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バイオフィルム破壊組成物
説明

バイオフィルム破壊組成物

特定の実施形態では、本発明は、バイオフィルムを破壊するための化合物、組成物、及び方法に関する。いくつかの実施形態では、化合物及び組成物は、不飽和長鎖アルコール及び/又はアルデヒド、又はそのような化合物の組合せを含む。更なる実施形態では、本発明は、バイオフィルムがいったん破壊された後にバイオフィルムにおける細菌を低減及び/又は根絶することを助ける治療活性物質を含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
特定の実施形態において、本発明は、バイオフィルムを破壊するための化合物、組成物、及び方法に関する。特定の実施形態では、本発明は、バイオフィルムを破壊するための組成物における不飽和長鎖アルコール及び/又はアルデヒド、又はそのような化合物の組合せの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
バイオフィルムは、細菌、古細菌、真菌、カビ類、藻類又は原生動物、若しくはそれらの混合物のような、多様な表面上に成長する微生物の粘液性群生である。バイオフィルムは、微生物が表面上に定着し、多糖類を含むマトリックスの生成に関わる遺伝子を活性化するときに形成される。このマトリックスは、バイオフィルム形成細菌を殺生物剤から保護し得る。
【0003】
しかし、特定の状況においては、バイオフィルムが望ましくない場合がある。例えば、バイオフィルムは、バイオフィルムに棲む微生物による設備の腐食によって、若しくは設備の正常な機械的構造に支障を来す過度のコーティング又はフィルムの蓄積によって、冷却システムのような設備又は水生培養設備の損傷を引き起こす場合がある。また、バイオフィルムは健康への非常に有害な影響も有する場合がある。例えば、多くの院内感染には、移植片及びカテーテルを汚染し得、そのような装置の十分な抗菌処置を阻み得るバイオフィルムが関わる。また、バイオフィルムは、嚢胞性線維症のような肺感染から、虫歯のようなより一般的な疾患まで、健康上有害な様々な状態ももたらす。
【0004】
口腔内バイオフィルムに関しては、特定の細菌が極めて多分枝状のポリサッカライドを生成する場合があり、これが口腔からの他の微生物とともになって粘着性のマトリクスフィルムを形成し、歯垢の増殖を促進する場合がある。処置せず放置すると、これらの口腔内バイオフィルムはやがて虫歯、歯肉炎、歯周病、及び歯の損失に至る場合がある。口腔内バイオフィルムが蓄積し続けるにつれて、石のように硬い白色又は黄色の堆積物が生じる場合がある。これらの堆積物は石灰化歯垢又は歯石と呼ばれるもので、歯垢及び鉱物、特にカルシウムからの唾液に形成される。いったん定着した口腔内バイオフィルムは、機械的手段でも化学的手段でも破壊することが非常に難しい場合がある。これは、(その用具に依存して)機械的な除去が不可能な場所では特に問題であり得る。
【0005】
機械的除去は、バイオフィルムの分散に用いられる効果的な方法である。口腔内バイオフィルムの場合、歯ブラシ、フロス、爪楊枝などが使用されてきた。機械的除去の1つの制限は、バイオフィルムでコーティングされた表面に到達する機械的作用の能力である。これは、歯間及び歯/歯肉境界線では特に難しい。
【0006】
バイオフィルムの予防又は破壊のための別の方法は、クオラムセンシング信号による干渉である。クオラムセンシング信号と呼ばれる分子は、バイオフィルム形成プロセスの一部分を始動及び調整するのに役立つ。細菌は、絶えず低レベルの信号を分泌し、細菌表面上の受容体を通してか又は内部的にかのどちらかで信号を感知する。信号濃度が臨界閾値に到達できるのに十分な細菌が存在する場合、受容体は行動変化を始動する。いったんこれが起きると、細菌は共同行動をとることにより反応し、例えばバイオフィルムを形成し、病原菌の場合には毒素のような病原ファクターを発現する。細菌は、それら自体の種の仲間に伝達することに加えて、異種間の伝達も行い、その結果バイオフィルムは複数の細菌種を含む及び/又は含有する可能性がある。クオラムセンシング信号の受容体を結合するが活性化しないか、又は信号合成を干渉する化学品が開発されてきた。信号を劣化する酵素もまた開発されてきた。
【0007】
強力な抗菌剤を使用してバイオフィルムの細菌を殺し、その発育及び増殖を制御することができる。しかし、バイオフィルムがいったん定着してしまうと、抗菌剤は生きたバイオフィルムも死んだバイオフィルムも除去しない。これまでも多く記録されてきたように、抗菌剤はバイオフィルムの表面層を貫通することが困難であるので、いったん定着したバイオフィルムの細菌に対する効果は浮遊細菌に対する効果に比べて低い。抗菌剤がバイオフィルムの表面層を貫通するのを助ける薬剤は、それらの抗菌剤の効果を改善する。
【0008】
最近、いったん定着したバイオフィルムから剥離するために選択的細菌に信号を送るために使用できるいくつかのバイオフィルム分散剤が特定された。信号剤は細菌の分散を助けることができるが、全ての口腔内細菌種に対する信号化合物の有効性は示されておらず、信号化合物はその機能性を現すのに最適な条件及び長い接触時間を要することが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、バイオフィルムを破壊するための化合物、組成物、及び方法として機能する薬剤を特定する必要は継続的にある。特定の実施形態では、本発明は、バイオフィルムの破壊及び単一及び混合種細菌をバイオフィルムから分散させる特定の不飽和長鎖アルコール及び/又はアルデヒドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
特定の実施形態において、本発明は、バイオフィルムを破壊するための組成物及び方法に関する。
【0011】
特定の実施形態で、本発明は、少なくとも1つの不飽和脂肪族長鎖アルコール及び/又はアルデヒド、又はそのような化合物の組合せを含むバイオフィルム破壊剤を含む。更に他の実施形態では、本発明は、バイオフィルムがいったん破壊された後にバイオフィルムの細菌の低減及び/又は根絶を促進するために治療活性物質を更に含有する場合がある。
【0012】
一実施形態で、本発明は、式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、m(不飽和度)は、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、y(不飽和度)は、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではないことを条件とする)の不飽和脂肪族長鎖アルコール及び/又はアルデヒドを少なくとも1つバイオフィルム破壊剤として使用することに関する。
【0013】
〜Rまでの炭素−炭素鎖の長さは、連続して又は断続的に、少なくとも7個、所望により8〜13個の炭素であるか、あるいは所望により9〜12個であり、かつ
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有する。
【0014】
第2の実施形態では、本発明は、バイオフィルムを破壊するための組成物に関し、この組成物は、
i.式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、m(不飽和度)は、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、y(不飽和度)は、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、
〜Rまでの炭素−炭素鎖の長さは、連続して又は断続的に、少なくとも7個、所望により8〜13個の炭素であるか、あるいは所望により9〜12個であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の少なくとも1つの不飽和脂肪族長鎖アルコール及び/又はアルデヒドを含有する約0.005%〜約10%のバイオフィルム破壊剤と、
ii.所望により、治療活性物質と、
iii.非経口担体、医薬的に許容可能な担体、経口的に許容可能な担体、及び皮膚科学的に許容可能な担体からなる群から選択される担体と、を含む。
【0015】
更なる実施形態において、本発明は、物品又は装置であって、
i.物品又は装置と、
ii.式:R(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、m(不飽和度)は、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、y(不飽和度)は、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、
〜Rまでの炭素−炭素鎖の長さは、連続して又は断続的に、少なくとも7個、所望により8〜13個の炭素であるか、あるいは所望により9〜12個であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の不飽和脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドを少なくとも1つ含む、約0.005%〜約10%の、前記装置又は物品に適用されるバイオフィルム破壊剤と、
iii.所望により、装置又は物品に適用される治療活性物質と、を含む、装置又は物品に関する。
【0016】
更に別の実施形態において、本発明は、バイオフィルムを破壊する方法に関し、この方法は、
i.バイオフィルムを含む表面又は基材を提供する工程と、
ii.約0.005%〜約10%のバイオフィルム破壊剤を該表面又は基材に適用する工程であって、バイオフィルム破壊剤が、式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、m(不飽和度)は、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、y(不飽和度)は、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)ではなく、
〜Rまでの炭素−炭素鎖の長さは、連続して又は断続的に、少なくとも7個、所望により8〜13個の炭素であるか、あるいは所望により9〜12個であり、
、R、R及びRのいずれかの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有する)の少なくとも1つの不飽和脂肪族長鎖アルコール及び/又はアルデヒドを含む。
【0017】
特定の実施形態において、本発明はまた、生物及び/又は無生物の表面上のバイオフィルムを破壊するための方法を目的とする。他の実施形態では、本明細書に開示されたアルコール及び/又はアルデヒドは、治療有効量でバイオフィルムの表面と接触し、バイオフィルムがいったん破壊された後、そのバイオフィルムの細菌の低減及び/又は根絶を促進する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の組成物は、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限事項、並びに本明細書に記載される追加若しくは任意の成分、構成要素、又は制限事項を含み、これらからなり、又はこれらから本質的になることができる。
【0019】
本明細書において使われる「含む」(及びその文法的変化物)は、「有する」又は「含む」を包括する意味で用いられ、「のみから構成される」という排他的な意味では使われない。本明細書で使用される「a」及び「the」は単数の他に複数も包含すると理解される。
【0020】
引用される全ての文献は、その関連部分において参考として本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用もそれが本発明に関連する先行技術であることの容認として解釈されるべきではない。
【0021】
本発明は、生物及び/又は無生物の表面のバイオフィルムを破壊するための化合物、組成物、及び方法を提供する。本発明はまた、生物及び/又は無生物の表面から口腔内バイオフィルム除去するための、及びフィルムが再定着し得る前に細菌の低減及び/又は根絶を促進することによってバイオフィルムの再定着を防ぐための、方法も提供する。
【0022】
「バイオフィルム」という用語は、微生物が表面に定着し、ポリサッカライドを含むマトリクスの生成に関与する遺伝子を活性化したときに多様な表面で増殖する細菌、古細菌、真菌、カビ類、藻類、又は原生動物、又はそれらの混合物のような微生物の粘液性群生を意味する。
【0023】
「口腔内バイオフィルム」という表現は、不潔な歯の表面に形成される、細菌、上皮細胞、白血球、マクロファージ、及び他の口腔内滲出液の混合物を意味する。口腔内バイオフィルムは、1つ又はそれ以上の種の細菌を含む場合がある。
【0024】
「治療有効量」という表現は、バイオフィルムの形成を減少する、バイオフィルムを分散する、又はバイオフィルムにとって毒性活性を有するなど、バイオフィルムの破壊において特定の医学的目標を達成することが可能な、本発明の化合物の濃度又は量又はレベルを意味する。
【0025】
「非経口担体及び非皮膚科学的な担体」という表現は、その担体が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などを伴わずに哺乳類又は人(ただし限定せず)を含む生物により経口摂取されるために、並びに、口腔、皮膚、及び/又は粘膜の表面へ適用されるために、若しくは哺乳類により摂取されるために適していないことを意味する。
【0026】
「医薬的に許容可能」という表現は、説明する成分が過度の毒性、不適合性、不安定性、刺激、アレルギー反応などを伴わずにヒト及び下等動物に使用するために適していることを意味する。
【0027】
「経口的に許容可能」という表現は、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などを伴わずに、担体が、口腔表面に塗布されるのに、又は哺乳類若しくはヒトが挙げられるが、これらに限定されない生物により摂取されるのに、好適であることを意味する。
【0028】
「皮膚科学的に許容可能な担体」という表現は、その担体がケラチン組織への局所適用に好適であり、良好な審美特性を有し、本発明の活性物質及びあらゆるその他の構成成分と適合性があり、安全性又は毒性についていかなる問題も引き起こさないことを意味する。
【0029】
「破壊剤」、「破壊的」、又は「破壊」という用語は、バイオフィルム又はバイオフィルムマトリクスの部分的若しくは完全な除去、及び/又はバイオフィルムの完全性を損なわせることを意味する。
【0030】
バイオフィルム破壊剤
特定の実施形態で、本発明は、バイオフィルム破壊剤の使用を組み入れる、及び/又はその使用に関する。本発明のバイオフィルム破壊剤は、式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、m(不飽和度)は、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、y(不飽和度)は、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものでははなく、
〜Rまでの炭素−炭素鎖の長さは、連続して又は断続的に、少なくとも7個、所望により8〜13個の炭素であるか、あるいは所望により9〜12個であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の少なくとも1つの不飽和脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドであるか、又は、これを含む。
【0031】
特定の実施形態では、R、R、R、及びRは、R、R、R、及びRの1つがO=CH−であるようなものではなく、かつR、R、R、及びRの任意の他の1つがHO−あるようなものではない。
【0032】
いくつかの実施形態で、R、R、R、及びRのいずれか1つの少なくとも2つ、又は所望によりそれらの任意の1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−である。他の実施形態で、R及びRは単結合である。更に他の実施形態で、R、R、R、及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−である。代替実施形態で、R、R、R、及びRのいずれか1つの少なくとも1つはO=CH−である。
【0033】
特定の実施形態で、s+tは少なくとも1である。特定の他の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は不飽和直鎖脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドである。
【0034】
特定の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は、式CH(C(2n−2m−s))CH、CH=CH(C(2n−2m−s))CH(式中、R及びRはそれぞれ、それら自体からも互いからも独立して、H−、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、nは5〜11の整数であり、mは1〜3の整数であり、sはn以下の整数であり、ただし、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つがHO−又はO=CH−を含有することを条件とし、R及びRが、一方がO=CH−を含有するようなものではなく、かつ他方がHO−を含有するようなものではないことを条件とする)の不飽和長鎖アルコール及び/又はアルデヒド、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む。
【0035】
更に他の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は、式CH(C(2n−2m−s))CH、CH=CH(C(2n−2m−s))CH(式中、R及びRはそれぞれ、それら自体からも互いからも独立して、H−、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、nは5〜11の整数であり、sはn以下の整数であり、ただし、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つがHO−又はO=CH−を含有することを条件とし、R及びRが、一方がO=CH−を含有するようなものではなく、かつ他方がHO−を含有するようなものではないことを条件とする)の不飽和長鎖アルコール及び/又はアルデヒド、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む。
【0036】
特定の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は不飽和アルコール又はアルデヒドであり、1−デセン−3−オル、シス−4−デセン−1−オル、トランス−2−デセン−1−オル、シス−2−ノネン−1−オル、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、シス−7−デセナール、シス−5−オクテン−1−オル、トランス−2−オクテンー1−オル、1−オクテン−3−オル、シス−3−ノネン−1−オル、トランス−2−ノネン−1−オル、シス−6−ノネン−1−オル、9−デセン−1−オル、トランス−2−ウンデセン−1−オル、トランス−2−ドデセン−1−オル、トランス−2−オクテナール、トランス−2−ノネナール、6−ノネナール、シス−2−デセナール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−ドデセナール、シス−3−オクテン−1−オル、3−オクテン−2−オル、10−ウンデセン−1−オル、トランス−2−トリデセン−1−オル、それらの立体異性体、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0037】
他の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は、シス−2−ノネン−1−オル、1−デセン−3−オル、それらの立体異性体、及びそれらの混合物からなる群から選択される不飽和アルコールである。更に他の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は1−デセン−3−オルである。
【0038】
他の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は、トランス−2−ドデセナール、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、トランス−2−ノネナール、トランス−2−ウンデセナール、それらの立体異性体、及びそれらの混合物からなる群から選択される不飽和アルデヒドである。いくつかの実施形態で、バイオフィルム破壊剤は、トランス−2−ドデセナール、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、トランス−2−ノネナール、それらの立体異性体、及びそれらの混合物からなる群から選択される不飽和アルデヒドである。他の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は、トランス−2−ドデセナール、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、トランス−2−ノネナール、それらの立体異性体、及びそれらの混合物からなる群から選択される不飽和アルデヒドである。更に他の実施形態で、バイオフィルム破壊剤は、トランス−2−ドデセナール、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、それらの立体異性体、及びそれらの混合物からなる群から選択される不飽和アルデヒドである。
【0039】
特定の他の実施形態で、本発明はまた、バイオフィルムを破壊するための方法を提供する。そのような非限定的実施形態で、方法は、治療有効量のバイオフィルム破壊剤又は上述の組成物を表面又は基材と接触させる工程を含む。特定の実施形態で、表面又は基材は、最低約1(又は約1)秒、所望により4(又は約4)秒、所望により10(又は約10)秒、所望により30(又は約30)秒、所望により60(又は約60)秒、所望により120(又は約120)秒にかけて表面又は基材に残る、表面又は基材上のバイオフィルム破壊剤の残留物若しくは堆積物を残すように、バイオフィルム破壊剤を表面又は基材に適用することによって、本発明のバイオフィルム破壊剤で処置される。いくつかの実施形態では、表面上のバイオフィルムの形成を抑制するためにバイオフィルム破壊剤を表面に浸透させる。代替実施形態で、バイオフィルム破壊剤は表面を覆う共重合体又はゲルコーティングであってもよい。
【0040】
特定の口腔ケア又は経口摂取可能な組成物の実施形態の場合、本発明のバイオフィルム破壊剤は、0.005%(又は約0.005%)〜0.5%(又は約0.5%)、所望により0.01%(又は約0.01%)〜0.3%(又は約0.3%)、所望により0.025%(又は約0.025%)〜0.2%(又は約0.2%)、又は所望により0.05%(又は約0.05%)〜0.1%(又は約0.1%)未満のレベルで存在する。
【0041】
皮膚用途及び/又は、非口腔表面及び非皮膚表面へのコーティング若しくはそのような表面のバイオフィルムの破壊のための特定の組成物の実施形態の場合、本発明のバイオフィルム破壊剤は、0.005%(又は約0.005%)〜10%(又は約10%)、所望により0.01%(又は約0.01%)〜8%(又は約8%)、所望により0.025%(又は約0.025%)〜6%(又は約6%)、所望により0.05%(又は約0.05%)〜4%(又は約4%)未満のレベルで存在する。
【0042】
治療活性物質
特定の実施形態では、本発明は、追加的な治療活性物質をバイオフィルム破壊剤に更に組み込む又は併用する。いくつかの実施形態では、非限定的に、活性物質としては拡散性信号、抗菌活性物質、抗炎症性活性物質、口腔ケア活性物質、皮膚ケア活性物質、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0043】
拡散性信号
拡散性信号は、細胞間のコミュニケーションの機構として微生物細胞が合成、放出及び/又は検出する分子である。本発明の組成物に有用な拡散性信号としては、非限定的に、式
【化1】

(式中、Rは、
【化2】

(V.fischeri[LuxI])、
【化3】

(V.Harveyi[LuxM])、
【化4】

(P.aeruginosa[RhII]、
【化5】

(P.aeruginosa[LasI])のアシルホモセリンラクトン;
【化6】

(AIP−I[S.aureus])、
【化7】

(AIP−II[S.aureus])、
【化8】

(AIP−III[S.aureus])、
【化9】

(AIP−IV[S.aureus])、ADITROWGD(ComX[B.subtilis])、ERGMT(CSF[B.subtilis])、EMRLSKFFRDFILQRKK (CSP[S.pneumonia])のような少なくとも1つのオートインデューサオリゴペプチド:r−2化合物、例えば
【化10】

(V.harveyi AI−2分子)及び
【化11】

(S.typhimurium AI−2分子)のような少なくとも1つのオートインデューサー2化合物;
【化12】

(A−ファクター[S.griseus])のような少なくとも1つのストレプトミセスブチロラクトン;少なくとも1つの
【化13】

(インドール);
【化14】

(シクロ(L−Phe−L−Pro)[P.putida])及び
【化15】

(シクロ(L−Leu−L_Val)[P.putida])のような少なくとも1つのジケトピペリジン;非限定的にシス−2−ドデセン酸(BDSF B.cenocepacia])、シス−11−メチル−2−ドデセン酸(DSF[X.campestris])、12−メチルテトラデカノン酸(Xf DSF[X fastidiosa])のような少なくとも1つの拡散性信号ファクター(DSF);非限定的に、シス又はトランス2−デセン酸、シス又はトランス2−ヘキサノン酸、シス又はトランス2−ヘプテノン酸、シス又はトランス2−オクテノン酸、シス又はトランス2−ノネノン酸、シス又はトランス2−ウンデセン酸、シス又はトランス2−ドデセン酸、シス又はトランス2−トリデセン酸、シス又はトランス2−テトラデセン酸、シス又はトランス2−ペンタデセン酸、シス又はトランス2−ヘキサデセン酸、シス又はトランス2−ヘプタデセン酸、シス又はトランス2−オクタデセン酸、シス又はトランス2−ノナデセン酸を含む少なくとも1つのDSF誘導体が挙げられる。上記カッコ内に記載した生物は、特定の信号分子を合成、放出、及び/又は検出する生物である。DSF又はDSF様の化合物のより詳細な説明は、米国特許刊行物第20060260007号(Wangら)及び第20080317815号(Davies)に見出すことが可能であり、それらの全体は参照により本願に組み込まれる。拡散性信号ファクターのより詳細な説明は、概して、RP Ryan and JM Dow(2008)、「Diffusable signals and interspecies communication in bacteria」、Microbiology、154、1845〜1858に見出すことができる。
【0044】
抗菌活性物質
本願に有用な抗菌活性物質としては、非限定的に、トリクロサン、メトロニダゾール、テトラサイクリン、キノロン、植物エッセンシャルオイル、樟脳、チモール、カルバクロール、メントール、ユーカリプトール、サリチル酸メチル、トブラマイシン、塩化セチルピリジニウム、ネオマイシン、ポリミキシン、バシトラシン、クリンダマイシン、シプロフロキサシン、リファンピン、オキシフロキサシン、マクロリド、ペニシリン、セファロスポリン、アモキシシリン/クラブラネート、キヌプリスチン/ダルフォプリスチン、アモキシシリン/スルバクタム、フルオロキノロン、ケトライド、アミノグリコシド、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0045】
抗炎症活性物質
特定の実施形態では、本発明の組成物は、抗炎症活性物質を更に含有する。本発明に有用な抗炎症活性物質としては、ステロイド性抗炎症活性物質、非ステロイド性抗炎症活性物質、及びそれらの混合物が挙げられる。好適なステロイド性抗炎症剤としては、非限定的に、ヒドロコルチゾン、フルオシノロンアセトニド、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、クロベタゾールプロピオネート、ベタメタゾンジプロピオネート、ベタメタゾンバレレート、トリアムシノロンアセトニド、及びそれらの混合物が挙げられる。好適な非ステロイド性抗炎症剤としては、非限定的に、サリチル酸誘導体(例えば、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸コリンマグネシウム、サルサレート、ジフルニサル、サリチルサリチル酸、スルファサラジン、及びオルサラジン);パラアミノフェノール誘導体(例えばアセトアミノフェン);インドール及びインデン酢酸(例えば、インドメタシン、スリンダク、及びエトドラク);ヘテロアリール酢酸(例えば、トルメチン、ジクロフェナク、及びケトロラク);アリールプロピオン酸(例えば、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、及びオキサプロジン);アントラニル酸(フェナメート)(例えば、オキシカム(ピロキシカム、テノキシカム)、ピラゾリジネオン(フェニルブタゾン、オキシフェンタトラゾン));アルカノン(例えば、ナブメトン;アパゾン(アザプロパゾン));ニメスリド;及びそれらの混合物が挙げられる。
【0046】
口腔ケア活性物質
特定の実施形態では、本発明の組成物は、口腔ケア活性物質を更に含有する。特定の実施形態では、口腔ケア活性物質としては、エッセンシャルオイル(例えば、メントール、サリチル酸メチル、ユーカリプトール、チモール、及びそれらの混合物)、歯垢防止剤、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、及びフッ化アミン等のフッ化物イオン源(例えば、約1〜5000ppmのフッ化物イオン、所望により約200〜1150ppmのフッ化物イオンを提供);水溶性ピロリン酸塩であり、好ましくはアルカリ金属ピロリン酸塩;キレート剤;シュウ酸カリウム、硝酸カリウム、及び塩化カリウム等のカリウム塩(例えば、約1重量%〜約5重量%)並びに塩化ストロンチウム及び酢酸ストロンチウム等のストロンチウム塩(例えば、約2重量%〜約10重量%)を含む、歯の過敏性を低減する歯脱感作剤;歯増白剤、及びビタミンA等のビタミンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0047】
特定の実施形態では、好適な歯垢防止剤は、ブロモクロロフェン及びトリクロサン等の非イオン性抗菌剤、並びに塩化セチルピリジニウム及びクロルヘキシジン塩等のカチオン性剤、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。概して、非イオン性抗菌剤は水溶性が非常に低く、高レベルのアルコールを含有する口腔洗浄剤以外の口腔洗浄剤には使用されていない。更に、アネトール及びメントール等の特定の非水溶性芳香油が、高濃度において抗菌効果を有することが知られている。他の実施形態で、本発明の口腔ケア組成物がもたらす主要な利点は、エマルション又は懸濁液として、非アルコール系組成物である非水溶性抗菌剤及び/又は非水溶性抗歯石剤に有効なレベルで含められることである。特定の実施形態では、本発明の口腔ケア組成物は、約0.001重量%〜約1重量%、所望により約0.01重量%〜約0.5重量%の非イオン性抗菌剤を含む。幾つかの実施形態では、非水溶性歯石防止剤は、クエン酸亜鉛等の亜鉛塩を含む。特定の実施形態では、本発明の組成物は、約0.1%〜約1%の非水溶性抗歯石剤を含み得る。
【0048】
本発明の組成物に有用な研磨剤、界面活性剤の口腔ケア活性物質、及び/又は他の成分のより詳細な説明は、米国特許第7,025,950号(Majetiら)、同第6,682,722号(Majetiら)、同第6,782,307号(Wilmottら)、同第6,121,315号(Nairら)に見出すことができ、これらのそれぞれは参照により全体が本願に組み込まれる。
【0049】
スキンケア活性剤
特定の実施形態では、本発明の組成物は、スキンケア活性物質を更に含有する。特定の実施形態で、口腔ケア活性物質は、非限定的にα−又はβ−ヒドロキシ酸類及びそれらの誘導体、塩、異性体、及び互変異性体を含む。α−及びβ−ヒドロキシ酸の非限定例としては、サリチル酸、α−ヒドロキシ酪酸、α−ヒドロキシイソ酪酸、α−ヒドロキシイソカプロン酸、α−ヒドロキシイソ吉草酸、アトロラクチン酸、β−ヒドロキシ酪酸、β−フェニル乳酸、β−フェニルピルビン酸、クエン酸、ピルビン酸エチル、ガラクツロン酸、グルコヘプトン酸、グルコヘプトノ1,4−ラクトン(glucoheptono,4-lactone)、グルコン酸、グルコノラクトングルクロン酸、グルクロノラクトン、グリコール酸、ピルビン酸イソプロピル、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸(amndelic acid)、ピルビン酸メチル(emthyl pyruvate)、ムチン酸、ピルビン酸、サッカリン酸、糖酸1,4−ラクトン、酒石酸及びタルトロン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0050】
担体
特定の実施形態で、本発明の脂肪アルコールは、所望の投与形態を形成するように適切な担体材料又は成分と更に混合される。いくつかの実施形態で、本明細書に記載の脂肪アルコール及び組成物は、経口、皮下、非経口注射(皮下、筋肉内、静脈内、及び皮内を含む)、局所、鼻腔内、吸入による投与のために、若しくは例えば移植片、カテーテル、又は他の装置のような医療装置への適用のために、好適な単一用量形態として調製され得る。
【0051】
非経口投与を可能にする医薬的に許容可能な担体に関しては、医薬的に許容可能な担体は滅菌水をしばしば含み、これを様々な溶質で補って、例えば溶解性を増すことができる。注射液は、注射を受ける患者の血液と等浸透圧の製剤をもたらす特定の周知の酸化防止剤、緩衝液、静菌薬、及び他の溶質を含むことが可能な食塩水、ブドウ糖液、又はそれらの混合液を含む医薬的に許容可能な担体を含む注射液として調製することができる。
【0052】
経鼻投与の可能な医薬的に許容可能な担体に関しては、医薬的に許容可能な担体は、Carbopol(登録商標)940のようなポリアクリル酸、Cremophor(登録商標)RH40のような硬化ヒマシ油、グリセロール、PVP−K90(登録商標)又はPVP K30(登録商標)のようなビニルピロリドン、PEG 1450(登録商標)のようなポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、エデト酸ナトリウム、ヒドロキシセルロース、塩化カリウム、リン酸カリウム、及びリン酸ナトリウムをしばしば含む。いくつかの実施形態で、経鼻投与のために用いられる組成物はまた、一般に塩化ベンザルコニウムを抗菌保存剤として含む。
【0053】
吸入投与を可能にする医薬的に許容可能な担体では、医薬的に許容可能な担体は、ネブライザ又は吸入器によって容易に分散及び吸入される溶剤/担体/水の混合液をしばしば含む。いくつかの実施形態では、例えば、約85:10:5(エタノール:プロピレングリコール:水)の比率のエタノール/プロピレングリコール/水の混合液を使用して、本発明の化合物及び組成物を吸入投与することができる。
【0054】
経口的に許容可能な担体に関しては、経口的に許容可能な担体は、口内洗浄液、歯磨きペースト、歯磨きゲル、歯磨剤、口中スプレー、又は予防ペーストの形態であり得、少なくとも約24重量%、所望により少なくとも約60重量%、所望により少なくとも約80重量%〜約99重量%、所望により少なくとも約80重量%〜約90重量%の液体担体を含むことができる。特定の実施形態では、液体担体は、成分の溶液、エマルション、又はマイクロエマルションの形態であり得、幾つかの実施形態では、少なくとも5重量%の水、所望により少なくとも約10重量%の水を含有する。特定の実施形態では、エタノール等のアルコールは、所望により、液体担体の一部、例えば液体担体の約5重量%〜約35重量%を形成してもよく、いくつかの実施形態では、強いフレーバの効果、並びに口臭清新及び/又は殺菌特性を有する口腔ケア組成物において特に有用である。
【0055】
特定の実施形態では、経口組成物は、バイオフィルム破壊剤組成物を含有する又はコーティングされたチューインガム、ブレスストリップ、ロゼンジ、又はブレスミントの形状であってもよい。
【0056】
他の実施形態では、経口的に許容可能な担体は、懸濁液、シロップ、エリキシル剤、及び溶液である。代替実施形態では、経口的に許容可能な担体は、長鎖アルコール、アルデヒド、又はそれらの組合せを含有する若しくはコーティングされた固体担体であり、非限定的に、歯磨き粉、粉末、ホワイトニングストリップ、ブレスストリップ、ロゼンジ、ピル、カプセル、座薬、及びタブレットを含む。更に他の実施形態では、直腸又は膣への適用に好適なように個体担体を調製することができる。
【0057】
特定の実施形態では、本発明による口腔ケア組成物のpHは、一般に、約3.5〜約9.0%、又は所望により約4.0〜8.0、又は所望により約4.0〜7.0の範囲である。他の実施形態では、必要に応じて、例えばクエン酸等の酸、若しくは例えば水酸化ナトリウム等の塩基を用いてpHを制御してもよく、又は例えばクエン酸塩緩衝塩、リン酸塩緩衝塩、安息香酸塩緩衝塩、又は重炭酸塩緩衝塩等を用いて緩衝化してもよい。
【0058】
特定の経口投与実施形態では、甘味料を使用することができ、非限定的に、スクラロース、アスパルテーム、アセサルファムK、サッカリン、チクロ、及びそれらの混合物が含まれる。
【0059】
バイオフィルム破壊剤の使用方法
特定の実施形態では、バイオフィルムの形成を阻止する又はすでに形成されたバイオフィルムを破壊するために、バイオフィルム破壊剤を使用して物品、装置、基材、及び表面(哺乳類又は無生物)を処置する。
【0060】
いくつかの実施形態では、バイオフィルム破壊剤で処置される表面としては、カテーテル、呼吸器、及びベンチレータのような医療装置が挙げられる。他の実施形態では、表面は、ステント、人口弁、ジョイント、ピン、骨移植片、縫合糸、ステープル、ペースメーカー、及び他の一時的又は永久的な医療装置を含む、移植される医療装置の表面であり得る。
【0061】
他の実施形態では、バイオフィルム破壊剤で処置される表面としては、排水口、タブ、キッチン電化製品、カウンタートップ、シャワーカーテン、タイル目地剤、便器、食品・飲料製造工業施設、床、及び食品加工設備などが挙げられる。
【0062】
更に別の実施形態では、バイオフィルム破壊剤で処置される表面としては、フィルタ又は熱交換器の表面のような物品の表面が上げられ、熱交換器又はフィルタのバイオファウリングを低減及び/又は排除するための手段を提供する。
【0063】
本発明の他の実施形態は、バイオフィルム破壊剤を、非限定的に、ボート、桟橋、海上石油プラットホーム、水取り込みポート、ふるい、ビューイングポートを含む海洋構造物に付随する物品、装置、基材、又は表面に使用又は適用することに関する。
【0064】
あるいは、特定の実施形態では、バイオフィルム破壊剤で処置される物品、基材、又は装置の表面は水処理及び/又は分配のためのシステム(例えば、飲用水処理及び/又は分配システム、プール、スパ水処理システム、製造施設の水処理及び/又は分配システム、及び歯科用水処理及び/又は分配システム)に付随するものでもよい。いくつかの実施形態では、バイオフィルム破壊剤で処置される物品、基材、又は装置の表面は、石油採掘、貯蔵、分離、精製、及び/又は分配(例えば、石油分離トレーン、石油容器、石油分配パイプ、及び石油採掘装置)のためのシステムに付随するものでもよい。他の実施形態では、バイオフィルム破壊剤は、油及び気体を含む地質形成物のような多孔質の媒体におけるバイオフィルムの堆積又はバイオファウリングを低減又は排除する目的の製剤に含めてもよい。特定の実施形態では、バイオフィルム破壊剤処理は、物品、基材、又は装置の表面に塗装することによってなど、バイオフィルム破壊剤のコーティングを適用することによって達成し得る。
【0065】
更に他の実施形態では、本発明は、更に、バイオフィルム破壊剤の対象の歯垢、虫歯、歯肉病、歯周病、及び口内感染を治療及び/又は予防するためにバイオフィルム破壊剤を使用する方法に関する。そのような非限定的実施形態では、方法は、バイオフィルム破壊剤の適用対象口腔表面を本発明のバイオフィルム破壊剤で処理する工程を含む。特定の実施形態では、処理は、歯磨剤、洗口剤(mouthwash)、口内洗浄液(mouth rinse)、デンタルフロス、ガム、ストリップ、歯磨きペースト、バイオフィルム破壊剤を含有する歯ブラシ、及びバイオフィルム破壊剤を含有する他の製剤を用いて実行することができる。特定の実施形態では、組成物はまた、典型的に歯科組成物に添加される、歯科技術において既知の他の化合物を含有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、バイオフィルム破壊剤組成物は、フッ化物、脱感作剤、歯石防止剤、抗細菌剤、再石灰化剤、美白剤、研磨剤、及び虫歯予防剤のような口腔ケア活性物質もまた含むことができる。
【0066】
他の実施形態では、口腔内に置かれる歯科用器具又は物品とともにバイオフィルム破壊剤を用いる。バイオフィルム破壊剤は、歯科用物品/器具にコーティングすること、封入すること、又は浸透させることができる。好適な歯科用物品/器具としては、非限定的に、入れ歯、デンタルダム、及び特定のタイプの歯列矯正ブレースが挙げられる。バイオフィルム破壊剤に、又はそれとともに、追加的な構成要素又は成分を含めてもよい。
【0067】
特定の実施形態では、歯科用物品はデンタルフロスである。当該技術分野で既知の任意の繊維をデンタルフロスに使用することができる。好適な繊維としては、ポリアミド(例えばナイロン)、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、セルロース、及び木綿が挙げられる。バイオフィルム破壊剤組成物を繊維に浸透させること、繊維にコーティングすること、ないしは別の方法でデンタルフロスに含めることができる。いくつかの実施形態では、フロスをする間に使いやすくするためにデンタルフロスにワックス又は他の疎水性物質をコーティング又は浸透させてもよい。好適なワックスとしては、微晶質ワックス、蜜蝋、パラフィンワックス、カルナバワックス、及びポリエチレンワックスが挙げられる。特定の実施形態では、バイオフィルム破壊剤組成物をワックス層の一部として、ワックス層と共に第2の層又は追加層として、デンタルフロスにコーティングしてもよく、あるいは、上述のように繊維に適用してもよい。
【0068】
特定の実施形態では、歯科用物品は、バイオフィルム破壊剤組成物を浸透させた又はコーティングした爪楊枝であってもよい。いくつかの実施形態では、爪楊枝を木材のような天然製品から作製してもよく、あるいは、多様なプラスチックを含む人口構成要素から作製してもよい。
【0069】
特定の実施形態では、歯科用物品は、歯科用吸引装置、バイトブロック、デンタルダム、舌安定器、舌偏向器、又は他の任意の、歯科医又は歯科技師が患者の口内で使用し得る歯科設備のような歯科器具であってもよい。患者の口腔と接触する歯科器具の部分にバイオフィルム破壊剤組成物をコーティングすることができる。
【0070】
歯科用物品はまた、ベニヤ、クラウン、インレー、オンレー、又はブリッジのような、歯上に置かれる歯科用作製物であってもよい。歯科用作製物は、典型的には、金属合金、磁器、セラミック、アマルガム、アクリレートポリマー、又はそれらの材料の組合せで作製される。バイオフィルム破壊剤組成物は、歯科用作製物の作製に使用される組成物に埋め込まれてもよい。あるいは、バイオフィルム破壊剤組成物は、歯科用作製物が準備された後に歯科用作製物にコーティングしてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、バイオフィルム破壊剤は、当該技術分野で既知の手段によって歯ブラシの多様な部分に含めることができる。例えば、特定の実施形態では、バイオフィルム破壊剤組成物を歯ブラシの毛束の穴に納めることができる。あるいは、他の実施形態では、バイオフィルム破壊剤組成物を歯ブラシの毛にコーティングすること又は埋め込むことができる。所望により、歯ブラシの毛を補う歯ブラシの部分及び口腔と接触するように設計された歯ブラシの部分を含む、歯ブラシの他の部分にも、バイオフィルム破壊剤組成物をコーティングすること又は埋め込むことができる。特定の実施形態では、歯ブラシは、ゴムパドル、舌クリーナー、又は、歯、舌、歯肉、又は口腔の他の区域と接触される目的のためのヘッドから延出した他の部品を含有することができる。そのような実施形態では、これらの部分にバイオフィルム破壊剤組成物及び所望により界面活性剤、殺生物剤、及び/又は他の添加剤を埋め込むことができる。
【0072】
特定の実施形態では、制御放出を可能にするために、カプセル化されたシステムを形成するためにバイオフィルム破壊剤を含めること又は使用することができる。これらの実施形態では、バイオフィルム破壊剤組成物は、所望により、バイオフィルム破壊剤をカプセル化する複数の小さいミクロスフェアの形状であってもよい。ミクロスフェアは所望により、繰り返しのブラッシングにかけて生じるバイオフィルム破壊剤の除放を可能にする溶解性材料の外側コーティングを有してもよい。
【0073】
特定の実施形態では、本発明はまた、コンタクトレンズのような物品を洗浄及び/又は消毒する方法に関する。これらの実施形態の方法は、本発明のバイオフィルム破壊剤を含有する洗浄液及び/又は消毒液でコンタクトレンズを処理する工程を含む。いくつかの実施形態では、コンタクトレンズを溶液中に保管している間に又は生体で使用している間に、このようなやり方でコンタクトレンズを処理することができる。代替実施形態では、バイオフィルム破壊剤を点眼液に使用することができる。
【0074】
特定の実施形態では、本発明は、更に、適用対象の皮膚のにきび又は他のバイオフィルム関連の皮膚感染の治療及び/又は予防の方法に関する。これらの実施形態の方法は、にきび又は他のバイオフィルム関連の皮膚感染の治療及び/又は予防に有効な条件下で本発明のバイオフィルム破壊剤を用いて適用対象の皮膚を全身的に治療すること又は皮膚表面を局所治療することを含む。いくつかの実施形態では、バイオフィルム破壊剤は軟膏、クリーム、塗布薬、サルヴェ軟膏、シェービングローション、又はアフターシェーブに存在してもよい。これらの実施形態では、バイオフィルム破壊剤は、皮膚と接触又は近接するよう意図された粉末、化粧品、軟膏、クリーム、液体、石けん、ゲル、懸濁液、ローション、溶液、ペースト、スプレー、エアロゾル、油、化粧品アプリケータ、及び/又は固体の、織布の、又は不織布の材料に存在してもよい。他の実施形態では、バイオフィルム破壊剤は、経口全身的用途の懸濁液、シロップ、エリキシル剤、溶液、ピル、カプセル、座薬、及びタブレットに存在してもよい。
【0075】
特定の実施形態では、本発明はまた、適用対象における慢性バイオフィルム関連疾患を治療及び/予防する方法に関する。これらの実施形態の方法は、慢性バイオフィルム関連疾患を治療及び/予防するために有効な条件下で、本発明のバイオフィルム破壊剤を適用対象に投与する工程を含む。治療及び/予防する慢性バイオフィルム関連疾患としては、非限定的に、中耳炎、骨髄炎、前立腺炎、大腸炎、膣炎、尿道炎、動脈プラーク、骨肉感染症、組織筋膜に沿った感染、気道感染(例えば、嚢胞性線維症患者の肺感染、肺炎、胸膜炎、心膜感染に伴う感染)陰部−尿道感染、及び胃又は十二指腸潰瘍感染が挙げられる。いくつかの実施形態では、バイオフィルム破壊剤は、上述の抗菌活性物質との組合せとして投与されてもよい。一実施形態では、バイオフィルム破壊剤と抗菌治療を同時投与する。別の実施形態では、バイオフィルム破壊剤と抗菌治療を別々に投与する。胃の治療の場合、参照により本願にその全体が組み込まれる米国特許第6,986,901号(Meiselら)に記載されているように胃腸器官活性物質を採用してもよい。
【0076】
バイオフィルム破壊剤は、表面上のバイオフィルムの形成を抑制するために表面に浸透させてもよい。あるいは、バイオフィルム破壊剤は表面を覆う共重合体又はゲルコーティングであってもよい。
【0077】
特定の実施形態では、本発明は、更に、バイオフィルム破壊剤と、バイオフィルム破壊剤の使用に関する指示とを含む、バイオフィルム破壊剤を含有するパッケージを有するか、又はバイオフィルム破壊剤の販売又は使用に関連する宣伝の他の形態を含有する、キットに関する。特定の実施形態では、指示は、消費者製品製造又は供給会社が典型的に使用する任意のやり方を含めることができる。非限定的な例としては、化合物及び/又は組成物を保持する容器に貼付されたラベル、若しくは容器に貼付されるか又は購入時にそれに付随するシート、若しくは、化合物及び/又は組成物の購入又は使用に関連付けることができる宣伝、デモンストレーション、及び/又は他の書面又は口頭の指示として、指示を提供することが挙げられる。
【0078】
特定の実施形態では、指示は、バイオフィルム破壊剤の使用の説明を含むことになる。これらの実施形態では、指示は、例えば、適用対象に適用する化合物及び/又は組成物の推奨量に関する情報も追加的に含むことができる。
【0079】
本明細書に記載の化合物及び組成物は、当業者に容易に利用可能な従来の有機合成によって調製することができる。より具体的な実施例が以下で説明される。
【実施例】
【0080】
(実施例1)
バイオフィルム破壊剤のスクリーニング
バイオフィルム破壊剤として不飽和長鎖アルコールを含有する製剤を、以下の式にしたがって調製した。
【表1】

【0081】
上記成分から、それぞれの製剤が表1の不飽和長鎖アルコールの1つを含有するように、別々の製剤を調製した。以下のように製剤の試験を行った。加えて、不飽和長鎖アルコールを一切有さない以下の陰性対照も調製した。
【表2】

【0082】
48時間唾液バイオフィルムをポリスチレンペグプレート基材上に成長させた(96ペグ、N=被験群当たり8)。次いで、上記の長鎖アルコール製剤及び陰性対照のそれぞれを用いてペグを20分間処置した。処置後、基材上に残っている生存細菌をMisonix(ニューヨーク州Farmingdale)の超音波プロセッサXLで除去し、Celsis Luminex(Celsis Rapid Detection Rapiscreen(Celsis International PLC、Chicago))で溶解し、バイオルミネッセンスマーカー(Celsis LuminATE(Celsis Rapid Detection Rapiscreen(Celsis International PLC、Chicago)))を用いて細菌からのATPを測定した。log RLU(相対発光量)及びテストした化合物と陰性対照とのlog RLU値の差であるM−ファクターユニットとしてデータを報告した(log RLUの低下は基質に残存する細菌がより少ないことを示す)。この試験の結果が表1に示されている。
【表3−1】

【表3−2】

【0083】
表1は、少なくとも炭素7つの長さの鎖の不飽和アルコールが、陰性対照(Mファクター)と比べて0.21を超える活性の差をもたらしたことを示す。
【0084】
(実施例2)
バイオフィルム破壊剤のスクリーニング
バイオフィルム破壊剤として長鎖アルデヒドを含有する製剤を以下の式にしたがって調製した。
【表4】

【0085】
上記成分から、それぞれの製剤が表2の不飽和長鎖アルデヒドの1つを含有するように、別々の製剤を調製した。以下のように製剤の試験を行った。加えて、不飽和長鎖アルデヒドを一切有さない以下の陰性対照も調製した。
【表5】

【0086】
48時間唾液バイオフィルムをポリスチレンペグプレート基材上に成長させた(96ペグ、N=被験群当たり8)。次いで、上記の長鎖アルコール製剤及び陰性対照のそれぞれを用いてペグを20分間処置した。処置後、基材上に残っている生存細菌をMisonix(ニューヨーク州Farmingdale)の超音波プロセッサXLで除去し、Celsis Luminex(Celsis Rapid Detection Rapiscreen(Celsis International PLC、Chicago))で溶解し、バイオルミネッセンスマーカー(Celsis LuminATE(Celsis Rapid Detection Rapiscreen (Celsis International PLC、Chicago)))を用いて細菌からのATPを測定した。その低下が基質に残存する細菌がより少ないことを示すlog RLU(相対発光量)及びテストした化合物と陰性対照とのlog RLU値の差であるM−ファクターユニットとして、データを報告した。この試験の結果が表2に示されている。
【表6】

【0087】
表2は、少なくとも炭素7つの長さの鎖の不飽和アルデヒドが、陰性対照(Mファクター)と比べて0.21を超える活性の差をもたらしたことを示す。
【0088】
(実施例3)
バイオフィルム破壊剤活性の濃度依存
バイオフィルム破壊剤活性の濃度依存を決定するために、0.0005%〜0.1%の範囲の濃度のシス−2−ノネン−1−オルを用いて一連の製剤を調製した。それらの製剤を、実施例1及び2に記載のバイオフィルム破壊スクリーニングアッセイの陰性対照と比較した。その低下が基質に残存する細菌がより少ないことを示すlog RLU(相対発光量)及びテストした化合物と陰性対照とのlog RLU値の差であるM−ファクターユニットとして、データを報告した。この試験の結果が表3に示されている。
【表7】

【0089】
これらの結果は、バイオフィルム破壊剤の濃度の増加とともにバイオフィルム破壊が改善する(すなわちMファクターが増す)ことを示している。
【0090】
(実施例4)
長鎖アルコールの組合せ
2つのバイオフィルム破壊剤の組合せの可能性を更に評価するために、シス−2−ノネン−1−オル及びシス−6−ノネン−1−オルを含有する以下の製剤を調製した。それらの製剤を、実施例1及び2に記載のバイオフィルム破壊スクリーニングアッセイの陰性対照と比較した。基材に残存する細菌の量を示すlog RLU(相対発光量)としてデータを報告した。この試験の結果が表4に示されている。
【表8】

【0091】
表4は、個々のバイオフィルム破壊剤又はバイオフィルム破壊剤の組合せのいずれかの使用の有効性(同様に、低減するlog RLU値)を示す。
【0092】
(実施例5)
バイオフィルム破壊剤と抗菌活性物質の組合せ
30秒処置後の口内歯垢の破壊の潜在効果を評価するために、抗菌活性物質(メントール、チモール、ユーカリプトール、及びサリチル酸メチル)を含有する以下の製剤を調製し、フロースルーバイオフィルムモデルにおいて評価した。
【0093】
ヒトの唾液植菌培地から収穫した野生型生物を96ペグのポリスチレン平板に流し通し、生物を粘着させバイオフィルムを生成した。バイオフィルムは1日2回、60時間にかけて合計5回処置した。
【0094】
log RLU(相対発光量)としてデータを報告し、log RLUの減少は基材に残存する細菌の減少を示す。この試験の結果が表4に示されている。
【表9】

【0095】
それぞれにバイオフィルム破壊剤シス−2−ノネン−1−オル及び1−デセン−3−オルを含有する製剤A及び製剤Bは、対照製剤C(log RLU=4.75)と比較したとき、基材に残存するバイオフィルムの低減(すなわちlog RLUの減少)をもたらした。
【0096】
本発明の種々の実施形態を上記に記載してきた。それぞれの実施形態は、本発明を制限するためではなく、本発明を説明するために提供される。事実、本発明の範囲又は趣旨から逸脱することなく、本発明に様々な修正及び変更を実施できることが当業者に明白であろう。例として、一実施形態の一部として図示又は記載される特徴は、更に追加の実施形態を作るために、別の実施形態に使用することができる。したがって、本発明は、添付の「特許請求の範囲」及びそれらの同等物の範囲内であるとして、そのような修正及び変更を包含することが意図される。
【0097】
〔実施の態様〕
(1) バイオフィルムを破壊するための組成物であって、
i.式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、mは、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、
〜Rの炭素−炭素鎖の長さは連続して又は断続的に8〜13個の炭素の範囲であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の少なくとも1つの不飽和脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドを含有する約0.005%〜約10%のバイオフィルム破壊剤と、
ii.所望により、治療活性物質と、
iii.非経口担体、医薬的に許容可能な担体、経口的に許容可能な担体、及び皮膚科学的に許容可能な担体(dermatogically acceptable carrier)からなる群から選択される担体と、
を含む、組成物。
(2) R、R、R、及びRが、R、R、R、及びRの1つがO=CH−であるようなものではなく、かつR、R、R、及びRの他の任意の1つがHO−であるようなものではない、実施態様1に記載の組成物。
(3) R、R、R、及びRのいずれか1つの1つがHO−又はO=CH−であり、R及びRが単結合である、実施態様2に記載の組成物。
(4) R、R、R、及びRのいずれか1つの2つがHO−であり、R及びRが単結合である、実施態様3に記載の組成物。
(5) R、R、R、及びRのいずれか1つの2つがO=CH−であり、R及びRが単結合である、実施態様3に記載の組成物。
(6) 前記バイオフィルム破壊剤が、式:CH(C(2n−2m−s))CH、CH=CH(C(2n−2m−s))CH(式中、R及びRはそれぞれ、それら自体からも互いからも独立して、H−、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、nは5〜11の整数であり、mは1〜3の整数であり、sはn以下の整数であり、ただし、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つがHO−又はO=CH−を含有することを条件とし、R及びRが、一方がO=CH−を含有するようなものではなく、かつ他方がHO−を含有するようなものではないことを条件とする)の不飽和長鎖アルコール又はアルデヒド、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む、実施態様1に記載の組成物。
(7) 前記バイオフィルム破壊剤が、式:CH(C(2n−2−s))CH、CH=CH(C(2n−2−s))CH(式中、R及びRはそれぞれ、それら自体からも互いからも独立して、H−、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、nは5〜11の整数であり、sはn以下の整数であり、ただし、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つがHO−又はO=CH−を含有することを条件とし、R及びRが、一方がO=CH−を含有するようなものではなく、かつ他方がHO−を含有するようなものではないことを条件とする)の不飽和長鎖アルコール又はアルデヒド、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む、実施態様1に記載の組成物。
(8) 前記バイオフィルム破壊剤が、1−デセン−3−オル;シス−4−デセン−1−オル、トランス−2−デセン−1−オル、シス−2−ノネン−1−オル、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、シス−7−デセナール、シス−5−オクテン−1−オル、トランス−2−オクテン−1−オル、1−オクテン−3−オル、シス−3−ノネン−1−オル、トランス−2−ノネン−1−オル、シス−6−ノネン−1−オル、9−デセン−1−オル、トランス−2−ウンデセン−1−オル、トランス−2−ドデセン−1−オル、トランス−2−オクテナール、トランス−2−ノネナール、6−ノネナール、シス−2−デセナール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−ドデセナール、立体異性体、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む、実施態様5に記載の組成物。
(9) 前記バイオフィルム破壊剤が、1−デセン−3−オル、シス−2−ノネン−1−オル、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む、実施態様5に記載の組成物。
(10) 前記バイオフィルム破壊剤が1−デセン−3−オルである、実施態様5に記載の組成物。
【0098】
(11) 前記担体が、経口的に許容可能な担体又は医薬的に許容可能な担体からなる群から選択され、約0.005%〜約0.5%の前記バイオフィルム破壊剤を含む、実施態様1に記載の組成物。
(12) 前記担体が、約0.005%〜約5%の前記バイオフィルム破壊剤を含む皮膚科学的に許容可能な担体である、実施態様1に記載の組成物。
(13) 前記担体が非経口又は非皮膚科学的な担体である、実施態様1に記載の組成物。
(14) 物品又は装置であって、
i.物品又は装置と、
ii.式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、mは、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を一切含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、
〜Rの炭素−炭素鎖の長さは連続して又は断続的に8〜13個の炭素の範囲であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の不飽和脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドを少なくとも1つ含む、約0.005%〜約10%の、前記装置又は物品に適用されるバイオフィルム破壊剤と、
iii.所望により、前記装置又は物品に適用される治療活性物質と、を含む、装置又は物品。
(15) バイオフィルムを破壊する方法であって、
i.バイオフィルムを含む表面又は基材を提供する工程と、
ii.約0.005%〜約10%のバイオフィルム破壊剤を前記表面又は基材に適用する工程であって、前記バイオフィルム破壊剤が、式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、mは、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、
〜Rの炭素−炭素鎖の長さは連続して又は断続的に8〜13個の炭素の範囲であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の不飽和脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドを少なくとも1つ含む、適用工程と、を含む、バイオフィルム破壊方法。
(16) 前記表面が、前記口腔内の表面であり、前記バイオフィルム破壊剤が0.005%〜0.5%の濃度で存在する、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記表面が、哺乳類又はヒトの皮膚若しくは粘膜の表面であり、前記バイオフィルム破壊剤が0.005%〜5%の濃度で存在する、実施態様15に記載の方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオフィルムを破壊するための組成物であって、
i.式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、mは、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、
〜Rの炭素−炭素鎖の長さは連続して又は断続的に8〜13個の炭素の範囲であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の少なくとも1つの不飽和脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドを含有する約0.005%〜約10%のバイオフィルム破壊剤と、
ii.所望により、治療活性物質と、
iii.非経口担体、医薬的に許容可能な担体、経口的に許容可能な担体、及び皮膚科学的に許容可能な担体からなる群から選択される担体と、
を含む、組成物。
【請求項2】
、R、R、及びRが、R、R、R、及びRの1つがO=CH−であるようなものではなく、かつR、R、R、及びRの他の任意の1つがHO−であるようなものではない、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
、R、R、及びRのいずれか1つの1つがHO−又はO=CH−であり、R及びRが単結合である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
、R、R、及びRのいずれか1つの2つがHO−であり、R及びRが単結合である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
、R、R、及びRのいずれか1つの2つがO=CH−であり、R及びRが単結合である、請求項3に記載の組成物。
【請求項6】
前記バイオフィルム破壊剤が、式:CH(C(2n−2m−s))CH、CH=CH(C(2n−2m−s))CH(式中、R及びRはそれぞれ、それら自体からも互いからも独立して、H−、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、nは5〜11の整数であり、mは1〜3の整数であり、sはn以下の整数であり、ただし、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つがHO−又はO=CH−を含有することを条件とし、R及びRが、一方がO=CH−を含有するようなものではなく、かつ他方がHO−を含有するようなものではないことを条件とする)の不飽和長鎖アルコール又はアルデヒド、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記バイオフィルム破壊剤が、式:CH(C(2n−2−s))CH、CH=CH(C(2n−2−s))CH(式中、R及びRはそれぞれ、それら自体からも互いからも独立して、H−、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、nは5〜11の整数であり、sはn以下の整数であり、ただし、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つがHO−又はO=CH−を含有することを条件とし、R及びRが、一方がO=CH−を含有するようなものではなく、かつ他方がHO−を含有するようなものではないことを条件とする)の不飽和長鎖アルコール又はアルデヒド、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記バイオフィルム破壊剤が、1−デセン−3−オル;シス−4−デセン−1−オル、トランス−2−デセン−1−オル、シス−2−ノネン−1−オル、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、シス−7−デセナール、シス−5−オクテン−1−オル、トランス−2−オクテン−1−オル、1−オクテン−3−オル、シス−3−ノネン−1−オル、トランス−2−ノネン−1−オル、シス−6−ノネン−1−オル、9−デセン−1−オル、トランス−2−ウンデセン−1−オル、トランス−2−ドデセン−1−オル、トランス−2−オクテナール、トランス−2−ノネナール、6−ノネナール、シス−2−デセナール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−ドデセナール、立体異性体、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む、請求項5に記載の組成物。
【請求項9】
前記バイオフィルム破壊剤が、1−デセン−3−オル、シス−2−ノネン−1−オル、及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物を含む、請求項5に記載の組成物。
【請求項10】
前記バイオフィルム破壊剤が1−デセン−3−オルである、請求項5に記載の組成物。
【請求項11】
前記担体が、経口的に許容可能な担体又は医薬的に許容可能な担体からなる群から選択され、約0.005%〜約0.5%の前記バイオフィルム破壊剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記担体が、約0.005%〜約5%の前記バイオフィルム破壊剤を含む皮膚科学的に許容可能な担体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記担体が非経口又は非皮膚科学的な担体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
物品又は装置であって、
i.物品又は装置と、
ii.式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、mは、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を一切含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、
〜Rの炭素−炭素鎖の長さは連続して又は断続的に8〜13個の炭素の範囲であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の不飽和脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドを少なくとも1つ含む、約0.005%〜約10%の、前記装置又は物品に適用されるバイオフィルム破壊剤と、
iii.所望により、前記装置又は物品に適用される治療活性物質と、を含む、装置又は物品。
【請求項15】
バイオフィルムを破壊する方法であって、
i.バイオフィルムを含む表面又は基材を提供する工程と、
ii.約0.005%〜約10%のバイオフィルム破壊剤を前記表面又は基材に適用する工程であって、前記バイオフィルム破壊剤が、式:
(C(2n−2m−s))R(C(2x−2y−t))RCH
(式中、R及びRは独立して、H−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、R及びRはそれら自体からも互いからも独立して、HO−、O=CH−、分枝状又は直鎖のC〜Cアルキル又はアルケン、−CHOH、−CHCHOHであり、Rは独立して、単結合又は−O−であり、Rは独立して、単結合、−O−、(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であり、Rはそれ自体から独立してH−、HO−、O=CH−、CH−又はCH=CH−であり、nは1〜10の整数であり、mは、nが偶数であれば0〜n/2若しくはnが奇数であれば(n−1)/2の整数であり、xは0〜10の整数であり、yは、xが偶数であれば0〜x/2若しくはxが奇数であれば(x−1)/2の整数であり、zは0〜5の整数であり、sはn以下の整数であり、tはx以下の整数であり、
ただし、R、R、R、RのいずれもC=C不飽和を含まないならばm+yは少なくとも1であり、
及びRは、Rが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、かつRが(−OCH−)、(−OCHCH−)、(−OCHCH(CH)−)であるようなものではなく、
〜Rの炭素−炭素鎖の長さは連続して又は断続的に8〜13個の炭素の範囲であり、
、R、R及びRのいずれか1つの少なくとも1つはHO−又はO=CH−を含有することを条件とする)の不飽和脂肪族長鎖アルコール又はアルデヒドを少なくとも1つ含む、適用工程と、を含む、バイオフィルム破壊方法。
【請求項16】
前記表面が、前記口腔内の表面であり、前記バイオフィルム破壊剤が0.005%〜0.5%の濃度で存在する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記表面が、哺乳類又はヒトの皮膚若しくは粘膜の表面であり、前記バイオフィルム破壊剤が0.005%〜5%の濃度で存在する、請求項15に記載の方法。

【公表番号】特表2013−511533(P2013−511533A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540043(P2012−540043)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2010/057171
【国際公開番号】WO2011/063085
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(506105814)マクニール−ピーピーシー・インコーポレーテツド (69)
【Fターム(参考)】