説明

バックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機

【課題】表示パネルの輝度が不均一になるのを抑制しながら、薄型化することが可能なバックライト装置を提供する。
【解決手段】このバックライト装置20では、キセノンランプ23は、ガラス管23aと、ガラス管23aの外表面に設けられた外部電極23bおよび23cとを含む。外部電極23bは、インバータ回路基板30のGNDに接続されており、外部電極23cには、キセノンランプ23を発光させるための電圧が印加される。外部電極23cとバックライトシャーシ21との間の距離L1(L3)は、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、バックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機に関し、特に、希ガス蛍光ランプを備えたバックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、希ガス蛍光ランプを備えたバックライト装置が知られている。図6および図7は、希ガス蛍光ランプを備えた従来の一例によるバックライト装置の構造を説明するための図である。従来の一例によるバックライト装置100は、図6に示すように、複数の希ガス蛍光ランプ101と、複数の希ガス蛍光ランプ101を収納するバックライトシャーシ102と、希ガス蛍光ランプ101およびバックライトシャーシ102の前側に配置される光学シート103とを備えている。また、バックライト装置100は、表示パネル110の後側に配置されている。
【0003】
希ガス蛍光ランプ101は、図7に示すように、内部に希ガスが封入されるガラス管101aと、ガラス管101aの外表面に設けられた外部電極101bおよび101cとを含んでいる。
【0004】
この外部電極101bおよび101cは、ガラス管101aを直径方向から挟み込むように配置されている。また、図6に示すように、外部電極101bおよび101cは、バックライトシャーシ102の底面部102aの延びる方向(A方向)に並んで配置されている。
【0005】
また、外部電極101bおよび101cは、互いに逆位相の、例えば±2kVの交流の高電圧が印加されるように構成されている。そして、外部電極101bおよび101cに、互いに逆位相の交流の高電圧が印加されることにより、希ガス蛍光ランプ101が発光する。
【0006】
このようなバックライト装置の構成は、例えば、特許文献1および特許文献2に開示されている。
【特許文献1】特開2007−109492号公報
【特許文献2】特開2008−41427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図6に示した従来の一例によるバックライト装置100では、希ガス蛍光ランプ101の外部電極101bおよび101cに、互いに逆位相の、例えば±2kVの交流の高電圧が印加されるので、希ガス蛍光ランプ101をバックライトシャーシ102の底面部102aの近傍に配置すると、希ガス蛍光ランプ101の外部電極101bおよび101cからバックライトシャーシ102の底面部102aに放電する場合があるという不都合がある。このため、希ガス蛍光ランプ101をバックライトシャーシ102の底面部102aの近傍に配置するのが困難であるので、バックライト装置100を薄型化するのが困難であるという問題点がある。
【0008】
その一方、希ガス蛍光ランプ101を光学シート103および表示パネル110に近づけて配置すると、光学シート103の希ガス蛍光ランプ101の直上の領域103aと、領域103a以外の領域103bとの輝度差が大きくなるという不都合がある。すなわち、希ガス蛍光ランプ101を光学シート103(表示パネル110)の近傍に配置すると、光学シート103の輝度が不均一になるので、表示パネル110の輝度が不均一になるという問題点がある。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、表示パネルの輝度が不均一になるのを抑制しながら、薄型化することが可能なバックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面によるバックライト装置は、希ガス蛍光ランプと、希ガス蛍光ランプを収納するバックライトシャーシとを備え、希ガス蛍光ランプは、内部に希ガスが封入される透光性気密容器と、透光性気密容器の外表面に設けられた第1外部電極および第2外部電極とを含み、第1外部電極は、GNDに接続されており、第2外部電極は、希ガス蛍光ランプを発光させるための電圧が印加されるように構成されており、第2外部電極とバックライトシャーシとの間の第1の距離は、第2外部電極と第1外部電極との間の第2の距離よりも大きい。
【0011】
この第1の局面によるバックライト装置では、上記のように、希ガス蛍光ランプの第1外部電極を、GNDに接続することによって、第1外部電極とバックライトシャーシとの電位差を小さくする(略ゼロにする)ことができるので、第1外部電極からバックライトシャーシに放電するのを抑制することができる。また、第2外部電極とバックライトシャーシとの間の第1の距離を、第2外部電極と第1外部電極との間の第2の距離よりも大きくすることによって、第2外部電極に、希ガス蛍光ランプを発光させるために高電圧が印加された場合にも、第2外部電極からバックライトシャーシに放電するのを抑制することができる。以上から、希ガス蛍光ランプをバックライトシャーシに近づけて配置することができるので、バックライト装置を薄型化することができる。
【0012】
このように、希ガス蛍光ランプを、希ガス蛍光ランプの前側に配置される表示パネルや光学シートに近づけることなくバックライト装置を薄型化することができるので、表示パネルの輝度が不均一になるのを抑制しながら、バックライト装置を薄型化することができる。
【0013】
上記第1の局面によるバックライト装置において、好ましくは、第1外部電極は、第2外部電極とバックライトシャーシとの間に配置されている。このように構成すれば、第2外部電極とバックライトシャーシとの間の第1の距離を、第2外部電極と第1外部電極との間の第2の距離よりも、容易に、大きくすることができるので、第2外部電極からバックライトシャーシに放電するのを、容易に、抑制することができる。
【0014】
上記第1外部電極が第2外部電極とバックライトシャーシとの間に配置されているバックライト装置において、好ましくは、希ガス蛍光ランプは、所定の方向に並んで配置された複数の希ガス蛍光ランプからなり、バックライトシャーシは、複数の希ガス蛍光ランプに対向配置される底面部を含み、第1外部電極および第2外部電極は、バックライトシャーシの底面部の法線方向に並ぶように配置されている。このように構成すれば、第2外部電極を、希ガス蛍光ランプのバックライトシャーシの底面部から最も離れた部分に配置することができるので、第2外部電極からバックライトシャーシに放電するのを、より抑制することができる。
【0015】
上記第1の局面によるバックライト装置において、好ましくは、バックライトシャーシは、2つの側面部と、2つの側面部を接続する底面部とからなるコの字状の断面形状を有し、第2外部電極と側面部との間の第3の距離と、第2外部電極と底面部との間の第4の距離との両方は、第2外部電極と第1外部電極との間の第2の距離よりも大きい。このように構成すれば、第2外部電極とバックライトシャーシとの間の第1の距離(第3の距離および第4の距離)を、第2外部電極と第1外部電極との間の第2の距離よりも、容易に、大きくすることができるので、第2外部電極からバックライトシャーシに放電するのを、容易に、抑制することができる。
【0016】
上記第1の局面によるバックライト装置において、好ましくは、希ガス蛍光ランプを発光させるためのインバータ回路基板をさらに備え、第1外部電極は、インバータ回路基板のGNDに接続されている。このように構成すれば、第1外部電極を、容易にGNDに接続することができるので、第1外部電極からバックライトシャーシに放電するのを、容易に抑制することができる。
【0017】
上記インバータ回路基板を備えるバックライト装置において、好ましくは、インバータ回路基板のGNDは、バックライトシャーシのGNDと共通である。このように構成すれば、第1外部電極とバックライトシャーシとの電位差を、ゼロにすることができるので、第1外部電極からバックライトシャーシに放電するのを、より抑制することができる。
【0018】
上記第1の局面によるバックライト装置において、好ましくは、第1外部電極は、バックライトシャーシの近傍に配置されている。このように構成すれば、希ガス蛍光ランプを、容易に、バックライトシャーシの近傍に配置することができるので、バックライト装置を、容易に薄型化することができる。
【0019】
上記第1の局面によるバックライト装置において、好ましくは、第2外部電極と希ガス蛍光ランプの前側に配置される表示パネルとの間の第5の距離は、第2外部電極と第1外部電極との間の第2の距離よりも大きい。このように構成すれば、第2外部電極から表示パネルに放電するのを抑制することができる。
【0020】
上記第1の局面によるバックライト装置において、好ましくは、希ガス蛍光ランプの透光性気密容器は、円筒状のガラス管を含み、第1外部電極および第2外部電極は、円筒状のガラス管を直径方向から挟み込むように配置されている。このように構成すれば、第1外部電極をバックライトシャーシ側に配置することにより、第2外部電極を、バックライトシャーシ側とは反対側に配置することができる。これにより、第2外部電極とバックライトシャーシとの間の第1の距離を、第2外部電極と第1外部電極との間の第2の距離よりも、容易に、大きくすることができる。
【0021】
上記第1の局面によるバックライト装置において、希ガスが、キセノンガスを含むように構成してもよい。
【0022】
この発明の第2の局面による表示装置は、請求項1〜10のいずれか1項に記載のバックライト装置と、バックライト装置により照明される表示パネルとを備える。このように構成すれば、表示パネルの輝度が不均一になるのを抑制しながら、薄型化することが可能な表示装置を得ることができる。
【0023】
この発明の第3の局面によるテレビジョン受像機は、請求項11に記載の表示装置と、表示装置を収納するキャビネットと、チューナと、スピーカとを備える。このように構成すれば、表示パネルの輝度が不均一になるのを抑制しながら、薄型化することが可能なテレビジョン受像機を得ることができる。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、本発明によれば、表示パネルの輝度が不均一になるのを抑制しながら、薄型化することが可能なバックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機を容易に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1は、本発明の一実施形態によるバックライト装置を備えた液晶テレビジョン受像機の全体構成を示した分解斜視図である。図2は、本発明の一実施形態によるバックライト装置を含む液晶表示装置の構造を示した断面図である。図3〜図5は、図2に示したバックライト装置の詳細構造を説明するための図である。まず、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態によるバックライト装置20を備えた液晶テレビジョン受像機1の構造について説明する。なお、液晶テレビジョン受像機1は、本発明の「テレビジョン受像機」の一例である。
【0026】
本発明の一実施形態によるバックライト装置20を備えた液晶テレビジョン受像機1は、図1に示すように、バックライト装置20を含む液晶表示装置10と、液晶表示装置10を収納するフロントキャビネット2およびリアキャビネット3と、フロントキャビネット2に取り付けられたスピーカ4と、チューナ5と、電源6と、支持部材7とを備えている。フロントキャビネット2、リアキャビネット3、スピーカ4、チューナ5、電源6および支持部材7は、従来一般に用いられるものが適用できるので、それぞれ簡単に説明する。なお、液晶表示装置10は、本発明の「表示装置」の一例であり、フロントキャビネット2およびリアキャビネット3は、本発明の「キャビネット」の一例である。
【0027】
フロントキャビネット2およびリアキャビネット3は、液晶表示装置10、チューナ5および電源6を収納するとともに、支持部材7に支持されている。また、チューナ5は、受信した電波から所定のチャンネルの画像信号と音声信号とを生成する機能を有する。スピーカ4は、チューナ5が生成した音声信号に基づいて音声を発する機能を有する。電源6は、液晶表示装置10、スピーカ4およびチューナ5に電力を供給するように構成されている。なお、スピーカ4、チューナ5および電源6が、液晶表示装置10に組み付けられている構成であってもよい。
【0028】
液晶表示装置10は、図2に示すように、液晶表示パネル11と、液晶表示パネル11を挟み込んで保持するフレーム12および13と、液晶表示パネル11の背面側に配置された直下型のバックライト装置20とによって構成されている。
【0029】
液晶表示パネル11は、図示しない液晶層を挟み込む2つのガラス基板からなる。また、液晶表示パネル11は、バックライト装置20の後述するキセノンランプ23の前側に配置されており、バックライト装置20に照明されることにより、表示パネルとして機能する。なお、液晶表示パネル11は、本発明の「表示パネル」の一例である。
【0030】
フレーム12および13は、金属板からなり、液晶表示パネル11の表示領域に対応する部分に、開口部12aおよび13aが設けられている。また、フレーム12および13は、バックライト装置20の前側の部分に固定されている。
【0031】
バックライト装置20は、図3に示すように、バックライトシャーシ21と、バックライトシャーシ21の前面側に配置される非導電性の反射シート22、複数のキセノンランプ23および複数の光学シート24と、バックライトシャーシ21の背面に取り付けられたインバータ回路基板30とによって構成されている。なお、キセノンランプ23は、本発明の「希ガス蛍光ランプ」の一例である。
【0032】
バックライトシャーシ21は、アルミニウム板などからなる金属板によって構成されているとともに、GNDとして機能する。また、バックライトシャーシ21は、図2に示すように、2つの側面部21aと、2つの側面部21aを接続する底面部21bとからなるコの字状の断面形状を有し、複数のキセノンランプ23を収納している。この底面部21bは、A方向に延びるように形成されており、複数のキセノンランプ23に対向するように配置されている。なお、バックライトシャーシ21は、4つの端部にそれぞれ側面部21aが設けられている構成であってもよい。
【0033】
反射シート22は、バックライトシャーシ21の前面(内面)上に固定されている。すなわち、反射シート22は、キセノンランプ23の後側に配置されており、キセノンランプ23から後側に出射した光を前側(液晶表示パネル11側)に反射する機能を有する。
【0034】
複数の光学シート24は、光を拡散させる非導電性の拡散シートや、光を前方向へ集光させる非導電性のレンズシートなどによって構成されている。
【0035】
複数のキセノンランプ23は、互いに所定の間隔を隔てて、A方向に並ぶように配列されている。
【0036】
また、キセノンランプ23は、図4に示すように、直管型に構成されており、円筒状のガラス管23aと、外部電極23bおよび23cと、外部電極23bおよび23cにそれぞれ接続された配線23dおよび23eとを含んでいる。なお、ガラス管23aは、本発明の「透光性気密容器」の一例である。また、外部電極23bは、本発明の「第1外部電極」の一例であり、外部電極23cは、本発明の「第2外部電極」の一例である。
【0037】
このガラス管23aは、透光性および気密性を有する。また、ガラス管23aの内部には、キセノンガスが封入されている。なお、ガラス管23aの内部に、キセノンガスと他の希ガスとの混合ガスが封入されていてもよいし、キセノンガス以外の希ガスのみが封入されていてもよい。また、ガラス管23aの内表面には、図示しない蛍光材が塗布されている。
【0038】
外部電極23bおよび23cは、ガラス管23aの外表面に設けられている。具体的には、外部電極23bおよび23cは、ガラス管23aの外表面に、金属を蒸着させたり、導電性ペーストを印刷し硬化させることによって形成されている。
【0039】
また、外部電極23bおよび23cは、ガラス管23aを直径方向から挟み込むように配置されている。また、外部電極23bおよび23cは、ガラス管23aの延びる方向(B方向)に沿って、帯状に形成されている。
【0040】
ここで、本実施形態では、図3に示すように、外部電極23bおよび23cは、外部電極23cとバックライトシャーシ21の底面部21bとの間の距離L1が、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも大きくなるように配置されている。なお、距離L1は、本発明の「第1の距離」および「第4の距離」の一例であり、距離L2は、本発明の「第2の距離」の一例である。
【0041】
具体的には、外部電極23bは、外部電極23cとバックライトシャーシ21の底面部21bとの間に配置されている。また、外部電極23bおよび23cは、バックライトシャーシ21の底面部21bの法線方向(C方向)に並ぶように配置されている。
【0042】
また、本実施形態では、外部電極23bおよび23cは、外部電極23cとバックライトシャーシ21の側面部21aとの間の距離L3が、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも大きくなるように配置されている。なお、距離L3は、本発明の「第1の距離」および「第3の距離」の一例である。
【0043】
また、外部電極23bおよび23cは、外部電極23cと液晶表示パネル11との間の距離L4が、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも大きくなるように配置されている。なお、距離L4は、本発明の「第5の距離」の一例である。
【0044】
また、本実施形態では、外部電極23b(キセノンランプ23)は、バックライトシャーシ21の底面部21bの近傍に配置されている。なお、後述するように、外部電極23bを、バックライトシャーシ21の底面部21bに接触するように配置してもよい。
【0045】
また、キセノンランプ23は、インバータ回路基板30に電気的に接続されており、インバータ回路基板30から供給される高電圧によって発光するように構成されている。
【0046】
具体的には、本実施形態では、図5に示すように、外部電極23b(図4参照)は、配線23dを介して、インバータ回路基板30のGNDに接続されている。
【0047】
また、外部電極23c(図4参照)は、配線23eを介して、インバータ回路基板30に設けられたトランス31に接続されている。このトランス31は、駆動回路32に接続されており、駆動回路32から供給される交流の電圧を、例えば0kV〜4kVの交流の高電圧に変換する機能を有する。そして、駆動回路32およびトランス31により、キセノンランプ23の外部電極23c(図4参照)に交流の高電圧が供給されることによって、キセノンランプ23が発光する。なお、図5では、図面簡略化のため、キセノンランプ23は1つだけ記載している。
【0048】
また、本実施形態では、インバータ回路基板30のGNDは、バックライトシャーシ21(図3参照)のGNDと共通である。すなわち、外部電極23b(図4参照)およびインバータ回路基板30のGNDは、バックライトシャーシ21に対して電位差が0Vになっている。このため、キセノンランプ23の外部電極23bを、バックライトシャーシ21に接触させることも可能である。
【0049】
本実施形態では、上記のように、キセノンランプ23の外部電極23bを、インバータ回路基板30のGNDに接続することによって、外部電極23bとバックライトシャーシ21との電位差を0Vにすることができるので、外部電極23bからバックライトシャーシ21に放電するのを抑制することができる。また、外部電極23cと底面部21bとの間の距離L1と、外部電極23cと側面部21aとの間の距離L3との両方を、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも大きくすることによって、外部電極23cに、キセノンランプ23を発光させるために高電圧が印加された場合にも、外部電極23cからバックライトシャーシ21に放電するのを抑制することができる。以上から、キセノンランプ23をバックライトシャーシ21に近づけて配置することができるので、バックライト装置20を薄型化することができる。
【0050】
このように、キセノンランプ23を光学シート24および液晶表示パネル11に近づけることなくバックライト装置20を薄型化することができるので、液晶表示パネル11の輝度が不均一になるのを抑制しながら、バックライト装置20を薄型化することができる。
【0051】
また、本実施形態では、外部電極23bを、外部電極23cとバックライトシャーシ21との間に配置することによって、外部電極23cとバックライトシャーシ21の底面部21bとの間の距離L1を、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも、容易に、大きくすることができるので、外部電極23cからバックライトシャーシ21の底面部21bに放電するのを、容易に、抑制することができる。
【0052】
また、本実施形態では、外部電極23bと外部電極23cとを、バックライトシャーシ21の底面部21bの法線方向(C方向)に並ぶように配置することによって、外部電極23cを、キセノンランプ23のバックライトシャーシ21の底面部21bから最も離れた部分に配置することができるので、外部電極23cからバックライトシャーシ21の底面部21bに放電するのを、より抑制することができる。
【0053】
また、本実施形態では、外部電極23bを、バックライトシャーシ21の近傍に配置することによって、キセノンランプ23を、容易に、バックライトシャーシ21の近傍に配置することができるので、バックライト装置20を、容易に薄型化することができる。
【0054】
また、本実施形態では、外部電極23cと液晶表示パネル11との間の距離L4を、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも大きくすることによって、外部電極23cから液晶表示パネル11に放電するのを抑制することができる。
【0055】
また、本実施形態では、外部電極23bと外部電極23cとを、円筒状のガラス管23aを直径方向から挟み込むように配置することによって、外部電極23bを、バックライトシャーシ21側に配置することにより、外部電極23cを、バックライトシャーシ21側とは反対側に配置することができる。これにより、外部電極23cとバックライトシャーシ21の底面部21bとの間の距離L1を、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも、容易に、大きくすることができる。
【0056】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0057】
例えば、上記実施形態では、表示パネル、表示装置およびテレビジョン受像機を、それぞれ、液晶表示パネル、液晶表示装置および液晶テレビジョン受像機に適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、液晶表示パネル、液晶表示装置および液晶テレビジョン受像機以外の表示パネル、表示装置およびテレビジョン受像機に適用してもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、希ガス蛍光ランプの一例としてキセノンランプを用いた例について示したが、本発明はこれに限らず、キセノンランプ以外の希ガス蛍光ランプにも適用可能である。
【0059】
また、上記実施形態では、外部電極23bを、バックライトシャーシ21の近傍に配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、外部電極23bを、バックライトシャーシ21に接触されてもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、インバータ回路基板30のGNDを、バックライトシャーシ21のGNDと共通にし、外部電極23bおよびインバータ回路基板30のGNDを、バックライトシャーシ21に対して電位差が0Vになるように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、インバータ回路基板30のGNDを、バックライトシャーシ21のGNDと共通にせず、外部電極23bおよびインバータ回路基板30のGNDを、バックライトシャーシ21に対して電位差が0Vにならないように構成してもよい。この場合、外部電極23bとインバータ回路基板30のGNDとの間に、例えば5Vや10Vの低電圧の制御用信号などを乗せてもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、外部電極23bおよび23cを、バックライトシャーシ21の底面部21bの法線方向(C方向)に並ぶように配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、外部電極23bおよび23cを、バックライトシャーシ21の底面部21bの法線方向(C方向)に対して傾斜した方向に並ぶように配置してもよい。
【0062】
また、上記実施形態では、キセノンランプ23を直管型に構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、キセノンランプ(希ガス蛍光ランプ)23を、例えば、U字型、コの字型または平面型に構成してもよい。また、キセノンランプ23を平面型に構成する場合、外部電極を、帯状に形成してもよいし、平面状に形成してもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、外部電極23bおよび23cを、外部電極23cと液晶表示パネル11との間の距離L4が、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも大きくなるように配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、外部電極23bおよび23cを、外部電極23cと液晶表示パネル11との間の距離L4が、外部電極23cと外部電極23bとの間の距離L2よりも小さくなるように配置してもよい。この場合にも、キセノンランプ23と液晶表示パネル11との間に、非導電性の光学シート24が配置されていれば、外部電極23cから液晶表示パネル11に放電するのを抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の一実施形態によるバックライト装置を備えた液晶テレビジョン受像機の全体構成を示した分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるバックライト装置を含む液晶表示装置の構造を示した断面図である。
【図3】図2に示したバックライト装置の詳細構造を示した断面図である。
【図4】図2に示したバックライト装置のキセノンランプの構造を示した斜視図である。
【図5】図2に示したバックライト装置のキセノンランプおよびインバータ回路基板を説明するためのブロック図である。
【図6】希ガス蛍光ランプを備えた従来の一例によるバックライト装置の構造を示した断面図である。
【図7】図6に示した従来の一例によるバックライト装置の希ガス蛍光ランプの構造を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0065】
1 液晶テレビジョン受像機(テレビジョン受像機)
2 フロントキャビネット(キャビネット)
3 リアキャビネット(キャビネット)
4 スピーカ
5 チューナ
10 液晶表示装置(表示装置)
11 液晶表示パネル(表示パネル)
20 バックライト装置
21 バックライトシャーシ
21a 側面部
21b 底面部
23 キセノンランプ(希ガス蛍光ランプ)
23a ガラス管(透光性気密容器)
23b 外部電極(第1外部電極)
23c 外部電極(第2外部電極)
30 インバータ回路基板
L1 距離(第1の距離、第4の距離)
L2 距離(第2の距離)
L3 距離(第1の距離、第3の距離)
L4 距離(第5の距離)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
希ガス蛍光ランプと、
前記希ガス蛍光ランプを収納するバックライトシャーシとを備え、
前記希ガス蛍光ランプは、内部に希ガスが封入される透光性気密容器と、前記透光性気密容器の外表面に設けられた第1外部電極および第2外部電極とを含み、
前記第1外部電極は、GNDに接続されており、
前記第2外部電極は、前記希ガス蛍光ランプを発光させるための電圧が印加されるように構成されており、
前記第2外部電極と前記バックライトシャーシとの間の第1の距離は、前記第2外部電極と前記第1外部電極との間の第2の距離よりも大きいことを特徴とするバックライト装置。
【請求項2】
前記第1外部電極は、前記第2外部電極と前記バックライトシャーシとの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
【請求項3】
前記希ガス蛍光ランプは、所定の方向に並んで配置された複数の希ガス蛍光ランプからなり、
前記バックライトシャーシは、前記複数の希ガス蛍光ランプに対向配置される底面部を含み、
前記第1外部電極および前記第2外部電極は、前記バックライトシャーシの底面部の法線方向に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のバックライト装置。
【請求項4】
前記バックライトシャーシは、2つの側面部と、前記2つの側面部を接続する底面部とからなるコの字状の断面形状を有し、
前記第2外部電極と前記側面部との間の第3の距離と、前記第2外部電極と前記底面部との間の第4の距離との両方は、前記第2外部電極と前記第1外部電極との間の前記第2の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項5】
前記希ガス蛍光ランプを発光させるためのインバータ回路基板をさらに備え、
前記第1外部電極は、前記インバータ回路基板のGNDに接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項6】
前記インバータ回路基板のGNDは、前記バックライトシャーシのGNDと共通であることを特徴とする請求項5に記載のバックライト装置。
【請求項7】
前記第1外部電極は、前記バックライトシャーシの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項8】
前記第2外部電極と前記希ガス蛍光ランプの前側に配置される表示パネルとの間の第5の距離は、前記第2外部電極と前記第1外部電極との間の前記第2の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項9】
前記希ガス蛍光ランプの透光性気密容器は、円筒状のガラス管を含み、
前記第1外部電極および前記第2外部電極は、前記円筒状のガラス管を直径方向から挟み込むように配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項10】
前記希ガスは、キセノンガスを含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のバックライト装置と、
前記バックライト装置により照明される表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項12】
請求項11に記載の表示装置と、
前記表示装置を収納するキャビネットと、
チューナと、
スピーカとを備えることを特徴とするテレビジョン受像機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−259562(P2009−259562A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−106541(P2008−106541)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】