説明

ノズル容器

【課題】単一のノズル容器にて指向流と微細な気泡とを吐出可能なノズル容器を提供する。
【解決手段】略有底円筒状をした外筒部11と、該外筒部11の内部に位置する略円筒状をした中間筒部12と、該中間筒部12の内部に位置する略円筒状をした内筒部13とからなる三重筒構造をして、内部が外筒部11と中間筒部12との間の空間である外側房21と、中間筒部12と内筒部13との間の空間である中間房22と、内筒部13内の空間である内側房23と、の三つの独立した空間に仕切られ、前記外側房21と中間房22と内側房23とに対応する部分にそれぞれ気体噴出ノズル41と周方向噴出ノズル42と指向流噴出ノズル43とを備えた上蓋部10を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズル部分を浴槽の底面に位置するように設置して浴槽の湯水中に湯水や気泡を噴出するノズル容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、浴槽の底面に湯水を指向性を持って噴出するノズルを設け、前記ノズルから浴槽の湯水中に湯水を噴出することで浴槽の湯水中に浸かっている使用者に湯水の指向流が当たってマッサージ効果を与えるものが知られている。
【0003】
また、浴槽の底面に気泡を発生させるノズルを設け、前記ノズルから浴槽の湯水中に気泡を吐出するものも知られている(例えば特許文献1参照)。これは、浴槽の底面に位置するノズルから浴槽の湯水中に気体を吐出することで、湯水中に吐出された気体が径が1cm〜数cm程度の気泡となって湯水中を上昇し、浴槽の湯水中に浸かっている使用者の皮膚表面に当たって気泡が破壊される際の圧力によって筋肉の凝りをほぐすマッサージ効果や気持ち良さを与えるものである。
【0004】
これらの従来のものは、筋肉の凝りをほぐすマッサージ効果が得られるものの、皮膚表面の保温効果は得られないものであった。皮膚表面の保温効果を得るためには、径が1mm〜1cm程度で皮膚に付着し易い微細な気泡を発生させればよいのであるが、上記の従来のものにおいては微細な気泡を発生させるためには別のノズルを設ける必要があり、この場合、取付作業が煩雑であるとともに設置スペースを要する等の問題が発生してしまうため、指向流と微細な気泡とを吐出することができるノズルを単一の容器にまとめて設けたものが望まれるものであった。
【特許文献1】特開平8−84758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、単一のノズル容器にて指向流と微細な気泡とを吐出可能なノズル容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために請求項1に係るノズル容器1にあっては、略有底円筒状をした外筒部11と上蓋部10とで外殻が構成され、外筒部11の内部に位置する略円筒状をした中間筒部12と、該中間筒部12の内部に位置する略円筒状をした内筒部13とを備えた三重筒構造をして、内部の空間が外筒部11と中間筒部12との間の空間である外側房21と、中間筒部12と内筒部13との間の空間である中間房22と、内筒部13内の空間である内側房23と、の三つの独立した空間に仕切られ、前記外側房21と中間房22と内側房23とにそれぞれノズル容器1の外部に連通する管が接続され、上蓋部の前記外側房21と中間房22と内側房23とに対応する部分にそれぞれ気体噴出ノズル41と周方向噴出ノズル42と指向流噴出ノズル43とを設けて成ることを特徴とするものである。
【0007】
このような構成とすることで、単一のノズル容器1にて指向流と微細な気泡とを吐出することが可能となる。
【0008】
また請求項2に係る発明は、請求項1に係るノズル容器1において、上蓋部10は、外筒部11に嵌入されるシリンダ部10aと、該シリンダ部10aの上端部の内周面から内側斜め下方に向けて突設されてその先端となる下内端縁が中間筒部12の上端部に当接する傾斜壁部10cと、該傾斜壁部10cの内側に位置して内筒部13に嵌入される本体筒部10e及び該本体筒部10eの上端部に形成されて下面が傾斜壁部10cの傾斜した上面と略平行となるように対向配置される逆円錐部10fからなり前記傾斜壁部10cと周方向の一部で連結される中心部材10dとを備え、傾斜壁部10cの外側房21の天面部となる部分に略全周に間隔をおいて複数の孔からなる気体噴出ノズル41を上下に貫通形成し、本体筒部10eの下面と傾斜壁部10cの上面との間の隙間を中間房22と連通させてその上端開口を略全周から斜め上方に湯水を吐出可能な周方向噴出ノズル42とし、逆円錐部10fの周方向の一部に本体筒部10eの内部及び内側房23と連通する開口を形成して斜め上方に湯水を吐出可能な指向流噴出ノズル43として成ることを特徴とするものである。
【0009】
このような構成とすることで、周方向噴出ノズル42から液体を噴出し且つ気体噴出ノズル41から気体を噴出して微細な気泡を周方向に向けて噴出したり、指向流噴出ノズル43からマッサージ用の指向流を吐出したり、周方向噴出ノズル42から液体を噴出せず且つ気体噴出ノズル41から気体を噴出して大きな気泡を噴出したりすることが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明にあっては、指向流を噴出することができるうえに微細な気泡を発生させることも可能となって、使用者にマッサージ効果を与えるとともに皮膚表面の広い範囲に保温効果を与えることが可能となり、これにあたって、別々のノズルを取り付ける必要がなく単一のノズル容器を取り付けるだけでよくて取付作業が容易になるとともに設置スペースを大きくとる必要がないものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0012】
ノズル容器1は、本実施形態では図1に示すように、略有底円筒状をした外筒部11と、この外筒部11の上蓋となって気体噴出ノズル41,周方向噴出ノズル42,指向流噴出ノズル43を備えた上蓋部10とで外殻が構成され、上蓋部10が浴槽の底面等に位置するように設置されて浴槽の湯水中に気泡や湯水を吐出するものである。
【0013】
ノズル容器1は、図2等に示すように、外筒部11の内部に略円筒状をした中間筒部12と、更にこの中間筒部12の内部に略円筒状をした内筒部13とを有する三重筒構造となっている。本実施形態では外筒部11は、中間筒部12及び内筒部13と一体成形される外筒部本体11aと、この外筒部本体11aの上端部に嵌合される略円筒状をした外筒部取付部11bとからなる。前記のように三重筒構造となったノズル容器1内は、外筒部11と中間筒部12との間の空間(以下、外側房21という)、中間筒部12と内筒部13との間の空間(以下、中間房22という)、内筒部13内の空間(以下、内側房23という)、の三つの独立した空間に仕切られている。
【0014】
外側房21、中間房22、内側房23にはそれぞれノズル容器1の外部に連通する管が接続されるもので、外側房21には外側房連通管31(図2参照)、中間房22には中間房連通管32(図3参照)、内側房23には内側房連通管33が連通接続され(図4参照)、外側房連通管31と中間房22及び内側房23、中間房連通管32と外側房21及び内側房23、内側房連通管33と外側房21及び中間房22は連通されない。
【0015】
また、外側房21、中間房22、内側房23には、その天面部にそれぞれノズルが設けられるもので、本実施形態では上蓋部10の対応する部分にそれぞれ各房内からノズル容器1の略上方に向けて噴出可能な気体噴出ノズル41、周方向噴出ノズル42、指向流噴出ノズル43が形成してある。
【0016】
上蓋部10は、略円筒状をしたシリンダ部10aと、このシリンダ部10aの上端縁から外側と内側にそれぞれ連設されるフランジ部10bと傾斜壁部10cと、傾斜壁部10cの内側に位置する中心部材10dとで構成される。
【0017】
この上蓋部10は、シリンダ部10aの外面を外筒部11の内面に上方から嵌入するとともにフランジ部10bを外筒部11の上端部に当接させることで外筒部11に取付けられる。このとき、パッキンP1をシリンダ部10aと外筒部11との間に介在させて気密性を保つようにしてある。
【0018】
上蓋部10は、外筒部11に取付けられた際に外側房21、中間房22、内側房23が独立した空間として仕切られるように、傾斜壁部10cが中間筒部12の上端部に当接するとともに、中心部材10dの略円筒状をした本体筒部10eが内筒部13の上端部に当接するもので、以下に説明する。
【0019】
傾斜壁部10cは、シリンダ部10aの上端部の内周面から内側斜め下方に向けて突設されたテーパ状をしたもので、その平面視略円形状となる下内端縁が中間筒部12の上端部に当接して該傾斜壁部10cと中間筒部12とで外側房21と中間房22とを仕切っている。また後述するが、傾斜壁部10cの周方向の一部(後述する指向流噴出ノズル43が形成される部分)は中心部材10dと連結される(図3,4参照)。この傾斜壁部10cは、外側房21の天面部となるもので、後述する気体噴出ノズル41が上下に貫通形成される。
【0020】
中心部材10dは、略円筒状をした本体筒部10eと、本体筒部10eの上端部に形成される略逆円錐状をした逆円錐部10fとからなる。本体筒部10eは、平面視において内筒部13及び傾斜壁部10cの内側に位置してその下端部は内筒部13に嵌入され、この際パッキンP2を本体筒部10eと内筒部13との間に介在させて水密性を保つようにしてある。
【0021】
逆円錐部10fは本体筒部10eの上端部に形成され、図2,3等に示すように、その傾斜した下面は上記傾斜壁部10cの傾斜した上面と略平行となるように対向配置され、この本体筒部10eの下面と傾斜壁部10cの上面との間の隙間が中間房22と連通するとともに、その上端開口が周方向の一部(指向流噴出ノズル43が形成される部分)を除く略全周から斜め上方に湯水を吐出可能な周方向噴出ノズル42となる(図1参照)。ここで周方向噴出ノズル42について説明する。
【0022】
周方向噴出ノズル42の下内壁面は傾斜壁部10cの上面及びフランジ部10bの上面の内端縁近傍の部分であるが、図2〜4に示すように、この部分の垂直断面形状を上方に凸となる滑らかな曲線Cで形成することで、周方向噴出ノズル42から吐出される湯水が下内壁面に沿ってより大きく広がった状態で吐出することができる。すなわち、本実施形態ではフランジ部10bを、内端縁から外方へ行く程その垂直断面における接線方向が傾斜壁部10cの傾斜方向から水平方向へと変化するように形成してあり、これによって、周方向噴出ノズル42から吐出される湯水がコアンダ効果によって下内壁部の表面に沿って流れて傾斜壁部10cの傾斜方向よりもより水平方向に近い角度で側方に吐出されることとなり、ノズル容器1の限られたスペース内においてより水平方向に近い角度で吐出可能となる。そして、この周方向噴出ノズル42の下内壁面となる傾斜壁部10cの外側房21の天面部となる部分には、平面視で略全周に間隔をおいて複数の孔からなる気体噴出ノズル41が上下に貫通形成してあり、この気体噴出ノズル41の上方にて該気体噴出ノズル41から吐出された気泡と周方向噴出ノズル42から吐出される湯水とがぶつかりあうのであるが、これについては後述する。
【0023】
また、逆円錐部10fは、その内部に本体筒部10eの内部(及び内側房23)と連通する空間を形成するとともに、周方向の一部を前記空間と連通するように開口してその開口周辺を延設して傾斜壁部10cに連結することで、図1,4に示すように斜め上方に湯水を吐出可能な指向流噴出ノズル43が形成されるものである。この指向流噴出ノズル43は、平面視において略円形状をしたノズル容器1の周方向の一部の斜め上方に向けて指向性を持って湯水を吐出することができる。そして、この気体噴出ノズル42の下内壁面となる傾斜壁部10cの外側房21の天面部となる部分にも図4に示すように気体噴出ノズル41が上下に貫通形成してあり、この気体噴出ノズル41の上方にて該気体噴出ノズル41から吐出された気泡を指向流噴出ノズル43から吐出される湯水に混入することができる。
【0024】
上記のノズル容器1は、図5に示すように、外側房連通管31を空気ポンプ51を備えた気体搬送手段としての空気流路5に接続するとともに、中間房連通管32と内側房連通管33を水ポンプ61及び流路切替え弁62を備えた液体搬送手段としての水流路6に接続し、空気ポンプ51と水ポンプ61と流路切替え弁62を制御回路を有する制御部7によって制御され、これらノズル容器1,空気ポンプを備えた空気流路5,水ポンプ61及び流路切替え弁62を備えた水流路6,制御部7によってノズル装置が構成される。本実施形態では図5(a)、図5(b)に示すように浴槽の底面に6個のノズル容器1を設けた例を示してあり、水流路6は、浴槽内の湯水を吸い込んで再びノズル容器1から浴槽内の吐出する循環路とするものであるが、特に循環路でなくてもよい。そして浴槽の底面等に上蓋部10が位置するように設置して、浴槽に張った湯水中に、大きく以下の三つの吐出モード、すなわち、周方向噴出ノズル42から液体を噴出し且つ気体噴出ノズル41から気体を噴出して微細な気泡を周方向に向けて噴出するモード、指向流噴出ノズル43からマッサージ用の指向流を吐出するモード、周方向噴出ノズル42から液体を噴出せず且つ気体噴出ノズル41から気体を噴出して大きな気泡を噴出するモード、で動作するもので、順に説明する。
【0025】
次に、周方向噴出ノズル42から液体を噴出し且つ気体噴出ノズル41から気体を噴出して微細な気泡を周方向に向けて噴出するモード(以下、微細気泡モードという)について図3,図6(b)に基いて説明する。この微細気泡モードでは、空気ポンプ51を駆動して空気を空気流路5から外側房連通管31、外側房21へと送って気体噴出ノズル41から浴槽の湯水中へ気泡を吐出するとともに、流路切替え弁62を中間房連通管32側に切替えた状態で水ポンプ61を駆動して中間房連通管32、中間房22へと送って周方向噴出ノズル42から湯水を吐出し、これによって気体噴出ノズル41から吐出される気泡に周方向噴出ノズル42からの湯水を衝突させることで微細な気泡(径が1mm〜1cm程度)に分裂させるものである。
【0026】
微細な気泡は、上述したように周方向噴出ノズル42から周方向に噴出する湯水によって気体噴出ノズル41から噴出する気泡が分裂して微細な気泡となるため、平面視においてノズル容器1の周囲に向けて広範囲に噴出されることとなり、その後、微細な気泡は上記大きな気泡よりも遅い速度で浮上し、浴槽の湯水中に浸かっている使用者の皮膚表面に付着して皮膚を保温するとともに、前記使用者の皮膚表面に当たる際の圧力や皮膚表面に当たって気泡が破壊される際の圧力が皮膚表面に掛かることで使用者に若干のマッサージ効果や気持ち良さを与える。
【0027】
次に、指向流噴出ノズル43からマッサージ用の指向流を吐出するモード(以下、マッサージモードという)について図4,図6(c)に基いて説明する。このマッサージモードでは、流路切替え弁62を内側房連通管33側に切替えた状態で水ポンプ61を駆動して内側房連通管33、内側房23へと送って指向流噴出ノズル43から湯水を吐出するものである。更にこの時、空気ポンプ51を駆動して気体噴出ノズル41から指向流噴出ノズル43内へと気泡を吐出して指向流噴出ノズル43から吐出される湯水に気泡を混入させる気泡入りモードも可能となっている。このような指向流によって、浴槽の湯水中に浸かった身体の足裏や背中の表面に対して斜めに(即ち、前記表面に対して0(deg)から90(deg)の間の角度で進行方向が心臓側を向くように)マッサージ流を当てることが可能となり、リンパマッサージをすることができるようになる。更に、気泡入りモードによって指向流に気泡を混入させることで、より一層強いマッサージ効果を与えることが可能となる。また、本実施形態においては指向流噴出ノズル43から斜め上方に湯水が吐出されるようにしてあるが、指向流噴出ノズル43からの吐出方向を略真上として、身体の足裏や背中の表面に対して略垂直に当てて筋肉をほぐすマッサージができるようにしてもよい。
【0028】
まず、周方向噴出ノズル42から液体を噴出せず且つ気体噴出ノズル41から気体を噴出して気泡を噴出するモード(以下、大気泡モードという)について図2,図6(a)に基いて説明する。この大気泡モードでは、空気ポンプ51を駆動して空気を空気流路5から外側房連通管31、外側房21へと送って気体噴出ノズル41から浴槽の湯水中へ気泡を吐出するもので、このとき水ポンプ6は駆動せず、周方向噴出ノズル42及び指向流噴出ノズル43からは湯水を吐出しない。
【0029】
この大気泡モードでは、気体噴出ノズル41から吐出された気泡は浮力によってそのまま湯中を上方へと移動し、この際に気泡同士が結合して大きな気泡(径が1cm〜数cm程度)が多数形成される。この大きな気泡は、浴槽の湯水中に浸かっている使用者の皮膚表面に当たる際の圧力や皮膚表面に当たって気泡が破壊される際の圧力が皮膚表面に掛かり、これによって使用者に筋肉の凝りをほぐすマッサージ効果や気持ち良さを与えることができる。
【0030】
上述した本発明のノズル容器1およびこのノズル容器1を備えたノズル装置においては、同一のノズル容器1に気体噴出ノズル41及び周方向噴出ノズル42と指向流噴出ノズル43を設けたことで、指向流を噴出することできるうえに微細な気泡を発生させることも可能となって、使用者にマッサージ効果を与えるとともに皮膚表面の広い範囲に保温効果を与えることが可能となり、これにあたって、別々のノズルを取り付ける必要がなく単一のノズル容器を取り付けるだけでよくて取付作業が容易になるとともに設置スペースを大きくとる必要がないものである。
【0031】
なお本実施形態では、気体として空気を、液体としては湯水を想定して説明しているが、特にこれらの気体,液体に限定されないものであり、また、このノズル容器1及びノズル装置を浴槽以外に設けても勿論よいものである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態のノズル容器の斜視図である。
【図2】同上のノズル容器の外側房連通管と外側房との連通を説明する断面図である。
【図3】同上のノズル容器の中間房連通管と中間房との連通を説明する断面図である。
【図4】同上のノズル容器の内側房連通管と内側房との連通を説明する断面図である。
【図5】(a)はノズル容器を備えたノズル装置の全体説明図であり、(b)はノズル装置を備えた浴槽の説明図である。
【図6】(a)は大気泡モードでのノズル容器からの吐出状態を説明する斜視図であり、(b)は微細気泡モードでのノズル容器からの吐出状態を説明する斜視図であり、(c)はマッサージモードでのノズル容器からの吐出状態を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 ノズル容器
10 上蓋部
11 外筒部
12 中間筒部
13 内筒部
21 外側房
22 中間房
23 内側房
41 気体噴出ノズル
42 周方向噴出ノズル
43 指向流噴出ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略有底円筒状をした外筒部と上蓋部とで外殻が構成され、外筒部の内部に位置する略円筒状をした中間筒部と、該中間筒部の内部に位置する略円筒状をした内筒部とを備えた三重筒構造をして、内部の空間が外筒部と中間筒部との間の空間である外側房と、中間筒部と内筒部との間の空間である中間房と、内筒部内の空間である内側房と、の三つの独立した空間に仕切られ、前記外側房と中間房と内側房とにそれぞれノズル容器の外部に連通する管が接続され、上蓋部の前記外側房と中間房と内側房とに対応する部分にそれぞれ気体噴出ノズルと周方向噴出ノズルと指向流噴出ノズルとを設けて成ることを特徴とするノズル容器。
【請求項2】
上蓋部は、外筒部に嵌入されるシリンダ部と、該シリンダ部の上端部の内周面から内側斜め下方に向けて突設されてその先端となる下内端縁が中間筒部の上端部に当接する傾斜壁部と、該傾斜壁部の内側に位置して内筒部に嵌入される本体筒部及び該本体筒部の上端部に形成されて下面が傾斜壁部の傾斜した上面と略平行となるように対向配置される逆円錐部からなり前記傾斜壁部と周方向の一部で連結される中心部材とを備え、傾斜壁部の外側房の天面部となる部分に略全周に間隔をおいて複数の孔からなる気体噴出ノズルを上下に貫通形成し、本体筒部の下面と傾斜壁部の上面との間の隙間を中間房と連通させてその上端開口を略全周から斜め上方に湯水を吐出可能な周方向噴出ノズルとし、逆円錐部の周方向の一部に本体筒部の内部及び内側房と連通する開口を形成して斜め上方に湯水を吐出可能な指向流噴出ノズルとして成ることを特徴とする請求項1記載のノズル容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−29853(P2008−29853A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−210063(P2007−210063)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【分割の表示】特願2004−277740(P2004−277740)の分割
【原出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】