説明

バイメタルコイン識別方法およびコインセンサ

【課題】バイメタルコインをエッジコインなどから確実に識別できるバイメタルコイン対応型のコインセンサを提案すること。
【解決手段】コインセンサ20では、コイン通路21を挟み、発振側コイル22と受信側コイル23を対峙させ、発振側コイル22を高周波数および低周波数で発振させ、コイン通路21をコインCが通過する際における受信側コイル23の出力信号の高周波数成分および低周波数成分の変化に基づき、コインの材質、および当該コインがバイメタル硬貨であるか否かを検出し、コイン通路21をコインが通過する際における発振側コイル22の高周波側の発振周波数の変化および低周波側の発振周波数の変化に基づき、コインの厚さを検出している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬貨識別機などに用いられているコイン識別方法およびコインセンサに関するものである。更に詳しくは、バイメタルコインを、外周縁部分が中心部分より厚いエッジ付きコイン(以下、単に、エッジコインと呼ぶ。)およびその他のコインから識別可能なバイメタルコイン識別方法および、当該バイメタルコイン識別方法を用いたコインセンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
コインセンサとしては、コイン通路を挟み、発振側コイルと受信側コイルを配置し、発振側コイルに所定周波数の交流電流を流して発振させ、これによって誘起される受信側コイルの出力信号の変化に基づき、コイン通路を通過するコインの材質あるいは厚さを判別する透過型のコインセンサが知られている。また、コイン通路の同一の側に発振側コイルと受信側コイルを配置し、発振側コイルを発振させ、受信側コイルの出力信号の変化に基づき、コイン通路を通過するコインの材質あるいは厚さを検出する反射型のコインセンサも知られている。特許文献1にはこれらのコインセンサが開示されている。
【特許文献1】特開2004−46572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、ユーロコインなどにおいては、バイメタルコインおよびエッジコインが使用されている。しかしながら、従来のコインセンサを用いてこれらのコインを正確に識別することが困難であるという問題点がある。
【0004】
本発明の課題は、この点に鑑みて、バイメタルコインをエッジコインなどから確実に識別することのできるバイメタルコイン識別方法、および、当該バイメタルコイン識別方法を用いたコインセンサを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明のバイメタルコイン識別方法は、
コイン通路の一方の側に第1発振側コイルおよび第1受信側コイルを配置し、
前記コイン通路の他方の側に第2発振側コイルおよび第2受信側コイルを配置し、
前記第1発振側コイルを高周波数および低周波数で発振させ、
前記第2発振側コイルを高周波数および低周波数で発振させ、
前記コイン通路をコインが通過する際における前記第1受信側コイルの出力信号の高周波数成分および低周波数成分の変化をそれぞれ検出し、
前記コイン通路をコインが通過する際における前記第2受信側コイルの出力信号の高周波数成分および低周波数成分の変化をそれぞれ検出し、
前記第1受信側コイルの出力信号の前記高周波数成分の変化、および前記第2受信側コイルの出力信号の前記高周波数成分の変化に基づき、前記コイン通路を通過したコインの厚さを検出し、
前記第1受信側コイルの出力信号の前記低数波数成分の変化、および前記第2受信側コイルの出力信号の前記低周波数成分の変化に基づき、前記コインがバイメタル硬貨であるか否かを検出することを特徴としている。
【0006】
コイン通路を通過するコインが、バイメタルコインの場合とエッジコインの場合では、第1および第2受信側コイルの出力信号に含まれている低周波数成分の変化が明確に相違する。したがって、これら低周波数成分の変化に基づき、バイメタルコインを識別することができる。
【0007】
次に、本発明のバイメタルコイン識別方法は、
コイン通路を挟み、発振側コイルと受信側コイルを対峙させ、
前記発振側コイルを高周波数および低周波数で発振させ、
前記コイン通路をコインが通過する際における前記受信側コイルの出力信号の高周波数成分および低周波数成分の変化に基づき、前記コインの材質、および当該コインがバイメタル硬貨であるか否かを検出し、
前記コイン通路を前記コインが通過する際における前記発振側コイルの高周波側の発振周波数の変化および低周波側の発振周波数の変化に基づき、前記コインの厚さを検出することを特徴としている。
【0008】
コイン通路を通過するコインがバイメタルコインの場合には、その材質を検出するために用いる受信側コイルの出力信号の高周波数成分の変化状態と低周波数成分の変化状態が異なったものとなる。これに対して、エッジコインの場合には双方の変化状態が同様である。したがって、これらの変化状態に基づき、バイメタルコインであるか否かを識別できる。
【0009】
次に、本発明のバイメタルコイン識別方法は、
コイン通路を挟み、第1発振側コイルと第2受信側コイルを対峙させ、
前記コイン通路の一方の側に第2発振側コイルおよび第2受信側コイルを配置し、
前記コイン通路の他方の側に第3発振側コイルおよび第3受信側コイルを配置し、
前記第1発振側コイルを低周波数で発振させ、
前記第2発振側コイルを高周波数で発振させ、
前記第3発振側コイルを高周波数で発振させ、
前記コイン通路をコインが通過する際における前記第1受信側コイルの出力信号の変化に基づき、前記コインの材質を検出し、
前記コイン通路を前記コインが通過する際における前記第1発振側コイルの発振周波数の変化に基づき、前記コインがバイメタルコインであるか否かを検出し、
前記コイン通路を前記コインが通過する際における前記第2受信側コイルの出力信号の変化、および前記第3受信側コイルの出力信号の変化に基づき、前記コインの厚さを検出することを特徴としている。
【0010】
第1発振側コイルの発振周波数は、コイン通路を通過するコインの材質に応じて変化する。バイメタルコインが通過する際には材質境界で発振周波数が変化する。したがって、当該発振周波数の変化に基づき、バイメタルコインであるか否かを識別できる。
【0011】
一方、本発明のコインセンサは上記のバイメタルコイン識別方法を用いてバイメタルコインを識別することを特徴としている。本発明のコインセンサによれば、バイメタルコインおよびエッジコインを含む各種のコインを識別できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、バイメタルコインをエッジコインなどの他の形状あるいは構造のコインから確実に識別できる。したがって、ユーロコインなどを識別するのに適したコインセンサを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したバイメタル対応型のコインセンサを説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係るバイメタル対応型のコインセンサを示す概略ブロック図である。本例のコインセンサ1は、コイン通路2の一方の側に配置された第1発振側コイル3および第1受信側コイル4を備えた反射型センサ部と、コイン通路2の他方の側に配置された第2発振側コイル5および第2受信側コイル6を備えた反射型センサ部とを有している。第1発振側コイル3および第1受信側コイル4は例えば同心状態に配置されている。他方の第2発振側コイル5および第2受信側コイル6も例えば同心状態に配置されている。
【0015】
第1発振側コイル3には、高周波発振回路7から高周波数(例えば250kHz)の交流電流が供給され、高周波発振する。また、低周波発振回路8から低周波数(例えば、28kHz)の交流電流が供給され、低周波発振する。同様に、第2発振側コイル5には高周波発振回路9から高周波数(例えば290kHz)の交流信号が供給されて高周波発振する。また、低周波数発振回路10から低周波数(例えば、30kHz)の交流電流が供給されて低周波発振する。
【0016】
第1発振側コイル3の発振信号は第1受信側コイル4で受信されており、コイン通路2をコインCが通過すると、その通過位置(第1受信側コイル4からの距離)に応じて、当該第1受信側コイル4の出力信号が変化する。出力信号には高周波数成分および低周波数成分が含まれており、高周波数成分は、ハイパスフィルタ11を介して、半波整流回路12a、平滑回路12bを含む距離検出回路12に取り込まれて電圧変換され、距離を表す電圧信号12Sとして出力される。低周波数成分は、ローパスフィルタ13を介して、半波整流回路14a、平滑回路14bを含む距離検出回路14に取り込まれて電圧変換され、距離を表す電圧信号14Sとして出力される。
【0017】
同様に、第2発振側コイル5の発振信号は第2受信側コイル6で受信されており、コイン通路2をコインCが通過すると、その通過位置(第2受信側コイル5からの距離)に応じて、当該第2受信側コイル6の出力信号が変化する。出力信号には高周波数成分および低周波数成分が含まれており、高周波数成分は、ハイパスフィルタ15を介して、半波整流回路16a、平滑回路16bを含む距離検出回路16に取り込まれて電圧変換され、距離を表す電圧信号16Sとして出力される。低周波数成分は、ローパスフィルタ17を介して、半波整流回路18a、平滑回路18bを含む距離検出回路18に取り込まれて電圧変換され、距離を表す電圧信号18Sとして出力される。
【0018】
この構成のコインセンサ1において、コイン通路2をコインCが通過すると、その通過位置に応じて、高周波側の電圧信号12Sおよび16Sが大きく変化する。したがって、これらの電圧信号12S、16Sに基づき、第1受信側コイルおよび第2受信側コイルから通過コインCまでの距離を精度良く算出できる。コイン通路2の幅は既知であるので、コイン通路幅から算出された距離を減算することにより、通過したコインCの厚さが求まる。このような厚さ検出は従来と同様である。
【0019】
ここで、バイメタルコインが通過した場合と、エッジコインが通過した場合とでは、ほぼ同様に電圧信号12S、16Sが変化し、これらの識別が困難である。しかしながら、本例のコインセンサ1では、同時に低周波側の電圧信号14Sおよび18Sも出力されている。これらは通過コインCの距離に対する感度は高くはないが、バイメタルコインの通過時とエッジコインの通過時とでは異なった変化状態を呈する。このため、これらの電圧信号14S、18Sを参照することにより、通過コインがバイメタルコインであるか否かを確実に検出できる。
【0020】
(実施の形態2)
図2は実施の形態2に係るバイメタルコイン対応型のコインセンサを示す概略ブロック図である。本例のコインセンサ20は、コイン通路21を挟み対向配置した発振側コイル22と受信側コイル23を有している。発振側コイル22は、高周波発振回路24から供給される高周波数(例えば、250kHz)の交流電流によって高周波発振する。同時に、低周波発振回路25から供給される低周波数(例えば、28kHz)の交流電流によって低周波発振する。
【0021】
発振側コイル22の発振信号がコイン通路21を介して受信側コイル23で受信される。受信側コイル23の出力信号には高周波数成分および低周波数成分が含まれており、高周波数成分はハイパスフィルタ26を介して取り出されて、半波整流回路27a、平滑回路27bを含む材質検出回路27において電圧変換され、コイン材質を表す電圧信号27Sとして出力される。低周波数成分はローパスフィルタ28を介して取り出されて、半波整流回路29a、平滑回路29bを含む材質検出回路29において電圧変換され、コイン材質を表す電圧信号29Sとして出力される。
【0022】
一方、高周波発振回路24による発振側コイル22の発振周波数が、発振周波数検出回路30によって検出され、これが、コイン通路21を通過するコインの通過位置(発振側コイルからコインまでの距離)を表す信号30Sとして出力される。同様に、低周波発振回路25による発振側コイル22の発振周波数が、発振周波数検出回路31によって検出され、これが、コインの通過位置(距離)を表す信号31Sとして出力される。
【0023】
バイメタルコインがコイン通路を通過する場合には、コイン材質を表す高周波側の電圧信号27Sと、低周波側の電圧信号29Sとが相互に異なった変化状態を呈す。これに対して、エッジコインなどの他のコインが通過する場合には、双方の電圧信号27S、29Sは同様な変化状態を呈す。したがって、これらの変化状態に基づき、通過コインの材質を判別できると共に、通過コインがバイメタルコインであるか否かも判別できる。
【0024】
また、コイン通路21を通過するコインCは、コイン通路21における受信側コイルの側の通路面21aに沿って移動する。したがって、通過コインが厚い場合には、通過コインCと発振側コイル22の距離が狭くなり、通過コインCが薄い場合には距離が広くなる。よって、距離を表す信号30S、31Sの変化状態に基づき、通過コインCの厚さを判別できる。
【0025】
(実施の形態3)
図3は実施の形態3に係るバイメタルコイン対応型のコインセンサを示す概略ブロック図である。本例のコインセンサ40は、コイン通路41に配置された透過型の第1センサ部50と反射型の第2センサ部60を有している。
【0026】
第1センサ部50は、コイン通路41を挟み対向配置した第1発振側コイル51と第1受信側コイル52を備えている。第1発振側コイル51と発振回路53により発振器が構成され、当該第1発振側コイル51は低周波数(例えば、28kHz)で発振する。第1受信側コイル52はコイン通路41を介して発振信号を受信する。当該第1受信側コイルの出力信号はローパスフィルタ54を介して、半波整流回路55a、平滑回路55bなどを含む材質検出回路55に取り込まれ、電圧変換された後に、コイン材質を表す電圧信号55Sとして出力される。一方、第1発振側コイル51の発振周波数を検出するための発振周波数検出回路56が配置されており、検出された発振周波数が、コイン通路41を通過するコインCから第1発振側コイル51までの距離を表す信号56Sとして出力される。
【0027】
次に、第2センサ部60は、コイン通路41の一方の側に配置された第2発振側コイル61および第2受信側コイル62を備えた反射型センサ部と、コイン通路41の他方の側に配置された第3発振側コイル63および第3受信側コイル64を備えた反射型センサ部とを備えている。第2発振側コイル61および第2受信側コイル62は例えば同心状態に配置されている。他方の第3発振側コイル63および第3受信側コイル64も例えば同心状態に配置されている。
【0028】
第2発振側コイル61と高周波発振回路65により発振器が構成され、当該第2発振側コイル61が高周波数(例えば250kHz)で発振する。第2発振側コイル61の発振信号は第2受信側コイル62で受信されている。この第2受信側コイル62の出力信号は、コイン通路41を通過するコインと第2受信側コイル62の距離に応じて変化する。この出力信号は、半波整流回路66a、平滑回路66bを含む距離検出回路66に取り込まれて電圧変換され、距離を表す電圧信号66Sとして出力される。
【0029】
同様に、第3発振側コイル63と高周波発振回路67により発振器が構成され、当該第3発振側コイル63が高周波数(例えば270kHz)で発振する。第3発振側コイル64の発振信号は第3受信側コイル64で受信されている。この第3受信側コイル64の出力信号は、コイン通路41を通過するコインと第3受信側コイル64の距離に応じて変化する。この出力信号は、半波整流回路68a、平滑回路68bを含む距離検出回路68に取り込まれて電圧変換され、距離を表す電圧信号68Sとして出力される。
【0030】
この構成のコインセンサ40においては、コイン通過時における第2センサ部60から出力される電圧信号66S、68Sに基づき、通過したコインの厚さが検出される。また、第1センサ部50の電圧信号55Sから通過したコインの材質が検出される。
【0031】
ここで、第2センサ部60から出力される電圧信号66S、68Sは、バイメタルコインの通過時とエッジコインの通過時では同様に変化するので、これらを識別できない。これに対して、第1センサ部50から得られる発振周波数の変動を表す信号56Sは、バイメタルコインの通過時にはその材質境界で明確に変化したものとなり、エッジコインが通過する際とは明らかに異なるものが得られる。したがって、第1センサ部50の出力に基づき、バイメタルコインを確実に識別することができる。
【0032】
例えば、本例のコインセンサ40を用いて、1ユーロコインを識別したところ、図4に示す電圧波形が得られた。波形Aは第2センサ部60から得られる電圧信号66S、68Sから得られる波形である。この波形は、同一厚さのエッジコインとほぼ同一である。これに対して、波形Bは第1センサ部50の信号56Sから得られる波形であり、バイメタルコインの材質境界a、bで波形が明確に変化している。エッジコインの場合には点線で示す波形Cで示すように材質境界に対応する波形変化部分が現れない。このように、本例のコインセンサ40を用いれば、バイメタルコインを識別できることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコインセンサの概略ブロック図である。
【図2】本発明を適用した実施の形態2に係るコインセンサの概略ブロック図である。
【図3】本発明を適用した実施の形態3に係るコインセンサの概略ブロック図である。
【図4】図3のコインセンサの出力波形例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1 コインセンサ
2 コイン通路
3 第1発振側コイル
4 第1受信側コイル
5 第2発振側コイル
6 第2受信側コイル
7、9 高周波発振回路
8、10 低周波発振回路
11、15 ハイパスフィルタ
12、14、16、18 距離検出回路
13、17 ローパスフィルタ
20 コインセンサ
21 コイン通路
22 発振側コイル
23 受信側コイル
24 高周波発振回路
25 低周波発振回路
26 ハイパスフィルタ
27、29 材質検出回路
28 ローパスフィルタ
30、31 発振周波数検出回路
40 コインセンサ
41 コイン通路
50 第1センサ部
51 第1発振側コイル
52 第1受信側コイル
53 低周波発振回路
54 ローパスフィルタ
55 材質検出回路
56 発振周波数検出回路
61 第2発振側コイル
62 第2受信側コイル
63 第3発振側コイル
64 第3受信側コイル
65、67 発振回路
66、68 距離検出回路
C コイン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイン通路の一方の側に第1発振側コイルおよび第1受信側コイルを配置し、
前記コイン通路の他方の側に第2発振側コイルおよび第2受信側コイルを配置し、
前記第1発振側コイルを高周波数および低周波数で発振させ、
前記第2発振側コイルを高周波数および低周波数で発振させ、
前記コイン通路をコインが通過する際における前記第1受信側コイルの出力信号の高周波数成分および低周波数成分の変化をそれぞれ検出し、
前記コイン通路をコインが通過する際における前記第2受信側コイルの出力信号の高周波数成分および低周波数成分の変化をそれぞれ検出し、
前記第1受信側コイルの出力信号の前記高周波数成分の変化、および前記第2受信側コイルの出力信号の前記高周波数成分の変化に基づき、前記コイン通路を通過したコインの厚さを検出し、
前記第1受信側コイルの出力信号の前記低数波数成分の変化、および前記第2受信側コイルの出力信号の前記低周波数成分の変化に基づき、前記コインがバイメタル硬貨であるか否かを検出することを特徴とするバイメタルコイン識別方法。
【請求項2】
コイン通路を挟み、発振側コイルと受信側コイルを対峙させ、
前記発振側コイルを高周波数および低周波数で発振させ、
前記コイン通路をコインが通過する際における前記受信側コイルの出力信号の高周波数成分および低周波数成分の変化に基づき、前記コインの材質、および当該コインがバイメタル硬貨であるか否かを検出し、
前記コイン通路を前記コインが通過する際における前記発振側コイルの高周波側の発振周波数の変化および低周波側の発振周波数の変化に基づき、前記コインの厚さを検出することを特徴とするバイメタルコイン識別方法。
【請求項3】
コイン通路を挟み、第1発振側コイルと第2受信側コイルを対峙させ、
前記コイン通路の一方の側に第2発振側コイルおよび第2受信側コイルを配置し、
前記コイン通路の他方の側に第3発振側コイルおよび第3受信側コイルを配置し、
前記第1発振側コイルを低周波数で発振させ、
前記第2発振側コイルを高周波数で発振させ、
前記第3発振側コイルを高周波数で発振させ、
前記コイン通路をコインが通過する際における前記第1受信側コイルの出力信号の変化に基づき、前記コインの材質を検出し、
前記コイン通路を前記コインが通過する際における前記第1発振側コイルの発振周波数の変化に基づき、前記コインがバイメタルコインであるか否かを検出し、
前記コイン通路を前記コインが通過する際における前記第2受信側コイルの出力信号の変化、および前記第3受信側コイルの出力信号の変化に基づき、前記コインの厚さを検出することを特徴とするバイメタルコイン識別方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載のバイメタルコイン識別方法を用いてバイメタルコインを識別することを特徴とするコインセンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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