ノード識別子のコンフリクトする使用のレポートおよび解決
【課題】ノード識別子のコンフリクトする使用のレポートおよび解決方法を提供する。
【解決手段】無線ノードは、無線信号を受信して、これらの信号に基づいて、2つ以上のノードが同一のノード識別子を使用していると判断する。無線ノードは次いでコンフリクトする使用をネットワークノードにレポートし得る。コンフリクトする使用を発見するアクセスポイントは、コンフリクトする使用をレポートし、および/または異なるノード識別子の使用を選択し得る。コンフリクトする使用の識別時に、アクセスポイントは他のアクセスポイントと交渉して、これらのアクセスポイントの一方に異なるノード識別子を使用させる。ある態様では、コンフリクトする使用の識別時に、アクセスポイントは、異なるノード識別子がノードのうちの一方で使用されるかどうかを判断する前にある期間の間遅延する。
【解決手段】無線ノードは、無線信号を受信して、これらの信号に基づいて、2つ以上のノードが同一のノード識別子を使用していると判断する。無線ノードは次いでコンフリクトする使用をネットワークノードにレポートし得る。コンフリクトする使用を発見するアクセスポイントは、コンフリクトする使用をレポートし、および/または異なるノード識別子の使用を選択し得る。コンフリクトする使用の識別時に、アクセスポイントは他のアクセスポイントと交渉して、これらのアクセスポイントの一方に異なるノード識別子を使用させる。ある態様では、コンフリクトする使用の識別時に、アクセスポイントは、異なるノード識別子がノードのうちの一方で使用されるかどうかを判断する前にある期間の間遅延する。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2008年7月11日に出願され、代理人整理番号第081985P1号が割り当てられ、共に所有される米国仮特許出願第61/080,068号の利点および優先権を請求するものであり、この開示はここで参照することにより本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本出願は、無線通信に関し、より具体的にはノード識別子のコンフリクトする使用のレポートおよび解決に関するが、これに限定しない。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、種々のタイプの通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービスなど)を複数のユーザに提供するために、広く展開されている。高レートのマルチメディアデータサービスに対する要求が急速に高まると、高性能の、効率的かつロバストな通信システムをインプリメントするチャレンジがある。
【0004】
従来のモバイル・フォン・ネットワーク・アクセスポイントを補うために、よりロバストなインドア無線カバレッジをモバイルユニットに提供するためのカバレッジエリアの狭いアクセスポイントが展開され得る(例えば、ユーザの自宅にインストールされる)。このようなカバレッジの狭いアクセスポイントは、例えば、アクセスポイント基地局、ホームノードB、ホームeノードB、ピコセルまたはフェムトセルとして既知である。通常、このようなカバレッジの狭いアクセスポイントは、DSLルータやケーブルモデムを介してインターネットおよびモバイルオペレータのネットワークに接続される。
【0005】
従来の無線ネットワークにおいて、各アクセスポイント(例えば、各セクタやセル)は、例えば、グローバルセル識別子(「GCI」)、セクタ識別子(「セクタID」)、アクセスノード識別子(「ANID」)または他のタイプの識別子とも称されるロング識別子を割り当てられる。加えて、各アクセスポイントは、例えば、物理セル識別子(「PCI」)、パイロット疑似ランダム数(「パイロットPN」)、または他のタイプの識別子とも称されるショート識別子を割り当てられる。ショート識別子は、物理層チャネルを変調するために使用され得る。この識別子は比較的短いため、アクセス端末は、このショート識別子に対応する、時分割多重化(「TDM」)パイロットなどの波形を効率的に検索することができる。このことは、アクセス端末が近接するセル(例えば、セクタ)を識別し、この送信を復調する助けとなり、この送信はまたショート識別子によってスクランブルされ得る。
【0006】
通常、ショート識別子に割り当てられる空間は、比較的制限される。結果として、ネットワークオペレータは、識別子のコンフリクトする使用(例えば、識別子の衝突および/または識別子の混乱)を回避するために、互いに比較的近くにあるアクセスポイントによって同一のショート識別子が確実に使用されないことが望ましい。これは従来計画されたネットワークで実現可能であるが、計画されないまたはアドホックネットワーク(例えば、多数の、カバレッジの狭いアクセスポイントを用いるネットワーク)では実現不可能である。アドホックネットワークでは、ネットワークオペレータや顧客は、(識別子のコンフリクトが実際に全面的に回避可能ならば)識別子のコンフリクトが生じないことを保証するためにはいずれのショート識別子が使用されるべきかを知らずに、アクセスポイントを展開し得る。したがって、無線ネットワークにおける識別子のコンフリクトを管理するための効果的な技術が必要とされる。
【発明の概要】
【0007】
本開示の例示的な態様の概要は以下の通りである。本明細書における態様の任意の参照は、本開示の1つ以上の態様の参照でもある点が理解されるべきである。
【0008】
本開示は、ある態様では、無線ネットワークにおけるノード識別子のコンフリクトする使用を識別、レポートおよび解決することに関する。ここで、コンフリクトする使用は、識別子の混乱や識別子の衝突に関する。
【0009】
ある態様では、ノード識別子のコンフリクトする使用は、受信された無線信号に基づいて識別される。例えば、無線ノード(例えば、アクセス端末やアクセスポイント)は、無線信号を受信し、これらの信号に基づいて、2つ以上のノードが同一のノード識別子を使用していると判断し得る。無線ノードは次いで、コンフリクトする使用をネットワークノード(例えば、アクセスポイントやネットワーク操作エンティティおよび管理エンティティ)にレポートし得る。ある態様では、無線ノードは、コンフリクトする使用をレポートする前にある期間の間遅延して、複数の無線ノードが同一のコンフリクトする使用を同時にレポートする確率を低下させる。
【0010】
本開示は、ある態様では、アクセスポイントにおけるコンフリクトする使用の検出に関する。例えば、特定のノード識別子を使用するアクセスポイントは、別のアクセスポイントが同一のノード識別子を使用していることを示す信号を受信し得る。アクセスポイントは次いで、ノード識別子の使用がコンフリクトしているかどうかを判断し得る。もしコンフリクトしていれば、アクセスポイントは、コンフリクトする使用をレポートする、および/または異なるノード識別子の使用を選択し得る。
【0011】
本開示は、ある態様では、処理状態を把握可能または把握不可能なコンフリクト解決手順の使用によってノード識別子のコンフリクトする使用を解決することに関する。ある態様では、処理状態を把握可能な手順が用いられるため、コンフリクトする使用の識別時には、アクセスポイントは別のアクセスポイントと通信(例えば、交渉)して、これらのアクセスポイントのうちの一方に異なるノード識別子を使用させる。ある態様では、処理状態を把握不可能な手順が用いられる場合、コンフリクトする使用の識別時には、アクセスポイントは、異なるノード識別子がコンフリクトしているアクセスポイントのうちの1つで使用されるかどうかを判断する前にある期間の間遅延する。
【0012】
本開示のこれらおよび他の例示的な態様は、以下の詳細な説明および添付の請求項と、添付の図面で説明されことになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】識別子のコンフリクトする使用をレポートおよび解決するように構成される通信システムの複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図2】識別子のコンフリクトする使用のレポートと関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図3】識別子のコンフリクトする使用の識別と関連してアクセスポイントによって実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図4】識別子のコンフリクトする使用の解決と関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図5】識別子のコンフリクトする使用を解決するために通信している複数のノードと関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図6】識別子のコンフリクトする使用を解決するための交渉と関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図7】識別子のコンフリクトする使用の解決と関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図8】無線通信システムの簡略図である。
【図9】フェムトノードを含む無線通信システムの簡略図である。
【図10】無線通信のカバレッジエリアを示す簡略図である。
【図11】通信コンポーネントの複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図12】本明細書で教示されるような識別子のコンフリクトする使用の識別、レポートまたは解決のうちの1つ以上を実行するように構成される装置の複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図13】本明細書で教示されるような識別子のコンフリクトする使用の識別、レポートまたは解決のうちの1つ以上を実行するように構成される装置の複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図14】本明細書で教示されるような識別子のコンフリクトする使用の識別、レポートまたは解決のうちの1つ以上を実行するように構成される装置の複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図15】本明細書で教示されるような識別子のコンフリクトする使用の識別、レポートまたは解決のうちの1つ以上を実行するように構成される装置の複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【0014】
一般的な実施によると、図面に示される種々の特徴が等尺で描かれるのは不可能である。したがって、種々の特徴の寸法は、明確にするために任意に拡大または縮小され得る。加えて、図面の一部は明確にするために簡略化され得る。したがって、図面は、所与の装置(例えば、デバイス)や方法のコンポーネントのすべてを描くことはできない。最後に、同一の参照番号が、明細書および図面を通して同一の特徴を示すのに使用され得る。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示の種々の態様が後述される。本明細書の教示は、広範な形態でインプリメントされ、本明細書に開示される任意の構造、機能またはこの両者は例示にすぎないことが明らかである。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本明細書に開示される態様は任意の他の態様とは独立してインプリメントされ、またこれらの態様のうちの2つ以上が種々の方法で組み合わせられることを理解するべきである。例えば、ここに説明される多数の態様を使用して装置がインプリメントされ、あるいは方法が実施され得る。加えて、ここに説明される態様のうちの1つ以上に加えて、またはこれ以外の他の構造、機能性または構造および機能性を使用して、このような装置がインプリメントされ、あるいはこのような方法が実施され得る。さらに、態様は、請求項のうちの少なくとも1つのエレメントを備え得る。
【0016】
図1は、例示的な通信システム100(例えば、通信ネットワークの一部)のいくつかのノードを示す。例示目的で、本開示の種々の態様は、相互に通信する1つ以上のアクセス端末、アクセスポイントおよびネットワークノードと関連して説明される。しかしながら、本明細書の教示は、他の用語を使用して参照される他のタイプの装置や他の類似の装置に適用できる点が理解されるべきである。例えば、種々のインプリメンテーションでは、アクセスポイントは基地局やeノードBと称される、またはインプリメントされ、アクセス端末はユーザ機器や移動局と称される、またはインプリメントされ得るなどである。
【0017】
システム100のアクセスポイントは、内部にインストールされ得る、またはアクセスポイントのカバレッジエリア全体でローミングし得る1つ以上の無線端末に1つ以上のサービス(例えば、ネットワーク接続)を提供する。例えば、種々の時点で、アクセス端末102は、(アクセスポイント106および108と関連する省略記号で表される)1セットのアクセスポイント1〜Nのうちのいずれか1つや、アクセスポイント110をアクセスポイント104に接続し得る。アクセスポイント104〜110の各々は、ワイド・エリア・ネットワーク接続を容易にするために、(便宜的にネットワークノード112で表される)1つ以上のネットワークノードと通信し得る。このようなネットワークノードは、例えば1つ以上の無線および/またはコア・ネットワーク・エンティティ(例えば、操作エンティティおよび保守エンティティ114やモビリティ管理エンティティ)、1つ以上のアクセスポイントあるいは他のタイプのネットワークエンティティなどの種々の形態をとることができる。
【0018】
システム100における各アクセスポイントには、本明細書でノード識別子と称される第1のタイプの識別子が割り当てられ得る。種々のインプリメンテーションにおいて、このような識別子は、例えば、物理セル識別子(「PCI」)、疑似ランダム数(「PN」)オフセット、あるいは取得パイロットを備えることができる。通常、固定数(例えば、504個)のノード識別子が所与のシステムで定義される。このような場合、複数のアクセスポイントが同一の識別子を使用する場合に、識別子のコンフリクトが生じ得る。とりわけ、多数のカバレッジの狭いアクセスポイントが所与のマクロ・カバレッジ・エリアで展開されるネットワークで識別子のコンフリクトは生じうる。ある態様では、コンフリクトする使用は、例えば、所与のアクセスポイントの隣接アクセスポイントが同一の識別子を使用する場合に、識別子の混乱を包含し得る。ある態様では、コンフリクトする使用は、例えば、近接する2つのアクセスポイントが同一の識別子を使用することによって、これらのアクセスポイントの近傍のノードが、同一の識別子を備える信号を各アクセスポイントから同時に受信する状況で、識別子の衝突を引き起し得る。言い換えると、衝突は、アクセスポイントの識別子が、このアクセスポイントのカバレッジエリア内では一意でない場合に定義され得る。
【0019】
図1は、アクセスポイント108およびアクセスポイント110の両方に「識別子1」が割り当てられる単純な例を示す。アクセスポイント108および110が相互にかなり接近している場合、このシステムの無線ノード(例えば、アクセス端末102)は、同一の識別子で符号化される信号(例えば、パイロット信号)を両方のアクセスポイントから同時に受信できる。結果として、無線ノードは、(例えば、同時に受信された信号から無線ノードが推定するチャネルが、いずれかのアクセスポイントと関連したチャネルに対応しないために)いずれかのアクセスポイントからのメッセージを復号化できない。この形態の識別子のコンフリクトは識別子の衝突と称され得る。
【0020】
識別子の混乱は、2つのアクセスポイントが同一の識別子を使用するが、識別子の衝突をもたらすほど相互に近接していない場合に生じる。例えば、アクセス端末102がシステム100を介してローミングすると、アクセス端末102はソース・アクセス・ポイント(つまり、アクセス端末102が同時に接続されるサービング・アクセス・ポイント、例えばアクセスポイント104)からターゲット・アクセス・ポイント(例えば、アクセスポイント110)にハンドオーバされ得る。一般的な場合、アクセス端末102をターゲット・アクセス・ポイントにハンドオーバするかどうかの判断は、アクセス端末102が、とりわけ強力な信号(例えば、パイロット信号)をこのターゲットから受信しているかどうかに基づき得る。
【0021】
図1の例では、アクセス端末102は、潜在的なターゲット・アクセス・ポイントからの信号を、この信号と関連したノード識別子(例えば、信号を符号化するために使用される識別子)によって識別する。潜在的ターゲットから信号を受信すると、アクセス端末102は、信号と関連した識別子を含むメッセージ(例えば、測定レポート)を、アクセス端末102の現在のサービング・アクセス・ポイントに送信し得る。ハンドオーバを実行するかどうかの判断がなされると、サービング・アクセス・ポイント(つまり、ハンドオーバに対するソース・アクセス・ポイント)は、アクセス端末に対するリソースを用意するために、ターゲット・アクセス・ポイントと通信し得る。例えば、サービング・アクセス・ポイントによって維持されるコンテクスト情報はターゲット・アクセス・ポイントに転送される、および/またはターゲット・アクセス・ポイントによって維持されるコンテクスト情報はアクセス端末102に送信され得る。識別子の混乱がない場合、ターゲット・アクセス・ポイントと関連したノード識別子(「識別子1」)は、ターゲット・アクセス・ポイントと関連した一意の識別子(例えば、グローバルセル識別子GCI)にマッピングされるため、この一意の識別子は、(例えば、一意の識別子とアクセスポイントのIPアドレス間の既知のマッピングに基づいて)ターゲット・アクセス・ポイントとの通信を確立するために使用される。しかしながら、図1の例のように混乱がある場合、ソース・アクセス・ポイントは、どのアクセスポイントが所望のターゲット・アクセス・ポイントであるのかを判断できない(例えば、アクセスポイント104は、アクセス端末102に対するリソースを用意するためにアクセスポイント108またはアクセスポイント110のいずれと通信するかを判断できない)。
【0022】
本開示は、ある態様では、識別子のコンフリクトを識別するための技法、識別子のコンフリクトをレポートするための技法、および識別子のコンフリクトを解決するための技法に関する。ある態様では、開示される技法は、識別子のコンフリクトがどのようにレポートされるか、識別子のコンフリクトがいつレポートされるか、および、識別子のコンフリクトのレポートを受信時にとられるステップに関する。これらの技法は、図2〜7のフローチャートと関連して詳細に説明される。
【0023】
便宜的に、図2〜7の動作(または、本明細書に説明または教示される任意の他の動作)は、特定のコンポーネント(例えば、システム100のコンポーネント)によって実行されるものとして説明され得る。しかしながら、これらの動作は他のタイプのコンポーネントによって実行され、様々な数のコンポーネントを使用して実行される点が認識されるべきである。本明細書に説明される動作のうちの1つ以上が所与のインプリメンテーションでは用いられない点も理解されるべきである。
【0024】
図1は、本明細書に教示されるような識別子のコンフリクトに関する動作を実行するために、アクセス端末102およびアクセスポイント104などのノードに組み込まれることができる複数の例示的なコンポーネントを示す。説明されるコンポーネントはまた、通信システムにおける他のノードに組み込まれ得る。例えば、あるシステムにおける他のノードは、類似の機能性を提供するために、アクセス端末102およびアクセスポイント104について説明されるのと同様のコンポーネントを含むことができる。所与のノードは、説明されるコンポーネントのうちの1つ以上を含むことができる。
【0025】
図1に示されるように、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、他のノードと通信するために、それぞれトランシーバ116および118を含み得る。トランシーバ116は、信号(例えば、コンフリクトレポートなどのメッセージ)を送信するための送信機120と、信号(例えば、識別子を備えるパイロットなどのメッセージ)を受信するための受信機122とを含む。同様に、トランシーバ118は、信号(例えば、パイロット、コンフリクトレポートおよびコンフリクト関連交渉などのメッセージ)を送信するための送信機124と、信号(例えば、コンフリクトレポート、コンフリクト関連交渉およびパイロットなどのメッセージ)を受信するための受信機126とを含む。アクセス端末102およびアクセスポイント104はまた、他のノードとの通信を容易にする他のコンポーネントを含み得る。例えば、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、他のノードとの通信を管理し(例えば、メッセージ/表示を送信および受信する)、本明細書に教示される他の関連機能性を提供するための通信コントローラ(便宜的に図示せず)を含み得る。
【0026】
アクセス端末102およびアクセスポイント104は、本明細書に教示される識別子のコンフリクトに関する動作と関連して使用される他のコンポーネントを含み得る。例えば、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、識別子のコンフリクトを識別し(例えば、コンフリクトを識別およびレポートするための信号/メッセージを送信、受信および処理する)、本明細書に教示されるような他の関連機能性を提供するために、それぞれコンフリクト識別子128および130を含み得る。加えて、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、識別子を管理し(例えば、識別子を選択およびレポートするための信号/メッセージを送信、受信および処理する)、本明細書に教示されるような他の関連機能性を提供するために、それぞれ識別子コントローラ132および134を含み得る。
【0027】
便宜的に、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、図2〜7と関連して後述される種々の例で使用されるコンポーネントを含むものとして図1に示される。実際、図示されるコンポーネントのうちの1つ以上は、所与の例では使用できない。一例として、一部のインプリメンテーションでは、アクセス端末102は識別子コントローラ132を含むことができない。
【0028】
次に図2を参照すると、このフローチャートは、識別子のコンフリクトする使用を識別およびレポートすることと関連して実行され得る複数の動作について説明する。とりわけ、説明される動作は、無線信号を受信するノードによって実行され得る。
【0029】
ブロック202で表されるように、システム100(図1)の無線ノードは、無線リンクを介して信号を受信し、この信号は、1つ以上のアクセスポイントによって使用される1つ以上のノード識別子の表示を備える。この動作は、アクセス端末および/または、場合によって、アクセスポイントによって実行され得る。
【0030】
例えば、正常な一連の動作中に、アクセス端末102は、この近傍のアクセスポイントによってブロードキャストされたパイロット信号を取得するように構成され得る。したがって、アクセス端末102(例えば、受信機122)は、第1のアクセスポイントからの第1のパイロット信号(ここでは、第1のパイロットは、第1のアクセスポイントによって現在使用されるPCIによって符号化される)と、第2のアクセスポイントからの第2のパイロット信号(ここでは、第2のパイロットは、第2のアクセスポイントによって現在使用されているPCIによって符号化される)とを受信し得る。図1の例では、アクセスポイント108は、第1のアクセスポイントを備えるのに対して、アクセスポイント110は、第2のアクセスポイントを備え得る。
【0031】
場合によっては、アクセスポイントは、他のアクセスポイントからの信号を受信するように(例えば、適切な無線構成で)構成され得る。例えば、アクセスポイント104(例えば、受信機126)は、1つ以上のアクセスポイント(例えば、アクセスポイント108および/またはアクセスポイント110)によってブロードキャストされた1つ以上のパイロット信号を受信し得る。
【0032】
ブロック204で表されるように、無線ノードは、受信信号に基づいてノード識別子のコンフリクトする使用を識別し得る。ここで、無線ノードは、2つ以上のアクセスポイントが同一のノード識別子を使用している(例えば、複数のアクセスポイントが同一のPCI値を使用している)と判断し得る。
【0033】
無線ノードがアクセス端末102の場合、コンフリクト識別子128は、互いに聞こえない2つのアクセスポイント同士(例えば、アクセスポイント108および110)が同一の識別子を使用していると判断し得る。反対に、無線ノードがアクセスポイント104である場合、コンフリクト識別子130は、2つのアクセスポイント(例えば、アクセスポイント108および110)が同一の識別子を使用している、あるいは少なくとも1つの他のアクセスポイント(例えばアクセスポイント108および/または110)がアクセスポイント104と同じ識別子を使用していると判断し得る。
【0034】
コンフリクトの識別は、種々のインプリメンテーションにおける1つ以上の要因に基づき得る。このような要因の1つは、アクセスポイント同士の相対的な近さであり得る。例えば、場合によっては、コンフリクト(例えば、衝突や混乱)は、同一の識別子を使用するノードが互いに所定の距離内にある場合にのみ示され得る。もう1つの要因は、アクセスポイントによる識別子の使用の相対的なタイミングであり得る。例えば、場合によっては、コンフリクトは、同一の識別子が所定の期間内に異なるノードから受信される場合にのみ示され得る。別の要因は、アクセスポイント間のホップ距離に左右され得る。例えば、場合によっては、コンフリクトは、同一の識別子が、1ホップ隣接距離か2ホップ隣接距離にあるノードから受信される場合にのみ示され得る。
【0035】
ブロック206で表されるように、コンフリクトが識別される場合、無線ノードは、コンフリクトする使用を1つ以上のネットワークノードにレポートする。例えば、アクセス端末102(例えば、コンフリクト識別子128)またはアクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、コンフリクトの表示をアクセスポイント、コア・ネットワーク・ノード(例えば、操作エンティティおよび保守エンティティ、OAM)、他のタイプのネットワークノード、あるいはこれらのノードのうちの1つ以上の組み合わせに送信し得る。
【0036】
場合によっては、コンフリクトレポートは、コンフリクトしているノードのうちの1つ以上に送信される。このように、これらのノードのうちの1つ以上が、コンフリクトを解決する手段をとることができる。
【0037】
場合によっては、コンフリクトレポートは、OAMに送信される。OAMは、次いで、コンフリクトを解決するための適切な手段を取り得る(例えば、コンフリクトしているノードと通信する)。
【0038】
無線ノードがアクセス端末の場合、アクセス端末は、例えば、アクセス端末が接続する次のアクセスポイントにコンフリクトレポートを送信し得る。この場合、アクセス端末に対するこの新たなサービング・アクセス・ポイントは、例えば、コンフリクトの解決を容易にするために、コンフリクトしているノードのうちの1つ以上かOAMにコンタクトし得る。
【0039】
無線ノードが、コンフリクトしているアクセスポイントのうちの1つである場合、アクセスポイントは、例えば、コンフリクトしている(複数の)他のアクセスポイントにコンフリクトレポートを送信し得る。この場合、アクセスポイントは、コンフリクトを解決するために通信(例えば、交渉)する。
【0040】
コンフリクトの表示は種々の形態をとることができる。場合によっては、この表示は、特定のノード識別子とのコンフリクトがあることを示すにすぎない。ここで、この表示はノード識別子を特定し得る。場合によって、表示は、コンフリクトしているノードのうちの1つ以上を特定し得る。例えば、あるコンフリクトしているノードに送信された表示は、この表示に各ノードの一意の識別子(例えば、GCI)を含めることによって、コンフリクトしている(複数の)ノードを示し得る。
【0041】
一部のインプリメンテーションでは、コンフリクトレポートを送信する無線ノードは遅延し得る。一定の条件下では、この技術は、システムにおけるコンフリクト数を削減し得る。
【0042】
例えば、ネットワークにおける電力の不具合や広範な乱れの場合、アクセスポイント(例えば、HeNBs)がオンラインに戻ると、これらのノード識別子を別々に(例えば、自律的に)選択し得る。この場合、まず多数の識別子のコンフリクトがあり得る。さらに、ネットワークの多数の無線ノードはこれらのコンフリクトを検出し得る。結果として、ネットワークの無線ノードからの多数のコンフリクトレポートがある可能性があり、このレポートのうちの多くが、コンフリクトしているアクセスポイントのうちの異なるアクセスポイントに同一識別子のコンフリクトをレポートしている(つまりコンフリクトしている同一アクセスポイントを識別している)ことがあり得る。そしてこれは、コンフリクトを解決するための、コンフリクトしているアクセスポイントによる同時試みをもたらし得る。アクセスポイントは、同時に識別子を変更中であるため、(例えば、とりわけ、少数の識別子のみが使用できる場合)アクセスポイントが別のコンフリクト識別子を同時に選択する可能性がある。したがって、このような状況は、ネットワークにおける比較的持続的な識別子のコンフリクトをもたらし得る。
【0043】
本明細書に教示されるような遅延コンフリクトレポートスキームの使用によって、このような持続的な識別子コンフリクトの可能性は低下し得る。例えば、コンフリクトレポートの一部は他のレポートよりも遅延されるため、コンフリクトのうちの少なくともいくつかは、無線ノードのうちのいくつかによってレポートされる前に解決し得る。したがって、これらの無線ノードは、コンフリクトを全くレポートしないで終わり得る。したがって、アクセスポイントのうちの少数(例えば、1つのみ)が、コンフリクトを解決するために識別子を変更し得るため、コンフリクトしている1セットのアクセスポイントのうちの2つ以上が、コンフリクトを解決する試みの際に識別子を変更する可能性を低下させ得る。
【0044】
コンフリクトレポートの遅延は、様々なインプリメンテーションにおける様々な方法で達成され得る。場合によって、コンフリクトする使用は、このコンフリクトする使用の識別後の遅延期間後にレポートされる。
【0045】
場合によっては、この期間はランダム期間である。したがって、ネットワークにおける異なる無線ノードが異なる遅延時間をランダムに選択し得るため、同一のコンフリクトに直面している異なるノードが異なる時間にコンフリクトをレポートするようにスケジューリングされる可能性が高い。このように、スケジューリングの遅いレポートは送信されないで終わり得る。
【0046】
場合によっては、この期間は、無線ノードが識別子のコンフリクトする使用をレポートできるようになる時点に(例えば、可能な限り迅速に)対応する。例えば、コンフリクトする使用は、無線ノードがメッセージを送信可能になるとすぐにレポートすることができる。
【0047】
場合によっては、この期間は、無線ノード(例えば、アクセス端末)が、コンフリクトする使用をレポートする以外の目的で接続する次の時に対応する。例えば、コンフリクトする使用は、アクセス端末が、次に、電話をかけたり、アクセス端末向けのメッセージを受信したりするためにサービング・アクセス・ポイントに接続する時にレポートされ得る。
【0048】
場合によっては、この期間の長さは、無線ノード(例えば、アクセス端末)がアイドル状態であるか、接続されているか(または接続中であるか)に基づく。例えば、接続モードの(例えば、接続されているか、接続中である)アクセス端末が、コンフリクトを即座にレポートするように(つまり、可能な限り迅速にレポートするように)構成され得る。対照的に、アイドル状態にある(例えば、電力セーブ中の)アクセス端末は、コンフリクトをレポートする前に長期間遅延するように構成され得る。ここで、コンフリクトしているアクセス端末(例えば、同一の識別子を具備する複数のアクセスポイント)は接続されることはない。したがって、接続される/接続中の別のノードがコンフリクトをレポートすることはより確実である。このスキームはまたシステムの効率を促進するが、それは、アイドル状態のアクセス端末にレポートを送信するよりも、接続された/接続中のアクセス端末にレポートを送信するほうが少数の動作ですむからである(例えば、アイドル状態の端末は、アクティブモードにスイッチしてから接続するなどの必要があるからである)。
【0049】
次に図3を参照すると、識別子のコンフリクトする使用の識別と関連してアクセスポイントによって実行され得る例示的な動作が説明される。本例では、アクセスポイントは、自身が使用している識別子が、1つ以上の他のアクセスポイントによって使用中の識別子とコンフリクトしているかどうかを判断する。
【0050】
ブロック302で表されるように、所与の時点で、アクセスポイントは、特定の値のノード識別子を使用することになる。例えば、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、自律的に(または半自律的に)識別子を選択するアルゴリズムをインプリメントし得る。例示的なアルゴリズムに関する簡潔な説明は以下の通りである。
【0051】
オーバーレイ(例えば、マクロ)・アクセスポイントおよびアンダーレイ・アクセス・ポイント(例えば、HeNBなどの非マクロ・アクセスポイント)を含むネットワークにおいて、使用できるPCI空間の相互に排他的な部分(例えば、504個の識別子)が、一方ではオーバーレイ・アクセス・ポイントに、他方ではアンダーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられ得る。ここで、オーバーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられた識別子はプランされるが、アンダーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられた識別子は自己構成され得る(例えば、各アンダーレイ・アクセス・ポイントによって自律的に構成される)。PCI空間を分割することによって、コンフリクトしている識別子を選択する任意のアンダーレイ・アクセス・ポイントは、オーバーレイ・アクセス・ポイントの動作と干渉しない。
【0052】
種々のインプリメンテーションにおいて、アンダーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられた特定のセットの識別子は、形状および他の要因に左右され得る。例えば、認証識別子のリストを取得するために、アンダーレイ・アクセス・ポイントは、位置情報を適切なネットワークエンティティ(例えば、OAMなどの構成サーバ)に提供し得る。ネットワークエンティティは、次いで、オペレータ構成に基づいたリストを提供し得る。
【0053】
アンダーレイ・アクセス・ポイントは、種々の方法で自身の識別子を自己構成し得る。自己構成アルゴリズムの主要な目的は、別のアンダーレイ・アクセス・ポイントとのコンフリクトをもたらさない識別子を選択することである。しかしながら、実際、アンダーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられた識別子数は、所与のエリアのアンダーレイ・アクセス・ポイント数(例えば、場合によっては数百以上)に比較して比較的少数(例えば、数十の識別子)のことがあり得る。したがって、自己構成の一部として、アンダーレイ・アクセス・ポイントは、自身の隣接アクセスポイントによって使用される識別子の判断を試み得る。
【0054】
一般的に、アクセスポイントは、1)隣接するアクセスポイントから信号を受信することによって、2)サーブされたアクセス端末からレポートを受信することによって、3)(例えば、バックホールを介して)隣接するアクセスポイントと直接通信することによって、あるいは4)適切なネットワークノード(例えば、OAM)と通信することによって、自身の隣接アクセスポイントによって使用される識別子を発見することができる。第1の場合、適切な受信機技法を具備するアクセスポイントは、隣接アクセスポイントから(例えば、PCIおよびGCIを備える)ブロードキャスト信号を受信し得る。第2の場合、関連するアクセス端末は、隣接アクセスポイントからの信号(例えば、パイロット)をモニタして、アクセスポイントにレポート(例えば、測定レポート)を送信できる。この場合、このレポートは、隣接アクセスポイントによって使用されている識別子を含む。第3の場合、アクセスポイントは、バックホールで隣接アクセスポイントとの隣接関係を確立し、現在使用中の識別子を含む情報を交換し得る(例えば、GCIとIPアドレス間の既知のマッピングを使用して通信を確立する)。第4の場合、ネットワークノードは、このネットワークのアクセスポイントによって使用される識別子のリストを維持することができるため、アクセスポイントは、例えば所与のエリアの全アクセスポイントに識別子情報をリクエストし得る。第1、第2および第4の場合、アクセスポイントはまた、所望ならば、任意の発見されたアクセスポイントとの隣接関係を実施し(conduct)得る。加えて、アクセスポイントは新たな2ホップ(または3ホップなどの)隣接のアクセスポイントについて知っている場合、アクセスポイントはまた、このアクセスポイントとの隣接関係を実施し得る。
【0055】
一部のインプリメンテーションでは、アクセスポイントは、自身の隣接アクセスポイントを、アクセスポイントが選択するはずのない、選択するべき、あるいは選択し得る識別子を識別するための手段としてカテゴライズ(つまり、グルーピング)し得る。例示的なアルゴリズムは以下のとおりである。まず、アクセスポイントは、有効な1セットの識別子内にあり、かつこれらのグループのうちのいずれにも属していない識別子の発見(例えば、ランダムな選択)を試み得る。これが不可能ならば、混乱が生じる場合、アクセスポイントはリストから任意の識別子を(例えば、ランダムに)選択し得る。混乱が生じない場合、アクセスポイントは、複数のグループを使用して識別子を選択し得る。例えば、第1のグループの識別子は、アクセスポイントによって聞かれたか、アクセスポイントによってサーブされているアクセス端末によってレポートされた隣接アクセスポイントからの識別子を含み得る。場合によっては、アクセスポイントは、このグループから識別子を選択しないように構成され得る。第2のグループの識別子は、隣接するアンダーレイ・アクセス・ポイントの2ホップ隣接のアクセスポイントを備え得る。また、場合によっては、アクセスポイントは、このグループから識別子を選択しないように構成され得る。第3のグループの識別子は、隣接するオーバーレイ・アクセス・ポイントの2ホップ隣接のアクセスポイントを備え得る。このアクセスポイントは、1つが使用できるならば、このグループから識別子を選択するように構成され得る。識別子が1つも使用できない場合、自己構成プロセスは停止され得る。
【0056】
図3のコンフリクト検出スキームを再度参照すると、ブロック304で表されるように、ある時点で、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、1つ以上の他のアクセスポイントがアクセスポイント104と同じノード識別子を使用していることを示す信号を受信する。アクセスポイント104は、上述の方法のいずれかでこの信号を受信し得る。したがって、アクセスポイント104は、無線リンクを介して1つ以上のアクセスポイントからパイロットまたは他の信号を受信できる。この場合、信号は別のアクセスポイントの識別子情報を含む。加えて、アクセスポイント104は、バックホールで隣接関係を確立して、1つ以上のアクセスポイントからメッセージを受信し得る。ここで、アクセスポイント104は別のアクセスポイントから直接識別子情報を受信してもよく、あるいはアクセスポイント104は第3のアクセスポイントから間接的に別のアクセスポイントに関する識別子情報を受信し得る。アクセスポイント104はまた、アクセスポイント104によってサーブされているアクセス端末のうちの1つ以上から、無線リンクを介してメッセージを受信し、この場合メッセージは別のアクセスポイントの識別子情報を含む。加えて、アクセスポイント104は、ネットワークのアクセスポイントによって使用される識別子情報の記録を維持するネットワークエンティティ(例えば、OAM)からメッセージを受信し得る。
【0057】
ブロック306で表されるように、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は次いで、この識別子の使用がコンフリクトしているかどうかを判断し得る。ブロック204と関連して上述されるように、この判断は、1つ以上の追加要因(例えば、近さ、タイミング、ホップ距離)に随意的に基づき得る。
【0058】
ブロック308で表されるように、一部のインプリメンテーションでは、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、コンフリクトする使用を1つ以上のネットワークノードにレポートし得る。例えば、ブロック206と関連して上述されるように、アクセスポイント104は、(複数の)他のコンフリクトアクセスポイント、OAM、あるいは(例えば、1つ以上のコンフリクトアクセスポイントに情報を転送できる)他のアクセスポイントにメッセージを送信し得る。
【0059】
加えて、ブロック310で表されるように、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)はまた、ブロック306の判断の結果として異なるノード識別子の使用を選択し得る。例えば、アクセスポイント104は、ブロック302と関連して上述されるのと同様に識別子を選択し得る。しかしながら、この場合、アクセスポイント104は、現在コンフリクトしている識別子を選択しないことについてさらなる制約を有することになる。
【0060】
図3の動作の具体例として、アクセス端末102は、アクセスポイント104と、アクセスポイント104から2ホップ離れる別のアクセスポイントから、同一のPCI値を備えるパイロットを受信し得る。結果として、アクセス端末は、他のアクセスポイントのGCIを含むコンフリクトレポートをアクセス端末104に送信し得る。アクセスポイント104は次いで、他のアクセスポイントに隣接情報リクエストを送信し得るため、他のアクセスポイントは、自身が使用するPCIと自身の隣接リスト情報を含む応答を送信する。したがって、アクセスポイント104は、(例えば、上述のグループ1またはグループ2の)別のアクセスポイントがアクセスポイント104と同じPCIを使用しることを発見し得る。加えて、この隣接リストの到着によって、アクセスポイント104は、隣接リストのアクセスポイントの各々に隣接情報リクエストを送信し得る。このようにして、アクセスポイント104は、後のPCIコンフリクト解決動作で使用するこれらのマルチホップ隣接アクセスポイントによって使用されるPCIを発見し得る。最後に、アクセスポイント104は、検出されたコンフリクトを解決するために異なるPCIを使用することを選択し得る。
【0061】
上述のように、アクセスポイントが自身のノード識別子を自己構成するネットワークにおいて、コンフリクトしている2つのアクセスポイントが各々識別子を変更して、異なる識別子にもかかわらずアクセスポイントがコンフリクトしたままでいる結果をもたらす可能性がある。例えば、2つのアクセス端末は、同一のPCIを使用する第1のアクセスポイントおよび第2のアクセスポイントから別個にパイロットを受信し得る。アクセス端末のうちの第1のアクセス端末は、第1のアクセスポイントにコンフリクトレポートを送信し得るのに対して、アクセス端末のうちの第2のアクセス端末は第2のアクセスポイントにコンフリクトレポートを送信する。アクセス端末の各々は次いで、隣接情報リクエストを他のアクセスポイントに別個に送信し、同一のPCIの使用を確認する応答を受信し得る。この場合、アクセスポイントの各々は、異なるPCIの使用を独立に選択し得る。しかしながら、(とりわけ、少数の識別子のみが使用できる場合)アクセスポイントが同一のPCIにスイッチし得る可能性がある。
【0062】
このような状況を回避するために、一部のインプリメンテーションでは、ブロック308および、場合によってはブロック310の動作は、コンフリクトを解決するために少なくとも1つのコンフリクトしているアクセスポイントとの交渉を包含し得る。このような通信スキームの例示的な動作について図4〜6と関連して後述する。この場合のアクセスポイントは相互に通信するため、各アクセスポイントは、他のアクセスポイントの現在の状態(例えば、現在使用されている識別子)を判断し得る。結果として、このようなスキームは、処理状態を把握可能なコンフリクト解決スキームと称され得る。
【0063】
ブロック402で表されるように、アクセスポイントは、ブロック302〜306と関連して上述されるように、ノード識別子のコンフリクトする使用を識別する。したがって、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、アクセスポイント、アクセス端末、OAMなどから信号を受信し、近さ、タイミング、隣接ホップなどに基づいてコンフリクトを随意的に識別し得る。
【0064】
ブロック404で表されるように、コンフリクトが識別されると、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、コンフリクトを解決するために少なくとも1つのアクセスポイントと通信し得る。例えば、アクセスポイント104はバックホールで他のアクセスポイントと交渉するあるため、アクセスポイント104または他のアクセスポイントは別の識別子の使用を選択し得る。
【0065】
図5は、ノード識別子を即座に変更するのではなく、第2のアクセスポイントとの交渉後まで第1のアクセスポイントがノード識別子の変更を遅延し得る例示的なコンフリクト識別および交渉手順を説明する。ここで、第1のアクセスポイントは第2のアクセスポイントに、異なる識別子にスイッチする意図をレポートする。第1のアクセスポイントは次いで、第2のアクセスポイントから受信された応答に基づいて異なる識別子にスイッチするかどうかを判断し得る。
【0066】
ブロック502〜506は、ブロック402の動作の一例を示す。コンフリクトは、本明細書の教示にしたがって他の方法で識別される点が認識されるべきである。本例では、ブロック502で表されるように、第1のアクセスポイントがメッセージ(例えば、隣接情報リクエスト)を第2のアクセスポイントに送信し、第2のアクセスポイントが、第2のアクセスポイントによって現在使用されている識別子を示す応答を提供することを要求し得る。場合によっては、メッセージは、第1のノードによって使用される識別子の表示を含み得る。場合によっては、第1のアクセスポイントは、第2のアクセスポイントが第1のアクセスポイントと同じ識別子を使用することを示すコンフリクトレポートをアクセス端末から受信すると、このメッセージを送信し得る。ブロック504で表されるように、第2のアクセスポイントはリクエストされた応答(例えば、隣接情報応答)を送信する。したがって、第1のアクセスポイントは、これらのアクセスポイントが同一の識別子を使用していることを確認し得る。したがって、ブロック506で表されるように、第1のアクセスポイントは、(例えば、本明細書で論じられるような)ノード識別子のコンフリクトする使用があると判断し得る。
【0067】
ブロック508〜512は、ブロック404の動作の一例を示す。ノード間の交渉は、本明細書の教示に従った他の方法で実行する点が認識されるべきである。
【0068】
本例では、ブロック508で表されるように、第1のアクセスポイントは、(例えば、第1のアクセスポイントによって現在使用されている識別子とは異なる)提案されたノード識別子を選択する。この選択は、例えば、ブロック302で上述されたのと同様に行なわれ得る。第1のアクセスポイントは次いで、このノード識別子の表示(例えば、InConfig値)を(例えば、PCI解決リクエストを介して)第2のアクセスポイントに送信する。
【0069】
この時点で、第1のアクセスポイントは自身のノード識別子をまだ変更していない。例えば、第1のアクセスポイントは、ブロック506でコンフリクトしていると思われるPCIを備えるパイロット信号を依然としてブロードキャスト中であり得る。
【0070】
しかしながら、第1のアクセスポイントは、この移行期間中に第1のアクセスポイントによって受信された任意のノード識別子のクエリ(例えば、隣接情報リクエストやPCI解決リクエスト)に、第1のアクセスポイントが提案されるノード識別子へのスイッチを意図する表示によって応答することになる。例えば、この期間中に送信された任意の隣接情報応答やPCI解決応答におけるPCI値はInConfig値に設定される。この場合、問い合わせを送信したノードは、問い合わせをリトライする前にランダムバックオフ(例えば、ランダム期間の遅延)を伴い得る。
【0071】
ブロック510で表されるように、第1のアクセスポイントは第2のアクセスポイントからの応答(例えば、PCI解決応答)を受信する。場合によっては、この応答は、第1のアクセスポイントが提案されるノード識別子にスイッチできるかどうかを示すことができる。例えば、第2のアクセスポイントが同一の値へのスイッチを意図する場合、第2のアクセスポイントは、第1のアクセスポイントがスイッチすべきではないことを示すことができる。また、第2のアクセスポイントは、(例えば隣接リストに基づいて)提案されるノード識別子を使用しているか、使用する可能性のある1つ以上の隣接アクセスポイントを認識し得る。この場合、第2のアクセスポイントはまた、第1のアクセスポイントがスイッチすべきではないことを示すことができる。他方、第2のアクセスポイントが任意のコンフリクト(および、場合によっては潜在的なコンフリクト)を認識していない場合、第2のアクセスポイントは、第1のアクセスポイントがスイッチできることを示し得る。場合によっては、応答はまた、第2のアクセスポイントによって現在使用されているノード識別子を含み得る。
【0072】
ブロック512で表されるように、第1のアクセスポイントは、応答に基づいて提案されるノード識別子を使用するかどうかを判断する。第1のアクセスポイントが自身のノード識別子を変更する場合、第1のアクセスポイントは、提案されるノード識別子への変更を確認するメッセージを第2のアクセスポイントに送信し得る。第1のアクセスポイントが(例えば、ブロック510での否定応答ゆえに)提案されるノード識別子に変更しない場合、第1のアクセスポイントは、リトライ前にランダムバックオフを伴い得る。
【0073】
図6は、図5の例において第2のアクセスポイントによって実行され得る複数の相補的動作を示す。ブロック602で表されるように、第2のアクセスポイントは、ブロック502および504で上述されるのと類似の隣接関連動作を実施し得る。ブロック604で表されるように、第2のアクセスポイントは、第1のアクセスポイントから、提案されるノード識別子の使用についての表示(例えば、InConfig値を特定するPCI解決リクエスト)を受信する。ブロック606で表されるように、第2のアクセスポイントは、(例えば、ブロック510で上述されるような)提案されるノード識別子とのコンフリクト(または潜在的コンフリクト)があるかどうかを判断する。ブロック608で表されるように、第2のアクセスポイントは次いで、ブロック606の判断に基づいて、応答(例えば、第2のアクセスポイントのPCIを含むPCI解決応答)を第1のアクセスポイントに送信する。
【0074】
一部のインプリメンテーションでは、第2のアクセスポイントが、第2のアクセスポイントの現在のPCI値と同じInConfig値を特定するPCI解決リクエストを第1のアクセスポイントから受信すると、第2のアクセスポイントは前のPCI値(例えば、第2のアクセスポイントが一番最後に変更した前の値)へのバックオフを選択し得る。第2のアクセスポイントは次いで、自身のPCI解決リクエストを試みる前にランダムバックオフを行使し得る。このように、両方のアクセスポイントが同一の値にスイッチする確率は低減し得る(例えば、とりわけ、使用できるPCIが少数の場合)。
【0075】
場合によっては、コンフリクトしているアクセスポイントが、識別子のコンフリクトを解決するために相互に調整することが不可能であり得る。例えば、PCIの衝突を検出するアクセス端末は、コンフリクトしているアクセスポイントのGCIを受信できない。したがって、このアクセス端末からコンフリクトレポートを受信するアクセスポイントは、コンフリクトしているアクセスポイントと通信できない。
【0076】
図7は、コンフリクトの識別後に、アクセスポイントが異なるノード識別子を使用するかどうかを判断する前にある期間の間自律的に遅延し得るスキームについて説明する。このようなスキームの使用によって、ネットワークのアクセスポイントがノード識別子を変更する方法は有利にコントロールし得る。この場合のアクセスポイントは他のアクセスポイントの現在の状態(例えば、現在使用されている識別子)を判断できないため、このようなスキームは、処理状態を把握不可能なコンフリクト解決スキームと称され得る。
【0077】
ブロック702で表されるように、アクセスポイントは、本明細書に説明されるようなノード識別子のコンフリクトする使用を識別し得る。例えば、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、ブロック302〜306で上述されるのと類似の動作を実行し得るため、少なくとも1つの他のアクセスポイントがアクセスポイント104と同じノード識別子を使用していると判断し得る。具体例として、アクセスポイント104は、アクセスポイント104によってサーブされているアクセス端末からコンフリクトレポートを受信し得る。
【0078】
ブロック704で表されるように、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、コンフリクトする使用の識別後にある期間の間遅延する。例えば、遅延期間は、第1のコンフリクトレポートの受信時に開始し得る。
【0079】
ブロック706で表されるように、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、コンフリクトする使用の識別後に(例えば、遅延中に)情報を随意的にモニタし得る。とりわけ、アクセスポイント104は、ブロック702で検出されたコンフリクトが依然として存在しているかどうかを示す情報をモニタし得る。この期間に収集された情報は、例えば、遅延期間中、および/またはコンフリクトしているノードが識別子を変更した表示の受信時のコンフリクトレポート受信の有無を含み得る。
【0080】
ブロック708で表されるように、遅延期間終了後、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、異なるノード識別子を使用するかどうかを判断する。場合によっては、アクセスポイント104は、遅延の終了時に即座に(つまり、可能な限り迅速に)この判断をし得る。
【0081】
しかしながら、場合によっては、異なるノード識別子を使用する判断は、ブロック706で表されるように、遅延時に収集された、または収集されなかった情報に基づき得る。例えば、(例えば、コンフリクトするノードが自身のノード識別子を変更した表示の受信に基づいて)コンフリクトはもはや存在していないと判断され得る場合、アクセスポイント104は、自身のノード識別子を変更しないことを選択し得る。同様に、(例えば、コンフリクトレポートを全く受信していないことに基づいて)コンフリクトがもはや存在していないと比較的高い確率で推定され得る場合、アクセスポイント104は、自身のノード識別子を変更しない選択をし得る。反対に、任意のさらなるコンフリクトレポートが受信された場合、アクセスポイント104は自身のノード識別子を変更する選択をし得る。
【0082】
一部のインプリメンテーションでは、アクセスポイント104は、異なるノード識別子を使用する判断を、遅延が終了した後に存在する条件を根拠にし得る。例えば、場合によっては、アクセスポイント104は、遅延期間の終了後にコンフリクトする使用の表示(例えば、コンフリクトレポート)を受信する場合のみ、自身のノード識別子を変更し得る。この表示は、例えば、(例えばアクセスポイント、アクセス端末、OAMなどから)上記の方法のいずれかで受信され得る。
【0083】
ブロック710で表されるように、異なる識別子を使用する判断がなされると、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、ネットワークにおける1つ以上のノードにこの変更をレポートし得る。例えば、この変更は、(例えば、マルチホップの隣接距離を潜在的に含む)任意の隣接ノードや、OAMなどにレポートされ得る。加えて、可能ならば、この変更が(アクセスポイント104より長い遅延期間を有する場合、ノード識別子の変更を回避するためにこの表示を使用し得る)任意のコンフリクトしているアクセスポイントにレポートし得る。
【0084】
ブロック704の遅延は種々の形態をとることができ、また様々なインプリメンテーションで種々の要因に基づき得る。有利なことに、異なるアクセスポイントに様々な時間遅延させることによって、ネットワークにおけるより少数のアクセスポイントが、識別子のコンフリクトが生じる場合に異なるノード識別子にスイッチし得る。例えば、2つのアクセスポイントが同一のノード識別子を使用し、かつ両方のアクセスポイントがコンフリクトをレポートされる場合、遅延期間が短い第1のアクセスポイントは、第2のアクセスポイントの長い遅延期間が終了するかなり前に異なるノード識別子にスイッチし得る(例えば、第1のアクセスポイントは、遅延の終了後にコンフリクトレポートを受信したかもしれないからである)。結果として、この長い遅延期間が終了する前に、第2のアクセスポイントは、コンフリクトがもはや存在しないことを発見することができる。したがって、第2のアクセスポイントは自身のノード識別子の変更を回避し得る。
【0085】
さらに、より詳細に後述されるように、識別子のコンフリクトが生じる場合にアクセスポイントが自身のノード識別子を変更する可能性が高く、また識別子のコンフリクトが生じる場合にアクセスポイントが自身のノード識別子を変更しない可能性があるような、ある程度のコントロールが行使され得る。したがって、ノード識別子の変更から生じうるサービスの崩壊が、アクセスポイントにより長い遅延期間を割り当てることによって、ネットワークにおける特定のアクセスポイントについて低減され得る。
【0086】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間はランダムな遅延を備える。例えば、ネットワークの各アクセスポイントは、ランダム期間遅延し得る。この場合、ネットワークの異なるアクセスポイントが異なる時間遅延する確率が高い。
【0087】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間はノードタイプに基づく(例えば、これに基づいて重み付けされる)。例えば、特定のタイプのノードは、他のタイプのノードよりも長い期間遅延するように構成され得る。具体例として、オーバーレイ(例えば、マクロ)・アクセスポイントは、アンダーレイ(例えば、非マクロ)・アクセスポイントより長い期間遅延するように構成され得る。このように、オーバーレイ・アクセス・ポイントとアンダーレイ・アクセス・ポイント間に識別子のコンフリクトがある場合、アンダーレイ・アクセス・ポイントは、(かなり短い遅延期間を割り当てることによって)ノード識別子を変更する可能性がオーバーレイ・アクセス・ポイントよりかなり高くなるように構成され得る。
【0088】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間は、ノードがノード識別子を使用していた長さに基づく(例えば、これに基づいて重み付けされる)。例えば、アクセスポイントが識別子のコンフリクトを識別すると、アクセスポイントは、アクセスポイントがノード識別子を使用していた長さに基づいて遅延時間を算出するアルゴリズムを実行する、あるいはノード識別子の使用時間を遅延時間にマッピングするルックアップテーブルが用いられ得る。ここで、使用時間は遅延時間に反比例し得る。このように、長期間ノード識別子を使用していたアクセスポイントは、ノード識別子をそれほど長く使用していなかったアクセスポイントよりもノード識別子を変更する可能性がかなり小さい。
【0089】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間は、ノードに使用できる(例えば、非占有の)ノード識別子数に基づく(例えば、これに基づいて重み付けされる)。この場合、アクセスポイントが識別子のコンフリクトを識別すると、アクセスポイントは、使用できるノード識別子数を判断してから、使用可能なノード識別子数に基づいて遅延時間を判断するアルゴリズムを実行(またはルックアップテーブルを使用)し得る。ここで、使用できるノード識別子数は、遅延時間に反比例し得る。このように、それほど多くの使用できるノード識別子を有していない(ゆえに、ノード識別子を変更する場合に、別のコンフリクトが生じる可能性が高い)アクセスポイントは、より多くの使用できるノード識別子を有するアクセスポイントよりもノード識別子を変更しなければならない確率がかなり低くなり得る。
【0090】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間は、ノードと関連したアクセス端末数に基づく(例えば、これに基づいて重み付けされる)。ここで、アクセスポイントが識別子のコンフリクトを識別すると、アクセスポイントは、関連するアクセス端末数を判断し、これに基づいて遅延時間を判断するアルゴリズムを実行し得る(またはルックアップテーブルを使用する)。この場合、関連するアクセス端末数は遅延時間に比例し得る。このように、より多くの関連アクセス端末を有する(ゆえに、多数の接続を解除する必要があり、ノード識別子を変更する場合に再スタートすることになる)アクセスポイントは、比較的少数の関連アクセス端末を有するアクセスポイントより、ノード識別子を変更しなければならない確率はかなり小さい。
【0091】
関連アクセス端末数は種々の方法で計算され得る。例えば、場合によっては、現在関連するアクセス端末数が使用され得る。場合によっては、ある期間にわたる関連アクセス端末の平均数が使用され得る。場合によっては、現在接続されているアクセス端末数が使用され得る。
【0092】
一部のインプリメンテーションでは、上記例の種々の態様が組み合わせられ得る。例えば、アクセスポイントは、提案されるノード識別子をアドバタイズし、この提案されるノード識別子を使用するかどうかを判断する前にある期間(例えば、ランダム期間)待機し得る。
【0093】
また、遅延はランダムであるが、(例えば、少なくとも1つのアクセスポイントと関連した少なくとも1つの特徴に基づいて)重み付けされ得る。例えば、(例えば、より小さな重みと関連した)第1のアクセスポイントは、1秒〜10秒のランダム遅延数を選択するのに対して、(例えば、大きな重みと関連した)第2のアクセスポイントは、1秒〜60秒(または11〜60秒)のランダム遅延数を選択し得る。したがって、遅延時間が上記基準(例えば、ノードタイプ、ノードがノード識別子を使用していた長さ、使用できるノード識別子数、ノードと関連したアクセス端末数)や他のいくつかの基準に基づく場合、この基準は、いずれのセットの遅延値が、遅延時間をランダムに選択するために使用されるべきかを判断するために使用され得る。具体例として、ノード識別子を長期間使用していた(および/または使用できるノード識別子をそれほど多く有していない)アクセスポイントは、11〜60秒間の1セットの遅延値からランダム時間を選択するのに対して、ノード識別子を長期間使用していなかった(および/または使用できるノード識別子を比較的多く有する)アクセス端末は、1秒〜10秒の1セットの遅延値からランダム時間を選択し得る。
【0094】
上記のように、本明細書の教示は、マクロ規模カバレッジ(例えば、通常マクロ・セル・ネットワークやWANと称される、3Gネットワークなどの広域セルラネットワーク)および小規模カバレッジ(例えば、通常LANと称される住居ベースまたは建造物ベースのネットワーク環境)を含むネットワークで用いられ得る。アクセス端末(「AT」)がこのようなネットワークを移動すると、アクセス端末は、マクロカバレッジを提供するアクセスポイントによって特定の位置でサーブされるが、アクセス端末は、小規模カバレッジを提供するアクセスポイントによって他の場所でサーブされ得る。ある態様では、より小規模なカバレッジノードは、増分的な容量成長、建造物内カバレッジおよび(例えば、よりロバストなユーザ経験に対する)様々なサービスを提供するために使用され得る。比較的広範なエリアでカバレッジを提供するノード(例えば、アクセスポイント)はマクロノードと称され得るのに対して、比較的狭いエリア(例えば、住居)にカバレッジを提供するノードはフェムトノードと称され得る。同様の原理が、他のタイプのカバレッジエリアと関連したノードに適用できる。例えば、ピコノードは、マクロエリアより狭く、かつフェムトエリアより広いエリアにカバレッジ(例えば、商業ビル内のカバレッジ)を提供し得る。
【0095】
種々の用途において、マクロノード、フェムトノードまたは他のアクセス・ポイント・タイプ・ノードについて言及するために他の用語が使用され得る。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eノードB、マクロセルなどとして構成されても、このように称され得る。また、フェムトノードは、ホームノードB、ホームeノードB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとして構成されても、このように称され得る。一部のインプリメンテーションでは、ノードは1つ以上のセルやセクタと関連付けられ得る(例えば、これらに分割され得る)。マクロノード、フェムトノードまたはピコノードと関連したセルやセクタはマクロセル、フェムトセルまたはピコセルとそれぞれ称され得る。
【0096】
図8は、多数のユーザをサポートするように構成されており、本明細書の教示がインプリメントされ得る無線通信ネットワーク800を示す。システム800は、例えば、各セルが対応するアクセスポイント804(例えば、アクセスポイント804A〜804G)によってサービス提供されるマクロセル802A〜802Gなどの複数のセル802に通信を提供する。図8に示されるように、アクセス端末806(例えば、アクセス端末806A〜806L)は、時間とともにシステム全体の種々の場所に分散され得る。各アクセス端末806は、例えば、アクセス端末806がアクティブであるかどうかおよびソフトハンドオフであるかどうかに応じて、所与の時点でフォワードリンク(「FL」)および/またはリバースリンク(「RL」)で1つ以上のアクセスポイント804と通信し得る。無線通信ネットワーク800は、広範な地理的領域にサービスを提供し得る。例えば、マクロセル802A〜802Gは、近隣の数ブロックまたは地方の数マイルをカバーし得る。
【0097】
図9は、1つ以上のフェムトノードがネットワーク環境(例えば、ネットワーク800)内で展開される例示的な通信システム900を示す。具体的に、システム900は、比較的小規模なネットワーク環境(例えば、1つ以上のユーザ住居930)にインストールされた複数のフェムトノード910(例えば、フェムトノード910Aおよび910B)を含む。各フェムトノード910は、DSLルータ、ケーブルモデム、無線リンクまたは他の接続手段(図示せず)を介してワイド・エリア・ネットワーク940(例えば、インターネット)およびモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク950に接続され得る。後述されるように、各フェムトノード910は、関連するアクセス端末920(例えば、アクセス端末920A)および、場合によっては他の(例えば、ハイブリッドやエイリアン)アクセス端末920(例えば、アクセス端末920B)をサーブするように構成され得る。言い換えると、フェムトノード910へのアクセスは制限され、所与のアクセス端末920は指定された(例えば、ホーム)フェムトノードのセットによってサーブされ得るが、任意の指定されていないフェムトノード910(例えば、隣接のフェムトノード910)によってサーブされ得ない。
【0098】
図10は、複数の追跡エリア1002(またはルーティングエリアや位置エリア)が定義されるカバレッジマップ1000の一例を示しており、エリアの各々は複数のマクロ・カバレッジ・エリア1004を含む。ここで、追跡エリア1002A、1002Bおよび1002Cと関連したカバレッジエリアは太線で表現されており、マクロ・カバレッジ・エリア1004はより大きな六角形で表される。追跡エリア1002はまたフェムト・カバレッジ・エリア1006を含む。本例では、フェムト・カバレッジ・エリア1006の各々(例えば、フェムト・カバレッジ・エリア1006C)は1つ以上のマクロ・カバレッジ・エリア1004(例えば、マクロ・カバレッジ・エリア1004B)内に描かれる。しかしながら、フェムト・カバレッジ・エリア1006の一部または全部がマクロ・カバレッジ・エリア1004内にない点が認識されるべきである。実際、多数のフェムト・カバレッジ・エリア1006が所与の追跡エリア1002やマクロ・カバレッジ・エリア1004によって定義され得る。また、1つ以上のピコ・カバレッジ・エリア(図示せず)が所与の追跡エリア1002やマクロ・カバレッジ・エリア1004内に定義され得る。
【0099】
図9を再度参照すると、フェムトノード910のオーナーは、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク950を介して提供される、例えば3Gモバイルサービスなどのモバイルサービスに加入し得る。加えて、アクセス端末920は、上述のように、マクロ環境およびより小規模な(例えば、住居)ネットワーク環境の両方で動作可能であり得る。言い換えると、アクセス端末920の現在位置に応じて、アクセス端末920は、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク950と関連したマクロ・セル・アクセス・ポイント960によって、あるいはフェムトノード910のセット(例えば、対応するユーザ住居930内に常駐するフェムトノード910Aおよび910B)のうちのいずれか1つによってサーブされ得る。例えば、オーナーが自身の自宅外にいる場合、加入者は、標準マクロ・アクセス・ポイント(例えば、アクセスポイント960)によってサーブされ、加入者が自宅にいる場合、加入者はフェムトノード(例えば、ノード910A)によってサーブされる。ここで、フェムトノード910は、レガシーアクセス端末902と下位互換性があり得る。
【0100】
フェムトノードはある態様では制限され得る。例えば、所与のフェムトノードは、あるアクセス端末にあるサービスのみを提供し得る。いわゆる制限的な(または閉鎖的な)関連性の展開では、所与のアクセス端末は、マクロ・セル・モバイル・ネットワークおよび所定のセットのフェムトノード(例えば、対応するユーザ住居930内に常駐するフェムトノード910)によってサーブされ得る。一部のインプリメンテーションでは、ノードは、少なくとも1つのノードに対して、シグナリング、データアクセス、登録、ページングまたはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限され得る。
【0101】
ある態様では、(クローズド・サブスクライバ・グループ・ホームノードBとも称される)制限フェムトノードは、制限的に提供されたアクセス端末セットにサービスを提供するノードである。このセットは、必要ならば、一時的または永続的に拡張され得る。ある態様では、クローズド・サブスクライバ・グループ(「CSG」)は、アクセス端末の共通アクセス・コントロール・リストを共有する1セットのアクセスポイント(例えば、フェムトノード)と定義され得る。
【0102】
便宜的に、本明細書の開示は、フェムトノートと関連した特定の機能性について説明する。しかしながら、ピコノードや他のタイプのノードが異なる(例えば、より広い)カバレッジエリアに同一または類似の機能性を提供する点が認識されるべきである。例えば、ピコノードは制限され、ホーム・ピコ・ノードは所与のアクセス端末などに対して定義され得る。
【0103】
本明細書の教示は、複数の無線アクセス端末の通信を同時にサポートする無線多重アクセス通信でインプリメントされ得る。ここで、各端末は、フォワードおよびリバースリンクの送信を介して1つ以上のアクセスポイントと通信し得る。フォワードリンク(または、ダウンリンク)とは、アクセスポイントから端末への通信リンクのことであり、リバースリンク(または、アップリンク)とは、端末からアクセスポイントへの通信リンクのことである。この通信リンクは、1入力1出力システム、多入力多出力(「MIMO」)システムまたは他のタイプのシステムで確立され得る。
【0104】
MIMOシステムは複数の(NT個の)送信アンテナと複数の(NR個の)受信アンテナをデータ送信に用いる。NT個の送信アンテナおよびNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルはNS個の個別チャネルに分解され、これらは空間チャネルと称され、NS≦min{NT,NR}である。NS個の個別チャネルの各々は次元に対応する。MIMOシステムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって形成されたさらなる次元が利用される場合、改良された性能(例えば、より高いスループットおよび/またはより高い信頼性)を提供され得る。
【0105】
MIMOシステムは時分割多重化(「TDD」)および周波数分割多重化(「FDD」)をサポートし得る。TDDシステムにおいて、フォワードおよびリバースリンクの送信は同一の周波数領域にあるため、相互依存原理は、リバースリンクチャネルからのフォワードリンクチャネルの推定を可能にする。これによってアクセスポイントは、複数のアンテナがアクセスポイントで使用できる場合に、フォワードリンクの送信ビーム形成利得を抽出できる。
【0106】
本明細書の教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するために、種々のコンポーネントを用いるノード(例えば、デバイス)に組み込まれ得る。図11は、ノード間の通信を容易にするために用いられ得る複数の例示的なコンポーネントを示す。具体的には、図11は、MIMOシステム1100の無線デバイス1110(例えば、アクセスポイント)および無線デバイス1150(例えば、アクセス端末)を図示する。デバイス1110において、多数のデータストリームのトラヒックデータがデータソース1112から送信(「TX」)データプロセッサ1114に提供される。
【0107】
ある態様では、各データストリームはそれぞれの送信アンテナで送信される。TXデータプロセッサ1114は、符号化データを提供するためにデータストリームに対して選択された特定のコーディングスキームに基づいて、各データストリームのトラヒックデータをフォーマットし、符号化し、インタリーブする。
【0108】
各データストリームの符号化データは、OFDM技術を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは通常、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムで使用され得る。各データストリームの多重化されたパイロットおよび符号化データは次いで、変調シンボルを提供するためにデータストリームに対して選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QSPK、M−PSKまたはM−QAM)に基づいて変調される(つまり、シンボルマッピングされる)。各データストリームのデータレート、符号化および変調は、プロセッサ1130によって実行される命令によって判断され得る。データメモリ1132は、プロセッサ1130やデバイス1110の他のコンポーネントによって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶し得る。
【0109】
全データストリームの変調シンボルは次いでTX MIMOプロセッサ1120に提供され、これは、(例えば、OFDMの)変調シンボルをさらに処理し得る。TX MIMOプロセッサ1120は次いでNT個の変調シンボルストリームをNT個のトランシーバ(「XCVR」)1122A〜1122Tに提供する。ある態様では、TX MIMOプロセッサ1120は、ビーム形成重みを、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元であるアンテナに適用する。
【0110】
各トランシーバ1122はそれぞれのシンボルストリームを受信および処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらにこのアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリングおよびアップコンバート)してMIMOチャネルでの送信に適した変調信号を提供する。トランシーバ1122A〜1122TからのNT個の変調信号は次いでそれぞれNT個のアンテナ1124A〜1124Tから送信される。
【0111】
デバイス1150において、送信された変調信号はNR個のアンテナ1152A〜1152Rによって受信され、各アンテナ1152からの受信信号はそれぞれのトランシーバ(「XCVR」)1154A〜1154Rに提供される。各トランシーバ1154はそれぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅およびダウンコンバート)し、調整済み信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0112】
受信(「RX」)データプロセッサ1160は次いで、特定の受信機処理技術に基づいてNR個のトランシーバ1154からのNR個の受信シンボルストリームを受信および処理して、NT個の「検出済み」シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ1160は次いで、各検出済みシンボルストリームを復調、デインタリーブ化および復号化して、データストリームのトラヒックデータを回復する。RXデータプロセッサ1160による処理は、デバイス1110におけるTX MIMPプロセッサ1120およびTXデータプロセッサ1114によって実行される処理に相補的である。
【0113】
プロセッサ1170は、(後述される)いずれのプリコード行列を使用するかを定期的に判断する。プロセッサ1170は、行列インデックス部分およびランク値部分を備えるリバース・リンク・メッセージを構築する。データメモリ1172は、プロセッサ1170やデバイス1150の他のコンポーネントによって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶し得る。
【0114】
リバース・リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する種々のタイプの情報を備え得る。リバース・リンク・メッセージは次いで、多数のデータストリームのトラヒックデータをデータソース1136から受信するTXデータプロセッサ1138によって処理され、変調器1180によって変調され、トランシーバ1154A〜1154Rによって調整され、デバイス1110に返信される。
【0115】
デバイス1110において、デバイス1150からの変調信号はアンテナ1124によって受信され、トランシーバ1122によって調整され、復調器(「DEMOD」)1140によって復調され、RXデータプロセッサ1142によって処理されて、デバイス1150によって送信されたリバース・リンク・メッセージを抽出する。プロセッサ1130は次いで、ビーム形成重みを判断するために使用するいずれのプリコード化マトリックスが抽出済みメッセージを処理するかを判断する。
【0116】
図11はまた、通信コンポーネントが、本明細書に教示されるようにコンフリクトコントロール動作を実行する1つ以上のコンポーネントを含むことができることを示す。例えば、コンフリクトコントロールコンポーネント1190は、本明細書に教示されるように、別のデバイス(例えば、デバイス1150)に/から信号を送信/受信するために、デバイス1110のプロセッサ1130および/または他のコンポーネントと共働し得る。同様に、コンフリクトコントロールコンポーネント1192は、別のデバイス(例えば、デバイス1110)に/から信号を送信/受信するために、デバイス1150のプロセッサ1170および/または他のコンポーネントと共働し得る。デバイス1110および1150ごとに、説明されるコンポーネントのうちの2つ以上の機能性が単一のコンポーネントで提供する点が認識されるはずである。例えば、単一の処理コンポーネントが、コンフリクトコントロールコンポーネント1190およびプロセッサ1130の機能性を提供し、単一の処理コンポーネントが、コンフリクトコントロールコンポーネント1192およびプロセッサ1170の機能性を提供し得る。
【0117】
本明細書の教示は、種々のタイプの通信システムおよび/またはシステムコンポーネントに組み込まれ得る。ある態様では、本明細書の教示は、使用できるシステムリソースを共有することによって(例えば、帯域幅、送信電力、コード化、インタリーブ化などのうちの1つ以上を特定することによって)複数のユーザとの通信をサポートできる多重アクセスシステムで用いられ得る。例えば、本明細書の教示は、以下の技術のうちの1つまたはこれらの任意の組み合わせに適用され得る:符号分割多元接続(「CDMA」)システム、マルチ−キャリアCDMA(「MCCDMA」)、ワイドバンドCDMA(「W−CDMA」)、ハイスピードパケットアクセス(「HSPA」、「HSPA+」)システム、時分割多元接続(「TDMA」)システム、周波数分割多元接続(「FDMA」)システム、シングル−キャリアFDMA(「SC−FDMA」)システム、直交周波数分割多元接続(「OFDMA」)システム、または他の多元接続技法。本明細書の教示を用いる無線通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMAおよび他の基準などの1つ以上の基準を実現するように設計され得る。CDMAネットワークは、ユニバーサルテレストリアルラジオアクセス(「UTRA」)、cdma2000または他の技術などの無線技術をインプリメントし得る。UTRAはW−CDMAおよび低チップレート(「LCR」)を含む。cdma2000技術はIS2000、IS−95およびIS−856基準をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用のグローバルシステム(「GSM(登録商標)」)などの無線技術をインプリメントし得る。OFDMAネットワークは、次世代(Evolved)UTRA(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュOFDM(登録商標)などの無線技術をインプリメントし得る。UTRA、E−UTRAおよびGSMはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(「UMTS」)の一部である。本明細書の教示は、3GPPロング・ターム・エボリューション(「LTE」)・システム、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(「UMB」)システムおよび他のタイプのシステムでインプリメントされ得る。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSの商品である。本開示の特定の態様は3GPPの専門用語を使用して説明されるが、本明細書の教示は、3GPP(Re199、Re15、Re16、Re17)技術ならびに3GPP2(IxRTT、lxEV−DORelO、RevA、RevB)技術および他の技法に適用できる点が理解されるべきである。
【0118】
本明細書の教示は、多様な装置(例えば、ノード)に組み込まれ得る(例えば、これによってインプリメントまたは実行される)。ある態様では、本明細書の教示にしたがってインプリメントされたノード(例えば、無線ノード)はアクセスポイントやアクセス端末を備え得る。
【0119】
例えば、アクセス端末は、ユーザ機器、加入者局、加入者ユニット、移動局、モバイル、モバイルノード、遠隔局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または他の用語を備える、これらでインプリメントされる、あるいはこのような用語で既知であり得る。一部のインプリメンテーションでは、アクセス端末は、セルラフォン、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(「SIP」)フォン、無線ローカル・ループ(「WLL」)・ステーション、携帯情報端末(「PDA」)、無線接続性能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続される他の適切な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書に教示される1つ以上の態様は、電話(例えば、セルラフォンやスマートフォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル・コンピューティング・デバイス(例えば、携帯データ端末)、エンタテイメントデバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイスまたは衛星無線)、グローバル・ポジショニング・システム・デバイス、あるいは無線媒体を介して通信するように構成される他の適切なデバイスに組み込まれ得る。
【0120】
アクセスポイントは、ノードB、eノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、基地局(「BS」)、無線基地局(「RBS」)、基地局コントローラ(「BSC」)、ベース・トランシーバ・ステーション(「BTS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線トランシーバ、無線ルータ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、マクロセル、マクロノード、ホームeNB(「HeNB」)、フェムトセル、フェムトノード、ピコノード、あるいは他の類似の用語を備えてもよく、これらでインプリメントされてもよく、あるいはこれらとして既知であり得る。
【0121】
ある態様では、ノード(例えば、アクセスポイント)は、通信システム用のアクセスノードを備え得る。このようなアクセスノードは、例えば、ネットワークへの有線または無線通信リンクを介してネットワーク(例えば、インターネットやセルラネットワークなどのワイド・エリア・ネットワーク)への接続を提供し得る。したがって、あるアクセスノードによって、別のアクセスノード(例えば、アクセス端末)がネットワークや他の機能性にアクセスすることができる。加えて、ノードのうちの一方または両方がポータブル、場合によって相対的に非ポータブルであり得るよい点が理解されるべきである。
【0122】
また、無線ノードは、(例えば、有線接続を介して)非無線的に情報を送信および/または受信できる点が理解されるべきである。したがって、本明細書で論じられる受信機および送信機は、非無線媒体を介して通信するための適切な通信インタフェースコンポーネント(例えば、電気または光インタフェースコンポーネント)を含んでもよい。
【0123】
無線ノードは、適切な無線通信技術に基づくか、これをサポートする1つ以上の無線通信リンクを介して通信し得る。例えば、ある態様では、無線ノードはネットワークと関連してし得る。ある態様では、ネットワークはローカル・エリア・ネットワークやワイド・エリア・ネットワークを備え得る。無線デバイスは、多様な無線通信技術、プロトコル、あるいは本明細書で論じられるような基準(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど)のうちの1つ以上をサポートまたは使用し得る。同様に、無線ノードは、多様な対応する変調または多重化スキームのうちの1つ以上をサポートまたは使用し得る。したがって無線ノードは、上記または他の無線通信技術を使用する1つ以上の無線通信リンクを介して確立および通信するための適切なコンポーネント(例えば、エアインタフェース)を含んでもよい。例えば、無線ノードは、無線媒体での通信を容易にする種々のコンポーネント(例えば、信号生成器および信号プロセッサ)を含むことができる関連した送信機および受信機コンポーネントを具備する無線トランシーバを備え得る。
【0124】
(例えば、添付の図面のうちの1つ以上に関して)本明細書に説明される機能性は、ある態様では、添付の請求項で同様に示される機能性「のための手段」に対応し得る。図12〜15を参照すると、装置1200、1300、1400および1500は一連の相関機能性モジュールとして表される。ここで、信号受信モジュール1202は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられる受信機に対応し得る。コンフリクトする使用識別モジュール1204および/またはコンフリクトする使用レポートモジュール1206は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられるようなコンフリクト識別子に対応し得る。ノード識別子使用モジュール1302および/またはノード識別子選択モジュール1308は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられるような識別子コントローラに対応し得る。信号受信モジュール1304、コンフリクトする使用判断モジュール1306、コンフリクトする使用レポートモジュール1310またはメッセージ送信モジュール1312のうちの1つ以上は、少なくともある態様では、本明細書で論じられるようなコンフリクト識別子に対応し得る。コンフリクトする使用識別モジュール1402は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられるようなコンフリクト識別子に対応し得る。交渉モジュール1404は、少なくともある態様では、本明細書で論じられるような識別子コントローラに対応し得る。コンフリクトする使用識別モジュール1502は、少なくともある態様では、本明細書で論じられるようなコンフリクト識別子に対応し得る。遅延モジュール1504、ノード識別子判断モジュール1506またはモニタモジュール1508のうちの1つ以上は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられるような識別子コントローラに対応し得る。
【0125】
図12〜15のモジュールの機能性は、本明細書の教示と矛盾しない種々の方法でインプリメントされ得る。ある態様では、これらのモジュールの機能性は、1つ以上の電気コンポーネントとしてインプリメントされ得る。ある態様では、これらのブロックの機能性は、1つ以上のプロセッサコンポーネントを含む処理システムとしてインプリメントされ得る。ある態様では、これらのモジュールの機能性は、例えば、1つ以上の集積回路(例えば、ASIC)の少なくとも一部を使用してインプリメントされ得る。本明細書で論じられるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連コンポーネント、あるいはこれらの組み合わせを含んでもよい。これらのモジュールの機能性はまた、本明細書に教示されるような他の方法でインプリメントされ得る。ある態様では、図12〜15の破線ブロックのうちの1つ以上は任意である。
【0126】
本明細書で「第1の」、「第2の」などの表示を使用するエレメントを参照することは、これらのエレメントの数量や順序を一般的に制限するものではないことが理解されるべきである。むしろ、これらの表示は、2つ以上のエレメントや、1つのエレメントの複数の例を区別する便宜的方法としてここでは使用され得る。したがって、第1および第2のエレメントを参照することは、2つのエレメントのみが用いられることや、第1のエレメントが場合によっては第2のエレメントより重要であることを意味するものではない。また、特に説明のない限り、エレメントのセットは1つ以上のエレメントを備え得る。加えて、説明や請求項で使用される「A、BまたはCのうちの少なくとも1つ」の形態の用語は、「AまたはBまたはCまたはこれらのエレメントの任意の組み合わせ」を意味する。
【0127】
当業者は、情報および信号が多様な異なるテクノロジーおよび技術のいずれかを使用して表され得ることを理解するであろう。例えば、上記説明全体で参照可能なデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または粒子、光場または粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせで表され得る。
【0128】
当業者はさらに、本明細書に開示される態様と関連して説明される種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路およびアルゴリズムステップのうちのいずれかが、電子ハードウェア(例えば、ソースコード化または他の技術を使用して設計されるデジタルインプリメンテーション、アナログインプリメンテーション、または両者の組み合わせ)、(便宜的に本明細書では「ソフトウェア」や「ソフトウェアモジュール」と称され得る)種々の形態のプログラムや、命令を組み込む設計コード、あるいは両者の組み合わせとしてインプリメントされ得る。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、種々の例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップが、これらの機能性に関して概説されてきた。このような機能性がハードウェアとソフトウェアのいずれでインプリメントされるかは、特定の用途と、システム全体に課された設計制約に左右される。当業者は、特定の用途ごとに種々の方法で上記機能性をインプリメントし得るが、このようなインプリメントの決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすことを意図していない。
【0129】
本明細書に開示される態様と関連して説明される種々の例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末またはアクセスポイントによってインプリメントまたは実行され得る。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光コンポーネント、機械コンポーネント、または本明細書に説明される機能を実行するように設計されるこれらの組み合わせを備え、IC内、IC外または両者に常駐するコードや命令を実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得、代替例では、プロセッサは従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたはステートマシーンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えばDSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、あるいは他のこのような構成としてインプリメントされ得る。
【0130】
開示されるプロセスのステップの具体的な順序や階層は、例示的なアプローチの一例であることが理解される。設計の優先度に基づいて、プロセスのステップの具体的な順序や階層は、本開示の範囲内にありながら並べ替えできることが理解される。添付の方法の請求項は、例示的な順序で種々のステップの要素を表すが、表される具体的な順序や階層に制限される意図はない。
【0131】
1つ以上の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアあるいはこれらの組み合わせでインプリメントされ得る。ソフトウェアでインプリメントされる場合、機能は、コンピュータ可読媒体の1つ以上の命令またはコードで記憶または送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、複数の場所間のコンピュータプログラムの転送を容易にする媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる、任意の使用可能な媒体であり得る。例証としてかつ非制限的に、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または磁気記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスできる他の媒体を備えることができる。また、任意の接続は、適宜コンピュータ可読媒体と称される。例えば、ソフトウェアは、ウェブサイト、サーバ、あるいは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、デジタル加入者ライン(DSL)、または赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術を使用するリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、DSL、あるいは赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるようなディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイディスクを含んでおり、diskは通常データを磁気的に再生するが、dsicはレーザーで光学的にデータを再生するものである。上記の組み合わせはコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。コンピュータ可読媒体は適切なコンピュータ可読製品としてインプリメントできる点が理解されるべきである。
【0132】
開示される態様に関する上記説明は、当業者が本開示を実行または使用できるようにするために提供される。これらの態様の種々の修正は当業者には容易に明らかになり、本明細書に定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示される態様に制限されることは意図されていないが、本明細書に開示される原理および新規の特徴と矛盾しない広範な範囲に従うものである。
【関連出願】
【0001】
本出願は、2008年7月11日に出願され、代理人整理番号第081985P1号が割り当てられ、共に所有される米国仮特許出願第61/080,068号の利点および優先権を請求するものであり、この開示はここで参照することにより本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本出願は、無線通信に関し、より具体的にはノード識別子のコンフリクトする使用のレポートおよび解決に関するが、これに限定しない。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、種々のタイプの通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービスなど)を複数のユーザに提供するために、広く展開されている。高レートのマルチメディアデータサービスに対する要求が急速に高まると、高性能の、効率的かつロバストな通信システムをインプリメントするチャレンジがある。
【0004】
従来のモバイル・フォン・ネットワーク・アクセスポイントを補うために、よりロバストなインドア無線カバレッジをモバイルユニットに提供するためのカバレッジエリアの狭いアクセスポイントが展開され得る(例えば、ユーザの自宅にインストールされる)。このようなカバレッジの狭いアクセスポイントは、例えば、アクセスポイント基地局、ホームノードB、ホームeノードB、ピコセルまたはフェムトセルとして既知である。通常、このようなカバレッジの狭いアクセスポイントは、DSLルータやケーブルモデムを介してインターネットおよびモバイルオペレータのネットワークに接続される。
【0005】
従来の無線ネットワークにおいて、各アクセスポイント(例えば、各セクタやセル)は、例えば、グローバルセル識別子(「GCI」)、セクタ識別子(「セクタID」)、アクセスノード識別子(「ANID」)または他のタイプの識別子とも称されるロング識別子を割り当てられる。加えて、各アクセスポイントは、例えば、物理セル識別子(「PCI」)、パイロット疑似ランダム数(「パイロットPN」)、または他のタイプの識別子とも称されるショート識別子を割り当てられる。ショート識別子は、物理層チャネルを変調するために使用され得る。この識別子は比較的短いため、アクセス端末は、このショート識別子に対応する、時分割多重化(「TDM」)パイロットなどの波形を効率的に検索することができる。このことは、アクセス端末が近接するセル(例えば、セクタ)を識別し、この送信を復調する助けとなり、この送信はまたショート識別子によってスクランブルされ得る。
【0006】
通常、ショート識別子に割り当てられる空間は、比較的制限される。結果として、ネットワークオペレータは、識別子のコンフリクトする使用(例えば、識別子の衝突および/または識別子の混乱)を回避するために、互いに比較的近くにあるアクセスポイントによって同一のショート識別子が確実に使用されないことが望ましい。これは従来計画されたネットワークで実現可能であるが、計画されないまたはアドホックネットワーク(例えば、多数の、カバレッジの狭いアクセスポイントを用いるネットワーク)では実現不可能である。アドホックネットワークでは、ネットワークオペレータや顧客は、(識別子のコンフリクトが実際に全面的に回避可能ならば)識別子のコンフリクトが生じないことを保証するためにはいずれのショート識別子が使用されるべきかを知らずに、アクセスポイントを展開し得る。したがって、無線ネットワークにおける識別子のコンフリクトを管理するための効果的な技術が必要とされる。
【発明の概要】
【0007】
本開示の例示的な態様の概要は以下の通りである。本明細書における態様の任意の参照は、本開示の1つ以上の態様の参照でもある点が理解されるべきである。
【0008】
本開示は、ある態様では、無線ネットワークにおけるノード識別子のコンフリクトする使用を識別、レポートおよび解決することに関する。ここで、コンフリクトする使用は、識別子の混乱や識別子の衝突に関する。
【0009】
ある態様では、ノード識別子のコンフリクトする使用は、受信された無線信号に基づいて識別される。例えば、無線ノード(例えば、アクセス端末やアクセスポイント)は、無線信号を受信し、これらの信号に基づいて、2つ以上のノードが同一のノード識別子を使用していると判断し得る。無線ノードは次いで、コンフリクトする使用をネットワークノード(例えば、アクセスポイントやネットワーク操作エンティティおよび管理エンティティ)にレポートし得る。ある態様では、無線ノードは、コンフリクトする使用をレポートする前にある期間の間遅延して、複数の無線ノードが同一のコンフリクトする使用を同時にレポートする確率を低下させる。
【0010】
本開示は、ある態様では、アクセスポイントにおけるコンフリクトする使用の検出に関する。例えば、特定のノード識別子を使用するアクセスポイントは、別のアクセスポイントが同一のノード識別子を使用していることを示す信号を受信し得る。アクセスポイントは次いで、ノード識別子の使用がコンフリクトしているかどうかを判断し得る。もしコンフリクトしていれば、アクセスポイントは、コンフリクトする使用をレポートする、および/または異なるノード識別子の使用を選択し得る。
【0011】
本開示は、ある態様では、処理状態を把握可能または把握不可能なコンフリクト解決手順の使用によってノード識別子のコンフリクトする使用を解決することに関する。ある態様では、処理状態を把握可能な手順が用いられるため、コンフリクトする使用の識別時には、アクセスポイントは別のアクセスポイントと通信(例えば、交渉)して、これらのアクセスポイントのうちの一方に異なるノード識別子を使用させる。ある態様では、処理状態を把握不可能な手順が用いられる場合、コンフリクトする使用の識別時には、アクセスポイントは、異なるノード識別子がコンフリクトしているアクセスポイントのうちの1つで使用されるかどうかを判断する前にある期間の間遅延する。
【0012】
本開示のこれらおよび他の例示的な態様は、以下の詳細な説明および添付の請求項と、添付の図面で説明されことになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】識別子のコンフリクトする使用をレポートおよび解決するように構成される通信システムの複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図2】識別子のコンフリクトする使用のレポートと関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図3】識別子のコンフリクトする使用の識別と関連してアクセスポイントによって実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図4】識別子のコンフリクトする使用の解決と関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図5】識別子のコンフリクトする使用を解決するために通信している複数のノードと関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図6】識別子のコンフリクトする使用を解決するための交渉と関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図7】識別子のコンフリクトする使用の解決と関連して実行可能な動作の複数の例示的な態様のフローチャートである。
【図8】無線通信システムの簡略図である。
【図9】フェムトノードを含む無線通信システムの簡略図である。
【図10】無線通信のカバレッジエリアを示す簡略図である。
【図11】通信コンポーネントの複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図12】本明細書で教示されるような識別子のコンフリクトする使用の識別、レポートまたは解決のうちの1つ以上を実行するように構成される装置の複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図13】本明細書で教示されるような識別子のコンフリクトする使用の識別、レポートまたは解決のうちの1つ以上を実行するように構成される装置の複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図14】本明細書で教示されるような識別子のコンフリクトする使用の識別、レポートまたは解決のうちの1つ以上を実行するように構成される装置の複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【図15】本明細書で教示されるような識別子のコンフリクトする使用の識別、レポートまたは解決のうちの1つ以上を実行するように構成される装置の複数の例示的な態様の簡略化ブロック図である。
【0014】
一般的な実施によると、図面に示される種々の特徴が等尺で描かれるのは不可能である。したがって、種々の特徴の寸法は、明確にするために任意に拡大または縮小され得る。加えて、図面の一部は明確にするために簡略化され得る。したがって、図面は、所与の装置(例えば、デバイス)や方法のコンポーネントのすべてを描くことはできない。最後に、同一の参照番号が、明細書および図面を通して同一の特徴を示すのに使用され得る。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示の種々の態様が後述される。本明細書の教示は、広範な形態でインプリメントされ、本明細書に開示される任意の構造、機能またはこの両者は例示にすぎないことが明らかである。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本明細書に開示される態様は任意の他の態様とは独立してインプリメントされ、またこれらの態様のうちの2つ以上が種々の方法で組み合わせられることを理解するべきである。例えば、ここに説明される多数の態様を使用して装置がインプリメントされ、あるいは方法が実施され得る。加えて、ここに説明される態様のうちの1つ以上に加えて、またはこれ以外の他の構造、機能性または構造および機能性を使用して、このような装置がインプリメントされ、あるいはこのような方法が実施され得る。さらに、態様は、請求項のうちの少なくとも1つのエレメントを備え得る。
【0016】
図1は、例示的な通信システム100(例えば、通信ネットワークの一部)のいくつかのノードを示す。例示目的で、本開示の種々の態様は、相互に通信する1つ以上のアクセス端末、アクセスポイントおよびネットワークノードと関連して説明される。しかしながら、本明細書の教示は、他の用語を使用して参照される他のタイプの装置や他の類似の装置に適用できる点が理解されるべきである。例えば、種々のインプリメンテーションでは、アクセスポイントは基地局やeノードBと称される、またはインプリメントされ、アクセス端末はユーザ機器や移動局と称される、またはインプリメントされ得るなどである。
【0017】
システム100のアクセスポイントは、内部にインストールされ得る、またはアクセスポイントのカバレッジエリア全体でローミングし得る1つ以上の無線端末に1つ以上のサービス(例えば、ネットワーク接続)を提供する。例えば、種々の時点で、アクセス端末102は、(アクセスポイント106および108と関連する省略記号で表される)1セットのアクセスポイント1〜Nのうちのいずれか1つや、アクセスポイント110をアクセスポイント104に接続し得る。アクセスポイント104〜110の各々は、ワイド・エリア・ネットワーク接続を容易にするために、(便宜的にネットワークノード112で表される)1つ以上のネットワークノードと通信し得る。このようなネットワークノードは、例えば1つ以上の無線および/またはコア・ネットワーク・エンティティ(例えば、操作エンティティおよび保守エンティティ114やモビリティ管理エンティティ)、1つ以上のアクセスポイントあるいは他のタイプのネットワークエンティティなどの種々の形態をとることができる。
【0018】
システム100における各アクセスポイントには、本明細書でノード識別子と称される第1のタイプの識別子が割り当てられ得る。種々のインプリメンテーションにおいて、このような識別子は、例えば、物理セル識別子(「PCI」)、疑似ランダム数(「PN」)オフセット、あるいは取得パイロットを備えることができる。通常、固定数(例えば、504個)のノード識別子が所与のシステムで定義される。このような場合、複数のアクセスポイントが同一の識別子を使用する場合に、識別子のコンフリクトが生じ得る。とりわけ、多数のカバレッジの狭いアクセスポイントが所与のマクロ・カバレッジ・エリアで展開されるネットワークで識別子のコンフリクトは生じうる。ある態様では、コンフリクトする使用は、例えば、所与のアクセスポイントの隣接アクセスポイントが同一の識別子を使用する場合に、識別子の混乱を包含し得る。ある態様では、コンフリクトする使用は、例えば、近接する2つのアクセスポイントが同一の識別子を使用することによって、これらのアクセスポイントの近傍のノードが、同一の識別子を備える信号を各アクセスポイントから同時に受信する状況で、識別子の衝突を引き起し得る。言い換えると、衝突は、アクセスポイントの識別子が、このアクセスポイントのカバレッジエリア内では一意でない場合に定義され得る。
【0019】
図1は、アクセスポイント108およびアクセスポイント110の両方に「識別子1」が割り当てられる単純な例を示す。アクセスポイント108および110が相互にかなり接近している場合、このシステムの無線ノード(例えば、アクセス端末102)は、同一の識別子で符号化される信号(例えば、パイロット信号)を両方のアクセスポイントから同時に受信できる。結果として、無線ノードは、(例えば、同時に受信された信号から無線ノードが推定するチャネルが、いずれかのアクセスポイントと関連したチャネルに対応しないために)いずれかのアクセスポイントからのメッセージを復号化できない。この形態の識別子のコンフリクトは識別子の衝突と称され得る。
【0020】
識別子の混乱は、2つのアクセスポイントが同一の識別子を使用するが、識別子の衝突をもたらすほど相互に近接していない場合に生じる。例えば、アクセス端末102がシステム100を介してローミングすると、アクセス端末102はソース・アクセス・ポイント(つまり、アクセス端末102が同時に接続されるサービング・アクセス・ポイント、例えばアクセスポイント104)からターゲット・アクセス・ポイント(例えば、アクセスポイント110)にハンドオーバされ得る。一般的な場合、アクセス端末102をターゲット・アクセス・ポイントにハンドオーバするかどうかの判断は、アクセス端末102が、とりわけ強力な信号(例えば、パイロット信号)をこのターゲットから受信しているかどうかに基づき得る。
【0021】
図1の例では、アクセス端末102は、潜在的なターゲット・アクセス・ポイントからの信号を、この信号と関連したノード識別子(例えば、信号を符号化するために使用される識別子)によって識別する。潜在的ターゲットから信号を受信すると、アクセス端末102は、信号と関連した識別子を含むメッセージ(例えば、測定レポート)を、アクセス端末102の現在のサービング・アクセス・ポイントに送信し得る。ハンドオーバを実行するかどうかの判断がなされると、サービング・アクセス・ポイント(つまり、ハンドオーバに対するソース・アクセス・ポイント)は、アクセス端末に対するリソースを用意するために、ターゲット・アクセス・ポイントと通信し得る。例えば、サービング・アクセス・ポイントによって維持されるコンテクスト情報はターゲット・アクセス・ポイントに転送される、および/またはターゲット・アクセス・ポイントによって維持されるコンテクスト情報はアクセス端末102に送信され得る。識別子の混乱がない場合、ターゲット・アクセス・ポイントと関連したノード識別子(「識別子1」)は、ターゲット・アクセス・ポイントと関連した一意の識別子(例えば、グローバルセル識別子GCI)にマッピングされるため、この一意の識別子は、(例えば、一意の識別子とアクセスポイントのIPアドレス間の既知のマッピングに基づいて)ターゲット・アクセス・ポイントとの通信を確立するために使用される。しかしながら、図1の例のように混乱がある場合、ソース・アクセス・ポイントは、どのアクセスポイントが所望のターゲット・アクセス・ポイントであるのかを判断できない(例えば、アクセスポイント104は、アクセス端末102に対するリソースを用意するためにアクセスポイント108またはアクセスポイント110のいずれと通信するかを判断できない)。
【0022】
本開示は、ある態様では、識別子のコンフリクトを識別するための技法、識別子のコンフリクトをレポートするための技法、および識別子のコンフリクトを解決するための技法に関する。ある態様では、開示される技法は、識別子のコンフリクトがどのようにレポートされるか、識別子のコンフリクトがいつレポートされるか、および、識別子のコンフリクトのレポートを受信時にとられるステップに関する。これらの技法は、図2〜7のフローチャートと関連して詳細に説明される。
【0023】
便宜的に、図2〜7の動作(または、本明細書に説明または教示される任意の他の動作)は、特定のコンポーネント(例えば、システム100のコンポーネント)によって実行されるものとして説明され得る。しかしながら、これらの動作は他のタイプのコンポーネントによって実行され、様々な数のコンポーネントを使用して実行される点が認識されるべきである。本明細書に説明される動作のうちの1つ以上が所与のインプリメンテーションでは用いられない点も理解されるべきである。
【0024】
図1は、本明細書に教示されるような識別子のコンフリクトに関する動作を実行するために、アクセス端末102およびアクセスポイント104などのノードに組み込まれることができる複数の例示的なコンポーネントを示す。説明されるコンポーネントはまた、通信システムにおける他のノードに組み込まれ得る。例えば、あるシステムにおける他のノードは、類似の機能性を提供するために、アクセス端末102およびアクセスポイント104について説明されるのと同様のコンポーネントを含むことができる。所与のノードは、説明されるコンポーネントのうちの1つ以上を含むことができる。
【0025】
図1に示されるように、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、他のノードと通信するために、それぞれトランシーバ116および118を含み得る。トランシーバ116は、信号(例えば、コンフリクトレポートなどのメッセージ)を送信するための送信機120と、信号(例えば、識別子を備えるパイロットなどのメッセージ)を受信するための受信機122とを含む。同様に、トランシーバ118は、信号(例えば、パイロット、コンフリクトレポートおよびコンフリクト関連交渉などのメッセージ)を送信するための送信機124と、信号(例えば、コンフリクトレポート、コンフリクト関連交渉およびパイロットなどのメッセージ)を受信するための受信機126とを含む。アクセス端末102およびアクセスポイント104はまた、他のノードとの通信を容易にする他のコンポーネントを含み得る。例えば、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、他のノードとの通信を管理し(例えば、メッセージ/表示を送信および受信する)、本明細書に教示される他の関連機能性を提供するための通信コントローラ(便宜的に図示せず)を含み得る。
【0026】
アクセス端末102およびアクセスポイント104は、本明細書に教示される識別子のコンフリクトに関する動作と関連して使用される他のコンポーネントを含み得る。例えば、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、識別子のコンフリクトを識別し(例えば、コンフリクトを識別およびレポートするための信号/メッセージを送信、受信および処理する)、本明細書に教示されるような他の関連機能性を提供するために、それぞれコンフリクト識別子128および130を含み得る。加えて、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、識別子を管理し(例えば、識別子を選択およびレポートするための信号/メッセージを送信、受信および処理する)、本明細書に教示されるような他の関連機能性を提供するために、それぞれ識別子コントローラ132および134を含み得る。
【0027】
便宜的に、アクセス端末102およびアクセスポイント104は、図2〜7と関連して後述される種々の例で使用されるコンポーネントを含むものとして図1に示される。実際、図示されるコンポーネントのうちの1つ以上は、所与の例では使用できない。一例として、一部のインプリメンテーションでは、アクセス端末102は識別子コントローラ132を含むことができない。
【0028】
次に図2を参照すると、このフローチャートは、識別子のコンフリクトする使用を識別およびレポートすることと関連して実行され得る複数の動作について説明する。とりわけ、説明される動作は、無線信号を受信するノードによって実行され得る。
【0029】
ブロック202で表されるように、システム100(図1)の無線ノードは、無線リンクを介して信号を受信し、この信号は、1つ以上のアクセスポイントによって使用される1つ以上のノード識別子の表示を備える。この動作は、アクセス端末および/または、場合によって、アクセスポイントによって実行され得る。
【0030】
例えば、正常な一連の動作中に、アクセス端末102は、この近傍のアクセスポイントによってブロードキャストされたパイロット信号を取得するように構成され得る。したがって、アクセス端末102(例えば、受信機122)は、第1のアクセスポイントからの第1のパイロット信号(ここでは、第1のパイロットは、第1のアクセスポイントによって現在使用されるPCIによって符号化される)と、第2のアクセスポイントからの第2のパイロット信号(ここでは、第2のパイロットは、第2のアクセスポイントによって現在使用されているPCIによって符号化される)とを受信し得る。図1の例では、アクセスポイント108は、第1のアクセスポイントを備えるのに対して、アクセスポイント110は、第2のアクセスポイントを備え得る。
【0031】
場合によっては、アクセスポイントは、他のアクセスポイントからの信号を受信するように(例えば、適切な無線構成で)構成され得る。例えば、アクセスポイント104(例えば、受信機126)は、1つ以上のアクセスポイント(例えば、アクセスポイント108および/またはアクセスポイント110)によってブロードキャストされた1つ以上のパイロット信号を受信し得る。
【0032】
ブロック204で表されるように、無線ノードは、受信信号に基づいてノード識別子のコンフリクトする使用を識別し得る。ここで、無線ノードは、2つ以上のアクセスポイントが同一のノード識別子を使用している(例えば、複数のアクセスポイントが同一のPCI値を使用している)と判断し得る。
【0033】
無線ノードがアクセス端末102の場合、コンフリクト識別子128は、互いに聞こえない2つのアクセスポイント同士(例えば、アクセスポイント108および110)が同一の識別子を使用していると判断し得る。反対に、無線ノードがアクセスポイント104である場合、コンフリクト識別子130は、2つのアクセスポイント(例えば、アクセスポイント108および110)が同一の識別子を使用している、あるいは少なくとも1つの他のアクセスポイント(例えばアクセスポイント108および/または110)がアクセスポイント104と同じ識別子を使用していると判断し得る。
【0034】
コンフリクトの識別は、種々のインプリメンテーションにおける1つ以上の要因に基づき得る。このような要因の1つは、アクセスポイント同士の相対的な近さであり得る。例えば、場合によっては、コンフリクト(例えば、衝突や混乱)は、同一の識別子を使用するノードが互いに所定の距離内にある場合にのみ示され得る。もう1つの要因は、アクセスポイントによる識別子の使用の相対的なタイミングであり得る。例えば、場合によっては、コンフリクトは、同一の識別子が所定の期間内に異なるノードから受信される場合にのみ示され得る。別の要因は、アクセスポイント間のホップ距離に左右され得る。例えば、場合によっては、コンフリクトは、同一の識別子が、1ホップ隣接距離か2ホップ隣接距離にあるノードから受信される場合にのみ示され得る。
【0035】
ブロック206で表されるように、コンフリクトが識別される場合、無線ノードは、コンフリクトする使用を1つ以上のネットワークノードにレポートする。例えば、アクセス端末102(例えば、コンフリクト識別子128)またはアクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、コンフリクトの表示をアクセスポイント、コア・ネットワーク・ノード(例えば、操作エンティティおよび保守エンティティ、OAM)、他のタイプのネットワークノード、あるいはこれらのノードのうちの1つ以上の組み合わせに送信し得る。
【0036】
場合によっては、コンフリクトレポートは、コンフリクトしているノードのうちの1つ以上に送信される。このように、これらのノードのうちの1つ以上が、コンフリクトを解決する手段をとることができる。
【0037】
場合によっては、コンフリクトレポートは、OAMに送信される。OAMは、次いで、コンフリクトを解決するための適切な手段を取り得る(例えば、コンフリクトしているノードと通信する)。
【0038】
無線ノードがアクセス端末の場合、アクセス端末は、例えば、アクセス端末が接続する次のアクセスポイントにコンフリクトレポートを送信し得る。この場合、アクセス端末に対するこの新たなサービング・アクセス・ポイントは、例えば、コンフリクトの解決を容易にするために、コンフリクトしているノードのうちの1つ以上かOAMにコンタクトし得る。
【0039】
無線ノードが、コンフリクトしているアクセスポイントのうちの1つである場合、アクセスポイントは、例えば、コンフリクトしている(複数の)他のアクセスポイントにコンフリクトレポートを送信し得る。この場合、アクセスポイントは、コンフリクトを解決するために通信(例えば、交渉)する。
【0040】
コンフリクトの表示は種々の形態をとることができる。場合によっては、この表示は、特定のノード識別子とのコンフリクトがあることを示すにすぎない。ここで、この表示はノード識別子を特定し得る。場合によって、表示は、コンフリクトしているノードのうちの1つ以上を特定し得る。例えば、あるコンフリクトしているノードに送信された表示は、この表示に各ノードの一意の識別子(例えば、GCI)を含めることによって、コンフリクトしている(複数の)ノードを示し得る。
【0041】
一部のインプリメンテーションでは、コンフリクトレポートを送信する無線ノードは遅延し得る。一定の条件下では、この技術は、システムにおけるコンフリクト数を削減し得る。
【0042】
例えば、ネットワークにおける電力の不具合や広範な乱れの場合、アクセスポイント(例えば、HeNBs)がオンラインに戻ると、これらのノード識別子を別々に(例えば、自律的に)選択し得る。この場合、まず多数の識別子のコンフリクトがあり得る。さらに、ネットワークの多数の無線ノードはこれらのコンフリクトを検出し得る。結果として、ネットワークの無線ノードからの多数のコンフリクトレポートがある可能性があり、このレポートのうちの多くが、コンフリクトしているアクセスポイントのうちの異なるアクセスポイントに同一識別子のコンフリクトをレポートしている(つまりコンフリクトしている同一アクセスポイントを識別している)ことがあり得る。そしてこれは、コンフリクトを解決するための、コンフリクトしているアクセスポイントによる同時試みをもたらし得る。アクセスポイントは、同時に識別子を変更中であるため、(例えば、とりわけ、少数の識別子のみが使用できる場合)アクセスポイントが別のコンフリクト識別子を同時に選択する可能性がある。したがって、このような状況は、ネットワークにおける比較的持続的な識別子のコンフリクトをもたらし得る。
【0043】
本明細書に教示されるような遅延コンフリクトレポートスキームの使用によって、このような持続的な識別子コンフリクトの可能性は低下し得る。例えば、コンフリクトレポートの一部は他のレポートよりも遅延されるため、コンフリクトのうちの少なくともいくつかは、無線ノードのうちのいくつかによってレポートされる前に解決し得る。したがって、これらの無線ノードは、コンフリクトを全くレポートしないで終わり得る。したがって、アクセスポイントのうちの少数(例えば、1つのみ)が、コンフリクトを解決するために識別子を変更し得るため、コンフリクトしている1セットのアクセスポイントのうちの2つ以上が、コンフリクトを解決する試みの際に識別子を変更する可能性を低下させ得る。
【0044】
コンフリクトレポートの遅延は、様々なインプリメンテーションにおける様々な方法で達成され得る。場合によって、コンフリクトする使用は、このコンフリクトする使用の識別後の遅延期間後にレポートされる。
【0045】
場合によっては、この期間はランダム期間である。したがって、ネットワークにおける異なる無線ノードが異なる遅延時間をランダムに選択し得るため、同一のコンフリクトに直面している異なるノードが異なる時間にコンフリクトをレポートするようにスケジューリングされる可能性が高い。このように、スケジューリングの遅いレポートは送信されないで終わり得る。
【0046】
場合によっては、この期間は、無線ノードが識別子のコンフリクトする使用をレポートできるようになる時点に(例えば、可能な限り迅速に)対応する。例えば、コンフリクトする使用は、無線ノードがメッセージを送信可能になるとすぐにレポートすることができる。
【0047】
場合によっては、この期間は、無線ノード(例えば、アクセス端末)が、コンフリクトする使用をレポートする以外の目的で接続する次の時に対応する。例えば、コンフリクトする使用は、アクセス端末が、次に、電話をかけたり、アクセス端末向けのメッセージを受信したりするためにサービング・アクセス・ポイントに接続する時にレポートされ得る。
【0048】
場合によっては、この期間の長さは、無線ノード(例えば、アクセス端末)がアイドル状態であるか、接続されているか(または接続中であるか)に基づく。例えば、接続モードの(例えば、接続されているか、接続中である)アクセス端末が、コンフリクトを即座にレポートするように(つまり、可能な限り迅速にレポートするように)構成され得る。対照的に、アイドル状態にある(例えば、電力セーブ中の)アクセス端末は、コンフリクトをレポートする前に長期間遅延するように構成され得る。ここで、コンフリクトしているアクセス端末(例えば、同一の識別子を具備する複数のアクセスポイント)は接続されることはない。したがって、接続される/接続中の別のノードがコンフリクトをレポートすることはより確実である。このスキームはまたシステムの効率を促進するが、それは、アイドル状態のアクセス端末にレポートを送信するよりも、接続された/接続中のアクセス端末にレポートを送信するほうが少数の動作ですむからである(例えば、アイドル状態の端末は、アクティブモードにスイッチしてから接続するなどの必要があるからである)。
【0049】
次に図3を参照すると、識別子のコンフリクトする使用の識別と関連してアクセスポイントによって実行され得る例示的な動作が説明される。本例では、アクセスポイントは、自身が使用している識別子が、1つ以上の他のアクセスポイントによって使用中の識別子とコンフリクトしているかどうかを判断する。
【0050】
ブロック302で表されるように、所与の時点で、アクセスポイントは、特定の値のノード識別子を使用することになる。例えば、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、自律的に(または半自律的に)識別子を選択するアルゴリズムをインプリメントし得る。例示的なアルゴリズムに関する簡潔な説明は以下の通りである。
【0051】
オーバーレイ(例えば、マクロ)・アクセスポイントおよびアンダーレイ・アクセス・ポイント(例えば、HeNBなどの非マクロ・アクセスポイント)を含むネットワークにおいて、使用できるPCI空間の相互に排他的な部分(例えば、504個の識別子)が、一方ではオーバーレイ・アクセス・ポイントに、他方ではアンダーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられ得る。ここで、オーバーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられた識別子はプランされるが、アンダーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられた識別子は自己構成され得る(例えば、各アンダーレイ・アクセス・ポイントによって自律的に構成される)。PCI空間を分割することによって、コンフリクトしている識別子を選択する任意のアンダーレイ・アクセス・ポイントは、オーバーレイ・アクセス・ポイントの動作と干渉しない。
【0052】
種々のインプリメンテーションにおいて、アンダーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられた特定のセットの識別子は、形状および他の要因に左右され得る。例えば、認証識別子のリストを取得するために、アンダーレイ・アクセス・ポイントは、位置情報を適切なネットワークエンティティ(例えば、OAMなどの構成サーバ)に提供し得る。ネットワークエンティティは、次いで、オペレータ構成に基づいたリストを提供し得る。
【0053】
アンダーレイ・アクセス・ポイントは、種々の方法で自身の識別子を自己構成し得る。自己構成アルゴリズムの主要な目的は、別のアンダーレイ・アクセス・ポイントとのコンフリクトをもたらさない識別子を選択することである。しかしながら、実際、アンダーレイ・アクセス・ポイントに割り当てられた識別子数は、所与のエリアのアンダーレイ・アクセス・ポイント数(例えば、場合によっては数百以上)に比較して比較的少数(例えば、数十の識別子)のことがあり得る。したがって、自己構成の一部として、アンダーレイ・アクセス・ポイントは、自身の隣接アクセスポイントによって使用される識別子の判断を試み得る。
【0054】
一般的に、アクセスポイントは、1)隣接するアクセスポイントから信号を受信することによって、2)サーブされたアクセス端末からレポートを受信することによって、3)(例えば、バックホールを介して)隣接するアクセスポイントと直接通信することによって、あるいは4)適切なネットワークノード(例えば、OAM)と通信することによって、自身の隣接アクセスポイントによって使用される識別子を発見することができる。第1の場合、適切な受信機技法を具備するアクセスポイントは、隣接アクセスポイントから(例えば、PCIおよびGCIを備える)ブロードキャスト信号を受信し得る。第2の場合、関連するアクセス端末は、隣接アクセスポイントからの信号(例えば、パイロット)をモニタして、アクセスポイントにレポート(例えば、測定レポート)を送信できる。この場合、このレポートは、隣接アクセスポイントによって使用されている識別子を含む。第3の場合、アクセスポイントは、バックホールで隣接アクセスポイントとの隣接関係を確立し、現在使用中の識別子を含む情報を交換し得る(例えば、GCIとIPアドレス間の既知のマッピングを使用して通信を確立する)。第4の場合、ネットワークノードは、このネットワークのアクセスポイントによって使用される識別子のリストを維持することができるため、アクセスポイントは、例えば所与のエリアの全アクセスポイントに識別子情報をリクエストし得る。第1、第2および第4の場合、アクセスポイントはまた、所望ならば、任意の発見されたアクセスポイントとの隣接関係を実施し(conduct)得る。加えて、アクセスポイントは新たな2ホップ(または3ホップなどの)隣接のアクセスポイントについて知っている場合、アクセスポイントはまた、このアクセスポイントとの隣接関係を実施し得る。
【0055】
一部のインプリメンテーションでは、アクセスポイントは、自身の隣接アクセスポイントを、アクセスポイントが選択するはずのない、選択するべき、あるいは選択し得る識別子を識別するための手段としてカテゴライズ(つまり、グルーピング)し得る。例示的なアルゴリズムは以下のとおりである。まず、アクセスポイントは、有効な1セットの識別子内にあり、かつこれらのグループのうちのいずれにも属していない識別子の発見(例えば、ランダムな選択)を試み得る。これが不可能ならば、混乱が生じる場合、アクセスポイントはリストから任意の識別子を(例えば、ランダムに)選択し得る。混乱が生じない場合、アクセスポイントは、複数のグループを使用して識別子を選択し得る。例えば、第1のグループの識別子は、アクセスポイントによって聞かれたか、アクセスポイントによってサーブされているアクセス端末によってレポートされた隣接アクセスポイントからの識別子を含み得る。場合によっては、アクセスポイントは、このグループから識別子を選択しないように構成され得る。第2のグループの識別子は、隣接するアンダーレイ・アクセス・ポイントの2ホップ隣接のアクセスポイントを備え得る。また、場合によっては、アクセスポイントは、このグループから識別子を選択しないように構成され得る。第3のグループの識別子は、隣接するオーバーレイ・アクセス・ポイントの2ホップ隣接のアクセスポイントを備え得る。このアクセスポイントは、1つが使用できるならば、このグループから識別子を選択するように構成され得る。識別子が1つも使用できない場合、自己構成プロセスは停止され得る。
【0056】
図3のコンフリクト検出スキームを再度参照すると、ブロック304で表されるように、ある時点で、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、1つ以上の他のアクセスポイントがアクセスポイント104と同じノード識別子を使用していることを示す信号を受信する。アクセスポイント104は、上述の方法のいずれかでこの信号を受信し得る。したがって、アクセスポイント104は、無線リンクを介して1つ以上のアクセスポイントからパイロットまたは他の信号を受信できる。この場合、信号は別のアクセスポイントの識別子情報を含む。加えて、アクセスポイント104は、バックホールで隣接関係を確立して、1つ以上のアクセスポイントからメッセージを受信し得る。ここで、アクセスポイント104は別のアクセスポイントから直接識別子情報を受信してもよく、あるいはアクセスポイント104は第3のアクセスポイントから間接的に別のアクセスポイントに関する識別子情報を受信し得る。アクセスポイント104はまた、アクセスポイント104によってサーブされているアクセス端末のうちの1つ以上から、無線リンクを介してメッセージを受信し、この場合メッセージは別のアクセスポイントの識別子情報を含む。加えて、アクセスポイント104は、ネットワークのアクセスポイントによって使用される識別子情報の記録を維持するネットワークエンティティ(例えば、OAM)からメッセージを受信し得る。
【0057】
ブロック306で表されるように、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は次いで、この識別子の使用がコンフリクトしているかどうかを判断し得る。ブロック204と関連して上述されるように、この判断は、1つ以上の追加要因(例えば、近さ、タイミング、ホップ距離)に随意的に基づき得る。
【0058】
ブロック308で表されるように、一部のインプリメンテーションでは、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、コンフリクトする使用を1つ以上のネットワークノードにレポートし得る。例えば、ブロック206と関連して上述されるように、アクセスポイント104は、(複数の)他のコンフリクトアクセスポイント、OAM、あるいは(例えば、1つ以上のコンフリクトアクセスポイントに情報を転送できる)他のアクセスポイントにメッセージを送信し得る。
【0059】
加えて、ブロック310で表されるように、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)はまた、ブロック306の判断の結果として異なるノード識別子の使用を選択し得る。例えば、アクセスポイント104は、ブロック302と関連して上述されるのと同様に識別子を選択し得る。しかしながら、この場合、アクセスポイント104は、現在コンフリクトしている識別子を選択しないことについてさらなる制約を有することになる。
【0060】
図3の動作の具体例として、アクセス端末102は、アクセスポイント104と、アクセスポイント104から2ホップ離れる別のアクセスポイントから、同一のPCI値を備えるパイロットを受信し得る。結果として、アクセス端末は、他のアクセスポイントのGCIを含むコンフリクトレポートをアクセス端末104に送信し得る。アクセスポイント104は次いで、他のアクセスポイントに隣接情報リクエストを送信し得るため、他のアクセスポイントは、自身が使用するPCIと自身の隣接リスト情報を含む応答を送信する。したがって、アクセスポイント104は、(例えば、上述のグループ1またはグループ2の)別のアクセスポイントがアクセスポイント104と同じPCIを使用しることを発見し得る。加えて、この隣接リストの到着によって、アクセスポイント104は、隣接リストのアクセスポイントの各々に隣接情報リクエストを送信し得る。このようにして、アクセスポイント104は、後のPCIコンフリクト解決動作で使用するこれらのマルチホップ隣接アクセスポイントによって使用されるPCIを発見し得る。最後に、アクセスポイント104は、検出されたコンフリクトを解決するために異なるPCIを使用することを選択し得る。
【0061】
上述のように、アクセスポイントが自身のノード識別子を自己構成するネットワークにおいて、コンフリクトしている2つのアクセスポイントが各々識別子を変更して、異なる識別子にもかかわらずアクセスポイントがコンフリクトしたままでいる結果をもたらす可能性がある。例えば、2つのアクセス端末は、同一のPCIを使用する第1のアクセスポイントおよび第2のアクセスポイントから別個にパイロットを受信し得る。アクセス端末のうちの第1のアクセス端末は、第1のアクセスポイントにコンフリクトレポートを送信し得るのに対して、アクセス端末のうちの第2のアクセス端末は第2のアクセスポイントにコンフリクトレポートを送信する。アクセス端末の各々は次いで、隣接情報リクエストを他のアクセスポイントに別個に送信し、同一のPCIの使用を確認する応答を受信し得る。この場合、アクセスポイントの各々は、異なるPCIの使用を独立に選択し得る。しかしながら、(とりわけ、少数の識別子のみが使用できる場合)アクセスポイントが同一のPCIにスイッチし得る可能性がある。
【0062】
このような状況を回避するために、一部のインプリメンテーションでは、ブロック308および、場合によってはブロック310の動作は、コンフリクトを解決するために少なくとも1つのコンフリクトしているアクセスポイントとの交渉を包含し得る。このような通信スキームの例示的な動作について図4〜6と関連して後述する。この場合のアクセスポイントは相互に通信するため、各アクセスポイントは、他のアクセスポイントの現在の状態(例えば、現在使用されている識別子)を判断し得る。結果として、このようなスキームは、処理状態を把握可能なコンフリクト解決スキームと称され得る。
【0063】
ブロック402で表されるように、アクセスポイントは、ブロック302〜306と関連して上述されるように、ノード識別子のコンフリクトする使用を識別する。したがって、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、アクセスポイント、アクセス端末、OAMなどから信号を受信し、近さ、タイミング、隣接ホップなどに基づいてコンフリクトを随意的に識別し得る。
【0064】
ブロック404で表されるように、コンフリクトが識別されると、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、コンフリクトを解決するために少なくとも1つのアクセスポイントと通信し得る。例えば、アクセスポイント104はバックホールで他のアクセスポイントと交渉するあるため、アクセスポイント104または他のアクセスポイントは別の識別子の使用を選択し得る。
【0065】
図5は、ノード識別子を即座に変更するのではなく、第2のアクセスポイントとの交渉後まで第1のアクセスポイントがノード識別子の変更を遅延し得る例示的なコンフリクト識別および交渉手順を説明する。ここで、第1のアクセスポイントは第2のアクセスポイントに、異なる識別子にスイッチする意図をレポートする。第1のアクセスポイントは次いで、第2のアクセスポイントから受信された応答に基づいて異なる識別子にスイッチするかどうかを判断し得る。
【0066】
ブロック502〜506は、ブロック402の動作の一例を示す。コンフリクトは、本明細書の教示にしたがって他の方法で識別される点が認識されるべきである。本例では、ブロック502で表されるように、第1のアクセスポイントがメッセージ(例えば、隣接情報リクエスト)を第2のアクセスポイントに送信し、第2のアクセスポイントが、第2のアクセスポイントによって現在使用されている識別子を示す応答を提供することを要求し得る。場合によっては、メッセージは、第1のノードによって使用される識別子の表示を含み得る。場合によっては、第1のアクセスポイントは、第2のアクセスポイントが第1のアクセスポイントと同じ識別子を使用することを示すコンフリクトレポートをアクセス端末から受信すると、このメッセージを送信し得る。ブロック504で表されるように、第2のアクセスポイントはリクエストされた応答(例えば、隣接情報応答)を送信する。したがって、第1のアクセスポイントは、これらのアクセスポイントが同一の識別子を使用していることを確認し得る。したがって、ブロック506で表されるように、第1のアクセスポイントは、(例えば、本明細書で論じられるような)ノード識別子のコンフリクトする使用があると判断し得る。
【0067】
ブロック508〜512は、ブロック404の動作の一例を示す。ノード間の交渉は、本明細書の教示に従った他の方法で実行する点が認識されるべきである。
【0068】
本例では、ブロック508で表されるように、第1のアクセスポイントは、(例えば、第1のアクセスポイントによって現在使用されている識別子とは異なる)提案されたノード識別子を選択する。この選択は、例えば、ブロック302で上述されたのと同様に行なわれ得る。第1のアクセスポイントは次いで、このノード識別子の表示(例えば、InConfig値)を(例えば、PCI解決リクエストを介して)第2のアクセスポイントに送信する。
【0069】
この時点で、第1のアクセスポイントは自身のノード識別子をまだ変更していない。例えば、第1のアクセスポイントは、ブロック506でコンフリクトしていると思われるPCIを備えるパイロット信号を依然としてブロードキャスト中であり得る。
【0070】
しかしながら、第1のアクセスポイントは、この移行期間中に第1のアクセスポイントによって受信された任意のノード識別子のクエリ(例えば、隣接情報リクエストやPCI解決リクエスト)に、第1のアクセスポイントが提案されるノード識別子へのスイッチを意図する表示によって応答することになる。例えば、この期間中に送信された任意の隣接情報応答やPCI解決応答におけるPCI値はInConfig値に設定される。この場合、問い合わせを送信したノードは、問い合わせをリトライする前にランダムバックオフ(例えば、ランダム期間の遅延)を伴い得る。
【0071】
ブロック510で表されるように、第1のアクセスポイントは第2のアクセスポイントからの応答(例えば、PCI解決応答)を受信する。場合によっては、この応答は、第1のアクセスポイントが提案されるノード識別子にスイッチできるかどうかを示すことができる。例えば、第2のアクセスポイントが同一の値へのスイッチを意図する場合、第2のアクセスポイントは、第1のアクセスポイントがスイッチすべきではないことを示すことができる。また、第2のアクセスポイントは、(例えば隣接リストに基づいて)提案されるノード識別子を使用しているか、使用する可能性のある1つ以上の隣接アクセスポイントを認識し得る。この場合、第2のアクセスポイントはまた、第1のアクセスポイントがスイッチすべきではないことを示すことができる。他方、第2のアクセスポイントが任意のコンフリクト(および、場合によっては潜在的なコンフリクト)を認識していない場合、第2のアクセスポイントは、第1のアクセスポイントがスイッチできることを示し得る。場合によっては、応答はまた、第2のアクセスポイントによって現在使用されているノード識別子を含み得る。
【0072】
ブロック512で表されるように、第1のアクセスポイントは、応答に基づいて提案されるノード識別子を使用するかどうかを判断する。第1のアクセスポイントが自身のノード識別子を変更する場合、第1のアクセスポイントは、提案されるノード識別子への変更を確認するメッセージを第2のアクセスポイントに送信し得る。第1のアクセスポイントが(例えば、ブロック510での否定応答ゆえに)提案されるノード識別子に変更しない場合、第1のアクセスポイントは、リトライ前にランダムバックオフを伴い得る。
【0073】
図6は、図5の例において第2のアクセスポイントによって実行され得る複数の相補的動作を示す。ブロック602で表されるように、第2のアクセスポイントは、ブロック502および504で上述されるのと類似の隣接関連動作を実施し得る。ブロック604で表されるように、第2のアクセスポイントは、第1のアクセスポイントから、提案されるノード識別子の使用についての表示(例えば、InConfig値を特定するPCI解決リクエスト)を受信する。ブロック606で表されるように、第2のアクセスポイントは、(例えば、ブロック510で上述されるような)提案されるノード識別子とのコンフリクト(または潜在的コンフリクト)があるかどうかを判断する。ブロック608で表されるように、第2のアクセスポイントは次いで、ブロック606の判断に基づいて、応答(例えば、第2のアクセスポイントのPCIを含むPCI解決応答)を第1のアクセスポイントに送信する。
【0074】
一部のインプリメンテーションでは、第2のアクセスポイントが、第2のアクセスポイントの現在のPCI値と同じInConfig値を特定するPCI解決リクエストを第1のアクセスポイントから受信すると、第2のアクセスポイントは前のPCI値(例えば、第2のアクセスポイントが一番最後に変更した前の値)へのバックオフを選択し得る。第2のアクセスポイントは次いで、自身のPCI解決リクエストを試みる前にランダムバックオフを行使し得る。このように、両方のアクセスポイントが同一の値にスイッチする確率は低減し得る(例えば、とりわけ、使用できるPCIが少数の場合)。
【0075】
場合によっては、コンフリクトしているアクセスポイントが、識別子のコンフリクトを解決するために相互に調整することが不可能であり得る。例えば、PCIの衝突を検出するアクセス端末は、コンフリクトしているアクセスポイントのGCIを受信できない。したがって、このアクセス端末からコンフリクトレポートを受信するアクセスポイントは、コンフリクトしているアクセスポイントと通信できない。
【0076】
図7は、コンフリクトの識別後に、アクセスポイントが異なるノード識別子を使用するかどうかを判断する前にある期間の間自律的に遅延し得るスキームについて説明する。このようなスキームの使用によって、ネットワークのアクセスポイントがノード識別子を変更する方法は有利にコントロールし得る。この場合のアクセスポイントは他のアクセスポイントの現在の状態(例えば、現在使用されている識別子)を判断できないため、このようなスキームは、処理状態を把握不可能なコンフリクト解決スキームと称され得る。
【0077】
ブロック702で表されるように、アクセスポイントは、本明細書に説明されるようなノード識別子のコンフリクトする使用を識別し得る。例えば、アクセスポイント104(例えば、コンフリクト識別子130)は、ブロック302〜306で上述されるのと類似の動作を実行し得るため、少なくとも1つの他のアクセスポイントがアクセスポイント104と同じノード識別子を使用していると判断し得る。具体例として、アクセスポイント104は、アクセスポイント104によってサーブされているアクセス端末からコンフリクトレポートを受信し得る。
【0078】
ブロック704で表されるように、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、コンフリクトする使用の識別後にある期間の間遅延する。例えば、遅延期間は、第1のコンフリクトレポートの受信時に開始し得る。
【0079】
ブロック706で表されるように、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、コンフリクトする使用の識別後に(例えば、遅延中に)情報を随意的にモニタし得る。とりわけ、アクセスポイント104は、ブロック702で検出されたコンフリクトが依然として存在しているかどうかを示す情報をモニタし得る。この期間に収集された情報は、例えば、遅延期間中、および/またはコンフリクトしているノードが識別子を変更した表示の受信時のコンフリクトレポート受信の有無を含み得る。
【0080】
ブロック708で表されるように、遅延期間終了後、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、異なるノード識別子を使用するかどうかを判断する。場合によっては、アクセスポイント104は、遅延の終了時に即座に(つまり、可能な限り迅速に)この判断をし得る。
【0081】
しかしながら、場合によっては、異なるノード識別子を使用する判断は、ブロック706で表されるように、遅延時に収集された、または収集されなかった情報に基づき得る。例えば、(例えば、コンフリクトするノードが自身のノード識別子を変更した表示の受信に基づいて)コンフリクトはもはや存在していないと判断され得る場合、アクセスポイント104は、自身のノード識別子を変更しないことを選択し得る。同様に、(例えば、コンフリクトレポートを全く受信していないことに基づいて)コンフリクトがもはや存在していないと比較的高い確率で推定され得る場合、アクセスポイント104は、自身のノード識別子を変更しない選択をし得る。反対に、任意のさらなるコンフリクトレポートが受信された場合、アクセスポイント104は自身のノード識別子を変更する選択をし得る。
【0082】
一部のインプリメンテーションでは、アクセスポイント104は、異なるノード識別子を使用する判断を、遅延が終了した後に存在する条件を根拠にし得る。例えば、場合によっては、アクセスポイント104は、遅延期間の終了後にコンフリクトする使用の表示(例えば、コンフリクトレポート)を受信する場合のみ、自身のノード識別子を変更し得る。この表示は、例えば、(例えばアクセスポイント、アクセス端末、OAMなどから)上記の方法のいずれかで受信され得る。
【0083】
ブロック710で表されるように、異なる識別子を使用する判断がなされると、アクセスポイント104(例えば、識別子コントローラ134)は、ネットワークにおける1つ以上のノードにこの変更をレポートし得る。例えば、この変更は、(例えば、マルチホップの隣接距離を潜在的に含む)任意の隣接ノードや、OAMなどにレポートされ得る。加えて、可能ならば、この変更が(アクセスポイント104より長い遅延期間を有する場合、ノード識別子の変更を回避するためにこの表示を使用し得る)任意のコンフリクトしているアクセスポイントにレポートし得る。
【0084】
ブロック704の遅延は種々の形態をとることができ、また様々なインプリメンテーションで種々の要因に基づき得る。有利なことに、異なるアクセスポイントに様々な時間遅延させることによって、ネットワークにおけるより少数のアクセスポイントが、識別子のコンフリクトが生じる場合に異なるノード識別子にスイッチし得る。例えば、2つのアクセスポイントが同一のノード識別子を使用し、かつ両方のアクセスポイントがコンフリクトをレポートされる場合、遅延期間が短い第1のアクセスポイントは、第2のアクセスポイントの長い遅延期間が終了するかなり前に異なるノード識別子にスイッチし得る(例えば、第1のアクセスポイントは、遅延の終了後にコンフリクトレポートを受信したかもしれないからである)。結果として、この長い遅延期間が終了する前に、第2のアクセスポイントは、コンフリクトがもはや存在しないことを発見することができる。したがって、第2のアクセスポイントは自身のノード識別子の変更を回避し得る。
【0085】
さらに、より詳細に後述されるように、識別子のコンフリクトが生じる場合にアクセスポイントが自身のノード識別子を変更する可能性が高く、また識別子のコンフリクトが生じる場合にアクセスポイントが自身のノード識別子を変更しない可能性があるような、ある程度のコントロールが行使され得る。したがって、ノード識別子の変更から生じうるサービスの崩壊が、アクセスポイントにより長い遅延期間を割り当てることによって、ネットワークにおける特定のアクセスポイントについて低減され得る。
【0086】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間はランダムな遅延を備える。例えば、ネットワークの各アクセスポイントは、ランダム期間遅延し得る。この場合、ネットワークの異なるアクセスポイントが異なる時間遅延する確率が高い。
【0087】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間はノードタイプに基づく(例えば、これに基づいて重み付けされる)。例えば、特定のタイプのノードは、他のタイプのノードよりも長い期間遅延するように構成され得る。具体例として、オーバーレイ(例えば、マクロ)・アクセスポイントは、アンダーレイ(例えば、非マクロ)・アクセスポイントより長い期間遅延するように構成され得る。このように、オーバーレイ・アクセス・ポイントとアンダーレイ・アクセス・ポイント間に識別子のコンフリクトがある場合、アンダーレイ・アクセス・ポイントは、(かなり短い遅延期間を割り当てることによって)ノード識別子を変更する可能性がオーバーレイ・アクセス・ポイントよりかなり高くなるように構成され得る。
【0088】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間は、ノードがノード識別子を使用していた長さに基づく(例えば、これに基づいて重み付けされる)。例えば、アクセスポイントが識別子のコンフリクトを識別すると、アクセスポイントは、アクセスポイントがノード識別子を使用していた長さに基づいて遅延時間を算出するアルゴリズムを実行する、あるいはノード識別子の使用時間を遅延時間にマッピングするルックアップテーブルが用いられ得る。ここで、使用時間は遅延時間に反比例し得る。このように、長期間ノード識別子を使用していたアクセスポイントは、ノード識別子をそれほど長く使用していなかったアクセスポイントよりもノード識別子を変更する可能性がかなり小さい。
【0089】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間は、ノードに使用できる(例えば、非占有の)ノード識別子数に基づく(例えば、これに基づいて重み付けされる)。この場合、アクセスポイントが識別子のコンフリクトを識別すると、アクセスポイントは、使用できるノード識別子数を判断してから、使用可能なノード識別子数に基づいて遅延時間を判断するアルゴリズムを実行(またはルックアップテーブルを使用)し得る。ここで、使用できるノード識別子数は、遅延時間に反比例し得る。このように、それほど多くの使用できるノード識別子を有していない(ゆえに、ノード識別子を変更する場合に、別のコンフリクトが生じる可能性が高い)アクセスポイントは、より多くの使用できるノード識別子を有するアクセスポイントよりもノード識別子を変更しなければならない確率がかなり低くなり得る。
【0090】
一部のインプリメンテーションでは、遅延時間は、ノードと関連したアクセス端末数に基づく(例えば、これに基づいて重み付けされる)。ここで、アクセスポイントが識別子のコンフリクトを識別すると、アクセスポイントは、関連するアクセス端末数を判断し、これに基づいて遅延時間を判断するアルゴリズムを実行し得る(またはルックアップテーブルを使用する)。この場合、関連するアクセス端末数は遅延時間に比例し得る。このように、より多くの関連アクセス端末を有する(ゆえに、多数の接続を解除する必要があり、ノード識別子を変更する場合に再スタートすることになる)アクセスポイントは、比較的少数の関連アクセス端末を有するアクセスポイントより、ノード識別子を変更しなければならない確率はかなり小さい。
【0091】
関連アクセス端末数は種々の方法で計算され得る。例えば、場合によっては、現在関連するアクセス端末数が使用され得る。場合によっては、ある期間にわたる関連アクセス端末の平均数が使用され得る。場合によっては、現在接続されているアクセス端末数が使用され得る。
【0092】
一部のインプリメンテーションでは、上記例の種々の態様が組み合わせられ得る。例えば、アクセスポイントは、提案されるノード識別子をアドバタイズし、この提案されるノード識別子を使用するかどうかを判断する前にある期間(例えば、ランダム期間)待機し得る。
【0093】
また、遅延はランダムであるが、(例えば、少なくとも1つのアクセスポイントと関連した少なくとも1つの特徴に基づいて)重み付けされ得る。例えば、(例えば、より小さな重みと関連した)第1のアクセスポイントは、1秒〜10秒のランダム遅延数を選択するのに対して、(例えば、大きな重みと関連した)第2のアクセスポイントは、1秒〜60秒(または11〜60秒)のランダム遅延数を選択し得る。したがって、遅延時間が上記基準(例えば、ノードタイプ、ノードがノード識別子を使用していた長さ、使用できるノード識別子数、ノードと関連したアクセス端末数)や他のいくつかの基準に基づく場合、この基準は、いずれのセットの遅延値が、遅延時間をランダムに選択するために使用されるべきかを判断するために使用され得る。具体例として、ノード識別子を長期間使用していた(および/または使用できるノード識別子をそれほど多く有していない)アクセスポイントは、11〜60秒間の1セットの遅延値からランダム時間を選択するのに対して、ノード識別子を長期間使用していなかった(および/または使用できるノード識別子を比較的多く有する)アクセス端末は、1秒〜10秒の1セットの遅延値からランダム時間を選択し得る。
【0094】
上記のように、本明細書の教示は、マクロ規模カバレッジ(例えば、通常マクロ・セル・ネットワークやWANと称される、3Gネットワークなどの広域セルラネットワーク)および小規模カバレッジ(例えば、通常LANと称される住居ベースまたは建造物ベースのネットワーク環境)を含むネットワークで用いられ得る。アクセス端末(「AT」)がこのようなネットワークを移動すると、アクセス端末は、マクロカバレッジを提供するアクセスポイントによって特定の位置でサーブされるが、アクセス端末は、小規模カバレッジを提供するアクセスポイントによって他の場所でサーブされ得る。ある態様では、より小規模なカバレッジノードは、増分的な容量成長、建造物内カバレッジおよび(例えば、よりロバストなユーザ経験に対する)様々なサービスを提供するために使用され得る。比較的広範なエリアでカバレッジを提供するノード(例えば、アクセスポイント)はマクロノードと称され得るのに対して、比較的狭いエリア(例えば、住居)にカバレッジを提供するノードはフェムトノードと称され得る。同様の原理が、他のタイプのカバレッジエリアと関連したノードに適用できる。例えば、ピコノードは、マクロエリアより狭く、かつフェムトエリアより広いエリアにカバレッジ(例えば、商業ビル内のカバレッジ)を提供し得る。
【0095】
種々の用途において、マクロノード、フェムトノードまたは他のアクセス・ポイント・タイプ・ノードについて言及するために他の用語が使用され得る。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eノードB、マクロセルなどとして構成されても、このように称され得る。また、フェムトノードは、ホームノードB、ホームeノードB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとして構成されても、このように称され得る。一部のインプリメンテーションでは、ノードは1つ以上のセルやセクタと関連付けられ得る(例えば、これらに分割され得る)。マクロノード、フェムトノードまたはピコノードと関連したセルやセクタはマクロセル、フェムトセルまたはピコセルとそれぞれ称され得る。
【0096】
図8は、多数のユーザをサポートするように構成されており、本明細書の教示がインプリメントされ得る無線通信ネットワーク800を示す。システム800は、例えば、各セルが対応するアクセスポイント804(例えば、アクセスポイント804A〜804G)によってサービス提供されるマクロセル802A〜802Gなどの複数のセル802に通信を提供する。図8に示されるように、アクセス端末806(例えば、アクセス端末806A〜806L)は、時間とともにシステム全体の種々の場所に分散され得る。各アクセス端末806は、例えば、アクセス端末806がアクティブであるかどうかおよびソフトハンドオフであるかどうかに応じて、所与の時点でフォワードリンク(「FL」)および/またはリバースリンク(「RL」)で1つ以上のアクセスポイント804と通信し得る。無線通信ネットワーク800は、広範な地理的領域にサービスを提供し得る。例えば、マクロセル802A〜802Gは、近隣の数ブロックまたは地方の数マイルをカバーし得る。
【0097】
図9は、1つ以上のフェムトノードがネットワーク環境(例えば、ネットワーク800)内で展開される例示的な通信システム900を示す。具体的に、システム900は、比較的小規模なネットワーク環境(例えば、1つ以上のユーザ住居930)にインストールされた複数のフェムトノード910(例えば、フェムトノード910Aおよび910B)を含む。各フェムトノード910は、DSLルータ、ケーブルモデム、無線リンクまたは他の接続手段(図示せず)を介してワイド・エリア・ネットワーク940(例えば、インターネット)およびモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク950に接続され得る。後述されるように、各フェムトノード910は、関連するアクセス端末920(例えば、アクセス端末920A)および、場合によっては他の(例えば、ハイブリッドやエイリアン)アクセス端末920(例えば、アクセス端末920B)をサーブするように構成され得る。言い換えると、フェムトノード910へのアクセスは制限され、所与のアクセス端末920は指定された(例えば、ホーム)フェムトノードのセットによってサーブされ得るが、任意の指定されていないフェムトノード910(例えば、隣接のフェムトノード910)によってサーブされ得ない。
【0098】
図10は、複数の追跡エリア1002(またはルーティングエリアや位置エリア)が定義されるカバレッジマップ1000の一例を示しており、エリアの各々は複数のマクロ・カバレッジ・エリア1004を含む。ここで、追跡エリア1002A、1002Bおよび1002Cと関連したカバレッジエリアは太線で表現されており、マクロ・カバレッジ・エリア1004はより大きな六角形で表される。追跡エリア1002はまたフェムト・カバレッジ・エリア1006を含む。本例では、フェムト・カバレッジ・エリア1006の各々(例えば、フェムト・カバレッジ・エリア1006C)は1つ以上のマクロ・カバレッジ・エリア1004(例えば、マクロ・カバレッジ・エリア1004B)内に描かれる。しかしながら、フェムト・カバレッジ・エリア1006の一部または全部がマクロ・カバレッジ・エリア1004内にない点が認識されるべきである。実際、多数のフェムト・カバレッジ・エリア1006が所与の追跡エリア1002やマクロ・カバレッジ・エリア1004によって定義され得る。また、1つ以上のピコ・カバレッジ・エリア(図示せず)が所与の追跡エリア1002やマクロ・カバレッジ・エリア1004内に定義され得る。
【0099】
図9を再度参照すると、フェムトノード910のオーナーは、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク950を介して提供される、例えば3Gモバイルサービスなどのモバイルサービスに加入し得る。加えて、アクセス端末920は、上述のように、マクロ環境およびより小規模な(例えば、住居)ネットワーク環境の両方で動作可能であり得る。言い換えると、アクセス端末920の現在位置に応じて、アクセス端末920は、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク950と関連したマクロ・セル・アクセス・ポイント960によって、あるいはフェムトノード910のセット(例えば、対応するユーザ住居930内に常駐するフェムトノード910Aおよび910B)のうちのいずれか1つによってサーブされ得る。例えば、オーナーが自身の自宅外にいる場合、加入者は、標準マクロ・アクセス・ポイント(例えば、アクセスポイント960)によってサーブされ、加入者が自宅にいる場合、加入者はフェムトノード(例えば、ノード910A)によってサーブされる。ここで、フェムトノード910は、レガシーアクセス端末902と下位互換性があり得る。
【0100】
フェムトノードはある態様では制限され得る。例えば、所与のフェムトノードは、あるアクセス端末にあるサービスのみを提供し得る。いわゆる制限的な(または閉鎖的な)関連性の展開では、所与のアクセス端末は、マクロ・セル・モバイル・ネットワークおよび所定のセットのフェムトノード(例えば、対応するユーザ住居930内に常駐するフェムトノード910)によってサーブされ得る。一部のインプリメンテーションでは、ノードは、少なくとも1つのノードに対して、シグナリング、データアクセス、登録、ページングまたはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限され得る。
【0101】
ある態様では、(クローズド・サブスクライバ・グループ・ホームノードBとも称される)制限フェムトノードは、制限的に提供されたアクセス端末セットにサービスを提供するノードである。このセットは、必要ならば、一時的または永続的に拡張され得る。ある態様では、クローズド・サブスクライバ・グループ(「CSG」)は、アクセス端末の共通アクセス・コントロール・リストを共有する1セットのアクセスポイント(例えば、フェムトノード)と定義され得る。
【0102】
便宜的に、本明細書の開示は、フェムトノートと関連した特定の機能性について説明する。しかしながら、ピコノードや他のタイプのノードが異なる(例えば、より広い)カバレッジエリアに同一または類似の機能性を提供する点が認識されるべきである。例えば、ピコノードは制限され、ホーム・ピコ・ノードは所与のアクセス端末などに対して定義され得る。
【0103】
本明細書の教示は、複数の無線アクセス端末の通信を同時にサポートする無線多重アクセス通信でインプリメントされ得る。ここで、各端末は、フォワードおよびリバースリンクの送信を介して1つ以上のアクセスポイントと通信し得る。フォワードリンク(または、ダウンリンク)とは、アクセスポイントから端末への通信リンクのことであり、リバースリンク(または、アップリンク)とは、端末からアクセスポイントへの通信リンクのことである。この通信リンクは、1入力1出力システム、多入力多出力(「MIMO」)システムまたは他のタイプのシステムで確立され得る。
【0104】
MIMOシステムは複数の(NT個の)送信アンテナと複数の(NR個の)受信アンテナをデータ送信に用いる。NT個の送信アンテナおよびNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルはNS個の個別チャネルに分解され、これらは空間チャネルと称され、NS≦min{NT,NR}である。NS個の個別チャネルの各々は次元に対応する。MIMOシステムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって形成されたさらなる次元が利用される場合、改良された性能(例えば、より高いスループットおよび/またはより高い信頼性)を提供され得る。
【0105】
MIMOシステムは時分割多重化(「TDD」)および周波数分割多重化(「FDD」)をサポートし得る。TDDシステムにおいて、フォワードおよびリバースリンクの送信は同一の周波数領域にあるため、相互依存原理は、リバースリンクチャネルからのフォワードリンクチャネルの推定を可能にする。これによってアクセスポイントは、複数のアンテナがアクセスポイントで使用できる場合に、フォワードリンクの送信ビーム形成利得を抽出できる。
【0106】
本明細書の教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するために、種々のコンポーネントを用いるノード(例えば、デバイス)に組み込まれ得る。図11は、ノード間の通信を容易にするために用いられ得る複数の例示的なコンポーネントを示す。具体的には、図11は、MIMOシステム1100の無線デバイス1110(例えば、アクセスポイント)および無線デバイス1150(例えば、アクセス端末)を図示する。デバイス1110において、多数のデータストリームのトラヒックデータがデータソース1112から送信(「TX」)データプロセッサ1114に提供される。
【0107】
ある態様では、各データストリームはそれぞれの送信アンテナで送信される。TXデータプロセッサ1114は、符号化データを提供するためにデータストリームに対して選択された特定のコーディングスキームに基づいて、各データストリームのトラヒックデータをフォーマットし、符号化し、インタリーブする。
【0108】
各データストリームの符号化データは、OFDM技術を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは通常、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムで使用され得る。各データストリームの多重化されたパイロットおよび符号化データは次いで、変調シンボルを提供するためにデータストリームに対して選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QSPK、M−PSKまたはM−QAM)に基づいて変調される(つまり、シンボルマッピングされる)。各データストリームのデータレート、符号化および変調は、プロセッサ1130によって実行される命令によって判断され得る。データメモリ1132は、プロセッサ1130やデバイス1110の他のコンポーネントによって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶し得る。
【0109】
全データストリームの変調シンボルは次いでTX MIMOプロセッサ1120に提供され、これは、(例えば、OFDMの)変調シンボルをさらに処理し得る。TX MIMOプロセッサ1120は次いでNT個の変調シンボルストリームをNT個のトランシーバ(「XCVR」)1122A〜1122Tに提供する。ある態様では、TX MIMOプロセッサ1120は、ビーム形成重みを、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元であるアンテナに適用する。
【0110】
各トランシーバ1122はそれぞれのシンボルストリームを受信および処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらにこのアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリングおよびアップコンバート)してMIMOチャネルでの送信に適した変調信号を提供する。トランシーバ1122A〜1122TからのNT個の変調信号は次いでそれぞれNT個のアンテナ1124A〜1124Tから送信される。
【0111】
デバイス1150において、送信された変調信号はNR個のアンテナ1152A〜1152Rによって受信され、各アンテナ1152からの受信信号はそれぞれのトランシーバ(「XCVR」)1154A〜1154Rに提供される。各トランシーバ1154はそれぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅およびダウンコンバート)し、調整済み信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0112】
受信(「RX」)データプロセッサ1160は次いで、特定の受信機処理技術に基づいてNR個のトランシーバ1154からのNR個の受信シンボルストリームを受信および処理して、NT個の「検出済み」シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ1160は次いで、各検出済みシンボルストリームを復調、デインタリーブ化および復号化して、データストリームのトラヒックデータを回復する。RXデータプロセッサ1160による処理は、デバイス1110におけるTX MIMPプロセッサ1120およびTXデータプロセッサ1114によって実行される処理に相補的である。
【0113】
プロセッサ1170は、(後述される)いずれのプリコード行列を使用するかを定期的に判断する。プロセッサ1170は、行列インデックス部分およびランク値部分を備えるリバース・リンク・メッセージを構築する。データメモリ1172は、プロセッサ1170やデバイス1150の他のコンポーネントによって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶し得る。
【0114】
リバース・リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する種々のタイプの情報を備え得る。リバース・リンク・メッセージは次いで、多数のデータストリームのトラヒックデータをデータソース1136から受信するTXデータプロセッサ1138によって処理され、変調器1180によって変調され、トランシーバ1154A〜1154Rによって調整され、デバイス1110に返信される。
【0115】
デバイス1110において、デバイス1150からの変調信号はアンテナ1124によって受信され、トランシーバ1122によって調整され、復調器(「DEMOD」)1140によって復調され、RXデータプロセッサ1142によって処理されて、デバイス1150によって送信されたリバース・リンク・メッセージを抽出する。プロセッサ1130は次いで、ビーム形成重みを判断するために使用するいずれのプリコード化マトリックスが抽出済みメッセージを処理するかを判断する。
【0116】
図11はまた、通信コンポーネントが、本明細書に教示されるようにコンフリクトコントロール動作を実行する1つ以上のコンポーネントを含むことができることを示す。例えば、コンフリクトコントロールコンポーネント1190は、本明細書に教示されるように、別のデバイス(例えば、デバイス1150)に/から信号を送信/受信するために、デバイス1110のプロセッサ1130および/または他のコンポーネントと共働し得る。同様に、コンフリクトコントロールコンポーネント1192は、別のデバイス(例えば、デバイス1110)に/から信号を送信/受信するために、デバイス1150のプロセッサ1170および/または他のコンポーネントと共働し得る。デバイス1110および1150ごとに、説明されるコンポーネントのうちの2つ以上の機能性が単一のコンポーネントで提供する点が認識されるはずである。例えば、単一の処理コンポーネントが、コンフリクトコントロールコンポーネント1190およびプロセッサ1130の機能性を提供し、単一の処理コンポーネントが、コンフリクトコントロールコンポーネント1192およびプロセッサ1170の機能性を提供し得る。
【0117】
本明細書の教示は、種々のタイプの通信システムおよび/またはシステムコンポーネントに組み込まれ得る。ある態様では、本明細書の教示は、使用できるシステムリソースを共有することによって(例えば、帯域幅、送信電力、コード化、インタリーブ化などのうちの1つ以上を特定することによって)複数のユーザとの通信をサポートできる多重アクセスシステムで用いられ得る。例えば、本明細書の教示は、以下の技術のうちの1つまたはこれらの任意の組み合わせに適用され得る:符号分割多元接続(「CDMA」)システム、マルチ−キャリアCDMA(「MCCDMA」)、ワイドバンドCDMA(「W−CDMA」)、ハイスピードパケットアクセス(「HSPA」、「HSPA+」)システム、時分割多元接続(「TDMA」)システム、周波数分割多元接続(「FDMA」)システム、シングル−キャリアFDMA(「SC−FDMA」)システム、直交周波数分割多元接続(「OFDMA」)システム、または他の多元接続技法。本明細書の教示を用いる無線通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMAおよび他の基準などの1つ以上の基準を実現するように設計され得る。CDMAネットワークは、ユニバーサルテレストリアルラジオアクセス(「UTRA」)、cdma2000または他の技術などの無線技術をインプリメントし得る。UTRAはW−CDMAおよび低チップレート(「LCR」)を含む。cdma2000技術はIS2000、IS−95およびIS−856基準をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用のグローバルシステム(「GSM(登録商標)」)などの無線技術をインプリメントし得る。OFDMAネットワークは、次世代(Evolved)UTRA(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュOFDM(登録商標)などの無線技術をインプリメントし得る。UTRA、E−UTRAおよびGSMはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(「UMTS」)の一部である。本明細書の教示は、3GPPロング・ターム・エボリューション(「LTE」)・システム、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(「UMB」)システムおよび他のタイプのシステムでインプリメントされ得る。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSの商品である。本開示の特定の態様は3GPPの専門用語を使用して説明されるが、本明細書の教示は、3GPP(Re199、Re15、Re16、Re17)技術ならびに3GPP2(IxRTT、lxEV−DORelO、RevA、RevB)技術および他の技法に適用できる点が理解されるべきである。
【0118】
本明細書の教示は、多様な装置(例えば、ノード)に組み込まれ得る(例えば、これによってインプリメントまたは実行される)。ある態様では、本明細書の教示にしたがってインプリメントされたノード(例えば、無線ノード)はアクセスポイントやアクセス端末を備え得る。
【0119】
例えば、アクセス端末は、ユーザ機器、加入者局、加入者ユニット、移動局、モバイル、モバイルノード、遠隔局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または他の用語を備える、これらでインプリメントされる、あるいはこのような用語で既知であり得る。一部のインプリメンテーションでは、アクセス端末は、セルラフォン、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(「SIP」)フォン、無線ローカル・ループ(「WLL」)・ステーション、携帯情報端末(「PDA」)、無線接続性能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続される他の適切な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書に教示される1つ以上の態様は、電話(例えば、セルラフォンやスマートフォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル・コンピューティング・デバイス(例えば、携帯データ端末)、エンタテイメントデバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイスまたは衛星無線)、グローバル・ポジショニング・システム・デバイス、あるいは無線媒体を介して通信するように構成される他の適切なデバイスに組み込まれ得る。
【0120】
アクセスポイントは、ノードB、eノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、基地局(「BS」)、無線基地局(「RBS」)、基地局コントローラ(「BSC」)、ベース・トランシーバ・ステーション(「BTS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線トランシーバ、無線ルータ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、マクロセル、マクロノード、ホームeNB(「HeNB」)、フェムトセル、フェムトノード、ピコノード、あるいは他の類似の用語を備えてもよく、これらでインプリメントされてもよく、あるいはこれらとして既知であり得る。
【0121】
ある態様では、ノード(例えば、アクセスポイント)は、通信システム用のアクセスノードを備え得る。このようなアクセスノードは、例えば、ネットワークへの有線または無線通信リンクを介してネットワーク(例えば、インターネットやセルラネットワークなどのワイド・エリア・ネットワーク)への接続を提供し得る。したがって、あるアクセスノードによって、別のアクセスノード(例えば、アクセス端末)がネットワークや他の機能性にアクセスすることができる。加えて、ノードのうちの一方または両方がポータブル、場合によって相対的に非ポータブルであり得るよい点が理解されるべきである。
【0122】
また、無線ノードは、(例えば、有線接続を介して)非無線的に情報を送信および/または受信できる点が理解されるべきである。したがって、本明細書で論じられる受信機および送信機は、非無線媒体を介して通信するための適切な通信インタフェースコンポーネント(例えば、電気または光インタフェースコンポーネント)を含んでもよい。
【0123】
無線ノードは、適切な無線通信技術に基づくか、これをサポートする1つ以上の無線通信リンクを介して通信し得る。例えば、ある態様では、無線ノードはネットワークと関連してし得る。ある態様では、ネットワークはローカル・エリア・ネットワークやワイド・エリア・ネットワークを備え得る。無線デバイスは、多様な無線通信技術、プロトコル、あるいは本明細書で論じられるような基準(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど)のうちの1つ以上をサポートまたは使用し得る。同様に、無線ノードは、多様な対応する変調または多重化スキームのうちの1つ以上をサポートまたは使用し得る。したがって無線ノードは、上記または他の無線通信技術を使用する1つ以上の無線通信リンクを介して確立および通信するための適切なコンポーネント(例えば、エアインタフェース)を含んでもよい。例えば、無線ノードは、無線媒体での通信を容易にする種々のコンポーネント(例えば、信号生成器および信号プロセッサ)を含むことができる関連した送信機および受信機コンポーネントを具備する無線トランシーバを備え得る。
【0124】
(例えば、添付の図面のうちの1つ以上に関して)本明細書に説明される機能性は、ある態様では、添付の請求項で同様に示される機能性「のための手段」に対応し得る。図12〜15を参照すると、装置1200、1300、1400および1500は一連の相関機能性モジュールとして表される。ここで、信号受信モジュール1202は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられる受信機に対応し得る。コンフリクトする使用識別モジュール1204および/またはコンフリクトする使用レポートモジュール1206は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられるようなコンフリクト識別子に対応し得る。ノード識別子使用モジュール1302および/またはノード識別子選択モジュール1308は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられるような識別子コントローラに対応し得る。信号受信モジュール1304、コンフリクトする使用判断モジュール1306、コンフリクトする使用レポートモジュール1310またはメッセージ送信モジュール1312のうちの1つ以上は、少なくともある態様では、本明細書で論じられるようなコンフリクト識別子に対応し得る。コンフリクトする使用識別モジュール1402は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられるようなコンフリクト識別子に対応し得る。交渉モジュール1404は、少なくともある態様では、本明細書で論じられるような識別子コントローラに対応し得る。コンフリクトする使用識別モジュール1502は、少なくともある態様では、本明細書で論じられるようなコンフリクト識別子に対応し得る。遅延モジュール1504、ノード識別子判断モジュール1506またはモニタモジュール1508のうちの1つ以上は、少なくともある態様では、例えば、本明細書で論じられるような識別子コントローラに対応し得る。
【0125】
図12〜15のモジュールの機能性は、本明細書の教示と矛盾しない種々の方法でインプリメントされ得る。ある態様では、これらのモジュールの機能性は、1つ以上の電気コンポーネントとしてインプリメントされ得る。ある態様では、これらのブロックの機能性は、1つ以上のプロセッサコンポーネントを含む処理システムとしてインプリメントされ得る。ある態様では、これらのモジュールの機能性は、例えば、1つ以上の集積回路(例えば、ASIC)の少なくとも一部を使用してインプリメントされ得る。本明細書で論じられるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連コンポーネント、あるいはこれらの組み合わせを含んでもよい。これらのモジュールの機能性はまた、本明細書に教示されるような他の方法でインプリメントされ得る。ある態様では、図12〜15の破線ブロックのうちの1つ以上は任意である。
【0126】
本明細書で「第1の」、「第2の」などの表示を使用するエレメントを参照することは、これらのエレメントの数量や順序を一般的に制限するものではないことが理解されるべきである。むしろ、これらの表示は、2つ以上のエレメントや、1つのエレメントの複数の例を区別する便宜的方法としてここでは使用され得る。したがって、第1および第2のエレメントを参照することは、2つのエレメントのみが用いられることや、第1のエレメントが場合によっては第2のエレメントより重要であることを意味するものではない。また、特に説明のない限り、エレメントのセットは1つ以上のエレメントを備え得る。加えて、説明や請求項で使用される「A、BまたはCのうちの少なくとも1つ」の形態の用語は、「AまたはBまたはCまたはこれらのエレメントの任意の組み合わせ」を意味する。
【0127】
当業者は、情報および信号が多様な異なるテクノロジーおよび技術のいずれかを使用して表され得ることを理解するであろう。例えば、上記説明全体で参照可能なデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または粒子、光場または粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせで表され得る。
【0128】
当業者はさらに、本明細書に開示される態様と関連して説明される種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路およびアルゴリズムステップのうちのいずれかが、電子ハードウェア(例えば、ソースコード化または他の技術を使用して設計されるデジタルインプリメンテーション、アナログインプリメンテーション、または両者の組み合わせ)、(便宜的に本明細書では「ソフトウェア」や「ソフトウェアモジュール」と称され得る)種々の形態のプログラムや、命令を組み込む設計コード、あるいは両者の組み合わせとしてインプリメントされ得る。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、種々の例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップが、これらの機能性に関して概説されてきた。このような機能性がハードウェアとソフトウェアのいずれでインプリメントされるかは、特定の用途と、システム全体に課された設計制約に左右される。当業者は、特定の用途ごとに種々の方法で上記機能性をインプリメントし得るが、このようなインプリメントの決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすことを意図していない。
【0129】
本明細書に開示される態様と関連して説明される種々の例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末またはアクセスポイントによってインプリメントまたは実行され得る。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光コンポーネント、機械コンポーネント、または本明細書に説明される機能を実行するように設計されるこれらの組み合わせを備え、IC内、IC外または両者に常駐するコードや命令を実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得、代替例では、プロセッサは従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたはステートマシーンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えばDSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、あるいは他のこのような構成としてインプリメントされ得る。
【0130】
開示されるプロセスのステップの具体的な順序や階層は、例示的なアプローチの一例であることが理解される。設計の優先度に基づいて、プロセスのステップの具体的な順序や階層は、本開示の範囲内にありながら並べ替えできることが理解される。添付の方法の請求項は、例示的な順序で種々のステップの要素を表すが、表される具体的な順序や階層に制限される意図はない。
【0131】
1つ以上の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアあるいはこれらの組み合わせでインプリメントされ得る。ソフトウェアでインプリメントされる場合、機能は、コンピュータ可読媒体の1つ以上の命令またはコードで記憶または送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、複数の場所間のコンピュータプログラムの転送を容易にする媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる、任意の使用可能な媒体であり得る。例証としてかつ非制限的に、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または磁気記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスできる他の媒体を備えることができる。また、任意の接続は、適宜コンピュータ可読媒体と称される。例えば、ソフトウェアは、ウェブサイト、サーバ、あるいは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、デジタル加入者ライン(DSL)、または赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術を使用するリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、DSL、あるいは赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるようなディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイディスクを含んでおり、diskは通常データを磁気的に再生するが、dsicはレーザーで光学的にデータを再生するものである。上記の組み合わせはコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。コンピュータ可読媒体は適切なコンピュータ可読製品としてインプリメントできる点が理解されるべきである。
【0132】
開示される態様に関する上記説明は、当業者が本開示を実行または使用できるようにするために提供される。これらの態様の種々の修正は当業者には容易に明らかになり、本明細書に定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示される態様に制限されることは意図されていないが、本明細書に開示される原理および新規の特徴と矛盾しない広範な範囲に従うものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノード識別子のコンフリクトする使用をレポートするための方法であって、
無線リンクを介して信号を受信することと、
前記受信信号に基づいて、複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別することと、
前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートすることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記コンフリクトする使用は、前記識別後の遅延期間後にレポートされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記遅延期間は、ランダム期間である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記遅延期間は、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末によって、前記コンフリクトする使用がレポート可能になる時点に対応する、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記遅延期間は、前記使用をレポートする以外の目的で、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末によって次に接続がなされる時に対応する、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記遅延期間の長さは、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末がアイドル状態であるか接続されているかに基づく、
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのネットワークノードは、前記ノード識別子の前記識別されたコンフリクトする使用を伴う前記複数のノードのうちの1つである、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのネットワークノードは、前記ノード識別子の前記識別されたコンフリクトする使用を伴う前記複数のノードのうちの1つではない、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのネットワークノードは、ネットワーク操作エンティティおよび管理エンティティを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのネットワークノードは、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末のサービング・アクセス・ポイントを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記コンフリクトする使用の前記識別は、前記ノード識別子を使用する定義された近さ内の複数のノードを識別することを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記コンフリクトする使用の前記識別は、前記ノード識別子を使用する複数の隣接ノードを識別することを備え、
前記隣接ノードは、1ホップ隣接距離または2ホップ隣接距離を備える、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンフリクトする使用の前記識別は、定義された期間内に前記ノード識別子を使用する複数のノードを識別することを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記コンフリクトする使用は、アクセス端末によって識別される、
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記コンフリクトする使用はアクセスポイントによって識別される、
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記アクセスポイントは、前記ノードのうちの1つである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の混乱を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項19】
ノード識別子のコンフリクトする使用をレポートするための装置であって、
無線リンクを介して信号を受信するように構成される受信機と、
前記受信信号に基づいて、複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するように構成され、さらに、前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートするように構成されるコンフリクト識別子と、
を備える装置。
【請求項20】
前記コンフリクトする使用は、前記識別後の遅延期間後にレポートされる、
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記遅延期間は、ランダム期間である、
請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記遅延期間の長さは、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末がアイドル状態であるか接続されているかに基づく、
請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突または物理セル識別子の混乱を備える、
請求項19に記載の装置。
【請求項24】
ノード識別子のコンフリクトする使用をレポートするための装置であって、
無線リンクを介して信号を受信するための手段と、
前記受信信号に基づいて、複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための手段と、
前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートするための手段と、
を備える装置。
【請求項25】
前記コンフリクトする使用は、前記識別後の遅延期間後にレポートされる、
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記遅延期間は、ランダム期間である、
請求項25に記載の装置。
【請求項27】
コンピュータに
無線リンクを介して信号を受信させ、
前記受信信号に基づいて、複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別させ、
前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートさせる、 ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項28】
前記コンフリクトする使用は、前記識別後の遅延期間後にレポートされる、
請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
前記遅延期間は、ランダム期間である、
請求項28に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項30】
ノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための方法であって、
第1の値を有するノード識別子を第1のアクセスポイントで使用することと、
第2のアクセスポイントも前記ノード識別子の前記第1の値を使用することを示す信号を受信することと、
前記第1および第2のアクセスポイントによる前記ノード識別子の前記使用がコンフリクトしていると判断することと、
を備える方法。
【請求項31】
前記受信信号は、前記第1のアクセスポイントによってサーブされるアクセス端末からのメッセージを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記受信信号は、前記第2のアクセスポイントからのメッセージを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記メッセージは、ネットワークバックホールを介して受信される、
請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記メッセージは、無線リンクを介して受信される、
請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記受信信号は、第3のアクセスポイントからのメッセージを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項36】
前記受信信号は、ネットワーク操作エンティティおよび管理エンティティからのメッセージを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項37】
前記判断は、前記第2のアクセスポイントが前記第1のアクセスポイントに対して定義された距離内にあるかどうかを判断することを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項38】
前記判断は、前記第2のアクセスポイントが前記第1のアクセスポイントの隣接ノードであると判断することを備え、
隣接ノードは、1ホップ隣接距離または2ホップ隣接距離を備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項39】
前記判断は、前記第1および第2のアクセスポイントが定義された期間内に前記ノード識別子を使用するかどうかを判断することを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項40】
前記判断に基づいて異なるノード識別子の使用を選択することをさらに備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項41】
前記判断に基づいて前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートすることをさらに備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項42】
前記受信信号は、前記第2のアクセスポイントを識別する、
請求項30に記載の方法。
【請求項43】
前記第2のアクセスポイントに前記コンフリクトする使用を通知するためにメッセージを前記第2のアクセスポイントに送信することをさらに備える、
請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突を備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項45】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の混乱を備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項46】
ノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための装置であって、
第1の値を有するノード識別子を第1のアクセスポイントで使用するように構成される識別子コントローラと、
第2のアクセスポイントも前記ノード識別子の前記第1の値を使用することを示す信号を受信するように構成され、さらに、前記第1および第2のアクセスポイントによる前記ノード識別子の前記使用はコンフリクトしていると判断するように構成されるコンフリクト識別子と、
を備える装置。
【請求項47】
前記識別子コントローラは、前記判断に基づいて異なるノード識別子の使用を選択するようにさらに構成される、
請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記コンフリクト識別子は、前記判断に基づいて、前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートするようにさらに構成される、
請求項46に記載の装置。
【請求項49】
前記受信信号は、前記第1のアクセスポイントによってサーブされるアクセス端末からのメッセージを備える、
請求項46に記載の装置。
【請求項50】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突または物理セル識別子の混乱を備える、
請求項46に記載の装置。
【請求項51】
ノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための装置であって、
第1の値を有するノード識別子を第1のアクセスポイントで使用するための手段と、 第2のアクセスポイントも前記ノード識別子の前記第1の値を使用することを示す信号を受信するための手段と、
前記第1および第2のアクセスポイントによる前記ノード識別子の前記使用はコンフリクトしていると判断するための手段と、
を備える装置。
【請求項52】
前記判断に基づいて異なるノード識別子の使用を選択するための手段をさらに備える、 請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記判断に基づいて前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートするための手段をさらに備える、
請求項51に記載の装置。
【請求項54】
コンピュータに、
第1の値を有するノード識別子を第1のアクセスポイントで使用させ、
第2のアクセスポイントも前記ノード識別子の前記第1の値を使用することを示す信号を受信させ、
前記第1および第2のアクセスポイントによる前記ノード識別子の前記使用はコンフリクトしていると判断させるためのコードを備える、
コンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項55】
前記コンピュータ可読媒体は、前記コンピュータに、前記判断に基づいて異なるノード識別子の使用を選択させるためのコードをさらに備える、
請求項54に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項56】
前記コンピュータ可読媒体は、前記コンピュータに、前記判断に基づいて前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートさせるためのコードをさらに備える、
請求項54に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項57】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための方法であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別することと、
前記ノードのうちの1つ以上に異なるノード識別子を使用させるために、前記ノードのうちの少なくとも1つと交渉することと、
を備える方法。
【請求項58】
前記交渉は、
前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つに送信することと、
前記表示への応答を受信することと、
前記応答に基づいて前記異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、を備える、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記識別は、
隣接ノードによる前記ノード識別子の使用について問い合わせるために、第1のメッセージを前記隣接ノードに送信することと、
前記第1のメッセージに応答して、前記ノード識別子は、前記隣接ノードによって使用されることを示す第2のメッセージを受信することと、
を備え、前記表示は、前記応答の結果として送信される、
請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記識別は、前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つから受信することを備え、
前記識別は、前記ノードのうちの前記1つによる前記異なるノード識別子の使用が前記複数のノードまたは他のノードのうちのいずれかによる前記異なるノード識別子の使用とコンフリクトするかどうかを判断することをさらに備え、
前記交渉は、前記判断に基づいて応答を前記ノードのうちの前記1つに送信することを備える、
請求項57に記載の方法。
【請求項61】
前記識別は、前記コンフリクトする使用に関する表示をアクセス端末から受信することを備える、
請求項57に記載の方法。
【請求項62】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突を備える、
請求項57に記載の方法。
【請求項63】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の混乱を備える、
請求項57に記載の方法。
【請求項64】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための装置であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するように構成されるコンフリクト識別子と、
前記ノードのうちの1つ以上に異なるノード識別子を使用させるために、前記ノードのうちの少なくとも1つと交渉するように構成される識別子コントローラと、
を備える装置。
【請求項65】
前記交渉は、
前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つに送信することと、
前記表示への応答を受信することと、
前記応答に基づいて前記異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、を備える、請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記識別は、前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つから受信することを備えており、
前記識別は、前記ノードのうちの前記1つによる前記異なるノード識別子の使用が前記複数のノードまたは他のノードのうちのいずれかによる前記異なるノード識別子の使用とコンフリクトするかどうかを判断することをさらに備え、
前記交渉は、前記判断に基づいて前記ノードのうちの前記1つに応答を送信することを備える、
請求項64に記載の装置。
【請求項67】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突または物理セル識別子の混乱を備える、請求項64に記載の装置。
【請求項68】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための装置であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための手段と、 前記ノードのうちの1つ以上に異なるノード識別子を使用させるために、前記ノードのうちの少なくとも1つと交渉するための手段と、
を備える装置。
【請求項69】
前記交渉は、
前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つに送信することと、
前記表示への応答を受信することと、
前記応答に基づいて前記異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、を備える、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
コンピュータに、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別させ、
前記ノードのうちの1つ以上に異なるノード識別子を使用させるために、前記ノードのうちの少なくとも1つと交渉させるためのコードを備える、
コンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項71】
前記交渉は、
前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つに送信することと、
前記表示への応答を受信することと、
前記応答に基づいて前記異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、を備える、請求項70に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項72】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための方法であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別することと、
前記識別後のある期間の間遅延することと、
前記遅延後、前記ノードのうちの1つで異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、
を備える方法。
【請求項73】
前記判断は、前記遅延後即座に前記ノードのうちの前記1つでの前記異なるノード識別子の使用を選択することを備える、
請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記識別後前記コンフリクトする使用に関する情報をモニタすることをさらに備え、前記判断は前記モニタに基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項75】
前記判断は、前記コンフリクトする使用に関する表示が前記遅延後に前記ノードのうちの前記1つで受信されるかどうかに基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項76】
前記表示は、アクセスポイント、前記複数のノードのうちの1つ、ネットワーク操作エンティティおよび管理エンティティ、無線リンクおよびネットワークバックホールからなるグループのうちの少なくとも1つを介して受信される、
請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記期間は、ランダム期間を備える、
請求項72に記載の方法。
【請求項78】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つのノードタイプに基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項79】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つが前記ノード識別子を使用していた長さに基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項80】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つで使用できるノード識別子の数に基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項81】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つと関連したアクセス端末の数に基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項82】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突を備える、
請求項72に記載の方法。
【請求項83】
前記期間は、前記ノードのうちの前記1つと関連した少なくとも1つの特徴に基づいて重み付けされる1セットの遅延値からランダムに選択される、
請求項72に記載の方法。
【請求項84】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の混乱を備える、
請求項72に記載の方法。
【請求項85】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための装置であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するように構成されるコンフリクト識別子と、
前記識別後のある期間の間遅延するように構成され、さらに、前記遅延後、前記ノードのうちの1つで異なるノード識別子を使用するかどうかを判断するように構成される識別子コントローラと、
を備える装置。
【請求項86】
前記識別子コントローラはさらに、前記識別後前記コンフリクトする使用に関する情報をモニタするように構成され、
前記判断は前記モニタに基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項87】
前記期間は、ランダム期間を備える、
請求項85に記載の装置。
【請求項88】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つのノードタイプに基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項89】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つが前記ノード識別子を使用していた長さに基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項90】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つで使用できるノード識別子の数に基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項91】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つと関連したアクセス端末の数に基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項92】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突または物理セル識別子の混乱を備える、
請求項85に記載の装置。
【請求項93】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための装置であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための手段と、 前記識別後のある期間の間遅延するための手段と、
前記遅延後、前記ノードのうちの1つで異なるノード識別子を使用するかどうかを判断するための手段と、
を備える装置。
【請求項94】
前記識別後前記コンフリクトする使用に関する情報をモニタするための手段をさらに備え、前記判断は、前記モニタに基づく、
請求項93に記載の装置。
【請求項95】
前記期間は、ランダム期間を備える、
請求項93に記載の装置。
【請求項96】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つのノードタイプに基づく、
請求項93に記載の装置。
【請求項97】
コンピュータに、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別させ、
前記識別後のある期間の間遅延させ、
前記遅延後に、前記ノードのうちの1つで異なるノード識別子を使用するかどうかを判断させるためのコードを備える、
コンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項98】
前記コンピュータ可読媒体は、前記コンピュータに、前記識別後に前記コンフリクトする使用に関する情報をモニタさせるためのコードをさらに備え、
前記判断は、前記モニタに基づく、
請求項97に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項99】
前記期間は、ランダム期間を備える、
請求項97に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項100】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つのノードタイプに基づく、
請求項97に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項1】
ノード識別子のコンフリクトする使用をレポートするための方法であって、
無線リンクを介して信号を受信することと、
前記受信信号に基づいて、複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別することと、
前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートすることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記コンフリクトする使用は、前記識別後の遅延期間後にレポートされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記遅延期間は、ランダム期間である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記遅延期間は、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末によって、前記コンフリクトする使用がレポート可能になる時点に対応する、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記遅延期間は、前記使用をレポートする以外の目的で、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末によって次に接続がなされる時に対応する、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記遅延期間の長さは、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末がアイドル状態であるか接続されているかに基づく、
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのネットワークノードは、前記ノード識別子の前記識別されたコンフリクトする使用を伴う前記複数のノードのうちの1つである、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのネットワークノードは、前記ノード識別子の前記識別されたコンフリクトする使用を伴う前記複数のノードのうちの1つではない、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのネットワークノードは、ネットワーク操作エンティティおよび管理エンティティを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのネットワークノードは、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末のサービング・アクセス・ポイントを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記コンフリクトする使用の前記識別は、前記ノード識別子を使用する定義された近さ内の複数のノードを識別することを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記コンフリクトする使用の前記識別は、前記ノード識別子を使用する複数の隣接ノードを識別することを備え、
前記隣接ノードは、1ホップ隣接距離または2ホップ隣接距離を備える、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンフリクトする使用の前記識別は、定義された期間内に前記ノード識別子を使用する複数のノードを識別することを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記コンフリクトする使用は、アクセス端末によって識別される、
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記コンフリクトする使用はアクセスポイントによって識別される、
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記アクセスポイントは、前記ノードのうちの1つである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の混乱を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項19】
ノード識別子のコンフリクトする使用をレポートするための装置であって、
無線リンクを介して信号を受信するように構成される受信機と、
前記受信信号に基づいて、複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するように構成され、さらに、前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートするように構成されるコンフリクト識別子と、
を備える装置。
【請求項20】
前記コンフリクトする使用は、前記識別後の遅延期間後にレポートされる、
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記遅延期間は、ランダム期間である、
請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記遅延期間の長さは、前記コンフリクトする使用を識別したアクセス端末がアイドル状態であるか接続されているかに基づく、
請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突または物理セル識別子の混乱を備える、
請求項19に記載の装置。
【請求項24】
ノード識別子のコンフリクトする使用をレポートするための装置であって、
無線リンクを介して信号を受信するための手段と、
前記受信信号に基づいて、複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための手段と、
前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートするための手段と、
を備える装置。
【請求項25】
前記コンフリクトする使用は、前記識別後の遅延期間後にレポートされる、
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記遅延期間は、ランダム期間である、
請求項25に記載の装置。
【請求項27】
コンピュータに
無線リンクを介して信号を受信させ、
前記受信信号に基づいて、複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別させ、
前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートさせる、 ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項28】
前記コンフリクトする使用は、前記識別後の遅延期間後にレポートされる、
請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
前記遅延期間は、ランダム期間である、
請求項28に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項30】
ノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための方法であって、
第1の値を有するノード識別子を第1のアクセスポイントで使用することと、
第2のアクセスポイントも前記ノード識別子の前記第1の値を使用することを示す信号を受信することと、
前記第1および第2のアクセスポイントによる前記ノード識別子の前記使用がコンフリクトしていると判断することと、
を備える方法。
【請求項31】
前記受信信号は、前記第1のアクセスポイントによってサーブされるアクセス端末からのメッセージを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記受信信号は、前記第2のアクセスポイントからのメッセージを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記メッセージは、ネットワークバックホールを介して受信される、
請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記メッセージは、無線リンクを介して受信される、
請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記受信信号は、第3のアクセスポイントからのメッセージを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項36】
前記受信信号は、ネットワーク操作エンティティおよび管理エンティティからのメッセージを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項37】
前記判断は、前記第2のアクセスポイントが前記第1のアクセスポイントに対して定義された距離内にあるかどうかを判断することを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項38】
前記判断は、前記第2のアクセスポイントが前記第1のアクセスポイントの隣接ノードであると判断することを備え、
隣接ノードは、1ホップ隣接距離または2ホップ隣接距離を備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項39】
前記判断は、前記第1および第2のアクセスポイントが定義された期間内に前記ノード識別子を使用するかどうかを判断することを備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項40】
前記判断に基づいて異なるノード識別子の使用を選択することをさらに備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項41】
前記判断に基づいて前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートすることをさらに備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項42】
前記受信信号は、前記第2のアクセスポイントを識別する、
請求項30に記載の方法。
【請求項43】
前記第2のアクセスポイントに前記コンフリクトする使用を通知するためにメッセージを前記第2のアクセスポイントに送信することをさらに備える、
請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突を備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項45】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の混乱を備える、
請求項30に記載の方法。
【請求項46】
ノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための装置であって、
第1の値を有するノード識別子を第1のアクセスポイントで使用するように構成される識別子コントローラと、
第2のアクセスポイントも前記ノード識別子の前記第1の値を使用することを示す信号を受信するように構成され、さらに、前記第1および第2のアクセスポイントによる前記ノード識別子の前記使用はコンフリクトしていると判断するように構成されるコンフリクト識別子と、
を備える装置。
【請求項47】
前記識別子コントローラは、前記判断に基づいて異なるノード識別子の使用を選択するようにさらに構成される、
請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記コンフリクト識別子は、前記判断に基づいて、前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートするようにさらに構成される、
請求項46に記載の装置。
【請求項49】
前記受信信号は、前記第1のアクセスポイントによってサーブされるアクセス端末からのメッセージを備える、
請求項46に記載の装置。
【請求項50】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突または物理セル識別子の混乱を備える、
請求項46に記載の装置。
【請求項51】
ノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための装置であって、
第1の値を有するノード識別子を第1のアクセスポイントで使用するための手段と、 第2のアクセスポイントも前記ノード識別子の前記第1の値を使用することを示す信号を受信するための手段と、
前記第1および第2のアクセスポイントによる前記ノード識別子の前記使用はコンフリクトしていると判断するための手段と、
を備える装置。
【請求項52】
前記判断に基づいて異なるノード識別子の使用を選択するための手段をさらに備える、 請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記判断に基づいて前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートするための手段をさらに備える、
請求項51に記載の装置。
【請求項54】
コンピュータに、
第1の値を有するノード識別子を第1のアクセスポイントで使用させ、
第2のアクセスポイントも前記ノード識別子の前記第1の値を使用することを示す信号を受信させ、
前記第1および第2のアクセスポイントによる前記ノード識別子の前記使用はコンフリクトしていると判断させるためのコードを備える、
コンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項55】
前記コンピュータ可読媒体は、前記コンピュータに、前記判断に基づいて異なるノード識別子の使用を選択させるためのコードをさらに備える、
請求項54に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項56】
前記コンピュータ可読媒体は、前記コンピュータに、前記判断に基づいて前記コンフリクトする使用を少なくとも1つのネットワークノードにレポートさせるためのコードをさらに備える、
請求項54に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項57】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための方法であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別することと、
前記ノードのうちの1つ以上に異なるノード識別子を使用させるために、前記ノードのうちの少なくとも1つと交渉することと、
を備える方法。
【請求項58】
前記交渉は、
前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つに送信することと、
前記表示への応答を受信することと、
前記応答に基づいて前記異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、を備える、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記識別は、
隣接ノードによる前記ノード識別子の使用について問い合わせるために、第1のメッセージを前記隣接ノードに送信することと、
前記第1のメッセージに応答して、前記ノード識別子は、前記隣接ノードによって使用されることを示す第2のメッセージを受信することと、
を備え、前記表示は、前記応答の結果として送信される、
請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記識別は、前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つから受信することを備え、
前記識別は、前記ノードのうちの前記1つによる前記異なるノード識別子の使用が前記複数のノードまたは他のノードのうちのいずれかによる前記異なるノード識別子の使用とコンフリクトするかどうかを判断することをさらに備え、
前記交渉は、前記判断に基づいて応答を前記ノードのうちの前記1つに送信することを備える、
請求項57に記載の方法。
【請求項61】
前記識別は、前記コンフリクトする使用に関する表示をアクセス端末から受信することを備える、
請求項57に記載の方法。
【請求項62】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突を備える、
請求項57に記載の方法。
【請求項63】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の混乱を備える、
請求項57に記載の方法。
【請求項64】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための装置であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するように構成されるコンフリクト識別子と、
前記ノードのうちの1つ以上に異なるノード識別子を使用させるために、前記ノードのうちの少なくとも1つと交渉するように構成される識別子コントローラと、
を備える装置。
【請求項65】
前記交渉は、
前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つに送信することと、
前記表示への応答を受信することと、
前記応答に基づいて前記異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、を備える、請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記識別は、前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つから受信することを備えており、
前記識別は、前記ノードのうちの前記1つによる前記異なるノード識別子の使用が前記複数のノードまたは他のノードのうちのいずれかによる前記異なるノード識別子の使用とコンフリクトするかどうかを判断することをさらに備え、
前記交渉は、前記判断に基づいて前記ノードのうちの前記1つに応答を送信することを備える、
請求項64に記載の装置。
【請求項67】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突または物理セル識別子の混乱を備える、請求項64に記載の装置。
【請求項68】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための装置であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための手段と、 前記ノードのうちの1つ以上に異なるノード識別子を使用させるために、前記ノードのうちの少なくとも1つと交渉するための手段と、
を備える装置。
【請求項69】
前記交渉は、
前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つに送信することと、
前記表示への応答を受信することと、
前記応答に基づいて前記異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、を備える、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
コンピュータに、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別させ、
前記ノードのうちの1つ以上に異なるノード識別子を使用させるために、前記ノードのうちの少なくとも1つと交渉させるためのコードを備える、
コンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項71】
前記交渉は、
前記異なるノード識別子の提案された使用に関する表示を前記ノードのうちの1つに送信することと、
前記表示への応答を受信することと、
前記応答に基づいて前記異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、を備える、請求項70に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項72】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための方法であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別することと、
前記識別後のある期間の間遅延することと、
前記遅延後、前記ノードのうちの1つで異なるノード識別子を使用するかどうかを判断することと、
を備える方法。
【請求項73】
前記判断は、前記遅延後即座に前記ノードのうちの前記1つでの前記異なるノード識別子の使用を選択することを備える、
請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記識別後前記コンフリクトする使用に関する情報をモニタすることをさらに備え、前記判断は前記モニタに基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項75】
前記判断は、前記コンフリクトする使用に関する表示が前記遅延後に前記ノードのうちの前記1つで受信されるかどうかに基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項76】
前記表示は、アクセスポイント、前記複数のノードのうちの1つ、ネットワーク操作エンティティおよび管理エンティティ、無線リンクおよびネットワークバックホールからなるグループのうちの少なくとも1つを介して受信される、
請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記期間は、ランダム期間を備える、
請求項72に記載の方法。
【請求項78】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つのノードタイプに基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項79】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つが前記ノード識別子を使用していた長さに基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項80】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つで使用できるノード識別子の数に基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項81】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つと関連したアクセス端末の数に基づく、
請求項72に記載の方法。
【請求項82】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突を備える、
請求項72に記載の方法。
【請求項83】
前記期間は、前記ノードのうちの前記1つと関連した少なくとも1つの特徴に基づいて重み付けされる1セットの遅延値からランダムに選択される、
請求項72に記載の方法。
【請求項84】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の混乱を備える、
請求項72に記載の方法。
【請求項85】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための装置であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するように構成されるコンフリクト識別子と、
前記識別後のある期間の間遅延するように構成され、さらに、前記遅延後、前記ノードのうちの1つで異なるノード識別子を使用するかどうかを判断するように構成される識別子コントローラと、
を備える装置。
【請求項86】
前記識別子コントローラはさらに、前記識別後前記コンフリクトする使用に関する情報をモニタするように構成され、
前記判断は前記モニタに基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項87】
前記期間は、ランダム期間を備える、
請求項85に記載の装置。
【請求項88】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つのノードタイプに基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項89】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つが前記ノード識別子を使用していた長さに基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項90】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つで使用できるノード識別子の数に基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項91】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つと関連したアクセス端末の数に基づく、
請求項85に記載の装置。
【請求項92】
前記コンフリクトする使用は、物理セル識別子の衝突または物理セル識別子の混乱を備える、
請求項85に記載の装置。
【請求項93】
ノード識別子のコンフリクトする使用を解決するための装置であって、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別するための手段と、 前記識別後のある期間の間遅延するための手段と、
前記遅延後、前記ノードのうちの1つで異なるノード識別子を使用するかどうかを判断するための手段と、
を備える装置。
【請求項94】
前記識別後前記コンフリクトする使用に関する情報をモニタするための手段をさらに備え、前記判断は、前記モニタに基づく、
請求項93に記載の装置。
【請求項95】
前記期間は、ランダム期間を備える、
請求項93に記載の装置。
【請求項96】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つのノードタイプに基づく、
請求項93に記載の装置。
【請求項97】
コンピュータに、
複数のノードによるノード識別子のコンフリクトする使用を識別させ、
前記識別後のある期間の間遅延させ、
前記遅延後に、前記ノードのうちの1つで異なるノード識別子を使用するかどうかを判断させるためのコードを備える、
コンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項98】
前記コンピュータ可読媒体は、前記コンピュータに、前記識別後に前記コンフリクトする使用に関する情報をモニタさせるためのコードをさらに備え、
前記判断は、前記モニタに基づく、
請求項97に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項99】
前記期間は、ランダム期間を備える、
請求項97に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項100】
前記期間の長さは、前記ノードのうちの少なくとも1つのノードタイプに基づく、
請求項97に記載のコンピュータプログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−81199(P2013−81199A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−254975(P2012−254975)
【出願日】平成24年11月21日(2012.11.21)
【分割の表示】特願2011−517667(P2011−517667)の分割
【原出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−254975(P2012−254975)
【出願日】平成24年11月21日(2012.11.21)
【分割の表示】特願2011−517667(P2011−517667)の分割
【原出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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