説明

ノズル・バーのための連結可能なフォイル・セグメントを有するノズル・フォイル

【課題】ノズル・フォイルの改良、特に、繊維加工機械のノズル・バーの当該ノズル・フォイルの設置の簡略化を目的とする。
【解決手段】ノズル・フォイル12は、長さ方向Lの一以上の列に配列された複数のノズル孔16を有し、少なくとも2つのフォイル・セグメント25から成る。隣接するフォイル・セグメント25は、互いに嵌め合う形で連結され、その上側15および下側17は、共通の平面にある。嵌め合い接続を達成するために、接続手段27が、フォイル・セグメント25に設けられ、当該接続手段27は、他方のフォイル・セグメント25の対向する接続手段28と相互に作用する。接続手段27および対向する接続手段28は、それぞれのフォイル・セグメント25の不可分な要素であり、それぞれのフォイル・セグメント25と同時に製造される。当該接続手段は、それぞれのフォイル・セグメント25と同じ素材から成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は繊維加工機械のノズル・バーのためのノズル・フォイル(薄片)に関する。
【背景技術】
【0002】
フリース素材を成形するため、繊維加工機械の使用は知られており、水はランダム不織繊維上へ、高圧の非常に微細な細いジェットで噴射される。その際、ジェット水流が、フリース素材を形成するための、フェルト針の、そしてランダム不織繊維を交絡する機能に取って代わる。
【0003】
これを達成するために、繊維機械は、水が微細な針のようなジェット水流に形成される複数のノズル孔を有するノズル・バー(ストリップ)を具備する。
【0004】
例えば、ノズル・ストリップは、特許文献1から知られている。ノズル・ストリップには、ノズル孔を有するノズル・フォイルが設置されるキャリア部が具備されている。ノズル・フォイルの取扱いを簡略化するために、当該フォイルは、いくつかの長さ区間に分けられてもよい。個々の長さ区間は、例えば、接着剤、例えばUV硬化可能な接着剤またはエポキシなど、を用いてキャリアにしっかりと接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7237308号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを考慮して、本発明の目的は、既知のノズル・フォイルの改良と、特に、繊維加工機械のノズル・バーの当該ノズル・フォイルの設置の簡略化と見ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、特許請求の範囲請求項1の特徴をもつノズル・フォイルにより達成される。
【0008】
本発明のノズル・フォイルは、互いに連結できる少なくとも2つのフォイル・セグメントからなる。例えば、2つのフォイル・セグメントは、一方のフォイル・セグメントの接続手段により、そして、他方のフォイル・セグメントの対抗する接続手段により、互いに機械的に連結できる。ノズル・フォイルをいくつかのフォイル・セグメントに分けることによって、取扱いは、すなわち、ノズル・フォイルの運搬中においてと同様に組立中において、簡略化される。また、より短いフォイル・セグメントの製造は、数メートルの長さを有するノズル・フォイルの製造と比べてより単純であり、そして、特に耐磨耗性素材、例えばセラミックまたは硬質合金、の使用を可能にする。加えて、より短いフォイル・セグメントの製造は、フォイルの厚みの観点からより多くの自由度を提供する。したがって、2、3ミリメートルの厚さを有するフォイルと同様に、1mmより大きい厚みを有するフォイルを製造できる。フォイル・セグメントが互いに機械的に連結できるということから、繊維加工機械のノズル・バーにおける、使用の位置での、それらの相対位置は、正確に定められる。これは、繊維加工機械のノズル・フォイルの設置を簡略化して、組立間違いを防止し、それ故、フリース素材の製造中における、生産誤りをも防止する。
【0009】
その場合、ノズル・フォイルのフォイル・セグメントは、嵌め合い(formschluessig)により互いに接続されうる。嵌め合い接続に加えて、例えば、接着剤を使用することにより部材同士の接合(stoffschluessig)を形成することもできる。
【0010】
好ましい実施態様では、接続手段および対向する接続手段は、少なくとも一つの接続突出部および少なくとも一つの接続凹所を有し、それにより、各接続突出部は対応する接続凹所と係合し、2つのフォイル・セグメントの間に連結ができる。この場合、接続手段は、一以上の接続凹所と同様に一以上の接続突出部を有していてもよい。相当するように、接続手段は、対する接続手段の対応する複数の接続突出部または接続凹所と相互に作用できる、複数の接続凹所または接続突出部を有し、そして接続を確立する。接続突出部および接続凹所は、それぞれのフォイル・セグメント内に、あるいはその上に形成される。接続突出部または接続凹所は、フォイル・セグメントと合わせて1つの素材で製造されることが好ましい。フォイル・セグメントの製造に際し、それらは、例えば、単に打ち抜かれるかまたはレーザーを利用して切り抜かれることができる。
【0011】
2つのフォイル・セグメント間の接続点では、各フォイル・セグメントは、好ましくは、他のフォイル・セグメントのそれぞれ対応する接合表面に当接する接合面を有し、それにより2つのフォイル・セグメントがそれらのそれぞれの接合面により、互いに当接する。その際、接続突出部は、フォイル・セグメントの接合面から離れて突き出してもよい。接続凹所は、接合面に対してはめ込まれるように、それぞれのフォイル・セグメントごとに設けられてよい。
【0012】
接続突出部は、広がった端部部分をもつと都合がよい。この結果、確立された接続が、広がった部分に対して横方向に、不注意に切り離されることが避けられる。その場合、好ましい実施態様の接続突出部は、同時に、2方向に広がっていてもよい。これは、接続突出部の広がった端部部分は、挿入方向にテーパーがつき、当該端部部分が、接続のために、その方向に対応する接続凹所に挿入されるうることで達成できる。このようにして、同時に2方向について、接続が不注意に切り離されることを避けることができる。また、連結されるべき2つのフォイル・セグメントの上側および下側はこのように確実に正しく整列させることができる。
【0013】
フォイル・セグメントの接合面は、1つの平面に伸びていてよい。しかしながら、接合面は、表面法線が異なる方向を指す、いくつかの隣接する表面部分を有することもできる。凸状におよび/または凹状に曲がった接合面を設けることもできる。その際、一旦接続が確立されたとき、接続点の領域で2つのフォイル・セグメントが重なり合うこともできる。例えば、接合面は段階状に伸びていてもよい。そのために、接合面の一以上の表面部が、フォイル・セグメントの突出した接合部にあってもよく、それにより、接合部は、接続が確立されたとき、互いの上に、または互いに隣り合って配置され、そしてフォイル・セグメントの接続点の領域において重なる結果となる。
【0014】
本発明の有利な実施態様は、従属する特許請求の範囲、記載および図面から明らかである。以下、本発明は実施例に則して詳細に説明される。記載は、本発明の欠くことのできない特徴に、そして種々の状況に限定される。図面は、補足的にのみ考慮されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】繊維加工機械のノズル・バーの概略断面図。
【図2】いくつかのフォイル・セグメントをもつノズル・フォイルの実施例の概略平面図。
【図3】いくつかのフォイル・セグメントをもつノズル・フォイルの他の実施例の概略平面図。
【図4】いくつかのフォイル・セグメントをもつノズル・フォイルの更に他の実施例の概略平面図。
【図5】いくつかのフォイル・セグメントをもつノズル・フォイルの更に他の実施例の概略平面図。
【図6】いくつかのフォイル・セグメントをもつノズル・フォイルの更に他の実施例の概略平面図。
【図7】接続手段および対向する接続手段の実施形態のフォイル・セグメントの詳細の概略斜視図。
【図8】接続手段および対向する接続手段の実施形態のフォイル・セグメントの詳細の概略斜視図。
【図9】接続手段および対向する接続手段の実施形態のフォイル・セグメントの詳細の概略斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、フリース製造のための繊維加工機械のノズル・バー10の概略断面図を示す。ノズル・バー10は、上部11aと下部11bとの間にノズル・フォイル12が配置された、二部構成のキャリア部材11を備える。上部11aは、水が供給される取水流路13を有し、当該水は圧力源14により加圧されている。加圧水は、取水流路13を通ってノズル・フォイル12の上側15に移動する。ノズル・フォイル12には、複数のノズル孔16が設けられる。ノズル孔16の上側15にある水は、微細な針のようなジェット水流を生成するように形成され、そして、キャリア部材11の下部11bにおいて、流出流路18を通ってノズル・フォイル12の下側17に噴射される。図1は、概略的に点線でジェット水流19を示す。ノズル・バー10の下で、当該ジェット水流は、ランダム不織繊維20に衝突し、したがって、ランダム不織繊維の繊維を交絡して、フリース織物を形成する。
【0017】
ノズル・フォイル12は、ノズル・フォイル12に、長さ方向Lに、互いに隣接し離れて設けられた、ノズル孔16の列を特徴とする。ノズル孔16の直径は、ほぼ0.05〜0.2mmであってよい。ノズル・フォイル12は、長さ方向Lに数メートルの長さを有してもよい。ノズル・フォイル12の長さ方向Lに、いくつかの隣接する列のノズル孔16を設けることもできる。ノズル・フォイル12は、ほぼ0.1〜1.5mmの厚さを有してもよい。横方向Qのノズル・フォイル12の幅は、ほぼ10〜35mmであってよい。2つの隣接するノズル孔16間の距離は、ほぼ0.3〜1mmの範囲にあってよい。ノズル・フォイル12は、長さ方向Lに互いに隣接するいくつかのフォイル・セグメント25から成る。長さ方向Lに互いに隣接する2つのフォイル・セグメント25は、接続点26で、互いと機械的に連結される(図2)。好ましい実施例において、嵌め合い(formschluessig)接続が、2つの隣接するフォイル・セグメント25の間に確立される。そのために、一方のフォイル・セグメント25は、接続を確立するために他方のフォイル・セグメントの対向する接続手段28と相互に作用する接続手段27を有する。2つのフォイル・セグメント25の嵌め合い接続に加えて、接続点26で部材同士を接合(固着)することによって当該セグメントを接続する、例えばそれらを接着することもできる。この結果、接続点26の流体密度が確立されるかあるいは改善される。
【0018】
図示した好ましい実施例では、接続手段27は1つそして、実施例のような、いくつかの接続突出部29を有する。接続突出部29の数に対応して、対向する接続手段28は1以上の接続凹所30を有する。その変形として、接続手段27が接続凹所30を有して、対向する接続手段28が接続突出部29を有することも可能であろう。接続突出部29の、そして接続凹所30の数は変わってもよい。好ましい実施例では、2つの接続突出部29および2つの接続凹所30が、二つの隣り合ったフォイル・セグメント25の各接続点26に設けられる。付属する接続突出部29および接続凹所30を含むフォイル・セグメント25は、それぞれ、均一の素材、例えば金属、の一体物として作成される。
【0019】
接続手段27または対向する接続手段28の領域で、各フォイル・セグメント25は接合面33を有する。接続されると、接続されたフォイル・セグメント25の接合面33は、接続点26で相互に当接する。
【0020】
接合面33は、例えば、図7から明らかなように、1つの平面に伸びてもよい。そこでは、接合面33は、横方向Qおよび高さ方向Hによって定められる平面に伸びる。高さ方向Hは、横方向Aおよび長さ方向Lに関して直角に伸びる。その時、接合面33の表面法線Nは長さ方向Lを指す。
【0021】
その代替案として、フォイル・セグメント25の接合表面33がいくつかの表面部分34を有することもできる。接合面33の少なくとも2つの表面区間34の表面法線Nは、異なる方向を指す。従って、例えば、概略的に図4、図5および図9に示されるように、結果として段階的な接合面33となりうる。従って、互い連結する2つのフォイル・セグメント25は、接続領域26で重複する。これは、それらが、図4および5に示すように、重複区間Uに沿って長さ方向Lに接続領域26で交互に隣接して、あるいは図9の実施例に示すように重畳される様に、伸びることを意味する。接続されると、2つのフォイル・セグメント25の接合表面33の、隣接して向き合う2つの表面範囲34は、重複区間Uで互いに当接する。重複区間U地点に沿って互いに当接しているこれらの表面領域34の表面法線Nは、実施例では横方向Zあるいは高さ方向Hを指す。
【0022】
図9の実施例では、フォイル・セグメント25は、接続手段27の領域に接合部35を有し、当該接合部は、例えば、平行六面体の輪郭を有する。接合部35の上には、高さ方向Hに接続突出部29が設けられている。2つの接続突出部29の長さは、およそ接合部35の長さに対応する。接合部35の長さは、重複区間Uの長さを決定する。接続突出部29はフォイル・セグメント25の第1表面部分34aから離れて突き出し、そして接合部35の上側に形成される第2表面部分34bに沿って延びる。接合部35の表面端面は、第3表面部分34cである。3つの表面部分34a、b、cは、フォイル・セグメント25の接合面33を形成する。それに連結されるフォイル・セグメント25は、接合部35に設けられる2つの接続凹所30を有し、図9の破線で示されるように、フォイル・セグメント25の接合部35に位置する重複区間Uで接続が確立されると、当該接合部35は接続突出部29を有する。
【0023】
ノズル・バー12の前記の実施例において、長さ方向Lに連続しているフォイル・セグメント25は、互いに一列に揃うように配置される。それにより、フォイル・セグメント25の長手方向エッジは、基本的に段差のないノズル・フォイル12の長手縁部を形成する。その際、ノズル孔16も長さ方向Lに伸びる列に揃うように配置される。その変形として、図6の実施例のフォイル・セグメント25は、互いに関してオフセットされるように配置される。この場合、2つのノズル孔16の列40が形成され、そして当該列は互いに平行に伸びる。前記載の実施態様の選択肢と異なり、接合面33は、この場合、フォイル・セグメント25の側面41の端部部分にあり、当該端部部分は長さ方向Lに伸びる。前記の実施例のように、接続手段27および対向する接続手段28は、それぞれ、接合面33に設けられている。
【0024】
基本的に、接続突出部29は、多くの異なる輪郭または形状をもつことができる。当該突出部は、接合面33の表面部34から離れて突き出る。この接合部34から始まって、接続突出部29は、少なくとも部分的に、広がっている。例えば、図7から明らかなように、接続突出部29は、広がった端部部分44を有する。この広がった端部部分44は、例えば、円形のシリンダまたは楕円形のシリンダの形状を有しそして条片45を介して接合面33の表面部34と接続し、横方向Qから見たときに、当該条片は端部部分44より狭く、これにより接続突出部29は、当該接合面33から離れて突き出る。高さ方向Hから見たとき、接続突出部29の高さは実質的にフォイル・セグメント25の厚みに対応する。
【0025】
対応する接続凹所30の内部の輪郭は、必要とされる許容誤差は別として、接続突出部29の外側の輪郭に、一致するので、嵌め合い接続が達成できる。図7の実施例では、接続凹所30は、このように、スリット47を介して接合面33の方へ開いた円筒孔46を有する。スリット47は、条片45を収容するために設けられる。この場合、接続突出部29が接続凹所30に挿入される挿入方向は、高さ方向Hに対応する。挿入方向から見て、接続凹所30は少なくとも片面15、17の方へ開いている。
【0026】
その変形として、対応する接続凹所30と同様に、接続突出部29は、プリズムの形状であってもよい(図3)。図3の平面図で見て、接続突出部29は台形の輪郭をもつ。接合面33から始まって、接続突出部29は、横方向Qに連続的に広がる。図3の実施例では、いわゆるダブテール・ジョイントが、フォイル・セグメント25の間に形成される。
【0027】
図8の接続手段27の別の変形例では、接続突出部29の広がった端部部分44は、上側15の方へ、または図8で示すように、下側17の方どちらかへ、高さ方向Hにテーパーがつく。例えば、広がる端部部分44は、円錐台の形状をもつ。接続凹所30の内部の輪郭も、その場合円錐台の形状を有することが理解される。2つのフォイル・セグメント25が連結されたとき、高さ方向に見たときの、接続突出部9の円錐形状のため、当該フォイル・セグメントの上側および下側は、1つの平面に極めて容易に整列配置できる。同様に、接続突出部29および接続凹所30の別の輪郭をそれぞれ考慮すると、当該輪郭は高さ方向Hにテーパーがつく形であってもよい。
【0028】
接続手段27および対向する接続手段28の実施態様をそれぞれ考慮すると、更に変形の選択肢はある。図示した実施例では、フォイル・セグメント25の接続突出部29および接続凹所30は、同一の大きさをもつ。その変形を考慮すると、フォイル・セグメント25の接続突出部29および接続凹所30の異なる大きさを選択することもできる。あるいは、またさらに、フォイル・セグメント25の接続突出部29および接続凹所30は別々の輪郭をもってもよい。
【0029】
好ましい実施例では、接合面33または表面セグメント34の表面法線Nは、長さ方向Lに、高さ方向Hに、または横方向Qに伸びる。その変形として、当該表面は、長さ方向Lおよび/または高さ方向Hおよび/または横方向Qに対して傾斜して整列配置された表面法線Nをもつことも可能であろう。
【0030】
本発明は繊維加工機械のノズル・バー10のためのノズル・フォイル12に関する。ノズル・フォイル12は、長さ方向Lの一以上の列40に配列された複数のノズル孔16を有する。ノズル・フォイル12は、少なくとも2つのフォイル・セグメント25から成る。2つの隣接するフォイル・セグメント25は、それぞれ、互いに機械的に連結され、そして、特に、互いに嵌め合う形で連結されうる。接続されたとき、フォイル・セグメント25の上側15および下側17は、共通の平面にある。嵌め合い接続を達成するために、接続手段27が、フォイル・セグメント25に設けられ、当該接続手段27は、他方のフォイル・セグメント25の対向する接続手段28と相互に作用する。接続手段27および対向する接続手段28は、それぞれのフォイル・セグメント25の不可分な要素である。特に、接続手段27および対向する接続手段28は、それぞれのフォイル・セグメント25と同時に製造される。当該接続手段は、それぞれのフォイル・セグメント25と同じ素材から成る。
【符号の説明】
【0031】
10 ノズル・バー
11 キャリア部材
11a 上部
11b 下部
12 ノズル・フォイル
13 取水通路
14 圧力源
15 上側
16 ノズル孔
17 下側
18 流出流路
19 ジェット水流
20 ランダム不織繊維
25 フォイル・セグメント
26 接続点
27 接続手段
28 対向する接続手段
29 接続突出部
30 接続凹所
33 接合面
34 表面部分
34a 第1の表面部分
34b 第2の表面部分
34c 第3の表面部分
35 接合部
40 列
41 側面
44 端部部分
45 条片(ストリップ)
46 孔
47 スリット
H 高さ方向
L 長さ方向
Q 横方向
U 重複区間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに連結できる少なくとも2つのフォイル・セグメント(25)からなり、
使用位置で、ノズル・バー(10)のキャリア部材(11)の取水流路(13)と流出流路(18)との間に配置される複数のノズル孔(16)を有する
繊維加工機械のノズル・バー(10)のためのノズル・フォイル。
【請求項2】
前記フォイル・セグメント(25)は、嵌め合う形で互いと接続されうる、ことを特徴とする請求項1に記載のノズル・フォイル。
【請求項3】
使用位置で、前記フォイル・セグメント(25)は、部材同士の接合により互いと連結される、ことを特徴とする請求項1に記載のノズル・フォイル。
【請求項4】
接続手段(27)が、1方の前記フォイル・セグメント(25)に設けられ、当該接続手段(27)は、他方の前記フォイル・セグメント(25)の対抗する接続手段(28)と、2つの前記フォイル・セグメント(25)の接続を決確立するために、相互に作用する、ことを特徴とする請求項1に記載のノズル・フォイル。
【請求項5】
前記接続手段(27)および/または前記対向する接続手段(28)は、少なくとも一つの接続凹所(30)を有し、それにより、2つの前記フォイル・セグメント(25)の接続が確立されとき、各接続突出部(29)は、対応する接続凹所(30)に係合する、ことを特徴とする請求項4に記載のノズル・フォイル。
【請求項6】
前記フォイル・セグメント(25)は、接合面(33)を有し、互いに連結される2つの前記フォイル・セグメント(25)のそれぞれの当該接合面(33)は、互いに隣接する、ことを特徴とする請求項1に記載のノズル・フォイル。
【請求項7】
前記接続突出部(29)は、前記フォイル・セグメント(25)の前記接合面(33)から離れて突き出る、ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のノズル・フォイル。
【請求項8】
前記接続突出部(29)は、広がった端部部分(44)を有する、ことを特徴とする請求項7に記載のノズル・フォイル。
【請求項9】
前記接続突出部(29)の前記広がった端部部分(44)が方向(H)において、テーパーがつけられており、前記接続突出部は、接続を確立するために、対応する前記接続凹所(30)に挿入される、ことを特徴とする請求項8に記載のノズル・フォイル。
【請求項10】
前記接合面(33)は、1つの平面に伸びている、ことを特徴とする請求項6に記載のノズル・フォイル。
【請求項11】
前記接合面(33)は、異なる方向(L、H、Q)を指す表面法線(N)を有するいくつかの表面部(34)を有する、ことを特徴とする請求項6に記載のノズル・フォイル。
【請求項12】
互いに連結される2つの前記フォイル・セグメント(25)は、接続点(26)で重なり合う、ことを特徴とする請求項1に記載のノズル・フォイル。
【請求項13】
前記各フォイル・セグメント(25)は、接続したとき、対する接続された前記フォイル・セグメント(25)の接合部(35)と重複するように配置された接合部(35)を有する、ことを特徴とする請求項12に記載のノズル・フォイル。
【請求項14】
前記接合面(33)の少なくとも一つの前記表面部分(34)は、前記接合部(35)に設けられる、ことを特徴とする請求項11または請求項13に記載のノズル・フォイル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−63924(P2011−63924A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−211213(P2010−211213)
【出願日】平成22年9月21日(2010.9.21)
【出願人】(598132646)グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト (77)
【Fターム(参考)】