説明

ハロアルキル基を含むフォトクロミック材料

本発明の様々な非限定的な実施形態は、ハロアルキル基を含むフォトクロミック材料に関する。より具体的には、本明細書に開示の様々な非限定的な実施形態は、インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピランなどのインデノ縮合ナフトピラン、およびその13位で結合したハロアルキル基を含むフォトクロミック材料を提供し、該ハロアルキル基は、ペルハロゲン化基または−O(CH(CXCTで表される基(ここで、Tはハロゲンであり、各Xは独立に、水素またはハロゲンであり、aは1〜10の範囲の整数であり、bは1〜10の範囲の整数である)である。本明細書に開示の他の非限定的な実施形態は、開示されているフォトクロミック材料を含むフォトクロミック組成物およびフォトクロミック物品、例えばそれに限定されるものではないが眼科用レンズ、ならびにその製造方法を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;および
(b)(i)ペルハロ(C〜C10)アルキル、ペルハロ(C〜C10)アルケニル、ペルハロ(C〜C10)アルキニル、ペルハロ(C〜C10)アルコキシ、もしくはペルハロ(C〜C10)シクロアルキルのうちの少なくとも1つであるペルハロゲン化基;または
(ii)−O(CH(CXCTで表される基であって、ここでTはハロゲンであり、各Xは独立に、水素またはハロゲンであり、aは1〜10の範囲の整数であり、bは1〜10の範囲の整数である、基
である、前記インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピランの13位で結合したハロアルキル基
を含むフォトクロミック材料。
【請求項2】
410nmを超える波長では電磁スペクトルの可視領域における吸収極大を有していない、電磁放射線に対する基底状態の形態での吸収スペクトルを有する、請求項1に記載のフォトクロミック材料。
【請求項3】
インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピランの13位にハロアルキル基を含まない同等のインデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピランを含むフォトクロミック材料の電磁放射線の閉鎖形態の吸収スペクトルと比較して浅色移動している、電磁放射線に対する閉鎖形態の吸収スペクトルを有する、請求項1に記載のフォトクロミック材料。
【請求項4】
前記ハロアルキル基が、C(2d+1)で表されるペルハロ(C〜C10)アルキルであって、ここでdは、1〜10の範囲の整数である、請求項1に記載のフォトクロミック材料。
【請求項5】
前記ハロアルキル基が、−O(CH(CXCTで表される基であって、ここでTはフッ素であり、Xは水素またはフッ素であり、aは1〜10の範囲の整数であり、bは1〜10の範囲の整数である、請求項1に記載のフォトクロミック材料。
【請求項6】
前記インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピランの13位が、第1の置換基および第2の置換基で二置換されており、前記第1の置換基が、前記ハロアルキル基であり、前記第2の置換基が、以下の基:
(a)ペルハロ(C〜C10)アルキル、ペルハロ(C〜C10)アルケニル、ペルハロ(C〜C10)アルキニル、ペルハロ(C〜C10)アルコキシ、もしくはペルハロ(C〜C10)シクロアルキルのうちの少なくとも1つであるペルハロゲン化基;
(b)−O(CH(CXCTで表される基であって、ここでTはハロゲンであり、各Xは独立に、水素またはハロゲンであり、aは1〜10の範囲の整数であり、bは1〜10の範囲の整数である基;
(c)
【化24】

の一方で表されるケイ素含有基であって、式中、R24、R25、およびR26は、それぞれ独立に、C〜C10アルキル、C〜C10アルコキシ、またはフェニルである、ケイ素含有基;
(d)メタロセニル基;
(e)反応性置換基または適合化置換基;
(f)水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、クロロ、フルオロ、C〜Cシクロアルキル、アリル、またはC〜Cハロアルキル;
(g)モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、または非置換、一置換、もしくは二置換のアミノであって、ここで前記アミノの置換基は、それぞれ独立に、C〜Cアルキル、フェニル、ベンジル、またはナフチルであるもの;
(h)フェニル、ナフチル、ベンジル、フェナントリル、ピレニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、カルバゾリル、またはインドリルから選択される非置換、一置換、二置換、または三置換のアリール基であって、ここで前記アリールの置換基は、それぞれ独立に、ハロゲン、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルコキシであるもの;
(i)−C(=O)R27であって、ここでR27は、水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチル、非置換、一置換、もしくは二置換のフェノキシ、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルアミノであり、前記フェニル、ナフチル、フェノキシ、およびフェニルアミノの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−C(=O)R27
(j)−OR28であって、ここでR28は、
(i)C〜Cアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、C〜Cアルコキシ(C〜C)アルキル、C〜Cシクロアルキル、モノ(C〜C)アルキル置換C〜Cシクロアルキル、C〜Cクロロアルキル、C〜Cフルオロアルキル、アリル、もしくはC〜Cアシル、
(ii)−CH(R29)R30であって、ここでR29は、水素またはC〜Cアルキルであり、R30は、−CN、−CF、または−COOR31であり、R31は、水素またはC〜Cアルキルである、−CH(R29)R30、または
(iii)−C(=O)R32であって、ここでR32は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチル、非置換、一置換、もしくは二置換のフェノキシ、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルアミノであり、前記フェニル、ナフチル、フェノキシ、およびフェニルアミノの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−C(=O)R32
である−OR28
(k)4位が置換されたフェニルであって、前記置換基は、ジカルボン酸残基もしくはその誘導体、ジアミン残基もしくはその誘導体、アミノアルコール残基もしくはその誘導体、ポリオール残基もしくはその誘導体、−(CH)−、−(CH−、または−[O−(CH−であり、ここで、eは2〜6の範囲の整数であり、fは1〜50の範囲の整数であり、前記置換基は、別のフォトクロミック材料のアリール基に結合している、4位が置換されたフェニル;
(l)−CH(R33であって、ここでR33は、−CNまたは−COOR34であり、R34は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のアリール基であるフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルおよびナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−CH(R33;あるいは
(m)−CH(R35)R36であって、ここでR35は、水素、C〜Cアルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルまたはナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、R36は、−C(=O)OR37、−C(=O)R38、または−CHOR39であり、
(i)R37は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のアリール基であるフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルおよびナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、
(ii)R38は、水素、C〜Cアルキル、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、フェニルアミノ、ジフェニルアミノ、(モノ(C〜C)アルキル置換フェニル)アミノ、(ジ(C〜C)アルキル置換フェニル)アミノ、(モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル)アミノ、(ジ(C〜C)アルコキシ置換フェニル)アミノ、(モノ(C〜C)アルキル置換ジフェニル)アミノ、(ジ(C〜C)アルキル置換ジフェニル)アミノ、(モノ(C〜C)アルコキシ置換ジフェニル)アミノ、(ジ(C〜C)アルコキシ置換ジフェニル)アミノ、モルホリノ、ピペリジノ、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルまたはナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、
(iii)R39は、水素、−C(=O)R37、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ(C〜C)アルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ−アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルまたはナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−CH(R35)R36
のうちの1つである、請求項1に記載のフォトクロミック材料。
【請求項7】
前記第1の置換基が、−C(2d+1)で表されるペルハロ(C〜C10)アルキルであり、ここでdは1〜10の範囲の整数であり、前記第2の置換基が、
【化25】

で表されるケイ素含有基であり、式中、R24、R25、およびR26は、それぞれ独立に、C〜C10アルキルまたはフェニルである、請求項6に記載のフォトクロミック材料。
【請求項8】
dが1であり、R24、R25、およびR26のうちの少なくとも2つが、メチルまたはフェニルである、請求項7に記載のフォトクロミック材料。
【請求項9】
ポリマー材料、オリゴマー材料、モノマー材料、またはそれらの混合物もしくは組合せである有機材料の少なくとも一部分に組み込まれる、請求項1に記載のフォトクロミック材料を含むフォトクロミック組成物。
【請求項10】
基材、および
前記基材の少なくとも一部分に結合した請求項1に記載のフォトクロミック材料
を含むフォトクロミック物品。
【請求項11】
眼科用要素、表示素子、窓、鏡、および液晶セル素子のうちの少なくとも1つである光学素子である、請求項10に記載のフォトクロミック物品。
【請求項12】
前記光学素子が眼科用要素であり、前記眼科用要素が、矯正レンズ、非矯正レンズ、拡大レンズ、保護レンズ、バイザー、ゴーグル、および光学機器用レンズのうちの少なくとも1つである、請求項11に記載のフォトクロミック物品。
【請求項13】
前記基材がポリマー材料を含み、前記フォトクロミック材料が、ブレンド、結合、および吸収のうちの少なくとも1つによって、前記ポリマー材料の少なくとも一部分に組み込まれる、請求項10に記載のフォトクロミック物品。
【請求項14】
前記基材の少なくとも一部分と結合しており、前記フォトクロミック材料を含む少なくとも部分的なコーティングを含む、請求項10に記載のフォトクロミック物品。
【請求項15】
前記フォトクロミック材料を含む少なくとも部分的なコーティングの少なくとも一部分上に保護コーティングをさらに含む、請求項14に記載のフォトクロミック物品。
【請求項16】
(a)ペルハロ(C〜C10)アルキル、ペルハロ(C〜C10)アルケニル、ペルハロ(C〜C10)アルキニル、ペルハロ(C〜C10)アルコキシ、もしくはペルハロ(C〜C10)シクロアルキルのうちの少なくとも1つであるペルハロゲン化基;または
(b)−O(CH(CXCTで表される基であって、ここでTはハロゲンであり、各Xは独立に、水素またはハロゲンであり、aは1〜10の範囲の整数であり、bは1〜10の範囲の整数である、基
である、
インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピランの13位で結合したハロアルキル基を含む、フォトクロミックインデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン。
【請求項17】
【化26】

で表されるフォトクロミック材料であって、式中、
13およびR14は、それぞれ独立に、
(a)ペルハロ(C〜C10)アルキル、ペルハロ(C〜C10)アルケニル、ペルハロ(C〜C10)アルキニル、ペルハロ(C〜C10)アルコキシ、もしくはペルハロ(C〜C10)シクロアルキルのうちの少なくとも1つであるペルハロゲン化基;
(b)−O(CH(CXCTで表される基であって、ここでTはハロゲンであり、各Xは独立に、水素またはハロゲンであり、aは1〜10の範囲の整数であり、bは1〜10の範囲の整数である、基
(c)
【化27】

の一方で表されるケイ素含有基であって、式中、R24、R25、およびR26は、それぞれ独立に、C〜C10アルキル、C〜C10アルコキシ、またはフェニルである、ケイ素含有基;
(d)メタロセニル基;
(e)反応性置換基または適合化置換基;
(f)水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、クロロ、フルオロ、C〜Cシクロアルキル、アリル、またはC〜Cハロアルキル;
(g)モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、非置換、一置換、もしくは二置換のアミノであって、ここで前記アミノの置換基は、それぞれ独立に、C〜Cアルキル、フェニル、ベンジル、またはナフチルであるもの;
(h)フェニル、ナフチル、ベンジル、フェナントリル、ピレニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、カルバゾリル、またはインドリルから選択される非置換、一置換、二置換、または三置換のアリール基であって、ここで前記アリールの置換基は、それぞれ独立に、ハロゲン、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルコキシであるもの;
(i)−C(=O)R27であって、ここでR27は、水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチル、非置換、一置換、もしくは二置換のフェノキシ、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルアミノであり、前記フェニル、ナフチル、フェノキシ、およびフェニルアミノの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−C(=O)R27
(j)−OR28であって、ここでR28は、
(i)C〜Cアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、C〜Cアルコキシ(C〜C)アルキル、C〜Cシクロアルキル、モノ(C〜C)アルキル置換C〜Cシクロアルキル、C〜Cクロロアルキル、C〜Cフルオロアルキル、アリル、もしくはC〜Cアシル、
(ii)−CH(R29)R30であって、ここでR29は、水素またはC〜Cアルキルであり、R30は、−CN、−CF、または−COOR31であり、R31は、水素またはC〜Cアルキルである、−CH(R29)R30、または
(iii)−C(=O)R32であって、ここでR32は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチル、非置換、一置換、もしくは二置換のフェノキシ、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルアミノであり、前記フェニル、ナフチル、フェノキシ、およびフェニルアミノの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−C(=O)R32
である、−OR28
(k)4位が置換されたフェニルであって、前記置換基は、ジカルボン酸残基もしくはその誘導体、ジアミン残基もしくはその誘導体、アミノアルコール残基もしくはその誘導体、ポリオール残基もしくはその誘導体、−(CH)−、−(CH−、または−[O−(CH−であり、ここで、eは2〜6の範囲の整数であり、fは1〜50の範囲の整数であり、前記置換基は、別のフォトクロミック材料のアリール基に結合している、4位が置換されたフェニル;
(l)−CH(R33であって、ここでR33は、−CNまたは−COOR34であり、R34は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルおよびナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−CH(R33;あるいは
(m)−CH(R35)R36であって、ここでR35は、水素、C〜Cアルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルおよびナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、R36は、−C(=O)OR37、−C(=O)R38、または−CHOR39であり、
(i)R37は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルおよびナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、
(ii)R38は、水素、C〜Cアルキル、アミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、ジ(C〜C)アルキルアミノ、フェニルアミノ、ジフェニルアミノ、(モノ(C〜C)アルキル置換フェニル)アミノ、(ジ(C〜C)アルキル置換フェニル)アミノ、(モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル)アミノ、(ジ(C〜C)アルコキシ置換フェニル)アミノ、ジ(モノ(C〜C)アルキル置換フェニル)アミノ、ジ(ジ(C〜C)アルキル置換フェニル)アミノ、ジ(モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル)アミノ、ジ(ジ(C〜C)アルコキシ置換フェニル)アミノ、モルホリノ、ピペリジノ、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルまたはナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、
(iii)R39は、水素、−C(=O)R37、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ(C〜C)アルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ−アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルもしくはナフチルであり、前記フェニルまたはナフチルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−CH(R35)R36
であり、
但し、R13およびR14のうちの少なくとも一方は、ペルハロ(C〜C10)アルキル、ペルハロ(C〜C10)アルケニル、ペルハロ(C〜C10)アルキニル、ペルハロ(C〜C10)アルコキシ、もしくはペルハロ(C〜C10)シクロアルキルのうちの少なくとも1つであるペルハロゲン化基であるか、または−O(CH(CXCTで表される基であり、
BおよびB’は、それぞれ独立に、
(a)メタロセニル基;
(b)反応性置換基または適合化置換基で一置換されているアリール基;
(c)9−ユロリジニル;フェニルおよびナフチルから選択される非置換、一置換、二置換、もしくは三置換のアリール基、ピリジル、フラニル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、チエニル、ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、カルバゾイル、ベンゾピリジル、インドリニル、もしくはフルオレニルから選択される非置換、一置換、もしくは二置換の複素環式芳香族基であって、ここで前記アリールおよび複素環式芳香族の置換基は、それぞれ独立に、
ヒドロキシ、アリール、モノ(C〜C12)アルコキシアリール、ジ(C〜C12)アルコキシアリール、モノ(C〜C12)アルキルアリール、ジ(C〜C12)アルキルアリール、ハロアリール、C〜Cシクロアルキルアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルオキシ、C〜Cシクロアルキルオキシ(C〜C12)アルキル、C〜Cシクロアルキルオキシ(C〜C12)アルコキシ、アリール(C〜C12)アルキル、アリール(C〜C12)アルコキシ、アリールオキシ、アリールオキシ(C〜C12)アルキル、アリールオキシ(C〜C12)アルコキシ、モノ(C〜C12)アルキルアリール(C〜C12)アルキル、ジ(C〜C12)アルキルアリール(C〜C12)アルキル、モノ(C〜C12)アルコキシアリール(C〜C12)アルキル、ジ(C〜C12)アルコキシアリール(C〜C12)アルキル、モノ(C〜C12)アルキルアリール(C〜C12)アルコキシ、ジ(C〜C12)アルキルアリール(C〜C12)アルコキシ、モノ(C〜C12)アルコキシアリール(C〜C12)アルコキシ、ジ(C〜C12)アルコキシアリール(C〜C12)アルコキシ、アミノ、モノ(C〜C12)アルキルアミノ、ジ(C〜C12)アルキルアミノ、ジアリールアミノ、ピペラジノ、N−(C〜C12)アルキルピペラジノ、N−アリールピペラジノ、アジリジノ、インドリノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロキノリノ、テトラヒドロイソキノリノ、ピロリジノ、C〜C12アルキル、C〜C12ハロアルキル、C〜C12アルコキシ、モノ(C〜C12)アルコキシ(C〜C12)アルキル、アクリルオキシ、メタクリルオキシ、ハロゲン、または−C(=O)R15であり、R15は、−OR16、−N(R17)R18、ピペリジノ、またはモルホリノであり、R16は、アリル、C〜Cアルキル、フェニル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、C〜Cアルコキシ(C〜C)アルキル、またはC〜Cハロアルキルであり、R17およびR18は、それぞれ独立に、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、または置換もしくは非置換フェニルであり、前記フェニルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであるもの;
(d)ピラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ピロリジノ、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フェナジニル、およびアクリジニルから選択される非置換もしくは一置換の基であって、ここで前記置換基は、それぞれ独立に、C〜C12アルキル、C〜C12アルコキシ、フェニル、またはハロゲンである、基;
(e)4位が置換されたフェニルであって、前記置換基は、ジカルボン酸残基もしくはその誘導体、ジアミン残基もしくはその誘導体、アミノアルコール残基もしくはその誘導体、ポリオール残基もしくはその誘導体、−(CH)−、−(CH−、または−[O−(CH−であり、ここで、eは2〜6の範囲の整数であり、fは1〜50の範囲の整数であり、前記置換基は、別のフォトクロミック材料のアリール基に結合している、4位が置換されたフェニル;
(f)
【化28】

で表される基であって、式中、Pは、−CH−または−O−であり;Qは、−O−または置換窒素であり、前記置換窒素の置換基は、水素、C〜C12アルキル、またはC〜C12アシルであり、但し、Qが置換窒素である場合、Pは−CH−であり;各R19は、独立に、C〜C12アルキル、C〜C12アルコキシ、ヒドロキシ、またはハロゲンであり;R20およびR21は、それぞれ独立に、水素またはC〜C12アルキルであり;jは0〜2の範囲の整数である、基;あるいは
(g)
【化29】

で表される基であって、式中、R22は、水素またはC〜C12アルキルであり、R23は、非置換、一置換、もしくは二置換のナフチル、フェニル、フラニル、またはチエニルであり、前記ナフチル、フェニル、フラニル、およびチエニルの置換基は、C〜C12アルキル、C〜C12アルコキシ、またはハロゲンである、基
であるか、あるいは
BおよびB’は一緒になって、フルオレン−9−イリデンまたは一置換もしくは二置換のフルオレン−9−イリデンを形成し、前記フルオレン−9−イリデンの置換基は、それぞれ独立に、C〜C12アルキル、C〜C12アルコキシ、またはハロゲンであり、
、R、R、およびR12は、それぞれ独立に、
(a)水素、C〜Cアルキル、クロロ、フルオロ、ブロモ、C〜Cシクロアルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルであって、ここで前記フェニルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであるもの;
(b)−OR40または−OC(=O)R40であって、ここでR40は、水素、アミン、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、C〜Cアルキル、フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルキル置換フェニル(C〜C)アルキル、モノ(C〜C)アルコキシ置換フェニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、C〜Cシクロアルキル、モノ(C〜C)アルキル置換C〜Cシクロアルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルであり、前記フェニルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであるもの;
(c)反応性置換基または適合化置換基;
(d)4位が置換されたフェニルであって、前記置換基は、ジカルボン酸残基もしくはその誘導体、ジアミン残基もしくはその誘導体、アミノアルコール残基もしくはその誘導体、ポリオール残基もしくはその誘導体、−(CH)−、−(CH−、または−[O−(CH−であり、ここで、eは2〜6の範囲の整数であり、fは1〜50の範囲の整数であり、前記置換基は、別のフォトクロミック材料のアリール基に結合している、4位が置換されたフェニル;
(e)−N(R41)R42であって、ここでR41およびR42は、それぞれ独立に、水素、C〜Cアルキル、フェニル、ナフチル、フラニル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、チエニル、ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、ベンゾピリジル、フルオレニル、C〜Cアルキルアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜C16ビシクロアルキル、C〜C20トリシクロアルキル、もしくはC〜C20アルコキシ(C〜C)アルキルであるか、またはR41およびR42は窒素原子と一緒になって、C〜C20ヘテロ−ビシクロアルキル環またはC〜C20ヘテロ−トリシクロアルキル環を形成する、−N(R41)R42
(f)
【化30】

で表される窒素含有環であって、式中、各−V−は独立に、各存在について−CH−、−CH(R43)−、−C(R43−、−CH(アリール)−、−C(アリール)−、および−C(R43)(アリール)−から選択され、各R43は独立に、C〜Cアルキルであり、各アリールは独立に、フェニルまたはナフチルであり;−W−は、−V−、−O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−NH−、−N(R43)−、または−N(アリール)−であり;sは1〜3の範囲の整数であり;rは0〜3の範囲の整数であり、但し、rが0である場合、−W−は−V−と同じである、窒素含有環;
(g)
【化31】

で表される基であって、式中、各R44は独立に、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フルオロ、またはクロロであり;R45、R46、およびR47は、それぞれ独立に、水素、C〜Cアルキル、フェニル、またはナフチルであるか、あるいはR45およびR46は一緒になって、5〜8個の炭素原子の環を形成し、pは0〜3の範囲の整数である、基;あるいは
(h)置換もしくは非置換のC〜C18スピロ二環式アミンまたは置換もしくは非置換のC〜C18スピロ三環式アミンであって、ここで前記置換基は、それぞれ独立に、アリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはフェニル(C〜C)アルキルであるもの
であり、
およびR10は、それぞれ独立に、
(a)R、R、R、およびR12に関して上記で論じた基のいずれか;または
(b)メタロセニル基
であり、
およびR11は、それぞれ独立に、
(c)RおよびR10に関して上記で論じた基のいずれか;
(d)ペルフルオロアルキルまたはペルフルオロアルコキシ;
(e)−C(=O)R48または−SO48であって、ここでR48は、水素、C〜Cアルキル、−OR49、または−NR5051であり、R49、R50、およびR51は、それぞれ独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルであり、前記フェニルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであるもの;
(f)−C(=C(R52)R53であって、ここで各R52は独立に、−C(=O)R48、−OR49、−OC(=O)R49、−NR5051、水素、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルであり、前記フェニルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、R53は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルであり、前記フェニルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである、−C(=C(R52)R53;あるいは
(g)−C≡CR54または−C≡Nであって、ここでR54は、−C(=O)R48、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、または非置換、一置換、もしくは二置換のフェニルであり、前記フェニルの置換基は、それぞれ独立に、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであるもの
であるか、あるいは
隣接する基RおよびRまたはR10およびR11のうちの少なくとも一方の対は一緒になって、
【化32】

で表される基を形成し、式中、ZおよびZ’は、それぞれ独立に、酸素または基−NR41−であるか;あるいは
およびRまたはR10およびR11は一緒になって、芳香族または複素環式芳香族縮合基を形成し、前記縮合基は、ベンゾ、インデノ、ジヒドロナフタレン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾピラン、またはチアナフテンである、
フォトクロミック材料。
【請求項18】
13およびR14のうちの少なくとも一方が、−C(2d+1)で表されるペルハロゲン化C〜C10アルキルであり、ここでdは、1〜10の範囲の整数であり、R13およびR14のうちの少なくとも一方が、
【化33】

で表されるケイ素含有基であり、式中、R24、R25、およびR26は、それぞれ独立に、C〜C10アルキルまたはフェニルである、請求項17に記載のフォトクロミック材料。
【請求項19】
a)3,3−ジフェニル−13−ヒドロキシ−13−トリフルオロメチル−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
b)3,3−ジフェニル−13−トリメチルシロキシ−13−トリフルオロメチル−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
c)3,3−ジ(4−メトキシフェニル)−6,11−ジメチル−13−トリメチルシロキシ−13−トリフルオロメチル−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
d)3,3−ジ(4−メトキシフェニル)−6,11,13−トリメチル−13−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
e)3,3−ジ(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−7−モルホリノ−13−エチル−13−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
f)3−(4−フルオロフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−7−モルホリノ−13−ブチル−13−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
g)3−(4−フルオロフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−7−モルホリノ−13−エチル−13−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
h)3−(4−フルオロフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−7−モルホリノ−13−ブチル−13−(1H,1H,2H,2H−ペルフルオロドデカンオキシ)−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
i)3−(4−フルオロフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−7−モルホリノ−13−ブチル−13−(3−ペルフルオロブチルプロポキシ)−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
j)3,3−ジ(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−7−モルホリノ−13−エチル−13−(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ)−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
k)3,3−ジ(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−7−モルホリノ−13−エチル−13−(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブトキシ)−3H,13H−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;または
l)それらの混合物
である、請求項17に記載のフォトクロミック材料。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2009−538974(P2009−538974A)
【公表日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−513358(P2009−513358)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【国際出願番号】PCT/US2007/067865
【国際公開番号】WO2007/140071
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(504175051)トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド (65)
【Fターム(参考)】