説明

ハイブリッド/キメラ細胞を生成する方法およびその使用

本発明は、ハイブリッド細胞およびハイブリッド細胞を生成するための方法に関する。特に、本発明は、少なくとも3つの細胞のハイブリダイゼーションから生成されたハイブリッド細胞に関し、ここで、少なくとも2つの細胞が異なる系統に由来するものである。本発明はさらに、診断、予防、治療および/または研究の様々な用途において有用なタンパク質の発現のためのハイブリット細胞の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
未拘束の前駆細胞に由来する細胞、または幹細胞であり、骨髄腫細胞ではない第1の細胞;
リンパ系の共通前駆細胞に由来する第2の細胞;ならびに
リンパ系の共通前駆細胞に由来する第3の細胞
のハイブリダイゼーションによって生成された、ハイブリッド細胞。
【請求項2】
上記第2の細胞がBリンパ球系統に由来する細胞であり、上記第3の細胞がBリンパ球系統に由来する細胞である、請求項1に記載のハイブリッド細胞。
【請求項3】
上記第2の細胞がTリンパ球系統に由来する細胞であり、上記第3の細胞がTリンパ球系統に由来する細胞である、請求項1に記載のハイブリッド細胞。
【請求項4】
上記第2の細胞がBリンパ球系統に由来する細胞であり、上記第3の細胞がTリンパ球系統に由来する細胞である、請求項1に記載のハイブリッド細胞。
【請求項5】
上記第1の細胞が骨髄性の共通前駆細胞に由来する細胞である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項6】
骨髄性の共通前駆細胞に由来する上記細胞が、骨髄単球性の前駆細胞、単球、マクロファージ、好酸球、好中球、樹状細胞または好塩基球である、請求項5に記載のハイブリッド細胞。
【請求項7】
骨髄性の共通前駆細胞に由来する上記細胞が、以下のCD抗原:CD16、CD15またはCD14のうち少なくとも1つを提示している、請求項5に記載のハイブリッド細胞。
【請求項8】
骨髄性の共通前駆細胞に由来する上記細胞が単球である、請求項5に記載のハイブリッド細胞。
【請求項9】
骨髄性の共通前駆細胞に由来する上記細胞が初代培養された骨髄単球性の前駆細胞である、請求項5に記載のハイブリッド細胞。
【請求項10】
骨髄性の共通前駆細胞に由来する上記細胞が不死化された細胞である、請求項5に記載のハイブリッド細胞。
【請求項11】
骨髄性の共通前駆細胞に由来する上記細胞が、脾臓、末梢血、臍帯血または骨髄に由来するものである、請求項5に記載のハイブリッド細胞。
【請求項12】
Bリンパ球系統に由来する上記細胞が、プレB細胞、未成熟なB細胞、ナイーブB細胞、活性化B細胞またはエフェクターB細胞である、請求項2または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項13】
上記エフェクターB細胞が、抗原を経験したB細胞またはプラズマ細胞である、請求項12に記載のハイブリッド細胞。
【請求項14】
Bリンパ球系統に由来する上記細胞が、以下のCD抗原:CD19、CD20、CD72またはCD5のうち少なくとも1つを提示している、請求項2または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項15】
Tリンパ球系統に由来する上記細胞が、前T細胞、未成熟T細胞、ナイーブT細胞、活性化T細胞またはエフェクターT細胞である、請求項3または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項16】
Tリンパ球系統に由来する上記細胞が、以下のCD抗原:CD3、CD4、CD5またはCD8のうち少なくとも1つを提示している、請求項3または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項17】
Bリンパ球系統に由来する上記細胞が不死化された細胞である、請求項2または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項18】
Tリンパ球系統に由来する上記細胞が不死化された細胞である、請求項3または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項19】
Bリンパ球系統に由来する上記細胞がリンパ組織に由来するものである、請求項2または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項20】
Tリンパ球系統に由来する上記細胞がリンパ組織に由来するものである、請求項3または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項21】
上記リンパ組織が、末梢血、臍帯血、脾臓、骨髄、胸腺、扁桃腺、咽頭扁桃腺および所属リンパ節から選択される、請求項19または20に記載のハイブリッド細胞。
【請求項22】
上記細胞の少なくとも1つがヒト細胞である、請求項1〜21のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項23】
上記細胞の少なくとも1つがマウス細胞である、請求項1〜22のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項24】
骨髄性の共通前駆細胞に由来する上記細胞がK562細胞である、請求項5に記載のハイブリッド細胞。
【請求項25】
上記第2の細胞または上記第3の細胞が、WIL2−NS細胞またはMOLT4細胞である、請求項1に記載のハイブリッド細胞。
【請求項26】
Bリンパ球系統に由来する上記細胞が、WIL2−NS細胞である、請求項2または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項27】
上記Tリンパ球系統に由来する上記細胞が、MOLT4細胞である、請求項3または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項28】
上記第1の細胞がK562細胞であり、上記第2の細胞がWIL2−NS細胞であり、上記第3の細胞がMOLT4細胞である、請求項1または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項29】
上記第1の細胞がK562細胞であり、上記第2の細胞が初代培養されたB細胞であり、上記第3の細胞が初代培養されたT細胞である、請求項1または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項30】
上記第1の細胞が初代培養されたヒト単球であり、上記第2の細胞がWIL2−NS細胞であり、上記第3の細胞が初代培養されたT細胞である、請求項1または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項31】
上記第1の細胞が初代培養されたヒト骨髄性の共通前駆細胞であり、上記第2の細胞がWIL2−NS細胞であり、上記第3の細胞が初代培養されたヒトT細胞である、請求項1または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項32】
上記第1の細胞がK562細胞であり、上記第2の細胞がWIL2−NS細胞であり、上記第3の細胞が初代培養されたT細胞である、請求項1または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項33】
上記第1の細胞が初代培養された単球であり、上記第2の細胞がWIL2−NS細胞であり、上記第3の細胞がWIL2−NS細胞である、請求項1または2に記載のハイブリッド細胞。
【請求項34】
上記第1の細胞が初代培養されたマウス単球であり、上記第2の細胞がSP2細胞であり、上記第3の細胞が初代培養されたマウスT細胞である、請求項1または4に記載のハイブリッド細胞。
【請求項35】
上記第1の細胞が初代培養されたマウス単球であり、上記第2の細胞がSP2細胞であり、上記第3の細胞がSP2細胞である、請求項1または2に記載のハイブリッド細胞。
【請求項36】
上記第1の細胞が初代培養されたヒトまたはマウス単球であり、上記第2の細胞がWIL2−NS細胞であり、上記第3の細胞がSP2細胞である、請求項1または2に記載のハイブリッド細胞。
【請求項37】
所望のタンパク質の1つを発現している、請求項1〜36のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項38】
所望のタンパク質の2つ以上を発現している、請求項1〜36のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項39】
所望のタンパク質の2つを発現している、請求項38に記載のハイブリッド細胞。
【請求項40】
所望のタンパク質の3つを発現している、請求項38に記載のハイブリッド細胞。
【請求項41】
上記タンパク質が内在性タンパク質である、請求項37に記載のハイブリッド細胞。
【請求項42】
上記タンパク質のうち少なくとも1つが内在性タンパク質である、請求項38〜40のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項43】
上記タンパク質が組換えタンパク質である、請求項37に記載のハイブリッド細胞。
【請求項44】
上記タンパク質のうち少なくとも1つが組換えタンパク質である、請求項38〜40のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項45】
上記タンパク質がサイトカインである、請求項36〜44のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項46】
上記タンパク質がコロニー刺激因子である、請求項37〜44のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項47】
上記タンパク質がインターロイキンである、請求項37〜44のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項48】
上記タンパク質がGM−CSFである、請求項37〜44のいずれか1項または46に記載のハイブリッド細胞。
【請求項49】
上記タンパク質がインターロイキン2である、請求項37〜44のいずれか1項または47に記載のハイブリッド細胞。
【請求項50】
上記タンパク質が受容体またはそのフラグメントである、請求項37〜44のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項51】
上記タンパク質が可溶性の受容体である、請求項37〜44のいずれか1項または50に記載のハイブリッド細胞。
【請求項52】
上記タンパク質がヒトIL−4受容体α鎖である、請求項36〜44のいずれか1項または50に記載のハイブリッド細胞。
【請求項53】
上記タンパク質が免疫グロブリンである、請求項36〜44のいずれか1項または50に記載のハイブリッド細胞。
【請求項54】
上記免疫グロブリンがIgMである、請求項53に記載のハイブリッド細胞。
【請求項55】
上記免疫グロブリンがIgGである、請求項53に記載のハイブリッド細胞。
【請求項56】
上記タンパク質がCD54である、請求項37〜44のいずれか1項または51に記載のハイブリッド細胞。
【請求項57】
上記ハイブリダイゼーションが電気的手段によってなされる、請求項1〜56のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項58】
上記ハイブリダイゼーションが化学的手段によってなされる、請求項1〜56のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項59】
所定のタンパク質を発現している細胞とさらにハイブリダイズされた、請求項1〜58のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項60】
上記ハイブリダイゼーションが個々の細胞3つをハイブリダイズすることによって行われる、請求項1〜58のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項61】
上記ハイブリダイゼーションが3つの細胞集団を用いて行われ、当該集団のそれぞれが同一の細胞型を複数含んでいる、請求項1〜58のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項62】
所望の翻訳後修飾または所望の機能性を示すタンパク質の発現を可能にするために、特定の細胞型を特徴付けるマーカーに関して濃縮されている、請求項1〜61のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞。
【請求項63】
請求項1〜62のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞を生成する方法であって、
未拘束の前駆細胞に由来する細胞または幹細胞であり、骨髄腫細胞ではない第1の細胞;
リンパ系の共通前駆細胞に由来する第2の細胞;ならびに
リンパ系の共通前駆細胞に由来する第3の細胞
をハイブリダイズする工程を包含している、方法。
【請求項64】
請求項1〜62のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞においてタンパク質を発現させる工程を包含している、タンパク質を製造する方法。
【請求項65】
請求項1〜62のいずれか1項に記載のハイブリッド細胞において生産された、タンパク質。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図27(A)】
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【図27(B)】
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【図27(C)】
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【図28】
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【図29】
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【図30(A)】
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【図30(B)】
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【図30(C)】
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【図31(A)】
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【図31(B)】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【公表番号】特表2012−529270(P2012−529270A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514295(P2012−514295)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000715
【国際公開番号】WO2010/141989
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(511300569)ビーティーエス リサーチ インターナショナル プロプライエタリ  リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】BTS RESEARCH INTERNATIONAL PTY LTD.
【住所又は居所原語表記】SUITE 10,871 PACIFIC HIGHWAYS,CHATSWOOD,NEW SOUTH WALES 2067,AUSTRALIA
【Fターム(参考)】