ノロウイルス抗原およびサポウイルス抗原
ノロウイルスおよびサポウイルス抗原に対する免疫応答を誘発する免疫原性組成物を記載する。特に、本発明は、1種以上のノロウイルスおよび/またはサポウイルスウイルスに由来する1種以上のキャプシドタンパク質または他の免疫原性ウイルスポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、このような免疫原性ウイルスポリペプチドとアジュバントの共発現、ならびに免疫原性ウイルスポリペプチドおよびウイルス様粒子(VLP)の免疫化および産生を含めた用途におけるポリヌクレオチドの使用方法に関する。また、ノロウイルスまたはサポウイルス由来のマルチエピトープ融合抗原またはポリタンパク質の産生方法、ならびに1種以上の免疫原性ポリペプチド、ポリヌクレオチド、VLP、および/またはアジュバントを含む免疫原性組成物も記載する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)配列番号1の配列を含むポリヌクレオチド;
b)配列番号2の配列を含むポリヌクレオチド;および
c)ノロウイルスまたはサポウイルス抗原をコードする配列、およびアジュバントをコードする配列を含む、ポリヌクレオチド
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項2】
請求項1に記載のポリヌクレオチドに作動可能に連結するプロモーターもさらに含む、請求項1に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項3】
前記プロモーターがハイブリッドADH2/GAPDHプロモーターである、請求項2に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項4】
α因子ターミネーターもさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項5】
アジュバントをコードする配列を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項6】
前記アジュバントが、LT−K63およびLT−R72からなる群より選択される、大腸菌熱不安定性毒素(LT)の解毒された突然変異体である、請求項5に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項7】
前記ポリヌクレオチドが、
a)配列番号1を含むポリヌクレオチド;
b)ウイルス様粒子を産生することができる、配列番号1と少なくとも90%同一である配列を含むポリヌクレオチド;
c)配列番号2を含むポリヌクレオチド;
d)ウイルス様粒子を産生することができる、配列番号2と少なくとも90%同一である配列を含むポリヌクレオチド;
e)配列番号3の配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
f)ノーウォークウイルスの主要キャプシドタンパク質に対する免疫応答を誘発することができる、配列番号3の配列と少なくとも90%同一である配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
g)配列番号4の配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
h)ノーウォークウイルスのマイナー構造タンパク質に対する免疫応答を誘発することができる、配列番号4の配列と少なくとも90%同一である配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
i)配列番号3〜12、配列番号14〜17、および配列番号19からなる群より選択される少なくとも1つの配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
j)ノロウイルスまたはサポウイルスに対する免疫応答を誘発することができる、配列番号3〜12、配列番号14〜17、および配列番号19からなる群より選択される配列と少なくとも90%同一である少なくとも1つの配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
k)ノロウイルスまたはサポウイルスに対する免疫応答を誘発することができる免疫原性断片をコードする配列を含む、j)またはk)のポリヌクレオチドの断片
からなる群より選択される、請求項6に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチドを含む、単離された細胞。
【請求項9】
(a)請求項1〜7のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチド、および/またはノロウイルスもしくはサポウイルスの2種以上の株に由来する少なくとも2種のポリペプチド;ならびに
(b)薬学的に許容される賦形剤
を含む、組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の組換え型ポリヌクレオチド、およびノロウイルスまたはサポウイルスに由来する少なくとも1種のポリペプチドを含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
a)配列番号3〜12、配列番号14〜17、および配列番号19からなる群より選択される配列を含むポリペプチド;
b)配列番号3〜12、配列番号14〜17、および配列番号19からなる群より選択される配列と少なくとも90%同一である配列を含むポリペプチド;ならびに
c)a)またはb)のポリペプチドの免疫原性断片
からなる群より選択されるポリペプチドを含む、請求項9または10に記載の組成物。
【請求項12】
ノロウイルスまたはサポウイルスの異なる分離株に由来する少なくとも2種のポリペプチドを含む、請求項9、10または11に記載の組成物。
【請求項13】
少なくとも1種のポリペプチドが、ノーウォークウイルス(NV)、スノーマウンテンウイルス(SMV)、ハワイウイルス(HV)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるウイルスに由来する、請求項9〜12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
NV ORF2にコードされるポリペプチド、SMV ORF2にコードされるポリペプチド、およびHV ORF2にコードされるポリペプチドを含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
サポウイルスのキャプシドポリペプチドもさらに含む、請求項9〜14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
ノロウイルスまたはサポウイルスに由来するORF1配列を含むポリヌクレオチド、および/またはノロウイルスもしくはサポウイルスに由来するORF1によってコードされるポリペプチド、またはそれらの断片もさらに含む、請求項9〜15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
ノロウイルスまたはサポウイルスに由来するORF2配列を含むポリヌクレオチド、NV ORF2にコードされるポリペプチド、SMV ORF2にコードされるポリペプチド、および/またはHV ORF2にコードされるポリペプチドもさらに含む、請求項9〜15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
ノロウイルスに由来するORF3配列を含むポリヌクレオチド、および/またはノロウイルスに由来するORF3によってコードされるポリペプチドもさらに含む、請求項9〜17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
a)配列番号4、配列番号7、および配列番号9からなる群より選択される配列を含むポリペプチド;
b)ノロウイルスに対する免疫応答を誘発することができる、配列番号4、配列番号7、および配列番号9からなる群より選択される配列と少なくとも90%同一である配列を含むポリペプチド;ならびに
c)ノロウイルスに対する免疫応答を誘発することができる、a)またはb)のポリペプチドの免疫原性断片
からなる群より選択されるポリペプチドを含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
ノロウイルスまたはサポウイルスの2種以上の株に由来する少なくとも2種のキャプシドポリペプチドを含む、請求項9〜19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
少なくとも1種のキャプシドポリペプチドが、ノーウォークウイルス(NV)、スノーマウンテンウイルス(SMV)、ハワイウイルス(HV)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるウイルスに由来する、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
1種以上のノロウイルスまたはサポウイルス分離株に由来する少なくとも2種のポリペプチドを含むマルチエピトープ融合タンパク質もさらに含む、請求項9〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
前記融合タンパク質が、同一のノロウイルスまたはサポウイルス分離株に由来するポリペプチドを含む、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記融合タンパク質が、異なるノロウイルスまたはサポウイルス分離株に由来する少なくとも2種のポリペプチドを含む、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記融合タンパク質が、ノロウイルスまたはサポウイルスのポリタンパク質中に天然に存在する順番でない配列を含む、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
ウイルス様粒子(VLP)もさらに含む、請求項9〜25のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項27】
前記ウイルス様粒子がノロウイルスまたはサポウイルスに由来する、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
前記ウイルス様粒子(VLP)が、ノロウイルスまたはサポウイルスの異なる株に由来する少なくとも2種の抗原を含む、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
少なくとも1種の抗原が、ノーウォークウイルス(NV)、スノーマウンテンウイルス(SMV)、ハワイウイルス(HV)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるウイルスに由来する、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
すべての病原性ノロウイルスのすべてまたは成分を含む、請求項9〜29のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項31】
すべての病原性サポウイルスのすべてまたは成分を含む、請求項9〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項32】
アジュバントもさらに含む、請求項9〜31のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項33】
前記アジュバントが、LT−K63、LT−R72、MF59、およびミョウバンからなる群より選択される、請求項33に記載の組成物。
【請求項34】
微粒子もさらに含む、請求項9〜33のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項35】
前記微粒子が、ポリ(L−ラクチド)、ポリ(D,L−ラクチド)またはポリ(D,L−ラクチド−Co−グリコリド)微粒子である、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
キトサンもさらに含む、請求項9〜35のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項37】
ノロウイルス抗原でもサポウイルス抗原でもない抗原もさらに含む、請求項9〜36のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項38】
前記抗原がロタウイルス抗原である、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
ウイルス様粒子(VLP)を産生する方法であって、
a)請求項1〜7のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチドを含む発現ベクターで宿主細胞を形質転換する工程;
b)キャプシドタンパク質が発現し、VLPに構築する条件下において、該形質転換した宿主細胞を培養する工程
を含む、方法。
【請求項40】
前記発現ベクターの1種以上が、2種以上のノロウイルスまたはサポウイルス分離株に由来するキャプシドタンパク質をコードする配列を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記宿主細胞を、ノロウイルスまたはサポウイルスに由来する構造タンパク質をコードする1種以上の配列で形質転換することもさらに含む、請求項39または40に記載の方法。
【請求項42】
前記発現ベクターが、ノロウイルスまたはサポウイルスに由来する1種以上のORF1−および/またはORF−3コード配列を含む、請求項39〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
アジュバントをコードする配列を含む発現ベクターで宿主細胞を形質転換することもさらに含む、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記アジュバントが、LT−K63およびLT−R72からなる群より選択される、大腸菌熱不安定性毒素(LT)の解毒された突然変異体である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
ノロウイルスまたはサポウイルスの少なくとも2種のウイルス株に由来するキャプシドタンパク質を含むモザイクVLPが構築する、請求項39〜44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記宿主細胞が酵母または昆虫細胞である、請求項39〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記発現ベクターがアルファウイルスベクターである、請求項39〜46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
被験体における免疫応答を誘発する方法であって、請求項9〜38のいずれか1項に記載の組成物を該被験体に投与することを含む、方法。
【請求項49】
前記組成物が局所、非経口または粘膜投与される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
a)1種以上のノロウイルスまたはサポウイルス抗原を含む第一の免疫原性組成物を粘膜投与する工程;および
b)1種以上のノロウイルスまたはサポウイルス抗原を含む第二の免疫原性組成物を局所または非経口投与する工程
を含む、請求項48または49に記載の方法。
【請求項51】
前記第一の免疫原性組成物および前記第二の免疫原性組成物が同一である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第一の免疫原性組成物および前記第二の免疫原性組成物が異なる、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
少なくとも1つの工程が2回以上実施される、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
前記粘膜投与が、鼻腔内、経口、直腸内または膣内投与である、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記非経口投与が経皮投与である、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
ノロウイルスまたはサポウイルス感染症を治療するための治療有効量が前記被験体に投与される、請求項48〜55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
下痢性疾患を引き起こす病原体による感染症を治療するための治療有効量が前記被験体に投与される、請求項48〜55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項1】
a)配列番号1の配列を含むポリヌクレオチド;
b)配列番号2の配列を含むポリヌクレオチド;および
c)ノロウイルスまたはサポウイルス抗原をコードする配列、およびアジュバントをコードする配列を含む、ポリヌクレオチド
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項2】
請求項1に記載のポリヌクレオチドに作動可能に連結するプロモーターもさらに含む、請求項1に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項3】
前記プロモーターがハイブリッドADH2/GAPDHプロモーターである、請求項2に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項4】
α因子ターミネーターもさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項5】
アジュバントをコードする配列を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項6】
前記アジュバントが、LT−K63およびLT−R72からなる群より選択される、大腸菌熱不安定性毒素(LT)の解毒された突然変異体である、請求項5に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項7】
前記ポリヌクレオチドが、
a)配列番号1を含むポリヌクレオチド;
b)ウイルス様粒子を産生することができる、配列番号1と少なくとも90%同一である配列を含むポリヌクレオチド;
c)配列番号2を含むポリヌクレオチド;
d)ウイルス様粒子を産生することができる、配列番号2と少なくとも90%同一である配列を含むポリヌクレオチド;
e)配列番号3の配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
f)ノーウォークウイルスの主要キャプシドタンパク質に対する免疫応答を誘発することができる、配列番号3の配列と少なくとも90%同一である配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
g)配列番号4の配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
h)ノーウォークウイルスのマイナー構造タンパク質に対する免疫応答を誘発することができる、配列番号4の配列と少なくとも90%同一である配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
i)配列番号3〜12、配列番号14〜17、および配列番号19からなる群より選択される少なくとも1つの配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
j)ノロウイルスまたはサポウイルスに対する免疫応答を誘発することができる、配列番号3〜12、配列番号14〜17、および配列番号19からなる群より選択される配列と少なくとも90%同一である少なくとも1つの配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
k)ノロウイルスまたはサポウイルスに対する免疫応答を誘発することができる免疫原性断片をコードする配列を含む、j)またはk)のポリヌクレオチドの断片
からなる群より選択される、請求項6に記載の組換え型ポリヌクレオチド。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチドを含む、単離された細胞。
【請求項9】
(a)請求項1〜7のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチド、および/またはノロウイルスもしくはサポウイルスの2種以上の株に由来する少なくとも2種のポリペプチド;ならびに
(b)薬学的に許容される賦形剤
を含む、組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の組換え型ポリヌクレオチド、およびノロウイルスまたはサポウイルスに由来する少なくとも1種のポリペプチドを含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
a)配列番号3〜12、配列番号14〜17、および配列番号19からなる群より選択される配列を含むポリペプチド;
b)配列番号3〜12、配列番号14〜17、および配列番号19からなる群より選択される配列と少なくとも90%同一である配列を含むポリペプチド;ならびに
c)a)またはb)のポリペプチドの免疫原性断片
からなる群より選択されるポリペプチドを含む、請求項9または10に記載の組成物。
【請求項12】
ノロウイルスまたはサポウイルスの異なる分離株に由来する少なくとも2種のポリペプチドを含む、請求項9、10または11に記載の組成物。
【請求項13】
少なくとも1種のポリペプチドが、ノーウォークウイルス(NV)、スノーマウンテンウイルス(SMV)、ハワイウイルス(HV)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるウイルスに由来する、請求項9〜12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
NV ORF2にコードされるポリペプチド、SMV ORF2にコードされるポリペプチド、およびHV ORF2にコードされるポリペプチドを含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
サポウイルスのキャプシドポリペプチドもさらに含む、請求項9〜14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
ノロウイルスまたはサポウイルスに由来するORF1配列を含むポリヌクレオチド、および/またはノロウイルスもしくはサポウイルスに由来するORF1によってコードされるポリペプチド、またはそれらの断片もさらに含む、請求項9〜15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
ノロウイルスまたはサポウイルスに由来するORF2配列を含むポリヌクレオチド、NV ORF2にコードされるポリペプチド、SMV ORF2にコードされるポリペプチド、および/またはHV ORF2にコードされるポリペプチドもさらに含む、請求項9〜15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
ノロウイルスに由来するORF3配列を含むポリヌクレオチド、および/またはノロウイルスに由来するORF3によってコードされるポリペプチドもさらに含む、請求項9〜17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
a)配列番号4、配列番号7、および配列番号9からなる群より選択される配列を含むポリペプチド;
b)ノロウイルスに対する免疫応答を誘発することができる、配列番号4、配列番号7、および配列番号9からなる群より選択される配列と少なくとも90%同一である配列を含むポリペプチド;ならびに
c)ノロウイルスに対する免疫応答を誘発することができる、a)またはb)のポリペプチドの免疫原性断片
からなる群より選択されるポリペプチドを含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
ノロウイルスまたはサポウイルスの2種以上の株に由来する少なくとも2種のキャプシドポリペプチドを含む、請求項9〜19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
少なくとも1種のキャプシドポリペプチドが、ノーウォークウイルス(NV)、スノーマウンテンウイルス(SMV)、ハワイウイルス(HV)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるウイルスに由来する、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
1種以上のノロウイルスまたはサポウイルス分離株に由来する少なくとも2種のポリペプチドを含むマルチエピトープ融合タンパク質もさらに含む、請求項9〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
前記融合タンパク質が、同一のノロウイルスまたはサポウイルス分離株に由来するポリペプチドを含む、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記融合タンパク質が、異なるノロウイルスまたはサポウイルス分離株に由来する少なくとも2種のポリペプチドを含む、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記融合タンパク質が、ノロウイルスまたはサポウイルスのポリタンパク質中に天然に存在する順番でない配列を含む、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
ウイルス様粒子(VLP)もさらに含む、請求項9〜25のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項27】
前記ウイルス様粒子がノロウイルスまたはサポウイルスに由来する、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
前記ウイルス様粒子(VLP)が、ノロウイルスまたはサポウイルスの異なる株に由来する少なくとも2種の抗原を含む、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
少なくとも1種の抗原が、ノーウォークウイルス(NV)、スノーマウンテンウイルス(SMV)、ハワイウイルス(HV)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるウイルスに由来する、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
すべての病原性ノロウイルスのすべてまたは成分を含む、請求項9〜29のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項31】
すべての病原性サポウイルスのすべてまたは成分を含む、請求項9〜30のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項32】
アジュバントもさらに含む、請求項9〜31のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項33】
前記アジュバントが、LT−K63、LT−R72、MF59、およびミョウバンからなる群より選択される、請求項33に記載の組成物。
【請求項34】
微粒子もさらに含む、請求項9〜33のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項35】
前記微粒子が、ポリ(L−ラクチド)、ポリ(D,L−ラクチド)またはポリ(D,L−ラクチド−Co−グリコリド)微粒子である、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
キトサンもさらに含む、請求項9〜35のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項37】
ノロウイルス抗原でもサポウイルス抗原でもない抗原もさらに含む、請求項9〜36のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項38】
前記抗原がロタウイルス抗原である、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
ウイルス様粒子(VLP)を産生する方法であって、
a)請求項1〜7のいずれか1項に記載の組換え型ポリヌクレオチドを含む発現ベクターで宿主細胞を形質転換する工程;
b)キャプシドタンパク質が発現し、VLPに構築する条件下において、該形質転換した宿主細胞を培養する工程
を含む、方法。
【請求項40】
前記発現ベクターの1種以上が、2種以上のノロウイルスまたはサポウイルス分離株に由来するキャプシドタンパク質をコードする配列を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記宿主細胞を、ノロウイルスまたはサポウイルスに由来する構造タンパク質をコードする1種以上の配列で形質転換することもさらに含む、請求項39または40に記載の方法。
【請求項42】
前記発現ベクターが、ノロウイルスまたはサポウイルスに由来する1種以上のORF1−および/またはORF−3コード配列を含む、請求項39〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
アジュバントをコードする配列を含む発現ベクターで宿主細胞を形質転換することもさらに含む、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記アジュバントが、LT−K63およびLT−R72からなる群より選択される、大腸菌熱不安定性毒素(LT)の解毒された突然変異体である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
ノロウイルスまたはサポウイルスの少なくとも2種のウイルス株に由来するキャプシドタンパク質を含むモザイクVLPが構築する、請求項39〜44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記宿主細胞が酵母または昆虫細胞である、請求項39〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記発現ベクターがアルファウイルスベクターである、請求項39〜46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
被験体における免疫応答を誘発する方法であって、請求項9〜38のいずれか1項に記載の組成物を該被験体に投与することを含む、方法。
【請求項49】
前記組成物が局所、非経口または粘膜投与される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
a)1種以上のノロウイルスまたはサポウイルス抗原を含む第一の免疫原性組成物を粘膜投与する工程;および
b)1種以上のノロウイルスまたはサポウイルス抗原を含む第二の免疫原性組成物を局所または非経口投与する工程
を含む、請求項48または49に記載の方法。
【請求項51】
前記第一の免疫原性組成物および前記第二の免疫原性組成物が同一である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第一の免疫原性組成物および前記第二の免疫原性組成物が異なる、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
少なくとも1つの工程が2回以上実施される、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
前記粘膜投与が、鼻腔内、経口、直腸内または膣内投与である、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記非経口投与が経皮投与である、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
ノロウイルスまたはサポウイルス感染症を治療するための治療有効量が前記被験体に投与される、請求項48〜55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
下痢性疾患を引き起こす病原体による感染症を治療するための治療有効量が前記被験体に投与される、請求項48〜55のいずれか1項に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図16G】
【図16H】
【図16I】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図18A】
【図18B】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図16G】
【図16H】
【図16I】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図18A】
【図18B】
【公表番号】特表2009−516529(P2009−516529A)
【公表日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−542449(P2008−542449)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/045280
【国際公開番号】WO2007/081447
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(507251918)ノバルティス ヴァクシンズ アンド ダイアグノスティクス インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/045280
【国際公開番号】WO2007/081447
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(507251918)ノバルティス ヴァクシンズ アンド ダイアグノスティクス インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】
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