アルギン酸塩、4%デキストリン、及び残部の水を含むコーティング溶液中に浸漬させ、MSTのコーティング部分を形成する。次いで、MSTのコーティング部分を、約500〜約5000Mwの分子量を有する4%低分子量ペクチン及び残部が水を含む第2のコーティング溶液に浸漬する。次に、MSTのコーティング部分を約2時間〜約3時間室温で乾燥させ、コーティングから過剰な水を除去する。次いで、16ゲージ針を用いて乾燥したコーティングMSTを穿孔し、ネット構造ゲルコーティングMST製品を形成する。
【0079】
本明細書において用語「約」は、多くの場合、数値の数学的正確さが意図されていないことを示すためにこのような数値と共に使用される。従って、数値と共に「約」が使用される場合、その数値に対して10%の許容範囲が企図されるものとする。
【0080】
以上、タバコ製品及びタバコ製品を形成する方法をその具体的な実施形態を参照しながら詳細に説明したが、タバコを処理しタバコ製品を形成する方法に対して、本発明の技術的思想及び範囲から実質的に逸脱していない種々の変形及び修正並びに均等形態を利用することができることは、当業者には明らかであろう。
【符号の説明】
【0081】
10 タバコ製品
12 ネット構造ゲルコーティング
16 タバコ材料
20 複数の穿孔、孔、及び/又は非コーティング領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲルコーティングされた経口タバコ製品を調製する方法であって、
(a)湿潤無煙タバコを含むタバコ材料の一部を成形してタバコ材料の事前小分け要素を形成する段階と、
(b)前記タバコ材料の事前小分け要素をゲルコーティング溶液と接触させ、前記タバコ材料の事前小分け要素の外側表面上に少なくとも1つのポリマーを含むゲルコーティングを形成してゲルコーティング経口タバコ製品を形成する段階と、
を含み、前記ゲルコーティングが、前記タバコ材料の事前小分け要素の周りに配置された内側表面と、外側表面とを備え、
前記方法が更に、
(c)前記内側表面から前記外側表面まで前記ゲルコーティングの厚みを貫通する穿孔、非コーティング区域、及び孔の1つ又はそれ以上を形成してゲルコーティング経口タバコ製品を形成する段階と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ゲルコーティングタバコ製品を乾燥させる段階を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ゲルコーティングタバコ製品が、室温で約5分間〜約3時間、又は対流式オーブンにて約30分〜約2時間乾燥される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記タバコ材料は、約25%〜約65%の含水量、又は約0.75aw〜約0.86awの水分活性、或いはその両方を有する湿潤無煙タバコを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
果実繊維及び粒子、野菜繊維及び粒子、植物繊維及び粒子、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択されたタバコ置換材料を前記タバコ材料に添加する段階を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ゲルコーティングの厚みを貫通する穿孔、非コーティング区域、及び孔の1つ又はそれ以上を形成するために、レーザ又は針が使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
1つ又はそれ以上の第1の領域を溶解するのに効果的な条件下で前記経口タバコ製品を溶媒と接触させて、前記内側表面から前記外側表面まで前記ゲルコーティングの厚みを貫通して延びる穿孔、非コーティング区域、及び孔の1つ又はそれ以上を形成する段階を更に含み、前記第1の領域が、可溶性成分を含み且つ不溶性成分を含む1つ又はそれ以上の第2の領域によって囲まれており、前記不溶性成分はまた、前記内側表面から前記外側表面まで前記ゲルコーティングを貫通して延びて、ネット構造ゲルコーティングタバコ製品を形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記可溶性成分が、少なくとも1つの非架橋性ポリマーを含み、前記不溶性が、少なくとも1つの架橋性ポリマーを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記溶媒が水性溶媒である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ゲルコーティングが、少なくとも1つの架橋性ポリマーと、少なくとも1つの非架橋性ポリマーとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの非架橋性ポリマーが、デンプン、デキストリン、アラビアゴム、グアーガム、キトサン、セルロース、ポリビニル・アルコール、ポリラクチド、ゼラチン、大豆タンパク、乳漿タンパク及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記架橋性ポリマーが、アルギン酸、ペクチン、カラギナン、架橋性官能基で修飾した多糖類、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記コーティング溶液が更に、少なくとも1つの塩基を含み、前記ゲルコーティングが少なくとも1つの酸と接触して、前記ゲルコーティング中に穿孔、非コーティング区域、及び孔の1つ又はそれ以上を形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの酸が、前記ゲルコーティングタバコ製品を酸性溶液中に約5分〜約48時間液浸することにより前記ゲルコーティング経口タバコ製品と接触する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記酸性溶液のpHが約2〜約7である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記酸性溶液が、約25℃〜約50℃の温度まで加熱される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの酸が、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、プロピオン酸、葉酸、酪酸、2メチル酪酸、2エチル酪酸、吉草酸、乳酸、ソルビン酸、アピジン酸、安息香酸、ギ酸、プマル酸、リン酸、コハク酸、酒石酸、タンニン酸、塩酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記塩基が、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、炭酸カルシウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記ゲルコーティング溶液の塩基濃度の範囲が、約0.1wt%〜約20wt%である、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記ゲルコーティング溶液が、約0.1wt%〜約20wt%のポリマー濃度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記事前小分けタバコ材料の上及び周囲にメッシュシーブを配置した後に前記ゲルコーティング溶液を前記事前小分けタバコ材料に施工し、次いで前記事前小分けタバコ材料の上及び周囲から前記メッシュを取り外す段階を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記ゲルコーティング溶液は、約2.5%ペクチン、約0.15%アルギン酸塩、及び約4%デキストリン、又は約4%ペクチン、約0.15%アルギン酸塩、及び約4%デキストリンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記ゲルコーティング溶液は更に、着色剤又は香味料、もしくはその両方を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
少なくとも1つの着色剤を含む第2のコーティング溶液中に前記ネット構造ゲルコーティングタバコ製品を噴霧、浸漬及び/又は液浸して第2のコーティングを形成する段階を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記穿孔、非コーティング区域、及び孔は、酵母、低沸点液体、揮発性液体及び気体のうちの1つ又はそれ以上をゲルコーティング溶液に加えることにより形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
請求項1に記載の方法により製造される事前小分け経口タバコ製品。
【請求項27】
事前小分け経口タバコ製品であって、
湿潤無煙タバコを含むタバコ材料の事前小分け要素と、
穿孔、非コーティング区域、及び孔の1つ又はそれ以上が厚みを貫通したゲルコーティングと、
を含み、該ゲルコーティングが少なくとも1つの不溶性ポリマーを含む、事前小分け経口タバコ製品。
【請求項28】
前記ゲルコーティングの嵩密度が約1.0±0.2g/cmである、請求項27に記載の事前小分け経口タバコ製品。
【請求項29】
前記タバコ材料の事前小分け要素が、最大長さが約3.8cm(約1.5インチ)、最大高さが約2.5cm(約1インチ)、及び最大幅が約1.9cm(約0.75インチ)であり、約0.5g〜約2.5gの重量がある、請求項27に記載の事前小分け経口タバコ製品。
【請求項30】
前記タバコ材料の事前小分け要素が、ゲルコーティングの無い1つ又はそれ以上の端部及び側部を有する、請求項27に記載の事前小分け経口タバコ製品。
【請求項31】
前記ゲルコーティングが、前記事前小分け経口タバコ製品から取り除かれて乾燥したときに、約0.2mm〜約1.0mmの厚みがある、請求項27に記載の事前小分け経口タバコ製品。
【請求項32】
前記ゲルコーティングが、約10%〜約50%の含水量を有する、請求項27に記載の事前小分け経口タバコ製品。
【請求項33】
香味料、甘味料、防腐剤、栄養補助食品、酸化防止剤、アミノ酸、ミネラル類、ビタミン類、植物抽出物、湿潤剤、着色剤、化学知覚剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択された添加剤を更に含む、請求項27に記載の事前小分け経口タバコ製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−507137(P2013−507137A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533516(P2012−533516)
【出願日】平成22年10月11日(2010.10.11)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006193
【国際公開番号】WO2011/045010
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(596060424)フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム (222)
【Fターム(参考)】