説明

バナナの貯蔵および輸送用バッグ

呼吸している農産物を包装するフィルムを開示する。フィルムは、約2%〜約22%のエチレン酢酸ビニル(EVA)を含み、フィルムの残りは、食用に安全なEVA適合性熱可塑性樹脂、例えば低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、およびそれらの材料の混合物、から選択される。そのフィルム材料から作られた、バナナなどの呼吸している農産物の貯蔵および輸送のためのバッグ、ならびに、そのバッグを利用してバナナ、アボカド、サラダ材料もしくは花などの呼吸している農産物を輸送および貯蔵する方法も開示する。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる米国仮特許出願第61/249,272号(Alfaro他、2009年10月7日出願)の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、呼吸している果物、野菜、サラダ材料(salad components)、および花を、貯蔵および輸送のために包装する分野に関し、特に、そのような目的で使用されるフィルムおよびバッグに関する。
【0003】
〔発明の背景〕
呼吸している農産物(例えば、アボカド、バナナ、マンゴー、料理用バナナ、パパイヤ、トマト、ベリー、石果、キノコ、豆もやし、ブロッコリー)を農場から小売店へ、そして最終的には消費者へと輸送することは、非常に手際を要するプロセスであり、新鮮さを保ち、熟しており、適正な期間に市販され得る高品質の果物および野菜を確実に得るために注意深く管理される必要がある。これは、熱帯気候で育ち、消費者にとって魅力的で、かつ購入後も依然として食用に適する妥当な貯蔵寿命が残っている熟成サイクル内の適切な時点で小売用の棚に置かれるよう、より穏やかな気候の土地まで長距離輸送されることをしばしば必要とする、バナナおよび他の果物で特に当てはまる。最終的に得られる結果として、輸送および貯蔵中に規定の貯蔵条件を確保するために、細心の注意を払わなければならなくなる。
【0004】
貯蔵条件は、バナナ周辺における規定の温度、湿度、および気体媒体組成により特徴付けることができる(この論考は、バナナに焦点を当てているが、呼吸している他の農産物、特に果物およびアボカドにも同様に適用可能である)。貯蔵条件が厳守されない場合、バナナは、例えば産物の成熟度の観点から、必要とされる状態で消費者に届けられず、すぐに腐ってしまう。企業は、そのような輸送、貯蔵、および成熟条件が確実になるよう、かなりの労力と費用を費やしている。例えば、運搬および貯蔵中、バナナは、概して、青い未成熟な状態で房として箱の中に包装される。これらの箱は、パレット上で積み重ねて組み立てられ、大きな運搬用コンテナに入れられる。積み込みおよび運搬プロセス中、13.33℃〜14.44℃(56°F〜58°F)の温度が概ね維持される。そのような温度で、バナナを、未成熟状態で長期間貯蔵することができる。
【0005】
成熟プロセスを開始するため、バナナの室温を、(果物および市場の状態に従って)約14.44℃〜約16.67℃(約58°F〜約62°F)の範囲で調節することができ、バナナ周辺の気体組成は、エチレンをその気体組成に加えることで変更され得る。エチレンと温度上昇との組み合わせは、成熟プロセスを開始するのに役立つ。もっと先で、バナナが流通機構まで運ばれると、バナナがあまりに早く成熟せず、腐らず、良好な市場および消費者状態に保たれるように注意を払わなければならず、また、消費者が購入前にバナナを見ることができるように包装しなければならない。
【0006】
典型的な輸送プロセスで達成可能である以上にバナナ(およびアボカド)の貯蔵寿命を改善および延長するために、変更されたパッケージングが使用されている。そのような一プロセスでは、輸送過程中の中間点で、バナナ(またはアボカド)を収容するバッグにエチレンを追加し、その後バッグを密封することにより、これを扱う。輸送中の、この追加の密封プロセスにより、プロセスに時間と費用が追加される。変更された大気包装(modified atmosphere packaging)の要件では、包装される産物周辺の気体媒体の変化、およびそれらの市況の維持の双方をもたらす、特別なパッケージを作り出すことが必要とされる。
【0007】
したがって、目的は、食用に適する好適な段階にとどまる保管寿命を最大限にすると共に好ましい食用特性を維持するように、バナナ(または任意の他の呼吸している果物もしくは野菜)を輸送することである。言い換えれば、望ましい効果は、バナナの食用特性を損なわずに、バナナの貯蔵寿命を最大にすることである。バナナの輸送、貯蔵、および成熟条件を整える目的で、過去にパッケージが開発されてきた。そのようなパッケージの例を以下に示すが、それらは、利用するのが比較的複雑かつ高価である傾向がある。本発明は、当技術分野で一般に使用されるものと比べて非常に効果的で単純かつ低価格のアプローチを使用して、定められた目標を達成することにより、この問題に取り組むものである。
【0008】
2001年6月13日公開のEPO特許出願公開EP752378、「Controlled Atmosphere Packaging For Fruit And Packaging Method」は、果物、特にバナナを包装する方法を定めており、この方法は、少なくとも1つの未成熟果物が中に入った密閉バッグを含み、そのバッグは、厚さ20〜50μm(20〜50ミクロン)のポリマー材料フィルムで作られており、変更雰囲気(modified atmosphere)で満たされている。ポリマー材料は、低密度ポリエチレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene teraphthalate)、および他の材料であってよい。変更雰囲気は、2〜20%の酸素(容量)、6〜13%の二酸化炭素(容量)、および0.1〜1.5%のエチレン(容量)を含み、残りは窒素である。
【0009】
2000年1月11日に付与されたDe Moorの米国特許第6,013,293号、「Packing Respiring Biological Materials With Atmosphere Control Member」は、果物および野菜、ならびに他の呼吸している生物材料の貯蔵において必要な気体組成を確実にすると考えられるパッケージについて記載している。このパッケージの一部である選択的気体透過性膜は、他の気体、特に二酸化炭素およびエチレンより低い割合で酸素を運ぶ。バナナ貯蔵のための包装にこのような膜を使用することは、バナナの成熟に最適な条件を確実にすると考えられるが、輸送および成熟プロセスにかなりの費用が加わる。輸送費用は、果物のような安い品目を取り扱う際には負担する(absorb)のが特に困難であることに注意されたい。
【0010】
2003年4月15日発行のClarke他の米国特許第6,548,132号、「Packaging Biological Materials」は、密封コンテナ、呼吸している生物材料、およびコンテナ内の気体媒体を含むパッケージを定めている。コンテナは、酸素および二酸化炭素に対して比較的不透過性である壁を有し、コンテナ内側に雰囲気制御要素を備えている。制御要素は、気体不透過性孔のネットワークを有する、ポリマーマトリックスの形態をした微小孔フィルムと、そのフィルム上に塗布されたポリマーコーティングと、からなる気体透過性膜を含む。このパッケージは、呼吸している強い生物材料にとって好ましい、コンテナ内側での気体媒体の発生を確実にすると考えられるが、実施するには比較的高価である。
【0011】
2008年1月10日公開のForsyth他の米国特許出願公開第2008/0008793号および2008/0008794号は、呼吸している農産物、特にバナナの成熟期間および小売貯蔵寿命を延ばす方法を定めている。これらの出願は、1〜6重量%の酸素と3〜10重量%の二酸化炭素とを気体媒体に含み、狭く定められた範囲内で酸素と二酸化炭素との特定の割合をさらに有するものとして、バナナの包装に最適な雰囲気を定義している。
【0012】
2001年2月20日に付与されたNir他の米国特許第6,190,710号は、最大で500μm(500ミクロン)の厚さと、38°Cおよび85〜90%の相対湿度で約1.5g mm/m/日を超える水蒸気透過性と、を有するプラスチック包装材料を提供することにより、農産物を保存する方法を定めており、これによって、その材料を使用して農産物を包装する場合、材料の表面には、凝縮が全くないか、またはほとんどなくなる。この特許は、この材料を利用したパッケージを定義しており、そのパッケージは、4〜20%の酸素および0.5〜17%の二酸化炭素を含む雰囲気を含む。
【0013】
2005年12月1日公開のMirの米国特許出願公開第2005/0266129号は、バナナなど、腐敗しやすい食品の成熟速度を開始および制御するためのパッケージおよび保存プロセスを定めている。このパッケージは、穿孔されたポリマーパッケージであり、中間成熟段階への成熟を著しく遅延させないように果物がその成熟段階を進んでいく際にパッケージ内の雰囲気を制御しつつ、成熟を遅延させ、それにより、その中間成熟段階を過ぎて食品の貯蔵寿命を増大させると考えられている。パッケージ内の雰囲気は、10%未満の酸素、5〜20%の二酸化炭素を含有し、成熟、流通、または貯蔵プロセスの少なくとも一部の期間において、70%超の相対湿度を有すると考えられる。
【0014】
そこで、本発明は、バナナおよびアボカドなどの腐敗しやすく、呼吸している農産物製品のための、改善された輸送フィルムおよびバッグを提供し、これらは、サプライチェーンにおいて新鮮さが保たれ、黄色果物の寿命(yellow fruit life)が延びて販売時点での収縮が減り、成熟プロセスおよび成熟の均一性に悪影響を与えずに果物の原産地で一部の農産物に対してパッケージが密封され得るように、気体透過性を制御するメカニズムを提供する。このバッグは、微小孔が開けられていてよく、一実施形態では、エチル酢酸ビニル(ethyl vinyl acetate)とポリエチレン樹脂とのブレンドで作られて、約2%〜約22%のエチル酢酸ビニルを含有する最終フィルムを形成する。このバッグは、エチレンガス処理中における最適な必須気体濃度、ならびに販売場所における運搬およびバックルーム(backroom)の状態を保つことによって、黄色果物またはすぐに食べられるもの(ready-to-eat)の貯蔵寿命を増大させる。このタイプのバッグは、任意の腐敗しやすい呼吸している農産物製品に適用され、その青い状態および黄色の状態での貯蔵寿命(green and yellow shelf life)を増大させることができる。このバッグは、果物の乾燥を低減し、それにより、果物の新鮮さを改善し、パッケージ内での重量損失を低減する。バッグはまた、サラダ材料および花と共に使用されてもよい。結局、バッグは、原産地で密閉されてよく、成熟処置中にエチレンガスを移動させ(すなわち、バッグは、いくつかの適用については成熟処置中に開けられる必要がなく)、これは、プロセス全体において大きな利点である。本発明を以下でさらに詳細に説明する。
【0015】
〔発明の概要〕
本発明は、呼吸している農産物を包むフィルムに関し、このフィルムは、約2%〜約22%のエチレン酢酸ビニル(EVA)を含み、フィルムの残りは、食品に安全なフィルムバッグ(food-safe film bags)を形成するのに使用され得る、エチレン酢酸ビニルと適合性のある任意のポリマー熱可塑性樹脂材料、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、およびこれらの混合物、から選択される。使用されるエチレン酢酸ビニルの正確なパーセンテージは、包装サイズ、フィルム厚さ、農産物の種類、貯蔵時間、輸送要件、および必要な黄色期間(yellow life)などの要因によって決まる。
【0016】
本発明はまた、そのようなフィルムから作られた、呼吸している農産物輸送用のバッグにも関する。本明細書で使用される「バッグ」とは、通常は管状構造−底部シールを備え、通常インフレーションフィルムチューブ押し出しプロセス(blown film tube extrusion process)によって可撓性熱可塑性樹脂から作られるコンテナを指す。特に、バッグは、矩形の頂部シートおよび矩形の底部シートを含み、これらのシートは、それらのエッジのうちの少なくとも3つに沿って互いに接合され、頂部シートおよび底部シートの少なくとも一部は、約2%〜約22%のエチレン酢酸ビニルを含み、かつ残りの部分が食用に安全なEVA適合性熱可塑性樹脂、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、およびそれらの混合物から選択される、フィルムから作られている。
【0017】
本発明は、バナナなど、呼吸している農産物を輸送する方法にも関し、この方法は、前記に定めたフィルムの中に農産物を包むか、または前記に定めた1つまたは複数のバッグの中に農産物を入れる工程と、農産物を原産地から目的地まで輸送する工程と、を含む。一実施形態では、農産物(例えばバナナ)をバッグの中に入れた後であるが、それを輸送する前に、バッグの第4のエッジが密封される。
【0018】
本明細書に記載するパーセンテージおよび割合はすべて、別段指定されない限り「重量による(by weight)」ものである。
【0019】
〔発明の詳細な説明〕
本発明は、バナナなど、呼吸している農産物の輸送および貯蔵用のバッグ、ならびに、そのバッグを使用してそのような農産物を輸送する方法を定める。本発明はまた、バッグを作成するのに使用されるか、あるいは別様に農産物を包装する(例えば、農産物をフィルムに包むか、または農産物をトレーの上またはパッケージの中に置き、それをその後フィルムで覆う)のに使用される、特に定められたポリマーフィルムも包含する。このバッグおよびプロセスにより、バナナは、熱帯地方における産出地から、密封されたバッグに入れられて輸送される。このことは、バッグを最初は開いた状態で輸送し、その後、輸送中のもっと遅い時点で密封する必要がなく、一方でバナナを航路中(in route)またはもっと後で変更雰囲気下において成熟させる点で、バナナの取り扱いを非常に単純化する。バッグは、エチレンに対し透過性であり、エチレンは、成熟を適切な速度で生じさせることができる。さらに、バッグ、および定められたプロセスにより、バナナは、さらに長い間黄色く保たれ(すなわち、バナナの貯蔵寿命が長くなり)、果物の水分損失および重量損失が減少する。最終的な結果として、果物は消費者にとって非常に良好な食用特性を有する。
【0020】
バナナなど、呼吸している農産物を包むのに使用され得る、本発明のフィルムは、約2%〜約22%のエチレン酢酸ビニル(EVA)を含み、フィルムの残り部分は、食用に安全なEVA適合性熱可塑性樹脂材料、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、またはそれらの材料の混合物を含む。エチレン酢酸ビニル材料は、フィルムにおける正しいレベルの気体透過性を達成するために重要である。フィルムは、典型的には、約2%〜約22%(重量で)、好ましくは約10%〜15%、最も好ましくは約12%、のエチレン酢酸ビニル成分を含む。フィルムの残り部分は、食用に安全な適合性熱可塑性樹脂材料、例えば、ポリエチレン(PE)材料、特に低密度ポリエチレン材料、または、さらに好ましくは線状低密度ポリエチレン材料を含む。それらの材料はそれぞれ、当技術分野で既知の、製造および使用特性をバッグに与える。それらの材料の混合物を使用することもできる。ポリエチレン材料は、主に加工目的でフィルムに含まれ、フィルムの押し出し特性を可能にし、かつ改善する。炭酸カルシウム(CaC0)、水酸化カルシウム(Ca(OH))、または任意の他のC0吸収物質を、EVA/PE樹脂ブレンドの一部の代わりとして使用して、バッグの有効性を高めることができる。超低密度ポリエチレンをポリマー混合物に使用することもできる。
【0021】
フィルムの厚さも重要である。フィルムが薄すぎる場合、押し出すのが困難であるが、フィルムが厚すぎると、フィルムの気体透過性に悪影響が及ぼされ、パッケージ内の雰囲気が、果物の運搬および成熟の観点で問題となり得る。フィルムは、典型的には約0.0127mm〜約0.127mm(約0.5ミル〜約5ミル)の厚さであり、フィルムの一実施形態は、約0.0127mm〜約0.0508mm(約0.5ミル〜約2ミル)の厚さを有し、フィルムの特定の実施形態は、0.0127mm(0.5ミル)の厚さである。フィルムは、押し出しによるなど、従来の方法で形成される。バッグは、インフレーションフィルム押し出し成型(管状フィルムプロセスとも呼ばれる)などの、当技術分野で周知のプロセスを使用して、フィルムから形成される。フィルムは、バッグとして使用される必要はなく、輸送および/または貯蔵中、農産物を包むのに使用されてもよく、あるいは、農産物をパッケージまたはトレーに入れて、そのパッケージまたはトレーを、その後フィルムで覆ってもよい。
【0022】
本明細書に記載するフィルムは、酸素、二酸化炭素およびエチレンに対して透過性であるが、微小孔をオプションとしてフィルムに含めて、フィルムから作製されるパッケージ内に収容される雰囲気を調節および最適化することができる。例えば、フィルムの微小孔を使用して、そのようなパッケージ内の酸素レベルを調節することができる。酢酸ビニルおよびポリエチレン成分に加え、フィルムは、加工用添加剤、例えば、スリップ添加剤および粘着防止添加剤を、技術分野で確立済みの従来のレベルで含むことができる。例えば、フィルムは、最終包装要件に従って、生分解性を高める添加剤、二酸化炭素およびエチレン吸収材、並びに顔料を含むことができる。粘着防止添加剤により、プラスチック層が互いにくっつくのが妨げられる。スリップ添加剤は、プラスチックバッグがさらに容易に開くのを助け、品目を滑らかにスライドさせて入れることを可能にする。
【0023】
前述したように、フィルムを使用して、本発明の輸送バッグを形成することができる。そのような輸送バッグの例を、本出願の図1〜図5に示す。これらのバッグは、典型的には、矩形の頂部シートおよび矩形の底部シートを含み、これらのシートは、それらのエッジのうち3つのエッジの少なくとも一部に沿って互いに接合され(好ましくは、3つのエッジ全体に沿って互いに接合され)、頂部シートおよび底部シートの少なくとも一部は、前述したフィルムから形成されている。
【0024】
本明細書で使用される用語「矩形(rectangular)」は、その特定の幾何学的定義(すなわち、直角な4つの辺、それぞれ長さが異なる2つの対になっている)に限定されず、頂部シートおよび底部シートの形状が、互いに適度に合致している限り、正方形、ならびに任意の他の四角形の(4辺の)形状を含むことを意図している。本発明のバッグを形成する際、頂部シートまたは底部シートの少なくとも一部を、定められたフィルムで作製する。好適な実施形態では、頂部シートおよび底部シート双方の少なくとも一部を、フィルムで作製し、さらに好適な実施形態では、頂部シートおよび底部シート全体をフィルムで作製する。
【0025】
本明細書で定めるバッグを使用して、呼吸している農産物、好適にはバナナ、を保持、輸送および/または貯蔵する。典型的には、バッグは、約45.36g〜約27.22kg(約0.10〜約60ポンド)の果物を保持するようなサイズである。一実施形態では、バッグは、約113.40g〜約22.68kg(約0.25〜約50ポンド)の果物を保持する。そのためには、バッグの各エッジの長さは、概して約7.62cm〜132.08cm(約3インチ〜約52インチ)である。バッグのサイズは、包むべき農産物の種類および量によって決まる。バッグの長さは、典型的には、約20.32cm〜132.08cm(約8インチ〜52インチ)であり、幅は、約7.62cm〜101.6cm(約3インチ〜40インチ)である。バッグの側部のエッジのうち少なくとも3つは、典型的には、互いに結び付けられてバッグを形成する。シートは、任意の既知の従来プロセス、例えばヒートシール、によって結び付けられ得る。一実施形態では、頂部シートおおび底部シートは、3辺で結び付けられてバッグを形成する。各辺は、その長さ全体にわたって結び付けられる。次に、開口端部を通してバッグ内へバナナを置くことができる。開口端部は、任意の既知の方式で、例えば、ジップロック閉鎖(zip lock closure)で、あるいは、例えば包装ステーションで、バッグに結び目を作るか、またはワイヤもしくはプラスチックの閉鎖具(closure)、輪ゴムもしくは接着片を使用するか、または、ヒートシーラーを使用することで、密封され得る。次にバッグを、原産地から所望の目的地まで運搬するため、輸送ボックスに入れる。バッグを、輸送前に密封してもしなくてもよく、農産物は、中間地点または最終目的地に到着した際に密封される、開いたバッグに入れて輸送されてもよいことが、理解される。
【0026】
前記に定義したポリマー材料、およびバッグの構造は、バナナ用のバッグにおいて適切な雰囲気(特に、酸素、二酸化炭素およびエチレンに関して)を提供するために選択される。よって、パッケージ内の酸素レベルを調節するため、例えば微小孔をフィルム材料に使用することができる。いくつかの実施形態では、フィルムは、微小孔なしで使用されてもよい。使用の際、そのような微小孔は、バッグを構成する頂部シートおよび底部シートのうち一方または双方に作られてよい。好ましくは、1シート当たり、約1〜約50個のピンホールを含む約1〜約100個のピンホールがある(ピンホールは、約0.25mm〜約2.0mmの直径を含む、約0.10mm〜約12.5mmの直径を有する)。一実施形態では(図1を参照)、頂部シートおよび底部シートはそれぞれ、2個のピンホールを含む(各シートが、約0.37m(約4平方フィート)のフィルムを構成する)。図2は、頂部シートおよび底部シートそれぞれに26個のピンホールを含む実施形態を示す(各シートは、約0.91m(約9.75平方フィート)のフィルムを構成する)。図3は、頂部シートおよび底部シートそれぞれに18個のピンホールを含む実施形態を示す(各シートは、0.84m(9平方フィート)足らずのフィルムを構成する)。図4は、頂部シートおよび底部シートそれぞれに10個のピンホールを含む実施形態を示す(各シートは、約0.39m(約4.25平方フィート)のフィルムを構成する)。樹脂材料、バッグおよび微小孔のサイズ(双方とも、数および配置に関して)は、バナナの黄色貯蔵寿命を最適化する、バッグ内の雰囲気を提供するように選択される。孔の数および配置は、孔の直径にも関連し、所望の雰囲気をバッグ内側で達成する。バッグの材料は、酸素、二酸化炭素およびエチレンに対する透過性を提供すべきであり、目標は、バナナの成熟とバッグの開封との間の、少なくとも相当部分の時間にわたり、バナナを収容した密封バッグ内の雰囲気を、約2%〜約8%の酸素および約3%〜約10%の二酸化炭素の範囲に保つことである。
【0027】
最後に、本発明は、呼吸している農産物を輸送する方法を含み、この方法は、農産物を前述した1つまたは複数のバッグに入れる工程と、農産物を生産地点から目的地まで輸送する工程と、を含む。
【0028】
本明細書で使用される「生産地点(origination point)」(「原産地(point-of-origin)」としても知られる)は、移動(trip)全体の起点、または移動のいくつかの個々の区間(legs)のうちの1つの起点を指すように使用され得る。同様に「目的地」は、輸送ルートに沿った最終目的地または中間目的地を指すように使用され得る。輸送ルートは、複数の運搬手段による複数の輸送区間を含むことができ、制御された温度および/または湿度条件下にあってよい貯蔵期間も含むことができる。よって、例えば、バナナを、コスタリカのバナナ農園で包装して、その後、トラックで海港に輸送することができ、そこで、バナナを船に積み込み、その船がバナナを、例えば米国(例えば、ミシシッピ州ガルフポート)の輸送港へ運び、そこで、バナナをトラックに貯蔵するかまたは積み込むことができ、そのトラックが米国中の様々な小売流通センター(例えば、オハイオ州シンシナティ)へ、そして最終的には個々の食料品店へとバナナを運び、食料品店で、消費者にバナナが販売される。このようなシナリオでは、行程全体の起点はバナナ農園で、最終目的地は、小売店もしくは消費者の家庭と理解することができる。しかしながら、個々の区間はそれぞれ、例えば、個別区間の起点がガルフポート(すなわち米国の輸送/受け取り港)であり、その区間の目的地がシンシナティ(すなわち食料品店チェーンの流通センター)であると考えることもできる。
【0029】
本発明の輸送方法の一例では、輸送される農産物はバナナであり、各バッグは、約45.36g〜約27.22kg(約0.10〜約60ポンド)のバナナを収容している。バナナは、そのようなバッグに入れられる。あるケースでは、開いたバッグに入れた果物でいっぱいのボックスを、パレットに載せ、パレットをコンテナの中に積み込む。この時点で、果物は、エチレンガスで処理されて、制御された方式で成熟プロセスを開始できるが、必ずしも必要とは限らない。エチレン処理する場合、これは、エチレンを開いたバッグに加え、その後、流通センターでバッグを密封することにより、達成される。多くの場合、バッグは、事前にエチレン処理をせずに密封される。輸送時点でバッグを密封できることは、本発明の重要な態様である。輸送時点でバッグを密封することにより、輸送プロセスが単純になり、後でボックスを開けて、その時点でバッグを密封することが不要となり、これはまた、バナナからの水分損失を最小限にする。しかしながら、バッグを輸送時点で密封しなくてもよく、バッグは、中間輸送時点で、目的地で、密封されてもよく、または、まったく密封されなくてもよいことを強調しておく。
【0030】
フィルムはエチレン透過性なので、バッグをエチレン雰囲気にさらすことによりバッグを密封した後であっても、成熟プロセスを開始するためにバナナをエチレンにさらすことができる。例えば、バッグは、包装および輸送時点で密封されて、流通センターまで青いまま輸送されてよく、流通センターで、果物は、(密封されたバッグを通じて)エチレンでガス処理されて、成熟プロセスを開始する。あるいは、エチレンによる成熟は、船のコンテナ内で、または、市場に到着した際に陸上で、開始してもよい。バッグは、酸素、二酸化炭素およびエチレンに対して透過性であり、バナナ輸送の少なくとも一部の期間における、密封されたバッグ内の雰囲気は、約2%〜約7%の酸素と、約3%〜約10%の二酸化炭素と、を含有している。特定のニーズによっては、バッグは、開いたまま輸送されてよく、必要な場合、流通センターでエチレンガス処理した後で密封されてよいことにも、注意されたい。
【0031】
本出願で説明したフィルム、バッグおよびプロセスは、他のタイプの農産物と共に使用されるよう構成されてよい。例えば、アボカドの運搬について、アボカドを1.67〜4.44℃(35〜40°F)で貯蔵し、バッグは、含まれる雰囲気が、アボカドの成熟とバッグの開封との間の期間の少なくとも一部分にわたり、約6%〜約13%の酸素と、約2%〜約7%の二酸化炭素と、を含むように作られる。図5は、アボカドの包装および運搬に特に有用な、本発明のバッグを定める。さらに、フィルム、バッグおよびプロセスは、例えば、サラダ材料および花を貯蔵および運搬するのにも使用され得る。
【0032】
〔実施例〕
本発明のバッグは以下のように作られる。
【0033】
押し出しプロセス
未加工のプラスチック材料(raw plastic material)を、ペレット形態で押し出し機の中に送り込む。プラスチックは、加熱された胴部(heated barrel)内側の回転ねじにより前方へ運ばれ、摩擦および熱により軟化する。軟化したプラスチックは、次に、「バブル(bubble)」と呼ばれる中空チューブの形状をした円形ダイスを通じて、上方へ押しやられる。このプロセスは、「インフレーションフィルム押し出し成型」として知られる。フィルムは、12%(重量で)のエチル酢酸ビニルを含み、残りは、低密度ポリエチレンであり、フィルムは、約0.0127mm(約0.5ミル)の厚さを有する。これは、チューブがダイス上にて空気で拡張し、上部のニップロール(nip rolls on top)により潰れる、連続したプロセスである。フィルムのチューブまたは「ウェブ」は次に、取り外しローラー(takeoff rollers)により連続的に丸められる。
【0034】
変換プロセス
インフレーションフィルム押し出し成型プロセスにより得られたフィルムのロールは、バッグコンバーター機器の中に送られ、ここで、チューブが、その幅にわたってヒートシールされ、バッグの底部を形成し、特別なダイカットが、フィルムに穴を開け、フィルムを貫通して微小孔を作り、その後、フィルムは、さらに横断して切断されて、開口部(バッグの口)を形成する。仕上げられたバッグは、機器処理の最後に収集され、個々のパッケージに包装される。バッグおよび微小孔は、図4に示すとおりである。
【0035】
バッグの活用
いったん果物を包む準備ができたら、バッグを開き、ボックス底部の構成要素の内側で中心に置く。次に、包装業者は、特定の各包装システムについて推奨される包装SOPに従って、バッグの中に果物を包む。最終的な製品の要件に応じて、バッグは、包装時点で(熱帯地方で)密閉されてよく、あるいは、バッグは、輸送中開いたままにされて、市場で密封されてもよい。バッグを熱帯地方で密封する場合、いったん果物を包装したら、バッグの残りのプラスチックは、バッグを密閉するため、バッグの頂部に集められる。バッグは、ヒートシーラーを使用して密封されてもよく、または、結び目を作るようにして折りたたまれてよく、その結び目を、接着テープで、または輪ゴムによって縛り付ける。いったんバッグを閉じると、ボックスカバー構成要素が、頂部に置かれ、最終的なボックスが積載エリアに送られ、ここで、ボックスはパレットに載せられ、パレット貨物を形成する。これらのパレットは、コンテナに詰め込まれ、市場へと輸送される。密封バッグ内の果物は、輸送の過程で(例えば、流通センターで)エチレンにさらされ、成熟プロセスを開始することができる。
【0036】
〔実施の態様〕
(1) 呼吸している農産物を包装するフィルムにおいて、
約2%〜約22%のエチレン酢酸ビニル(EVA)を含み、
残りは、食用に安全なEVA適合性熱可塑性樹脂から選択される第2の樹脂を含み、
前記フィルムは、約0.0127mm〜約0.127mm(約0.5ミル〜約5ミル)の厚さを有する、フィルム。
(2) 実施態様1に記載のフィルムにおいて、
前記第2の樹脂は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、およびそれらの混合物から選択される、フィルム。
(3) 実施態様2に記載のフィルムにおいて、
前記フィルムを貫通する微小孔を含む、フィルム。
(4) 実施態様2に記載のフィルムにおいて、
約12%のエチレン酢酸ビニルを含み、
前記第2の樹脂は、線状低密度ポリエチレンを含む、フィルム。
(5) 呼吸している農産物を輸送するためのバッグにおいて、
矩形の頂部シートおよび矩形の底部シートを含み、
前記矩形の頂部シートおよび矩形の底部シートは、それらのエッジのうち少なくとも3つに沿って互いに接合されており、
前記頂部シートおよび前記底部シートの少なくとも一部が、約2%〜約22%のエチレン酢酸ビニル(EVA)を含み、かつ残りが食用に安全なEVA適合性熱可塑性樹脂から選択される第2の樹脂を含む、フィルムから作られる、バッグ。
【0037】
(6) 実施態様5に記載のバッグにおいて、
前記第2の樹脂は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、およびそれらの混合物から選択される、バッグ。
(7) 実施態様6に記載のバッグにおいて、
前記頂部シートおよび底部シート全体が、前記に定められたフィルムから作られる、バッグ。
(8) 実施態様7に記載のバッグにおいて、
約20.32cm〜132.08cm(約8インチ〜約52インチ)の長さであり、約7.62cm〜101.6cm(約3インチ〜約40インチ)の幅である、バッグ。
(9) 実施態様8に記載のバッグにおいて、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムは、約0.0127mm〜約0.127mm(約0.5〜約5ミル)の厚さを有する、バッグ。
(10) 実施態様9に記載のバッグにおいて、
前記第2の樹脂は、線状低密度ポリエチレンを含む、バッグ。
【0038】
(11) 実施態様10に記載のバッグにおいて、
約10%〜約15%のエチレン酢酸ビニルを含む、バッグ。
(12) 実施態様11に記載のバッグにおいて、
前記シートのうち一方または両方は、前記フィルム材料を貫通する微小孔を含む、バッグ。
(13) 実施態様12に記載のバッグにおいて、
1枚のシート当たり、約1〜約100個の微小孔を含み、各微小孔は、直径が約0.1〜約12.5mmである、バッグ。
(14) 実施態様12に記載のバッグにおいて、
前記フィルムは、約12%のエチレン酢酸ビニルを含む、バッグ。
(15) 呼吸している農産物を輸送する方法において、
前記農産物を実施態様1に記載のフィルムに包む工程と、
起点から目的地へ前記農産物を輸送する工程と、
を含む、方法。
【0039】
(16) 呼吸している農産物を輸送する方法において、
前記農産物を、実施態様6に記載の1つまたは複数のバッグに入れる工程と、
起点から目的地へ前記農産物を輸送する工程と、
を含む、方法。
(17) 実施態様16に記載の方法において、
前記農産物は、バナナである、方法。
(18) 実施態様17に記載の方法において、
前記バッグの第4のエッジは、前記バナナが前記バッグに入れられた後、かつ輸送前に密封される、方法。
(19) 実施態様18に記載の方法において、
前記バナナは、前記バッグを密封する前にエチレンでガス処理される、方法。
(20) 実施態様18に記載の方法において、
前記バナナは、前記バッグを密封した後、エチレンでガス処理される、方法。
【0040】
(21) 実施態様18に記載の方法において、
前記バッグは、輸送の少なくとも一部の期間における、バナナの前記密封されたバッグ内の雰囲気が、約2%〜約7%の酸素と、約3%〜約10%の二酸化炭素と、を含むように、作られる、方法。
(22) 実施態様18に記載の方法において、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムは、約0.0127mm〜約0.127mm(約0.5〜約5ミル)の厚さを有する、方法。
(23) 実施態様22に記載の方法において、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムの第2の樹脂は、線状低密度ポリエチレンを含む、方法。
(24) 実施態様23に記載の方法において、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムは、前記フィルムを貫通する微小孔を含む、方法。
(25) 実施態様24に記載の方法において、
前記バッグは、1枚のシート当たり、約1〜約100個の微小孔を含み、各微小孔は、約0.1〜約12.5mmの直径を有する、方法。
【0041】
(26) 実施態様23に記載の方法において、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムは、約12%のエチレン酢酸ビニルを含む、方法。
(27) 実施態様16に記載の方法において、
前記農産物は、アボカドであり、
前記バッグは、輸送の少なくとも一部の期間における、アボカドの前記密封されたバッグ内部の雰囲気が、約6%〜約13%の酸素と、約2%〜約7%の二酸化炭素と、を含むように、作られる、方法。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の代表的な輸送バッグの平面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の平面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の平面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態の平面図である。
【図5】特にアボカドを運搬するように構成された、本発明の実施形態である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼吸している農産物を包装するフィルムにおいて、
約2%〜約22%のエチレン酢酸ビニル(EVA)を含み、
残りは、食用に安全なEVA適合性熱可塑性樹脂から選択される第2の樹脂を含み、
前記フィルムは、約0.0127mm〜約0.127mm(約0.5ミル〜約5ミル)の厚さを有する、フィルム。
【請求項2】
請求項1に記載のフィルムにおいて、
前記第2の樹脂は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、およびそれらの混合物から選択される、フィルム。
【請求項3】
請求項2に記載のフィルムにおいて、
前記フィルムを貫通する微小孔を含む、フィルム。
【請求項4】
請求項2に記載のフィルムにおいて、
約12%のエチレン酢酸ビニルを含み、
前記第2の樹脂は、線状低密度ポリエチレンを含む、フィルム。
【請求項5】
呼吸している農産物を輸送するためのバッグにおいて、
矩形の頂部シートおよび矩形の底部シートを含み、
前記矩形の頂部シートおよび矩形の底部シートは、それらのエッジのうち少なくとも3つに沿って互いに接合されており、
前記頂部シートおよび前記底部シートの少なくとも一部が、約2%〜約22%のエチレン酢酸ビニル(EVA)を含み、かつ残りが食用に安全なEVA適合性熱可塑性樹脂から選択される第2の樹脂を含む、フィルムから作られる、バッグ。
【請求項6】
請求項5に記載のバッグにおいて、
前記第2の樹脂は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、およびそれらの混合物から選択される、バッグ。
【請求項7】
請求項6に記載のバッグにおいて、
前記頂部シートおよび底部シート全体が、前記に定められたフィルムから作られる、バッグ。
【請求項8】
請求項7に記載のバッグにおいて、
約20.32cm〜132.08cm(約8インチ〜約52インチ)の長さであり、約7.62cm〜101.6cm(約3インチ〜約40インチ)の幅である、バッグ。
【請求項9】
請求項8に記載のバッグにおいて、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムは、約0.0127mm〜約0.127mm(約0.5〜約5ミル)の厚さを有する、バッグ。
【請求項10】
請求項9に記載のバッグにおいて、
前記第2の樹脂は、線状低密度ポリエチレンを含む、バッグ。
【請求項11】
請求項10に記載のバッグにおいて、
約10%〜約15%のエチレン酢酸ビニルを含む、バッグ。
【請求項12】
請求項11に記載のバッグにおいて、
前記シートのうち一方または両方は、前記フィルム材料を貫通する微小孔を含む、バッグ。
【請求項13】
請求項12に記載のバッグにおいて、
1枚のシート当たり、約1〜約100個の微小孔を含み、各微小孔は、直径が約0.1〜約12.5mmである、バッグ。
【請求項14】
請求項12に記載のバッグにおいて、
前記フィルムは、約12%のエチレン酢酸ビニルを含む、バッグ。
【請求項15】
呼吸している農産物を輸送する方法において、
前記農産物を請求項1に記載のフィルムに包む工程と、
起点から目的地へ前記農産物を輸送する工程と、
を含む、方法。
【請求項16】
呼吸している農産物を輸送する方法において、
前記農産物を、請求項6に記載の1つまたは複数のバッグに入れる工程と、
起点から目的地へ前記農産物を輸送する工程と、
を含む、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、
前記農産物は、バナナである、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法において、
前記バッグの第4のエッジは、前記バナナが前記バッグに入れられた後、かつ輸送前に密封される、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法において、
前記バナナは、前記バッグを密封する前にエチレンでガス処理される、方法。
【請求項20】
請求項18に記載の方法において、
前記バナナは、前記バッグを密封した後、エチレンでガス処理される、方法。
【請求項21】
請求項18に記載の方法において、
前記バッグは、輸送の少なくとも一部の期間における、バナナの前記密封されたバッグ内の雰囲気が、約2%〜約7%の酸素と、約3%〜約10%の二酸化炭素と、を含むように、作られる、方法。
【請求項22】
請求項18に記載の方法において、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムは、約0.0127mm〜約0.127mm(約0.5〜約5ミル)の厚さを有する、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法において、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムの第2の樹脂は、線状低密度ポリエチレンを含む、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法において、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムは、前記フィルムを貫通する微小孔を含む、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法において、
前記バッグは、1枚のシート当たり、約1〜約100個の微小孔を含み、各微小孔は、約0.1〜約12.5mmの直径を有する、方法。
【請求項26】
請求項23に記載の方法において、
前記バッグを作るのに使用される前記フィルムは、約12%のエチレン酢酸ビニルを含む、方法。
【請求項27】
請求項16に記載の方法において、
前記農産物は、アボカドであり、
前記バッグは、輸送の少なくとも一部の期間における、アボカドの前記密封されたバッグ内部の雰囲気が、約6%〜約13%の酸素と、約2%〜約7%の二酸化炭素と、を含むように、作られる、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−507302(P2013−507302A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533222(P2012−533222)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/051042
【国際公開番号】WO2011/043992
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(504250532)チキータ ブランズ エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】