説明

ハンドホールおよびハンドホール設置構造

【課題】周辺の土砂を固く突き固めた場合でも、内部からの排水を促進し、短時間での復旧が容易なハンドホールおよびハンドホール設置構造を提供する。
【解決手段】ハンドホールは、地中に埋設され、底部、側壁部、ケーブル挿入部、開口部、および排水管を備える。底部は、最下部に位置する。側壁部は、底部から上方へ延び、底部とともに収容室を形成している筒状である。複数のケーブル挿入部は、側壁部を貫き、ケーブルが挿入される。開口部は、側壁部を貫き、下端がケーブル挿入部の下端よりも下方に位置する。排水管は、開口部に挿入され、底部と概ね平行に外側に延び、収容室に流入した水を収容室の外側へ案内する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ハンドホールおよびハンドホール設置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地下に埋設されている電気や電話などのケーブルを保守するために、ケーブルの所定間隔ごとにハンドホールが設けられている。ハンドホールは、例えばコンクリートなどにより底部を有する筒状に形成され、地中に埋設されている。このようなハンドホールは、周辺の降水によって内側の収容室に水が浸入する。そこで、従来のハンドホールは、底部に周囲よりも肉厚の薄い薄肉部を形成し、この薄肉部を貫く穴を形成することにより、水抜き用の穴を形成している。
【0003】
しかしながら、ハンドホールを地中に埋設する場合、ハンドホールの下方すなわち底部を支持する支持層および支持層より下方の土砂層は、ハンドホールを確実に支持するために固く突き固められている。そのため、底部に水抜き用の穴を形成しても、ハンドホールが形成する収容室内の水は、突き固められた支持層および土砂層に浸透しにくい。その結果、集中豪雨など短時間の大量の降水があると、ハンドホールの排水が不十分となり、ケーブルの腐食や損傷の原因となる。また、ハンドホールの近辺に電源がない場合、電動水中ポンプなどを用いたハンドホールからの排水が困難となり、復旧に長時間を必要とするという問題も生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−24337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、周辺の土砂を固く突き固めた場合でも、内部からの排水を促進し、短時間での復旧が容易なハンドホールおよびハンドホール設置構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態のハンドホールによれば、地中に埋設される。ハンドホールは、底部、側壁部、ケーブル挿入部、開口部、および排水管を備える。底部は、最下部に位置する。側壁部は、前記底部から上方へ延び、前記底部とともに収容室を形成している筒状である。複数のケーブル挿入部は、前記側壁部を貫き、ケーブルが挿入される。開口部は、前記側壁部を貫き、下端が前記ケーブル挿入部の下端よりも下方に位置する。排水管は、前記開口部に挿入され、前記底部と概ね平行に外側に延び、前記収容室に流入した水を前記収容室の外側へ案内する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を示す模式的な断面図
【図2】図1の矢印II方向から見た矢視図
【図3】第2実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を示す図1に相当する模式図
【図4】第3実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を示す図1に相当する模式図
【図5】第4実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を示す図1に相当する模式図
【図6】第5実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を示す図1に相当する模式図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、ハンドホールおよびその設置構造の具体的な複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0009】
(第1実施形態)
第1実施形態によるハンドホールおよびその設置構造を図1に示す。図1に示すようにハンドホール10は、底部11および側壁部12を備えている。このようにハンドホール10は、矩形状の底部11を有し、側壁部12が四角筒状に形成され、地面13よりも下方すなわち地中に埋設される。ハンドホール10は、例えばコンクリートなどにより底部11および側壁部12が一体に形成されている。これにより、ハンドホール10は、内側に底部11と側壁部12とに囲まれた収容室14を形成している。ハンドホール10は、底部11と反対側の端部が開口しており、この開口する端部に蓋部材15が取り付けられる。この蓋部材15は、上端面が地面13とほぼ同一の面上に位置している。蓋部材15は、ハンドホール10から着脱可能である。このような構成のハンドホール10の場合、作業者は、蓋部材15を取り外すことにより、ハンドホール10の収容室14に収容された各種の機器を取り扱うことができる。なお、ハンドホール10は、四角の筒状に限らず、多角形の筒状、円筒状や楕円筒状など、任意の形状に成形することができる。
【0010】
ハンドホール10は、側壁部12を貫くケーブル挿入部21を有している。ケーブル挿入部21は、側壁部12を板厚方向に貫いてハンドホール10の内部の収容室14と外部とを接続している。このケーブル挿入部21は、ケーブル22が挿入される。ケーブル22は、例えば地中に埋設される電力線や電話線などを構成する。ケーブル22は、ハンドホール10の一端に設けられているケーブル挿入部21から収容室14を経由して、ハンドホール10の他端に設けられているケーブル挿入部21へ延びている。ケーブル22は、例えばその中間部分に設けられる中継器や、端部同士を接続するジョイントなどの図示しない中間機器を有している。ハンドホール10の収容室14にこれらの中間機器を収容することにより、中間機器は容易に保守が施される。
【0011】
ケーブル22は、外側がケーブル保護管23で保護されている。ケーブル22は、外径がケーブル保護管23の内径よりも小さい。そのため、ケーブル22とケーブル保護管23との間には、この径の差に対応する隙間が形成されている。ケーブル保護管23は、ケーブル22の外周側においてケーブル挿入部21に取り付けられている。これにより、ケーブル保護管23は、ケーブル22とハンドホール10との直接的な接触を防止し、ケーブル22を保護している。このケーブル保護管23の外周側においてハンドホール10との間には、目止剤24が充填されている。目止剤24は、ケーブル保護管23とケーブル挿入部21との間を目止めし、ケーブル保護管23と側壁部12との間の隙間から収容室14側へ水が浸入するのを防止する。
【0012】
ハンドホール10は、ケーブル挿入部21に加えて、側壁部12を貫く開口部31を有している。なお、図1では、開口部31とケーブル挿入部21との間の側壁部12の表示を省略している。この開口部31は、下端すなわち底部11側の端部がケーブル挿入部21の下端よりも下方すなわち底部11側に位置している。つまり、図2に示すように、開口部31の下端は、ケーブル挿入部21の下端よりも下方に位置している。この開口部31は、ケーブル挿入部21と同様に側壁部12を貫いて、収容室14とハンドホール10の外側とを接続している。
【0013】
ハンドホール10は、この開口部31に挿入されている排水管32を備えている。排水管32は、開口部31に挿入されており、底部11と概ね平行にハンドホール10の外側へ延びている。排水管32は、収容室14と反対側の端部に管端部33を形成している。収容室14の内側に浸入した例えば雨水などは、この開口部31に挿入された排水管32を経由して収容室14の外部へ排出される。すなわち、収容室14に浸入した水は、排水管32に案内されてハンドホール10の外部へ排出される。
【0014】
上述したハンドホール10は、図1に示すように地中に埋設される。この場合、ハンドホール10を地中で強固に保持するために、ハンドホール10の底部11側には支持層部41が設けられている。支持層部41は、突き固められた土砂層またはコンクリートなどにより形成されている。支持層部41は、ハンドホール10を保持するために、水平に形成されている。この支持層部41のさらに下方には、土砂層42が位置している。土砂層42は、図示しない地下水脈よりも上方に位置している。
【0015】
一方、ハンドホール10の外側すなわち側壁部12の外側には、保護土砂層51が設けられている。保護土砂層51は、ハンドホール10から延びているケーブル22を保護する土砂層であり、ケーブル22に沿って隣り合う他のハンドホール10まで設けられている。保護土砂層51は、比較的目の粗い土砂によって形成されており、比較的高い水の浸透性が確保されている。保護土砂層51の下方を含む周囲には、通常の土砂層42が位置している。なお、図1では、保護土砂層51と土砂層42との境界を明示しているが、実際は保護土砂層51と土砂層42との境界は不連続かつ不明確である。
【0016】
ハンドホール10は、底部11に板厚方向に貫く排水穴61を設けてもよい。排水穴61は、底部11の収容室14側の端部に設けられている集水凹部62と、底部11の外側とを接続している。この排水穴61には、底部排水管63が挿入されている。底部排水管63は、一方の端部が底部11の集水凹部62に位置し、他方の端部が支持層部41の下方の土砂層42に位置している。これにより、集水凹部62に集められた水は、底部排水管63を経由して土砂層42へ排出される。
【0017】
このように、上記したハンドホール10および保護土砂層51は、ハンドホール設置構造を構成している。
上記のようなハンドホール10の場合、降水などによってハンドホール10の内部の収容室14に水が溜まる。通常の場合、収容室14に浸入した水は、集水凹部62へ集められ、底部排水管63を経由して土砂層42へ排出される。しかし、支持層部41よりも下方の土砂層42は、支持層部41を形成し、ハンドホール10を支持するために強固に突き固められている。そのため、底部排水管63を経由する水は、支持層部41の下方に位置する土砂層42へ浸透しにくい。その結果、特に集中豪雨などのように短時間で大量の降水があった場合、収容室14からの排水は不十分になるおそれがある。収容室14からの排水が不十分になると、ケーブル22やケーブル22に設けられている図示しない中間機器がハンドホール10の内部で浸水するおそれがある。
【0018】
そこで、第1実施形態の場合、ハンドホール10は開口部31に挿入されている排水管32を備えている。排水管32が挿入される開口部31の下端は、ケーブル22が挿入されるケーブル挿入部21の下端よりも下方に位置している。そして、排水管32は、収容室14とは反対側の端部である管端部33が、水の浸透性が高い保護土砂層51に開口している。そのため、収容室14の水は、底部排水管63だけでなく、排水管32からも外部へ排水される。具体的には、ハンドホール10の内部の収容室14に水が浸入し、底部排水管63からの排水だけでは不十分になると、収容室14における水位は蓋部材15側へ上昇する。収容室14における水位が開口部31に達すると、収容室14の水は、排水管32を経由して管端部33から水の浸透性が高い保護土砂層51へ排水される。その結果、収容室14から外部への排水は促進される。
【0019】
また、上記の通り開口部31の下端すなわち排水管32の下端は、ケーブル挿入部21の下端よりも下方に位置する。そのため、収容室14における水位がケーブル22に達する前に、排水管32からの排水が開始される。その結果、収容室14に収容されているケーブル22や中間機器の浸水は回避される。また、収容室14における水位の上昇によって仮にこれらが浸水しても、収容室14の水は排水管32を経由して保護土砂層51へ排水される。これにより、収容室14は早期に浸水状態から脱し、ケーブル22や中間機器を迅速に復旧することができる。
【0020】
以上説明したように、第1実施形態では、収容室14に浸入した水は、底部排水管63だけでなく開口部31に挿入された排水管32を経由して保護土砂層51へ排水される。排水管32は、収容室14と反対側の管端部33が水の浸透性が高い目の粗い保護土砂層51に面している。そのため、収容室14の水は、排水管32を経由して速やかに外部の保護土砂層51へ排水される。したがって、支持層部41の下方の土砂層42を固く突き固めた場合でも、収容室14からの排水を促進することができる。また、収容室14からの排水が促進されるため、ケーブル22および中間機器を短時間で容易に復旧することができる。
【0021】
また、第1実施形態では、排水管32が挿入される開口部31は、下端がケーブル挿入部21の下端よりも下方に位置している。そのため、収容室14の水は、水位がケーブル22に達する前に排水管32へ流入する。したがって、ケーブル22や中間機器の浸水を予め回避できる。また、仮に想定外の降水によってケーブル22や中間機器が浸水しても、収容室14の水はより下方に位置する排水管32から速やかに排水される。したがって、収容室14に収容されているケーブル22および中間機器を短時間で復旧することができる。
【0022】
(第2実施形態)
第2実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を図3に示す。
第2実施形態の場合、図3に示すように排水管32は、その途中において下端側に複数の孔71を有している。孔71は、排水管32を貫いて内側と外側とを接続している。これにより、排水管32を流れる水は、先端の管端部33からだけでなく、途中の孔71からも流出する。排水管32は、ケーブル22とともに保護土砂層51で覆われている。そのため、排水管32の水は、管端部33および孔71から保護土砂層51へ吸水される。
以上のように、第2実施形態では、収容室14から排出される水は、排水管32の管端部33だけでなく孔71からも保護土砂層51へ浸透する。したがって、より速やか、かつ確実に収容室14の水を排水することができる。
【0023】
(第3実施形態)
第3実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を図4に示す。
第3実施形態の排水管32は、第2実施形態と同様に孔71を有している。第3実施形態の場合、この排水管32の孔71に面する部分、すなわち排水管32の孔71の下方に吸水層72を備えている。吸水層72は、保護土砂層51と同一または保護土砂層51に近い水の浸透性を有している。この吸水層72は、保護土砂層51の下方に、この保護土砂層51と連続して任意の範囲で設定されている。これにより、排水管32の管端部33および孔71から排出された水は、保護土砂層51だけでなく吸水層72にも浸透する。このように保護土砂層51に連続する吸水層72を設けることにより、排水管32の周辺における吸水性は向上する。その結果、ハンドホール10から排出される水の量が増加しても、排水性の低下が抑制される。
【0024】
以上のように、第3実施形態では、収容室14から排出される水は、排水管32を経由して保護土砂層51だけでなく吸水層72にも浸透する。これにより、排水管32の周囲において吸収可能な水の量は増大する。したがって、より速やか、かつ確実に収容室14の水を排水することができる。
【0025】
(第4実施形態)
第4実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を図5に示す。
第4実施形態の排水管32は、収容室14側の端部81が収容室14内に突出しており、この端部81に浮き部材82を有している。これにより、排水管32の収容室14側の端部81は、浮き部材82に追従して収容室14の内部を上下へ移動する。つまり、収容室14に流入した水は、その水位が上下へ変化する。排水管32の端部81に浮き部材82を設けることにより、排水管32の端部81は、この収容室14における水位の変化に応じて上下へ移動する。
【0026】
このような第4実施形態の場合、急な増水によって収容室14内の水位がケーブル22よりも高い水位Hまで上昇したとき、浮き部材82によって排水管32の端部81も上昇した水位Hの近傍まで移動する。そのため、収容室14内の水は、水位Hに近い、より高い位置から排水管32を経由して保護土砂層51へ排水される。その結果、収容室14からの排水は促進される。一方、収容室14における水位が集水凹部62まで低下したとき、浮き部材82に追従する排水管32の管端部33も底部11の近傍まで移動する。このとき、排水管32を経由して連続的に排水されていれば、排水管32よりも低い集水凹部62に集められた水も、サイフォンの原理によって排水管32から保護土砂層51へ排水される。その結果、収容室14における水位に関わらず、収容室14の水は排水される。
【0027】
第4実施形態では、排水管32の収容室14側の端部81に浮き部材82を設けることにより、この端部81は収容室14における水位によって上下する浮き部材82に追従して上下に移動する。そのため、収容室14における水位が高いとき、より高い位置から保護土砂層51への水の流れが形成される。したがって、収容室14の内部の水を迅速に排水することができる。また、収容室14における水位が開口部31よりも下方に変化した場合でも、収容室14の水はサイフォンの原理によって収容室14の外部へ排出される。したがって、収容室14における水位に関係なく、収容室14の水を外部へ排水することができる。
【0028】
(第5実施形態)
第5実施形態によるハンドホールおよびハンドホール設置構造を図6に示す。
上述の第1実施形態から第4実施形態では、排水管32をケーブル22が挿入されるケーブル挿入部21とは別の開口部31に挿入する例について説明した。
これに対し、第5実施形態の場合、ハンドホール10は、側壁部12に、この側壁部12を貫く開口部91のみを有している。この開口部91には、排水管92が挿入されている。そして、この排水管92の内側には、ケーブル22およびケーブル保護管23が挿入されている。すなわち、ケーブル22およびケーブル保護管23は、開口部91に挿入されている排水管92の内側に挿入されている。このとき、ケーブル22の外周側を保護するケーブル保護管23は、スリーブ93などによって排水管92の内側に排水管92と接しないように支持されている。スリーブ93は、ケーブル保護管23から放射状に延びている。これにより、ケーブル保護管23の下端と排水管92の下端との間には、水が流れる隙間94が形成されている。
【0029】
このような第5実施形態の場合も、第1実施形態から第4実施形態と同様に、収容室14に流入した水の水位が上昇すると、収容室14の水はケーブル保護管23と排水管92との間の隙間94を経由して保護土砂層51へ排水される。この場合、排水管92が挿入される開口部91の下端は、ケーブル保護管23の下端よりも下方に位置している。そのため、収容室14の水は、その水位がケーブル保護管23に達する前に、排水管92を経由して保護土砂層51へ排水される。
以上のように、第5実施形態では、開口部91にケーブル保護管23および排水管92が挿入されている。そのため、ハンドホール10の側壁部12に加工すべき開口部91の数が低減される。したがって、ハンドホール10の加工を容易にすることができる。
【0030】
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
図面中、10はハンドホール、11は底部、12は側壁部、14は収容室、21はケーブル挿入部、22はケーブル、31、91は開口部、32、92は排水管、51は保護土砂層、71は孔、72は吸水層、82は浮き部材、94は隙間を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中に埋設されるハンドホールであって、
最下部に位置する底部と、
前記底部から上方へ延び、前記底部とともに収容室を形成している筒状の側壁部と、
前記側壁部を貫き、ケーブルが挿入される複数のケーブル挿入部と、
前記側壁部を貫き、下端が前記ケーブル挿入部の下端よりも下方に位置する開口部と、
前記開口部に挿入され、前記底部と概ね平行に外側に延び、前記収容室に流入した水を前記収容室の外側へ案内する排水管と、
を備えるハンドホール。
【請求項2】
前記排水管は、下端側に内側と外側とを接続する複数の孔を有する請求項1記載のハンドホール。
【請求項3】
前記排水管は、前記収容室側の端部に浮き部材を有し、その端部が前記浮き部材とともに前記収容室の内側で上下へ移動可能である請求項1または2記載のハンドホール。
【請求項4】
地中に埋設されるハンドホールであって、
最下部に位置する底部と、
前記底部から上方へ延び、前記底部とともに収容室を形成している筒状の側壁部と、
前記側壁部を貫く開口部と、
下端との間に隙間を形成しつつケーブルを支持し、前記開口部の内側に挿入され、前記底部と概ね平行に外側に延び、前記収容室に流入した水を前記収容室の外側へ案内する排水管と、
を備えるハンドホール。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項記載のハンドーホールと、
前記開口部の中心軸を延長した仮想延長線上において前記排水管の外側を覆い、前記排水管の外側を保護し、水の浸透性を有する保護土砂層と、
前記保護土砂層において前記排水管から水が排出される部分に設けられ、前記保護土砂層と同一または近似する水の浸透性を有し、前記保護土砂層に連続する吸水層と、
を備えるハンドホール設置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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