バックル
【課題】構造が簡単で、建材の部品として有効に使用できるバックルを提供する。
【解決手段】雄側部材10は、基体11と、基体11から突出する二つの突片12とを備え、各突片12の先端部には、突片相互方向内側にわずかに拡張する被係止部13が形成され、雌側部材20は、突片12を受入口21aから受け入れ可能なケース体21と、ケース体21内に設置された板バネ24とを備える。板バネ24は、受入口21aからケース体21内に挿入された各突片12の被係止部13に当接し、かつ突片12の更なる進入に伴って突片相互方向内側に弾性的に押し退けられると共に、被係止部13の通過によって該押し退けが解除されて被係止部を係止し、これにより雄側部材10と雌側部材20が連結される。
【解決手段】雄側部材10は、基体11と、基体11から突出する二つの突片12とを備え、各突片12の先端部には、突片相互方向内側にわずかに拡張する被係止部13が形成され、雌側部材20は、突片12を受入口21aから受け入れ可能なケース体21と、ケース体21内に設置された板バネ24とを備える。板バネ24は、受入口21aからケース体21内に挿入された各突片12の被係止部13に当接し、かつ突片12の更なる進入に伴って突片相互方向内側に弾性的に押し退けられると共に、被係止部13の通過によって該押し退けが解除されて被係止部を係止し、これにより雄側部材10と雌側部材20が連結される。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に建材の部品として好適なバックルに関する。
【0002】
【従来の技術】
バックルは、連結可能な一対の雄側部材と雌側部材を備え、例えばベルト、鞄等に一般的に用いられている。従来のバックルの例としては、実公平2−16647号公報、実公平7−46165号公報等に記載されたものが知られている。しかし、これらのバックルでは、特に雌側部材における雄側部材を係止するための構造やこの係止を解除するための構造が複雑で、部品点数が多く、製造コストも高くなる。
【0003】
また、現在、建材の組立において、支柱間の接合を、ブラケット、溶接、ネジ止め等に代えてバックルを用いて行う方法が模索されており、バックルを用いた場合、例えば、仮設構造物の解体作業が容易になったり、バックル自体を再利用できるといった利点がある。
【0004】
しかし、上述したような従来のバックルでは、雌側部材の堅牢性や雄側部材との連結力・離脱抵抗を高めたり、そのコンパクト化・薄型化にも限界があり、建材の部品としては全くの不適である。
【0005】
【特許文献1】
実公平2−16647号公報
【特許文献2】
実公平7−46165号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の点に着目してなされたもので、その目的は、構造が簡単で、部品点数が少なく、コスト的にも有利であり、更に、建材の部品としても有効に利用できるバックルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る本発明によれば、連結可能な一対の雄側部材と雌側部材から成り、雄側部材は、基体と、基体から突出する二つの突片とを備え、各突片の先端部には、突片相互方向内側にわずかに拡張する被係止部が形成され、雌側部材は、突片を受入口から受け入れ可能なケース体と、ケース体内に設置された板バネとを備え、板バネは、ケース体内の斜め後方へと相互間隔が次第に広がるように延伸する左右一対の延伸部と、これら延伸部の前端部を連結する基端部とを有し、各延伸部は、受入口からケース体内に挿入された各突片の被係止部に当接し、かつ突片の更なる進入に伴って突片相互方向内側に弾性的に押し退けられると共に、被係止部の通過によって該押し退けが解除されて被係止部を係止し、突片のケース体外への離脱に抵抗することを特徴とするバックルが提供される。
【0008】
本発明では、雄側部材の突片が、雌側部材における板バネの弾性変形によってケース体内へ受け入れられると共に、復元(完全に初期位置・状態に戻る場合の他、上記弾性変形から復帰した状態であって、突片に制限されて完全な初期位置・状態とはならない場合をも含む。以下、同じ。)した板バネによって突片の被係止部が係止され、突片のケース体外への離脱が防止される。このように、雄側部材の突片を雌側部材のケース内に連結するための機構が、実質的に板バネ一部品によって構成される。そのため、本発明のバックルは、構造が非常に簡単で、部品点数も少なくて済む。更に、突片を薄い板状に形成して、ケース体をこの突片を収容可能な程度に薄型化することができる。
【0009】
本発明では、前記各突片の被係止部を丸みのある形状又は段形状とすることができる。これは、板バネの延伸部の後端部と突片の被係止部とが係合して生じる雄側部材と雌側部材間の離脱抵抗の程度を調整するもので、被係止部に丸みを付けることにより、突片のケース体外への離脱が可能となり、被係止部を段状にすることにより、突片のケース体外への離脱を不能とすることができる。前者の場合、雌側部材との連結後、上記離脱抵抗を上回る力で雄側部材を引き抜くことにより、両者の連結が解かれる。これに対し、後者の場合、上記離脱抵抗が、雌側部材からの雄側部材の引き抜きを不能とする程度に高められ、雌側部材に連結した雄側部材はそのまま嵌め殺しにされる。
【0010】
本発明において、前記板バネは、基端部に上方及び/又は下方に突出する一又は複数の突起を有し、前記ケース体は該突起を受け入れる穴又は凹部を有し、板バネのケース体内における固定が、当該突起と穴又は凹部との嵌合のみによって行われるようにすることができる。これにより、板バネのケース体への固定が非常に簡単で、雌側部材の組立が容易になる。
【0011】
本発明では、前記各延伸部に、突片の被係止部を係止可能な少なくとも一の段部を設けることができる。これにより、突片の被係止部を、延伸部の後端部以外の個所(段部)で係止させて、例えば、突片のケース体内への挿入深度を複数設定することが可能となる。
【0012】
本発明では、前記雄側部材を一枚のプレートから形成することができる。また、雄側部材及び雌側部材の材質としては、プラスチック、金属等を挙げることができ、建材の部品として使用する場合、鋼等の金属が特に好ましい。
【0013】
板バネは、一対の延伸部のなす角度が120度以下、特に90度以下であることが望ましく、120度を超える場合、各突片を板バネに嵌めにくくなるのに対し、120度以下、特に90度以下の場合、各突片を板バネに嵌めやすくなる。また、これら延伸部は、各延伸部の前端部間をある程度の長さを有する基端部が連結する態様(図6等参照)以外に、それらがV字状に連結する態様であってもよく、この場合、基端部は各延伸部が交差する部分となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るバックル1の平面図であり、バックル1は、一対の雄側部材10と雌側部材20から成る。図2、図3及び図4は雌側部材20の斜視図、底面図及び背面図であり、雌側部材20は、ケース体21と、ケース体21内に設置した板バネ24とから成る。なお、雄側部材10、ケース体21及び板バネ24はいずれも鋼製である。
【0015】
雄側部材10は一枚のプレートから形成され、ほぼ矩形状の基体11と、基体11から前方(図1において左方)に突出・延伸する二つの突片12とを有する。各突片12の先端部には、図5にも拡大して示すように、各突片12の内側辺12aから突片相互方向内側にわずかに拡張する被係止部13が形成されている。各被係止部13は、内側辺12aから突片相互方向内側への突出高が前方(図5において左方)に向かって次第に高くなった後、次第に低くなるように丸みが付けられている。
【0016】
雌側部材20のケース体21は、細長い矩形状の基板22と、基板22上に前方(図1において右方)のみを開放する箱を形成する箱体23とから成り、その前方の開放部は、雄側部材10の突片12を受け入れる突片受入口21aとなる。箱体23は一枚のプレートを折り曲げて形成され、上部23a、左右両側部23b及び後部23cを有する。ケース体21内部の奥行きは突片12の突出高とほぼ同じ寸法とされ、該内部の横幅は、各突片12の横幅より大きい寸法とされ、更に、該内部の高さは、突片12の厚さを若干上回り、受容可能な最小限の寸法よりは多少余裕のある間隔とされる。
【0017】
基板22と箱体23は、後述するように板バネ24が取り付けられた後、次のように一体化される。即ち、箱体23の左右両側部23bそれぞれから伸びる連結片23d(図3参照)を、基板22に設けた連結片通し穴22bから裏側に通した後、外側に折り曲げて、基板22の連結片受容部22cに受容させる。この連結片受容部22cは、基板22の裏側において連結片23dの厚さ分だけ陥没されており、その分表側が隆起する(図2の符号22c’参照)。また、これによって連結片23dは基板22の裏面と面一に収められる。更に、箱体23の後部23cの中央から下方に突出する突起23e(図3及び図4参照)が、基板22に設けられた切欠部22dに嵌入される。
【0018】
板バネ24は、図1の破線等でも示すように、基端部24aと、基端部24aの左右両端から斜め後方にそれぞれ延伸する延伸部としての板バネ本体24bとから成り、板バネ本体24bの後端部(24c)は、詳細は後述するが、雄側部材10の突片12の被係止部13を係止する係止部24c(図7参照)として機能する。なお、各板バネ本体24bのなす角度は90度以下に設定されている。板バネ24は、基端部24aから下方に突出する突起24d(図2及び図3参照)が、基板22に設けた穴22a(図3参照)に嵌合され、その後、上述したように基体22に箱体23が組み付けられることで、雌側部材20に一体化される。このように、ケース体21内における板バネ24は、突起24dと穴22aの嵌合のみで固定されるため、板バネを固着等する場合に比べ、雌側部材10の組立が容易になる。基端部24aは、ケース体21の突片受入口21aの中央部を塞ぐような形となり、そのため、ケース体21内の基端部24aの両側に突片13を受け入れ可能な空間が残される。
【0019】
また、雄側部材10の各突片12の被係止部13間の間隔は、各板バネ本体24b間の最大間隔(係止部24cでの間隔)より小さく、かつ最小間隔(基端部24aの間隔)より大きくなるように設定され、これにより、突片12が受入口21aからケース体21内に挿入されると、各被係止部13は各板バネ本体24bの前後端間の途中部分に接触することとなる。
【0020】
次に、以上のバックル1の使用方法を説明する。図6及び図7は雄側部材10を雌側部材20に連結する工程の概略説明図であり、便宜のため雌側部材20は、板バネ24を除き波線で表している。雄側部材10と雌側部材20を連結する場合、雄側部材10の突片12を、雌側部材20のケース体21内に突片受入口21aから挿入する。この際、各突片12の被係止部13は、上述したように各板バネ本体24bの前後端間の途中に当接し(図6)、これが障害となって突片12のそれ以上の進入を阻止する形となるが、更に力を加えて突片12を押し込むと、板バネ本体24bは、被係止部13によって突片相互方向内側に押し退けけられるように弾性変形し、これにより突片12の更なる進入が許容される。そして、被係止部13が板バネ本体24bの後端(係止部24c)を通過すると、板バネ本体24bが初期形状に復元し、係止部24cが、被係止部13を、突片12のケース体21外への抜脱方向に対し係止する(図7)。これによって雄側部材10と雌側部材20とは連結状態となる。
【0021】
上記の係止部24cと被係止部13の係合は、雄側部材10と雌側部材20の連結を解く際の抵抗となり、この抵抗を下回る力で雄側部材10と雌側部材20を互いに引き離そうとしても、当該連結は解除されない。一方、上記抵抗を上回る力でその引き離しを行う場合、丸みが付けられた被係止部13が係止部24cを内側に押しやって係止状態を解き、雄側部材10は雌側部材20から抜ける。
【0022】
図8は、既述の雌側部材20に対応させる別形態の雄側部材80を破断して示し、この雄側部材80の突片82は、突片相互方向内側に矩形状に拡張する被係止部83を有する。このような突片82を上記突片12と同様に雌側部材20のケース体21内に挿入して、雄側部材80と雌側部材20を連結した場合、この連結を解除しようとして雌側部材20から雄側部材80を引いても、矩形状の被係止部83では板バネ24の係止部24cに引っ掛かったままで、これらを内側に押しやることができず、被係止部83と係止部24cの係合は解けない。従って、雄側部材80と雌側部材20が一旦連結すると、これらを壊す以外に、この連結は解除されない。
【0023】
図9は、板バネの別形態を示し、この板バネ94は、基端部94aと左右の板バネ本体94bとから成る。各板バネ本体94bには、前端から後端(図において下から上)へ至る途中に、内側に屈曲する第1の段部95a及び第2の段部95bという二つの段が付けられている。かかる板バネ94を有する雌側部材に上述した雄側部材10を連結する場合、突片12の被係止部13を、板バネ本体94cの後端の係止部94cに対してのみならず、第1及び第2の段部95a、95bに対しても係合させることができ、この際、各係合の離脱抵抗は、第1の段部95a、第2の段部95b、係止部94cの順に高まる。これは、板バネ本体94cの内側への弾性変形量が、後端側へ行くほど増加するためである。このように被係止部13の係止を三段階で行うことができる結果、突片12のケース体内への挿入深度を三段階で調整することが可能となる。
【0024】
また、上記板バネ94に図8の突片82を対応させる場合、第1及び第2の段部95a、95bの段の付け具合(形状や角度)によって、第1の段部95a、第2の段部95b、係止部94cに対しそれぞれ係止解除不能に係合させたり、あるいは、第1及び第2の段部95a、95bは係止解除可能で、係止部94cのみ係止解除不能とすることもできる。なお、板バネ94の段部の数は、二つに限らず、一つでも三つ以上であってもよい。
【0025】
以上のバックル1は、雄側部材10(80)、基板21、箱体23及び板バネ24(94)という計4点のみの部品から構成され、構造が非常に簡単で、製造コストを低く抑えることができる。更には、これらを鋼製として強度、堅牢性、及び雄側部材と雌側部材間の連結力を高めつつ、コンパクト化・薄型化を図ることもできる。従って、バックル1は建材の部品として非常に好ましく、以下にその一使用例を示す。
【0026】
図10は、支柱101と支柱102を二つのバックル1(雄側部材80を使用)を用いて接合した状態を略示する。図11(a)及び(b)にも示すように、支柱101の相対向する一組の側面端部に、雄側部材80が、突片82のみ支柱101端面から突出するようにネジ止め等により固設される。また、雄側部材80に突き合わせる支柱102側部分には雌側部材20が固設される。そして、各雄側部材80と雌側部材20を連結することにより、支柱101と支柱102は接合される。ここで、雄側部材80の突片82は、矩形状の被係止部83を有し、板バネ24の係止部24cとの係止解除が不能であるため、雄側部材80は雌側部材20に対し嵌め殺しとなる。なお、支柱101、102の接合に雄側部材10を使用すれば、雌側部材20から離脱可能となるため、解体を予定した架設構造物にとって有利となる。
【0027】
上記の例では、雄側部材80の突片82が支柱101端面から突出するため、支柱101を支柱102に対し、l方向からは突き合わせることができても、t方向から上記突片82が邪魔になって突き合わせることができないような場合がある。このような場合は、雄側部材80の突片82を基部81に対し直角に曲げて成る雄側部材(図示せず)を用いて対応することができる。
【0028】
また、建屋(造体)の開口部に合わせた枠に雄側部材10又は雌側部材20を事前に取り付けておき、この枠をかくす支柱に雌側部材20又は雄側部材10を設けてこれを該枠に接合する例も考えられる。この場合、支柱が陳腐化等した場合にこれを容易に交換することができる。
【0029】
本発明のバックルは、図12に示すように、雄側部材10及び雌側部材20に例えば長穴14、25を設け、これら長穴等を介してベルト、サスペンダー、オーバーオール等の衣服を連結することにより、衣料用バックルとしても使用することができる。なお、図12では、便宜的に図1〜7のバックルと同様の参照番号を用いており、また、参照番号22’は、上記長穴25を設けるために雌側部材20に形成した基板22の延長部分である。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るバックルは、雌側部材の突片の受け入れを許容しかつ係止する構造がケース体内の板バネのみによって構成され、また、一旦連結された雄側部材と雌側部材の解除を許容するか否かの設計を、突片の被係止部又は板バネの突片係止部分の形状を変えるだけで行うことができる。そのため、雌側部材から雄側部材を離脱させるための手段として特別な部品及び機構を要することはない。従って、構造が非常に簡単であり、従来品と比べ、部品点数を大幅に削減し、製造コストを削減することができる。更には、雄側部材及び雌側部材を金属製として、堅牢性、強度、剛性を高めつつコンパクト化、薄型化を図ることが可能であり、建材の部品として有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバックルの平面図である。
【図2】雌側部材の斜視図である。
【図3】雌側部材の底面図である。
【図4】雌側部材の背面図である。
【図5】突片の拡大図である。
【図6】突片のケース体内への挿入途中の説明図である。
【図7】突片のケース体内への挿入完了時の説明図である。
【図8】雄側部材の別の例を示す破断図である。
【図9】板バネの別の例を示す平面図である。
【図10】バックルを建材の部品として使用例の説明図である。
【図11】図10の使用例における、雄側部材及び雌側部材の支柱への取付け状態の説明図である。
【図12】衣料用として使用するバックルを例示する平面図である。
【符号の説明】
1 バックル
10、80 雄側部材
11、81 基体
12、82 突片
13、83 被係止部
20 雌側部材
21 ケース体
24、94 板バネ
24b、94b 板バネ本体
24c、94c 係止部
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に建材の部品として好適なバックルに関する。
【0002】
【従来の技術】
バックルは、連結可能な一対の雄側部材と雌側部材を備え、例えばベルト、鞄等に一般的に用いられている。従来のバックルの例としては、実公平2−16647号公報、実公平7−46165号公報等に記載されたものが知られている。しかし、これらのバックルでは、特に雌側部材における雄側部材を係止するための構造やこの係止を解除するための構造が複雑で、部品点数が多く、製造コストも高くなる。
【0003】
また、現在、建材の組立において、支柱間の接合を、ブラケット、溶接、ネジ止め等に代えてバックルを用いて行う方法が模索されており、バックルを用いた場合、例えば、仮設構造物の解体作業が容易になったり、バックル自体を再利用できるといった利点がある。
【0004】
しかし、上述したような従来のバックルでは、雌側部材の堅牢性や雄側部材との連結力・離脱抵抗を高めたり、そのコンパクト化・薄型化にも限界があり、建材の部品としては全くの不適である。
【0005】
【特許文献1】
実公平2−16647号公報
【特許文献2】
実公平7−46165号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の点に着目してなされたもので、その目的は、構造が簡単で、部品点数が少なく、コスト的にも有利であり、更に、建材の部品としても有効に利用できるバックルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る本発明によれば、連結可能な一対の雄側部材と雌側部材から成り、雄側部材は、基体と、基体から突出する二つの突片とを備え、各突片の先端部には、突片相互方向内側にわずかに拡張する被係止部が形成され、雌側部材は、突片を受入口から受け入れ可能なケース体と、ケース体内に設置された板バネとを備え、板バネは、ケース体内の斜め後方へと相互間隔が次第に広がるように延伸する左右一対の延伸部と、これら延伸部の前端部を連結する基端部とを有し、各延伸部は、受入口からケース体内に挿入された各突片の被係止部に当接し、かつ突片の更なる進入に伴って突片相互方向内側に弾性的に押し退けられると共に、被係止部の通過によって該押し退けが解除されて被係止部を係止し、突片のケース体外への離脱に抵抗することを特徴とするバックルが提供される。
【0008】
本発明では、雄側部材の突片が、雌側部材における板バネの弾性変形によってケース体内へ受け入れられると共に、復元(完全に初期位置・状態に戻る場合の他、上記弾性変形から復帰した状態であって、突片に制限されて完全な初期位置・状態とはならない場合をも含む。以下、同じ。)した板バネによって突片の被係止部が係止され、突片のケース体外への離脱が防止される。このように、雄側部材の突片を雌側部材のケース内に連結するための機構が、実質的に板バネ一部品によって構成される。そのため、本発明のバックルは、構造が非常に簡単で、部品点数も少なくて済む。更に、突片を薄い板状に形成して、ケース体をこの突片を収容可能な程度に薄型化することができる。
【0009】
本発明では、前記各突片の被係止部を丸みのある形状又は段形状とすることができる。これは、板バネの延伸部の後端部と突片の被係止部とが係合して生じる雄側部材と雌側部材間の離脱抵抗の程度を調整するもので、被係止部に丸みを付けることにより、突片のケース体外への離脱が可能となり、被係止部を段状にすることにより、突片のケース体外への離脱を不能とすることができる。前者の場合、雌側部材との連結後、上記離脱抵抗を上回る力で雄側部材を引き抜くことにより、両者の連結が解かれる。これに対し、後者の場合、上記離脱抵抗が、雌側部材からの雄側部材の引き抜きを不能とする程度に高められ、雌側部材に連結した雄側部材はそのまま嵌め殺しにされる。
【0010】
本発明において、前記板バネは、基端部に上方及び/又は下方に突出する一又は複数の突起を有し、前記ケース体は該突起を受け入れる穴又は凹部を有し、板バネのケース体内における固定が、当該突起と穴又は凹部との嵌合のみによって行われるようにすることができる。これにより、板バネのケース体への固定が非常に簡単で、雌側部材の組立が容易になる。
【0011】
本発明では、前記各延伸部に、突片の被係止部を係止可能な少なくとも一の段部を設けることができる。これにより、突片の被係止部を、延伸部の後端部以外の個所(段部)で係止させて、例えば、突片のケース体内への挿入深度を複数設定することが可能となる。
【0012】
本発明では、前記雄側部材を一枚のプレートから形成することができる。また、雄側部材及び雌側部材の材質としては、プラスチック、金属等を挙げることができ、建材の部品として使用する場合、鋼等の金属が特に好ましい。
【0013】
板バネは、一対の延伸部のなす角度が120度以下、特に90度以下であることが望ましく、120度を超える場合、各突片を板バネに嵌めにくくなるのに対し、120度以下、特に90度以下の場合、各突片を板バネに嵌めやすくなる。また、これら延伸部は、各延伸部の前端部間をある程度の長さを有する基端部が連結する態様(図6等参照)以外に、それらがV字状に連結する態様であってもよく、この場合、基端部は各延伸部が交差する部分となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るバックル1の平面図であり、バックル1は、一対の雄側部材10と雌側部材20から成る。図2、図3及び図4は雌側部材20の斜視図、底面図及び背面図であり、雌側部材20は、ケース体21と、ケース体21内に設置した板バネ24とから成る。なお、雄側部材10、ケース体21及び板バネ24はいずれも鋼製である。
【0015】
雄側部材10は一枚のプレートから形成され、ほぼ矩形状の基体11と、基体11から前方(図1において左方)に突出・延伸する二つの突片12とを有する。各突片12の先端部には、図5にも拡大して示すように、各突片12の内側辺12aから突片相互方向内側にわずかに拡張する被係止部13が形成されている。各被係止部13は、内側辺12aから突片相互方向内側への突出高が前方(図5において左方)に向かって次第に高くなった後、次第に低くなるように丸みが付けられている。
【0016】
雌側部材20のケース体21は、細長い矩形状の基板22と、基板22上に前方(図1において右方)のみを開放する箱を形成する箱体23とから成り、その前方の開放部は、雄側部材10の突片12を受け入れる突片受入口21aとなる。箱体23は一枚のプレートを折り曲げて形成され、上部23a、左右両側部23b及び後部23cを有する。ケース体21内部の奥行きは突片12の突出高とほぼ同じ寸法とされ、該内部の横幅は、各突片12の横幅より大きい寸法とされ、更に、該内部の高さは、突片12の厚さを若干上回り、受容可能な最小限の寸法よりは多少余裕のある間隔とされる。
【0017】
基板22と箱体23は、後述するように板バネ24が取り付けられた後、次のように一体化される。即ち、箱体23の左右両側部23bそれぞれから伸びる連結片23d(図3参照)を、基板22に設けた連結片通し穴22bから裏側に通した後、外側に折り曲げて、基板22の連結片受容部22cに受容させる。この連結片受容部22cは、基板22の裏側において連結片23dの厚さ分だけ陥没されており、その分表側が隆起する(図2の符号22c’参照)。また、これによって連結片23dは基板22の裏面と面一に収められる。更に、箱体23の後部23cの中央から下方に突出する突起23e(図3及び図4参照)が、基板22に設けられた切欠部22dに嵌入される。
【0018】
板バネ24は、図1の破線等でも示すように、基端部24aと、基端部24aの左右両端から斜め後方にそれぞれ延伸する延伸部としての板バネ本体24bとから成り、板バネ本体24bの後端部(24c)は、詳細は後述するが、雄側部材10の突片12の被係止部13を係止する係止部24c(図7参照)として機能する。なお、各板バネ本体24bのなす角度は90度以下に設定されている。板バネ24は、基端部24aから下方に突出する突起24d(図2及び図3参照)が、基板22に設けた穴22a(図3参照)に嵌合され、その後、上述したように基体22に箱体23が組み付けられることで、雌側部材20に一体化される。このように、ケース体21内における板バネ24は、突起24dと穴22aの嵌合のみで固定されるため、板バネを固着等する場合に比べ、雌側部材10の組立が容易になる。基端部24aは、ケース体21の突片受入口21aの中央部を塞ぐような形となり、そのため、ケース体21内の基端部24aの両側に突片13を受け入れ可能な空間が残される。
【0019】
また、雄側部材10の各突片12の被係止部13間の間隔は、各板バネ本体24b間の最大間隔(係止部24cでの間隔)より小さく、かつ最小間隔(基端部24aの間隔)より大きくなるように設定され、これにより、突片12が受入口21aからケース体21内に挿入されると、各被係止部13は各板バネ本体24bの前後端間の途中部分に接触することとなる。
【0020】
次に、以上のバックル1の使用方法を説明する。図6及び図7は雄側部材10を雌側部材20に連結する工程の概略説明図であり、便宜のため雌側部材20は、板バネ24を除き波線で表している。雄側部材10と雌側部材20を連結する場合、雄側部材10の突片12を、雌側部材20のケース体21内に突片受入口21aから挿入する。この際、各突片12の被係止部13は、上述したように各板バネ本体24bの前後端間の途中に当接し(図6)、これが障害となって突片12のそれ以上の進入を阻止する形となるが、更に力を加えて突片12を押し込むと、板バネ本体24bは、被係止部13によって突片相互方向内側に押し退けけられるように弾性変形し、これにより突片12の更なる進入が許容される。そして、被係止部13が板バネ本体24bの後端(係止部24c)を通過すると、板バネ本体24bが初期形状に復元し、係止部24cが、被係止部13を、突片12のケース体21外への抜脱方向に対し係止する(図7)。これによって雄側部材10と雌側部材20とは連結状態となる。
【0021】
上記の係止部24cと被係止部13の係合は、雄側部材10と雌側部材20の連結を解く際の抵抗となり、この抵抗を下回る力で雄側部材10と雌側部材20を互いに引き離そうとしても、当該連結は解除されない。一方、上記抵抗を上回る力でその引き離しを行う場合、丸みが付けられた被係止部13が係止部24cを内側に押しやって係止状態を解き、雄側部材10は雌側部材20から抜ける。
【0022】
図8は、既述の雌側部材20に対応させる別形態の雄側部材80を破断して示し、この雄側部材80の突片82は、突片相互方向内側に矩形状に拡張する被係止部83を有する。このような突片82を上記突片12と同様に雌側部材20のケース体21内に挿入して、雄側部材80と雌側部材20を連結した場合、この連結を解除しようとして雌側部材20から雄側部材80を引いても、矩形状の被係止部83では板バネ24の係止部24cに引っ掛かったままで、これらを内側に押しやることができず、被係止部83と係止部24cの係合は解けない。従って、雄側部材80と雌側部材20が一旦連結すると、これらを壊す以外に、この連結は解除されない。
【0023】
図9は、板バネの別形態を示し、この板バネ94は、基端部94aと左右の板バネ本体94bとから成る。各板バネ本体94bには、前端から後端(図において下から上)へ至る途中に、内側に屈曲する第1の段部95a及び第2の段部95bという二つの段が付けられている。かかる板バネ94を有する雌側部材に上述した雄側部材10を連結する場合、突片12の被係止部13を、板バネ本体94cの後端の係止部94cに対してのみならず、第1及び第2の段部95a、95bに対しても係合させることができ、この際、各係合の離脱抵抗は、第1の段部95a、第2の段部95b、係止部94cの順に高まる。これは、板バネ本体94cの内側への弾性変形量が、後端側へ行くほど増加するためである。このように被係止部13の係止を三段階で行うことができる結果、突片12のケース体内への挿入深度を三段階で調整することが可能となる。
【0024】
また、上記板バネ94に図8の突片82を対応させる場合、第1及び第2の段部95a、95bの段の付け具合(形状や角度)によって、第1の段部95a、第2の段部95b、係止部94cに対しそれぞれ係止解除不能に係合させたり、あるいは、第1及び第2の段部95a、95bは係止解除可能で、係止部94cのみ係止解除不能とすることもできる。なお、板バネ94の段部の数は、二つに限らず、一つでも三つ以上であってもよい。
【0025】
以上のバックル1は、雄側部材10(80)、基板21、箱体23及び板バネ24(94)という計4点のみの部品から構成され、構造が非常に簡単で、製造コストを低く抑えることができる。更には、これらを鋼製として強度、堅牢性、及び雄側部材と雌側部材間の連結力を高めつつ、コンパクト化・薄型化を図ることもできる。従って、バックル1は建材の部品として非常に好ましく、以下にその一使用例を示す。
【0026】
図10は、支柱101と支柱102を二つのバックル1(雄側部材80を使用)を用いて接合した状態を略示する。図11(a)及び(b)にも示すように、支柱101の相対向する一組の側面端部に、雄側部材80が、突片82のみ支柱101端面から突出するようにネジ止め等により固設される。また、雄側部材80に突き合わせる支柱102側部分には雌側部材20が固設される。そして、各雄側部材80と雌側部材20を連結することにより、支柱101と支柱102は接合される。ここで、雄側部材80の突片82は、矩形状の被係止部83を有し、板バネ24の係止部24cとの係止解除が不能であるため、雄側部材80は雌側部材20に対し嵌め殺しとなる。なお、支柱101、102の接合に雄側部材10を使用すれば、雌側部材20から離脱可能となるため、解体を予定した架設構造物にとって有利となる。
【0027】
上記の例では、雄側部材80の突片82が支柱101端面から突出するため、支柱101を支柱102に対し、l方向からは突き合わせることができても、t方向から上記突片82が邪魔になって突き合わせることができないような場合がある。このような場合は、雄側部材80の突片82を基部81に対し直角に曲げて成る雄側部材(図示せず)を用いて対応することができる。
【0028】
また、建屋(造体)の開口部に合わせた枠に雄側部材10又は雌側部材20を事前に取り付けておき、この枠をかくす支柱に雌側部材20又は雄側部材10を設けてこれを該枠に接合する例も考えられる。この場合、支柱が陳腐化等した場合にこれを容易に交換することができる。
【0029】
本発明のバックルは、図12に示すように、雄側部材10及び雌側部材20に例えば長穴14、25を設け、これら長穴等を介してベルト、サスペンダー、オーバーオール等の衣服を連結することにより、衣料用バックルとしても使用することができる。なお、図12では、便宜的に図1〜7のバックルと同様の参照番号を用いており、また、参照番号22’は、上記長穴25を設けるために雌側部材20に形成した基板22の延長部分である。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るバックルは、雌側部材の突片の受け入れを許容しかつ係止する構造がケース体内の板バネのみによって構成され、また、一旦連結された雄側部材と雌側部材の解除を許容するか否かの設計を、突片の被係止部又は板バネの突片係止部分の形状を変えるだけで行うことができる。そのため、雌側部材から雄側部材を離脱させるための手段として特別な部品及び機構を要することはない。従って、構造が非常に簡単であり、従来品と比べ、部品点数を大幅に削減し、製造コストを削減することができる。更には、雄側部材及び雌側部材を金属製として、堅牢性、強度、剛性を高めつつコンパクト化、薄型化を図ることが可能であり、建材の部品として有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバックルの平面図である。
【図2】雌側部材の斜視図である。
【図3】雌側部材の底面図である。
【図4】雌側部材の背面図である。
【図5】突片の拡大図である。
【図6】突片のケース体内への挿入途中の説明図である。
【図7】突片のケース体内への挿入完了時の説明図である。
【図8】雄側部材の別の例を示す破断図である。
【図9】板バネの別の例を示す平面図である。
【図10】バックルを建材の部品として使用例の説明図である。
【図11】図10の使用例における、雄側部材及び雌側部材の支柱への取付け状態の説明図である。
【図12】衣料用として使用するバックルを例示する平面図である。
【符号の説明】
1 バックル
10、80 雄側部材
11、81 基体
12、82 突片
13、83 被係止部
20 雌側部材
21 ケース体
24、94 板バネ
24b、94b 板バネ本体
24c、94c 係止部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結可能な一対の雄側部材と雌側部材から成り、
雄側部材は、基体と、基体から突出する二つの突片とを備え、各突片の先端部には、突片相互方向内側にわずかに拡張する被係止部が形成され、
雌側部材は、突片を受入口から受け入れ可能なケース体と、ケース体内に設置された板バネとを備え、
板バネは、ケース体内の斜め後方へと相互間隔が次第に広がるように延伸する左右一対の延伸部と、これら延伸部の前端部を連結する基端部とを有し、
各延伸部は、受入口からケース体内に挿入された各突片の被係止部に当接し、かつ突片の更なる進入に伴って突片相互方向内側に弾性的に押し退けられると共に、被係止部の通過によって該押し退けが解除されて被係止部を係止し、突片のケース体外への離脱に抵抗することを特徴とするバックル。
【請求項2】
前記各突片の被係止部が丸みのある形状である請求項1記載のバックル。
【請求項3】
前記各突片の被係止部が段形状である請求項1記載のバックル。
【請求項4】
前記延伸部による突片の被係止部の係止により、突片のケース体外への離脱が不能となる請求項3記載のバックル。
【請求項5】
前記板バネは、基端部に上方及び/又は下方に突出する一又は複数の突起を有し、前記ケース体は該突起を受け入れる穴又は凹部を有し、板バネのケース体内における固定が、当該突起と穴又は凹部との嵌合のみによって行われる請求項1〜4のいずれか記載のバックル。
【請求項6】
前記各延伸部に、突片の被係止部を係止可能な少なくとも一の段部を設ける請求項1〜5のいずれか記載のバックル。
【請求項7】
前記雄側部材は一枚のプレートから成る請求項1〜6のいずれか記載のバックル。
【請求項8】
前記雄側部材及び雌側部材は金属製である請求項1〜7のいずれか記載のバックル。
【請求項9】
前記一対の延伸部のなす角度が120度以下である請求項1〜8のいずれか記載のバックル。
【請求項10】
前記一対の延伸部がV字状に連結し、各延伸部の交差部が前記基端部となる請求項1〜9のいずれか記載のバックル。
【請求項1】
連結可能な一対の雄側部材と雌側部材から成り、
雄側部材は、基体と、基体から突出する二つの突片とを備え、各突片の先端部には、突片相互方向内側にわずかに拡張する被係止部が形成され、
雌側部材は、突片を受入口から受け入れ可能なケース体と、ケース体内に設置された板バネとを備え、
板バネは、ケース体内の斜め後方へと相互間隔が次第に広がるように延伸する左右一対の延伸部と、これら延伸部の前端部を連結する基端部とを有し、
各延伸部は、受入口からケース体内に挿入された各突片の被係止部に当接し、かつ突片の更なる進入に伴って突片相互方向内側に弾性的に押し退けられると共に、被係止部の通過によって該押し退けが解除されて被係止部を係止し、突片のケース体外への離脱に抵抗することを特徴とするバックル。
【請求項2】
前記各突片の被係止部が丸みのある形状である請求項1記載のバックル。
【請求項3】
前記各突片の被係止部が段形状である請求項1記載のバックル。
【請求項4】
前記延伸部による突片の被係止部の係止により、突片のケース体外への離脱が不能となる請求項3記載のバックル。
【請求項5】
前記板バネは、基端部に上方及び/又は下方に突出する一又は複数の突起を有し、前記ケース体は該突起を受け入れる穴又は凹部を有し、板バネのケース体内における固定が、当該突起と穴又は凹部との嵌合のみによって行われる請求項1〜4のいずれか記載のバックル。
【請求項6】
前記各延伸部に、突片の被係止部を係止可能な少なくとも一の段部を設ける請求項1〜5のいずれか記載のバックル。
【請求項7】
前記雄側部材は一枚のプレートから成る請求項1〜6のいずれか記載のバックル。
【請求項8】
前記雄側部材及び雌側部材は金属製である請求項1〜7のいずれか記載のバックル。
【請求項9】
前記一対の延伸部のなす角度が120度以下である請求項1〜8のいずれか記載のバックル。
【請求項10】
前記一対の延伸部がV字状に連結し、各延伸部の交差部が前記基端部となる請求項1〜9のいずれか記載のバックル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2004−183834(P2004−183834A)
【公開日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−353637(P2002−353637)
【出願日】平成14年12月5日(2002.12.5)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り
【出願人】(500315242)YKKニューマックス株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成14年12月5日(2002.12.5)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り
【出願人】(500315242)YKKニューマックス株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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