説明

バイオアベイラビリティを改善した緑茶抽出物

本発明は、ビタミンC又はビタミンC類似体とともにOPCなどの天然酸化防止剤によって安定化させた緑茶配合物に関する。本発明はまた、緑茶カテキンのバイオアベイラビリティを増大させるための、OPCとアスコルビン酸との混合物の使用に関する。本発明はまた、安定化させた緑茶製剤を含有する食品組成物、医薬組成物、又は化粧用組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、ビタミンC又はビタミンC類似物とともにプロシアニジンオリゴマー(OPC)などの天然酸化防止剤によって安定化させた緑茶製剤に関する。本発明はまた、緑茶カテキンのバイオアベイラビリティを増大させ、カテキンの有益な健康効果を最大化するための、複数のOPCとアスコルビン酸との混合物の使用に関する。本発明はまた、安定化させた緑茶製剤を含有する食品、ペット用食品、食品サプリメント、医薬組成物、又は化粧用組成物に関する。
【0002】
[発明の背景]
世界中で水に次いで最も一般的に摂取される飲料である緑茶は、いくつかの重要な健康上の恩恵をもたらす。これら恩恵を担っていると考えられる化合物は、ポリフェノール、及び特にカテキンである。
【0003】
主要な緑茶ポリフェノール(フラバノン−3−オール)は、カテキン、すなわち(+)−カテキン(C)、及びその立体異性体、並びに4つの誘導体、すなわち(−)−エピカテキン(EC)、(−)−エピガロカテキン(EGC)、(−)−エピガロカテキン−3−ガラート(EGCg),(−)−エピカテキン−3−ガラート(ECg)である。
【0004】
カテキンの量は、光、降雨、温度、養分利用性、葉齢、遺伝子の性質などの植物の代謝に影響を与える要因に依存して変化するが、その量は通常、生の緑茶葉乾燥物質の20〜30%を占める。カテキンは、緑茶の全ポリフェノール含有量の約80%に相当する。カテキンは、緑茶を製造している間にはめったに破壊されることはないので、カテキンは、市販されている緑茶抽出物の主要部分となる。
【0005】
緑茶カテキンは、反応性酸素種及び反応性窒素種の除去、遊離金属のキレート化、転写因子の阻害、及びリポキシゲナーゼ、シクロキシゲナーゼなどの酸化酵素の阻害を含む酸化防止活性にたびたび関係するいくつかの健康効果を示す。
【0006】
ポリフェノールの健康効果は、摂取量及びポリフェノールのバイオアベイラビリティに依存している。しかしながら、ポリフェノールのバイオアベイラビリティは、乏しく、それは、生理的条件のもとでポリフェノール化合物の特別な不安定性と関係しているように思われる。
【0007】
悪条件下で緑茶カテキンの安定性を増大させる可能性のある戦略の1つは、酸化防止剤によってカテキンを保護して酸素にさらされることで生ずる化学変化を防止することである。例えば、Rodeら(2002)が示すところによると、水溶性酸化防止剤(ビタミンC)を組み込むことで、緑茶カテキンを乳剤中で安定化させたが、Rodeらがブチル化ヒドロキシトルエン、又はプロピルガラートなどの脂溶性酸化防止剤を使用した場合には、何ら効果を見出さなかった。実際に、4つのカテキン種の全部、特にEgC及びEgCgは、アスコルビン酸が存在する場合は安定化されることが判明したが、この保護は用量依存性である。アスコルビン酸のこの保護効果は長らく知られていたが、バイオアベイラビリティに対するその効果は確認されていない。実際に、G.Williamsonら、Int.J.Vitam.Nutri Res.77(3)2007、224−235の中で、酸化防止剤(ビタミン及びカロテノイド)を加えることは、カテキンのようなポリフェノールのバイオアベイラビリティに対して何の効果もないことが最近示された。
【0008】
したがって本発明の目的は、安定性を改善し、バイオアベイラビリティを増大させたカテキンを含有する製剤を提供することで、上記問題に対処することである。本発明の目的はまた、食品又はペットフード製品、栄養サプリメント又は食品サプリメント、化粧用調製物又は医薬用調製物における用途に使用できる増大したバイオアベイラビリティを有する緑茶製剤を提供することである。
【0009】
[発明の概要]
したがって、本発明の第1の目的は、カテキン、特に緑茶カテキンのバイオアベイラビリティを増大させる製品を調製するための、プロシアニジンオリゴマー(OPC)及びアスコルビック酸若しくはビタミンC類似体の混合物の使用を提供することである。
【0010】
有利なことには、この組成物によって、カテキン内容物の改善された安定性及びバイオアベイラビリティがもたらされる。さらに、この組成物は、より良好なバイオアベイラビリティ及び安定性の形態で強化された栄養価を有する。この組成物は、直接使用してもよく、又は濃縮又は乾燥し粉末にして毎日摂取する食品用のいくつかの用途若しくは他の栄養用途のために使用してもよい。
【0011】
本発明の別の目的は、本発明による製剤を含有する、食品、ペットフード、化粧用調製物、栄養サプリメント又は医薬用調製物を提供することである。
【0012】
別の態様では、本発明は、OPC及びアスコルビン酸の組合せを使用して、緑茶カテキンの安定性及びバイオアベイラビリティを増大させる方法を提供する。
【0013】
別の目的は、皮膚健康の改善、特に皮膚の光防護、又は老化に対する皮膚組織の保護を対象とした、口腔用、化粧用又は医薬用の組成物を調製するための上記製剤の使用を提供することである。
【0014】
他の別の目的は、体重管理、循環器疾患、2型糖尿病、認知機能又は炎症を対象とした、口腔用、局所用又は医薬用の組成物を調製するための上記製剤の使用を提供することである。
【0015】
本発明は、消費者に、バイオアベイラビリティ及び生物学的効率が増大した緑茶カテキンに基づく改善された組成物を今や利用可能にする。
【0016】
本発明を、添付図面に示した本発明の実施形態のいくつかを参照して、以下にさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】ビタミンC及びOPC(IndEna)の増加する各濃度の存在下、緑茶の5時間インキュベーションにおけるEGCg安定性を示す図である。
【図2】0.2mMのビタミンC、及びOPCの増加する濃度の存在下、緑茶の5時間インキュベーションにおけるEGCg安定性を示す図である。
【図3】緑茶カテキン投与に関する、臨床試験の設計を示す図である。
【図4】各々の治療A、B、C及びDに関する血漿薬物動態のための血液採取を示す図である。
【0018】
[発明の詳細な説明]
以下の説明内では、用語「緑茶カテキン」は、カテキン(C)、エピカテキン(EC)、ガロカテキン(GC)、ガロカテキンガラート(GCG)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガラート(ECg)、エピガロカテキンガラート(EGCg)を意味すると理解する。
【0019】
第1の目的によれば、カテキンを含有する製剤の使用に関わる。この製剤は、緑茶カテキンのバイオアベイラビリティを増大させるために、プロシアニジンオリゴマー(OPC)とアスコルビン酸との混合物を含む。
【0020】
実際に、生理的条件下でいくつかの分子を検査すると、カテキンを含有する製剤にOPC及びアスコルビン酸(ビタミンC)又はビタミンC類似体(フラネオールなど)を加えることにより、驚くべきことには、上記カテキンのバイオアベイラビリティの有意な改善が見込まれることが判明した。
【0021】
好ましい実施形態では、カテキンは緑茶に由来する。代替として他のカテキン源、例えば、野生植物の果実、特にベリー(クランベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、エルダーベリー、ナナカマドの実、チョークベリー、マルメロなど)、ココア、豆又は果実を使用してもよい。
【0022】
緑茶(又は、他の植物源)は、生の、濃縮した、又は乾燥した材料、例えば、風乾若しくは凍結乾燥材料の形態で使用してもよい。組成物中のカテキンの量は、上記製剤の用途に左右されよう。好ましい実施形態では、カテキンは、特に緑茶抽出物の形態では1〜50%の間の含有量でもよく、最も好ましくは5〜30%でもよい。
【0023】
OPCは、ブドウ源であることが好ましい。好ましい実施形態では、例えば、OPCは松の樹皮又はブドウの種子から入手できる。OPC源として知られているものばかりでなく、代替としてココア及び野イチゴ抽出物もOPC源として使用することもできる。
【0024】
プロシアニジンオリゴマー及びアスコルビン酸は、カテキンに、カテキンのバイオアベイラビリティを少なくとも改善し、及び/又はカテキンを投与することによって治療又は防止できる障害の症状を軽減若しくは阻止するのに十分な量で加えられる。このことを実現するのに適合した量を、「治療有効量」として定義する。この目的に有効な量は、患者の疾患の重症度、並びに/又は体重及び全般的な状態など、当業者に周知のいくつかの要因に左右されよう。予防的な適用では、本発明による組成物は、特定の障害に罹りやすい、或いはその危険性のある患者に投与される。この特定の障害は、疾患を発症する危険性を少なくとも部分的に軽減するのに十分な量のヘスペレチンを投与することによって治療又は防止できるものである。このような量は、「予防有効量」と定義される。さらに、正確な量は、患者の健康状態や体重などの患者特有のいくつかの要因に依存する。
【0025】
好ましい実施形態では、組成物は、ブドウ種子抽出物中で60〜99%に変動し得るOPC含有量に依存して、1〜80%、好ましくは10〜40%のブドウ種子抽出物を含有する。アスコルビン酸又はビタミンC類似体は、(緑茶抽出物に対して)0.1〜15%、最も好ましくは1〜6%の量で存在してもよい。
【0026】
別の様態によると、本発明は、食材、食品サプリメント、ペットフード製品、化粧用調製物、又は医薬用調製物における、上記の製剤を含む口腔組成物に関する。
【0027】
好ましい実施形態では、上記組成物は、人が摂取する食品組成物を補完する。この食品組成物は、完全栄養調合乳、酪農製品、冷蔵若しくは常温保存可能飲料、粉末飲料、ミネラルウォータ若しくは精製水、液体ドリンク、スープ、健康補助食品、食事代替品、栄養バー、菓子、乳製品若しくは発酵乳製品、ヨーグルト、ミルクベース粉末、経腸栄養剤、幼児用調合乳、幼児用栄養製品、シリアル製品若しくはシリアル系発酵製品、アイスクリーム、チョコレート、コーヒー、マヨネーズ、トマトピューレ、若しくはサラダドレッシングなどの料理用製品、又はペットフードであってもよい。
【0028】
摂取については、口腔用組成物、特に食品サプリメントの多くの実施形態が可能である。こうしたものは、糖衣錠、丸薬、ペースト、ガム、ゼラチンカプセル、ゲル、乳剤、錠剤、カプセル、又は飲用に適した液剤若しくは乳剤を製造する通常の方法により配合され、次いで、これらは、水、又は他の任意の周知の手段で直接摂取できる。
【0029】
上記の製剤は、食品サプリメント若しくは栄養強化食品の他の任意の形態、例えばフードバー、又は圧縮若しくは非圧縮粉末に組み込んでもよい。これらを調製する方法は、常識である。
【0030】
食品組成物又は食品サプリメントは、甘味料、安定剤、酸化防止剤、添加剤、香味料、又は着色剤を含んでもよい。この組成物は、アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネラル、カロテノイド、ポリフェノールなどの合成又は天然生物活性成分を含んでもよく、こうした成分は、低温殺菌及び/又は乾燥の前に、乾式混合又は湿式混合のいずれかによって前記組成物に加えることができる。
【0031】
ある実施形態によると、本発明の組成物を化粧用に使うこともできる。「化粧用途」とは、人間又はペットの皮膚、毛、及び/又は髪の美的側面又は快適さを改善し得る非治療的な使用を意味する。
【0032】
化粧用に使用する場合、本発明の食品組成物又は食品サプリメントは、上述の食品組成物又は食品サプリメントのいかなる形態をとってもよい。それは、健康補助食品の形態であることが好ましく、液剤、噴霧液、錠剤、カプセル、ゼラチンカプセル、トローチ、粉末、ゲル、乳剤などの液体又は乾燥形態でもよい。それは、カプセルの形態であることがさらに好ましい。化粧用サプリメントは、皮膚に関して活性な化合物をさらに含むことができる。
【0033】
有益な効果を得るために個人が摂取する製剤、又は食品組成物若しくは食品サプリメントの量も、個人の大きさ、タイプ、及び年齢に左右されよう。
【0034】
別の実施形態では、医薬組成物を予防及び/又は治療処置のために投与できる。治療用途では、疾患及び合併症の症状を治癒、又は少なくとも部分的に阻止するのに十分な量の組成物を、以下で説明するような疾患を既に患っている患者に投与する。このことを実現するのに適合した量を、「治療有効量」として定義する。このために有効な量は、患者の疾患の重症度と、体重及び全般的な状態に左右されよう。予防的な適用では、本発明による組成物を、特定の疾患に罹りやすい、或いはその危険性がある患者に投与する。このような量は、「予防有効量」と定義される。予防的使用では、正確な量は、患者の健康状態及び体重にやはり依存する。
【0035】
本発明の化合物は、医薬として許容できる担体と共に投与することが好ましく、担体の性質は、投与方式、例えば、経腸、経口又は局所(眼を含む)ルートにより異なる。所望の製剤は、例えば、医薬品等級のマンニトール、ラクトース、でんぷん、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、炭酸マグネシウムを含む様々な賦形剤を使用して作ることができる。この組成物は、錠剤、カプセル、丸薬、液剤、懸濁液、シロップ、乾燥経口サプリメント、湿潤経口サプリメントであってもよい。
【0036】
当業者であれば、対象とする組織、例えば、皮膚、結腸、胃、眼、腎臓又は肝臓を活性な化合物の標的とするために、投与経路を考慮に入れて、自身の知識に基づき、適切な構成要素及び生薬形態を選択することは理解されよう。
【0037】
本発明は、上記製剤の局所的化粧用途にも関する。この製剤を、例えば、ローション、シャンプー、クリーム、日焼け防止、日焼け用クリーム、アンチエイジングクリーム、及び/又は軟膏に製剤化してもよい。局所的に使用可能なこの組成物は、例えばCTFA作のCosmetic ingredients Handbook,Washingtonに記載されているものなどの、化粧品に使用できる脂肪又は油をさらに含む。化粧的に活性な他の成分を添加することもできる。組成物は、構造化剤及び乳化剤をさらに含む。他の賦形剤、着色剤、香料、又は乳白剤を組成物に加えることもできる。本化粧用製品が、当業者が周知の様々な成分の混合物を含んで、上記物質が早く皮膚へ浸透することを確実にし、保存中のその分解を防止することは理解されよう。
【0038】
本発明のコンセプトが、現在使われている医薬品を補助する補助療法としても同様に適用し得ることは理解されよう。本発明の化合物は、食品材料とともに容易に投与できるので、多量の前記物質を含有する特別な臨床用食品を適用し得る。添付してある特許請求の範囲とともに本明細書を読むと、当業者が、本明細書に述べた具体的な実施形態に対し、様々の異なった代替形態を想像することは明らかであろう。
【0039】
本発明の製品は、カテキンの有効性を増大させるために使用してもよい。カテキンは、例えば、皮膚健康を改善し、循環器疾患、2型糖尿病、認識機能、又は炎症の防止又は治療にプラス効果を有することが知られている。カテキンは、体重の管理低減にも使うことができる。したがって、本発明の口腔用組成物は、皮膚健康の改善、特に皮膚の光防護、又は老化に対する皮膚組織の保護のために使用できる。例えば、皮膚の老化を遅らせるのにも使用できる。口腔用組成物は、敏感な、乾燥した、若しくは反応性の皮膚の防止又は治療に、又は皮膚の密度若しくは張りの改善にも有用となり得る。
【0040】
人間又はペットの皮膚に対する本発明による組成物の効果は、最小紅班線量(MED)、測色、経表皮水分喪失量、DNA修復、インターロイキン及びプロテオグリカン産生の測定量、又はコラーゲナーゼ活性、バリア機能、若しくは細胞再生を含む従来の方法を使用して測定することができる。
【0041】
本発明を、以下で説明する非限定の実施例を用いてさらに例示する。
【実施例】
【0042】
実施例1:緑茶カテキンの安定性試験
材料及び方法
市販の緑茶抽出物(即席緑茶TCTG)をCholadi工場(Cherambadi、India)から入手した。抽出物を90℃で緑葉から水抽出し、その後噴霧乾燥することによって調製した。2つのバッチを使用した。バッチのカテキンのプロファイルを表Iに報告する。
【0043】
【表1】

【0044】
様々な品質のブドウ種子OPC(プロシアニジンオリゴマー)を、Gravinol製品シリーズに関してはIndena(Milan、Itary)、キッコーマン(Noda−City、Japan)から、及びVitaflavan 50に関してはDRT(Dax、France)から受領した。松樹皮OPC(Oligopin)は、DRT(Dax、France)から贈られた。
【0045】
フラネオール(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノン)、ホモフラネオール、フラネオールメチルエーテル、及びノルフラネオールをGivaudan(DubEndorf、Switzerland)から購入した。ビタミンC、マルトール、システイン、及びメタ亜硫酸水素塩は、Sigma−Aldrich(Buchs、Switzerland)からのものであった。
【0046】
ステアロイル乳酸ナトリウム(SSL)及びジアセチル酒石酸モノグリセリドエステル(Datem)は、Danisco(Copenhagen、Denmark)からのものであった。
【0047】
リン酸二水素ナトリウム一水和物、及びリン酸水素二ナトリウム二水和物は、Merck(Darmstadt、Germany)からのものである。
【0048】
HPLC較正に使用したカテキン標準は、Extrasynthese(Genay、France)から入手した。
【0049】
次の方法に従ってサンプルを調製した。要約すると、各サンプルを酢酸(30%最終濃度)で30分間処理後、10%アセトニトリル、0.5mg/mL EDTA、及び0.5 mg/mLアスコルビン酸を含有する水溶液に加えた。混合物を14000×gで30分間遠心分離機にかけて、上澄みをHPLCで分析した。このプロトコルに従うと、すべてのカテキンを完全に回収することが可能になる。
【0050】
緑茶カテキンは、ISO FDIS 14502−2法に基づく分析方法を用いて、逆相HPLCで決定した。HPLCシステムは、紫外線可視フォトダイオードアレイ及び蛍光検出器を装備した1100シリーズ Hewlett−Packard(Geneva、Switzerland)を使用した。蛍光発光(励起:280nm;発光:310nm)によって検出されたカテキン及びエピカテキンを除き、280.4nmにおけるUV吸収によってカテキンを検出された。サンプル(10μl)をZorbax RX−C18カラム(4.6mm内径×250mm長さ、Agilent technologies)上で分離した。室温で表IIに報告された勾配を使用して分離した。流量は1.0mL/minであった。
【0051】
【表2】

【0052】
緑茶カテキン(C、EC、EgC、EgCg、ECg)のサンプル濃度を対応する較正曲線を基準にして算出し、初期値(時間0のサンプル)の%として報告した。緑茶サンプルに内在するカフェインは、選択したアッセイ条件の下では安定であるので、そのカフェインをすべての計算で内部標準として使用した。したがって、生の緑茶抽出物中に見出されたカフェイン濃度を、データの正規化に使用した。
【0053】
緑茶及び酸化防止剤又は対応する製剤は、pH7.4(Na−Pi、100mM)のバッファー中に分散させ、標準化された条件(開口容器内、37℃で一定の撹拌)の下で24時間までアッセイした。確定した時間間隔で、個々の一定分量を回収し、HPLC注入用サンプルを上述のように調製した。
【0054】
結果
ビタミンCによる緑茶カテキンの安定化
ビタミンCは、強力な酸化防止剤であり、緑茶に加えるとカテキンの分解を防止することが知られている。カテキンの保護を達成するために必要なビタミンCの最低濃度の見解を得るために、ビタミンCの増加していく量を含有する緑茶抽出物を24時間までインキュベートした。この試験の目的は、生理的条件下でカテキンの保護を最大にすることなので、腸内に見出し得ると思われる条件、すなわち、37℃でpH7.4と同等になるようにインキュベーションパラメータを選択した。
【0055】
【表3】

【0056】
以前の調査から既に知られているように、EgC及びEgCgは、最も不安定なカテキンであり、EgC及びEgCgは、非保護の緑茶抽出物中で2hインキュベーション後には既に大部分が分解した(表III)。他の実験結果では、濃度0.2mMのアスコルビン酸は、少なくとも2hのインキュベーションで既に一定の保護を発揮することを示していたが、選択した濃度では、ビタミンCの有意な効果が、濃度0.5mMでのみに見られた(データ表示せず)。2hにおける最大保護は、1mM以上のビタミンC濃度で得られるが、6hにわたる安定化では、2.5mMでのみプラトーに達している。他のカテキンは、選択した条件ではより安定しており、6h後も、ビタミンCなしのサンプル中に、その一部をなお検出できた。
【0057】
アッセイサンプルにアスコルビン酸を加えると、安定性が、用量依存的に有意に改善した。興味深いことに、ビタミンCで安定化した緑茶(>1mM)において、カテキン(C)の量がインキュベーション中に着実に増加して、24h後に初期値の175%に達した。Cのこの時間依存的発生は、詳細に調査しなかったが、カテキンには、エピマー化し易いものもあることはよく知られている。別のカテキン種のCへの連続的エピマー化、及びアスコルビン酸濃度の増大によるCの分解の遅延は、経時的なCの増加に対する1つの説明になり得よう。
【0058】
ビタミンCは、カテキン保護用の効率的な酸化防止剤であることが判明した。腸内吸収は、2〜3h後に完了すると仮定すると、濃度>0.2mMは、既に最大保護に達するのに十分である。
【0059】
プロシアニジンオリゴマー(OPC)+ビタミンCによる緑茶カテキンの安定性に対する効果
OPCが豊富な抽出物は、カテキンのオリゴマー又はポリマー含有量、及びこれらの化合物に起因する酸化防止活性によって特徴づけられる。しかしながら、原料及び抽出用工程に依存して相当量のモノマーが、これら調製物中にまだ存在する。実際に、OPCが豊富な抽出物は、緑茶抽出物中にも存在する2つのカテキン種、つまりカテキン及びエピカテキンを少なくとも含有することが知られている。緑茶にこれら抽出物を加えると、混合物のカテキンのプロファイルが有意に変化すると思われるので、カテキンモノマーのプロファイルに関する選択されたOPC抽出物の特性決定を実施した。
【0060】
分析結果から、C及びECが、OPC調製物中に見出される支配的なカテキン種であり、量は、全サンプル量の1%〜20%(w/w)の間で変化していることが確認された(表IV)。EgCは抽出物中に存在しなかった。さらに、EgCgが、Indenaブドウ種子OPC、及びOligopin松樹皮OPC中で少量見出された。ECgが、これら両抽出物中、及びVitaflavanのサンプル中で観察された。これら3つのサンプルはすべて、カテキンモノマーが特に豊富であった。
【0061】
【表4】

【0062】
次いで、緑茶カテキンの安定性に対する効果を種々のOPC/ビタミンC混合物について測定した。ビタミンCのみの保護と比較すると、OPC抽出物との組合せのほとんどが、2及び5h後に、EgC及びEgCgの良好な保持率を示すことが(表V)に示された。
【0063】
さらなる最適化試験のために、IndenaのOPC調製物を保持した。
【0064】
【表5】

【0065】
カテキン安定性に対するOPC+ビタミンCの用量応答
ビタミンC対OPCの比率をカテキン保護目的で最適化するために、ビタミンCの異なる3つの濃度(0.1mM、0.2mM、及び0.3mM)を含有する緑茶を、5hまでの間、OPCの増加していく量と共にインキュベートした。強い不安定性のために、EgCgをマーカー化合物として選択して、保護効率を評価した。これまでに観察したように、インキュベート済みサンプルにOPCを加えると、ビタミンのみを有する対照と比較したEgCgの安定性は有意に増大した(図1)。OPCの保護効果は、明らかに用量依存的であり、ビタミンCの初期濃度の増大とともに上昇した。この増大は、しかし直線的ではなかった。5倍高いOPC用量は、5倍高い保護とならなかった。OPC添加の効果は、ビタミンCの最低濃度でより顕著であったが、この場合の全体的保護はより低く、約50%のEgCg保持率に過ぎない結果となった。
【0066】
ブドウ種子カテキンがカテキンプロファイル全体に与える影響を可能な限り低減するために、0.025%〜0.1%の間の範囲のOPCを0.2mMビタミンCと一緒に加えて安定性テストを実施した。5hのインキュベーション後に、緑茶中のEgCg保護は、用量依存的であることを示し、0.1%OPCにおいて最大40%に達した(図2)。観察した増大は、直線的ではなく、特に、0.05%濃度のOPCにおいて、EgCg保護は、0.1%OPCで観察した保護の75%に既に相当していた。最終的に、0.2mMビタミンCと0.05%OPCを組み合わせたこの製剤を、カテキン保護全体とOPC含有量低減との間の良好な妥協策として選択した。カテキンのバイオアベイラビリティを改善するビタミンC/OPCの効果を評価するために、この製剤を臨床試験でテストした。
【0067】
実施例2:バイオアベイラビリティの試験
材料及び方法
対象
NRCで採用した22〜46歳の範囲の12人の男性を、試験に参加させた。志願者たちは、医学的な質問に答え、医者の診察を受けた後に、健康であるとの宣言を受けた。医薬品、ビタミン・ミネラルのサプリメントは、試験期間中は、許可されなかった。対象全員が、非喫煙者であった。菜食主義者、完全菜食主義者、及び週に3カップを超える茶(ハーブ茶を含む全タイプ)を規則的に摂取する者、又はチョコレートを含有する製品を含めて、チョコレートを週に200g摂取する者は、試験から除外された。対象は、試験の目的を十分に知らされ、書面の同意書が与えられた。試験のプロトコルは、ローザンヌのCHUVの倫理委員会によって承認されていた。
【0068】
試験の設計
試験の概略図を図3に示す。この試験は、二重盲検クロスオーバー設計であった。テストされた製品は、緑茶抽出物、TCTG(CWS.08)、Choladi(Nestle、India)で生産され、Givaudanによって供給された緑茶葉の水性抽出物であった。この緑茶抽出物を試験の中で4つの異なる処置に使用した。
【0069】
4つの処置は、
緑茶抽出物(GT)粉末(1人当たり1g)
ブドウ種子抽出物、及びビタミンCを有する緑茶抽出物粉末(GTCV)(緑茶抽出物1g、ブドウ種子抽出物0.5g、及びビタミンC 0.035gを含有する1人当たり製剤1.535g)
ここではさらに記載していない他の2つの製剤を有する緑茶抽出物粉末
である。
【0070】
4つの試験された製品は、製品コードA、B、C及びDとラベル表示された。4つの異なる処置剤は、ゼラチンのカプセルに封入して、朝食後2hにミネラルの少ない水300mlで経口投与した。処置剤1つ当たり1gの緑茶抽出物が対象に与えられた。抽出物中のカテキン組成を表6に示す。
【0071】
【表6】

【0072】
1つの処置剤を受け取る2日前に、対象は、アルコール、フラボノイド豊富食品及びドリンク、茶製品、ハーブ茶、チョコレート製品、コーヒー製品、ブドウジュース、並びに1日当たり250ml超のその他の果実ジュースを摂取しないよう依頼された。対象の食事は、実験の前1日、及び実験の当日は標準化された。その日対象はメタボリックユニットに空腹で来て、メタボリックユニットで、カテキンなしの軽い朝食を取った。カテーテルを右腕又は左腕に取り付けて、下記の間隔で8時間にわたり採血が繰り返しできるようにした。朝食後の2時間に、対象は、無作為に4つの処置剤A、B、C及びDの1つを受け入れた。血液サンプルを、処置剤吸収から0、30、60、90、120、180、240、360、及び480分後に採取した。カテーテルによる障害の防止のために、250mlの生理学的血清(NaCl 0.9%)をカテーテルを介して6時間注入した。血液をサンプリングする前に、2mlの液体をカテーテルから除去し、NaClによる血液サンプルの汚染を回避した。対象は、メタボリックユニットで昼食をとった。夕食には標準化された食事が出される。翌日朝、空腹時の血液サンプルを採取して、薬物動態を完了した。
【0073】
サンプルの処理及び分析
血漿を得るために採血後直ちに、各血液サンプルを3500×g、4℃で10分間遠心分離機にかけた。このチューブから得た血漿をEDTA、及びビタミンCと混合させた。次いで、サンプルを分析まで−80℃で凍結した。分析は、次のプロトコルに従って外部の研究所(Brunswick Laboratories、LLC、Norton、MA、米国)で実施した。要約すれば、解凍した血漿をEppendorf Centrifuge 5417Rの中で遠心分離機にかけた(14000rpm、5分、4℃)。200μlの血漿を、次いで、12μlの10%アスコルビン酸−40mM KHPO−0.1%EDTA、20μlの50mMリン酸カリウム(pH7.4)、内部標準として20μlの1.0μg/mlカテキンガラート(CG)、大腸菌由来の500ユニットのX−A型β−d−グルクロニダーゼ(Sigma Chemical Co、St.Louis、MO、米国)、及びアワビ由来の4ユニットの8型スルファターゼ(Sigma Chemical Co)と混合した。混合物を37℃で45分間インキュベートした。2mlの酢酸エチルを加えた後に、20分間激しく振盪し、4℃、2000×gで5分間遠心分離機にかけることで反応を停止した。上澄みをきれいなチューブに移して酢酸エチル抽出を繰り返した。10μlの0.02%アスコルビン酸:0.005%EDTAをプールした上澄み分画に加えて、混合させるためによくボルテックスした。上澄みを窒素と共に室温で2時間蒸発させ乾燥させた。サンプルを200μlのメタノール:水(1:2、vol)中で再溶解し、よくボルテックスし、10分間超音波で処理し、遠心分離機にかけた(14000rpm、5分、4℃)。20μlの上澄みをHPLCシステムに注入した。HPLC−電気化学検出(ECD)システムは、ESA Model 582溶液分注システム、ESA Model 542自動サンプラ、CoulArrayWinソフトウェア1.12を組み込んだESA 5600 CoulArrray電気化学検出器(ESA、Bedford、MA、米国)、Eppendorf CH−30カラムヒータ、C18 Phenomenexガードカラム、 4.0mmL×3.0mm、及びSUPELCO Ascentis RP−Amideカラム15cm×4.6mm内径、5μm粒子から構成されていた。標準フラバノール溶液、及び内部標準(カテキンガラート)をメタノール及び水(1:2、vol)溶液中で調製し、−70℃で保存した。カラムを、流量1mL/分、70%バッファーA(40mMリン酸一アンモニウム、pHをリン酸で3.0に調整する)及び30%バッファーB(40mMリン酸一アンモニウム50%/L:50%アセトニトリル/L、pHをリン酸で3.0に調整する)で開始し、35℃で溶出させた。1分後、勾配を直線的に70%バッファーA及び30%バッファーBから10%バッファーA及び90%バッファーB(1〜10分)、70%A/30%B(10〜12分)に変化させた。溶離液を、−30、100、230、400mVに電位を設定してHPLC−電気化学検出でモニターした。主要なチャネルは230mVであった。
【0074】
結果:
エピガロカテキン−3ガラートの血漿バイオアベイラビリティ
エピガロカテキン−3ガラート(EGCG)に関しては、定量化の限界は、0.005μg/mLであった。異なる処置剤に由来するエピガロカテキン−3ガラートの動態パラメータを、表7に示す。
【0075】
【表7】

【0076】
ブドウ種子抽出物及びビタミンCを緑茶抽出物に加えると、EGCgのAUC及びCmaxをそれぞれ27.5及び20.5%だけ増加させた。Tmaxは、混合物によって影響されなかった。
【0077】
AUC(22h−inf.)が、30%AUC(0h−inf)より小さい場合は、AUC(0h−inf)及びT1/2を考慮に入れることができる。異なる処置剤に由来するエピガロカテキン−3ガラートのAUC(0h−inf.)及びT1/2を表8に示す。
【0078】
【表8】

【0079】
緑茶にブドウ種子抽出物及びビタミンCを混合させたときに、緑茶抽出物(GT)のみを摂取したときと比較すると、エピガロカテキン−3ガラートの外挿された動態曲線の平均AUCは、26%だけ増加する。T1/2も21%だけ増加した。
【0080】
エピカテキン−3−ガラートの血漿バイオアベイラビリティ
エピカテキン−3−ガラートに関しては、定量化の限界は、0.005μg/mLであった。異なる処置剤に由来するエピカテキン−3−ガラートの動態パラメータを、表9に示す。
【0081】
【表9】

【0082】
ブドウ種子抽出物及びビタミンCを緑茶抽出物とともに同時摂取すると、ECgのAUC、Cmax、及びTmaxは、それぞれ42.5、26、及び47%だけ増加した。AUC(22h−inf.)が、30%AUC(0h−inf)より小さい場合は、AUC(0h−inf)及びT1/2を考慮に入れてもよい。対象の大部分は、AUC(22h−inf.)>30%AUC(0h−inf.)である。したがって外挿は実施できない。
【0083】
エピガロカテキンの血漿バイオアベイラビリティ
エピガロカテキンに関しては、定量化の限界は、0.005μg/mLであった。
異なる処置剤に由来するエピガロカテキンの動態パラメータを、表10に示す。
【0084】
【表10】

【0085】
ブドウ種子抽出物及びビタミンCを緑茶抽出物とともに同時摂取すると、EGCのAUC、及びCmaxは、それぞれ3.9、及び18.5%だけ増加した。Tmaxは、混合物によって影響されなかった。
【0086】
AUC(22h−inf.)が、30%AUC(0h−inf)より小さい場合は、AUC(0h−inf)及びT1/2を考慮に入れてもよい。異なる処置剤に由来するエピガロカテキンのAUC(0h−inf)及びT1/2を表11に示す。
【0087】
【表11】

【0088】
AUCを外挿したときに動態パラメータは増加しない。
【0089】
エピカテキン及びカテキンの血漿バイオアベイラビリティ
ブドウ種子抽出物がカテキン及びエピカテキン全体の24.3%を含有していたので、エピカテキンとカテキンを比較することはできなかった。
【0090】
結論:
緑茶抽出物の主となるカテキン(EGCg)のバイオアベイラビリティは、ビタミンC及びブドウ種子抽出物の混合物と同時摂取すると、増大することが示された。ECgについても同じ観察がなされた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテキンのバイオアベイラビリティを改善するための少なくとも1つのカテキンを含む組成物の調製における、プロシアニジンオリゴマー(OPC)及びアスコルビン酸若しくはビタミンC類似体の混合物の使用。
【請求項2】
前記カテキンが、緑茶、野生植物の果実、特にベリー、ココア、豆、又はカテキンを含有する他の果実源に由来する、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記組成物が、食品、ペットフード製品、栄養組成物、栄養補助食品、食品サプリメント、化粧用組成物、又は医薬品である、請求項1又は2に記載の使用。
【請求項4】
前記食品が、完全栄養調合乳、酪農製品、冷蔵若しくは常温保存可能飲料、粉末飲料、ミネラルウォータ、液体ドリンク、スープ、健康補助食品、食事代替品、栄養バー、菓子、乳製品若しくは発酵乳製品、ヨーグルト、ミルクベース粉末、経腸栄養剤、幼児用調合乳、幼児用栄養製品、シリアル製品若しくはシリアル系発酵製品、アイスクリーム、チョコレート、コーヒー、又は料理用製品からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
【請求項5】
前記食品サプリメントが、カプセル、ゼラチンカプセル、軟カプセル、錠剤、糖衣錠、丸薬、ペースト若しくはトローチ、ガム、飲用可能液剤若しくは乳剤、シロップ、又はゲルの形態で提供される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
前記組成物が、甘味料、安定剤、香味料及び着色剤の少なくとも1つをさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
前記化粧用組成物が、皮膚に関して活性な化合物をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
前記カテキンの有効性を増大させるため、特に、皮膚健康を改善するため、循環器疾患、2型糖尿病、認知機能又は炎症の予防又は治療におけるプラス効果を得るため、又は体重の管理低減のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
前記皮膚健康の改善が、特に、老化に対する皮膚の組織の保護、敏感な、乾燥した又は反応性の皮膚の予防又は治療である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
皮膚の密度又は張りを改善するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用。
【請求項11】
前記組成物が、皮膚の光防護を増大させる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の使用。
【請求項12】
前記組成物が、ヘスペレチンを、好ましくは、1日用量当たり10ng〜1000mgの量でさらに含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の使用。
【請求項13】
少なくとも1つのカテキン、並びにプロシアニジンオリゴマー(OPC)及びアスコルビン酸若しくはビタミンC類似体の混合物を含む組成物を供給するステップを含む、カテキンのバイオアベイラビリティを持続させる及び/又は改善させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−528125(P2012−528125A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512394(P2012−512394)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057431
【国際公開番号】WO2010/136570
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】