説明

ノンエタノール湿潤シート

【課題】レーヨンを含む不織布に特有の火薬臭が抑制され、使用時にベタツキがないノンエタノール湿潤シートを提供する。
【解決手段】レーヨンを含む不織布に、(A)1−p−メンテン−8−チオール及び/又はベンゾチアゾール1〜1000ppmと(B)多価アルコール1〜10質量%とを含有し、エタノールを含有しない液状組成物を含浸させてなるノンエタノール湿潤シート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートにレーヨンを含む不織布を用いたノンエタノール湿潤シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
シートに液状組成物を含浸させた湿潤シートは、皮膚等の対象物を拭くものとして用いられている。液状組成物にはエタノールが含まれているが、皮膚の弱い人等はエタノールに反応することもあり、ノンエタノール湿潤シートが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−244568号公報
【特許文献2】特開平9−40516号公報
【特許文献3】特開2004−89300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レーヨンは、吸湿性や放湿性、弾力性、耐熱性等の様々な利点を有する。しかしながら、レーヨンは原綿を二硫化炭素処理することでレーヨン加工するため、その際硫化物が残存し、水が存在すると硫黄由来の火薬臭い臭気が出てくる。この場合、シートに含浸させる液状組成物がエタノール含有液である場合は、エタノール臭が強いため、シート自身の臭気はあまり目立たないが、エタノールを含まない場合は、シートの火薬臭がするという問題があった。本発明は上記事情に鑑みなされたもので、レーヨンを含む不織布に、エタノールを含有しない液状組成物を含浸させてなるノンエタノール湿潤シートであって、レーヨンを含む不織布に特有の火薬臭が抑制され、使用時にベタツキがないノンエタノール湿潤シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、レーヨンを含む不織布に含浸させるエタノールを含有しない液状組成物に、(A)1−p−メンテン−8−チオール又はベンゾチアゾールと(B)多価アルコールとをそれぞれ特定量配合することにより、シートがレーヨンを含む不織布であるノンエタノール湿潤シートの火薬臭を抑制できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0006】
従って、本発明は下記ノンエタノール湿潤シートを提供する。
[1].レーヨンを含む不織布に、(A)1−p−メンテン−8−チオール及び/又はベンゾチアゾール1〜1000ppmと(B)多価アルコール1〜10質量%とを含有し、エタノールを含有しない液状組成物を含浸させてなるノンエタノール湿潤シート。
[2].(B)多価アルコールが、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、及び1,3−ブチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする[1]記載のノンエタノール湿潤シート。
[3].上記レーヨンを含む不織布の組成が、レーヨン/疎水性繊維(質量比)=90/10〜50/50であることを特徴とする[1]又は[2]記載のノンエタノール湿潤シート。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、レーヨンを含む不織布に特有の火薬臭が抑制され、経時でも臭気の抑制効果を維持できると共に、使用時にベタツキがないノンエタノール湿潤シートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のノンエタノール湿潤シートは、レーヨンを含む不織布に、(A)1−p−メンテン−8−チオール又はベンゾチアゾール1〜1000ppmと(B)多価アルコール1〜10質量%とを含有し、エタノールを含有しない液状組成物を含浸させてなるものである。
【0009】
[レーヨンを含む不織布]
本発明の不織布に用いられるレーヨンは、木材パルプや竹等の天然の原料セルロースをアルカリ(苛性ソーダ)及び二硫化炭素と反応させてアルカリ水溶液中に溶解し、これを口金から硫酸水溶液中に押しだし、引き延ばして繊維素(セルロース)を凝固・再生して(湿式紡糸法と呼ぶ)製造される。精錬工程において水洗することで不純物である二硫化炭素が除去されるが、この際に残留する硫黄由来の火薬様の臭気が問題となる。
【0010】
不織布における材質組成はレーヨン100質量%でもよく、他の材質を含むものであってもよい。レーヨンの含有量は不織布に対して50〜90質量%が好ましく、70〜80質量%が好ましい。他の材質としては、親水性繊維、疎水性繊維等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。親水性繊維としては、綿、パルプ、麻等の天然セルロース系繊維;テンセル等の再生セルロース系繊維;キチン、アルギン酸繊維、コラーゲン繊維等の再生繊維等が挙げられる。疎水性繊維としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂からなる繊維、ナイロン等のポリアミド系樹脂からなる繊維、ポリアクリロニトリル系樹脂からなる繊維、ポリビニルエタノール系樹脂からなる繊維、ポリウレタン系樹脂からなる繊維等が挙げられる。
【0011】
中でも、疎水性繊維が好ましく、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる繊維が好ましい。また、不織布中の材質組成の質量比は、レ−ヨン/疎水性繊維=90/10〜50/50が好ましく、80/20〜70/30がより好ましい。
【0012】
不織布の構造は1層構造でも2以上の多層構造でもよい。また、不織布の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.3〜10mmが好ましく、0.1〜5mmがより好ましい。また、坪量は20〜80g/m2が好ましく、30〜50g/m2がより好ましい。前記坪量が20g/m2未満であると、使用する際に破けたりすることがあり、80g/m2を超えると、コストの面で不利となることがある。
【0013】
不織布の製造方法としては、特に制限はなく、公知の製造方法を使用することができ、例えば、スパンボンド、メルトブロー、サーマルボンド、ケミカルボンド、スパンレース、ニードルパンチ等による方法が挙げられる。
【0014】
不織布は市販品を用いることができ、例えば、不織布AS−40 ダイワボウポリテック製(レーヨン:疎水性繊維(PP/PE(50/50))=80:20、坪量40g/m2、開孔率23%)等を用いることができる。
【0015】
上記不織布に含浸させる液状組成物には、(A)1−p−メンテン−8−チオール及び/又はベンゾチアゾール1〜1000ppmと(B)多価アルコール1〜10質量%とが含まれる。
【0016】
(A)1−p−メンテン−8−チオール及び/又はベンゾチアゾール
(A)成分は含硫化合物でありそれぞれ特異な芳香を持つ化合物である。1−p−メンテン−8−チオールはグレープフルーツジュースに微量存在することが知られている。一方、ベンゾチアゾールはキノリン臭の液体である。それぞれ微量でも感知される存在感のある香りであるが、逆に高濃度になると悪臭又は不快臭として感じられる。本発明においてこれらはシートに残存する硫黄臭とのマッチングがよく、極微量の配合によりその不快臭を和らげる効果がある。これら成分は、1種単独で又は2種を任意の割合で併用することが可能である。その配合量(併用する場合はその合計配合量)は、液状組成物中1〜1000ppm(質量)であり、10〜100ppmが好ましい。配合量が1ppm未満では、シートの硫黄臭抑制効果が不十分となり、1000ppmを超えると(A)成分自身の臭気を生じる。
【0017】
(B)多価アルコール
多価アルコールは、残存する硫黄臭をシート上に保留する効果があり、上記(A)成分との組み合わせにより、シートの硫黄臭抑制に対する相乗効果を有する。多価アルコールとしては、下記表1に示す成分が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、沸点が水の沸点100℃より高い多価アルコールを用いると、シートが乾燥しにくくなりその保留効果は高まる。さらに硫黄臭を取り込み効率よくマスキングをするためには親水的な要素が高い、多価アルコールを用いることが効果的である。本発明においては、親水性の指標としてClogP値を用いる。ClogP値とは、化学物質について、1−オクタノール中及び水中の平衡濃度の比を表す1−オクタノール/水分配係数Pを、底10に対する対数logPの形態で表した値であり、低いほど親水性が高くなる。前記ClogP値は、f値法(疎水性フラグメント定数法)により、化合物の化学構造をその構成要素に分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定数・f値を積算して求めることができる(例えば、clog 3 Reference Manual DaylightSoftware 4.34,Albert Leo,David Weininger,Version 1,March 1994参照)。
【0018】
表1に沸点とClogP値とを示す。なおClogP値はSyracase research corpration提供のデータベースから入手した。中でも、沸点100℃以上、ClogP値が0以下のものが好ましく、特に高いマスキング効果を示す点や溶剤臭抑制の点から、プロピレングリコール、エチレングリコールや、グリセリン、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール、これらの混合物がより好ましい。
【0019】
【表1】

【0020】
(B)多価アルコールの配合量は、液状組成物中1〜10質量%であり、好ましくは4〜7質量%である。この量とすることで、(A)成分との相乗効果にて効果を発現することができる。1質量%未満だと顕著な効果は見られず、10質量%を超えると、ベタツキ感が生じ使用感が悪くなる。なお、ベタツキ感をより向上させる点からは、ソルビトールを配合する場合は5質量%以下にするとよい。
【0021】
本発明の液状組成物はエタノールを含有しないため、肌の弱い人や、乳児等を含め幅広い人が使用することができる。さらに、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等の低級(炭素数1〜4)の1価アルコールは、原料臭が強く、刺激臭に感じてしまうため、これらも含有しないほうが望ましい。
【0022】
液状組成物には、上記(A)及び(B)成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の成分を配合することができる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、その適量を配合することができる。
【0023】
任意成分としては、防腐剤、油分、シリコーン類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体、水等が挙げられる。
【0024】
防腐剤としては、例えば、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン等が挙げられる。
【0025】
油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボカド油、ヒマワリ油等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油、ラノリン、鯨油、タートル油等の動物油脂類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸類の天然及び合成脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、及びコレステロールオレート等のエステル類等が挙げられる。
【0026】
pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アンモニア水、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウム等が挙げられる。
【0027】
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸等が挙げられる。
【0028】
動植物抽出物としては、ラベンダーエキス、ローズマリーエキス、アロエエキス、クワエキス、ヘチマエキス、オウバクエキス、ジュウヤクエキス、ヒノキチオールエキス、カミツレエキス、桃の葉エキス、グレープフルーツエキス、ミカンエキス、ユズエキス、レモンエキス、加水分解コラーゲン等が挙げられる。
【0029】
[製造方法]
本発明のノンエタノール湿潤シートの製造方法としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、液状組成物は、上記(A)、(B)成分、必要に応じて任意成分、及び水(残部)を混合して得ることができる。また、液状組成物を調製する装置も特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根(プロペラ、タービン、ディスパー等)を備えた攪拌装置が好ましい。ノンエタノール湿潤シートは、レーヨンを含む不織布に、前記液状組成物を含浸させることにより得ることができる。含浸の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、不織布に液状組成物を滴下又は噴霧する方法、液状組成物に不織布を浸漬させる方法等が挙げられる。液状組成物の含浸率は、不織布1質量部に対して、1〜10質量部が好ましく、2〜3質量部がより好ましい。含浸率が、1倍未満であると、汚れの洗浄性が十分でないことがあり、10倍を超えると、液状組成物の保持が容易でなくなり、使用時に液ダレしてしまう場合がある。
【0030】
ノンエタノール湿潤シートは、気密性の高い包装材料で包装することが好ましい。気密性包装材料としては、セロファン、防湿セロファン、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、アイオノマー、ポリビニルアルコール、ポリメチルペンテン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、ポリスチレン、アルミニウム箔(アルミパウチ)等が挙げられる。
【0031】
本発明のノンエタノール湿潤シートは、例えば、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、足用拭き取りシート、介護用清拭シート等に好ましく使用することができ、中でも、より臭気を感じやすい手指や口もとを拭く、顔用汗拭きシート等の用途等に特に有用である。
【実施例】
【0032】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示し、表中の各成分の量は純分換算した量である。なお、(A)成分はすべて、ジプロピレングリコール溶液にて希釈した1質量%溶液を使用している。例えば、1質量%ベンゾチアゾール溶液を液状組成物に0.01質量%配合した場合、液状組成物中の濃度は1ppmとなる。表中には、(A)成分について、1質量%溶液の量とともに、(A)成分の液状組成物中の量を( )で併記した。
【0033】
[実施例1〜20、比較例1〜9]
表2〜7に示す組成の液状組成物を、各成分を混合することにより調製した。得られた液状組成物を、不織布(AS−40 ダイワボウポリテック製(レ−ヨン/PP+PE=8/2))に対し2.5倍量(質量)含浸させ、湿潤シートを得た。得られた湿潤シートをアルミパウチに10枚封入した。湿潤シートについて下記評価を行った。
【0034】
[湿潤シートの臭気]
調製直後と、40℃1ヶ月経過した後について、アルミパウチから湿潤シートを取りだし、手指を拭いたときの湿潤シートの臭気(不織布臭、(A)成分の臭気、及び溶剤臭)を、専門パネラー5人にて官能評価し、下記評点基準により点数を付けた。臭気の評価には、不織布臭と(A)成分の臭気及び溶剤(多価アルコール)臭を含めた不快臭の判定を行った。5人の平均値に基づき下記判定基準で結果を示す。
<評点基準>
5:不織布の臭気、及び不快臭をまったく感じない
4:不織布の臭気、及び不快臭をほとんど感じない
3:不織布の臭気、及び不快臭をわずかに感じる
2:不織布の臭気、及び不快臭を感じる
1:不織布の臭気、及び不快臭をはっきりと感じる
<評点平均値の判定基準>
◎:4.0以上
○:3.0以上4.0未満
△:2.0以上3.0未満
×:2.0未満
【0035】
<ベタツキ感>
アルミパウチから湿潤シートを取りだし、手指を拭いたときのベタツキ感を、専門パネラー5人にて官能評価し、下記評点基準により点数を付けた。5人の平均値に基づき下記判定基準で結果を示す。
<評点基準>
5:湿潤シートのベタツキ感をまったく感じない
4:湿潤シートのベタツキ感をほとんど感じない
3:湿潤シートのベタツキ感をわずかに感じる
2:湿潤シートのベタツキ感を感じる
1:湿潤シートのベタツキ感をはっきりと感じる
<評点平均値の判定基準>
◎:4.0以上
○:3.0以上4.0未満
△:2.0以上3.0未満
×:2.0未満
【0036】
【表2】

【0037】
【表3】

【0038】
実施例9,10では、イソプレングリコール、ヘキシレングリコールは溶剤自身の臭気があるため、わずかに溶剤臭を感じた。
【0039】
【表4】

【0040】
【表5】

【0041】
【表6】

【0042】
【表7】

【0043】
実施例及び比較例で使用した原料を以下に示す。
ベンゾチアゾール:東京化成
1−p−メンテン−8−チオール:ペンタ社
プロピレングリコール:(株)ADEKA製
エチレングリコール:日本サーファクタント(株)製
グリセリン:阪本薬品工業(株)製
ソルビトール:ROQUETTE社製
1,3−ブチレングリコール:ダイセル化学(株)製
イソプレングリコール:(株)クラレ製
ヘキシレングリコール:三井石油化学(株)製

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーヨンを含む不織布に、(A)1−p−メンテン−8−チオール及び/又はベンゾチアゾール1〜1000ppmと(B)多価アルコール1〜10質量%とを含有し、エタノールを含有しない液状組成物を含浸させてなるノンエタノール湿潤シート。
【請求項2】
(B)多価アルコールが、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、及び1,3−ブチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1記載のノンエタノール湿潤シート。
【請求項3】
上記レーヨンを含む不織布の組成が、レーヨン/疎水性繊維(質量比)=90/10〜50/50であることを特徴とする請求項1又は2記載のノンエタノール湿潤シート。

【公開番号】特開2011−69039(P2011−69039A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−192444(P2010−192444)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】