説明

ハイヒール婦人靴及びその装飾品

【課題】 装飾性、ファッション性に優れるとともに、フォーマルな場や華やかなパーティ等の用途に応じた多様な着用を可能としたミュール、パンプス、ブーツ等のハイヒール婦人靴、及びこのハイヒール婦人靴に装着する専用の装飾品を提案する。
【解決手段】 高いヒール3を備えたミュール、パンプス、ブーツ等のハイヒール婦人靴において、ヒール3の後面の上方位置に装着する複数の装飾品7、8を、着脱自在且つ取替自在としたことを特徴する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、装飾性、ファッション性に優れるとともに、用途に応じた多様な着用を可能としたハイヒール婦人靴及びその装飾品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高いヒールを備えたミュール、パンプス、ブーツ等のハイヒール婦人靴は、ファッション性が高いものである。カジュアルからフォーマルの用途に応じて甲皮の素材やデザインが決定され、豪華なものには様々な装飾が施される。この装飾は、甲皮に装飾品を装着する他、ヒールから甲皮に至るまで全体に装飾を施した極めて豪華なものもあり、華やかなパーティ等の用途に用いられる。
【0003】
一方、従来のハイヒール婦人靴はデザインや装飾が固定的であり、豪華なものはフォーマルな場には不適格で、用途に適したものを数足用意しなければならなかった。特許文献1に示すように、踵に巻くストラップを着脱可能とした婦人靴も提案されているが、用途が拡大されるものの特別に装飾性に優れるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−9909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、新規なハイヒール婦人靴及びその装飾品を提案し、装飾性、ファッション性に優れるとともに、フォーマルな場や華やかなパーティ等の用途に応じた多様な着用を可能としたミュール、パンプス、ブーツ等のハイヒール婦人靴、及びこのハイヒール婦人靴に装着する専用の装飾品を提案することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、この発明は、高いヒール3を備えたミュール、パンプス、ブーツ等のハイヒール婦人靴において、ヒール3の後面の上方位置に装着する複数の装飾品7、8を、着脱自在且つ取替自在としたことを特徴とするものである。
【0007】
また、装飾品7、8の着脱手段として雌雄一対のホック5、6を用い、その一方をヒール3に埋設し、他方を装飾品7、8の背面に取り付けるものである。
【0008】
また、この発明の装飾品は、上記ハイヒール婦人靴に装着するための専用の装飾品であり、特に花をモチーフとしたコサージュが適用するものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明のハイヒール婦人靴は、ヒール3の後面の上方位置に装着する複数の装飾品7、8を、着脱自在且つ取替自在としたので、フォーマルな場や華やかなパーティ等の用途に応じた装飾品7、8を選択して装着し、一足の婦人靴で今までにない多様な着用が可能である。また、ヒール3の後面の上方位置に装飾品7、8を装着するので、後方から容易に確認可能なデザイン上のアクセントとなり、装飾性、ファッション性に優れるとともに、非着用時には取り外しておくことで、装飾品7、8の汚れや損傷を防ぐことができ、長期の着用が可能である。
【0010】
また、この発明の装飾品7、8の着脱手段としては、磁石、面テープ、ネジ止め等の任意の手段が適用可能であり、着脱手段として雌雄一対のホック5、6を用い、その一方をヒール3に埋設し、他方を装飾品7、8の背面に取り付けるようにすれば、樹脂製ヒール3の成形時にインサートすることで一体に形成され、生産性の向上が図られるとともに、装飾品7、8の着脱及び取替も容易に行うことができる。
【0011】
また、この発明の装飾品7、8は非着用時に取り外しておけるので、女性用装身アクセサリとして代表的なコサージュやリボン等が適用可能であり、その他、着脱手段を隠すだけの小片、各種の意匠を施したプレート、ブローチのような金属装身具等が適用可能である。これらの複数の装飾品7、8とハイヒール婦人靴をセットで販売する他、装飾品7、8を単品として販売してもよく、様々な商品展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明のハイヒール婦人靴の実施例で、側面図。
【図2】背面図。
【図3】この発明の装飾品の実施例で、(A)背面図、(B)側面図。
【図4】装飾品を装着した状態のハイヒール婦人靴の側面図。
【図5】他の装飾品の実施例で、(A)正面図、(B)側面図。
【図6】装飾品を装着した状態のハイヒール婦人靴の背面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下にこの発明の実施形態について、図面を用いて具体的に説明する。
図1及び2は、この発明のハイヒール婦人靴の実施例で、甲皮1に紐や留め具が無い履き口の広いスリップオンタイプのパンプスで、その右足用を図示している。中底を介して表底2が甲皮1の底部に接合され、踵部には所定の高さの樹脂製ヒール3が接合されている。このヒール3の後面の上方位置に、雌雄一対のホックの雌部材5が、樹脂製ヒール3の成形時にインサートされて埋設されている。
【0014】
図3は、このハイヒール婦人靴に装着する装飾品の実施例で、花をモチーフとしたコサージュ7である。このコサージュ7の背面中央に、雌雄一対のホックの雄部材6が取り付けられ、図4に示すように、雄部材6を雌部材5に嵌めてコサージュ7をヒール3の後面の上方位置に装着する。
【0015】
図5は、装飾品の他の実施例で、表面に任意の意匠を施したプレート8である。このプレート8の背面に、同じく雌雄一対のホックの雄部材6が取り付けられ、図6に示すように、雄部材6を雌部材5に嵌めてプレート8をヒール3の後面の上方位置に装着する。コサージュ7とプレート8は着脱自在且つ取替自在であるから、用途に応じて選択して装着し、一足の婦人靴で今までにない多様な着用が可能である。
【符号の説明】
【0016】
3 ヒール
5、6 ホック
7、8 装飾品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高いヒール3を備えたミュール、パンプス、ブーツ等のハイヒール婦人靴において、
ヒール3の後面の上方位置に装着する複数の装飾品7、8を、着脱自在且つ取替自在としたことを特徴とするハイヒール婦人靴。
【請求項2】
装飾品7、8の着脱手段として雌雄一対のホック5、6を用い、その一方をヒール3に埋設し、他方を装飾品7、8の背面に取り付けた請求項1に記載のハイヒール婦人靴。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のハイヒール婦人靴に装着する装飾品。
【請求項4】
コサージュである請求項3に記載の装飾品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−115475(P2011−115475A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−277107(P2009−277107)
【出願日】平成21年12月5日(2009.12.5)
【出願人】(505346919)株式会社東光商事 (2)
【出願人】(509119278)有限会社スダ (1)
【Fターム(参考)】