ハンディモップ用モップ本体部材とその製造方法
【課題】 コスト的に有利であって、使い勝手も良好なハンディモップ用のモップ本体部材とその製造方法を提供する。
【解決手段】 単一の棒状差込部材22Aを有する取っ手部材20Aにおける単一棒状差込部材22Aを差し込むための差込用の受入溝13Aと、二股状の棒状差込部材22B,22Bを有する取っ手部材20Bにおける二股棒状差込部材22B,22Bを差し込むための差込用の受入溝13B,13Bとを背中合わせに設けた三層の基布11a,11b,11cからなる袋状の基材11を有し、該基材11の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材16を付着させることにより、1個のモップ本体部材10に対して2種類の取っ手部材20A,20Bを兼用できるようにしている。
【解決手段】 単一の棒状差込部材22Aを有する取っ手部材20Aにおける単一棒状差込部材22Aを差し込むための差込用の受入溝13Aと、二股状の棒状差込部材22B,22Bを有する取っ手部材20Bにおける二股棒状差込部材22B,22Bを差し込むための差込用の受入溝13B,13Bとを背中合わせに設けた三層の基布11a,11b,11cからなる袋状の基材11を有し、該基材11の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材16を付着させることにより、1個のモップ本体部材10に対して2種類の取っ手部材20A,20Bを兼用できるようにしている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、取っ手部材に着脱自在に装着されて家具等に付着している塵埃を清拭除去するために使用されるモップ本体部材とその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
塵埃清拭用のモップ本体部材を取っ手部材に着脱・交換自在に装着し得るようにしたハンディモップは従来から知られている。
【0003】
この種のハンディモップの従来例としては、図13に示すものがある。この従来例のハンディモップは、二股状の差し込み板122,122を有する取っ手部材120を用い、その差し込み板122,122をモップ本体部材110に対して着脱自在に装着し得るようにしたものである(特許文献1参照)。
【0004】
また、他のハンディモップの従来例としては、平板状の差し込み板を有する取っ手部材を用い、その差し込み板をモップ本体部材に対して着脱自在に装着し得るようにしたものがある(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−230576号公報の図1
【特許文献2】特開2007−167425号公報の図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記特許文献1,2に開示されているものの場合、二股状の差し込み板を有する取っ手部材と平板状の差し込み板を有する取っ手部材とに対して、2種類のモップ本体部材を使用することとなるところから、2種類のモップ本体部材を用意する必要があり、コスト的に不利となるとともに、使い勝手も悪くなるという問題がある。
【0007】
本願発明は、従来公知のハンディモップにおける上記のような問題に鑑み、コスト的に有利であって、使い勝手も良好なハンディモップ用のモップ本体部材とその製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明のハンディモップ用モップ本体部材は、上記のような課題を達成するためにまされたものであり、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材における単一棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝と、二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材における二股棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝とを背中合わせに設けた三層の基布からなる袋状の基材を有し、該基材の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材を付着させて構成したものである。
【0009】
そして、本願発明のハンディモップ用モップ本体部材の製造方法は、上記構成のハンディモップ用モップ本体部材を製造するにあたり、長方形状の1枚の長手基布と該長手基布の長手方向略半分の長さの半基布とを重ね合わせて前記長手基布の一面側に軟質羽毛状の塵埃清拭部材を付着せしめてなるモップ本体部材素材を構成し、前記半基布の幅方向中央線において前記長手基布と前記半基布とを直線状または点状に接着した後、前記長手基布の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布と半基布とにおける両側縁部を直線状または点状に接着することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布と前記半基布との間に、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材における単一棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝と、二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材における二股棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝とが背中合わせに形成されるようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
本願発明のハンディモップ用モップ本体部材は、上記したように、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材における単一棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝と、二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材における二股棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝とを背中合わせに設けた三層の基布からなる袋状の基材を有し、該基材の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材を付着させて構成されているから、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材と二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材との両方に1個のモップ本体部材で対応することが可能となり、コスト的に有利であって、使い勝手も良好なものとなるという効果がある。しかも、基材の全周と先端側の外方全体を含めてほぼ丸棒状に構成されているので、その全周および先端部側外方全体を塵埃清拭用に供することができることとなり、家具の隙間等の狭隘な部位や隙間前方の壁面などの部位においても効率よく清拭作業を行うことができるという効果もある。
【0011】
本願発明のハンディモップ用モップ本体部材の製造方法は、上記したように、長方形状の1枚の長手基布と該長手基布の長手方向略半分の長さの半基布とを重ね合わせて前記長手基布の一面側に軟質羽毛状の塵埃清拭部材を付着せしめてなるモップ本体部材素材を構成し、前記半基布の幅方向中央線において前記長手基布と前記半基布とを直線状または点状に接着した後、前記長手基布の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布と半基布とにおける両側縁部を直線状または点状に接着することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布と前記半基布との間に、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材における単一棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝と、二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材における二股棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝とが背中合わせに形成されるようにしたものであるので、極めて簡単な工程で、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材と二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材との2種の取っ手部材に対応できるモップ本体部材を製造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本願発明の実施例1にかかるハンディモップ用モップ本体部材の外観斜視図である。
【図2】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材のII−II断面図である。
【図3】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材のIII−III断面図である。
【図4】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材の使用方法において単一の棒状差込部材を有する取っ手部材を使用する場合の説明図である。
【図5】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材の使用方法において二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材を使用する場合の説明図である。
【図6】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材の製造方法説明図である。
【図7】本願発明の実施例2にかかるハンディモップ用モップ本体部材の外観斜視図である。
【図8】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材のVIII−VIII断面図である。
【図9】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材のIX−IX断面図である。
【図10】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材の使用方法において単一の棒状差込部材を有する取っ手部材を使用する場合の説明図である。
【図11】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材の使用方法において二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材を使用する場合の説明図である。
【図12】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材の製造方法説明図である。
【図13】ハンディモップの従来例を示す外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施例1]
図1には、本願発明の実施例1にかかるハンディモップ用モップ本体部材10の外観斜視図が示されているが、このモップ本体部材10は、図4および図5に図示するような取っ手部材20A,20Bに装着されて全体としてハンディモップとして使用される。ここで、取っ手部材20Aは、握り部21Aの一端側に単一の棒状差込部材22Aを有しており、取っ手部材20Bは、握り部21Bの一端側に二股状の棒状部材22B,22Bを有している。図4において、符号23は棒状差込部材22Aの根元部に設けられた係止用の突起である。
【0014】
前記モップ本体部材10の中心部には、図4に示されている取っ手部材20Aの単一棒状差込部材22Aおよび図5に示されている取っ手部材20Bの二股状棒状差込部材22B,22Bをそれぞれ受け入れるための受入溝13Aおよび13B,13Bを背中合わせに設けた三層の基布11a,11b,11cからなる袋状の基材11が設けられている(図2参照)。符号24は、前記基布11a,11b,11cのうちの1枚の基布11aの先端部であって、二股状の棒状差込部材22B,22Bを受け入れるための受入溝13B,13Bの入口となる受入片、25は単一の棒状差込部材22Aを受け入れるための受入溝13Aを構成する基布11cの端部に前記突起23を係入させて棒状差込部材22Aの逸脱を防止するために形成された係入穴である。
【0015】
前記基材11の外周と先端部側外方全体には、その全周に軟質羽毛状の塵埃清拭部材(以下、「トウ」という)16がほぼ丸棒状に付着せしめられている。前記基布11a,11b,11cは、PP又はPE等の合成樹脂を材料とする不織布であり、前記トウ16の材質としては、塵埃を付着させ易い性質をもつ、例えばPP又はPE繊維等が好適である。
【0016】
次に、図1に示す実施例1にかかるハンディモップ用モップ本体部材の製造方法の一例を、図6(イ)、(ロ)、(ハ)を参照して説明すると、図1に示すハンディモップ用モップ本体部材10は、基材11と塵埃清拭部材(トウ)16とから構成されるが、基材11は、図6(イ)に示されているように、PP又はPE等の合成樹脂製の不織布からなり、長さL(例えば、320mm)、幅D(例えば、55mm)の長方形状の長手基布41の一端側に長手方向略半分の長さL′(145mm)の半基布42を重ね合わせて前記半基布42の幅方向寸法D′(例えば、37mm)の位置において、半基布41を仮止めするための熱溶着d,d・・が行われる。このとき、長手基布41の一端側には、半基布42が重ね合わされない部分(即ち、受入片24)が形成される。該受入片24の長さはL1(例えば、10mm)とされる。
【0017】
ついで、図6(ロ)に示すように、前記長手基布41の裏側においてトウ16を付着させるのであるが、このとき、トウ16と長手基布41とは、前記半基布42の端部から長手基布41の反端部までの間において幅方向中央で熱溶着線eによって熱溶着されてモップ本体部材素材が構成される。また、半基布42の幅方向寸法D′の位置(例えば、仮止め位置)において半基布42の両端縁と長手基布41の両端縁とを点状に熱融着d′,d′・・する。なお、ここで、トウ16は、前記半基布42の端部側において所定寸法(例えば、10mm)だけ残すとともに、前記長手基布41の反端部側において所定寸法(例えば、10mm)だけ残した状態で付着される。つまり、トウ16の長さ方向寸法は、例えば、295mmとされる。また、トウ16の幅方向寸法は、例えば、90mmとされる。
【0018】
次いで、図6(ハ)に示すように、前記長手基布41における半基布42が仮止めされていない側の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに、上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布41と半基布42とにおける両側縁部(例えば、仮止め用の熱溶着d,d・・より少し端縁側)を直線状または点状に熱溶着d′′,d′′・・することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布41,41と前記半基布42との間には、単一の棒状差込部材22Aを有する取っ手部材20Aにおける単一棒状差込部材22Aを差し込むための差込用の受入溝13Aと、二股状の棒状差込部材22B,22Bを有する取っ手部材20Bにおける二股棒状差込部材22B,22Bを差し込むための差込用の受入溝13B,13Bとが半基布42の表裏に背中合わせに形成される。
【0019】
[実施例2]
図7には、本願発明の実施例2にかかるハンディモップ用モップ本体部材10の外観斜視図が示されているが、このモップ本体部材10は、図10および図11に図示するような取っ手部材20A,20Bに装着されて全体としてハンディモップとして使用される。ここで、取っ手部材20Aは、握り部21Aの一端側に単一の棒状差込部材22Aを有しており、取っ手部材20Bは、握り部21Bの一端側に二股状の棒状部材22B,22Bを有している。図10において、符号23は棒状差込部材22Aの根元部に設けられた係止用の突起である。
【0020】
前記モップ本体部材10の中心部には、図10に示されている取っ手部材20Aの単一棒状差込部材22Aおよび図11に示されている取っ手部材20Bの二股状棒状差込部材22B,22Bをそれぞれ受け入れるための受入溝13Aおよび13B,13Bを背中合わせに設けた三層の基布11a,11b,11cからなる袋状の基材11が設けられている(図8参照)。符号24は、前記基布11a,11b,11cのうちの1枚の基布11aの先端部であって、二股状の棒状差込部材22B,22Bを受け入れるための受入溝13B,13Bの入口となる受入片、25は単一の棒状差込部材22Aを受け入れるための受入溝13Aを構成する基布11cの端部に前記突起23を係入させて棒状差込部材22Aの逸脱を防止するために形成された係入穴である。
【0021】
前記基材11の外周と先端部側外方全体には、その全周に軟質羽毛状の塵埃清拭部材(以下、「トウ」という)16がほぼ丸棒状に付着せしめられている。前記基布11a,11b,11cは、PP又はPE等の合成樹脂を材料とする不織布であり、前記トウ16の材質としては、塵埃を付着させ易い性質をもつ、例えばPP又はPE繊維等が好適である。
【0022】
次に、図7に示す実施例2にかかるハンディモップ用モップ本体部材の製造方法の一例を、図12(イ)、(ロ)、(ハ)を参照して説明すると、図7に示すハンディモップ用モップ本体部材10は、基材11と塵埃清拭部材(トウ)16とから構成されるが、基材11は、図12(イ)に示されているように、PP又はPE等の合成樹脂製の不織布からなり、長さL(例えば、320mm)、幅D(例えば、55mm)の長方形状の長手基布41の一端側に長手方向略半分の長さL′(例えば、165mm)の半基布42を重ね合わせて前記半基布42の幅方向寸法D′(例えば、37mm)の位置において、半基布41を仮止めするための熱溶着d,d・・が行われる。このとき、半基布42の一端側には、長手基布41が重ね合わされない部分(即ち、受入片24)が形成される。該受入片24の長さはL1(例えば、10mm)とされる。
【0023】
ついで、図12(ロ)に示すように、前記長手基布41の裏側においてトウ16を付着させるのであるが、このとき、トウ16と長手基布41とは、前記半基布42の端部から長手基布41の反端部までの間において幅方向中央で熱溶着線eによって熱溶着されてモップ本体部材素材が構成される。また、半基布42の幅方向寸法D′の位置(例えば、仮止め位置)において半基布42の両端縁と長手基布41の両端縁とを点状に熱融着d′,d′・・する。なお、ここで、トウ16は、前記長手基布41の両端部側において所定寸法(例えば、10mm)だけ残した状態で付着される。つまり、トウ16の長さ方向寸法は、例えば、300mmとされる。また、トウ16の幅方向寸法は、例えば、90mmとされる。
【0024】
次いで、図12(ハ)に示すように、前記長手基布41における半基布42が仮止めされていない側の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに、上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布41と半基布42とにおける両側縁部(例えば、仮止め用の熱溶着d,d・・より少し端縁側)を直線状または点状に熱溶着d′′,d′′・・することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布41,41と前記半基布42との間には、単一の棒状差込部材22Aを有する取っ手部材20Aにおける単一棒状差込部材22Aを差し込むための差込用の受入溝13Aと、二股状の棒状差込部材22B,22Bを有する取っ手部材20Bにおける二股棒状差込部材22B,22Bを差し込むための差込用の受入溝13B,13Bとが半基布42の表裏に背中合わせに形成される。この場合、半基布42の一端側に受入片24が形成されることとなり、該受入片24を挟む位置に受入溝14Aおよび13B,13Bが位置せしめられることとなる。従って、単一棒状差込部材22Aおよび二股棒状差込部材22B,22Bを受入溝14Aおよび13B,13Bに挿入する際には、この受入片24がガイドとして作用することとなり、挿入作業が極めて容易となる。
【0025】
なお、上記各実施例において、長手基布41と半基布42とを接着する方法としては、熱融着の他に、接着剤による方法、超音波接着方法、高周波接着方法、ヒートシール方法など、任意の方法を採用することができる。
【0026】
本願発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0027】
10はモップ本体部材、11は基材、11a,11b,11cは基布、13A,13Bは受入溝、16は塵埃清拭部材、20A,20Bは取っ手部材、21A,21Bは握り部、22A,22Bは棒状差込部材、24は受入片、41は長手基布、42は半基布である。
【技術分野】
【0001】
本願発明は、取っ手部材に着脱自在に装着されて家具等に付着している塵埃を清拭除去するために使用されるモップ本体部材とその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
塵埃清拭用のモップ本体部材を取っ手部材に着脱・交換自在に装着し得るようにしたハンディモップは従来から知られている。
【0003】
この種のハンディモップの従来例としては、図13に示すものがある。この従来例のハンディモップは、二股状の差し込み板122,122を有する取っ手部材120を用い、その差し込み板122,122をモップ本体部材110に対して着脱自在に装着し得るようにしたものである(特許文献1参照)。
【0004】
また、他のハンディモップの従来例としては、平板状の差し込み板を有する取っ手部材を用い、その差し込み板をモップ本体部材に対して着脱自在に装着し得るようにしたものがある(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−230576号公報の図1
【特許文献2】特開2007−167425号公報の図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記特許文献1,2に開示されているものの場合、二股状の差し込み板を有する取っ手部材と平板状の差し込み板を有する取っ手部材とに対して、2種類のモップ本体部材を使用することとなるところから、2種類のモップ本体部材を用意する必要があり、コスト的に不利となるとともに、使い勝手も悪くなるという問題がある。
【0007】
本願発明は、従来公知のハンディモップにおける上記のような問題に鑑み、コスト的に有利であって、使い勝手も良好なハンディモップ用のモップ本体部材とその製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明のハンディモップ用モップ本体部材は、上記のような課題を達成するためにまされたものであり、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材における単一棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝と、二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材における二股棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝とを背中合わせに設けた三層の基布からなる袋状の基材を有し、該基材の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材を付着させて構成したものである。
【0009】
そして、本願発明のハンディモップ用モップ本体部材の製造方法は、上記構成のハンディモップ用モップ本体部材を製造するにあたり、長方形状の1枚の長手基布と該長手基布の長手方向略半分の長さの半基布とを重ね合わせて前記長手基布の一面側に軟質羽毛状の塵埃清拭部材を付着せしめてなるモップ本体部材素材を構成し、前記半基布の幅方向中央線において前記長手基布と前記半基布とを直線状または点状に接着した後、前記長手基布の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布と半基布とにおける両側縁部を直線状または点状に接着することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布と前記半基布との間に、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材における単一棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝と、二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材における二股棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝とが背中合わせに形成されるようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
本願発明のハンディモップ用モップ本体部材は、上記したように、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材における単一棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝と、二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材における二股棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝とを背中合わせに設けた三層の基布からなる袋状の基材を有し、該基材の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材を付着させて構成されているから、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材と二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材との両方に1個のモップ本体部材で対応することが可能となり、コスト的に有利であって、使い勝手も良好なものとなるという効果がある。しかも、基材の全周と先端側の外方全体を含めてほぼ丸棒状に構成されているので、その全周および先端部側外方全体を塵埃清拭用に供することができることとなり、家具の隙間等の狭隘な部位や隙間前方の壁面などの部位においても効率よく清拭作業を行うことができるという効果もある。
【0011】
本願発明のハンディモップ用モップ本体部材の製造方法は、上記したように、長方形状の1枚の長手基布と該長手基布の長手方向略半分の長さの半基布とを重ね合わせて前記長手基布の一面側に軟質羽毛状の塵埃清拭部材を付着せしめてなるモップ本体部材素材を構成し、前記半基布の幅方向中央線において前記長手基布と前記半基布とを直線状または点状に接着した後、前記長手基布の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布と半基布とにおける両側縁部を直線状または点状に接着することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布と前記半基布との間に、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材における単一棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝と、二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材における二股棒状差込部材を差し込むための差込用の受入溝とが背中合わせに形成されるようにしたものであるので、極めて簡単な工程で、単一の棒状差込部材を有する取っ手部材と二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材との2種の取っ手部材に対応できるモップ本体部材を製造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本願発明の実施例1にかかるハンディモップ用モップ本体部材の外観斜視図である。
【図2】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材のII−II断面図である。
【図3】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材のIII−III断面図である。
【図4】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材の使用方法において単一の棒状差込部材を有する取っ手部材を使用する場合の説明図である。
【図5】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材の使用方法において二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材を使用する場合の説明図である。
【図6】図1に示すハンディモップ用モップ本体部材の製造方法説明図である。
【図7】本願発明の実施例2にかかるハンディモップ用モップ本体部材の外観斜視図である。
【図8】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材のVIII−VIII断面図である。
【図9】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材のIX−IX断面図である。
【図10】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材の使用方法において単一の棒状差込部材を有する取っ手部材を使用する場合の説明図である。
【図11】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材の使用方法において二股状の棒状差込部材を有する取っ手部材を使用する場合の説明図である。
【図12】図7に示すハンディモップ用モップ本体部材の製造方法説明図である。
【図13】ハンディモップの従来例を示す外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施例1]
図1には、本願発明の実施例1にかかるハンディモップ用モップ本体部材10の外観斜視図が示されているが、このモップ本体部材10は、図4および図5に図示するような取っ手部材20A,20Bに装着されて全体としてハンディモップとして使用される。ここで、取っ手部材20Aは、握り部21Aの一端側に単一の棒状差込部材22Aを有しており、取っ手部材20Bは、握り部21Bの一端側に二股状の棒状部材22B,22Bを有している。図4において、符号23は棒状差込部材22Aの根元部に設けられた係止用の突起である。
【0014】
前記モップ本体部材10の中心部には、図4に示されている取っ手部材20Aの単一棒状差込部材22Aおよび図5に示されている取っ手部材20Bの二股状棒状差込部材22B,22Bをそれぞれ受け入れるための受入溝13Aおよび13B,13Bを背中合わせに設けた三層の基布11a,11b,11cからなる袋状の基材11が設けられている(図2参照)。符号24は、前記基布11a,11b,11cのうちの1枚の基布11aの先端部であって、二股状の棒状差込部材22B,22Bを受け入れるための受入溝13B,13Bの入口となる受入片、25は単一の棒状差込部材22Aを受け入れるための受入溝13Aを構成する基布11cの端部に前記突起23を係入させて棒状差込部材22Aの逸脱を防止するために形成された係入穴である。
【0015】
前記基材11の外周と先端部側外方全体には、その全周に軟質羽毛状の塵埃清拭部材(以下、「トウ」という)16がほぼ丸棒状に付着せしめられている。前記基布11a,11b,11cは、PP又はPE等の合成樹脂を材料とする不織布であり、前記トウ16の材質としては、塵埃を付着させ易い性質をもつ、例えばPP又はPE繊維等が好適である。
【0016】
次に、図1に示す実施例1にかかるハンディモップ用モップ本体部材の製造方法の一例を、図6(イ)、(ロ)、(ハ)を参照して説明すると、図1に示すハンディモップ用モップ本体部材10は、基材11と塵埃清拭部材(トウ)16とから構成されるが、基材11は、図6(イ)に示されているように、PP又はPE等の合成樹脂製の不織布からなり、長さL(例えば、320mm)、幅D(例えば、55mm)の長方形状の長手基布41の一端側に長手方向略半分の長さL′(145mm)の半基布42を重ね合わせて前記半基布42の幅方向寸法D′(例えば、37mm)の位置において、半基布41を仮止めするための熱溶着d,d・・が行われる。このとき、長手基布41の一端側には、半基布42が重ね合わされない部分(即ち、受入片24)が形成される。該受入片24の長さはL1(例えば、10mm)とされる。
【0017】
ついで、図6(ロ)に示すように、前記長手基布41の裏側においてトウ16を付着させるのであるが、このとき、トウ16と長手基布41とは、前記半基布42の端部から長手基布41の反端部までの間において幅方向中央で熱溶着線eによって熱溶着されてモップ本体部材素材が構成される。また、半基布42の幅方向寸法D′の位置(例えば、仮止め位置)において半基布42の両端縁と長手基布41の両端縁とを点状に熱融着d′,d′・・する。なお、ここで、トウ16は、前記半基布42の端部側において所定寸法(例えば、10mm)だけ残すとともに、前記長手基布41の反端部側において所定寸法(例えば、10mm)だけ残した状態で付着される。つまり、トウ16の長さ方向寸法は、例えば、295mmとされる。また、トウ16の幅方向寸法は、例えば、90mmとされる。
【0018】
次いで、図6(ハ)に示すように、前記長手基布41における半基布42が仮止めされていない側の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに、上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布41と半基布42とにおける両側縁部(例えば、仮止め用の熱溶着d,d・・より少し端縁側)を直線状または点状に熱溶着d′′,d′′・・することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布41,41と前記半基布42との間には、単一の棒状差込部材22Aを有する取っ手部材20Aにおける単一棒状差込部材22Aを差し込むための差込用の受入溝13Aと、二股状の棒状差込部材22B,22Bを有する取っ手部材20Bにおける二股棒状差込部材22B,22Bを差し込むための差込用の受入溝13B,13Bとが半基布42の表裏に背中合わせに形成される。
【0019】
[実施例2]
図7には、本願発明の実施例2にかかるハンディモップ用モップ本体部材10の外観斜視図が示されているが、このモップ本体部材10は、図10および図11に図示するような取っ手部材20A,20Bに装着されて全体としてハンディモップとして使用される。ここで、取っ手部材20Aは、握り部21Aの一端側に単一の棒状差込部材22Aを有しており、取っ手部材20Bは、握り部21Bの一端側に二股状の棒状部材22B,22Bを有している。図10において、符号23は棒状差込部材22Aの根元部に設けられた係止用の突起である。
【0020】
前記モップ本体部材10の中心部には、図10に示されている取っ手部材20Aの単一棒状差込部材22Aおよび図11に示されている取っ手部材20Bの二股状棒状差込部材22B,22Bをそれぞれ受け入れるための受入溝13Aおよび13B,13Bを背中合わせに設けた三層の基布11a,11b,11cからなる袋状の基材11が設けられている(図8参照)。符号24は、前記基布11a,11b,11cのうちの1枚の基布11aの先端部であって、二股状の棒状差込部材22B,22Bを受け入れるための受入溝13B,13Bの入口となる受入片、25は単一の棒状差込部材22Aを受け入れるための受入溝13Aを構成する基布11cの端部に前記突起23を係入させて棒状差込部材22Aの逸脱を防止するために形成された係入穴である。
【0021】
前記基材11の外周と先端部側外方全体には、その全周に軟質羽毛状の塵埃清拭部材(以下、「トウ」という)16がほぼ丸棒状に付着せしめられている。前記基布11a,11b,11cは、PP又はPE等の合成樹脂を材料とする不織布であり、前記トウ16の材質としては、塵埃を付着させ易い性質をもつ、例えばPP又はPE繊維等が好適である。
【0022】
次に、図7に示す実施例2にかかるハンディモップ用モップ本体部材の製造方法の一例を、図12(イ)、(ロ)、(ハ)を参照して説明すると、図7に示すハンディモップ用モップ本体部材10は、基材11と塵埃清拭部材(トウ)16とから構成されるが、基材11は、図12(イ)に示されているように、PP又はPE等の合成樹脂製の不織布からなり、長さL(例えば、320mm)、幅D(例えば、55mm)の長方形状の長手基布41の一端側に長手方向略半分の長さL′(例えば、165mm)の半基布42を重ね合わせて前記半基布42の幅方向寸法D′(例えば、37mm)の位置において、半基布41を仮止めするための熱溶着d,d・・が行われる。このとき、半基布42の一端側には、長手基布41が重ね合わされない部分(即ち、受入片24)が形成される。該受入片24の長さはL1(例えば、10mm)とされる。
【0023】
ついで、図12(ロ)に示すように、前記長手基布41の裏側においてトウ16を付着させるのであるが、このとき、トウ16と長手基布41とは、前記半基布42の端部から長手基布41の反端部までの間において幅方向中央で熱溶着線eによって熱溶着されてモップ本体部材素材が構成される。また、半基布42の幅方向寸法D′の位置(例えば、仮止め位置)において半基布42の両端縁と長手基布41の両端縁とを点状に熱融着d′,d′・・する。なお、ここで、トウ16は、前記長手基布41の両端部側において所定寸法(例えば、10mm)だけ残した状態で付着される。つまり、トウ16の長さ方向寸法は、例えば、300mmとされる。また、トウ16の幅方向寸法は、例えば、90mmとされる。
【0024】
次いで、図12(ハ)に示すように、前記長手基布41における半基布42が仮止めされていない側の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに、上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布41と半基布42とにおける両側縁部(例えば、仮止め用の熱溶着d,d・・より少し端縁側)を直線状または点状に熱溶着d′′,d′′・・することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布41,41と前記半基布42との間には、単一の棒状差込部材22Aを有する取っ手部材20Aにおける単一棒状差込部材22Aを差し込むための差込用の受入溝13Aと、二股状の棒状差込部材22B,22Bを有する取っ手部材20Bにおける二股棒状差込部材22B,22Bを差し込むための差込用の受入溝13B,13Bとが半基布42の表裏に背中合わせに形成される。この場合、半基布42の一端側に受入片24が形成されることとなり、該受入片24を挟む位置に受入溝14Aおよび13B,13Bが位置せしめられることとなる。従って、単一棒状差込部材22Aおよび二股棒状差込部材22B,22Bを受入溝14Aおよび13B,13Bに挿入する際には、この受入片24がガイドとして作用することとなり、挿入作業が極めて容易となる。
【0025】
なお、上記各実施例において、長手基布41と半基布42とを接着する方法としては、熱融着の他に、接着剤による方法、超音波接着方法、高周波接着方法、ヒートシール方法など、任意の方法を採用することができる。
【0026】
本願発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0027】
10はモップ本体部材、11は基材、11a,11b,11cは基布、13A,13Bは受入溝、16は塵埃清拭部材、20A,20Bは取っ手部材、21A,21Bは握り部、22A,22Bは棒状差込部材、24は受入片、41は長手基布、42は半基布である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一の棒状差込部材(22A)を有する取っ手部材(20A)における単一棒状差込部材(22A)を差し込むための差込用の受入溝(13A)と、二股状の棒状差込部材(22B),(22B)を有する取っ手部材(20B)における二股棒状差込部材(22B),(22B)を差し込むための差込用の受入溝(13B),(13B)とを背中合わせに設けた三層の基布(11a),(11b),(11c)からなる袋状の基材(11)を有し、該基材(11)の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材(16)を付着させてなるモップ本体部材。
【請求項2】
前記基材(16)を構成する三層の基布(11a),(11b),(11c)における中間基布の挿入口側端縁を、表裏各側の外装基布の挿入口側端縁より長く突出させていることを特徴とする請求項1記載のモップ本体部材。
【請求項3】
単一の棒状差込部材(22A)を有する取っ手部材(20A)における単一棒状差込部材(22A)を差し込むための差込用の受入溝(13A)と、二股状の棒状差込部材(22B),(22B)を有する取っ手部材(20B)における二股棒状差込部材(22B),(22B)を差し込むための差込用の受入溝(13B),(13B)とを背中合わせに設けた三層の基布(11a),(11b),(11c)からなる袋状の基材(11)を有し、該基材(11)の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材(16)を付着させてなるモップ本体部材の製造方法であって、長方形状の1枚の長手基布(41)と該長手基布(41)の長手方向略半分の長さの半基布(42)とを重ね合わせて前記長手基布(41)の一面側に軟質羽毛状の塵埃清拭部材(16)を付着せしめてなるモップ本体部材素材を構成し、前記半基布(42)の幅方向中央線において前記長手基布(41)と前記半基布(42)とを直線状または点状に接着した後、前記長手基布(41)の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布(41)と半基布(42)とにおける両側縁部を直線状または点状に接着することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布(41)と前記半基布(42)との間に、単一の棒状差込部材(22A)を有する取っ手部材(20A)における単一棒状差込部材(22A)を差し込むための差込用の受入溝(13A)と、二股状の棒状差込部材(22B),(22B)を有する取っ手部材(20B)における二股棒状差込部材(22B),(22B)を差し込むための差込用の受入溝(13B),(13B)とが背中合わせに形成されるようにしたことを特徴とするハンディモップ用モップ本体部材の製造方法。
【請求項1】
単一の棒状差込部材(22A)を有する取っ手部材(20A)における単一棒状差込部材(22A)を差し込むための差込用の受入溝(13A)と、二股状の棒状差込部材(22B),(22B)を有する取っ手部材(20B)における二股棒状差込部材(22B),(22B)を差し込むための差込用の受入溝(13B),(13B)とを背中合わせに設けた三層の基布(11a),(11b),(11c)からなる袋状の基材(11)を有し、該基材(11)の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材(16)を付着させてなるモップ本体部材。
【請求項2】
前記基材(16)を構成する三層の基布(11a),(11b),(11c)における中間基布の挿入口側端縁を、表裏各側の外装基布の挿入口側端縁より長く突出させていることを特徴とする請求項1記載のモップ本体部材。
【請求項3】
単一の棒状差込部材(22A)を有する取っ手部材(20A)における単一棒状差込部材(22A)を差し込むための差込用の受入溝(13A)と、二股状の棒状差込部材(22B),(22B)を有する取っ手部材(20B)における二股棒状差込部材(22B),(22B)を差し込むための差込用の受入溝(13B),(13B)とを背中合わせに設けた三層の基布(11a),(11b),(11c)からなる袋状の基材(11)を有し、該基材(11)の全周と先端部の外方全体に塵埃清拭部材(16)を付着させてなるモップ本体部材の製造方法であって、長方形状の1枚の長手基布(41)と該長手基布(41)の長手方向略半分の長さの半基布(42)とを重ね合わせて前記長手基布(41)の一面側に軟質羽毛状の塵埃清拭部材(16)を付着せしめてなるモップ本体部材素材を構成し、前記半基布(42)の幅方向中央線において前記長手基布(41)と前記半基布(42)とを直線状または点状に接着した後、前記長手基布(41)の先端側を基端側に重ね合わせるようにして二つ折りし、さらに上記のように二つ折りに重ね合わされた長手基布(41)と半基布(42)とにおける両側縁部を直線状または点状に接着することにより、二つ折りに重ね合わされた前記長手基布(41)と前記半基布(42)との間に、単一の棒状差込部材(22A)を有する取っ手部材(20A)における単一棒状差込部材(22A)を差し込むための差込用の受入溝(13A)と、二股状の棒状差込部材(22B),(22B)を有する取っ手部材(20B)における二股棒状差込部材(22B),(22B)を差し込むための差込用の受入溝(13B),(13B)とが背中合わせに形成されるようにしたことを特徴とするハンディモップ用モップ本体部材の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−183173(P2012−183173A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47844(P2011−47844)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(504175316)昭和紙工 株式会社 (3)
【出願人】(596106249)株式会社本田洋行 (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(504175316)昭和紙工 株式会社 (3)
【出願人】(596106249)株式会社本田洋行 (6)
【Fターム(参考)】
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