説明

ノシセプチン類似体

【課題】オピオイド受容体様(ORL1)受容体に親和性を示す新規化合物を提供する。
【解決手段】ノシセプチン類似体である、ベンゾキサゾール、インドール、ベンズイミダゾール、の環原子Nにピペリジンの4位炭素が結合した化合物、あるいはベンズイミダゾールの環原子Nに直鎖または分岐の鎖状化合物が置換した化合物。例示化合物11を下式に示す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)で示される化合物:
【化1】

(式中、
Dは、5〜8員シクロアルキル、5〜8員ヘテロ環または6員芳香族もしくはヘテロ芳香族基であり;
nは0〜3の整数であり;
A、BおよびQは、独立して、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、−NHSO2、ヒドロキシC1-10アルキル、アミノカルボニル、C1-4アルキルアミノカルボニル、ジC1-4アルキルアミノカルボニル、アシルアミノ、アシルアミノアルキル、アミド、スルホニルアミノC1-10アルキルであり、またはA−Bは一緒になってC2-6橋を形成する、またはB−Qは一緒になってC3-7橋を形成する、またはA−Qは一緒になってC1-5橋を形成することができ;
Zは、結合、直鎖または分岐C1-6アルキレン、−NH−、−CH2O−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=、−O−および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、これらの炭素および/または窒素原子は、1個または2個以上の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノ、−COOV1、−C1-4COOV1、シアノ、シアノC1-10アルキル、シアノC3-10シクロアルキル、−NH2SO2−、NH2SO21-4アルキル、NH2SOC1-4アルキル、アミノカルボニル、C1-4アルキルアミノカルボニル、ジC1-4アルキルアミノカルボニル、ベンジル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および式(V)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
【化2】

(式中、X1およびX2は、独立して、NH、O、SおよびCH2からなる群より選択され);
ここで、前記R1のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノまたはベンジルは、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、−COOV1、−C1-4COOV1、シアノC1-10アルキル、−C1-5(=O)W1、−C1-5NHS(=O)21、−C1-5NHS(=O)W1、5員ヘテロ芳香族C0-4アルキル、フェニル、ベンジル、ベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、前記フェニル、ベンジルおよびベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、
ここで、前記C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリール、ヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、または式(V)で示されるスピロ環系は、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、フェニロキシおよびベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、前記フェニル、ベンジル、フェニロキシまたはベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、または任意に1〜3個の低級アルキルで置換される5員ヘテロ芳香族環であり;
1は、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、ベンジルまたはフェニルであり;
2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より
選択され、前記アルキルまたはシクロアルキルは、任意に、オキソ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基で置換される)
または薬学的に許容できるその塩およびその溶媒和物。
【請求項2】
Dがフェニルまたは、1〜3個の窒素原子を含む6員ヘテロ芳香族基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
ZR1が、シクロヘキシルエチル−、シクロヘキシルメチル−、シクロペンチルメチル−、ジメチルシクロヘキシルメチル−、フェニルエチル−、ピロリルトリフルオロエチル−、チエニルトリフルオロエチル−、ピリジルエチル−、シクロペンチル−、シクロヘキシル−、メトキシシクロヘキシル−、テトラヒドロピラニル−、プロピルピペリジニル−、インドリルメチル−、ピラゾイルペンチル−、チアゾリルエチル−、フェニルトリフルオロエチル−、ヒドロキシヘキシル−、メトキシヘキシル−、イソプロポキシブチル−、ヘキシル−またはオキソカニルプロピル−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
ZR1が、−CH2COOV1、テトラゾリルメチル−、シアノメチル−、NH2SO2メチル−、NH2SOメチル−、アミノカルボニルメチル−、C1-4アルキルアミノカルボニルメチル−またはジC1-4アルキルアミノカルボニルメチル−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
ZR1が、プロピルの3位炭素において、−COOV1、テトラゾリルC0-4アルキル−、シアノ−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−またはジC1-4アルキルアミノカルボニル−で任意に置換される3,3−ジフェニルプロピルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
下記式(IA)で示される化合物:
【化3】

(式中、
nは0〜3の整数であり;
Zは、結合、−CH2−、−NH−、−CH2O−、−CH2CH2−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、これらの炭素および/または窒素原子は、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノ、ベンジル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および式(V)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
【化4】

(式中、X1およびX2は、独立して、NH、O、SおよびCH2からなる群より選択され);
ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アルケニル、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノまたはベンジルは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、フェニル、ベンジル、ベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、前記フェニル、ベンジルおよびベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
ここで、前記C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリール、ヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系および式(V)で示されるスピロ環系は、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、フェニロキシおよびベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、前記フェニル、ベンジル、フェニロキシまたはベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルは、任意にオキソ基で置換される)
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項7】
1が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群より選択されるアルキルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
1が、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシルおよびノルボルニルからなる群より選択されるシクロアルキルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
1が、テトラヒドロナフチル、デカヒドロナフチルまたはジベンゾシクロヘプチルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項10】
1が、フェニルまたはベンジルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項11】
1が、二環式芳香族環である、請求項6に記載の化合物。
【請求項12】
前記二環式芳香族環が、インデニル、キノリンまたはナフチルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Zが、結合、メチルまたはエチルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項14】
nが0である、請求項6に記載の化合物。
【請求項15】
1およびX2がいずれも0である、請求項6に記載の化合物。
【請求項16】
下記化合物からなる群より選択される化合物:
3−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(ナフス−1−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(p−シアノベンジル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(3,3−ジフェニルプロピル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−[4,4−ビス−(4−フルオロフェニル)ブチル]−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(シクロオクチルメチル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−5−イル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(4−プロピル−シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(ノルボルナン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(3,3−ジメチル−1,5−ジオキサスピロ[5,5]ウンデカ−9−イル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−[4−(1−メチルエチル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;
3−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−2H−ベンゾキサゾール−2−オン;および
薬学的に許容できるその塩。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。
【請求項18】
請求項6に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。
【請求項19】
下記式(IA)で示される化合物:
【化5】

(式中、
2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルまたはシクロアルキルは、任意にオキソ基で置換され;
nは0〜3の整数であり;
ZR1は下記式で示され:
【化6】

(式中
1は、R3−(C1−C12)アルキル、R4−アリール、R5−ヘテロアリール、R6−(C3−C12)シクロ−アルキル、R7−(C3−C7)ヘテロシクロアルキル、−CO2(C1−C6)アルキル、CNまたは−C(O)NR89であり;Y2は、水素またはY1であり;Y3は、水素または(C1−C6)アルキルであり;またはY1、Y2およびY3は、それらが結合している炭素と一緒になって以下の構造の一つを形成し:
【化7】

(式中、rは、0〜3であり;wおよびuは、各々0〜3であり、但しwとuの合計は1〜3であり;cおよびdは、独立して1または2であり;sは1〜5であり;および環Eは、縮合R4−フェニルまたはR5−ヘテロアリール環であり);
10は、独立してH、(C1−C6)アルキル、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−NR89および−(C1−C6)アルキル−NR89からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
11は、独立してR10、CF3、−OCF3、NO2およびハロからなる群より選択される1〜3個の置換基であり、または隣接環炭素原子上のR11置換基は一緒になってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ環を形成してよく;
8およびR9は、独立して、水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C12)シクロアルキル、アリールおよびアリール(C1−C6)アルキルからなる群より選択され;
3は、独立して、H、R4−アリール、R6−(C3−C12)シクロアルキル、R5−ヘテロアリール、R7−(C3−C7)ヘテロシクロアルキル、−NR89、−OR12および−S(O)0-212からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
6は、独立してH、(C1−C6)アルキル、R4−アリール、−NR89、−OR12および−SR12からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
4は、独立して、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、R13−アリール、(C3−C12)シクロアルキル、−CN、−CF3、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−OCF3、−NR89、−(C1−C6)アルキル−NR89、−NHSO28、−SO2N(R142、−SO28、−SOR8、−SR8、−NO2、−CONR89、−NR9COR8、−COR8、−COCF3、−OCOR8、−OCO28、−COOR8、−(C1−C6)アルキル−NHCOOC(CH33、−(C1−C6)アルキル−NHCOCF3、−(C1−C6)アルキル−NHSO2−(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)アルキル−NHCONH−(C1−C6)−アルキルおよび下記式からなる群より選択される1〜3個の置換基であり:
【化8】

(式中、fは0〜6であり);または隣接環炭素原子上のR4置換基は一緒になってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ環を形成してよく;
5は、独立して、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、R13−アリール、(C3−C12)シクロアルキル、−CN、−CF3、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−OCF3、−NR89、−(C1−C6)アルキル−NR89、−NHSO28、−SO2N(R142、−NO2、−CONR89、−NR9COR8、−COR8、−OCOR8、−OCO28および−COOR8からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
7は、H、(C1−C6)アルキル、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−NR89または−(C1−C6)アルキル−NR89であり;
12は、H、(C1−C6)アルキル、R4アリール、−(C1−C6)アルキル−OR8、−(C1−C6)アルキル−NR89、−(C1−C6)アルキル−SR8またはアリール(C1−C6)アルキルであり;
13は、独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシおよびハロからなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
14は、独立して、H、(C1−C6)アルキルおよびR13−C64−CH2−からなる群より選択される))
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項20】
請求項19に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。

【公開番号】特開2009−263378(P2009−263378A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150368(P2009−150368)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【分割の表示】特願2002−582930(P2002−582930)の分割
【原出願日】平成14年4月18日(2002.4.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(599108792)ユーロ−セルティーク エス.エイ. (134)
【Fターム(参考)】