バス運行状況表示システム、バス運行状況表示装置およびバス運行状況表示プログラム
【課題】 バス停におけるバスの待ち時間の表示をわかりやすくすること。
【解決手段】 バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコン(21)を表示する地図画像(22)を情報表示画面(11)に表示する地図画像作成手段と、を備えたことを特徴とするバス運行状況表示システム。
【解決手段】 バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコン(21)を表示する地図画像(22)を情報表示画面(11)に表示する地図画像作成手段と、を備えたことを特徴とするバス運行状況表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図画像を情報表示画面に表示するバス運行状況表示システム、バス運行状況表示装置およびバス運行状況表示プログラムに関し、特に、バス停に関する情報を含む地図画像を表示するバス運行状況表示システム、バス運行状況表示装置およびバス運行状況表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、現在運行中のバスの現在位置や、特定のバス停に対してバスが到着する到着予想時間等の運行状況をユーザが知ることができるように、文字情報により構成された運行状況をパーソナルコンピュータや携帯端末(携帯電話等)で閲覧できるサービスを提供しているバス運行会社がある(例えば、非特許文献1等参照)。
このほかにも、ユーザにバスの運行状況を提供する技術として、下記の従来技術(1)、(2)が公知である。
【0003】
(1)特許文献1(特開平03−296199号公報)記載の技術
特許文献1には、取得したバスの運行状況のデータから、バスの走行位置を示す画像を作成し、テレビジョン放送により画像データを送信し、ユーザの家庭のテレビジョン受像器でバスの現在位置を示す画像を受像し表示する技術が記載されている。
(2)特許文献2(特開2002−324299号公報)記載の技術
特許文献2には、バス停の位置やバス停の通過情報等に基づいてバスの現在位置を検出(推測)し、ユーザが問い合わせた乗車バス停に次に停車するバスが当該乗車バス停へ到着する予測時間を求め、ユーザの携帯端末に送信する技術が記載されている。
【0004】
【非特許文献1】東京都交通局、「都バス運行情報」、[online]、2002年、東京都、「平成17年3月1日検索」、インターネット<URL:http://tobus.jp>
【特許文献1】特開平03−296199号公報(第3頁左上欄第20行〜第3頁右下欄第5行、第2図)
【特許文献2】特開2002−324299号公報(段落番号「0031」〜「0051」、第2図〜第7図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(従来技術の問題点)
前記特許文献1記載の技術では、持ち運び困難なテレビジョン受像器による運行状況画像の受信であるため、ユーザにとって利便性が低いという問題がある。
前記特許文献2記載の技術や非特許文献1記載の技術では、特定の路線の特定のバス停についての運行状況に関する文字情報しか提供できないという問題があった。
また、前記各従来技術では、バス停における待ち時間(到着予想時間)を表示していたが、ユーザ(乗客)がバス停以外の場所にいる場合において、バスの予想到着時間内にユーザがバス停に到着できない場合、その表示はユーザにとって無意味(無効)であるという問題がある。さらに、旅行先等で最寄りのバス停がわからなかったり、バス停まで何分で到着できるのかがよくわからない場合には、前記特許文献2等の技術のように、バスの到着予想時間が文字情報で提供されても、ユーザが利用しづらいという問題もある。
【0006】
本発明は、前述の事情に鑑み、バス停におけるバスの待ち時間の表示をわかりやすくすることを第1の技術的課題とする。
また、本発明は、乗客にとって有効な待ち時間を表示することを第2の技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(本発明)
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために第1発明のバス運行状況表示システムは、
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明のバス運行状況表示システムでは、地図情報記憶手段は、バス停の情報を含む地図情報を記憶する。運行状況記憶手段は、前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する。地図画像表示手段は、前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する。したがって、到着予想時間がバス停アイコンにより表示されているので、バス停におけるバスの待ち時間の表示がわかりやすく、到着予想時間をユーザが直観的に認識できる。
【0009】
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1のバス運行状況表示システムは、前記第1発明において、
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1のバス運行状況表示システムでは現在位置記憶手段は、ユーザの現在位置を記憶する。所要時間計算手段は、前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する。到着予想時間内判別手段は、前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する。前記地図画像表示手段は、前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない。すなわち、所要時間が到着予想時間よりも長い場合は、バス停に到着する前にバスがバス停を出発する可能性が高く、到着予想時間を表示しても無意味になる可能性が高い。したがって、この場合にバス停アイコンに到着予想時間を表示しないことにより、乗客にとって有効な待ち時間(到着予想時間)を表示することができる。
【0011】
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために、第2発明のバス運行状況表示装置は、
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明のバス運行状況表示装置では、地図情報記憶手段は、バス停の情報を含む地図情報を記憶する。運行状況記憶手段は、前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する。地図画像表示手段は、前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する。したがって、到着予想時間がバス停アイコンにより表示されているので、バス停におけるバスの待ち時間の表示がわかりやすく、到着予想時間をユーザが直観的に認識できる。
【0013】
(第2発明の形態1)
第2発明の形態1のバス運行状況表示装置は、前記第2発明において、
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
(第2発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の形態1のバス運行状況表示装置では現在位置記憶手段は、ユーザの現在位置を記憶する。所要時間計算手段は、前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する。到着予想時間内判別手段は、前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する。前記地図画像表示手段は、前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない。すなわち、所要時間が到着予想時間よりも長い場合は、バス停に到着する前にバスがバス停を通過する可能性が高く、到着予想時間を表示しても無意味である可能性が高い。したがって、この場合にバス停アイコンに到着予想時間を表示しないことにより、乗客にとって有効な待ち時間を表示することができる。
【0015】
(第3発明)
前記技術的課題を解決するために第3発明のバス運行状況表示プログラムは、
コンピュータを、
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
として機能させることを特徴とする。
【0016】
(第3発明の作用)
前記構成要件を備えた第3発明のバス運行状況表示プログラムでは、地図情報記憶手段は、バス停の情報を含む地図情報を記憶する。運行状況記憶手段は、前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する。地図画像表示手段は、前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する。したがって、到着予想時間がバス停アイコンにより表示されているので、バス停におけるバスの待ち時間の表示がわかりやすく、到着予想時間をユーザが直観的に認識できる。
【0017】
(第3発明の形態1)
第3発明の形態1のバス運行状況表示プログラムは、前記第3発明において、
コンピュータを、
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
として機能させることを特徴とする。
【0018】
(第3発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第3発明の形態1のバス運行状況表示プログラムでは現在位置記憶手段は、ユーザの現在位置を記憶する。所要時間計算手段は、前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する。到着予想時間内判別手段は、前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する。前記地図画像表示手段は、前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない。すなわち、所要時間が到着予想時間よりも長い場合は、バス停に到着する前にバスがバス停を通過する可能性が高く、到着予想時間を表示しても無意味になる可能性が高い。したがって、この場合にバス停アイコンに到着予想時間を表示しないことにより、乗客にとって有効な待ち時間を表示することができる。
【発明の効果】
【0019】
前述の本発明は、バス停におけるバスの待ち時間の表示をわかりやすくすることができる。
また、本発明は、乗客にとって有効な待ち時間を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明のバス運行状況表示システムの実施例1の説明図である。
図1の実施例1のバス運行状況表示システムSにおいて、バス運行状況表示装置としてのユーザ(乗客)が携帯可能な携帯電話1(携帯端末)は、携帯電話ネットワーク2を介して携帯電話事業者のデータ通信装置3と接続されている。そして、前記データ通信装置3は、専用線4やインターネット回線(公衆通信回線)6を介して、地図データを提供する地図データ配信サーバ7や、バスの運行状況を提供するバス運行会社のバス運行状況配信サーバ8、経路探索サービスを提供する経路探索サーバ9(後述する実施例2参照)、その他の情報配信業者(コンテンツプロバイダ、アプリケーションサービスプロバイダ)の情報配信サーバ10に接続されている。なお、実施例1では、経路探索サーバ9は、専用線4を介してデータ通信装置3に接続されているが、インターネット6を介して接続することも可能である。
図1において、前記携帯電話1は、表示画像が表示される情報表示画面(表示器)11や、ユーザが各種入力を行う入力キー12を有し、内部にプログラム等が記録された記憶装置(記録媒体)を備えている。また、実施例1の携帯電話1は、携帯電話の現在位置を三次元側位可能なGPS(Global Positioning System、全地球無線側位システム)装置を内蔵している。
【0022】
(携帯電話1の制御部の説明)
図2は前記図1に示すバス運行状況表示システムのユーザの携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、携帯電話1のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0023】
(携帯電話のコントローラCに接続された信号入力要素)
前記携帯電話1のコントローラCは、前記入力キー12やGPS装置やその他の信号入力要素からの信号が入力されている。
前記入力キー12は、ユーザにより入力された入力信号を検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。
前記GPS装置は、側位開始の入力信号に応じて、衛星から発射された時刻信号の電波の到達時間等から地球上の携帯電話1の位置を側位し、側位結果をコントローラCに入力する。
【0024】
(携帯電話のコントローラCに接続された制御要素)
また、携帯電話1のコントローラCは、液晶駆動回路KD1、GPS駆動回路KD2、振動モータ駆動回路KD3や図示しない電源回路、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
前記液晶駆動回路KD1は、液晶表示パネルの表示用電極のオン・オフを制御して情報表示画面11に表示画像を表示する。
前記GPS駆動回路KD2は、前記GPS装置に側位開始の信号を出力してGPS装置を駆動する。
振動モータ駆動回路KD3は、電話の着信時等に、振動モータM1を作動させて、携帯電話1を振動させ、ユーザに告知する。
【0025】
(携帯電話のコントローラCの機能)
携帯電話1のコントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。前記コントローラCの機能(制御手段)を次に説明する。
C1:液晶駆動回路制御手段
液晶駆動回路制御手段C1は、液晶駆動回路KD1を制御して、情報表示画面11に画像を表示する。
C2:振動モータ制御手段
振動モータ制御手段C2は、振動モータ駆動回路KD3を介して振動モータM1の駆動を制御する。
C3:GPS制御手段
GPS制御手段C3は、現在位置検出手段C3Aと、現在位置記憶手段C3Bとを有し、前記GPS駆動回路KD2を介してGPS装置を作動させる。
【0026】
C3A:現在位置検出手段
現在位置検出手段C3Aは、前記GPS装置から入力された測位信号に基づいて、現在位置を検出する。
C3B:現在位置記憶手段
現在位置記憶手段C3Bは、前記現在位置検出手段C3Aで検出された現在位置を記憶する。
C4:地図データ送信要求手段
地図データ送信要求手段C4は、GPS装置により計測したユーザの現在位置またはユーザの入力に応じた地図表示対象地域の地図データの送信を要求する信号を、地図データ配信サーバ7に送信する。
【0027】
C5:地図データ受信手段(地図情報記憶手段)
地図データ受信手段C5は、地図データの配信要求に応じて地図データ配信サーバ7から送信された地図データを受信し、記憶する。なお、実施例1の地図データは、バス停の位置情報やバス停の名前、そのバス停に停車する路線の情報(例えば、「○○バスの××系統」等)等を含むバス停情報を有している。
C6:バス停抽出手段
バス停抽出手段C6は、受信した地図データに含まれているバス停情報に基づいて、地図表示対象地域に存在するバス停を抽出する。
C7:運行状況送信要求手段
運行状況送信要求手段C7は、抽出されたバス停毎に、各バス停に到着するバスの到着予想時間等の運行状況の送信を要求する信号を前記バス運行状況配信サーバ8に送信する。
C8:運行状況受信手段(運行状況記憶手段)
運行状況受信手段C8は、バスの運行状況の送信要求に応じてバス運行状況配信サーバ8から送信されたバスの運行状況の情報を受信し、記憶する。
【0028】
図3は実施例1のバス停アイコンを有する運行状況表示地図画像の説明図である。
C9:地図画像表示手段(運行状況表示画像表示手段)
地図画像表示手段C9は、受信したバスの運行状況に基づいて、表示される地図上の各バス停の場所に対応する位置に、到着予想時間を表示するバス停アイコン21(図3参照)を有する地図画像22を作成する地図画像作成手段C9Aを有し、地図画像作成手段C9Aにより作成された地図画像22を情報表示画面11に表示する。図3において、実施例1の地図画像作成手段C9Aが作成する地図画像22は、到着予想時間を表示するバス停アイコン21に加え、ユーザの現在位置を表示する現在位置表示アイコン23と、バスの通過する経路を表示する路線表示画像24とを有する。また、バス停アイコン21には、バス停の名前(図3の「S1」、「S2」、「S3」参照)が含まれている。
【0029】
(地図データ配信サーバ7の制御部の説明)
図4は実施例1の地図データ配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図4において、実施例1の地図データ配信サーバ7のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
地図データ配信サーバ7のコントローラCは、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例1の地図データ配信サーバ7のコントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0030】
C11:地図データ記憶手段(地図情報記憶手段)
地図データ記憶手段C11は、前記バス停情報を記憶するバス停情報記憶手段C11Aを有し、前記バス停情報を含む日本全国の地図のデータを記憶する。なお、実施例1の地図データ記憶手段C11に記憶された地図データは、緯度・経度に基づいて所定の範囲の単位地図に分割した単位地図データにより構成されている。なお、地図を単位地図に分割し、必要な単位地図データを送受信する技術は従来公知(例えば、特開2003−214860号公報等参照)であるので、詳細な説明は省略する。
C12:地図データ送信要求受信手段
地図データ送信要求受信手段C12は、携帯電話1から送信された地図データの送信要求を受信する。
C13:対象地域判別手段
対象地域判別手段C13は、受信した地図データ送信要求に含まれる表示対象地域の情報に基づいて、前記地図表示対象地域を判別する。
C14:地図データ送信手段
地図データ送信手段C14は、判別された地図表示対象地域の地図データを携帯電話1に送信する。
【0031】
(バス運行状況配信サーバ8の制御部の説明)
図5は実施例1のバス運行状況配信サーバ8の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図5において、実施例1のバス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
バス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例1のバス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0032】
C21:バス停情報記憶手段
バス停情報記憶手段C21は、バス運行状況配信サーバ8が管理するバスが停車するバス停やバス路線の情報を記憶する。
C22:バス運行状況管理手段
バス運行状況管理手段C22は、バスの運行状況(直前に通過したバス停の通過時刻や現在停車中のバス停等)を記憶する運行状況記憶手段C22Aと、所定の更新間隔でバスの運行状況を更新する運行状況更新手段C22Bとを有し、バスの運行状況を管理する。
C23:運行状況送信要求受信手段
運行状況送信要求受信手段C23は、携帯電話1から送信されたバスの運行状況の送信要求の信号を受信する。
C24:対象バス停判別手段
対象バス停判別手段C24は、受信した運行状況の送信要求信号に基づいて、運行状況の送信要求があったバス停を判別する。
C25:到着予想時間計算手段
到着予想時間計算手段C25は、対象のバス停に最初に到着するバスの到着予想時間を計算する。
C26:運行状況送信手段
運行状況送信手段C26は、送信要求がされた対象のバス停に関する運行状況(到着予想時間)を携帯電話1に送信する。
なお、前記バス運行状況配信サーバ8は、従来公知であり(例えば、前記非特許文献1や特許文献1,2等参照)、種々の構成を採用できる。
【0033】
(フローチャートの説明)
(携帯電話1の処理の説明)
図6は実施例1のバス運行状況表示システムの携帯電話が備えている地図画像表示処理のフローチャートである。
図6のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、携帯電話1のコントローラCのROM等に記憶された地図画像表示プログラム(バス運行状況表示プログラム)に従って行われる。また、この処理は携帯電話1の他の各種処理(音声通話等)と並行して実行される。
図6に示すフローチャートは、ユーザの入力により地図画像表示プログラム(バス運行状況表示プログラム)が起動された時に開始される。
【0034】
図6のST1において、地図データ配信サーバ7に対して、地図データの送信を要求する信号を送信する。そして、ST2に進む。
ST2において、地図データの送信要求に応じて地図データ配信サーバ7から送信された地図データを受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST2を繰り返す。
ST3において、受信した地図上に存在する全てのバス停を抽出する。そして、ST4に進む。
ST4において、バス停があったか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に進み、イエス(Y)の場合はST6に進む。
ST5において、受信した地図データに基づいて、地図画像を作成する。そして、ST9に進む。
【0035】
ST6において、バス運行状況配信サーバ8に対して、抽出されたバス停毎のバス運行状況の送信を要求する信号を送信する。そして、ST7に進む。
ST7において、送信要求に応じてバス運行状況配信サーバ8から送信されたバス運行状況のデータを受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST7を繰り返し、イエス(Y)の場合はST8に進む。
ST8において、受信したバス運行状況データと、地図データとに基づいて、バス停アイコン21を含む地図画像22(図3参照)を作成する。そして、ST9に進む。
ST9において、作成された地図画像を情報表示画面11に表示する。そして、ST10に進む。
ST10において、ユーザの入力により、別の表示対象地域の地図を表示する入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST10を繰り返し、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
【0036】
(地図データ配信サーバ7の処理の説明)
図7は実施例1のバス運行状況表示システムの地図データ配信サーバが備えている地図データ配信処理のフローチャートである。
図7のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、地図データ配信サーバ7のコントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は地図データ配信サーバ7の他の各種処理と並行して実行される。
図7に示すフローチャートは、地図データ配信サーバ7が起動された時に開始される。
図7のST21において、携帯電話1から送信された地図データの送信要求を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST21を繰り返し、イエス(Y)の場合はST22に進む。
ST22において、送信要求がされた表示対象地域について、バス停情報を含む地図データを携帯電話1に対して送信する。そして、ST21に戻る。
【0037】
(バス運行状況配信サーバ8の処理の説明)
図8は実施例1のバス運行状況表示システムのバス運行状況配信サーバが備えているバス運行状況配信処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、バス運行状況配信サーバ8のコントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はバス運行状況配信サーバ8の他の各種処理と並行して実行される。
図8に示すフローチャートは、バス運行状況配信サーバ8の起動により開始される。
図8のST31において、携帯電話1から送信されたバス運行状況の送信要求を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST31を繰り返し、イエス(Y)の場合はST32に進む。
ST32において、バス運行状況の送信要求があったバス停のバス到着予想時間(バス到着待ち時間)を計算する。そして、ST33に進む。
ST33において、計算した到着予想時間(運行状況データ)を携帯電話1に対して送信する。そして、ST31に戻る。
【0038】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のバス運行状況表示システムSでは、地図画像を表示する際に、地図画像の表示対象地域にバス停が存在すると、バス運行状況配信サーバ8に自動的にバスの運行状況を問い合わせ行う。そして、地図画像22のバス停の位置に、バスの到着予想時間を表示するバス停アイコン21が表示される。したがって、実施例1のバス運行状況表示システムSでは、バス停におけるバスの待ち時間(到着予想時間)の表示が直観的でわかりやすく、ユーザが容易に待ち時間を把握することができる。
【0039】
また、実施例1のバス運行状況表示システムSでは、ユーザの現在位置が表示されると共に、表示対象地域の全てのバス停について到着予想時間が表示されるので、ユーザがバス停以外の場所にいる場合に、複数のバス停の中からユーザが乗りたいバス停や、間に合いそうなバス停を選択することができる。したがって、冬場に寒い屋外で長時間待ちたくない場合に少ない待ち時間で乗車できるバス停をユーザが選択できたり、降車する人が多く、乗車する際に座席がすいていそうなバス停を選択したりでき、個々の事情に応じてユーザの選択の幅を広げることができる。
【実施例2】
【0040】
次に本発明の実施例2のバス運行状況表示システムSの説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
【0041】
(携帯電話1の制御部の説明)
図9は実施例2の携帯電話の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図9において、実施例2の携帯電話1は、実施例1の各機能(制御手段)に加え、次の機能を有している。
C31:経路探索要求手段
経路探索要求手段C31は、GPS装置で検出したユーザの現在位置と、抽出された各バス停までの経路探索を、経路探索サーバ9に要求する信号を送信する。
C32:探索結果受信手段
探索結果受信手段C32は、経路探索に応じて経路探索サーバ9から送信された経路探索結果を受信する。
【0042】
C33:到着予想時間内判別手段
到着予想時間内判別手段C33は、各バス停までの所要時間が、バスの到着予想時間内であるか否かを判別する。
C34:現在位置更新タイミング判別手段
現在位置更新タイミング判別手段C34は、GPS装置からユーザの携帯電話1の現在位置を更新して、経路探索を行い、各バス停までの所要時間を更新するタイミングになったか否かを判別する。なお、現在位置の更新タイミングは、予め設定されており、例えば、30秒や1分に設定することができる。
C35:運行状況更新タイミング判別手段
運行状況更新タイミング判別手段C35は、バスの運行状況を更新するタイミングになったか否かを判別する。なお、バスの運行状況更新タイミングは、予め設定されており、例えば、1分に設定することができる。
なお、実施例2の地図画像作成手段C9Aは、所要時間が前記到着予想時間よりも長いバス停については、そのバス停のバス停アイコン21に前記到着予想時間を表示しない。
【0043】
(経路探索サーバ9の制御部の説明)
図10は実施例2の経路探索サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図10において、実施例2の経路探索サーバ9のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
経路探索サーバ9のコントローラCは、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例2の経路探索サーバ9のコントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0044】
C41:地図データ記憶手段(地図情報記憶手段)
地図データ記憶手段C41は、実施例1の地図データ記憶手段C11と同様に、前記バス停情報を記憶するバス停情報記憶手段C41Aを有し、前記バス停情報を含む日本全国の地図のデータを記憶する。
C42:経路探索要求受信手段
経路探索要求受信手段C42は、携帯電話1から送信された経路探索要求を受信する。
C43:経路探索手段
経路探索手段C43は、経路探索要求に応じて、出発地である携帯電話1の現在位置と、目的地である各バス停までの経路探索を実行する。なお、このような出発地から目的地までの経路探索を行う技術は従来公知(例えば、特開2001−298765号公報や特開2000−258184号公報等参照)であり、種々の技術を採用することができる。
【0045】
C44:所要時間計算手段
所要時間計算手段C44は、現在位置からバス停の位置までの所要時間を計算する。なお、実施例1の所要時間計算手段C44は、経路探索手段C43で検索された経路の長さを平均歩行速度で割った値を所要時間として計算する。
C45:探索結果送信手段
探索結果送信手段C45は、経路探索の要求を送信した携帯電話1に対して、経路探索の結果および所要時間を送信する。
【0046】
(実施例2のフローチャートの説明)
次に、実施例2のフローチャートの説明を行うが、地図データ配信サーバ7やバス運行状況配信サーバ8の処理は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(地図画像表示処理)
図11は実施例2のバス運行状況表示システムの地図画像表示処理のフローチャートであり、実施例1の図6に対応する図である。
図11において、実施例1の地図画像表示処理のST1〜ST7と同様の処理を実行し、ST7においてイエス(Y)の場合はST41に進む。なお、ST5の処理においては現在位置情報を含む地図画像が作成される。
ST41において、経路探索サーバ9に対して、携帯電話1の現在位置から、抽出された各バス停までの経路探索を要求する。そして、ST42に進む。
ST42において、経路探索要求に応じて経路探索サーバ9から送信された経路探索結果を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST42を繰り返し、イエス(Y)の場合はST43に進む。
【0047】
ST43において、バス停毎に、待ち時間(到着予想時間)が、探索された経路の所要時間より大きいか否かを判別する。すなわち、バスがバス停に到着するまでにユーザがバス停に到着できそうか否かを判別する。そして、ST44に進む。
ST44において、判別結果に応じて、地図画像22を作成する。すなわち、待ち時間が所要時間より大きい場合(所要時間が待ち時間より小さい場合)はバス停アイコンに待ち時間が表示され、待ち時間が所要時間以下の場合(所要時間が待ち時間より大きい場合)バス停アイコンに待ち時間が表示されない地図画像22を作成する。そして、ST9に進む。
ST9において地図画像を表示し、ST45に進む。
ST45において、現在位置更新タイミングになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST46に進み、ノー(N)の場合はST47に進む。
ST46において、GPS装置の測位信号に基づいて、現在位置を検出する。そして、前記ST43,ST44の処理を実行して、ST9に戻る。
【0048】
ST47において、バス運行状況更新タイミングになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合は、前記ST6,ST7の処理を実行してST48に進み、ノー(N)の場合はST49に進む。
ST48において、最新の運行状況に応じてバス停アイコン21の待ち時間(到着予想時間)を更新した地図画像22を作成する。そして、ST9に戻る。
ST49において、地図画像表示プログラム(運行状況表示プログラム)を終了する入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST45に戻り、イエス(Y)の場合は地図画像表示プログラムを終了する。
【0049】
(経路探索サーバ9の処理の説明)
図12は実施例2のバス運行状況表示システムの経路探索サーバが備えている経路探索処理のフローチャートである。
図12のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、経路探索サーバ9のコントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は経路探索サーバ9の他の各種処理と並行して実行される。
図12に示すフローチャートは、経路探索サーバ9の起動により開始される。
図12のST51において、携帯電話1から送信された経路探索用のデータ(経路探索の要求)を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST51を繰り返し、イエス(Y)の場合はST52に進む。
ST52において、受信した経路探索用のデータに含まれる携帯電話1の現在位置と、各バス停の位置とに基づいて、各バス停までの最短徒歩経路を探索する。そして、ST53に進む。
ST53において、探索した各経路の所要時間を計算する。そして、ST54に進む。
ST54において、各探索経路と所要時間とを含む経路探索結果を携帯電話1に送信する。そして、ST51に戻る。
【0050】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2のバス運行状況表示システムSでは、表示する地図の範囲内にバス停がある場合、携帯電話1の現在位置からバス停までの所要時間が自動的に計算される。そして、所要時間がバスの到着予想時間以上である場合には、ユーザがバス停に到着したときにはすでにバスがバス停を通過している可能性が高いので、バス停アイコン21′に予想到着時間を表示しない。一方、所要時間がバスの到着予想時間以下の場合は、バス停に到着した後にバスがバス停に停車する可能性が高いので、バス停アイコン21に予想到着時間を表示する。
【0051】
図13は実施例2の作用説明図であり、図13Aは現在位置から各バス停までの経路とその所要時間を説明する図、図13Bは図13Aに示す所要時間に応じて作成されたバス運行状況表示画像の説明図、図13Cは図13Bから時間が経過した状態の説明図、図13Dは現在位置が移動した状態の説明図、図13Eは実施例2の変更例の説明図である。
例えば、図13Aに示すように、現在位置23から各バス停「S1」、「S2」、「S3」までの所要時間がそれぞれ2分の場合であって、実施例1の図3と同様に各バス停「S1」、「S2」、「S3」の到着予想時間が1分、2分、4分である場合を考える。この時、バス停「S1」、「S2」については、所要時間が到着予想時間以上であるため、バス停アイコン21′には予想到着時間が表示されない(図13B参照)。一方、バス停「S3」については、所要時間が到着予想時間以下であるため、バス停アイコン21には到着予想時間が表示される。
【0052】
そして、実施例2のバス運行状況表示システムSでは、所定のバス運行状況更新タイミングでバスの運行状況が更新されるので、時間の経過に伴って、地図画像22のバス停アイコン21,21′が更新される。したがって、バス停アイコン21が表示する対象のバスが次のバスに移行した場合には、図13Cに示すように、次のバスに対する到着予想時間が表示される。
また、実施例2のバス運行状況表示システムSでは、所定の現在位置更新タイミングで現在位置が更新され、経路探索が行われる。したがって、現在位置(23)が移動すると、現在位置(23)が情報表示画面11の中心となるように地図画像22がスクロールし、経路探索および所要時間の計算が行われる。そして、その結果に応じた地図画像22が作成される。
【0053】
したがって、実施例2のバス運行状況表示システムSは、実施例1の場合と同様に、ユーザが直観的に到着予想時間を把握できると共に、バス停に行っても間に合いそうにない場合は、到着予想時間を表示しても無意味なので、到着予想時間を表示しない。この結果、ユーザ(乗客)にとって有効な待ち時間(到着予想時間)を表示することができる。
このようにして、実際に乗車できるバスに対しての待ち時間を表示することによって、身近な公共交通機関であるバスの利便性を高め、マイカーの利用頻度を下げることができるので、渋滞の緩和や環境対策にもなる。
【0054】
(実施例2の変更例)
なお、実施例2では、所要時間が到着予想時間以上の場合には、到着予想時間を表示しなかったが、所要時間が到着予想時間以上のバス停については、所要時間が到着予想時間以下になるバス、すなわち、最も早く到着するバスの次に到着するバスの情報をバス運行状況配信サーバ8に問い合わせる構成とすることも可能である。この場合、図13Bに示す地図画像22に替えて、図13Eに示すように、最も早く到着するバスの次のバスに対する到着予想時間が表示される。したがって、ユーザにとって有効で有意義なバス情報を提供することができる。
【0055】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、実施例2において、地図データ配信サーバ7、バス運行状況配信サーバ8および経路探索サーバ9をそれぞれ別のサーバとしたが、同一のサーバとすることも可能である。あるいは、地図データ配信サーバ7と経路探索サーバ9を同一のサーバとすることも可能である。
また、地図画像を表示するプログラムで説明を行ったが、例えば、経路探索を行った後に表示される経路案内画像を表示する際に表示される地図画像を実施例1,2の地図画像22とすることができる。
【0056】
さらに、実施例1,2において、バス停アイコン21のデザインは、前記各図に示したものに限定されず、例えば、到着予想時間を吹き出し形式とすることができる。また、1つのバス停に複数の路線が乗り入れている場合に路線毎の到着予想時間を一覧表示したり、数秒ごとに自動的に切り替えて表示したり、バス停アイコンの色を変えて路線の数だけ表示したりすることも可能である。
さらに、実施例1,2において、バス運行状況表示装置として携帯可能な携帯電話1で説明したが、これに限定されず、PHSやPDA等の携帯端末、ノート型パソコンを使用することも可能である。なお、バス運行状況表示装置として、据え置き型のコンピュータ(デスクトップ型パソコン、ワークステーション等)を使用することも可能である。
【0057】
また、実施例1,2において、到着予想時間の計算をバス運行状況配信サーバ8で行ったり、所要時間の計算を経路探索サーバ9で行ったりしたが、携帯電話1で行うことも可能である。また、前記実施例1,2において、各サーバ7〜9の機能を携帯電話1に組み込むことも可能である。
さらに、実施例1において、ユーザ(携帯電話1)の現在位置を検出したが、現在位置を検出せず、現在位置表示アイコン23を省略することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明のバス運行状況表示システムの実施例1の説明図である。
【図2】前記図1に示すバス運行状況表示システムのユーザの携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】実施例1のバス停アイコンを有する運行状況表示地図画像の説明図である。
【図4】実施例1の地図データ配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図5】実施例1のバス運行状況配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図6】実施例1のバス運行状況表示システムの携帯電話が備えている地図画像表示処理のフローチャートである。
【図7】実施例1のバス運行状況表示システムの地図データ配信サーバが備えている地図データ配信処理のフローチャートである。
【図8】実施例1のバス運行状況表示システムのバス運行状況配信サーバが備えているバス運行状況配信処理のフローチャートである。
【図9】実施例2の携帯電話の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図10】実施例2の経路探索サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図11】実施例2のバス運行状況表示システムの地図画像表示処理のフローチャートであり、実施例1の図6に対応する図である。
【図12】実施例2のバス運行状況表示システムの経路探索サーバが備えている経路探索処理のフローチャートである。
【図13】実施例2の作用説明図であり、図13Aは現在位置から各バス停までの経路とその所要時間を説明する図、図13Bは図13Aに示す所要時間に応じて作成されたバス運行状況表示画像の説明図、図13Cは図13Bから時間が経過した状態の説明図、図13Dは現在位置が移動した状態の説明図、図13Eは実施例2の変更例の説明図である。
【符号の説明】
【0059】
1…携帯電話、2…携帯電話ネットワーク、3…データ通信装置、4…専用線、6…インターネット、7…地図データ配信サーバ、8…バス運行状況配信サーバ、9…経路探索サーバ、10…情報配信サーバ、11…情報表示画面、12…入力キー、21,21′…バス停アイコン、22…地図画像、23…現在位置表示アイコン、24…路線表示画像、C…コントローラ、C1…液晶駆動回路制御手段、C2…振動モータ制御手段、C3…GPS制御手段、C3A…現在位置検出手段、C3B…現在位置記憶手段、C4…地図データ送信要求手段、C5…地図データ受信手段、C6…バス停抽出手段、C7…運行状況送信要求手段、C8…運行状況受信手段、C9…地図画像表示手段、C9A…地図画像作成手段、C11…地図データ記憶手段、C11A…バス停情報記憶手段、C12…地図データ送信要求受信手段、C13…対象地域判別手段、C14…地図データ送信手段、C21…バス停情報記憶手段、C22…バス運行状況管理手段、C22A…運行状況記憶手段、C22B…運行状況更新手段、C23…運行状況送信要求受信手段、C24…対象バス停判別手段、C25…到着予想時間計算手段、C26…運行状況送信手段、C31…経路探索要求手段、C32…探索結果受信手段、C33…到着予想時間内判別手段、C34…現在位置更新タイミング判別手段、C35…運行状況更新タイミング判別手段、C41…地図データ記憶手段、C41A…バス停情報記憶手段、C42…経路探索要求受信手段、C43…経路探索手段、C44…所要時間計算手段、C45…探索結果送信手段、KD1…液晶駆動回路、KD2…駆動回路、KD3…振動モータ駆動回路、M1…振動モータ、S…バス運行状況表示システム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図画像を情報表示画面に表示するバス運行状況表示システム、バス運行状況表示装置およびバス運行状況表示プログラムに関し、特に、バス停に関する情報を含む地図画像を表示するバス運行状況表示システム、バス運行状況表示装置およびバス運行状況表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、現在運行中のバスの現在位置や、特定のバス停に対してバスが到着する到着予想時間等の運行状況をユーザが知ることができるように、文字情報により構成された運行状況をパーソナルコンピュータや携帯端末(携帯電話等)で閲覧できるサービスを提供しているバス運行会社がある(例えば、非特許文献1等参照)。
このほかにも、ユーザにバスの運行状況を提供する技術として、下記の従来技術(1)、(2)が公知である。
【0003】
(1)特許文献1(特開平03−296199号公報)記載の技術
特許文献1には、取得したバスの運行状況のデータから、バスの走行位置を示す画像を作成し、テレビジョン放送により画像データを送信し、ユーザの家庭のテレビジョン受像器でバスの現在位置を示す画像を受像し表示する技術が記載されている。
(2)特許文献2(特開2002−324299号公報)記載の技術
特許文献2には、バス停の位置やバス停の通過情報等に基づいてバスの現在位置を検出(推測)し、ユーザが問い合わせた乗車バス停に次に停車するバスが当該乗車バス停へ到着する予測時間を求め、ユーザの携帯端末に送信する技術が記載されている。
【0004】
【非特許文献1】東京都交通局、「都バス運行情報」、[online]、2002年、東京都、「平成17年3月1日検索」、インターネット<URL:http://tobus.jp>
【特許文献1】特開平03−296199号公報(第3頁左上欄第20行〜第3頁右下欄第5行、第2図)
【特許文献2】特開2002−324299号公報(段落番号「0031」〜「0051」、第2図〜第7図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(従来技術の問題点)
前記特許文献1記載の技術では、持ち運び困難なテレビジョン受像器による運行状況画像の受信であるため、ユーザにとって利便性が低いという問題がある。
前記特許文献2記載の技術や非特許文献1記載の技術では、特定の路線の特定のバス停についての運行状況に関する文字情報しか提供できないという問題があった。
また、前記各従来技術では、バス停における待ち時間(到着予想時間)を表示していたが、ユーザ(乗客)がバス停以外の場所にいる場合において、バスの予想到着時間内にユーザがバス停に到着できない場合、その表示はユーザにとって無意味(無効)であるという問題がある。さらに、旅行先等で最寄りのバス停がわからなかったり、バス停まで何分で到着できるのかがよくわからない場合には、前記特許文献2等の技術のように、バスの到着予想時間が文字情報で提供されても、ユーザが利用しづらいという問題もある。
【0006】
本発明は、前述の事情に鑑み、バス停におけるバスの待ち時間の表示をわかりやすくすることを第1の技術的課題とする。
また、本発明は、乗客にとって有効な待ち時間を表示することを第2の技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(本発明)
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために第1発明のバス運行状況表示システムは、
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明のバス運行状況表示システムでは、地図情報記憶手段は、バス停の情報を含む地図情報を記憶する。運行状況記憶手段は、前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する。地図画像表示手段は、前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する。したがって、到着予想時間がバス停アイコンにより表示されているので、バス停におけるバスの待ち時間の表示がわかりやすく、到着予想時間をユーザが直観的に認識できる。
【0009】
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1のバス運行状況表示システムは、前記第1発明において、
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1のバス運行状況表示システムでは現在位置記憶手段は、ユーザの現在位置を記憶する。所要時間計算手段は、前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する。到着予想時間内判別手段は、前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する。前記地図画像表示手段は、前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない。すなわち、所要時間が到着予想時間よりも長い場合は、バス停に到着する前にバスがバス停を出発する可能性が高く、到着予想時間を表示しても無意味になる可能性が高い。したがって、この場合にバス停アイコンに到着予想時間を表示しないことにより、乗客にとって有効な待ち時間(到着予想時間)を表示することができる。
【0011】
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために、第2発明のバス運行状況表示装置は、
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明のバス運行状況表示装置では、地図情報記憶手段は、バス停の情報を含む地図情報を記憶する。運行状況記憶手段は、前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する。地図画像表示手段は、前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する。したがって、到着予想時間がバス停アイコンにより表示されているので、バス停におけるバスの待ち時間の表示がわかりやすく、到着予想時間をユーザが直観的に認識できる。
【0013】
(第2発明の形態1)
第2発明の形態1のバス運行状況表示装置は、前記第2発明において、
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
(第2発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の形態1のバス運行状況表示装置では現在位置記憶手段は、ユーザの現在位置を記憶する。所要時間計算手段は、前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する。到着予想時間内判別手段は、前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する。前記地図画像表示手段は、前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない。すなわち、所要時間が到着予想時間よりも長い場合は、バス停に到着する前にバスがバス停を通過する可能性が高く、到着予想時間を表示しても無意味である可能性が高い。したがって、この場合にバス停アイコンに到着予想時間を表示しないことにより、乗客にとって有効な待ち時間を表示することができる。
【0015】
(第3発明)
前記技術的課題を解決するために第3発明のバス運行状況表示プログラムは、
コンピュータを、
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
として機能させることを特徴とする。
【0016】
(第3発明の作用)
前記構成要件を備えた第3発明のバス運行状況表示プログラムでは、地図情報記憶手段は、バス停の情報を含む地図情報を記憶する。運行状況記憶手段は、前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する。地図画像表示手段は、前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する。したがって、到着予想時間がバス停アイコンにより表示されているので、バス停におけるバスの待ち時間の表示がわかりやすく、到着予想時間をユーザが直観的に認識できる。
【0017】
(第3発明の形態1)
第3発明の形態1のバス運行状況表示プログラムは、前記第3発明において、
コンピュータを、
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
として機能させることを特徴とする。
【0018】
(第3発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第3発明の形態1のバス運行状況表示プログラムでは現在位置記憶手段は、ユーザの現在位置を記憶する。所要時間計算手段は、前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する。到着予想時間内判別手段は、前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する。前記地図画像表示手段は、前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない。すなわち、所要時間が到着予想時間よりも長い場合は、バス停に到着する前にバスがバス停を通過する可能性が高く、到着予想時間を表示しても無意味になる可能性が高い。したがって、この場合にバス停アイコンに到着予想時間を表示しないことにより、乗客にとって有効な待ち時間を表示することができる。
【発明の効果】
【0019】
前述の本発明は、バス停におけるバスの待ち時間の表示をわかりやすくすることができる。
また、本発明は、乗客にとって有効な待ち時間を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明のバス運行状況表示システムの実施例1の説明図である。
図1の実施例1のバス運行状況表示システムSにおいて、バス運行状況表示装置としてのユーザ(乗客)が携帯可能な携帯電話1(携帯端末)は、携帯電話ネットワーク2を介して携帯電話事業者のデータ通信装置3と接続されている。そして、前記データ通信装置3は、専用線4やインターネット回線(公衆通信回線)6を介して、地図データを提供する地図データ配信サーバ7や、バスの運行状況を提供するバス運行会社のバス運行状況配信サーバ8、経路探索サービスを提供する経路探索サーバ9(後述する実施例2参照)、その他の情報配信業者(コンテンツプロバイダ、アプリケーションサービスプロバイダ)の情報配信サーバ10に接続されている。なお、実施例1では、経路探索サーバ9は、専用線4を介してデータ通信装置3に接続されているが、インターネット6を介して接続することも可能である。
図1において、前記携帯電話1は、表示画像が表示される情報表示画面(表示器)11や、ユーザが各種入力を行う入力キー12を有し、内部にプログラム等が記録された記憶装置(記録媒体)を備えている。また、実施例1の携帯電話1は、携帯電話の現在位置を三次元側位可能なGPS(Global Positioning System、全地球無線側位システム)装置を内蔵している。
【0022】
(携帯電話1の制御部の説明)
図2は前記図1に示すバス運行状況表示システムのユーザの携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、携帯電話1のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0023】
(携帯電話のコントローラCに接続された信号入力要素)
前記携帯電話1のコントローラCは、前記入力キー12やGPS装置やその他の信号入力要素からの信号が入力されている。
前記入力キー12は、ユーザにより入力された入力信号を検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。
前記GPS装置は、側位開始の入力信号に応じて、衛星から発射された時刻信号の電波の到達時間等から地球上の携帯電話1の位置を側位し、側位結果をコントローラCに入力する。
【0024】
(携帯電話のコントローラCに接続された制御要素)
また、携帯電話1のコントローラCは、液晶駆動回路KD1、GPS駆動回路KD2、振動モータ駆動回路KD3や図示しない電源回路、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
前記液晶駆動回路KD1は、液晶表示パネルの表示用電極のオン・オフを制御して情報表示画面11に表示画像を表示する。
前記GPS駆動回路KD2は、前記GPS装置に側位開始の信号を出力してGPS装置を駆動する。
振動モータ駆動回路KD3は、電話の着信時等に、振動モータM1を作動させて、携帯電話1を振動させ、ユーザに告知する。
【0025】
(携帯電話のコントローラCの機能)
携帯電話1のコントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。前記コントローラCの機能(制御手段)を次に説明する。
C1:液晶駆動回路制御手段
液晶駆動回路制御手段C1は、液晶駆動回路KD1を制御して、情報表示画面11に画像を表示する。
C2:振動モータ制御手段
振動モータ制御手段C2は、振動モータ駆動回路KD3を介して振動モータM1の駆動を制御する。
C3:GPS制御手段
GPS制御手段C3は、現在位置検出手段C3Aと、現在位置記憶手段C3Bとを有し、前記GPS駆動回路KD2を介してGPS装置を作動させる。
【0026】
C3A:現在位置検出手段
現在位置検出手段C3Aは、前記GPS装置から入力された測位信号に基づいて、現在位置を検出する。
C3B:現在位置記憶手段
現在位置記憶手段C3Bは、前記現在位置検出手段C3Aで検出された現在位置を記憶する。
C4:地図データ送信要求手段
地図データ送信要求手段C4は、GPS装置により計測したユーザの現在位置またはユーザの入力に応じた地図表示対象地域の地図データの送信を要求する信号を、地図データ配信サーバ7に送信する。
【0027】
C5:地図データ受信手段(地図情報記憶手段)
地図データ受信手段C5は、地図データの配信要求に応じて地図データ配信サーバ7から送信された地図データを受信し、記憶する。なお、実施例1の地図データは、バス停の位置情報やバス停の名前、そのバス停に停車する路線の情報(例えば、「○○バスの××系統」等)等を含むバス停情報を有している。
C6:バス停抽出手段
バス停抽出手段C6は、受信した地図データに含まれているバス停情報に基づいて、地図表示対象地域に存在するバス停を抽出する。
C7:運行状況送信要求手段
運行状況送信要求手段C7は、抽出されたバス停毎に、各バス停に到着するバスの到着予想時間等の運行状況の送信を要求する信号を前記バス運行状況配信サーバ8に送信する。
C8:運行状況受信手段(運行状況記憶手段)
運行状況受信手段C8は、バスの運行状況の送信要求に応じてバス運行状況配信サーバ8から送信されたバスの運行状況の情報を受信し、記憶する。
【0028】
図3は実施例1のバス停アイコンを有する運行状況表示地図画像の説明図である。
C9:地図画像表示手段(運行状況表示画像表示手段)
地図画像表示手段C9は、受信したバスの運行状況に基づいて、表示される地図上の各バス停の場所に対応する位置に、到着予想時間を表示するバス停アイコン21(図3参照)を有する地図画像22を作成する地図画像作成手段C9Aを有し、地図画像作成手段C9Aにより作成された地図画像22を情報表示画面11に表示する。図3において、実施例1の地図画像作成手段C9Aが作成する地図画像22は、到着予想時間を表示するバス停アイコン21に加え、ユーザの現在位置を表示する現在位置表示アイコン23と、バスの通過する経路を表示する路線表示画像24とを有する。また、バス停アイコン21には、バス停の名前(図3の「S1」、「S2」、「S3」参照)が含まれている。
【0029】
(地図データ配信サーバ7の制御部の説明)
図4は実施例1の地図データ配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図4において、実施例1の地図データ配信サーバ7のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
地図データ配信サーバ7のコントローラCは、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例1の地図データ配信サーバ7のコントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0030】
C11:地図データ記憶手段(地図情報記憶手段)
地図データ記憶手段C11は、前記バス停情報を記憶するバス停情報記憶手段C11Aを有し、前記バス停情報を含む日本全国の地図のデータを記憶する。なお、実施例1の地図データ記憶手段C11に記憶された地図データは、緯度・経度に基づいて所定の範囲の単位地図に分割した単位地図データにより構成されている。なお、地図を単位地図に分割し、必要な単位地図データを送受信する技術は従来公知(例えば、特開2003−214860号公報等参照)であるので、詳細な説明は省略する。
C12:地図データ送信要求受信手段
地図データ送信要求受信手段C12は、携帯電話1から送信された地図データの送信要求を受信する。
C13:対象地域判別手段
対象地域判別手段C13は、受信した地図データ送信要求に含まれる表示対象地域の情報に基づいて、前記地図表示対象地域を判別する。
C14:地図データ送信手段
地図データ送信手段C14は、判別された地図表示対象地域の地図データを携帯電話1に送信する。
【0031】
(バス運行状況配信サーバ8の制御部の説明)
図5は実施例1のバス運行状況配信サーバ8の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図5において、実施例1のバス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
バス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例1のバス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0032】
C21:バス停情報記憶手段
バス停情報記憶手段C21は、バス運行状況配信サーバ8が管理するバスが停車するバス停やバス路線の情報を記憶する。
C22:バス運行状況管理手段
バス運行状況管理手段C22は、バスの運行状況(直前に通過したバス停の通過時刻や現在停車中のバス停等)を記憶する運行状況記憶手段C22Aと、所定の更新間隔でバスの運行状況を更新する運行状況更新手段C22Bとを有し、バスの運行状況を管理する。
C23:運行状況送信要求受信手段
運行状況送信要求受信手段C23は、携帯電話1から送信されたバスの運行状況の送信要求の信号を受信する。
C24:対象バス停判別手段
対象バス停判別手段C24は、受信した運行状況の送信要求信号に基づいて、運行状況の送信要求があったバス停を判別する。
C25:到着予想時間計算手段
到着予想時間計算手段C25は、対象のバス停に最初に到着するバスの到着予想時間を計算する。
C26:運行状況送信手段
運行状況送信手段C26は、送信要求がされた対象のバス停に関する運行状況(到着予想時間)を携帯電話1に送信する。
なお、前記バス運行状況配信サーバ8は、従来公知であり(例えば、前記非特許文献1や特許文献1,2等参照)、種々の構成を採用できる。
【0033】
(フローチャートの説明)
(携帯電話1の処理の説明)
図6は実施例1のバス運行状況表示システムの携帯電話が備えている地図画像表示処理のフローチャートである。
図6のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、携帯電話1のコントローラCのROM等に記憶された地図画像表示プログラム(バス運行状況表示プログラム)に従って行われる。また、この処理は携帯電話1の他の各種処理(音声通話等)と並行して実行される。
図6に示すフローチャートは、ユーザの入力により地図画像表示プログラム(バス運行状況表示プログラム)が起動された時に開始される。
【0034】
図6のST1において、地図データ配信サーバ7に対して、地図データの送信を要求する信号を送信する。そして、ST2に進む。
ST2において、地図データの送信要求に応じて地図データ配信サーバ7から送信された地図データを受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST2を繰り返す。
ST3において、受信した地図上に存在する全てのバス停を抽出する。そして、ST4に進む。
ST4において、バス停があったか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に進み、イエス(Y)の場合はST6に進む。
ST5において、受信した地図データに基づいて、地図画像を作成する。そして、ST9に進む。
【0035】
ST6において、バス運行状況配信サーバ8に対して、抽出されたバス停毎のバス運行状況の送信を要求する信号を送信する。そして、ST7に進む。
ST7において、送信要求に応じてバス運行状況配信サーバ8から送信されたバス運行状況のデータを受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST7を繰り返し、イエス(Y)の場合はST8に進む。
ST8において、受信したバス運行状況データと、地図データとに基づいて、バス停アイコン21を含む地図画像22(図3参照)を作成する。そして、ST9に進む。
ST9において、作成された地図画像を情報表示画面11に表示する。そして、ST10に進む。
ST10において、ユーザの入力により、別の表示対象地域の地図を表示する入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST10を繰り返し、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
【0036】
(地図データ配信サーバ7の処理の説明)
図7は実施例1のバス運行状況表示システムの地図データ配信サーバが備えている地図データ配信処理のフローチャートである。
図7のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、地図データ配信サーバ7のコントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は地図データ配信サーバ7の他の各種処理と並行して実行される。
図7に示すフローチャートは、地図データ配信サーバ7が起動された時に開始される。
図7のST21において、携帯電話1から送信された地図データの送信要求を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST21を繰り返し、イエス(Y)の場合はST22に進む。
ST22において、送信要求がされた表示対象地域について、バス停情報を含む地図データを携帯電話1に対して送信する。そして、ST21に戻る。
【0037】
(バス運行状況配信サーバ8の処理の説明)
図8は実施例1のバス運行状況表示システムのバス運行状況配信サーバが備えているバス運行状況配信処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、バス運行状況配信サーバ8のコントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はバス運行状況配信サーバ8の他の各種処理と並行して実行される。
図8に示すフローチャートは、バス運行状況配信サーバ8の起動により開始される。
図8のST31において、携帯電話1から送信されたバス運行状況の送信要求を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST31を繰り返し、イエス(Y)の場合はST32に進む。
ST32において、バス運行状況の送信要求があったバス停のバス到着予想時間(バス到着待ち時間)を計算する。そして、ST33に進む。
ST33において、計算した到着予想時間(運行状況データ)を携帯電話1に対して送信する。そして、ST31に戻る。
【0038】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のバス運行状況表示システムSでは、地図画像を表示する際に、地図画像の表示対象地域にバス停が存在すると、バス運行状況配信サーバ8に自動的にバスの運行状況を問い合わせ行う。そして、地図画像22のバス停の位置に、バスの到着予想時間を表示するバス停アイコン21が表示される。したがって、実施例1のバス運行状況表示システムSでは、バス停におけるバスの待ち時間(到着予想時間)の表示が直観的でわかりやすく、ユーザが容易に待ち時間を把握することができる。
【0039】
また、実施例1のバス運行状況表示システムSでは、ユーザの現在位置が表示されると共に、表示対象地域の全てのバス停について到着予想時間が表示されるので、ユーザがバス停以外の場所にいる場合に、複数のバス停の中からユーザが乗りたいバス停や、間に合いそうなバス停を選択することができる。したがって、冬場に寒い屋外で長時間待ちたくない場合に少ない待ち時間で乗車できるバス停をユーザが選択できたり、降車する人が多く、乗車する際に座席がすいていそうなバス停を選択したりでき、個々の事情に応じてユーザの選択の幅を広げることができる。
【実施例2】
【0040】
次に本発明の実施例2のバス運行状況表示システムSの説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
【0041】
(携帯電話1の制御部の説明)
図9は実施例2の携帯電話の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図9において、実施例2の携帯電話1は、実施例1の各機能(制御手段)に加え、次の機能を有している。
C31:経路探索要求手段
経路探索要求手段C31は、GPS装置で検出したユーザの現在位置と、抽出された各バス停までの経路探索を、経路探索サーバ9に要求する信号を送信する。
C32:探索結果受信手段
探索結果受信手段C32は、経路探索に応じて経路探索サーバ9から送信された経路探索結果を受信する。
【0042】
C33:到着予想時間内判別手段
到着予想時間内判別手段C33は、各バス停までの所要時間が、バスの到着予想時間内であるか否かを判別する。
C34:現在位置更新タイミング判別手段
現在位置更新タイミング判別手段C34は、GPS装置からユーザの携帯電話1の現在位置を更新して、経路探索を行い、各バス停までの所要時間を更新するタイミングになったか否かを判別する。なお、現在位置の更新タイミングは、予め設定されており、例えば、30秒や1分に設定することができる。
C35:運行状況更新タイミング判別手段
運行状況更新タイミング判別手段C35は、バスの運行状況を更新するタイミングになったか否かを判別する。なお、バスの運行状況更新タイミングは、予め設定されており、例えば、1分に設定することができる。
なお、実施例2の地図画像作成手段C9Aは、所要時間が前記到着予想時間よりも長いバス停については、そのバス停のバス停アイコン21に前記到着予想時間を表示しない。
【0043】
(経路探索サーバ9の制御部の説明)
図10は実施例2の経路探索サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図10において、実施例2の経路探索サーバ9のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
経路探索サーバ9のコントローラCは、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例2の経路探索サーバ9のコントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0044】
C41:地図データ記憶手段(地図情報記憶手段)
地図データ記憶手段C41は、実施例1の地図データ記憶手段C11と同様に、前記バス停情報を記憶するバス停情報記憶手段C41Aを有し、前記バス停情報を含む日本全国の地図のデータを記憶する。
C42:経路探索要求受信手段
経路探索要求受信手段C42は、携帯電話1から送信された経路探索要求を受信する。
C43:経路探索手段
経路探索手段C43は、経路探索要求に応じて、出発地である携帯電話1の現在位置と、目的地である各バス停までの経路探索を実行する。なお、このような出発地から目的地までの経路探索を行う技術は従来公知(例えば、特開2001−298765号公報や特開2000−258184号公報等参照)であり、種々の技術を採用することができる。
【0045】
C44:所要時間計算手段
所要時間計算手段C44は、現在位置からバス停の位置までの所要時間を計算する。なお、実施例1の所要時間計算手段C44は、経路探索手段C43で検索された経路の長さを平均歩行速度で割った値を所要時間として計算する。
C45:探索結果送信手段
探索結果送信手段C45は、経路探索の要求を送信した携帯電話1に対して、経路探索の結果および所要時間を送信する。
【0046】
(実施例2のフローチャートの説明)
次に、実施例2のフローチャートの説明を行うが、地図データ配信サーバ7やバス運行状況配信サーバ8の処理は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(地図画像表示処理)
図11は実施例2のバス運行状況表示システムの地図画像表示処理のフローチャートであり、実施例1の図6に対応する図である。
図11において、実施例1の地図画像表示処理のST1〜ST7と同様の処理を実行し、ST7においてイエス(Y)の場合はST41に進む。なお、ST5の処理においては現在位置情報を含む地図画像が作成される。
ST41において、経路探索サーバ9に対して、携帯電話1の現在位置から、抽出された各バス停までの経路探索を要求する。そして、ST42に進む。
ST42において、経路探索要求に応じて経路探索サーバ9から送信された経路探索結果を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST42を繰り返し、イエス(Y)の場合はST43に進む。
【0047】
ST43において、バス停毎に、待ち時間(到着予想時間)が、探索された経路の所要時間より大きいか否かを判別する。すなわち、バスがバス停に到着するまでにユーザがバス停に到着できそうか否かを判別する。そして、ST44に進む。
ST44において、判別結果に応じて、地図画像22を作成する。すなわち、待ち時間が所要時間より大きい場合(所要時間が待ち時間より小さい場合)はバス停アイコンに待ち時間が表示され、待ち時間が所要時間以下の場合(所要時間が待ち時間より大きい場合)バス停アイコンに待ち時間が表示されない地図画像22を作成する。そして、ST9に進む。
ST9において地図画像を表示し、ST45に進む。
ST45において、現在位置更新タイミングになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST46に進み、ノー(N)の場合はST47に進む。
ST46において、GPS装置の測位信号に基づいて、現在位置を検出する。そして、前記ST43,ST44の処理を実行して、ST9に戻る。
【0048】
ST47において、バス運行状況更新タイミングになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合は、前記ST6,ST7の処理を実行してST48に進み、ノー(N)の場合はST49に進む。
ST48において、最新の運行状況に応じてバス停アイコン21の待ち時間(到着予想時間)を更新した地図画像22を作成する。そして、ST9に戻る。
ST49において、地図画像表示プログラム(運行状況表示プログラム)を終了する入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST45に戻り、イエス(Y)の場合は地図画像表示プログラムを終了する。
【0049】
(経路探索サーバ9の処理の説明)
図12は実施例2のバス運行状況表示システムの経路探索サーバが備えている経路探索処理のフローチャートである。
図12のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、経路探索サーバ9のコントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は経路探索サーバ9の他の各種処理と並行して実行される。
図12に示すフローチャートは、経路探索サーバ9の起動により開始される。
図12のST51において、携帯電話1から送信された経路探索用のデータ(経路探索の要求)を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST51を繰り返し、イエス(Y)の場合はST52に進む。
ST52において、受信した経路探索用のデータに含まれる携帯電話1の現在位置と、各バス停の位置とに基づいて、各バス停までの最短徒歩経路を探索する。そして、ST53に進む。
ST53において、探索した各経路の所要時間を計算する。そして、ST54に進む。
ST54において、各探索経路と所要時間とを含む経路探索結果を携帯電話1に送信する。そして、ST51に戻る。
【0050】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2のバス運行状況表示システムSでは、表示する地図の範囲内にバス停がある場合、携帯電話1の現在位置からバス停までの所要時間が自動的に計算される。そして、所要時間がバスの到着予想時間以上である場合には、ユーザがバス停に到着したときにはすでにバスがバス停を通過している可能性が高いので、バス停アイコン21′に予想到着時間を表示しない。一方、所要時間がバスの到着予想時間以下の場合は、バス停に到着した後にバスがバス停に停車する可能性が高いので、バス停アイコン21に予想到着時間を表示する。
【0051】
図13は実施例2の作用説明図であり、図13Aは現在位置から各バス停までの経路とその所要時間を説明する図、図13Bは図13Aに示す所要時間に応じて作成されたバス運行状況表示画像の説明図、図13Cは図13Bから時間が経過した状態の説明図、図13Dは現在位置が移動した状態の説明図、図13Eは実施例2の変更例の説明図である。
例えば、図13Aに示すように、現在位置23から各バス停「S1」、「S2」、「S3」までの所要時間がそれぞれ2分の場合であって、実施例1の図3と同様に各バス停「S1」、「S2」、「S3」の到着予想時間が1分、2分、4分である場合を考える。この時、バス停「S1」、「S2」については、所要時間が到着予想時間以上であるため、バス停アイコン21′には予想到着時間が表示されない(図13B参照)。一方、バス停「S3」については、所要時間が到着予想時間以下であるため、バス停アイコン21には到着予想時間が表示される。
【0052】
そして、実施例2のバス運行状況表示システムSでは、所定のバス運行状況更新タイミングでバスの運行状況が更新されるので、時間の経過に伴って、地図画像22のバス停アイコン21,21′が更新される。したがって、バス停アイコン21が表示する対象のバスが次のバスに移行した場合には、図13Cに示すように、次のバスに対する到着予想時間が表示される。
また、実施例2のバス運行状況表示システムSでは、所定の現在位置更新タイミングで現在位置が更新され、経路探索が行われる。したがって、現在位置(23)が移動すると、現在位置(23)が情報表示画面11の中心となるように地図画像22がスクロールし、経路探索および所要時間の計算が行われる。そして、その結果に応じた地図画像22が作成される。
【0053】
したがって、実施例2のバス運行状況表示システムSは、実施例1の場合と同様に、ユーザが直観的に到着予想時間を把握できると共に、バス停に行っても間に合いそうにない場合は、到着予想時間を表示しても無意味なので、到着予想時間を表示しない。この結果、ユーザ(乗客)にとって有効な待ち時間(到着予想時間)を表示することができる。
このようにして、実際に乗車できるバスに対しての待ち時間を表示することによって、身近な公共交通機関であるバスの利便性を高め、マイカーの利用頻度を下げることができるので、渋滞の緩和や環境対策にもなる。
【0054】
(実施例2の変更例)
なお、実施例2では、所要時間が到着予想時間以上の場合には、到着予想時間を表示しなかったが、所要時間が到着予想時間以上のバス停については、所要時間が到着予想時間以下になるバス、すなわち、最も早く到着するバスの次に到着するバスの情報をバス運行状況配信サーバ8に問い合わせる構成とすることも可能である。この場合、図13Bに示す地図画像22に替えて、図13Eに示すように、最も早く到着するバスの次のバスに対する到着予想時間が表示される。したがって、ユーザにとって有効で有意義なバス情報を提供することができる。
【0055】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、実施例2において、地図データ配信サーバ7、バス運行状況配信サーバ8および経路探索サーバ9をそれぞれ別のサーバとしたが、同一のサーバとすることも可能である。あるいは、地図データ配信サーバ7と経路探索サーバ9を同一のサーバとすることも可能である。
また、地図画像を表示するプログラムで説明を行ったが、例えば、経路探索を行った後に表示される経路案内画像を表示する際に表示される地図画像を実施例1,2の地図画像22とすることができる。
【0056】
さらに、実施例1,2において、バス停アイコン21のデザインは、前記各図に示したものに限定されず、例えば、到着予想時間を吹き出し形式とすることができる。また、1つのバス停に複数の路線が乗り入れている場合に路線毎の到着予想時間を一覧表示したり、数秒ごとに自動的に切り替えて表示したり、バス停アイコンの色を変えて路線の数だけ表示したりすることも可能である。
さらに、実施例1,2において、バス運行状況表示装置として携帯可能な携帯電話1で説明したが、これに限定されず、PHSやPDA等の携帯端末、ノート型パソコンを使用することも可能である。なお、バス運行状況表示装置として、据え置き型のコンピュータ(デスクトップ型パソコン、ワークステーション等)を使用することも可能である。
【0057】
また、実施例1,2において、到着予想時間の計算をバス運行状況配信サーバ8で行ったり、所要時間の計算を経路探索サーバ9で行ったりしたが、携帯電話1で行うことも可能である。また、前記実施例1,2において、各サーバ7〜9の機能を携帯電話1に組み込むことも可能である。
さらに、実施例1において、ユーザ(携帯電話1)の現在位置を検出したが、現在位置を検出せず、現在位置表示アイコン23を省略することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明のバス運行状況表示システムの実施例1の説明図である。
【図2】前記図1に示すバス運行状況表示システムのユーザの携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】実施例1のバス停アイコンを有する運行状況表示地図画像の説明図である。
【図4】実施例1の地図データ配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図5】実施例1のバス運行状況配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図6】実施例1のバス運行状況表示システムの携帯電話が備えている地図画像表示処理のフローチャートである。
【図7】実施例1のバス運行状況表示システムの地図データ配信サーバが備えている地図データ配信処理のフローチャートである。
【図8】実施例1のバス運行状況表示システムのバス運行状況配信サーバが備えているバス運行状況配信処理のフローチャートである。
【図9】実施例2の携帯電話の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図10】実施例2の経路探索サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図11】実施例2のバス運行状況表示システムの地図画像表示処理のフローチャートであり、実施例1の図6に対応する図である。
【図12】実施例2のバス運行状況表示システムの経路探索サーバが備えている経路探索処理のフローチャートである。
【図13】実施例2の作用説明図であり、図13Aは現在位置から各バス停までの経路とその所要時間を説明する図、図13Bは図13Aに示す所要時間に応じて作成されたバス運行状況表示画像の説明図、図13Cは図13Bから時間が経過した状態の説明図、図13Dは現在位置が移動した状態の説明図、図13Eは実施例2の変更例の説明図である。
【符号の説明】
【0059】
1…携帯電話、2…携帯電話ネットワーク、3…データ通信装置、4…専用線、6…インターネット、7…地図データ配信サーバ、8…バス運行状況配信サーバ、9…経路探索サーバ、10…情報配信サーバ、11…情報表示画面、12…入力キー、21,21′…バス停アイコン、22…地図画像、23…現在位置表示アイコン、24…路線表示画像、C…コントローラ、C1…液晶駆動回路制御手段、C2…振動モータ制御手段、C3…GPS制御手段、C3A…現在位置検出手段、C3B…現在位置記憶手段、C4…地図データ送信要求手段、C5…地図データ受信手段、C6…バス停抽出手段、C7…運行状況送信要求手段、C8…運行状況受信手段、C9…地図画像表示手段、C9A…地図画像作成手段、C11…地図データ記憶手段、C11A…バス停情報記憶手段、C12…地図データ送信要求受信手段、C13…対象地域判別手段、C14…地図データ送信手段、C21…バス停情報記憶手段、C22…バス運行状況管理手段、C22A…運行状況記憶手段、C22B…運行状況更新手段、C23…運行状況送信要求受信手段、C24…対象バス停判別手段、C25…到着予想時間計算手段、C26…運行状況送信手段、C31…経路探索要求手段、C32…探索結果受信手段、C33…到着予想時間内判別手段、C34…現在位置更新タイミング判別手段、C35…運行状況更新タイミング判別手段、C41…地図データ記憶手段、C41A…バス停情報記憶手段、C42…経路探索要求受信手段、C43…経路探索手段、C44…所要時間計算手段、C45…探索結果送信手段、KD1…液晶駆動回路、KD2…駆動回路、KD3…振動モータ駆動回路、M1…振動モータ、S…バス運行状況表示システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とするバス運行状況表示システム。
【請求項2】
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載のバス運行状況表示システム。
【請求項3】
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とするバス運行状況表示装置。
【請求項4】
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載のバス運行状況表示装置。
【請求項5】
コンピュータを、
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
として機能させるためのバス運行状況表示プログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
として機能させるための請求項5記載のバス運行状況表示プログラム。
【請求項1】
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とするバス運行状況表示システム。
【請求項2】
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載のバス運行状況表示システム。
【請求項3】
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段と、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とするバス運行状況表示装置。
【請求項4】
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段と、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載のバス運行状況表示装置。
【請求項5】
コンピュータを、
バス停の情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段、
前記バス停に停車するバスの運行状況を記憶する運行状況記憶手段、
前記バスが前記バス停に到着する到着予想時間を表示するバス停アイコンを有する地図画像を情報表示画面に表示する地図画像表示手段と、
として機能させるためのバス運行状況表示プログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
ユーザの現在位置を記憶する現在位置記憶手段、
前記現在位置から前記バス停の位置までの所要時間を計算する所要時間計算手段、
前記所要時間が前記到着予想時間内であるか否かを判別する到着予想時間内判別手段、
前記所要時間が前記到着予想時間よりも長い場合、前記バス停アイコンに前記到着予想時間を表示しない前記地図画像表示手段と、
として機能させるための請求項5記載のバス運行状況表示プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−293443(P2006−293443A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−109263(P2005−109263)
【出願日】平成17年4月5日(2005.4.5)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月5日(2005.4.5)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】
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