バキューム駆動アセンブリ
【課題】従来技術の欠点を克服するかあるいは実質的にそれを改善する。
【解決手段】パッケージング装置へと供給するためにパッケージングフィルムを駆動するための駆動アセンブリ(１０)。当該アセンブリ(１０)は、ベルト(１１)を駆動するのに使用される複数の歯(１６)を備えた長尺でエンドレスなフレキシブルベルト(１１)を含む。歯(１６)は、ベルト(１１)の長手方向縁部に沿って列をなすように配置されている。歯(１６)の列間には、ギャラリー(２０)と連通する孔(２３)の列が存在する。
【解決手段】パッケージング装置へと供給するためにパッケージングフィルムを駆動するための駆動アセンブリ(１０)。当該アセンブリ(１０)は、ベルト(１１)を駆動するのに使用される複数の歯(１６)を備えた長尺でエンドレスなフレキシブルベルト(１１)を含む。歯(１６)は、ベルト(１１)の長手方向縁部に沿って列をなすように配置されている。歯(１６)の列間には、ギャラリー(２０)と連通する孔(２３)の列が存在する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、バキューム駆動アセンブリに、さらに詳しくは、これに限定されるわけではないが、パッケージング装置へと筒状バッグ材を移動させるのに使用されるバキューム駆動アセンブリに関する。
【背景技術】
【０００２】
特許文献１にはパッケージング装置が開示されている。このパッケージング装置は、その中に製品が供給される筒状バッグ材を受け取り、パッケージング装置は、製品のバッグを提供するために、続いて筒状バッグ材を横方向にシールし、続いてそれを切断する。筒状バッグ材はバキューム駆動アセンブリ(フィルム駆動ユニット)によってパッケージング装置へと移動させられる。バキュームベルト駆動アセンブリ(フィルム駆動アセンブリ)は特許文献２および３に開示されている。
【０００３】
フィルム駆動ユニットは、それを経てベルトが駆動されるギャラリーを備える。吸引力はベルトの孔に対して加えられ、この結果、パッケージングフィルムは、ベルトによって把持されるようにベルトと接触状態となるように移動させられる。したがって、ベルトが駆動されるとき、筒状バッグ材は、パッケージング装置への供給のためにベルトによって移動させられる。
【０００４】
公知のフィルム駆動ユニットの欠点は、ベルトが損耗したとき、空気がギャラリー内に漏入し、これによって、ベルトの孔に対して加えられる吸引力が低下することである、これは、バッグがパッケージング装置によって正確に形成されないかもしれないという結果を伴って、パッケージング装置が確実に係合されないという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】米国特許第4,663,917号明細書
【特許文献２】米国特許第7,472,528号明細書
【特許文献３】米国特許第4,910,943号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明の目的は、上記欠点の少なくとも一つを克服するかあるいは実質的にそれを改善することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
ここに開示されるのはバキューム駆動アセンブリであり、これは、
低減された空気圧が加えられるギャラリーであって、少なくとも一つの孔を有するギャラリーと、
所定の方向にギャラリーを通過して移動可能であるようギャラリーと係合させられたエンドレスなベルトであって、ベルトは、その間で孔が延在する、長手方向に延在する内面および長手方向に延在する外面を有し、孔は、ベルトに沿って長手方向に離間した位置に配置され、かつ、ギャラリー孔と整列させられたベルト孔に対して低減された空気圧が加えられるようにギャラリー孔と整列させられ、複数の駆動歯が、上記方向にベルトを駆動する駆動スプロケットによって係合される内面に沿って離間した位置に配置されており、突起が一対の平行な列内に配置されており、列はそれぞれベルトの長手方向に延在するが、横方向に離間させられ、これによってベルト孔が列間に配置されているベルトと、を具備してなり、
ギャラリーは、このギャラリーに対して内面を封止接合するのを助けるために、歯間に配置されかつ内面と係合させられた一対の長尺なガイド突起を有し、歯はさらに、ギャラリーを通過する際に、これによってベルトがガイドされるように突起と係合するようになっている。
【０００８】
好ましくは、上記ギャラリー孔は、上記方向に延在するスロットである。
【０００９】
好ましくは、上記駆動歯は対をなして配置され、各対は上記列のそれぞれからの歯からなり、各対の歯は横方向に整列させられ、ベルト孔がその間に配置される。
【００１０】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい形態について実例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】バキューム駆動ベルトおよびバキュームギャラリーの概略分解斜視図である。
【図２】図１のベルトの一部の概略斜視図である。
【図３】駆動スプロケットを伴った図１のギャラリーおよびベルトの概略側面図である。
【図４】線４−４に沿って取った、図３に示すギャラリーおよびベルトの概略断面図である。
【図５】図４に示すギャラリーおよびベルトの一部の概略拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
図面には、バキューム駆動アセンブリ１０が大まかに示されている。通常、アセンブリ１０は、パッケージング装置へと供給されるパッケージングフィルムを駆動する。特定の実施例として、二つのアセンブリ１０が設けられ、これらアセンブリ１０は、パッケージング装置へと供給される筒状バッグ材の向き合う側に配置される。
【００１３】
アセンブリ１０は長尺でエンドレスなフレキシブルベルト１１を有する。ベルト１１は、外側長手方向面１３と長手方向に延在する内面１４とを有する長手方向に延在する本体１２を備える。面１３と面１４との間で延在するのが複数のベルト孔１５である。
【００１４】
面１４から内側に延在するのが複数の駆動歯１６である。この歯１６は、ベルトの長手方向に延在する一対の列１７内に配置されており、かつ、ベルト１１のエッジ部分に隣接するように横方向に離間させられている。歯１６は、ベルトを横切って横方向に整列させられた対内に配置されており、この結果、孔１５はその間に配置されている。
【００１５】
ベルト１１は、一対の駆動スプロケット(ローラー)１９によって所定の方向１８に駆動される。駆動スプロケット１９のそれぞれは、方向１８にベルト１１を駆動するために歯１６と係合する複数の歯を有する。
【００１６】
ベルト１１と係合するのがギャラリー２０である。ギャラリー２０は密閉チャンバー２１を備え、これは、当該チャンバー２１内の空気圧力を低減するエアポンプにダクト２２を介して接続されている。
【００１７】
ギャラリー２０はまた、方向１８に延在する長手方向に延在するスロット(孔)２３を有する。孔２３は、この孔２３と整列させられる、選択された数の孔１５と連通するように配置される。
【００１８】
孔２３の各側に配置されているのが、長手方向に延在するガイド突起２４である。このガイド突起２４は、ギャラリー２０を通過するその移動の際にベルト１７をガイドするために歯１６の内面２５とスライド可能に係合するよう列１７間に配置されている。
【００１９】
突起２４のそれぞれは概ね平坦な長手方向に延在するシーリング面２６を有するが、これは、ベルト１１に対してギャラリー２０を封止接合するためにベルト１１の内面１４とスライド可能に係合する。これに関して、孔２３はその末端において閉塞されていることに留意されたい。
【００２０】
上記好ましい実施形態の利点は、表面２６が表面１４と係合し、この結果、低減された空気圧力が孔１５に加えられることである。この構成は、表面２６および１４の損耗に対して、より耐久性がある。さらに、内面１４での低減された空気圧力の結果、ベルトはギャラリーと接触状態とさせられる。
【符号の説明】
【００２１】
１０ バキューム駆動アセンブリ
１１ フレキシブルベルト
１２ 本体
１３ 外面
１４ 内面
１５ 孔
１６ 駆動歯
１７ 列
１９ 駆動スプロケット
２０ ギャラリー
２１ 密閉チャンバー
２２ ダクト
２３ スロット
２４ ガイド突起
２５ 内面
２６ シーリング面
【技術分野】
【０００１】
本発明は、バキューム駆動アセンブリに、さらに詳しくは、これに限定されるわけではないが、パッケージング装置へと筒状バッグ材を移動させるのに使用されるバキューム駆動アセンブリに関する。
【背景技術】
【０００２】
特許文献１にはパッケージング装置が開示されている。このパッケージング装置は、その中に製品が供給される筒状バッグ材を受け取り、パッケージング装置は、製品のバッグを提供するために、続いて筒状バッグ材を横方向にシールし、続いてそれを切断する。筒状バッグ材はバキューム駆動アセンブリ(フィルム駆動ユニット)によってパッケージング装置へと移動させられる。バキュームベルト駆動アセンブリ(フィルム駆動アセンブリ)は特許文献２および３に開示されている。
【０００３】
フィルム駆動ユニットは、それを経てベルトが駆動されるギャラリーを備える。吸引力はベルトの孔に対して加えられ、この結果、パッケージングフィルムは、ベルトによって把持されるようにベルトと接触状態となるように移動させられる。したがって、ベルトが駆動されるとき、筒状バッグ材は、パッケージング装置への供給のためにベルトによって移動させられる。
【０００４】
公知のフィルム駆動ユニットの欠点は、ベルトが損耗したとき、空気がギャラリー内に漏入し、これによって、ベルトの孔に対して加えられる吸引力が低下することである、これは、バッグがパッケージング装置によって正確に形成されないかもしれないという結果を伴って、パッケージング装置が確実に係合されないという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】米国特許第4,663,917号明細書
【特許文献２】米国特許第7,472,528号明細書
【特許文献３】米国特許第4,910,943号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明の目的は、上記欠点の少なくとも一つを克服するかあるいは実質的にそれを改善することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
ここに開示されるのはバキューム駆動アセンブリであり、これは、
低減された空気圧が加えられるギャラリーであって、少なくとも一つの孔を有するギャラリーと、
所定の方向にギャラリーを通過して移動可能であるようギャラリーと係合させられたエンドレスなベルトであって、ベルトは、その間で孔が延在する、長手方向に延在する内面および長手方向に延在する外面を有し、孔は、ベルトに沿って長手方向に離間した位置に配置され、かつ、ギャラリー孔と整列させられたベルト孔に対して低減された空気圧が加えられるようにギャラリー孔と整列させられ、複数の駆動歯が、上記方向にベルトを駆動する駆動スプロケットによって係合される内面に沿って離間した位置に配置されており、突起が一対の平行な列内に配置されており、列はそれぞれベルトの長手方向に延在するが、横方向に離間させられ、これによってベルト孔が列間に配置されているベルトと、を具備してなり、
ギャラリーは、このギャラリーに対して内面を封止接合するのを助けるために、歯間に配置されかつ内面と係合させられた一対の長尺なガイド突起を有し、歯はさらに、ギャラリーを通過する際に、これによってベルトがガイドされるように突起と係合するようになっている。
【０００８】
好ましくは、上記ギャラリー孔は、上記方向に延在するスロットである。
【０００９】
好ましくは、上記駆動歯は対をなして配置され、各対は上記列のそれぞれからの歯からなり、各対の歯は横方向に整列させられ、ベルト孔がその間に配置される。
【００１０】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい形態について実例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】バキューム駆動ベルトおよびバキュームギャラリーの概略分解斜視図である。
【図２】図１のベルトの一部の概略斜視図である。
【図３】駆動スプロケットを伴った図１のギャラリーおよびベルトの概略側面図である。
【図４】線４−４に沿って取った、図３に示すギャラリーおよびベルトの概略断面図である。
【図５】図４に示すギャラリーおよびベルトの一部の概略拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
図面には、バキューム駆動アセンブリ１０が大まかに示されている。通常、アセンブリ１０は、パッケージング装置へと供給されるパッケージングフィルムを駆動する。特定の実施例として、二つのアセンブリ１０が設けられ、これらアセンブリ１０は、パッケージング装置へと供給される筒状バッグ材の向き合う側に配置される。
【００１３】
アセンブリ１０は長尺でエンドレスなフレキシブルベルト１１を有する。ベルト１１は、外側長手方向面１３と長手方向に延在する内面１４とを有する長手方向に延在する本体１２を備える。面１３と面１４との間で延在するのが複数のベルト孔１５である。
【００１４】
面１４から内側に延在するのが複数の駆動歯１６である。この歯１６は、ベルトの長手方向に延在する一対の列１７内に配置されており、かつ、ベルト１１のエッジ部分に隣接するように横方向に離間させられている。歯１６は、ベルトを横切って横方向に整列させられた対内に配置されており、この結果、孔１５はその間に配置されている。
【００１５】
ベルト１１は、一対の駆動スプロケット(ローラー)１９によって所定の方向１８に駆動される。駆動スプロケット１９のそれぞれは、方向１８にベルト１１を駆動するために歯１６と係合する複数の歯を有する。
【００１６】
ベルト１１と係合するのがギャラリー２０である。ギャラリー２０は密閉チャンバー２１を備え、これは、当該チャンバー２１内の空気圧力を低減するエアポンプにダクト２２を介して接続されている。
【００１７】
ギャラリー２０はまた、方向１８に延在する長手方向に延在するスロット(孔)２３を有する。孔２３は、この孔２３と整列させられる、選択された数の孔１５と連通するように配置される。
【００１８】
孔２３の各側に配置されているのが、長手方向に延在するガイド突起２４である。このガイド突起２４は、ギャラリー２０を通過するその移動の際にベルト１７をガイドするために歯１６の内面２５とスライド可能に係合するよう列１７間に配置されている。
【００１９】
突起２４のそれぞれは概ね平坦な長手方向に延在するシーリング面２６を有するが、これは、ベルト１１に対してギャラリー２０を封止接合するためにベルト１１の内面１４とスライド可能に係合する。これに関して、孔２３はその末端において閉塞されていることに留意されたい。
【００２０】
上記好ましい実施形態の利点は、表面２６が表面１４と係合し、この結果、低減された空気圧力が孔１５に加えられることである。この構成は、表面２６および１４の損耗に対して、より耐久性がある。さらに、内面１４での低減された空気圧力の結果、ベルトはギャラリーと接触状態とさせられる。
【符号の説明】
【００２１】
１０ バキューム駆動アセンブリ
１１ フレキシブルベルト
１２ 本体
１３ 外面
１４ 内面
１５ 孔
１６ 駆動歯
１７ 列
１９ 駆動スプロケット
２０ ギャラリー
２１ 密閉チャンバー
２２ ダクト
２３ スロット
２４ ガイド突起
２５ 内面
２６ シーリング面
【特許請求の範囲】
【請求項１】
バキューム駆動アセンブリであって、
低減された空気圧が加えられるギャラリーであって、少なくとも一つの孔を有するギャラリーと、
所定の方向に前記ギャラリーを通過して移動可能であるよう前記ギャラリーと係合させられたエンドレスなベルトであって、前記ベルトは、その間で孔が延在する、長手方向に延在する内面および長手方向に延在する外面を有し、前記孔は、前記ベルトに沿って長手方向に離間した位置に配置され、かつ、前記ギャラリー孔と整列させられた前記ベルトの孔に対して低減された空気圧が加えられるように前記ギャラリー孔と整列させられ、複数の駆動歯が、前記方向に前記ベルトを駆動する駆動スプロケットによって係合される内面に沿って離間した位置に配置されており、突起が一対の平行な列内に配置されており、前記列はそれぞれ前記ベルトの長手方向に延在するが、横方向に離間させられ、これによって前記ベルト孔が前記列間に配置されているベルトと、を具備してなり、
前記ギャラリーは、前記ギャラリーに対して前記内面を封止接合するのを助けるために、前記歯間に配置されかつ前記内面と係合させられた一対の長尺なガイド突起を有し、前記歯はさらに、前記ギャラリーを通過する際に、これによって前記ベルトがガイドされるように前記突起と係合することを特徴とするバキューム駆動アセンブリ。
【請求項２】
前記ギャラリー孔は前記方向に延在するスロットであることを特徴とする請求項１に記載のアセンブリ。
【請求項３】
前記駆動歯は対をなすように配置されており、各対は前記列のそれぞれからの歯からなり、各対の歯は横方向に整列させられ、ベルト孔がその間に配置されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のアセンブリ。
【請求項１】
バキューム駆動アセンブリであって、
低減された空気圧が加えられるギャラリーであって、少なくとも一つの孔を有するギャラリーと、
所定の方向に前記ギャラリーを通過して移動可能であるよう前記ギャラリーと係合させられたエンドレスなベルトであって、前記ベルトは、その間で孔が延在する、長手方向に延在する内面および長手方向に延在する外面を有し、前記孔は、前記ベルトに沿って長手方向に離間した位置に配置され、かつ、前記ギャラリー孔と整列させられた前記ベルトの孔に対して低減された空気圧が加えられるように前記ギャラリー孔と整列させられ、複数の駆動歯が、前記方向に前記ベルトを駆動する駆動スプロケットによって係合される内面に沿って離間した位置に配置されており、突起が一対の平行な列内に配置されており、前記列はそれぞれ前記ベルトの長手方向に延在するが、横方向に離間させられ、これによって前記ベルト孔が前記列間に配置されているベルトと、を具備してなり、
前記ギャラリーは、前記ギャラリーに対して前記内面を封止接合するのを助けるために、前記歯間に配置されかつ前記内面と係合させられた一対の長尺なガイド突起を有し、前記歯はさらに、前記ギャラリーを通過する際に、これによって前記ベルトがガイドされるように前記突起と係合することを特徴とするバキューム駆動アセンブリ。
【請求項２】
前記ギャラリー孔は前記方向に延在するスロットであることを特徴とする請求項１に記載のアセンブリ。
【請求項３】
前記駆動歯は対をなすように配置されており、各対は前記列のそれぞれからの歯からなり、各対の歯は横方向に整列させられ、ベルト孔がその間に配置されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のアセンブリ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１２−２１８９４４（Ｐ２０１２−２１８９４４Ａ）
【公開日】平成２４年１１月１２日（２０１２．１１．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−７６０８９（Ｐ２０１２−７６０８９）
【出願日】平成２４年３月２９日（２０１２．３．２９）
【出願人】（５１２０６９２９０）ティーエヌエー・オーストラリア・ピーティーワイ・リミテッド (7)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１１月１２日（２０１２．１１．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年３月２９日（２０１２．３．２９）
【出願人】（５１２０６９２９０）ティーエヌエー・オーストラリア・ピーティーワイ・リミテッド (7)
【Ｆターム（参考）】
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