説明

バリヤー貫通のためのリブを有するピペットチップを使用した液体採取

【課題】バリヤー貫通のためのリブを有するピペットチップを使用した液体採取方法の提供。
【解決手段】使い捨てのプラスチック製ピペットチップはバレルの外表面に沿い長手方向に延長する少なくとも3つのリブを有する。各々のリブは、互いに等間隔で円周上で離れ対称的な寸法と位置を有する。該ピペットチップは手動ピペットの取付けシャフト又は自動液体取扱い機の取付けヘッドに取付けられ得る。該ピペットチップは液体容器を密封するバリヤーシート又は弾性のバリヤーを貫通するのに十分に堅く真直ぐである。前記リブは、液体試料の吸引の間に空気が密封容器内に流入又は流出するように該ピペットチップの外表面からバリヤーを隔離し、液体の正確な移し替えを可能にしつつ汚染の危険を最小にする。該ピペットチップ及び方法は密封されたウェルなどから採取するための自動採取機に利用され得る。該ピペットは相互汚染防止用の自己密封フィルタを有し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バリヤー貫通のためのリブを有するピペットチップを使用した液体採取の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
キャップされたか又は密封された容器或いはウェルプレートから成る収集装置のような密封容器アセンブリは、研究及び臨床の両方の用途における、化学的、生化学的及び生物学的試料を収集、保管及び運搬するために頻繁に使用される。そうした試料は、病原性であり得るか、又は幾つかの他の型の刺激又は環境汚染を含み得るので、しばしばそのような試料は化学的脅威又は生体に危険な脅威を与える。他の場合、試料は相互汚染を防止するために、及びまた化学的、生化学的又は生物学的試料に対して行われた解析結果を変え得る汚染物質の導入を防止するために単離されなければならない。従って、そのような収集装置は、密封又はキャップされる場合に、本質的に漏れ防止性となるように構成される。アセンブリは、上記したようにキャップされた円筒形の容器から密封されたウェルプレートまで、密封されたクラスターチューブの配列まで多くの形態を採り得る。
【0003】
生物工学的産業において良く知られているように、相互汚染の懸念は、特に、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)のような核酸増幅手段、又は、転写に媒介された増幅(TMA)のような転写に基づいた増幅系(TAS)である場合に重大である。これらの核酸増幅手段は、解析される核酸配列の量を増加することによりアッセイ感度を高めることを意図している。このように、汚染した試料のほんの少量であっても、他の容器から又は環境から移すことは、たやすく偽陽性の結果となり得る。
【0004】
これら用途における汚染を低減させるために、貫通し得るフォイル、フィルム又はテープのようなバリヤーシートにより密封された容器アセンブリを使用することが既知である。密封容器内に含まれる検体又は試料に届くように該密封容器を貫通するために慣用のピペットチップを使用することがまた良く知られている。しかしながら、容器、及び特にウェルプレートは、バリヤーシートにより密封され、及び慣用のピペットチップにより貫通された場合、貫通直後にエアゾール散出がしばしば生じる。このことは、バリヤーシートを貫通するのに必要とされた力が貫通前にフォイルを圧迫して、チップがバリヤーシートを貫通したときにエアゾールを放出する激しい貫通力を生じるという事実による。これらエアゾールは相互汚染を引き起こし得る。
【0005】
さらに、バリヤーシートを貫通するために使用される慣用のピペットチップは通常、貫通のために使用する遠位開口部までテーパーを有する円滑な外表面を持つバレル部分を有している。チップがバリヤーシートを貫通した後、該チップは、遠位末端部が採取される液体に接触しそして該試料中に沈められるように、バリヤーシートを通して動く。チップは遠位末端部に向ってテーパーを有するため、バリヤーシートを通して動くバレル周縁は増大し、しばしば貫通されたバリヤーシートにぴったりした密封をバレル周囲に形成させる。このことは、採取される液体の正確な吸引を損なわせ得る真空が造られ得るために問題である。この問題を回避するため、吸引の前にチップを僅かに引っ込め、それにより正確にピペット採取するための空気の適切な流れを可能とさせることが既知である。しかしながら、引っ込めは他の問題を引き起こし得る。例えば、チップの引っ込めは、移動させられた空気の突然の放出を引き起こし、さらなるエアゾールを放出し得る。さらに、引っ込め後には、チップは試料中の最適の位置に沈められ得ず、液体の移し替えにおける不正確さを再び引き起こし、及び貫通された容器内に望ましくない残存物を後に残すかもしれない。
【0006】
研究用途における密封テープ及びフォイルの代わりとして、クラスターチューブ又はウェルプレートに弾性ゴムの又はシリコンのプラグを使用する、又はマルチウェルプレートの表面全体を覆う弾性マットを使用することが既知である。そのようなマットはしばしば、マルチウェルプレートのウェルに対応する多数の突出部又はプラグを含む。各々の突出部又はプラグはウェルにしっかりと適合するように設計されており、そして一度適所にあればマットの横の動きが回避される。マットが適所にある場合には、ウェルから試料を吸引するために、マットを貫通するために針とシリンジの組合せを使用することが必要であるか、又はそうでなければ、ピペットチップによりウェルから試料を吸引するためにマット全体を取り除く必要がある。シリンジ又はピペットチップにより、多くの、自動で再密封し得る貫通を促進するために、そのようなプラグ又は突出部に切れ目を付けることが既知である。
【0007】
臨床用途において、装着されたキャップ又はクロージャーを有するバイアルを使用することが良く知られており、前記クロージャーは、周囲環境から容器内部を隔離するために、少なくとも部分的に弾性のバリヤー又は隔膜を有する。前記弾性の隔膜は、針及びシリンジアセンブリのような流体の移し替え道具により貫通され得るが、一方で前記クロージャーは、取付けられる容器の適所に物理的に装着されたままである。好ましくは、前記弾性の隔膜は、自動で再密封するものである、すなわちこのバリヤーは、採取器具が取り除かれた後に閉じて再密封されるのに十分な弾性を有する。これらの型の容器の例は、ベクトン ディッキンソン社(Becton Dickinson)により製造されるバクテイナー(Vacutainer)(登録商標)、及び、PCT出願である特許文献1に開示される容器クロージャーである。これらの型の容器は、使い捨てのピペットチップが効率的な貫通及び採取のために必要な剛性及び真直度を欠いているために、主として針とシリンジの組合せによる使用を第一として設計されている。
【0008】
慣習的な研究及び臨床環境の両方において、装着されたキャップを有する容器アセンブリから試料を採るための使い捨てのピペットチップを使用することが望ましい。その点について、特許文献2(“’396特許”と呼ぶ。)及び特許文献3(“’289特許”と呼ぶ。)は、リブを有するピペットチップ及びたやすく貫通し得る装着されたキャップの使用に言及する。前記キャップは、本質的に容器に対して漏れ防止性の密封を形成し、及び高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又は該2種の型のポリエチレンの混合物のような、硬い線条のあるプラスチックから構成される円錐形の頂上部分を有する。’396及び’289特許はまた、硬い線条のあるキャップによる使用のために下ボディ部分にリブ及び/又は溝を有するピペットチップを開示している。線条は、リブを有するチップによりたやすく破壊され、このことが、チップを曲げることなしにチップが硬い円錐形の頂上を通して貫通することを可能にさせる。さらに、チップが挿入された場合に、円錐形の頂上の壁が広がり、それにより通気のための十分な空間を残す。このシステムの明らかな欠点の1つは、キャップが再密封され得ないことである。さらには、特にエアゾール汚染及び相互汚染を十分に防ぐこととは思われない。しかしながら、今日まで、’396及び’289特許に開示されたチップは、ウェルプレートを覆うフォイル又はフィルムのようなバリヤーシートを貫通するために使用されてもいないし、上述のように市場において一般に使用されるもののような弾性のプラグ又は隔膜を貫通するために使用されてもいない。
【特許文献1】国際公開第01/94019号パンフレット
【特許文献2】米国特許第6,716,396号明細書
【特許文献3】米国特許第6,723,289号明細書
【発明の開示】
【0009】
本発明は、リブを有するピペットチップ及びその液体試料採取のための使用に関する。
本発明のチップは、一方では、特許文献1に開示される型の弾性のプラグ又は隔膜のような弾性のバリヤーを貫通することを含み、及び他方では、ウェルプレートを覆うフォイル又はフィルムバリヤーシートのようなバリヤーシートを貫通することを含む用途に特に良好に適する。本発明は、密封容器アセンブリが弾性のバリヤーを含むか又は貫通し得るバリヤーシートを含むかにかかわらず、密封容器アセンブリから液体を吸引することに関連した汚染の問題を解決する。
【0010】
本発明の方法は、独自の使い捨てのピペットチップを使用して、密封容器内に各々含まれた1種の液体試料又は多種の液体試料を採取することを意図している。液体試料又は試料群は、閉じられた底部分、開口した頂上部分及び該容器の開口部を密封する該容器の頂上部分に取付けられるクロージャーを有する密封容器アセンブリ内に含まれる。液体試料検体は、容器の底部分に含まれる。クロージャーは、少なくとも部分的に周囲環境から容器の内部を隔離するバリヤーシート又は弾性のバリヤーのいずれかを有する。バリヤーが弾性のバリヤーである場合、該バリヤーは自動で再密封するバリヤーであることが好ましい。多種の液体試料が分析される場合、特にロボット液体取扱い装置又はシステムを介して為される場合、密封容器アセンブリは行及び列に配列されて、従来既知のウェルプレートのような二次元配列を形成している。
【0011】
独自の、使い捨てのプラスチック製ピペットチップが提供され、及び本発明の方法に関連して使用されることを意図されている。本革新的なピペットチップは、中空ボディと、ピペッターの取付けシャフト又はピペットチップの配列を得着れるよう構成された自動液体取扱いシステムの取付けヘッドにピペットチップを取付けるための近位末端部の開口部とを有する。ピペットチップはさらに、中空ボディ内に液体を吸引し及び中空ボディから前記液体を計量分配するための遠位開口部を有する。カラー部分がピペットチップの近位開口部を取り囲み及び該開口部より延長し、及びバレル部分が該カラーから遠位開口部まで延長している。
【0012】
ピペットチップのバレルは、該バレルの外表面に沿って長手方向に延長する少なくとも1つのリブを有する外表面を有する。好ましくは、バレルは少なくとも4つのリブを有する。1より多いリブが存在する場合、各々のリブは、互いに均一の間隔で円周上で離れており、各々のリブは、ピペットチップバレルにおいて対称的な寸法及び位置を有している。円周上に間隔を置いたリブの各々は頂点を有し、及び各々のリブの外表面又は頂点から、ピペットチップの中空ボディを通る中心の長手軸までの間隔は、前記頂点を通って前記中心の長手軸に対して垂直な平面上の隣の頂点まで至る想像線が該頂点の他にピペットチップバレルの外表面と交差しないようなものである。
【0013】
本発明の方法に従うと、ピペットチップは、ピペッターの取付けシャフト又は自動液体取扱い機の取付けヘッドに配置される。試料又は検体がその中に含まれるアセンブリをバリヤーが密封するところの、密封容器アセンブリが提供される。ピペットチップバレルの遠位末端はバリヤーを貫通し、及び遠位開口部が密封容器アセンブリ内に保持された液体試料検体中に沈められるまで、該バリヤーを通してバレルを動かす。貫通されるバリヤーが、ウェルプレートを覆うフォイル又はフィルムシートのようなバリヤーシートである場合、ピペットチップバレル上の各リブは、ピペットチップの遠位末端部が最初にバリヤーシートを貫通した位置から外方に向かって前記バリヤーを放射状に切る。液体は、沈められた遠位開口部を通して容器からピペットチップ内に吸引される。吸引する一方で、液体試料のピペットチップ内への吸引の間、周囲空気が密封容器アセンブリ内に流入し及び該密封容器アセンブリ内から流出し得るように、バリヤーの貫通された開口部を広げるためにピペットチップの円周上に間隔を置いたリブが作動する。最終的に、密封容器から吸引された液体試料を含むピペットチップが取り除かれる。バリヤーが、弾性の、自動で再密封する部材を有している場合、該自動で再密封する部材の貫通された開口部は閉じられ得
る。
【0014】
本発明の、独自の、使い捨てのピペットチップは、自己密封するフィルタを有し得る。液体の吸引の間にエアゾールが形成しそしてピペットチップの中空内部を通って、ピペット又は自動液体取扱い機の取付けシャフト又はヘッドに接触し及び汚染することもあり得るので、自己密封するフィルタの使用が有利である。ピペットチップ内の自己密封するフィルタの存在は他の汚染源を消す。好ましくは、自己密封のフィルタは、参考によりその内容がここに組込まれている米国特許第5,156,811号明細書に記載される型のものである。
【0015】
図1は、発明のリブを有するピペットチップの斜視図である。
図2は、図1のピペットチップの正面図である。
図3は、図1のピペットチップの底面図である。
図4は、図2の4−4線における本発明のピペットチップの正面断面図である。
図5は、自動で再密封するバリヤーがエアゾールからの相互汚染を防止するために挿入されている本発明のピペットチップの正面断面図である。
図6は、ピペットチップの長手軸に対して垂直であり、及びピペットチップのバレル部分の外表面のリブ頂点を通って隣の頂点に至る想像線が、該頂点の他にバレルの外表面と交差しないことを示す、図2の6−6線における断面図である。
図7は、隔膜を貫通した本発明のピペットチップのバレルを示す断面図である。
図8は、図7の8−8線における、隔膜を貫通した本発明のピペットチップの上面図である。
図9は、本発明のピペットチップの配列を保持し得る液体取扱い装置のロボットアーム及び該ロボットアームにより採取される試料を保有する密封されたウェルプレートの斜視図である。
図10は、本発明のピペットチップの配列を保持する液体取扱い装置のロボットアーム及び該ロボットアームに保持されたチップにより貫通された密封されたウェルプレートをさらに示す斜視図である。
図11は、密封されたウェルプレートのバリヤーシートを貫通した本発明のピペットチップの上面図である。
図中、2はピペットチップであり、4は近位開口部であり、6は近位末端部であり、7
はリブであり、8は遠位開口部であり、9はショルダーであり、10は遠位末端部であり、12はバレル部分であり、14はカラー部分であり、16はバレルの外表面であり、18a、18b、18c、18dはリブであり、20a、20b、20c、20dはリブの外表面であり、21は想像線であり、22は上部バレル部分であり、24は下部バレル部分であり、26はフィルタであり、28は密封容器アセンブリであり、30は底部分であり、32は頂上部分であり、34は弾性バリヤーであり、35はキャップ部分であり、36は容器の内部であり、37はベントであり、38はウェルプレートであり、40はバリヤーシートであり、42はウェルであり、44は取付けヘッドであり、46はロボットアームであり、48はベントである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1ないし5に関し、好ましい使い捨てのピペットチップ2は、ピペッター(図示せず)の取付けシャフト或いは自動液体取扱い装置(例えば図9及び10の46)の取付けヘッドに取付けるための近位末端部6における近位開口部4を有する中空ボディを有する。ピペットチップ2は、ピペットチップ2の遠位末端部10に位置する遠位開口部8をさらに有する。遠位開口部8は、採取される液体に接触し及び該液体がピペットチップのバレル12の中空部分に吸引されることを可能にする。ピペットチップ2は、近位開口部4を取り囲み及び軸方向に延長するカラー部分14を有する。バレル部分12は、カラー部分14から遠位開口部8まで軸方向に延長している。好ましくは、バレル部分12は、該バ
レル部分12の外表面16に沿って長手方向に延長する少なくとも4つのリブ18a、18b、18c、18dを有する外表面16を有する。各々のリブ18aないし18dは、円周上に互いに均一の距離で離れている。さらに、各々のリブ18aないし18dは、ピペットチップバレルの容量に関係なく、ピペットチップバレル上に対称な寸法及び位置を有している。図1ないし5に示されるチップは、20マイクロリットルを吸引するために設計されている。本発明の従うピペットチップが2マイクロリットルないし1200マイクロリットルの範囲の容量で製造され得ることが考えられる。好ましくは、本発明のチップ2は、ポリプロピレンから構成されるが、該チップはその代わりにポリエチレンから構成され得る。さらに、ピペットチップ2は、バージニア州ウィンチェスターのウィンチェスター−マスターバッチ(Wincheser−Masterbatches)社から入手可能なセサ−スタット(cesa−stat)のような静電防止性を与えるための添加剤を含み得る。ピペットチップ2はまた、従来既知であるようにロボット用液体感知能力のための導電性を与えるためのカーボンを含み得る。種々の他の慣用の材料が本発明のピペットチップを構成するために使用されるか又は添加され、及び本発明の範囲内にあると認識される。
【0017】
リブ18aないし18dは、バレル12の外表面16から立ち上がる。ピペットチップ2は、図2の4−4線により示される中心の長手軸を有する。各々のリブ18aないし18dは、20a、20b、20c及び20dとして図示されるような外表面、先端又は頂点を有している。示されるように、リブ18aないし18dの外表面20aないし20dは、好ましくは平坦であり、及びバレル部分12の外表面16と共通の面である。しかしながら、当業者であれば、外表面20aないし20dが例えば一点に収束するか、凸状曲線を有するか又は凹状曲線を有するといった多くの形状を採り得るることに気付くであろう。図6に示されるように、リブ18aないし18dは、バレルの外表面16から立ち上がり、及び、中心の長手軸4−4に対し垂直な平面において、外表面、例えば20a、例えば20bを通って、隣りの頂点まで至る想像線21が該外表面以外にピペットチップバレル12の外表面16と交差しないように、互いに間隔を置いている。
【0018】
図1ないし5を再参照すると、カラー部分14は近位開口部4に隣接して位置している一方で、バレル部分12は、ピペットチップ2の遠位開口部8に隣接して位置している。特に図4を参照すると、バレル部分12は、上部バレル部分22と下部バレル部分24とを有する。上部バレル部分22は、カラー部分14に隣接して位置している一方で、下部バレル部分24は、遠位開口部8に隣接して位置している。上部バレル部分22は、好ましくは円錐台の形状に形造られる。下部バレル部分24は、好ましくは細長い円錐のように形造られる。上部バレル部分22及び下部バレル部分24はともに、内部テーパーを有している。図4に示されるように、上部バレル部分22のテーパーは、好ましくは下部バレル部分24のテーパーよりもより鋭角である。図2を参照すると、各々のリブ18aないし18dは、下部バレル部分24と上部バレル部分22の両方に沿って、バレル部分12の表面16に沿って長手方向に延長している。このように、リブ18aないし18dは、カラー部分14が上部バレル部分22と交わる部位から遠位開口部8まで完全に長手方向に延長している。
【0019】
各々のリブ18aないし18dの厚さは、外表面16から各々のリブ18aないし18dの外表面又は頂点まで測定される。リブ18aないし18dは、リブが遠位開口部8に達するときにリブ18aないし18dの厚さがゼロとなるような、上部バレル部分22と下部バレル部分24が接する点からの厚さでテーパーを有する。同様に、リブ18aないし18dの厚さは、該リブがカラー部分14に達するときに厚さがゼロとなるように、上部バレル部分22と下部バレル部分24との境界からカラー部分14までテーパーを有する。
【0020】
カラー部分14は、近位開口部4から長手方向にピペットチップ2の中空ボディに沿って延長している。カラー部分14の内表面は、ピペットチップがピペッターの取付けシャフト又は自動液体取扱い装置の取付けヘッドに取付けられたときに、カラー部分14の内表面の少なくとも一部分が該シャフト又は該取付けヘッドに密着するように設計されている。カラー部分14の外表面は、多数のリブ7を有する。リブ7は、カラー部分14の外表面をバレル部分12の外表面16につなぐショルダー9を形成している。又は、ショルダー9は、カラー部分14の外表面の一連の間隔を置いた延長部により、カラー部分14の外表面において円周状に形成され得る。
【0021】
さらに、図5を参照すると、本発明のピペットチップ2は、該ピペットチップの中空ボディ内に位置するフィルタ26を有し得る。好ましくは、フィルタ26は、上部バレル部分22が下部バレル部分24と接する点において配置される。しかしながら、フィルタ26は、ピペットの取付けシャフト又は液体取扱い機のピペットヘッドのエアゾール汚染を防止することが望ましい中空ボディ内の他の位置に配置され得る。当業者であれば、ピペットチップ2の中空ボディ内の異なった位置にフィルタ26を配置するために、それに応じてフィルタ26の径が調節され得ることを理解するであろう。好ましくは、フィルタ26は、米国特許第5,156,811号明細書中に記載されるような自己密封のフィルタである。
【0022】
図6及び7を参照すると、前述のピペットチップ2は、密封された容器からの液体採取の新規且つ独特の方法を実現するために以下の方法で使用され得る。本発明の方法において、密封容器アセンブリ28が提供され、及び、該密封容器アセンブリ内に含まれるのはピペットチップ2により吸引される検体の液体試料である。密封容器アセンブリ28は概して、閉じられた底部分30並びに開口部を有する頂上部分32を有し、該頂上部分32は、密封容器アセンブリ28の開口部を密封するための該容器28の頂上部分32に取付けられるクロージャーを有する。典型的に、吸引される液体試料は、密封容器アセンブリ28の底部分30に位置する。クロージャーは、少なくとも部分的に、周囲環境から容器の内部36を隔離する、バリヤーシート40(図8及び9)或いは弾性バリヤー34のどちらかを有し得る。弾性バリヤー34は好ましくは、容器アセンブリ28の頂上部分32に対して取り外し可能に装着され得るキャップ部分35に組入れられた自動の再密封する部材である。又は、弾性バリヤー34は、ウェル配列の上に配置され得るか、或いはPCT出願である特許文献1において開示された、ウェルプレート、クラスターチューブ等のためのプラグ型のクロージャーとされ得る。
【0023】
本発明の方法において、使い捨てのピペットチップ2は、ピペッターの取付けシャフトに取付けられ、そして弾性バリヤー34に接触する位置とされる。圧力を加えると、ピペットチップ2は、該ピペットチップ2の遠位末端部10により容器アセンブリ28の弾性バリヤー34を貫通する。その後、バレル部分12は、遠位開口部8が採取される液体中に沈められるまで弾性バリヤー34を通して動かされる。ピペッターは次に、沈められた遠位開口部8を通して、液体試料を容器アセンブリ28からピペットチップ2内まで吸引し得る。リブ18aないし18dは、チップ2の遠位末端部10の表面積を著しく増加させることなしに、ピペットチップ2に均質な強度及び剛性を与え、それによって弾性バリヤー34に対する効果的な貫通を促進する。
【0024】
図7を参照すると、液体試料をピペットチップ2内に吸引する一方で、リブ18aないし18dは、ベント37を通したピペットチップ2内への液体試料の吸引の間に周囲空気が密封容器アセンブリ28の内部36に流入し及び該内部36から流出し得るように、弾性バリヤー34の貫通された開口部を広げる機能を果す。この空気の自由な流れは、液体試料の正確な吸引を可能にする。さらに、リブ18aないし18dは、最小の空間を通して空気の自由な流れを可能とし、汚染の危険を低下させる。
【0025】
所望量の液体がピペットチップ2内に吸引された後、ピペットチップ2は容器アセンブリ28から引出される。好ましい態様において、弾性バリヤー34は、自動の再密封する部材から成り、及び該自動の再密封する部材は閉じられ得る。
【0026】
本発明の方法は、化学的試料、生化学的試料、生理学的試料、及び特に患者の検体を含む多くの型の試料に使用され得る。好ましくは、ピペットチップ2は、ピペッターに対するいかなる汚染をも防止するためにフィルタ26を有する。最も好ましくは、フィルタ26は自己密封するフィルタである。
【0027】
図9及び10を参照すると、本発明の方法はまた、1個の容器から他の容器に液体試料を効率的に及び正確に移すのに十分な剛性及び真直度の多数の使い捨てのプラスチック製ピペットチップにより、多数の密封容器アセンブリの1個1個に各々含まれた多種の液体試料を採取することを意図している。密封容器は好ましくは、個々の容器又はウェル42の開口面上に位置した非弾性のフォイル又はフィルムから構成されるバリヤーシート40を有したウェルプレート38を有する。フォイル又はフィルム40は、好ましくはウェルプレート38に熱で密封されるか、又はウェルプレート38に接着剤を用いて密封され得る。フォイル又はフィルム以外の他の型の密封材料が利用され得、及び他の型の密封方法がさらに利用され得る。また、ウェルプレート38の個々のウェル42は、ゴム又はシリコンマットのような弾性バリヤーにより、好ましくはPCT出願国際公開第01/94019号パンフレットに開示されるような型のものにより、密封され得、ここで前記マットはシリコンにより構成され、及び該マットを適切に保持するように、ウェルプレート38の個々のウェル42に対応する該マットの表面に多くの突出部を有する。最も好ましくは、マットと突出部は十分な厚さのものであり、及び開口部が自動で再密封するように各々のウェル42においてスリット又は開口部を有する。又は、個々のプラグが密封のために個々のウェル42に挿入され得る。好ましくは、そのような個々のプラグは、自動で再密封するプラグである。
【0028】
ウェルプレート38のウェル42の各々は液体試料を含み、及びこうして多種の液体試料が提供される。ウェルプレート38は好ましくは、96個のウェルのプレートであるが、1,536個のウェルのプレート程大きいものであり得る。当業者に良く知られているように、個々のウェル42がより多くのウェルを与えるために4分割されることを除き、386個の又は1,536個のウェルのプレートのようなより多数のウェルのプレートは、96個のウェルのプレートと同様の大きさのものである。このように、96個のウェルのプレートのウェルを4分割することは、386個のウェルのプレートを与え、及び386個のウェルのプレートのウェルを4分の1に分けることは1,536個のウェルのプレートを与える。さらに個々のウェル42の数が増加するので、個々のウェル42の寸法は小さくなる。それ故、チップが、1,536個のウェルのプレートのウェルのような小さい寸法のウェルから採取するために十分に真直ぐであることを確実にするために、厳格な規格書に従ってチップを製造する必要がある。本発明のピペットチップ2は、一貫して真直ぐとなるように製造され、及びリブ18aないし18dは、運搬及び使用の間にバレル部分12を一貫して真直ぐに保持する機能を果すと信じられている。
【0029】
本発明のこの方法において、多数のピペットチップ2が、ピペットチップの配列を受け入れるために構成された自動液体取扱いシステムの一部であるロボットアーム46の取付けヘッド44に取付けられる。図9及び10に示される自動液体取扱いシステムの取付けヘッド44は、96個のピペットチップの配列を受け入れるが、より多数を受け入れるように改変され得る。自動ピペット採取システムが、96個のピペットチップの配列を受け入れる好ましい態様において、チップの配列は、それらチップがウェルプレート38のウェルに対応するように配置される。ウェルプレート38が、386個の又は1,536個
のウェルのプレートのようにより多数のウェルのプレートである場合、自動ピペット採取システムは、より多数のウェルのプレートのより小さな個々のウェル42から試料を適切に採取するために明確に分かれた4分割で作動し得る。このように、自動液体取扱いシステムは、1,536個のウェルのプレートのような多数のウェルのプレートの各々の及びすべてのウェルから効率的に採取し得る。上述のように、チップ2の真直度は、特に多数のウェルのプレートが使用された場合に重要である。従って、チップ2が流体の適切な移し替えを効率的にするのに十分となるように真直ぐに取付けられ及び維持されるように、取付けヘッド44にチップ2を取付けることがまた非常に重要である。
【0030】
本発明の方法に従うと、ロボットアーム46の取付けシャフト44に取付けられたときのピペットチップ2の配列は、密封されたウェルプレート38の密封されたウェル42の少なくとも幾つかを同時に貫通し得る。前記配列の個々のピペットチップ2は、遠位末端部10によりフォイル又はフィルム40を貫通し、そしてロボットアーム46は、ピペットチップの遠位開口部8が個々のウェルプレート42中にある液体試料中に沈められるまでフォイル又はフィルム40を通して個々のピペットチップのバレル12を動かす。チップ2がバリヤーシート40を通して動くと、各々のリブ18aないし18dは、遠位末端部10が最初にバリヤーシート40を貫通した点から外側に向かってバリヤーシート40を放射状に切る。ロボットアーム46及び自動液体取扱いシステムは、沈められた遠位開口部8を通して個々のウェルプレート42からそれぞれのピペットチップ2内に液体試料を吸引する機能を果す。図11を参照すると、液体試料をそれぞれのチップ2内に吸引する一方で、ピペットチップ2のリブ18aないし18dは、ピペットチップ2内への前記試料の吸引の間に周囲空気がベント48を通してそれぞれの密封されたウェルプレート42の内部に流入し及び該ウェルプレートから流出し得るような状態でバリヤーシート40を切っているであろう。所望量の液体が吸引された後、ロボットアーム46は、吸引された液体試料を含むそれぞれのピペットチップをそれぞれのウェル42から離し、そして該液体を所望の目的先に移し得る。このように、本発明のこの方法におけるチップ2の使用は、従来のチップよりもバリヤーシート40のよりたやすい貫通を容易とする。特に、ピペットチップ2は、激しいやり方でバリヤーシート40を貫通せず、及びさらに、一度該ピペットチップ2が完全に沈められたときは通気させるためにチップを引っ込めることを必要としない。従って、本方法が臨床又は研究環境で使用された場合、エアゾール汚染が有意に低減される。
【0031】
本発明のこの方法において、自動採取システムに取付けられたピペットチップの配列により採取される容器は、多くの異なった形態を採り得る。図8及び9に示されるように、容器は、ウェル42の配列を有するウェルプレート38のウェル42であり、及び上記のクロージャーは、それぞれのウェル上に配置されたフィルム又はフォイルから成るバリヤーシート40である。又は、クロージャーは、弾性プラグ型のクロージャー単独又は密封マットに統合した配列形態のような他の型を含む。さらに、ピペットチップ2の配列は、クラスターチューブが他のクラスターチューブと共にチューブラック内に配置されてラック中にクラスターチューブ配列を形成する容器において作動し得る。好ましくは、クラスターチューブ配列が形成された場合、クロージャーは、弾性プラグ型のクロージャーである。しかしながら、クロージャーはまた、自動密封するクロージャーのような他の型の弾性クロージャー、又は、弾性の自動密封の隔膜により覆われた開口部に嵌め合うねじ山を有するキャップのような他の型のクロージャーを含む。
【0032】
ここに述べたような本発明の方法及び装置が幾つかの特徴を含み、及びここに開示された好ましい態様に対する変形であってここに開示された特徴の幾つかのみを具現化するものが為され得ることが当業者に明白であるはずである。種々の他の組合せ及び変更又は改変がまた、当業者に明白であり得る。そのような種々の改変及び他の態様は、本発明に考えられる内容を特に指摘し及び明確に記載した以下の請求項の範囲内にあると考えられる

【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のリブを有するピペットチップの斜視図である。
【図2】図1のピペットチップの正面図である。
【図3】図1のピペットチップの底面図である。
【図4】図2の4−4線における本発明のピペットチップの正面断面図である。
【図5】自動で再密封するバリヤーがエアゾールからの相互汚染を防止するために挿入されている本発明のピペットチップの正面断面図である。
【図6】ピペットチップの長手軸に対して垂直であり、及びピペットチップのバレル部分の外表面のリブ頂点を通って隣の頂点に至る想像線が、該頂点の他にバレルの外表面と交差しないことを示す、図2の6−6線における断面図である。
【図7】隔膜を貫通した本発明のピペットチップのバレルを示す断面図である。
【図8】図7の8−8線における、隔膜を貫通した本発明のピペットチップの上面図である。
【図9】本発明のピペットチップの配列を保持し得る液体取扱い装置のロボットアーム及び該ロボットアームにより採取される試料を保有する密封されたウェルプレートの斜視図である。
【図10】本発明のピペットチップの配列を保持する液体取扱い装置のロボットアーム及び該ロボットアームに保持されたチップにより貫通された密封されたウェルプレートをさらに示す斜視図である。
【図11】密封されたウェルプレートのバリヤーシートを貫通した本発明のピペットチップの上面図である。
【符号の説明】
【0034】
2 ピペットチップ 4 近位開口部 6 近位末端部 7 リブ
8 遠位開口部 9 ショルダー 10 遠位末端部 12 バレル部分
14 カラー部分 16 バレルの外表面
18a、18b、18c、18d リブ
20a、20b、20c、20d リブの外表面 21 想像線
22 上部バレル部分 24 下部バレル部分 26 フィルタ
28 密封容器アセンブリ 30 底部分 32 頂上部分
34 弾性バリヤー 35 キャップ部分 36 容器の内部 37 ベント
38 ウェルプレート 40 バリヤーシート 42 ウェル
44 取付けヘッド 46 ロボットアーム 48 ベント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空ボディから成り、該中空ボディは、ピペッターの取付けシャフトに取付けるための近位末端部の近位開口部と、液体を前記中空ボディ内に吸引し及び該中空ボディから液体を計量分配するための遠位末端部の遠位開口部とを有するところの、使い捨てのプラスチック製ピペットチップであって、該ピペットチップは、
前記近位開口部を取り囲み及び該近位開口部から延長するカラー;及び
前記カラーから前記遠位開口部まで延長するバレルから成り、該バレルは、該バレルの外表面に沿って長手方向に延長する少なくとも4つのリブを有する前記外表面を有し、各々のリブは、互いに均一の間隔で他のリブとは円周上で離れており、及び各々のリブは、前記ピペットチップバレル上において対称的な寸法及び位置を有しており;及び
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、各々のリブが頂点を有し、及び前記中心の長手軸から各々のリブの前記頂点までの間隔が、前記頂点を通って前記中心の長手軸に対して垂直な平面上の隣の頂点まで至る想像線が該頂点の他に前記ピペットバレルの外表面と交差しないようなものである、ピペットチップ。
【請求項2】
前記遠位開口部を定義する前記バレルの端縁が前記中心の長手軸に対して垂直な平面上にある、請求項1に記載のピペットチップ。
【請求項3】
前記バレルは前記カラーに隣接した上部バレル部分と前記遠位開口部に隣接した下部バレル部分とを有し、前記上部バレル部分は円錐台の形状にあり、前記下部バレル部分は細長い円錐の形状にあり、該下部バレル部分については、前記中空ボディの直径が中心の長手軸に対して前記上部バレル部分よりもより低い比率で小さくなるようなテーパーを有し、及び各々のリブは前記下部分から前記上部分まで前記バレルに沿って長手方向に延長する、請求項1に記載のピペットチップ。
【請求項4】
各々のリブが前記遠位開口部まで完全に長手方向に延長している、請求項1に記載のピペットチップ。
【請求項5】
バレル外表面から測定される各々のリブの厚さは、該リブが遠位開口部を定義するバレルの端縁まで達するときに該バレル外表面からの各々のリブの厚さがゼロとなるように前記リブが遠位開口部に近づくに従いテーパーを有する、請求項4に記載のピペットチップ。
【請求項6】
バレル外表面からの各々のリブの厚さは、該リブが上部バレル部分に沿って前記カラーに向かって延長するに従い減少し及びゼロとなる、請求項3に記載のピペットチップ。
【請求項7】
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、及び前記カラーの外表面の少なくとも一部が、前記カラーの外表面を前記バレルの外表面につなぐショルダーに至るまで前記近位開口部から前記遠位開口部に向かって前記中空ボディに沿って延長し、前記ショルダーは、前記中心の長手軸に対して実質的に垂直である、請求項1に記載のピペットチップ。
【請求項8】
前記ピペットチップは、該ピペットチップの中空ボディ内に配置されたフィルタをさらに有する、請求項1に記載のピペットチップ。
【請求項9】
前記フィルタは、自己密封するフィルタである、請求項8に記載のピペットチップ。
【請求項10】
使い捨てのプラスチック製ピペットチップを使用して、密封容器アセンブリから液体試料を採取する方法であって、前記方法は、以下の段階:
a)閉じられた底部分と開口部を有する頂上部分とを有する容器、及び前記容器の開口部を密封する該容器の頂上部分に取付けられたクロージャーから成る密封容器アセンブリであって、前記クロージャーは、少なくとも部分的に周囲環境から前記容器の内部を隔離するバリヤーから成る前記密閉容器アセンブリ中の前記液体試料であって、前記容器の底部分に含まれた液体試料を提供する段階;
b)中空ボディから成り、該中空ボディは、ピペッターの取付けシャフトに取付けるための近位末端部の近位開口部並びに前記中空ボディ内に液体を吸引し及び該中空ボディから該液体を計量分配するための遠位末端部の遠位開口部から成るところの使い捨てのプラ
スチック製ピペットチップであって、前記中空ボディは、前記近位開口部を取り囲み及び該近位開口部から延長するカラー、及び前記カラーから前記遠位開口部まで延長するバレルから成り、該バレルは、該バレルの外表面に沿って長手方向に延長する少なくとも1つのリブを有する前記外表面を有するところの前記プラスチック製ピペットチップを提供する段階;
c)前記ピペットチップをピペッターの取付けシャフトに取付ける段階;
d)前記ピペットチップバレルの遠位末端部により前記容器アセンブリクロージャーの弾性のバリヤーを貫通し、及び前記遠位開口部が前記密封容器アセンブリ内の液体試料中に沈められるまで弾性のバリヤーを通して前記バレルを動かす段階;
e)前記沈められた遠位開口部を通して前記容器から前記ピペットチップ内に前記液体試料を吸引する段階;
f)前記ピペットチップ内に前記液体検体を吸引する一方で、前記液体試料の前記ピペットチップ内への吸引の間、周囲空気が前記密封容器アセンブリ内に流入し及び該密封容器アセンブリ内から流出し得るように、前記バリヤーの貫通された開口部を広げるために前記ピペットチップバレルのリブを使用する段階;及び
g)前記吸引された液体試料を含むピペットチップを前記容器アセンブリから取り除く段階;
から成る方法。
【請求項11】
前記液体試料は患者の検体である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ピペットチップは、該ピペットチップの中空ボディ内に配置されたフィルタをさらに有する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記フィルタは、自己密封するフィルタである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記容器アセンブリは、患者の検体を含むチューブであり、及び、前記クロージャーは、弾性の自動で再密封する隔膜により覆われた頂上部を通して開口部を有するねじ込みキャップであり、及び前記ピペットチップを離す段階は、弾性の自動で再密封する部材中の前記貫通された開口部が閉じることを可能にすることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記容器アセンブリは、患者の検体を含むチューブであり、及び、前記クロージャーは、弾性の自動で再密封するエラストマー状のプラグ型ストッパーであり、及び前記ピペットチップを取り除く段階は、弾性の自動で再密封する隔膜中の前記貫通された開口部を閉じさせることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記容器アセンブリは、クラスターチューブであり、及び、前記クロージャーは、弾性の自動で再密封するエラストマー状のプラグ型ストッパーであり、及び前記ピペットチップを取り除く段階は、弾性の自動で再密封する部材中の前記貫通された開口部を閉じさせることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記容器アセンブリは、ウェル配列を有するウェルプレート中のウェルであり、及び、前記クロージャーは、弾性の自動で再密封するエラストマー状のプラグ型ストッパーであり、及び前記ピペットチップを取り除く段階は、弾性の自動で再密封する部材中の前記貫通された開口部を閉じさせることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
多数の使い捨てのプラスチック製ピペットチップにより、多数の密封容器アセンブリの1個1個に各々含まれた多種の液体試料を採取する方法であって、前記方法は、以下の段階:
a)各々密封容器アセンブリ中の多種の液体試料を提供する段階であって、前記密封容器アセンブリは、行及び列に配置されて二次元配列を形成しており、及び各々の密封容器アセンブリは、閉じられた底部分と開口部を有する頂上部分とを有する容器、前記それぞれの容器の底部分に含まれるそれぞれの液体試料、及び各々の容器の頂上部分に取付けられ及びその開口部を密封するクロージャーから成り、前記クロージャーは、少なくとも部分的に周囲環境から前記容器の内部を隔離する弾性のバリヤーから成る、段階;
b)中空ボディから成り、該中空ボディは、ピペットチップの配列を受け入れるよう構
成された自動採取システムの取付けシャフトに取付けられるよう構成された近位末端部の近位開口部と、該中空ボディ内に前記液体を吸引し及び中空ボディから前記液体を計量分配するための遠位末端部の遠位開口部とを有するところの使い捨てのプラスチック製ピペットチップであって、前記中空ボディは、前記近位開口部を取り囲み及び該近位開口部から延長するカラー、前記カラーから前記遠位開口部まで延長するバレルから成り、該バレルは、該バレルの外表面に沿って長手方向に延長する少なくとも4つのリブを有する外表面を有する前記プラスチック製ピペットチップを提供する段階;
c)前記多数のピペットチップを自動採取システムの取付けヘッドに配列して取付ける段階;
d)前記取付けられたピペットチップの少なくとも幾つかの遠位末端部により容器アセンブリの配列上の弾性のバリヤーの少なくとも幾らかを貫通し、及び前記ピペットチップの遠位末端部のチップ開口部が前記それぞれの密封容器アセンブリ内の液体試料中に沈められるまで前記バリヤーを通して前記バレルを動かす段階;
e)前記沈められた遠位開口部を通して前記それぞれのピペットチップ内に前記液体試料を吸引する段階;
f)前記それぞれのピペットチップ内に前記液体試料を吸引する一方で、前記液体試料の前記ピペットチップ内への吸引の間、周囲空気が前記それぞれの密封容器アセンブリ内に流入し及び該密封容器アセンブリ内から流出し得るように、前記それぞれの弾性のバリヤーの貫通された開口部を広げるために前記ピペットチップバレルのリブを使用する段階;及び
g)前記吸引された液体試料を含む各々のピペットチップを前記それぞれの容器アセンブリから取り除く段階;
から成る方法。
【請求項19】
前記容器は、クラスターチューブ配列を形成するために、他のクラスターチューブと共にチューブラック内に配置されるクラスターチューブであり;及び前記クロージャーは、自動で再密封するエラストマー状のプラグ型ストッパーであり、及び前記各々のピペットチップを取り除く段階は、弾性の自動で再密封する部材中の前記貫通された開口部を閉じさせることをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記容器は、ウェル配列を有するウェルプレート中のウェルであり、及び、前記クロージャーは、自動で再密封するエラストマー状のプラグ型クロージャーであり、及び前記各々のピペットチップを取り除く段階は、弾性の自動で再密封する部材中の前記貫通された開口部を閉じさせることをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記容器は、ウェル配列を有するウェルプレート中のウェルであり、及び、前記クロージャーは、密封マットに統合した配列にある他のプラグ型クロージャーと一緒に形成された、自動で再密封するエラストマー状のプラグ型ストッパーであり、及び前記各々のピペットチップを取り除く段階は、弾性の自動で再密封する部材中の前記貫通された開口部を閉じさせることをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記多くの使い捨てのプラスチック製ピペットチップは、ピペットチップを前記自動採取システムの取付けヘッドに配列して取付けるに先立ってラック内に配列して提供される、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
使い捨てのプラスチック製ピペットチップを使用して、密封容器アセンブリから液体試料を採取する方法であって、前記方法は、以下の段階:
a)閉じられた底部分と開口部を有する頂上部分とを有する容器、及び前記容器の開口部を密封する該容器の頂上部分に取付けられたクロージャーから成る密封容器アセンブリであって、前記クロージャーが少なくとも部分的に周囲環境から前記容器の内部を隔離するバリヤーから成る前記密閉容器アセンブリ中の前記液体試料であって、前記容器の底部分に含まれた液体試料を提供する段階;
b)中空ボディから成り、該中空ボディは、ピペッターの取付けシャフトに取付けるための近位末端部の近位開口部並びに前記中空ボディ内に液体を吸引し及び該中空ボディから該液体を計量分配するための遠位末端部の遠位開口部から成るところの使い捨てのプラ
スチック製ピペットチップであって、前記中空ボディは、前記近位開口部を取り囲み及び該近位開口部から延長するカラー、及び前記カラーから前記遠位開口部まで延長するバレルから成り、該バレルは、該バレルの外表面に沿って長手方向に延長する少なくとも4つのリブを有する前記外表面を有するところの前記プラスチック製ピペットチップを提供する段階;
c)前記ピペットチップをピペッターの取付けシャフトに取付ける段階;
d)前記ピペットチップバレルの遠位末端部により前記容器アセンブリクロージャーのバリヤーを貫通し、及び前記ピペットチップの前記リブが前記ピペットチップの遠位末端部が前記バリヤーシートを貫通した位置から外方に向かって前記バリヤーを放射状に切るように前記バリヤーを通して前記バレルを動かし、及び前記遠位開口部が前記密封容器アセンブリ内の液体試料中に沈められるまで前記バリヤーを通して前記バレルを動かし続ける段階;
e)前記沈められた遠位開口部を通して前記容器から前記ピペットチップ内に前記液体試料を吸引する段階;
f)前記ピペットチップ内に前記液体試料を吸引する一方で、前記液体試料の前記ピペットチップ内への吸引の間、周囲空気が前記密封容器アセンブリ内に流入し及び該密封容器アセンブリ内から流出し得るように、前記バリヤーの貫通された開口部を広げるために前記ピペットチップバレルのリブを使用する段階;及び
g)前記吸引された液体試料を含むピペットチップを前記容器アセンブリから取り除く段階;
から成る方法。
【請求項24】
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、及び遠位開口部を定義する前記バレルの端縁が前記中心の長手軸に対して垂直な平面上にある、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、各々のリブが頂点を有し、及び前記中心の長手軸から各々のリブの前記頂点までの間隔が、前記頂点を通って前記中心の長手軸に対して垂直な平面上の隣の頂点まで至る想像線が該頂点以外に前記ピペットバレルの外表面と交差しないようなものである、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、及び前記バレルは前記カラーに隣接した上部バレル部分と前記遠位開口部に隣接した下部バレル部分とを有し、前記上部バレル部分は円錐台の形状にあり、前記下部バレル部分は細長い円錐の形状にあり、該下部バレル部分においては、前記中空ボディの直径が中心の長手軸に対して前記上部バレル部分よりもより低い比率で小さくなるようなテーパーを有し、及び各々のリブは前記下部分から前記上部分まで前記バレルに沿って長手方向に延長する、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
各々のリブは前記遠位開口部に対して完全に長手方向に延長し、及びバレル外表面から測定される各々のリブの厚さは、該リブが遠位開口部を定義するバレルの端縁に達するときに該バレル外表面からの各々のリブの厚さがゼロとなるように前記リブが遠位開口部に近づくに従いテーパーを有する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記バレル外表面から測定される各々のリブの厚さはテーパーを有し、及び該リブが前記カラー部分に達するときにゼロとなる、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記ピペットチップは、該ピペットチップの中空ボディ内に配置されたフィルタをさらに有する、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記フィルタは、自己密封するフィルタである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記カラーは、前記近位開口部から前記ピペットチップの中空ボディに沿って延長し、及び前記ピペットチップがピペッターに取付けられた場合に前記カラーの内表面の少なくとも一部が密封をもたらし、及び前記カラーの外表面が多数のリブを有する、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、前記カラーの外
表面の少なくとも一部が、前記カラーの外表面を前記バレルの外表面につなぐショルダーに至るまで前記近位開口部から前記遠位開口部に向かって前記中空ボディに沿って延長し、前記ショルダーは、前記中心の長手軸に対して実質的に垂直である、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記容器は、ウェル配列を有するウェルプレート内のウェルであり、及び前記クロージャーは、前記ウェル配列を覆う非弾性のフォイルバリヤーシートである、請求項23に記載の方法。
【請求項34】
前記容器は、ウェル配列を有するウェルプレート内のウェルであり、及び前記クロージャーは、前記ウェル配列を覆う非弾性のフィルムバリヤーシートである、請求項23に記載の方法。
【請求項35】
前記容器はクラスターチューブであり、及び前記バリヤーシートは非弾性のフォイルである、請求項23に記載の方法。
【請求項36】
前記容器はクラスターチューブであり、及び前記バリヤーシートは非弾性のフィルムである、請求項23に記載の方法。
【請求項37】
多数の使い捨てのプラスチック製ピペットチップにより、多数の密封容器アセンブリの1個1個に各々含まれた多種の液体試料を採取する方法であって、前記方法は、以下の段階:
a)各々密封容器アセンブリ中の多種の液体試料を提供する段階であって、前記密封容器アセンブリは、行及び列に配置されて二次元配列を形成しており、及び各々の密封容器アセンブリは、閉じられた底部分と開口部を有する頂上部分とを有する容器、前記それぞれの容器の底部分に含まれるそれぞれの液体試料、及び各々の容器の頂上部分に取付けられ及びその開口部を密封するクロージャーから成り、前記クロージャーは、少なくとも部分的に周囲環境から前記容器の内部を隔離するバリヤーシートから成る、段階;
b)中空ボディから成り、該中空ボディは、ピペットチップの配列を受け入れるよう構成された自動採取システムの取付けシャフトに取付けられるよう構成された近位末端部の近位開口部と、該中空ボディ内に前記液体を吸引し及び中空ボディから前記液体を計量分配するための遠位末端部の遠位開口部とを有するところの使い捨てのプラスチック製ピペットチップであって、前記中空ボディは、前記近位開口部を取り囲み及び該近位開口部から延長するカラー、前記カラーから前記遠位開口部まで延長するバレルから成り、該バレルは、該バレルの外表面に沿って長手方向に延長する少なくとも4つのリブを有する外表面を有する前記プラスチック製ピペットチップを提供する段階;
c)前記多数のピペットチップを自動採取システムの取付けヘッドに配列して取付ける段階;
d)前記取付けられたピペットチップの少なくとも幾つかの遠位末端部により容器アセンブリの配列上のバリヤーシートの少なくとも一部を貫通し、及びリブが前記遠位末端部が前記バリヤーシートを貫通した位置から外方に向かって前記バリヤーを放射状に切るように前記それぞれのバリヤーを通して前記ピペットチップのバレルを動かし、及び前記ピペットチップの遠位末端部のチップ開口部が前記それぞれの密封容器アセンブリ内の液体試料中に沈められるまで前記バリヤーを通して前記バレルを動かし続ける段階;
e)前記沈められた遠位開口部を通して前記それぞれのピペットチップ内に前記液体試料を吸引する段階;
f)前記それぞれのピペットチップ内に前記液体試料を吸引する一方で、前記液体試料の前記ピペットチップ内への吸引の間、周囲空気が前記それぞれの密封容器アセンブリ内に流入し及び該密封容器アセンブリ内から流出し得るように、前記それぞれのバリヤーの貫通された開口部を広げるために前記ピペットチップバレルのリブを使用する段階;及び
g)前記吸引された液体試料を含む各々のピペットチップを前記それぞれの容器アセンブリから取り除く段階;
から成る方法。
【請求項38】
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、及び遠位開口部を定義する前記バレルの端縁が前記中心の長手軸に対して垂直な平面上にある、請求項3
7に記載の方法。
【請求項39】
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、各々のリブが頂点を有し、及び前記中心の長手軸から各々のリブの前記頂点までの間隔が、前記頂点を通って前記中心の長手軸に対して垂直な平面上の隣の頂点まで至る想像線が該頂点以外に前記ピペットバレルの外表面と交差しないようなものである、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
中心の長手軸が前記中空ボディを通り、及び前記バレルは前記カラーに隣接した上部バレル部分と前記遠位開口部に隣接した下部バレル部分とを有し、前記上部バレル部分は円錐台の形状にあり、前記下部バレル部分は細長い円錐の形状にあり、該バレル部分においては、前記中空ボディの直径が中心の長手軸に対して前記上部バレル部分よりもより低い比率でより小さくなるようなテーパーを有し、及び各々のリブは前記下部分から前記上部分まで前記バレルに沿って長手方向に延長する、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
各々のリブは前記遠位開口部に対して完全に長手方向に延長し、及びバレル外表面から測定される各々のリブの厚さは、該リブが遠位開口部を定義するバレルの端縁に達するときに該バレル外表面からの各々のリブの厚さがゼロとなるように前記リブが遠位開口部に近づくに従いテーパーを有する、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記バレル外表面から測定される各々のリブの厚さはテーパーを有し、及び該リブが前記カラー部分に達するときにゼロとなる、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
前記ピペットチップは、該ピペットチップの中空ボディ内に配置されたフィルタをさらに有する、請求項37に記載の方法。
【請求項44】
前記フィルタは、自己密封するフィルタである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記カラーは、前記近位開口部から前記ピペットチップの中空ボディに沿って延長し、及び前記ピペットチップがピペッターに取付けられた場合に前記カラーの内表面の少なくとも一部が密封をもたらし、及び前記カラーの外表面が多数のリブを有する、請求項37に記載の方法。
【請求項46】
中心の長手軸が前記ピペットチップの中空ボディを通り、前記カラーの外表面の少なくとも一部が、前記カラーの外表面を前記バレルの外表面につなぐショルダーに至るまで前記近位開口部から前記遠位開口部に向かって前記中空ボディに沿って延長し、前記ショルダーは、前記中心の長手軸に対して実質的に垂直である、請求項37に記載の方法。
【請求項47】
前記容器は、ウェル配列を有するウェルプレート内のウェルであり、及び前記クロージャーは、前記ウェル配列を覆う非弾性のフォイルバリヤーシートである、請求項37に記載の方法。
【請求項48】
前記容器は、ウェル配列を有するウェルプレート内のウェルであり、及び前記クロージャーは、前記ウェル配列を覆う非弾性のフィルムバリヤーシートである、請求項37に記載の方法。
【請求項49】
前記容器はクラスターチューブであり、及び前記バリヤーシートは非弾性のフォイルである、請求項37に記載の方法。
【請求項50】
前記容器はクラスターチューブであり、及び前記バリヤーシートは非弾性のフィルムである、請求項37に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−208373(P2006−208373A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−378993(P2005−378993)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(506003853)モレキュラー バイオプロダクツ インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】