説明

バーガンのための係止アクセスプラグ

飲料分注ガンハンドル(20)用の弁伸縮ばね(PH10−24)のための係止アクセスプラグ(22、42)を開示する。係止アクセスプラグは、弁伸縮ばねの圧縮および保持を可能にし、その取り外しの目的、例えば、ハンドルの修理のために作動されるまで、ハンドルの本体における係止アクセスプラグの保持を可能にする。そのような係止アクセスプラグを有する飲料分注ガンは、弁伸縮ばねの圧縮状態、ならびに係止アクセスプラグと飲料分注ガンハンドルとの間を密封する密封Oリングとの接合部分の両方を保持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、米国仮出願第61/238,047号(2009年8月28日出願、名称「Locking Access Plug for a Bar Gun」、(代理人事件番号007961−011700US)の利益を主張する。該出願の開示全体は、参照により本明細書に引用される。
【0002】
(技術分野)
本発明は、概して、内部弁伸縮ばねを有する流体分注デバイスに関し、さらに具体的には、いくつかの異なる飲料が、適当なボタンを押すことによって単一の飲料分注ヘッドからいくつかの異なる飲料が分注される種類の飲料分注装置に関する。特に、本発明は、そのような飲料分注装置における弁伸縮ばねの保持の改善に関する。
【背景技術】
【0003】
適当なボタンを押すだけで任意の多数の異なる飲料を分注する能力を操作者に提供する手持ち式飲料ディスペンサーは、周知である。そのような手持ち式ディスペンサーは、時々、バーガンと称される。1つのそのようなバーガンシステムは、開示の全体が、参照することによって本明細書に組み込まれる、譲受人の発行済み米国特許第4,986,449号、名称「Beverage Dispensing Apparatus」(特許文献1)に記載される。
【0004】
本発明の譲受人から利用可能な周知の飲料分注デバイス12、14は、図1および図2に示される。これらの図に示されるように、本技術の現在の状態は、弁伸縮ばねが、分注弁を、作動されるまで、「閉じた」位置に維持するように作用するように、弁伸縮ばね(PH10−24)を圧縮下に配置するために、円盤形部品(PH10−25スプリングハット)を使用する。図3は、図1および図2の飲料分注デバイスの簡略化したバージョンを示し、さらに、弁伸縮ばね(PH10−24)を圧縮下に配置するために、どのようにスプリングハット(PH10−25)が使用されるかを示す。複数のこれらのスプリングハット(PH10−25)は、典型的なアセンブリにおいて使用され、1つ以上のねじ(PH10−7)によって固定されるかぶせ板(PH12−27、PH14−27)によって定位置に保持される。修理の間、かぶせ板は、取り外される。弁伸縮ばねが、顕著な圧縮力を有するため、スプリングハット(PH10−25)は、それらの位置から外され、少しの距離だけ周辺のアセンブリからはじき出され得る。
【0005】
上述の周知の配置は、圧縮されたばねの力に対して作動する密封Oリング(PH10−26)によって提供される抵抗のみに依存する。想像できるように、かぶせ板(PH12−27、PH14−27)が取り外される場合、弁伸縮ばねにおける圧縮力は、しばしば、対応する保持された部品を、制御されていない方法でハンドルアセンブリからはじき出させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,986,449号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下は、本発明の基本的な理解を提供するために、本発明のいくつかの実施形態の簡略化された概要を提示する。この概要は、本発明の広範な概説ではない。それは、本発明の主要な/重大な要素を特定するか、または本発明の範囲を詳述することを意図しない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明の前段階として簡略化された形で本発明のいくつかの実施形態を提示することである。
【0008】
本発明の実施形態は、弁伸縮ばねの圧縮および保持を可能にし、取り外しのため、例えば、ハンドルの修理のために作動されるまで、係止アクセスプラグをハンドルの本体に保持するように、係止アクセスプラグを伴う飲料分注ガンハンドルを向上させる。そのような係止アクセスプラグの使用は、単一の弁伸縮ばねの選択的なアクセスおよび取り外しを一度に可能にすることによって、弁伸縮ばねおよび/または関連構成要素の不注意な散乱および/または損失を防止するのに役立つ。
【0009】
したがって、一態様では、内部弁ばねを有する流体分注デバイスが、提供される。流体分注デバイスは、筺体部材および弁アセンブリを含む。弁アセンブリは、弁ばねおよび弁ばねリテーナを含む。弁ばねは、筺体部材の容器内に配置され、弁アセンブリを閉じた状態に付勢しる。弁ばねリテーナは、第1の部分および第1の部分に取り付けられた第2の部分を含む。第1の部分は、筺体部材の容器に受け取られる形状であり、弁ばねの端部を受け取り、支持する形状のばね容器を含む。例えば、弁ばねリテーナの第1の部分および筺体部材の容器のそれぞれが、実質的に軸対称な形状を有し得る。第2の部分は、第1の部分を筺体部材の容器内に保持するように、筺体部材の補完的形状部分に係合する形状である。
【0010】
弁ばねは、圧縮コイルばねであり得る。ばね容器は、例えば、そのような圧縮コイルばねの端部を受け取り、支持するように、円筒形状であり得る。
【0011】
第1の部分は、第1の部分が、筺体部材の容器内に受け取られる場合に、筺体部材の容器と接合する密封Oリングと接合する形状であり得る。例えば、第1の部分は、密封Oリングの円形断面に対して約90度離れて配置される少なくとも2つの点で密封Oリングに接触する形状であり得る。
【0012】
第1の部分は、第1の部分が、筺体部材の容器から取り外される場合に、密封Oリングを保持する形状であり得る。例えば、第1の部分は、密封Oリングを保持するように、密封Oリングの断面セクターに及ぶ複数の点で密封Oリングに接触する形状であり得る。
【0013】
弁ばねリテーナは、第1の部分が筺体部材の容器内に受け取られる間、第2の部分が、筺体部材の補完的形状部分に係合しない非係合配向と、第2の部分が、筺体部材の補完的形状部分に係合する係合配向との間で、回転可能であり得る。例えば、第2の部分は、片持ち特徴を含み得、筺体部材の補完的形状部分は、弁ばねリテーナが、係合配向にある場合に、片持ち特徴を受け取る細隙を含み得る。第2の部分は、複数の片持ち特徴を含み得、筺体部材の補完的形状部分は、弁ばねリテーナが、係合配向にある場合に、それぞれが、片持ち特徴のうちの1つを受け取る、複数の対応する細隙を含み得る。複数の片持ち特徴は、弁ばねリテーナの回転の軸の周りに均一に分布され得る。そして、第2の部分は、第1の部分に対して中央にあり得る。第2の部分の大部分は、弁ばねリテーナの回転の軸の方向に厚さを有し得、片持ち特徴は、回転の軸の方向に、第2の部分の大部分の厚さ未満である厚さ(例えば、第2の部分の大部分の厚さの半分)を有し得る。
【0014】
弁ばねリテーナの第2の部分は、弁ばねリテーナが、ツールを介して係合配向と非係合配向との間で回転し得るように、ツールの遠位端を受け取る形状の凹型駆動特徴を含み得る。例えば、凹型駆動特徴は、マイナスねじ回しと接合する形状の細長い細隙を含み得る。一般的に、凹型駆動特徴は、任意の適切な駆動特徴(例えば、四角い駆動、十字穴、星型駆動、トルクス(登録商標)等)であり得る。
【0015】
多くの実施形態では、第2の部分は、弁ばねリテーナの第1の部分の位置を筺体部材の容器の中に拘束する形状である。例えば、第2の部分は、弁ばねリテーナの第1の部分の位置を筺体部材の容器の中に拘束するように、筺体部材の平面と接合する平面を含み得る。
【0016】
別の態様では、飲料分注ガンが、提供される。飲料分注ガンは、ハンドル部材および複数の弁アセンブリを含む。弁アセンブリのそれぞれは、圧縮コイルばねおよび弁ばねリテーナを含む。圧縮コイルばねのそれぞれは、ハンドル部材の対応する容器内に配置され、対応する弁アセンブリを閉じた状態に付勢する。弁ばねリテーナのうちの少なくとも1つは、第1の部分および第1の部分に取り付けられた第2の部分を含む。第1の部分は、ハンドル部材の対応する容器に受け取られる形状である。そして、第1の部分は、対応する圧縮コイルばねの端部を受け取り、支持する形状のばね容器を含む。第2の部分は、第1の部分をハンドル部材の対応する容器に保持するように、ハンドル部材も補完的形状部分に係合する形状である。
【0017】
第1の部分は、密封Oリングと接合する形状であり得る。密封Oリングは、第1の部分が、ハンドル部材の対応する容器内に受け取られる場合に、ハンドル部材の対応する容器と接合する。
【0018】
弁ばねリテーナは、第1の部分が、非係合配向と係合配向との間でハンドル部材の対応する容器内に受け取られている場合に、回転可能であり得る。非係合配向では、第2の部分は、ハンドル部材の補完的形状部分に係合しない。係合配向では、第2の部分は、ハンドル部材の補完的形状部分に係合する。
【0019】
第2の部分は、ツールの遠位端を受け取る形状の凹型駆動特徴を含み得る。そのような凹型駆動特徴で、弁ばねリテーナは、ツールを介して係合配向と非係合配向との間で回転され得る。
【0020】
本発明の性質および利点のさらなる理解のために、付随する図と併せて取考慮される以下の説明を参照するべきである。しかしながら、図のそれぞれは、解説および説明のみの目的で提供され、本発明の実施形態の制限を定義することを目的としないことが、明確に理解されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、12個のボタンのポスト混合飲料分注ガンの分解された部品の図である。
【図2】図2は、14個のボタンのポスト混合飲料分注ガンの分解された部品の図である。
【図3】図3は、弁伸縮ばね設定を示す、飲料分注ガンハンドルの簡略化された分解された部品の図である。
【図4A】図4Aおよび図4Bは、多くの実施形態による、係止アクセスプラグを伴う飲料分注ガンハンドルを示す。
【図4B】図4Aおよび図4Bは、多くの実施形態による、係止アクセスプラグを伴う飲料分注ガンハンドルを示す。
【図5A】図5Aは、図4Aおよび図4Bの係止アクセスプラグの様々な詳細を示す。
【図5B】図5Bは、多くの実施形態による、密封Oリングを保持する形状の係止アクセスプラグの様々な詳細を示す。
【図6】図6は、図4Aおよび図4Bの係止アクセスプラグならびに係止アクセスプラグに係合するために使用されるドライバーを示す。
【図7】図7は、ドライバーを介して非係合配向と係合配向との間で回転させられている図4Aおよび図4Bの係止アクセスプラグを示す。
【図8】図8は、多くの実施形態による、複数の係止アクセスプラグを伴う飲料分注ハンドルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下の説明において、本発明の様々な実施形態が記載される。説明の目的のため、特定の構成および詳細が、実施形態の徹底した理解を提供するために、記述される。しかしながら、本発明が、具体的詳細なしで履行され得ることも、当業者には明らかである。さらに、周知の特徴は、記載されている実施形態を曖昧にしないために、省略または簡略化される場合がある。
【0023】
本発明の記載された実施形態は、弁伸縮ばねの圧縮および保持を可能にし、例えば、飲料分注ガンを修理するための取り外しのために作動されるまで、係止アクセスプラグ保持するように、係止アクセスプラグを伴う飲料分注ガンを向上させる。そのような係止アクセスプラグを有する飲料分注ガンは、弁伸縮ばねを圧縮状態に保持し、関連する開口を密封する目的でOリングを受け入れることの両方が可能である。
【0024】
ここで、同参照番号がいくつかの図を通して同部品を表す図を参照すると、図1は、12個のボタンのポスト混合飲料分注ガン12の分解された部品の図を示す。そして、図2は、14個のボタンのポスト混合飲料分注ガン14の分解された部品の図を示す。飲料分注ガン12、14は、複数の弁アセンブリを含む混合アセンブリを収容するハンドル部材(PH12−1、PH14−1)を含む。複数の飲料流体は、飲料流体が、関連する選択ボタン(PH10−74)を押すことによる弁アセンブリの選択的な作動によって、飲料分注ガン12、14から選択的に分注される、個々の流体ライン(例えば、流体ライン16)を介して混合アセンブリに送達される。
【0025】
弁アセンブリのそれぞれは、弁伸縮ばね(PH10−24)(例えば、圧縮コイルばね)を含む。カバープレート(PH12−27、PH14−27)を使用して、弁ばねアセンブリをハンドル部材(PH12−1、PH14−1)の対応する開口部内に保持する。
【0026】
図3は、カバープレート(PH12−27)が取り外された状態のハンドル部材(PH12−1)の簡略図であり、スプリングハット(PH10−25)および密封Oリング(PH10−26)の詳細を示す。図1〜3から分かるように、カバープレート(PH12−27)が取り外された状態では、密封Oリング(PH10−26)とハンドル部材(PH12−1)との間の摩擦以外に、弁伸縮ばね(PH10−24)がハンドル部材(PH12−1)からはじき出されることを防止するものはなく、それによって、関連構成要素(例えば、密封Oリング(PH10−26)、スプリングハット(PH10−25)、弁伸縮ばね(PH10−24))が散乱する。したがって、飲料分注ガン12、14が、分解される場合、弁アセンブリの部品は、必ずしも定位置に留まらず、圧縮された弁伸縮ばね(PH10−24)のエネルギーのために散乱される傾向がある。
【0027】
図4Aおよび図4Bは、多くの実施形態による、複数の係止アクセスプラグ22を伴う飲料分注ガンハンドル20を示す。図4Aおよび図4Bにおいて分かるように、係止アクセスプラグ22は、圧縮された弁伸縮ばね(PH10−24)を保持するように、飲料分注ガンハンドル20の補完的形状部分を係合する形状である。係止アクセスプラグ22のそれぞれは、対応する弁アセンブリの選択的な取り外しを提供するために個々に取り外され得る。係止アクセスプラグ22は、また、飲料分注ガンハンドル20が、部分的に分解される場合に、係止アクセスプラグ22が、定位置に留まり得るように、密封Oリング(PH10−26)および飲料分注ガンハンドル20の補完的形状構造に係合する形状および寸法である。係止アクセスプラグ22は、係止アクセスプラグ22が、飲料分注ガンハンドル20に対して係合配向にある場合に、飲料分注ガンハンドル20の補完的形状の細隙28内に受け取られる形状である2つの反対の片持ち特徴26を含む。
【0028】
図5Aは、図4Aおよび図4Bの係止アクセスプラグ22の様々な詳細を示す。係止アクセスプラグ22は、飲料分注ガンハンドル20の対応する容器に受け取られる形状および大きさの第1の部分30および第1の部分に取り付けられる第2の部分32を含む。第1の部分30は、弁伸縮ばね(PH10−24)の端部を受け取り、支持する形状のばね容器34を含む。ばね容器34は、弁伸縮ばね(PH10−24)の端部を収容する円筒形状および大きさである。
【0029】
第1の部分30は、また、密封Oリング(PH10−26)と接合する形状である。図5Aに示されるように、密封Oリング(PH10−26)は、第1の部分30と接合し、係止アクセスプラグ22と飲料分注ガンハンドル20との間を密封するために、飲料分注ガンハンドル20の容器と適切に接合するように、第1の部分30の半径の限度を超えて適切な量だけ突出する。
【0030】
第2の部分32は、飲料分注ガンハンドル20における補完的形状の細隙28に係合する形状である。第2の部分32は、係止アクセスプラグ22が、係合配向にある場合に、補完的形状の細隙28内に受け取られる、片持ち特徴26を含む。係止アクセスプラグ22を設置するために、係止アクセスプラグは、片持ち特徴26が、補完的形状の細隙28から離れるように方向付けられるように方向付けられ(例えば、図4Bに示される、左上の係止アクセスプラグに対して示されるように水平に方向付けられる)、その後、第1の部分30は、飲料分注ガンハンドル20の容器に挿入され、その後、係止アクセスプラグ22は、片持ち特徴26が、細隙28内に受け取られるように、回転24の軸の周りを回転する(例えば、図4Bに示される、6つの係止アクセスプラグのうちの5つに対して示される垂直に方向付けられる)。
【0031】
係止アクセスプラグ22は、凹型駆動特徴36を含む。示される凹型駆動特徴は、マイナスねじ回しと接合する形状の細長い細隙であるが、任意の適切な凹型駆動特徴が、使用され得る(例えば、四角い駆動、十字穴、トルクス(登録商標)(torx)等)。
【0032】
係止アクセスプラグ22は、モノリシックな部分であり得る。係止アクセスプラグ22は、鋳造、射出成形または他の適切な製造工程によって任意の適切な材料、例えば、適当なプラスチック材料から作製され得る。
【0033】
図5Bは、密封Oリング(PH10−26)を保持する形状の第1の部分44を含む係止アクセスプラグ42を示す。係止アクセスプラグ42は、係止アクセスプラグ22と同様であるが、さらに、第1の部分44からの密封Oリング(PH10−26)の不注意な分離を防止する保持フランジ46を含む。例えば、係止アクセスプラグ42が、飲料分注ガンハンドル20の容器から取り外される場合、保持フランジ46は、密封Oリングが、係止アクセスプラグ42から滑り落ちず、容器に留まることを確実にする。
【0034】
図6は、係止アクセスプラグ22および係止アクセスプラグ22を係合するために使用されるマイナスねじ回し46を示す。係止アクセスプラグ22は、圧縮されていない弁伸縮ばね(PH10−24)の突出端部が、ばね容器34内に受け取られるように、位置付けられて示される。マイナスねじ回し46は、凹型駆動特徴36に挿入され、第1の部分30を飲料分注ガンハンドル20の容器に押し付けるために使用され、それによって、弁伸縮ばね(PH10−24)を圧縮する。
【0035】
その後、係止アクセスプラグ22は、片持ち特徴26が、飲料分注ガンハンドル20の補完的形状の細隙28内に受け取られるように、回転の軸24の周りを回転し得る。図7は、飲料分注ガンハンドル20に対して係止アクセスプラグ22を係止または解除するために、マイナスねじ回し46で回転させられている係止アクセスプラグ22を示す。
【0036】
図8に示されるように、複数の係止アクセスプラグは、互いに係合する補完的形状の嵌合特徴を介して飲料分注ガンのハンドル内に対応する複数の弁アセンブリを保持するために使用され得る。有利に、係止アクセスプラグのそれぞれは、任意の所望の順序で、選択的に設置/取り外し可能である。それにより、弁アセンブリの構成要素の散乱および/または損失は、最小限および/または排除され得る。
【0037】
他の変化は、本発明の趣旨内である。したがって、本発明は、様々な変更および代替構成の影響を受けやすいが、そのある示された実施形態は、図に示され、詳細に上述されている。しかしながら、本発明を開示される特定の形に限定する意図はないが、意図は、添付の請求項に記載されるように、本発明の趣旨および範囲内に該当するすべての変更、代替構成、および同等物を含めることが理解されるべきである。
【0038】
「ある」および「1つの」および「その」および本発明を説明することに関連する(特に、以下の請求項に関連する)同様の指示対象は、本明細書において示されるか、または文脈によって明確に否定されない限り、単数形および複数形の両方を含めると解釈される。「備える」、「有する」、「含む」および「含有する」という用語は、指摘されない限り、制約がない用語(例えば、「を含むがこれに限定されるものではない」を意味する)として解釈される。「接続される」という用語は、何か介在するものがあったとしても、部分的または全体的に内に含有されるか、取り付けられるか、または結合されると解釈される。本明細書において提供されるいかなる、およびすべての例、または例示的言葉(例えば、「等」)の使用は、本発明の実施形態をより良く示すことのみを意図し、主張されない限り、本発明の範囲に限定をもたらさない。本明細書における言葉は、本発明の履行に不可欠ないかなる主張されない要素を示すと解釈されない。
【0039】
本発明の好ましい実施形態は、本発明を実行するために発明者に周知の最良の態様を含み、本明細書に記載される。それらの好ましい実施形態の変化は、前述の説明を読み次第、当業者にとって明らかとなることがある。発明者は、当業者が、必要に応じて、そのような変化を使用することを予期し、発明者は、本発明が、本明細書に特定して記載される他に履行されることを意図する。したがって、本発明は、適用法によって許可されるように、本明細書に添付される請求項に挙げられる対象のすべての変更および同等物を含む。また、そのすべての可能な変化における上述の要素のいかなる組み合わせも、本明細書によって示されるか、または文脈によって明確に否定されない限り、本発明によって包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部弁ばねを有する流体分注デバイスであって、
該流体分注デバイスは、
筺体部材と、
弁ばねおよび弁ばねリテーナを備えている弁アセンブリと
を備え、
該弁ばねは、該筺体部材の容器内に配置され、該弁アセンブリを閉じた状態に付勢し、
該弁ばねリテーナは、
該筺体部材の容器に受け取られる形状の第1の部分であって、該第1の部分は、該弁ばねの端部を受け取りかつ支持する形状のばね容器を備えている、第1の部分と、
該第1の部分に取り付けられた第2の部分と
を備え、
該第2の部分は、該筺体部材の容器内に該第1の部分を保持するために、該筺体部材の補完的形状部分を係合する形状である、
流体分注デバイス。
【請求項2】
前記弁ばねは、圧縮コイルばねである、請求項1に記載の流体分注デバイス。
【請求項3】
前記ばね容器は、円筒形状を有する、請求項2に記載の流体分注デバイス。
【請求項4】
前記第1の部分は、該第1の部分が前記筺体部材の容器内に受け取られる場合に、該筺体部材の容器と接合する密封Oリングと接合する形状である、請求項1に記載の流体分注デバイス。
【請求項5】
前記第1の部分は、前記密封Oリングの円形断面に対して約90度離れて配置される少なくとも2つの点で密封Oリングに接触する形状である、請求項4に記載の流体分注デバイス。
【請求項6】
前記第1の部分は、該第1の部分が、前記筺体部材の容器から取り外される場合に、前記密封Oリングを保持する形状である、請求項4に記載の流体分注デバイス。
【請求項7】
前記第1の部分は、前記密封Oリングを保持するために、該密封Oリングの断面セクターに及ぶ複数の点で前記密封Oリングに接触する形状である、請求項6に記載の流体分注デバイス。
【請求項8】
前記弁ばねリテーナの前記第1の部分および前記筺体部材の容器のそれぞれは、実質的に軸対称の形状を有する、請求項1に記載の流体分注デバイス。
【請求項9】
前記第1の部分が前記筺体部材の容器内に受け取られている間、前記弁ばねリテーナは、前記第2の部分が前記筺体部材の補完的形状部分に係合していない非係合配向と、該第2の部分が該筺体部材の補完的形状部分に係合した係合配向との間で回転可能である、請求項1に記載の流体分注デバイス。
【請求項10】
前記第2の部分は、片持ち特徴を備え、前記筺体部材の補完的形状部分は、前記弁ばねリテーナが前記係合配向にある場合の該片持ち特徴を受け取る細隙を備えている、請求項9に記載の流体分注デバイス。
【請求項11】
前記第2の部分は、複数の片持ち特徴を備え、前記筺体部材の補完的形状部分は、複数の対応する細隙を備え、該細隙の各々は、前記弁ばねリテーナが前記係合配向にある場合に、前記片持ち特徴のうちの1つを受け取る、請求項10に記載の流体分注デバイス。
【請求項12】
前記複数の片持ち特徴は、前記弁ばねリテーナの回転の軸の周りに均一に分布し、前記第2の部分は、前記第1の部分に対して中央にある、請求項11に記載の流体分注デバイス。
【請求項13】
前記第2の部分の大部分は、前記弁ばねリテーナの回転の軸の方向に厚さを有し、前記片持ち特徴は、回転の軸の方向に、該第2の部分の大部分の厚さ未満である厚さを有する、請求項10に記載の流体分注デバイス。
【請求項14】
前記片持ち特徴の前記厚さは、前記第2の部分の大部分の厚さの約半分である、請求項13に記載の流体分注デバイス。
【請求項15】
前記第2の部分は、前記弁ばねリテーナが、ツールを介して前記係合配向と前記非係合配向との間で回転されることが可能であるように、該ツールの遠位端を受け取る形状の凹型駆動特徴を備えている、請求項9に記載の流体分注デバイス。
【請求項16】
前記凹型駆動特徴は、マイナスねじ回しと接合する形状の細長い細隙を備えている、請求項15に記載の流体分注デバイス。
【請求項17】
前記第2の部分は、前記第1の部分の位置を前記筺体部材の容器の中に拘束するために、前記筺体部材の平面と接合する平面を備えている、請求項9に記載の流体分注デバイス。
【請求項18】
ハンドル部材と、
複数の弁アセンブリと
を備え、
該複数の弁アセンブリの各々は、圧縮コイルばねおよび弁ばねリテーナを備え、該圧縮コイルばねの各々は、該ハンドル部材の対応する容器内に配置され、対応する弁アセンブリを閉じた状態に付勢し、
該弁ばねリテーナのうちの少なくとも1つは、
該ハンドル部材の対応する容器に受け取られる形状の第1の部分であって、該第1の部分は、対応する圧縮コイルばねの端部を受け取りかつ支持する形状のばね容器を備えている、第1の部分と、
該第1の部分に取り付けられた第2の部分と
を備え、
該第2の部分は、該ハンドル部材の対応する容器内に該第1の部分を保持するために、該ハンドル部材の補完的形状部分に係合する形状である、
飲料分注ガン。
【請求項19】
前記第1の部分は、該第1の部分が、前記ハンドル部材の対応する容器内に受け取られる場合に、該ハンドル部材の対応する容器と接合する密封Oリングと接合する形状であり、
該第1の部分が該ハンドル部材の対応する容器内に受け取られている間、前記弁ばねリテーナは、前記第2の部分が前記ハンドル部材の補完的形状部分に係合していない非係合配向と、該第2の部分が該ハンドル部材の補完的形状部分に係合した係合配向との間で回転可能である、請求項18に記載の飲料分注ガン。
【請求項20】
前記第2の部分は、前記弁ばねリテーナが、ツールを介して前記係合配向と前記非係合配向との間で回転されることが可能であるように、該ツールの遠位端を受け取る形状の凹型駆動特徴を備えている、請求項19に記載の飲料分注ガン。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2013−503091(P2013−503091A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527061(P2012−527061)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/047103
【国際公開番号】WO2011/026012
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(508282775)オートマティック バー コントロールズ, インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】