説明

バイオセンサ較正システム

バイオセンサシステムは、生体液の光学的分析および/または電気化学的分析のための1またはそれ以上の較正された相関式を使用して、分析対象物濃度を測定する。バイオセンサシステムは、測定機器およびセンサストリップを使用して実行することができる。測定機器は、センサストリップのエンコーディングパターン上の回路パターンを感知する。測定機器は、回路パターンに応じて較正情報を測定し、そして較正情報を使用して1またはそれ以上の相関式を較正する。測定機器は、較正された相関式を使用して、分析対象物濃度を測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への参照
[001] 本件出願は、2007年7月23日に出願された、“バイオセンサ較正システム”という発明の名称のU.S. 非仮出願No.11/781,425の継続出願であり、この内容を全体にわたり参考文献として援用する。
【背景技術】
【0002】
[002] バイオセンサは、全血液、尿または唾液などの生体液の分析を提供する。典型的には、バイオセンサは、センサストリップ内に設置した生体液のサンプルを解析する測定機器を有する。分析は、生体液サンプル中の1またはそれ以上の分析対象物(例えば、アルコール、グルコース、尿酸、乳酸、コレステロール、またはビリルビン)の濃度を測定する。生体液サンプルは、直接的に回収されたものであっても、あるいは抽出物、希釈物、濾過物、または再構成沈殿物などの生体液の誘導物であってもよい。分析は、生理学的異常の診断および治療において有用である。例えば、糖尿病個体は、バイオセンサを使用して、食事および/または投薬を調整するために、全血液中のグルコースレベルを測定することができる。
【0003】
[003] 多数のバイオセンサシステムは、分析の前に、測定機器に対して較正情報を提供する。測定機器は、較正情報を使用して、1またはそれ以上のパラメータ(例えば、生体液の型、特定の(1または複数の)分析対象物、およびセンサストリップの製造上のばらつき(manufacturing variation))に応じて、生体液の分析を調整することができる。分析の正確性および/または精密性は、較正情報を用いて改善することができる。正確性は、低い正確性を示すより大きなバイアス値を有する参照分析対象物読み取り値と比較した場合、センサシステムの分析対象物読み取り値のバイアスに関して表現することができ、一方精密性は、複数の測定値間の広がりまたは分散に関して表現することができる。較正情報が読み取り特性ではない場合、測定機器は、分析を完了することができず、または生体液の誤った分析を行う可能性がある。
【0004】
[004] バイオセンサは、1またはそれ以上の分析対象物を解析するように設計することができ、そして様々な容量の生体液をしようすることができる。いくつかのバイオセンサは、1滴、例えば、0.25〜15マイクロリットル(μL)の容量、の全血液を分析することができる。バイオセンサは、卓上、携帯型、などの測定機器を使用して行うことができる。持ち運び可能な測定機器は、手持ち型であってもよく、そしてサンプル中の1またはそれ以上の分析対象物の同定および/または定量を可能にすることができる。持ち運び可能な測定システムの例には、Ascensia Breeze(登録商標)およびElite(登録商標)測定装置(Bayer HealthCare, Tarrytown, New York)が含まれるが、一方卓上型測定システムの例には、電気化学的Workstation(CH Instruments, Austin, Texasより入手可能)が含まれる。
【0005】
[005] バイオセンサは、光学的および/または電気化学的方法を使用して、生体液サンプルを分析することができる。いくつかの光学的システムにおいて、分析対象物濃度を、光-同定可能な種、例えば、分析対象物または分析対象物と酸化還元反応する化学的指示薬から形成される反応または生成物、と相互作用する光を測定することにより決定する。その他の光学的システムにおいて、化学的指示薬は、励起ビームにより照射される際に、分析対象物の酸化還元反応に応じた蛍光を発するか、または光を放出する。いずれの光学的システムにおいても、バイオセンサは、光を測定し、そして光を生体サンプルの分析対象物濃度と相関させる。
【0006】
[006] 電気化学的バイオセンサにおいて、分析対象物濃度は、入力シグナルをサンプルに対して印加する際、分析対象物の酸化/還元または酸化還元反応により生成される電気的シグナルから測定される。酵素または同様の種をサンプルに対して添加して、酸化還元反応を上昇させることができる。酸化還元反応は、入力シグナルに応じて電気的出力シグナルを生成する。入力シグナルは、電流、電圧、またはこれらの組合せであってもよい。出力シグナルは、電流(アンペロメトリーまたはボルタンメトリーにより生成されるもの)、電圧(電位差測定法/電流測定法により生成されるもの)、または累積された電荷(電量分析により生成されるもの)であってもよい。電気化学的方法において、バイオセンサは、電気的シグナルを測定し、電気的シグナルを生体液中の分析対象物の濃度と相関させる。
【0007】
[007] 電気化学的バイオセンサには通常、電気的接点を介して入力シグナルをセンサストリップの電気的伝導体に対して印加する測定機器が含まれる。伝導体は、固体金属、金属ペースト、伝導性カーボン、伝導性カーボンペースト、伝導性ポリマーなどの伝導性材料から構成されていてもよい。電気的伝導体は、典型的には、サンプル容器へと伸長する、作用電極、カウンタ電極、および/またはその他の電極に対して接続される。1またはそれ以上の電気的伝導体は、サンプル容器に伸長して、電極によっては提供されない機能性を提供することもできる。測定機器は、出力シグナルを測定し、そしてそれを生体液中の1またはそれ以上の分析対象物の存在および/または濃度と相関させるための、プロセッシング能力を有していてもよい。
【0008】
[008] 多数のバイオセンサにおいて、センサストリップを、生体の外部、内部または部分的に内部において使用するために適合することができる。生体の外部で使用される場合、生体液サンプルを、センサストリップ中のサンプル容器中に導入する。センサストリップは、分析用のサンプルの導入の前、後、またはその間に、測定機器中に配置することができる。生体の内部または部分的に内部で使用される場合、センサストリップを、サンプル中に連続的に浸漬させることができ、またはサンプルを、ストリップに対して間欠的に導入することができる。センサストリップには、サンプルの容量を部分的に分離し、またはサンプルに対して開放されている容器が含まれていてもよい。同様に、サンプルは、ストリップを通して連続的に流れていても、または分析のために妨げられてもよい。
【0009】
[009] センサストリップには、生体液サンプル中の分析対象物と反応する試薬が含まれていてもよい。試薬には、分析対象物の酸化還元反応を促進するためのイオン化剤、並びに分析対象物と伝導体との間の電子のやりとりを補助するメディエータまたはその他の物質が含まれていてもよい。イオン化剤は、分析対象物特異的酵素などの酸化還元酵素であってもよく、これは全血液サンプルのグルコース酸化を触媒する。試薬には、酵素とメディエータとを一緒に保持する結合剤が含まれていてもよい。
【0010】
[0010] センサストリップは、測定機器に対して較正情報を提供する、1またはそれ以上のエンコーディングパターンを有していてもよい。較正情報は、センサストリップのタイプ、センサストリップと結合する(1または複数の)分析対象物または生体液、センサストリップの製造ロット、等を示す同定情報であってもよい。較正情報は、使用するための相関式、相関式に対する変更などを示すことができる。相関式は、電気化学的バイオセンサ中の電気的シグナルと分析対象物との間の関係、または光学的バイオセンサ中の光と分析対象物との間の関係、の数学的表記である。相関式を、分析対象物濃度の測定のため、電気的シグナルまたは光を操作するために実行することができる。相関式はまた、相関式についての傾きおよび切片のプログラム番号割り当て(program number assignment;PNA)表、および別のルックアップ表などとして、実行することができる。測定機器は、較正情報を使用して、生体液分析を調整する。
【0011】
[0011] 多数の測定機器は、電気的にまたは光学的に、エンコーディングパターンから較正情報を得る。いくつかのエンコーディングパターンは、電気的にのみまたは光学的にのみ、読みとることができる。その他のエンコーディングパターンは、電気的におよび光学的に読みとることができる。
【0012】
[0012] 電気的エンコーディングパターンは通常、複数の接点またはパッドを有する1またはそれ以上の電気的回路を有する。測定機器は、センサストリップのエンコーディングパターン上の各接点と接続する、1またはそれ以上の伝導体を有していてもよい。典型的には、測定機器は、1またはそれ以上の伝導体を介して、電気的シグナルをエンコーディングパターン上の1またはそれ以上の接点に対して印加する。測定機器は、1またはそれ以上のその他の接点から出力シグナルを測定する。測定機器は、エンコーディングパターン上の接点からの出力シグナルの存在または不在から、較正情報を測定することができる。測定機器は、エンコーディングパターン上の接点から、出力シグナルの電気的抵抗由来の較正情報を測定することができる。電気的エンコーディングパターンを有するセンサストリップの例は、U.S. Patent Nos. 4,714,874;5,856,195;6,599,406;および6,814,844;中に見いだすことができる。
【0013】
[0013] いくつかの電気的エンコーディングパターンにおいて、測定機器は、異なる接点の存在または不在から、較正情報を測定する。接点は、除去され、決して形成されず、または電気的回路のその他のパーツからから分離されていてもよい。測定機器が接点の位置から外部シグナルを測定する場合、測定機器は、接点が存在すると推定する。測定機器が外部シグナルを測定しない場合、測定機器は接点が不在であると推定する。
【0014】
[0014] その他の電気的エンコーディングパターンにおいて、測定機器は、接点から、電気的出力シグナルの抵抗由来の較正情報を測定する。典型的には、各接点と結合する伝導性材料の量は変化し、そのため電気的抵抗が変化する。接点は、伝導性材料の追加の層またはより少なく層を有していてもよい。接点と電気的回路との接続の長さおよび厚さもまた、変化していてもよい。接点は、除去され、決して形成されず、または電気的回路のその他のパーツからから分離されていてもよい。
【0015】
[0015] 光学的エンコーディングパターンは、通常、パッドの線および/またはアレイのシーケンスを有する。測定機器は、エンコーディングパターンをスキャニングして、またはパッドの存在または不在を測定することにより、エンコーディングパターンから較正情報を測定する。
【0016】
[0016] 誤差は、これらの従来型の電気的および光学的エンコーディングパターンにより生じる可能性がある。製造中、輸送中、取り扱い中、などのあいだ、センサストリップは、材料を取得するかまたは放出することができる。追加の材料または喪われた材料は、測定機器がエンコーディングパターンから誤った較正情報を得ることの原因となる可能性があり、完了を防止しまたは生体液の誤った分析を引き起こす可能性がある。
【0017】
[0017] 電気的エンコーディングパターンにおいて、追加の材料または失われた材料を、較正情報を用いて変更しまたは妨害することができる。追加の材料は、接点、接点配置、または接点間の接続をカバーすることができる。追加の材料が伝導性である場合、測定機器は、接点が存在することを測定することができ、または接点が存在しない場合には、接点からの不正確な抵抗を測定することができる。追加の材料が非-伝導性である場合、測定機器は、接点が存在しない場合には接点が存在しないことを決定することができ、または接点からの不正確な抵抗を測定することができる。さらに、失われた材料は、接点の一部、または接点間の接続であってもよい。このように、失われた材料は、接点が存在する場合に、測定機器が接点が存在しないことを決定することを引き起こす可能性があり、または測定機器が不正確な抵抗を測定することを引き起こす可能性がある。
【0018】
[0018] 光学的エンコーディングパターンにおいて、追加の材料または失われた材料を、較正情報を用いて変更させ、または妨害することができる。追加の材料は、線またはパッドをカバーするかまたは妨害することができる。追加の材料は、線またはパッドのあいだのギャップまたは空間をカバーするかまたは妨害することができる。失われた材料は、線またはパッドの部分であってもよい。追加の材料または失われた材料は、測定機器に、変更された線またはパッドをスキャンさせることができる。
【0019】
[0019] 従って、改良されたバイオセンサについての、特にますます精密および/または正確な分析対象物濃度測定を提供することができるものについての、依然として必要性が存在する。本発明のシステム、機器、および方法は、バイオセンサ中で使用されるセンサストリップ上のエンコーディングパターンに関連する少なくとも1つの不都合を解消する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】U.S. Patent No. 4,714,874
【特許文献2】U.S. Patent No. 5,856,195
【特許文献3】U.S. Patent No. 6,599,406
【特許文献4】U.S. Patent No. 6,814,844
【発明の概要】
【0021】
[0020] 本発明は、分析対象物の分析を較正して、生体液中の分析対象物濃度を測定する、バイオセンサシステムを提供する。バイオセンサシステムは、センサストリップ上の回路パターンを感知する。回路パターンは、較正情報を提供し、これがバイオセンサシステムを使用して、分析対象物の分析において使用される1またはそれ以上の相関式を較正することができる。分析対象物濃度を、1またはそれ以上の較正された相関式を使用して測定する。
【0022】
[0021] バイオセンサは、測定機器およびセンサストリップを有していてもよい。測定機器は、パターン読み取り機器に対して接続されたプロセッサを有していてもよい。センサストリップは、2つまたはそれ以上の回路を有するエンコーディングパターンを有していてもよい。測定機器およびセンサストリップは、分析対象物の分析を実施することができる。分析対象物の分析は、1またはそれ以上の相関式を有していてもよい。パターン読み取り機器は、センサストリップのエンコーディングパターン上の、少なくとも2つの回路パターンを感知することができる。プロセッサは、回路パターンに応じて、較正情報を決定することができる。プロセッサは、較正情報に応じて、少なくとも1つの相関式を構成することができる。プロセッサは、1またはそれ以上の較正された相関式に応じて、分析対象物濃度を決定することができる。
【0023】
[0022] 別のバイオセンサは、測定機器およびセンサストリップを有していてもよい。測定機器は、パターン読み取り機器に対して接続されたプロセッサを有していてもよい。パターン読み取り機器は、電気的接点のアレイを有していてもよい。センサストリップは、エンコーディングパターンを有していてもよい。エンコーディングパターンは、少なくとも2つの回路を有していてもよく、そして各回路は、少なくとも1つの接触面を有していてもよい。接触面は、電気的接点と電気的に連絡していてもよい。測定機器およびセンサストリップは、分析対象物の分析を実施することができる。分析対象物の分析は、1またはそれ以上の相関式を有していてもよい。電気的接点は、エンコーディングパターン上の接触面に対して、テストシグナルを選択的に印加することができる。パターン読み取り機器は、エンコーディングパターン上の、少なくとも2つの回路パターンを感知することができる。プロセッサは、回路パターンに応じて、較正情報を決定することができる。プロセッサは、較正情報に応じて、1またはそれ以上の相関式を較正することができる。プロセッサは、1またはそれ以上の較正された相関式に応じて、分析対象物濃度を決定することができる。
【0024】
[0023] 生体液中の分析対象物の分析を較正するための方法において、エンコーディングパターン上の少なくとも2つの回路パターンを、感知する。較正情報を、回路パターンに応じて、決定する。1またはそれ以上の相関式を、較正情報に応じて、較正する。分析対象物濃度を、1またはそれ以上の較正された相関式に応じて、決定する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
[0024] 本発明は、以下の図面および説明を参照することにより、よりよく理解することができる。図面中の構成要素は、必ずしも一定の縮尺ではなく、本発明の原理を説明する際に、強調をする場合がある。
【図1】[0025] 図1は、バイオセンサシステムのスキーム図を示す。
【図2A】[0026] 図2Aは、エンコーディングパターンと電気的に連絡する電気的接点のアレイを示す。
【図2B】[0027] 図2Bは、別個の回路中へのエンコーディングパターンの分割の前の、図2Aのエンコーディングパターンを示す。
【図2C】[0028] 図2Cは、別個の回路中へのエンコーディングパターンの分割後の、図2Aのエンコーディングパターンを示す。
【図3A】[0029] 図3Aは、電気的接点のアレイと電気的に連絡する接触面Xを有する、分割されないエンコーディングパターンを示す。
【図3B】[0030] 図3Bは、図3A中のエンコーディングパターンの一部を形成する回路パターンを示す。
【図4A】[0031] 図4Aは、図3A〜Bのエンコーディングパターン上での、接触面の番号付けシーケンスを示す。
【図4B】[0032] 図4Bは、図3B中の回路の回路パターンおよび代表的なデジタル表示を示す。
【図5】[0033] 図5は、パターン読み取り機器を示す。
【図6A】[0034] 図6Aは、電気的接点のアレイと電気的に連絡する接触面Xを有する、別の分割されないエンコーディングパターンを示す。
【図6B】[0035] 図6Bは、図6Aのエンコーディングパターンを形成することができる、独特な回路パターンを示す。
【図7A】[0036] 図7Aは、図6A〜B中のエンコーディングパターン上の、接触面の番号付けシーケンスを示す。
【図7B】[0037] 図7Bは、図6Bの回路の回路パターンおよび代表的なデジタル表示を示す。
【図8A】[0038] 図8Aは、別の分割されないエンコーディングパターンを示す。
【図8B】[0039] 図8Bは、図8A中のエンコーディングパターン上に配置することができる、独特な回路パターンを示す。
【図9A】[0040] 図9Aは、図8A〜B中のエンコーディングパターンの、接触面の番号付けシーケンスを示す。
【図9B】[0041] 図9Bは、図8Bの回路の回路パターンおよび代表的なデジタル表示を示す。
【図10A】[0042] 図10Aは、別のエンコーディングパターン上の、接触面の番号付けシーケンスを示す。
【図10B】[0043] 図10Bは、回路の回路パターンおよび代表的なデジタル表示を示す。
【図11A】[0044] 図11Aは、別の分割されないエンコーディングパターンを示す。
【図11B】[0045] 図11Bは、図11Aのエンコーディングパターンに関して、第1の回路、第2の回路、および別個の回路のための独特な回路パターンを示す。
【図12A】[0046] 図12Aは、図11A〜Bのエンコーディングパターン上の、接触面の番号付けシーケンスを示す。
【図12B】[0047] 図12Bは、図11Bに関連して検討される回路パターンのその他の図面を示す。
【図13】[0048] 図13は、第1の回路、第2の回路、および別個の回路に分割された、エンコーディングパターンを示す。
【図14A】[0049] 図14Aは、電気的接点のアレイと電気的に連絡する接触面Xを有する、追加の分割されないエンコーディングパターンを示す。
【図14B】[0050] 図14Bは、多接触回路および単一接触回路が図14A中のエンコーディングパターン上に有していてもよい、独特な回路パターンを示す。
【図15A】[0051] 図15Aは、様々な三角形のエンコーディングパターンを示す。
【図15B】[0052] 図15Bは、様々な菱形のエンコーディングパターンを示す。
【図15C】[0053] 図15Cは、様々な五角形のエンコーディングパターンを示す。
【図15D】[0054] 図15Dは、様々な円形のエンコーディングパターンを示す。
【図16A】[0055] 図16Aは、不規則形状を有する分割されないエンコーディングパターンを示す。
【図16B】[0056] 図16Bは、図16Aのエンコーディングパターンに関して、第1の回路、第2の回路、および第3の回路を有する独特な回路パターンを示す。
【図17】[0057] 図17は、バイオセンサを較正するための方法を示す。
【図18】[0058] 図18は、バイオセンサを較正するための別の方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[0059] バイオセンサシステムは、分析対象物の分析を較正して、生体液サンプル中の分析対象物濃度を決定する。バイオセンサシステムは、センサストリップ上のエンコーディングパターンに対してテストシグナルを印加する測定機器を有する。測定機器は、テストシグナルに応じて、エンコーディングパターン上で回路パターンを感知する。回路パターンは、較正情報を提供し、これをバイオセンサシステムが使用して、生体液中の分析対象物の光学的および/または電気化学的分析を較正する。測定機器は、較正情報を使用して、分析対象物の分析において使用される1またはそれ以上の相関式を較正する。測定機器は、1またはそれ以上の較正された相関式を使用して、分析対象物濃度を決定する。
【0027】
[0060] 図1は、生体液サンプル中の分析対象物濃度を決定するバイオセンサシステム100のスキーム図を示す。バイオセンサシステム100には、測定機器102およびセンサストリップ104が含まれる。測定機器102は、卓上型機器、持ち運び可能な機器、または手持ち型機器等として、実施することができる。測定機器102およびセンサストリップ104は、電気化学的分析、光学的分析、これらの組合せなどであってもよい、分析対象物の分析を実施することができる。バイオセンサシステム100は、全血液および尿などの生体サンプル中におけるアルコール、グルコース、尿酸、ラクテート、コレステロール、ビリルビン、などの分析対象物濃度を含む、分析対象物濃度を、決定することができる。特定の構造が示されるが、バイオセンサシステム100は、追加の構成要素を含む構造を含め、その他の構造を有していてもよい。
【0028】
[0061] センサストリップ104は、サンプル容器108および開口112を有するチャネル110を形成する基板106を有していてもよい。容器108およびチャネル110は、通気孔を有する蓋により覆われていてもよい。容器108は、部分的に閉鎖された容量(キャップ-ギャップ)を規定する。容器108は、水-膨潤性ポリマーまたは多孔性ポリマーマトリクスなどの、液体サンプルを保持する際に補助をする組成物を含有していてもよい。試薬は、容器108および/またはチャネル110中に配置することができる。試薬組成物には、1またはそれ以上の酵素、結合剤、メディエータなどが含まれていてもよい。試薬には、光学的システムのための化学的指示薬画布組まれていてもよい。センサストリップ104は、その他の構造を有していてもよい。
【0029】
[0062] センサストリップ104は、サンプルインターフェース114を有していてもよい。電気化学的システムにおいて、サンプルインターフェース114は、作用電極およびカウンタ電極などの少なくとも2つの電極に接続される伝導体を有する。電極は、容器108を形成する基板106の表面上に配置することができる。サンプルインターフェース114は、その他の電極および/または伝導体を有していてもよい。
【0030】
[0063] センサストリップ104には、好ましくは、基板106上にエンコーディングパターン130が含まれる。エンコーディングパターン130は、少なくとも2つの回路を有し、それぞれが回路パターンを形成する。エンコーディングパターン130は、センサストリップ104またはバイオセンサシステム100上の他の部分に取り付けられた別個の標識であってもよく、またはエンコーディングパターン130は、センサストリップ104とともに一体化して形成されていてもよい。エンコーディングパターン130は、センサストリップ104上に伝導体、電極などを形成するために使用される同一の(1または複数の)材料から形成することができる。その他のエンコーディングパターンを使用することができる。各回路パターンには、エンコーディングパターン上の電気的または物理的に相互接続された位置の、独特な組合せまたは選択された組合せが含まれる。回路パターンには、エンコーディングパターン上の利用可能な位置の全てまたは部分が含まれていてもよい。
【0031】
[0064] エンコーディングパターン130は、センサストリップ104の上面、底面、側面、またはいずれかその他の位置に、位置づけられていてもよい。エンコーディングパターン130は、別個のストリップ上にあってもよい。例えば、エンコーディングパターン130は、一連の測定用ストリップとともに使用するために、較正ストリップ上にあってもよい。較正ストリップは、別のストリップであってもよく、または一連の測定用ストリップを含有するパッケージの一部またはパッケージに附属したものであってもよい。さらに、較正ストリップおよび測定用ストリップはそれぞれ、エンコーディングパターンを有していてもよい。例えば、較正ストリップは、より一般的な較正情報を提供する第1のエンコーディングパターンを有していてもよい。それぞれの測定用ストリップはまた、より具体的な較正情報を提供する第2のエンコーディングパターンを有していてもよい。エンコーディングパターン130を、センサストリップ104の表面に直接適用することができる。エンコーディングパターン130を、容器108への伝導性測定出力(trace)、サンプルインターフェース114上の伝導体または電極、センサストリップ104のその他の構成要素、などを作成するために使用されたのと同一の材料および同様の技術を使用して、形成することができる。その他のエンコーディングパターンを使用することができる。
【0032】
[0065] 測定機器102には、センサインターフェース118に接続された電気回路116、ディスプレイ120、およびパターン読み取り機器132が含まれる。センサインターフェース118およびパターン読み取り機器132は、同一の構成要素であってもよい。電気回路116には、シグナル発生器124に接続されたプロセッサ122、任意的温度センサ126、および保存メディア128が含まれていてもよい。電気回路116は、追加の構成要素を有するものを含む、その他の構造を有していてもよい。センサストリップ104は、ただ一つの方向性で測定機器102中に挿入するように構成されていてもよい。センサストリップ104は、パターン読み取り機器132と電気的または光学的に連絡するエンコーディングパターン130を配置する方向性で、そしてセンサインターフェース118と電気的および/または光学的に連絡するサンプルインターフェースを配置する方向性で、測定機器中に挿入するように構成されていてもよい。
【0033】
[0066] プロセッサ122は、コントロールシグナルをパターン読み取り機器132に対して提供する。コントロールシグナルは、電位、電流などの電気的シグナルであってもよい。光学的システムにおいて、コントロールシグナルは、パターン読み取り機器132中で、第1の光源および第1の検出器を操作する。追加の光源および光検出器またはパターン認識によるイメージング機器を使用することができる。光学的システムは、エンコーディングパターン130の表面から反射される光を感知するか、またはエンコーディングパターン130を通過する光を感知する。電気的システムにおいて、コントロールシグナルは、エンコーディングパターン130上で接触面と電気的に連絡する、パターン読み取り機器132中の電気的接点を操作することができる。電気的連絡には、パターン読み取り機器132中の電気的接点とエンコーディングパターン130中の接触面との間のシグナルの伝達が含まれる。電気的連絡は、静電結合(capacitive coupling)により、または物理的接触を通じて、ワイヤレスで実施することができる。
【0034】
[0067] シグナル生成器124は、プロセッサ122に応じて、センサインターフェース118に対して電気的入力シグナルを提供する。光学的システムにおいて、電気的入力シグナルは、センサインターフェース118中の第2の光源および第2の検出器を操作する。電気化学的システムにおいて、電気的入力シグナルは、センサインターフェース118によりサンプルインターフェース114に対して伝達され、容器108に対して、そしてその結果として生体液サンプルに対して、電気的入力シグナルを印加する。
【0035】
[0068] 電気的入力シグナルは、電位または電流であってもよく、そしてACシグナルがDCシグナル補正値(offset)とともに印加される場合など、一定であっても、可変であっても、またはその組合せであってもよい。電気的入力シグナルは、単一パルスとして印加されても、または多重パルス、シーケンス状、またはサイクル状で印加されてもよい。シグナル生成器124はまた、生成器-レコーダーとして、センサインターフェース118からの外部シグナルを記録することもできる。
【0036】
[0069] 保存媒体128は、磁気メモリ、光学メモリ、または半導体メモリ、別のコンピュータ読み取り可能保存機器等であってもよい。保存媒体128は、固定メモリ機器またはメモリカードなど取り外し可能メモリ機器であってもよい。
【0037】
[0070] プロセッサ122は、保存媒体128に保存されたコンピュータ読み取り可能ソフトウェアコードおよびデータを使用して、分析対象物の分析およびデータ処理を実施することができる。プロセッサ122は、エンコーディングパターン130由来の較正情報を使用して、分析対象物の分析およびデータ処理を較正することができる。
【0038】
[0071] プロセッサ122は:センサインターフェース118でのセンサストリップ104の存在:パターン読み取り機器132でのセンサストリップ104の存在:サンプルのセンサストリップ104に対する適用:ユーザ入力;などに応じて、コントロールシグナルをパターン読み取り機器132に対して提供することができる。プロセッサ122は、エンコーディングパターン130からの較正情報を得た後に、分析対象物の分析を開始することができる。分析を開始するため、プロセッサ122は、シグナル生成器124に対して、電気的入力シグナルをセンサインターフェース118に対して提供するように指示を出すことができる。プロセッサ122は、そのように構成されている場合には、温度センサ126からのサンプル温度を受容することができる。
【0039】
[0072] プロセッサ122は、パターン読み取り機器132からの較正情報を受容する。較正情報は、エンコーディングパターン130の回路パターンに対して応答性である。プロセッサ122はまた、センサインターフェース118からの出力シグナルも受容する。出力シグナルは、サンプル中の分析対象物の酸化還元反応に応じて、生成される。出力シグナルを、光学的システム、電気化学的システム等を使用して生成することができる。プロセッサ122は、相関式を使用して、1またはそれ以上の出力シグナルから、サンプル中の分析対象物濃度を測定することができる。相関式は、エンコーディングパターン130からの較正情報に応じて、プロセッサ122により較正することができる。分析対象物の分析の結果は、ディスプレイ120への出力であり、そして保存媒体128中に保存することができる。
【0040】
[0073] 相関式は、分析対象物濃度を出力シグナルと関連づけ、そして画像的に、数学的に、これらの組合せなどとして、示すことができる。相関式は、保存媒体128中の保存されるプログラム番号割り当て(program number assignment;PNA)表、別のルックアップ表、などにより、示すことができる。較正情報の分析および使用の実施に関する指示は、保存媒体128中に保存されたコンピュータ読み取り可能ソフトウェアコードにより、提供することができる。コードは、本明細書中に記載される機能性を記述しまたは調節する、オブジェクトコードまたはいずれかその他のコードであってもよい。分析対象物の分析由来のデータは、減衰率、K定数、傾き、切片および/またはプロセッサ122中でのサンプル温度の測定を含む、1またはそれ以上のデータ処理に供されてもよい。
【0041】
[0074] センサインターフェース118は、サンプルインターフェース114と電気的および/または光学的連絡される。電気的連絡には、センサインターフェース118中の接点とサンプルインターフェース114中の伝導体との間の、入力シグナルおよび/または出力シグナルの伝達が含まれる。電気的連絡は、ワイヤレスに、または物理的接触を通じて、実施することができる。センサインターフェース118は、シグナル生成器124から接点を通じてサンプルインターフェース114中のコネクターまで、電気的入力シグナルを伝達する。センサインターフェース118はまた、サンプルから接点を通じてプロセッサ122および/またはシグナル生成器124まで、出力シグナルを伝達する。光学的連絡には、サンプルインターフェース102中の光学的入り口とセンサインターフェース108中の検出器との間の光の伝達が含まれる。光学的連絡には、サンプルインターフェース114中の光学的入り口とセンサインターフェース108中の光源との間の光の伝達も含まれる。
【0042】
[0075] 同様に、パターン読み取り機器132は、エンコーディングパターン130と電気的または光学的に連絡される。電気的連絡には、パターン読み取り機器132とエンコーディングパターン130との間の、シグナルの伝送が含まれる。電気的連絡は、ワイヤレスに、または物理的接触を通じて、実施することができる。光学的連絡には、パターン読み取り機器132中の光源からエンコーディングパターン130への光の伝送が含まれる。光学的連絡にはまた、エンコーディングパターン130からパターン読み取り機器132中の検出器への、光の伝送も含まれる。
【0043】
[0076] ディスプレイ120は、アナログであってもデジタルであってもよい。ディスプレイ120は、数字的読み取り値を表示するために適合させた、LCD、LED、または真空蛍光ディスプレイであってもよい。
【0044】
[0077] 使用時において、分析用の液体サンプルを、液体を開口112に導入することにより、容器108中に移動させる。液体サンプルは、チャネル110を通過して流れ、そして以前に含有されていた空気を押し出しながら、容器108中にはいる。液体サンプルは、チャネル110および/または容器108中に配置される試薬と、化学的に反応する。
【0045】
[0078] プロセッサ122は、コントロールシグナルをパターン読み取り機器132に対して提供する。光学的システムにおいて、パターン読み取り機器132は、コントロールシグナルに応じて、光源および検出器を操作する。電気的システムにおいて、パターン読み取り機器132は、コントロールシグナルに応じて、エンコーディングパターン130に接続された電気的接点のアレイを操作する。パターン読み取り機器132は、エンコーディングパターン130上の回路パターンを感知し、そして回路パターンに応じて、較正情報を提供する。プロセッサ122は、エンコーディングパターン130由来の較正情報を受容する。
【0046】
[0079] プロセッサ122はまた、シグナル生成器124に指示を出して、入力シグナルをセンサインターフェース118に対して提供する。光学的システムにおいて、センサインターフェース118は、入力シグナルに応じて、検出器および光源を操作する。電気化学的システムにおいて、センサインターフェース118は、サンプルインターフェース114を介して、サンプルに対して入力シグナルを提供する。プロセッサ122は、サンプル中の分析対象物の酸化還元反応に応じて生成される、出力シグナルを受容する。プロセッサ122は、1またはそれ以上の相関式を使用して、サンプルの分析対象物濃度を測定する。プロセッサ122は、エンコーディングパターン130からの較正情報に応じて、相関式を較正することができる。測定された分析対象物濃度は、表示されおよび/または将来の参照のために保存されてもよい。
【0047】
[0080] 測定機器102およびセンサストリップ104は、電気化学的分析、光学的分析、これらの組合せなどを実施して、生体液サンプル中の1またはそれ以上の分析対象物濃度を決定することができる。光学的分析は、化学的指示薬の分析対象物との反応を使用して、生体液中の分析対象物濃度を測定する。電気化学的分析は、分析対象物の酸化/還元または酸化還元反応を使用して、生体液中の分析対象物濃度を測定する。
【0048】
[0081] 光学的分析は、一般に、化学的指示薬の分析対象物との反応により吸収される光または生成される光の量を測定する。酵素は、化学的指示薬とともに含ませ、反応速度論を向上させることができる。光学的システムからの光を、電流または電位などの電気的シグナルに変換することができる。
【0049】
[0082] 光吸収性化学的分析において、化学的指示薬は、光を吸収する反応生成物を生成する。光源からの入射励起ビームを、サンプルに対して向ける。入射ビームは、サンプルから反射されて戻ってくるか、またはサンプルを通して検出器へと透過されてもよい。検出器は、減衰された入射ビームを回収しそして測定する。反応生成物により減衰された光の量は、サンプル中の分析対象物濃度の指標である。
【0050】
[0083] 光生成性化学的分析において、化学的検出器は、酸化還元反応のあいだの分析対象物に応じて、蛍光を発するかまたは光を放射する。検出器は、生成された光を回収しそして測定する。化学的指示薬により生成される光の量は、サンプル中の分析対象物濃度の指標である。
【0051】
[0084] 電気化学的分析のあいだ、励起シグナルを生体液サンプルに対して印加する。励起シグナルは、電位または電流であってもよく、そして一定、可変、またはその組合せであってもよい。励起シグナルは、単一パルスとして、または多重パルス、シーケンス、またはサイクル状で、印加することができる。分析対象物は、励起シグナルをサンプルに対して印加する場合、酸化還元反応を受ける。酵素種または同様の種を使用して、分析対象物の酸化還元反応を向上させることができる。メディエータを使用して、酵素の酸化状態を維持することができる。酸化還元反応は、一過性状態出力および/または定常状態出力のあいだ、定常的にまたは定期的に測定することができる、外部シグナルを生成する。アンペロメトリー、電量分析、ボルタンメトリー、ゲート化アンペロメトリー、ゲート化ボルタンメトリーなど、様々な電気化学的プロセスを使用することができる。
【0052】
[0085] 光学的分析および電気化学的分析は、相関式を使用して、生体液の分析対象物濃度を測定する。相関式は、分析対象物濃度と光、電流または電位などの出力シグナルとの間の関連性の数学的な表示である。相関式は、線形、近線形、または曲線であってもよく、そして二次多項式により記述されていてもよい。相関式から、分析対象物濃度を、特定の出力シグナルに関して算出することができる。バイオセンサは、光学的分析または電気化学的分析のあいだに使用するための、メモリ中に保存される1またはそれ以上の相関式を有していてもよい。特に異なるセンサストリップを使用する場合、またはサンプル温度などの操作パラメータが変化する場合、異なる相関式が必要とされていてもよい。相関式を実施して、分析対象物濃度の決定のための、出力シグナルを操作することができる。出力シグナルと比較して分析対象物濃度を測定するため、相関式を相関式についての傾きおよび切片のプログラム番号割り当て(program number assignment;PNA)表、別のルックアップ表、などとして実施することもできる。
【0053】
[0086] 図1において、測定機器124は、センサストリップ104からの較正情報に応じて、相関式を較正する。パターン読み取り機器132は、エンコーディングパターン130の回路パターンを感知し、そして回路パターンに応じて、プロセッサ122に対してパターンシグナルを提供する。パターンシグナルは、アナログまたはデジタルの電気的シグナルなどであってもよい。プロセッサ122は、パターンシグナルを、センサストリップ104とともに使用するための較正情報へと変換する。プロセッサ122は、較正情報に応じて、1またはそれ以上の相関式を較正する。
【0054】
[0087] 較正情報は、相関式を較正するために使用されるいずれかの情報であってもよい。較正には、濃度値または相関式のその他の結果を調整しまたは修飾することが含まれる。較正には、1またはそれ以上の相関式を選択することが含まれる。例えば、較正情報は、センサストリップの型、センサストリップと関連する(1または複数の)分析対象物または生体液、センサストリップの製造ロット、センサストリップの有効期限などを滲みエス同定情報であってもよい。プロセッサ122は、1またはそれ以上の相関式を選択して、同定情報に応じて、使用することができる。較正にはまた、1またはそれ以上の相関式を修飾することも含まれる。例えば、較正情報は、相関式の傾きおよび/または切片に対する追加または差し引きを使用することを提供しまたは指示する。較正にはまた、1またはそれ以上の相関式を提供することも含まれる。例えば、較正情報は、相関式についての傾きおよび切片を使用することを含みまたは指示する。その他の較正情報を使用することができる。
【0055】
[0088] 較正情報を得るため、パターン読み取り機器132は、エンコーディングパターン130により形成される少なくとも2つの回路の回路パターンを感知する。パターン読み取り機器132は、光学的にまたは電気的に回路パターンを感知することができる。エンコーディングパターン130は、パターン読み取り機器132に対して接近可能な位置で、センサストリップ104に対して適用される電気的な伝導性材料であってもよい。電気的な伝導性材料は、炭素、銀、アルミニウム、パラジウム、銅などであってもよい。エンコーディングパターン130は、光学的に感知されるバックグラウンド材料と十分な接触を有する、非-伝導性材料または別の材料であってもよい。
【0056】
[0089] 電気的な伝導性材料のエンコーディングパターン130は、2つまたはそれ以上の別個の回路に分割されていてもよい。伝導性材料を、レーザー切断、スクライビング、フォトエッチング、等の技術を使用して分割することができる。回路中の伝導性材料を分割するために使用されるカットパスを変更することにより、回路パターンの独特な組合せ(相互接続された接触面)を形成することができる。別個の回路もまた、センサストリップ104上のエンコーディングパターン130の作成を通じて、形成することができる。伝導性材料は、長方形型または正方形型を有していてもよく、そして三角形型、円形、楕円形、これらの組合せ型、などのその他の形状を有していてもよい。回路は、単一直交カッティング(single orthogonal cut)または複数直交カッティング(multiple orthogonal cuts)により形成することができ、そして非-直交カッティングまたは直交カッティングと非-直交カッティングの組合せにより形成することができる。直交カッティングは必須というわけではないが、斜めのカッティングを回避することにより、パターン読み取り機器132を有する回路のアラインメントを向上させることができる。
【0057】
[0090] エンコーディングパターン130上の各回路は、パターン読み取り機器132と電気的に連絡する、1またはそれ以上の接触面を有していてもよい。各回路が少なくとも2つの接触面を有する場合、追加の材料または失われた材料から、欠点のある接点、開回路条件、およびその他のエラーの検出を、改善することができる。これらのエラーの検出は、エンコーディングパターン130が全ての接触面に含まれる2つの回路を有する場合に、改善することができる。同数の回路を異なるストリップ上で使用して、これらのエラーの検出をさらに改善することができる。エラーが生じる場合、測定機器102は、ユーザーに知らせることができ、そしてセンサストリップ104を拒絶しおよび/または追い出すことができる。エラーチェッキングには、回路パターンのカウントが、エンコーディングパターン130の回路の数と一致するかどうかを測定することが含まれていてもよい。測定機器102がエンコーディングパターン130上の全ての接触面および全ての回路パターンを把握することができない場合、測定機器102はまた、ユーザーに知らせることもでき、そしてセンサストリップ104を拒絶しおよび/または追い出すことができる。
【0058】
[0091] 図2A〜Cは、センサストリップ204上のエンコーディングパターン230の様々な表示を示す。図2Aは、エンコーディングパターン230と電気的に連絡する電気的接点のアレイ238を示す。図2Bは、別個の回路中への分割の前の、エンコーディングパターン230を示す。エンコーディングパターン230は、電気的接点のアレイ238と電気的に連絡する、接触面A〜Fを有する。図2Cは、別個の回路中への分割後の、エンコーディングパターン230を示す。エンコーディングパターン230は、第1の回路234および第2の回路236に切断される。第1の回路234には、アレイ238の電気的接点A、C、E、およびFと電気的に連絡する、接触面A、C、E、およびFが含まれる。第2の回路236には、アレイ238の電気的接点BおよびDと電気的に連絡する、接触面BおよびDが含まれる。特定の構造が示される一方、センサストリップ204、エンコーディングパターン230、およびアレイ238は、2つまたはそれ以上の回路に分割される追加の構成要素およびエンコーディングパターンを有するものを含む、その他の構造を有していてもよい。
【0059】
[0092] 電気的接点238のアレイは、電気的接点を使用して、エンコーディングパターン230の回路パターンを感知する、パターン読み取り機器の一部であってもよい。パターン読み取り機器は、コントロールシグナルに応じて、回路234および236に対して、電気的接点238のアレイを通じて、テストシグナルを印加することができる。テストシグナルは、電流、電位など、電気的シグナルであってもよい。例えば、テストシグナルは、約50マイクロアンペア(μA)未満の電流に制限されていてもよい。テストシグナルは、約1μA〜約48μAの範囲に制限された電流であってもよい。テストシグナルは、約2μA〜約15μAの範囲に制限された電流であってもよい。テストシグナルは、約2μA〜約10μAの範囲に制限された電流であってもよい。テストシグナルは、約4μA〜約8μAの範囲に制限された電流であってもよい。電流を選択して、短-回路保護を提供することができる。電流を選択して、回路パターンを生成するために使用される材料の抵抗を適応させることができる。その他の電流または電位を使用することができる。
【0060】
[0093] 図1を参照して、パターン読み取り機器は、テストシグナルを選択的に印加して、回路234および236の回路パターンを感知する。パターン読み取り機器は、テストシグナルをアレイ238中のその他の電気的接点に対して印加しつつ、アレイ238中の選択された電気的接点を接地(ground)させる。テストシグナルは、制限された電流であってもよく、そしてアレイ238中のその他の電気的接点とは異なる電位を有していてもよい。その他のテストシグナルを使用することができる。“接地(Ground)”には、ゼロまたはゼロ近くの電位または電流などが含まれる。パターン読み取り機器は、個別に、アレイ238中の1またはそれ以上の電気的接点を接地(ground)させることができる。パターン読み取り機器は、各工程において接地(ground)させられる電気的接点を変化させながら、1またはそれ以上の工程中でまたは繰り返し、テストシグナルを印加することができる。1またはそれ以上の工程の後、パターン読み取り機器は、所定の接点が低くさせられるかまたは接地(ground)させられる場合に、その他の接点を強制的に低くまたは接地(ground)させることを決定することにより、特定の回路に接触する独特なセットの接点を、決定することができる。このように、パターン読み取り機器は、回路234および236のそれぞれと関連する、アレイ238中の電気的接点の独特なパターンを決定することができる。電気的接点の独特なパターンは、各回路234および236の回路パターンを同定する。回路234および236の回路パターンを使用して、生体液中の分析対象物の光学的分析または電気化学的分析のための較正情報を提供することができる。
【0061】
[0094] あるいは、パターン読み取り機器は、以前に検討されたテストシグナルの逆であるテストシグナルを、選択的に印加することができる。逆のテストシグナルを使用する場合、パターン読み取り機器は、残りの電気的接点を接地(ground)させながら、個別に、またはそれ以上の電気的接点を接地(ground)以外の電位することができる。電流制限インピーダンスを使用して、電気的接点を接地(ground)させることができる。電流源を使用して、電気的接点を別個の電位にすることができる。読み取る場合、駆動された電気的接点に接続された電気的接点のみが、駆動電位であり、および残りの接点が接地(ground)される。パターン読み取り機器は、その他のテストシグナルを選択的に印可させることができる。
【0062】
[0095] 図3A〜Bは、回路234および236中のセンサストリップ204上でのエンコーディングパターン230の分割から形成することができる、回路パターンを示す。図3Aは、図2A中において電気的接点のアレイ238と電気的に連絡する接触面Xを有する、分割されないエンコーディングパターン230を示す。接触面Xは、縦3列および横2列に配置されるが、より少ないかまたは追加の接触面および電気的接点を有するものを含め、接触面およびアレイ238のその他の構造を使用することができる。エンコーディングパターン230を、その他の回路パターン中で分割することができる。
【0063】
[0096] 図3Bは、回路234および236が有していてもよい回路パターンを示す。縦3列および横2列に配列される6つの接触面が存在する。切断パターンは、必須という訳ではないが、直交カッティングに限定する。直交カッティングの場合、2つの作成される回路を、1回の連続したカッティングで完成することができる。このように、回路234および236は、アレイ238由来の少なくとも2つの電気的接点が各回路と電気的に連絡する場合、9種の独特な回路パターンを形成することができる。回路パターンは、エンコーディングパターン230上で様々な形状、位置、および方向性を有する。回路パターンにはそれぞれ、独特なセットの接触面、そして従ってアレイ238中の独特なセットの電気的接点が含まれる。較正情報を、特定の回路パターンと関連した電気的接点から決定することができる。
【0064】
[0097] 図4A〜Bは、図3A〜Bを参照して検討される回路の回路パターンおよび代表的なデジタル表示を示す。図4Aは、エンコーディングパターン230上での、接触面の番号付けシーケンスを示し、これはアレイ238中の電気的接点に対応する。接触面および対応する電気的接点は、1〜6と番号付けする。図4Bは、図3Bを参照して検討される回路の回路パターンおよび代表的なデジタル表示を示す。第1の回路234の接触面および対応する電気的接点は、各回路パターンにおいて“0”と特定される。第2の回路236の接触面および対応する電気的接点は、各回路パターンにおいて“1”と特定される。“0”および“1”の表示は、特定の回路に属する接触面および対応する電気的接点を特定するために任意に選択された。この表示は、互換的であってもよい。その他の表示または数字表示を使用してもよく、そして異なるデジタル表示となってもよい。
【0065】
[0098] 各接触面および対応する電気的接点に対する特定の表示(0または1)を、図4Aを参照して検討される番号付けシーケンスに従って、連続的にリスト化する。番号付けシステムが数値的に6〜1に減少する一方、番号付けシーケンスは数値的に1〜6まで増加することができる。その他の番号付けシーケンスを使用することができる。表示“0”または“1”のシーケンスは、各回路パターンの独特なデジタル表示を提供する。回路パターンのその他のデジタル表示を使用することができる。
【0066】
[0099] 回路パターンのデジタル表示を使用して、生体液中の分析対象物の分析のための、較正情報を提供することができる。パターン読み取り機器は、測定機器中のプロセッサに対するパターンシグナルを通じて、回路パターンのデジタル表示を提供することができる。プロセッサは、デジタル表示を較正情報に変換する。
【0067】
[00100] 図5は、センサストリップ504上のエンコーディングパターン530の回路パターンを感知するための、パターン読み取り機器532を示す。エンコーディングパターン530は、第1の回路534および第2の回路536を有する。パターン読み取り機器532は、デコーダー550およびコード読み取り器552を有し、それぞれが複数のテスト回路554に接続される。パターン読み取り機器532の重複した回路は、明快にするために省略する。デコーダー550は、デジタルデコーダーまたは同様の機器であってもよい。デコーダー550は、‘n’デジタルデコーダーの選ばれた一つであってもよい。デコーダー550は、n=6の場合の、‘n’デジタルデコーダーの選ばれた一つであってもよい。その他のデジタルデコーダーを使用することができる。コード読み取り器552は、デジタル入力口または類似の機器であってもよい。各テスト回路554は、電気的接点のアレイ538中の別個の電気的接点A〜Fに接続される。電気的接点A〜Fは、エンコーディングパターン530の第1の回路534および第2の回路上の536上の接触面と電気的連絡を有していてもよい。特定の回路パターンが示される一方、第1の回路534および第2の回路536は、異なる接触面および対応する電気的接点を使用するものを含め、その他の回路パターンを有していてもよい。パターン読み取り機器に関して特定の構造が示される一方、追加の構成要素を有するものを含め、その他の構造を使用することができる。その他のパターン読み取り機器を使用することができる。
【0068】
[00101] 使用する際、測定機器中のプロセッサは、コントロールシグナルをパターン読み取り機器532中のデコーダー550に送る。プロセッサはまた、それぞれのテスト回路554中で、プルアップ電圧を活性化する。プルアップ電圧は、各テスト回路554に、テストシグナルまたは電流を、アレイ538中の電気的接点A〜Fに対して印加させることができる。テストシグナルは、約50μA未満の電流に制限されていてもよい。テストシグナルは、約1μA〜約48μAの範囲に制限された電流であってもよい。テストシグナルは、約2μA〜約15μAに制限された電流であってもよい。テストシグナルは、約2μA〜約10μAに制限された電流であってもよい。テストシグナルは、約4μA〜約8μAに制限された電流であってもよい。その他の電流を使用することができる。プロセッサもまた、コード読み取り器552を活性化して、アレイ538中の各電気的接点に対して印加されるテストシグナルを感知する。
【0069】
[00102] パターン読み取り機器532は、テストシグナルを選択的に印加して、エンコーディングパターン530上の回路534および536の回路パターンを決定する。テスト回路554は、アレイ538の電気的接点A〜Fに対して、テストシグナルを印加する。コード読み取り器552は、感知するテストシグナル。回路パターンを感知するため、パターン読み取り機器532は、プルアップ電圧テストシグナルをアレイ538中のその他の電気的接点に対して印加しつつ、個別に、アレイ538中の1またはそれ以上の電気的接点を接地(ground)させる。デコーダー550は、1またはそれ以上のテスト回路554に対して、コントロールシグナルに応じて、操作シグナルを印加する。操作シグナルは、それぞれのテスト回路および対応する電気的接点を、接地(ground)させる。
【0070】
[00103] エンコーディングパターン530上の回路534および536は、電気的接点が回路と電気的に連絡する場合、アレイ538の電気的接点A〜Fのあいだでの電気的接続を作成する。回路上の特定の電気的接点を接地(ground)させる場合、回路上のその他の電気的接点のテストシグナルを減少させるか、または接地(ground)させる。コード読み取り器552は、減少されたかまたは接地(ground)されたテストシグナルを使用して、接地(ground)させた特定の電気的接点と関連する電気的接点を特定する。接地(ground)された電気的接点と関連する電気的接点を使用して、回路パターンを特定することができる。コード読み取り器552は、エンコーディングパターン530上の回路パターンを特定するパターンシグナルを生成する。パターンシグナルは、回路パターンのデジタル表示であってもよい。プロセッサは、コード読み取り器552由来のパターンシグナルを受容する。パターンシグナルには、較正情報が含まれていてもよい。プロセッサは、パターンシグナルを較正情報に変換することができ、またはパターンシグナルを使用して、保存媒体中の較正情報を示すことができる。プロセッサは、較正情報を使用して、生体液中の分析対象物濃度を測定するために使用される1またはそれ以上の相関式を較正する。
【0071】
[00104] パターン読み取り機器は、1またはそれ以上の工程においてまたは反復して、テストシグナルを印加することができる。異なる電気的接点は、各工程において接地(ground)される。1またはそれ以上の工程の後、パターン読み取り機器は、接地(ground)された電気的接点に応じて、どの電気的接点が減少されたかまたは接地(ground)されたテストシグナルを有するか、を決定することにより、特定の回路に対応する独特なセットの電気的接点を決定することができる。このように、パターン読み取り機器は、エンコーディングパターン530上の回路534および536のそれぞれと関連する、アレイ538中の独特なセットの電気的接点を決定することができる。独特なセットの電気的接点は、各回路534および536の回路パターンを特定する。回路534および536の回路パターンを使用して、生体液中の分析対象物の光学的分析または電気化学的分析のための較正情報を提供することができる。特定のセットの電気的接点が回路パターンを特定することが示される一方、その他のセットの電気的接点を使用して、回路534および536について、その他の回路パターンを示すことができる。
【0072】
[00105] 例えば、電気的接点A、C、E、およびFは、第1の回路534の回路パターンに対応する。電気的接点BおよびDは、第2の回路536の回路パターンに対応する。どの電気的接点が特定の回路パターンに対応するかを感知するため、パターン読み取り機器532は、電気的接点に対してテストシグナルを印加し、そして1またはそれ以上の工程においてまたは繰り返し、1またはそれ以上の電気的接点を個別に接地(ground)させる。パターン読み取り機器は、接地(ground)された電気的接点に応じて、どの電気的接点が減少されたかまたは接地(ground)されたテストシグナルを有するかを決定することにより、特定の回路パターンに対応する電気的接点を決定することができる。回路パターンは、第1の工程の後に特定することができる。1またはそれ以上の追加の工程を行い、結果を確認することができる。明確にする目的そして説明をする目的で例が示されるが、本発明を限定することを目的としていない。
【0073】
[00106] 第1の工程において、テストシグナルをその他の電気的接点に対して印加する一方、第1のテスト回路から電気的接点Aへの第1のテストシグナルを、接地(ground)させる。電気的接点Aを接地(ground)させる場合、これらの電気的接点が第1の回路534に対応するため、電気的接点C、E、およびFのテストシグナルを減少させるかまたは接地(ground)させる。しかしながら、これらの電気的接点が、第2の回路536に対応し、そして電気的に第1の回路534に接続されないため、電気的接点BおよびDのテストシグナルは、減少されずまたは接地(ground)されず、そして実質的に同一のままである。
【0074】
[00107] 第2の工程において、第2のテスト回路から電気的接点Eへの第2のテストシグナルを接地(ground)させ、一方でテストシグナルをその他の電気的接点に印加する。電気的接点Eが接地(ground)される場合、これらの電気的接点が第1の回路534に対応するため、電気的接点A、C、およびFのテストシグナルが、減少されるかまたは接地(ground)される。しかしながら、これらの電気的接点が第2の回路536に対応するため、電気的接点BおよびDのテストシグナルは、減少されずまたは接地(ground)されず、そして実質的に同一のままである。
【0075】
[00108] 第3の工程において、第3のテスト回路から電気的接点Bへの第3のテストシグナルを接地(ground)させ、一方でテストシグナルをその他の電気的接点に印加する。電気的接点Bが接地(ground)される場合、この電気的接点が第2の回路536に対応するため、電気的接点Dのテストシグナルは減少されまたは接地(ground)される。しかしながら、これらの電気的接点が第1の回路534に対応するため、電気的接点A、C、E、およびFのテストシグナルは、減少されずまたは接地(ground)されず、そして実質的に同一のままである。以前の読み取り工程の結果を再検討し、そして以前の読み取り工程により特定された回路において把握されなかったピンを接地(ground)することにより、読み取り工程の数を、減少させるかまたは最小化することができる。
【0076】
[00109] 図6〜10は、エンコーディングパターンの2つの回路への分割に由来する様々な回路パターンを示す。エンコーディングパターンを、より多くの回路および/またはその他の回路に分割することができる。アレイ中の接触面および対応する電気的接点は特定の構造を有する一方、より少ない構成要素または追加の構成要素を有するものを含め、接触面および電気的接点のその他の構造を使用することができる。センサストリップのサイズおよびその他の設計検討により、最大数の接触面を抑制することができる。回路パターンは、エンコーディングパターン上で、様々な形状、配置、および配向性を有する。その他の回路パターンを使用することができる。回路パターンにはそれぞれ、独特なセットの接触面がふくまれ、そして従ってアレイ中に独特なセットの電気的接点が含まれる。較正情報は、特定の回路パターンと関連する電気的接点から決定することができる。それぞれの接触面は、“0”または“1”の表示を有していてもよく、それが任意的に選択されて、特定の回路の属する接触面および対応する電気的接点を特定する。表示は、入れ替えられてもよい。その他の表示または数字指定を使用することができ、そして結果として異なるデジタル表示となってもよい。表示“0”または“1”のシーケンスを使用して、各回路パターンの独特なデジタル表示を提供することができる。回路パターンのその他のデジタル表示を使用することができる。回路パターンのデジタル表示を使用して、生体液中の分析対象物の分析のための較正情報を提供することができる。
【0077】
[00110] 図6A〜Bは、回路634および636中のセンサストリップ604上に配置される、エンコーディングパターン630の分割から、様々な回路パターンを示す。図6Aは、電気的接点のアレイと電気的に連絡する接触面Xを有する、分割されないエンコーディングパターン630を示す。接触面Xは、縦4列および横2列で配置される。図6Bは、回路634および636が有することができる、異なる回路パターンを示す。アレイが縦4列および横2列を有するため、アレイからの少なくとも2つの電気的接点が各回路と電気的に連絡する場合、回路634および636は、20個の独特な回路パターンを形成することができる。示された回路パターンは、直交カッティングのみが使用されるため、制限される。直交カッティングまたは直交カッティングと非-直交カッティングの組合せを使用する場合ならびに2つ以上の回路を作製する場合には、相互接続の追加の回路パターンが可能である。
【0078】
[00111] 図7A〜Bは、図6A〜Bを参照して検討された回路パターンおよび回路の代表的なデジタル表示を示す。図7Aは、アレイ中の電気的接点にも対応する、エンコーディングパターン630上の接触面の番号付けシーケンスを示す。接触面および対応する電気的接点は、1〜8と番号を付けられる。図7Bは、図6Bを参照して検討される、回路パターンおよび回路の代表的なデジタル表示を示す。第1の回路634および第2の回路636の接触面および対応する電気的接点は、それぞれ、各回路パターン中で“0”または“1”により特定される。各接触面および対応する電気的接点についての特定の表示(0または1)は、図7Aを参照して検討される番号付けシーケンスに従って、連続的に表示される。番号付けシステムは、数値的に8〜1に減少してもよく、または数値的に1〜8へと増加してもよい。その他の番号付けシーケンスを使用することができる。“0”のシーケンスおよび“1”のシーケンスは、回路パターンの独特なデジタル表示を提供することができる。ビット8を含む回路が常に“0”を表示すると仮定して、デジタル表示を割り当てることができる。このコーディングの逆のものを使用することができ、そしてこのコーディングを別のビットポジションに入力することができる。
【0079】
[00112] 図8A〜Bは、回路834および836中のセンサストリップ804上の、別のエンコーディングパターン830の分割に由来する、様々な回路パターンを示す。図8Aは、電気的接点のアレイと電気的に連絡する接触面Xを有する、分割されないエンコーディングパターン830を示す。接触面Xは、縦3列および横3列に配置される。図8Bは、回路834および836が使用することができる独特な回路パターンを示す。アレイが縦3列および横3列を有するため、アレイ由来の少なくとも2つの電気的接点が各回路と電気的に連絡する場合、回路834および836は、44個の独特な回路パターンを形成することができる。回路パターンは、課される直交カッティングの制限を有するものである。この制限が課されない場合に、相互接続の追加の回路パターンが可能である。
【0080】
[00113] 図9A〜Bは、図8A〜Bを参照して検討される、回路パターンおよび回路の代表的なデジタル表示を示す。図9Aは、エンコーディングパターン830上に接触面の番号付けシーケンスを示し、それもまたアレイ中の電気的接点に対応する。接触面および対応する電気的接点に、1〜9と番号を付ける。図9Bは、図8Bを参照して検討される、回路パターンおよび回路の代表的なデジタル表示を示す。第1の回路834および第2の回路836の接触面および対応する電気的接点は、それぞれ、各回路パターン中の“0”または“1”により、特定される。各接触面および対応する電気的接点についての特定の表示(0または1)は、図9Aを参照して検討される番号付けシーケンスに従って、連続的に表示される。番号付けシステムは、数値的に9〜1に減少してもよく、または数値的に1〜9に増加してもよい。その他の番号付けシーケンスを使用することができる。表示“0”または“1”のシーケンスは、各回路パターンの独特なデジタル表示を提供する。ビット9を含む回路が常に“0”を表示するものと仮定して、デジタル表示を割り当てることができる。このコーディングの逆のものを使用することができ、そしてこのコーディングを別のビットポジションに入力することができる。
【0081】
[00114] 図10A〜Bは、回路1034および1036中のセンサストリップ1004上の、別のエンコーディングパターン1030の分割に由来する回路パターンおよび代表的なデジタル表示を示す。図10Aは、エンコーディングパターン1030上の接触面の番号付けシーケンスを示し、これもまたアレイ中の電気的接点に対応する。接触面および対応する電気的接点に、1〜4と番号をつける。接触面は、縦2列および横2列に配置される。回路パターンは、課される直交カッティングの制限を有するものである。この制限が課されない場合に、相互接続の追加の回路パターンが可能である。
【0082】
[00115] 図10Bは、回路1034および1036が有することができる、回路パターンおよび代表的なデジタル表示を示す。アレイは、縦2列および横2列を有するため、アレイ由来の少なくとも2つの電気的接点が各回路と電気的に連絡する場合、回路1034および1036は、2つの独特な回路パターンを形成することができる。第1の回路1034および第2の回路1036の接触面および対応する電気的接点は、それぞれ、各回路パターン中の“0”または“1”により特定される。各接触面および対応する電気的接点についての特定の表示(0または1)は、図10Aを参照して検討される番号付けシーケンスに従って、連続的に表示される。番号付けシステムは、数値的に4〜1に減少してもよく、または数値的に1〜4に増加してもよい。その他の番号付けシーケンスを使用することができる。表示“0”または“1”のシーケンスは、回路パターンの独特なデジタル表示を提供することができる。ビット4を含む回路が常に“0”を表示するものと仮定して、デジタル表示を割り当てることができる。このコーディングの逆のものも使用することができ、そしてこのコーディングを別のビットポジションに入力することができる。
【0083】
[00116] エンコーディングパターンを、2以上の回路に分割することができる。異なるセンサストリップ上のエンコーディングパターンは、それぞれ、同数の回路を有するように分割することができ、または異なる数の回路を有する様に分割することができる。エンコーディングパターンが2つまたはそれ以上の回路を有する場合、1またはそれ以上の回路が別個の回路であってもよい。別個の回路は、アレイ中のわずか一つの電気的接点と電気的に連絡する、ただ一つの接触面を有していてもよい。その他の別個の回路を使用することができる。別個の回路は、独特な回路パターンの数を増加することができ、これを利用して、生体液中の分析対象物の分析についての較正情報を提供することができる。隔離された接点の数が固定数である場合、検出される隔離された接点の数が、別個の回路接点の指定された一定量に適合することを確認することにより、接触不良を検出することができる。少なくとも1つの回路に複数の接点ポジションが含まれる場合に、独特な回路パターンを形成することができる。
【0084】
[00117] 図11A〜Bは、第1の回路1134、第2の回路1136、および別個の回路1140中のエンコーディングパターン1130の分割に由来する様々な回路パターンを示す。図11Aは、電気的接点のアレイと電気的に連絡する接触面Xを有する、分割されないエンコーディングパターン1130を示す。接触面Xが縦3列および横2列に配置される場合、接触面およびアレイその他の構造を使用することができる。
【0085】
[00118] 図11Bは、第1の回路1134、第2の回路1136、および別個の回路1140が有することができる独特な回路パターンを示す。少なくとも2つの電気的接点が第1の回路1134および第2の回路1136のそれぞれと電気的に連絡する場合、そして1つの電気的接点が別個の回路1140と電気的に連絡する場合、回路1134、1136、および1140は、16個の独特な回路パターンを形成することができる。回路パターンは、様々な形状、配置、および配向性を有する。第1の回路1134および第2の回路1136の回路パターンには、それぞれ、独特なセットの接触面が含まれ、そして従って独特なセットの電気的接点が含まれる。別個の回路1140の回路パターンには、特定の接触面が含まれ、そして従って特定の電気的接点が含まれる。較正情報は、回路パターンと関連する電気的接点から決定することができる。
【0086】
[00119] センサストリップ上のパターンにより作製される複数の回路は、コーディング情報の固有のエラーチェックを可能にする。エラーチェックは、回路の総数および別個の回路の総数に関する規則を実行することにより得ることができる。そのような規則を実行することにより、測定機器は、欠点のあるパターンまたは読み取りを検出することができ、そして従って間違ったテスト結果が繰り返される前にまたはエラーを検出した後に、センサストリップを不合格と判定することができる。エラー検出(特に欠点のある接点または短絡)を可能にするため、隔離された接点の数は予め決められた固定数であってもよい。このように、規定数の隔離された接点よりも多いかまたは少ない接点が検出される場合、接触不良または短絡回路が生じているはずであり、そしてデコードされたパターンを正しくないものとして取り扱うことができる。回路の総数、複数の接点および一つの接点の両方は同様に、予め決められた固定数であってもよい。同様に、規定数の回路よりも多いかまたは少ない回路が検出される場合、不良が生じるはずであり、そしてデコードされたパターンを正しくないものとして取り扱うことができる。
【0087】
[00120] 図12A〜Bは、図11A〜Bを参照して検討される、回路パターンのその他の図面を示す。図12Aは、エンコーディングパターン1130上の接触面の番号付けシーケンスを示し、これは電気的接点に対応する。接触面および対応する電気的接点は、1〜6と番号を付ける。図12Bは、図11Bを参照して検討される、回路パターンの別の図面を示す。第1の回路1134の接触面および対応する電気的接点は、各回路パターン中で“0”により特定される。第2の回路1136の接触面および対応する電気的接点は、各回路パターン中で“1”により特定される。別個の回路1140の接触面および対応する電気的接点は、回路パターン中で“X”により特定される。表示(0、1、およびX)を使用して、接触面および対応する電気的接点が属する特定の回路を特定する。この表示は、入れ替えることができる。その他の表示を使用することができる。それぞれの接触面および対応する電気的接点についての特定の表示は、図12Aを参照して検討される、番号付けシーケンスに従って連続的に表示される。その他の番号付けシーケンスを使用することができる。表示(0、1、およびX)のシーケンスは、各回路パターンの独特なデジタル表示を提供することができる。回路パターンのデジタル表示を使用して、生体液中の分析対象物の分析のための較正情報を提供することができる。ビット6を含む回路が、それが隔離された接点でない場合には、常に“0”を表示すると仮定して、デジタル表示を割り当てることができる。ビット6が隔離された接点である場合、ビット5を含む回路が常に“0”を示す。このコーディングの逆のものを使用することができ、そしてこのコーディングをその他のビットポジションに入力することができる。
【0088】
[00121] 図13は、第1の回路1334、第2の回路1336、および別個の回路1340に分割された、エンコーディングパターン1330を示す。第1の回路1334および第2の回路1336の接触面は隣接しておらず、そして伝導性配線を使用して接続され、これがエンコーディングパターン130上の非-隣接配置間の電気的接続を提供する。第1の回路1334の接触面は、“0”により特定され、そして第1の伝導性配線1342により接続される。第2の回路1336の接触面は、“1”により特定され、そして第2の伝導性配線1344および斜めの伝導性配線1346により接続される。別個の回路1340の接触面は、回路パターン中“X”により特定される。第1の回路1334および第2の回路1336の非-隣接接触面は、独特な回路パターンの数を増加させることができ、このことを使用して、生体液中の分析対象物の分析についての較正情報を提供する。
【0089】
[00122] 図14A〜Bは、別個の回路中または単一接触回路1440および多接触回路1442中のエンコーディングパターン1430の分割に由来する、様々な回路パターンを示す。図14Aは、電気的接点のアレイと電気的に連絡する接触面Xを有する、分割されないエンコーディングパターン1430を示す。接触面Xが縦2列および横2列に配置される場合、接触面およびアレイのその他の構造を使用することができる。
【0090】
[00123] 図14Bは、単一接触回路1440および多接触回路1442が有することができる独特な回路パターンを示す。3つの電気的接点が多接触回路1442と電気的に連絡する場合、そして1つの電気的接点が単一接触回路1440と電気的に連絡する場合、回路1440および1442は、4つの独特な回路パターンを形成することができる。回路パターンは、様々な形状、配置、および配向性を有することができる。単一接触回路1440および多接触回路1442の回路パターンには、それぞれ、独特なセットの接触面が含まれ、および従って独特なセットの電気的接点が含まれる。単一接触回路1440の回路パターンには、特定の接触面が含まれ、そして従って、特定の電気的接点が含まれる。較正情報を、回路パターンに関連する電気的接点から決定することができる。
【0091】
[00124] エラー検出(特に欠点のある接点または短絡)を提供するため、1つの単一接触回路よりも多いかまたは少ない回路が検出される場合、接触不良または短絡回路が生じているはずであり、そしてデコードされたパターンを正しくないものとして取り扱うことができる。同様に、2つの回路よりも多いかまたは少ない回路が検出される場合、不良が生じているはずであり、そしてデコードされたパターンを正しくないものとして取り扱うべきである。
【0092】
[00125] さらに、(1または複数の)残りの回路が別個の回路または単一接触回路である場合でさえ、少なくとも1つの回路が複数の接点と関連する場合には、独特な回路パターンを形成することができる。接点の総数および電気的接点の構造を、多接触回路および単一接触回路のよりよいバランスまたは最適なバランスを提供する様に選択することができる。わずか4つの電気的接点を使用した場合、1つの3接点回路および1つの単一接触回路が、2つの回路およびわずか1つの隔離された接点が存在することを確認することを可能にするエラーチェックを、よりよく維持することができる。
【0093】
[00126] 図15A〜Dは、パターンおよび接点の非-方形アレイを有する様々なエンコーディングパターンを示す。図15Aは、様々な方形エンコーディングパターン1560〜1568を示す。図15Bは、様々な菱形エンコーディングパターン1570〜1578を示す。図15Cは、様々な五角形のエンコーディングパターン1580〜1588を示す。図15Dは、様々な円形のエンコーディングパターン1590〜1598を示す。エンコーディングパターンを、2つ、3つ、または4つの回路パターンに分割することができる。いくつかの回路パターンは、2つまたはそれ以上の接点を有する。その他の回路パターンは隔離されるか、または単一接点を有する。測定機器は、少なくとも2つの接点を利用して連続性を測定するため、測定機器は、隔離されたかまたは単一接触回路パターンを直接的には感知できない。エンコーディング規則は、特定のエンコーディングパターンについて、可能な別個の回路パターンの数を特定するように選択することができる。パターンおよび接点のその他の非-方形アレイを使用することができる。
【0094】
[00127] 図16A〜Bは、第1の回路1634、第2の回路1636、および第3の回路1640中での不規則形状を有するエンコーディングパターン1630の分割に由来する様々な回路パターンを示す。図16Aは、電気的接点のアレイと電気的に連絡する接触面Xを有する、分割されないエンコーディングパターン1630を示す。図16Bは、第1の回路1134、第2の回路1636、および第3の回路1640が有することができる、独特な回路パターンを示す。空間がセンサ接触のためにクリアに維持されるはずであれば、不規則形状を使用することができる(示さない)。3つの回路パターンを使用する場合、回路パターンの一つは隔離されたかまたは単一接触回路であってもよい。その他の不規則形状を使用することができる。接触面およびアレイのその他の構造を使用することができる。
【0095】
[00128] 図17は、生体液中の分析対象物の分析を較正するための方法を示す。1702において、生体液サンプルは、分析について利用可能である場合に検出される。1704において、テストシグナルは、エンコーディングパターンに対して印加される。1706において、エンコーディングパターン上の回路パターンを感知する。1708において、較正情報を回路パターンに応じて、測定する。1710において、1またはそれ以上の相関式を、較正情報に応じて、較正する。1712において、サンプル中の分析対象物を解析する。1714において、生体液の分析対象物濃度を、1またはそれ以上の較正された相関式を使用して測定する。
【0096】
[00129] 1702において、バイオセンサは、生体液サンプルが分析について利用可能である場合に検出する。バイオセンサは、センサストリップが測定機器中に配置される場合に、感知することができる。バイオセンサは、測定機器中の電気的接点がセンサストリップ中の電気的伝導体と接続される場合に、感知することができる。バイオセンサは、1またはそれ以上のシグナルを作用電極、カウンタ電極、および/またはその他の電極に対して印加して、サンプルが電極と接続される場合を検出することができる。バイオセンサは、その他の方法および機器を使用して、サンプルが分析について利用可能である場合を検出することができる。
【0097】
[00130] 1704において、バイオセンサは、測定機器からのテストシグナルを、センサストリップ、センサストリップパッケージ、などの上のエンコーディングパターンに対して印加する。テストシグナルは、光学的にまたは電気的に生成することができる。バイオセンサは、以前に検討したように、テストシグナルをエンコーディングパターンに対して選択的に印加する。バイオセンサは、1またはそれ以上の工程においてまたは繰り返して、テストシグナルを印加することができる。
【0098】
[00131] 1706において、バイオセンサは、エンコーディングストリップ上の少なくとも2つの回路の回路パターンを感知する。回路パターンを、以前に検討したように、光学的にまたは電気的に感知することができる。パターンシグナルを使用して、エンコーディングパターン上の回路パターンを特定することができる。
【0099】
[00132] 1708において、バイオセンサは、回路パターンに応じて、較正情報を決定する。較正情報は、電気化学的および/または化学的分析について相関式を調整するために使用される、いずれかの情報であってもよい。較正情報は、センサストリップのタイプ、センサストリップと関連する(1または複数の)分析対象物または生体液、センサストリップの製造ロットなど、を示す同定情報であってもよい。較正情報は、相関式の傾きおよび/または切片に対する追加またはそこからの差し引きを提供することができる。較正情報には、相関式についての傾きおよび切片を使用することが含まれていてもよく、またはそれに関することができる。その他の較正情報を使用することができる。較正情報は、パラメータ、およびバイオセンサ中のメモリ機器中に保存される調整値を参照することができる。プロセッサは、エンコーディングパターン上の回路パターンを示すパターンまたはその他のシグナルに応じて、保存された参照パラメータおよび調整値を選択することができる。
【0100】
[00133] 1710において、バイオセンサは、較正情報に応じて、1またはそれ以上の相関式を較正する。相関式を使用して、光学的および/または電気化学的分析中の分析対象物濃度を測定することができる。相関式は、以前に検討したように、分析対象物濃度と光、電流、または電位などの出力シグナルとのあいだの関連性の数学的な表示である。較正には、濃度値または相関式のその他の結果を調整しまたは修飾することが含まれる。較正には、センサストリップのタイプ、センサストリップと関連する(1または複数の)分析対象物または生体液、センサストリップの製造ロット、センサストリップの有効期限などを示す同定情報に応じて、1またはそれ以上の相関式を選択することが含まれていてもよい。較正には、相関式の傾きおよび/または切片に対する追加または差し引きを伴う、1またはそれ以上の相関式を修飾することが含まれる。較正には、1またはそれ以上の相関式を提供することが含まれていてもよい。
【0101】
[00134] 1712において、バイオセンサは、電気化学的分析、光学的分析、それらの組合せ、等を使用して、サンプル中の分析対象物を分析する。電気化学的分析において、分析対象物は、励起シグナルがサンプルに対して印加される場合、酸化還元反応を受ける。酸化還元反応は、測定することができ、そして分析対象物濃度に対して相関させることができる外部シグナルを生成する。以前に検討したように、アンペロメトリー、電量分析、ボルタンメトリー、ゲート化アンペロメトリー、ゲート化ボルタンメトリー、等の様々な電気化学的プロセスを使用することができる。光学的分析は、化学的指示薬の分析対象物との反応により、吸収される光の量または生成される光の量を測定する。光の量を測定することができ、そしてそれを分析対象物濃度と相関させることができる。光学的分析は、以前に検討したように、光吸収または光生成であってもよい。
【0102】
[00135] 1714において、バイオセンサは、生体液サンプル中の分析対象物濃度を測定する。バイオセンサは、1またはそれ以上の較正された相関式を使用して、サンプルの分析対象物濃度を決定することができる。バイオセンサは、較正された分析対象物値またはその他の結果を使用して、サンプルの分析対象物濃度を測定することができる。
【0103】
[00136] 図18は、生体液中の分析対象物の分析を較正するための別の方法を示す。1802において、測定機器は、バイオセンサ中のセンサストリップの存在を検出する。1804において、測定機器は、テストシグナルをエンコーディングパターンに対して印加する。1806において、測定機器は、エンコーディングパターン上の回路パターンを感知する。1808において、測定機器は、回路パターンに応じて、較正情報を決定する。1810において、測定機器は、生体液サンプルが分析について利用可能である場合を検出する。1812において、測定機器は、較正情報に応じて、1またはそれ以上の相関式を較正する。1814において、測定機器は、サンプル中の分析対象物を分析する。1816において、測定機器は、1またはそれ以上の較正された相関式を使用して、生体液の分析対象物濃度を決定する。
【0104】
[00137] 1802において、測定機器は、センサストリップが存在する場合を検出する。測定機器は、センサストリップがバイオセンサ中に配置される場合を感知することができる。測定機器は、測定機器中の電気的接点がセンサストリップ上の電気的伝導体および/またはエンコーディングパターンと接続される場合を感知することができる。測定機器は、1またはそれ以上のシグナルを、作用電極、カウンタ電極、および/またはその他の電極に対して印加して、センサストリップが存在する場合を検出することができる。測定機器は、1またはそれ以上のシグナルを、エンコーディングパターンに対して印加して、センサストリップが存在する場合を検出することができる。測定機器は、その他の方法および機器を使用して、センサストリップがバイオセンサ中に存在する場合を検出することができる。
【0105】
[00138] 1804において、測定機器は、テストシグナルを、センサストリップ、センサストリップパッケージ、等の上のエンコーディングパターンに対して印加する。テストシグナルは、光学的または電気的に生成することができる。測定機器は、以前に検討したように、テストシグナルをエンコーディングパターンに対して選択的に印加する。測定機器は、1またはそれ以上の工程においてまたは連続的に、テストシグナルを印加することができる。
【0106】
[00139] 1806において、測定機器は、エンコーディングストリップ上の少なくとも2つの回路の回路パターンを感知する。回路パターンを、以前に検討したように、光学的にまたは電気的に感知することができる。パターンシグナルを使用して、エンコーディングパターン上の回路パターンを特定することができる。
【0107】
[00140] 1808において、測定機器は、回路パターンに応じて、較正情報を決定する。較正情報は、以前に検討したように、電気化学的および/または化学的分析について相関式を調整するために使用される、いずれの情報であってもよい。測定機器は、エンコーディングパターン上の回路パターンを示すパターンまたはその他のシグナルに応じて、保存された参照パラメータおよび調整を選択することができる。
【0108】
[00141] 1810において、測定機器は、生体液サンプルが分析について利用可能である場合を検出する。測定機器は、センサストリップ中の電気的伝導体がサンプルと接触する場合を、(機械的に、電気的に、などで)感知することができる。測定機器は、1またはそれ以上のシグナルを、作用電極、カウンタ電極、および/またはその他の電極に対して印加して、サンプルが電極と接続される場合を検出することができる。バイオセンサは、その他の方法および機器を使用して、サンプルが分析について利用可能である場合を検出することができる。
【0109】
[00142] 1812において、測定機器は、較正情報に応じて、1またはそれ以上の相関式を較正する。相関式を使用して、以前に検討したように、光学的および/または電気化学的名分析において、分析対象物濃度を決定することができる。
【0110】
[00143] 1814において、測定機器は、電気化学的分析、光学的分析、それらの組合せ等を使用して、サンプル中の分析対象物を分析する。電気化学的分析において、測定機器は、以前に検討したように、1またはそれ以上の電気化学的プロセスを使用することができる。測定機器は、分析対象物の酸化還元反応からの外部シグナルを測定し、その外部シグナルを分析対象物濃度と相関させる。光学的分析において、測定機器は、以前に検討したように、化学的指示薬と分析対象物との反応により吸収される光の量または生成される光の量を測定する。測定機器は、光の量を測定し、それを分析対象物濃度と相関させる。
【0111】
[00144] 1816において、測定機器は、生体液サンプル中の分析対象物濃度を決定する。測定機器は、1またはそれ以上の較正された相関式を使用して、サンプルの分析対象物濃度を決定することができる。測定機器は、較正された分析対象物値またはその他の結果を使用して、サンプルの分析対象物濃度を決定することができる。
【0112】
[00145] バイオセンサシステムは、生体液中の分析対象物濃度の単一分析のために設計されたセンサストリップを用いて操作することができる。バイオセンサシステムはまた、より多くの異なる較正情報を使用することを可能にする。較正を、デジタルに実行することができ、そして分析対象物の分析に、エンコーディングパターンおよびその他の抵抗変化(resistance variation)の製造から生じる、センサストリップ間の抵抗差についてのより大きな寛容性をもたらす。パターン読み取り機器中の全ての電気的接点は、回路パターンの精密かつ正確な感知のために、エンコーディングパターン上の回路の対応する接触面と電気的にまたは光学的に連絡しなければならないため、バイオセンサはまた、より頑強な不良のエラー検出を有していてもよい。センサストリップ上のパターンにより生成される複数の回路は、総数回路および別個の回路の総数に関する規則を実施することにより、コーディング情報の固有のエラーチェックを可能にする。バイオセンサは、ユーザに知らせることができ、そしてパターン読み取り機器中の全ての電気的接点がエンコーディングパターン上の回路の対応する接触面と電気的にまたは光学的に連絡していない場合に、センサストリップを不合格と判定しおよび/または排出することができる。エラー検出は、回路パターンの誤読および不正確な較正情報の選択を減少しまたは排除することができ、その結果、分析対象物濃度のバイアスのかかった分析または不正確な分析を回避する。有効な較正パターンの検出および読み取りを使用して、測定機器中にセンサを適切に挿入することを示すことができる。
【0113】
[00146] 本発明の様々な態様を記載したが、その他の態様および実施が、本発明の範囲内で可能であることは、当業者にとって明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パターン読み取り機器に接続されたプロセッサを有する測定機器、
少なくとも2つの回路を含むエンコーディングパターンを有するセンサストリップ;
を含む、生体液中の分析対象物濃度を測定するためのバイオセンサであって、
ここで、測定機器およびセンサストリップは、分析対象物分析を行い、ここで、分析対象物の分析は少なくとも1つの相関式を有し、;
ここで、パターン読み取り機器は、エンコーディングパターン上の少なくとも2つの回路パターンを感知し;
ここで、プロセッサは、回路パターンに応じて較正情報を測定し;
ここで、プロセッサは、較正情報に応じて少なくとも1つの相関式を較正し;そして
ここで、プロセッサは、少なくとも1つの較正された相関式に応じて、分析対象物濃度を測定する;
前記バイオセンサ。
【請求項2】
パターン読み取り機器が、テストシグナルをエンコーディングパターンに対して選択的に印加する、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項3】
パターン読み取り機器が、テストシグナルをエンコーディングパターンに対して印加し、そしてここでパターン読み取り機器が少なくとも1つのテストシグナルを接地させる(ground)、請求項2に記載のバイオセンサ。
【請求項4】
パターン読み取り機器が、プルアップ電圧で少なくとも1つのその他のテストシグナルを印加する、請求項3に記載のバイオセンサ。
【請求項5】
パターン読み取り機器が複数のテスト回路を含み、第1のテスト回路が第1の工程のあいだに第1のテストシグナルを接地させ(ground)、そして第2のテスト回路が第2の工程のあいだに第2のテストシグナルを接地させる(ground)、請求項3に記載のバイオセンサ。
【請求項6】
第3のテスト回路が第3の工程のあいだに第3のテストシグナルを接地させる(ground)、請求項5に記載のバイオセンサ。
【請求項7】
分析対象物分析が電気化学的分析である、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項8】
各回路が、少なくとも2つの接触面を有する、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項9】
少なくとも1つの多接触回路および少なくとも1つの単一接触回路を含む、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項10】
エンコーディングパターン上の非近接配置間での電気的接続を有する少なくとも1つの回路を含む、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項11】
テストシグナルが、制限電流である、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項12】
テストシグナルが、約50μA未満である、請求項11に記載のバイオセンサ。
【請求項13】
パターン読み取り機器が、回路パターンに応じたパターンシグナルを生成する、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項14】
パターンシグナルが、エンコーディングパターン上での回路パターンのデジタル表示である、請求項13に記載のバイオセンサ。
【請求項15】
エンコーディングパターン上の接触面が、少なくとも横2列中および少なくとも縦2列中に配置される、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項16】
第1の回路、第2の回路、および少なくとも1つの別個の回路を有するエンコーディングパターンを含み、ここで第1の回路および第2の回路はそれぞれ、少なくとも2つの接触面を有し、そして少なくとも1つの別個の回路は1つの接触面を有する、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項17】
単一接触回路および多接触回路を有するエンコーディングパターンを含む、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項18】
方形エンコーディングパターンを含む、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項19】
非方形エンコーディングパターンを含む、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項20】
エンコーディングパターンが不規則形状を有する、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項21】
プロセッサが、較正情報中のエラーをチェックする、請求項1に記載のバイオセンサ。
【請求項22】
プロセッサが、回路の総数および別個の回路の総数に関する、少なくとも1つの規則を実行する、請求項21に記載のバイオセンサ。
【請求項23】
電気的接点のアレイを有するパターン読み取り機器に接続されたプロセッサを有する測定機器;
エンコーディングパターンであって、少なくとも2つの回路を有し、各回路が少なくとも1つの接触面を有し、その接触面が電気的接点と電気的に連絡するエンコーディングパターン、を有するセンサストリップ;
を含む、生体液中の分析対象物濃度を測定するためのバイオセンサであって、
測定機器およびセンサストリップは、少なくとも1つの相関式を有する分析対象物分析を行い;
電気的接点は、エンコーディングパターン上の接触面に対してテストシグナルを選択的に印加し;
パターン読み取り機器は、エンコーディングパターン上の少なくとも2つの回路パターンを感知し;
プロセッサは、回路パターンに応じた較正情報を測定し;
プロセッサは、較正情報に応じた少なくとも1つの相関式を較正し;そして
プロセッサは、少なくとも1つの較正された相関式に応じた分析対象物濃度を測定する;
前記バイオセンサ。
【請求項24】
分析対象物分析が、電気化学的分析である、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項25】
各回路が少なくとも2つの接触面を有し、そして接触面が電気的接点と電気的に連絡する、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項26】
単一接触回路および多接触回路を有するエンコーディングパターンを含む、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項27】
エンコーディングパターン上の非近接配置間で電気的接続を有する少なくとも1つの回路を含む、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項28】
複数のテスト回路を有するパターン読み取り機器を含み、各テスト回路が電気的接点の一つにテストシグナルを印加し、そして少なくとも1つのテスト回路が、プロセッサからのコントロールシグナルに応じて、テストシグナルを接地させる(ground)、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項29】
パターン読み取り機器が、プルアップ電圧で、少なくとも1つのその他のテストシグナルを印加する、請求項28に記載のバイオセンサ。
【請求項30】
テストシグナルが制限電流である、請求項28に記載のバイオセンサ。
【請求項31】
テストシグナルが約50μA未満である、請求項30に記載のバイオセンサ。
【請求項32】
テストシグナルが、約1μA〜約45μAの範囲内である、請求項30に記載のバイオセンサ。
【請求項33】
テストシグナルが、約2μA〜約15μAの範囲内である、請求項30に記載のバイオセンサ。
【請求項34】
テストシグナルが、約2μA〜約10μAの範囲内である、請求項30に記載のバイオセンサ。
【請求項35】
テストシグナルが、約4μA〜約8μAの範囲内である、請求項30に記載のバイオセンサ。
【請求項36】
第1のテスト回路が第1の工程のあいだに第1のテストシグナルを接地させ(ground)、そして第2のテスト回路が第2の工程のあいだに第2のテストシグナルを接地させる(ground)、請求項28に記載のバイオセンサ。
【請求項37】
第3のテスト回路が第3の工程のあいだに第3のテストシグナルを接地させる(ground)、請求項36に記載のバイオセンサ。
【請求項38】
パターン読み取り機器が、回路パターンに応じたパターンシグナルを生成する、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項39】
パターンシグナルが、エンコーディングパターン上での回路パターンのデジタル表示である、請求項38に記載のバイオセンサ。
【請求項40】
エンコーディングパターン上の接触面が、少なくとも横2列中および少なくとも縦2列中に配置される、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項41】
第1の回路、第2の回路、および少なくとも1つの別個の回路を有するエンコーディングパターンを含み、ここで第1の回路および第2の回路はそれぞれ、少なくとも2つの接触面を有し、そして少なくとも1つの別個の回路が1つの接触面を有する、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項42】
単一接触回路および多接触回路を有するエンコーディングパターンを含む、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項43】
方形エンコーディングパターンを含む、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項44】
非方形エンコーディングパターンを含む、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項45】
エンコーディングパターンが不規則形状を有する、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項46】
プロセッサが較正情報中のエラーをチェックする、請求項23に記載のバイオセンサ。
【請求項47】
プロセッサが、回路の総数および別個の回路の総数に関する少なくとも1つの規則を実行する、請求項46に記載のバイオセンサ。
【請求項48】
エンコーディングパターン上の少なくとも2つの回路パターンを感知し;
回路パターンに応じた較正情報を測定し;
較正情報に応じて、少なくとも1つの相関式を較正し較正し;そして
少なくとも1つの較正された相関式に応じて、分析対象物濃度を測定する;
ことを含む、生体液中の分析対象物の分析を較正するための方法。
【請求項49】
テストシグナルをエンコーディングパターンに対して選択的に印加することをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
テストシグナルの電流を制限することをさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
テストシグナルが、約50μA未満である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
テストシグナルが、約1μA〜約45μAの範囲内である、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
テストシグナルが、約2μA〜約15μAの範囲内である、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
テストシグナルが、約2μA〜約10μAの範囲内である、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
テストシグナルが、約4μA〜約8μAの範囲内である、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
テストシグナルをエンコーディングパターン対して印加し;そして
少なくとも1つのテストシグナルを接地させること(ground);
をさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項57】
プルアップ電圧で、少なくとも1つのその他のテストシグナルを印加することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
第1の工程のあいだに、第1のテストシグナルを接地させ(ground);そして
第2の工程のあいだに、第2のテストシグナルを接地させる(ground);
をさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項59】
第3の工程のあいだに、第3のテストシグナルを接地させる(ground)ことをさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
回路パターンに応じてパターンシグナルを生成することをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項61】
パターンシグナルが、エンコーディングパターン上での回路パターンのデジタル表示である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
各回路パターンが少なくとも2つの接触面を有する、請求項48に記載の方法。
【請求項63】
少なくとも1つの回路パターンが1つの接触面を有する、請求項48に記載の方法。
【請求項64】
エンコーディングパターン上の接触面を、少なくとも横2列中および少なくとも縦2列中に配置することをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項65】
較正情報中でのエラーをチェックすることをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項66】
回路の総数および別個の回路の総数に関する少なくとも1つの規則を実行することをさらに含む、請求項65に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図15B】
image rotate

【図15C】
image rotate

【図15D】
image rotate

【図16A】
image rotate

【図16B】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公表番号】特表2010−534340(P2010−534340A)
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−518268(P2010−518268)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/069408
【国際公開番号】WO2009/014890
【国際公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)