説明

バックライトユニットおよび表示装置

【課題】光学シートの熱的要因による伸縮を光学シートに撓みを発生させることなく吸収しつつ、装置の狭額縁化に貢献することが可能なバックライトユニットおよび表示装置を提供すること。
【解決手段】光透過型の表示パネル3の背面側に配設される平面視において四角形状を有する薄いシート状の光学シート7と、該光学シート7の周縁部に外装されるシートホルダー10と、表示パネル3に光を照射する光源とを備えたバックライトユニット4において、光学シート7の周縁部には、その周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みCが入れられ、それら切り込みCによって形成された隣接する短冊部7a,7bが互い違いに折り曲げられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示パネル等の透過型の表示パネルの背面側に配置されて、表示パネルに光を照射するバックライト装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
平面型の表示装置の例として、たとえば透過型の液晶表示パネルを備える液晶表示装置などは、一般的に液晶表示パネルの背面側にバックライトユニットが配置される。このバックライトユニットは、光源として冷陰極管などの蛍光ランプを備え、この蛍光ランプから発せられる光の特性を調整して液晶表示パネルの背面側に光を照射する装置である。照射された光は、液晶表示パネルを透過することにより、この液晶表示パネルの前面側に画像が可視状態に表示される。
【0003】
図7は、従来一般的に用いられている液晶表示装置の構造を概略的に示した図である。図示されるように、液晶表示装置50は、ベゼル51、表示パネル52、およびバックライトユニット53を備える。ベゼル51は表示パネル52の額縁となる部材で、表示パネル52の周縁を保持する。表示パネル52は、2枚のガラスを貼り合わせてその間に液晶を封止したものである。
【0004】
バックライトユニット53は、フレーム54、光学シート55〜57、拡散板58、蛍光ランプ59、反射シート60、バックライトシャーシ61から構成される。フレーム54は、額縁形状を有しており、光学シート55〜57および拡散板58を積層させて状態でバックライトシャーシ61に固定するための部材である。
【0005】
光学シート55〜57および拡散板58は、蛍光ランプ59から表示パネル52に入射する光の特性を調整するためのものである。この場合、光学シート55,56,57は、例えばシート厚が0.1〜0.3mmの拡散シート、レンズシート、偏向選択性反射シートの3枚を積層したものである。また、拡散板58の板厚は、約2mmの樹脂製の板材で、光学シート55〜57の下側に配置される。蛍光ランプ59の下側に布設される反射シート60は、蛍光ランプ59から発せられる光を表示パネル52側に反射させるための部材である。
【0006】
バックライトシャーシ61は浅底の箱形状を有したもので、内部に蛍光ランプ59が収容される。バックライトシャーシ61の内部に列設された複数本の蛍光ランプ59からの光は、反射シート60で反射された光と共に、拡散板58、光学シート55〜57、表示パネル52を透過して観察者側に視認される。このとき拡散板58および光学シート55〜57は、蛍光ランプ59から表示パネル52に入射する光の特性を調整する。
【0007】
光学シート55〜57は、通常、樹脂製の薄いシートであるため、周囲温度の変化により伸縮して撓み易いことから、これを防止するために、下記特許文献1に開示される光学シートの保持構造が提案されている。図8は、下記特許文献1に記載される光学シートの保持構造を備えた液晶表示装置の概略構成を示した断面図である。尚、図7で説明した液晶表示装置と同一の構成については同符号を付して説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
【0008】
図示されるように光学シート55〜57は重ね合わせられて、その周縁部にクリップ62が外装されて、ひとまとまりになるように保持されている。
【0009】
この場合、光学シート55〜57の周縁部の端縁とクリップ62の内壁との隙間、つまり逃げ代64は、光学シート55〜57の熱膨張を考慮して所定の距離になるように設定されている。また、光学シート55〜57の周縁部をクリップ62が保持している幅、つまり保持代63は、光学シート55〜57の熱収縮を考慮して所定の長さになるように設定されている。
【0010】
【特許文献1】特開2006−227131号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
近年、液晶表示装置においては、画像表示領域を広く確保しつつ装置を小型化して意匠性を向上させるために、画像表示領域の外周部分(いわゆる額縁部分)の幅を狭くする狭額縁化が求められている。
【0012】
しかしながら、このような狭額縁化に伴ってクリップ62を小型化させると、逃げ代64および保持代63を小さくなってしまい、その結果、光学シート55〜57の熱膨張時には、図9に示されるように周縁部の端縁がクリップ62の内壁に当たって撓んでしまったり、逆に光学シート55〜57の熱収縮時には、図10に示されるように周縁部がクリップ62から外れて撓んでしまったりすることが起きる。このように光学シート55〜57が撓むと、表示パネル52の表示画像に輝度が不均一なムラが発生してしまう。
【0013】
そこで、本発明は、光学シートの熱的要因による伸縮を光学シートに撓みを発生させることなく吸収しつつ、装置の狭額縁化に貢献することが可能なバックライトユニットおよび表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため本発明は、光透過型の表示パネルの背面側に配設される平面視において四角形状を有する薄いシート状の光学シートと、該光学シートの周縁部に外装されるシートホルダーと、前記表示パネルに光を照射する光源とを備えたバックライトユニットであって、前記光学シートの周縁部には、該周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みが入れられ、該切り込みによって形成された隣接する短冊部が互い違いに折り曲げられていることを要旨とするものである。
【0015】
また、上記課題を解決するため本発明は、画像表示領域を有する光透過型の表示パネルの背面側に、該表示パネルに光を照射するバックライトユニットが配置されてなる表示装置において、前記バックライトユニットは、平面視において四角形状を有する薄いシート状の光学シートと、該光学シートの周縁部に外装されるシートホルダーと、前記表示パネルに光を照射する光源とを備え、前記光学シートの周縁部には、該周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みが入れられ、該切り込みによって形成された隣接する短冊部が互い違いに折り曲げられていることを要旨とするものである。
【0016】
このような構成のバックライトユニットおよび表示装置によれば、平面視において四角形状を有する薄いシート状の光学シートの周縁部には、その周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みが入れられ、それら切り込みによって形成された隣接する短冊部が互い違いに折り曲げられていると共に、このような光学シートの周縁部にシートホルダーが外装されているので、光学シートの熱膨張および熱収縮による伸縮がシートホルダーの内部で、互い違いに折り曲げられた短冊部によってなされることになる。
【0017】
つまり、光学シートが熱膨張および熱収縮した場合の平面方向への周縁部の伸縮が、互い違いに折り曲げられた短冊部によって伸縮する方向が平面方向に対して傾斜させられているので、例えば10mmというような光学シートの実際の伸縮量をシートホルダー内部で5mmというように小さくすることが可能である。これにより、光学シートの熱的要因による伸縮を光学シートに撓みを発生させることなく吸収しつつ、装置の狭額縁化に貢献することができる。
【0018】
この場合、前記光学シートの周縁部に形成された一方に折り曲げられる短冊部と他方に折り曲げられる短冊部との間の空間に、前記シートホルダーの内壁面から断面略三角形状に突出形成されたガイド部が配置されている構成にすれば、シートホルダー内部における光学シートの短冊部の伸縮時の案内を容易にしつつ、シートホルダー内部に光学シートの周縁部を保持することができる。
【0019】
また、前記光学シートが複数枚重ね合わされ、各光学シートには前記短冊部が同じ位置に形成されると共に、各光学シートの前記短冊部の折り曲げ方向が同じである構成にすれば、シートホルダー内部で各光学シートの短冊部が伸縮する方向を同一とすることができる。
【発明の効果】
【0020】
上記構成を有するバックライトユニットおよび表示装置によれば、四角形状を有する薄いシート状の光学シートの周縁部には、その周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みが入れられ、それら切り込みによって形成された隣接する短冊部が互い違いに折り曲げられていると共に、このような光学シートの周縁部にシートホルダーが外装されているので、光学シートの熱膨張および熱収縮による伸縮がシートホルダーの内部において、互い違いに折り曲げられた短冊部によって光学シートの伸縮を光学シートに撓みを発生させることなく吸収することができ、装置の狭額縁化に貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明に係るバックライトユニットおよび表示装置の実施の形態ついて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示した分解斜視図である。図2は、図1の液晶表示装置の断面の一部を拡大して示した部分断面図である。図3は、光学シートとシートホルダーの概略構成を示した外観斜視図である。図4〜図6は、光学シートの熱膨張および熱収縮したときの状態を示した断面図である。
【0022】
図1に示されるように、液晶表示装置1は、ベゼル2、表示パネル3、およびバックライトユニット4を備える。ベゼル2は、表示パネル3の周縁に被せられる額縁形状を有しており、後述するバックライトシャーシ14と共に液晶表示装置1全体の強度を確保するものである。表示パネル3は、2枚のガラスを貼り合わせてその間に液晶を封止したもので、前面に画像を表示することができるようになっている。
【0023】
バックライトユニット4は、フレーム5、光学シート7〜9、シートホルダー10、拡散板11、蛍光ランプ12、反射シート13、バックライトシャーシ14を備える。フレーム5は、額縁形状を有しており、光学シート7〜9および拡散板7を積層させて状態でバックライトシャーシ9に固定するためのものである。
【0024】
光学シート7〜9および拡散板11は、蛍光ランプ12から表示パネル3に入射する光の特性(屈折、回折、反射等)を調整するための部材である。
【0025】
拡散板11は、平面視において四角形状を有した板状の樹脂製品であり、蛍光ランプ36からの光を拡散させることで、輝度分布を均一にするためのもので、その板厚は2〜3mmとなっている。
【0026】
3枚の光学シート7〜9は、平面視において四角形状を有した薄いシート状の樹脂製品である。光学シート7〜9は、上から順に例えば、シート厚が0.1〜0.5mmの偏向選択性反射シート7、レンズシート8、拡散シート9が用いられており、拡散板11の上に重ねられて配置される、
【0027】
拡散シート9は、拡散板11から出射される光を更に拡散させることで、輝度分布を更に均一にするためのものである。レンズシート8は、拡散シート9から出射される光を集光することで、正面輝度を高めるためのものである。偏向選択性反射シート7は、レンズシート8か出射された光が表示パネル3の下側に貼り付けられた偏向板に吸収されないように選択的に反射させるためのものである。
【0028】
このような光学シート7〜9および拡散板11によって、各蛍光ランプ12から発せられる線状の光を面状の光に変換、つまり蛍光ランプのイメージを消して表示パネル3の背面側に照射できるようになっている。
【0029】
このうち光学シート7〜9は、重ね合わされた状態の周縁部、つまり四辺にそれぞれシートホルダー10が装着されて、ひとまとまりに保持されるようになっている。
【0030】
この場合、図3にも示されるように光学シート7,8,9の各周縁部には、それら周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みCが同じ位置にそれぞれ入れられ、その切り込みCによって隣り合う上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bが互い違いになるように折り曲げ形成されている。
【0031】
この場合、上折り曲げ短冊部7a,8a,9aは、上方に向かって円弧状に折り曲げられ、下折り曲げ短冊部7b,8b,9bは、下方に向かって円弧状に折り曲げられている。
【0032】
これら短冊部には、シートホルダー10が外装されて、光学シート7,8,9がひとまとまりになるように保持される。シートホルダー10は金属製板材または樹脂成型品からなる部材で、断面が略M字形状を有している。また、シートホルダー10の内壁には、断面が略三角形状に突出されたガイド部10cが設けられている。
【0033】
図2に示されるように、光学シート7,8,9の上折り曲げ短冊部7a,8a,9aは、シートホルダー10のガイド部10cの上側に円弧状に形成された上案内部10aに収容され、下折り曲げ短冊部7b,8b,9bは、ガイド部10cの下側に円弧状に形成された下案内部10bに収容される。
【0034】
また、シートホルダー10の上壁には、下方に向かって傾斜して延設された脱落防止部10dが設けられ、同様に下壁には、上方に向かって傾斜して延設された脱落防止部10eが設けられており、シートホルダー10の内部に収容された光学シート7,8,9の短冊部が不用意に外れないようにされている。
【0035】
図1に示されるように蛍光ランプ12は一般的な冷陰極管が用いられており、左右の端部には電極部ホルダー17,17が装着され、バックライトシャーシ14に固定されている。この蛍光ランプ12の下側に布設される反射シート13は、蛍光ランプ12から発せられる光を表示パネル3側に反射させるためのものである。
【0036】
バックライトシャーシ14は、浅底の箱形状を有しており、底板部14bと長辺側の側壁部14c,14cが金属製板材かなるシャーシ部材15で構成され、短辺側の側壁部14c,14cが樹脂成型品からなるサイドホルダー部材16,16で構成されている。このバックライトシャーシ14は、これら底板部14bおよび四方に配置された側壁部14c,14c,14c,14cによって形成されるランプ収容部14aを備えている。
【0037】
このバックライトシャーシ14のランプ収容部14aへの蛍光ランプ8の固定には、前述の電極部ホルダー17が用いられる他に、図示されるようなランプの途中位置を把持するランプクリップ18が用いられている。尚、バックライトシャーシ14の背面には、蛍光ランプ12を駆動する高圧パルス電圧を発生させるインバータ回路基板20と、表示パネル3の駆動を制御するコントロール回路基板19が取り付けられている。これらのインバータ回路基板20とコントロールプリント回路基板19は、それぞれインバータ回路基板カバー22とコントロール回路基板カバー21に覆われる。
【0038】
図2に示されるように、バックライトシャーシ14の各側壁部14cの上端には、拡散板載置部14eとシートホルダー載置部14fが設けられている。拡散板載置部14eには、拡散板11の周縁部が載置される。また、シートホルダー載置部14fには、上述した光学シート7,8,9の周縁部に装着されたシートホルダー10が載置され、フレーム5によって、バックライトシャーシ14に固定されるようになっている。
【0039】
この場合、図示されるように拡散板11の周縁部の端縁が、シートホルダー10の脱落防止部10eの下側に配置されることで、拡散11の位置決めと保持がシートホルダ10によってなされており、拡散板11のガタツキ等が防止されている。
【0040】
次に、上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bが形成された光学シート7,8,9と、これら短冊部に外装されるシートホルダー10の作用・効果について図4〜図7を用いて説明する。
【0041】
図4は、光学シート7,8,9が熱膨張した状態、図5は、光学シート7,8,9が熱収縮した状態を示している。尚、図2は、光学シート7,8,9が熱膨張および熱収縮する前の状態を示している。
【0042】
図4に示されるように、光学シート7,8,9は熱膨張によって周縁部が外側に向かって伸びている。このとき、光学シート7,8,9の周縁部の切り込みCによって形成された上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bは、それぞれシートホルダー10の上案内部10aおよび下案内部10bに沿って伸びる。
【0043】
また、図5に示されるように、光学シート7,8,9は熱収縮によって周縁部が内側に向かって縮んでいる。このとき、光学シート7,8,9の周縁部の切り込みCによって形成された上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bは、それぞれシートホルダー10の上案内部10aおよび下案内部10bに沿って縮んでいる。
【0044】
図6には、光学シート7,8,9の熱膨張により水平方向(平面方向)に実際に伸びた量31(例えば5mm)と熱収縮により水平方向に実際に縮んだ量32(例えば5mm)が、切り込みCの基端を中心にして示されている。これに対して、シートホルダー10の内部においても、同様に上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bがそれぞれ伸びた量も5mm、上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bが縮んだ量も5mmとなるのであるが、それぞれの伸縮する方向が、水平方向(平面方向)に対して傾斜しているため、図示されるように、シートホルダー10内部での水平方向(平面方向)への伸び量(伸び変位量)33および縮み量(縮み変位量)34は、それぞれ2〜3mmと短くなっている。
【0045】
この場合、図4の状態から更に、光学シート7,8,9が熱膨張により伸びて、上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bがシートホルダー10の上壁および下壁に当たるような場合でも、上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bが湾曲することにより、光学シート7,8,9に平面方向への応力が加えられることが緩和されるので、光学シート7,8,9が撓んでしまうことが防止されるようになっている。
【0046】
上述したように、光学シート7,8,9の周縁部には、その周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みCが入れられ、それら切り込みによって形成された隣接する上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bが互い違いに折り曲げられていると共に、このような光学シート7,8,9の周縁部にシートホルダー10が外装されているので、光学シート7,8,9の熱膨張による伸びおよび熱収縮による縮みがシートホルダー10の内部で、互い違いに折り曲げられた上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bによってなされる。
【0047】
つまり、光学シート7,8,9が熱膨張および熱収縮した場合の平面方向への周縁部の伸縮(31,32)が、互い違いに折り曲げられた上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bによって伸縮する方向が平面方向に対して傾斜させられているので、光学シート7,8,9の実際の伸縮量(31,32)をシートホルダー10内で約半分の長さ(33,34)というように小さくすることができる。これにより、光学シート7,8,9の熱的要因による伸縮を光学シート7,8,9に撓みを発生させることなく吸収しつつ、装置の狭額縁化に貢献することができる。
【0048】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、光学シート7,8,9の周縁部に上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bを形成するための切り込みCは、線ではなく所定幅のスリットにしても良い。
【0049】
また、上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bを1つおきに形成した構成を示したが、上折り曲げ短冊部7a,8a,9aおよび下折り曲げ短冊部7b,8b,9bをそれぞれ2つおきや3つおきに形成した構成でも良い。更に、光学シートである3枚の拡散シート、レンズシート、偏向選択性反射シートの数や組み合わせについても、上記実施の形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示した分解斜視図である。
【図2】図1の液晶表示装置の断面の一部を拡大して示した部分断面図である。
【図3】図1の液晶表示装置が備える光学シートとシートホルダーの概略構成を示した外観斜視図である。
【図4】図2の光学シートが熱膨張した状態を示した図である。
【図5】図2の光学シートが熱収縮した状態を示した図である。
【図6】光学シートの伸縮をシートホルダー内部で吸収する状態を示した図である。
【図7】従来用いられてきた液晶表示装置の概略構成を示した断面図である。
【図8】図7の液晶表示装置のより具体的な構成を示した断面図である。
【図9】図8の液晶表示装置が備える光学シートが熱膨張した状態を示した断面図である。
【図10】図8の液晶表示装置が備える光学シートが熱収縮した状態を示した断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 液晶表示装置
3 表示パネル
4 バックライトユニット
5 フレーム
7,8,9 光学シート
7a,8a,9a 上折り曲げ短冊部
7b,8b,9b 下折り曲げ短冊部
C 切り込み
10 シートホルダー
10a 上案内部
10b 下案内部
10c ガイド部
12 蛍光ランプ
14 バックライトシャーシ
14f シートホルダー載置部
31 光学シートの伸び量
32 光学シートの縮み量
33 光学シートのシートホルダー内での伸び変位量
34 光学シートのシートホルダー内での縮み変位量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光透過型の表示パネルの背面側に配設される平面視において四角形状を有する薄いシート状の光学シートと、該光学シートの周縁部に外装されるシートホルダーと、前記表示パネルに光を照射する光源とを備えたバックライトユニットであって、前記光学シートの周縁部には、該周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みが入れられ、該切り込みによって形成された隣接する短冊部が互い違いに折り曲げられていることを特徴とするバックライトユニット。
【請求項2】
前記光学シートの周縁部に形成された一方に折り曲げられる短冊部と他方に折り曲げられる短冊部との間の空間に、前記シートホルダーの内壁面から断面略三角形状に突出形成されたガイド部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項3】
前記光学シートが複数枚重ね合わされ、各光学シートには前記短冊部が同じ位置に形成されると共に、各光学シートの前記短冊部の折り曲げ方向が同じであることを特徴とする請求項1または2に記載のバックライトユニット。
【請求項4】
画像表示領域を有する光透過型の表示パネルの背面側に、該表示パネルに光を照射するバックライトユニットが配置されてなる表示装置において、前記バックライトユニットは、平面視において四角形状を有する薄いシート状の光学シートと、該光学シートの周縁部に外装されるシートホルダーと、前記表示パネルに光を照射する光源とを備え、前記光学シートの周縁部には、該周縁部の長手方向に沿って所定幅に複数の切り込みが入れられ、該切り込みによって形成された隣接する短冊部が互い違いに折り曲げられていることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
前記光学シートの周縁部に形成された一方に折り曲げられる短冊部と他方に折り曲げられる短冊部との間の空間に、前記シートホルダーの内壁面から断面略三角形状に突出形成されたガイド部が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置
【請求項6】
前記光学シートが複数枚重ね合わされ、各光学シートには前記短冊部が同じ位置に形成されると共に、各光学シートの前記短冊部の折り曲げ方向が同じであることを特徴とする請求項4または5に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−123398(P2010−123398A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296078(P2008−296078)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】