説明

バブル化工法により提供されるバブルドリンク

【課題】本発明は,バブルドリンクまたは泡を誘導する技術などといわれる新概念の食品摂取方法に関するものである。本願で提供されているバブルドリンク方式の食品および飲料摂取方法は新たな形態の食品文化を創出すると予想でき,本願で泡(バブル)とは様々な大きさの泡細胞(Foam Cells)の集合体を称する用語であって,泡細胞は使用された材料が粘性により泡細胞膜の捕獲段階,成長段階,維持段階などに段階別機能が行われるように調節されなければならない。
【解決手段】本願発明は,生命体の健康維持または改善のために摂取できるように提供される食品を固体,液体,気体の三つの複合状態で存在する摂取対象飲食物を泡構造に変換させ,バブルを飲む新概念のバブルドリンクの食品摂取方法を提供することを目的をする。このような目的を持つ製品を実現するために,気体供給源としてガス飽和水溶液を用い,ガス溶出の触媒物質の乾燥食品粉末の反応過程を材料設計,例えば,ミスッカルや穀物粉末の表面に吸着力を保存するための糖結晶粉末で材料設計を実施して,バブルコロイドに急激に発泡されるように調節してバブル化工法を実現した。本願発明の効果は,有用な目的の気体を食品と共にバブル形態の飲料に転換して飲めるように提供され,バブルを新鮮な状態で長期間維持でき,既存の気泡発生飲料の場合はいやな刺激とお腹の不具合を感じることがあったが,本願のバブルドリンク飲料は,不必要な刺激とお腹の不具合を解消すると共に,相当量の気体のスムーズなのど越しが可能なため,お腹の具合がよく効果的なガスの摂取と作用が可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,バブルドリンクまたは泡を誘導する技術などと言われる新概念の食品摂取方法に関するものである。
【0002】
特に,本発明は,一種の企画発明であって,生体での作用性が優れるようにする目的で,飲食物,すなわち食品と飲料水を泡形態に変化させ,相当量の気体を効果的に摂取するための方法に関するものである。
【0003】
バブルドリンク(Bubble Drink)の用例は本願の説明のために組合わせた用語であって,摂取のパターン,泡化誘導現象と過程および/または製造されたバブル飲料などの様々な用途で用いられる。
【0004】
本願のバブルドリンク製品は,「ガス飽和飲料」と「コロイド分散状の飲食濃縮液」の二種類の主要機能物質を即席加工して飲む形式の物質摂取方式を採り,生命体の健康維持および改善など様々な目的として用いられる機能性飲料であって,バブルドリンク形態で摂取すると消化器官内部への特定気体の流入を極大化することができると共に,気体のやわらかいのど越しを実現してガスの摂取効率を高める効果を有する。
【0005】
現在の酸素,窒素,二酸化炭素,水素,アルゴンなどの気体で構成された地球の大気環境は,化石燃料の過多消費による二酸化炭素の増加によって過去とは極めて違った様相の気体分圧分布を有し,温度および気圧変化が新たな平衡状態に転移している。近年,数世紀間に進行してきたこのような現象は何よりも敏感な生体の恒常性の反応システムに悪影響を及ぼすことにより,過去の20世紀には成人病と呼ばれる高血圧,糖尿,肥満,癌,免疫能力の低下などの病気が蔓延しており,現在はこのような現象が,子供たちや自然の動植物の生態系にまで悪影響を及ぼしていることが事実である。
【0006】
したがって,このような転換期にある地球の環境下で健康を維持するためには,大気の構成を考慮して生体内の分圧を調節できる新しい方式の飲食料品を摂取する方法として,気体を消化器官内部へ引き入れることができる泡を利用した食料品を開発する必要がある。
【0007】
特に,二酸化炭素は現在の地球温暖化の主な原因とされており,単に産業廃棄物の状態で排出するだけで,急速に増加している趨勢の変化を現在の産業構造では期待できないと考えられる。
【0008】
このような問題,すなわち,大気の二酸化炭素の分圧増加による生体の機能低下問題と地球温暖化問題を解決し,大気の迅速な平衡状態を誘導するには,二酸化炭素の循環系を迅速に形成できるように,二酸化炭素をフィードバック(Feedback)させる新概念の食飲料産業を発展させ,循環の輪を産業的に付加することが原因を解消する一つの適切な方案になると考えられる。これは飲食物に空気を捕獲する泡を発生させて一緒に摂取する方法を実現させれば簡単に問題点を解決することができる。
【0009】
一方,泡を発生させる既存飲料の例としては,気体に圧力を加えて(低温加圧方式)水溶液状態で混合して飲む炭酸飲料水(ソーダ水飲料)と,発酵飲料の製造過程で発生する圧力によって,気体を泡コロイド状態で摂取する生ビールなどが挙げられる。
【0010】
しかしながら,このような既存形態の飲料は,常温の大気圧に露出する場合,大部分の溶解した気体が水溶液から分離して泡を発生させることもあるが,実際摂取する内容物の大部分は飲料水溶液であって,気体や泡自体を飲むためのシステムを有していなかった。
【0011】
なお,既存方式の飲料は,製造過程や摂取環境の条件下で,部分的に泡が発生するとしても泡を飲むことが主な目的ではないため,本発明で規定する厳格な意味での「バブルドリンク(Bubble Drink)」ではない。
【0012】
一方,従来技術より泡(Foam)形態の食品についての研究資料を調べると,Food Emulsions and Foams(Based on the proceedings of an International Symposium organised by the Food Chemistry Group of The Royal Society of Chemistry at Leeds from 24th〜26th March 1986;Edited by Eric Dickinson,Procter Department of Food Science University of Leeds,England)のReportでWhipped Creamを中心に考察したことがある。
【0013】
また,比較的最近の資料としては,Colloid-Polymer Interactions(Edited by Paul L. Dubin and Penger Tong,Deverloped from a symposium sponsored by the Divisions of Polymer Chemistry,Inc.,and of Coloid and Surface Chemistry at the 203rd National Meeting of the American Chemical Society,San Francisco,Calfornia,April 5〜10,1992/ACS Symposium Series 532)のReportでParticulate,Amphiphilic,and Biological Surfacesの特性を扱っている。
【0014】
このような分野の研究において重要な基礎原理は,既にコロイドと界面化学の研究で長い間の歴史を持って行われて,現代高分子化学分野を開くことになった主な理論として裏付けられて使用されてきたことが分かる。
【0015】
コロイドと界面活性剤(改訂版,工学博士クック・ユンファン他3人,1997.3.5)のコロイドの定義と関連して,コロイド粒子の特性に関する説明では,「したがって,コロイド溶液中の微粒子はいかなるものでも物質の種類と無関係な分散状態であり,大きさだけ制限されていて厳密ではないが,大部分1nm〜1μm(1nm;10-7cm,1μm;10-4cm)の範囲にあることが知られており,これをコロイド分散系と呼ぶ。」と記述しており,分散粒子の大きさと関連して「表1-4の分散粒子の大きさ」においては「サスペンション」,「コロイドサスペンション」,「溶液」という用語の差異点を説明している。
【0016】
本発明で適用例として応用される物質の場合,基本的に提示した物質のミスッカル(きな粉やはったい粉など穀物を炒った粉の総称)はサスペンション状(10,000Å以上)であり,牛乳のような食品は一部がコロイドサスペンション状(10〜10,000Å以上)であり,砂糖は溶液状(1〜10Å)のコロイドを構成する。
【0017】
したがって,分散粒子の大きさによって本発明のバブルドリンクを生成する目的のコロイド溶液にはこの三つのタイプが共存する「複合コロイド」と規定でき,コロイドの性質上,材料の成分よりは材料の大きさによって物理化学的性質が左右されるため,材料の性状は複合コロイドという用語の定義によって当然広範囲な材料を包括することから別途の付加説明が必要ないと考えられる。
【0018】
しかしながら,牛乳に砂糖は円滑に混合されるが,ミスッカルの場合,単純に混合すると,固まりが発生するだけでなく,長期間放置しておくと砂糖粒子が全て溶解してしまい,ミスッカルの凝集および沈殿現象が起きながら水分を吸収して膨らみ,粉末接触面の静電気力を失うと共に微細な気泡が離脱し切って,材料上に時間に応じる反応過程プログラムを内蔵する余地がなくなる。
【0019】
しかしながら,本発明で提示してるバブル化工法の手順に従って加工すると,このような問題が解決されて「即席で」食品濃縮液がバブルドリンクの反応過程プログラムを内蔵した(Reserved or Potentiated)類似高分子を分散させたゾル(Sol)形態のコロイド溶液に準備される。
【0020】
一般に,泡を発生する一般飲料と本願で意味する「バブルドリンク」飲料間の概念差は次の通りである。
【0021】
一般飲料の場合は,飲料の製造過程上,泡が製品生産のための副産物として発生したり,視覚的あるいは味覚的な効果のために泡生成物が用いられているが,最終摂取段階において飲料の摂取形態は液体状態であり,最終摂取段階において摂取対象物の味の変化や質の操作の目的で新しい成分を添加したり,嗜好によってあつらえ(custom made)型や注文型(custom order)で操作できる環境と条件を有さないことから,本願の「バブルドリンク(Bubble Drink)」の過程とは異なる。
【0022】
例えば,清涼飲料の泡は視覚的な効果とシュワーとスパークする清涼感を与える機能を発揮し,ビールの泡は発酵過程の副産物であり,アイスクリームは舌触りを滑らかにするために人工的に微細泡構造を提供する結果物に過ぎない。
【0023】
しかし,本願で開示している新概念のバブルドリンク方式の泡飲料の場合は,発泡を促進させる粉末触媒形態で飲食物を1次加工した後,これを複合コロイド溶液の形態で2次加工した濃縮液を作り,2次加工濃縮液を気体を含む飽和水溶液に反応させ,全ての反応物を泡形態の構造に変換させ,泡の中の気体と共に体内に摂取することにより,泡を摂取することが「バブルドリンク」の概念である。
【0024】
すなわち「バブルドリンク」は固体,液体,気体の三つの複合状態で存在する摂取対象物質を泡の構造で製造して飲用させる即席食品である。本発明は製造過程の段階毎に軽微なトラブルも発生しないと共に,機能性物質の成分を豊富に含有させることができるため,優れた嗜好性と安定性を備えると同時に,さらに副作用がないなどの利点がある機能性物質をバブル形態で含有する機能性食飲料となる。
【0025】
全ての形態の飲食と飲料を対象として加工と摂取の実施が容易な共通分母に該当する摂取パターンを企画して考案したもののため,実際に誰でも本発明の基本事項の要件を満たすと,いかなる組成変化を有する飲食や飲料でも実生活の様々な環境の影響力の下で「固体,液体,気体の三つの複合状態で存在する摂取対象物質を泡の構造で製造して飲み込む即席食品」のバブルドリンクの形態で摂取が可能である。本発明のように相変化を伴う熱力学的且つ量子力学的な特性が強い発明の場合は,完全に同一特性を有する結果物が決して得られないだけでなく,飲食物の摂取環境は実験室とは異なり操作できないため不安定性と変化を内包しており,そのような環境的システムの中で物理化学的に安定した物質の飲食物の摂取方法に関する発明であれば,むしろ,多様且つ包括的な日常の環境でも当該発明の実施に対する一貫性を確保できる形態でなければならないため,このような本発明の特性と趣旨を最大限に見知し,基本原理に対する技術資料や実験データ,および実施例によって本願の技術思想を開示する。
【背景技術】
【0026】
本願で提供されるバブルドリンク方式の食品および飲料摂取方法は新しい形態の食文化を創出すると予想され,本願における泡(バブル)とは泡細胞(Foam Cells)の集合体を称する用語であって,泡細胞は使用された材料が粘性により泡細胞膜の捕獲段階,成長段階,維持段階などで段階別機能が行われるように調節される。
【0027】
本願では,泡細胞を調節するためにコロイド水溶液方式の分散触媒法の原理が利用でき,本願で望む泡細胞を得るために下記条件を設定する。
【0028】
一,バブルドリンク食品の摂取過程を気体と液体(飲料)と固体(飲食粉末)を最終段階で泡形態に転換させて摂取し,ガス飽和飲料に食品濃縮液を触媒として適用させて泡を形成させた後に摂取する。
【0029】
二,バブルドリンク食品の製造過程でCOガスや酸素ガスなど人体に適用する目的の気体を飽和させた気体飽和飲料を準備する(既存の生産製品を用いることができる)。
【0030】
上記条件を満たした上で,穀物粉末を糖蛋白質と複合構造のゲル(Gel)化された形態の複合コロイド形態で作った後,ゾル(Hydrosol or Organosol)化して食品濃縮液を製造するため,穀物材料にガス溶出触媒機能を付与することができる。
【0031】
ガス溶出触媒機能をより具体的に説明すると,穀物粉末に糖結晶粉末を吸着させて加工するため,穀物粉末の表面吸着ポテンシャルを最終反応時までコロイド水溶液状に保存させ,泡発泡機能および泡安定化機能を付与するために材料の加工と適切な配合方式によって材料構成に反応過程を段階別に保存し,時間差を利用して連鎖的に発現させる方法で反応過程プログラムを材料上に内蔵することができる。
【0032】
発泡機能とは,牛乳蛋白質の発泡誘導特性を穀物粉末のゲルコロイドに付加してゾルコロイドに製作する時に牛乳の量を調節することにより,発泡の粒度と泡の持続時間を制御する機能を言い,泡安定化機能とは,気体水溶液を構成された材料と段階別に接触させることにより,牛乳の粘性発揮の第1段階,微粒子型糖結晶粉末の迅速な溶解と分散により溶液の弾性を強化させる粘性発揮の第2段階,ミスッカルの濡れによる澱粉糊効果によって粘性が発揮される第3段階で,段階別粘性発揮効果を実現し,発生した泡の消滅時間を延長させることによって泡状を安定化させることを言う。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0033】
本願発明は,生命体の健康維持,または改善のために摂取できるように提供される食品を固体,液体,気体の三つの複合状態で存在する摂取対象飲食物を泡の構造に変換させて,泡を飲む新概念のバブルドリンクの食品摂取方法を提供することを目的とする。
【0034】
本願のバブルドリンクは,食品や飲料を利用したバブル化工法(Bubbling Engineering)を開示して身体に有益で,且つ適した成分を選択および調節することによって,個人の好みによりあつらえ型や注文型で製品の特性化を実現したバブルドリンクを提供することを目的とする。
【0035】
より具体的に,本願で提供されるバブルドリンクの泡は直径が2mm以下のセル(Cell)からなる微細気泡の集合状態が,少なくとも2〜5分程度セル併合や破裂なしで大部分の気泡がそのまま維持され,また常温常圧で容器を傾けて流す間にもこのような泡の状態が80〜90%以上持続して清涼感を感じ,ゆっくり時間的余裕を持ってカップやグラスで望む味と香りを加味した泡状のやわらかいのど越しを実現する泡を飲むことができるバブルドリンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0036】
本願の技術思想をより具体的に述べる。
【0037】
このような概念の製品を実現するために気体供給源としてガス飽和水溶液を用い,ガス溶出の触媒物質の乾燥食品粉末の反応過程を材料設計,例えば,ミスッカルや穀物粉末の表面に吸着力を保存するための糖結晶粉末で材料設計を行って,バブルコロイドに急激に発泡させるように調節する材料設計がなされる。
【0038】
また,泡形成過程を段階別に進行させる手続きを反応材料の構造上に反応過程のプログラムを内蔵するための手段として,例えば,‘[(ミスッカル+糖成分が含まれた顆粒粉末および/または砂糖粉末+粉末添加剤)+牛乳滴+牛乳+液状添加剤]’+‘気体飽和飲料'のプログラムを適用して使用する。
【0039】
また,乾燥食品の微細粉末を反応触媒として用い,複合コロイド形態の分散媒として用いるために分散および拡散誘導体で糖結晶粉末を水化物結晶化(アモルファス結晶)する技術を利用する。
【0040】
水化物結晶化技術は,例えば,牛乳滴を傾斜面を有する穀物粉末基本体(ミスッカル+糖結晶粉末+粉末添加剤)の上に転がして牛乳を穀物粉末に浸透させた後,ゲル状態の丸薬状に製作する技術を言う。
【0041】
ゲル状態の丸薬状に製作した後に牛乳を追加してゾル化し,類似高分子溶液形態の食品濃縮液(ゾルコロイド基本体)を完成する。このように溶出気体の瞬間捕獲技術を獲得する方式によりバブル化工程を開発して,バブルドリンクのための泡製造技術(バブル化工法)を発明するに至った。
【0042】
本願のバブル化工法の技術思想は多様な実験を通じて塩,デンジャン(韓国の伝統豆味噌),醤油,清麹醤(チョングッチャン)粉末,ヨーグルトなどの発酵食品,炭の粉(charcoal powder),花粉,蜂蜜,タバコ(灰)粉末,野菜酵素材料,鮮食材料(parched food materials),生食材料(uncooked food materials),食物繊維(dietary fiber),澱粉,ドライアイス,コーヒー,紅参,緑茶,ハーブ,各種健康食品および健康補助食品,風邪薬や各種疾患により医師や薬剤師が処方および提供する洋薬材,顆粒,エキス,せんじ汁,丸薬,粉末の形態で提供される漢方薬材など人間が食用可能な有用な食品添加物もバブル化工法により加工して摂取できることを確認した。
【0043】
本願のバブル化工法を適用するために着香材や各種気体,液体二酸化炭素などの添加物は第1段階で,粉末状の添加物は第3段階で,などのプログラムの手順にしたがってコロイド状の添加物などを実施段階別によく配合した後,これらの混合物を全てコロイドに急激に発泡させる触媒として機能させると共に,発生した気体を泡の中に瞬間捕獲できることを確認した。
【0044】
したがって,ゾルコロイド溶液(sol colloidal solution)の分散質と分散媒と添加物質を適切に配合構成して,現代人の食生活に使用するほとんどの食品組成範囲内で目的とする形態の泡を得ることができるため,各配合成分の特性によって1〜3秒の範囲で直径1〜2mm以下の泡状に膨張した後,約3〜5分間維持することができ,また容器を傾けて泡の95%以上を一回に飲むことができ,飲んだ後ゲップをしないということを確認し発明を完成するに至った。
【0045】
これを実施する効果的な材料を構成するために,韓国の伝統的な食べ物のミスッカルと糖成分が含まれた顆粒粉末および/または砂糖粉末と牛乳の混合物を,体積比でミスッカル:糖:牛乳=1:1:2の配合比で加工することにより,主なコロイド成分として得られ,その他にも食品の嗜好および要求に応じて粉末の混合および製造方法によって泡の温度,機能性,便宜性,持続性などが調節できることを確認した。
【0046】
粉末の混合方法は,ロールミル(Roll Mill)などの単純粉砕混合,遠心分離混合,コロイドミル(Colloid Mill)および/または風洞(wind tunnel)を利用した混合や気流分類による混合方法などが用いられ,これらの手順を応用補完するためにドライアイスと炭の粉を先にミスッカルに混合した後,糖結晶粉末を混合させる方式でコロイド粒子を適した大きさの微細で且つ均一な状態に調節できる。
【0047】
例えば,ミスッカルは約100μm以下の微細粉末にして提供し,糖結晶粉末は10μm以下の粉末にして,ミスッカル粉末が全て10μm以下の糖結晶粉末の混合付着物に転換されるように調節でき,水によく溶けるため迅速な分散を誘導する分散誘導体として糖結晶の微粒粉末成分を均一な状態で配合することにより分散質を構成し,このための分散媒として牛乳を選択し,蛋白質エマルジョンコロイド溶液の基本体上に分散媒を分散させる方法を創案して,複合コロイド液状で材料上に反応過程プログラムが内蔵された食品濃縮液を製造することができた。
【0048】
したがって,本願は固体状で提供される飲食物を微細粉末として得,これを泡状に変換形成させて,泡飲料(バブルドリンク)食品としての機能を最適化することに成功した。上記のように玄米,大豆,蕎麦,鳩麦などの繊維素が豊富で,非水溶性の植物性ステロールを抽出して煩雑に別途混合する必要がない位に活性的な状態で含有しているミスッカルのような穀物粉と,牛乳などの天然食品で構成して配合した泡形成物質を開発し,発生した気体を滞留させて維持する「バブル化工程」技術を活用すると,圧力だけを利用する既存の炭酸水よりさらに効率的に気泡を発生させることができるだけでなく,発生した気体が全ての溶液をバブル化させ,比較的長時間泡状態で維持でき,特に,発生した気泡を微細な状態に維持することによって,舌触りの良さと共に含有気体成分の大部分を飲用することができる効果を有する。
【0049】
特に,泡形成物質の食品粉末の加工や反応時の含有成分を需要者の要求に応じて様々に調節でき,需要者の好みと要求によりコーヒーや各種食用茶を入れたり漢方薬粉末を入れ,あつらえ型や注文型で製品供給が可能であり,操作が簡単で様々な機能性飲料の特性を容易に実現することができる。
【0050】
なお,特定目的のための治療用飲料または健康飲料(healthy drink)或いはダイエット飲料,芳香飲料などその他の機能性飲料としての役割と味を強化するために,適切な機能性成分を添加して使用でき,発酵などの技法をさらに適用すると機能性発酵バブルドリンク(バブルヨーグルト)などの応用食品の製作も可能で,様々な食品文化を実現して新しい産業上の付加価値と共に,より向上した人生の価値を創出できる有用な発明である。
【0051】
本願において,親水性穀物粉末のコロイド分散を利用して微細泡を作り出す工法をバブル化工法(Bubbling Engineering)と称して使用し,より具体的には,親水性を有する穀物の粉末を蛋白質エマルジョンコロイド溶液上に二重的に分散させ,エマルジョン-サスペンションの複合コロイド溶液状態に作った食品濃縮液をCOガスやOガスやその他人体に無害なガスを気体,液体および/または固体状に分散および/または飽和させた気体飽和水溶液に瞬間反応させて,内容物全体を直径2mm以下の泡に変化させる技術であって,この技術は,泡に飲める流動性を付与し,泡の移動時にも泡の消滅が遅れるように調節して容易に泡の構造を調節する技術である。
【0052】
本願で開示しているバブル化工法は,望む気体が溶解した気体飽和溶液をガス飽和飲料に準備する第1段階と,
溶解した気体を水溶液状態で急激に溶出させるガス溶出触媒の役割をするように天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末(Parched Cereal Powder)の湿度を5%未満に維持し,100μm以下から10μmまで,10μm以下から1μm以下まで,1μm以下から1μm単位まで,粒度別に分類された形態で再加工したバブルドリンク用ミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains for Bubble Drink)を準備する第2段階と,
クリスタルロイド(Crystalloid)の特性を有した物質中で,置換,拡散,分散誘導体として機能する低分子構造である単糖や少糖類の結晶体および/または顆粒結晶を直径10μm以下の粒子状態で微細粉末加工して,第2段階で提供された穀物粉末と風洞で混合および吸着した後,気流分類して均一な状態で粒度を調節する第3段階と,
上記第3段階で,望む製品の機能性を付与するために添加物質を微細粉末形態で加工した後,穀物粉末と共に風洞で混合および吸着させる方法で混合してコロイド分散媒に準備する段階を含む。
【0053】
エマルジョン-サスペンション形態のコロイド溶液物質をコロイド基本体(Colloid Reserve Vessel)として使用するため,その基盤の上でバブルドリンクのための食品濃縮液を作れるようにコロイド基盤の分散維持および泡安定化剤の機能を行うことができるように準備する第4段階と,
ガス飽和溶液と触媒粉末(ミスッカル+糖結晶粉末+添加物粉末)の反応時に粉末材料が迅速に拡散されるように,コロイド基本体上に触媒粉末を徐々に分散させるための手段としてコロイド基本体を傾斜面上の粉末上に転がして落下させ(Dripping & Rolling),コロイド溶液を浸透させることによって得られる「ゲル化された複合コロイド状態の丸薬状」に製作して準備する第5段階と,
上記第3段階によって準備されたコロイド分散媒をコロイド基本体(本願の実施例では牛乳を使用する)と混合する過程で微細気泡セルを生成できる粘性発揮効果の機能(コロイド基本体の量を調節して気泡の数と大きさを調節することを意味する)と,形成された泡飲料の状態を常温常圧で長期間持続させることができる蛋白質発泡効果→糖結晶分散効果→澱粉糊効果の3段階からなる粘性発揮効果の機能を反応段階別に付与できるように,コロイド基本体を追加しながら粉砕したり,回転撹はんさせたり,または渦流撹はんさせる過程を経た後,再度ゾル(Sol)状態のコロイドに準備する第6段階と,を含んでなり,上記第6段階では望む機能を付加するために添加物を補強することができる。
【0054】
一般的な飲料摂取状況の常温常圧で自然な方式でガス飽和飲料と食品濃縮液を混合して迅速に撹はんする段階では,バブルドリンク飲料に転換する時に体積が増えるので,十分に大きい容器を準備し,底部に上記段階で準備して製造したゾルコロイド状態の食品濃縮液を先に入れ,その上にガス飽和飲料を注ぐことから,自由落下による運動エネルギーをガス溶出および分散媒拡散の初期誘導力(Initiating Driving Force or Triggering Energy)に機能させることによりバブルを形成させる第7段階と,
徐々に味わいながらバブルドリンク飲料を摂取する第8段階に分けて説明することができる。
【0055】
本願でバブルドリンク(Bubble Drink)飲料の製造において核心的な技術思想は次の技術要素を含む。
【0056】
1) 天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末(ミスッカル,Parched Cereal Powder)の湿度を5%未満に維持し,100μm以下から10μmまで,10μm以下から1μm以下まで,1μm以下から1μm単位まで,粒度別に分類された形態で再加工したバブルドリンク用ミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains for Bubble Drink)を準備する技術を含み,
2) コロイド基本体上でガス溶出触媒の粉末分散質の撹はん時(1次分散),当該分散媒の目標反応物のガス飽和飲料の反応時まで(2次分散)吸着力保存のために,コロイド基本体の水分との接触結合を制限する糖結晶粉末の水分トラップ効果によって穀物粉末の水分吸着の潜在力を保存する技術を含み,
3)糖(クリスタルロイド)の結晶粉末と乾燥穀物粉を風洞で共に飛ばして表面吸着力と静電気力を利用して吸着させる方法で混合加工して,物質の水溶液への侵透性と,気体との置換性,そして気泡膜の粘性強化方法を適用する技術を含み,
4) クリスタルロイド粉末を準備する段階においてコロイド分散媒の構造を複合的に設計して混合反応時に置換,拡散,分散の段階別に反応が添加物の目的により制御されるように糖結晶粉末の粒度を複合的(100μm〜1nm)に選択する方法で設計して構成し,これらの水化物をエマルジョン-サスペンションコロイド基本体上でゲル状態で生成した後,ゾル状態で希釈することにより,ゲルコロイドの構造を時間の経過によって凝集熟成させる技術を含み,
5) 微細な構造で気体を溶出させた後,直ぐ粘性がある発泡溶液を製造する技術であって,蛋白質エマルジョンコロイドに穀物粉と糖の水化物結晶を浸透させ,蛋白質の構造に付着させて類似高分子状態を誘導した後,ガス運搬体に露出させると,糖の結晶粉末とガス成分を互いに交換して直ぐ蛋白質基本体に微細気泡セルの発泡を誘導する技術を含み,
6) コロイドを急激に反応させるための曝気トリガー(trigger)で自由落下および渦流混乱(vortex turbulence)を適用することにより,落下高さと量を調節してバブルコロイドのエントロピーの増加速度を調節すると同時に,気体飽和飲料に無重力状態を付与して自由落下中に均質な微細発泡を行う技術を含み,
7) 既に発泡した状態の微細気泡セルが融合しなく,発泡した状態で気泡内部へ余分のガスを継続捕集し,適切な大きさの泡になるように誘導する技術を含み,
8) 適切な泡の状態で安定されるように3段階にわたって段階別に粘性を強化する技法を含んでなる。
【0057】
上記の技術要素を基にバブルドリンク飲料を提供するために次のように適切な材料の選択と加工および配合過程を開発した。
【0058】
微細な気泡を形成するためには,気体溶出が速い速度で激烈になされなければならなく,気泡が大きくなる前に液体しずく内に直ぐ捕獲した後維持されなければならなく,吸着力の強い微細粉末が水溶液に触媒として適用される場合は,水溶液に溶解した気体を速い速度で発泡させて激烈に排出させる原理を利用し,天然食品として吸着力が非常に強い水分含有量5%未満の乾燥させた穀物の微細粉末のミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains)と,10μm以下に微細に粉砕した糖の結晶粉末を1:1の体積比で混合付着したものを加工して気体溶出のための触媒分散材料に製造した。
【0059】
コロイド状態になった時,穀物材料は非常に強い粘性を有し,発生した気体を長時間捕獲できるようにもち米粉の配合率をガス飽和水溶液の材料に応じて調節することで,粘度を調節し,最終段階の蛋白質基本の濃縮コロイドへの配合過程を通じて粘性の発揮段階を次のように3段階にした。
【0060】
粘性発揮の第1段階:親水性がある糖の結晶とコロイドの基本体を構成する牛乳の粘性は,微細な気泡の形成期に粘性を発揮して気泡が発生する際にすぐ微細な気泡の粘膜を形成した後,外部空気との1次的な遮断膜を形成することにより発泡ガスを保護し純粋に維持する。
【0061】
粘性発揮の第2段階:糖分が気泡の粘膜に沿って急速に溶解拡散され,穀物粉末の拡散を誘導し,多量の気体を脱出させると同時に微細気泡が適切な大きさの泡に成長できるように弾性を付与する。
【0062】
粘性発揮の第3段階:コロイド分散液を構成する炒った穀物の微細粉末が水と十分に作用する時間を有すれば,澱粉糊としての効能を発揮して既に発生した微細な気泡を長時間維持する粘性を発揮する。
【0063】
したがって,本願の実施例では,バブル形成触媒剤としての最終物質のエマルジョン+サスペンション形式の複合コロイドのバブルドリンク食品濃縮液を日常生活周辺の天然食品から手軽に提供することができる。これを再度下記のように理解しやすく要約した。
【0064】
なお,触媒粉末粒子の作用時はガス溶出反応の対象である飽和溶液と接触する反応を速い速度で提供する必要があり,粉末状態で水溶液にばら撒いたり混ぜたりすると,固まりや遊離現象が起きて効果的な触媒の役割ができなく,反応時間と泡の大きさを均一に調節しにくくなる。
【0065】
また,物理的な力で撹はんする場合は,煩雑なだけでなく泡の状態にも影響を及ぼして飲料の質が落ちる可能性があるため,触媒の作用媒質を操作して反応手順を調節できるように,反応材料の特性中に反応過程をプログラム化しておけば,すなわち,自然に反応が連続的に起きるように材料の構成を設計できて,使用が容易であり,望む特性を付与するために微細粉末の触媒反応形態を水溶液と類似したコロイド溶液状態で維持するようにした。
【0066】
先ず,気泡の大きさを微細に調節するためにバブルドリンクの触媒として用いられるコロイド粒子の大きさと,構成分布を気体運搬体(ガス飽和飲料)の特性により最適の状態で調節し,水溶液と作用する場合は分散と拡散がさらに活性化するようにコロイド構造を複合的な多層構造物の分散状に誘導して,吸着ポテンシャルが維持されるように構成した。
【0067】
このために,コロイド溶液の基本体物質で健康食品であり,蛋白質エマルジョンコロイド液状の形態からなる牛乳を分散媒として用い,牛乳と微細粉末が混合された時にコロイド状態への拡散が良好に維持されるように微細粉末の二倍程度の牛乳を使用し,砂糖のような親水性でありながらも溶解率が非常に高い糖の結晶粉末を均一な微粒子状態で加工した微細粉末と共に均一に配合して撹はんするため食品保存性を高め,また水溶液との反応時に水分の侵透性と溶媒の中への拡散性を高め且つバブル化を実現するために下記5段階のメカニズムを適用した。
【0068】
第1段階:牛乳の中の蛋白質エマルジョンコロイド液状の水分と結合していた糖結晶粉末の水化物成分が気体運搬収容体に接触することから,糖結晶水化物が消失されるが,消失された糖結晶分子の場所であった空間に収容体から遊離した気体が置換され,牛乳の蛋白質成分によって最初に気泡セルを形成した後膨らみ,このように形成された初期状態の気泡は外部空気との1次遮断膜を形成し,追加に発生した泡の成長を保護し誘導する役割をする段階,
第2段階:食品濃縮液が気体運搬収容体に均一に接触して反応し,且つ穀物粉末粉を囲んでいる糖の結晶水化物が水分を吸収して収容体の中に急速に拡散される段階,
第3段階:糖が溶解および拡散され,穀物粉末を共に分散させて収容体全体にわたって気体を溶出させることによって急激に微細気泡を発生させる段階,
第4段階:穀物粉末の成分が水を吸収し,且つ気体をさらに離脱させ,溶液の弾性を増加させて気泡を成長させる段階。
第5段階:コロイド状態で水分との接触が制限された穀物粉末が十分な量の水を吸着すると,澱粉糊のように接着性(もち米成分の強化)を有するが,これによる粘性が発揮されて泡フィルムの耐久性を強化し,飲料を摂取し終わるまで泡を維持させる段階を持つ。
【0069】
したがって,上記方式で設計されたコロイド溶液の製造過程に適切な内容物を添加し,水溶液との激烈な混合過程を通じて飲料の味,香り,機能を調節し強化が非常に容易である。
【0070】
すなわち,ガス運搬体の特性を調節することよりも泡形成触媒を調節することがさらに効果的且つ容易であり,特に泡はキシリトールのような香りを長期間保存できるだけでなく,摂取後にも口腔に長時間の芳香作用が可能なため,芳香機能を有するダイエット飲料を製作するのにバブルドリンク以上効果的な手段はないと判断できる。
【0071】
また,コロイド粒子の分散媒と水溶液の分散質の基本体物質にどのような物質を添加するかにより人の様々な嗜好を反映できるだけでなく,飲料に芳香成分,健康食品要素,または治療用成分(風邪薬,血液循環剤,高血圧治療用飲み薬,水虫治療用飲み薬など)などの特別な保健および薬理機能性を混合し調節して服用することが非常に簡単に提供できる。
【発明の効果】
【0072】
本発明の効果は,泡形態の飲料を飲めるように提供でき,泡を新鮮な状態で長期間維持でき,既存の気泡発生飲料の場合はいやな刺激とお腹の不具合を感じることがあったが,本願のバブルドリンク飲料は不必要な刺激とお腹の不具合を解消すると共に,舌触りまたはのど越しが良いため,お腹の具合がよく効果的なガスの摂取が可能になる。
【0073】
また,本願はカロリーがない気体を少量の飲食と共に摂取することにより,のどの渇きと食欲を解消し,肥満,糖尿などの予防および治療のためのダイエット食品として使用でき,泡は香りを長期間保存するだけでなく,摂取後にも口腔に長時間の芳香作用が可能なため,芳香機能を有する飲料を提供する効果を奏する。
【0074】
また,本願は,治療を目的とするガスを開発することによってバブルドリンク方式の飲料形態で摂取でき,消化器系統の治療方法に応用することができる。例えば,本願の製品を飲用すると,おならの排出が円滑になる反面,おならの臭いがしないという効果があるため,おならの臭いを中和させる中和ガス飲料を作って摂取することができ,設計されたコロイド溶液に適切な内容物を添加すると,ガス飽和飲料との激烈な混合過程を通じて飲料の味,香り,機能を添加および調節して強化することが非常に容易である。
【0075】
すなわち,ガス運搬体の特性を調節することよりも泡形成触媒の調節がさらに効果的且つ容易であり,コロイド粒子の分散媒と水溶液の分散質の基本体物質にいかなる物質を添加するかにより,人の様々な嗜好を反映できるだけでなく,飲料に芳香成分,健康食品要素,または治療用成分などの特別な機能性を付与し調節することが非常に容易である。
【0076】
また,コロイド形態の分散触媒を使用したガス溶出水溶液の気泡発生および溶出気体の瞬間捕獲技術を利用した泡製造技術は,様々な食品と飲料の製造工程に適用することができ,特に発酵食品の製造工程にこれを導入すると,発酵過程のコントロール水準が高められ製造時間を短縮させ,且つ熟成度を高め,熟成製品の品質を高めることができるためコスト低減効果がある。
【0077】
また,飲料産業においてバブルドリンクは,新概念の飲料で,健康に良い材料を配合して作ったものであって,清涼飲料から機能性飲料まで多様に商業的に活用でき,特にミスッカルなどは雑穀を用いて作るため,偏食やシックハウス症候群などによるアトピー,蓄膿症などの症状を緩和させるだけでなく,体質を改善させるという効果もあると予測でき,また,炭酸ガスが含まれた炭酸温泉水などは胃腸病治療に効果があると予測できる。
【0078】
また,韓国伝統の健康食品のミスッカル飲料文化を現代の飲料文化と適切に融合して発明した「バブルドリンク」という新概念の飲料方式によって,韓国の優れた食文化を世界に知らせて発展させられれば,産業上の付加価値と共により良い人生の文化と価値を創出できると予想できる。
【発明の実施のための最良の形態】
【0079】
本願の技術思想を効果的に実現するためには,原料の前処理が重要であるためその原料準備過程から述べる。
【0080】
本願において基本原料として用いられるミスッカルの製造手法はよく知られているため本発明に容易に利用することができる。
【0081】
本願のバブルドリンクにおいて使用される穀物は微細粉末に加工されて用いられるが,加工時1次粗粉砕した後,ピンミル(Pin Mill),ジェットミル(Jet Mill),インパクトミル(Impact Mill),ロールミル(Roll Mill)および/またはコロイドミル(Colloid Mill)などを用い,500〜15,000rpmの分級ホイールの速度(COWS:Cut Off Wheel Speed)で粉末の大きさが1〜100μmの範囲となるように,微粉砕した後,気流分級によって粉砕された粉末中沈殿物や固まりを形成したり,分散性の阻害,または食感を低下させる100μm以上の粒子を分別(fractionation)して除去する方法で穀物粉末を収得する。
【0082】
しかしながら,分散補助剤として用いる10μm以下の糖結晶または顆粒からなる粉末は穀物加工と同様の過程で収得可能であるが,過飽和溶液から収得したものを用いることが好適である。
【0083】
図1は,これらの混合粉末を生産する設備方法中の一つを示す概念図であり,脱湿のための突風洞混合,吸着,気流分類などの目的のために高圧低温の液体二酸化炭素の噴射効果を利用して穀物粉末,糖結晶粉末,ドライアイス,各種添加物粉末を混合吸着,気流分級,脱離,捕集した後,冷凍真空包装(100μm以上,100μm以下〜10μm以下〜1μm以下〜...〜1nmの単位別)の過程を選定して例示したものである。
【0084】
先ず,液体二酸化炭素噴射タンク1と,果汁,砂糖汁など,単糖または少糖類の過飽和溶液を入れたクリスタルロイド過飽和水溶液タンク2を準備し,噴射ノズル3-2につながる噴射管3-1に連結した後,噴射ノズル3-2を密閉された風洞8の先端に設ける。
【0085】
上記風洞8の一側上に速度を各々調節できるように,制御手段を備えて必要な材料を投入できるような多数個のホッパー(hopper)にそれぞれロールミルを備え,各ホッパーに穀物4-1,ミスッカル4-2,添加物4-3をそれぞれ投入して供給させるものであり,上記各ホッパーを通して排出される各粉末を混合誘導管5に収集して風洞8に供給させるものである。この時,1次穀物粉砕後,粒子が大きい糖の結晶粉末を混合して2次粉砕(100μm以下〜10μm以下に調節)をする変形方法が用いられる。
【0086】
また,上記風洞8の一側上に速度を調節できるように制御手段を備え,必要な材料を投入できるようなホッパーにロールミルを備え,上記ホッパーにクリスタルロイド4-4を投入して供給させるものである。
【0087】
粒度と重さにより気流分類された粉末を分別して回収するために,風洞の下方に孔をあけ,コンベアベルト(7-1,7-2,7-3,7-4,7-5・・・)を分類の目的によって離隔して適切な傾斜面の上に所望の個数を設ける。この時,コンベアによって除去される粉末材料は直ぐ冷凍密閉包装ができるようにインライン(In-line)工程に迅速に連結することが好ましい。
【0088】
風洞の他側端部に,速度と方向調節が可能なプロペラ9を設け,風洞の排出圧の上下降操作が可能である。プロペラを通じて出るナノ単位の分別は排出気流を再捕集する施設を繋いで設けることができる。
【0089】
上記風洞を用いて吸着させる過程において,風洞の機能を向上させるために高圧低温の液体二酸化炭素を噴射し,温度,圧力,湿度,気流分類,粒度,粉末の構成比率と結合状態を調節することができる。この場合,二酸化炭素は常圧でドライアイスの粉末形態で粉末と混合されることで,食品の保存性を高めることにより,保管,流通の安定性を確保する「常圧冷凍粉末加工法」を実現することができる。
【0090】
上記バブルドリンクは食品類の微細粉末として10μm以下に粉砕した糖結晶粉末をさらに使用することができる。
【0091】
上記バブルドリンクのコロイド溶液は,蛋白質エマルジョン-サスペンション複合コロイド溶液基本体中に分散させて複合コロイド形態の食品濃縮液を得,COを飽和させた気体飽和溶液に瞬間反応させて溶液全体を直径2mm以下のバブルに変化させて提供できる。
【0092】
上記バブルドリンクの気体飽和溶液はCO成分を含有し,COは気体やドライアイス粉末形態や液体COの中で一つまたはこれらの複合形態で構成して用いられる。
【0093】
上記バブルドリンクのミスッカルと糖結晶粉末の混合過程で飲用の目的,機能,嗜好による機能性物質を添加して用いることが好ましい。
【0094】
上記バブルドリンクは混合過程で添加物の材料としては,固体粉末,液体,気体の形態を全て収容できるためほとんど制限がなく,天然物質でも加工物質でもよく,しかもドライアイス粉末なども用いることができる。
【0095】
すなわち,澱粉,蛋白質,脂肪,ビタミンなどの各種全ての栄養素と,動・植物性ステロール,アミノ酸,脂肪酸,ホルモンなどの生体活性物質と,鉄分,マンガン,ナトリウム,マグネシウム,カルシウム,燐,硫酸,およびゲルマニウム,セレニウムなどの希有成分を含んだミネラル,トルマリン原石粉,黄土,炭,タバコ灰などの全ての無機物,および/または金,銀,白金などの全ての金属の結晶質,全ての岩石および/または鉱物原石などの粉末,混合加工粉末,発酵加工粉末,発酵物混合粉末およびこれらの混合物などが良い。
【0096】
生体に有用なこれら成分は,自然が提供する適切な均衡を有するため,これら成分の生化学的,分子生物学的および/または生命工学的な調和によって,心理的な面のコミュニケーション効果を付与する人間工学的情報伝達システムを活用して嗜好性が良いバブル化工法の材料となる。
【0097】
また,生命体の健康維持または改善のためにあつらえ型や注文型で提供され,様々な目的によって摂取できるように提供されるバブルドリンク食飲料の製造方法として,
バブルドリンク方式の飲料を製造するために,
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度が5%未満に維持および提供されるミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains)を準備する第1段階と,
砂糖,果糖,ブドウ糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトール,キシリトールなどのような材料を含む固形物質中から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド結晶を準備する第2段階と,
上記第1,2段階で得た混合粉末を風洞で吸着させ分類して,粒度を10μm以下に調節した後,機能性物質を添加した後に牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル(gel)化して食品濃縮液を得る第3段階と,
上記食品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,過流撹はん手段でゾル(sol)状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段によって泡を発生させるバブル化工法を行う第4段階と,
を含んでなる。
【0098】
上記第3段階では,機能性物質の添加はバブル化工法を行うための微細粉末形態やコロイド溶液形態に加工された後に添加可能である。
【0099】
また,上記第3段階におけるゲル化工程はコロイド溶液をしずく状態で傾斜面を有する粉末上に転がして落下させる方法で浸透させて行われる。
【0100】
上記第4段階におけるバブル化工法は,使用しようとする原料を一定粒度の粉末で加工する段階と,加工された粉末をコロイド溶液に分散させる段階と,分散したコロイド溶液に気体飽和溶液を作用させる段階と,を含んで行われる。
【0101】
また,上記第4段階における自由落下は無重力状態で実施することが良い。
【0102】
また,バブルドリンク飲料を製造するためのバブルドリンク食品濃縮液として,
【0103】
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度が5%未満に維持および提供されるミスッカルと,
砂糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトールの中から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕して提供されるクリスタルロイド結晶と,
バブルドリンク飲料に望む機能を付与するための添加物を牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル化してバブルドリンク食品濃縮液が提供される。
【0104】
生命体の健康維持または改善などの様々な目的によって摂取できるように提供される機能性食品であって,吸着性がある食品類の微細粉末にガス溶出触媒機能を付与してコロイド基本体中に分散させた後,気体飽和溶液に作用させてバブルを形成させるバブル化工法を利用し,食品を気体,液体,固体の三相合成構造(three-state composite structure)の泡形態に変換させ,消化器官内部へ摂取できるように提供される。
【実施例1】
【0105】
本願の技術思想を実現するための本発明の実施態様は様々に提供でき,下記の実施例は本発明を容易に実施するために選択されたCO気体水溶液,牛乳,ミスッカル(Parched Cereal Power or CPC;本願のバブル化工法によって製作された10μm以下のFine Power of Roasted Grainsを意味する場合はfiporogと表記することで区分する。),砂糖の4種類の基本構成要素を中心に実施したものであり,各種使用目的のため様々な添加剤を用いるとしても,物理的性状の効果は日常的な生活の範囲にあるため様々な素材と組成の範囲にもかかわらず,実験を通じてバブルドリンクの効果には大きい差がないことを確認した。
【0106】
これは,発明の物理的属性が材料の属性や配合に関係なく安定した一貫性を持っていることを立証し,したがって,提示された実施例によって本発明の独創的原理と構成に対する請求の範囲が制限されることではない。
【0107】
先ず,簡単な方法として,ガス収容体としては着香炭酸飲料水を主に用い,この製造手法はよく知られているため,本発明に簡単に利用することができる。5℃で冷蔵保管した椒井里(韓国の地名;鉱泉水で有名である)鉱泉水(CO含有量1.112%),天然サイダー,コカコーラゼロ,キンサイダー(韓国コカコーラ社製),ファンタ,デミソーダ(韓国DONGA OTSUKA社製)などの着香炭酸飲料水が使用できる。
【0108】
上記の炭酸飲料水を準備した後,常温常圧の条件下で直径9cm,高さ9cmのシリンダー容器に入れて体積を測定し,そして,家庭で普通に使用する高さ12cm,直径6cmのグラスで高さを測定した後,ミスッカルコロイド溶液(牛乳+ミスッカル+砂糖)を先に入れ,5秒以内に30cmの高さから気体収容体を自由落下させて混乱を誘導し,バブルコロイドを得た。
【0109】
この場合,発生したバブルコロイドの最大量をVmaxで表わした。
【0110】
牛乳の獲得と製造過程に関する手法はよく知られているため本発明に利用することができる。ESupgol牛乳(韓国FamilyMart社製),パステルフレッシュ牛乳(韓国Pasteur Milk社製),パステル有機農牛乳(韓国Pasteur Milk社製)を使用した。
【0111】
食用添加物として,蜜,生たまご,マヨネーズ,バター,豆汁,ゴマ油,ヨーグルトなどのコロイド形態の添加物を混合して実験した。バターとゴマ油の場合は発泡機能を減少させる効果があった。
【0112】
ミスッカルと鮮食粉および野菜酵素粉末の製造手法はよく知られているため本発明に簡単に利用することができる。本実施例では,三つのタイプの粉末を用いた。
【0113】
ミスッカルA(fiporog A):殻麦(37.5%),玄米(25%),玄米もち米(18.7%),黒豆(16.3%),その他(栗,調味料など)
ミスッカルB(fiporog B):麦(27%),玄米(25%),とうもろこし(25%),玄米もち米(10%),黒豆(10%),その他(ジャガイモ,さつまいも,調味料など)
ミスッカルC(fiporog C):玄米もち米(13%),麦(13%),殻麦(15%),玄米(13%),黒豆(13%),大豆(4.4%),鳩麦(4.4%),モロコシ(4.4%),とうもろこし(4.4%)を混合したミスッカルに,ゴマ(2.2%),黒ゴマ(2.2%),エゴマ(2.2%),さつまいも(0.88%),ジャガイモ(0.88%),昆布(0.44%),イワシ(0.44%),ワカメ(0.44%),栗(0.88%),キノコ(0.44%),ホウレンソウ(0.44%),キャベツ(0.44%),ヨモギ(0.44%),玉ネギ(0.44%),バナナ(0.44%),玄米の胚芽(0.88%),カボチャ(0.44%),ニンジン(0.44%),リンゴ(0.44%)の乾燥生食材料を混合加工した鮮食用ミスッカル
味と栄養,機能のために,澱粉,卵黄粉,炒りエゴマ粉,コーヒーエキス粉末,塩粉末,緑茶粉,紅参エキス粉末,コショウ粉,清麹醤(チョングッチャン)粉末,ドライアイス粉末,各種野菜酵素粉末,各種ハーブ粉末,花粉などの食用添加物を混合して実験した。
【0114】
砂糖は白砂糖(直径1mm以下)を主に使用してミスッカルと混合した後,全体混合物を100μm(fiporog A100)以下,10μm(fiporog A10)以下の微細粉末にそれぞれ粉砕加工した。マンニトール,キシリトールなどに代替したり,混合して実施しても結果は類似した。
【0115】
構造物の分離度を測定するために,100%の泡状の状態から出発して,0.5分(30秒),1分,5分,10分がそれぞれ経過した時の液状と泡状の分離比率をそれぞれR0.5,R,R,R10で表わし,体積または高さの一つの方法で測定した。比率の表示はV(total):V(liquid):V(bubble)をml単位で測定した数値で表したり,H(total):H(liquid):H(bubble)をcm単位で測定した数値で表して比較し,特定の目的のための実施例(ファンタ飲料水/ケーキ製作および汚染浄化機能)では,時間の経過によって分離した液状の鮮明度により背景文字(20ポイント)の鮮明度を基準として観察した後,上(識別しやすい),中(識別しにくい),下(識別不可)の3つの基準に分けて表記した。
【実施例2】
【0116】
気体水溶液250mlだけを自由落下させた場合,Vmax=500ml,R0.5(V)=250:250:0,R(V)=250:250:0,R(V)=250:250:0,R10(V)=250:250:0であった。
【実施例3】
【0117】
気体水溶液(椒井里炭酸水)250mlを,パステルフレッシュ牛乳100mlに自由落下させた場合,Vmax=800ml,R0.5(V)=750:200:550,R(V)=600:270:330,R(V)=370:340:30,R10(V)=350:350:0であった。この場合,牛乳のクリーム成分を抽出および獲得できなかった。
【実施例4】
【0118】
気体水溶液(天然サイダー)125mlを,ESupgol牛乳50mlに自由落下させた場合,Vmax=400ml,R0.5(V)=400:80:320,R(V)=350:120:230,R(V)=290:160:130,R10(V)=230:170:60であった。約30分後には牛乳のクリーム成分を抽出および獲得することができた。
【実施例5】
【0119】
気体水溶液(天然サイダー)125mlを,A-100 fiporog 5gと砂糖5gを均質に混合した粉末をESupgol牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=400ml,R0.5(V)=400:80:320,R(V)=380:120:260,R(V)=350:150:200,R10(V)=330:160:170であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例6】
【0120】
気体水溶液(天然サイダー)125mlを,A-10 fiporog 5gと砂糖5gを均質に混合した粉末をESupgol牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=400ml,R0.5(V)=400:100:300,R(V)=380:120:260,R(V)=350:150:200,R10(V)=330:160:170であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例7】
【0121】
気体水溶液(キンサイダー)125mlを,B-100 fiporog 5gと砂糖5gを均質に混合した粉末をESupgol牛乳30mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm,R0.5(H)=10.8:3.6:7.2,R(H)=9.6:4.8:4.8,R(H)=9:6:3,R10(H)=7.2:6:1.2であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例8】
【0122】
気体水溶液(キンサイダー)125mlを,B-10 fiporog 5gと砂糖5gを均質に混合した粉末をESupgol牛乳30mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm,R0.5(V)=12:4:8,R(V)=11.5:4.5:7,R(V)=10.8:5.4:5.4,R10(V)=9.6:6:3.6であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例9】
【0123】
気体水溶液(コカコーラゼロ)125mlを,B-10 fiporog 2.5gと砂糖2.5gを均質に混合した粉末をESupgol牛乳20mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm,R0.5(H)=12:3:9,R(H)=11.4:3.8:7.6, R(H)=9.6:3.8:5.8,R10(H)=8.4:4.2:4.2であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例10】
【0124】
気体水溶液(キンサイダー)125mlを,B-10 fiporog 2.5gと砂糖2.5gを均質に混合した粉末をESupgol牛乳15mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm,R0.5(V)=12:3.4:8.6,R(V)=10.8:3.8:7,R(V)=9.6:3.8:5.8,R10(V)=8.4:4.4:4.0であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例11】
【0125】
気体水溶液(天然サイダー)100mlを,A-100 fiporog 10gと砂糖20gとコーヒー濃縮液粉末1gを均質に混合した粉末をパステル有機農牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm,R0.5(H)=11:4.5:6.5,R(H)=10:5.3:4.7,R(H)=7.5:6:1.5,R10(H)=6.8:6.1:0.7であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例12】
【0126】
気体水溶液(天然サイダー)100mlを,A-10 fiporog 10gと砂糖20gとコーヒー濃縮液粉末1gを均質に混合した粉末をパステル有機農牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm,R0.5(V)=12:3.8:8.2,R(V)=11.4:5:6.4,R(V)=8.6:5.6:3.0,R10(V)=7.7:5.7:2.0であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例13】
【0127】
気体水溶液(ファンタ)150mlを,A-10 fiporog 10gと黄砂糖20gを均質に混合した粉末をパステル有機農牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm ,R0.5(H)=12:1.2:10.8,R(H)=12:2.7:9.3,R(H)=12:4.8:7.2,R10(H)=12:5.8:6.2であった。約30分後には約6cmの高さのフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。30分経過時の液状の鮮明度は'下',3時間経過時は,'中',12時間経過時は'上'という観察結果であった。
【実施例14】
【0128】
過冷却気体水溶液(椒井里鉱泉水)100mlを,C-10 fiporog 10gと砂糖20gとコーヒー濃縮液粉末1gを均質に混合した粉末をパステルフレッシュ牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm ,R0.5(V)=12:3.4:8.6,R(V)=10.8:3.8:7,R(V)=9.6:3.8:5.8,R10(H)=8.4:4.4:4.0であった。氷からなるフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例15】
【0129】
C-100 fiporog 10gと砂糖20gとコーヒー濃縮液粉末1gとドライアイス30gを均質に混合した粉末にガス収容体(椒井里鉱泉水)100mlと,パステルフレッシュ牛乳50mlを同時に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=12cm ,R0.5(H)=12:3:9,R(H)=11.4:3.8:7.6,R(H)=9.6:3.8:5.8,R10(H)=8.4:4.2:4.2であった。氷からなるフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【産業上の利用可能性】
【0130】
しかし,本願で開示されている新概念のバブルドリンク(泡飲料)の場合は,発泡を促進させる粉末触媒形態で飲食物を1次加工した後,これを複合コロイド溶液の形態に2次加工した濃縮液を作り,2次加工濃縮液を気体を含む飽和水溶液に反応させ,全ての反応物を泡形態の構造に変換させ,泡の中の気体と共に体内に摂取することにより泡を摂取することが「バブルドリンク」の概念である。
【0131】
バブル化工法の製造の目的物は,三相(3State)からなる全体構造物,Foam Scum,Brewed Solution(Patterned Water),および/または泡の安定化過程の一つまたは二つ以上の組み合わせである。すなわち「バブルドリンク」は,固体,液体,気体の三つの複合状態で存在する摂取対象物質を泡の構造に変換させて飲用する即席食品である。
【0132】
したがって,本発明の核心は,これを実現するバブリングエンジニアリングテクノロジー(Bubbling Engineering Technology;バブル化工法)にある。バブリングの方法は大きく二種類に分類し,一般的に熱を加えて急激に温度を上昇させて相変化を起こすホットバブリング(Hot Bubbling)方式と,触媒を用いたり過冷却状態で混乱を誘導するなど表面を活性化させて相分離を起こすコールドバブリング(Cold Bubbling)方式とがある。本発明のバブリングエンジニアリングテクノロジにおいて独創的な面は,このコールドバブリングを食飲用材料の加工分野に適用して泡の製造反応を容易に設計し操作する工程を開発したことである。特に泡状の構造物を常温常圧で簡単に製造できるという点と,泡の特性の一つの材料の流れ,すなわち,流動性を各段階の成分を調節することで操作することができるという点は,インライン(in-line)という現代産業の特徴の自動化工程の特性上,高い追加コストがなく,単位工程で容易に投入可能にする。これにより,この技術の適用範囲が非常に広いという点に本発明の意義がある。
【0133】
したがって,バブルドリンクの場合,泡を発生させる最終段階に適用しようとする触媒物質,濃縮液の成分を選択および調節することから,あつらえ型や注文型で製品の特性操作が可能であるため,飲料の特性を様々に提供でき,産業的応用範囲が広い効果的な摂取方法を提供することができる。
【0134】
予測可能な産業上の利用可能性は次の通りである。
1) 完全食品のため,乳児,老人,患者,運動選手などのためのダイエット食品産業を創出する。
2) 新概念の好奇心を刺激する飲料のため,飲料産業の新しい市場領域を開拓することができる。特にバブルドリンクの気泡発生のための触媒剤としての食品添加物のコロイド溶液は,長時間保存が可能であるだけでなく,ガス水溶液に比べその体積が10分の1程度しかにならないため,エキス形態のチューブや缶またはガラスびんなどに製作して海外へも輸出しやすい。しかも,牛乳と穀物粉をコロイド溶液の成分で構成したためこれらを簡単に発酵させることができ,これを利用した乳酸菌発酵,アルコール発酵などの過程を追加した後,バブルドリンクの形態で摂取する新しい発酵飲料製品を作り出すことができる。
3) 健康食品産業分野にも新たな市場を開拓することができる。バブルドリンクは,実際に摂取する飲料の体積中50%以上が空気からなっていて,極めて少量の飲料水だけでも満腹感が感じられ,のどの渇き解消の効果も非常に大きい。肥満または糖尿を予防し治療するダイエット食品の健康補助産業用にも開発して使用することができる。
4) 多くの種類の消化器系統の病気は腐敗した食べ物から出る毒ガスがその原因となる。このような毒ガスを中和できるガスを含有した水溶液をバブルドリンクに作って服用すれば,手術や抗生剤などのような化学医薬品を投与せずに消化器系統の病気を治療する代替医学治療療法などの医療産業分野における応用開発が可能である。
5) その他にもバブルドリンクの飲食業上の利用可能分野は非常に様々であり,例えば発酵食品の製造工程に応用したり,コーヒーチェーン店のようにバブル ドリンクチェーン店などのフランチャイズやチェーン店の食飲料産業,飲食産業,輸出産業,観光産業などの発展にも寄与することができる。
6) バブル化工法の工程中,液体二酸化炭素タンクを利用した常圧冷凍粉末加工法を活用すると,ドライアイスの粉末形態で穀物粉末と混合されて食品の保存性と移動性を高めるため,バブルドリンク関連応用食品(例えば,バブルドリンク清涼飲料,バブルドリンク氷あずきなど)の海外輸出に必要な材料供給のための冷凍保管,流通産業が発展する。
7) 深海探査および宇宙航空分野の無重力状態や制限された特殊な空間環境で健康を維持する食生活と,おならに含まれた嫌悪ガスの排出を減少させ,生理現象の問題をある程度解消するため,生活の快適さを向上させ,関連サービス業を発展させると予測できる。
8) 地球温暖化問題を解決する産業分野を開く起爆剤の役割を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】バブルドリンク食品濃縮液のためのコロイド用混合粉末を生産する設備方法の一つを示す概念図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生命体の健康維持または改善のためにあつらえ(custom made)型や注文型(custom order)で提供され,様々な目的によって摂取できるように提供される機能性食品において,
吸着性がある食品類の微細粉末にガス溶出触媒機能を付与してコロイド溶液基本体中に分散させた後,気体飽和溶液に作用させて泡を形成させるバブル化工法を用い,食品を気体,液体,固体の三相合成構造(three-state composite structure)の泡形態に変換させ,消化器官内部へ摂取できるように提供されることを特徴とするバブルドリンク。
【請求項2】
上記食品類の微細粉末に10μm以下の糖結晶のようなクリスタルロイド粉末をさらに使用することを特徴とする請求項1に記載のバブルドリンク。
【請求項3】
上記コロイド溶液は,蛋白質エマルジョン-サスペンション複合コロイド溶液基本体中に分散させて複合コロイド形態の食品濃縮液を得,COを飽和させた気体飽和溶液に瞬間反応させて溶液全体を直径2mm以下のバブルに変化させて提供されることを特徴とする請求項1に記載のバブルドリンク。
【請求項4】
気体飽和溶液はCO成分を含有し,COは気体やドライアイス粉末形態や液体COの中で一つ以上が選択されて用いられることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のバブルドリンク。
【請求項5】
上記食品類の微細粉末と糖結晶のようなクリスタルロイド粉末の混合過程で飲用の目的,機能,嗜好による機能性物質を添加して用いることを特徴とする請求項2に記載のバブルドリンク。
【請求項6】
上記混合過程で添加剤としてドライアイス粉末を用いることを特徴とする請求項5に記載のバブルドリンク。
【請求項7】
生命体の健康維持または改善のためにあつらえ型や注文型で提供され,様々な目的によって摂取できるように提供されるバブルドリンク食飲料の製造方法において,
バブルドリンク方式の飲料を製造するために,
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末(Parched Cereal Powder)の湿度を5%未満に維持し,100μm以上,100μm以下から10μmまで,10μm以下から1μm以下まで,1μm以下から1nm単位まで,粒度別に分類された形態で再加工したバブルドリンク用ミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains for Bubble Drink)を準備する第1段階と,
砂糖,果糖,ブドウ糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトール,キシリトールなどのような材料を含む固形物質の中から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド結晶を準備する第2段階と,
上記第1,2段階で得た混合粉末を風洞で吸着させ分類して,粒度を10μm以下に調節した後,機能性物質を添加した後に牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル(gel)化して食品濃縮液を得る第3段階と,
上記食品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,過流撹はん手段でゾル(sol)状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段によって泡を発生させるバブル化工法を行う第4段階と,
を含んでなることを特徴とするバブルドリンク食飲料製造方法。
【請求項8】
クリスタルロイド結晶を準備する第2段階においてコロイド分散媒の構造を複合的に設計して混合反応時に置換,拡散,分散の段階別に反応が添加物の目的により制御されるように糖結晶粉末の粒度を複合的(100μm〜1nm)に選択する方法で設計して構成し,これらの水化物をエマルジョン-サスペンションコロイド基本体上でゲル状態で生成した後,ゾル状態で希釈することにより,ゲルコロイドの構造を時間差で凝集熟成させる調節を行うことを特徴とする請求項7に記載のバブルドリンク食飲料製造方法。
【請求項9】
上記第3段階における機能性物質の添加は,バブル化工法を行うための微細粉末形態やコロイド溶液形態に加工された後添加されることを特徴とする請求項7に記載のバブルドリンク食飲料製造方法。
【請求項10】
上記第3段階におけるゲル化工程は,コロイド溶液をしずく状態で傾斜面を有する粉末上に転がして落下させる方法で浸透させることを特徴とする請求項7に記載のバブルドリンク食飲料製造方法。
【請求項11】
上記風洞を用いて吸着させる過程において,風洞の機能を向上させるために高圧低温の液体二酸化炭素を噴射し,温度,圧力,湿度,気流分類,粒度,粉末の構成比率と結合状態を調節すると共に,常圧冷凍加工法を実現してドライアイスの微粒粉末混合物を形成することによって食品の保存性を高め,保管および流通の安定性を確保することを特徴とする請求項7に記載のバブルドリンク食飲料製造方法。
【請求項12】
上記第4段階におけるバブル化工法は,使用しようとする原料を一定粒度の粉末で加工する段階と,加工された粉末をコロイド溶液に分散させる段階と,分散したコロイド溶液に気体飽和溶液を作用させる段階と,を含んで行われることを特徴とする請求項7に記載のバブルドリンク食飲料製造方法。
【請求項13】
上記第4段階における自由落下は,
コロイドを急激に反応させるための曝気トリガー(trigger)で自由落下および渦流混乱(vortex turbulence)を適用することによって,落下高さと量を調節してバブルコロイド(Bubble Colloid)のエントロピーの増加速度を調節すると共に,気体飽和飲料に無重力状態を付与して自由落下中に均質な微細発泡が行われることを特徴とする請求項7に記載のバブルドリンク食飲料製造方法。
【請求項14】
バブルドリンク飲料を製造するためのバブルドリンク食品濃縮液において,
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度が5%未満に維持および提供されるミスッカル(きな粉やはったい粉など穀物を炒った粉の総称)と,
砂糖,果糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトールのような材料を含む固形物質の中から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕して提供されるクリスタルロイド結晶と,
バブルドリンク飲料に望む機能を付与するための添加物を牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル化して提供されることを特徴とするバブルドリンク食品濃縮液。
【請求項15】
肥満や糖尿などの食事療法のためのダイエット用飲料において,
バブルドリンク方式のダイエット用食飲料を製造するために,
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度を5%未満に維持したミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains)を顧客別に摂取カロリー量を調節して準備する第1段階と,
砂糖,果糖,ブドウ糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトール,キシリトールなどのような材料を含む固形物質の中から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド結晶を準備する第2段階と,
上記第1,2段階で得た混合粉末を風洞で吸着させ分類して100μm以上,100μm以下から10μmまで,10μm以下から1μm以下まで,1μm〜1nm単位まで,粒度別にコロイド用粉末(Fine Powder for Colloid)に調節する過程において機能性物質を添加した後,牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル(gel)化してダイエット用食品濃縮液を得る第3段階と,
上記食品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,過流撹はん手段でゾル(sol)状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段によって泡を発生させるバブル化工法を行う第4段階と,
を含んで,ダイエット用バブルドリンク食飲料を準備し,これを飲用するようにして腹部満腹感を充足させ,顧客別に摂取カロリー量を調節および摂取できるように提供されることを特徴とするダイエット用バブルドリンク飲料。
【請求項16】
生命体の健康目的や治療目的や薬理効果を提供するためにバブル化工程を利用する方法において,
医師や薬剤師の処方により提供される薬効成分を持つ薬材物質を10μm以下の微細粉末に準備する第1段階と,
砂糖,果糖,ブドウ糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトール,キシリトールなどのような材料を含む固形物質の中から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド粉末を準備する第2段階と,
上記第1段階で準備された薬材物質を第2段階で得たクリスタルロイド結晶粉末に吸着させ,粒度を10μm以下に調節した後,機能性物質を添加した後に牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル(gel)化して薬品濃縮液を得る第3段階と,
上記薬品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,過流撹はん手段でゾル(sol)状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段によって泡を発生させるバブル化工法を行う第4段階と,
を含んでなることを特徴として薬効成分を摂取する利用方法。

【図1】
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【公表番号】特表2009−528052(P2009−528052A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557211(P2008−557211)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【国際出願番号】PCT/KR2007/001040
【国際公開番号】WO2007/100219
【国際公開日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(508259238)
【Fターム(参考)】